映画『クレヨンしんちゃん』シリーズの傑作を集めたオールナイト上映会が、3月28日に東京・池袋の新文芸坐で開催され、野原ひろし役の藤原啓治と原恵一監督が出演することが明らかになった。新文芸坐では、定期的にアニメ雑誌『アニメスタイル』との共同企画でアニメ作品をセレクトしたオールナイト上映会を開催。上映前にはクリエイターや出演者によるトークイベントも実施され、合わせて見どころとなっている。3月28日のオールナイト上映は、映画『クレヨンしんちゃん』の傑作選で、主人公の野原しんのすけの父親である野原ひろしにスポットをあてたプログラム。上映作品は、野原一家の活躍を描いた娯楽大作の第5作『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』(1997年公開)、名作として高く評価されている第9作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年公開)、昨年公開の最新作でひろしがロボットになってしまう第22作『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年公開)の3本。さらに歴代映画『クレヨンしんちゃん』の予告編大会も予定されている。トークの出演者は、野原ひろし役の藤原啓治と、上映作品の「暗黒タマタマ大追跡」「オトナ帝国の逆襲」を手がけ、新作アニメ映画『百日紅』の公開を控えた原恵一監督。トークは藤原がメインとなり、原監督が藤原啓治に質問をする形で進んでいくという。上映会の前売り券は3月4日よりチケットぴあ、新文芸坐窓口で発売開始。(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2014
2015年03月03日CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店では1月25日まで、企画展「西川治が世界で集めた食器バザール」を開催している。○西川治氏が収集した、古今東西の食器が集合同展は、写真家、文筆家、画家、そして料理人として、テレビ・雑誌などで活躍する西川治氏が、これまで50年に渡り世界各地で集めてきた食器を一大放出する、期間限定の大食器バザール。会場には、古伊万里の大皿から現代作家もの、アジア、ヨーロッパの食器まで、白磁あり、色絵あり、塗りモノありと古今東西の食器が集合。器好きならずとも楽しめること間違いなしの企画展となっているという。開催日時は、1月21日~25日 11時~19時。会場は、CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店(東京都目黒区中央町1-3-18)。また、1月24日 15時~16時には、トークイベント・西川治×日野明子「世界で集めた大皿と料理」を開催。参加無料で、定員は30名となる。
2015年01月23日エードットはこのほど、MUGENと共同で、東京都千代田区の新東京ビルに"もったいない"魚を活用した飲食店「魚治」をオープンした。○"もったいない"を"おいしい"にするプロジェクトが始動同店は、「もったいないアクション」の第1弾。同プロジェクトでは、世の中に存在する、まだ食べられるのに捨てられてしまう"もったいない"食材を活用。同店は、東京中央卸売市場「築地市場」の"もったいない"を解決する飲食店となる。2012年度、同市場で、まだ食べることができる一般廃棄物は2万629トンとなっている。「規定より小さい・大きい、形が少し悪い」「漁や運送でついたほんの小さなキズがある」「獲れすぎ・旬から少しずれている」等の理由で、おいしく食べられる魚が年間数10億円の量で廃棄されているという。同店では同市場の仲卸、山治の全面協力を得て、"もったいない"魚の仕入れを行っていく、としている。所在地は、東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル地下1階。営業時間は、昼が11時~14時30分、夜は17時~23時30分となる。
