サッカーをする子を持つ保護者の皆さんが、子どものサッカーに望むことは何ですか?プロになってほしい、プロは意識してないけど上手くなってほしい、チームスポーツで協調性を身に付けてほしい、気の合う仲間との出会いがあって長く続くと良い、とにかく楽しんでほしい、など人によって様々な感情があると思います。昨秋、サカイクで行った読者アンケートできいた「親が子どものサッカーに望むこと」のランキングを紹介します。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■「親が子どものサッカーに望むこと」のランキング楽しくプレーすること82.6%自主性・主体性を身につけること79.2%礼儀・マナーを身につけること67.4%努力・忍耐力を身につけること66.7%協調性を身につけること 59.0%運動能力の向上 46.2%論理的思考力(ロジカルシンキング)44.8%上手くなること 40.3%試合で結果を出すこと27.1%その他5.9%一番多かった回答は「楽しくプレーすること」。本人がやりたいと言ってチームやスクールに所属したご家庭も、親がスポーツをさせたくてサッカーを薦めたご家庭もあると思いますが、どんなきっかけで始めたにしろ、子どもにはサッカーを楽しんでほしいと望む保護者が多いですよね。好きで楽しいからこそ、もっとうまくなりたいという気持ちが生まれたり、頑張る原動力になるものです。親御さんとしても子どもが楽しんでいる笑顔を見るのは何よりの幸せですよね。「楽しむ」にもいろんな種類があり、仲間と笑顔で過ごすサッカーの時間を楽しんでほしいというだけでなく、真剣になって取り組むことで感じる楽しさも感じてほしいという願いもあるようです。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは■サッカーは自分で考えるスポーツだから2位は「自主性・主体性を身につけること」でした。サッカーの試合では、自分で考えて動かなければなりません。また、練習や合宿の準備などもいつまでも親がやってあげては、自分のことを自分でできるようになりませんよね。サカイクではサッカーを通じた子どもの自立をサポートする情報を発信しているため、それに共感いただいている親御さんたちの、年齢なりに自立していってほしいという意見が反映されたようです。■忍耐力のない子が増えた?続いて「礼儀・マナーを身につけること」「努力・忍耐力を身につけること」が並びました。サッカーというチームスポーツを通じて、そこでの振る舞いや礼儀を身に付けてほしいという声は以前からありますが、昨年のアンケートでは63.0%だったので、やや増加している結果になりました。社会の変化や家族、親族や近所づきあいなども含めた関係性の変化もあって、礼儀やマナーを学ぶ機会も減っているのかもしれません。また、最近は心が壊れるまで辛いことに耐えなくていいという考えが浸透してきていることもあり、学校もスポーツも以前より休んだり辞めやすい状況になったりしていることもあり「忍耐力がつかない気がする」「忍耐力のない子が増えた」と心配をしている保護者は多いようです。サカイクにも、サッカー行きたくなさそうだけど、簡単に辞めさせたら辞め癖がつきそうで不安、嫌なことからすぐ逃げる子になるのではないかと心配。というご相談をいただくことがあります。昨今のスポーツ以外にも娯楽をはじめたくさんの選択肢がある中で、努力し続けることや耐え忍ぶこと、挫折・困難を乗り越える力をつけるのが難しくなったと実感している方が増えた結果といえそうです。■意外に支持が低かった「上手くなること」「上手くなること」を選択した回答は40.3%で、「楽しくプレーすること(82.6%)」の約半数という結果になりました。もちろん誰だって上手くなってほしいと思うもの。我が子に「下手でいてほしい」という親御さんはいないはずです。上手くなることで自信をつけたり、できなかったことができるようになると達成感を感じるので、そのような経験をさせることも含めてサッカーが上手くなってほしいと思うのは当然のことです。ただ、上手くても楽しんでなければ親御さんもつらいですよね。親にとって我が子に望むのはサッカーを心から楽しんでプレーすることの方が重要だと考える方が多いという結果になりました。■その他の内訳その他を選んだ方からは以下のようなコメントも寄せられました。・サッカーを好きでい続けてくれること・コミュニケーション能力を身に付けること・できなかったことを練習して達成した時の喜びを体験してほしい・生涯に渡る仲間を得ること・成功体験・失敗や挫折の経験を通じて、豊かな人間性を身につけてほしい最初は純粋に我が子が楽しんでいる姿を見るのが幸せだったはずなのに、学年が上がるにつれ熱が入り、保護者の方が勝利にこだわるようになり、出場機会のことで親同士がギスギスしたり、子どもたちもチームメイトを見下すようになったりして、サッカーが楽しくなくなる方も多いようです。周りを変えるのは難しいかもしれませんが、いま一度自分は子供のサッカーに何を望むのか、を見つめなおすことで親御さんの心も少し軽くなるかと思います。サッカー少年の親が知っておくべき「サカイク10か条」とは
