2015年7月より放送開始となったTVアニメ『がっこうぐらし!』。今回は、本日放送となる第7話「おてがみ」より、あらすじと先行場面カットを紹介しよう。○第7話「おてがみ」あらすじ&先行場面カット■第7話「おてがみ」「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にはあらず……」。古典が苦手なゆきは、今日もひとりで授業の居残り。そんなゆきにみーくんは、勉強のお手伝いを申し出る。『方丈記』の一文を読みながら、古典が「昔の人から送られた手紙だ!」と気付いたゆきは、興奮を隠せなかった。そんなある日、部室を整理中に一同は、レターセットを発見。ゆきの発案で学園生活部の4人は、学校の外にいるかもしれない誰かに向けて「手紙」を書くことにするのだった。○場面スタンプ(第6話)を公開公式サイトが更新され、トークアプリやメールでのやり取り、アイコンなどに使用可能な場面スタンプ(第6話)が公開された。今後も毎話ごとに公開されていく予定なので、こちらもチェックしておきたい。TVアニメ『がっこうぐらし!』は、毎週木曜、TOKYO MXほかにて放送中。(C)Nitroplus/海法紀光・千葉サドル・芳文社/がっこうぐらし!製作委員会
2015年08月20日インテルはこのほど、同社の最新CPU「第6世代Intel Coreプロセッサ」(開発コード名:Skylake)の発売記念イベント「第6世代インテル Core i7プロセッサー 発売記念キャンペーン」をベルサール秋葉原で開催した。イベントは同日に開催されたLeague of Legendsの大会「LJL2015 GRAND CHAMPIONSHIP」への出展という形で開催された。ブースでは第6世代Intel Coreプロセッサの「Intel Core i7-6700K」と第4世代Intel Coreプロセッサの「Intel Core i7-4790K」のパフォーマンス比較に加えて、第6世代Intel Coreプロセッサと合わせて発表された最新チップセットIntel Z170 Chipsetを搭載したマザーボードが展示された。このほかブースでは、Intel NUCやIntel Compute Stickの展示が行われたほか、賞品が当たる抽選会なども実施し、多くの人が集まった。
2015年08月17日インテルはこのほど、"Skylake"こと第6世代Coreプロセッサの発売を記念したイベント「第6世代インテル Core i7プロセッサー 発売記念キャンペーン」の開催を発表した。2015年8月8日の11時から18時まで、ベルサール秋葉原にてイベントを行う。イベントはLeague of Legendsの大会「LJL2015 GRAND CHAMPIONSHIP」への出展という形で開催される。ブースではIntelの最新CPUのパフォーマンスを体験できるコーナーに加え、最新マザーボードやIntel NUC、Intel Compute Stickといった最新製品の展示を予定する。また、秋葉原のPCショップを巡るスタンプラリーも開催し、対象店舗をまわってスタンプを集めると、JTBの旅行券10万円分やIntel SSD 750、iiyama製27型ディスプレイなどが当たる抽選会に参加できる。イベントの概要については、Intelのファンクラブ「Intel Club Extreme」の告知を参照してほしい。
2015年08月07日ユニットコムは5日、「パソコン工房」ブランドのデスクトップPCとして、Intelの第6世代Coreプロセッサ「Skylake」(開発コードネーム)を搭載したデスクトップPCを3モデル発売した。BTOに対応し、価格は129,579円(税込)から。○Lev-R017-LCi7K-XMV「Lev-R017-LCi7K-XMV」は、SkylakeのIntel Core i7-6700Kを搭載するデスクトップPC。標準構成価格は259,179円(税込)。水冷CPUクーラーを搭載するなど、ハイエンド仕様でまとめられている。初期構成の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700K(4.00GHz)、チップセットがIntel Z170 Express、メモリがDDR4-2133 8GB(4GB×2)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 980 Ti(6GB)、ストレージが256GB SSDと1TB SATA HDD、光学ドライブはDVDスーパーマルチ、電源が700W 80PLUS BRONZE認証、OSがWindows 8.1 64bit。○Lev-R017-i7K-TM「Lev-R017-i7K-TM」は、CPUにIntel Core i7-6700K(4.00GHz)、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 970を搭載するモデル。標準構成価格は166,299円(税込)。水冷CPUクーラーは搭載せず、ストレージが1TB SATA HDDのみ、電源が500W 80PLUS SILVER認証になっているほかは、「Lev-R017-LCi7K-XMV」とほぼ同じ仕様。○Lev-R017-i5K-RM「Lev-R017-i5K-RM」は、CPUにIntel Core i5-6600K(3.50GHz)、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 960を搭載するモデル。標準構成価格は129,579円(税込)。水冷CPUクーラーは搭載せず、ストレージは1TB HDDのみとなっている。そのほかの主な仕様は、「Lev-R017-i7K-TM」とほぼ共通。
2015年08月05日米Intelは5日(現地時間)、"Skylake"の開発コード名で知られていた第6世代Intel Coreプロセッサを発表した。型番にKが付いた倍率アンロックモデル「Intel Core i7-6700K」と「Intel Core i5-6600K」の2モデルから市場に投入する。米国での価格は前者が350ドル、後者が243ドル。"Skylake"は、前世代の第5世代Coreプロセッサ(開発コード名:Broadwell)と同じ14nmプロセスで製造されるCPUだが、より高速で動作するとされている。上位のCore i7-6700Kではベースの動作周波数が4.0GHz、ブースト時が4.2GHzで駆動し、従来世代と比べて10~30%の性能向上を実現したという。ソケットがLGA1151に変更となったほか、プラットフォームがIntel Z170 chipsetに刷新されたことにより、メモリはDDR4-2133/DDR3L-1600に対応する。Z170 chipsetではDMIが8GT/s×4のDMI 3.0に高速化し、チップセットから最大20レーンのPCI Express 3.0をサポートする。また、オーバークロック関連の新機能として、従来はBCLKを100/125/166MHzで調整できたが、Skylakeでは1MHz刻みで殉難に変更できるようになった。内蔵グラフィックスの命名規則が変更となり、Intel HD Graphics xxxx(4桁の数字)からIntel HD Graphics xxx(3桁の数字)との表記となった。Core i7-6700Kでは1150MHz駆動のIntel HD Graphics 530を統合する。グラフィックス関連ではこのほかにも、H.265のハードウェアエンコーダ/デコーダを新たに搭載した。Skylakeは、「Intel Core i7-6700K」と「Intel Core i5-6600K」の発売を皮切りに、8月18日のIDF(Intel Developer Forum) 2015で、アーキテクチャの詳細について解説が行われる予定で、2015年第3四半期にはハイエンドノートPC向けなど、さらに多くのラインナップが登場するとしている。
