島津製作所は8月31日、異臭の原因物質を特定することを可能とする分析システム「GC/MS 異臭分析システム」を発表した。同システムは、島津製作所のガスクログラフ質量分析計に異臭分析に関するノウハウを有する大和製罐の技術を加える形で開発されたもので、過去の異臭問題の分析により把握されたすべての原因物質のMS情報と官能情報を組み合わせることで、どのような化合物が異臭の原因になるか分からない場合でも、すぐに分析を始め、異臭の原因物質を特定することができる。また、におい嗅ぎ装置が備わっている場合、データベースで同定された異臭成分のにおいを実際に嗅ぎ、「消毒」「ゴム」といったにおいの種類の情報と照らし合わせることで、異臭原因を確認することができる。さらに、候補と思われる対象成分の極性に応じて3種類のカラムの中から最適なものを選択可能なほか、異臭成分の中には、臭気しきい値が低く、ごく微量でも異臭と感じられる化合物があるため、微量濃度まで同定できる必要があることから、同システムでは、同社のGC/MSの高感度MRM、 SIM分析を生かし、数pptの臭気しきい値付近の成分も同定することが可能だという。
2015年08月31日■メゾンドリーファーMAISON DE REEFUR人気モデル・梨花ディレクションの「メゾンドリーファー(MAISON DE REEFUR)」がグラムール セールス初登場!「大人を楽しむ」というシンプルなメッセージが込められた、大人の女性へ向けたリアルワードローブが特別価格に。GIUSEPPE ZANOTTIやsergio rossiのパンプスやシューズ、STELLA McCARTNEYのプルオーバーやショルダーバッグなど人気ブランドのアイテムの他、雑貨も豊富に登場予定。また、秋に大活躍するコーデュロイジャケット28,080円が8,500円 (税込)のセール価格のところ、さらに1,000オフの7,500円で購入できるビッグチャンスも!サイト内にて開催中のEXTRA SALEキャンペーンとあわせてチェック!■ヴィア バス ストップVIA BUS STOP「クール&モダン」をコンセプトに海外のデザイナーズブランドをセレクトした人気ショップ「ヴィア バス ストップ(VIA BUS STOP WOMEN APPAREL)」より、SONIA RYKIEL、Alexander McQueenなど世界各国の最新鋭のデザイナーズブランドから集めたトップスやワンピース、アウターなどがラインナップ。さらに今回は、セール価格より1,000円安くなるEXTRA SALE対象アイテムも登場。KEEP IT UNREALの27,000円のボーダー柄ワンピースが会員価格で10,800円 (税込)、さらに1,000円オフで9,800円に!同時開催のヴィア バス ストップがセレクトしたバッグやシューズを集めたセールも必見。■レストローズL’EST ROSE今の時期にピッタリの、スウィートで大人かわいいコレクション!ロマンティックな世界観が魅力的なアパレルブランド「レストローズ(L’EST ROSE)」より、オフィスやデートで活躍してくれそうなレディースウェアをご紹介。フラワープリントや刺繍、レースなどを繊細に施したワンピースにスカート、ニットを中心に、バッグから小物まで華やかに取り揃えた今回のセールは、全身コーデも可能!フェミニンな愛されスタイルが完成。■エビスEBIS年齢に負けない美しい素肌へ!「エビス(EBIS)」より、この時期に嬉しいプロレベルの美顔器や自然原料を用いたスキンケア商品、サプリメントなどが勢揃い。特にオススメしたいのが、2種類の美顔器。クレンジング・導入・リフトケアの3機能を1台でできる<ツインエレナイザーPRO>は、自宅で簡単にスペシャルケアを行える、エステのフルコースのような美顔器。紫外線や冷房による乾燥で肌のターンオーバーが乱れがちな夏のお肌は、音波洗顔美顔器<ソニックセーム>で皮脂や古い角質をオフ!美容アイテムをお買い得に試せる機会をお見逃しなく。【セール日時】■ヴィア バス ストップ(VIA BUS STOP)2015年8月24日(月)19:59~ 8月31日(月)09:00セール内容をチェックする≫■メゾンドリーファー(MAISON DE REEFUR)2015年8月24日(月)19:59~9月1日(火)09:00セール内容をチェックする≫■レストローズ(L’EST ROSE)2015年8月30日(日)19:59~ 9月7日(月)09:00セール内容をチェックする≫■エビス(EBIS)2015年8月24日(月)19:59~ 9月1日(火)09:00セール内容をチェックする≫=====================その他の開催セールを見る>>=====================元の記事を読む
2015年08月21日島津製作所は8月20日、ポータブルガス濃度測定装置「CGT-7100」の販売を同日より開始すると発表した。同製品は、前機種「CGT-7000」のデザインやユーザインターフェースを一新し、装置や測定データの運用方法の多様化に合わせて開発されており、「燃焼排ガス測定用CO-CO2計」「燃料電池研究用CO-CH4計」および小流量測定タイプ「触媒研究用CO-CO2計」の3タイプが設定されている。前処理装置を本体に内蔵しているため、装置単体の測定が可能となっているほか、Wi-Fiによる無線データ通信やUSBメモリによるデータ読み出しに対応したことで、記録計がなくてもデータを確認することができる。価格は350万円~(税別、タイプやシステム構成などにより異なる)で、3タイプ合計で年間100台以上の販売を目指すとしている。
