7月29日に登場するWindows 10に備え、Windows 8.1をメンテナンスしておきたい。使用頻度が低く、今後も使う機会が少ないアプリケーションのアンインストールなどだ。最初に目を向けるのは、OSの動作に大きく影響を与えるスタートアッププログラムではないだろうか。今回はOS起動時に自動実行するスタートアッププログラムを整理しよう。○スタートアッププログラムの登録場所スタートアッププログラムの構造は、Windows 2000以降から現行のWindows 8.1まで大きく変わらない。特定のフォルダーとレジストリの2カ所でプログラムを自動実行し、多様な機能を実現してきた。まずフォルダーは「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」と、「%ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」だ。前者はサインインするユーザー専用のスタートアップフォルダー、後者はPCにアカウントを持つユーザー全員が参照するスタートアップフォルダーとなる。これらのフォルダーに登録された実行プログラム(もしくは実行プログラムへのショートカット)が、Windows 8.1が起動したあと自動的に実行される仕組みだ。一方のレジストリは多岐にわたる。下記は64ビット版Windows 8.1を例にまとめたものだが、この他にも「次回起動時にセットアッププログラムを登録」するための、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components」キーなど枚挙に暇がない。この連載ではレジストリ操作は行わないため詳細は割愛するが、Windowsはこのようにフォルダーとレジストリエントリで、スタートアッププログラムを管理しているのだ。なお、近年はタスク(スケジューラ)から設定する諸条件でプログラムを起動するものも増えている。クリーニングという観点からは、こちらもチェックしなければならない。○タスクマネージャーで整理するスタートアッププログラムを整理するには、標準的なフォルダーやレジストリエントリ両者が対象となる。その際に役立つのが「タスクマネージャー(taskmgr.exe)」だ。下図は実行ファイル名で起動しているが、「Ctrl」+「Shift」+「ESC」キーを押して起動しても構わない。タスクマネージャーを起動したら、ウィンドウ左下の「詳細」をクリックして、詳細表示に切り替えよう。「スタートアップ」タブには、プログラム名の他に「発行元」や「状態」、「スタートアップへの負荷」が並ぶ。例えば負荷が「高」の場合、プログラム実行時に一定時間を要していることを意味する。コンテキストメニューに並ぶ「無効化」や「無効にする」ボタンを押すことで、スタートアッププログラムの自動起動を無効にすることが可能だ。ポイントはスタートアッププログラムが、どのアプリケーションに影響を及ぼすかという点。先ほどのコンテキストメニューから「ファイルの場所を開く」を選択して、実行ファイルを格納するフォルダーを開いて確認しよう。スタートアッププログラムを無効にすると、アプリケーションが正常に動作しない例もあるため、無効にする意味と結果を踏まえながら取捨選択してほしい。阿久津良和(Cactus)
2015年07月02日アスクは30日、ZOTAC製のベアボーン「ZBOX C」シリーズを使ったコンパクトPC「ZBOX CI321 nano with Windows 8.1 with Bing」を発表した。7月下旬より発売し、価格はオープン。店頭予想価格は40,000円前後。127mm四方のきょう体を使ったコンパクトPC。ハニカム構造のきょう体デザインを採用し、ファンレス設計とすることで騒音のないシステムを構築できる。CPUはIntel Celeron 2961Yを搭載。2GBのDDR3Lメモリと32GBのM.2 SSDも標準で搭載する。TDPは約11.5W。VESAマウントへの取り付けも可能。主な仕様は、CPUがIntel Celeron-2961Y(1.1GHz)、メモリがDDR3L 2GB、ストレージが32GB M.2 SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。OSはWindows 8.1 with Bing 64bit。主なインタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×2、IEEE802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、HDMI×1、DisplayPort×1、USB 3.0×4、USB 2.0×1、ヘッドホン出力 / マイク入力 / 光デジタル出力、3in1カードリーダーなど。本体サイズはW127×D127×H45mm。
2015年06月30日恵安は25日、Windows 8.1 with Bingを搭載した10.1型タブレット「KEM-100BU」および、7型タブレット「KEM-70B」を発表した。発売は6月27日で、価格はオープン。店頭予想価格は、10.1型モデルが税込34,800円前後、7型モデルが税込15,800円前後。○KEM-100BUCPUにIntel Atom Z3735F(1.33GHz)を採用した、1,280×800ドット解像度の10.1型IPS液晶搭載タブレット。メモリは2GB、ストレージは32GBなど。通信機能はIEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0。インタフェースはUSB 2.0×1、Mini HDMI×1、microUSB 2.0×1、MicroSDカードスロット、3.5mmオーディオジャックなど。カメラ機能はアウト200万画素/イン200万画素。本体サイズはW257×D10.1×H172mm、重量は619g。バッテリ容量は7800mAh。○KEM-70BCPUにIntel Atom Z3735G(1.33GHz)を採用した、Windowsタブレット。ディスプレイは1,024×600ドット解像度のマルチタッチ対応液晶を搭載する。メモリは1GB、ストレージは16GB。このほかの仕様は10.1型モデルに準じるが、カメラは30万画素のインカメラのみ搭載する。本体サイズはW188.5×D8.5×H108.5mm、重量は271g。バッテリ容量は2600mAh。
2015年06月26日約1カ月後には登場するWindows 10。Windows 8.1に対しては、Windows Update経由のアップグレードが予定されている。だが、Windows Updateは意外と不安定だ。そこでWindows 10登場前に、Windows Updateの自動メンテナンス方法を紹介する。○Windows Updateのエラーコード問題を解決する1998年6月(日本語版は8月)リリースのWindows 98から実装したWindows Update。Microsoftが公開した修正プログラムを、自動的に適用する便利な仕組みだった。一方で多くのトラブルがあった(ある)のも事実である。今回、更新プログラム適用によるトラブルには触れず、Windows Update本体の問題を見ていく。Windows Updateはエラーの発生をコードで提示するため、ユーザー自身が不具合を改善することが難しい。本稿を執筆するにあたって調査したところ、MicrosoftはWindows Updateのトラブルに対応するサポートサイトを設けていた。用意されたリンク「一般的なWindows Updateのエラーの解決方法」を押してOSを選択すると、Windows Updateが通知したエラーコードの入力を求めてくる。ここで任意のコードを入力して「Enter」キーを押せば、具体的な手順や解決方法を提示するようになった。エラーコードの説明は割愛するが、今回の例ではトラブルシューティングツールや手動による解決方法が示された。問題を抱えているユーザーは、これらの情報を元に対応するとよいだろう。○トラブルシューティングツールで解決するWindows 7から、問題を起こしたシステムファイルの整理や、レジストリメンテナンスを自動的に行うトラブルシューティングツールを実装した。同じ仕組みはWindows 8.1にも引き継がれている。これらの中にWindows Updateに関するツールも含まれるが、オンラインの同ツールとは内容が異なるようだ。前述したサポートページが提示したトラブルシューティングツールを実行すると、BITS(Background Intelligent Transfer Service)がメンテナンス対象に含まれていることが分かる。こちらはアイドル時のネットワーク帯域を利用してファイル転送を行う機能だ。Windows XP時代から実装し、更新プログラムが正しくダウンロードできない場合、BITSに何らかの問題が発生している可能性が高い。後は手順に従ってトラブルシューティングツールを実行すれば、Windows Updateで発生している問題を自動的に解決できる。次回も、Windows Updateを題材にしたトラブルシューティング方法を紹介しよう。阿久津良和(Cactus)
