最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の2020年公開に向けて、“『シン・エヴァンゲリオン劇場版』0706作戦”が始動することが分かった。2007年から『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再始動し、『:序』『:破』『:Q』の3作が公開。最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』はこれに続く第4作目だ。7月4日(木)からパリにて行われるJAPAN EXPO。その中で、6日(土)に「残酷な天使のテーゼ」で知られる歌手・高橋洋子とのコラボ「Yoko TAKAHASHI×EVANGELION STAGE」の実施決定しているが、今回このステージにて、「シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT 1(冒頭10分40秒00コマ) 0706版」の上映が新たに決定。タイトルのAVANT(=アバン)とは、オープニングタイトル前の導入シーンのことで、今回2020年の公開に先立ち、超異例となる映画本編冒頭10分40秒00コマを先行公開!なお、パリだけではなく、L.A.のANIME EXPO、中国・上海、そして日本全国数か所での世界同時上映される。そして、本上映についての続報は、7月1日(月)リリースのスマートフォン向け公式アプリ「EVA-EXTRA」にて発表されるとのこと。これまでの各作品情報をはじめ、「エヴァンゲリオン」に関わる最新情報が詰まったファン必見アプリ。実はこのアプリの基となっているのが、シリーズの第2作目『:破』の公開に合わせて2009年4月から毎月配布された公式無料冊子「EVA-EXTRA」。今回のアプリでは、2009年4月~2010年5月に発行された計7冊に及ぶ無料冊子版のリバイバル閲覧も可能となるようだ。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は2020年公開予定。スマートフォン向け公式アプリ「EVA-EXTRA」は7月1日(月)リリース予定。(cinemacafe.net)■関連作品:シン・エヴァンゲリオン劇場版 2020年、全国にて公開予定
2019年06月24日環境問題への社会の関心を高め、環境保全活動・事業の推進を図ることを目的としたコンテスト「地球環境大賞」(主催/フジサンケイグループ)。先日、第28回が開催され、受賞者が発表されました!受賞したのは、企業や学校など8つの団体。その中には「エネルギー自給自足型住宅」を開発したハウスメーカーもありました。100%再生可能エネルギーだけで暮らせる家が、ついに実現!?環境技術の最先端が分かる「地球環境大賞」について、詳しくご紹介します!■ 大賞受賞は印刷技術を応用した“魔法瓶”みたいなボックス地球温暖化や、環境汚染、エネルギー資源の枯渇など、環境問題は私たちの暮らしのすぐ近くで起こっています。節電やマイバッグの使用、食品廃棄をできるだけ減らすなど、家庭でもさまざまな形で環境に貢献できることがありますね。「地球環境大賞」は、「産業の発展と地球環境の共生」をテーマに1992年から始まり、環境問題に取り組む企業や自治体、学校、市民グループなどの活動を対象にしています。今年の大賞に選ばれたのは、大日本印刷の「DNP多機能断熱ボックス」。印刷のコーティング技術を生かして作られた高断熱性能の輸送用ボックスで、いわば魔法瓶のような機能を持ち、外部の温度変化に左右されずに中身を運ぶことができます。海外への長距離輸送にも使えて、温室効果ガスの削減や、食品ロスの削減につながり、これからの物流業界で大活躍しそうです。■ 積水化学工業の「エネルギー自給自足型住宅」は国土交通大臣賞を受賞!今回の受賞の中でも気になるのが、100%エネルギー自給自足ができる住宅です。開発したのは、積水化学工業。高気密・高断熱で、省エネ性能が高いといわれるセキスイハイムの会社です。国が推進する“環境にやさしい住宅”の指標、「ZEH+(ゼッチプラス)」というものをご存じでしょうか。「ZEH」とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略です。高断熱でエネルギーを極力必要としない高性能設備でエネルギーを効率よく使い、消費量をさらに削減再生可能エネルギーで自らエネルギーを作り出すこの3つの条件のもと、住宅のエネルギー消費量ゼロを目指します。今年度の地球環境大賞の国土交通大臣賞に輝いたセキスイハイムの「エネルギー自給自足型住宅」は、「ZEH+」の性能を備えています。従来の高気密・高断熱に加えて、大容量の太陽光発電システム(PV)と蓄電池、電気自動車の組み合わせで、暮らしに必要なエネルギーのすべてを自給自足でまかないます。電気もガソリンも購入することがなく、必要なエネルギーはすべて“家”が作り出してくれる。まるで、夢のようなシステムなのです!■ セキスイハイムの「エネルギー自給自足型住宅」は、蓄電エネルギーで災害にも強い家最近は、地震や大雨、洪水など、自然災害の発生が増えて、災害時に強い住まいへの見直しが求められています。家に蓄電池があると、停電になってしまったときでも電気を確保できるので、いざというときに安心です。これからの住宅は、“電力の自立”がキーワードになるのかもしれません。セキスイハイムの「エネルギー自給自足型住宅」は、「スマートパワーステーション 100% Edition」シリーズで、すでに2017年から発売されています。2018年11月には、集合住宅の「レトアAZ」、2019年1月には木質系住宅「グランツーユーV-ZEHモデル」の販売も開始。新築住宅だけでなくリフォームや、高齢者向け住宅、介護施設でも「エネルギー自給自足型住宅」の普及に取り組んでいるそうです。環境問題というと小難しいイメージもありますが、「エネルギー自給自足型住宅」は家そのものが環境への取り組みとなり、普段の何気ない暮らしの中でエコに貢献することができます。次世代を担う子どもたちに、自分の家のエネルギーの仕組みを教えると、教育面にもプラスになりそうですね。このほか、地球環境大賞の受賞団体の情報は、地球環境大賞のサイトでご覧いただけます。身近な企業の環境への取り組みが分かりますよ。興味のある方はぜひ覗いてみてください!【参考】※地球環境大賞
2019年03月08日岸谷五朗と寺脇康文による演技ユニット「地球ゴージャス」のプロデュース公演Vol.15「ZEROTOPIA(ゼロトピア)」の製作発表会見が開かれ、岸谷と寺脇、W主演を務める柚希礼音と西川貴教、新田真剣佑、宮澤佐江、花澤香菜が登壇。さらにナビゲーターとして水田航生と植原卓也が登場した。地球ゴージャス チケット情報作・演出を手掛ける岸谷が「これが15作目となりますが、僕らの1作目は何もない空間に舞台をつくって、ビール瓶で客席をつくって上演しました。今回そこに立ち返りたい。もう一度ゼロに戻ってみたいという思いがあります」と語った本作。「ZEROTOPIA」というタイトルについては「この作品の舞台となる色彩もなにもない“ゼロ”の島は果たしてユートピア(理想郷)か、ディストピア(地獄郷)か? という思いでこのタイトルにしました。その答えは登場人物たちが決めていくのだと思います」と解説した。それぞれの役柄について語られた会見。主演の柚希は罪を抱えたミステリアスな女という役どころで「勇ましく戦う役かな?と想像していたら、その予想を五朗さんは裏切ってくださいました。楽しみです」と言う柚希に、岸谷は「礼音ちゃんはいつも本当にいい笑顔なんです。この裏に潜むものを出していきたい」と話す。柚希と共に主演を務める西川はまさかの河童役。「与えられた役を全身全霊で受け止め、できるだけ役に近づけて魂を河童に…」と真顔で挨拶する西川に会場は爆笑。岸谷は「西川くんはとんでもない役です。ZEROTOPIAという無人島を支えて立ち上がる“男の中の男”を演じていただきたい」と解説した。新田は自らの役を「つらい過去を抱えていて、唯一、恋愛要素がある」とコメント。岸谷が「めちゃめちゃ踊ります、歌います!」と紹介すると、地球ゴージャスのファンの新田は嬉しそうな笑顔を見せた。Wキャストとして出演する宮澤と花澤は、「実は最も怖い役かもしれない」(岸谷)というお嬢様役。岸谷が「舞台の天才」と称した宮澤は「天才の宮澤です(笑)。お嬢様…わたくしが。ナチュラルにお芝居ができるようにがんばりたいです」、「皆さんの知らない花澤香菜ちゃんが見られます」と紹介された花澤は「声優をしているときはキャラクターと二人三脚ですが、今回は“自分が表現する”ということでドキドキします」と挨拶した。岸谷との息ピッタリのやり取りで会見を盛り上げた寺脇は「おちゃらけた役」(岸谷)だといい、「日々重苦しいことがたくさんありますが、それを乗り越えていく希望に満ちた話になると思います」とコメントした。公演は2018年4月9日(月)から5月22日(火)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演後、愛知、新潟、福岡、広島、大阪を巡演。東京公演のチケット一般発売は12月9日(土)午前10時より。取材・文:中川實穂
2017年12月07日アル・ゴア元アメリカ副大統領が出演し、地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー『不都合な真実』の続編となる『不都合な真実2:放置された地球』。この度、本作から我々へ警笛を鳴らす、目を背けずにはいられない特報映像と、本ポスタービジュアルが公開された。第79回アカデミー賞にて、長編ドキュメンタリー賞と歌曲賞の2部門を受賞したドキュメンタリー作品『不都合な真実』。また、アル・ゴアは地球環境問題啓発に貢献したとしてノーベル平和賞を授与され、映画はドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットを記録。その10年ぶりに製作された第2弾が、本作『不都合な真実2:放置された地球』だ。到着した特報映像では、数々の報道番組でもナレーションを務め、本年度の声優アワードで助演男優賞を受賞した声優界の重鎮、大塚芳忠のナレーションで進められていく。氷河融解、超巨大嵐、豪雨、洪水、大気汚染など地球温暖化の影響により起こる様々な異常気象が発生する現状に対し、「地球が悲鳴を上げている!もう限界なんだ!」と声を荒げるアル・ゴア。その一方で、映像ラストでは「地球温暖化が必要だ!寒すぎる!」と訴える米大統領ドナルド・トランプの姿も映し出され、シリアスな中にも皮肉がたっぷり込められた映像に仕上がっている。米国によるパリ協定の離脱が発表され、同盟国や米経済界などで波紋が広がる中、トランプの決断に対しアル・ゴアは「無謀で全く擁護できない行動」と一蹴。「これにより、世界の中での米国の立場は弱まり、限られた時間の中で気候問題を解決することが危ぶまれます」と警笛を鳴らし、「今回のトランプ大統領の決断は、多くの米国人が望んでいる結果とは異なりますが、彼が何をしようとも、我々のこの革命は続きます」と声明を発表、改めて地球環境問題解決への取り組みに対する確固たる決意を表明した。また、ボニー・コーエンとジョン・シェンク監督もまた、今回の決断に対し「非常にショックを受けるとともに失望しています」と声明を発表。