2015年08月20日女優でタレントの足立梨花、桃瀬美咲が19日映画『でーれーガールズ』のブルーレイ&DVD(ともに発売中 ブルーレイ:5,076円税込 DVD:4,104円 発売元:ポニーキャニオン)の発売記念イベントを行った。ホリプロスカウトキャラバンのグランプリでもある優希美青と足立梨花のダブル主演となる本作は、1980年と現代の時代を舞台に、恋と友情を描いた青春ムービー。そのブルーレイ&DVD記念イベントに、足立梨花と桃瀬美咲が登場した。優希とともにダブル主演の重責を果たした足立は「私の中ではものすごく心に残った作品。1週間近く岡山で撮影し、美青ちゃんとのダブル主演も初めてで役柄的にも闇のある女の子を演じてやりがいを感じて成長できました。私の代表作の一つになって欲しい映画ですね」と振り返り、演じた秋本武美役について「漫画に存在する名前を腕に彫っちゃうんですけど、どう考えても私には理解できませんでした。80年代は自分の好きな人の名前を掘っていたと聞いて『そんな時代なの?』と(笑)。最後の最後まで理解出来ませんでしたが、後半になるにつれて私に近い存在になっていきました」とやり切った様子だった。1年前にロケを行った本作。2人は本作で女子高生のコスプレ姿を披露しているが、桃瀬が「美青ちゃんも当時中学3年生で現役高校生じゃない。コスプレな5人が見れます。コスプレと笑わずにズキズキとした気持ちを色んな方に味わって欲しいです」とアピールしながら「まだまだ着たいかな(笑)」と意欲。一方の足立は「希望としては20代後半までいきたいですね」と語りながら、定番でもある恋愛の質問に「この前のイベントで今年の誕生日までに彼氏を作らないと罰ゲームみたいなことを言わされたので、そろそろ出会わないとヤバイ段階に来ています。コスプレでもいいから制服デートをしてくれる人を募集したいです」と回答していた。
2015年07月21日20代女性にも引けを取らない美肌の持ち主、梨花さん。美肌の秘訣は、なんと顔を洗わないことなんだとか。顔を洗わないとかありえない、と思う人もいますよね。でも実は、洗わないことで得られる大きなメリットがあったんです!常識を覆す「洗わない洗顔法」をご紹介します。洗顔のやりすぎはNG!美肌をつくるためには肌を清潔にしないといけない、と思いこみ、念入りに洗顔をしている人は多いのではないでしょうか。しかし、過剰に洗顔すると、肌本来の保湿力や必要な皮脂を取り除いてしまうので、毎晩クレンジングや洗顔フォームでゴシゴシ洗うことは、肌に大きな負担を与えているのです!また一日に何回も洗顔すると、乾燥や肌荒れなどの肌トラブルを招きやすいんだとか……。朝の洗顔は「ぬるま湯」だけでOK!夜にクレンジングでしっかり化粧を落としていれば、朝はぬるま湯で洗うだけで十分ですよ。髪の生え際までバシャバシャお湯をかけて、優しく両手でなでるように洗うのがポイント。また、お湯の温度はぬるめが◎。「熱いお湯で洗えば汚れが落ちやすいのでは?」と思いがちですが、高温すぎると肌の潤いをごっそり奪ってしまいます。蒸しタオルで顔全体を包み込むのも◎蒸しタオルを顔全体にあて、優しく顔を拭いていく方法もあります。特にオイリー肌の人におすすめ!私は普段このやり方を取り入れていますが、スッキリして気持ちいいですよ。日焼け止めやファンデーションのノリもいい感じです。フランス女性にならう「やりすぎない」美容法乾燥の激しいフランスでは、女性は日頃から「やりすぎない」美容法を心がけています。とにかく肌本来の油分を大切にし、肌に必要なものまで落とさないということを心がけているのだとか。またフランス女性は洗顔のみならず、化粧水のつけすぎにも敏感なのだそう。肌の乾燥が激しい場合は「化粧水断食」をして、肌が本来もつ保湿力を回復させているみたいですよ。洗わない洗顔法は、年齢を重ねた今だからこそ、取り入れたいスキンケアです。ぜひトライしてみてくださいね!
2015年07月20日島津製作所は7月16日、光感度を従来機比で約6倍に向上させつつ、1秒間に最高1000万コマの撮影が可能な高速度ビデオカメラ「Hyper Vision HPV-X2」を開発、即日発売を開始した。同製品は、従来機で実現した1秒間あたり1000万コマの撮影速度を引き継ぎながら、東北大学工学研究科の須川成利教授と共同で開発した新型CMOSイメージセンサ「FTCMOS2」を搭載することで、光感度を従来機比で約6倍向上させることに成功した。これにより、顕微鏡下のような暗い撮影条件でも鮮明な画像を得ることができるようになるとする。また、2台を同期させて撮影する機能も搭載。これにより2方向からの同時観察を可能としたほか、市販の画像解析ソフトウェアを使用して被写体の変化を3次元的に解析することも可能になったとする。なお、価格はソフトウェア込みで2900万円(税別)で、同社では国内外併せて年間20台の販売を目指すとしている。
2015年07月16日島津製作所は7月1日、米メリーランド州にある同社の米国子会社SHIMADZU SCIENTIFIC INSTRUMENTS(SSI)の施設内に「SSIイノベーションセンター」を新設すると発表した。SSIはこれまで、同社の主力製品であるクロマトグラフや質量分析計などを使用して臨床分野や食品の安全、環境・エネルギー分野などに関する共同研究を進めてきた。「SSIイノベーションセンター」はSSIのアプリケーション開発部門やソフトウェア開発部門を母体としており、授業員26名が業務にあたるという。同月下旬から本格稼働を開始し、今後5年間で合計約2千万ドルの研究開発投資が計画されている。同社は「メリーランド州には、ジョンズ・ホプキンス大学やアメリカ国立衛生研究所、アメリカ国立がん研究所などを始めとする先進的な大学・研究機関・企業が多数立地しており、特に臨床分野に関して連携を深めるのに最適な環境だと考えています」としている。
2015年07月01日島津製作所は6月17日、同社X線TVシステム「SONIALVISION G4」向けに、金属アーチファクトを大幅に低減できる独自のトモシンセシスアプリケーション「T-smart」の販売を同日より開始すると発表した。同製品は金属分離と逐次近似法を併用したトモシンセシス画像再構成方法を採用しており、従来法と比較して金属アーチファクトを大幅に低減することができる。金属の影響を受けずに骨の状態を把握できるため、人工関節置換術後の評価や骨折部の金属固定状態の経過観察に効果を発揮するとしている。「T-smart」価格は、専用ワークステーションを含み3800万円(税別)~となっている。
