足が痛い!と思ったとき、あなたはどこへ行きますか? 骨にヒビが入っているかもしれないなら整形外科、タコや魚の目があるなら皮膚科でしょうか? 外反母趾があるなら…果たしてどこへ? 巻き爪の痛みなら…?そんな「足」の悩みやトラブルを総合的に診てもらえる医療機関があったらいいですよね? 日本ではまだ知られていませんが、アメリカではポダイアトリー(Podiatry:足病学)という学問があり、ポダイアトリスト(Podiatrist:足病外科医)という足だけの医師がいます。実は、日本でも足専門のクリニックがあります。それは東京・表参道にある「足のクリニック 表参道」。ここでは、日本初の足の痛みや変形に特化したクリニックで、くるぶしから下の「足」のトラブルなら何でも相談できる医療機関。「日本人は、いわゆる“靴”の歴史が短いので、昔は欧米諸国に比べて足のトラブルが圧倒的に少なかったこともあり、足の専門医学がとても遅れているのだと思います。アメリカには、目が悪いから眼科、歯が痛いから歯科、と同じように足のトラブルに対しては“足科”がある。アメリカ人が日本へ来て“足科がない”と知ると、驚くんですよ。アメリカではポダイアトリーといえばとてもメジャーなんですが、悲しいことに日本では知名度が低いんです。ドクターでさえ、その言葉を知らない方もいると思います」そう教えてくれるのは、「足のクリニック 表参道」院長の桑原靖先生です。確かに、日本の辞書には、ポダイアトリーはおろか足病学という項目もありません。あのウィキペディアにすらないのです。ポダイアトリー(足病学)とはそのままズバリ、人の足についての専門医学。診察に始まり、理学療法、生体力学、薬剤の処方、特別な靴やインソール処方、手術なども含めて足に起こるさまざまなトラブルを総合的に診る医学です。桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」 近年多くなった足のトラブル、医師はどう対応する?日本人が、欧米人と同じようにつま先を覆う靴を履くようになったのは明治時代以降。それまでは、下駄や草履を履き、しかも家ではそれも履かなかった日本人には、足に外反母趾などのりクスを抱えていてもそれに気づかなかったことでしょう。足を締めつける靴が、さまざまな足のトラブルを表面化させるようになりました。朝から寝る直前まで靴を履く習慣のある欧米諸国で、早くから足の専門医学が発展したのはうなづけます。「日本も今では、小学生の子供でも外反母趾が多い時代。親が気づいてあげないと、そのまま成長してしまいます。幼い頃から医学的な介入で予防してあげるなど、親への教育も大切だと思っています。そのためにもやはり足専門のホームドクターが必要なんです。アメリカでは足を診る専門の医師、足病外科医の数は17,000人近くいます。そのほとんどが足専門医として開業していると言われるほど。通常の医師と同じで4年間大学で勉強した後、さらに4年間、ポダイアトリーの専門教育を受けけ、その後3年間の研修期間。それでやっと国家資格がもらえるんです。これは一般の医師免許と区別された、ポダイアトリストという医師免許。ポダイアトリストは整形外科、形成外科、外科、皮膚科、血管外科などに通じて、足の病気やトラブルについて専門的に学んだ医師だけが得られる資格なんですよ。それに対して日本では、整形外科の教科書600ページのうち、足について書いてあるのはわずか20ページほど。この差は大きいですよね」(桑原先生)桑原先生の「足のクリニック 表参道」は、アメリカのポダイアトリーの知識を元に日本で治療を行うため、必要な診療科(整形外科、形成外科、皮膚科、内科、外科、血管外科など)と連携する複数の専門医が、同クリニックに勤務する体制をとっています。これだけの医師がいるのは、患者さんが抱えているトラブルや病気がバリエーション豊かだから。