若くしてアカデミー主演女優賞を獲得した演技派女優のジェニファー・ローレンスが、アカデミー賞と対極にあるゴールデンラズベリー賞に初めてノミネートされた。『MOTHER!』の演技で最低主演女優賞の候補に挙がっている。通称“ラジー賞”と呼ばれるこの賞は、毎年アカデミー賞の前日に行われる授賞式で2017年の最低な作品、監督、俳優などを発表する。賞の意味合いからトロフィーを受け取りにくる受賞者はほぼ皆無だが、過去にはハル・ベリーやサンドラ・ブロックが授賞式に出席し、トロフィーを受け取った。主なノミネーションは以下の通り。最低作品賞『ベイウォッチ』『絵文字の国のジーン』『フィフティ・シェイズ・ダーカー』『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』『トランスフォーマー/最後の騎士王』最低監督賞ダーレン・アロノフスキー 『MOTHER!』(原題)マイケル・ベイ 『トランスフォーマー/最後の騎士王』ジェームズ・フォーリー 『フィフティ・シェイズ・ダーカー』アレックス・カーツマン 『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』トニー・レオンディス 『絵文字の国のジーン』最低主演男優賞トム・クルーズ 『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』ジョニー・デップ 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』ジェイミー・ドーナン 『フィフティ・シェイズ・ダーカー』ザック・エフロン 『ベイウォッチ』マーク・ウォールバーグ 『トランスフォーマー/最後の騎士王』『パパVS新しいパパ 2』最低助演男優賞ハビエル・バルデム 『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』『MOTHER!』(原題)ラッセル・クロウ 『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』ジョシュ・デュアメル 『トランスフォーマー/最後の騎士王』メル・ギブソン 『パパVS新しいパパ 2』(原題)アンソニー・ホプキンス 『アウトバーン』『トランスフォーマー/最後の騎士王』最低主演女優賞キャサリン・ハイグル 『アンフォゲッタブル』)ダコタ・ジョンソン 『フィフティ・シェイズ・ダーカー』ジェニファー・ローレンス 『MOTHER!』(原題)タイラー・ペリー 『Boo 2! A Madea Halloween』(原題)エマ・ワトソン 『ザ・サークル』最低助演女優賞キム・ベイシンガー 『フィフティ・シェイズ・ダーカー』ソフィア・ブテラ 『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』ローラ・ハドック 『トランスフォーマー/最後の騎士王』ゴールディ・ホーン 『クレイジー・バカンス ツイてない女たちの南国旅行』スーザン・サランドン 『バッド・ママのクリスマス』(Hiromi Kaku)
2018年01月23日第69回エミー賞では作品賞を含む主要5部門を制覇、さらに2018年ゴールデングローブ賞TVシリーズ/ドラマ部門にて作品賞を含む主要2部門を受賞するなど、賞レースを席巻している話題作「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン1が、2月28日(水)より「Hulu」にて独占配信開始。この度、配信に先駆け本作の劇中写真がいち早くシネマカフェに到着した。■ストーリー環境汚染で不妊率が増し、世界中で少子化が問題となっている中、かつてのアメリカ合衆国から多くの領土を奪い宗教主義国“ギレアド共和国”が誕生する。この国では、子どもを産むことができる健康な女性が、司令官と呼ばれる富裕層の子孫を残すために侍女として仕えることが定められていた。1人娘のハンナと夫ルークとともに、カナダ国境まで数キロのところまで逃げてきたジューンだったが、“守護者”と呼ばれる男たちに捕えられ連行される。そして、娘と夫の行方は分からなくなった。それから3年、侍女となったジューンは2人目となるフレッド・ウォーターフォード司令官に仕えることになり、オブフレッド(=フレッドのもの)と名前を与えられた。そして、侍女である彼女にとって最も耐え難いことのひとつ、子どもの出来ない司令官夫妻に子を授けるための月に一度の“儀式”の日がくる…。誰も信じることが出来ない中監視されている恐怖、理不尽な世界から抜け出せない苛立ち、絶望の中でオブフレッドはもがき苦しむが、生き別れになった最愛の娘ハンナにもう一度再会することを願い、生き抜くことを決意し、希望を見出していく――。本作は、カナダ文学界の巨匠マーガレット・アトウッドのディストピア小説を原作に、米国Huluがテレビドラマ化。環境汚染により少子化問題が深刻化した宗教主義国ギレアド共和国を舞台に、富裕層以外の健康な女性は、子作りのために侍女として上位階級の司令官に仕えることが決められていた…という、恐ろしい世界で侍女として仕えるオブフレッド(エリザベス・モス)の人生を描いていく。■劇中写真を先行入手!決して自分たちに起こらない出来事ではない、と全世界で物議を醸し出した話題沸騰中の問題作。そんな本作から今回5枚の劇中写真が到着。まずは、緊迫したジューンの姿を捉えたこの一枚。環境汚染が原因で少子化が深刻化する中で、かつてのアメリカ合衆国から多くの領土を奪い宗教主義国“ギレアド共和国”が誕生。そんな中、カナダ国境を目指し、一人娘であるハンナを抱きかかえながら必死に逃げ惑うジューン。娘だけでも助けたいと逃げ続ける彼女だったが、ジューンは男に捕らえられ、ハンナと離れ離れになってしまう。続いて、独特の服装に身を包む2人の写真。侍女として仕えることになったジューンは、オブフレッドと名を与えられ、オブグレンという侍女がパートナーとなり行動を共にする。徐々に互いを信用し心を開き始めていくが、写真では意味深な表情を浮かべながら、どこか遠くを見つめる2人の姿を捉えている。またこちらの写真は、侍女たちが任務を遂行するために送り込まれる特別教育施設を捉えた写真で、仲睦まじい様子とは程遠い、謎めいた雰囲気が感じ取れる。さらに大勢の女たちが集まり、2人の女性が重なり合い出産しようとする、異様な光景を写す写真も公開。そして最後は、オブフレッドと彼女が侍女として仕える家の長であり、ギレアド共和国の建国メンバーの一人であるウォーターフォード司令官が見つめ合う、意味深な2ショット。誰も逆らうことを許されないほど確固たる地位を持つウォーターフォードだったが、オブフレッドに対しては徐々にほかの人とは違う接し方をするようになる。ぜひ、2人の関係性にも注目しながらドラマを視聴してみて。Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン1は2月28日(水)よりHuluにて独占配信開始、以降毎週水曜日に1話ずつ追加予定(全10話)。(cinemacafe.net)
2018年01月20日全米監督協会賞(DGA)のノミネーションが発表された。1948年以来、DGAの長編映画監督賞とアカデミー賞の監督賞は7人を除いて一致していることから、DGAの結果は見逃せないものとなっている。昨年アカデミー賞で監督賞を獲得した『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼルもDGA監督賞の受賞者であった。今年長編映画監督賞にノミネートされたのは、ギレルモ・デル・トロ(『シェイプ・オブ・ウォーター』)、グレタ・ガーウィグ(『レディ・バード』)、マーティン・マクドナー(『スリー・ビルボード』)、クリストファー・ノーラン(『ダンケルク』)、ジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』)の5人。ノーラン監督がDGAにノミネートされるのは『メメント』、『ダークナイト』、『インセプション』以来4回目。また、5人の中で唯一の女性のガーウィグ監督は、DGA史上長編映画監督賞にノミネートされた8人目の女性監督だ。過去、DGAにノミネートされた監督たちの80パーセントはアカデミー賞でもノミネートされている。アカデミー賞のノミネーションは1月23日(現地時間)に発表、DGA授賞式は2月3日、そしてアカデミー賞授賞式は3月4日に開催される。(Hiromi Kaku)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2018年01月12日ゴールデングローブ賞やエミー賞受賞しているAmazonスタジオ制作のオリジナル・ドラマシリーズ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」。来年2月16日(金)からはシーズン4が配信スタートするが、この度本作に加瀬亮、マシ・オカ、藤谷文子、原田美枝子が特別出演していることが分かった。本作は、実在するプロのオーボエ奏者ブレア・ティンドールが、クラシック業界の裏側を綴ったスキャンダラスな自叙伝的小説「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル~セックス、ドラッグ、クラシック~」を原作とした、ニューヨーク交響楽団の舞台裏を描いたドラマシリーズ。今回配信されるシーズン4は、ロドリゴ(ガエル・ガルシア・ベルナル)とヘイリー(ローラ・カーク)の関係が公になったことで新たな物語が展開。ヘイリーが指揮者としての自分を確立しようと奮闘する一方で、ロドリゴはインスピレーションを持ち続けようと模索する。トーマスはブルックリンを拠点に活動する新進のオーケストラに参加、グロリアに闘いを挑む…というストーリー。主人公のカリスマ指揮者ロドリゴ役のガエル・ガルシア・ベルナルをはじめ、ヒロイン・ヘイリー役のローラ・カーク、トーマス役のマルコム・マクダウェル、グロリア役のバーナデット・ピーターズなど、実力派キャストが演じるお馴染みのニューヨーク交響楽団のキャラクターたちが引き続き登場するほか、本シーズンではシリーズ初の日本が舞台となるエピソードが登場するということで、アキヒロ・フクモト役に「HEROES/ヒーローズ」のマシ・オカ、ダイスケ・ウエノ役で『それでもボクはやってない』『SPEC』の加瀬亮。そして、『風に立つライオン』『TOKYO!』の藤谷文子、「北の国から」『海辺のリア』の原田美枝子と、日本人キャストが参加。加瀬さんは「外国の方たちと仕事をするのは凝り固まっている自分の価値観に風穴をあけてくれる機会が多いので、いつも刺激になります。このドラマ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』は軽やかなコメディでありつつも、毎回さらっと大切な疑問を観るものの胸中に落としていってくれるところが好きです。楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメント。マシ・オカさんは、「日本での撮影中の、アメリカ人クルーと日本人クルーのコラボレーションは素晴らしかったです」と撮影をふり返っている。また今回、主演を務めるガエルよりコメント映像も到着。「日本ロケも順調です。お楽しみに!」と日本のファンへ向けてメッセージが寄せられている。Amazonオリジナル「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」シーズン4は2018年2月16日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて見放題独占配信開始。(cinemacafe.net)