2015年06月17日島津製作所は6月15日、デジタル式回診用X線撮影装置「MobileDaRt Evolution EFX Version(モバイルダート エボリューション エフェックス バージョン)」シリーズのラインアップに、富士フイルムの新型FPD(フラットパネルディテクタ)に対応するモデルを追加し、即日販売を開始したと発表した。今回追加された新モデルは、14×17インチサイズながら2.6kgという軽量化と防水規格IPX6への準拠を実現した新型FPDに対応している。また、SSDと新型FPDの組み合わせにより、撮像画像のプレビュー表示を最短2秒で行えるという。なお、同モデルの価格は9000万円(税別)から、となっており、同社では同シリーズ全ラインアップで年間400台の販売を目指すとしている。
2015年06月16日島津製作所は5月28日、高速液体クロマトグラフ質量分析計LCMS-8060を発売すると発表した。LCMS-8060は同社の超高速質量分析計UFMS(Ultra Fast Mass Spectrometry)シリーズのフラッグシップモデルに位置づけられており、世界最高のスキャンスピード(30,000 u/sec)と極性反転スピード(5 msec)を両立するとともに、イオンサンプリング能力の向上により3倍の高感度化を実現した。また、新開発のイオンガイドUF Qarrayの搭載により優れた頑健性も備えており、測定部の性能低下を抑制しながら安定した連続分析を行うことが可能だという。同製品はルーチンの高感度分析に適しており、特に血液などヒトから採取した生体試料中の薬物濃度の測定(バイオアナリシス)での活用が期待される。
2015年05月28日島津製作所は5月13日、高速応答ガスモニタ「EGR-chaser 酸素濃度計測タイプ/二酸化炭素濃度計測タイプ」(型名:TLFM-2000-O2 / TLFM-2000-CO2)2機種を同日より発売すると発表した。高速応答ガスモニタ「EGR-chaser」は自動車のエンジン開発向けにエンジン吸気側の酸素濃度または二酸化炭素濃度をレーザー光を用いて高速にモニタリングしてガス状態を把握する装置で、外部EGRシステムの制御方法の改良や熱効率の最適化に貢献する。「EGR-chaser 酸素濃度計測タイプ」については、レーザ光学技術を測定原理としてエンジン吸気側の酸素濃度をモニタリングできる世界で唯一の製品だという。価格は各タイプ1200万円(ソフトウェア込み、税別)となっている。
2015年05月13日島津製作所は4月20日、大阪大学(阪大)と共同で代謝物の網羅的解析手法「メタボロミクス」の分析技術の確立・発展とアプリケーション開発を目的とした共同研究講座「大阪大学・島津分析イノベーション共同研究講座」を阪大大学院工学研究科に設置したと発表した。メタボロミクスは、生体内の代謝産物を網羅的に検出・解析し、その挙動を精密に捉えることによって細胞の生命活動を包括的に調べる最先端技術の1つで、同講座のメンター教員を務める阪大 大学院工学研究科 生命先端工学専攻の福崎英一郎 教授はその解析手法の開発および応用の第1人者。同氏は講座開設にあたって、「目的やニーズがはっきりしている研究は、それに対応した機材を購入し活用すれば済む。本講座は潜在化したニーズを掘り起こすために必要なもので、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアも含めたトータルソリューションを実現することを目的に実施される」と、その意義を説明。また、「巧遅拙速という言葉があるが、とにかく何かを70%の完成度であってもやってみる、というスピードが重要」とし、企業と大学が一緒に行うことで、そうした速度を実現できるとした。さらに、「メタボロミクスは新鋭技術であり、その有用性を試すために色々なことを行っている。医者や製薬企業、食品、バイオなど、手段の有用性の検証を行うために、目的を選んでいない。本講座も、ほかの大学でも企業でも、真にこの技術を欲している第3者が入ってくることを大いに歓迎する」とし、幅広い共同連携による潜在的なニーズの掘り起こしを速やかに実現していくことを強調したほか、「大阪から世界へ」を標榜し、海外からも研究者、企業、教育関係者など幅広く参加を募り、世界的な「メタボロミクスの梁山泊」を目指したいとした。一方、同講座の招へい教授となる島津製作所 分析計測事業部ライフサイエンス事業統括部の飯田順子氏は、「ミッションは、"技術の1つであるメタボロミクスの発展"と"質量分析計を用いた解析プラットフォームの研究開発"」とし、阪大の複数の研究者が参加するほか、島津製作所からもプロジェクトごとに研究員が参加していくことを説明。両者の技術を融合させることで、メタボロミクスの課題解決に取り組んでいくとした。阪大では、同講座用に前処理用の実験室と実際に分析を行う実験室などを設置。分析機器としては、島津製作所のガスクロマトグラフ質量分析計が3台、液体クロマトグラフ質量分析計が3台、超臨界流体クロマトグラフ質量分析計が1台すでに設置されているほか、2015年6月にはイメージング質量顕微鏡も設置される予定だという。なお、同講座は第1期という扱いで、2014年12月1日より2017年3月31日(2016年度末)までの期間、開設される予定だが、福崎氏は「成功裏に3年迎えて更新されることを両者ともに革新している」とコメントしており、長期的な研究につながるとの期待を示した。また、同講座では定期的に前処理器具と質量分析計を用いたメタボロミクスの講習会などを実施するなど、多くの人や企業に興味を持ってもらい、技術の活用に向けたオープンな取り組みも推進していくとしている。