外反母趾やハンマートゥなどの足の変形、足底筋膜炎、ハイアーチ、モートン病、巻き爪…他にも多種多様です。「でも、その原因はと言えばほぼ一つだけ。それは足のアライメントの異常です。顔と同じように足の骨格やそれに伴うさまざまなリスクも親から遺伝し、生活習慣や歩き方、履いている靴などがそのトラブルの悪化を助長します。また原因は骨の変形だけとは限らず、皮膚や血管、靭帯や筋肉にも関係しているんですよ」(桑原先生)寝たきり高齢者や、糖尿病で足をなくす人を減らしたい!桑原先生は、もともと形成外科医。簡単に言うと形成外科は「外観や機能の再建を行なう科」で、中でも先生の専門は「創傷治癒学」です。交通事故などによる外傷ややけど、手術などでできた皮膚の傷を治すのも専門領域。実は、先生は主に糖尿病の患者さんの足の切断、いわゆる「下肢切断」を行っていました。日本国内では毎年2万本の足が、糖尿病が原因で切断されていること知っていますか? 糖尿病の方が足を切断するようになるのに、最初はただの靴ずれや巻き爪、タコなど、ささいなことが大半の原因を占めるのだそうです。「糖尿病が重症化すると合併症で神経に障害が起き、足の感覚がなくなっていくので、進行すると痛みに気づかない。靴ずれや巻き爪になっても気づかず、放っておくと、その傷から細菌が感染して潰瘍や壊疽(えそ)を起こす。聞いたことがあるでしょう? 治療が遅れると切断につながるのです。アメリカでは糖尿病患者の下肢切断率は日本ほど高くありません。そこまで重症化する人がいないからです。日本の内科では、糖尿病になった患者さんを眼科に紹介するのですが、アメリカでは眼科に加えて足科にも紹介するのが普通なんですよ」(桑原先生)足をなくす人を減らすには、もちろん、まずは糖尿病を減らすこと。でも、放っておくと治ると思われている足のトラブルを、糖尿病になる前から早い段階できちんと治療することがとても重要です。糖尿病に由来する潰瘍や壊疽を診るドクターはたくさんいます。ただ、その要因となったタコやウオノメ、巻き爪、靴ずれ、外反母趾、水虫、足底筋膜炎などのポピュラーな病気、それと重症化した潰瘍や腫瘍まで、足をトータルに診てくれるところは本当に少ないのが現状です。「もしも、ポダイアトリー(足病学)がもっと国内に広まったら、足の切断率は確実に減ると思います。また、健康で自分の足で歩ける寿命が長くなるでしょうね。そして、寝たきりの高齢者も少なくなるはず。なぜって、転倒が減るからです。寝たきりになるお年寄りの10%は、転倒が原因と言われています。転んで骨折したことがきかっけで寝たきりになってしまうわけです。今よりもっとみなさんが足の健康を保てるようになったら、それも確実に減りますよ! 小さな足のトラブルを放っておかない。ささいなトラブルでも気軽に診てもらえるクリニックが増えたら、それも叶いますね。そのためにも、みなさんにポダイアトリーというものについて、知っておいてほしいと思います」(桑原先生)
2016年02月16日野田洋次郎、桑原彰、武田祐介、山口智史の4人からなるロックバンド「RADWIMPS」。彼らのドキュメンタリー映画『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』の予告編がこのほど解禁された。デビューから10年という節目を迎えた「RADWIMPS」は、アジア・ヨーロッパツアーへと飛びたった。直前にドラム・山口智史の無期限休養が発表され、急遽サポートドラムを迎えた体制でソウル、パリ、ケルン、ベルリン、ロンドン、台北と5か国6公演のライブツアーを敢行。彼らのパワーは衰えることはなく、各国のファンを圧倒的なライブパフォーマンスで魅了し大盛況をおさめた。そして、海外の熱狂がおさまらないうちに国内ツアーへと突き進んでいく。