クリント・イーストウッド監督によるヒューマンドラマ『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で主演を務めたトム・ハンクスと、共演のアーロン・エッカート。本作でトムは、制御不能になった旅客機をハドソン川に不時着させ、乗客乗員155人全員の命を救った機長役を、アーロンは共に危機を乗り越えた副操縦士役を演じた。来日した2人にインタビューし、本作に懸けた思いや、イーストウッド監督との撮影エピソードを聞いた。"ハドソン川の奇跡"は世界中で報道され、チェスリー・サリー・サレンバーガー機長は国民的英雄だと称賛された。だが、本作はお涙ちょうだいの安っぽいアトラクションムービーにはなっていない。9.11の傷跡を入れ込みつつも、知られざる真実に斬り込む人間ドラマに仕上げたのは、名匠クリント・イーストウッドならではの成せる技だ。ミラクルな生還劇を称える報道の裏側で、なにゆえ機長たちは国家運輸安全委員会から激しく糾弾されたのか!?紆余曲折を経て、最後に浮き彫りにされる真のヒロイズムが静かで熱い感動を呼ぶ。その品格にうなるのだ。――まずは脚本を読んだ感想から聞かせてください。トム:脚本を読んで驚いたのは、この人たちがどのくらい精神的な負担を受けたのかという点だよ。あの日どうやって不時着して、どうやって人が降りたのかという一連のハドソン川の奇跡についてそのまま再現されていたけど、問題はそれからだ。彼らはその後、非常にストレスを感じていたんだよ。機長のサリーたちはすぐには回復できずに、何カ月間も悩まされた。また、死ぬかもしれなかった経験をした上に、国家運輸安全委員会からの追求を受けることになって本当に大変だった。その結果は全く想像ができなかったし、そこがまさにこの映画の素晴らしさだと思った。彼らはプロフェッショナルとして完璧にやったんだ。素晴らしいことを成し遂げたはずなのに仕事を失ったり、年金がなくなったりする可能性もあった。まさに窮地に立たされたんだ。感情的にすごく負担をかけられたことが、この映画での重要な要素となった。脚本家のトッド・コマーニキがそういう形で物語を書くことができなかったら、『ハドソン川の奇跡』という映画はうまくいかなかったと思う。――まさにハドソン川での不時着は、ベテランの機長ならではの英断がもたらした奇跡だと思いました。機長役を演じられてみて、どんなことを感じましたか?トム:機長のサリーはこれまでずっとパイロットをやってきて、キャリアも長いから、きっと直感に従ったんだと思う。実際、たった208秒の中で、どうするのかを判断しなければいけなかった。その結果、正しいことをやったと2人とも確信していたんだと思う。角度やスピードなどを頭の中で計算したのではなく、直感で感じたわけだ。そのことは実際に機長に会った時に彼の口から説明してもらったよ。その時の感情について説明するのは難しいけど、何が起こったのかという内容は全部話してくれた。――アーロンさんは、副操縦士役を演じるにあたり、どんなふうにアプローチをされましたか?アーロン:まずは素晴らしい脚本があったし、クリント・イーストウッド監督や周りのキャストも素晴らしかったから心強かった。それで演じるにあたり、パイロットがどういう仕事なのかということも勉強したし、自分でも飛行機に乗ってみたりもしたよ。また、僕も副機長のジェフ・スカイルズさんからいろんな話を聞いたんだ。サリーさんやジェフさんは、国家運輸安全委員会の質問を受けながら、自分は正しいことをやったとすごく自信をもっていたと思う。もちろん大変だったとは思うけど、心の中では信じていたんだ。――クリント・イーストウッド監督の演出はいかがでしたか?トム:クリント・イーストウッド監督といえば、アメリカ映画全体で見ても5、6本は歴史上に残るような素晴らしい映画を撮っている人でしょ。『ペイルライダー』(1985年)や『許されざる者』(1992年)や『ミスティック・リバー』(2003年)など、素晴らしく洗練された映画を作る方だ。でもその一方で彼自身は俳優として『ダーティハリー』(1971年)などにも出ているんだからすごいよね。彼はそんなにたくさん話す方じゃなくて、キャストの方に託してくれる監督だ。あまりこういうふうにやってほしいとかは言わないし、とにかく説明などをしない。ここでこうやって、ちょっとここを見て、というような漠然とした指示しか言わない。僕たちは現場でいろいろと試すだけなので、全然時間が無駄にならないんだ。だから彼とはこれからも何十本も映画を作っていきたいと思うよ。アーロン:僕も同感だ。イーストウッド監督は、いつも本当に楽に監督をやっているように見える。クルーとの関係性も素晴らしいし、そこにいれば家族の一員になるような感じなので、すごく仕事がしやすいんだ。だからこそ、役者のみんなも準備万端にして臨む。だってものすごく尊敬できるイーストウッド監督の現場だもの。彼は業界の中ではアイコンみたいな存在でしょ。素晴らしい俳優であり、監督でもあるから、最高のことをやりたいと思って現場に来る。でも、監督はたいしたことはないよという感じで、仕事なのにすごく楽そうにやっているんだ。――最新テクノロジーのコンピュータではなく、ベテランの機長という人間の判断が155人の命を救うという点が興味深いです。トム:テクノロジーは間違いなく僕たちの人生をすごく簡単なものにしてくれたよね。そのことは素晴らしいし、すごく良いことだとも思う。映画だって特殊効果が使えるからこそ、上からワイヤーなどで吊るさなくてもよくなったわけだから。技術的にすごいことは認めるけど、やっぱりコンピュータでやれることは限られているんじゃないかな。いろんなことを自動化できるけど、やっぱりどこかで人間が判断しなければいけないと思う。だって実際に、パイロットがコックピットにいなかったらどう思う?コンピュータを信じられる?もし、今回のようにバードストライクに遭った時どうなるのか?と問いかけずにはいられない。この先、99%自動運転でできるようになったとしても、1%はやっぱり人間を必要としていると思う。アーロン:素晴らしい答えだね。僕もそう思うよ。もちろん技術は素晴らしいし、びっくりするような進歩も遂げているし、実際に僕たちもその恩恵を受けてきた。でも、やっぱり人間の心が大事だよね。いつかすべて自動化されるかもしれないとも思いたいけど、やっぱりできないと思う。――ハリウッドで活躍されているお二人ですが、出演作はどんな基準で選んでいますか?アーロン:俳優として、いつも一番良い機会を僕は探っている。どこのスタジオで撮るとか、共演者も重要なポイントだ。僕の場合、自分自身がその役を演じていることが想像できた時、ほとんどの場合はそのオファーをお受けするようにしている。だからいつも脚本を読みながら考えるんだ。トム:僕はその作品のテーマにやる価値を見いだせるかどうかが大事かな。ストーリーそのものにとても興味があったり、どこかに行けることが魅力的に思えたりすることもあるけど、ほとんどの場合はテーマで決めているよ。それはものすごく歴史的な記録ものだったり、愛情がこもったものであったりもする。いずれにしても脚本を読んで素晴らしいと思えなければいけない。また、これまで自分がそのことを知らなかったと思えなければ面白いと感じないんだ。もちろん、俳優としてどれだけ経験が詰めるかというところも重要だ。実際、ものすごい量の脚本が生まれているし、脚本家の数だって相当多い。やっぱりみんなが映画を作りたいと思っているんだ。例えば小説としては良くてできていても、映画としてはうまくいかないという場合もあると思う。だから僕は、脚本を読んだ時の直感で決めているよ。■プロフィールトム・ハンクス1956年7月9日、アメリカ生まれ。『スプラッシュ』(84)に主演し、注目を集め、『ビッグ』(88)でアカデミー主演男優賞にノミネート。『フィラデルフィア』(93)で同賞主演男優賞を獲得し、さらに翌年『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)でも同賞を獲得。その後、『プライベート・ライアン』(98)や『キャスト・アウェイ』(00)でも同賞にノミネートされる。『すべてをあなたに』(96)では初めて長編映画の脚本・監督を担当し、出演も兼ねた。2013年にはノーラ・エフロン演出の「Lucky Guy」でブロードウェイ・デビューし、トニー賞など数多くの賞にノミネートされる。その他、2002年にAFIの生涯功労賞、2009年にチャップリン賞、2014年にはケネディ・センター名誉賞も受賞している。アーロン・エッカート1968年3月12日、アメリカ生まれ。『エリン・ブロコビッチ』(00)で注目される。『サンキュー・スモーキング』(06)でゴールデングローブ賞や主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされる。『ダークナイト』(08)ではハービー・デント(トゥーフェイス)役を演じた。主な出演作は、『ラビット・ホール』(10)や『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(11)、『ラム・ダイアリー』(11)、『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13)、『アイ・フランケンシュタイン』(14)、『エンド・オブ・キングダム』(16)など。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月24日今年日本で初開催となる「THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVE PERFORMANCE / クラシックロックアワード2016 + ライヴパフォーマンス」の最終ラインナップが発表された。【チケット情報はこちら】今回追加決定したのは、ジミー・ペイジ、「デフ・レパード」からジョー・エリオット、フィリピンの国民的アーティスト、サラ・ヘロニモとロック・シンガーのバンブー。ジミー・ペイジの来日公演は、1996年、東京・大阪・名古屋・福岡で行われた「ジミーペイジ/ロバート・プラント ワールドツアー」以来20年ぶりとなる。レジェンド達が一堂に会して、入れ替り立ち替わり、一夜限りのジャムセッションを繰り広げるロックの祭典。中でも『世界3大ギタリスト』のふたり、ジェフ・ベックとジミー・ペイジが日本初共演を果たすことになり、今回の日本公演は盛り上がること必至。開催は11月11日(金)、東京・両国国技館にて。チケットの一般発売は今週末9月24日(土)昼12時より。なお、ジェフ・ベック出演発表にあわせて、本公演のためだけに結成される『ジェフ・ベック・スペシャルバンド』のメンバーも発表になった。アメリカ・サンディエゴ出身「ストーン・テンプル・パイロッツ」からディーン・ディレオと、ロバート・ディレオ。アリス・クーパー、ジョニー・デップ、ジョー・ペリーらで結成されたスーパーバンド「ハリウッド・パンパイアーズ」のメンバーとしても活躍するトミー・ヘンリクセン。へヴィーロックのカリスマ「コーン」のレイ・ルジアーの参加が決定している。
