三菱自動車は18日、プラグインハイブリッドのSUV「アウトランダーPHEV」と、SUV「アウトランダー」のフロントデザインを一新したほか、パワートレイン、ボディ、シャシーなどを大幅改良することで、静粛性、加速性、操縦安定性、乗り心地、燃費などの向上を図り、新型アウトランダーを6月18日から、新型アウトランダーPHEVを7月9日から販売すると発表した。アウトランダーPHEVおよびアウトランダーの一新したフロントフェイスは、同社の新しいフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」のもとにデザイン。パワー・パフォーマンスを表現するセンターのブラック部を左右から包み込むバンパーサイドの造形により、人とクルマを守る機能をダイナミックで力強い形として表現した。また、LEDポジションランプを搭載したLEDヘッドライト、LEDリヤコンビランプにより先進的なイメージを演出し、バンパー下部にスキッドプレート形状を採用してSUVらしい力強さと安定感を表現している。インテリアは、アウトランダーPHEVのシート表皮デザインや素材を変更するなどして、上質でラグジュアリーな空間を演出。アウトランダーでは、ファブリックシートの表皮デザインを変更するなどして、シックで落ち着きのある上質さとスポーティ感にこだわったインテリアとしている。その他には、ボディ剛性を向上するなどして操縦安定性と乗り心地を向上、吸音材や遮音材・制振材・ダイナミックダンパーの追加などによる静粛性のさらなる向上、アウトランダーPHEVのプラグインハイブリッドEV制御最適化やエンジンのフリクション低減によるハイブリッド燃料消費率の向上、アウトランダーに新世代CVTを搭載し、エンジン制御とCVT制御の協調制御を最適化することで燃料消費率を向上するなどの改良が加えられている。価格は、アウトランダーPHEVが359万6,400円~459万円、アウトランダーが251万9,640円~321万1,920円(いずれも税込)。また、10月22日~24日にポルトガル東部のポルタレグレ県で開催されるクロスカントリーラリー『バハ・ポルタレグレ500』に、世界唯一のツインモーター4WD プラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」での参戦も発表。参戦車両は、量産車をベースにラリーカーとして必要とされる改造を施している。駆動用バッテリーは量産セルを流用し、構成を変更することで大容量化と高出力化を実施し、モーターは制御を変更することで高出力化を実現。発電系は量産品をベースに、ジェネレーターやエンジンの制御を変更することで高出力化し、車体に関してはロールケージ等の安全装備に加えて、悪路走破性向上を目指した改良が加えられた。
2015年06月18日三菱東京UFJ銀行は17日、個人向けインターネットバンキングである「三菱東京UFJダイレクト」をより安心・安全に利用できるよう、8月9日以降に「三菱東京UFJダイレクト」を新たに契約するすべての顧客について、振り込みなどの取引(振り込み、ネット決済などの資金移動取引が対象。対象外の取引では引き続き、契約カードの確認番号を利用)を実施する際の本人認証を、セキュリティの高いワンタイムパスワード(ワンタイムパスワードは利用の都度新しいパスワードに変更され、一定時間経過すると無効となるため、第三者による不正送金のリスクを低減できる。同行ではワンタイムパスワードの利用方法としてスマートフォンアプリ、または、専用カードによる二通りのサービスを提供している)のみとすると発表した。また、顧客がワンタイムパスワードを利用する際の利便性向上のため、同行公式スマートフォンアプリとして提供している「三菱東京UFJ銀行」アプリにワンタイムパスワードの機能を追加し、一つのアプリで利用できるようにするとしている。昨今、金融機関を装った偽メールや偽画面により、第三者が顧客のパスワードなどを詐取し、不正に送金を行う事案が断続的に発生している。三菱東京UFJ銀行では、不正送金被害の抑制を目的に、これまで、ウィルス対策ソフト「Rapport(ラポート)」の提供や、利用限度額変更手続きの見直し、テレビCM・新聞広告などによる注意喚起、ワンタイムパスワードを生成する「ワンタイムパスワードアプリ」「ワンタイムパスワードカード」の提供など、インターネットバンキングのセキュリティ対策を進めてきたという。このたび、さらなる強化策として、「三菱東京UFJダイレクト」で振り込みなどの取引を実施する際には、スマートフォンアプリまたは専用カードでのワンタイムパスワードの利用を必須とするという。当面は、新たに契約した顧客が対象となるが、既に契約している顧客へもワンタイムパスワードへの切り替えを積極的に推奨し、2016年度前半を目処に、振り込みなどの取引時にはワンタイムパスワードの利用を必須とする予定だという。三菱東京UFJ銀行では、今後も顧客に安心・安全にインターネットバンキングを利用してもらうため、より一層セキュリティの強化やサービスの向上に努めていくとしている。
2015年06月18日三菱航空機はフランス時間の6月17日、パリ・エアショーにおいて次世代のリージョナルジェット機であるMRJ(Mitsubishi Regional Jet)に関するメディアブリーフィングを実施した。会場では同社の森本浩通社長よりMRJの進捗を発表。飛行試験機初号機は6月8日に走行試験(Low Speed Taxiing Test)を開始するなど、種試験ならびにフィードバックを実施中であり、続く2号機は全機の機能・技術試験を、3号機は脚の取り付けを終えて艤装作業を、4号機は翼胴結合作業を、5号機は胴体結合を終えてANAカラーの塗装が完了していることを伝え、9~10月に予定されている初飛行に向けて開発は順調に進んでいることをアピールした。MRJは現在、日米とアジアの航空会社から合計407機(確定223機、オプション160機、購入権24機)を受注している。飛行試験機初号機による走行試験の様子(c)2015 MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES, LTD. All Rights Reserved.