2015年04月22日島津製作所は4月14日、血管撮影システム「Trinias series MiX package」を同日より発売すると発表した。なお、出荷開始は8月となる予定。同システムは、術前のCT画像と術中の血管撮影システムを連動させる3Dアプリケーション「SCORE Navi+Plus」や、血管壁輪郭のみを自動抽出するトレースマッピング機能「SCORE MAP」、ステントをリアルタイムで固定表示可能なPCI支援アプリケーション「SCORE StentView+Plus」などの機能強化により、治療時間の短縮と造影剤の軽減を実現した。また、2014年6月に発売した画像処理エンジン「SCORE PRO Advance」を搭載したことで、低被ばくで患者に負担の少ない治療が可能となる。価格(税別)はシステム構成によって異なるが、シングルプレーンシステムが3億円~、バイプレーンシステムが4億5000万円となっており、発売後1年間で100台の販売を目指すとしている。
2015年04月14日島津製作所は4月8日、デジタルX線一般撮影システムの新製品「RADspeed Pro EDGE package」を発売した。同製品は「RADspeed Pro」シリーズの高い操作性と被ばく低減機能を受け継ぎつつ、1回の断層撮影で任意裁断高さの断層画像を提供する「トモシンセシス」、軟部組織画像と骨組織画像を生成する「デュアルエナジーサブトラクション」、全脊椎・全下肢をカバーする長尺画像が可能となる「長尺撮影」の各種アプリケーションをオプションで搭載することができるシステム。富士フイルムのフラットパネル検出器(FPD)およびコンソールを採用するとともに、同社独自のトモシンセシス専用ワークステーションがオプションで搭載される。これらのアプリケーションを用いることで、診断能の向上につながるほか、検査の流れの中で「トモシンセシス」「デュアルエナジーサブトラクション」を行うことができ、検査のスループット向上が期待できる。また、患者にとっても、待ち時間や検査時間の短縮につながり、検査にともなう負担の軽減につながるとしている。価格は8000万円から(税別・システム構成により異なる)で、年間で30台の販売を目指している。
2015年04月09日梨花がディレクションする代官山の「メゾンドリーファー(MAISON DE REEFUR)」が、4月18日に全面リニューアルを実施する。リニューアル後の1階フロアは七つのスペースで構成され、そのうち「リビング(Salon)」ではオリジナルウエアを中心に、梨花自身が着たいと思うリアルクローゼットを追及。セレクトブランドでは新たに「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」のウエアや、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のサングラスなどが展開される。一方、大人の女性のクローゼットをイメージした「シューズ&バッグ(Placard a chaussures et sacs)」では、15SSシーズンより「シャーロット・オリンピア(Charlotte Olympia)」の取り扱いを開始。ショップ限定カラーのルームシューズセットも用意される。また、「キッズルーム(Chambre d’enfant)」では、15SSシーズンにREEFURオリジナルのユニセックスなキッズラインがデビュー。Tシャツやパーカなどストリートテイストを感じられるアイテムには、ブランドロゴ、スター柄、カモフラージュ柄などがポップにデザインされた。オープニングを飾るアイテムとして、「ルミノア(Le minor)」とのコラボTシャツも用意される。更に、「インポートセレクト(Belles choses du monde)」ではインポートのアパレル、服飾雑貨、ハウスホールドグッズなどをタームごとに展開。リニューアルオープン時には、梨花自身が上海で買い付けた「プラターヌ(Platane)」の食器が登場する。また、「リネン&ルーム(Douche et dormir)」では、「スキンウェア(Skinware)」、「オンリーハーツ(ONLY HEARTS)」などの別注ランジェリーを提供。「スーベニア&コスメティック(Cadeau et cosmetique)」では、イラストレーターのジャンヌ・デタランテ(JEANNE DETALLANTE)とコラボした、猫をモチーフとしたスーベニアアイテムが展開される。エントランス付近には梨花のインスピレーション源となった写真集やアートブックなどが並び、3月に発売された梨花の著作『MY NAME IS…RINKA AtoZ DICTIONARY』とのコラボTシャツやポーチが限定販売される予定だ。その他、「ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「クロエ(Chloe)」などの様々なブランドから、“大人を楽しむ”というコンセプトにちなんだアイテムをセレクト。アパレルからコスメ、雑貨まで幅広いアイテムを展開していく。一方、2階のカフェスペースも今回、「グルグル リーファー(GLOU GLOU REEFUR)」としてリニューアルを果たした。「OBSCURA COFFEE ROASTERS」と共同開発したオリジナルブレンドは、酸味のない飲みやすさが特徴。「ベジオベジコ(VEGEO VEGECO)」とのコラボスムージーも、新たなフレーバーが展開される。また、フードメニューでは自家農園の無農薬小麦を使用する、代官山のベーカリー「空と麦と」のパンを提供。ランチや晩御飯のおかずに便利な、ヘルシーな惣菜のテイクアウトも行われる。オープン初日には梨花本人が登場。同店限定のショッピングバッグがプレゼントされる予定だ。
2015年04月01日島津製作所は3月18日、同社の米国子会社「シマヅ プレシジョン インスツルメンツ(SPI)」が米カリフォルニア州ロングビーチのダグラス・パーク内にて建設を進めてきた民間航空機ビジネス向け新工場建屋の竣工式を執り行ったことを発表した。SPIは従来、米カリフォルニア州トーランスの工場にてエンジン・アクセサリ・ギアボックス、操縦系統/降着装置/貨物扉アクチュエータなどの組立・試験・修理事業を行っていたが、延べ床面積が倍増となる新工場ではこれらの機能に加えて、部品加工や表面処理の能力が追加されることとなる。また、修理職場の面積も従来比で2倍以上となり、取扱い品目の拡大も計画しているという。なお、同社は新工場に本社機能も移転する予定で、今後、米国顧客を中心に、世界各国の航空会社へのサービス提供を目指すとしている。