2015年08月05日デルは8月4日、同社のPowerEdge 第13世代サーバ R730に、米Nexentaが提供するSDS(Software-Defined Storage)ソフトウェア「NexentaStor」を搭載するアプライアンス製品、「Dell-Nexenta ストレージ・アプライアンスNDシリーズ」(以下、NDシリーズ)を発表した。デルは昨年8月、「NexentaStor」とPowerEdge R720ラックサーバを組み合わせたソリューション「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンス」を発表しているが、今回、サーバをR730に変更し、名称もNDシリーズに改めた。NDシリーズは、汎用のx86サーバとディスクエンクロージャ(Dell Storage MDシリーズ(JBOD))を組み合わせてNASやSANを構築できるため、価格を抑えることができるのが特徴。「NexentaStor」の国内ユーザーはすでに100社以上いるという。昨年の12月に設立されたNexentaの国内法人、ネクセンタ・システムズ・ジャパン 日本法人代表 松浦淳氏によれば、ユーザーは価格メリットを感じての、他社からの乗り換えが多いという。NDシリーズはx86サーバ+ディスクエンクロージャとするスケールアップ型ソリューションで、44ドライブ~240ドライブ(44TB~960TB)の6モデルが用意される。実売価格(サポート込み)は960万円~(960TBは5,780万円~)となる。スケールアップ型なので、ディスクをたくさん積んだ場合レスポンスが悪化するのではないかという懸念に松浦氏は、HDD以外にもSSDや両方のハイブリッドでディスクを搭載できる点や、x86の汎用サーバを利用するので、大量にメモリを積むことで、キャッシュとして利用でき、ボトルネックになるとすればネットワークだとした。NexentaStorは、オープンソースOS「illumos」(旧OpenSolaris)をカーネルとしたストレージOSで、ZFSファイルシステムを採用する。容量制限のあるCommunityバージョンと、エンタープライズ機能を追加した有償バージョンがある。松浦氏によれば、これまでは、ZFSファイルシステムに慣れ親しんだユーザーが多かったが、デルと組むことによって、一般企業への浸透を狙っていくという。「NDシリーズ」は、2014年8月にネクセンタのディストリビュータであるアセンテックとのパートナーシップの下、国内販売してきた「Dell-Nexentaストレージ・アプライアンス」をベースとしており、引き続き、アセンテック、ネクセンタとの強力なパートナーシップを通じて、「NDシリーズ」の国内販売を行っていくという。また、デルはOEMと同等の環境構築を支援を行っていく。その一環として、デルは2015年8月下旬より、東京田町のデル 東日本支社内に「Dell-Nexenta ND検証センター」を設立する。ここでは、「NDシリーズ」のデモンストレーション、検証・接続性などのテスト環境を取りそろえる。デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューションズ統括本部長 町田栄作氏は「デルは主力のサーバのアライアンス化を進めているが、今回はSDSの部分だ。我々はいろいろなワークロードをサポートしていかなければならないが、NDシリーズは、デルがターゲットとしているワークロードをほぼカバーしている。それが、我々がサポートする裏付けだ。NDシリーズはTCOの面でメリットがあり、既存のインフラを使っていけるフレキシビリティがある。これによって、デルは新しいストレージの当たり前を提案していける」と述べた。
2015年08月05日リンクスインターナショナルは31日、CORSAIR製のメモリモジュールとして、第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)に対応したDDR4メモリモジュール「Vengeance LPX Series」を発表した。8月上旬から発売し、価格はオープン。すべてDDR4メモリモジュール×2枚組となっており、ラインナップは以下の通り。「DDR4-2133」: 8GB(4GB×2)、16GB(8GB×2)「DDR4-2400」: 8GB(4GB×2)、16GB(8GB×2)、32GB(16GB×2)「DDR4-2666」: 8GB(4GB×2)、16GB(8GB×2)、32GB(16GB×2)「DDR4-3000」: 8GB(4GB×2)、16GB(8GB×2)「DDR4-3200」: 8GB(4GB×2)8層基板設計を採用し、外部からの電磁ノイズによる影響を受けにくいとしている。ICチップは自社工場で選別した物のみを使用し、安定性と信頼性を高めた。アルマイト処理を施した特殊ヒートスプレッダを搭載しており、ICチップの熱を効果的に放熱する。拡張オーバークロック機能は「Intel XMP 2.0」に準拠。
2015年07月31日Motorolaは7月28日(米国時間)、Moto Xシリーズの第3世代スマートフォン「Moto X Play」と「Moto X Style」を発表した。 Moto X Playは8月に欧州、中南米、カナダなどで発売、Moto X Styleは9月に北米、欧州、中南米で発売する。○Moto X PlayMotorolaは手頃な価格帯で、ユーザーがビデオや写真、音楽、ゲーム、Webを思うままに楽しめるようにMoto X Playを設計した。容量3630mAhのバッテリーを内蔵し、最長48時間、動画再生など様々な機能を用いた使い方(Mixed usage)でも最大30時間のバッテリー動作時間を実現している。ディスプレイは、5.5インチのフルHD(1080p、403ppi)ディスプレイで、カバーガラスはGorilla Glass 3。プロセッサは8コアのQualcomm Snapdragon 615(1.7GHz)、GPUはAdreno 405(550MHz)だ。RAMは2GB。f2.0レンズの2100万画素カメラ(背面)、500万画素カメラ(前面)、Wi-Fi(802.11 a/b/g/n)、Bluetooth 4.0LE、NFC、GPS、MicroSDカードスロットなどを備える。本体サイズは148×75×10.9ミリで、重さは169グラム。撥水コーティングが施されている。MotorolaのオンラインストアではMoto Makerを使ってストレージ(16GB、32GB)、バックパネルのカラー(7色)や素材などをカスタマイズできる。OSはAndroid 5.1.1 Lollipop。○Moto X StyleMoto X Styleはパワフルな性能と豊富なカスタマイズ性を兼ね備えたハイエンドモデルだ。競合する高性能製品よりも普及帯に近い価格になるという。たとえば、米国(Moto X Pureという名称で販売)では「399ドルから」となっている。プロセッサは6コアのSnapdragon 808(1.8GHz)で、GPUはAdreno 418。RAMは3GB。ディスプレイは5.7インチのQuad HD(1440×2560、520ppi)で、カバーガラスにGorilla Glass 3を用いている。f2.0レンズの2100万画素カメラ(背面)、f2.0ワイドアングルレンズの500万画素カメラ(前面)、Wi-Fi(802.11 a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1LE、NFC、GPS、スマートブースト対応のステレオスピーカー、MicroSDカードスロットなどを備える。バッテリーは容量3000mAhで、Mixed usageでも充電することなく1日使用できる。また動作10時間分の充電を15分で行えるTurbo Chargingに対応する。本体サイズは153.9×76.2×11.06ミリで、重さは179グラム。撥水コーティングが施されている。MotorolaのオンラインストアではMoto Makerを使ってストレージ(16GB/32GB/64GB)、インレイ(18種類)、背面のカラー、素材などのカスタマイズが可能。OSはAndroid 5.1.1 Lollipop。
2015年07月29日Motorolaは7月28日(米国時間)、Moto Gシリーズの第3世代スマートフォンを発表した。プロセッサがクアッドコアのSnapdragon 410(1.4GHz)にアップデートされ、IPX-7準拠の防水スマートフォンになった。Moto Gは多機能なAndroidスマートフォンの利用体験を低価格帯に広げる端末という位置付けの製品だ。ディスプレイは5インチの720p HD(1280×720、294ppi)。Snapdragon 410の採用で、GPUがAdreno 306(400MHz)になった。メモリーおよびストレージは、1GB RAM+8GBストレージ、2GB RAM+16GBストレージの2種類。またMicro SDカードスロットを備える。f2.0レンズの1300万画素カメラ(背面)、500万画素カメラ(前面)、Wi-Fi(802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0LE、GPSなどを搭載。バッテリー容量は2470mAhで、動画再生など様々な機能を用いた使い方(Mixed usage)のバッテリー動作時間が最大24時間となっている。本体サイズは142.1×72.4×11.6ミリで、重量は155グラム。ベースカラーはブラックとホワイトで、ブラック、ネイビー、ライム、ターコイズなど10色のバックパネルを選択できる。第3世代のMoto Gは、北米、中南米、欧州、アジアの60カ国以上で販売が始まっており、米国での価格は179.99ドルからとなっている。