2023年01月16日ある日、幼稚園に通う子どもに言われた「ママと遊んでもつまらない。ままごともヘタだし」のひとこと。私は子どもは好きなのですが、子どもとうまく遊べませんでした。「どうして子どもを楽しませてあげられないのだろう」「親なのに」という罪悪感で、そのことを誰にも言えずにいました。そんな私が幼稚園の先生とお話しして、実践している親子遊びを紹介します。幼稚園の先生いわく「上手に遊ぼうと思わないでいい」と幼稚園の先生は子どもを楽しませる専門家。そんな先生があるとき、「私、休日は自分の子どもと遊ぶのを夫任せにしているの」と話しているのを耳にしました。“子ども扱いが上手な幼稚園の先生でもそうなんだ”と知った私は、少し気持ちが軽くなって、思い切って先生に「子どもと遊ぶのが苦手で…」と相談してみました。すると先生いわく、「子どもはママが大好きでママの笑顔が見たい。そして、何かしなくてもママが子どものそばにいるだけで安心するんですよ。だから、『子どもと遊ばなきゃ』『子どもを楽しませなきゃ』と深く考えず、ママも楽しめることをすれば、それでいいんですよ」と。ただ、ママは家事をやりながら子どもの相手をしがち。でも、それでは子どもは満足しないので、5分でいいから家事を止めて、子どものためだけに時間を取ることが大切だそうです。先生と考えた「子どもが喜ぶカンタン親子遊び」そこで、先生とお話ししながら、ママが楽しめて子どもが喜ぶカンタンな親子遊びを考えてみました。遊びながら子どもが変わったなと実感している3つを紹介します。【子どもは店員、ママはお客様でおうちカフェ】おやつの時間を遊びに変えちゃいましょう。好きな飲み物やお菓子をお気に入りのカップやお皿に分けて、子どもが店員、ママはお客様になってカフェごっご。慣れたら飲み物やスィーツを子どもに作ってもらうのもよし。 店員さんは飲み物を運んだらお客様に早変わりです。ママも子どももお客様になったら、そこからは子どもとおしゃべりタイム。おしゃべりタイムで大切なのは、「ママは子どもの話に口を出さずに耳を傾けること」。わずかな時間な日もありますが、子どもは「きちんと聞いてくれている」と感じているようです。【モノのかくれんぼ】わが家の子どもはかくれんぼが大好き。しかし、家の中で大人が隠れられる場所は限られているので、何度かやるとすぐに見つかってしまいます。そこで人間の代わりに「モノ」に隠れてもらいましょう。相手が隠したものを見つけた数で勝敗を決めます。ただし、自分が隠したものを見つけないルールにします。隠すものは、人形、サランラップの芯など小さすぎず危なくないものなら何でもOK。子どもは「なんで、それ隠すの?」というものを隠していて、大人はなかなか見つけられなくて面白いです。子どもは『宝探し』や『探検』が大好きなので盛り上がります。子どもの年齢によって、ちらっとモノを見せたりして難易度を変えるとよいでしょう。ママが忙しいときは、ママがモノを隠して、それを子どもが探すゲームにしてもいいですね。【絵本の読み聞かせも立派な親子遊び】絵本の読み聞かせが大好きな子どもは多いですよね。読み聞かせは寝る前と決めている家庭もありますが、先生によれば、読み聞かせは『親子のコミュニケーションをとる最強の遊び』とのこと。5分もあればOKなので、ママの負担も少なく、ちょっとした隙間時間にできます。読み終わった後、子どもと「お話に誰が出てきた?」「あそこの場面が面白かったね」と本の内容を話し合うと、さらに子どもの理解が深まります。少しずつ続けていると、子どもと本の感想がシェアでき、お互い好きな本を持ち寄って読書会が開けるようになりますよ。先生と考えた遊びを実践!子どもの反応はこれら3つの遊びを子どもと実践してみました。すると今までになかった反応が!子どもがそれまでよりもたくさんおしゃべりしてくれるようになったのです。幼稚園でのこと、自分の好きなこと、時には悲しいと感じたことなども。寝る時間になっても話が止まらないほど、自分の話をするようになりました。おかげで、子どもの考えていることがわかり、それが子育てで役に立っています。さらに、子どもが「ママと遊ぶと面白い!またやりたい」と言ってよく笑うようになりました。また、私自身に余裕や時間のないときは子どもに事情を話すようにしました。そのときはムリに遊ばずに、あとから別に子どもとの時間を作りました。すると今までのような罪悪感がなくなり、気持ちに余裕が持てるようになりました。今回紹介したのは、わが子が気に入って継続している遊びです。いろいろ試してみたときには、私が張り切っていても子どもがまったく楽しそうじゃないものもありました。子どもにムリにやらせると続きません。子どももママも楽しめることを『遊び』にして、親子の時間を楽しんでいけたらいいなと思います。<文・写真:ライターミッキー>
2020年12月19日