有田哲平さん(くりぃむしちゅー)初主演ドラマ『わにとかげぎす』にて、吉岡華役を演じるコムアイさんに見どころをうかがました。初めて人に振り回されたときの衝撃を、思い出すはず。「くりぃむしちゅー」の有田哲平さんが初めて主演を務める話題のドラマ、『わにとかげぎす』。有田さん扮する警備員の富岡ゆうじが、“友達づくり”を目指したことで、人生が思わぬ方向に転がっていく姿を描く。そのなかで、ヤクザの組長の愛人であり、男を誘惑して利用する魔性の女・吉岡華を演じるコムアイさん。これが連続ドラマ初出演となる。「演技には興味があったし、古谷実さんの原作が面白すぎるのと、出番が少ないわりに、物語の鍵を握る美味しい役だったこともあり(笑)、出演を決めました。ただ、脚本が決まっている中で演じるというのは、私にとっては難しいと痛感したんです。演じるということは、自分の中に存在するキャラクターから、役に合うものを選んでチューニングをしていくものだと思うのですが、うまくいかないまま芝居していくとリアルでないし、自我を置いていってしまう。役者自身が空虚になるんだと思いました。反省しっぱなしで、観るのが怖いです。過去に演技をしたときは全てアドリブで、言葉も間も自分で決められたのでラクでしたが、今回は、全く違いましたね。でも、有田さんや、ラッパーのDOTAMAさん、ACEさんと、アクロバティックなキャスティングが多い現場だったからか、のびのび挑戦させてもらえる空気があって感謝しています」共演シーンが多かったのが、雨川勇を演じる、俳優の吉村界人さん。「ほかの作品でのお芝居を観たときに、生き物としてのエネルギーのようなものが画面から伝わってきて、“面白い人だな”と思っていたんです。今回、私が演じる吉岡が雨川を誘惑するのに対し、彼が落とされないように頑張るという駆け引きのシーンがあるんですが、やりがいがありました。演技のはずなのに、雨川の純粋さをすごく感じて、あおられて…。だから私も、“ここにアゴを乗っけてみようかな”とか、いろいろ悪い知恵が働きましたね。界人さんが相手役で本当によかったです」今作は、38歳で独身&童貞の男が主人公。人と関わりを持とうとしてもがく姿に、「誰しもが共感するところがあるはず」とコムアイさん。「他者と関わると、自分の思いどおりにならないことが絶対に出てくるじゃないですか。子どもの頃、喜んでもらおうと好きな女の子に花をあげたら握りつぶされる、みたいな。主人公の富岡は、そんな、人に振り回されるという苦しくも楽しい経験を、38歳になって初めてするわけです。彼が、人に対して“何かをしてあげたい”と思って行動し、一喜一憂する姿を見て、小さい頃に経験した衝撃を思い出し、ドキッとする人は多いはず。感情を揺さぶられながら、楽しんでほしいですね」コムアイ1992年7月22日生まれ。「水曜日のカンパネラ」にて主演と歌唱を担当。今年3月に行われた武道館公演「八角宇宙」を収めたBlu-rayが7月26日に発売。ラジオ番組『SPARK』(J-WAVE)にレギュラー出演中。TBS系列にて、7月19日よりスタート。毎週水曜23:56~放送。共演者は、本田翼さん、賀来賢人さん、光石研さんなど個性豊か。※『anan』2017年7月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・秋鹿裕子インタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年07月23日大のプロレスファンで知られる「くりぃむしちゅー」の有田哲平が贈るトークバラエティ「有田と週刊プロレスと」が、11月23日(水・祝)よりAmazonプライム・ビデオにて独占配信されることが決定。その特報映像と番組ビジュアルが解禁となった。この番組は、プロレス好きで知られる有田さんが、1983年の週刊化以来、すべて購入し続けているという「週刊プロレス」を教科書代わりに、毎回多彩なプロレス初心者をゲストに迎えて、プロレスから学ぶべき人生の教訓を伝授するというもの。 毎回、番組冒頭で1冊の「週刊プロレス」が有田さんに手渡されるが、どの年のどの号か、事前情報は一切ナシ。突然渡される「週プロ」をテーマに、有田さんが語って、語って、語りまくる、“プ女子”(プロレス好き女子)も、プロレス初心者も見逃せない番組となっている。今回解禁となるビジュアルでは、天に右手人差し指を掲げ、緊迫感に満ちた厳しい表情を浮かべる有田さん。このポーズは、「100年に1人の逸材」といわれる「新日本プロレス」の棚橋弘至選手を彷彿とさせる、プロレスファンにはお馴染みのポーズだ。さらに特報映像では、「遂に! あの男が」とのコメントとともに、とある店から出てくる有田さんに突撃取材を敢行するスキャンダランスな展開に。「やるんですか?」とのパパラッチからの質問を遮るように自転車で去っていく荷台には、“週刊プロレス”が積まれ…。そして、画面には「有田哲平、プロレス番組やります」の文字とともに、まるで世紀の一戦を行うかのような厳しい眼光をこちらに向け「プロレスとは人生である」と語りかけている。有田さんがガチで贈る、“あなたの人生に役立つ”かもしれないプロレストークバラエティに、期待していて。「有田と週刊プロレスと」は11月23日(水・祝)よりAmazonプライム・ビデオにて独占配信開始(※毎週水曜日更新)。(text:cinemacafe.net)