2015年06月26日マウスコンピューターは24日、スティック型PC「m-Stick」シリーズの新モデルとして、Windows 8.1 Proと64GB eMMCを搭載する「MS-NH1-64G-Pro」を発売した。直販サイトや直営店にて数量限定で販売する。価格は39,800円(送料込/税込)。MS-NH1-64G-Proは、64GBのストレージとWindows 8.1 Proを搭載したスティック型PC。本体にHDMI出力端子を備えており、液晶テレビやPC用ディスプレイのHDMI端子につなぐことで、PCとして利用できる。主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリがDDR3L 2GB、ストレージが64GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、OSがWindows 8.1 Pro Update 32bit版。通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0+LE、インタフェースはUSB 2.0(Type-A)ポート、microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカードリーダー、電源専用microUSBポートを搭載する。本体サイズはW100×D38×H9.8mm(端子部は含まず)、重量は約44g。付属品は、USB-ACアダプタ、電源供給用USBケーブル、HDMI延長ケーブルなど。
2015年06月24日モダニズムの巨匠として知られる建築家ル・コルビュジエの『没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展』が、7月6日から8月2日まで早稲田大学會津八一記念博物館で開催される。パリを拠点に画家として活動した後、35歳で建築事務所を設立したル・コルビュジエ。建築の知識はほとんど独学で、1927年にジュネーヴの国際連盟本部の設計コンペティションに当選したことをきっかけに名前が知られるようになる。「現代建築国際会議(CIAM)」の中心メンバーとして、いくつもの都市計画案を提示。独自の尺度「モデュロール」を用いて、集合住宅「ユニテ・ダビタシオン」や「ロンシャンの礼拝堂」などを手掛けた。13年には自身が設計を手掛けた東京・国立西洋美術館で「ル・コルビュジエと20世紀美術」展が開催されている。『没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展』では、ル・コルビュジエが生前に空間的思考の道具として撮影していた写真を展示。パリのル・コルビュジエ財団の協力を得て、数ある写真の中から約350枚を一挙に公開する。写真作品の他、16mmで撮影された動画の上映も行われる。また、同展に合わせて2つのシンポジウムを開催。7月11日に行われる「ル・コルビュジエの眼差し」には、多摩美術大学学長の建畠晢や、早稲田大学會津八一記念博物館館長で法学学術院教授の塚原史、早稲田大学理工学術院教授で建築家の古谷誠章が登壇。インタビュー映像には建築家の鈴木恂も登場する。7月16日に行われる「ル・コルビュジエとフォトグラム」では、ル・コルビュジエ財団、研究資料室室長のアルノー・デルセルを始め、白石哲雄、塚原史、古谷誠章などが登壇する。【イベント情報】没後50年「写真家としてのル・コルビュジエ」展会場:早稲田大学會津八一記念博物館住所:東京都新宿区 西早稲田1-6-1会期:7月6日~8月2日時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:日曜、祝日(7月20日、8月2日は開館)入場無料
2015年06月23日マウスコンピューターは23日、法人向けPCブランド「MousePro」にて、Windows 8.1 Pro搭載のキーボード着脱式8.9型タブレットPC「MousePro P089A」を発売した。価格は税別29,800円。MousePro P089Aには、本体カバーを兼ねたマグネット装着のキーボードが付属。タッチパッドと一体化したキーボードはアイソレーション型を採用。用途に合わせて、単体のタブレットスタイルと、キーボードを装着したノートPCスタイルの使い分けができる2-in-1タイプだ。Windows 8.1 Proの搭載により、暗号化ファイルシステムなどのセキュリティ機能、ドメイン参加などビジネスに便利な機能を使用できる。8.9型の液晶ディスプレイは、10点マルチタッチ対応で、解像度がWXGA(1,280×800ドット)。そのほか主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリがDDR3L 2GB、ストレージが32GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、OSがWindows 8.1 Pro Update 32bit。通信機能は、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth V4.0+LE。インタフェースは、USB 2.0×1、Micro USB 2.0×1(充電兼用)、Micro HDMI×1、カメラ機能は前面・背面それぞれ192万画素、microSD/SDHC/SDXCカードリーダ、加速度センサ、ヘッドホン出力×1など。バッテリ駆動時間は約6.0時間。本体サイズはW231×D152×H11mm、重量は約481g。キーボード・カバー装着時はW242×D161×H21mm、重量は約776g。
2015年06月23日インバースネットは19日、FRONTIERブランドから、インテルのH81チップセットを採用し、GeForce GTX 980 Ti搭載カードの選択も可能なマイクロタワー型デスクトップPC「GX」シリーズを販売開始した。直販価格は税別56,800円から。W174×D392×H365mmとコンパクトなマイクロタワーながら、3.5インチ内部×4、5.25インチ外部×1と拡張性が高いデスクトップPC。基本構成の主な仕様は、CPUがIntel Core i3-4170(3.70GHz)、チップセットがIntel H81 Express、メモリが4GB(4GB×1)、ストレージが500GB SATA3 HDD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400(CPU内蔵)、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、電源が80PLUS BRONZEの600W電源など。OSはWindows 7 Home Premium 64bit。BTOラインナップとして、CPUではIntel Core i5-4460やIntel Core i7-4790、メモリは最大16GBまで、グラフィックスではNVIDIA GeForce GTX 980TiやNVIDIA Quadro K2200などの選択が可能。ストレージは最大2TB HDDもしくは1TB SSDに加え増設用SSD/HDDも選択できる。