2016年09月23日最近では"映画の神"とまで言われ、もはや別格の域に突入中の巨匠クリント・イーストウッドの最新作は、実際に起こった航空機事故を題材にした『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)だ。一般的に、どれほどの天才でも歳を取れば才能が渇いてくるものだろうが、イーストウッドは74歳の時に『ミリオンダラー・ベイビー』(04)でアカデミー賞監督賞の最高年齢記録を樹立。85歳で全世界興行収入600億円という自身のキャリア史上最大のヒットを記録した『アメリカン・スナイパー』(14)を監督するなど、キャリアのピークがよくわからん! そして御年86歳で放った『ハドソン川の奇跡』もズバリ! 傑作と激賞したい一作だった。話の舞台は、2009年1月15日、極寒のニューヨーク。チェズレイ・"サリー"・サレンバーガー機長(トム・ハンクス)とジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカート)が操縦するUSエアウェイズ1549便が、160万人が暮らすマンハッタンの上空へ向かって飛び立つが、程なく鳥の群れと激突したことで、上空850メートルで全エンジンが完全停止! 高度が足りず近くの空港に引き返せないと判断したサリーは、目前のハドソン川に着水する方法を採ることを決断する。制御不能ゆえに高速で墜落する70トンの機体を必死に制御するサリーは見事、ハドソン川に着水成功。乗員乗客155名全員無事という奇跡の生還を果たして国民的英雄になるが、過熱するサリー"フィーバー"の一方でハドソン川への着水に問題があったかどうかを調査する国家運輸安全委員会の厳しい追及が始まる、というお話。この映画、"ハドソン川の奇跡"というタイトルになっているので一定のイメージを抱きがちの可能性があるが、最大の注目ポイントは、エアバスが墜落――いやハドソン川に"着水"するまでのクライシス満点のドラマを"海猿"的なヒューマニズム全開で「オレが絶対に助け出す!」という感動巨編にまとめてあるわけではなくて、奇跡の後に起こっていたサリー機長とジェフにまつわる過酷な試練と、「一流のプロであるとはどういうものか?」という仕事や責任に全力でフォーカスが当たっていることだ。もちろんサリー機長とジェフに、乗員乗客155名全員を助け出したいという人間的な気持ちがあったと思うが、プロとして当然の判断・仕事をした結果、危機回避もなし得た、という順序がまずあるように思う。だから、サリー機長とジェフを厳しく追いつめる国家運輸安全委員会の追求も、「それが彼らの仕事だから」みたいな一定の理解を示しているほどで終始、エモーショナルなまとめかたをせず、プロ意識に基づく理詰めで進行していくドラマ展開が実に素晴らしい。ちなみに原題が機長の名前、"Sully"であることも、人間性を重視しているようだ。この「プロフェッショナルとは何か?」という点について、日本公開直前で来日を果たした主演のトム・ハンクスとアーロン・エッカートに直接質問したところ、大きくうなずいて同意していた。パイロットと俳優には大きな共通点はないものの、プロとしての哲学はあるはずで、この点トム・ハンクスは、「僕の場合は、なるべく忠実に演技することだね。それが哲学で、自分の責任だと思っているよ。今回のサリーならサリーを、真実に基づいて演じ上げなくてはいけない。僕は自分でもリサーチをするから、例えばそういうタイプじゃない脚本家とは仕事はしたくないよ(笑)」とコメント。また、アーロン・エッカートも、「他人にプロと言われること、それが一番のホメ言葉じゃないかな。"彼ら"もそうだった。救助に関わった155名全員がプロだった。皆が自分の仕事に対してプロ意識を持っていたから助かったわけだ」と激しく同意。仕事や使命をまっとうすることとは、どういうことなのか。"ハドソン川の奇跡"の事故は、この映画という素晴らしい教訓を生んだ。それにしてもトム・ハンクスが乗り物に乗っていると、必ず戻ってくる感がハンパないため奇跡感は薄まるかもしれないが、そんなことはともかく『ハドソン川の奇跡』はおよそ仕事をしている人たちであれば、鑑賞マストのイーストウッド最新作!プロとは何か? 仕事とは何か? 責任とは何か? など、夏休みボケのアタマで再考してほしい!(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月23日クリント・イーストウッド監督と主演トム・ハンクスで、9.11以降、沈み込むニューヨークの人々に希望を照らした奇跡の生還劇と、“その後”を描く『ハドソン川の奇跡』。全米大ヒット中の本作の日本公開を直前に控え、“ハドソン川の奇跡”の一部が明らかにされる、5分にも及ぶドキュメンタリーのような特別映像が解禁となった。いち早く公開された全米では、圧倒的成績で興収ランキング2週連続No.1を獲得し、米批評サイト「Rotten Tomatoes」での観客評価は89%を維持し続けている本作。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネート確実とうわさされている。解禁となった映像からも分かるように、巨匠イーストウッド監督が手がけた本作は、2009年1月15日、極寒の日に起きた実際の事故を再現しつつ、事故後の緊迫した状況を掘り下げている。その日、1549便には150人の乗客と5人の乗務員がいたが、空中でも、水中でも、1人の犠牲者も出さなかった。SNSで瞬く間に拡散されたこの生還は、“ハドソン川の奇跡”としてたちまち世界中で知られるようになる。だが、真のドラマは、その事故後にあった。長年の経験をもつ熟練パイロットであり、大惨事の危機に直面しても冷静に対応したサリー機長は、国家運輸安全委員会(NTSB)に何度も呼び出され、自身の判断と行動を弁護しなければならなかったのだ。この事故にまつわる、その知られざる部分こそが、イーストウッド監督を強く惹きつけることになった。前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下での兵士の人間性を鋭くも優しく見つめたイーストウッドが、知られざる“ハドソン川の奇跡”を題材として描くことに対し、ハンクスは「アメリカ映画史に残る名作を撮ってきたクリントでなければ撮れなかった映画だ」と言葉に力を込める。真実の裏側はもちろん、イーストウッド監督は「感動的な実話を忠実に再現することが大事だった」と明かす。脱出した乗客たちを凍てつく川から救い出すため救助に向かった人々も、ヘリやフェリーなどの関係者ほか、実際に救助活動に従事した人々をできるだけ多く見つけ出し、映画に出演してもらったという。あの9.11の悲劇を思い出させ、“全員生存”に誰もが賞賛を贈った“ハドソン川の奇跡”。サリー元機長は、「あの日、誰もが自発的に行動を起こして団結し、それぞれが見事に自分の役割を果たしました。だからこそ、私たち全員の命が救われたのです。そしてだからこそ、私たちはあの日とあのフライトをずっと覚えているんじゃないでしょうか」とコメント。あの日、操縦かんを握っていた男は、自分だけの手柄だと言われるよりも、関わった全員の努力が認められることを望み、この映画ではそう描かれていることを喜んでいると明かしている。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月23日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えて贈る最新作『ハドソン川の奇跡』。全米では2週連続で圧倒的NO.1を獲得している本作には、サリー機長とその妻ローリーの夫婦愛に女性たちの共感が寄せられているという。このほどシネマカフェに、乗員乗客全員を救った英雄から一転、容疑者となってしまう夫を優しく電話で励ます妻の本編映像が到着した。本作は、2009年に起きた航空機事故の実話をイーストウッド監督が映画化。トム演じるサリー機長は、全エンジンが停止した航空機を制御し、機体をハドソン川に不時着させることを決意、絶体絶命の中、乗員乗客155人全員の命を救った国民的英雄として称賛される。だが、機長は、「不時着以外の選択はなかったのか?命を危険にさらす無謀な判断ではなかったのか?」と一転、容疑者にされてしまうのだった…。トム演じるサリー機長と、実力派女優ローラ・リニーが演じる、その妻ローリー。夫婦は、事故が起き、サリーが容疑者になってしまうと面会は許されず、離れ離れの生活になってしまう。厳しい追及を受けるサリー機長と、家に多くのマスコミが押し寄せ困惑するローリー。2人が唯一お互いの無事を確かめ合うことができたのは、電話だけだった。今回到着した本編映像は、そんな過酷な状況に耐える2人の切ないシーン。サリー機長は自分の決断は正しいと信じるが、次第に追い詰められ「僕が間違っていたら?」と弱音を吐露。そんなサリーに対し、ローリーは「サリー、ニュースを見て。あなたは英雄よ。NTSB(国家運輸安全委員会)も認めるべき」と優しく励ます。しかし、サリーは事故が起きたとき、両エンジンが停止したと思い、ハドソン川に不時着させたが、左エンジンが作動していた可能性があったと言うのだ。シミュレーションによると、ラガーディア空港に引き返せたはず、と追及されていくサリー。不安が押し寄せ、容赦なく追い詰められ、孤独な状況に陥る彼を支えるのは、愛する家族と数少ない仲間だけだった…。実はこの電話のシーン、離れ離れの2人と同じく、トムとローラもまた別々の場所で撮影を行ったという。ローラ演じるローリーは事故現場から離れた実家にいる、という設定だったため、夫サリー機長との電話のシーンがほとんどだった。そのため、トムとは顔を合わせずに撮影が進んでいったそうで、ローラは「私たちが撮影しているとき、トム・ハンクスの顔を見なかったの。ほかのみんなが働いているトーンがどういうものか分からないから難しかった。私が撮影しているものの前後のシーンと合わせたときに、私のエネルギーがどれくらいのところにあるかわからず、どういうふうにやればいいのか分からなかったわ」と、その苦労を明かしている。しかし、そこはアカデミー賞俳優のトム。そんなローラのために、実際に電話をつないで台詞を言って撮影する、という神対応を見せてくれたという。「トムは電話のシーンを撮影するときに電話越しで話してくれていたの。それはすごい助けになったわ。だから、彼が電話で話しているときは、私も反対側にいたの。そうやって撮影していったのよ」と秘話を明かす。トムの助けもあり、まるで本物の夫婦のような気づかいをしながら撮影していったからこそ、切ない夫婦愛が身近に感じられるシーンが出来上がったようだ。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月22日米BOX OFFICE MOJOは9月16日~9月18日の全米週末興業成績を発表した。クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演の『ハドソン川の奇跡』が2週連続で首位。テレビシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』の監督・プロデューサーが手掛けたサイコサスペンス『When the Bough Breaks(原題)』は前週2位から6位に転落した。2~4位は今週初登場の作品が並び、2位にランクインしたのは『ブレア・ウィッチ』。1999年公開の大ヒットホラー映画『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編で、前作で失踪した3人の中の1人の弟が事件から20年後に手掛かりを見つけ、再び伝説の魔女"ブレア・ウィッチ"の棲む森に仲間と踏み込んで行く。3位は『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』。レネー・ゼルウィガー主演のロマンティックコメディ『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズの前作から11年ぶりとなる3作目で、1作目のシャロン・マグワイア監督が再びメガホンを取り、新しい恋人と元彼との間で揺れ動くアラフォーの独身キャリアウーマンとなったブリジットを描く。4位は元CIA職員のエドワード・スノーデンの半生をオリバー・ストーン監督が描いた『スノーデン』。『ザ・ウォーク』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主役を務める。政府による個人監視という機密情報を暴露した1人の若者にスポットを当てた作品だ。