2017年12月12日12月3日(現地時間)、ロサンゼルス映画評価協会賞が発表された。作品賞に輝いたのはルカ・グァダニーノ監督作の『Call Me by Your Name』(原題)。この作品は監督賞、主演男優賞も受賞した。1983年のイタリアを舞台に2人の青年の恋を描いた同作は、サンダンス映画祭でプレミア上映が行われる前々から評判がすこぶるよく、今後の賞レースでもたびたび名前を聞くことが予想されている。ジェームズ・フランコが監督・主演を務め、弟のデイヴ、「フリークス学園」での共演以来仲の良いセス・ローゲンをキャストに起用した『The Disaster Artist』(原題)も好評。今回はジェームズが主演男優賞の次点に選ばれた。主な受賞者及び受賞作品は以下の通り。■作品賞受賞:『Call Me by Your Name』次点:『The Florida Project』監督賞受賞:ギレルモ・デル・トロ (『シェイプ・オブ・ウォーター』)受賞:ルカ・グァダニーノ (『Call Me by Your Name』)主演男優賞受賞:ティモシー・シャラメ (『Call Me by Your Name』)次点:ジェームズ・フランコ (『The Disaster Artist』)主演女優賞受賞:サリー・ホーキンス (『シェイプ・オブ・ウォーター』)次点:フランシス・マクドーマンド (『スリー・ビルボード』)助演男優賞受賞:ウィレム・デフォー (『The Florida Project』)次点:サム・ロックウェル (『スリー・ビルボード』)助演女優賞受賞:ローリー・メトカーフ (『Lady Bird』)次点:メアリー・J・ブライジ (『マッドバウンド 哀しき友情』)(Hiromi Kaku)
2017年12月04日難民の青年を受け入れる家族の絆を描くドイツ映画『はじめてのおもてなし』。2016年に公開され空前の大ヒットとなり、ドイツ・アカデミー賞観客賞を受賞した本作の予告編が解禁となった。ミュンヘンの閑静な住宅街に暮らすハートマン家のディナーの席で、母アンゲリカは難民の受け入れを宣言。教師を引退して生き甲斐を失った彼女は、夫リヒャルトの反対を押し切って、ナイジェリアから来た難民の青年ディアロを自宅に迎える。家族は、“はじめてのおもてなし”に張り切るが、あるとき大騒動が起きてしまう。さらに、ディアロの亡命申請も却下に。果たして、崩壊寸前の家族と天涯孤独の青年は、平和な明日を手に入れることが出来るのか――?『善き人のためのソナタ』のプロデューサーと、ドイツのヒットメーカーのサイモン・バーホーベン監督がタッグを組み、本国で2016年興収No,1となる大ヒットを記録した本作。ドイツの人気俳優たちが競演し、家族の絆、難民やテロなど、リアルにあふれた悩みを、明るくユーモアたっぷりに、笑いと涙で描く必見の1作だ。このたび公開された予告編は、「家に難民を迎え入れるわ!」という母アンゲリカの、突然の発言からスタート。ひとりぼっちでドイツにやってきた青年ディアロを受け入れることにより、家族や地域に戸惑いが広がる様、逆にディアロが周囲に影響を与えていく様をコミカルに、そして人間味たっぷりに描く映像となっている。本作で描かれる、異国からの来客とともに、絆を確かめあい、変わってゆく家族の姿にはきっと心動かされるはず。『はじめてのおもてなし』は2018年1月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月15日エミー賞受賞、ゴールデン・グローブ賞ノミネートほか、米国内で30以上の賞を受賞し、中毒者が続出している海外ドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」。そのシーズン1&2のDVDが12月27日(水)より同時リリースされることになった。本作は、パイパー・カーマンが体験した実話をもとに2010年に刊行されたノンフィクション「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 女性刑務所での日々」が原作。裕福なニューヨークの家庭で育ったブロンドお嬢様がある日突然、女子刑務所に収監!いじめ、人種差別、同性愛、SEX、裏切り…、未だかつて見たことのない環境でサバイブすることに。問題山積みの刑務所内を舞台に、強烈過ぎる受刑者たちを時にコミカルに、時にスリリングに描いていく。レビューサイト「Rotten tomatoes」では91%の高評価を誇り、あの「ブレイキング・バッド」に次ぐ衝撃と、全世界で中毒者が続出。ドラマアワードで30以上の賞を受賞し、現在もシーズンを更新中。日本ではシーズン3&4のDVDリリースは来春予定となっている。<シーズン1>あらすじ10年前、同性愛関係にあった彼女・アレックスのために麻薬密輸の代金を外国に持ち込んだ罪で、突然、リッチフィールド女子刑務所に収監されてしまったパイパー。順風満帆だった彼女を待ち受けていたのは、いじめ、人種差別、同性愛、SEX、裏切り…、未だかつて見たことのない世界だった。日々一緒に生活をしなければならないのは、個性が強すぎる受刑者や使い物にならない看守たち…。お嬢様育ちゆえに、初めこそかなり手荒い扱いも受けるが、徐々に持ち前の賢さと腹黒さで刑務所生活に慣れていこうとするパイパーだった――。<シーズン2>あらすじニューヨークの快適な暮らしから一変、エキセントリックな囚人たちと刺激的な刑務所(プリズン)ライフを送っていたパイパーは、クリスマスの事件から懲罰房に入れられていた。そんなある日、彼女は別の刑務所に移送されることに。そこで思わぬ人物と再会し、またもや人生を狂わされてしまう。一方、リッチフィールド刑務所では、大物“ヴィー”が戻ってきたことで、受刑者同士の勢力争いが激しくなっていき…。愛すべきキャラクターたちと、女子刑務所内で巻き起こる超過激な“事件”の数々に、あなたも魅了されること間違いなし!「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」シーズン1&2は12月27日(水)よりDVD発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)
2017年10月20日みなさんは、キッズデザイン賞という賞をご存じですか?キッズデザイン賞とは、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に優れた製品・空間・サービス・研究活動などを表彰している制度です。「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の3つの部門に分け、子どもが使うものはもちろん、大人が使うものでも子どもに配慮されたものやサービスなど幅広く顕彰されています。そんな優れたデザインを称えるキッズデザイン賞の今年の受賞作が、この度決定。2007年の創業以来、企業や自治体だけでなく子育て中のファミリーからも注目度が高まっているなかで、第11回目を迎える今年の受賞作には、どんなものが選ばれたのでしょうか?■最高賞には初の鉄道車両が! 「西武鉄道株式会社 新型通勤車両40000系」最高賞となる内閣総理大臣賞には「西武鉄道株式会社 新型通勤車両40000系」が選ばれ、鉄道車両として初の受賞を果たしました。「人にやさしい、みんなと共に進む電車」をコンセプトに、ロングクロスシート転換車両の設置、車いすやベビーカー利用の人が使いやすい“車両バリアフリー”、子どもが外を眺めやすい大きな車窓、通勤車両でありながらおむつ交換シートもついたトイレの設置、社内の空気を清浄に保つ“プラズマクラスター”の搭載など、使う人の視点に立ち優れた移動空間を実現したことが評価のポイントに。子ども連れでの移動が社会問題化される今、この受賞が今後の社会の目を変えるキッカケになるかも? と、母親としては期待することころです。■家で小児科医に相談できるサービス「小児科オンライン」「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」から子ども部門として優秀賞・経済産業大臣賞を受賞したのは、株式会社Kids Publicの「小児科オンライン」。これは、スマホで小児科医に平日18~22時に直接相談できるサービスで、病院へ行くべきかの判断を仰いだり、日常生活の疑問や不安、さらには不登校の問題などにも相談に乗ってくれるそう。通信手段はLINE、電話、Skypeで、TV電話を選べば子どもの表情を見てもらうことができるのも魅力です。予想外の体調不良やケガの処置など、最近はインターネットで調べられますが、情報量が多すぎてどれが正しいのか迷うこともあります。医師に直接相談できることで、悩んだり、心細い夜を過ごさないで済むのは大きいと思います。 ■世界の子どもたちが地球について話し合う「せかい!動物かんきょう会議」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」から、消費者育成部門として優秀賞・消費者担当大臣賞を受賞したのは、「日本と世界の子どもたちが創発。せかい!動物かんきょう会議」。ITやAI機械翻訳などを駆使して、世界の子どもたちが交流しディスカッションできるこのプログラムは、「人間(おとな)だけに任せちゃいられない!」と世界各国から森に集まった動物に子どもたちが扮し、人と人、国と国の違いを理解し合いながら、環境問題、そして共生について考えます。積極的な発言が不得手な日本の子どもも、キャラクターに扮することで発言しやすくなり、世界の子どもたちとの交流を通じてコミュニケーション力の育成にもつながるというのが受賞のポイントに。親としては、多感な時期に異文化コミュニケーションの機会を経験させてみたいし、キャラクターなどデザインがどれもかわいいので、子ども(親も…!)の興味をぐっと引くものになっていると思います。■日本最大級の“子どもとおでかけ”サイト「いこーよ」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の個人・家庭部門で「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」を受賞したのは、アクトインディ株式会社の子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」。親子でおでかけできる遊び場、イベントの情報が、おむつ替えシート・授乳室・託児所の有無から口コミや体験記など、細かい情報と共に掲載されています。「スマートフォン世代向けに、本当に欲しい情報をひとつひとつ調べてデータベースを作り上げ、日本最大級のサービスまで育てた熱意は素晴らしい」との審査評。筆者もお出かけの際よく参考にしていますが、場所や目的、時期などいろんな角度から検索できるのがとても使いやすいです。審査委員長の益田文和氏によると、子どもの安全と安心につくした製品づくりから、子どもを取り巻く環境全体に配慮が行き届いた設計へと、年々応募されるデザインの内容は広がりを見せてきているそう。こうして受賞作品を見てみると、デザインとは形や色などの外見だけではなく、使いやすいことを“デザイン”しているんだな、とその重要さを再認識させられます。“子どもにやさしい”ということは、結果としてどんな人にもやさしい=住みやすい環境・社会を作ることにもつながるはずです。受賞作品は今すぐ使えるものばかり。子育てに生かせるバラエティ豊かなデザイン、チェックしてみてはいかがでしょうか? ・キッズデザイン賞2017