2015年03月23日島津製作所は3月16日、全自動LC/MS前処理装置「SCLAM-2000」(研究用)を発売した。「SCLAM-2000」は、遠心処理を行った採血管などのチューブと試薬、2種類の前処理専用容器をセットし、PCまたは装置本体からの操作することで、全自動で生体試料の前処理とLC/MSによる分析が実行できる装置。最大60検体のLC/MS分析を自動で実行可能で、オンラインでLC/MSに接続されているため、前処理後に試料を手動でLC/MSにセットし直す必要がない。1時間あたり約20検体を処理することが可能だ。また、1検体ごとに逐次処理を行う方式を採用しており、検体ごとの前処理反応時間の差など、個体間のばらつきをなくし、日内差、日間差を含めた再現性≦10%の分析精度を実現する(同社評価による)。バーコードリーダ(オプション)による検体のID管理や分析結果の校正機能、試薬の残量や使用期限などの管理機能、装置保守履歴の記録機能といった多彩な精度管理機能により、常に最適な状態で装置を維持し信頼性の高いデータが取得できるとしている。さらに、キャップを外した採血管や試薬をセットした後は、検体および試薬を入力する2ステップのシンプルな操作で前処理を開始できるため、手技の操作ミスを低減することができる。加えて、満杯検知センサー付きの前処理容器の廃棄ボックスや廃液タンクを装置内に備えており、感染性試料を扱う際の感染リスク低減にも工夫がなされている。なお、価格はソフトウェア込みで1750万円(税別)。
2015年03月16日島津製作所は3月12日、分光蛍光光度計「RF-6000」を発売した。同製品は、クラス最高レベルとなる350:1のS/N比を実現し、前機種の2倍以上の感度で分析が可能となり、3次元測定のスピードは約3倍に向上した。光源にキセノンアークランプを搭載したことで、点灯寿命が全機種の約4倍となる2000時間まで延び、ランニングコストの低減に貢献するとしている。また、前機種では測定ができなかった900nmまでの蛍光スペクトルを得ることができ、クロロフィルの分析では、定量の下限値を前機種から1桁改善した。さらに、従来用途だけでなく、新しい分野に対応するアプリケーションを充実させ、発光材料の効率評価のための量子収率・量子効率の測定、人工光合成を解明するための試料回収可能な低温測定などが可能となった。また、制御用ソフトLabSolutions RFを新しく導入したことで、一連の分析や装置の妥当性確認などをより簡単に行うことが可能となった。さらに、補正したスペクトルをリアルタイムで得られる機能も標準搭載したほか、本体デザインを一新したことで、試料室の大きさが前機種の約1.5倍に拡張した。価格はソフトウェア込みで265万円(税別)~となっている。
2015年03月13日島津製作所は2月25日、SCREENホールディングス(SCREEN HD)が製造する高速3D細胞スキャナ「Cell3iMager」シリーズに関して国内販売契約を締結し、製薬市場やアカデミア市場に向けた販売を開始したと発表した。3D培養した細胞塊(スフェロイド)は、通常の2D培養した細胞に比べて、より生体に近い状態のため、創薬におけるスクリーニングや毒性評価において高い有効性が示されている。Cell3iMagerはこのスフェロイドを高速スキャンし、サイズや形態から細胞の増殖や現象を正確に計測する装置。通常、細胞増殖の計測には専用に検査試薬を用い、経時変化の計測には測定点ごとにサンプルを用意する必要があるため同一サンプルでの計測は不可能だが、同装置は検査試薬が不要のため、同一細胞の経時変化を計測することができる。また、同装置にHPLCやLCMSを用いた成分分析では得られない細胞のサイズや形態の情報を付加することができ、より高精度な薬効・毒性評価の確立が期待される。最近では多能性幹細胞の分化誘導時に必要となる胚様体形成の観察にも有用であることが示されるなど用途が拡大している。
2015年02月25日シンガーソングライター、植田真梨恵がぴあのインタビューに答えた。【チケット情報はこちら】植田真梨恵は福岡県久留米市出身。歌手を志したきっかけについて「小さい時から家族で行くカラオケが楽しくて“歌う人”に憧れを。結構、本気で歌うんです。車の中で聴くラジオに皆でハモるような家族で(笑)。それでオーディションを受け始めました」と説明。中学卒業後、単身大阪へ。以降、インディーズにて音楽活動を行ない、7年の月日を経て2014年8月、全国のFM32局でパワープレイを獲得したシングル『彼に守ってほしい10のこと』でメジャーデビューを果たした。2月25日(水)には待望の1stアルバム『はなしはそれからだ』をリリース。同作について「メジャーに環境が変わった今、やりたい事はなんだろうと考えて。余計なものをそぎ落として、真ん中に歌が存在する、それを聴くことで力が溢れるようものを作っていきたいなと。今回はセルフディレクションで1曲1曲ミュージシャン対私、エンジニアさん対私といった形で作ったので手作り感もあるし、無駄なものが何もない、本当の意味でのオリジナルアルバムになったと思います。堂々とこれが“私の作品です”と言えますね」と自信をのぞかせた。彼女の楽曲は先行シングルの『彼に守ってほしい10のこと』『ザクロの実』、そしてアルバムタイトルの『はなしはそれからだ』と、一風変わったオリジナリティあふれるタイトルも印象的だ。そのことについて話を向けると「タイトルをつけるのが凄く好きなんです!アルバムだと曲名が並んだ時に違和感を感じないように、全体のバランスも見ながらタイトルをつけますね、とてもこだわってます。『彼に守ってほしい10のこと』はタイトルからつけました。『ザクロの実』は、最初の“ザクロの実が”というフレーズがメロディに乗って出てきたので、そのまま。タイトルができてから作る曲はとても早いスピードで作れますね。世界観が集約してるからかな」と語った。3月15日(日)よりワンマンツアーを開催。3月28日(土)には初めて地元、福岡でライブを行なう。「福岡は家族が来ると思うのでプレッシャーもありますが、本当に楽しみですね。来てくれた方ひとりひとりが楽しく音楽に乗れて、感動できるようなライブにしたい。皆各々の毎日があって、それぞれの生活の中で夢を見たり、心が動くことがあると思うのですが、そんな瞬間を音楽で表現できれば嬉しいですね。なるべく不純物の少ない、生きた音楽を皆さんに届けたいと思っているので、それを確かめに遊びにきてください!」と意気込みを述べた。ワンマンツアーのチケットは2月14日(土)より一般発売開始。■植田真梨恵LIVE TOUR 2015「はなしはそれからだ」3月15日(日)LIQUIDROOM(東京都)3月21日(土・祝)池下CLUB UPSET(愛知県)3月28日(土)BEAT STATION(福岡県)4月3日(金)BIGCAT(大阪府)