本作について「当時パリ協定を実現させるために裏で奔走した人々の努力や情熱が描かれています」と語り、「トランプ大統領が世界に対する米国の貢献を邪魔するのであれば、我々ひとりひとりがこの地球のために立ち上がろうではありませんか」と訴えかけている。『不都合な真実2:放置された地球』は2017年秋、TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2017年06月29日ドキュメンタリー映画『不都合な真実』の続編となる、『不都合な真実 2:放置された地球』が2017年11月17日(金)に公開される。『不都合な真実』とは2006年に公開された『不都合な真実』は、アル・ゴア元アメリカ副大統領が出演し、地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー映画だ。地球温暖化によって引き起こされる数々の問題を説いた衝撃的な内容で話題となった。カンヌ国際映画祭で特別上映され大喝采を浴び、第79回アカデミー賞では2部門(長編ドキュメンタリー賞/主題歌賞)を受賞、ドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットに。さらに、2007年には地球環境問題啓発に貢献したとして、アル・ゴアはノーベル平和賞を授与された。10年の時を経て描かれる“放置された地球”10年の時を経て、その続編となる本作が完成した。世界的エコムーブメントが巻き起こった後のこの10年間で果たして何が起こったのか、カメラは衝撃の現実を映し出していく。前作では見られなかった、必死の形相で、声を荒げ、祈るように使命を全うしようとするゴアの姿も追う。今も世界中を飛び回り、地球環境問題に取り組む人材の育成を支え、国際的に影響を与え続けている彼は、一体どんな「真実」を突き付けるのだろうか。『グッド・ウィル・ハンティング』や『スポットライト』の製作陣製作陣には、前作『不都合な真実』の監督であるデイヴィス・グッゲンハイムを筆頭に、当時のスタッフ陣が集結。さらに『スポットライト』に関わったジェフ・スコール、『グッド・ウィル・ハンティング』『キル・ビル』シリーズのプロデューサーであるローレンス・ベンダーが参加している。なお『不都合な真実 2:放置された地球』は、2017年10月25日(水)から11月3日(金・祝)まで開催される東京国際映画祭のクロージング作品にも選ばれている。作品詳細『不都合な真実 2:放置された地球』公開日:2017年11月17日(金)監督:ボニー・コーエン、ジョン・シェンク製作総指揮:ジェフ・スコール、デイヴィス・グッゲンハイム、ローレンス・ベンダー、ローリー・デイヴィッド、スコット・Z・バーンズ、レスリー・チルコット製作:リチャード・バージ、ダイアン・ワイアーマン全米公開日:2017年7月28日(金)(C)2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2017年05月13日チャウ・シンチー監督の最新作として話題沸騰中の『人魚姫』。1月7日(土)に迫った日本上陸を前に、チャウ・シンチー作品のヒロインに抜擢された新星女優、通称“星ガール”の新旧2人が熱い火花を散らしていることが分かった。本作は、人間界と人魚界に住む男女のロマンスを中心に、環境破壊へのメッセージをギャグ満載の中に描いたファンタジック・アドベンチャー。若き実業家リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい自然保護区域を買収し、埋め立てを決める。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を決行するが、シャンシャンとリウはお互いに惹かれあってしまう。そして2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と欲に駆られた人間たちによる激しい武力戦に巻き込まれていくことに――。“ヒロインは必ずブサイク顔で登場させるべし!”というチャウ・シンチーメソッドのもと、どぎついメイクや変顔を披露し、本作でデビューを果たした新人女優リン・ユンリンは新たなブレイク候補の“星ガール”。日本の俳優・綾野剛も選ばれた「ニューヨーク・アジア映画祭」でライジング・スター賞を受賞するなど、早くも注目を浴びている。加えて本作には、先輩“星ガール”がなんとリン・ユンの恋のライバルとして登場しており、新旧の星ガールが1人の男・リウを巡って対決!そのライバル役は、『ミラクル7号』(’08)で主人公をやさしく見守る小学校の先生役として出演していたキティ・チャン。彼女もまた、当時チャウ・シンチーによって見出された新星だ。リン・ユン演じる無垢で恋を知らない人魚・シャンシャンに対し、キティ・チャンが演じるのは、財力があって才色兼備のパーフェクトボディの人間・ルオラン。種族を超えたラブロマンスの側面を持つ本作の中で、対照的なキャラの2人がリウの前に現れ、どのように男を虜にしていくのかにも注目していて。『人魚姫』は1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月06日チャウ・シンチー監督の最新作となる、ぶっ飛びロマンシング・アドベンチャー『人魚姫』。シンチー監督といえば、見いだした新星女子が軒並み人気女優となっていることから、作品のヒロインはみな“星ガール”と呼ばれている。今回のヒロインに抜擢された新“星ガール”、リン・ユンに注目した。人間の世界と人魚の世界に住む男女の恋を、相変わらずのギャグたっぷりで描く本作。若き実業家リウ(ダン・チャオ)はリゾート開発のため、美しい海を買収し埋め立てるプロジェクトを進めていた。環境破壊のせいで絶滅の危機に瀕していた“人魚族”は幸せな日々を取り戻すため、可憐な人魚シャンシャン(リン・ユン)を人間に変装させ、「リウ暗殺作戦」を計画。しかし、シャンシャンとリウはお互いに惹かれあってしまう。しかも、2人の募る思いとは裏腹に、人魚族と人間たちによる激しいバトルが勃発してしまうのだった――。チャウ・シンチーの作品で、毎回注目される通称“星ガール”。『喜劇王』のセシリア・チャンや『カンフーハッスル』のホアン・シェンイー、本作にも出演している『ミラクル7号』のキティ・チャンなど、無名の新人女優を軒並み人気女優にしてきたシンチー監督のもと、本作でその座を射止めたのは、オーディションで12万人の中から選ばれたリン・ユンだ。黒髪ロングで、華奢で清楚なルックスの彼女は、まさに人々が思い描く“人魚”のイメージにぴったり。しかし、本作ではひどい不細工メイクで登場したり、顔にウニが刺さったりと体当たりの演技を見せる。その一方、ダン・チャオ演じる実業家リウとの禁断のラブロマンスで見せる儚げな表情は、同性から見ても魅力的に映るはず。シンチー監督は、彼女を選んだ理由について「野生動物のようで、未知の可能性を感じたから」と言う。「ヒロイン選びにはたくさんの選択肢がありましたが、リン・ユンのオーディションのときに、彼女だけ他の候補者にはないある種の感覚があり、自分の思い描いたヒロイン像に一致しました。リン・ユンはコメディの才能があり、本作の中でもその演技力が十分に発揮されていると思います」と、その“野性味”ある(?)コメディセンスに太鼓判を押す。本作で華々しいデビューを飾った彼女は、すでに中国「華鼎奨」最優秀新人俳優賞、「ニューヨークアジア映画祭」アジア新人賞を獲得。また1人、新たなスター女優が誕生したといえそうだ。『人魚姫』は2017年1月7日(土)より「2017冬の香港・中国エンターテイメント映画まつり」としてシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月23日『少林サッカー』などを手掛けた奇才、チャウ・シンチー監督が手掛ける『人魚姫』。この度、チャウ・シンチー節全開の予告編が到着した。美しい自然が残る香港郊外の海辺・青羅湾。開発計画が進んでいるこの海に住む人魚族は、開発プロジェクトのトップである富豪リウ(ダン・チャオ)の元に、刺客として若く美しい人魚のシャン(リン・ユン)を送り込む。普通の女の子としてリウに近づいていくシャンは、リウの気まぐれでデートに誘われる。最初はそっけない素振りだったリウだが、次第にシャンに魅了されていく。そんな中、人魚族はリウを捕まえることに成功するが、彼らの存在が人間たちにバレてしまう!人魚を研究材料にしようと企む者たちによってボロボロにされる人魚たち…果たして彼らの運命は――?日本で大旋風を巻き起こした『少林サッカー』や、『カンフーハッスル』、『西遊記~はじまりのはじまり~』などを手掛けるシンチー監督が、新作の主人公に選んだのは”若い人魚姫”。罪のない彼女たちの住処を荒らす人間の自分勝手な行動を手厳しく批判しながら、いつものチャウ・シンチー節は健在、随所に大笑いを起こすネタを仕込み、子どもも大人も満足できるファンタジーに仕上げている。本作は、住む世界の違う男女のロマンスを美しく描きながらも、地球環境破壊への警告と未来へのメッセージが込められており、中国のみならず、アジアで歴代興行成績No.1を記録する超特大ヒットとなっている。また人魚姫には、12万人の中からオーディションで選ばれた新人女優リン・ユンが大抜擢されている。このほど到着した予告編では、“ヒロインは必ずブサイク顔で登場させるべし!”というチャウ・シンチーメソッドに則って、新人女優リンが破壊的ルックスで登場!さらにシンチー映画でお馴染みの面々も次々登場し、この映像だけでも面白さが存分に伝わってくる仕上がりとなっている。「人魚vs人間」の戦いは一体どのような結末を迎えるのか…?まずはこちらから、チャウ・シンチー節全開の映像を楽しんでみて。『人魚姫』は1月7日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2016年11月08日157ヵ国、154,600km、地球一周、五大陸の自転車走行を制覇した男がいる。 この偉業を成し遂げたのは小口良平氏。 2007年に日本一周、台湾一周から始め、その後オーストラリア、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ…と五大陸をひたすら自転車で漕ぎ進めた彼の8年半に及ぶ旅が今、終わろうとしている。 ※動画が見られない方はこちら 反骨精神が原動力だった彼が旅を始めたきっかけ「大学を卒業して、就職して、結婚して…そんなレールに乗った人生に疑問があったんだ。 僕は天邪鬼な性格だから、他の人と同じじゃイヤなんだ。 自分だけにしかできないことがしたい。 それまでにも夢はあったが、初めて具体的に実現させようと思える夢がこの世界一周自転車の旅だったんだ。」 【パタゴニアのアルゼンチンにて】そう語る小口氏は、その夢を実現させるために東京の建築業で4年間のサラリーマン生活を送ったという。 「“地道に働く”、このことは僕にとってとても重要なことだった。 今までなりたいもの、したいことはたくさんあったが、全て自分で捨ててきた。 生まれて初めて“この夢だけは逃げずに成し遂げたい!”と思った。 お金を目標金額まで地道に貯めることは、僕のこれからの夢が本気であるかを試すものでもあった。 そして僕はそのテストに合格した。 1日2食生活、朝昼おにぎりだけを食べる僕は、会社では“おにぎり君”と呼ばれた。 自分でする苦労には価値がある。 人からもらったお金では、夢は簡単に手にすることができてしまう。 自分で苦労したならば、簡単には捨てられない。 お金は苦労を学ぶために必要だ。」 