2016年09月19日主演映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)を引っさげ来日した俳優のトム・ハンクスが、きょう16日(23:30~)に放送される日本テレビ系報道番組『NEWS ZERO』に生出演することがこのほど、明らかになった。ハンクスは、これまでアカデミー賞主演男優賞に5度のノミネートを果たし、『フィラデルフィア』(93)、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)で2連続、同賞を受賞。ゴールデン・グローブ賞主演男優賞には7度ノミネート、3度受賞といった成績も残している。最近では歌手カーリー・レイ・ジェプセンの楽曲のPVへの出演や、バラエティ番組でおちゃめな姿を披露しているハンクスだが、このたび3年ぶりの来日を果たした。14日に来日したハンクスは、15日にジャパンプレミアに登壇し、きょう16日は来日記者会見に出席。そして今夜、『NEWS ZERO』に生出演する。彼のようなハリウッドスター俳優が、日本の生放送の報道番組に出演を果たすのは異例のことだ。2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり、"奇跡"と称賛された航空事故の全貌を描いた本作に込めた思いを語る。ハンクスが本作で演じるのは、冷静かつ的確な判断を下し、USエアウェイズ1549便の乗員乗客155人全員の命を救った実在の機長チェスリー・"サリー"・サレンバーガー。エンジンが全停止した航空機で彼が瞬時に取った、川に不時着させるという偉業はタイトルにもなった「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、アメリカの国民的英雄として称賛されるはずだったが、不時着以外の選択はなかったのか、命を危険にさらす無謀な判断ではなかったのかとの疑惑が浮上する。 奇跡の裏側で、機長の判断をめぐって国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていたのだ。本作ではその"奇跡"の裏の真実に迫る。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月16日俳優のトム・ハンクスが16日、ザ・リッツ・カールトン東京で開催された映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)の来日記者会見に、共演のアーロン・エッカートとともに登壇した。トム・ハンクスとクリント・イーストウッド監督が初タッグを組んだ本作では、制御不能になった旅客機をハドソン川に不時着させ、乗客乗員155人全員の命を救ったチェスリー・サリー・サレンバーガー機長の実話を描く。事故後に疑いの目を向けられるサレンバーガー機長役をトム・ハンクスが、スカイルズ副操縦士役をアーロン・エッカートが演じた。本作を含め、『アポロ13』(1995年)や『キャスト・アウェイ』(2000年)など、映画でいろんな困難な旅を経験してきたハンクスは「東京へ来て、スーツケースがなくなったという映画が撮りたいけど、誰も資金援助してくれないだろうな」とおちゃめに笑う。そしてハンクスは、「僕はとにかく良い題材を常に求めているし、俳優として競争心がある方だ。今回の脚本にはサプライズがあった。知っていたと思っていたニュースの裏に、これだけのことがあったんだと。非常に良い映画になると思ったよ。クリント・イーストウッド監督作だし、共演者がアーロン・エッカートだしね」とエッカートの顔を見た。エッカートも「ハンクスとの共演はもちろん、イーストウッド監督との仕事でとても良い経験ができたよ。クルーも達者な人たちばかりだったし。僕にとってこの映画に関わることが特権だった」と満足気に話した。その後、実際に題材となったUS エアウェイズ 1549 便に搭乗し、奇跡の一部始終を体験した日本人の乗客・滝川裕己と出口適(かなう)が登場。映画を観た感想について出口が「一番びっくりしたのは、我々の命を救ったヒーローが容疑者扱いをされていたことです」と驚くと、滝川も「背後でそういうことが起こっていたとは、我々も知らなかったです。また、映画の中身がすごくリアルで、我々体験した者から観ても事実を忠実に再現されているなと感じました」と感心していた。さらに、ハンクスからの「荷物は無事に戻ったのか?」という質問に対して、滝川が「何カ月後か忘れましたが戻ってきました」と言うと、出口も「スーパーの会員権まで全部戻ってきました。すべてクリーニングされ、丁寧に舗装されていてびっくりしました」と笑顔で語った。ハンクスとエッカートは滝川たちと熱い握手を交わし、仲良くフォトセッションに応じた。
2016年09月16日クリント・イーストウッド監督最新作『ハドソン川の奇跡』を引っさげて、トム・ハンクス、アーロン・エッカートが来日。9月15日(木)に有楽町マリオンでジャパンプレミアが開催され、日本代表ゲストの市川海老蔵とともに日本のファンの前に登場した。本作は、ハドソン川で起きた未曾有の航空機事故からの生還劇の裏に隠された実話を描く物語。チェスリー・サレンバーガー機長を演じるトムは、『キャプテン・フィリップス』以来3年ぶり。サレンバーガー機長とともに危機に立ち向かうスカイルズ副操縦士を演じるアーロンは『ダークナイト』以来8年ぶりの来日となった。海老蔵さんと対面したトムは「今日は歌舞伎のメイクをしていないから分からなかったよ」とおどけ、「日本のジェームズ・ボンドといってもいいくらい、かっこいい」と海老蔵さんを絶賛。アーロンも「ものすごくハンサム」とニッコリ。「ひと目で才能がある方だと分かる。たぶん力も強くて、我々はやっつけられちゃうだろうね。ジェームズ・ボンドだからね」と話すと、海老蔵さんは「恥ずかしい、恥ずかしい」と汗をかいて照れていた。また究極の選択をする内容にちなみ、「人生で選択を迫られた経験」を聞かれた海老蔵さんは、「海老蔵を襲名したときに、父がすぐ病気で倒れました。そのときは本当にいろいろな選択を迫られました」と述懐。舞台を作るために日々、精進している海老蔵さんだが、「信念を持ち続けて、それに誠実に向き合うことによって、正しいことが何か証明される。いま、戦っている人に勇気を与える映画」と本作にも大いに感銘を受けた様子だった。トムは「『ハドソン川の奇跡』はひとりで起こした奇跡ではない。いろいろな人がチームとなって、協力し合ったんだ。日本ではここ数年災害があって、助け合う精神というのがよくお分かりだと思う。そういった精神を描いている」と心を込めてアピール。アーロンは「イーストウッド監督が情熱を込めた映画。英雄について語っているけれど、誰もが英雄になれるんだ」と熱いメッセージを送った。3人の名優がそろったイベントとなったが、海老蔵さんはトムと自撮りをしたり、がっちりと握手を交わしたりと感激しきり。初めての来日イベントの参加に「とても光栄」と喜びを語っていた。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月15日ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故からの生還劇の真実に迫る『ハドソン川の奇跡』。この度、本作を引っさげて主演を務めたトム・ハンクスが、3年ぶりに来日。集まったファンに笑顔で挨拶した。2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850mで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。機長は高速で墜落する70トンの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させ“乗員乗客155名全員無事”という奇跡の生還を果たした。着水後も浸水する機内から乗客の避難を指揮した機長は国民的英雄として称賛される。だが、その奇跡の裏側では彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた…。9月9日から全米3,525館で封切られ、週末3日間で興行収入約36億2,000万円の全米初登場1位の大ヒットスタートを切った本作。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、「感動の衝撃に備えろ!トム・ハンクスはまたしてもノミネートにふさわしい演技(シカゴ・サン=タイムズ紙)」「大成功作(ニューヨーク・ポスト紙)」「最高の航空映画のひとつ。(ウォールストリート・ジャーナル紙)」「極限状態における善良な人々の団結が生んだ奇跡(シカゴ・トリビューン紙)」「ハンクスとエッカートはさすがの名演(USAトゥデイ紙)」など各メディアから絶賛の声が挙がっている。本日9月14日(水)、本作でサリー機長を演じたトムが、2013年『キャプテン・フィリップス』以来3年ぶりとなる来日を実現。副機長を演じたアーロン・エッカートと共に、最多記録に並ぶ3度目のオスカーを狙う自信作を引っさげて羽田空港に降り立った。空港には、約150人のファンや報道陣が詰めかけ、トムらは笑顔で手を振って挨拶。アーロンも、サインや、写真撮影に応えると集まった大勢のマスコミに向けて「日本の皆さん愛してるよ」とメッセージを寄せた。2人は今後、明日15日(木)のジャパン・プレミア、明後日16日(金)の来日記者会見への登壇を予定。全世界注目の話題作を背負い、日本で何を語るのか注目が集まる。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月14日トム・ハンクスとクリント・イーストウッド監督のタッグで、2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった航空機事故の驚愕の生還劇に迫る『ハドソン川の奇跡』。このほど、その事故機に搭乗していた日本人の“奇跡の体験者”2名からコメントが到着、併せて、機内の混乱が映し出された特別映像が解禁となった。日本公開に先駆け、全米で公開された先週末、興収ランキングNo.1の大ヒットスタートを切った本作。2009年1月15日、ニューヨーク発、シアトル行き乗員乗客155人を乗せたUSエアウェイズ1549便が、上空850mで航空機を突如襲った全エンジン停止。160万人が住む大都会の真上で、制御不能の70トンもの機体が高速で墜落していくなかで、サリー機長はある決断をする――。なんと、当時この機内には2名の日本人乗客が搭乗していた。