長年リスペクトしてきたハナレグミ、「いきものがかり」、「ONE OK ROCK」、「Mr.Children」など豪華アーティスト陣との胎盤(対バン)ツアー、そして集大成とも言える幕張のワンマンライブにて、新しく生まれ変わっていく彼らの姿を余すことなく描いていく。『Hide and Seek』『女の子よ死体と踊れ』や、今年公開予定の『ドクムシ』を手がける新進気鋭の女性監督・朝倉加葉子が監督を務める本作。10周年を迎えた「RADWIMPS」がライブに臨む姿を中心に、その舞台裏やインタビュー映像を交え、ファンにはたまらないドキュメンタリー映画として仕上がっている。今回解禁された予告編は、海外ツアーの迫力あるライブシーンをはじめ、ベルリンの壁を感慨深く歩く様子や、移動中のバスの中や楽屋での3人のオフショットの数々や、国内の対バンツアーでの貴重なセッション・シーンが映し出されている。メンバーの野田さんが「人生何年か分の気持ちをいま、毎日使っている」と語るように、激動の3か月を駆け抜けたメンバーの姿や、彼らの想いが感じられる予告編に仕上がっている。独特の歌詞と音楽性でいまもなお多くのファンを魅了し続けるロックバンド「RADWIMPS」。まずはこちらの映像から、人を熱くさせる彼らの魅力を感じてみて。『RADWIMPSのHESONOO Documentary Film』は3月11日(金)~24日(木)全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年01月29日趣味として、または健康のためにと、せっかく始めたランやウォーキング。続けるうちに、足に何らかのトラブルを抱えてしまう人も少なくない様子。そんな方々の駆け込み寺、「足のクリニック 表参道」の院長である桑原靖先生にお話をお聞きしました。足の痛み、そもそもの要因は、“アーチ” の崩れ「ランニングやウォーキングで足のトラブルといえば、ナンバー1は “足の裏側” が痛い人でしょうね。痛い場所は人によって違いますが、長距離を走ったり歩いたりしている人は、概ねアキレス腱からつま先までの裏側に痛みを訴えています。特に多いのは『足底筋膜炎』です」(桑原先生)「足底筋膜とは足の裏に膜のように張っている “腱組織” のことですが、部位を表しているだけなので、足裏の痛みは大抵この病名をつけられます。そもそもの要因となっているのは、アーチの崩れ。それに気がつかず、放置したまま長距離を走ったり歩いたりすると、足の裏でうまく衝撃吸収ができずに炎症が起きてしまうのです。特に女性の場合は、カカトの骨が内側に倒れる『過回内』によって、アーチが崩れていることがほとんどですね」(桑原先生)過回内によるアーチの崩れ以外にも、土踏まずのサポートが悪い靴や、柔らかすぎるシューズを履き続けている人、ふくらはぎの筋肉が硬くなっている人、毎日下り坂やでこぼこ道を走っている人なども、足底筋膜炎になりやすいもの。不思議なことに、朝起きたとき最初の一歩が痛むのも足底筋膜炎の特徴です。でも、長距離を走ったり歩いたりすることは、そんなに足に悪いことなのでしょうか?「歩く、走る、はとても原始的な運動で、特にウォーキングはそれ自体が悪いわけではありません。痛くなる人は、オーバーユース、使いすぎでしょうね。もちろん、人によって程度はさまざまで、一定のラインを超えて酷使しても痛みが出ない人もいれば、オーバーラインが低く、ちょっと走っただけで痛くなる人もいます。残念ながらこの個人差はなんとも言えませんね」(桑原先生) 重要なのはシューズより「インソール」!とはいえ、炎症が起きる前に、せめて痛みが出る前に、予防策はないのでしょうか? よくシューズが合っていないと痛みが出ると言われますが…?「シューズも大事ですが、もっと大切なのはインソールでしょうね。アスリートなどはインソールが命と言われるほど。健康のために痛みが出る手前でやめる程度ならいのですが、レベルアップしたり、パフォーマンス向上のためには、インソールはとても重要なんです。