レールに乗った人生は嫌だ、そんな反骨精神を原動力とし地道な努力を続け、4年間で1000万円という資金を貯めた。 自転車で地球一周するという夢は、一気に現実的なものとなった。 そして社会のレールから大きくドロップアウトし、地球一周という果てしなく思われる旅に向けて、力強くペダルを漕ぎ出したのである。 楽しいだけではない、過酷な旅の連続【ブラジルの北部のマカパ付近にて】当然であるが、8年半にわたる地球一周自転車の旅は楽しいことばかりではなかった。 ときには野犬に襲われそうになったり、テント泊中、心無い人にテントをひっくり返されたりもした。 インドネシアではタクシーと正面衝突して前歯を2本折ったり、インドではバイクに跳ね逃げされた。 また中国やインドでは荷物を盗まれたり、イランでは優しく話しかけられメロンをくれたと思ったら顔面パンチされ、貴重品を持っていかれた。 泣きっ面に蜂、翌日にはタクシーに跳ね逃げされ、病院行きになったという。 ヨーロッパでは、−20℃の銀世界で凍る自転車をどうにかこうにか動かして突き進んだ。 【ヨーロッパのウクライナ西部にて】(Photo by PEDALIAN.COM)そんな思いまでしてなぜ旅を続けるのだろう? そんな風に思う人もいるかもしれない。 けれど、彼は情熱を持って夢に向かって突き進んだ。ひたすらペダルを漕ぎ続けた。 旅をやめる気はしなかったと言う。 旅は楽しいだけではない。 楽しくて美しいだけなら、精神の成熟は成し得ない。 旅が人を大きくさせるのは、旅が完全な自由の中にあり、計画通りにいかないことにあり、そして人の助けなしでは続けられないからではないだろうか。 世界一周の旅に自転車という人力で挑んだ小口氏。 その8年半という長い時間を、真剣に旅に挑んだ彼が得たものは「自信」と「度胸」というかけがえのないものだった。 「旅を始める前の自分は、自己嫌悪ばかりで、その上、わがままで負けず嫌いだったんだ。 旅を始めて、たくさんの人に助けられて、それまでの自己嫌悪は、自分と他人を比較していたらからだったと気づいたんだ。 旅を始めて自信がどんどんついてきて、自分と他人を比較しなくなった。 そうすると他人に対して穏やかになれたし、人にももっと優しくできるようになった。 そしていろんなことをくぐり抜けることで、動じない心を得た。」 【パタゴニアのアルゼンチンにて】夢はでっかく、想いは近く、月まで行こう!【ボリビア ウユニ塩湖にて】小口氏の夢は今まさに達成されようとしている。 彼自信が設定したゴールであるニューヨークに今月末頃に到着する。 その後日本まで飛び、東京から長野の実家まで自転車で帰る。 今一番会いたい人を尋ねると、「両親」と即答してくれた彼。 この旅が終わることについて、どう受け止めているのかを聞いてみた。 「8年半も旅をしたので満足感はある。 しかし寂しさもある。 道はどこまでも続いているので、自分で終わらせないと終われないのだ。 しかし今は日本に帰るのが楽しみなんだ。 日本に帰って、夢を追いかける大切さや、夢の持つ力を人に伝えたい。」 そう語る小口氏の夢は三つある。 一つは「世界一周」。 もう一つは「旅で出会った人たちを呼ぶゲストハウスを作る」こと。 そして最後の夢はでっかく「月を自転車で走る」こと! 「夢は言葉にして発することで、言霊となりパワーを持つ。 その言葉に面白がって集まってくる人がいて、知恵をくれる。 そんな人たちがすでに僕の財産なので、夢を話し始めて、もし叶えられなかったとしても、目標設定して話したことで半分くらいは成功していると思っている。」と笑う彼だが、世界一周自転車の旅の偉業を成し遂げた男だ。 月を自転車で走るなんて無理だと誰が言えよう。 【アメリカ合衆国の東部カリフォルニア州のデスバレーにて】 世界中の人に応援してもらって、今たどり着くゴール地球五大陸を自由自在に自転車で駆け抜けた小口氏。 彼の精神力は計り知れない。 【アフリカ エチオピア北部にて】「自転車の旅は自分の好きなように旅ができる。 自転車に乗ってるだけでいろんな人に話しかけられ、助けられる。 自転車の旅は一人ではできないので、いつも誰かの助けが必要なんだ。 自分一人ではできないってことが大切なんだ。」 大変な思いもしたけれど、世界中の人の暖かい手のぬくもりを感じる旅。 世界中でたくさんの人が、一人の日本男子の挑戦を応援し、声を掛け、手を差し伸べた。 彼を助けてくれた人たちも、きっと小口氏のこの洋々とベダルを漕ぐ姿に力づけられたに違いない。 そして今、旅は最終幕を迎えている。 ゴールであるニューヨークは目の前だ。 しかし、希望に溢れた彼の旅は、これで終わってしまうのだろうか。 いやきっと、この旅が終わっても彼はいつも心の中でペダルを漕ぎ続けるに違いない。 これから日本社会に戻った彼が、どうのようにこの旅で吸収したものを放出してゆくのか、今後の彼の活動にも注目だ。 via. 人力チャレンジ応援部, ー 1分39秒 のプレゼントー|地球一蹴、ちゃりんこ世界一周の旅 ー Rio Cycling Around The Earth この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“【働きながら世界旅行?!】 「お金はあるけど時間がない。だから旅行に行けない・・・。」一度社会に出れば、誰もが悩まされるこの問題。「仕事と旅行」絶対に両立が不可能と思われるこの2つ...ーBe inspired!Texted by バンベニ 桃
2016年09月16日世界的ヒットとなったゲームの世界観を基に、マイケル・ファスベンダーが遺伝子操作によってアサシン(暗殺者)として過去に送り込まれるミステリー・アクション『アサシン クリード』。その公開が2017年に決定し、予告編映像と“ダイブ”感のあるポスタービジュアルが解禁となった。記憶をなくした死刑囚、カラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)は、遺伝子操作によってDNAに眠る記憶を呼び覚まされ、祖先の記憶を追体験させられることになる。カラムは自分の祖先が、ルネサンス期のスペインでテンプル騎士団に立ち向かうアサシン教団の伝説的な暗殺者だったことを知る。また、彼の先祖は禁じられた秘宝“エデンの林檎”のありかを知る歴史上最後の人物でもあった――。本作は、全世界でシリーズ累計3,700万本以上を売り上げた大ヒットゲームと世界観は共有しているものの、主人公などキャラクターを一新、まったく新しいストーリーで描くミステリー・アクション。到着した映像は、ソフィア・リキン(マリオン・コティヤール)が、カラムに向かって「あなたはもう存在しないの」と言い放つ衝撃のシーンで幕を開ける。彼女はいったい何者なのか、それは明かされてはいない。一方で、カラムがルネサンス期のスペインへと“飛ぶ”と、謎に包まれた美しき女アサシン、マリア(アリアーヌ・ラベド)も登場し、カラムの祖先アギラールと共に華麗なアクションを披露している。アギラールとマリアがスペインの美しい街並みを駆け抜けていく姿は圧巻!さらに、映像の最後には両手を広げ、空を舞うアサシンが映し出されるが、その姿はまるで大空を駆ける鷲(イーグル)のようで、ポスタービジュアルにも描かれている姿。カラムが送り込まれたルネサンス期のスペインで何があったのか?彼と祖先が持つ歴史を変えてしまう秘密とは?謎が謎を呼ぶ映像となっている。本作で、主人公のカラム・リンチと彼の祖先アギラールを演じるのは、『スティーブ・ジョブズ』で第88回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、現在公開中『X-MEN:アポカリプス』のエリックことマグニートーでも知られるマイケル・ファスベンダー。「世界で最も美しい顔」の1位に輝いたこともある、セクシーなルックスが魅力の彼が、アサシンとして謎だらけの物語に挑む。そして、第80回アカデミー賞主演女優賞を受賞し、フランス芸術文化勲章も受賞したマリオン・コティヤールがソフィア・リキン役として登場。『マクベス』でこの2人を起用し、注目を浴びたオーストラリア出身のジャスティン・カーゼルがメガホンを握る驚異の映像美にも注目だ。『アサシン クリード』は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日(Photo by Eric Tran)本日、2016年8月8日、今年の地球資源の“使用状況”への警告が発された。 「資源の無駄遣いをしてはいけない」のはわかっているし、「持続可能な社会にしていかなければいけない」のも知っている。 けれど、今地球がどれほど深刻な情勢にあるのか、私たちは理解していないのではないだろうか? (Photo by David Barnas)2016年8月8日の今日、今年の「アース・オーバーシュート・デイ」がやってきた。 アース・オーバーシュート・デイとは、今年の1年間で再生できる、水や食料、清浄な空気などの“自然資本”を超過した日のことだ。 つまり、地球は今日で今年分の再生可能な“自然資本”を使い果たしたという。 この“自然資本の超過日”は今までで最も早く、昨年と比べても5日早くなった。(Photo by Sean Stephens)国際環境NGOのグローバル・フットプリント・ネットワークによると、現在のペースで地球資源の需要を維持していくには地球が1.6個必要だという。 さらに、地球全体の人々が日本と同じ生活をするとしたら、地球が2.9個必要となる。 つまり、1月から1年が始まって4月には地球1つ分と同じ程度の「資源」を使ってしまっており、これは世界平均の2倍にも近い数字だ。 ちなみに、資源の大量消費国として悪名高いアメリカの生活を全世界がすれば、年間で4.8個の地球がなければ資源の再生ができない。 地球が1つでは、とても生活を維持できないほど、先進国に住む私たちは日常生活で大量の「資源」を使っている。(Photo by Earth Overshoot Day)<各国の生活を地球全体がした場合、地球何個分で資源を再生できるか> 同じグラフの1番下に書かれているインドの生活を全世界がすれば、地球は1つ分以下で足りる。 しかしながら新興国であるインドでは環境汚染が問題となっており、消費している資源の量が日本などと比べて少ないとはいえ、環境資源に対する対応をしなければ今後の資源の消費量が上がっていくことが予測される。(Photo by Yu Diving)こんな状況のなか、環境問題への対応は各国政府が推進していくべきものとして考えられており、昨年パリで成立したパリ協定が微かにでも指針として役割を果たせばいいと、グローバル・フットプリント・ネットワークは述べている。 ここで決まった全体目標は世界の平均気温上昇を2度以下に抑えることで、各国は自国の温室効果ガスの削減目標の提出を義務づけられた。 全体での決まりを作ることも必要だが、重要なのはすべてのコミュニティそして個人が環境の配慮の大切さを認識することではないか。 via. Earth Overshoot Day, Platnews, YAHOO! NEWS, THE HUFFINGTON POST この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!“「使い古されたスマホ」が、地球の未来を変える?「レインフォレスト・コネクション」の挑戦” あなたの引き出しの奥に、少なくとも一つは眠っているのではないだろうか?次々と新しい機能が搭載され、世に送り出される「スマートフォン」。引き出しやクローゼット... ーBe inspired!