その日、ニューヨーク駐在員だった滝川裕己さん(50歳)と出口適さん(43歳)は、アラバマ州の取引先に向かう際に事故に遭遇、“奇跡の体験者”となった。いち早く本作を鑑賞した2人は、「胸が熱くなりました。私自身が体験したこととあいまって、事故後の人間ドラマに感動しました。事実に即したリアルな表現にも驚きを覚えました。改めて、いま生きている喜びを噛みしめました。そしてサリー機長にお礼を伝えたい。映画を観て、そんなことを思いました」(滝川さん)、「9.11が起こった年にN.Y.に赴任し、その後この事故を経験しました。映画を見て、改めて思い出しました。事故で起こったことをそのままに、とてもリアルに描かれていました。肩が痛くなるほど、ドキッとしてしまいました。映画を観て、改めてサリー機長のプロ意識に感動しました」(出口さん)とコメント。両者共に、作品の“リアルさ”について口を揃え、また、サリー機長についても言及した。当のサリー機長本人は、「あの事故の間、関わった誰もが素晴らしい仕事をした」と明かす。到着した映像でも、奇跡がもたらされる様子を垣間見ることができる。さらに「9.11の後の時代であり、人々は不安でいっぱいだったのです。そんななかでこの事故がマンハッタンで起き、私たちは生還しました。そのことが人々に希望を与えたのだと思います。たとえ事故に関係のなかった人々にも」と、“奇跡”によってもたらされた希望についても、ふり返っている。巨匠・イーストウッドが、前作『アメリカン・スナイパー』で戦場という極限の状況下における兵士の人間性を鋭く優しく見つめた後、本作では、いまを生きる我々に何を伝えてくれるのか。世界を震わす真実のドラマに、ますます期待が高まる。なお、“奇跡の体験者”滝川さんと出口さんは、16日(金)のトム・ハンクス&アーロン・エッカート来日記者会見への登壇も予定されている。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月13日米BOX OFFICE MOJOは9月9日~9月11日の全米週末興業成績を発表した。2009年に米ニューヨークのハドソン川で起きた航空機事故を描いた『ハドソン川の奇跡』が初登場首位を獲得。クリント・イーストウッド監督が事故機の機長の手記をもとに映画化し、トム・ハンクス主演で乗客乗員155人全員を生還させた奇跡の裏に隠された真実を描く。2位も初登場の『When the Bough Breaks(原題)』。テレビシリーズ『24 -TWENTY FOUR-』の監督・プロデューサーとして知られるジョン・カサーの劇場映画監督作で、子どもに恵まれない裕福な夫婦が代理母と契約したものの、徐々にその女性の異常性が明らかになっていくサイコサスペンス。前週まで2週連続トップの『Don’t Breathe(原題)』は3位に転落。『スーサイド・スクワッド』も2位から4位に順位を下げたが、累計興行収入は公開から6週間でついに3億ドルを突破した。その他5位『The Wild Life (2016) (原題)』が初登場。イギリスの小説家ダニエル・デフォーの小説『ロビンソン漂流記』の一部を、『サミーとシェリー2 僕らの脱出大作戦』のヴィンセント・ケステルート監督がアニメ映画化。製作には『サミーとシェリー』シリーズのベン・スタッセン監督らが名を連ねている。
2016年09月12日トム・ハンクス×クリント・イーストウッド監督のタッグで贈る最新作『ハドソン川の奇跡』。この度、日本公開、そして全米公開を前に9月6日(現地時間)、本作の舞台であるニューヨークのリンカーンセンターのアリス・タリー・ホールにて、ニューヨークプレミアが行われ、イーストウッド監督、主演のトムら豪華キャストが集結した。本作は、2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇のその知られざる真実に迫る、問題作にして究極のヒューマンドラマ。2015年度賞レースを席巻し、世界興行収入600億円を超えの史上空前の大ヒットとなった『アメリカン・スナイパー』に次ぐイーストウッド監督最新作とあって、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高い本作は、作品賞はもちろん、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されている。この日登壇したのは、86歳にして精力的に作品を世に送り続け、ハリウッドを代表する巨匠イーストウッド監督を筆頭に今月来日も決定しているトムとアーロン・エッカート。さらに“ハドソン川の奇跡”の当事者であり、大惨事から全員の命を救いながらも一夜にして容疑者となったチェスリー・サレンバーガー機長本人も登場した。イーストウッド監督は、「NYについての物語ですし、NYで起きた事故だから本当にここで行えて良かったと思っている。NYは当時155人の人を無事に降ろして安全を確認するまでNYの市民の人たちが一緒に頑張ってくれていたし、一番最初にNYの人たちに観てもらえて嬉しい」とコメント。また、本作を待ち望む日本のファンに向けて「僕は日本のファンのみなさんが大好きです。日本を舞台にした映画を撮ったこともあるくらい、私にとっては特別な国。みなさんに気に入っていただけると嬉しいです」と熱いメッセージを贈った。そして、劇中では155人の命を救った“英雄”と称賛される一方、ハドソン川への不時着は本当に正しかったのか?と容疑者になってしまうという役どころを演じているトム。そんなサリー機長を演じた理由について「それは実際のサリーが男の中の男だからだよ。事故のことは世界中の人が知っていたけど、機長についての真実は誰も知らなかった。その真実を伝えることに演じる意味があると思ったんだ」と思いを明かす。さらに、副機長ジェフを演じたアーロンは今回のプレミアを迎え、「本当に光栄だ。良い人たちに恵まれて作品が完成したと思う。監督は素晴らしい俳優であり監督。トム・ハンクスは世界一の俳優だ。一緒に映画を撮れて感激しているよ」と今回のチームは本当に素晴らしいと語った。また、トムとアーロンは14日(水)に来日も決定しており、トムは3年ぶり、アーロンは8年ぶりの来日。アーロンは「もうすぐ皆様にお会いできるのを楽しみにしてます」と日本のファンへメッセージを送り、「日本が大好きなんだ。前回行ったとき、皇居の周りを走ったんだ。すごく楽しくて、またしたいよ」と告白した。なお、トムとアーロンが来日し15日(木)に予定されている大規模なジャパンプレミア レッド・カーペットイベントには、歌舞伎俳優の市川海老蔵が登壇することも決定。トムとアーロン日本でどんな言葉を聞かせてくれるのか、期待が高まるばかりだ。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年09月08日クリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスのアカデミー賞コンビが、2009年、ニューヨークで起こった航空機事故の知られざる真実に迫る『ハドソン川の奇跡』。本作で、イーストウッド監督と実に3度目のタッグを組み、ハンクス演じるサリー機長を支える妻を熱演しているのが、ローラ・リニーだ。『ラブ・アクチュアリー』や『私が愛した大統領』『Mr.ホームズ名探偵最後の事件』などで知られる実力派女優が、イーストウッドとの仕事について語ってくれた。未曽有の航空機事故からの“奇跡”の生還劇に隠された真実に迫る本作。ベテランパイロットのサリー機長が運転する航空機が、突然160万人が住むマンハッタン上空で全エンジンが停止。サリー機長は70トンもの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させることを決断する。この究極の決断は、ニューヨーク中を巻き込む未曽有の事故を防ぎ、“乗員乗客155人全員生存”という奇跡となった。しかし、その裏側では、彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われ、彼は容疑者にされてしまう。そんなサリー機長を支える妻ローリー・サレンバーガーは、夫からの電話で、事故が起きたことを知るのだった…。ローリーを演じたローラ・リニーは、夫と離れ離れになってしまう過酷な状況について、「どのニュースを見ても事故が報道されていて、事故によって家族の生活は一変したの。ローリーは電話でしかサリーと連絡が取れなかった。自分の夫があんな大変な経験をしたと知りながら、何日も離れ離れになるなんて、想像するのも難しいわ。電話越しに声を聞くことはできたし、テレビで彼を見ることはできたけれど、それだけだったのよ」と語る。事故はTwitterなどで瞬く間に拡散され、世界中から“英雄”として惜しみない称賛を受けていた夫サリーの姿は、連日テレビで報道され、画面越しに見ることはできた。しかし一方で、“容疑者”でもある事実は誰にも知らされていなかったのだ。そんな報道されなかった真実の裏側に、いったい何があったのか?その真実をイーストウッド監督が丁寧に描き出していく。“英雄”から“容疑者”へ、突然孤立した夫を支える妻を熱演してみせたローラ。マーク・ラファロ共演の『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』、フィリップ・シーモア・ホフマン共演の『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』でアカデミー賞主演女優賞に、リーアム・ニーソンの妻を演じた『愛についてのキンゼイ・レポート』で同助演女優賞にそれぞれノミネートされたハリウッドきっての実力派女優で、実は今回、イーストウッド監督とは3度目のタッグ。初タッグは、イーストウッド主演・監督の『目撃』(’97)で、彼の娘ケイト役に。2度目は『ミスティック・リバー』(’03)では、ショーン・ペン演じる主人公ジミーの妻アナベスを好演した。そんなローラだが、イーストウッドへの信頼は絶大のようで、今回は脚本を読む前にオファーを受けたそう。「イーストウッドほどの素晴らしい人から、何か一緒にやらないかと言われたらすぐに飛び込むわ。クリントは静かに、優雅に、仕事をするのが喜びでしかないような雰囲気を創りだすの。とにかく天国みたいなのよ」と、彼の作品に出演できることへの喜びを明かしている。サリー機長と離れ離れになってしまった、家族の思いは?彼女が体現する妻の姿にも注目してみて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月05日かつて起きた航空事故の裏側に迫るトム・ハンクス主演最新作『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)で、航空機が不時着する瞬間を捉えた新たな映像が2日、公開された。本作は、2009年にアメリカ・ニューヨークのハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された、驚くべき生還劇の知られざる真実を追うヒューマンドラマ。『アメリカン・スナイパー』(14)のクリント・イーストウッド監督が、メガホンを取る。映像冒頭、制御不能となった70トンの航空機は、極寒のニューヨーク上空850メートルで全エンジンが完全停止。機内には緊急サイレンが鳴り響き、サリー機長(ハンクス)は管制塔に「メーデー両エンジン停止」と緊急事態を告げる。