インソールにもいろいろありますが、身体機能を向上させるために開発されたスポーツ用のものを選ぶこと。また、アドバイザーがきちんといるお店で購入するのが鉄則です。市販のインソールは足に合わない場合もあるので、自分の足に合ったオーダーメードのインソールを作成することをおススメします」(桑原先生)そのレベルのインソールは土踏まずやかかとの部分が非常に硬く、アーチも驚くほど立体的にできています。インソール自体で足をガッチリホールドしてくれるといった感じです。「インソール」を選ぶときのポイントランやウォーク用のシューズは、つま先に1〜2cm余裕があるものがよいとわれますが、インソールだって同じこと。それどころか、シューズよりインソールを先に選んでも全く問題ないのです。というのも、シューズを選ぶときには、シューズ内が見えるわけではないので、つま先にどの程度余裕があるのかはわかりません。でも、インソールはサイズが目に見えているので意外にわかりやすい! 自分の足裏のアーチが合うインソールを床に置いて足を乗せ、いちばん長い指より先に1〜2cm余裕があり、横幅など、インソールからはみ出していないかどうか、確認しながら選びましょう。きちんとしたインソールを装着することで、足底筋膜炎だけでなく、タコやウオノメなど足のさまざまなトラブルは治癒することが少なくありません。「私のクリニックでは、オーダーメイドのインソールを処方しています。痛みなどの症状が強い場合のインソールは、保険適用になることもありますよ」(桑原先生) ランナーを痛みから救う「体外衝撃波」治療とは?足底筋膜炎の患者が多いことから、桑原先生のクリニック「足のクリニック 表参道」では、いち早く「体外衝撃波」による新治療を導入しました。体外衝撃波治療(extracorporeal shock wave therapy : ESWT)とは、体外衝撃波を足底筋膜炎の痛みのある部位にあてることで、痛みの除去と組織の修復を促すもの。実際の衝撃波治療は素足になって、寝た状態で行われます。寝ながらできるので身体の負担はほとんどありません。麻酔の必要もなく、約30分程度で終了します。基本は1回の治療ですが、1回で効果が得られない場合、医師と相談の上で期間をあけて再度行うこともあるようです。痛みの神経終末を変性させるとともに疼痛伝達物質を減少させて中枢への疼痛伝導を抑制する(「痛い」という刺激が脳へ伝わるのをブロック)。そして、衝撃波を当てることで、患部の血流を増やして組織のダメージを早く修復する効果が期待できるのだそう。国際衝撃波治療学会では、足底腱膜炎以外にもアキレス腱炎、アキレス腱付着部炎、膝盞腱炎、上腕骨外上顆炎、石灰沈着性腱板炎、腱板炎、大転子部痛、偽関節、疲労骨折、早期の無腐性骨折壊死、早期の離断性骨軟骨炎などにも適応するとしています。「平均的な効果は60%〜80%でしょうか。足を酷使するアスリートより普通に生活をしている患者さんの方のほうが治りが良いという報告もあります。でも、足底筋膜炎は結果としての病状であって、本当の原因は日常生活や足の構造そのものにある可能性が高いもの。ですから私の診療所では、なぜ足底筋膜炎になったのかを検査や問診で突き止め、再発予防のためのアドバイスを行なっています」(桑原先生)「アキレス腱ストレッチ」で、足の痛みをケア「足の痛み予防のためには、必ず行っていただきたいストレッチがあります。それはとても簡単なアキレス腱ストレッチなんですが、運動前後にやることで足の疲れを解消し、痛みを軽減する効果が期待できます。足底筋膜炎の痛みのある方だけでなく、かかとの痛み、日頃ハイヒールを履いている女性にもオススメですよ」(桑原先生)では、桑原先生のストレッチをご紹介しましょう。 【アキレス腱ストレッチ】1) 両腕を真っすぐに伸ばし、壁に両手をつけます。2) 伸ばしたいほうの足を後ろに引き、前の膝をゆっくり曲げていきます。つま先は斜めにしたりせず、壁に対して垂直に。かかとは必ず床につけておきます。3) アキレス腱が突っ張る程度の状態で、ゆっくり気持ちよく伸ばします。20秒ほど動かずに。反動をつけずに行うのがポイントです。4) 反対側の足も同じようにストレッチします。これなら、毎日でもできそうですね!桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」