2016年08月08日夏に公開される『シン・ゴジラ』の新ビジュアルと、総監督の庵野秀明が自らつくりあげた予告編映像が公開になった。『シン・ゴジラ』予告編映像本作は、日本が誇る怪獣ゴジラを、庵野秀明が脚本と総監督を、樋口真嗣が監督と特技監督を務めて新たに描く作品。長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが出演することがすでに発表になっていたが、このほど高良健吾、大杉漣、柄本明、余貴美子、國村隼、ピエール瀧らが出演することが新たに発表になった。本作のキャストは総勢で328人になるそうで、犬童一心、緒方明、塚本晋也、原一男ら映画作家たちも俳優として登場するという。公開になったビジュアルと映像には新しいゴジラの“全身”が登場。前田真宏がイメージデザインを、竹谷隆之がキャラクターデザインを手がけた新しいゴジラは118.5メートルあり、映像ではゴジラが東京の街に現れ、巨大な尻尾が人々の頭上をゆっくりと通過する場面や、戦車や飛行機の攻撃をゴジラが受けるシーンなどが描かれる。また、本作で描かれるのは“現代日本に初めて現れたゴジラ”であることも発表になった。映画は、7月に全国公開されるが、通常の上映だけでなく、IMAX、4DX、MX4Dでの上映も決定している。『シン・ゴジラ』7月29日(金)公開
2016年04月14日男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で人気を博したアニメの舞台化「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」。この度、前山剛久、伊万里有、柏木湊太が演じる「征服部」のキャラクタービジュアルが公開!これで主要な登場人物が出揃った。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送され、既に第2期制作も決定している女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちの出世作としても知られ、彼らがパーソナリティーを務めるニコニコ生放送番組や、キャラクターソングを披露するライブなどが大人気に。原作アニメの枠を超えて多くのファンから親しまれている。本作の舞台化には、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)で活躍する、赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己、高崎翔太、荒牧慶彦らが集結。脚本・演出は「ママと僕たち」、舞台「私のホストちゃん」などを手がける村上大樹が担当し、奇想天外な展開をコミカルに描き出す。そして今回、第3弾キャラクタービジュアルが公開。生徒会会長であり「征服部」のメンバー、鬼怒川とは幼なじみだったが、いつしか疎遠になってしまった草津錦史郎を、前山が華麗に実写化。アニメ版では超人気声優・神谷浩史が担当した役であり、ファンからの人気も高い役だけに、注目が集まること必至だ。そして、伊万里さんが、生徒会副会長として草津には執事のように寄り添う有馬燻を演じる。最後に、天使のような外見で天使のように高潔・下呂阿古哉を、柏木さんが美麗に再現!これで、「防衛部」と「征服部」の8人が出揃った。本公演ではオリジナルキャラクターが登場し、原作にはないスペシャルストーリーが展開されるという。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で人気を博したアニメの舞台化「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」。この度、高崎翔太、荒牧慶彦らが演じる第2弾キャラクタービジュアルと、メインキャスト5人が並んだキービジュアルが公開された。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちの出世作として知られ、2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送された女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。既に第2期制作も発表され、原作ファンの期待が高まる中、ネクストブレイクの呼び声高く、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)で活躍する、赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己、高崎翔太、荒牧慶彦ら若手俳優たちを迎え本作を舞台化。脚本・演出は「ママと僕たち」、舞台「私のホストちゃん」などを手がける村上大樹が担当し、奇想天外な展開をコミカルに描き出す。今回公開された第2弾キャラクタービジュアルでは、高崎さん演じる、「世の中金が全て!」が座右の銘の鳴子硫黄と、荒牧さん演じるモテキャラ・蔵王立がお披露目。それぞれ再現度の高いビジュアルに仕上がっている。さらに、“地球防衛部”のメンバー5人が揃ったキービジュアルも解禁。背景には、喋る桃色のウォンバットの姿もみられ、全体的にポップなカラーリングが物語のコミカルさを期待させる。本舞台では、原作にはないオリジナルキャラクターも登場予定。草津錦史郎率いる“征服部”3人のビジュアルも合わせて、残りのキャラクターのビジュアル公開を楽しみに待ちたい。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年02月08日男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で人気を博したアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」が、「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」と題して舞台化。この度、赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己らが演じる第1弾キャラクタービジュアルと追加キャストが発表された。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送され、既に第2期制作も発表されている女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。アニメでは、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちが出演。本作出演以降、さらに活躍の場を広げるなど、彼らの出世作としても話題となった。そんな注目作の舞台化には、赤澤さん、五十嵐さん、越智さんほか、高崎翔太、荒牧慶彦、前山剛久、伊万里有、柏木湊太ら、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)などで活躍するネクストブレイク必至の俳優たちが集結。そして今回、第1弾キャラクタービジュアルが解禁!「地球防衛部」のメンバーで、天真爛漫な性格、防衛部のムードメーカー的存在の箱根有基を、赤澤さんが見事に表現。また、五十嵐さんがシャツのボタンを開けて、何事もマイペースでダラダラの達人・由布院煙を演じている。そして、真面目で由布院の幼なじみ鬼怒川熱史を、越智さんが担当。トレードマークの眼鏡をかけ、髪型も原作を再現している。さらに、本公演ではオリジナルキャラクターが登場し、原作にはないスペシャルストーリーが展開。追加キャストとして、劇団員として舞台、テレビなどで活躍する山岸拓生。おん・すてーじ「真夜中の弥次さん喜多さん」をはじめ、多くの舞台に立つ西山丈也らが発表された。舞台「私のホストちゃん」」などを手がける村上大樹が脚本・演出を担当し、人気若手俳優たちが奇想天外なストーリーをコミカルに繰り広げる本舞台に、原作アニメの人気と共に大きな注目が集まりそうだ。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は2016年3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット「地球ゴージャス」。その最新公演『The Love Bugs』の公開ゲネプロが2016年1月8日に行われた。本番の衣装を身につけ登場したキャスト陣。まず演出も務める岸谷が「本当にあっという間です。2か月ちょっと稽古しましたが、稽古はいくらやっても足りないもの。でも総勢34名、素晴らしい俳優が全力で作り上げてくれました。お客様がいらっしゃってくれるのが楽しみ」と挨拶。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14『The Love Bugs』チケット情報続いて、キャスト陣が意気込みを語る。「お客様に絶対に損はさせない!と自信を持ってお伝えします」(マルシア)、「今までにないほど不安を感じている。見応えのある物語なんですけど、ソロや殺陣など緊張する場面がたくさんあるので。頑張ります」(城田優)「大切にみんなで作り上げてきた物語。観終わった後に心に残るものは本当に暖かくて大きいものだと思います」(蘭寿とむ)。舞台中で華麗なダンスを披露する平間壮一は「キャスト全員で作り出す世界観の中で、必死に生きられるように頑張ります」と語った。今回初舞台、初ミュージカルとなる大原櫻子は「初舞台ですが、ここまでの稽古が楽しくて楽しくて。今は逆にお客さんが入ってからの変化を楽しみたい」とコメント。そんな大原に岸谷「毎日毎日すごい吸収力で、音をたてて成長していく。千秋楽後にどれだけすごい女優になってるか楽しみ」と太鼓判を押す。地球ゴージャスのもう1本の「柱」である寺脇も「最新作が代表作であるという風にいつも思って作ってますが、これは本当に誇れる代表作。稽古場での完成度はどんなに頑張っても60%、お客様が劇場いっぱいになって、エネルギーの交換をした時に初めて100%になっていく。ぜひ劇場に来て下さい」と最新作の仕上がりに感無量のようだ。開幕まで多くが謎に包まれていた今回の作品だが、タイトルの通り「昆虫」たちが繰り広げる一夜の宴、そして「愛」の物語だ。歌やダンス、アクロバットなど、エンターテイメントをこれでもかと盛り込むのは地球ゴージャス公演ならでは。また、今回は山本寛斎事務所が総力を挙げて手掛けた個性的な衣装も見どころのひとつだ。その華やかさに酔いしれ、ストーリーに秘められたメッセージを噛み締めよう。2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演。その後名古屋、福岡、大阪公演を予定している。取材・文:川口有紀