2015年06月18日三菱重工業(三菱重工)と川崎重工業(川崎重工)は6月15日、英ロールス・ロイスがエアバスの新型ジェット旅客機「A330neo」向けに開発している新型エンジン「Trent 7000」の共同開発事業に参画すると発表した。三菱重工は同社グループ会社の三菱重工航空エンジンが燃焼器部品と低圧タービンブレードを、川崎重工が中圧圧縮機(IPC)モジュールを担当する。「Trent 7000」は、「A330neo」への独占供給が決定しており、既存のTrent 700に比べて燃費効率を10%改善し、騒音の半減を実現する高バイパスエンジン。推力クラスは6万8000~7万2000ポンドとなっている。「A330neo」は、累計受注1300機を超える中型旅客機「A330」の派生型機で、2017年後半の初号機納入、商用運航開始が予定されている。
2015年06月16日三菱東京UFJ銀行は9日、LINE公式アカウントを開設したと発表した。LINEアカウント名は、三菱東京UFJ銀行で、銀行やお金にまつわるお役立ち情報などを届けるという。7月7日(火)から、人気クリエイターカナヘイさんがデザインしたスタンプを配信予定としている。○友達になる方法QRコードから:LINEアプリの友だち追加画面からQRコードを読み込み、追加ボタンをタップするLINEアプリから:「その他」⇒「公式アカウント」を選択し、画面上部にある「名前またはID検索」のエリアに「三菱東京UFJ銀行」と入力のうえ、追加ボタンをタップする○Facebookページ名:三菱東京UFJ銀行「顔の見える銀行」をテーマに、普段見ることのできない行員の姿や、店舗の紹介、キャンペーン情報などを幅広く届ける○Twitterアカウント名:@btmu_officialキャンペーン情報や店舗の紹介に加え、Twitterならではのリアルタイム性の高い情報も届ける○YouTubeチャンネル名:BTMURetailChannel最新のTVCMやそのメイキング映像、各取扱商品等の動画を公開している
2015年06月10日DEEPCOOLのブースで目立っていたのは、まるで「三菱型」とでも言えるような奇抜なデザインを採用したMini-ITXケース「Tristellar」。3つの格納スペースに、PCパーツが分散して配置されており、ハイエンドグラフィックスカードの利用が可能であるなど、見た目がユニークなだけではなく、案外実用的な製品に仕上がっている。まず気になるのは、各コンポーネントがどのように格納されているのかということだろう。マザーボードは、右下のケースに設置されている。ここには同時に、120mmサイズのラジエータも設置できるようになっており、デモ機では実際にオールインワン型の水冷CPUクーラーが取り付けられていた。左下のケースは、リア側が電源スペースとなっており、奥行き160mmまでのATX電源を格納することができる。フロント側はドライブベイで、3.5インチHDD×2とスリム光学ドライブの利用が可能だ。そして上のケースには、拡張スロットが用意されている。長さは320mm、3スロットのスペースがあるので、ハイエンドのグラフィックスカードにも対応。デモ機では、トリプルファンのGeForce GTX 980カードが動いていた。またその裏側には、2.5インチベイも3つ用意されており、SSDの搭載が可能だ。マザーボード、グラフィックスカード、電源ユニットが別々に格納され、エアフローがそれぞれ独立しているため、冷却性能に優れるのが大きな特徴。この製品は現在、米国などで販売中とのことだが、ハンドメイドのため、大量生産ができないという。日本での発売も期待したいところだ。
2015年06月03日三菱重工業は5月22日、同社が55.2%を出資する湘南モノレールの全持株を、交通事業支援会社のみちのりホールディングスに譲渡することで合意し、同社に100%出資する経営共創基盤を加えた3社で株式譲渡契約を締結したと発表した。同様に、三菱電機、三菱商事がそれぞれ有する18.4%の株式も譲り受ける。これにより、湘南モノレールはみちのりホールディングスが株式の92.0%を保有するグループ会社となる。今回の株式譲渡は、経営資源をコア事業に集中するためにグループ会社の再編などを進めている三菱重工業と、地域交通事業の活性化に取り組むみちのりホールディングスの思いが一致したことによるものだという。湘南モノレールは、湘南地域の住宅開発に伴い同地域の交通利便向上を図る目的で、懸垂型モノレール(サフェージュ式)鉄道車両の初号機を納入した三菱重工業、三菱電機、三菱商事などにより1966年に設立された。大船駅-湘南江の島駅間(6.6km)でモノレールの運行などを手掛けている。みちのりホールディングスは今後、これまでの伝統を引き継いでいくことに加え、同社グループ各社が注力してきた首都圏全域からの誘客や訪日外国人観光客の利用促進のための諸施策を導入することにより、利用者の増加による事業の成長を目指す。