2015年07月29日●パフォーマンスはiPhone 5sと同程度?第6世代のiPod touchにはiPhone 6と同じSoC「Apple A8」が使われているが、一様に同じというわけではなく、ダウンクロック版が採用されているという。それはなぜなのか。ここで考察してみよう。○iPod touchはなぜ「ダウンクロック版A8」を採用したのか?今回の新型iPod touch発表にあたり、比較的驚きを持って迎えられたのが、そのメインプロセッサに「Apple A8」が採用されたことだ。「A8」はiPhone 6とiPhone 6 Plusで採用されている同社の最新SoCであり、どちらかといえば(コストを抑えた)廉価端末として同時期に投入されるiPod touchでは、それより前の世代、今回の例でいえば「A7」が採用される可能性が高いとみられていたからだ。以前のレポートにもあるように、AppleではiPod touchも含めてすべてのiOSデバイスで64ビット対応を進めているとみられ、少なくともA7以降のものが採用される可能性があるとは指摘していたが、このあたりは予想外だった。ただし、A8とはいっても、iPhone 6では1.4GHz駆動しているものが、iPod touchでは1.1GHzまでダウンクロックされて動作しているといわれている。この状態でパフォーマンスはiPhone 5sと同等程度という話もあり、釣り合いがとれているのだとも思える。●ダウンクロックは何が目的?○ダウンクロック版採用の目的とはダウンクロックの効果は主に「省電力」の部分に現れていると考えられ、第5世代iPod touchと比較しても大幅にパフォーマンスが向上しているのにもかかわらず、バッテリ容量は第5世代の1030mAhから1043mAhに微増した程度で、オーディオ連続再生が40時間に動画再生が8時間という仕様も変化していない。この省電力という部分はA7やA8を搭載したiPhoneと比較するとより明らかで、A7を搭載したiPhone 5sが1560mAhのバッテリサイズでオーディオ連続再生40時間/動画再生10時間、A8を搭載したiPhone 6が1810mAhのバッテリサイズでオーディオ連続再生50時間/動画再生11時間となっている。第6世代iPod touchはiPhone 6の6割弱程度のバッテリサイズしかないのにもかかわらず、それに匹敵するだけのバッテリ駆動時間を実現していることがわかるだろう(もちろんLTEモデム搭載の有無や画面解像度の違いはあるが)。つまり、iPhone 6では本体サイズが4インチから4.7インチまで拡大したことで大容量バッテリの搭載が可能になり、バッテリ駆動時間を延ばすことが可能になった。だが一方で4インチのiPod touchがバッテリ容量を増やさずに薄型筐体のまま同等のバッテリ駆動時間を実現するには、A7採用でも素のA8採用でもなく、A8プロセッサのダウンクロックが最適解だったのかもしれない。ここから先は筆者の仮説ではあるが、A8のダウンクロック版採用の背景にはもういくつかの理由があると考えている。1つの予想はA8を製造しているTSMCとSamsungの20nm製造プロセスの歩留まりが依然として悪く、選別品としてiPhone 6や6 Plusへの採用を見送られた「A8」をダウンクロックした状態でiPod touchに採用している可能性だ。TSMCの20nmについてはリーク電流増大など諸所の問題を抱えており、特に高性能を要求されるGPUの製造は同世代では見送られたとの報告もある。同様のトラブルはSamsung側も抱えているといわれ、TSMCは16nm FinFET、SamsungとGlobalFoundriesは14nm FinFETへと早々に移行しようとしている。20nmの立ち上がりが遅れたということもあるが、ムーアの法則から考えれば通常2年サイクル程度で行われるプロセス移行が比較的短期間で行われることになる。TSMCの20nmに関しては、一部で話題になっているQualcommのSnapdragon 810のパフォーマンスや発熱問題の原因の1つともいわれ、意外と根深い話なのかもしれない。●SoCを手がける2社○iPod touchのマイナーアップデート版」が早々に登場?ここでTSMCとSamsungの話が出たが、現在のAppleはiOSデバイス向けSoCの調達先をこの2社からのデュアルソースとしている。A8登場のタイミングでSoCの調達先をSamsungからTSMCに切り替えたという話も聞かれたが、実際にはSamsungからの調達も継続されている。Re/codeがIHSのアナリストAndrew Rassweiler氏のコメントを引用して伝えるところによれば、同件が報じられた2014年9月のタイミングでSoCの調達比率はTSMCとSamsungで6:4程度だという(SoCの種別は不明)。後の2015年4月にKGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏が報告したレポートによれば、次期iPhoneに採用されるとみられる「A9」の発注比率はTSMCとSamsungで3:7となっている。つまり、Appleは1世代ごとにSoCの2つの調達先をメインとサブで交互に切り替えている様子がうかがえる。台湾Digitimesは7月16日にTSMCとSamsungがA9の大量生産に入ったと伝え、このうちTSMCは16nm FinFETを採用していると報告している。2社は新プロセスでの供給量の多くを当初はApple向けに振り分けるとみられるが、依然としてこのあたりの供給量や歩留まりに関する情報は錯綜しており、不明な点が多い。特に歩留まりやその他の事情(Samsungが自社向け供給を優先するなど)でAppleの要求を満たせない可能性も指摘されており、予断を許さない。もしA9でパフォーマンスや歩留まりに関する問題が発生した場合、次期iPhone製造におけるボトルネックの1つとなる可能性がある。なお、第6世代のiPod touchのハードウェア番号は以前の第5世代の「iPod5,1」から一気に飛んで「iPod7,1」となっている。これはiPhone 6世代の「iPhone7,x」に合わせたとみられる。第6世代の発売はiPhone 6登場から1年弱が経過しているわけで、間もなくiPhoneの次世代モデルが登場することを考えれば、その意味では「1つ前の世代のもの」を採用していることになるといえる。また冒頭で「次のiPod touchは2~3年後までアップデートされない」と説明したが、先の仮説にもある事情で「A9世代のSoCを用いたiPod touchのマイナーアップデート版」が早々に登場することもあるかもしれない。
2015年07月21日アップルから、第6世代のiPod touchが発売された。iPhone 6シリーズと同等の64ビットアーキテクチャが採用され、先日、提供が始まった音楽サービス「Apple Music」はもちろん、アプリやゲーム、映画にPodcastなど、さまざまなコンテンツを楽しむことができる。新しいiPod touchでは、iPhone 6に搭載されているものと同じA8チップが採用された。ゲームのなどではより滑らかなグラフィクスを楽しめる。さらにRetinaディスプレイにより、様々なコンテンツを美しい画面の上で味わえる。レーシングゲームのヘアピンカーブも、パーティー用のプレイリストも、友人の写真も、あらゆるものを鮮やかに映し出してくれる。ワイドスクリーン仕様なので、映画など、HDムービーを観るのにも最適だ。ここではいくつかゲームをピックアップしてみた。美麗なグラフィックを存分に堪能してほしい。■MOBIUS FINAL FANTASY■FFVII/FFXの野島一成が手がける新作シナリオで、章ごとのエピソード配信と多彩な運営イベントで遊べるRPG。...App Storeでチェック■脱出ゲーム The Room■消えた錬金術師の後を追って、フル3Dで描かれた部屋を巡る旅に出る。ルームに隠された謎を解き明かしていく脱出ゲームだ。...App Storeでチェック■OLYM■くっついたピースをまとめてどんどん増やしていくパズルゲーム。様々な仕掛けが待ちうける130の試練に挑戦しよう! ...App Storeでチェック■マインクラフト Minecraft: Pocket Edition■ブロックを配置し、ブロックでできた世界を冒険するゲーム。サバイバル モードとクリエイティブ モード、マルチプレイ モードでのプレイが可能。...App Storeでチェック■Alto’s Adventure■現実世界のスノーボーディングをベースにして生成された地形データを採用したアクションゲーム。...App Storeでチェック■ライバル・キングダム - 混乱の時代 -■自然のパワーを授けられた伝説の戦士、神、精霊である"エンシェント"たちと協力してバトルを繰り広げるストラテジーゲーム。...App Storeでチェック■Shadowmatic■光が当てられた抽象的なオブジェクトを回転させ動かすことで周囲の環境に応じた影のシルエットを作り出していくパズルゲーム。...App Storeでチェック■Vainglory■MOBAと呼ばれる多人数対戦型のオンラインゲーム。戦術ゲームとアクションゲーム、RPGを1本に集約している。...App Storeでチェック■Dark Quest 5(ダーククエスト5)■ハック&スラッシュ型のアクションRPG。超絶美麗グラフィックが重厚なストーリーをより一層引き立てる! ...App Storeでチェック■ブラザーインアームズ 3:Sons of War■第二次世界大戦を舞台に描かれた迫力のグラフィックとドラマチックなストーリーで彩られたシューティングアクションゲーム。 ...App Storeでチェック■Brain Dots(ブレインドッツ)- 描くように解く脳トレーニングゲーム■線や図形を描いていく脳トレアプリで、赤と青の2つのボールをぶつけることでゲームが進んでいく。 ...App Storeでチェック■Threes!■簡単だけど奥が深い数字パズル。一分でルールを覚えて、一生遊べるがキャッチフレーズだ。 ...App Storeでチェック■Smash Hit■鉄球をクリスタルに投げつけて粉々にしながら進んでいくアクションゲーム。