2015年02月12日島津製作所とオリックス・レンテックは2月2日、島津製作所製の分析機器および試験機器を対象に、島津製作所グループの保守プランを組み合わせたメーカー保守付きレンタルサービス「保守付Lレンタル」を開始すると発表した。同サービスでは、レンタル機器を保有・管理するオリックス・レンテックがレンタル期間満了時の機器の市場価値を考慮したレンタル料金を設定する。さらに、「SHIMADZU LabTotal」というコンセプトで業務支援を推進している島津製作所による同サービス向け価格での保守プランを組み合わせることで、ユーザーのコスト低減と資産・契約管理の合理化を支援するという。また、これまで、新たに機器を導入する際には、レンタル契約とメーカーとの保守契約をそれぞれ個別に締結する必要があったが、同サービスではこれらの契約を一本化することで資産管理業務の効率化を図ることができる。加えて、予算の管理面でも、突発的な保守・修理費用の発生を抑えることができるとともに、機器の保守・管理を行う島津アクセスをはじめとする島津製作所グループのサポートサービスにより、安心・安全に機器を利用できるとしている。そして、ユーザーの機器の使用ニーズに合わせたレンタル・保守期間を設定することで、資産を遊休化させることなく、不要な保守費用の発生を防ぐことができる。例えば、複数年にわたる研究開発プロジェクトにおいても、限られた予算の中で必要な機器を効率的に活用することが可能となる。今後も、両社は島津製作所グループの技術力とオリックス・レンテックの資産管理ノウハウの連携を推進し、ユーザーの業務効率の改善に向けたサービスの拡充を目指すとしている。
2015年02月04日大阪大学(阪大)と島津製作所、神戸大学、宮崎県総合農業試験場は1月27日、超臨界流体技術を用いて、多成分の一斉分析を全自動かつ高速に行う画期的な分析システムを開発したと発表した。同成果は、同大大学院 工学研究科の馬場健史准教授、島津製作所 分析計測事業部の冨田眞巳部長、神戸大学大学院 医学研究科の吉田優准教授、宮崎県 総合農業試験場の安藤孝部長らによるもの。詳細は、3月8日(現地時間)から米国ニューオーリンズで開催される「Pittcon 2015 Conference & Expo」にて発表される。従来、食品や血液などの複雑で多くの成分を含む物質を分析する前には、分離や精製といった熟練を要する前処理を人手で行う必要があったため、人為ミスによる回収率の低下や結果のばらつきが発生していた。また、この前処理工程において、空気に触れることで成分が酸化や分解してしまうこともあり、正確な測定が困難になる場合があった。今回、大阪大学と島津製作所が中心となり、超臨界流体ガスクロマトグラフィ(SFC)装置の開発に取り組み、SFCにおいて重要となる高精度の圧力制御装置を開発した。さらに、並行して、島津製作所、大阪大学、宮崎県が中心となり、超臨界流体抽出(SFE)装置の開発に取り組み、試料の吸着、脱水などのための担体や液体試料の導入技術、多検体に対応したシステム開発を行った。また、SFCとSFEを接続した装置のプロトタイプ機を構築し、大阪大学、宮崎県、神戸大学においてシステムの検証実験を行い、そこで発生した問題の解決に取り組むことで、完成度を高め、装置を製品化した。加えて、装置開発に先行して、大阪大学、神戸大学、宮崎県ではSFC-質量分析(SFC-MS)、およびSFEの技術開発に取り組み、農薬や血液成分のプロファイリングに向けた分析条件や抽出条件、化合物ライブラリを構築した。さらに、最終的にSFEとSFC-MSのオンライン化(自動化)技術に取り組み、標準試料および実試料(農産物・食品・血液)を用いてシステムの検証を実施した。そして、残留農薬分析や臨床検査における実用的な利用を目指して、多検体のハイスループット解析が可能な超臨界流体抽出分離オンラインシステムを構築したという。なお、これら開発した分析システムでは、最大48検体に対し、有機溶媒の使用量を削減するとともに、不安定な試料であっても、熟練の技術を要さずに前処理、分離および検出を高感度・高速かつ自動で行える。例えば、食品中の残留農薬の分析では、従来は攪拌や遠心分離などで約35分かかっていた前処理を5分に短縮できるのに加え、有機溶媒の使用量をおよそ1/10に削減することができ、これまで複数の装置が必要だった分析も、この分析システムだけで約500種類の成分を一斉に測定することができるとしている。研究グループでは、今回の成果が、バイオマーカーの探索による超早期診断やテーラーメイド医療(臨床分野)、薬効分析・毒性評価(創薬分野)、食品中の栄養・機能成分の研究(食品分野)などで活用されるのを期待するとコメントしている。