乗客の命はおろか、160万人が住むニューヨーク市内に墜落するかもしれないという未曽有の危機が迫る。そんな極限の状況の中、サリー機長はハドソン川に着水させることを208秒の内に決断。乗員乗客155人皆が死を覚悟した瞬間、航空機は川に不時着した。機内に走った衝撃で水が押し寄せ、パニックに陥りながら一刻も早く脱出を図る乗客たち。彼らを救い英雄となったサリー機長だが、待ち受けていたのは惜しみない称賛と疑惑の目。終盤では、「空港には戻れたはず」「左エンジンは無事だった」と究極の決断が一転、疑惑の容疑者として次々と衝撃的な事実を突きつけられてしまう。イーストウッド監督は自身も、21歳の時に乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着するというサリー機長と同じ経験をしていた。本作のストーリーを準備しながら、その体験より得た視点から「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」と推測している。一方のハンクスも、「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と言及。続けて、その後容疑者にされてしまうサリー機長の運命については「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになる」と意味深に語った。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年09月02日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えた最新作『ハドソン川の奇跡』の特別映像が公開になった。公開された特別映像本作の主人公は、飛行機に乗ることに人生のすべてをかけてきたサリー機長。2009年に彼はいつものように乗客を乗せて空港を飛び立つがマンハッタン上空でエンジンが完全に停止してしまい、制御不能に。そこで彼は機をハドソン川に着水させ、乗客155人の命を救うが、このほど公開になった映像では彼のとっさの判断が問題視され、サリー機長は、乗客の命を危険にさらした“容疑者”になってしまう。映像は30秒と短いが、突然のエンジン停止、混乱する観客、巨大な飛行機の着水シーンなど緊迫した場面が次々に登場する。『ハドソン川の奇跡』9月24日(土) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2016年09月02日クリント・イーストウッド監督とトム・ハンクスというアカデミー賞コンビで、2009年、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の生還劇の裏側に迫る『ハドソン川の奇跡』。このほど、“155人が全員生存”という事実をとらえ、その年を象徴する報道写真“ピクチャー・オブ・ザ・イヤー”にも輝いた1枚を完全再現した日本オリジナルポスターが完成。イーストウッド監督とハンクスからもコメントが到着した。2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850mで突如起こった航空機事故と、その未曽有の事故から乗客乗員155名が全員無事という奇跡の生還を果たした、実際に起きた出来事の真実に迫る本作。今回、マンハッタンの街並をバックに、飛行機が川に不時着した際に人々が翼の上に立っている写真をモチーフにしたポスターが完成。8月20日(土)より全国の劇場で掲出される、この日本オリジナルポスターでは、その年の優れた報道写真を選出する“ピクチャー・オブ・ザ・イヤー”に輝いた有名なワンシーンを完全再現。その上に、不時着以外の選択肢はなかったのか?命を危険にさらす無謀な判断ではなかったのか?本当に機長の判断は正しかったのか?調査委員会による厳しい追及を受ける「155人の命を救い、容疑者となった男」サリー機長(ハンクス)の姿が描かれている。9月9日(金)の全米公開を控え、2001年の“9.11”から今年で15年の節目を迎えるアメリカ人が、当時、この出来事をどのようにとらえていたのか、イーストウッドとハンクスが日本へコメントを寄せてくれた。イーストウッド監督はこの事故について、「この出来事は、9.11の後に起きた。ニューヨークが本当に落ち込んでいたときで、経済も最悪なときだった。そんな人々に、何か精神を高揚させるものがもたらされた。そして、彼ら全員がハドソン川の真ん中で飛行機の翼の上に立つ情景が、その年の“ピクチャー・オブ・ザ・イヤー”になったんだ」と象徴的な出来事であったことに言及。また、トムは「全てに感心したし、本当に素晴らしかった。ニューヨーク市で甚大な飛行機墜落事故になるところだったんだ。この国がまた、そういうことを経験するのを見たくない。僕らみんな、うまくやってくれたことに満足している」と、ねぎらいのコメントを寄せている。本作では、本編ほぼ全てのシーンを、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では一部のシーンでのみ採用された最新カメラ「ALEXA IMAX 65mm カメラ」にて撮影するという、イーストウッドの新たな挑戦にも多くの期待が寄せられている。大ベテラン監督が、世界中が注目した航空機事故の全貌を臨場感たっぷりに描く本作は、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声が高く、作品賞、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されているという。なお、トムは副機長役アーロン・エッカートと共に、9月14日(水)来日。15日(木)にはジャパン・プレミア、16日(金)には記者会見への登壇を予定。2人の生の声にも期待していて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月18日早くもアカデミー賞最有力作として上がっている映画『ハドソン川の奇跡』。この度、本作のIMAX版での上映が決定。また、本編95分間ほぼ全てのシーンが、最新カメラ「ALEXA IMAX(R) 65mm カメラ」で撮影されていることが明らかになった。2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850メートルで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。機長は高速で墜落する70トンの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させ“乗員乗客155名全員無事”という奇跡の生還を果たした。着水後も浸水する機内から乗客の避難を指揮した機長は国民的英雄として称賛される。だが、その奇跡の裏側では彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた…。本作は、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇を題材に、その知られざる真実に、常に映画を通して時代と寄り添ってきたクリント・イーストウッド監督ならではの視点で迫った、問題作にして究極のヒューマンドラマ。早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞はもちろん、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されている本作は、主演のトム・ハンクスが全米で“国民的英雄”と称されたサレンバーガー機長を演じるほか、アーロン・エッカート、ローラ・リニーらが出演。なお、トムは共演のアーロンと共に、9月14日(水)に来日も予定されており、トムは3年ぶり、アーロンは8年ぶりの来日とあって注目が集まっている。IMAXカメラでの撮影についてイーストウッド監督は「気に入ったよ。とてもね。IMAXの人々は素晴らしかった。彼らの最新のカメラを持ってきたんだ。ちょうどカメラが出来たところだった。いくつかフッテージを撮影して確認したよ。この作品映像は、とても鮮明に見える。ものすごく鮮明なんだよ」と絶賛のコメント。今年公開の映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では一部のシーンでのみ採用されたが、本作では、4Kを上回る6Kの高解像度の映像世界、世界が息をのんだ航空機事故の全貌を臨場感たっぷりにほぼ全編にわたって、大スクリーンで体感することができるという。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月10日ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生還劇の知られざる真実に迫る、衝撃の問題作『ハドソン川の奇跡』。この度、本作の主演を務めるトム・ハンクスと共演のアーロン・エッカートが、9月14日(水)に来日することが分かった。2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850メートルで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。機長は高速で墜落する70トンの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させ“乗員乗客155名全員無事”という奇跡の生還を果たした。着水後も浸水する機内から乗客の避難を指揮した機長は国民的英雄として称賛される。だが、その奇跡の裏側では彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた…。常に映画を通して時代と寄り添ってきたクリント・イーストウッド監督ならではの視点で迫る本作。2015年度賞レースを席巻し、世界興行収入600億円超えの史上空前の大ヒットとなった『アメリカン・スナイパー』に次ぐ、イーストウッド監督の最新とあって、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声高く、作品賞はもちろん、監督賞、主演男優賞など、主要部門でのノミネートが確実視されている。このほど来日が決定した2人は、作品をイメージした大規模なジャパンプレミア、記者会見への参加を予定。チェスリー・“サリー”・サレンバーガー機長役のトムは、2013年『キャプテン・フィリップ』以来約3年ぶり、ジェフ・スカイルズ副機長役のアーロンは、2008年『ダークナイト』以来8年ぶりの来日となる。そして、今回の発表に併せて本作の予告編も到着。突如起こった航空機事故。乗員乗客全員生存という奇跡の生還劇を成し遂げ、国民的英雄になった機長。「ありがとうサリー」と彼を賞賛する声も上がったが、しかしそれは一変、機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑が掛けられてしまう。「飲酒してた?家庭に問題が?」と、あらぬ疑惑が。本当に不時着以外の選択肢はなかったのか?乗客たちを命の危機に晒す無茶な判断ではなかったのか?一夜にして英雄となった男が一瞬にして容疑者へ。なぜ誰1人の命も落とさなかった彼が、容疑者になってしまったのか?