音楽とシンクロするプレイ形式が特徴。 ...App Storeでチェック■ノノ島■失われたノノ島の秘宝を探すアクションゲーム。シンプルな操作感で美しいグラフィックを楽しめる。 ...App Storeでチェック■LOOPIMAL by YATATOY■手作り感満点のアニメーションとサウンドが可愛い知育ゲーム。直感的なジェスチャーと共に動物達が自在に変化していく。 ...App Storeでチェック続いて、公開から今年で10年目を迎えたPodcast。これまでに、全世界で約15億以上の購読数、180億のダウンロードを記録している。語学系の人気番組「バイリンガルニュース (Bilingual News)」や、Apple Storeで開催されたイベントの様子を配信するビデオPodcast「Meet the Filmmaker」シリーズあたりがおススメだ。Podcastは無料で視聴、購読ができるので、フトコロにも優しい。先頃サービスが始まったApple MusicもWi-Fiを使って楽しめる。夏にぴったりなプレイリスト「女子同士の旅:J-Pop」「通勤中に気合を入れる:J-オルタナティブ」「Aリスト:J-Pop」「テイラー・スウィフト:ラブソング&バラード」「家族で旅行:キッズ&ファミリー」をチェックするのも良いし、「スモッグ・スピリチュアルズ:L.A.の新アヴァンギャルド」や「マイクロハウス・クールダウン」のように、普段の生活では出会えない音楽をまとめて聴くのも良い。新しいiPod touchのWi-Fiは、従来モデルより3倍早くなっているので、映画のダウンロードも瞬時に終わる。FaceTimeで通話も可能なので、iPhoneの代わりにもなる。そのほか、M8モーションコプロセッサでは、これまで以上に正確なフィットネスのトラッキングが行え、「ヘルスケア」アプリに記録できる。カメラは背面に8メガピクセルのiSightカメラ、前面に1.2メガピクセルのFaceTime HDカメラを装備し、美しい写真やビデオが撮れる。スローモーションやタイムラプスビデオ、1秒間に10枚の写真を撮影するバーストモード機能も搭載している。価格は、16GBモデルが24,800円(税別)、32GBモデルが29,800円(同)、64GBモデルが36,800円(同)、128GBモデル(オンラインのApple Storeおよび直営店のみでの販売)が48,800円(同)。カラーはスペースグレイ、ブルー、ゴールド、ピンク、シルバーの5色と、Apple Store限定の(PRODUCT)REDを用意している。
2015年07月17日●第6世代iPod touchは何が変わったのか7月16日、iPod touchが2年10ヶ月ぶりのモデルチェンジを果たし、第6世代が登場した。第5世代と比べて形状はほとんど変わっていないが、中身は大きく変わっている。ガラケー派だがスマートフォンアプリが気になっているという人にも強く訴求しそうだ。第5世代のiPod touchが登場したのは2012年の9月で、iPhone 5と同時の発表だった。iPhone 5と同じ4インチ・アスペクト比16:9のRetinaディスプレイを搭載。CPUはiPhone 4sと同じデュアルコアのApple A5を採用し、背面側に500万画素のiSightカメラを搭載するなど、登場当時はそこそこのスペックだったが、その後iPhoneやiPadが代を重ねる間も変更はなく、気づけばすっかり取り残されていた感があった。第6世代のスペックは、こうした約3年間の鬱憤を一気に晴らすに十分なものがある。CPUにはiPhone 6と同じ、最新のApple A8を搭載(クロック数は1.1GHzといわれている)。一気に64bit化を果たし、CPU性能は第5世代比で約6倍、GPUは約10倍と、それぞれ大幅に高速化した。また、iOS 7で登場した高速な3D API「Metal」もサポートした。複数のアプリを動かす際に不安要素だったワークメモリも1GBに倍増していおり、大規模なアプリも快適に動きそうだ。iPhone 6のA8は1.4GHzで動作しているため、第6世代iPod touchの性能は、単純計算ではiPhone 6の約80%程度の処理能力ということになりそうだが、それでもiPhone 5sと同等クラスの性能が期待できる。■性能比較カメラも新しくなり、iSightカメラ(背面側・メインカメラ)が500万画素から800万画素になった。もっともレンズの明るさなどのスペックから判断するに、世代としてはiPhone 5cと同じカメラユニットが採用されているようだ。一方、FaceTime HDカメラ(前面側・インカメラ)はiPhone 6と同じユニットの可能性がある。いずれにしても性能的には最新機種に見劣りしないというわけだ。フラッシュメモリは16GB/32GB/64GBに加え、Apple Store専売で128GBモデルが追加される。昨年販売終了したiPod classicが担っていた大容量需要に対しても、これで一つの回答を出した形になる。iCloudとの連携があるとはいえ、音楽やビデオだけでなく、アプリや写真なども相当容量を食うようになったため、大容量化自体は大いに歓迎できる。欲を言えば256GBモデルも欲しいくらいだ。●カラバリはスポーツシューズのよう○カラー展開も大きく変更外見上で目につくのはカラーの変化だ。2012年モデルがシルバー・スペースグレイ・イエロー・ピンク・ブルー・(PRODUCT)REDの6色だったのに対し、2015年モデルでは同じ6色ながら、シルバー・スペースグレイ・ゴールド・ピンク・ブルー・(PRODUCT)REDになった。イエローとゴールドが同系色(黄色系)と考えると構成自体は変わっていないが、色味はだいぶ変わっている。ピンク、ブルー、(PRODUCT)REDも色味がだいぶ変わり、ビビッドな色合いになっている。シルバー・スペースグレイ・ゴールドの組み合わせはiPhoneやiPad Air 2、MacBookと同じで、同系色で揃えたいユーザーにも訴求するだろう。ちなみにiOSを搭載しないiPod nanoとiPod shuffleも、従来の8色構成からiPod touchと同じ6色構成に変わっている。緑系が消え、ピンク系と赤系が(PRODUCT)REDに統合されたような形になる。色のセットについてはジョナサン・アイヴ率いるアップルのデザインチームが熟慮を重ねて決定したのだろうが、筆者の最初の感想は「ブルーとピンクがスポーツシューズみたいだなあ」だった。細かい変更点としては、第5世代で採用された専用ストラップ「Apple Loop」の留め金がなくなり、再びのっぺりとしたシンプルなボディに戻った。正直Loopを使っている人はほとんど見たことがないため、余計な周辺機器の在庫を作らないためにもLoopの削除は正しい判断だったのではないだろうか。なお、名前に反して指紋認証の「Touch ID」は搭載されなかった。大いなる名前負けだと思ったのは筆者だけではないはずだ。●iPod touchはお買い得なのか○iPhone 6よりこっちがお買い得?iPod touchの価格は、第5世代より1,000~2,000円値上がりしたものの、現在販売中のiOS端末としては最安で、SIMフリーのiPhone 6と比べると半額未満だ。性能的にも最新機種の2割落ち程度であれば十分すぎるだろう(そもそもiPhone 6は現行世代のスマートフォンでも上位の性能だ)。■価格比較iPod touchは音楽プレーヤーとしてよりも、ゲーム機や、スマートフォンを持たせてもらえない子供のためのアプリプレーヤーとしての需要も多い。こうした需要に対して、いかにも型落ちのスペックではなく、最新性能が提供されたというのはいいニュースだ。また、ガラケーユーザーにとってもiPod touchの性能向上は興味深いニュースではないだろうか。iOSアプリには興味があるが、高い料金プランのスマートフォンを使う気はない、という人たちの間でiPod touchが人気を集めているという。ガラケーのWi-Fiテザリング機能(搭載されている機種は減ってしまったが)や、MVNOのデータ専用SIM+モバイルルーターとiPod touchの組み合わせなら、ランニングコストを抑えて最新のアプリやサービスが利用できる。第6世代はこうしたユーザー層にも強く訴求するだろう。○音楽プレーヤー市場に新たな基準を持ち込むスマートフォンの普及により、単独の音楽プレーヤーはすっかりその役目を終えた感がある。市場でも圧倒的存在感だったiPodがソニーのWalkmanシリーズと肩を並べるようになったが、これはWalkmanがハイレゾ需要に応えているという側面もあるが、一方で音楽プレーヤー市場自体が地盤沈下を起こした結果だとも言える。正直、iPodはもうアップデートしないのではないかと思っていた時期もあるのだが、第6世代iPod touchは、まだまだアップルがこの市場を見捨てていないという強いメッセージだと感じられた。先日スタートしたばかりのApple Musicにも対応しており、Wi-Fi環境があればストリーミングによる聴き放題サービスも利用できる。考えてみれば、ほかの音楽プレーヤーで聴き放題サービスに対応しているものや、アプリで拡張できるものはほとんどない。iPod touchが標準だということになれば、iPodというブランドは、再び音楽プレーヤー市場でも無視できない存在感を表すことになる。アップルのウェブサイトのメニューからも姿を消してしまったiPodだが、なかなかどうして、まだまだ無視できない存在であり続けるようだ。