2015年01月29日島津製作所は1月23日、大阪大学大学院 情報科学研究科 バイオ情報工学専攻 代謝情報工学講座との共同研究の成果として、「LC/MS/MS MRMライブラリ代謝酵素(酵母)」を発表した。価格は120万円(税抜き)。同製品は、微生物による物質生産の研究において、迅速かつ簡便に同社のLC/MS/MSを用いた代謝酵素の定量プロテオミクスを行えるようにしたライブラリであり、バイオエタノールなどの物質生産や真核生物のモデル生物として基礎研究が行われている出芽酵母の中央代謝経路に関連する228種類の代謝酵素を測定するための分析条件(計3584 MRMトランジション)を収録している。従来の方法は、1つのタンパク質に対する測定条件の開発フローに約8時間といった長時間を要することが課題だったが、ラボで検証済みの同メソッドによって、スムーズに分析業務を開始することができる。さらに、安定同位体で標識したペプチドのMRM条件も収録しており、生育条件や遺伝子型などの異なるサンプルにおける代謝酵素の存在量の差異を、高い精度で解析することも可能となっている。また、代謝酵素の定量プロテオミクスをより身近なものとする同ライブラリによって、バイオ燃料開発などの生物工学分野をはじめ、酵母を活用した高品質な食品開発や酵素の機能解析などの食品化学分野、生化学、メタボロミクス分野などの最先端の研究開発をサポートするとしている。
2015年01月24日島津製作所は1月13日、マレーシアに販売会社「Shimadzu Malaysia Sdn. Bhd.(SML)」を設立したと発表した。また、同国に分析計測機器の製造拠点を新設する計画も同時に明かされた。マレーシアではこれまで、分析計測機器は現地代理店を通じて販売していたが、SMLが設立されたことで、直販・直サービス体制が確立されたことになる。医療機器はシンガポールの現地法人「SHIMADZU (ASIA PACIFIC) PTE LTD.(SAP)」のマレーシア支店を開設して直販体制をとっていたが、新販社の医用部門として統合する。同社はこの新体制により、マレーシアにおいて2018年には分析計測機器1505万ドル、医用機器520万ドルの合計約2025万ドルの売り上げを計画している。新工場についてはSAPの主力商品である高速液体クロマトグラフおよび紫外可視分光光度計の生産を2016年より開始し、順次生産品目を拡大していく計画で、液体クロマトグラフの一部製品についてはSAP以外にも中東・アフリカを管轄する海外子会社に向けて供給する。
2015年01月14日島津製作所は12月18日、本社内に設置しているEMCセンターがTUV Rheinland Japan(TRJ)の任命サイトとして認証されたと発表した。TRJは、ドイツに本社のある国際的第三者認証機関であるTUV Rheinlandグループの日本法人で、製品の安全認証や品質システム審査、世界各国の法規制による適合性評価・審査・認証などの業務を行っている。日本の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(略称:医薬品医療機器等法)」や欧州の「医療機器指令」で求められる第三者認証の実施機関であることから、島津が製造販売する医療機器は従来よりTRJの評価を受けて認証書などを取得してきた。島津のEMCセンターは、10m法大型電波暗室31基と小型電波暗室2基を備え、8月にISO/IEC 17025(試験および校正を行う試験所の能力に関する一般要求事項)の試験所認定を取得した。管理された設備とEMC技術者の認定資格iNARTEを有する専任技術者により、各種国際規格のEMC試験を開始している。そして今回、EMCセンターがTRJの任命サイトとして認められた。これにより、自社の設備・人員でテストレポート取得のためのEMC試験を実施することができるようになったため、開発期間の短縮と開発コストの削減が期待できる。また、任命サイトであることは、一定の試験設備と能力を備えているとして対外的な信用力が増すことにもつながるとしている。なお、今後TRJが策定したテストプランに基づき島津が実施したEMC試験データレポートは、TRJがEMC適合性にかかるテストレポートを発行するにあたり、有効なデータレポートとして取り扱われることになるという。
2014年12月19日島津製作所は12月17日、X線TVシステムSONIALVISION G4向けに、1回の断層撮影で任意裁断高さの断層画像を提供するトモシンセシスアプリケーションを発表した。同社は、トモシンセシスをオプションでX線TVシステムのフラッグシップモデルである「SONIALVISION Safire」に搭載している。10年以上にわたり研究と改良を重ねてきたFPDによるトモシンセシスは、被ばく線量と金属アーチファクトを低減しつつも高精度な断層画像を得ることができるため、整形外科領域や胸部領域、消化器領域などにおいて新たな付加価値を与えるアプリケーションとして活用されている。今回、より多くの臨床現場でトモシンセシスを使用できるように、多様な検査やさまざまな検査環境に柔軟に対応する多目的X線テレビシステム「SONIALVISON G4」へのトモシンセシスの搭載をオプションで開始した。具体的には、1回の直線断層走査から得られる撮影データから、複数枚のデジタル断層画像を簡単に得ることができる。また、得られたデータより断層面を何度も再構成できるため被ばく線量を低減でき、さらにコリメーションによりX線照射視野を絞ることで、観察部位以外への被ばくを避けることができる。そして、さまざまな寝台角度での撮影が可能であり、脊椎や両膝の関節など17インチの広い範囲を立位にて荷重を加えた自然な体位で観察できる。この他、整形外科領域にて、ボルトやプレートなど金属固定された部位の術後の経過観察を行う場合に、画像診断を困難にしている金属アーチファクトが抑えられるため、骨の癒合状態などの金属周囲の骨評価が容易である。さらに、「SONIALVISON G4」を有効に活用できるように、歪みの少ない長尺画像を提供する「SLOT Advance」、骨密度測定を可能にする「Smart BMD」をアプリケーションとしてラインアップしている。これら新たな臨床価値を提供する多彩なアプリケーションにより、臨床現場における検査・診断を強力にサポートするとともに、医療機関におけるX線TVシステムの稼働率の向上にも寄与していくとしている。なお、価格は3000万円(税抜き)から。