2016年01月12日地球で懸命に生きる野生動物たちの姿を、初めて彼らの目線でとらえた新しいネイチャードキュメンタリー『シーズンズ 2万年の地球旅行』。このほど、日本語版ナレーションを笑福亭鶴瓶と木村文乃という“ほっこり”する2人が手がけていることでも話題の本作から、森の中でドングリ争奪戦を繰り広げるキタリスとカササギの愛らしくも白熱した映像が、シネマカフェに到着した。地球の主人公、野生生物の目線でとらえた2万年の物語を、最新の撮影機材と数多くの専門家とともに描いたネイチャードキュメンタリーとなる本作。鶴瓶さんは落語家ならではの語り口で、いままでにないネイチャードキュメンタリーの世界観を表現、また、木村さんは壮大な時間軸の中で移ろいゆく自然の様子と懸命に生きる動物たちを、俯瞰の立場でナビゲートしていく。今回到着したのは、木の実がたわわに実る秋、森の中でキタリスとカササギがキュートな白熱のドングリ争奪戦を繰り広げる映像。キタリスには、食べきれない数のドングリを地面に埋める習性がある。貯蔵したドングリは、リスにとっては冬の保存食として欠かせないのだが、せっかく埋めたドングリのことをときどき忘れてしまうことも!?とはいえ、これは森にとっては重要な行動で、土の下に埋められたドングリがやがて芽を出し、成長して木になり、森となっていくのだという。また、せっかく埋めたドングリを、まんまと盗まれてしまうこともあるようで、それを狙うのは、カラスの仲間であるカササギ。映像でも、1匹のカササギがキタリスたちのドングリを狙っている様子が映し出されている。狙われているとはつゆ知らず、美味しそうにドングリを頬張るキタリス。果たして、ドングリ争奪戦の結末はいかに!?さらに本作には、クマやウマといった動物のオスがメスの争奪戦を繰り広げる場面も登場!動物たちの白熱した生きるためのバトルの行方は、スクリーンで確かめてみて。『シーズンズ2万年の地球旅行』は1月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月12日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月24日、小惑星探査機「はやぶさ2」が同月3日に実施した地球スイングバイについて、結果の詳細を報告した。すでに、地球スイングバイが成功だったことは14日のプレスリリースで公表されていたが、今回、誤差300mという高い精度で軌道誘導できていたことなどが明らかになった。地球スイングバイは、地球の重力と公転を利用して、探査機を加速/減速させる技術である。燃料を使わずに加速/減速できるというメリットがあるが、目的の軌道に乗せるためには、極めて正確に探査機を誘導して、正しいルートを飛ばす必要がある。進入時の誤差が大きいと、軌道の誤差が大きくなり、修正のための燃料消費量が増えてしまう。はやぶさ2は、化学エンジン(RCS)を使った軌道修正を2回実施した。1回目(TCM1)は11月3日で、噴射時間は合計3.95秒。これで軌道の誤差を400kmから11kmへと縮小させた。さらに、11月26日の2回目(TCM2)で0.80秒の噴射を行い、この結果、誤差は11kmから3kmまで小さくなった。TCM1に先立ち、9月1日~2日には、イオンエンジンを使った軌道修正(IES-TCM)も実施していた。ここでイオンエンジンを使ったのは、RCSの燃料消費を少しでも抑えるためだ。RCSは小惑星に到着後、タッチダウンなどで使用する。未踏の小惑星では、何が起こるか分からない。燃料さえあれば自由度は増すので、少しでも節約しておきたいのだ。JAXAは当初、12月1日に3回目(TCM3)を実施する予定であったが、11月30日に軌道を推定したところ、TCM2までで十分な精度を達成できたことが分かり、TCM3はキャンセル。津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネージャによれば、「30km以内なら成功と見ていた」とのことで、3kmの誤差であれば、イオンエンジンの燃料消費もほとんど増えない。TCM3をキャンセルしたことで、JAXAは誘導目標点を変更、当初の的の中心から、3km離れたTCM2後の予測点を新ターゲットに設定した。スイングバイ後に軌道を正確に解析したところ、実際にはやぶさ2が通過したのは、そこから300mほど離れた地点だった。これにより、JAXAは「最終的な軌道誘導精度は300mだった」と結論付けた。「当初の目標地点から3km離れているんだから、軌道誘導の精度は3kmでは?」と思うかもしれないが、もし12月1日にTCM3を実施していたら、ほぼ同程度の精度で、的の中心近くを通過することが可能だったと見られている。上記の「精度は300m」には、そういう意味があるのだ。本来は30kmの精度でも良かったので、地球スイングバイだけを考えれば、そこまで高い精度を狙う必要は無かった。しかし地球帰還時、大切な小惑星のサンプルが入ったカプセルを分離するときには、やはり高い精度の軌道誘導が必要になる。今回は、そのリハーサルとしても考えられており、十分な能力があることを実証できた形だ。また、地球スイングバイの前後には、はやぶさ2に搭載された観測機器による試験撮影なども行われた。宇宙空間を航行中は、何を撮影しても点にしかならないのだが、地球や月を近くから撮影すれば、機器の健全性を確認できる。地球スイングバイは、小惑星到着前にそれができる、唯一の貴重な機会でもある。はやぶさ2は基本的に、太陽電池パドルを太陽に向けた「巡航姿勢」で飛行している。一方、観測機器の多くは底面側に配置されているため、地球を観測するためには底面側を地球に向けた「観測姿勢」にする必要がある。スイングバイ前は、両者の差が大きく、かなり姿勢を振らないといけなかったが、日々姿勢を切り替えることで対応した。この姿勢制御には、リアクションホイールとRCSを併用した。RCSでは偶力噴射を行うことで、軌道は変えずに姿勢だけを変えるようにするが、スラスタにバラツキがあるため、どうしても横方向の微小な推力が発生してしまう。これが軌道の誤差の原因になるため、軌道への影響を評価しながら慎重に運用を行ったという。スイングバイ後は、巡航姿勢との差が小さくなるため、観測姿勢を維持しながら、観測に注力。そして12月22日に巡航姿勢に戻し、一連のスイングバイ運用を完了した。この結果、4つ全ての観測機器に対し、問題無いことが確認できた。今後は、いよいよ小惑星リュウグウへ向け、イオンエンジンの本格的な運転が開始されることになる。今までの稼働時間は累計600時間程度だが、これからは約7,000時間(約292日分)も動かさないと、リュウグウに到着することができない。津田プロマネは「緊張を強いられる運用になる」と、今から気を引き締めた。初号機では、イオンエンジンやリアクションホイールに不具合が出てしまったが、今のところ、はやぶさ2の機器は全て順調だ。イオンエンジンの運転は2016年3月~4月から開始する予定で、津田プロマネは「我々には初号機の経験があるものの、はやぶさ2もまだ挑戦。日々起きることをハラハラドキドキしながら見守って欲しい」と呼びかけた。
2015年12月25日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット・地球ゴージャス。そのVol.14『The Love Bugs』が、2016年1月9日(土)より東京・赤坂ACTシアターを皮切りにスタートする。初日に向けますます佳境へと突入する、その稽古場に伺った。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14 『The Love Bugs』 チケット情報正式な顔合わせからは10日ほどだというが、稽古場によそよそしそうな空気感は皆無。まるで、ずっと前から稽古を共にしている劇団のようだ。13時、アップがスタートすると空気がピリッと一変する。さまざまなパターンのストレッチを次々と行い、入念に身体を準備してゆくが……真剣なものの、なぜか笑いが絶えない。おそらくそれは、地球ゴージャスのふたりが誰よりも周りを見て、和ませようとしているからだろう。例えば寺脇は稽古場の片隅にあった送風機で岸谷に風を当ててみたり、身体が固く前屈で倒れ込めない人同士手をふってみたり。また、岸谷は発声練習をしながら時折寺脇に「あれ練習しとこうか」と相談している様子も。長年にわたる鉄壁のコンビネーションは、少し稽古を見るだけの人間にもわかる。しかしながらこの現場、アップだけでも相当ハードだ。走ったり、飛んだり、そして入念な発声練習……その様子はさながら「部活」。地球ゴージャスの醍醐味は、歌、ダンス、アクロバット……公演ごとに様々な要素が加わった「エンターテインメント」であるということ。キャストに求められるものは、その分高くなるというわけだ。入念に時間をかけてアップを行った後、岸谷が厳しい演出家の顔を見せる……と思いきや、キャストのひとりがまだ靴を履いている途中。「菜央が靴はいてまーす」の言葉にまた笑いが起こる。この日はまず、1幕を冒頭から通してゆく。今回の公演は「虫」の世界を描いたもので、場面は虫達の「特別な夜」から始まる。平間壮一と大原櫻子の初々しい出会いのシーン、そこに現れる、城田優演じる“伝説の男”。個性的なキャラクターと早いストーリー展開に引きこまれ、群舞の迫力に圧倒される。ある程度進んだ所で切り、細かく演出をつけていく岸谷。特に今回初舞台となる大原には、何度も丁寧に説明していた様子が印象的だった。さまざまな「謎」を秘めた今回の公演、はたして「虫」たちの運命は……?その答えはぜひ本番で確かめて欲しい。初日まで1か月、ますます熱気を帯びていくであろうこのカンパニーの姿を、ぜひ楽しみにしていよう。公演は1月9日(土)から2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、3月1日(火)から3日(木)まで名古屋・愛知県芸術劇場、3月11日(金)から13日(日)まで福岡・福岡サンパレス、3月19日(土)から29日(火)まで大阪・フェスティバルホールにて。取材・文:川口有紀
2015年12月14日2016年夏に公開される『シン・ゴジラ』の公開日が来年7月29日(金)に決定し、新ビジュアルと特報映像が公開になった。『シン・ゴジラ』特報映像『シン・ゴジラ』は日本が誇る怪獣ゴジラを、庵野秀明が総監督を務めて新たに描く作品で、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが出演する。このほど公開された特報映像は、何かから必死に逃げ惑う人々を捉えた緊張感あふれる内容で、ゴジラの姿はないが、本作に登場するゴジラはシリーズ史上最大の118.5メートルであることが発表になった。ゴジラのイメージデザインを前田真宏が、キャラクターデザインを『巨神兵東京に現わる』で巨神兵の雛形造形を担当した竹谷隆之が手がけた。ゴジラのデザインは庵野総監督とクリエイターたちが何度もやり取りを繰り返して完成。イメージデザインを手がけた前田は「庵野総監督とディスカッションする中で、日本人だけが作ることのできる、ゴジラに込められた精神性や想いをデザインに落とし込もうと考えました。戦後間もない頃に製作された初代『ゴジラ』のリアリティに対して、3.11を体験した我々だからこそ体現できる、リアリティのある、原点回帰のデザインになっていると思います」と語り、キャラクターデザインの竹谷は「庵野総監督と前田さんがつくり上げてきたゴジラのコンセプトデザインをもとに、立体物として造形していく作業を、半年以上、およそ100回ものやり取りを経て製作していきました。庵野総監督の頭の中にある“ゴジラ”の具体的なイメージは、一つ一つのディテールにも意味があり、それを具現化していく作業は、僕にとってとても刺激的で濃厚で、かつ楽しい経験でした。人類が本気で畏怖するにふさわしい存在がダントツの現実感で迫る恐怖を、僕も早く目撃したいです!」とコメントを寄せている。12年ぶりに日本に姿を現す、史上最大のゴジラは一体、どんな姿をしているのか? 本作すでに撮影を終了しており、現在は編集作業中。来年の6月に完成予定。『シン・ゴジラ』2016年7月29日(金) 公開
