4月19日(日)大阪・ROCKTOWN、5月4日(月・祝)東京・CLUB QUATTROでライブを開催する俳優・歌手の斉藤秀翼がぴあのインタビューに答えた。【チケット情報はこちら】斉藤秀翼はテレビ朝日スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』でのキョウリュウブラック/イアン・ヨークランド役などで知られる。そうした俳優活動の傍ら、今年の2月にミニアルバム『PARTY!』でCDデビュー。「音楽活動は念願だったので、凄く嬉しかったです。色々な巡り合わせが良い方向に重なった結果ですね。自分の性格的に長期的な計算とかができるタイプではないので、その場その場で人との縁というのを大切にしているんですが、それが様々な方が参加してくれたこの作品に出ているかなと思います」と話した。リリースして1か月経った同作の印象について聞くと「CDを出すというのが初めてだったので、何もかも勉強になりました。その点は次の作品に活かそうと考えています。この作品を出して何度かライブをやったのですが、そこで気づいたのは“自分はライブをやりたかったんだ!”ということ。戦隊のショーをやっている時も思っていたのですが、その空間はその時しか感じられないものだし、そこに来て下さるお客さんと共有できるのが楽しい。今の時代にCDを出せるという喜びはもちろん噛みしめつつ、ライブは1回1回大事にしていきたいし、これからもっと上手くなりたいですね」と語った。今後については「芸能活動をはじめてすぐ位の話なんですけど、僕の叔父がボソッと僕に“今は自分で自分を作っていく時期だ。ある程度まで行ったらそこからは周りが作って行ってくれるから”って言ってくれたのが印象に残っていて。ファンの方や多くのスタッフの方の力をお借りしたという意味で、今回の音楽活動はまさにそれだなって。ただそこに甘えず、例えばCDについては作曲であったり、プロデュースであったりとかもっと自分の占める割合を増やせていければと思っています。あと、東京以外でライブをやるのは4月の大阪が初めてになるので、これから先はもっと違う地域にもライブをやりにいけたらなって思います」と意気込んだ。斉藤秀翼のライブは4月19日(日)大阪・ROCKTOWN、5月4日(月・祝)東京・CLUB QUATTROで開催。チケットは発売中。
2015年03月23日神永学の人気小説シリーズにして、これまでに何度も舞台化を重ねている「心霊探偵八雲」。その新作、舞台版 『心霊探偵八雲 祈りの柩』が、2月11日、東京・新国立劇場 小劇場にて初日の幕を開けた。『舞台版 心霊探偵八雲 祈りの柩』チケット情報死者の魂が見えるという、不思議な赤い左眼を持った大学生・斉藤八雲。そんな八雲のもとに、宇都木という青年が心霊現象の相談にやって来る。彼いわく、ある泉で女の幽霊を目撃して以来、友人の佐和子が憑依され、歌い続けているらしい。一方、八雲の数少ない理解者で、未解決事件特別捜査室の刑事・後藤和利のもとには、かつての相棒・桐野からある相談が持ち込まれ……。幽霊という異界の現象を扱いながらも、本シリーズが単なるファンタジーに収まらないのは、その根底にしっかりとした人間ドラマが描かれているためである。本作では泉で起きた幽霊事件と、後藤刑事のもとに持ち込まれた殺害予告事件。このふたつの事件を巡り、さまざまな感情が入り組んだ、複雑な人間模様が紡がれていく。特に注目したいのは、本シリーズの人気キャラクター、後藤刑事の過去が明らかになる点。これまでにない、後藤の切ない一面を垣間見ることが出来る。もちろん本作がミステリーとして極上であることは、もはや言うまでもない。謎が謎を呼ぶ展開。徐々に明らかになる、登場人物たちの関係性。そして導き出される、悲し過ぎる真相。誰もが誰かを思い、行動した結果、そんな悲劇が待ち受けているとも知らずに……。八雲はその抜群の推理力を生かし、時に緻密に、時に大胆に、この事件に隠された真実を追い求めていくのである。主人公・八雲を演じるのは、前作『~いつわりの樹』(2013年)に引き続き、若手期待の久保田秀敏。クールで飄々とした八雲というキャラクターを、すでにしっかりと我が物にしている。八雲との腐れ縁が続く小沢晴香役には、美山加恋。シリアスなシーンの多い本作では、友達以上・恋人未満という八雲と晴香の関係性が、何とも微笑ましく映る。また後藤刑事役の東地宏樹と、後藤の相棒・石井役の佐野大樹のコンビは今回も健在。彼らふたりのコミカルなやり取りも、作品にいいスパイスを与えてくれている。さらに八雲と後藤のあるシーンでは、彼らが奇妙ではあるが、しっかりとした友情で結ばれていることを再確認させてくれる。原作ファンはもちろん、演劇ファンからミステリーファンまで、幅広い観客を満足させることができる良作である。東京公演は2月22日(日)まで。その後、2月27日(金)から3月1日(日)まで大阪・ABCホールでも公演。取材・文:野上瑠美子