2017年10月08日動画配信サービス「Hulu」が9月25日(月)、都内で「Huluプレミア Autumn 2017- Spring 2018 Line-up 発表会」を行い、配信を予定する注目の海外ドラマタイトルを発表した。この日、最も注目を浴びたのが、「ウォーキング・デッド」の製作総指揮を務めるゲイル・アン・ハードと、「HOMELAND/ホームランド」を手掛けたヘンリー・ブロメルがタッグを組み、2017年12月から配信が始まるサスペンス・スリラー「フォーリング・ウォーター」。若者の流行を予測するトレンドハンター、元軍人で投資銀行のフィクサー、母親の介護に追われる刑事というまったく面識がない3人が見る奇妙な悪夢が、実はつながっていたら…。そんな奇抜な設定をもとに、夢のかけらを集めながら、彼らが抱える問題を解決しようと奮闘する。3つの悪夢が1つに重なった瞬間、明らかになる真実とは?もう1つのビッグタイトルが、Huluが製作し、テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞第69回授賞式にて、激戦を制し、配信サイトの作品として初めてエミー賞作品賞に輝く快挙を成し遂げた「The Handmaid’s Tale」(原題)。マーガレット・アトウッドのディストピア小説「侍女の物語」を原作に、環境汚染によって少子化が深刻化した宗教主義国ギレアド共和国で、子作りのために侍女として生きるオブフレッドの人生を描く。2018年配信予定で、詳細は後日発表される。挨拶に立ったHJホールディングス株式会社の取締役CCO、長澤一史氏は「Huluプレミアにとって、海外ドラマは重要なキーワード」とし、「プレミアという言葉通り、最速日本配信にこだわるが、長く独占することに重きは置かない。責任をもってマーケティングさせていただいた上で、他メディアと連携し、作品そのものの認知を広げ、愛される作品を増やしていきたい」と話していた。以下、会見で発表された「Huluプレミア」配信予定の新規タイトル「フォーリング・ウォーター」SEASON1(字・吹)2017年12月配信「ヒューマンズ」SEASON1(字・吹)2017年10月11日配信「Channel ZERO:キャンドル・コーヴ」(字・吹)2017年10月14日配信「Pure Genius」(原題)SEASON1(字・吹)2017年12月配信「Imposters」(原題)SEASON1(字・吹)2018年配信「バイス・プリンシパルズ」SEASON1(字・吹)2017年10月3日配信「Stan Lee’s Lucky Man」(原題)SEASON1(字・吹)2017年11月6日配信「TUT」(原題)(字・吹)2018年配信(text:cinemacafe.net)
2017年09月25日9月17日(現地時間)に行われた「第69回エミー賞」授賞式で、ドラマ部門作品賞を含め、主要5部門を制覇した米国Huluオリジナル作品「The Handmaid’s Tale」(原題)が、来年「Hulu」にて独占配信されることが決定した。本作は、1990年に映画化もされた、カナダ文学界の巨匠マーガレット・アトウッドのディストピア小説「侍女の物語」をもとにしたもの。1985年に出版されるやベストセラーとなり、カナダ最高峰の文学賞である総督文学賞をはじめ数々の賞を受賞している。舞台は、環境汚染により少子化問題が深刻化した宗教主義国ギレアド共和国。ここでは、富裕層以外の健康な女性は子作りのために侍女として上位階級の司令官に仕えることが決められていた。そんな恐ろしい世界で、侍女として仕えるオブフレッドの人生を描いていく。今年4月に米国Huluで配信開始された本作は、地上波テレビでは描くことができない、女性を“性奴隷”として扱ったテーマは世界に衝撃を与えるとともに、宗教や圧政で女性の人権が侵害されることへの批判を含み、現代のアメリカで幅広く受け入れられ大ヒット。多くのメディアから「見るべき」(ワシントンポスト紙)、「この春で最高のドラマ」(ハリウッド・リポーター誌)など賞賛を浴びている。そんな本作が、今回エミー賞授賞式にてドラマシリーズ部門「作品賞」のみならず、「主演女優賞」、「助演女優賞」、「監督賞」、「脚本賞」も制覇し、圧倒的な評価を受けた。また侍女として仕えるオブフレッド役は、「マッドメン」「トップ・オブ・ザ・レイク」に続き、本ドラマで8度目のエミー賞ノミネートを果たした、賞レースの常連エリザベス・モスが演じている。「The Handmaid’s Tale」(原題)は2018年、Huluにて独占配信予定。(cinemacafe.net)
2017年09月19日17日(現地時間)に開催されたエミー賞で「People」誌などが取り上げたベストドレッサーをご紹介。「ウエストワールド」のテッサ・トンプソンは、「ロージー・アスリーヌ(Rosie Assoulin)」のメタリックで虹色に光るドレスで登場し、レッドカーペットで輝きを放った。ミニマルなジュエリーとシンプルに後ろに流したヘアスタイルがドレスを主役級に目立たせ、各メディアがこぞってベスト・ドレッサーとして取り上げている。「ビッグ・リトル・ライズ~ママたちの憂うつ~」のゾーイ・クラヴィッツは、およそ1か月前に披露したブルネットのピクシーカットの毛先とリンクするフェザー素材の「ディオール(Dior)」のオートクチュール・ドレスがぴったりマッチ。トップはブラック、腰から下のスカートのフロントはオレンジ、イエロー、レッドのグラデーションが見事だが、バックはブラック、グレー、ブルー、グリーンのカラーで構成されていて360度全方位で目を楽しませる。「カルバン・クライン(Calvin Klein)」の“顔”を務めている「ストレンジャー・シングス」のミリー・ボビー・ブラウンは同社のドレスが「プリンセスのよう」と評判に。13歳という年齢にふさわしく、華美なジュエリーを身に着けなかったのも高評価のポイントのようだ。今年は「ビッグ・リトル・ライズ~ママたちの憂うつ~」で自身初のエミー賞を獲得したニコール・キッドマンは、ミリーと同じく「カルバン・クライン(Calvin Klein)」をセレクト。ホルターネックラインがエレガントな真っ赤なAラインのドレスに、ピンクのサテン地のサンダルを合わせた。「最も衝撃を受けた」との声が上がったのは、ジェーン・フォンダだ。まもなく80歳を迎えるジェーンはいままでショートヘアが定番だったが、アリアナ・グランデ風のポニーテールで現れ、「誰だかわからない」と人々を困惑させた。ホットピンクのドレスも不評であった。(Hiromi Kaku)
2017年09月19日テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞第69回授賞式が17日(現地時間)ロサンゼルスで開催され、Huluの「The Handmaid’s Tale」(原題)がドラマ部門作品賞をはじめ5部門を受賞。配信サイトの作品として初めてエミー賞作品賞に輝いた。リミテッド・シリーズ「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」も作品賞、監督賞、主演女優賞など5部門を受賞。女性のドラマが強い印象を残した。最多22ノミネートの「ウエストワールド」(ドラマ部門)は無冠に終わり、同じく22ノミネートを受けた「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)は、監督賞、助演男優賞および女優賞など4部門を受賞した。ドナルド・トランプ大統領を、選挙戦の候補の頃から演じてきたアレックは、大統領本人が過去にリアリティ番組「アプレンティス」で何度も候補になりながら受賞を果たせなかったことから、「大統領、ついにエミー賞を獲りましたね」とスピーチした。ヒラリー・クリントンを演じたケイト・マッキノンが助演女優賞を受賞している。コメディ部門主演女優賞に輝いた「Veep/ヴィープ」のジュリア・ルイス=ドレイファスは、同作で演じるセリーナ・メイヤー副大統領役で、なんと6年連続で受賞という前人未到の快挙を成し遂げた。その一方で、今年はエミー賞史上初の授賞も。「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」でリミテッドシリーズ/TV映画部門主演男優賞を受賞したリズ・アーメッドはアジア系として初めて、「アトランタ」でコメディ部門監督賞を受賞したドナルド・グローヴァーはアフリカ系男性として初めて、「マスター・オブ・ゼロ」でコメディ部門脚本賞をアジズ・アンサリとともに受賞したリナ・ウェイス はアフリカ系女性として初めての受賞者となった。今年の司会は、トランプ大統領をネタにしたジョークで高視聴率を記録しているスティーブン・コルベア。オープニングから早速大統領をネタにトークを展開。「ツイート楽しみにしていますよ!」と呼びかけたが、授賞式中には大統領のツイートはなかった。オープニングには7月にホワイトハウス報道官を辞任したショーン・スパイサー本人が登場、会場を驚かせた。■主な受賞結果は以下の通りドラマ部門作品賞 :「The Handmaid’s Tale」(原題)ドラマ部門主演男優賞:スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」ドラマ部門主演女優賞:エリザベス・モス 「The Handmaid’s Tale」(原題)助演男優賞:ジョン・リスゴー「ザ・クラウン」助演女優賞:アン・ダウド「The Handmaid’s Tale」(原題)監督賞:リード・モラーノ「The Handmaid’s Tale」(原題)脚本賞:ブルース・ミラー 「The Handmaid’s Tale」(原題)コメディ部門作品賞:「Veep/ヴィープ」コメディ部門主演男優賞:ドナルド・グローヴァー 「アトランタ」コメディ部門主演女優賞:ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep/ヴィープ」助演男優賞:アレック・ボールドウィン 「サタデー・ナイト・ライブ」助演女優賞:ケイト・マッキノン 「サタデー・ナイト・ライブ」監督賞ドナルド・グローヴァー 「アトランタ」脚本賞:アジズ・アンサリ、リナ・ウェイス 「マスター・オブ・ゼロ」リミテッドシリーズ/テレビ映画部門作品賞(リミテッドシリーズ):「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」作品賞(テレビ映画):「ブラック・ミラー」主演男優賞:リズ・アーメッド 「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」主演女優賞:ニコール・キッドマン 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」助演男優賞:アレキサンダー・スカルスガルド 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」助演女優賞:ローラ・ダーン 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」監督賞:ジャン=マルク・ヴァレ 「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」脚本賞:チャーリー・ブルッカー 「ブラック・ミラー」(text:Yuki Tominaga)