2016年01月15日冬のコーディネートに欠かせないブーツ。意外にブーツを履く期間は長いので、できるだけ快適に履きこなしたいものです。でもブーツを履いた時に、足の痛みや違和感、蒸れやかゆみなどが気になっていませんか? 今回は、「足のクリニック 表参道」院長である桑原靖先生に目からウロコの足知識と冬のフットケアを指南していただきました。あなたの靴、足の甲をしっかりホールドしていますか?「ブーツを含め靴というものは、本来、足を保護して衝撃を吸収したり、足の機能を引き出して歩行の補助をする役目を果たします。そこからすると、基本的にヒールは高くないほうがいい。高さがあることの他にも、ヒールによってつま先が前にズレていくことがよくない。ファッション性もあるでしょうけれど、医師の立場上、足によくない靴はやはりオススメできないんですよ」(桑原先生)ヒールがないと言えば、ここ数年ムートンブーツがカジュアル派に人気です。履きやすさも手伝ってすっかり定番化していますが、先生、これはよい傾向ですね?「いいえ。あのブーツが履きやすいというのは、おそらく幻想でしょう。いわゆる長靴のような形のブーツは、正しい歩き方ができている人には履きにくいはず。なぜかというと、あの形では足にフィットしない。特に足の甲の部分は、しっかりホールドされているべき。グニャグニャしたタイプは、ブーツの中で足が動き放題だから、先に挙げた靴の役目を全然果たせてないんです」(桑原先生)先生によれば、靴の部位で動いたり曲がってもいい部分は、足の指のつけ根のみ。それ以外は曲がってはいけないのだそうです。その上で、足首がしっかり固定されていることも大事。革製の細身のブーツなどは足首がフィットしているのでOK。ブーティでも、足の甲をしっかりホールドできる形であれば問題ありません。 あなたのブーツの中で、何が起きているの?間違った靴選びが、足のためにどんなによくないことなのか。「特にアラフォー以降の女性に多いのが『回内足』。これは、足が地面に着いたときカカトの骨が内側に倒れている状態のことです。そもそもカカトの骨は左右に倒れやすい構造をしているのですが、足をしっかりサポートしてくれない靴をはき続けたりした結果、このような変形につながることも往々にしてあるんですよ」この回内が進むことで、骨格の配列が崩れ、土踏まずがなくなってしまう『外反扁平足』も少なくないそうです。土踏まずがなくなると、長時間の歩行が疲れやすくなったり、外反母趾の悪化、足底筋膜炎を発症させることにもつながります。あなたが今日履いたブーツを見てみましょう。真後ろから見て、ゆがんでいませんか? かかとの片側だけ極端にすり減ってはいませんか? 靴底が傾いていませんか? そんな状態になっていたら、足が変形している証拠。一度きちんと診てもらうことをオススメします。大人になると、足のトラブルが増える?!なぜアラフォーでこういったトラブルが多くなるかと言えば、10代20代は体がまだ柔らかく、調整機能があります。合わない靴を履いていても、膝や股関節がフォローし、変形やゆがみが出ないように調整してくれていたのですね。それが40歳になる頃には、体も硬くなってしまいます。足の変形をそのまま放っておけば、今度は膝や股関節に負担がかかり、さらに大きなトラブルを招きます。年を重ねて関節が痛いと言う人、多いですよね? ゆくゆく手術に発展してしまうのもよくある話。