2015年01月08日12月20日から2015年2月23日まで、森山大道写真展「Dazai」が開催される。展覧会タイトルの「ダザイ」とは、小説家・太宰治のこと。太宰は青森の富裕な一家に生まれ、小説家として活動したのは1933年から48年のわずか15年間。玉川上水に入水自殺して38年の一生を閉じた。この短い期間に歴史に刻む名作を生み出している。代表作は『人間失格』『斜陽』『津軽』『晩年』など。女性の告白体を得意とし、短編の名手として知られる。誕生日である6月19日には太宰が眠る三鷹・禅林寺にて彼を悼む「桜桃忌」が未だに開かれており、現代においてもその作品は色褪せない。写真家・森山大道も、彼に魅了された1人という。森山が太宰の小説と出合ったのは、中学生時代という。学校を厭い、ストリートを学び舎としていた多感な時期に、作品から受けた影響の大きさは計り知れない。時を経た今、森山は、「太宰の小説は、僕が嗅覚や視覚によって感知し、記憶した戦後のイメージとぴたり符号する」と語っている。結果、最新作となる写真集『Daido Moriyama: DAZAI』(マッチアンドカンパニー・MMMレーベル no.5、太宰治『ヴィヨンの妻』収録/5,000円)を刊行するに至り、同時にまた、森山が太宰へのオマージュとしてセレクトした、70年代から現在に至るまでのモノクローム作品約50点を展示する今回の企画が実現した。会場は、原宿のアートスペース「AM」。1月10日の15時から16時まで、森山大道のサイン会も予定されている。【イベント情報】森山大道写真展『DAZAI』会場:AM住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14神宮ハイツ301/302会期:12月20日から2015年2月23日時間:13:00から19:00休廊日:月(最終日除く)・火曜日12月29日から1月6日入場無料
2014年12月15日太宰治の絶筆となった未完の小説『グッド・バイ』を、劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が脚本・演出を担当し舞台化することが決まった。KERA・MAP チケット情報太宰の遺作『グッド・バイ』は新聞連載を予定し13回分まで書いた時点で、自身が玉川上水での入水自殺を遂げ絶筆となった作品。その遺作をKERAが、7年ぶりに再始動する自身のプロデュース企画「KERA・MAP」の第6回公演『グッドバイ』として舞台化。仲村トオル、小池栄子の出演で2015年9月、東京・世田谷パブリックシアターで上演する。妻子を田舎に残し、単身東京に暮らす男、田島周二が主人公。雑誌編集者という体裁の裏で、闇商売でしこたま儲け、10人もの愛人を抱えているという不埒な男。しかし一転、田舎の妻子を呼び寄せて…という里心に近い気持ちが起こり、女たちと別れようと試みる…。小説の文体は軽やかでシニカル、ユーモラスな会話や描写が、その後の物語の展開を大きく期待させる。この未完の作品を、絶妙な会話劇の名手と言われるKERAがどのように舞台化するのか。KERAは舞台化にあたり、次のようなコメントを寄せている。「第二期KERA・MAP」の始動である。似た名前のユニットがあるらしいが、きっと偶然に違いない。第二期第一弾として、太宰治未完の絶筆「グッド・バイ」を、ナカグロ抜きの「グッドバイ」として舞台化する。「未完」といっても、ほとんど物語の導入しか書かれていない小説だ。太宰にさほど興味のない私だが、どうしてあんなペシミストが、最期にこんな軽くユーモラスな作品に取り組んだのかが、ずっと興味深かった。導入部のあとは私が書く。「ヘナチョコな色男田島(仲村)と怪力傲慢な美女キヌ子(小池)。そして沢山の田島の愛人」。軽妙酒脱な喜劇には格好の御膳立てと思われ、今回私はこれを、スクリューボールコメディとして成立させようと試みる。どうか御期待頂きたい」キャストには仲村、小池をはじめ、水野美紀、夏帆、門脇麦、町田マリー、緒川たまき、 萩原聖人、池谷のぶえ、野間口徹、山崎一といった実力派強力キャストが勢揃い。仲村のKERA作品への参加は、『黴菌』(2010年)、『夕空はれて ~よくかきくうきゃく~』(2014年12月)に続き、舞台では今作品が3作目。