2015年12月10日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラJAMSTECが約10年後の実現を目指す有人深海調査船「しんかい12000」構想。気になるのが「しんかい12000」とはいったいどのような船なのか、という点。現在の「しんかい6500」から何がどう進化し、何ができるのか。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に詳しく聞いた。○全面ガラス窓で「フルビジョン」を―しんかい12000の特徴を聞かせてください磯崎:コンセプトは「フルデプス」、そして「フルビジョン」です。研究者が超深海に触れるような感覚をできるだけもたせることをキーにしています。現在の「しんかい6500(6K)」にある直径約12cmの小さい窓ではなくて、全面をガラス窓にしたい。―全面ガラスですか?磯崎:そうです。究極の「フルビジョン」です。―それは楽しみですね!磯崎:実は一度、6Kに乗せてもらったことがあるのです。「センター長を一度乗せろ」と(笑)。震災の後に乗りたかったのですが「センター長を乗せる暇はありません」と言われてね(笑)。実現したのは翌年の2012年4月です。そのときに何を感じたか。自分が想像していたより深海が豊かな世界であることです。相模湾初島南東沖1227mまで潜ったのですが、赤や紫のイソギンチャクなどがいてカラフルなのです。そのときに「外に出たい」と思いました。出たらそこはもっと素晴らしい世界だろうなと。だからできるだけ研究者にもそういう感覚を持ってもらえるようにしたいですね。―だから全面をガラスに?磯崎:はい。もうひとつは効率的に潜りたい。6Kは3人乗りで研究者は一人だけです。研究者が二人乗れるようにしようと現在計画していますが、潜航の約8時間の中で往復に5時間かかるので、研究に使えるのが約3時間。研究者一人の目は二つあるから「6時間アイ(Eye)」だと言っています。準備に膨大な時間と予算を投じて、6時間アイではもったいないねと。複数の研究者ができるだけ長い時間潜れるようにしたい。もし、24時間潜れれば、たとえ片道5時間(現在は2.5時間)かかるとしても往復10時間で残りは14時間あります。さらに研究者を複数潜れるようにするつもりです。たとえば二人とすると、14時間×4つの目で「56時間アイ」。二日間に1回の潜航とすると一日あたりは「28時間アイ」で、6Kの約5倍になります。だから6Kの5倍の予算を投じてもいいだろうと。そこまで費用はかかりませんけどね(笑)。―今の6Kは日帰りですが、超深海底に滞在するのですか?磯崎:海底に1~2日程度は滞在できるようにしたいです。そのために耐圧殻を二つ作り、進行方向の耐圧殻はガラス球で、後方はチタン合金の耐圧殻にしてパイロットが横になれるレストルーム兼用にするつもりです。簡易トイレも作ります。でも上のイラストをよく見てください。後方の耐圧殻に出窓がありますね。研究者は眠らずに深海の様子を観察し続けるでしょう。そこで耐圧殻から頭を半分出して、ぐるっとまわりが全部見られるように、半球型の窓を出しているのです。―国際宇宙ステーションの出窓「キューポラ」みたいですね。最大何人まで乗れますか?磯崎:最大6人乗りで、そのうち4人が研究者です。―イラストでは2人が椅子に座っていますね。6Kでは寝転んだ姿勢ですが磯崎:研究者も椅子に座らせる予定です。だから居住性はよいと思いますよ。内部も6Kは昔風に箱ものが多いです。6Kが開発されたのは1980年代、ブラウン管テレビの時代ですからね。でも今は有機ELの時代でタッチパネルが主流です。耐圧殻のガラス球に文字を映せばいいのです。―6Kはあえてアナログにしているのかと思いました磯崎:アナログにもよい面はあります。たとえば航空機のコックピットはどんなに発達してもアナログのメーターがあります。デジタル画面の数字を読むのではなく、針が上をさしているから正常だとか、ぱっと判断できるように。でもアナログ画面をガラス球に映せばいい。○母船からのクレーン方式も変わる!―フルデプス、フルビジョン、効率性アップ……楽しみです磯崎:母船も新しくするつもりです。今は支援母船「よこすか」の後ろからクレーンで下ろして着水させ、スイマーがケーブルを手ではずしています。そのスイマーたちの安全を確保するために天候の条件があるのです。「ちきゅう」(地球深部探査船)という船の内部を見たことはありますか?―はい、つい先日……磯崎:船の真中にムーンプールという開口部があって、そこから掘削しますよね。「しんかい12000」の母船も真中に開口部が欲しい。そこから「しんかい12000」を出し入れしたいのです。―そうすると、スイマーは必要なくなるんですか?磯崎:はい。揺れずに静かに海におろすことができます。現状はたとえばインド洋まで出かけて行ったのに、天候条件が悪くて「今日は潜れません」と潜航しないことがあります。安全第一とわかっていても研究者にしてみれば、せっかく得た機会だし、はるばるインド洋まで行って潜れなかったりすると、愚痴のひとつも言いたくなります。潜れる機会をいかに増やすかも効率化にとって大事です。―ムーンプールを作れば天候にはほとんど左右されなくなりますか?磯崎:船が留まれる限り大丈夫です。―それはよいですね。着水するまでの揺れも解消されそうです。ところでロボットアームは研究者が操作できるようにするのですか?磯崎:それは遠からずできると思います。日本はロボットアームの技術が発達しています。現在ロボットアームはコパイロットが操作していますが、研究者が自分で操作できるようにしたい。研究者が船内からグローブを装着して動かすと、関節の動きが船外のアームに伝わって動かすことができる。さらに圧力センサーや温度センサーなどをつけることで、アームがふれた対象物の温度や触覚などを研究者が指先に感じられるようにする。そんなに難しくないと思っています。海底から噴き出す熱水は200度や300度もあって火傷してしまうので、それは防いであげないといけないですけどね(笑)。―かなり最先端の技術ですね。今最先端の技術を盛り込もうとしているのですか?磯崎:もし「しんかい12000」ができるとすれば10年ぐらい先です。そのとき世の中はもっと先を行っているでしょう。今は夢かもしれませんが、絶対に世の中の技術は追いついてくる。逆に今ある技術でやったら10年先にはもう古びてしまいます。―さまざまな挑戦があり、開発段階自体もとても興味深いですね。磯崎さん自身の6K乗船経験が元になっているだけに、目指す船のカタチが明確ですね磯崎:深海に潜ったときの発光体が非常に印象深かったのです。深海に潜ったあとに水深500mぐらいまで戻ってくると発光生物が漂っています。上昇してくる6Kに発光生物が当たって光ります。上昇する6Kの中から見ると、相対的に海底に沈んでいくように見えます。まるで海の中に無数の星が降るような、光の世界に包まれるのです。―きれいでしょうね……磯崎:微弱な光なので、人間の目でないと見られない。乗った人しか見られない世界があってもいいのかなと思います。聞けば聞くほど魅力的な「しんかい12000」構想。次回は、実現に向けた現状と課題について伺う。
2015年12月04日宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が12月3日、地球スイングバイを実施した。地球への最接近は同日19時8分ころ。この地球スイングバイにより、計画通りの軌道に入れたかどうかは、今後の詳細な解析を待つ必要があるものの、今のところ機体の状態は健全で、特に問題は確認されていないようだ。はやぶさ2は地球スイングバイの前後20分程度、打ち上げてから初めての日陰に入る。19時18分ころ日陰を出て、それからNASAのキャンベラ局と通信を開始するため、無事に日陰を通過できたかどうかは、それ以降に分かることになる。ただ、この時点で分かるのは機体の状態だけで、軌道の確認には1週間程度かかる見込みだ。はやぶさ2はちょうど1年前の2014年12月3日に打ち上げられた。天体の引力と公転を利用して軌道を変えるスイングバイ航法により、速度を30.3km/sから31.9km/sへと1.6km/s増やし、目的地である小惑星リュウグウに向かう計画。そのため、これまでの1年間は、地球に近い軌道を飛行していた。はやぶさ2関連記事・【レポート】「はやぶさ2」は12月3日19時7分に地球に最接近 - 日本からは観測のチャンスも・【レポート】小惑星探査機「はやぶさ2」の各部をチェック! - 初号機からはこう変わった・小惑星探査機「はやぶさ2」の機体が完成 - JAXAが機体を公開(写真104枚)・【レポート】「はやぶさ2」は浦島太郎? - 目指す小惑星の名前は「リュウグウ」・【レポート】はやぶさ2打ち上げ - 青空の中を飛び立った「はやぶさ2」、打ち上げを写真と動画で振り返る
2015年12月03日2015年アニメ第1期が放送され、男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で大人気を博したアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。既に第2期放送が決定している本作の舞台化が決定!赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己、高崎翔太、荒牧慶彦ら舞台で活躍する若手俳優陣が勢揃いした。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送され、既に第2期の制作も発表されている女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」がこの度、「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」と題して舞台化されることが決定。アニメでは、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちの出世作ともなった本作の舞台化とあって、キャスト陣には、いま、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)などで活躍するネクストブレイク必至の俳優たちがずらり!「地球防衛部」のメンバーで、天真爛漫な性格で、防衛部のムードメーカー的存在、箱根有基を演じるのは、残酷歌劇「ライチ☆光クラブ」(カネダ役)ミュージカル「テニスの王子様」シリーズ(芥川慈郎役)ほか数多くの舞台に立つ赤澤燈。何事もマイペースでダラダラの達人、由布院煙を、ミュージカル「薄桜鬼」風間千景篇&藤堂平助篇で原田佐之助役を演じ、ドラマ「私のホストちゃん」にも出演する五十嵐麻朝。真面目で由布院の幼なじみ鬼怒川熱史を、舞台「遙かなる時空の中で5」や『クローズEXPLODE』に出演した越智友己。「世の中金が全て!」が座右の銘の鳴子硫黄を、ミュージカル「テニスの王子様」青学5代目・菊丸英二役を務めた高崎翔太。自称・モテキャラの蔵王を、舞台「K」(夜刀神狗朗役)「曇天に笑う」(青木弥次郎役)で知られる荒牧慶彦がそれぞれ演じる。「地球防衛部」に対する「地球征服部」の3人には、生徒会長・草津錦史郎を、TVドラマ「仮面ライダーウィザード」に出演し、舞台「金色のコルダBlue♪Sky First Stage」を始め多くの舞台作品に出演する前山剛久。生徒会副会長にして草津に執事ように寄り添う有馬燻を「ワンピースライヴアトラクション」ロロノア・ゾロ役の伊万里有。天使のような外見の下呂阿古哉を、サンリオピューロランドのミュージカル「ちっちゃな英雄~ヒーロー」に出演中の柏木湊太が、それぞれ担当。脚本&演出を、「ママと僕たち」、舞台「私のホストちゃん」などを手がける村上大樹が担当し、奇想天外な展開をコミカルに描き出すという。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は2016年3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2015年12月01日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラ宇宙へ頻繁にアクセスできる時代になったが、足元には未開拓の未知の世界が広がっている。水深6000m以下の「超深海」は、光が届かず水圧1000気圧を超える過酷な世界。だが2015年、水深1万mを超える世界最深部のマリアナ海溝に、独自の生命圏が広がっていることをJAMSTECの研究者らが世界で初めて明らかにした。いったいどんな生命が? なぜ? 興味は尽きない。この超深海ゾーンを徹底的に探査しようという日本の有人潜水調査船構想がある。その名は「しんかい12000」。約10年後の実現を目指すこの計画は、生命や惑星地球に関する知見を大きく塗り替えるはずだ。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に、背景から未来までじっくり伺った。○「しんかい12000」の使命とは―改めて今なぜ「しんかい12000」なのか、その背景を教えていただけますか?磯崎:二つの意味があります。ひとつは技術者として。「しんかい6500(以下6K)」建造から25年以上経ち、これまで(2015年11月現在)1440回潜航し、非常に多くの方に乗って頂きました。日本は約90年前の1929年に西村一松さんがサンゴ礁の採取を目的に有人潜水調査船を開発し、技術が継承されてきた歴史があります。それなのに6Kは四半世紀たち、マイナーチェンジはしているものの基本的なところは変わっていない。6Kを作った人たちもリタイヤしています。長年培われてきた日本の技術を次の世代にどう渡せるか。技術屋としての使命があります。技術的挑戦という意味では6Kと同じことをしても意味はない。ひとつ上の技術を狙うという点で、究極はフルデプス、地球でもっとも深いところを狙いたい。