2015年06月22日2015年7月29日リリースのWindows 10で消えそうな機能の1つが、Windows 8.1の検索チャームだ。インデックス作成が完了した環境では、ほぼ瞬時に検索結果を示すためランチャーとしても使えて、便利なのは確かだが…。今回は検索チャームの検索結果を整理するTipsを紹介しよう。○検索チャームは便利で不便?皆さんは検索チャームをお使いだろうか。タッチ操作なら右端からスワイプ、キーボード派であれば「Win」+「Q」キーで起動し、そのままキーワードを入力すれば、ファイルや設定を呼び出せる便利な機能である。筆者も比較的多用している機能の1つだが、問題はファイル名に依存している点だ。例えばレジストリエディターを起動したいとしよう。その場合、「レジストリエディター」と入力すればよいはずだが、検索結果にレジストリエディターは現れない(模範解答は、実行ファイル名「regedit」をキーワードにして検索)。このように検索結果が異なるのは、プログラムフォルダー(「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs」、および「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs」フォルダー)に登録されていないからだ。○プログラムフォルダーにショートカットファイルを登録するプログラムフォルダーにショートカットファイルを作成すれば、この問題は解決する。注意するのは、インデックス作成のタイミングだ。ショートカットファイル名をリネームしてからフォルダーに追加しないと、「○ - ショートカット」と登録されてしまう。そのため、一度デスクトップにショートカットファイルを作成してからリネーム、そして移動というステップを踏もう。また、この操作で動作が反映されない場合は、「インデックスのオプション」から「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs」フォルダーにチェックを入れて、同じダイアログのインデックス数が増加するか確認するとよい。○不要な検索結果を削除するWindows 8.1にアプリケーションをインストールすると、アンインストーラーやドキュメントのショートカットが加わることがある。検索チャームをランチャーとして使っているユーザーには邪魔な存在となるだろう。これらもプログラムフォルダー内にあるショートカットファイルが原因なので、削除すれば済む話だ。そろそろWindows 8.1からWindows 10へのアップグレード時期が近づいてきているため、これを機に不要なファイルを整理しておくのもよいだろう。阿久津良和(Cactus)
2015年06月19日まもなく登場するWindows 10にアップグレードする方もいれば、しばらく様子を見る方もおられるだろう。そこで大事になるのが既存のWindows 8.1環境である。単純にドライブ全体のイメージバックアップを作成してもよいが、今回はカスタム復元イメージファイルを作成し、Windows 10のアップグレードに備えよう。○カスタム回復イメージとはWindows 8.1は「PC設定」の「保守と管理」-「回復」から、リフレッシュやWindowsの再インストールを実行する仕組みを用意しているが、この際に用いるのが回復イメージだ。主に「install.esd」や「install.wim」といったファイルを利用する。しかし、ユーザーカスタマイズの結果やデスクトップアプリを破棄してしまうため、バックアップ・復元という観点からは役に立たない。そこで登場するのが、今の状態を保持したカスタム回復イメージだ。現在の状態を確認するには「reagentc /info」コマンドを実行すればよい。下図は操作を行う前の状態だ。○パーティションを用意するカスタム回復イメージを作成するには、専用のパーティションを用意した方が扱いも簡単になる。「ディスクの管理」にある「ボリュームの縮小」などで10GBほどの空き容量を確保しよう。厳密には4GB程度で十分だが、今回はきりのよい数字を選んだ。空き容量を確保したらNTFS形式でボリュームを作成する。こちらはウィザード形式で進むため、特に難しい操作はない。○カスタム回復イメージを作成するカスタム回復イメージの作成は、管理者権限を持つコマンドプロンプトから実行する。先ほど起動したコマンドプロンプトをそのまま利用し、「recimg /createimage e:」と実行しよう。図版中、Eドライブの部分はお使いの環境に合わせて変更してほしい。30分ほど待つとイメージの書き込みが完了し、約4GBのカスタムイメージ回復ファイルが完成する。○カスタム回復イメージを確認する最後に結果を確認しよう。先ほど紹介した「reagentc」コマンドを実行すると、先ほどまでは空だった「カスタムイメージの場所」「カスタムイメージインデックス」に情報が加わっているはずだ。これでカスタム回復イメージの作成は完了となる。次回、作成したカスタム回復イメージの使い方を紹介しよう。阿久津良和(Cactus)
2015年06月12日既報のとおり、Windows 10へのアップグレードが7月29日から始まる。それに先立ち、Windows 7(Service Pack 1)やWindows 8.1(Update)には、Windowsフラッグを模したアイコンが通知領域に現れていると思う。日本語では「Windows 10を入手する」という名称を付けているが、実行ファイル名などを確認すると「GWX(Get Windows 10)」ということが分かる。今回はGWXの動作を検証しよう。○GWXが起動しない?多くの方が目にしているであろうGWXだが、必ずしもすべての環境で動作している訳ではない。FAQによれば、PCがWindows 10のシステム要件を満たしていない場合や、更新プログラムの適用状態が最新でない場合、GWX.exeの起動プロセスが発生しないと書かれている。筆者が普段使用している仮想マシンを確認したところ、GWXが稼働していない。「%SystemRoot%\System32\GWX」フォルダーは存在しているが、プロセス上にGWX.exeが稼働している形跡を見付けられない。各タスクを手動実行してもだ。GWXはWindows Update経由で導入したあと、タスクスケジューラで「\Microsoft\Windows\Setup\GWXTriggers」の各タスクを実行している。ネット上で情報を収集したところ、VMware上の仮想マシンでGWXが起動したケースも多く、別PCで稼働しているHyper-V上のWindows 8.1では、即座にGWXが現れた。こうした状況から、仮想マシンだからといってGWXが動作しないとは考えにくい。しばらくの間PCを放置するのが、一番簡単な解決策のようである。もし、何らかの解決方法を見付けたら本連載などでご報告したい。○GWXの動作を確認する続いてGWXの操作方法について紹介しよう。Windows 10の予約方法は簡単なので割愛するが、メインウィンドウのハンバーガーボタンを押すと、各メニューが現れる。ポイントは「アップグレードの入手」だ。予約前は「PCのチェック」となる部分が、予約を終えると「PCは準備完了」に切り替わる。また、Windows Updateの表示も書き換わり、「Windows 10のアップグレード予約が完了しました」というメッセージが現れるようになった。こちらはGWX.exeをプロセス上から削除しても結果は同じだ。GWX.exeはプロセス上に鎮座するが、Process Explorerで確認したところ、メモリを6.7Mバイトほど消費している。詳細は省くが、もう少し細かく見ると、GWX.exeの本体ともいえる部分が占めるメモリは0.1Mバイトにも満たない。そのため、常にGWX.exeが稼働していても害がないといえるだろう。○GWXを削除する7月29日直後からWindows 10へ移行せず、何カ月間かは様子を見たいという方は、GWXの本体となる「KB3035583」を削除すればよい。「プログラムと機能」の「インストールされた更新プログラム」を開き、更新プログラムをアンインストールする。このとき、検索ボックスに「KB3035583」と入力すると見付けやすいだろう。さらにタスクスケジューラを起動し、「\Microsoft\Windows\Setup\GWX」を削除すれば完了だ。あとはレジストリエントリの削除だが、この連載ではレジストリ編集を行っていないため割愛する。気になる方は「GWX」で検索し、エクスポート後に削除すればよい。なお、筆者はGWXのアンインストールを推奨しない。どうしても存在が気になる場合は、GWXアイコンをインジケーターに移動させて、非表示にしておくとよいだろう。阿久津良和(Cactus)