2015年07月16日アップルは16日、第6世代となるiPod touchを発売した。価格は、16GBモデルが24,800円、32GBモデルが29,800円、64GBモデルが36,800円、128GBモデルが48,800円(いずれも税別)。128GBモデルはオンラインのApple Storeおよび直営店のみ取り扱う。最新のiOS 8がインストールされており、音楽サービス「Apple Music」にも対応している。カラーはスペースグレイ、ブルー、ゴールド、ピンク、シルバーの5色と、Apple Store限定の(PRODUCT)REDを用意。第6世代となる新モデルは、iPhone 6シリーズと同様の64bitアーキテクチャを採用し、A8チップにM8モーションコプロセッサを搭載。従来モデルと比べ、CPUパフォーマンスは最大6倍、グラフィックス性能は最大10倍の高速化を実現した。M8モーションコプロセッサは、ジャイロスコープや加速度センサーで計測したデータをA8チップの代わりに処理することで、電力効率を向上させている。さらに、iPhoneの「ヘルスケア」アプリに歩数や移動距離などの計測データを記録する役割を担っている。カメラ性能もさらに向上。背面に8メガピクセルiSightカメラ、前面に1.2メガピクセルのFaceTime HDカメラを搭載。iSightカメラは、スローモーション撮影(120fps)、バーストモード、タイムラプスビデオ、パノラマモード(最大43メガピクセル)、1080p HDビデオ撮影が行える。FaceTime HDカメラは、バーストモードや720p HDビデオ撮影に対応している。どちらも、ノイズリダクションや顔検出の機能を強化している。ディスプレイは4型Retina(1,136×640ドット、326ppi)を採用。ワイヤレス機能はIEEE 802.11a/b/g/n/acとBluetooth 4.1。入出力インタフェースは、Lightningコネクタ、ステレオミニジャック、スピーカー、マイク。内蔵のリチウムイオンバッテリーは、音楽再生で最大40時間、ビデオ再生で最大8時間の利用が可能だ。充電時間は、高速充電で約2時間(バッテリー容量の80%充電)、完全充電で約4時間となっている。本体サイズはW58.6×H6.1×D123.4mmで、重量は88g。本体のほか、Apple EarPods、Lightning - USBケーブル、クイックスタートガイドが付属する。
2015年07月16日アップルは16日、第6世代となるiPod touchを発表、同日より販売を開始した。価格は、16GBモデルが24,800円(税別)、32GBモデルが29,800円(同)、64GBモデルが36,800円(同)、128GBモデル(オンラインのApple Storeおよび直営店のみでの販売)が48,800円(同)。最新のiOSがインストールされており、過日、提供が始まった音楽サービス「Apple Music」を楽しむことができる。約3年ぶりとなる新モデルは、A8チップにM8モーションコプロセッサを搭載。iPhone 6シリーズと同じく64ビットアーキテクチャが採用された。従来モデルと比較して、CPUパフォーマンスは最大6倍、グラフィックス性能は最大10倍の高速化が図られており、のめりこむようなゲーム体験を実現するという。M8モーションコプロセッサは、ジャイロスコープや加速度センサーによって体の動きを継続的に計測するが、この作業を本来担うA8チップの代わりにM8で処理することで電力効率が向上している。さらにM8は、歩数や移動距離といったフィットネスの正確な情報をiOSの「ヘルスケア」アプリに記録する。カメラは背面に8メガピクセルのiSightカメラと、前面に1.2メガピクセルのFaceTime HDカメラを用意。ともに、強化されたノイズリダクション、改良された顔検出の機能が装備されている。iSightカメラは720p/120fpsのスローモーション撮影、1秒間に10枚の写真を撮影するバーストモード、タイムラプスビデオ、最大43メガピクセルの解像度で撮影できるパノラマモード、1080pのHDビデオ撮影に対応する。FaceTime HDカメラもバーストモードに対応し、720pのHDビデオ撮影が可能。HDR機能などで機能強化が図られている。ディスプレイは4インチのRetinaディスプレイ(1,136×640、326ppi)で、耐指紋性撥油コーティングが施されている。ワイヤレス機能はIEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1に対応。入出力部はLightningコネクタ、ステレオヘッドフォンミニジャック、スピーカー、マイクという構成。内蔵のリチウムイオンバッテリーは、音楽再生で最大40時間、ビデオ再生で最大8時間の利用が可能。充電時間は、高速充電で約2時間(バッテリー容量の80%充電)、完全充電で約4時間となっている。サイズはW58.6×H6.1×D123.4mmで、重量は88g。本体のほか、Apple EarPods、Lightning - USBケーブル、クイックスタートガイドが付属する。カラーはスペースグレイ、ブルー、ゴールド、ピンク、シルバーの5色と、Apple Store限定の(PRODUCT)REDを用意している。
2015年07月16日米Appleは7月15日(現地時間)、iOS端末「iPod touch」の第6世代モデルを発表、同日より販売を開始した。第5世代が登場したのが2012年10月。3年弱ぶりの世代交代になる。第6世代は前モデルのスリムなデザインのまま、プロセッサとカメラを強化した。カラーバリエーションはスペースグレイ、ブルー、ゴールド、ピンク、シルバーの5色と、Apple限定カラーの(PRODUCT)RED。新たに128GBモデル(Apple Storeのみで販売)が加わって、4つの容量を選べるようになった。価格は、16GBモデルが24,800円(税別)、32GBモデルが29,800円(同)、64GBモデルが36,800円(同)、128GBモデル(Apple Store: オンライン・直営店のみ)が48,800円(同)。プロセッサは、iPhone 6シリーズと同じ64ビットアーキテクチャのA8を搭載する。A5だった前世代に比べると、CPU性能が最大6倍、GPUパフォーマンスが最大10倍の向上になる。M8モーションコプロセッサも搭載しており、歩数や移動距離といったフィットネス情報を正確に記録。フィットネスやヘルス関連を中心に、モーションデータに基づいた機能やサービスを前世代モデルよりも幅広く利用できるようになった。センサー類は、3軸ジャイロと加速度センサーを搭載する。カメラは背面に、F2.4で5枚構成のレンズを備えた8メガピクセルのiSightカメラを搭載する。120fpsのスローモーション撮影、バーストモード、タイムラプスビデオ、高解像度パノラマなどを利用可能。顔検出機能が向上している。また前面の1.2メガピクセルのFaceTime HDカメラも強化されており、F2.2レンズを搭載、バーストモードに対応し、HDR機能や顔検出が改善した。ディスプレイは、IPS方式の4インチRetinaディスプレイ(1,136×640、326ppi)。カバーガラスに耐指紋性撥油コーティングが施されている。ワイヤレス機能はWi-Fi (802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.1。入出力はLightningコネクタとステレオヘッドフォンジャック。スピーカーとマイクを内蔵する。バッテリーは内蔵リチウムイオンで、音楽再生時間が最大40時間、ビデオ再生は最大8時間。本体サイズは前モデルと同じ123.4×58.6×6.1ミリで、重量は88グラム。前モデルには「iPod touch loop」というストラップを付けられたが、第6世代ではiPod touch loopを接続するボタンが省かれた。OSは最新のiOS 8を搭載し、6月末に始まった音楽サービス「Apple Music」を利用可能。今秋リリース予定のiOS 9にも対応する。製品パッケージには、ヘッドフォン「Apple EarPods」と充電・同期用の「Lightning - USBケーブル」が付属する。