2017年09月18日ゴールデン・グローブ賞で作品賞&主演男優賞を受賞し、第69回エミー賞でも6ノミネート、さらにシーズン2の制作も決定している「アトランタ」が、9月18日(月)、第69回エミー賞レッドカーペットおよび授賞式の生中継直後の昼12時頃から、「FOXチャンネル」にて日本で最速、独占で全10話一挙放送することが決定した。本作は、音楽の街ジョージア州アトランタを舞台に、ダメ男アーンが、従兄弟でラッパーのアルフレッドのマネージャーとしてその相棒のダリウスと共に奮闘する姿を描いたコメディ・ドラマ。アトランタで生まれ育ったアーンは、名門プリンストン大学に通っていたものの休学し、元交際相手の家に家賃も払えないまま居候しながら、うだつの上がらない生活を送っていた。そんな中、従兄弟のアルフレッドがラッパー“ペーパーボーイ”としてその名を轟かせている姿に希望を見出す。アルフレッドのマネージャーとして、そして一人前の男になるために必死なアーンのドタバタ劇と、喧嘩っ早いが人情深いアルフレッドの掛け合い、そしてアルフレッドの相棒であるダリウスの天然さが混ざり合い、テンポの良い笑いが展開されていく。一方で、アーンの元交際相手、ヴァンとの間にある絶妙な距離感は、時にセンチメンタルな感情を誘うことも。ヒップホップ文化とは切っても切り離せない人種差別問題やドラッグなどのトピックに切り込み、ギリギリのラインで繰り出されるブラックジョークも必見だ。主人公のダメ男、アーンを演じるのは、『オデッセイ』や『スパイダーマン ホームカミング』など人気作にも出演するドナルド・グローヴァー。俳優以外にもコメディアンとラッパーとしての顔を持ち合わせている彼は、本作で脚本も手掛けている。またアーンの従兄弟であり、通称:ペーパーボーイ、アルフレッド・マイルズ役を演じるのは、「The Knick/ザ・ニック」「グッド・ワイフ」のブライアン・タイリー・ヘンリー。そのほか、ラキース・スタンフィールド、ザジ・ビーツらが出演する。そして本作には、マーベル初のTVドラマ作品として話題となった「レギオン」第6話で監督を務め注目を浴びている、東京生まれの日本人監督ヒロ・ムライが参加。“チャイルディッシュ・ガンビーノ”の名で活動するドナルドのミュージック・ビデオを多数監督している縁もあり今回のタッグが実現。場面を照らし出す絶妙な光と闇の効果、そして黒澤映画から影響を受けたとされる巧みなカメラワークなどの要素が溶け合うことで生まれた映像美も要チェックだ。「アトランタ」は9月18日(月)第69回エミー賞レッドカーペット&授賞式生中継直後、FOXチャンネルにて全10話先行一挙放送。(cinemacafe.net)
2017年09月15日テレビ界のアカデミー賞とも称される「エミー賞」。この度、海外ドラマ・エンターテインメント専門チャンネル「FOX」では、9月18日(月)に「第69回エミー賞」の授賞式を日本独占生中継することを決定した。米国テレビ芸術科学アカデミー主催で毎年アメリカのテレビ業界で功績を残した番組に与えられる賞「エミー賞」。今年で第69回目を迎えるこの式典が最初に開かれたのは1949年。米テレビ界最高峰の栄誉とも称され、アワードの行方には世界中から大きな注目が集まる。エミー賞の対象となる部門はコメディ部門、ドラマ部門、バラエティー・トークシリーズ部門など多岐に渡り、それぞれの作品や監督、俳優、脚本などに対して、賞が与えられる。今回「FOX」では、「第69回エミー賞 授賞式&ノミネート作品スペシャル」と題してエミー賞の授賞式を日本独占生中継するほか、エミー賞に6部門でノミネートされ、すでにシーズン2の製作も決定している話題の新作「アトランタ」全10話の字幕版を先行一挙日本初放送。さらに、ジェフリー・ラッシュの主演男優賞を含む10部門でノミネートを果たした、ナショナルジオグラフィックの「ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン」の第1話(字幕版)を特別放送する。今年度のエミー賞には、アンソニー・ホプキンスやエド・ハリスが出演している「ウエストワールド」(ドラマ部門)と「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)が最多22ノミネートを受けるほか、『フュード/確執 ベティvsジョーン』と、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が18ノミネート。昨年は最多23ノミネートの「ゲーム・オブ・スローンズ」がドラマシリーズ部門の作品賞を2年連続で受賞、監督賞や脚本賞など合わせて最多12部門を獲得したが、果たして今回栄光に輝くのは…?「第69回エミー賞 授賞式&ノミネート作品スペシャル」は9月18日(月)9時~FOX チャンネルにて放送。(cinemacafe.net)
2017年07月31日テレビ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞のノミネーションが発表された。最多22ノミネートを受けたのは、アンソニー・ホプキンスやエド・ハリスが出演している「ウエストワールド」(ドラマ部門)と「サタデー・ナイト・ライブ」(コメディ部門)。スーザン・サランドンとジェシカ・ラングが火花を散らす「Feud:Bette and Joan」(原題)と、昨年シーズン1でコアなファンを獲得した「ストレンジャー・シングス 未知の世界」が18ノミネートで次点となった。テレビ局別では「ウエストワールド」、「ビッグ・リトル・ライズ~セレブママたちの憂うつ~」などのHBO局が圧倒的な強さを見せつけ110ノミネート、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」、「ザ・クラウン」、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」などのNetflixが91ノミネートと続いた。授賞式は9月17日にロサンゼルスのマイクロソフトシアターで開催される。司会はスティーブン・コルベア。主なノミネーションは以下の通り。ドラマ部門作品賞 :「ベター・コール・ソウル」「ザ・クラウン」「The Handmaid’s Tale」(原題)「ハウス・オブ・カード 野望の階段」「ストレンジャー・シングス 未知の世界」「THIS IS US 36歳、これから」「ウエストワールド」ドラマ部門主演男優賞:スターリング・K・ブラウン「THIS IS US 36歳、これから」アンソニー・ホプキンス「ウエストワールド」ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」マシュー・リス 「ジ・アメリカンズ」リーヴ・シュレイバー「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」ケヴィン・スペイシー 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」マイロ・ヴェンティミリア「THIS IS US 36歳、これから」ドラマ部門主演女優賞:ヴィオラ・デイヴィス 「殺人を無罪にする方法」クレア・フォイ「ザ・クラウン」エリザベス・モス 「The Handmaid’s Tale」(原題)ケリー・ラッセル「ジ・アメリカンズ」エヴァン・レイチェル・ウッド「ウエストワールド」ロビン・ライト 「ハウス・オブ・カード 野望の階段」コメディ部門作品賞:「Atlanta」(原題)「Black-ish」(原題)「マスター・オブ・ゼロ」「モダン・ファミリー」「シリコンバレー」「アンブレイカブル・キミー・シュミット」「Veep」コメディ部門主演男優賞:アンソニー・アンダーソン「Black-ish」(原題)アジズ・アンサリ 「マスター・オブ・ゼロ」ザック・ガリフィナーキス「Baskets」(原題)ドナルド・グローヴァー 「Atlanta」(原題)ウィリアム・H・メイシー「シェイムレス 俺たちに恥はない」ジェフリー・タンバー「トランスペアレント」コメディ部門主演女優賞:パメラ・アドロン「Better Things」(原題)トレイシー・エリス・ロス「Black-ish」(原題)ジェーン・フォンダ 「グレイス&フランキー」リリー・トムリン「グレイス&フランキー」アリソン・ジャニー「Mom」(原題)エリー・ケンパー「アンブレイカブル・キミー・シュミット」ジュリア・ルイス=ドレイファス「Veep」(Hiromi Kaku)
2017年07月14日エミー・ロッサムが28日(現地時間)、ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」のクリエイターであるサム・エスメイル監督と結婚した。30歳のエミーは主演映画『COMET-コメット-』(’14)で脚本と監督を務めた9歳上のサムと2013年から交際、2015年8月に婚約した。「People」によると、2人は28日にニューヨーク市内のシナゴーグで挙式した。エミーは2008年に音楽プロデューサーのジャスティン・シーゲルと結婚したが、2010年に離婚している。式には「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」の出演者であるラミ・マレクやクリスチャン・スレイター、カーリー・チャイキン、エミーと『サヨナラの代わりに』で共演したヒラリー・スワンク、TVシリーズ「シェイムレス俺たちに恥はない」で共演したウィリアム・H・メイシー、そしてロバート・ダウニーJr.らが出席した。(text:Yuki Tominaga)