誰もが息をのんだ“奇跡”が“事件”へと変貌を遂げる、衝撃的な内容が明らかになる予告編となっている。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月27日ロックな映画を映画館で堪能する「シネ・ロック・フェスティバル2016」が、7月23日から8月5日まで、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで開催される。昨年に続き2回目の開催となる「シネ・ロック・フェスティバル」。最新のデジタル技術を駆使してリマスターされた映像や音で構成されるスーパースターの幻のライヴの数々が、あたかもライヴ会場最前列にいるかのような臨場感で体感出来るイベントだ。今年は、22本の貴重なロック映画が銀座の真ん中で2週間にわたって一挙上映される。上映作品には、トム・ヒドルストンが“ルーツ・オブ・ロック”と呼ばれた伝説のシンガー、ハンク・ウィリアムズを演じた音楽伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト』をはじめ、プリンスが自ら主演した自伝的青春映画『パープル・レイン』、J・K・シモンズ演じる指導者が、偉大なジャズ・ドラマーを目指す若者に狂気のレッスンをする『セッション』、オアシスのライブ映像を収録した『oasis FUJI ROCK FESTIVAL '09』などがラインアップ。また、エリック・クラプトンの代表曲のライヴシーンを網羅したライブ・ドキュメンタリーや、デヴィッド・ボウイの大回顧展を舞台にしたドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ・イズ』、クイーン史上最高のパフォーマンスの一つと称される1981年のカナダ・モントリオール公演を収録した『クイーン・ロック・モントリオール 1981』、トーキング・ヘッズの画期的なコンサート・フィルム『ストップ・メイキング・センス』なども上映される。さらに、今年は国内から忌野清志郎やミッシェル・ガン・エレファントなどの国内のミュージシャンのライブドキュメンタリーが上映されるほか、ライヴ用の音響システムを使い大音量かつ繊細なチューニングで映画を蘇らせる「爆音映画祭」とのコラボイベント「爆音DAY」が、7月29日から31日の3日間にわたって開催され、選ばれた15作品が“爆音上映”される。上映スケジュールや上映時間、料金の詳細については、オフィシャルサイトで確認しよう。【イベント概要】「シネ・ロック・フェスティバル2016」会場:丸の内ピカデリー3住所:東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン新館5F会期:7月23日~8月5日 ※7月29日、30日、31日は爆音DAYとなり、全作品爆音上映料金:各作品によって異なる(詳細は公式サイトにて)Photographer: Brian Duffy (c) The David Bowie Archive and (under license from Chris Duffy) Duffy Archive Limited
2016年07月22日『アメリカン・スナイパー』で実在した米海軍特殊部隊のスナイパーを描いたクリント・イーストウッド監督が挑む実話の映画化『ハドソン川の奇跡』。全米では、早くも2017年度アカデミー賞有力候補の呼び声も高い本作から、ポスタービジュアルが解禁となり、トム・ハンクス演じる主人公は「155人の命を救い、容疑者になった男」という衝撃の事実が明らかとなった。2009年1月15日、厳冬のニューヨーク。大ベテランの操縦士サレンバーガー機長はいつも通り安全運転を心掛けながら、その日も飛行機に乗り込んだ。しかし、160万人が住む大都会ニューヨーク・マンハッタンの上空850mで突如、全エンジンが完全停止。70トンの機体が制御不能に陥り、このままでは乗客の命はおろか、ニューヨークの街中に墜落するかもしれない危機が迫る。そのとき、機長はハドソン川に機体を着水させることを決断。乗客155人全員生存という奇跡の生還劇を成し遂げ、SNSにより世界中が目撃した奇跡の事故は、男を国民的英雄にした。ところが、機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑が掛けられてしまう。本当に不時着以外の選択肢はなかったのか?それは乗客たちを命の危機にさらす無茶な判断ではなかったのか?揺れる世論。そこにさまざな思惑が重なる中、機長は“殺人未遂”の罪に問われることに。一夜にして英雄となった男が、一瞬にして容疑者へ。160万人の命を危険にさらす大惨事を救ったのに、なぜ彼は容疑者となってしまったのか…?本作は、ニューヨークのハドソン川で起こった“奇跡”と賞賛された航空機事故の驚愕の生存劇。すでに2本のオスカー像を持つハンクスが、2度のアカデミー賞監督賞に輝くイーストウッドと初タッグを組み、3度目の受賞を狙う。85歳を越えても精力的に活動を続けるイーストウッドは、「映画を撮るたびに毎回新しいことを学ぶんだ。自分についても他人についても。それが本当に楽しいんだよ」と、いまなお現役で映画製作を続ける秘訣を明かす。さらに、本作での新しいチャレンジについては、「映画作りにはいつも違うチャレンジがある。今回はフィクションではなく真実の物語なんだ。だから、登場人物全ての人を再現することに力を尽くした。サリー機長の人間性をしっかりと描きたかったんだ」と、事実に隠された裏側だけではなく、彼がどんな運命を背負い、どんな思いを抱えていたのかに注力したことに触れた。ポスターには、飛行機の窓越しにハンクス演じる機長の姿が映し出される。遠くを見つめる彼の表情は、決して明るいものではなく、その先、彼に待ち受ける過酷な運命を表現しているようにも見てとれる。そして、印象的な「155人の命を救い、容疑者になった男」というキャッチコピーが意味するものとは?誰が“奇跡”を裁くのか?今後の続報にも注目していて。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月22日俳優トム・ハンクスが主演を務め、クリント・イーストウッド監督がメガホンを取る映画『ハドソン川の奇跡』(9月24日公開)のポスタービジュアルが22日、公開された。本作は、2009年にアメリカ・ハドソン川で起こり"奇跡"と称賛された航空機事故の生存劇に隠された真実を突きつける映画。厳冬のニューヨーク、ベテランの操縦士・サレンバーガー機長(ハンクス)は普段通り安全運転を心掛けながら飛行機に乗り込んだ。しかし、160万人が住む大都会・マンハッタンの上空で、突如全エンジンが完全停止。機体が制御不能に陥り、このままでは乗客の命はおろか、ニューヨークの街中に墜落するかもしれないという危機的状況の中、機長はハドソン川に着水させることを決断し、乗客155人全員生存という生還劇を成し遂げ、国民的英雄となった。しかし、機長の"究極の決断"に思わぬ疑惑が。本当に不時着以外の選択肢はなかったのか、それは乗客たちを命の危機にさらす乱暴な判断ではなかったかなど世論は揺れる。さまざまな思惑が重なる中、機長は殺人未遂の罪に問われ、一夜にして英雄だった男が容疑者へ。大惨事を救ったのに、なぜ誰一人の命も落とさなかった彼が、容疑者になってしまったのか、その裏側に迫る。公開されたポスターには、飛行機の窓越しに映る機長の姿が。遠くを見つめる彼の表情は、この先に自身を待ち受ける過酷な運命を表現しているようにも見てとれる。また「155人の命を救い、容疑者になった男」というキャッチコピーが緊張感をあおっている。『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)、『フィラデルフィア』(93)で2年連続アカデミー主演男優賞を受賞し、本作で3度目の受賞を狙うハンクス。そんな彼と初タッグを組むイーストウッド監督は、74歳の時に『ミリオンダラー・ベイビー』(04)でアカデミー賞監督賞の最高年齢記録を樹立し、85歳で全世界興収600億円という自身のキャリア史上最大のヒットを記録した『アメリカン・スナイパー』(14)を手がけてきた。精力的に活動を続けるイーストウッド監督は、「映画を撮るたびに毎回新しいことを学ぶんだ。自分についても他人についても。それが本当に楽しい」と現役で映画製作を続ける秘訣(ひけつ)を明かす。また、本作については「映画作りにはいつも違うチャレンジがある」と前置きした上で、「今回はフィクションではなく真実の物語なんだ」と明言。それゆえ、「登場人物全ての人を再現することに力を尽くした」と打ち明け、「サリー機長の人間性をしっかりと描きたかったんだ」と熱い思いを語った。(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年07月22日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えた最新作『ハドソン川の奇跡』のポスター画像が公開になった。本作は、2009年にニューヨークのハドソン川で起こった奇跡的な事件を基に描く感動作だが、ポスターでは乗客の命を救った機長の表情は曇り、その上には“155人の命を救い、容疑者になった男”というコピーが掲載されている。その他の画像本作は、C.サレンバーガーの著書『機長、究極の決断 「ハドソン川」の奇跡』(静山社文庫)が原作。マンハッタン上空でエンジンが完全に停止してしまい、制御不能になった航空機に乗っていたサリー機長は、ハドソン川に機を不時着させ、乗客全員の命を救うが、彼の判断が問題になり、彼は乗客の命を危険にさらした“容疑者”になってしまう。イーストウッド監督は、第二次世界大戦の英雄の苦悩を描く『父親たちの星条旗』や、人気ヴォーカル・グループの波乱の半生を描いた『ジャージー・ボーイズ』など、輝かしい歴史の裏側にある“闇のドラマ”を重厚に描き、観客の絶賛を集めてきた。本作についてイーストウッド監督は「映画作りにはいつも違うチャレンジがある。今回はフィクションではなく真実の物語なんだ。だから登場人物すべての人を再現することに力を尽くした。サリー機長の人間性をしっかりと描きたかったんだ」と語っている。『ハドソン川の奇跡』9月24日(土) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