2015年07月16日○LGAパッケージとしては初となるIres Pro Graphics統合モデルインテル24日、都内で第5世代Coreプロセッサの新モデルに関する説明会を開催した。第5世代Coreプロセッサそのものは2015年1月に発表済みだが、その時点では2in1 PCや薄型ノートPCに向けた低電圧モデルのみの投入だった。今回は2015年6月に発表されたデスクトップPCやゲーミングノートPCに向けたモデルについての説明となる。主な説明を行ったチャネル戦略企画室の小澤 剛氏は、Iris Pro Graphicsが初めてデスクトップ用のLGAパッケージに搭載され、またCore i5プロセッサにも搭載されたと説明。すべてのユーザーを対象としていないもの(外付けグラフィックスチップを使うことなく)80%程度のユーザーをカバーできるという。新たに追加されたデスクトップPC向けCPUは、型番に"C"または"R"が付いた準ハイエンドという位置付けのモデル。このうち、"C"型番の製品はLGAパッケージで、"R"型番の製品はBGAパッケージだ。いずれもTDPは65Wで、グラフィックスにIntel Iris Pro Graphics 6200を統合する。さらに"C"型番の2モデルは倍率アンロック仕様となっている。"Haswell"こと第4世代Coreプロセッサから、CPUアーキテクチャにはそれほど大幅な変化がなく、プロセス技術が変更されたのみではあるが、それをIris Pro Graphicsで補った形となる。Iris Graphicsは、Intelの内蔵GPUとしては高性能なもので、中でもIris Pro Graphicsは描画などに使われているバッファメモリをパッケージ内に用意し、性能向上につなげている。小澤氏はCPUのダイ写真を見せ、第5世代のCoreプロセッサでは、プロセス技術の更新によるトランジスタ数増大をグラフィックスに割り振り、ダイ面積のほぼ半分を占めていることと、(Iris Pro Graphicsに必要な)eDRAMコントローラーが含まれていると説明した。今回紹介されたデスクトップ向けの第5世代Coreプロセッサは、すべてTDPを65Wに抑えた製品だ。このため小型のSFF筐体やAIO製品といったフォームファクタへの搭載が可能で、Iris Pro Graphicsの内蔵と合わせて高い効率性・拡張性を持つという。○Iris Pro 6200によって2006年比100倍の3D性能を実現続いて、パフォーマンスについても紹介があった。Iris Pro Graphics搭載の第5世代Coreプロセッサの場合、2006年に発表されたプロセッサと比較して、グラフィックスの性能が100倍に向上したという。デモとして、キヤノンの現像ソフトウェア「Canon Cinema RAW Development 1.3」を使ったパフォーマンス比較を紹介。「Canon Cinema RAW Development」は4Kシネマカメラで撮影したRAW動画を現場でプレビューチェックするために開発されたものだ。RAW動画はストレージだけでなく、表示するためにも重い負荷がかかり、従来はワークステーションクラスの能力が必要であったが、後述するインテルのSDKとIris Pro Graphicsによって現場でプレビューできるようになったという。比較対象として"Devil’s Canyon"ことIntel Core i7 4790Kを用意。同じマザーボード、メモリ、ストレージで比較再生した。「Canon Cinema RAW Development 1.3」は、Iris Pro Graphicsを前提にしたソフトウェアということもあり、およそ2倍のフレームレート差となった。「Canon Cinema RAW Development」を支えているのがインテルのソフトウェアツール「インテル Integrated Native Developer Experience(Intel INDE)」だ。「Canon Cinema RAW Development」では、静止画・動画のRAWの処理について、Intel HD/Iris/Iris Pro Graphicsでハードウェアアクセラレーションを行う「INDE Media RAW Accelerator」を活用し、従来の圧縮静止画/動画に加え、非圧縮静止画/動画でもプロセッサの機能を発揮することできるようになっているという。
2015年06月26日インテルは21日、秋葉原にて"Broadwell-K"の開発コードで知られるデスクトップ向け第5世代Intel Core i7プロセッサの発売記念イベントを開催した。デスクトップ向け第5世代Intel Coreプロセッサは、Intelが6月2日に発表した最新CPU。14nm製造プロセスを採用したBroadwellアーキテクチャベースで、内蔵グラフィックスにIntel Iris Pro graphics 6200を統合する。Core i7は、Intel Core i7-5775CとIntel Core i7-5775Rの2モデルをラインナップするが、このうちIntel Core i7-5775Rは組み込み向けのBGAパッケージで、LGA1150に対応するのはIntel Core i7-5775Cのみとなる。Core i5も含めた主なスペックは以下の通り。会場では、Intel Core i7-5775CとIntel Core i7-4790K(開発コード名:Devil’s Canyon)を使った性能比較を行っていた。3DMarkでは高速なeDRAMを搭載するIntel Iris Pro graphicsを内蔵する分、Intel Core i7-5775Cのパフォーマンスが大きく上回った。これはゲーム系ベンチマークテストでも同様で、ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマークでは、ほぼ2倍のスコアを記録した。一方で、CINEBENCH R15によるテストでは、動作周波数の差からIntel Core i7-4790Kのパフォーマンスが上回った。また、Intel Core i7-5775CはIntel Core i7-4790Kに比べて、消費電力が約10%削減されたという。このほか、イベントではIntel NUCやIntel Compute Stickの展示に加えて、秋葉原のPCパーツショップを巡るスタンプラリーやトークセッションが行われた。○インテルのファンクラブ「Intel Club Extreme」でポイントプログラムが開始会場では、インテルが運営するファンクラブ「Intel Club Extreme」で、ポイントプログラムが開始されたとの告知があった。「Intel Club Extreme」は、インテルが映像制作やCGデザインに携わるクリエイターやPCゲーマーといった、ハイスペックなデスクトップPCを利用するユーザーを対象に立ち上げたサイトで、Intel製品の紹介や製品購入でオンラインゲームのアイテムがもらえるといったキャンペーンを実施している。新たに開始したポイントプログラムは、「Intel Club Extreme」で特定の行動をすることでポイントがたまるという。ポイントの単位は「Hz」。具体的にどういう行動でポイントが取得できるかは明かされていないが、筆者が試した限りでは、「Intel Club Extreme」内の特定コンテンツを閲覧する、あるいはプロフィールの内容を登録するといった行動でポイントが付与されるようだ。また、現在どの程度ポイントがたまっているかも具体的には分からず、グラフで示される。一定以上のポイントがたまると、「ウエハー」に変換され、その「ウエハー」を賞品と交換することができる。
2015年06月22日ExaScalerとPEZY Computingは6月12日、液浸冷却特化型小型スーパーコンピュータ(スパコン)の第2世代システム「ExaScaler-1.4」を、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の計算科学センターに、「Suiren Blue(青睡蓮)」として追加設置する作業を開始したと発表した。「Suiren Blue(青睡蓮)」は、第1世代の液浸冷却スパコン「ExaScaler-1」を採用した小型システム「Suiren」に併設される形で設置され、設置面積は約4分の1に減少させつつ、Suiren比で約8.4%向上した理論性能を有している。また、今回の設置に併せて、液浸冷却槽内から、最小構成システムである「Brick(ブリック)」を引き上げて保守作業の効率化と安全性の改善を図ることを可能とする新たなつり上げ機構も設置されるほか、冷媒を室外で冷却するための室外冷凍機ならびに熱交換器についても、従来は8台ずつであったものを、1台ずつの高性能型に変更することで、配管部を含めた室外の構成の簡素化、ならびに保守性の向上も図られるという。なお両社は今後、KEKとの共同研究契約を通して、液浸冷却に特化して開発されたExaScaler-1.4の、既存のExaScaler-1に対するさまざまな優位性と、ExaScalerが提唱する液浸冷却方式自体の有効性の検証を進めて行く計画としている。