また来年1月からスタートする、KERA脚本・監督のTVドラマ『怪奇恋愛作戦』の出演も控えるなど、近年、KERA主宰の劇団「ナイロン100℃」の劇団員並のハイペースでKERA作品に出演を重ねており、KERAの信頼度が伺える。その信頼に応えて仲村は「「夏はドラマ(『怪奇恋愛作戦』)の撮影、そして今は舞台(『夕空はれて~よくかきくうきゃく』)の本番中。今年の大半は KERAさんの演出を受けていました。つまり夏以降は、俺、ほぼナイロン?のような…。来年の『グッドバイ』はまだかなり遠い話のような気がしますが、KERAさんに『これでさよなら』と言われないように、千秋楽の幕が降りる前にお客さんからは 『グッドバイと言わないで!』と言われるように頑張ります」とコメントしている。
2014年12月01日日本のスタンダードファブリックを目指す、大麻布「麻世妙 majotae(まよたえ)」太古の昔より、大麻は日常生活から神道儀礼にいたるまで、日本人の暮らしに欠かせない存在だった。大麻で織られた大麻布は、綿花栽培が安定して綿が普及する江戸中期までは、主要な衣料素材として人々に用いられてきた。しかし戦後、様々な理由から大麻布は一般流通が途切れてしまう。それを現代に甦らせ、ふたたび日本のスタンダードファブリックへ、という夢のあるプロジェクトが始動した。プロジェクトを手掛けるのは、自然布研究家の吉田真一郎、京都帯匠誉田屋十代目の山口源兵衛、そして文化・芸能、エンターテインメントの雄であるエイベックス・グループ・ホールディングスだ。3者の挑戦により、大麻布のファブリックブランド「麻世妙majotae(まよたえ)」が誕生した。10月24日には、代官山ヒルサイドテラスにて麻世妙プロジェクトを担う吉田と、日本を代表するテキスタイルデザイナー須藤玲子によるトークセッションが開催された。30年にわたり麻を研究している吉田氏は、「大麻布を調査するうちに、なぜこんな素晴らしい布を今作らないのか。と思うようになった。速乾性がありながら保温性にもすぐれている。耐久性が高く晒すことでどんどん柔らかくなる。昔から麻でも苧麻(ちょま)が高級素材で、大麻は大衆素材と考えられてきたが、江戸時代の高級な友禅にも大麻糸が使われていたことが調査でわかった」と布の特性や歴史を説く。繊維が細くて紡績に適さなかったことや、GHQが制定した大麻取締法により第2次世界大戦後は国内で大麻生産できなくなったこともあり、歴史が途絶えてしまった大麻布。しかし今まで工業製品として生産体制が整わなかったことは、布としてこれからの可能性を秘めているともいえるだろう。3年以上もの試行錯誤の末に出来上がった麻世妙は、「国外の産地の無害大麻を使って、日本が誇る最新の紡績技術で糸にして布へと仕立てた。今後は日本で生産した無害大麻を使って麻世妙作る体制も組んでいきたい」と吉田氏。どのように麻世妙が世間に浸透するかを期待須藤氏は「中国の高級リゾートホテルの内装を手掛けた際にソファやベッドシーツ、オーナメントや壁などすべてに大麻布を使った。中国でも自然素材への関心は高く、見た目の美しさや肌触りの良さなど非常に評判がよかった」と話す。また大麻で手掛けてみたいことについて「きびそ(蚕が最初に吐き出す太くて硬い糸)、アルパカの落下胸毛、有色羊の羊毛などの自然素材と大麻をあわせテキスタイル作りをしていけたら面白いと思う。色々と試してみたい」と新しい布への可能性に目を輝かす。乾きが早く清涼感がある、保温性も高い、繊維が強靭なのに柔らかい、との特性を持ち、季節を問わず幅広く商品化が考えられる大麻布。そんな魅力的な素材である大麻布の麻世妙をどのように使って欲しいのか、また何に向いている布なのだろうか。吉田氏は「帯匠の山口さんは今夏、麻世妙のシャツを着ていたら汗疹ができなかった。とか、江戸時代の大麻布の一部には高い抗菌効果が認められたなど、速乾性や抗菌性などのいろんな事例はある。しかし、どう使うのか、何に向くのかは、必ずしも私が決め込むことではない。数年後に、麻世妙で作ったこの商品は本当にいい。という世の人々が決めてくれるのでは」と笑顔で締めくくった。