2015年02月13日神永学の大ヒット小説にして、漫画、アニメ化などを通し、ファン層を拡大し続けている人気シリーズ『心霊探偵八雲』。5度目の舞台化となる、舞台版『心霊探偵八雲祈りの柩』は、今回のために神永が書き下ろした、完全新作オリジナルストーリーである。そこで前作に引き続き主人公の斉藤八雲を演じる、久保田秀敏に話を訊いた。舞台版『心霊探偵八雲 祈りの柩』チケット情報死者の魂が見える赤い左眼を持った青年・八雲が、その能力と抜群の推理力を活かし、不思議な事件を解決していく本作。もちろんジャンルとしては“ミステリー”なのだが、それだけにおさまらない魅力があると久保田は言う。「事件を解決することは大前提としてあるんですが、そこにさまざまな登場人物が絡み合い、その心情や関係性がどんどんシンクロしていく。だから人間ドラマとしてもすごく深い作品だなと思います。さらに八雲には見たくないものまで見えてしまうわけで、その分、人一倍苦労を味わっている。いわゆる表の世界だけではない、八雲にしか分からない心霊という裏の世界のドラマも描かれていて。それがこの作品の大きな魅力のひとつだと思います」久保田演じる八雲は、どこか飄々としており、感情の起伏をあまり表に出さない人物。そんな八雲像を体現するため、久保田はさまざまな角度からのアプローチを試みたらしい。「小説や漫画、アニメなど、それぞれの媒体で八雲像っていうのは微妙に違うんですよね。だからまずはそれらを重ね合わせつつ、自分なりの八雲として徐々に深めていった感じです。あと何よりお客さんが求めているのは、いかに原作に忠実であるかということ。つまりお客さんの意見を聞くことが八雲への近道だと思い、そこからつくっていった部分もたくさんありましたね」八雲と同じ大学に通い、腐れ縁なのが、美山加恋演じる小沢晴香。「シャイでなかなか本音を言わない八雲ですが、実は晴香のことが好きで、非常に信頼している。晴香もまた八雲に思いを寄せているのに、ついいがみ合ってしまって……。そんなふたりのやり取りは見ていてとても微笑ましいと思いますし、晴香といる時と普段の八雲のギャップ。そんなところにファンの方は、キュンとしてくれるのかなと思います(笑)」本格的な心霊事件だけでなく、晴香との恋の駆け引きや、さらに本作では後藤和利刑事の過去も描かれるという。「また新しい八雲を見せたい」と久保田が意気込む、待望の新作の開幕までは、もう間もなく。公演は2月11日(水・祝)から22日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場、2月27日(金)から3月1日(日)まで大阪・ABCホールにて。なお、東京では2月15日(日)の追加公演が決定。チケットは1月18日(日)午前11時より発売。取材・文:野上瑠美子
2015年01月16日伊坂幸太郎の人気小説を映画化した『ゴールデンスランバー』で、斉藤和義が自身初の映画音楽監督を務め、主題歌であり物語の鍵を握るビートルズの名曲「Golden Slumbers」を自らカバーすることが発表された。原作は2007年に発表され、翌年の「本屋大賞」および「山本周五郎賞」を受賞したサスペンス。堺雅人、竹内結子をキャストに迎え、首相暗殺の濡れ衣を着せられた一般市民の男の逃亡劇を描く。斉藤さんは音楽監督という立場で、主題歌、エンディングテーマだけでなく劇中の全ての音楽を担当しているが、エンディングテーマの「幸福な朝食、退屈な夕食」を巡っては、伊坂さんとの“奇縁”が明らかに。伊坂さんはこの曲を聴いて、会社勤めを辞めて作家一本でやっていく決意を固めたということで、斉藤さんのファンであることを公言している。ちなみに、斉藤さんは、本作と同じく伊坂さん×中村義洋監督のコンビによる『フィッシュストーリー』でも、劇中のパンクバンドが演奏する楽曲をプロデュースしており、伊坂作品で音楽に携わるのはこれが2度目。斉藤さんは今回の音楽監督という仕事について「映画の規模も大きいと聞いてたし、出演者のみなさんも豪華だし、責任重大だって感じましたね。サントラってずっとやってみたいと思ってたことだから、声を掛けてもらったときは『いいんですか!?』って思ったけど、ぜひぜひってことでやらせていただきました。まだラフの段階の映像を見ながら、監督とイメージのすり合わせをしてスタジオに入り、一人でやってみたりバンドを集めてジャムってみたり。監督もレコーディングに立ち会ってくれて、その場でどんどん決まっていく感じですごくやりやすかったですね。なんせ、映像を見ながら演奏するってのも初めてだったので、おもしろかったっす」とコメント。主演の堺さんは「ビートルズの原盤『アビー・ロード』では、メドレーのなかの橋わたしのようなつかわれ方をしているこの曲ですが、斉藤さんの歌をきいて、独立した曲として人を感動させる力をもっているのだなとおもいました」と“斉藤版”「Golden Slumbers」の感想を語ってくれた。「黄金のまどろみ」と直訳されるこの「Golden Slumbers」、原作小説の中で描かれるスリルや郷愁といった様々な要素を見事に彩り、重要な役割を果たしているが、映画では、観客の心にどのように響きわたるのか?『ゴールデンスランバー』は1月30日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ゴールデンスランバー 2010年1月30日より全国東宝系にて公開© 2010「ゴールデンスランバー」製作委員会■関連記事:堺雅人&竹内結子、『ジェネラル・ルージュ』の次は伊坂作品で恋人役!
2009年11月11日