―世界で一番深い場所まで「全部潜る船」という意味でフルデプス(FULL DEPTH)ですね?磯崎:はい。世界で一番深いのはマリアナ海溝チャレンジャー海淵の1万911m。我々としてはそこに潜れるものに挑戦するしかないと思っています。もうひとつは研究者のニーズです。超深海は真っ暗で何もないところと思われていましたが、研究者がマリアナ海溝の泥を採取して調べたところ、水深6000mの泥よりも1万mの泥のほうが酸素の消費量が多い。水深1万mに我々の知らない生命圏が広がっているということです。圧力が高く、餌のない場所であるにもかかわらず。また2011年3月には東北地方太平洋沖地震が起きました。巨大地震の震源域を調査して海溝型の巨大地震のメカニズムを解明することも、非常に重要です。―2011年夏に6Kが東北地方太平洋沖地震の震源域である日本海溝の水深約3000m~5000mに潜航して、巨大地震の影響と思われる大きな亀裂を確認しましたね磯崎:はい。震源域である日本海溝の水深は8000mを超えます。伊豆小笠原海溝は9780m、つまり1万m近い。日本周辺のこれら海溝域を探査したい。無人探査機もありますが、研究者がそこに行って五感+アルファを駆使して何が起きたのか、何が起きようとしているのか、調査するツールを持ちたいのです。―五感+アルファのアルファとは?磯崎:第六感です。ダーウィンはビーグル号という船に乗ってガラパゴス島に着き、足を踏み入れたところ、それまで考えていたこととは違うのではないかと進化論のヒントを得て著書「種の起源」をまとめたと言われます。諸説ありますが私はそれを信じています。写真ではなく、現場に人間が行くことで、それまでの知見に加えて五感とインスピレーションによって発見をすることはままある。その場に研究者を運ぶことが大事なのです。―無人機だけでは難しいということですか?磯崎:無人機から母船に送られてくる写真だけを見ていると、重要な発見を見逃すことがあります。たとえば2013年の世界一周研究航海(QUELLE2013)で、6Kに乗っていた生物研究者が深海底を見ていたら「石がちょっと違うんじゃないか」と気づいた。鯨の骨だったのです。世界で二番目に深いところで発見された鯨骨で、大発見になりました。無人機でさーっと通り過ぎただけでは気づかなかったのではないか。―人間の目って、一瞬でとらえるところがすごいですね磯崎:長い間、そのテーマに心血を注いできた研究者が集大成として行っているわけですからね。私は(現状の深海探査は)「お釈迦様の手のひらの上にいるようなもの」と言っています。広く深い深海の中で今は水深6500mまでしかいけない。でも12000mまで深く潜れるようにすれば孫悟空の活躍できるエリアを広げることができるのです。深く潜りたい研究者はたくさんいるんです。○「無人か有人か」ではなく、「無人も有人も」―資源探査についてはどうですか?磯崎:もちろん資源探査のニーズもあります。ただ我々は研究機関ですから、資源を回収して利益をあげようという企業を手伝うというより、なぜそこに資源があるのか、たとえば鉄マンガンクラストや熱水鉱床がなぜここにあるのか、どうやって出来るのかを調べるのが仕事。なぜできたかがわかれば、どこにあるかがわかってくるのです。―資源探査についても研究者が行ったほうがいいですか?磯崎:行く意味は大きいですね。ただし有人調査船ひとつではダメで、トータルで動かすことが大事です。有人潜水調査船は言ってみれば「ガンダム」型。人間が乗って動かす。そのほかに「鉄人28号」型と呼んでいる無人探査機(ROV)があります。ケーブルでつないで遠隔で動かします。動ける範囲に限界はありますが。電力を直接送れるし映像はリアルタイムでとれるメリットがあります。そして今、非常に進歩しているのは自律型無人探査機(AUV)。「鉄腕アトム」型です。ケーブルはなく、自分で考えて海底の様々な調査をして帰ってくる。ただし映像を見るのは母船に戻ってからになります。さらに大型の海洋調査船がある。順番としては、まず調査船で広い範囲にわたって海底の地形を見ます。ただしきれいな画像は得られないので、「ここは面白そうだ」というところにAUVをおろして構造を詳しく調べる。さらにピンポイントに絞り込んだ場所にROVを降ろしでサンプルをとる。最終的に6Kで人が潜る。―なるほど、そういう役割分担があるんですね磯崎:それぞれの長所を生かしながら総合的に使いたい。海は広くて深い。我々が知っている場所は、ほんのピンポイントにすぎません。有人も無人もあらゆるツールを統合的に駆使して、探査する必要があるのです。○実は中国の船より潜れる日本!?―世界の有人深海潜水船で気になるのが、中国の動きです磯崎:中国も水深11000mを目指すという構想(有人潜水船「彩虹鱼」)を2015年春に発表していますね。―中国は2012年6月に有人深海潜水船「蛟竜号(ジャオロン号)」で水深7000mを超える潜航に成功し、6Kの記録を塗り替えたと報じられていますね磯崎:深さ競争をするつもりはないのですが、ひとつだけ理解していただきたいのは、中国の耐圧殻(人が乗り込むコックピット)の安全基準の考え方です。日本と違っているのです。―どう違うのですか?磯崎:中国のほうが低い。アメリカもそうですが耐圧殻の安全率は水深に対して1.25倍の圧力をかけなさいと決めています。たとえば水深4000mなら水深5000mの圧力に耐える強度を持ちなさいと。中国も最大1.25倍と言われています。―日本は?磯崎:水深の1.5倍に300mを足しています。つまり6500mなら6500×1.5+300で水深1万500mの圧力に耐える強度で設計しています。―では水深1万mの世界にすでに行ける!磯崎:もしアメリカや中国の基準(1.25倍)を当てはめれば、今の6Kでそのまま8040mまで潜ることができるのです。―え、では中国の7000mを超えてしまう?磯崎:数字のマジックみたいなものですよ(笑)。―それは悔しい気がします。中国はいったいどこまで潜り、何が目的なのでしょうか?磯崎:試験で7000mを超えて潜り中国の旗を立てたと報じられていますが、日々の活動はわかりません。蛟竜号を動かしているのはCOMRA(China Ocean Mineral Resources R&D Association)と呼ばれる中国の資源の研究開発機関です。資源関連で動いているとすれば、どこで何を見つけようとしているかはオープンにはしないでしょう。―なるほど……謎が多いわけですね磯崎:実は中国の蛟竜号を2013年に見せてもらったことがあるのです。日本のある機関が中国の有人潜水船を調査するというので、COMRAの方に頼んだら快諾してくださり、中国で大歓迎してくれました。「待っていた」と。―何を待っていたのですか?磯崎:質問集をいっぱい持っていました。中国は水深7000mに潜れる船を作ったが、当時我々6Kは23年間安全に事故なく動かしていた。どうやって検査しメンテナンスして、どのように動かしているのか知りたいと。技術者として当然の話ですよね。「作ること」と「間違いなく安全に動かしていくこと」は別の技術であって、それをぜひ教えてくれと。私たちのノウハウなので全部はオープンにしませんけどね(笑)。―中国以外の国々で有人深海調査船を持っているのは?磯崎:現在、世界で7隻が動いています。日本の「しんかい6500」、フランスの「ノチール」、アメリカの「アルビン」、ロシアの「ミール」1号、2号と「コンスル」、中国の「蛟竜号」です。みな6000m級です。耐圧殻など現在の技術では6000mがひとつのターゲットなのです。―12000mを狙っている国はありますか?磯崎:中国以外はないです。アメリカやフランスは周りに深いところがありませんからね。日本はちょっと南に行けばマリアナ海溝もあるという特殊な環境にあります。これから有人深海潜水船を作りたい国では韓国、ブラジル、インドがあります。たとえばブラジルに6Kが2013年に行ったときに教えてほしいと。韓国も予算がついて勉強していますと聞きに来たことがありますね。ただしフルデプスを目指すのは我々だけです。―フルデプスという言葉自体が魅力的です。では実際に「しんかい12000」でどのような船を作ろうとしているのか、具体的に聞かせてください(続く)
2015年11月27日11月23日(月・祝)に放送となる、最新の科学技術や最前線の研究も取り入れ、地球の謎を解き明かしていく大型サイエンスアドベンチャー番組「テレビ未来遺産地球絶景ミステリー!」のMCに俳優、歌手として幅広い分野で活躍する及川光博が抜擢。あわせて、同番組で女優の二階堂ふみがリポーターに挑戦していることが判明した。アイスランドの“大地の裂け目”に湧き出す神秘の泉、スリランカの“クジラの村”と世界最大の生物シロナガスクジラの作り出す絶景、インドの満月が照らし出す天空の絶景、そして日本各地の息を呑むような絶景…。地球が誕生してから46億年の間に誕生した世界の絶景を紹介するとともに、あらゆる角度からその絶景を分析し、大自然の神秘に迫っていく。MCとして番組全体の進行を担当する及川さん。スタジオ収録はフルバーチャルで行われ、及川さんが片手を上げてパチンと指を鳴らすと、廻りに次々と世界の絶景やその絶景を分かりやすく分析・解析するCGが登場する仕掛けとなっているそう。フルバーチャルをバックにしたMCについて及川さんは「難しかった。緊張した」と感想を述べているが、収録中は何度もアドリブが飛び出すなど、スタジオでの及川さんのコメントにも注目したい。さらに、『蜜のあわれ』、山崎賢人と共演の『オカミ少女と黒王子』など注目作の公開が控える女優・二階堂さんは本番組でリポーターに挑戦。二階堂さんが訪れたのは「行くのが夢だった」という、火山と氷河の国・アイスランド。同国では北アフリカプレートとユーラシアプレートとの裂け目「ギャオ」を取材。二階堂さんはこの“地球の裂け目”が作り出す絶景を訪ねるため、スキューバーダイビングの免許を取得。「唇の感覚がなくなる」というほど冷たい水に潜ったり、ヘリコプターに乗り込み上空からの取材にも果敢に挑戦した。さらには温泉にも訪れて泥パックを経験するなど、水中、上空、地上からまさに体当たりのリポートを行った二階堂さんは、「アイスランドで見た神秘的な景色は、帰国してからも余韻を残し続けています。大きく存する自然を、お楽しみに!」とふりかえる。プロデューサー・樋江井彰敏氏が「インタビュアー・及川、そして、ドラマでは見ることのできない及川さんが見られると思います」と太鼓判を押す及川さんからは、「金星は近すぎて、火星では遠すぎる。約1億5,000万km。太陽からの距離が絶妙な星、それが地球です。水と緑にあふれ様々な生物が進化を遂げた“奇跡の星”には、やはり奇跡のような絶景が存在します。今回番組では、アイスランドの火山や氷河、スリランカの海で泳ぐクジラの群れ、さらに日本中の絶景などを美しい映像で紹介していきます。みなさんにもぜひ、驚いていただきたいですね。すべては宇宙が作り出したもの。ああ、宇宙ってすごい!!」と熱の入ったコメントが寄せられている。「テレビ未来遺産地球絶景ミステリー」は11月23日(月・祝)20時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月16日東京都・六本木のFUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は、地球上のさまざまな事柄をダイナミックな写真で読者に届ける雑誌の写真展"ナショナル ジオグラフィック「地球の真実」"を開催している。会期は11月18日まで。開館時間は10:00~19:00。入場無料。同展は、1995年に英語以外の初の外国語版として発行されたナショナル ジオグラフィックの日本版創刊20周年を記念し、同誌の所有する約1100万点に及ぶフォトコレクションから、探検家の活動記録、圧倒的スケールの大自然や野生動物の生態、そして科学、歴史文化などから選んだ写真約100点を展示するもの。創刊から127年を迎えるナショナル ジオグラフィックは、地球上のさまざまな事柄を、綿密に取材した記事と各分野の第一線の写真家たちによるダイナミックな写真で読者に届けており、マチュピチュ遺跡の発掘調査や北大西洋に沈んだタイタニック号の発見など、調査研究・発掘プロジェクトなどを支援し、その成果を記録として雑誌を通じて世界に伝え続けてきたという。また、同展関連イベントとしてギャラリートークが開催される。開催日時は11月6日18:00~、11月8日13:00~および15:00~、11月11日18:00~(各回約30分予定)。入場無料、予約不要。なお、ナショナル ジオグラフィック協会は米国ワシントンD.C.に本部を置く、非営利の科学・教育団体。1888年に地理知識の普及と振興をめざして設立されて以来、1万件以上の研究調査・探検プロジェクトを支援し、自然・動物・文化・歴史・科学など、「まだ見ぬ地球の姿」を月刊誌「ナショナル ジオグラフィック」を通じて世界に伝える。同誌は、現在では40カ国語に翻訳され、世界で約850万人に読まれている。