2014年10月27日エイベックス・グループ・ホールディングスは、大麻布を使用した生地ブランド「麻世妙 majotae(まよたえ)」をスタートした。エンターテインメントの領域に留まらず、文化領域でも新しい感動体験の創造を目指し、今までにないビジネス開拓に挑戦する。古来より日本人の生活に欠かせない存在だった大麻布だが、原料が有害物質を含むことから第2次世界大戦後に国内栽培を制限され、更に大麻繊維が紡績に適さず工業化に乗り遅れたことで、現在では全く一般流通していない。麻世妙は、そんな日本人が忘れてしまった大麻布を現代に蘇らせたファブリックブランドだ。幻覚物質を含まない無害な大麻を原料に使用。通常麻布というと固い風合いだが、麻世妙は柔らかく、速乾性・保温性・耐久性に優れる。“大麻布をもう一度、日本のスタンダードファブリックに”という指針のもと、自然布研究家である近世麻布研究所所長の吉田真一郎、京都帯匠誉田屋十代目の山口源兵衛、そしてエイベックス・グループの三者がタッグを組み誕生した。これに伴い10月23日から25日まで、代官山ヒルサイドフォーラムで「麻世妙展 日本人が忘れていた布」を開催。同展では、麻素材の権威である吉田所蔵の麻布や、麻世妙を使って山口が作り上げた作品が展示されている。22日に行われた発表会において、エイベックス・グループ・ホールディングスの竹内成和代表取締役は、「エイベックスは創業から数々のヒット作や流行を世に送り出し、現在は音楽・映像に留まらず“感動体験を創造する企業”へと進化を続けている。麻世妙は吉田さん、山口さんとの出会いをきっかけに、その麻布に対する熱い想いに動かされ挑んだプロジェクト。これは文化事業を担い自社の企業価値を上げると共に、エイベックスの名をより広げていく意義も持つ。3年半の年月を掛け、大麻の抱える法的問題や工業化への課題をクリアし、共感を得た三越伊勢丹ホールディングスとタッグを組むことで、製品化への道筋が開いた」と、これまでの経緯を説明した。また三越伊勢丹の大西洋社長は、「麻世妙に触れ、これまでの麻のイメージが180度覆った。綿や絹の良さに加え、麻本来の特性を両立した素晴らしい素材である。日本にはまだまだ良いものがあるにもかかわらず消費者に届いていない。三越伊勢丹には、麻の魅力を世界に発信していくミッションがある。商品企画は現在進行している最中だが、衣類に留まらず家具やファブリックなどライフスタイル型での提案を視野に入れており、来年3月には店頭でお披露目する予定」とコメントした。【イベント情報】麻世妙展日本人が忘れていた布会場:HILLSIDE FORUM住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟会期:10月23日から10月25日時間:9:00から21:00入場無料
2014年10月23日2月5日から16日まで「平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭受賞作品展」が東京・六本木地区で開催される。前日4日にメイン会場の国立新美術館で内覧会が開かれた。会場ではアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で国内外4,347点の応募から選ばれた受賞作品と審査委員会推薦作品、功労賞受賞作品などを展示。会場は仕切りが無く、各作品が点在し、奥行きのある風景を見せる。天井には無数の白い糸が張られ、緩やかに下がり天井を作っている。会場構成は建築家の中村竜治が担当した。内覧会には、各部門の受賞者達が出席。マンガ部門大賞を受賞した「ジョジョリオン-ジョジョの奇妙な冒険Part8-」の作者・荒木飛呂彦氏は、「ジョジョは連載25年を超えた。その重みもあってうれしい」と感想から始めた。ファッショナブルなキャラクター、極彩色の色使い、そして「グッチ(GUCCI)」とのコラボレーションなどファッション界でも話題の同作だが、「ファッションはキャラの一部。キャラクターは海中でも帽子を脱がない。色使いは連載が始まった80年代に流行っていたヴェルサーチやモスキーノ、ミッソーニなどのイタリアブランドから影響されている」と説明。最後に「読む人の生活面、精神面に何かしらの影響を与えていると思う。間接的に日本が良くなることにつながればうれしい」と53歳とは思えない相変わらずの若々しい表情でコメントした。因みに何部まで構想があるかは未定とのこと。