2017年05月30日ライアン・ゴズリングが、先月のアカデミー賞授賞式で作品賞が間違えて発表されたとき、ステージ上で笑っていた理由を明かした。ライアンとエマ・ストーンが主演の『ラ・ラ・ランド』は、先月26日(現地時間)の第89回アカデミー賞授賞式で作品賞受賞作として発表されたが、直後に受賞結果の封筒がプレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイに間違って渡されたことが発覚。ステージ上に本当の受賞作『ムーンライト』と『ラ・ラ・ランド』両作の関係者が入り乱れる状態になった。大混乱のステージ上で、エマやデイミアン・チャゼル監督らと登壇していたライアンが口元を押さえて笑いをかみ殺している姿をカメラがキャッチし、SNSなどで話題を呼んだが、ライアンがついにその理由を語った。22日(現地時間)、ラスベガスで開催中の「Adobe Summit」のQ&Aセッションに参加したライアンは、あのときのことを聞かれて「観客席の人々がパニックのような反応をし始めたのを見て、インカムをつけた人たちが(ステージに)来るのを見て、誰かが怪我をしたのかと思った」「医療的な事態か何か起きたのかと思ったんだ。最悪のシナリオが頭に浮かんでいた」「そうしたら、『ムーンライト』が受賞したと聞いて、すごく安心したんだ。それで笑い始めた」と答えた。アカデミー賞の歴史に残るハプニングについて「非現実的」だったとふり返ったライアンは「本当に、『ムーンライト』が受賞してすごくうれしかった。本当にとても画期的な映画なんだ。製作費100万ドルで、信じられない完成度の作品だ。彼らが認められて、とてもうれしい」と自分のことのように喜んでいた。(text:Yuki Tominaga)
2017年03月24日第40回日本アカデミー賞授賞式が3月3日(金)に開催され、庵野秀明監督/樋口真嗣監督の『シン・ゴジラ』は11部門で優秀賞を受賞しており、そのうち作品賞、監督賞に加え、編集賞、撮影賞、照明賞、録音賞、美術賞などで最優秀賞を受賞した。なお、最優秀主演男優賞は佐藤浩市、最優秀主演女優賞は宮沢りえ、最優秀助演女優賞は杉咲花、最優秀助演男優賞は妻夫木聡が受賞した。第1作の『ゴジラ』が公開されてからおよそ60年、『シン・ゴジラ』は、東宝が12年ぶりに製作したゴジラ映画となった。興行収入は80億円を超え、社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した。現代日本における巨大不明生物ゴジラの出現と立ち向かう戦略を、徹底的なリサーチをもとにリアリティを追求し、見事に描写。緊迫感あふれる新時代のゴジラ作品となった。3.11以降の日本を見据えた災害シミレーション映画としても注目を集めた。監督賞受賞の際、この日、仕事都合で欠席となった庵野監督に代わり、樋口監督がスピーチを行った。樋口監督は、「思えば、この映画が始まってから、すべてのスタッフ・キャストにものすごい無理難題を押しつけて今日があります。苦楽を共にしたスタッフが賞を取れたので、本当にうれしいです。映画を支持していただいた皆さまに本当に感謝しています。ありがとうございます!」と感激の言葉を連ねた。しかし、いよいよ最優秀監督賞の受賞で名前が呼ばれると、喜びより困惑の表情になぜか変わる…。樋口監督は、「しゃべることをさっき全部言っちゃったので…」と正直に話し、場内の笑いを誘った。だが、想いは徐々にあふれていき、「誰かが票をひとつひとつ入れた賞だと思っています。60年前に怪獣を使って映画をつくることを始めた大先輩がいて、受け継いできたバトンを僕らがもらったと思っています。バトンに恥ずかしくないものをもう一度ちゃんと作ろうと思い、本気でゴジラと向き合って作りました」と、熱心に『ゴジラ』に対する思いを口にした。さらに最優秀作品賞の受賞が告げられると、『シン・ゴジラ』テーブルでは、皆でうれしそうに握手を交わす姿が見られた。樋口監督は、改めて「こんなことが待っているかと思うと、毎日映画を作ったりして、寝れなかったりしたスタッフの皆も、いつかこういうときがくるよって声を大にして言いたいです」と、製作クルーに言葉をかけた。同作で主演男優賞を受賞した長谷川博己も大きな笑みを広げ、「特撮映画で作品賞って、今までなかなかなかたのではと思います。映画のひとつのテーマでもあるチームワークというか、皆で力を合わせて何かを倒すのは、これからの日本映画につながるのではと思い、作品賞をとったのはいいことだったんじゃないかなって勝手に思っています」と映画愛あふれる胸の内を語った。ゴジラ出現により、米国国務省から派遣された日本エージェントのカヨコ・アン・パタースンを演じ、助演女優賞受賞となった石原さとみ。英語と日本語を話すバイリンガルで、個性の強いキャラクターを堂々と演じた。作品賞の受賞について、石原さんは「脚本が本当に面白かったんです。庵野秀明さんの1文字1文字が本当に魅力的で、私で汚してしまうのではと震えていたんですけど、最後に『カヨコが石原さんでよかった』と言ってくれて涙が出ました」と、作品への強い想いと重圧を打ち明けた。同じく同作で助演女優賞受賞となり、巨大不明生物特設災害対策本部でゴジラの生態解析を担当する環境省自然環境局野生生物課長補佐、尾頭ヒロミを演じた市川実日子。寝癖をつけたままで身なりに気を使わず、無愛想かつ早口だが笑顔を見せる瞬間もあるというギャップのあるキャラクターで熱心なファンを作るほど、強い印象を残した。市川さんは、初めて脚本を読んだときの感想について、「夜だったんですけど、カーテンの外にゴジラがいるんじゃないかと思うくらい、リアリティを感じました。改めて本当にすごい作品に関わらせていただいたんだなと光栄に思いました。本当にありがとうございました」と笑顔を見せた。(cinamacafe.net)
2017年03月03日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、映画『シン・ゴジラ』が最優秀作品賞に決定した。同作は作品賞、監督賞、編集賞、録音賞、照明賞、撮影賞、美術賞で最優秀賞を獲得し、7冠を達成した。日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は「アニメ界、特撮界、普通の映画、垣根を超えた画期的な1年だったと思います。みんなで頑張って日本映画を支えましょう」と、会場に訴えかけた。さらに「どこかの国と同じように間違えないようにしたいと思います」と、米国で行われた封筒取り違えのハプニングを想起させるようなコメントの後に、『シン・ゴジラ』の最優秀作品賞受賞を発表した。総監督の庵野秀明は仕事で欠席となったが、壇上に現れた樋口真嗣監督は「みんな怒ってませんか!? 大丈夫ですか!」と心配した様子。主演の長谷川博己も「(会場が)すごい引いてる感じがしたんですけど、気のせいですか。特撮映画とか怪獣映画で作品賞って、今までなかなかなかったんじゃないかと思います」と心配した。しかし長谷川は「作品の一つのテーマである、チームワークというか、みんなで力を合わせて何かを倒すというのが、岡田会長のおっしゃってた『これからの日本映画をどうにかする』というのに繋がる気がして」と喜びを表し、「この作品が作品賞をとったのは、いいことだったんじゃないかなと勝手に思っています」と映画界全体の展望を見据えながら話した。また、石原さとみは「脚本が本当に面白かったんです。庵野秀明さんが書かれた脚本が本当に面白くて、1文字1文字本当に魅力的で、それを私が汚してしまうんじゃないかと思って震えていた」と心情を吐露。総監督の庵野秀明が最後に「カヨコが石原さんでよかった」と言ったことで涙したことを明かし、「ゴジラに関わった2年間、胃が痛い毎日だった」と振り返りながら、「こういう場で終わることができて、救われました」と頭を下げた。市川実日子は、作品の「リアリティ」を讃え、「3.11の時に、1日中テレビで会見を見てた私たちが感じていたことが書かれていた」と振り返る。「改めて、すごい作品に関わらせていただいたんだなということを光栄に思いました」と感謝の気持ちを表した。東宝 山内章弘プロデューサーは「こんなに重いとは思いませんでした」とブロンズの重さをかみしめた。「本当に、特撮映画とか、怪獣映画とか、シリーズ映画って、どうしてもジャンルの中に押し込めようとするのを、こうやって一本の作品として評価していただいたことを本当に感謝しています」と喜んでいた。最後にまたコメントを求められた樋口は「え! 俺ですか!!」と驚きながら、「なんとなくみんな、ムッとした感じに見えるのが気のせいかもしれませんが……」とさらに心配。「こういう映画も素晴らしいので、いいなと思ったらまた一緒にお仕事をしたいなと思います」と会場に向かって語りかけた。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『シン・ゴジラ』監督賞…庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)主演男優賞…佐藤浩市(『64-ロクヨン-前編』)主演女優賞…宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』)助演男優賞…妻夫木聡(『怒り』)助演女優賞…杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)アニメーション作品賞…(『この世界の片隅に』)脚本賞…新海誠(『君の名は。』音楽賞…RADWIMPS(『君の名は。』)編集賞…庵野秀明、佐藤敦紀(『シン・ゴジラ』)録音賞…中村淳、山田陽(『シン・ゴジラ』)照明賞…川邊隆之(『シン・ゴジラ』)撮影賞…山田康介(『シン・ゴジラ』)美術賞… 林田裕至、佐久嶋依里(『シン・ゴジラ』)外国作品賞…『ハドソン川の奇跡』■これまでの最優秀作品賞第39回…『海街diary』第38回…『永遠の0』第37回…『舟を編む』第36回…『桐島、部活やめるってよ』第35回…『八日目の蝉』第34回…『告白』第33回…『沈まぬ太陽』第32回…『おくりびと』第31回…『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』第30回…『フラガール』第29回…『ALWAYS三丁目の夕日』第28回…『半落ち』第27回…『壬生義士伝』第26回…『たそがれ清兵衛』第25回…『千と千尋の神隠し』第24回…『雨あがる』第23回…『鉄道員(ぽっぽや)』第22回…『愛を乞うひと』第21回…『もののけ姫』第20回…『Shall we ダンス?』第19回…『午後の遺言状』第18回…『忠臣蔵外伝 四谷怪談』第17回…『学校』第16回…『シコふんじゃった。』第15回…『息子』第14回…『少年時代』第13回…『黒い雨』第12回…『敦煌』第11回…『マルサの女』第10回…『火宅の人』第9回…『花いちもんめ』第8回…『お葬式』第7回…『楢山節考』第6回…『蒲田行進曲』第5回…『駅 STATION』第4回…『ツィゴイネルワイゼン』第3回…『復讐するは我にあり』第2回…『事件』第1回…『幸福の黄色いハンカチ』
2017年03月03日第89回アカデミー賞で作品賞・脚色賞・助演男優賞の3部門を受賞した『ムーンライト』が、当初予定していた4月28日の公開日を繰り上げ、3月31日より公開規模を大幅に拡大し、全国公開することが3日、明らかになった。公開日繰り上げは、作品賞受賞を祝して決定。授賞式後には、「少しでも早く劇場で鑑賞したい」と公開を待ち望む声が殺到したという。本作は、エグゼクティブプロデューサーにブラッド・ピットを迎え、自身が創設したプランBエンターテインメントで製作した作品。自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで革新的な映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代でつづった。2月26日(日本時間27日)に行われた第89回アカデミー賞の授賞式では、作品賞発表間違えという前代未聞のハプニングが発生。はじめに最多14ノミネートを果たしていた『ラ・ラ・ランド』と発表されたが、その後『ムーンライト』と訂正され、会場は一時大混乱となった。(C)2016 A24 Distribution, LLC