2015年06月05日マウスコンピューターは2日、新ブランド「MADOSMA」から登場するWindows Phone 8.1 Update搭載の5型SIMフリースマートフォン「MADOSMA Q501」について、6月2日から予約を開始する。6月18日に発売し、価格はオープン。MADOSMA Q501は、日本国内用のSIMフリー端末。6月2日0時01分から、各量販店が予約販売を順次開始する。また同日午前10時からマウスコンピューターの楽天市場店、電話通販、さらに同日午前11時からマウスコンピューターダイレクトショップにて予約を開始。製品は、背面がホワイトの個人用モデルと、背面がブラックの法人用モデルを用意する。Band 1(2,100MHz)、Band 3(1,800MHz)、Band 19(800MHz)の3バンドによるLTEネットワークに対応。1.2GHz駆動のクアッドコアCPUを搭載しており、本体の重量も約125gと軽量なので、Windowsプラットフォームを手軽に持ち運べる。本体はmicroSDメモリーカードスロットを搭載し、16GBのmicroSDメモリーカードと専用液晶保護シートが付属。そのほか主な仕様は、CPUがクアッドコアのMSM8916(1.20GHz)、メモリが1GB、ストレージが8GB、ディスプレイが約5インチのIPS液晶で、解像度が1,280×720ドット。OSはWindows Phone 8.1 Update。MicroSIMスロットを備え、上記の対応LTEネットワーク(バンド)のほか、3GネットワークとしてBAND 1(2,100MHz)、8(900MHz)、19(800MHz、Band 6を含む)をサポートする。無線LANはIEEE802.11b/g/nに準拠し、Bluetooth 4.0にも対応。センサー類およびインタフェース類は、GPS/A-GPS、近接、光、加速度、電子コンパス、背面800万画素・正面200万画素のカメラなど。バッテリ容量は2,300mAh(取り外し可能)で、連続通話時間は約9時間、充電時間は3時間。本体サイズはW142.8×D8.4×H70.4mm、重量は約125g。
2015年06月02日Windows 7以降、PCに接続したストレージは自動デフラグの対象となる。Windows 8.1の場合、HDDは基本的なフラグメント(断片化)の解消、SSDならTrimコマンドの実行を一定のスケジュールで実行する仕組みだ。しかし、大容量化が進むHDDの自動デフラグは、場合によって日常業務を妨げかねない。そこで「ドライブの最適化」に関する設定の見直し方法を紹介しよう。○自動デフラグの仕組みHDDは構造的に、ファイルが断片化(データが連続配置されず各所に点在した状態)すると、ヘッドの移動時間が増える。必然的に、アクセススピードの低下につながる。結果、PC全体のパフォーマンスやWindows 8.1に応答性にも影響を及ぼし、いわゆる「遅いPC」となってしまうのだ。そのためWindows 7は、毎週夜半にデフラグを実行するスケジュールを定めている。Windows 8.1も同様の設定ダイアログを用意しているが、頻度選択は毎日/毎週/毎月のみ。実行時刻を選択する項目は取り除かれた。これは自動デフラグが必要か否かという、断片化状態を確認するタスクを実行しているからである。どのような条件でタスクを実行しているかは確認できなかったが、興味深いのは実行時のオプションである。コマンドラインからヘルプを確認したところ、「優先度"通常"で各メディアに適した最適化をすべてのボリュームに実行する」というものだが、唯一「$」の説明が見当たらない(下図)。オプション「$」を取り除いた状態で動作を確認してみたが、空き領域の統合など最適化処理に関して違いを確認することはできなかった。○自動デフラグの実行タイミングを変更するユーザーレベルでは制御できない自動デフラグだが、重要なのは実行頻度である。上図でも示したように、自動デフラグは既定で「毎週」実行するが、PCの使用頻度が低い場合は、そこまで頻繁に実行しなくてもよい。毎日PCを使用する場合も、大量のファイルを操作するようなケースを除けば、「毎月」程度で構わないだろう。こちらの設定は「ドライブの最適化」ダイアログのドロップダウンリストから「毎月」を選択すればよい。これで、2in1 PCを開いていざ作業を……といった場面で自動デフラグに悩まされることは減るはずだ。また、SDカードやUSBメモリーといったリムーバブルメディアを装着した場合、自動デフラグの対象に含まれる。こちらは「選択」ボタンを押すと現れるダイアログにて、「新しいドライブを自動的に最適化する」のチェックを外しておくか、一覧からリムーバブルドライブのチェックを手動で外そう。阿久津良和(Cactus)
2015年05月30日ユニットコムは29日、「iiyama PC」ブランドから、Windows 8.1 with Bingを搭載した8型タブレット「8P1150T-AT-FEM」を発売した。Microsoft Office Home and Business 2013搭載モデルと非搭載モデルを用意。価格はOffice搭載モデルが27,864円、Office非搭載モデルが22,464円。発売を記念して、先着1,000名の購入者にmicroSDメモリーカード(32GB)をプレゼントするキャンペーンも実施する。主な仕様は、CPUがIntel Atom-Z3735F(1.30GHz)、モリがPC3-10600 DDR3L 2GB、ストレージが32GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。ディスプレイは静電容量方式のマルチタッチ対応8型液晶で、解像度は1,280×800ドット。OSはWindows 8.1 with Bing。主なインタフェースは、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、microUSB 2.0×1、miniHDMI×1、前面と背面に192万画素カメラ、microSDメモリーカードリーダーなど。バッテリ駆動時間は約5時間48分。本体サイズは約W207×D126.7×H10.1mm、重量は約370g。