会場には原画やインスパイアされた音源などが展示されている。他部門の大賞は、アニメーション部門はユン/ローラン・ボアローによる「はちみつ色のユン」、アート部門はCarsten NICOLAIの「crt mgn」、エンターテインメント部門は菅野薫、保持壮太郎、大来優、キリーロバ・ナージャ、米澤香子、関根光才、澤井妙治、真鍋大度らによる「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」が受賞。それぞれ会場に姿を現した。会期中同館の他、東京ミッドタウン、シネマート六本木、イベントバー「スーパー・デラックス」で上映会、トークイベント、ライブパフォーマンスなど様々なプログラムが実施される。【イベント情報】平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭受賞作品展メイン会場:国立新美術館(その他、東京ミッドタウン、シネマート六本木、スーパー・デラックスでも開催)住所:東京都港区六本木7-22-2会期:2014年2月5日から16日時間:10:00から18:00(金曜日は20:00まで)休館日:2月12日入場無料
2014年02月04日青森県五所川原市金木町の芦野公園で、太宰治の誕生日を記念する「太宰治生誕祭」が、6月19日(水)に開催される。同イベントは、五所川原市金木町出身の作家・太宰治(本名・津島修治)が文学界に残した業績をたたえるとともに、その生誕を「太宰文学」の愛好者とともに祝うため毎年行われている。当日の午前中には、太宰作品の朗読が行われるほか、太宰の好物”サクランボ”の献上、五所川原市内の団体による「太宰碑」、「太宰治鎮魂歌」、「走れメロス」の合唱などを実施。午後からは「太宰治を語る昼食会」を行うとのこと。開催時間は10時30分~13時まで。代表的な作品には、処刑されるのを承知の上で、命をかけて友情を守ったメロスの物語「走れメロス」のほか、津軽の地理や人々を描いた「津軽」、没落貴族を描いた「斜陽」、太宰最後の完結作「人間失格」などがある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年06月18日作家志望の青年と、文豪の幽霊たちが繰り広げる騒動を描いた公開中の映画『ゴーストライターホテル』。本作に太宰治役で出演したお笑いコンビのフルーツポンチ・村上健志からコメント動画が届いた。本作は、一度も小説を書き上げたことのない作家志望の青年が、アルバイト先のホテルに住みつく夏目漱石や太宰治など、文豪の幽霊たちと協力しあって文学賞を目指す物語。主演は阿部力で、世界のナベアツをはじめ、ケンドーコバヤシ、カンニング竹山などのお笑い芸人が文豪になりきって登場する。太宰役といえば、これまでに映画や舞台、ドラマで名だたる俳優が演じてきたが、本作で村上は映画初出演にして太宰役に大抜擢。コメント動画で村上は、太宰役を演じるにあたり、「ピースの又吉さんが太宰のことめっちゃ好きなんで、演じる前に又吉さんにちゃんとあいさつしに行きました」と振り返り、役の仕上がりについて「いい感じのキャスティングだったんじゃないかな。風貌とか似てますしね」と自身の演技に自信たっぷりの様子。しかし、撮影現場ではキャストに芸人が多かったため、演技をするのが恥ずかしかったそうで「これを機にまた映画に出たい。自分が主演の恋愛映画がいいな」と次回作出演への意欲を見せている。
2012年03月19日1991年、大阪・東海大仰星高校1年1組のクラスメイトだった3名のトップアスリート、上原浩治(MLBテキサス・レンジャーズ)、大畑大介(元ラグビー日本代表)、建山義紀(MLBテキサス・レンジャーズ)が1月12日、東京・なかのZERO大ホールに集結。「ぴあトークバトルスポーツ快楽主義vol.74新春スペシャル~僕らがラグビー、ベースボールから学んだこと~」の開催に先立ってプレス懇親会が行われ、2012年への意気込みを語った。上原、建山、大畑の写真昨年現役を引退し、現在「神戸製鋼コベルコスティーラーズ・アンバサダー」を務める大畑が、「メディア、講演などさまざまな機会でラグビーを広めるために尽力します。