「靴が原因で人工関節に… などということは、やはり避けたいじゃないですか。足を見くびってはダメです。変形に気がついたら、とにかく足を診てくれる病院を受診をして、レントゲン撮影などで骨格構造の歪みをチェックしてもらうことをお勧めします」(桑原先生)カカトのひび割れが「水虫」につながるって、どういうこと?!ブーツを履く期間は、乾燥しやすいシーズンでもあります。ブーツと関連したトラブルとして、桑原先生はカカトのカサカサやひび割れを挙げています。確かにストッキングが引っかかるのはイヤですが、ブーツとどういう関係があるというのでしょうか?「カカトのひび割れを放っておくと、水虫になりやすいんですよ。水虫だけでなく、イボなどが移ることもあります」(桑原先生)えっ、水虫やイボが移る??「水虫は、カビの一種である水虫菌(=白癬菌)に感染すること。水虫菌は水虫にかかっている人のはがれた皮膚から、スリッパやバスマットなどを介して他の人に移ります。きちんと毎日お風呂で足を洗えば、普通は菌も一緒に洗い流せるのですが、カカトの角質がめくれていたりひび割れていると、そのすき間から水虫菌が入り込む可能性が高くなるわけです。すると水虫特有のかゆみやカサカサ、発赤などの症状が出てくる人もいれば、無症状で水虫に感染したままにしてしまう人もいます。水虫菌は高温多湿の環境が大好き。ブーツは普通の靴やスニーカーよりも蒸れやすいうえ、ストッキングやタイツを履いていたらなおさら通気性が悪くなります。1日ブーツをはき続けている人などは、水虫菌を増やす原因となります。イボもヒトパピローマウイルスが皮膚に入りこみ、感染するのが原因。思ってもみない原因かもしれませんが、冬の乾燥を見くびってはいけませんよね」(桑原先生)冬のカカト、そのお手入れ方法は?かかとがカサつき、ひび割れるのは、乾燥して硬くなった皮膚に荷重がかかることにより、皮膚が引っ張られてしまうため。角質ケアとしては、クリームを朝晩なじませるのが基本。特に効果的なのは尿素入りのクリーム。尿素は角質を柔らかくして溶かす働きがあります。少し固めのクリームは、手のひらの体温で温め、柔らかくしてからなじませましょう。「軽石でこすって落とすのも悪くはないのですが、必ず清潔なものを使いましょう。バスルームに置きっ放しの軽石は、細菌が済んでいる可能性もあるので要チェックです」(桑原先生)安心してブーツを履くために、今日からしっかり水虫対策を!そして、ブーツを履き続けても清潔な足を保つためには、何より菌が育たない環境をつくること。足をよく洗うことや、ブーツの中の湿気をそのままにせず、風通しをよくすることです。特に汗をかきやすい人は気を使ってみて。ポイントとしては・・・◎ブーツを履く時間を減らすよう、職場では靴を履き替える。◎同じブーツを2日続けて履かない。◎履いたブーツはその日のうちに、新聞紙などを詰めてよく乾燥させる。◎銀や銅入りなど、デオドラント効果の高いソックスなどを履く。◎抗菌作用のあるインソールを入れる。◎足専用の制汗剤を使用する。◎ブーツを履いた後は抗菌石鹸で指の間までしっかりと洗う。特に、1日8時間以上履き続ける人は、少しでもブーツから足を抜くなどの工夫をしましょう。欧米人に比べ靴の文化が短い日本人は、いったん外出したら、その靴を履き替えることがほとんどありません。欧米の働く女性は、1日のうちで何度も靴を替えるのも普通で、例えば通勤ではスニーカー、オフィスでは仕事用パンプス、ジムではスポーツシューズ、レストランでハイヒール、自宅ではフラットシューズ…といった具合。家では靴を脱ぐ日本人がそこまでする必要はありませんが、履きっ放しを避ける意識を持つだけで、靴の傷み具合も、水虫のかかりやすさにも差が付きます。これって水虫?! と思ったら、まずやるべきことそして、水虫菌が付着してしまった場合のこと。すぐに定着&感染してしまうわけではないので、菌が付いてから24時間以内にきちんと石鹸で洗い流せばよいとのこと。