2015年05月25日ドメティックは5月15日、冷凍冷蔵庫「ポータブル 2way ハイブリッド フリーザー/クーラー CK40D Hybrid」(以下、CK40D Hybrid)を発売した。家庭の一般的なAC電源では冷凍・冷却、車から得られるDC電源(12V)では保冷ができる。価格はオープンで、推定市場価格は46,000円前後だ(税別)。CK40D Hybridは、クーラーボックス型の冷凍冷蔵庫。一般的な家庭用コンセントに接続した場合、コンプレッサーを使用して安定した冷凍・冷却が可能で、-20℃から+12℃までの範囲で温度を設定できる。また、車のシガーソケットに接続した場合は保冷が可能だ。DC電源接続時はペルチェ素子を使用し、周囲の温度よりも最大20℃低い温度にキープできる。家庭内の予備冷凍冷蔵庫として使えるほか、ドライブやアウトドアなどのために持ち運んで使える。サイズはW520×D510×H455mm、重量は約19kg。内容積は約39Lで、2Lペットボトルを8本収納できる。
2015年05月15日三菱電機は5月12日、自動車用パワー半導体モジュール「J1シリーズ」の新製品として、大型EVやハイブリッドバス・トラックなどの大容量モーターを駆動するインバーターに用いる2品種(650V/1000A、1200V/600A)のサンプル提供を10月より順次開始すると発表した。同製品はCSTBT構造を採用した第7世代IGBTの搭載とパッケージ構造の最適化によって、小型パッケージを実現。従来の2in1製品を6台使用した場合に比べ、実装面積を約60%に縮小し、インバーターの小型・軽量化に貢献する。また、第7世代IGBTの搭載により、コレクタ・エミッタ間飽和電圧を従来製品比約10%低減し、インバーターの消費電力を抑えることができる。さらに、高速スイッチングに対応した低インダクタンスパッケージを採用し、従来製品比で内部インダクタンスを約30%低減。加えて冷却フィン一体の直接水冷構造により、従来製品比で放熱特性を約30%向上させ、インバーターの小型化と高信頼性に寄与する。
2015年05月12日楽天銀行は27日、三菱東京UFJ銀行とATM提携を開始した。楽天銀行のキャッシュカードを持っている顧客は、三菱東京UFJ銀行の全国各支店及び駅前や商業施設などにある約8000台の三菱東京UFJ銀行のATMで、土曜・日曜・祝日を含む365日、引き出し・預け入れ・残高照会が利用できる。このたびの提携により、楽天銀行のキャッシュカードは、セブン銀行、イーネット、ローソンATM、みずほ銀行、イオン銀行、Patsat、ゆうちょ銀行をあわせて全国約9万台以上のATMが利用できるようになった。ハッピープログラムにエントリーの顧客は、会員ステージに応じて所定の回数、ATM利用手数料が無料になる。上記手数料は消費税を含む。楽天銀行は今後も、顧客にとって利便性の高いサービスの提供を続けていくとしている。
2015年04月28日三菱自動車は23日、スーパーハイトワゴンタイプの軽乗用車「eKスペース」に一部改良を施して発売した。「eK」シリーズは、同社と日産自動車との合弁会社であるNMKVが企画・開発を行っている商品。今回の改良では、自然吸気エンジン搭載車のアイドリングストップ機能でコーストストップ領域を9km/hから13km/hへ拡大する変更を行い、JC08モード燃料消費率を0.2km/L向上。これにより、「E」「G」「カスタムG」の2WDでは26.2km/Lを実現した。ターボエンジン搭載車は、アイドリングストップ機能を新たに採用することで2WD・4WDともに、JC08モード燃料消費率を1.8km/L向上させ、「カスタムT」の 2WD車では24.0km/Lを実現。こうした改良により、全車でエコカー減税の対象となっている。エクステリアは、ボディカラーにルーフ及びドアミラーをボディと異なるカラーとした「2トーンスタイル」を設定したほか、カスタムモデル専用のボディカラーとして、「チタニウムグレーメタリック(モノトーン)」を新たに設定。カスタムモデルでは、フロントグリル・ヘッドライトアクセント・フォグランプベゼル・テールゲートガーニッシュをダーククロームメッキ化した「アーバントーンスタイル」をメーカーオプションとして設定した。eKスペースの価格は、125万9,280円~187万8,120円(いずれも税込)。
2015年04月24日三菱重工業(三菱重工)のグループ会社である三菱重工交通機器エンジニアリングは4月22日、列車の扉数・扉位置が異なる車両にも正確に対応する改良型マルチドア対応ホームドア「どこでもドア」を開発したと発表した。停車位置のずれ幅への適応力と安全機能を高めるとともに、扉の軽量化・据付期間の短縮などにより設置から運用にわたるトータルコストを削減したものだという。同製品では、2段伸縮の入れ子方式の扉を導入することで戸袋幅を縮めると同時に、開閉幅を広げた戸袋付ドアを採用した。支柱(戸袋なし)タイプのドアと組み合わせることで、より大きい停車位置のずれに対応することが可能となった。また、安全対策としては、エリア検知センサにより人やモノを感知し、音声による注意勧告を行うとともに、扉の開閉動作を抑止する。加えて、開閉機構が内蔵された支柱にプロジェクターまたはLEDを設置し、扉の強化ガラス部に警告文字を映したり、光による警告を表示することができる。現在、三菱重工は三原製作所 和田沖工場内に試験設備として模擬車両とともに約30mのプラットホーム状スペースに戸袋付ドアと支柱タイプドアを組み合わせて設置。2016年3月末まで検証を続けるとしている。