2016年11月15日近年『永遠の一瞬 -Time Stands Still-』『バグダッド動物園のベンガルタイガー』など、日本未発表の欧米現代戯曲を上演してきた新国立劇場にて、2014年ピュリッツァー賞受賞の『フリック』が初演される。マキノノゾミの演出の下、木村了、ソニン、村岡哲至、菅原永二の4人が集結。焦燥と不安、葛藤を抱えて現代を生きる若者を時にコミカルに、時に切実さをもって描く。9月某日、熱気溢れる稽古場を取材した。【チケット情報はこちら】アニー・ベイカーによる本作の舞台はマサチューセッツ州の田舎の古びた映画館、通称“フリック”。いまだに35ミリフィルムで映写するここで、映写技師になることを夢見るサム、常に気怠そうな紅一点のローズ、そして映画狂の若者・エイヴリーは仕事に励むが、この古き良き映画館にもデジタル化の波が押し寄せる……。稽古場にはズラリと劇場のイスが並んでおり、奥には映写室がみえる。観客は普段、映画館で映画を鑑賞するのとは逆方向、スクリーンのこちら側から劇場で起こるドラマをのぞき込む形になっている。現代のアメリカの片田舎を舞台にしているが、それぞれに問題を抱え、将来への不安、わずかばかりの夢や希望、他人とのコミュニケーションへの怖れを持ち、それでも生きていくという若者たちの姿は、現代の日本と全く変わらない。エイヴリーが新入りとして働き始め、やがて映画館の売却話が持ち上がり…という物語の流れはあるのだが、まるでオムニバス映画のように、彼らのちょっとしたやり取りが積み重ねられ、その端々で、気楽に生きているように見えて、それぞれにいかんともしがたい現実を抱えている様子が垣間見えてくる。演出のマキノは、その小さな積み重ねを重視しているようで、木村、ソニン、菅原らのちょっとしたセリフの言い回しや体の動き、相手を見つめる一瞬の長さに至るまで、細かく様々なやり方を試していく。1シーンごとに短い休憩が入るが、俳優陣はその間も休んではおらず、何度もセリフを繰り返して体になじませたり、原文の英語でどのような言い回しになっているかを確認していた。セリフの中に映画や俳優の名前がたびたび登場するのも本作の楽しみのひとつ。誰もが知る娯楽大作から、おそらく観客の多くがタイトルさえも知らないであろうマニアックな作品まで引用されている。映画という“共通言語”は若者たちを結びつけ、彼らは境遇や現実の問題を乗り越えて友情を育むかに見えるが、現代社会は若者たちに、そんな当たり前に思える幸せを許してはくれないようだ。アナログとデジタル。SNSでつながっても埋まらない距離。相手に対する信頼と相手が自分に対して感じている信頼の大きさのギャップ――。そんな微妙な現代社会の隙間に身を置く若者たちの距離感を俳優たちが見事に体現していた。公演は10月13日(木)から30日(日)まで東京・新国立劇場小劇場にて上演。取材・文・撮影:黒豆直樹
2016年09月26日2015年10月より今年3月までTBSでレギュラー放送されていた有田哲平(くりぃむしちゅー)がMCを務める異性観トークバラエティ『アリよりのアリ』が、6月7日(24:10~)に特番として復活することが1日、わかった。"アリよりのアリ"とは、最上級を意味。今回の特番は「理想独女VS現実人妻結婚の幸せって何だスペシャル」と題し、独身・既婚女性ゲストが"アリよりアリ"="最上級"の結婚生活をテーマにトークを展開し、「理想の結婚」と「結婚の現実」が語られる。独身ゲストは上田まりえ、紗蘭、ダレノガレ明美、室伏由佳、既婚ゲストは井上和香、ギャル曽根、小島奈津子、そして男性ゲストとしてオリエンタルラジオの藤森慎吾も出演する。有田は「今回の既婚者のメンバーは幸せと言っていた人が多く、結婚に対してのイメージが良くなりました。普通は皆が嫌がるようなことが、既婚者の方には癒やしにさえなっているのだと」とコメント。一方、独身ゲストについては「独身の方の"アリよりのアリ"な結婚生活については、正直、とんでもないことを考えているんだなと思いました(笑)」と驚いたようだ。また、自身の理想の結婚のワンシーンについて、「仕事で帰りが遅くなり家に帰宅すると、奥さんがついついソファで寝てしまっている。ふとテレビを見ると、普段は全然、僕の仕事に興味ないと言っているのに、自分が出演している番組を録画して見てくれていた様子。実はちゃんと見てくれているんだなと。でも次の日には特にその件には触れない…みたいな感じですかね!」と明かした。そして、「これから結婚しようとしている方、既婚者の方、皆さんの結婚の理想は千差万別。既婚者の方もちょっと前までは独身で、結婚したら幸せだと思う価値観が変わる。そういう目線で番組を見ていただいても、今回は笑って楽しむ以外にも学べます」と番組の楽しみ方をアピール。「感動すら覚えました!」と語っている。(C)TBS