要するに、普通に毎日お風呂で足を洗っていれば、感染することはあまりないのだそうです。では、足の指の間などがかゆい、ジクジクする、皮がむける、かさつく、赤くなる、水膨れができる… などの症状が出て、水虫かもしれないと思ったらどうすればよいでしょう?「みなさん、自己判断で水虫だと思い込み、市販薬を使ってしまう方も少なくありません。でも、水虫と似た症状の皮膚病はいくつもあるうえ、水虫かどうかは、医療機関で顕微鏡検査をすることでしか判断できません。水虫だと思い込み、別な病気に水虫薬を塗ってしまうのも困りものですが、自己判断で水虫に市販薬を使い、水虫菌が弱まっているために一時的に顕微鏡で菌が見つからないこともあるかもしれません。とにかく、水虫かなと思ったら、市販薬を買う前に皮膚科を受診しましょう。水虫菌がいるかどうか、必ず検査をしてもらいます。水虫は自然に治ることは決してありません。でも、正しい薬を使えば治りますし再発もしませんからね!」(桑原先生)桑原 靖 先生 プロフィール「足のクリニック 表参道」院長。足病学、足病外科、形成外科など。日本には足(くるぶしから下)を専門的に診療する医療機関がほとんどないことに疑問を持ち、2013年、足の痛みや変形に特化したクリニックをオープン。足に対する専門的な診療を提供することに日々力を注ぐ。「足のクリニック 表参道」
2016年01月14日「淑徳大学看護栄養学部教授」監修株式会社ファミリーマートは、淑徳大学看護栄養学部の教授で、管理栄養士の桑原節子氏監修のもと共同開発した弁当第5弾として、「蓮根入りメンチカツ弁当」を、2015年11月17日(火)から、地域限定で発売を開始した。【商品名】蓮根入りメンチカツ弁当【価格】本体:462円、税込:498円※食塩相当量:2.0g以下、カロリー目安:598kcal(プレスリリースより引用)販売対象となるファミリーマート店舗は、関東地方を中心とした茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・長野県・静岡県東部の約4,800店となる。第5弾は「蓮根入りメンチカツ弁当」ファミリーマートでは、2015年6月から、臨床栄養学のプロフェッショナルである桑原節子教授監修のもと、塩分や栄養バランスに配慮して共同開発した弁当を発売し、美容や健康への感度の高い人に支持を得ている。この度第5弾の発売となった、「蓮根入りメンチカツ弁当」は、歯応えと食感の良い栄養豊富な野菜である、蓮根、人参、たけのこを使用したメンチカツにソースをかけた主菜でボリューム感を出した。主食には、“黒米入り麦ごはん”、副菜には、“小松菜だし煮”、“もやしときのこのカレー炒め”、“ほうれん草のコーン炒め”や“インゲンの胡麻和え”など、慣れ親しんだ和食をダシや香辛料を効かせることで、おかずの塩分を抑え、野菜を中心に組み合わせ、彩り良くヘルシー仕上げた。(画像はニュースリリースより)【参考】・株式会社ファミリーマートニュースリリース
2015年11月20日PTCジャパンは4月15日、事業戦略についての記者説明会を開催した。同説明会には同社の代表取締役社長である桑原宏昭氏、PLM/ALM事業部 執行役員の成田裕次氏に加えて、米PTCのワールドワイドセールス&ディストリビューション部門上級副社長 Robert Ranaldi氏が参加した。米PTCが今後の事業の中心に位置づけているのはIoTだ。2013年12月にはIoTプラットフォームを提供する米ThingWorx、2014年8月に機械やセンサを安全にクラウド接続するソリューションの開発を手掛ける米Axedaをそれぞれ1億ドル以上で買収した。2020年には500億個のモノがインターネットにつながるとの予測もある中、製造業向けにCADやPLMソリューションを提供してきたPTCがIoTに重点を置くのはある意味当然と言える。