2015年06月15日ピュア・ストレージ・ジャパンは6月9日、同社のオールフラッシュ・ストレージ・アレイ「FlashArray」の第4世代である「FlashArray//m」を発表した。「FlashArray//m」は、同社が2年をかけて開発した新しいハードウェアで、アップグレード可能なモジュラー型アーキテクチャを採用しており、従来のFlashArray製品と比較してパフォーマンスは50%、密度は2.6倍、1TB当たりの電力効率は2.4倍、それぞれ向上したという。同社はこれまで他社からハードウェアを調達し、自社開発のソフトウェアを搭載して製品を提供してきたが、「FlashArray//m」は自社開発のハードウェアだ。米Pure Storageの創設者でチーフアーキテクトのジョン・ヘイズ氏は、自社でハードウェアを開発した理由を「抜本的に効率的なものを作りたかった。また、新しいハードウェアを使えることも考慮した。これにより、効率、パフォーマンス、シンプルさが解決できる」と説明した。米Pure Storage 製品担当副社長のマット・キックスモーラー氏は、「ピュアストレージはソフトウェアの面では成功を収めてきたが、さらに、コスト、シンプルさを追求するためにハードの上でもイノベーションを起こしたいと思った。今回の製品で初めて、ソフトウェアからハードウェアまで、エンド・ツー・エンドでイノベーションを起こせるベンダーになった」と述べた。「FlashArray//m」は、「Purity Operating Environment 4.5」を実行する2つの高性能なインテルのHaswellコントローラと、新しいNV-RAMキャッシュモジュール、3つのラックユニット(RU)シャーシ内の新しいデュアルドライブ・フラッシュ・モジュールを統合する。「FlashArray//m」では、さまざまなパフォーマンスと容量のニーズに応えるため、「//m20コントローラ」(最大120TBの有効容量(5~40TBの非圧縮容量)、150,000 32K IOPS(1秒当たりのI/O処理))、「//m50コントローラ」(最大250TBの有効容量(30~88TBの非圧縮容量)、220,000 32K IOPS)、「//m70コントローラ」(最大400TBの有効容量(44~136TBの非圧縮容量)、300,000 32K IOPS)の3つのコントローラオプションを提供する。「FlashArray//m」は新しいハードウェアにより、3Uラックに15~120TBの有効容量をサポートし、消費電力は従来製品の半分以下の1kWに抑えている。パフォーマンスは、1ミリ秒未満の平均レイテンシー(遅延)を実現する。そして、高可用性やスナップショット、レプリケーション、暗号化、管理ソフトウェアなどのソフトウェアは基本料金に含まれている。なお、同社では、毎月一定額を支払うことで、3年ごとに新しいコントローラにアップグレードできる「Forever Flash」プログラムを提供しているが、今回はさらに、2015年2月以降にFlashArray 400シリーズを購入した顧客は、次の容量拡大の際に、「FlashArray//m」シャーシとコントローラを無償でアップグレードできる「Pure Storage Upgrade Assurance Program」が2016年1月31日まで自動的に適用される。また同社は同日、クラウド(SaaS)ベースのストレージ管理とサポートのためのプラットフォームである「Pure1」も発表した。「Pure1」は、IT担当者がモバイルデバイスから世界中のストレージを監視できるようにしたプラットフォーム。これまで断片化されていた管理とサポートのプロセスをクラウド上に集約する。既存のCloudAssistテクノロジーの拡張版である「Pure1」は、Pure1 Cloudを基盤としており、「Manage」、「Support」、「Connect」、「Collaborate」の4つの要素で構成されている。「Pure1 Manage」では、担当者はWebブラウザで、世界中に分散しているFlashArray製品をどこからでも単一の画面で監視できるほか、ファイアウォールを通じた接続によって管理できる。「Pure1 Support」は、スキルの高いエンジニアと組み合わせた、プロアクティブなサポートで、導入環境を監視するためにオートメーションを活用することにより、潜在的な問題を事前に検出して警告する。「Pure1 Connect」には、顧客のクラウド環境のFlashArray製品管理を自動化する権限を与える最新式のREST APIが含まれ、スターター・スクリプトとPowerShellコマンドレットをはじめとする自動化ツールキットで、カスタマイズされたワークフローの開発を促進する。「Pure1 Collaborate Community Site」は、導入企業、テクノロジー・チャネルパートナー、ピュア・ストレージ社員のつながりを築くためのディスカッション・フォーラムや各種リソースを提供するためのコミュニティだ。Pure1 Manage、Connect、Collaborateは6月9日から販売を開始し、FlashArray製品の購入ユーザーは、現在有効な保守サポート契約があれば、追加費用なしで提供される。
2015年06月10日米AMDはCOMPUTEX TAIPEI 2015の2日目となる6月3日、Carrizoの名前で知られていた第6世代のAPUを公式に発表した。これに先駆け、メディア向けの説明会を開催し、製品の特徴や内部構造についての詳細を解説した。この内容をまとめて紹介したい。○新APUの製品概要今回発表されたのはCarrizoが3モデル、それと(出荷は先週から行われているが)GodavariベースのA10-7870Kという合計4製品である(Photo01)。まずGodavariの方だが既報の通り、CPUコアの動作周波数を3.9/4.1GHzに、GPUコアの動作周波数を866MHzにそれぞれ引き上げたものとなる(Photo02)。性能的にはCore i3+GeForce GT 740を十分上回る(Photo03)としており、チャネル向けには5月28日から、OEM向けにも6月2日からそれぞれ発売されるとしている(Photo04)。さて、発表の本題はCarrizoである。AMDとしては第6世代相当となる(Photo05)製品だが、性能/消費電力比の改善に注力したという(Photo06)。この結果として、例えばビデオ再生なら従来比2倍以上(Photo07)、ゲーム性能なら同じ消費電力枠でより高い描画性能が実現される(Photo08)としている。実際いくつかのゲームできちんと30fps以上を確保できているとも説明した(Photo09,10)。当然ながらGPUはGCNベースでHSA対応なので、OpenCLによる性能改善も期待できる(Photo11)。またセキュリティ関連で言えば、Kaveriには間に合わなかったもののBeemaに搭載されたARMのTrustZoneベースとなるPSP(Platform Security Processor)をCarrizoでは搭載しており、これを使うことでより高速に暗号化処理が可能になっているという(Photo12)。さらに7月末の正式発表が決まったWindows 10への対応に関しては従来製品よりも改善されており(Photo13)、またそのWindows 10と合わせてリリースが予定されているDirectX 12を利用した際、より性能が向上する(Photo14)とする。説明会の会場では3DMarkのFeature Testの結果を示していた(Photo15)。ちなみにPhoto16がCarrizoの製品スペックとなる。○Carrizoではさらなる性能/消費電力比の向上を目指すさて、ここまでの話は主に製品寄りの話であったが、同時に内部について突っ込んだ説明もあったので紹介したい(Photo17,18)。Carrizoの内部構造そのものはISSCCである程度発表されているので、今回はそれ以外の話についてまとめる。もともとKaveriでもかなり性能/消費電力比は向上している(Photo19)が、Carrizoではこれをさらに引き上げることが設計目標とされた。これはAMDが掲げる"25x20 Energy Efficiency Initiative"に沿ったもので、2008年のPumaを基点に、2020年までに25倍のエネルギー効率の改善を目指している。2014年発表のKaveriでは10倍のエネルギー効率を実現したという。単純に考えると2020年に25倍のエネルギー効率の改善を目指すならば、2015年の段階では12.5倍のエネルギー効率改善を達成していなければならないことになる。これをどう実現するか? というのがこちら(Photo20)。コアそのものの消費電力を削減するとともに、外付けのチップセットを統合することで消費電力を削減する。これにより、トータルで性能/消費電力比を2.4倍に向上したとしている。ここからは消費電力削減の方法論について紹介する。まず、どのようにコアの消費電力を下げるのか? という方法のひとつが、High Density Libraryの採用である(Photo21)。これによってなぜ消費電力が下げられるかという話は、ISSCCでの記事で紹介したのでここでは繰り返さない。ちなみに質問の過程で、Carrizoが引き続きGlobalFoundriesの28nm SHPプロセスを利用している事は確認できた。○Excavatorコアに関する新情報もさて、ここからいくつか新しい話が。まず新機能として、L1 Data Cacheの大容量化とBTBの改善、FPU周りの改善と新命令の追加などが実装され、最大で15%ほどのIPC改善に繋がっているという話があった(Photo22)。Excavatorコアでは、L2キャッシュの容量を削減しており、これをカバーするためにL1の容量を倍にしながら、Latencyそのものは一定を維持している(Photo23)としている。ついでにbetter clock gatingの話も。Photo24はPower Gatingの方でClock gatingではないのだが、Carrizo内部のPower Domainが結構複雑になっていることが分かる。ここで各々のPower Doaminの中でさらに細かくClock Gatingがなされており、「CarrizoはAMDが今まで製造してきた製品の中で、最も複雑なパワーマネジメント機能が入っている」(Macri氏)という。