2014年12月18日島津製作所は12月16日、イタリア・メッシーナ大学のL・モンデロ博士のチームが考案したLC-GC×GC-MS/MSシステムを製品化し「5D Ultra-e」として同日より発売すると発表した。同製品は、超高速液体クロマトグラフ(HPLC)と包括的2次元ガスクロマトグラフ(GC×GC)、トリプル4重極質量分析計(MS/MS)という5つの次元の分析をオンラインで接続したシステム。GC×GCは、異なる特性を持つ分離系を組み合わせることで、従来のガスクロマトグラフでは分離しきれなかったさまざまな成分を含む試料の網羅的測定ができる。同システムではGC×GCの前処理としてLCという別の分離モードを追加し、非常に複雑な試料をGC×GCとは異なる特性でグループ分けしておくことで、より詳細なGC×GCを実現した。LCで分離された試料は、必要な成分のみオンラインでGC×GCに注入され、濃縮による高感度化とスループットおよび安定性の向上をもたらすという。検出器には同社のUFMS(Ultra Fast Mass Spectrometry)シリーズよりトリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計GCMS-TQ8040を導入し、GC×GCで分離された成分をトリプルMSでより詳細に分析する。すべての成分を対象とするノンターゲット分析だけでなく、複雑な試料から目的成分に対象を絞るターゲット分析も実現した。また、すべての装置を専用ソフトウェアから一括で管理可能にし、高度な分析とワンクリックで分析が開始できる簡便さを両立させたという。なお、価格は4917万円~(税別)となっている。
2014年12月16日島津製作所と住商ファーマインターナショナルは12月15日、小動物用近赤外蛍光イメージングシステム「可搬型in vivo蛍光イメージングシステムSAI-1000」のアプリケーションの共同開発に一定の成果が得られたことから、同装置の販売契約を締結したと発表した。蛍光イメージングとは、蛍光ラベル化されたプローブを生体内のターゲット分子や細胞・臓器に集積させ、生体物質の発現、細胞・臓器の機能、プローブの動態を体外から空間的・時間的にモニタリングする技術である。現在、がん転移メカニズムの解明や再生医療など、実験動物を用いたライフサイエンス研究に必要不可欠な技術となっている。同製品は、従来の近赤外蛍光イメージングで用いられている700~800nmの波長帯よりも、さらに長い1000nm以上の近赤外域を使用したイメージングシステムで、生体組織による光散乱および光吸収の影響を軽減し、従来にない高解像度で高精細なイメージングを実現している。さらに、動物管理区域などに持ち込んで迅速に測定したいというニーズに応え、一人でも移動が可能なコンパクトなサイズと重量も兼ね備えている。今後、島津製作所から住商ファーマへ装置を供給し、住商ファーマは国内の販売網および販売店を通じて市場展開を行う。住商ファーマは、国内のin vivoイメージング市場で培った豊富な経験と長年の顧客層を元に、当初3年間で20台の販売を目指す。価格は2500万円(税抜き)。また、将来的な海外展開についても両社で検討を行う予定。
2014年12月16日島津製作所は12月9日、京都市の本社工場内の研修センター2階にある分析計測機器ショールームをリニューアルし、「Science Plaza」を開設したと発表した。同ショールームでは「ライフサイエンス」「環境・新エネルギー」「食の安心安全」のような分野ごとに製品を展示しており、同社の分析計測機器や技術が社会の中でどのように活用されているかを紹介している。また、分析計測機器のほか、航空機器、産業機器、油圧機器、光学デバイス関連の事業や製品も展示しており、研修センター1階の医用機器ショールーム「メディカルセンター」と合わせて、同社の事業概要を知ることができる。同社は「Science Plaza」の開設にあたり、床面積を約2.5倍の800m2に拡張。オープニングエリアには、島津製作所の装置や技術を用いて得た最新の映像や、京都の風景映像が流れる複数のディスプレイが配置される。さらに、共同研究に関する取り組みや、2015年3月31日に創業140周年を迎える同社の歴史にも触れることができる。
2014年12月09日島津製作所は11月25日、ランニングコストの低減と長期的な安定稼動を実現したオンライン全窒素・全りん計「TNP-4200」を発表した。現在、対象の水域やそれに流入する河川へ排出される汚濁物質の総量を一定量以下に削減し、水質環境基準を確保するための制度として、水質総量規制が定められている。オンライン全窒素・全りん計は、この規制で指定されている測定方法に基づいて、排水中の全窒素と全りんを測定する装置で、工場や下水処理場など、さまざまな事業場で導入されている。同製品は、従来機種の省電力設計をさらに見直し、消費電力を10%削減した。また、測定後に出る廃液量を30%削減しているため、廃液処理のサイクルを従来の1カ月間隔から2カ月間隔に延長でき、処理コストを低減することができる。さらに、試薬費用も年間1万3000円からと低価格であり、連続稼動が必要なオンライン計の運用にかかるコスト全般を削減することが可能である。そして、多くの試薬を間違いなく簡単に交換できるように配管や試薬トレイ、試薬ボトルを一新し、試薬交換にかかる時間を半減させた他、独自の2連ロータリーバルブとシリンジポンプに機能を集約したシンプルな構造を継承しつつ、ロータリーバルブは回転制御機構を一新し、より長期的な安定動作を可能とした。また、懸濁物の噛み込みに強いセラミック製の部品を用いるなど耐久性を向上させることによって、交換周期の大幅な延長を実現した。この他、動作異常検知機能をさらに充実させた。これにより、部品の故障などの異常を常に監視できるので、ダウンタイムを短縮し、確かな測定を行うことができる。加えて、内部の配管には自動洗浄機能を標準搭載しており、サンプルの残存によって藻や細菌が増殖し測定結果に悪影響を与えることを防ぐ。さらに、オプションの試料前処理装置にも、自動洗浄機能や試料中の懸濁物質を砕いて採水できるホモジナイズ(均質化)機能を搭載しており、煩雑なメンテナンスの頻度を抑えながら安定した動作を実現するとしている。なお、価格は434万円(税抜き)から。
2014年11月27日