2016年06月02日お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの有田哲平が5日、都内で行われた、英映画『007 スペクター』の公式アンバサダー就任式に出席した。12月4日に全国公開する本作は、ジェームズ・ボンドが活躍するスパイ映画『007』シリーズ最新作。日本初の公式アンバサダーに任命された有田は、「タダで見られるのかな? くらいの感覚だったのでビックリ。プライベートを投げ打って精一杯やらせていただきたい」と意気込みを。また、アンバサダーとして紳士的な振舞いを求められると、「最近は合コンでも女性をお持ち帰りするような汚いことはしておりません! サラダを取り分けたり、紳士的に振舞ってます!」とアピールして笑いを誘った。就任式終了後、報道陣の取材に応じた有田は、本作の内容にちなんだ自身の"敵"について聞かれると、「1番の味方だったザキヤマが結婚するという奇襲作戦に出た。(夫婦)2人で家に帰っていく姿とかアツアツっぷりを見せられると、どんどん寂しくなってくる」とポツリ。続けて、「千原ジュニアも『最近、オネエ度が増してきた』とか、麒麟の川島も『お互い頑張ろう』と言ってたのに……。裏切られてばっかり」と相次ぐ芸人仲間の結婚に寂しそうな表情を浮かべ、「(自分の)結婚はまだ先ですね」と話していた。一部報道で、モデルでタレントのローラとの熱愛がささやかれている有田。「噂はありがたいけど、それに関しては本当に……」と真相については言葉を濁し、「1年間個人的な連絡をとっていない。週刊誌によると、結婚を決めてくれたみたいんですけど(笑)。週刊誌を信じたい」と苦笑い。一方で、交際相手の存在について、「『いない』って言い続けても気持ち悪い年なんでね。『いますよ』って言っておきます。外国人でも日本人でもハーフでも、世界中から受け入れたい」とのらりくらりと答えていた。
2015年10月05日1982年のソロ活動開始以来、内外のアーティストやオーケストラとジャンルを超えた共演を重ね、太鼓奏者として常に新たな世界を切り開いて来た林英哲。一昨年演奏活動40周年の節目を経て、美術家をテーマにしたシリーズの最新作を東京・世田谷パブリックシアターで初演する。これまでマン・レイ、伊藤若冲、藤田嗣治らを取りあげて来たが、7年ぶりとなる第6弾『迷宮の鼓美術少年』は横尾忠則だ。林英哲(和太鼓) チケット情報若き日にグラフィックデザイナーを夢見て上京した林にとって横尾は「神様みたいな方なんです。スタイルを様々に変えていく表現者としての歩みや、日本的な要素をポップに表現する手法に影響を受けて来た」。これまでにCDジャケットのデザインを依頼するなどの交流があったが、美術家シリーズに取り上げるのは「いつかやりたいとは思いつつ、恐れ多いという気持ちが先立って。でも僕も還暦を過ぎましたから、新作を創造するパワーがあるうちにやらないと(笑)」と意を決して、アトリエを訪問。シリーズ初、テーマとなる美術家自身によるポスターが制作されることとなった。コンサートは2部構成を予定。「1部は〝横尾少年〟が見た原風景を、ドラマチックに構成しようと思ってます。2部は美術家・横尾忠則のスピリチュアルな側面や、スタイルを次々と変化させていく姿をコラージュ的に。今回の出演者は僕と、英哲風雲の会のメンバーの太鼓奏者のみなんで、太鼓だけで横尾さんのカラフルな世界を表現するのに四苦八苦してます。本番までドキドキですね」と目を輝かせる。林自身、「伝統芸能の出身でない自分は、ちょうど美術家のような気持ちで、太鼓を用いた現代的な表現を目指してきた」という。時代の先を行く前衛的な表現は、ときに周囲の理解が追いつかないこともあるが、反対に思いもよらぬ人からの絶賛を受けることも。「以前、写真家である奥様のおおくぼひさこさんに無理矢理(笑)連れられて来た仲井戸麗市さんが『こんなことをやってる人がいたなんて!』と仰って下さったことがあります。今回のコンサートも、元々太鼓やアートに関心のある方はもちろん、どちらにも興味のない方を“目から鱗状態”にできたらとってもうれしいですね」公演は10月30日(水)から11月3日(日)まで。チケット発売中。取材・文:山上裕子
2013年10月09日