2015年05月29日B&Sパートナーズは、Windows 8.1とAndroid 4.4のデュアルOSを搭載した7インチタブレット「AzICHI AWOS-0701」を29日より発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は税込み19,980円前後。「AzICHI AWOS-0701」は、OSにWindows 8.1とAndroid 4.4の2つを搭載した7インチタブレット。ホーム画面にはWindowsやAndroidのアイコンが用意されており、タップすることでOSを切替えられる。主な仕様は次の通り。OSは、Windows 8.1 with Bing、Android 4.4。CPUは、Intel Atom Z3735G(クアッドコア、1.33GHz)。内蔵メモリは1GB。ストレージは32GB。外部ストレージはmicroSD(32GB)。ディスプレイは、7インチIPS液晶ディスプレイ。解像度は1,024×600ピクセル。サイズ/重量は、高さ約185.5mm×幅約108mm×厚さ約10mm/約269.5g。背面には200万画素、前面には30万画素のカメラを内蔵。連続使用可能時間は約2.5時間。通信面では、IEEE802.11b/g/nに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.0に対応する。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月28日B&Sパートナーズは28日、Windows 8.1とAndroid 4.4のデュアルOSを搭載する7型タブレット「ΛzICHI(アズイチ)」(AWOS-0701)を発表した。5月29日から発売し、価格は19,980円(税込)。Windows 8.1とAndroid 4.4の2つのOSを内蔵する7型タブレット。OSの切り替えは、Androidの場合は操作パネルを表示させてWindows OSを選択する。Windows 8.1の場合は、タスクバーのAndroidアイコンをタップするとシャットダウンし、Androidが起動する。本体の重量は269.5gと軽量。主な仕様は、CPUがIntel Atom-Z3735G(1.33Ghz)、メモリが1GB、ストレージが32GB。ディスプレイは7型のIPSで、画面解像度は1,024×600ドット。OSはWindows 8.1 with BingとAndroid 4.4。インタフェースは、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、microUSB 2.0、microSDメモリーカードスロット(32GBまで)、30万画素フロントカメラと200万画素リアカメラなど。2,500mAhのリチウムポリマー電池を内蔵し、バッテリ駆動時間は約2.5時間。加速度センサを内蔵する。本体サイズは約W188.5×D10×H108mm、重量は約269.5g。
2015年05月28日マウスコンピューターは28日、法人向けPCブランド「MousePro」にて、Windows Embedded 8.1 Industry Proを搭載した業務用の8型タブレットPC「MousePro-P080AP-EMBD」を発表した。同日より販売開始し、価格は税別26,800円。教育機関向けの学習専用端末や、アミューズメント向けのゲーム専用端末、店舗向けのPOSなど、特定業務専用の利用に適したタブレットPC。業務用にカスタマイズ可能なWindows Embedded 8.1 Industry Proの採用により、再起動によるシステムの復元やUSB機器の制限設定など、高度なロックダウン機能を追加費用無しで活用できる。主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリが2GB、ストレージが32GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、ディスプレイが8型液晶(1,280×800ドット)、カメラ機能が前面・背面それぞれ192万画素、OSはWindows Embedded 8.1 Industry Pro 32bit。通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+LE。センサーは加速度、スロットはmicroSDカードスロットを搭載する。バッテリ駆動時間は約5.8時間(JEITA 2.0)。本体サイズはW207×D126.7×H10.1mm、重量は約370g。
2015年05月28日ユニットコムは、テックウインドの主催により、Windows 8.1の最新情報やペンタブレットの楽しみ方などを語るトークセッション「北は札幌、南は那覇まで全国津々浦々-あなたの町で PC トークセッション in パソコン工房大阪日本橋店」を開催する。日時は5月23日 13:30~17:15。会場は大阪府・大阪日本橋のパソコン工房 大阪日本橋店。入場無料(事前申し込み不要)。同イベントは、主要PCメーカーおよび周辺機器メーカーがWindows 8.1をはじめ、ペンタブレットの楽しみ方や自作に関わる最新情報を語るトークセッション。具体的なタイムスケジュールとして、セッション1(13:30~14:15)がエヌビディア チャネルマーケティング&セールスマネージャー 高橋一則氏による「NVIDIA ~GeForce で Windows 8 PC を快適に~」、セッション2(15:00~15:45)がワコム タブレット営業本部 営業部 流通営業 Gr. 有本 怜史氏による「ペンタブレットで楽しむ Windows 8」、セッション3(16:30~17:15)には日本マイクロソフト コンシューマ&パートナーグループ OEM 総括本部 第二営業部 アカウントエグゼクティブ 徐夕瑩氏による「最新 Windows 情報」が予定されている。また、各セッションの最後には、豪華景品が当たるじゃんけん大会が実施される。じゃんけん大会に参加するには、各セッション開始時に配布される参加券が必要となる。
2015年05月21日Windows 8.1マシンの共有フォルダーにアクセスしたものの、フォルダー内のファイルを編集できないといったケースに出くわすことがある。これは共有フォルダーの「アクセス許可」設定が適切に行われていないからだ。アクセス許可のキホンと設定方法を紹介する。○共有フォルダーの「アクセス許可」を確認するWindows 8.1で共有フォルダーを利用する上で、意識しなければならないのが「アクセス許可」である。Windows OSは、ファイルやフォルダーなどに対してアクセス制御リスト(ACL)を保持し、一定のセキュリティレベルを維持してきた。例えば上図に示したダイアログでは、「Everyone」グループが存在し、アクセス許可設定を確認できる。Everyoneグループはすべてのユーザーを含み、共有フォルダーに対して「読み取り」のみ許可を与えている。通常の操作で共有フォルダーを作成した場合、Everyoneグループのみ設定が付加する仕組みだ。ここで覚えておきたいのが、共有フォルダーを利用しているセッションやファイルの確認方法である。管理コンソールの「共有フォルダー(fsmgmt.msc)」を起動して、実行したPCに接続しているユーザーを確認してみよう。上図の場合、「コンピューター名『eve』のユーザー『kaz』がセッションを張っている」ことが確認できる。さらに下図は「開いているファイル」を開いた状態だが、dirコマンドを実行することでフォルダーに対する参照が発生し、さらに共有フォルダー内のファイル「test.txt」を参照したため、同じように列挙した状態だ。いずれのモードも「読み取り」になっている点に注目してほしい。○アクセス許可の設定でファイル保存を可能にするこのように、共有フォルダーにはユーザー/グループごとにアクセス許可が存在し、その設定に応じて動作は変化する。そこで特定のアカウントに「フルコントロール権」(読み書きを自由に行える)を与える操作を紹介しよう。上図のとおり「ユーザーまたはグループの選択」ダイアログからユーザーを追加し、アクセス許可設定を変更するだけだ。このとき、Everyoneグループにある「読み取り」のチェックボックスをオフに変更して、同グループに対するアクセス許可を取り除いておこう。さらに先の手順で行ったセッションを切断するための操作も必要となる。こちらは「共有フォルダー」の「セッション」に並んだセッションのコンテキストメニューから、「セッションを閉じる」を選択すればよい。この操作を終えてから再び共有フォルダーにアクセスすると、今度はファイルのオープンモードが「読み取り」から「書き込みと読み取り」に変化し、ファイルの編集や保存が可能になる。阿久津良和(Cactus)