2015年04月22日三菱電機エンジニアリングは4月20日、心臓疾患などにより体力が低下した患者に向けた運動療法システム「ストレングスエルゴ5」を4月23日に発売すると発表した。心臓疾患などの患者に対して効果的なリハビリテーションを実施するためには、患者に応じた最適な負荷で運動療法を実施することが必要となる。同製品は、このようなニーズに向けて開発されており、心肺運動負荷検査で得られた運動強度をもとに、ペダルを漕ぐ事による運動療法を患者ごとに効果的な負荷で提供する事ができるという。技術的な特長としては、患者の状態をモニターする「サーボ制御技術」が挙げられる。これは、心拍・脈拍、血圧をモニターしながら、ペダルの回転速度と負荷を正確に制御するというもの。また、ペダルなどの機械摩擦による経年変化を検知して回転速度や負荷を自動修正する事も可能だ。運動モードは患者の状態に合わせて「ワット制御(アイソパワー)」「トルク制御(アイソトニック)」「等速制御(アイソキネティック)」「心拍制御」の4つから選択する事ができる。今回発表されたのは乗り降りがより楽になるように回転椅子が設けられた「リカンベントモデル」とエアロバイク型の「アップライトモデル」の2機種。価格は「リカンベントモデル」が248万円で、「アップライトモデル」が148万円(いずれも税抜)となっており、2017年度で300台の販売を目指している。
2015年04月20日三菱重工業は、同社グループのPWパワーシステムズ(PWPS)が米国を拠点とする事業開発会社であるMiami Capital Holdingより、ギニア共和国向けガスタービン発電機「FT8 MOBILEPAC」3ユニットを受注したと発表した。同受注は、ギニアの首都コナクリに新設される発電所の中核機器となるもので、1ユニットあたりの出力は2万5,000kWとなっている。PWPSは機器製造・供給と技術サポートを行い、据付けなど現地工事は、MKH Engineerigが手掛けるほか、ベルギーのTractebel Engineeringがその検査および評価を実施する。また、発電所はMiami Capital傘下の欧州電力会社K-Energieが運転管理する計画だという。FT8 MOBILEPACは、米国の航空機用エンジンメーカーPratt & Whitney(P&W)が供給するエンジンを動力源とする航空機エンジン転用型ガスタービン発電機で、燃料は天然ガスおよび液体燃料が利用可能。パッケージ型となっているため、どこにでも迅速に移動・設置でき、すでに第1ユニットはギニアに空輸されたという。また、据付期間が短いのも特徴で、運転時の短時間起動も可能であることから、長期的な発電需要に対応するだけでなく、緊急需要対応型の電源としても利用が可能だという。なお三菱重工では、今後もPWPSと密接に連携し、定置用ガスタービンと航空機エンジン転用型ガスタービンの双方の長所を生かしながら、その相乗効果で、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に貢献するガスタービンのグローバル展開を加速させていきたいとコメントしている。
2015年04月16日フィッシング対策協議会(運営・事務局 JPCERT/CC)は15日、三菱東京UFJ銀行をかたるフィッシングメールが複数出回っているとして、緊急情報を公開するとともに注意を喚起した。15日10時30分現在、フィッシングサイトは稼働中。今後、類似のフィッシングサイトが公開される恐れもあり、同協議会は契約番号やIBログインパスワードなどのアカウント情報を絶対に入力しないよう、注意を呼びかけている。同協議会が公開した緊急情報によると、フィッシングサイトのURLには、下記のようなものが報告されている。■フィッシングサイトのURL転送元URL●●●●.net/js/●●●●.com/js/転送先URL●●●●.com/ibg/dfw/APLIN/loginib/login.htm?_TRANID=AA000_001
2015年04月15日JPCERT/CCが運営するフィッシング対策協議会は4月15日、三菱東京UFJ銀行をかたるフィッシング詐欺サイトが稼働しているとして注意喚起を行なった。同銀行をかたるフィッシング詐欺サイトでフィッシング対策協議会が注意喚起を行なったのは、2013年11月と12月、2014年6月、9月など頻発している。これまでと同様に、三菱東京UFJ銀行が送信したかのような詐欺メールが出回っており、「アカウントが凍結されないように」と利用者を焦らせるような文面でURLを踏ませる手口が使われている。URLの一例が画像に載っているが、「bk.mufg.jp」と一見、正規サイトのように見えるものの、ドメインの実態は〇〇〇〇.comと、全く別のサイトとなっているため、しっかりとURLを確認することで、詐欺サイトかどうか確認できる。もしURLを踏んでしまうと、一見本物と見まがうようなサイトが表示されるため、注意が必要だ。現在、フィッシングサイトは稼働中であり、JPCERT/CCがサイト閉鎖の手続きを行なっているものの、類似のフィッシングサイトが上記URL以外でも展開される可能性があるため、注意する必要がある。誤ってアカウント情報を入力した場合には、「インターネットバンキング不正利用ご相談ダイヤル」などに連絡するよう、フィッシング対策協議会では呼びかけている。