2016年07月22日「シネ・ロック・フェスティバル 2016」が東京・丸の内ピカデリーで、2016年7月23日(土)から8月5日(金)まで開催される。※8月13日(土)から26日(金)まで、アンコール上映が行われることが決定。オアシスのライヴ映像『oasis FUJI ROCK FESTIVAL’09』が全14回(予定)にわたって上映される。詳しくは、記事下部の詳細より。「シネ・ロック・フェスティバル」は“ロックの殿堂入り”アーティストによる選りすぐりのライブ映像やドキュメンタリー映画、そしてロックな映画が映画館で上映されるイベントだ。名だたるスーパースターたちの20本以上の超貴重映像を2週間にわたって一挙上映する。上映作品は「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」や「プリンス/パープル・レイン」「セッション」などの映画作品に加え、デヴィッド・ボウイや、国内からは忌野清志郎や矢沢永吉のライブドキュメンタリーが上映される予定。中でも注目は、英国が誇るロックンロール・バンド「オアシス」による、日本で最後となったライブのフル上映。2009年7月に開催された、フジロックフェスティバルのヘッドライナーを務めた、彼らの貴重な姿が映し出される。この日のセット・リストは「ロックンロール・スター」「ライラ」「マスタープラン」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」など、名曲の数々が盛り込まれている。【詳細】シネ・ロック・フェスティバル2016開催期間:2016年7月23日(土)〜8月5日(金)場所:丸の内ピカデリー3住所:東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン新館5FTEL:03-3201-2881チケット価格:各作品によって異なる■oasis FUJI ROCK FESTIVAL’09上映日:全10回上映・7月24日(日)18:55、25日(月)17:00、26日(火)18:55、27日(水)19:45、28日(木)19:30・8月1日(月)19:25、2日(火)12:00、3日(水)18:50、4日(木)16:40、5日(金)21:25料金:入場券 2,500円(税込) ※全席指定・日時指定チケット:7月20日(水)13:00より先着順にて発売開始ローチケ Lコード:71215※当日券は残席がある場合のみ、丸の内ピカデリー公式サイトまたは劇場窓口にて発売■アンコール上映 上映期間:8月13日(土)~8月26日(金) ※1日1回限定上映上映時間:約100分作品:『oasis FUJI ROCK FESTIVAL’09』公開劇場:丸の内ピカデリー料金:入場券2,500円(税込) ※全席指定・日時指定チケット:丸の内ピカデリー劇場窓口及び、公式サイトにて発売予定【問い合わせ先】丸の内ピカデリーTEL:03-3201-2881
2016年07月07日“ロックの殿堂入り”アーティストの選りすぐりのライブ映像やドキュメンタリー映画などを上映する「シネ・ロック・フェスティバル2016」の開催がこのほど決定。上映作品のラインアップが明らかとなった。名だたるスーパースターたちの貴重映像が収められた20本以上の作品を2週間に渡って一挙上映する同イベント。最新のデジタル技術を駆使してリマスターされた映像や音で構成されるライブ映像の数々を映画館で鑑賞することができる。作品ラインアップには、今年亡くなったデヴィッド・ボウイの大回顧展を追ったドキュメンタリー『デヴィッド・ボウイ・イズ』や、プリンスが主演した自伝的青春映画『パープル・レイン』などをはじめ、注目を集めた『セッション』『ストレイト・アウタ・コンプトン』や、忌野清志郎や「ブランキー・ジェット・シティ」、「ミッシェル・ガン・エレファント」、矢沢永吉といった国内アーティストの映像作品も上映される。また、7月29日(金)~31日(日)は“爆音DAY”として、「爆音映画祭」を運営する「boid」の樋口泰人監修による爆音での上映が楽しめる。“爆音DAY”の上映は、各作品2,500円。7月23日(土)のオープニング作品にはトム・ヒドルストンがカントリーのレジェンド、ハンク・ウィリアムスを演じる『アイ・ソー・ザ・ライト』を上映。記念イベントとして、トークショーにピーター・バラカンと萩原健太が登壇する。シネ・ロック・フェスティバル2016」は、7月23日(土)~8月5日(金)丸の内ピカデリー3にて開催。(text:cinemacafe.net)
2016年06月30日当時、Twitterを中心に拡散され、全世界が目撃した航空機事故を描く『ハドソン川の奇跡』。このほど、実際の出来事が巨匠クリント・イーストウッドならではの視点で描かれていることが明らかになった。2009年1月15日、厳冬のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空1,000メートルで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。高速で墜落する70トンの機体。未曽有の大惨事を救った生死を分けた30秒。そのとき、一体何が起きていたのか…?『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞監督賞に輝くイーストウッド監督が、同じく2度のアカデミー賞主演男優賞を手にするトム・ハンクスを主演に迎えて贈る本作。先月、86歳の誕生日を迎えたイーストウッド監督は、『ミリオンダラー・ベイビー』で当時74歳にしてアカデミー賞監督賞を獲得、現在も最高齢の受賞監督として称えられている。また、ブラッドリー・クーパーを主演に迎えた前作『アメリカン・スナイパー』では、米軍史上最強と謳われた伝説の狙撃手クリス・カイルの真実を衝撃的に描き、第87回アカデミー賞に6部門ノミネート、世界興行収入は5億4,700万ドル(約600億円)を超え、監督作品史上最大のヒット作となった。いまだ現役で、勢いの止まらない巨匠が新作として選んだ題材は、全世界が目撃し、“奇跡”と称賛された未曽有の航空事故。本作の脚本の基になったのは、事故機のサレンバーガー機長の手記「機長、究極の決断『ハドソン川』の奇跡」(静山社文庫刊)。航空旅客機史上最大の非常事態の中、制御不能となった飛行機をハドソン川に不時着させ、“全員生存”という驚愕の生還劇に隠された真実が、常に映画を通して時代を映し出してきたイーストウッド監督の手により、いま改めて突きつけられることになる。ハンクスが演じる“サリー”ことチェズレイ・サレンバーガー機長は、乗員乗客全員の命を救い、全米で“国民的英雄”と称されている。だが、その裏側では、厳しい取調べで彼の判断の是非が問われていたという。戦闘機パイロットの経験を経て、エアラインパイロットになり、重大事故の調査に携わり、米国定期航空操縦士協会の安全関係各種委員を歴任する、という輝かしい経歴を持っていたサリー機長。奇跡を起こしたはずの英雄がなぜ、その判断の是非を問われることになったのか?イーストウッド監督は、その裏側にあった事実を真摯なまなざしで描き出してくれるに違いない。『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月20日クリント・イーストウッド監督がトム・ハンクスを主演に迎えた最新作『ハドソン川の奇跡』が9月24日(土)から公開されることが決定した。2009年1月にニューヨークのハドソン川で起こった奇跡的な事件を基に描く感動作だ。その他の情報本作は、C.サレンバーガーの著書『機長、究極の決断 「ハドソン川」の奇跡』(静山社文庫)を基にしたもので、マンハッタン上空でエンジンが完全に停止してしまい、制御不能になった航空機に乗っていたサリー機長が、ハドソン川に機を不時着させ、乗客全員の命を救った奇跡のドラマを描く。ハンクスがサリー機長を演じ、アーロン・エッカート、ローラ・リニーらが出演。撮影監督のトム・スターン、プロダクション・デザイナーのジェームズ・J・ムラカミらイーストウッド作品を長年に渡って支え続けるスタッフが再集結している。『ハドソン川の奇跡』9月24日(土) 新宿ピカデリー 丸の内ピカデリーほか全国ロードショー『機長、究極の決断 「ハドソン川」の奇跡』発売中C.サレンバーガー著静山社文庫刊(C)2016 Warner Bros. All Rights Reserved
2016年03月17日●BtoCがビジネスにならない理由フォトシンス、ライナフ、Qrioと2015年に国内3社から発売されたスマートロック。個人利用をはじめとして、ホテル、不動産賃貸を始めとする様々な分野に浸透していく可能性があるが、課題は少なくない。スマートロックは日本で普及するのだろうか。○BtoCではなくBtoBでビジネスを進める理由とは現在、スマートロックは不動産賃貸やホテルのフロント業務、貸宿・空きスペース、店舗の防犯・勤怠管理などでの利用が想定されている。しかし、日本のスマートロックはどれも特別な工事をしなくとも設置できる後付け式で、個人利用でも導入しやすいはず。BtoBだけでなく、BtoCとしてもビジネスが成立しそうに見える。だが、スマートロックを販売する3社はBtoCに主眼を置いていない。その理由のひとつとして、購入層の問題が挙げられる。フォトシンスの河瀬航大社長は「『Akerun』単体ではイノベーターしか興味を示してもらえないことが痛いほどよくわかりました」と話す。2015年末現在、自分で買って家に取り付けようとするのは、新しいモノに敏感な一部の人たちに限られている。一般消費者におけるスマートロックの知名度はまだ高いと言い難いのが現状だ。合鍵の発行や入退室管理は個人ユーザーにとっても、便利な機能だが、新たにコストをかける必要があるのか、と考えると悩むところ。まだ製品の存在を把握していない消費者より、スマートロックの機能を必要としている業界を狙うのはビジネスとして現実的な話だ。BtoBに主眼を置く理由には、もうひとつ大きな問題がある。それは、IoT製品はインターネットにつながり続け、サーバーの維持費用が継続して発生するためだ。IoT製品は製品を売ったら終わりではなく、継続して費用を取ることを考えないといけない。ライナフの滝沢潔代表は「利用者2000人につきサポート担当者を1人つけるとして、そこにサーバーの維持費用も加わります。サービスが大きくなったら月額何百万というスケール感です」と説明する。購買層とサーバーの維持費用の問題。一般消費者に月額課金モデルを課すのは現実的ではない。折り合いをつけながら、利益の拡大を狙おうとすると、BtoCではなく、BtoBに注力するのは、自然のことといえるだろう。では、スマートロックを取扱う3社は、どの市場を狙うのか。"普及"という観点から見たときに、市場が大きいホテル・旅館、不動産賃貸分野へのてこ入れが欠かせそうにないが、現状はどうなのか。まずは、ホテル・旅館分野での状況について見ていきたい。●最も有望な市場とは?○はたしてホテル・旅館はスマートロックにとって有望な業界か?スマートロックとの親和性が高く見えるのがホテル・旅館である。スマートロックを使えば、鍵の受け渡しが容易にでき、宿泊受付を行うフロントの人員削減へつながるだろう。しかし、ここには意外な障壁がある。Qrioの西條晋一代表は「ホテルだとカードキーがすでに広く導入されています。フロントを通ってチェックインしないといけない以上、カードキーでもスマートロックでも利便性は変わりません。大きいホテルは自社システムがあるのであえて後付けで鍵をつける必要がないのです」とカードキーの存在を指摘する。技術的な方法で解消できる問題ならまだしも、既存製品ですでに整ったシステムを崩して参入するのは難しい。フォトシンスはビジネスホテルのドーミーインと実証実験を行なっているが、他の2社はホテル・旅館への参入に対して消極的だ。○最も有望なのは不動産賃貸?もう一方の不動産賃貸はどうだろう。実は3社とも狙っているのが、ここである。ライナフは元々不動産管理を行なっており、運用の一環として「NinjaLock」を開発。Qrioも西條代表が不動産の運用からスマートロックの開発を決めたいきさつがあった。フォトシンスは不動産・住宅情報サイト「HOME’S」を運営するネクストと共同で実証実験を実施するなど、各社がそれぞれ不動産賃貸にポジティブな動きを見せている。自分でスマートロックを設置するのはためらう消費者も、居住予定の物件に最初から備わっていたら使ってみようと考えるだろう。