2015年05月15日マウスコンピューターは1日、同社の法人向けPCブランド「MousePro」より、OSにWindows 8.1 Proを搭載し、着脱式のキーボードとタッチバッドが標準で付属する10.1型タブレット「MousePro Pシリーズ」を発売した。価格は税別46,800円。キーボードとタッチパッドは本体カバーとしても利用できる。マグネットで着脱し、接続はUSBで行い、ペアリングは不要となっている。キーボードはアイソレーション型で、タッチパッドは左右の独立したクリックボタンを備える。主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリがDDR3L-RS-1333 2GB、ストレージが64GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics、ディスプレイが10.1型WXGA(1,280×800ドット)、OSがWindows 8.1 Pro Update 32bit。インタフェースは、USB 2.0×1、Micro HDMI×1、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth V4.0 + LE、カメラ(前面/背面:200万画素)、microSDカードリーダー、ヘッドホン/マイクなど。バッテリ駆動時間は約5.7時間。本体サイズと重量は、W258×D173.2×H10.8mm/約640g。また、キーボード装着時はW258×D173.2×H16.8mm/約970g。なお、教育機関向けモデルとして、OSにWindows 8.1 with Bing 32bitを搭載し、Microsoft® Office Home and Business 2013が付属した「MousePro-P101AG-AH」も合わせてラインナップする。価格は税別43,800円。
2015年05月01日自宅や会社で複数のPCを使っているとき、ネットワーク共有機能は欠かせない。多少のネットワーク知識を必要とするため、今回は、Windows 8.1の共有フォルダーを利用するために必要な情報を紹介する。○ネットワーク上のPCを確認するネットワーク関連の話題は、PCにまつわる技術のなかでも難しい部類に入り、敬遠されがちだ。しかし、複数のPCを効率的に動かしつつ、1台のPCから情報を参照するのであれば、必要不可欠な機能となる。そこで最初に確認すべきは、ネットワーク内にどのようなPCが存在するかだ。こちらはGUIとCUI、2つの方法がある。本来ならネットワーク内の全PCが並び立つが、実行タイミングによっては、いくつかのPCが現れないケースも少なくない。これは「ネットワーク探索」による情報収集を終えていないからだ。ネットワーク探索は、NetBIOSによるコンピューターブラウザーサービス、UPnP、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)探索などを通じて情報収集を行う。よって、PCを起動した直後などは、情報を収集し終えていないケースもある。○「ネットワーク探索」を確認する何らかの理由でネットワーク探索が無効になっている場合は、上図の手順で有効にしておこう。なお、ネットワーク探索が使用するプロトコルは「セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール(wf.msc)」で確認可能だ。下図は「受信の規制」のグループを「ネットワーク探索」でフィルタリングしたものだが、前述したNetBIOS(NB)などが並んでいることが見て取れるはずだ。さらに最初のエクスプローラーを詳細表示に切り替え、列として「探索方法」を有効にすると、ネットワーク探索がどのように各PCを検出しているか確認することが可能だ。下図ではNetBIOSの他にWSD(Web Service on Devices)を用いているケースが見つかる。WSDはWeb経由でデバイス管理を行うルーターやプリンターなどに用いられるが、Windows 7をインストールしたPCやWindows 8.1 PCもWSD経由で探索しているため、多様な方法で互いの存在を探索・認識していることが分かるだろう。○マスターブラウザの確認方法なお、NetBIOSは各PCの登録を行う「マスターブラウザー」と呼ばれるサーバーが存在し、そこで生成したブラウズリストを元に、各PCはネットワーク上のPCを判断している。そのため、マスターブラウザーは常に稼働しているPCが担うべきだが、クライアント/サーバーOSが混合する場合、上位のOSへ役割が移ってしまう。NetBIOS自体は枯れた技術のため、残念ながらWindows Vista以降はメンテナンスされておらず、マスターブラウザーを直接見付けるコマンドは用意されなくなった。前述した「net view」コマンドなどで各PC名を確認し、「nbtstat -a {PC名}」と実行して「..__MSBROWSE__.<01< グループ 登録済」と示された場合、そのPCがマスターブラウザーだ。阿久津良和(Cactus)
2015年04月30日Windows 8.1は、ファイルシステムのNTFSが持つ透過的圧縮機能と、ZIP形式を疑似フォルダーとして使用するという、2つの圧縮・展開(伸張/解凍)機能を備えている。前者はWindows NT 3.51時代から、後者はWindows XP時代からサポートしてきた。今回はNTFS圧縮機能に関するTipsを紹介しよう。○NTFS圧縮とは前回紹介した「圧縮フォルダー」は他者との共有などに使えるが、今回の「NTFS圧縮」はPC管理を主軸においている。そもそも圧縮とは、冗長部分を符号化するアルゴリズムを用いて、実際のデータ量を縮小する技術だ。NTFS圧縮も、基盤にあるのはMS-DOS時代の圧縮機能であるDoubleSpaceであり、現在に至るまで多くの改良が加わっている。NTFS圧縮の欠点と言われるのがパフォーマンスの低下だ。圧縮・展開時は、CPUやI/Oといったハードウェアリソースを消費するため、通常のファイル/フォルダー操作に比べてオーバーヘッドが発生するのは事実である。だが、これを欠点としていたのは10年以上も前の話で、現在の高性能化したPCであれば神経質になる必要はまったくない。既に終えたプロジェクトに関する資料やファイルなどをNTFS圧縮し、必要に応じてインデックス検索で参照するといったソリューションを想定すれば、NTFS圧縮の利便性を理解してもらえるのではないだろうか。○圧縮したファイルが解除される?NTFS圧縮の操作方法は第27回で述べているので、そちらを参照してほしい。今回紹介したいのは自動化だ。本来であれば、NTFS圧縮を施したファイル/フォルダーは、コピー・移動先のフォルダー状態によって結果が異なる。移動先が圧縮済みフォルダーの場合、圧縮状態を維持するが、そうでない場合は圧縮状態を解除する仕組みだ。このルールはFAT32など異なるファイルシステム間にも適用される。だが、移動元のフォルダーがシンボリックリンクで作成している場合、追加したファイル/フォルダーは適用外。このようにNTFS圧縮は簡単に解除されることが多いため、一定時間ごとに特定のフォルダー全体を圧縮するタスクを作成するのが簡単なのだ。○タスクを作成するWindows NT時代からWindows 8.1の現在に至るまで、NTFS圧縮を制御するのが「compact」コマンドである。圧縮状態の表示や変更が可能なコマンドだが、今回使用するのは、圧縮を有効にするオプション「/C」、サブフォルダーまでを対象にするオプション「/S」、エラー発生時も処理を続けるオプション「/I」の3つ。今回は操作ステップを減らすため、コマンドプロンプトの記述だけ紹介する。「schtasks /create /tn "Compact_Folder1" /tr "compact.exe /c /s C:\Users\kaz\Documents\Delivered* /i" /sc daily /st 17:00:00」と実行してみてほしい。これで毎日17時に「C:\Users\kaz\Documents\Delivered」フォルダー下はすべて自動圧縮される。そのため、パスはご自身の環境に応じた変更が必要だ。schtasks /create /tn "Compact_Folder1" /tr "compact.exe /c /s C:\Users\kaz\Documents\Delivered\* /i" /sc daily /st 17:00:00※上記の入力内容において、パスは環境に応じて変更する。また、ユーザーがサインインしていない(かつPCはシャットダウンしていない)状態でもタスクを自動実行する場合は、タスクスケジューラを起動し、「ユーザーがログオンしているかどうかに関わらず実行する」を選択するとよい。阿久津良和(Cactus)