メジャーで活躍する同級生二人の応援、あるいは取材という形でぜひ渡米したい」と口火を切ると、現役メジャーリーガーの建山、上原も今シーズンに賭ける思いを表明。建山は「野球に100パーセント力を注ぎます。大畑にアメリカで取材してもらえるよう、何が何でもメジャーにしがみつく」。上原は「昨年のプレーオフのことは振り返らず、完全に気持ちを入れ替えて4月から飛ばしていきたい」と語った。記者から「3人でやってみたい仕事は?」との質問には、そろって「いっしょにコマーシャルに出てみたい」と返答。建山が「あきらめの悪い男が泥まみれになってやっているシーンなんかいいのでは」と言うと、上原は「ビールやドリンク系がええやん」、大畑は「3人ともケガが多かったので、医療器具とか湿布薬も」と加えた。スポーツライター&キャスターの青島健太をホストに迎え、予定の2時間を超える熱き闘いとなった今回の「ぴあトークバトルスポーツ快楽主義」の模様は、日テレG+(CS放送)で2月10日(金)放送予定。なお、チケットぴあトークバトル特設ページでも2月24日(金)に公開予定。取材・文:宮崎俊哉(クルー)
2012年01月13日みなさんは蛍光灯と聞いて、なにを連想するでしょうか。部屋を明るく照らす照明器具、あるいは懐中電灯や液晶パネルのバックライト?ところが世の中には、蛍光灯を使って芸術作品を作る人が居ます。「僕にとっての蛍光灯は(表現をする上での)マテリアル(原材料)」と話すのは伊東篤宏さん。明滅しながら音を発する蛍光灯楽器「オプトロン」奏者として、美術家として、これまでさまざまな舞台で蛍光灯をひとつの表現媒体とし、作品を発表してきた方です。さっそく、お話を聞きました。写真はオプトロンを演奏中の伊東さん――なぜ、蛍光灯を使って表現しようと思ったのでしょうか?「蛍光灯が光っている様が美しいと思ったからです。僕は子供のころから物がそのままの色で見える蛍光灯が好きでした。身近でなじみのあるマテリアル(要素)をツールに表現活動をしたということです。ちなみに僕はこれまで自分の住んできた家の電球はすべて蛍光灯にしていました」――オプトロンというのはどういうものなのですか?「蛍光灯の放電を拾い、それを出力・増幅して、ギターペダル等で音色を変えて鳴らす楽器です。光の調節は左手側の2個の調光機というものと、右手側のオンオフスイッチで行う、とても原始的で簡単な仕組みになっています。『オプトロン』の名前の由来は『視覚』を意味するオプティカルと楽器のエフェクターの名称などにある『~ロン』を組み合わせた造語です。また60~70年代のアートムーブメントにあった、視覚的快感を追求したような“オプ・アート(※1)”の世界観も個人的には好きで、命名の一因を担っています」――楽器と蛍光灯を一体化するアイデアにおどろきました。「僕は音楽も美術も好きだったので、片方だけの趣向では考えつかなかったことなのかもしれません。ただ、僕はオプトロンに哲学やコンセプトを持たせようとはしているわけではなく、みんなにまずは『おもしろいでしょ?』と思って見てもらいたいだけなんです。笑ってくれと。ワッハッハと最初は笑って、そのうちポカーンとしてくるというか、あまりの爆音に笑えなくなってくるとかでいいと思っています。理屈はいくらでも言えるかもしれないけれど、視覚的な目の快感って理屈じゃないですから」――ありがとうございました。伊東さんは90年代より蛍光灯を素材に作品を制作。国内外の展覧会、音楽フェスティバルなどで、数々の展示とパフォーマンスを行ってきました。ホーメイ歌手の山川冬樹さんやミュージシャンの澤井妙治さんらとコラボレートしたソニーウォークマンのCM映像で、そのパフォーマンスの一端を見ることができます(オフィシャルページで閲覧可能)。気になる方はライブ会場でもその生演奏を堪能してみてはいかがでしょうか。※1 オプティカル・アートの略称。広い意味での「だまし絵」の一種。イギリスの作家・ブリジットライリーは、ゆるやかにゆがんだ線を何百本とキャンバスに描き、見ているとクラクラしてくるような波の模様を作り上げた。※2 場所や空間全体を作品として体験させる芸術表現。(根岸達朗/プレスラボ)【関連リンク】女の子って“ウンチク”を聞き流すってホント?えー! いや、そんなはずはない! そう思いたいです!
2009年12月05日