SUMMER SONIC 2011、2日目・幕張メッセ。朝10時前だというのに、マウンテンステージは観客の熱気で溢れていた。サマソニ東京会場、2番目の広さを誇るこのステージのオープニング・アクトに抜擢されたのは、平均年齢弱冠19歳という神戸の新人バンド、Fear, and Loathing in Las Vegas(フィアー・アンド・ロージング・イン・ラスベガス)。ステージ両サイドの大型ビジョンにバンド名が表示されると、準備の整ったキッズたちが歓声を上げた。SEが流れるとその声は会場に充満、観客が見つめるステージにメンバーが勢いよく登場した。「Fear, and Loathing in Las Vegas」チケット情報「行こうぜーーっ!!!」。ヴォーカルのSoが高音ボイスで絶叫すると、待ってましたとばかりに手を挙げてオーディエンスが応える。疾走感のあるイントロとともに、激しく頭を揺らしながら「Stray in Chaos」を演奏すると、会場は揺れんばかりの盛り上がりとなり巨大なダンスフロアへと一変した。音程を補正するオートチューンを駆使したSoのエレクトロなヴォーカルがポップなメロディを奏で、もうひとりのヴォーカルMinamiがキーボードを弾きながらデスボイスで荒々しく絶叫する。両極端なツインヴォーカルがしっかりと個性を放ちながら立ち並び、なんともいえないグルーヴを巻き起こす。続いて爽やかなイメージが広がる「Jump Around」へとなだれ込み、会場中がジャンプ&ジャンプ。この日を待ち望んでいたという彼ら。「最後の一曲まで思いっきり楽しんでいきましょう!!」というSoの合図で「Take Me Out!!」、そしてそのまま「Burn the Disco Floor with Your “2-step”!!」へとディスコナンバーを続けて演奏。観客は感情を一気に開放し、午前中とは思えないカオスのような空間で踊り狂う。そして、「一番バンドのスタイルを表している曲をやりたいと思います」と7月13日にリリースしたミニアルバム『NEXTREME』の1曲目「Chase the Light!」のイントロが流れると、本日一番の大歓声が響き渡る。「お前らに全部ぶつけて帰るぜ!」。ラストは「Love at First Sight」。観客は思い思いにカラダを揺らし、無我夢中に汗を流した。「また会おうぜ、お前ら!!」。大歓声に見送られながら、サマソニ2日目のオープニングを見事に飾った。今後は9月23日より「NEXTREME Release Tour」をスタートし、年末まで全国各地のライブハウスを駆け抜ける。8/14(日)SUMMER SONIC セットリスト1.Stray in Chaos2.Jump Around3.Take Me Out!!4.Burn the Disco Floor with Your “2-step”!!5.Chase the Light!6.Love at First Sight取材・文/門宏
2011年08月18日