2015年04月25日Windows 8.1は、ファイルシステムのNTFSが持つ透過的圧縮機能と、ZIP形式を疑似フォルダーとして使用するという、2つの圧縮・展開(伸張/解凍)機能を備えている。前者はWindows NT 3.51時代から、後者はWindows XP時代からサポートしてきた。この圧縮フォルダー機能に関するTipsを紹介しよう。○圧縮(ZIPファイル)フォルダーとはZIP形式は複数のファイルやフォルダーをまとめるアーカイブ機能、および圧縮機能を兼備し、1989年にPhil Katz氏が開発したファイル形式である。当時流行していたパソコン通信や、その後に登場するインターネットなど、送受信データを軽減するための処理が重要視され、ZIP形式のほかにも多くの圧縮形式が登場した。日本では奥村晴彦氏/吉崎栄泰氏が1988年に開発したLHA(LZH)形式が既に普及していたが、ウイルス対策ソフトがアーカイブ内のファイルを正しく検疫できないことが2000年代半ばに明らかにされてからは、普及もとどまり、現在は見かけることも少なくなってきている。ZIP形式を標準機能としてサポートしたWindows XPは、圧縮・展開の概念を分かりやすくするため、擬似的なフォルダーアイコンを用いて「圧縮フォルダー」を提供している。現在のWindows 8.1もそれを踏襲し、標準的な圧縮機能として使えるようになった。○GUIから圧縮フォルダーを実行するWindows 8.1における圧縮フォルダーの作成方法は、コンテキストメニューの「送る」か、リボン操作の2つに限られる。注意してほしいのが、格納するファイル/フォルダーの構成だ。今回は例として「Target」フォルダーをそのまま圧縮フォルダー化しているが、「フォルダー名\格納内容~」と、圧縮フォルダー名と格納フォルダー名が重なる冗長な状態になってしまう。これを避けるためには、まず対象フォルダーを開き、その上ですべてのファイル/フォルダーを選択してから「送る」やリボン操作を実行しよう。なおWindows 8.1は、コマンドラインから圧縮フォルダーを制御する機能は標準搭載していない(CAB形式を作成する「makecab」はある)。次期WindowsのWindows 10が搭載するであろうPowerShell v5は、「Compress-Archive」や「Expand-Archive」といったコマンドレットがサポートされる予定だ。○GUIから圧縮フォルダーを展開するZIPファイルを展開するときも、複数の手段を選択できる。もっとも簡単なのは、圧縮フォルダーを通常の「フォルダー」として扱う以下の方法だ。疑似フォルダー内には格納したファイルやフォルダーが並ぶため、そこから必要なものだけをデスクトップなどにドラッグ&ドロップで展開する。コンテキストメニューの「すべて展開」からは、ウィザード形式で展開先のパス選択が可能になる。前述したドラッグ&ドロップ操作と比べると圧縮フォルダー内から一部のファイルだけを展開するといった操作ができないため、必要に応じて選択してほしい。最後は圧縮フォルダー選択時のみ現れる「展開」タブからの操作だ。ギャラリーから展開先を選択できるが、コンテキストメニューと同じ理由で筆者はドラッグ&ドロップ操作をおすすめしたい。圧縮フォルダーに関して注意したいのが、パスワードの付与だ。Windows Vista以降、パスワード付き圧縮フォルダーの作成機能は省略されているため、展開には「7-Zip」など他のアプリケーションが必要となる。セキュリティ的な理由でパスワードを付与する場合は、別の手段を選択するとよい。阿久津良和(Cactus)
2015年04月24日sMedioは21日、Windows 8.1を搭載したPCやタブレットで、レコーダーやメディアサーバーに撮りためた録画番組をホームネットワーク経由で視聴できるアプリ「sMedio TV Suite」を発表し、Windowsストアにてダウンロード販売を開始した。販売価格は1,900円。発売キャンペーンとして、先着100名は500円、101名~300名は900円で購入できる。sMedio TV Suiteは、DTCP-IP対応レコーダーやメディアサーバーに保存した録画番組をホームネットワーク経由で視聴できるWindowsストアアプリ。録画番組は、ジャンル別表示、日時・曜日別表示、番組別表示ができ、見たい番組をすばやく探せる。また、放送中の番組をメディアサーバーおよびネットワークを通してリアルタイム視聴したり、録画番組をPCやタブレットにダビングして視聴することもできる。
2015年04月22日恵安は20日、OSにWindows 8.1 with Bingを搭載した8型タブレット端末「KJT-80W」を発表した。4月末の発売予定で、価格はオープン。クアッドコアSoCのIntel Bay Trail Z3735F(1.33GHz)を採用する8型タブレット。OSはWindows 8.1 Beingで、画面の解像度は1,280×800ドット、静電容量式のマルチタッチ対応タッチパネルを搭載する。液晶パネルはIPS方式なので視野角が広い。4,000mAhのバッテリを内蔵しながら、重量は380gと軽量。持ち運んで使うのにも適している。主な仕様は、SoCがIntel Bay Trail Z3735F(1.33GHz)、メモリがDDR3L 2GB、ストレージが32GB、画面サイズが8インチ、解像度は1,280×800ドットのIPS液晶パネル、OSがWindows 8.1 with Bingインタフェースは、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、microUSB 2.0×1、microHDMI×1、microSDメモリカードスロット、200万画素のインカメラとアウトカメラなど。本体サイズはW212×D125×H9mm、重量は380g。
2015年04月22日Googleは21日、ネッシー撮影81周年を記念し、検索トップページのロゴを変更した。上部にネッシーの模型が載った潜水艦を、かわいらしい小さな生き物が操縦しているデザインだ。記念日やイベントにちなんでGoogleでは「Doodle」と呼ばれるロゴを期間限定で公開してきた。今回のロゴはイギリス、スコットランドのネス湖でネッシーが撮影されてから81周年であることを祝う目的で公開された。ロゴをワンクリックするとネッシーを載せた潜水艦のイラストが動き出し、ダブルクリックすると「ネッシー」の検索結果に移動する。合わせてGoogleはYouTubeに「Explore Loch Ness in Google Maps」と題した動画を投稿。ストリートビューを利用し、デジタルデバイス上でネッシーを探すことを推奨している。ネッシーを撮影したとされる写真は1934年にスコットランドの医師により発表された。以降「外科医の写真」と呼ばれ世界中に広まったが、1993年に潜水艦のおもちゃにネッシーの模型を載せて撮影したものであることが明らかになった。