もしかしたら、不動産を通じて、スマートロックの認知や普及につながっていくかもしれない。ただし、不動産賃貸においても、スマートロックを活用する上での障壁がある。フォトシンスの河瀬代表は不動産賃貸において思わぬ壁にぶつかったという。「『Akerun』を設置する管理会社は製品をよく理解しているのですが、問題は管理会社と買主の間に立つ仲介会社です。内見の予約にFAXを使って鍵を手配するのが当たり前の仲介会社で、年配の方も多い」と話す。このため「スマホを持っていないのですが」という問い合わせを受けることもあったという。スマートフォンは急速に普及しているとされるが、様々なユーザーに対応しないといけないビジネスにおいては当面は携帯電話やパソコン利用への対応が必須だ。この問題を解消するために、フォトシンスでは、携帯電話やパソコンなどスマートフォン以外の全端末を対応するIoTゲートウェイ「Akerun Remote」を8月に開発。SIMを差し込むことで「Akerun Remote」がネットに接続し、携帯電話やパソコンからでも「Akerun Remote」を中継して「Akerun」の操作を可能とした。また、ライナフでもソラコムのSIMを搭載したタブレットを用意しWebから開閉できるようにしているという。●ビジネスモデルとスマートロックの発展○不動産分野における各社のビジネスモデルこうした課題はありながらも、スマートロック3社はビジネスモデルを確立しつつある。ライナフの滝沢代表は「元々、不動産活用を考えていたので不動産用のサービスを提供し、それと連動するのがスマートロック、というトータルサービスで考えています」と不動産サービスとのパッケージ化というビジネスモデルを明かした。ライナフ同様、不動産サービスと連携したビジネスモデルを考えているのがQrioだ。西條代表は「不動産の法人向けのソフトウェアを作っていて、月額料金もいただけるのでビジネスとしては成り立ちやすいと思っています」と話した。一方、フォトシンスでは製品に月額料金を課す方法を取っている。「Akerun」そのものに利用料金はかからないものの、発売している「Akerun Remote」を使うにはSIMの利用料金の他に、サーバー利用料、システム利用料、サポート費用込みの月額料金が必要だ。また、マンションのオートロック用製品「Akerun Entrance」においても、初期費用に加え月額料金が加わる。他サービスとのパッケージング、製品への月額課金。方法は違えども、各社ともビジネスモデルは定まりつつある。"普及"といった観点から見ても、3社が狙う不動産賃貸から広がっていくことになりそうだ。○スマートロックの未来像とは?最後に、スマートロックの未来について、少し触れておきたい。将来像を探ると、ビジネスの広がりも見えてくる。フォトシンスの河瀬代表は、スマートハウスのハブとしての役割を担うと説明する。同氏は「帰ってきたタイミングで暖かいお湯やエアコンで迎え入れてくれる、家を出たタイミングですべての電気をシャットダウンする。そんなドア一体型のコンシェルジュに発展する可能性があります」と話す。Qrioの西條代表は、カメラ、センサーなどに接続し、ホームセキュリティへの利用が見込めると指摘する。2015年に国産製品が登場し、ビジネスモデルが構築されつつあるスマートロック。2016年は不動産賃貸において、どれだけ活用されるか真価を問われる年になるだろう。そして、機能の発展とともに、スマートロックが一般ユーザーにとってのIoT機器利用の入り口になれるのかも期待されるところである。
2015年12月28日●スマートロックとは2015年は日本のスマートロック元年と言えるだろう。4月にフォトシンスの「Akerun」が、5月にライナフの「NinjaLock」、8月にQrioの「Qrio Smart Lock」、と3社から3製品が続けて発売された。もともと米国ではクイックセット社の「Kevo」やオーガスト社の「August Smart Lock」はじめ様々なスマートロックが登場していたが、国産製品の発売でいよいよ日本でもスマートロックの利用が本格的になりつつある。なぜ、今年になって、日本製のスマートロックが次々と登場したのか? そして未来とは? 3回に分け、日本におけるスマートロックの現状をリポートする。○スマートロックは身近で実用的なIoT製品従来、家やオフィスの鍵というと鍵穴に鍵を差し込んで開け閉めするものだったが、スマートロックではスマートフォンなどからBluetoothやWi-Fi通信を使い、解錠や施錠できるようになった。部屋を出入りするたびにいちいち鍵を出さなくてもいいのに加え、ネットを使った鍵のシェアができるのもメリットである。これまで他の人に鍵を渡すには合鍵の作製や鍵の受け渡しが発生したが、スマートロックではネット経由で鍵が渡せるだけでなく、鍵が使用できる時間や権限を指定することも可能だ。遠隔で鍵が渡せる、鍵の利用がコントロールできる、鍵の利用履歴が残せる、この3点が現在、新たなビジネスにつながるのではと期待されている。スマートロックは、身近に使えるIoT製品であることにも注目したい。離れた場所からモノの情報を把握し、制御できるというIoTの概念と技術は注目を集めているものの、実際の開発では「どんな新しい価値を生み出せるのか」「どう製品やサービスにつなげられるのか」という悩みがボトルネックになっている。そんな中、実用的なIoT製品として形になっているのがスマートロックだろう。注目を浴びるスマートロックだが、日本に登場したのは今年になってから。フォトシンス、ライナフ、Qrioの3社から発売されたが、なぜ今年に集中したのか。これは偶然の一致なのだろうか。各社代表に開発のきっかけを聞くと、キーワードが見えてくる。●開発のきっかけから見えてくるキーワード○3社のスマートロック開発のきっかけとは?居酒屋で仲間と飲んだ際に話が盛り上がったのが開発のきっかけだったというフォトシンスの河瀬航大代表は、「最初は、鍵をスマートフォンで開けたいというワクワク感といいますか、自分たちでやってみて、スマートフォンで鍵が開いたという驚きがありました。技術的にいけるのか、Bluetoothでいけるのか、そういう検証はずっとやってきましたが、実際、Bluetooth Low Energyが出てきたことが大きかった」と話す。Qrioの西條晋一代表は「元々、米国を中心にIoTの動きを追っていて、面白いものがないかなと探していたところでスマートロックがありました。ホームオートメーションの分野であることを知り、自分で買って使ってみたんですが、まだあまりいいものがなかった」と米国のスマートロックを実際に手にした上での不満が開発につながったと語る。Qrioの西條代表同様、自身の不動産を持つライナフの滝沢潔代表も「不動産で新しいことがしたい、空室をうまく使えるサービスをしたいと思っていました。実際の運営を考えたときに鍵が絶対必要で、米国のスマートロックを使おうと思ったのですが、取り付けられなかった」と米国製スマートロックが日本で実用にならなかったと話す。各社代表の言葉を見ていくと、Bluetooth Low Energyの存在と、米国のスマートロックの特性、実はこの2点が国産製品の開発につながっていく。○スマートロック登場の決め手はBluetooth Low Energyフォトシンスの河瀬代表が挙げた「Bluetooth Low Energy」はスマートロックを追う上で技術面において重要なキーワードだ。Bluetooth Low EnergyとはBluetooth 4.0規格の一部で、低電力で通信が可能という特徴を持つ。ライナフの滝沢潔代表は「通信の技術ってどれもすごく消費電力が大きいもので、Bluetooth 2.0も3.0もWi-FiもSIMも、もし電池4本で使おうとすると1日2日で電池がなくなってしまう。Bluetooth 4.0が出てきたのが約3年ぐらい前です。それがスマホに搭載され始めたのが2年ぐらい前です」という。従来のBluetoothではバッテリー消費が激しく、動力源を電池に頼らざるを得ない。そのため、製品を長期間利用するのは不可能だったが、Bluetooth Low Energyが登場し、消費電力を抑えられたことで実用的なスマートロックが可能になったというわけだ。実際、Bluetooth 4.0が出て、なおかつスマホにおいて使えるようになったタイミングで、スマートロックが米国で開発されるようになった。●米国と日本の鍵規格の違い○米国のスマートロックへの不満が国産開発につながった米国のスマートロックが使えない理由。それは、米国製スマートロックの多くが自分で工事して取り付ける埋め込み式だからだ。米国ではDIY文化が盛んであることから、埋め込み式でも受け入れられる余地があったが、日本では手間とイニシャルコストがかかる点で歓迎されない上に、賃貸物件では原状回復の問題もあるだろう。もうひとつ重要なのが鍵の規格の問題だ。米国にもサムターンに取り付ける後付け式はあるものの、日本のサムターンと規格がまったく違うため設置することができないのだ。米国のスマートロックが利用できない以上、「日本ならではのスマートロックを!」という流れは必然だ。ライナフの滝沢代表は「見た感じ、構造はそんな難しくなさそうだから、作ってしまおうと思ったのがみんな同じ時期だったのでしょう」と推察する。かくして、2015年が日本のスマートロック元年になったわけである。そして、日本の鍵の規格に沿いつつも大掛かりな工事がいらない後付け式、と日本の建築・不動産事情に合わせた形のスマートロックとして開発されたのが「Akerun」「Qrio Smart Lock」「NinjaLock」だ。国産スマートロックは現在、販売台数を公表しているQrioの場合で5000台超とまだ普及はこれからだ。そして、発売が3か月~半年経った現在、フォトシンス、Qrio、ライナフの3社はBtoCよりもBtoBビジネスを主眼に置いて普及を図るという。そして、スマートロックはビジネスユースにおいて大きな可能性を秘めている反面、導入において様々な障壁も存在するようだ。果たして、日本においてどういったスマートロックの利用が行なわれていくのだろうか。次回はスマートロックのビジネス展開をみていきたい。
2015年12月22日ケイト・ハドソンがTV番組で、ニック・ジョナスとの交際のうわさについてコメントした。36歳のケイトは23歳のニックと一緒にいるところを、先月数回にわたって目撃されている。フロリダ州のディズニー・ワールドや、15日(現地時間)にニューヨークで開かれたデミ・ロヴァートのパーティにも2人で現われたのだが、番組視聴者からの電話質問でニックとの関係を聞かれ、笑ってごまかそうとしていたケイトはついに「私はどんなゴシップにも対応しないの」とコメント。ケイトは「私のエージェントはこれまで25回くらい、私の謎の新恋人にされてるわ」と恋のうわさ話の信憑性に言及。「はっきり言って、誰ともハグしたり話したりできないわ」と語った。実はケイトは19日(現地時間)には最新作『Rock the Kasbah』(原題)のニューヨーク・プレミアのアフターパーティから、ニックではない男性と手をつないで出てきたのを目撃されたのだが、この男性こそ彼女が話していたエージェントのマイケル・キーヴス。2人は今夏も手をつないでいるのを目撃され、新恋人か?とうわさされていた。(text:Yuki Tominaga)
2015年10月22日