2017年03月03日第89回アカデミー賞にて作品賞、脚色賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)の3部門を受賞した『ムーンライト』。その後、「早く劇場で観たい」という日本公開を待ち望む声が殺到したことを受け、3月31日(金)より緊急拡大公開されることが決定した。名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々。母親はドラッグに溺れている。そんなシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れることに…。ブラッド・ピットが代表を務める「プランBエンターテインメント」が制作した本作は、自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで革新的な映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代で綴った“愛”の物語。人種、年齢、セクシュアリティを越えた普遍的な感情が描かれ、どうにもならない日常、胸を締め付ける痛み、初恋のような切なさ、いつまでも心に残る後悔が押し寄せる。やがて思いもよらない再会により、秘めた想いを抱えてきたシャロンの暗闇に光がさしたとき、観る者の心は大きく揺さぶられ、深い感動と余韻に包まれていく。主な前哨戦では、最も多くの“作品賞”を受賞していた本作(329部門ノミネート・158部門受賞)。さらに、第89回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、作品賞を含む3部門を獲得。劇的な作品賞受賞の瞬間もさることながら、アカデミー賞の歴史の中でLGBTをテーマにした映画として初めて作品賞を受賞し、まさに“映画史の歴史を変えた”1本となった。そんな本作に「少しでも早く劇場で鑑賞したい」という声が多数寄せられたことから、当初予定していた4月28日(金)の公開日を約1か月繰り上げ、3月31日(金)から公開規模を大幅に拡大して全国公開する。本作のビジュアルにも登場する少年期、ティーンエイジャー期、成人期で主人公シャロンを演じたアレックス・ヒバート、アッシュトン・サンダース、トレバヴァンテ・ローズは、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」春夏アンダーウェアの広告モデルにも抜擢されており、さらなる注目を集めそうだ。『ムーンライト』は3月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月03日今年度のアカデミー賞作品賞の結果発表取り間違え事件の原因となった監査役の2人が、来年度からアカデミー賞に関わることを禁止された。アカデミー会長シェリル・ブーン・アイザックス氏は、アカデミー賞の投票を管理し、プレゼンターたちに結果が記されたカードが入った封筒渡す役割を担っている監査法人プライスウォーターハウスクーパーズ(PwC)の今年度の担当者であったブライアン・カリナン氏、マーサ・ルイス氏が来年度の第90回アカデミー賞に関わることはないと発表した。しかし、これまで80年以上に渡ってアカデミー賞に携わってきたPwCと今後一緒に仕事をしていくかどうかについては明言を避けており、現在検討中であるとだけ話している。授賞式当日、作品賞発表の際に誤ってプレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイに本当の受賞作品『ムーンライト』と記された封筒ではなく、『ラ・ラ・ランド』で主演女優賞を獲得したエマ・ストーンの結果が記された封筒を渡してしまうという事件が起きており、バックステージで他の事に気を取られていたカリナン氏が間違った封筒を渡したとみられている。授賞式後、PwCは声明文を発表し、その中でハプニングの詳細を説明、謝罪。その一方で『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督はこの出来事について「大変なことにはなってしまったけど、ある意味素敵なことだった」と話している。(C)BANG Media International
2017年03月03日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。昨年の作品賞では『海街diary』が最優秀賞に選出されたが、今年は一体どの作品になるのだろうか。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞作品賞で最優秀作品賞をとると思う作品は?1位 『シン・ゴジラ』 1,056名2位 『64-ロクヨン-前編』 233名3位 『怒り』 226名4位 『家族はつらいよ』 130名5位 『湯を沸かすほどの熱い愛』 114名○怪獣×日本のリアルが評価■1位『シン・ゴジラ』・「キャストも凄いが、ゴジラを真下から見上げるアングル構成はなかなか迫力があった。BGMに頼ることなく逃げまどう人々の悲鳴やどよめきがリアルで、一層の恐怖感や迫り来る迫力を感じさせる。完成度が高いSF映画だと思った」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「ネットでかなりのひとがネタにする。CMで起用されるなど影響が大きかったから」(32歳男性/日用品・雑貨/技能工・運輸・設備関連)・「今の日本の危機管理体制に対するメッセージ性があるから」(48歳女性/その他金融/事務・企画・経営関連(マーケティング・経理・企画・経営他)・「高齢者として昔のゴジラを思い出す機会を得た」(73歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「現代の日本の問題と、昔のゴジラという生物のコラボレーションがとても面白かったから」(27歳女性/輸送用機器/営業関連)■2位『64-ロクヨン-前編』・「元ネタも良く出来ているし、映像だけでのごまかしではないと思うので」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連(生産・製造・運輸・警備・農林他)・「ストーリーや展開、映像など秀でてる」(42歳男性/教育/公共サービス関連)・「佐藤浩市の演技もさることながら三浦友和や周りの役者らの名演技が光っていた」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)・「話も骨太で緻密。出演俳優陣も豪華で適役適所な配役だと感じたので」(42歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)・「革新的かつ新しい手法の撮り方だから」(36歳男性/通信関連/営業関連(営業・MR・人材・コールセンター他)・「話の展開に固唾を呑む暇もないぐらいのめり込んでしまったから」(37歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/専門サービス関連)■3位『怒り』・「各登場人物の心情が、細かい部分まで描かれていて素晴らしかったから」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)・「『怒り』は、豪華なキャストで、宮崎あおいさんや、広瀬すずさんが、主演、助演の女優賞を獲得するなど、11部門で受賞しているから」(64歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人間の隠れた内面がうまく描かれているから」(43歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)・「映画館に観に行きましたが、最初から最後まで釘付けで、それぞれの人の怒りの種類は違うけれども、共感できるし、渡辺謙のお父さん役や娘役の宮崎あおいちゃん最高でした。」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人の気持ちをうまく表現しているから」(23歳女性/その他/その他・専業主婦等■4位『家族はつらいよ』・「男はつらいよに続く、山田洋二の代表作と言えるから」(65歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)・「熟年離婚のなかで今までの家族のふれあいや今後について考えさせられた。」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)・「暗くなりがちな家族問題を明るく描いていて見ていて本当に楽しかったから」(25歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「山田洋次監督の世界で、今の時代にない人情もので、人の心に訴えていると感じたから」(34歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「ありふれた日本の家族の中に起こる、様々の問題困難を、温かく描いている。それが現代日本映画にとって逆に新しいので」(37歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)■5位『湯を沸かすほどの熱い愛』・「前評判がいいし、女優たちの演技が素晴らしいから」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「今、家族愛のストーリーが人気だから」(48歳男性/設計/メカトロ関連技術職)・「宮沢りえの母親役が圧巻だった」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「宮沢りえの迫真の演技がすばらしい」(42歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)・「母の大きな愛を描いた作品で笑い、涙もうまくスパイスとして効いていた。点と線がつながるシーンには涙なくては見れませんでした」(54歳女性/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)■総評予想1位となったのは、『シン・ゴジラ』。1954年に生まれたゴジラを現代の視点から描きなおし、SNSでも大きく話題に。新たな「ゴジラブーム」を作り出し、2016年の年末には紅白歌合戦にも登場した。ゴジラシリーズに思い入れのある年配男性から、これまであまりゴジラに触れていなかった若い女性など、幅広い層に訴求したことで「最優秀賞を取るのではないか」と予想した人が多かった。2位の『64-ロクヨン-前編』は昭和64年に発生した未解決事件に取り組む警察の姿が重厚に描かれ、支持を受けた。刑事部と警務部の対立、マスコミとの関係が描かれ、ベテラン俳優陣の演技も話題に。僅差となった3位の『怒り』は、謎を呼ぶ展開、実力派俳優陣のぶつかり合い、事件によって浮き彫りになる本質などが混ざり合い、観た人から様々な感情を引き出す作品となった点が評価を受けた。