2015年12月4日 10:00
地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 超深海をめざす「しんかい12000」 (2) 超深海に「触れる」ような船を
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JAMSTECが約10年後の実現を目指す有人深海調査船「しんかい12000」構想。気になるのが「しんかい12000」とはいったいどのような船なのか、という点。現在の「しんかい6500」から何がどう進化し、何ができるのか。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に詳しく聞いた。
○全面ガラス窓で「フルビジョン」を
―しんかい12000の特徴を聞かせてください
磯崎:コンセプトは「フルデプス」、そして「フルビジョン」です。研究者が超深海に触れるような感覚をできるだけもたせることをキーにしています。現在の「しんかい6500(6K)」にある直径約12cmの小さい窓ではなくて、全面をガラス窓にしたい。
―全面ガラスですか?
磯崎:そうです。
究極の「フルビジョン」です。
―それは楽しみですね!
磯崎:実は一度、6Kに乗せてもらったことがあるのです。「センター長を一度乗せろ」と(笑)。震災の後に乗りたかったのですが「センター長を乗せる暇はありません」