2015年04月15日三菱重工業は三菱航空機が開発を進めている「MRJ」(三菱リージョナルジェット)に関して4月9日、報道されている初飛行延期が三菱重工業および三菱航空機によって発表されたものでないことをコメントした。あわせて、「3月に何らかのトラブルで一定期間、試験を中断したとみられる」という一部報道については、試験用治具の調整等に時間を要しているものの、トラブルにより試験を中断したものではないとしている。MRJのスケジュールについては、初飛行の具体的日程も含め、製造・試験状況を踏まえて検討を進めており、本日の4月10日に三菱重工業および三菱航空機から発表される。
2015年04月10日三菱電機は、同社の液晶テレビ「REAL(リアル)」シリーズにおいて受信不具合が発生したことを受けて、不具合を解消するソフトウェア更新を行う。ソフトウェアは自動で更新されるため、ユーザーによる設定や操作は必要はない。このたびのソフトウェア更新は、2010年から2015年3月までに製造されたREALシリーズ120機種で、2015年3月29日0時から12時にかけて発生した不具合を受けて行われるもの。デジタル放送(地上とBS)の電波に含まれる特定の放送データを正常に処理できずに、視聴中または録画中のテレビが電源オン・オフを繰り返すという現象が起きた。対象製品のソフトウェア更新は4月13日から順次行う。自動でソフトウェア更新を行う初期設定になっているため、設定を変更していない場合、ユーザーは特に操作しなくてよい。テレビの電源コードが差し込まれた状態で、テレビを使用していない時にソフトウェア更新が行われる。
2015年04月09日三菱東京UFJ銀行はこのたび、ミャンマー連邦共和国(以下ミャンマー)のミャンマー中央銀行より、外国銀行による支店開業認可を取得したと発表した。これにより、ヤンゴン支店開業に向けた最終的な準備を進め、開業は4月22日を予定しているという。ミャンマーは、2011年3月のミャンマー政府の民政移管により民主化が加速しており、また、同国の広い国土、豊富な人口と労働力、恵まれた天然資源、今後期待される内需の拡大を背景に、アジアの新たな成長市場として、日系企業を含めた海外の企業から大いに注目を浴びているという。三菱東京UFJ銀行は、1954年にラングーン駐在員事務所(現ヤンゴン出張所)を開業して以来、顧客に対して現地の投資環境等の情報を提供するほか、日本政府のミャンマーへの円借款や無償援助をエージェント銀行として支えてきたという。今後は、近く開業するヤンゴン支店を通じて、現地における預為・融資・外国為替等、フルバンキングでの業務が可能となるという。より一層充実した金融サービスにより、顧客の事業展開をサポートするとともに、ミャンマーの経済発展に貢献していくとしている。
2015年04月08日三菱化学は4月2日、同社の子会社である三菱化学メディアが4月中旬より、「Verbatim(バーベイタム)ブランド」にて3Dプリンタ用フィラメントの新製品「プリマロイフィラメント」を発売すると発表した。同製品は、三菱化学が開発・製造したポリエステル系熱可塑性エラストマー「プリマロイ」を用いた材料押出方式対応の3Dプリンタ用フィラメントで、従来のABS、PLA素材とは異なる柔軟性のある造形物の作製を可能とするものとなる。プリマロイは、三菱化学がエラストマー設計技術と樹脂変成技術により工業化に成功した、ラバー素材のようなしなやかさを持つポリエステル系熱可塑性エラストマー。耐油性・耐熱性・耐候性・印刷塗装適正に優れており、これまでにボールペンのラバーグリップ部分など、多くの工業製品に採用されてきた実績がある。このプリマロイフィラメントはそうした特長をそのままに、多くの材料押出方式3Dプリンタで使用できるように設計されているとのことで、ラバーのようなしなやかさと各種の機能性を兼ね備えた造形物を作製することを可能とするという。なお三菱化学メディアでは、今後も多くのプリンタで使用可能な汎用性樹脂フィラメントから、独創的な特長を持った機能性樹脂まで、三菱ケミカルホールディングスグループの知見を生かした高品質3Dプリンタ用フィラメントを展開していく予定だとしている。
