ダイエットやデトックスに効果的といわれる、腸内洗浄。自宅でできる専用キットなども販売されていますが、素人が自分でやっても問題はないのでしょうか?専門家に聞いてみました。医療現場で腸内洗浄が行われるケースは、腸の病気治療や出産、また、直腸の下でカチカチになった便が出口をふさいでいるのを除去するなど、いわば緊急性を伴うことが多い処置です。健康であれば、大腸は自らのぜん動運動や分節運動などを通して、12~24時間かけてゆっくり便として固め、排せつを迎えます。でも、ひどい便秘になってしまうと、とにかく憂うつだし、肩は凝るし、肌荒れや頭痛など、不快な症状がたくさん。そんな時に腸内洗浄は、腸をうがいするみたいに、あっという間にキレイになりそうで、試してみたくなってしまうひともいるでしょう。海外では、日本よりも腸内洗浄がかなり盛んでスパなどでも気軽に利用できることも。ところが、最近になって、米ジョージタウン大学医学部の博士らが、自宅やスパでの腸内洗浄には嘔吐(おうと)、けいれん、腎不全などさまざまな副作用をもたらす可能性が高いと医学誌に発表。これに対し、国際腸内洗浄協会が、「結腸洗浄療法は、訓練を受けた療法士がFDA(米国食品医薬品局)に登録済みの装置と、使い捨ての鏡や直腸ノズルを用いて行えば安全である」と真っ向から意見しています。つまりは、安全な使い方もあれば、重篤な被害をもたらすこともあると言えるでしょう。もしも排せつを腸内洗浄に頼ってばかりいると、腸の運動機能は衰えるばかりか、自然な便意が起こりにくくなる可能性も十分考えられます。逆に、腸の粘膜が過敏になって一日に何度も便意を催すことになったり、肛門(こうもん)に挿すノズルで腸の粘膜を傷つけてしまい、感染症を起こしたケースもあったそうです。腸内洗浄に頼る前に、腸の環境を正常に整えることが大切です。まず、体本来の機能を衰えさせないために、普段の食生活をきちんと正す。水分、食物繊維の十分な摂取を心掛ける。そして、腸の動きを活発にするため、腸を温め、よく歩き、適度な運動やマッサージに努めてみて。それらを試した上で、「どうしても」という時に、医師の監修にもとづく信頼できるキットを、定められた正しい使い方で使用してください。腸内洗浄キットを使う時は、それぐらい慎重な態度が必要でしょう。腸内洗浄は最後の手段!と心得て、できれば病院で医師にしてもらった方が安心ですね。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年11月14日サプリメントメーカーのわかさ生活は、静岡県立大学・熊澤茂則教授との共同研究で、「アントシアニンによる視覚改善作用の評価法」の構築を実施。研究成果を11月10日、静岡県静岡市の「静岡県男女共同参画センター・あざれあ」で開催された「第17回日本フードファクター学会(JSoff)学術集会」と「第9回日本カテキン学会総会合同大会2012」(静岡県)で発表した。ブルーベリーの中でも、北欧産野生種ビルベリーは健康成分である「アントシアニン」を豊富に含むとして機能性研究が続けられている。しかし、「アントシアニン」がどのように目の機能維持に働いているかの「視機能改善メカニズム」の研究は少ないのが現状だという。同研究では、その背景に「視機能改善メカニズム」を評価する方法の構築がなされていないためと考え、「アントシアニン」による「視機能改善メカニズム」の解明に挑戦するための「視機能改善作用の評価法」を確立。ヒトの網膜にもともとある物質の量を解析することで、ヒトの目のダメージを測定することができるという。同社では、この評価法が「アントシアニン」の作用メカニズムの解明に大きく貢献できるのではないかと期待している。なお、アントシアニンの詳しい働きについては、同社が運営する「ブルーベリー研究室/アントシアニンの科学」で確認することができる。そのほかの研究結果は、同社企業サイト内の「わかさ生活研究所/研究発表」を参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月14日カルピスは、乳酸菌発酵乳の中から記憶力向上作用を持つペプチドを確認したと発表した。この成果は、同社発酵応用研究所と中部大学応用生物学部・横越英彦教授との共同研究で得られたもので、同研究結果は23日~26日、第64回日本生物工学会大会で発表された。同社は1970年代より、「カルピス」を製造する過程で生み出される発酵乳である「カルピス酸乳」の機能性研究を続けており、特に「カルピス酸乳」に含まれる乳酸菌ラクトバチルス・ヘルベティカスで発酵させた発酵乳に着目し、これまでに寿命延長、抗腫瘍、免疫賦活、血圧降下、疲労回復、ストレス低減などの作用があることを明らかにしてきた。さらに、発酵乳の”記憶障害の予防”および”記憶力の向上”作用を確認。今回の研究では、発酵乳の中の“記憶力向上”作用に関与する成分を発見し、同成分が乳酸菌が牛乳に含まれる乳たんぱく質を分解することで得られるペプチドであることが明らかとなった。発酵乳から発見した、乳酸菌が作り出したペプチドをマウスに与えることにより、有意に短期記憶障害を予防し、「記憶障害の予防」に効果があることを確認した。また、2日後の記憶保持が有意に向上し、「記憶力の向上」も確認された。この作用はヒトにも期待され、「もの忘れ」の予防や「脳機能の維持」に役立つ可能性がある。同社では、今後も研究を継続し、関連する検証を積み上げていく、としている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月29日食物繊維と腸にフォーカスしたレシピブック『HEALTHY&YUMMYヘルシー&ヤミー肌美人のファイバーレシピ』(2011年6月27日刊/¥1,260)のプレスパーティーが、代官山のローフードレストランMannaで行われた。本の監修にはビタミン栄養学やアンチエイジング学を得意とするプレニュートリショニストのKIYOを迎え、レシピ本やブログなど大人気の野菜料理家・庄司いずみ、数々のセレブを虜にしたトップエステティシャン・Hanae、ローフード・リビングフード料理研究家・福岡淳子、日本のみならず世界で活躍するモデル小水彩といった4人の個性あふれる“肌美人”たちがファイバーレシピを公開。さらにブックデザインにパリのメゾンと深いかかわりをもつアートディレクターを迎え、これまでの健康志向のレシピブックとはまた違ったオシャレな雰囲気で作り上げられている。すべての女性たちに一度読んでほしい一冊だ。パーティーでは、このレシピブックの中から厳選されたメニューや、低速回転で圧搾可能なスロージュースを使った生ジュースが振舞われた。すべてオーガニック食材を使われているとのことで、生命力溢れる味わいが印象的。来場した関係者も、健康的な食生活を実践している人や、食事から作りあげる美を意識している人が大半だった模様。美や健康を作り上げるのは間違いなく“食”であることを実感した一夜となった。一部では腸は第二の脳とまでいわれるほど、私たちの体にとって大事な器官。この『HEALTHY&YUMMY ヘルシー&ヤミー肌美人のファイバーレシピ』には、「お肌がキレイな人は腸美人」「腸はココロの鏡」など、腸と上手につきあっていくヒントが多く書かれている。あなたも腸美人、はじめてみてはいかが?
2011年08月17日