2015年11月04日地球上には現在、3兆本以上の樹木があります。最新の調査によって、2年前に推定されていた40億本よりも、はるかに多い数の樹木が地球上に存在していることがわかりました。しかし、そんなにたくさんあるなら大丈夫だと安心はできません。なぜなら、人類が生まれる前は、樹木は現在より46%も多かったからです。樹木は毎年150億本失われており、植樹は50億本しか行われていません。このままでは地球上の樹木は減る一方です。『Mint Press News』では、止まらない森林破壊に警鐘を鳴らしています。私たちと樹木との関係は、これからどうなってしまうのでしょうか?■テクノロジーの発達で地球上の樹木の数が判明!森林は地球のメカニズムのなかでも、もっとも重要な役割を果たしている機関です。ところが人類がその重要性に気づき、保持しようと動き始めたのはごく最近。そもそも人類は、自分たちが生活しているこの地球上に、どれだけの樹木が存在しているのか把握していなかったのです。これまで、今回のような大規模な森林調査が行われたことはありませんでした。しかしこの調査結果は、炭素除去などの地球規模の自然のメカニズムを知るのに役に立つのだといいます。樹木の数は、大気中の炭素除去や土壌改良、水や大気の浄化など、人間が暮らすために必要なさまざまなことに関係しています。にも関わらず、いままで地球上の樹木の数は正しく把握されてこなかったのです。それは地球があまりに広大で、木の数を1本1本数えることなど到底不可能だったから。しかし、技術の発達により、今回のような地球規模の調査を行うことが可能になりました。人口衛星による映像や、コンピューターによる解析など、あらゆるテクノロジーを駆使することにより、地球上の樹木の数が明らかになったのです。■森林の状態から生活に与えられる影響が明らかにいちばん樹木が多い地域は熱帯でした。熱帯には全体の43%もの樹木が集まっているのです。しかし、樹木の密度の高さで勝っているのは、北方の針葉樹林帯。どの地域でも森林破壊は起きていますが、熱帯はその割合が一番高い地域でした。森林破壊の様子を見ていると、人類の出現により、環境のシステムが変化してしまったことが伺えると研究者は語っています。私たちはすでに、環境破壊が私たちの生活に与える影響を知っています。しかし、この調査によって、人類はさらに森林を守り、増やす努力をしなければならないことが明らかになったのです。*日本は、国土面積の66%が森林という森林大国。世界的に見ても、フィンランド、スウェーデンに次いで3位の森の国です。森林の数自体はあまり心配しなくてもいいようですが、木材のために植えられた人工林が手入れされずに、山が荒れているなど、違った問題が発生しています。人間が生きていく環境を整えるために、なくてはならない森林。私たちは森林破壊が生活に与える影響をもっと真剣に考え、行動を起こさなければならないのかもしれません。(文/スケルトンワークス)【参考】※Humankind Has Halved The Number Of Trees On The Planet-Mint Press News※日本の森林面積と森林率-森林・林業学習館
2015年09月23日太陽系惑星の中で生物が存在しているのは、地球だけだと考えられています。ではなぜ、地球だけなのでしょうか?それはまずハビタブル・ゾーン(生命居住可能領域)と呼ばれる気温が安定している場所に位置しているためです。では、他の太陽系の惑星はどうなのでしょう?地球のように生物が存在できる環境って、本当にないのでしょうか?惑星の温度に焦点を絞って、考えてみましょう。■地球は時間や季節で気温が変わる地球の表面温度は、気温を測定する時間や、季節、そして場所によっても変わってきます。地球は約24時間に1回自転しますが、地球の片側には光が当たらない時間ができるため、昼には気温が上がり、夜には下がります。また、地球の傾斜軸は、太陽の黄道に対して約23度傾斜しています。そのため北半球と南半球は夏と冬の間、片方が太陽に近づきもう片方は離れるため、季節が真逆になります。季節の変化がない地域もあり、赤道上では平均気温が他よりも高く、雨季になると気温も少し変化しますが、寒暖の変化がほとんどありません。これは、赤道に到達する日光の量があまり変化しないからです。■最高気温と最低気温は163.9度差!地球表面の平均気温はおおよそ14度ですが、地域によってかなり差があります。記録的な最高気温は、イランのルート砂漠で観測された70.7度です。一方、記録的最低気温は1983年7月21日に、旧ソ連の南極観測基地であるボストーク基地で観測された-89.2度です。2010年8月10日には、人工衛星により、再び南極で-93.2度が計測されましたが、地表で計測されたものかわからないので、ボストーク基地での記録がいまだに歴史的最低気温になっています。それでは他の惑星はどうなのでしょう。■他の惑星はもっと極端な気温差が地球の気温は、1日の時間、季節、場所によって変動しますが、太陽系の他の惑星に比べるとかなり安定しています。水星の気温は、極端な暑さから極限の寒さまで幅広く変化します。これは太陽に近く、空気が無く、自転の速度が遅いせいです。気温は、太陽光のあたる側では465度まで上がり、あたらない側では-184℃まで下がります。金星は、二酸化炭素と二酸化硫黄を含む大気のおかげで、温室効果が生じるため、太陽系の中でもっとも熱い惑星です。気温が一番高い時で460度まで上がります。火星の表面の平均温度は-57度ですが、赤道では日中に20度まで上がり、両極では-153度まで下がります。気温差はあまりなく、ハビタブル・ゾーン(生命居住可能領域)のぎりぎりの外縁部に位置していますが、地球よりずっと寒く大気も薄いので、生物が熱を保つのには不十分です。木星は巨大ガス惑星で、地面が固体でなく、地表の温度を正確に測ることはできませんが、雲の上から測定すると、気温は推定-145℃です。土星は、平均気温-178℃の冷たい巨大ガス惑星ですが、傾斜しているので、南半球と北半球が別々に温められて、季節ごとに気温が変化します。天王星は、太陽系で最も冷たい惑星で、記録にある最低気温は-224度です。一方、海王星の上層大気の温度は、-218度まで下がります。このように、太陽系惑星の気温差には幅があります。その中で、地球だけが気温が安定していて、生命を維持できる環境を作り出しているのです。■地球ほど安定した気候の惑星ない地球は3.75億年前の太陽系の初期、太陽光は現在の25%ほど弱く、地球の大気はまだ形成過程でしたが、メタンガスと二酸化炭素の濃度によって、地球の原子大気は地表の温度を氷点以上に保持できていたようです。地球ではまた、2.4億年前に5度の氷河期を含む断続的な気候変動がありました。氷期と氷期の間には、間氷期があり、この時期に地球の気温は上がり、雪解けが起きました。二酸化炭素と温室効果ガスの濃度が上がったおかげで、20世紀半ば以降、地表の平均気温は安定して上がっていきました。しかしどれだけ長い氷河期を迎えても、他の惑星と比較すれば安定した気候と言えるのです。太陽系惑星の温度は、それぞれにかなり違います。しかしほとんどが極端に熱かったり、冷たかったりして、安定した気候を作っている惑星は地球以外には無いようです。やはり、今のところは地球だけが寒暖差が少なく安定した状態を維持できているので、生物が存在するのです。私たちが将来、生命体を発見できるとしたら、太陽系から遥かかなたにある惑星なのかもしれません。(文/スケルトンワークス)【参考】※What is Earth’s Average Temperature?-io9.com
2015年09月12日ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-ACE」を利用した「地球シミュレータ」が、6月1日から国立研究開発法人 海洋研究開発機構で運用を開始する。「地球シミュレータ」は、地球温暖化の影響の精細な評価や気候変動の予測、台風や集中豪雨などの気象現象の再現・予測、地震発生機構の解明など、海洋地球科学分野の研究に利用されるシステム。2002年から運用しており、2009年にシステムを更新。今回の更新で第3世代のシステムとなる。今回のシステムは「SX-ACE」5,120ノードから構成される、最大理論性能1,310TFLOPS(テラフロップス)の大規模システム。このシステム更新により、従来採用されていたスパコン「SX-9」比で10倍となるラック演算性能を備え、従来では難しかった複雑なシミュレーションや、より大規模なシミュレーションを高速で行えるようになった。「SX-ACE」は、マルチコア型ベクトルCPUを搭載し、64GFLOPSのコア性能および64GB/秒のコアメモリ帯域を実現したNECのベクトル型スーパーコンピュータ。科学技術計算や大規模データの高速処理を得意とし、気象予報や地球環境変動解析などのシミュレーションにおいて高いアプリケーション実行性能を持つ。
2015年05月27日岸谷五朗と寺脇康文のふたりが立ち上げた演劇ユニット・地球ゴージャスの結成20年を記念して、3月29日、舞浜アンフィシアターで『地球ゴージャス20th Anniversary GALA CONCERT』が開催された。公演ごとにゲストを招き、歌と踊りに溢れたエンターテイメント作品を届け続けてきた彼ら。これまでの公演で歌われた曲で綴る、この一日限りの特別なお祭りに豪華ゲストが再集結した。半円形のステージの中央に置かれた巨大な照明がゆっくりと空中に持ち上げられ、最初に登場したのは、平間壮一や水田航生ら、若手俳優6人で結成されたSHITAPPARZ(シタッパーズ)。映像テロップも交えてテンポよい笑いをとったあとは、いよいよ岸谷・寺脇の登場。ゆっくりと舞台上にせりあがってきたふたりは裸!? と客席が驚いた瞬間暗転……。笑いの連打からスタートしたコンサートだが、曲が始まると空気は一変。ファンにとって懐かしい歌とパフォーマンスが次々と繰り広げられ、主宰のふたりはもちろんのこと、中川晃教や森公美子、戸田恵子ら続々登場するゲストの歌声に客席が酔いしれていた。再びSHITAPPARZがステージに出てきたかと思うと、先ほどよりひとり多い。そのことに気付いた観客から悲鳴のような歓声が上がる。そんなふうに登場した三浦春馬は華麗にジャケットを脱ぐと『海盗セブン』の曲「ワイルドアッパー」でキレキレのダンスと歌を披露。この日ひときわ客席を沸かせた。さらに大地真央や湖月わたる、宮澤佐江らが華やかな、ときにしっとりとした歌声を響かせ、作品世界をひとときステージに再現してみせた。終盤には『クラウディア』に出演していた故・本田美奈子.の映像がスクリーンに映し出され、彼女の歌声が響きわたる感動的な場面も。かと思えば岸谷・寺脇がYU-KI(TRF)とともに“ゴージャス”の頭文字をとった“GRF”として「Overnight Sensation」を全力パフォーマンス。笑いと感動に満ち溢れた20周年のお祭りは第一作『瓶詰の地獄』のサブタイトルにその歌詞が使われた「今日の日はさようなら」で幕を閉じた。昼公演終演後に行われた取材では、岸谷、寺脇ともに「皆さんに支えられて20年やってこられた」と感謝のコメント。「スクリーンに映る若き自分を観て『いい若手いるじゃん』と思った」と笑わせる寺脇。この20年間の思い出について「すべての作品に思いが詰まっていてどれかひとつは選べない」と話す岸谷は「寺脇さんといれば何でも乗り越えられるという自信がある」と、今後が楽しみになる言葉で締めくくった。来年1月の新作公演が発表された地球ゴージャス。21年目の彼らがどんな物語を紡ぐのか、期待が高まる。取材・文/釣木文恵
2015年04月02日