2015年04月21日インクリメントPは21日、Windowsストア、Windows Phoneストア向けの地図アプリ「MapFan」の提供を開始した。Windows 8.1、Windows Phone 8.1対応端末で利用可能。ダウンロードは無料。アプリの全機能が無料で使える。「MapFan」は地図表示、住所検索、ルート検索などが行える地図アプリ。地図デザインは通常版ほか、RPG風、古地図風、グレー、道路強調版の5種類のデザインから選ぶことができる。言語表示は英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語にも対応する。地図の縮尺は、ピンチイン、ピンチアウト操作が可能。
2015年04月21日Windows 8.1をインストールしたPCは必ず、"コンピューター名(ホスト名)"が必要だ。一般的にコンピューター名は、ネットワーク接続したデバイスが互いを識別するために使用する。前回はコンピューター名を確認する方法をいくつか紹介したので、今回はコンピューター名を「変更」する操作を取り上げよう。○コンピューター名に使える文字の範囲とはコンピューター名はネットワーク上での識別に用いられるため、使用できる文字列に一定の制限がある。具体的には「< < ; : " * + = \ | ? ,」といった記号類は使用できず、英数文字に限られる。IETF(The Internet Engineering Task Force)による技術仕様書であるRFC 952に沿うと「_(アンダースコア)」の使用も避けるべきだが、Windows環境では使用可能だ。大文字・小文字は基本的に無視され、使用制限は存在しない。また、コマンドラインからの参照性を高めるため、あまり長くない文字列(Microsoftは15文字以下を推奨)を使用するのが通例だ。なお、コンピューター名として付ける名称に制限はないため、神話や漫画の登場人物、星々の名称など好みと覚えやすさで付けていこう。○コンピューター名を変更するそれではコンピューター名の変更手順を紹介する。前回の「確認」と同様に、「システム」からコンピューター名の確認・変更は可能だが、ダイアログベースの操作は「システムのプロパティ」から実行するため、直接ダイアログを呼び出した方が簡単だ。コンピューター名を変更したら、PCを再起動する必要がある。これはコンピューター名の変更作業が、レジストリエントリ各所に影響を及ぼすためだ。特別な理由がなければ、ダイアログなどの指示に従って、すぐにPCを再起動してほしい。下図に示したようにコンピューター名の変更が完了した。確認方法については前回を参照のこと。その他にもモダンUIベースであれば、「PC設定の変更」からコンピューター名の変更が可能だ。ただし、こちらもPCの再起動を必要とする。○コマンドラインからコンピューター名を変更するコマンドプロンプトからコンピューター名を変更する方法もあるが、少々複雑だ。以前のWindowsであれば、ドメインの参加などローカル/リモートPCの操作に用いる「netdom.exe」コマンドが使用できたが、Windows Vista以降はnetdom.exeコマンドが搭載されなくなった。Windows 8.1でコンピューター名をコマンドラインから変更するには、「wmic.exe」コマンドを使用する。こちらはWMI(Windows Management Instrumentation)という、基盤アーキテクチャを操作するために用意されたコマンドだ。こちらもサブコマンドを組み合わせて使うが、詳細は割愛して入力コマンドだけを紹介しておく。「wmic computersystem where name="%computername%" call rename name="{新PC名}"」を実行すると、コンピューター名を変更できる。wmic.exeは管理者向けツールのため、簡素なメッセージしか現れないが、「ReturnValue(戻り値)」が「0」であれば、正しく実行できたことになる。そのまま「shutdown.exe」コマンドなどを使ってPCを再起動すれば操作完了だ。阿久津良和(Cactus)
2015年04月18日Windows 8.1をインストールしたPCは必ず、"コンピューター名(ホスト名)"が必要だ。一般的にコンピューター名は、ネットワーク接続したデバイスが互いを識別するために使用する。今回はこのコンピューター名の確認方法を紹介していく。○Windowsとコンピューター名Windows 8.1をプリインストールしたPCの場合、通常は初回起動時にコンピューター名の入力を求めてくる。ただし、PCベンダーのポリシーやOSのバージョンよって異なり、必ずしもユーザーがコンピューター名を付けるとは限らない。上図はWindows 8.1 Updateのインストールプロセスと、Windows 10 Technical Previewの「システム」だ。前者はインストール中にコンピューター名の入力を求めるが、後者はそのようなプロセスを踏まず、「WIN-{ランダムな11桁の英数字}」を自動的に付与する。このように、インストーラーの構成やPCベンダーのポリシーによって、コンピューター名の指定は異なるのだ。○コンピューター名を確認するWindows 8.1におけるコンピューター名の確認方法は多岐にわたる。GUI操作の場合は、「システム」や「システムのプロパティ」で確認可能だ。なお、システムのプロパティダイアログは、「sysdm.cpl」ではなく「SystemPropertiesComputerName.exe」を実行してもよい。モダンUIベースでコンピューター名を確認するには、「PC設定」から「PCとデバイス\PC情報」を参照する。詳しくは次回で紹介するが、各所でコンピューター名の変更が可能だ。一連の手順を目にしたとき、「コンピューター名」と「フルコンピューター名」という2つの項目に疑問を覚えたかもしれない。後者は、ドメインというネットワーク管理方法に属している場合にのみ使用する名前だ。詳細は割愛するが、ドメインに参加済みPCの場合、「{コンピューター名}.{ドメイン名}」という形式で示される。CUIの場合も多数の確認方法が用意されているので、まとめて紹介しよう。もっとも簡単なのが、現在のコンピューター名を表示する「hostname.exe」。コマンドを実行すると標準出力でコンピューター名が示される。このコンピューター名は環境変数「COMPUTERNAME」が保持しているため、「echo」コマンドで確認してもよい。また、IPアドレスの割り当てなどを確認する「ipconfig.exe」でも確認が可能だ。今回はコンピューター名だけが必要なため、文字列の検出コマンド「findstr.exe」で「ホスト名」を抜き出すと分かりやすいだろう。誌面が尽きてきたので、コンピューター名の変更に関しては次回紹介する。阿久津良和(Cactus)
2015年04月17日テックウインドは3日、Intel製のスティック型PC「インテル Compute Stick」の取り扱いを発表した。価格はオープン。Windows 8.1搭載モデルとLinux搭載モデルの2種類を用意し、Windows 8.1モデルは4月末に発売。Linuxモデルの発売日は未定。長辺約10cmの小型きょう体で、旅先や出張時などに持ち運べるWindows PC。HDMI対応テレビやディスプレイに挿すことで、使っているWindows環境をそのまま利用できる。Windows 8.1モデルの主な仕様は、CPUがIntel Atom Z3735F(1.33GHz)、メモリが2GB、ストレージが32GB eMMC、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)など。Linuxモデルではメモリが1GB、ストレージが8GBとなる。インタフェースはIEEE802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0、USB 2.0ポート、HDMIなど。microSDXC対応カードスロットも搭載する。本体サイズはW103×D37×H12mm、重量は約54g。本体とMicrosoft製キーボード「Microsoft All-in-One Media Keyboard」とのセットモデルも用意される。こちらも価格はオープン。
2015年04月03日