IoTは製品のライフサイクルに変化をもたらしている。センサーを通じて製品の状況を絶えず把握できるようになったことで、そこから得た情報を開発だけでなく生産・販売、アフターサービスに活かすことができるようになった。しかし、そのためには多種多様かつ膨大な量の情報を有効に活用するためのプラットフォームが必要となる。PTCはそうしたニーズに着目したわけだ。○日本でのIoTはこれからPTCジャパンも当然、IoTビジネスの拡大を狙っていくこととなる。業績自体は好調で、2015年のライセンス・サブスクリプション売上は2桁成長を見込んでいる。しかし、IoTをフックとしたビジネスはまだ数例に留まっており、その打開のためにIoTを中心にアプローチをする営業部隊を設立するなど、日本においてはこれからが勝負といった模様である。営業戦略の観点では、上位200社の戦略アカウントに対しては、CADから取引を開始して他のソリューションに拡大していく従来の方針を継続する。一方、新規アカウントに対してはIoTから取引を開始する新たなモデルでアプローチしていくとした。さらに、スマートコネクティッド製品のトータルプラットフォームを提案するために、デバイス、センサー、ネットワーク、データセンターなど幅広い分野のパートナーとの協業を強化していくとのことで、桑原社長は「すでに多くのパートナーから問い合わせがある」と明かした。なお、PTCは来月米ボストンでThingWorxをメインとしたイベントを開催する。弊誌でも取材記事を掲載する予定なのでぜひ楽しみにしていただきたい。
2015年04月16日11月6日、東京・シアタートラムにて新作舞台『往転-オウテン』が開幕した。静謐な中に闇をはらんだ人物描写を得意とするKAKUTAの桑原裕子が脚本を、決してたやすくはない人間関係を巧みに舞台にのせる青木豪が演出を担当。深夜バスの横転事故に乗り合わせた乗客たちの、微妙に絡み合った4つの物語が紡がれる。『往転-オウテン』公演情報オムニバス、とはどうやら違う。同じバスに乗り合わせた男女の、乗り込む前と後の人間模様が、順不同で顔を出す。たとえば、かつて愛人関係にあった中年カップル。女の母親の遺骨を異父姉弟のもとへ届けようと、旅に出る。たとえば、桃農園を営む青年。双子の兄が婚約者を連れて、東京から深夜バスで帰ってくるという。たとえば、故あって地方へ逃れようとする男。中年女性のおしゃべりにつかまって、眠るに眠れず辟易している。そして、とある病院の一室。飛び降り自殺をしくじって入院中の少女に、深夜、奇妙な友人ができる。硬軟あわせ持つ実力派揃いだ。高田聖子演じる宣子も、市川実和子演じる浅子も、ひと癖ある女性像である。幸せを前にすると尻込みしてしまう、複雑な心理をさらりと好演。峯村リエと柿丸美智恵は、コミカルな演技の中にも豊かな人間味をにじませて、穂のかと安藤聖は若さゆえの輝きと葛藤を四方八方にまき散らす。男性キャラも個性豊かだ。妻でない女への想いに揺れる、腰痛持ちの50男(大石継太)。兄の婚約者と元カノを前に、これまた揺れる、桃農園主(尾上寛之)。それぞれの事情と秘密を隠し持つ男たち(仗桐安、浅利陽介)もまた独特の吸引力。そして舞台上で回されるハンディカメラとその映像が、虚構とリアルの境界線をより際立たせる。誰もが、何らかの旅の途中である。そしてどの旅もひとりで進むしかなく、いずれは必ず終わりを迎える。むしろ人生は「旅が終わってから」の方がずっと長いのだ。……というようなことを、桑原は声高に示さず、ただ、匂わせる。それが青木の緻密な演出と相まって、通奏低音のように、観客の胸に苦く残る。右往左往、七転八倒しながら、それぞれの登場人物が踏み出す大小の一歩。哀しくも切実な大人向けのエールだ。公演は11月20日(日)まで。チケット発売中。取材・文:小川志津子
2011年11月07日