巨匠・山田洋次監督の『家族はつらいよ』は、現代のホームドラマとして熟年離婚をテーマにし、ヒット。『家族はつらいよ2』も5月に公開が決定している。一方『湯を沸かすほどの熱い愛』は、若手監督らしくどこか尖った家族愛と宮沢りえの演技が話題となった。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年03月02日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。優秀監督賞には、若手監督、アニメーション監督等様々なジャンルの監督が集まった。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞監督賞で最優秀賞をとると思う監督は?1位 新海誠(『君の名は。』) 1,041名2位 庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』) 448名3位 李相日(『怒り』) 109名4位 瀬々敬久(『64-ロクヨン-前編』) 104名5位 中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』) 54名○日本のアニメの技術力を再発見■1位新海誠(『君の名は。』)・「話題になったから。外国でも話題になるのはすごいと思う」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「改めて日本のアニメ技術の高さを感じさせられたから」(38歳男性/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連)・「作品賞にノミネートされていないのが不思議なくらい、去年の日本映画でいちばんよい作品」(54歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)・「話題性と観客動員数に加えて、ストーリーの総合演出力があると感じたから」(39歳男性/官公庁/公共サービス関連)・「興行収入がすごかったのと、作品からものすごく色々な主張が込められていて、誰もが認める良い作品だと思うから」(24歳男性/食品/その他・専業主婦等)・「アニメーションの綺麗さ、入れ替わるというあり得ないことがきちんと進みそして涙」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)■2位 庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)・「ただ、とって欲しいと願うだけです」(53歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)・「『ゴジラ』の歴史に対し、位負けすることがない、細部まで手を抜いていない力作」(64歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「怪獣映画にもかかわらず、緻密なリサーチによる演出でリアリティを感じさせることに成功したから」(46歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)・「庵野さん好きだし、これにノッてくれればエヴァもすぐにやってくれるかもしれない」(31歳男性/教育/その他・専業主婦等)・「長く愛されている作品のキャラクターで新しいものを作るというのは相当大変だと思う」(29歳女性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)■3位 李相日(『怒り』)・「俳優の微妙な表情まで、うまくとらえていたから」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)・「役者の新しい面を引き出していたように感じたから」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「客観視して作られる日本に見つめ直せる撮り方だったから」(49歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)・「映画としての深みや感動に、監督の決断や取捨選択が大きくかかわっているのではないかと思ったから」(28歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「この原作を映像化するのは無理だと思っていたので」(33歳女性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)■4位 瀬々敬久(『64-ロクヨン-前編』)・「警察内部の部分を取り扱っているのと、主役の警察官の気持ちをよく表している様に思う」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「テレビでも放映されていた作品を映画にする苦労があったと思うから」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)・「原作の小説を、よりリアルなものとして映画を完成させていらっしゃると想います」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「作品への想像力がすごいと思うから」(30歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「深層心理に働きかける映像や描写がうまい」(49歳男性/食品/営業関連)■5位 中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』)・「人気原作の映画化が一般的になりつつある中、自ら書き下ろした脚本で監督をやり最高の作品を作った中野量太さんを推したい。伏線を上手く張った内容で且つそれが感動に繋がっていた。最後のアイデアも素晴らしいと思う」(47歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)・「そろそろ賞をとる感じがするから」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「日本代表する若手監督だから」(48歳男性/設計/メカトロ関連技術職)・「家族愛、感情の表現がとても上手な作品だったから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)・「俳優の選出が適任だから」(23歳女性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)○総評予想1位となったのは、大ヒット中のアニメーション映画『君の名は。』の新海誠監督。2016年8月の公開から半年経った今も公開され続けており、現在興行収入は現在244億円を突破した。公開直後から話題となっただけでなく、アジア・北米でも好評なことから「日本の底力」「アニメ表現のすごさを示した」と多くの読者より支持を受けた。2位の庵野秀明&樋口真嗣監督は、『シン・ゴジラ』が大ヒット。ゴジラの恐ろしさだけではなく、ゴジラに立ち向かい尽力する人々を客観的に見せたことで、ありきたりなヒューマン・ストーリーではない映画を作り上げた手腕が大きく評価された。『怒り』の李相日監督は、撮り方や役者への指導も含めて話題となった。『64-ロクヨン-前編』の瀬々敬久監督は、重厚な作品づくりが、『湯を沸かすほどの熱い愛』中野量太監督は若手監督としての期待がそれぞれ支持を得た。話題作に恵まれた2016年の映画界にふさわしく、様々な監督にスポットライトがあたる結果となった。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年03月01日壇上で封筒の中身を見比べるPhil McCarten /(C)A.M.P.A.S. 第89回アカデミー賞授賞式がロサンゼルス・ドルビーシアターで行われた。 史上最多となる14部門にノミネートされた『ラ・ラ・ランド』が、監督賞、主演女優賞を含む6部門を受賞。そしてクライマックス「作品賞」の発表の瞬間を迎えた。 プレゼンテーターを務めたのは往年の名優、ウォーレン・ベイティ(79)とフェイ・ダナウェイ(76)。『俺たちに明日はない』の公開50周年を記念した人選だった。 ダナウェイは「今日の最後の賞を発表するのはとても光栄です。ノミネートされた素晴らしい作品は私たちに希望や喜びを与えてくれます」と笑顔で語り、ベイティも「政治においても、芸術においても、真実を明かにすることが大切。作品賞にノミネートされた作品は、社会の中で多様性が増していることを示しています。世界中で多様性と自由が大切だということを教えてくれているのです」と、昨今の右傾化する情勢を風刺する挨拶を述べた。 ノミネーション作品のダイジェストが流れ、ドラムロールが響き、ついにその時が訪れた。「オスカーは……」と言いながら封筒を開けたベイティは、受賞作が書かれた紙片を見て少し怪訝な表情を見せ、封筒の中を検めるような仕草をしている。「アカデミー賞を受賞するのは……」と言い直し、ダナウェイが「『ラ・ラ・ランド』!」と発表。 その瞬間大歓声が上がり、デイミアン・チャゼル監督、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、そしてスタッフたちがステージに大挙して押し寄せた。プロデューサーのジョーダン・ホロウィッツが「本当にありがとう。アカデミーに、ライオンズゲートに、すばらしいキャストたちに感謝します」と、スピーチを行う後ろで、ヘッドセットを着けた受賞式のスタッフが慌ただしく壇上を行き来している。 不穏な空気が流れる中、プロデューサーのフレッド・バーガーがマイクの前に進み出て「愛しい妻……」と口を開いた瞬間、後ろからスタッフが何ごとかを耳打ち。そして彼は「負けだったみたいだ」とニッコリ笑って踵を返した。そして最初にスピーチをしたジョーダン・ホロウィッツが「間違いがありました。作品賞は『ムーンライト』です。冗談ではありませんよ。本当に、読み間違えたみたいなんです」と言いながら、『ムーンライト』と書かれた紙を客席に向かって提示した。 司会者のジミー・キンメルは「大変残念なことが起きました。個人的にはスティーブ・ハーヴェイが悪いと思っていますが」と、2015年のミス・ユニバースで、視界のスティーブ・ハーヴェイが優勝者の名前を間違えて発表した事件を引き合いに出しながら事態の収拾に腐心。ホロウィッツは一度受け取ったオスカー像を、「これはぜひ私から『ムーンライト』の皆さんに渡したい」と言って大歓声をもらっていた。 『ムーンライト』のスタッフが壇上に到着するのを待つ間に、ベイティがマイクの前に歩み出て「何があったか説明させてください」と切り出した。「私が封筒を開けると、そこには『エマ・ストーン/ララ・ランド』と書いてありました。だから、私はずっと見ていたんです。これはジョークでやったんじゃないんですよ。作品賞は『ムーンライト』です」。 どうやら、直前に発表された主演女優賞の封筒が、何らかの手違いでベイティに手渡されてしまったようだ。確かに、封筒を開けたときのベイティは戸惑いながら何度も中身を確かめている。 予定外のアクシデントに見舞われてしまった『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督は「夢じゃないかと思っていたけど、もう違う、これが現実だ!何てことだ!」と喜びを爆発させた。 アカデミー賞の長い歴史の中でも、大トリの作品賞で呼び間違うなど前代未聞。ケチがついてしまった感もあるが、今年の作品賞は『ムーンライト』に贈られた。日本では4月28日に公開される。
