東レ・ダウコーニングは12月17日、次世代パワーエレクトロニクスモジュールのような高温に曝される車載用途向け放熱材料製品(TIM:Thermal Interface Material)として、2液加熱硬化型シリコーンの高熱伝導性放熱接着剤「Dow Corning TC-2035」を発表した。同製品は、熱伝導率3.3W/mKならびにボンドライン厚(BLT:bond line thickness)50μmを実現しており、これにより熱抵抗の低減を実現している。また、DBC(Direct Bonded Copper)やHDI(High Density Interconnect)、低温同時焼成セラミックス(LTCC:Low-Temperature Co-Fired Ceramic)、プリント基板といったさまざまな発熱基板に対して信頼性が高い接着が可能なほか、200℃に達する高温下でも信頼性が高い熱伝導性放熱特性を有している。なお同社では、今後も熱伝導シリコーン接着剤だけでなく、業界の重要ニーズに応える革新的なソリューションと技術を幅広く提供していく方針としている。
2013年12月17日東レは、ナイロン超極細繊維を使用したファッション用テキスタイル「ミラニー」を開発した。単糸繊度を世界最高水準の0.2デシテックスクラスまで細くした高異形(くさび形)断面のナイロン超極細繊維を採用。生地の表面に繊細な凸凹を作って肌との接触面を少なくすることで、きめ細やかでサラッとした肌に馴染む感触を実現した。同時に、曲げ応力の向上とナイロン独自のしなやかさを活かしたテキスタイル加工によって、ソフトでありながら適度にコシのある風合いを生み出すことに成功。今までにないタイプの斬新なテキスタイルとなっている。東レは1993年から超極細繊維テキスタイル「uts(ユーティーエス)シリーズ」を展開中。テクニカルな光沢感の無起毛品からスエード調までの多彩なバリエーションは、グローバルなファッションマーケットで高い評価を得ている。一方で単糸繊度1.0デシテックスクラスのナイロン繊維を用いたテキスタイルはスポーツ、アウトドアウェア用途を中心に定着しているものの、素材の表情や質感、風合いのバリエーションを広げにくいため、多様な素材感を表現することが難しかった。東レは「ミラニー」を、同社におけるナイロン超極細繊維のハイエンド商品として訴求していく。「ミラニー」のターゲットアイテムは、素材そのものに鮮度と上質感が求められるレディス及びメンズ向けのダウン・中綿コート、ブルゾン、ジャケット等のアウター類。2014年秋冬シーズン向けから販売を開始する。価格は1,200円/m~1,800円/m(120cm~140cm幅、アパレル入り価格)。販売計画は初年度2,000疋(1疋=約50m)、3年後には10,000疋を予定している。
2013年12月10日伊藤忠商事株式会社と東レ・ディプロモード株式会社は、ミラノ・コレクション・ブランド「レ・コパン(Les Copains)」を展開するイタリアBVM S.P.A.のディフュージョンラインである「ブルー レ・コパン(Blue Les Copains)」を2014年春夏物より販売を開始する。イタリア・ボローニャで創業された高級ニットブランド、レ・コパンのディフュージョンラインは、80年代にスタートしたスポーツウェアラインを基に、1997-98年秋冬に「レ・コパン ブルー(Les Copains Blue)」レーベルとして独立。2014年春夏より、ブランド名を「ブルー レ・コパン(Blue Les Copains)」と変更、ロゴを一新し、引き続きBlueレーベルとしてのコレクションを展開している。同ブランドは、イタリアトップブランドの一つであるレ・コパンが創り上げたデザイン力、技術力を基に、ビジネスからバカンスまでのあらゆるシーンにおいて、女性を常に美しく見せるコンテンポラリーでカジュアルなコレクションを展開。ターゲット層は、都会的、国際的、現代的な女性、常に新しいものに興味を感じる女性、また、テイストだけでなく上質な質感、着心地、価格にもこだわりを持っている女性で、顧客年齢層は20代から50代、中心購買層は30代後半から40代の女性と想定している。中心価格はメインアイテムであるニット、ドレス及びジャケットで60,000円~90,000円。東レ・ディプロモードではインポートブランド事業を積極的に拡大しており、同ブランドの販路については、高感度専門店を中心に一部百貨店展開も行い、初年度売上目標は上代ベースで7億円を見込んでいる。元の記事を読む
2013年06月18日