2015年04月03日三菱東京UFJ銀行は15日、三菱東京UFJダイレクトワンタイムパスワードカードの提供を開始した。ワンタイムパスワードとは、一定時間ごとに自動的に新しいパスワードに変更され、しかも、1度しか使うことが出来ないパスワードのこと。一般的な固定パスワードに比べて、不正な送金被害などにあうリスクを低減させることができるという。○ワンタイムパスワードの特徴顧客によるワンタイムパスワードの変更作業は必要ないワンタイムパスワードは、一定時間が経過するごとに自動的に変更され、第三者に詐取されてしまった場合にも不正な送金被害等にあうリスクを低減する同じワンタイムパスワードは利用することができない取引に使用したり、一定時間が経過したワンタイムパスワードは、再度利用することができないことから、よりセキュリティの高いパスワードとなるワンタイムパスワードはすべて無料で利用できるワンタイムパスワードカードの紛失・盗難時の再発行には所定の手数料(1,080円(消費税込)) がかかる○ワンタイムパスワードの種類三菱東京UFJダイレクトでは、状況に応じて2種類のワンタイムパスワードを利用する。確認番号表にかわって顧客の預金を守るワンタイムパスワード(アプリまたはカードによるワンタイムパスワード)振込などの取引では、確認番号表のかわりとしてワンタイムパスワードを利用する。契約カードに記載の固定の確認番号表と異なり、ワンタイムパスワードは取引に使用したり、一定時間経過すると自動的に変更されるため、誤ってフィッシングサイトなどで詐取された場合にも悪用されるリスクを低減できる。利用方法:専用のスマートフォンアプリやカード型の専用端末でワンタイムパスワードを取引に利用できる。インターネットバンキングにログインのうえ、申し込み手続きをする不正なアクセスから守るワンタイムパスワード普段と異なる環境からインターネットバンキングにアクセスしていると同行が判定した場合、届出のEメールアドレスにワンタイムパスワードを通知する。
2015年03月17日三菱重工業(三菱重工)は3月10日、2月24日に兵庫県神戸市で無線送受電技術の地上実証実験を行い、送電ユニットから10kWの電力をマイクロ波で無線送電し、500m離れた受電ユニット側に設置したLEDライトをその電力の一部を使って点灯させる事に成功したと発表した。無線送電技術は宇宙に設置した太陽光発電システムから地球に向けて無線で電気を送る、宇宙太陽光発電システムの中核となる技術。3月8日には 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が同様の試験を行なうなど、新たな送電技術として注目が集まっている。同技術は災害などの緊急時や、洋上風力発電からの送電など、地上でも幅広い用途での応用が可能だ。同社の防衛・宇宙ドメイン宇宙事業部宇宙利用推進室設計課 主席の安間健一氏によれば、その実現のためには「コスト」「精度」「小型化」「信頼性」という4つ課題があるという。これらの課題のうち、今回安間氏らは「コスト」「精度」面の克服にフォーカスした技術を開発した。まず「コスト」について。無線伝送技術は電気をマイクロ波として送電するため、電波を発生させる発振器が必要となる。安間氏らは発振器に電子レンジに使用されるマグネトロンを採用した。マグネトロンは本来加熱を目的としているため、送電に用いると不要な周波数の電波が発信されてしまうが、注入同期技術を適用することでこの問題をクリアした。そのほかにも、アンテナの数を減らすために送電パネルを市松模様に並べる「スキャッタードシステム方式」や、受電装置の面積を減らすために電力を虫眼鏡の様に集中させる「焦点化アンテナ方式」を採用するなどの工夫によりコストの削減に成功した。「精度」では、ビームの形状を制御する「位相同期技術」や「PAC法」、ビームの方向を制御する「レトロディレクティブ法」「クローズドループ法」などを用いることで、0.1度単位(500m先で1m程度の誤差)のビーム制御を実現した。安間氏は「今後は4つの課題のうち残りの2つ(「小型化」「信頼性」)に取り組んでいかないといけない。長距離送電の実用化は5年後以降が目標となるが、電動車両への無線充電など、より近距離への応用はもっと早い時期に製品化できるのではないか」と語った。
2015年03月12日YS-11以来約50年ぶりの国産旅客機かつ初の国産ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)を開発している三菱航空機は3月11日、4月1日付の役員人事を決定した。3月31日付で代表取締役 会長最高経営責任者(CEO)の江川豪雄氏、代表取締役社長 最高執行責任者(COO)の川井昭陽氏が退任し、三菱重工業から執行役員 森本浩氏が代表取締役社長に就任する。なお、三菱航空機の常務執行役員 篠原裕一も退任となるが、4月1日より三菱重工業に復職する。森本氏は京都大学経済学部を卒業後、昭和52年(1977)に三菱重工入社。海外戦略本部海外事業管理部長を経て、同社の米国法人社長を務めた。三菱重工に復帰後は、エネルギー・環境ドメインの営業戦略統括部長などを経て、2015年1月に交通・輸送ドメインの副ドメイン長に就任した。なお、同じ4月1日より総務部および経営企画部を廃止し、各グループおよび東京支社を本部直轄へ変更。また、カスタマーサポート企画部を廃止し、プロジェクトマネジメント部を新設する。MRJは今年第2四半期に初飛行を予定しており、順調に進めば、2017年上期の型式証明取得、同年第2四半期に初号機引き渡しを計画している。