2017年02月27日第89回アカデミー賞の授賞式が27日(現地時間26日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、最高賞である作品賞に『ムーンライト』(4月28日日本公開)が輝いた。『ムーンライト』は、脚色賞(バリー・ジェンキンス、タレル・アルビン・マクレイニー)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)も受賞し、3部門を獲得した。本作は、エグゼクティブプロデューサーにブラッド・ピットを迎え、自身が創設したプランBエンターテインメントで製作した作品。自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで革新的な映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代でつづった。作品賞の発表の場面では、はじめに最多14ノミネートを果たしていた『ラ・ラ・ランド』と発表され、ステージ上にキャストやスタッフが集結してスピーチが行われている最中に間違えが発覚。正しくは『ムーンライト』だと訂正されるという前代未聞のハプニングに会場は混乱したが、『ラ・ラ・ランド』陣も切り替えて祝福した。作品賞は、『ムーンライト』のほか、『メッセージ』、『フェンス』、『ハックソー・リッジ』、『最後の追跡』、『ヒドゥン・フィギュアズ(原題)』、『ラ・ラ・ランド』、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、2月27日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日18時からダイジェスト版も放送する。(C)2016 A24 Distribution, LLC
2017年02月27日第89回アカデミー賞の授賞式が27日(現地時間26日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、長編アニメ映画賞にディズニーの『ズートピア』が輝いた。スタジオジブリの『レッドタートル ある島の物語』は受賞を逃した。『ズートピア』は、ユニークな動物たちの楽園を舞台とするファンタジーアドベンチャー。もふもふの毛並みに大きな瞳が印象的な、新米警官として奮闘するウサギのジュディを主人公に、大都会"ズートピア"で起こる動物たちのさまざまな出来事を描いた。ステージ上には、バイロン・ハワード監督、リッチ・ムーア監督、クラーク・スペンサープロデューサーの3人が登壇。「大変な名誉です」「このストーリーを受け入れてくださってありがとうございます」などと喜びと感謝を語った。同部門には、スタジオジブリの作品が4年連続でノミネート。3年前の宮崎駿監督の『風立ちぬ』から、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』、米林宏昌監督の『思い出のマーニー』、そして今年はマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督の『レッドタートル ある島の物語』がノミネートされたが、受賞はならなかった。長編アニメ映画賞には、『ズートピア』、『レッドタートル ある島の物語』のほか、『モアナと伝説の海』、『クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングス(原題)』、『マイ・ライフ・アズ・ア・ズッキーニ(原題)』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、2月27日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日18時からダイジェスト版も放送する。(C)2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年02月27日2015年の第65回ベルリン国際映画祭において銀熊賞(監督賞)を受賞、母国ポーランドのアカデミー賞「イーグル賞」では主要4部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞)を受賞した『BODY』(原題)が、『君はひとりじゃない』の邦題で7月22日(土)より日本公開されることが決定した。病で母親を失ったオルガとその父。オルガは心身を病み、摂食障害となってしまう。父は喪失感を拭えず、検察官として事件現場に立つも、人の死に対して何も感じなくなっていった。オルガは父を、そして自らの体を嫌悪し、日々やせていく。父と娘の間には埋められない溝ができていた。そんな娘を見かねた父がセラピストのアナのもとに通わせる。だが、アナのセラピーは、普通では考えられない方法だった――。母を亡くした娘はふさぎ込み、摂食障害に。かたや、その父親は人の死に何も感じなくなっていく。最愛の人の死によって引き裂かれた人の絆は、元に戻るのか…?本作は、ポーランドの俊英女性監督マウゴルザタ・シュモウスカが、独創的な視点とユーモアで描く喪失と“再生”の物語。ベルリン国際映画祭、ポーランドのイーグル賞など数々の映画賞に輝き、アメリカでも辛口で知られるレビューサイト「Rotten Tomatoes」で88%Freshという高評価を得た。日本でも2015年の東京国際映画祭、そして2016年のポーランド映画祭で上映が行われ、その評価の高さから本公開が待望まれていた作品。娘役を務めたユスティナ・スワラは、監督がFacebookから見い出した新星で、本作が演技初挑戦にして映画デビューとなった。新たな形で紡がれる肉体と魂の再生とは?世界中が絶賛を贈るヒューマンドラマに注目していて。『君はひとりじゃない』は7月22日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月23日スパイダーマン新シリーズ『スパイダーマン:ホームカミング』にて、新スパイダーマンを演じる俳優トム・ホランドが、アカデミー賞の前哨戦とも言われる英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)において、“新人賞”に当たる「ライジングスター賞」を受賞したことがこのほど発表された。ニューヨーク。15歳のピーター・パーカーはスパイダーマン。部活のノリで街を救う、ヒーロー気取りの高校生だ。そんなピーターの能力を見出し、真のヒーローとしての道に導こうとする(?)のが、アイアンマンことトニー・スターク。スタークに新しいスーツまで作ってもらい興奮するピーターは、自分の力を認めてもらおうと街に飛び出す日々。そんなある日、巨大な翼で飛行する怪物が街に突如現れる。ピーターはここぞとばかり、ニューヨークの平和のために怪物退治に乗り出そうとするが、スタークに「アベンジャーズに任せておけ」と止められてしまう。「ガキ扱いは、ゴメンだ!」とピーターはその忠告を聞かずに戦いに挑むが――。若干20歳の新進気鋭の若手俳優トム。今後の活躍が期待される若手俳優・女優に贈られるこの「ライジングスター賞」は、英国アカデミー賞で唯一、一般の観客による投票によって選ばれるもので、全世界で支持されるスパイダーマン同様、トムも多くのファンに支持されたかたちとなった。トムは「嬉しすぎてぶっ飛んじゃうよ!本当に夢みたいだ!クレイジーでアメイジングだよ!一番イケてる色だと思うんだ。BAFTA(英国アカデミー賞の)2色のうちで(笑)こんな賞がもらえるなんてとても光栄だし感謝しきれないよ。本当に僕の夢がかなったんだ!」と大興奮で喜びを語り、「たくさんの子どもたちみたいに、僕も小さいころスパイダーマンになりたかったんだ。スパイダーマンを演じる上で嬉しかったのは、みんなから愛されるキャラクターを新しく違うアプローチで作り上げて、スクリーンに戻してくれたことだね。撮影期間はとても充実したものだったし、とても楽しかった」とコメントを寄せている。またレッドカーペットでは、トムの受賞を祝福するようにたくさんのファンが集結。サインを求められるとトムも笑顔でファンサービスに応える場面も。トムといえば、スタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』で神木隆之介が演じた青年・翔の英国版の吹き替えを演じたほか、『インポッシブル』では20年ぶりの続編公開も話題となっている『T2 トレインスポッティング』のユアン・マクレガーとの共演、さらに、『白鯨との闘い』での確かな演技力で注目を集め、スパイダーマンの生みの親スタン・リーに「トム・ホランドはスパイダーマンの役をやるために生まれてきた」と言わしめるほどの逸材だ。日本でも大ブレイク間違いなしのトム。ますます本作の公開が楽しみだ。『スパイダーマン:ホームカミング』は8月11日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年02月13日29日(現地時間)行われた全米俳優組合賞(以下SAG賞)授賞式で、『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが主演女優賞を獲得した。エマのほかに主演女優賞にノミネートされていたのは、『Arrival』(原題)のエイミー・アダムス、『ガール・オン・ザ・トレイン』のエミリー・ブラント、『ジャッキー/ファースト・レディ 最後の使命』のナタリー・ポートマン、『マダム・フローレンス!夢見るふたり』のメリル・ストリープと強敵揃い。SAG賞の主演女優賞を獲得した女優は、ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェツト、ジュリアン・ムーア、そして昨年のブリー・ラーソンと、過去4年間、アカデミー賞の主演女優賞に輝いていることから、エマがオスカーを手にする可能性はかなり濃厚と見られる。受賞スピーチのために登壇したエマは、興奮のためか、ややパニック状態でスピーチを始めた。しかし、『ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼル監督に感謝の気持ちを述べた後、「ライアン、あなたは最高よ!それは紛れもない事実だわ!異論のある人はいないでしょ」と言って劇中のパートナーを褒めたたえ、会場を沸かせた。同作で共演したライアン・ゴズリングも主演男優賞にノミネートされていたが、残念ながら賞は『Fences』(原題)のデンゼル・ワシントンの手に。オスカー俳優のデンゼルだが、意外にもSAG主演男優賞は初めての受賞であった。(Hiromi Kaku)■関連作品:ラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2017年01月30日