2015年03月12日三菱東京UFJ銀行は11日、同行行員に成りすまし、「医療費」「税金」などの還付金があるとしてATMコーナーへ誘導する不審な電話に注意するようにと発表した。同行行員を騙り、「医療費」「税金」などの還付金があるとして、顧客を同行ATMもしくはコンビニATMコーナーに誘導し、言葉巧みに振り込みを行なわせる還付金詐欺被害の情報が寄せられているという。同行行員ならびに行政機関の職員から、還付金があるとしてATMコーナーへ誘導することは絶対にないとしている。もしこのような不審な電話を受けた場合は、最寄の警察および営業店に相談するようにとしている。
2015年03月12日三菱電機は3月9日、エアコンなどのインバーターシステムで使用されるパワー半導体を駆動するドライバICの新製品として、3相ブリッジ駆動回路と短絡保護回路を業界最小クラスのパッケージサイズに内蔵した600V耐圧3相ブリッジドライバIC「M81749FP」を発表した。独自の分割RESURF(reduced surface field)構造 により、3相ブリッジ駆動回路と短絡保護回路を24ピンSSOP (Shrink Small Outline Package)に内蔵。これにより、基板実装面積を従来品比約56%縮小し、システムの小型化に貢献する。また、短絡保護回路を内蔵し、パワー半導体の短絡を検知して入力ゲート電圧を遮断することで熱破壊を防止し、 システムの信頼性を向上する。さらに、異常時エラー信号出力回路の内蔵により、短絡や電源電圧低下の異常時にエラー信号をシステムに出力できることで、このエラー信号を用いたシステム設計が可能となっている。エラー信号出力(FO)時間が設定できるFOパルス幅生成タイマー回路(CFO:Capacitor FO)を内蔵することで、システム設定の簡素化を実現する。同製品は4月1日より発売予定で、サンプル価格は250円となっている。
2015年03月10日三菱自動車は6日、軽商用車「ミニキャブ バン」と軽乗用車「タウンボックス」をフルモデルチェンジし、20日に発売すると発表した。なお、いずれのモデルもスズキからのOEM供給車となる。今回のフルモデルチェンジでは、ホイールベースの拡大などにより、軽キャブバン・軽キャブワゴンでクラストップレベルの室内・荷室空間を確保しながら、吸気可変バルブタイミング機構を採用した新型エンジン、クラッチおよびシフト操作を自動で行う「5速自動マニュアルトランスミッション(5AMT)」の搭載(ミニキャブ バン)、車体の軽量化などにより、クラストップレベルの低燃費を実現。また、先進予防安全技術「e-Assist」を採用し、安全性能を向上させている。新型ミニキャブ バンは、クラストップレベルの荷室長・荷室幅・荷室高に加え、テールゲート開口部と後席スライドドア開口部の拡大、フラットな荷室床面、スクエアなエクステリアデザインと合わせ、高い積載性を確保。また、軽量化した車体に新型エンジン・新型トランスミッションを搭載したことで、力強い走りとJC08モードで20.2km/Lという低燃費を両立している。新型ミニキャブ バンの価格は、93万9,600円~150万2,280円(いずれも税込)。新型タウンボックスは、クラストップレベルの室内長・室内幅・室内高を実現し、日常からレジャーシーンまで幅広く対応する広さを確保。ワンタッチ電動スライドドア、車速連動式オートドアロック、オートライトコントロール、エンジンスイッチ+キーレスオペレーションシステムなどの便利機能も充実させている。また、全車に新型ターボエンジンを搭載し、高速走行・長距離移動でもたのもしく力強い走りと、JC08モードで16.2km/Lのという低燃費を両立した。新型タウンボックスの価格は、160万9,200円~181万4,400円(いずれも税込)。
2015年03月06日三菱UFJニコスはこのたび、三菱地所リテールマネジメント運営のショッピングセンター「アクアシティお台場」に、訪日外国人向けの外貨建てによるカード決済サービス「DCC(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)決済サービス」導入を決め、3月1日に同施設各テナントで取り扱いを開始したと発表した。「アクアシティお台場」は、臨海副都心エリアに位置し、お台場海浜公園に隣接した大型複合商業施設。2000年4月に開設され、「ショッピング」「グルメ」「シネマ」の各ゾーンを有し、レインボーブリッジまで一望できる観光スポットとして、国内外からのたくさんの来場客に憩いのひとときを提供しているという。同社は、著しく増加している訪日外国人へのサービス拡充(インバウンド施策)に注力しており、このたび「アクアシティお台場」の各テナント(ファッション、雑貨、レストラン、カフェなど)約100店に、外貨建てによるカード決済サービスの導入を決めたという。DCC決済サービスは、日本国内において海外発行カード(VisaとMasterCard)による自国通貨建てでの決済を可能とする仕組みであり、同社は2013年10月から取り扱っている。対応通貨は、米ドル、韓国ウォン、豪ドル、台湾ドル、ユーロ、香港ドル、シンガポールドル、英ポンド、タイバーツ、カナダドルの10通貨。
2015年03月05日三菱東京UFJ銀行は23日、個人向けインターネットバンキングである「三菱東京UFJダイレクト」をより安心・安全に利用してもらえるよう、ワンタイムパスワードを表示する携帯可能なカード型パスワード生成機の提供を3月15日より開始すると発表した。昨今、同行を装った偽メールや偽画面により、第三者が顧客のパスワードなどを詐取し、不正に送金を行う事件が断続的に発生しているという。三菱東京UFJ 銀行では、不正送金被害の抑制を目的に、これまで、ウィルス対策ソフト「Rapport(ラポート)」の提供や、利用限度額変更手続きの見直し、テレビCM・新聞広告等による注意喚起、ワンタイムパスワードを生成するスマートフォンアプリ「ワンタイムパスワードアプリ」やコンピュータウィルス感染による被害を低減する「クラウドダイレクト」を提供するなど、インターネットバンキングのセキュリティ対策を進めてきた。そしてこのたび、スマートフォンを持っていない顧客にも、ワンタイムパスワードで取引きできるように、「ワンタイムパスワードカード」の提供を開始し、セキュリティのさらなる強化を図るという。三菱東京UFJ 銀行では、今後も顧客に安心・安全にインターネットバンキングを利用してもらうため、より一層セキュリティの強化やサービスの向上に努めていくとしている。
2015年02月25日三菱電機は2月17日、研究開発成果披露会を開催し、17件の成果展示を行った、新規の開発案件として、「レーダーによる津波監視支援技術」が発表された。同技術は、海表面の流速から津波成分を抽出して津波流速を可視化することで、監視員による津波検知時間の短縮を実現するとともに、津波の早期検出により避難時間を確保し、沿岸地域の防災・減災に貢献する。加えて、レーダー向けに拡張した津波の方程式(浅水長波理論)により津波の波高をリアルタイムに推定することで、津波の規模把握を支援し、避難時間の確保に貢献する。同社は2015年度以降に、同技術を製品化する予定。
2015年02月18日三菱電機は2月13日、次世代の住環境を提案する「三菱電機スマートホーム」コンセプトを発表した。家電や住宅設備を最適に制御するだけでなく、家族全員の"ココロとカラダ"の状態を把握して生活をサポートする。具体的な製品化については未定だが、家電製品群への展開を目指して今後も研究開発を進めていく。○家族の体調を考えて献立を提案してくれる冷蔵庫今回発表されたのは、家電・IT業界で昨今のトレンドになっている"IoT"(Internet of Things、モノのインターネット化)の概念を、住宅を基盤に展開していく指針だ。住宅メーカーが中心となって進めているスマートハウスの概念は、家電や住宅設備をネットワークで接続し、"HEMS(Home Energey Management System)"と呼ばれる機器をハブにして、「エネルギーの見える化」を目指したものが主流となる。しかし、三菱電機の提案するコンセプトはエネルギーの見える化を実現するだけではない。発表会でコンセプトを説明した三菱電機 デザイン研究所 ホームシステムデザイン部の河村玲永子氏は「三菱電機では"心理的なストレスを感じない、快適で気持ちのいい生活"をキーワードにした新たな価値を提供していきたい」と話し、新コンセプトの立案に至る経緯を解説。家族の"ココロとカラダ"の状態変化に着目した家電製品の開発を目指すという。今回の説明会では3つの事例が参考展示とともに紹介された。1つめが玄関ドア。人が玄関のドアに近づくと、カメラが家族を認証して解錠を行う。その後、ドアのハンドルから体温や脈拍などの生体情報を取得し、体調のセンシングを実行する。さらにその結果や家族の予定などを玄関内部の壁面に表示する、というものだ。2つめが冷蔵庫。冷蔵庫に入っている食材の情報と、他の機器を通じて集積された家族の体調などの生体情報を参照し、オススメの献立メニューを冷蔵庫の扉に表示する。そして3つめがシステムキッチン。先述の冷蔵庫が選んだメニューの調理手順やポイント、進行に合わせた時間の調整などを調理台に投影して、最適な調理フローをアシストする。また、キッチンカウンターの一部に設けた非接触給電エリアでは、フードプロセッサーや炊飯器など調理家電をケーブルレスで使える。そのほか、調味料用のミニ冷蔵庫を備えるなど、これまでにはない新しい発想のシステムキッチンを提案した。○気になる製品化について記者説明会には、三菱電機 デザイン研究所長の杉浦博明氏も出席。社内における同研究所の立ち位置や理念、製品開発のプロセス、取り組みなどを紹介した。記者からの質疑応答において、杉浦氏は今回の発表はあくまで"コンセプト"であることを強調。具体的な実用化のめどやロードマップについては「例えば無線給電についても、技術仕様の標準化や電波法などの法整備の問題があって、これからクリアしていかなければならない課題が多い」とし、現段階では製品化について明言できないと説明。しかしその一方で「今後は住宅メーカーやキッチンメーカーなどとの提携も視野に入れている」と、他業界と協力して横軸で展開していく考えも明らかにした。
2015年02月13日