また、Carrizoの場合、CPUダイとNBがやや複雑な絡み合い方をしたフロアプランになっている(Photo25)が、これは放熱の問題を考えてとのことだそうだ。Kaveriの世代では、2つのCPUコアがPhoto26の右側のように隣接している。この結果、CPUをフルに使うシーンでは熱源が固まるから早く温度が上がりやすい。そこでCarrizoでは左のように2つのCPUコアの間にNBを挟み込んだことで、ここが熱的な緩衝エリアになり、温度が(相対的に)上がりにくくなったそうだ。温度があがりにくいというのは平常時にもThermal Throttlingが動く頻度が下がるし、Turbo動作もより長時間利用できることになるから、性能面へのインパクトが大きい。こうした細かい工夫がフロアプランの決定時になされたとのことだった。話を元のスライドに戻すと、Excavatorは15Wというあたりを消費電力のターゲットにした(Photo27)。つまり一対のCore Pairで5Wとかそのくらいのレンジだ。これは以前のこのスライドと見比べていただくと分かる通り、Kaveriコアは定格の55%程度の動作周波数なのが、Carrizoだと65%ほどになり、おおむね20%程度の消費電力引き上げが可能になる。これに加えてIPCの引き上げにより、最大55%の性能改善が可能、という話だった。逆に言えば、35W(Core Pairで言えば15W程度か)のレンジでは、動作周波数の引き上げは難しいということになる。要するにExcavatorでは、強烈に動作周波数を下げる方向に設計目標を振ったことになる。ここでちょっと気になってBouvier氏に「いつこのデザインの判断をしたのか?」と聞いたところ、2012年ごろ、つまり第2世代のPiledriverのデザインが終わったころには、Excavatorはこの路線に進む決断をしたとのことであった。○動画関連での機能追加こうした工夫はCPUコアだけではない。Video Encoder/Decoderにも工夫がなされている。CarrizoではH.265のDecodeまでサポートされたが、こうした新機能以外にも特に省電力周りでの工夫が多い。まずは再生時の省電力サポート。従来だとVideo再生の際のPost-processing処理はGPUが担っていたが、CarrizoではこのPost-Processingの機能をDisplay Controllerに実装した。これにより、GPUコアを動かす必要もなくなり、またメモリアクセスの頻度も半分になった結果、これまで5W近くを必要としていた1080pの動画再生の消費電力が2W弱まで落ちることになった(Photo28)。UVD自身もずいぶん機能が増えた(Photo29)が、それよりもエンコード/デコード性能が大幅に向上し、結果として動作再生時の駆動時間向上が特徴として挙げられている(Photo30)。ここでもまた、チップセットの機能を統合したことが効果的に作用している(Photo31)。○Carrizoの統合GPU次がGPU周り。Carrizoに統合されたGPUは"3rd Generation GCN Core"ということで、Tongaと同じGCN 1.2相当ということになる。GCN Core数は8で、これはDesktop向けのKaveriとは同じだが、CarizzoがターゲットとしているMobile向けの場合、従来はハイエンドのA10-7400Pでも6だったので、その観点から言えばGCN Coreが2つ増えた計算になる。このほかにも、いくつかの変更が行われている。まずはHSA対応の話で、GCN側にもATC(Address Trasnlation Cache)が追加された(Photo32)。ATCは要するに仮想アドレスと物理アドレスを変換するPage Tableの中身をコピーするものであるが、Kaveri世代ではこれはIOMMU v2の中に存在していた。これに対してCarrizoではGCN側にこのキャッシュを持たせることで、変換をより高速化するとともに、いちいちアドレス変換のためにDRAMアクセスを行うというペナルティを削減した形だ。またRender Backendには新しくColor Compressionの機能が追加(Photo34)され、これにより5~7%の性能改善が可能になったとする。またこれは性能には関係ないが、画像のアップスケール/ダウンスケールを含めたDisplay Engineが機能強化されたことも挙げられている。トータルの性能比較結果がこちら(Photo36)で、15Wの場合で65%、35Wの場合でも20%弱の性能改善があるとしている。最後がPSPの構造である。Photo37ではMicrocontroller扱いされているが、基本はCortex-A5というれっきとしたMicroprocessorで、これに必要なコンポーネントを全部集約した、独立したサブシステムであることが分かる。ということで、駆け足でCarrizoの内部構造についてご紹介したが、とにかくはっきり「設計目標は15W」と明言されたあたりで、これがDesktopに全然適さないのは明白であるし、この先引き上げるのも難しい。なので当面はDesktop分野はGodavariでしのぎながら、2016年のZenコアを待つことになる。ところでAMDのロードマップ、2016年にZenコアをDesktop/Serverに入れることは明らかにされているが、APUについては「第7世代APU」とあるだけで詳細は不明のままだ。このあたりをBouvier氏に確認したところ「別にZenはHigh Performanceなだけではなく、High Efficiencyを狙った設計である」としたうえで、「だからといってExcavatorをもう改良しないというわけではない」と見事に煙幕を張ってくださった。このあたりはもう少し状況の推移を見守る必要があるだろう。
2015年06月03日台湾ASUSTeK Computerは1日(現地時間)、COMPUTEX TAIPEI 2015に先駆けて、台湾台北市内で、記者発表会を開催。"第6世代Intel Core"プロセッサの搭載をうたうデスクトップPC「G20CB」を展示した。「G20」はゲーミングブランド「R.O.G.」のコンパクトゲーミングデスクトップPC。筐体の容量は12.5リットルで、家庭ゲーム機にせまるサイズとなっている。今回展示された「G20CB」の説明文には、「6th gen Intel Core」の記載があった。会場の説明員によると、2015年10月もしくは第3四半期のリリースを予定するという。第6世代Intel Coreプロセッサは、"Skylake"の開発コード名で知られる次世代CPU。2015年後半の投入が予定されており、COMPUTEX TAIPEI 2015ではこのほかにも、Skylake対応製品や搭載製品の展示が見られそうだ。
2015年06月01日台湾Acerはこのほど、CPUに第5世代Intel Coreプロセッサ(開発コード名:Broadwell)を搭載した14型ビジネスノートPC「TravelMate P645-S」を発表した。米国で販売を開始し、価格は949.99ドルから。天板に高強度のカーボン素材、パームレストと本体の底面部分にマグネシウムとアルミニウムの合金を採用する。企業のIT管理者向けツール「Acer ProShield Manager」を備え、デバイスの保護や管理が行える。上位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i7-5500U(2.4GHz)、メモリがDDR3L 8GB、ストレージが256GB SSD、グラフィックスがNVIDIA GeForce 840M 2GB、ディスプレイが14型フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 7 Professional 64bit(Windows 8.1 Proのダウングレード権行使)。本構成での価格が1299.99ドル。下位モデルの主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5200U(2.2GHz)、メモリがDDR3L 8GB、ストレージが256GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 5500(CPU内蔵)、ディスプレイが14型HD(1,366×768ドット)、OSがWindows 7 Professional 64bit(Windows 8.1 Proのダウングレード権行使)。本構成での価格が949.99ドル。インタフェースは共通で、USB 3.0×3、HDMI×1、D-sub×1、ギガビット対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、指紋センサ、Webカメラ、マイクなど。オプションでNFCの搭載もサポートする。本体サイズは約W327.66×D236,22×H20.83mm、重量は約1.5kg。
2015年05月11日GIGABYTEは30日、チップセットにIntel Z97 Express / Intel H97 Expressを搭載した同社製マザーボード向けに、第5世代Intel Coreプロセッサに対応したUEFI BIOSの提供を発表した。Intel Z97 Express / Intel H97 Expressを搭載したGIGABYTE 9シリーズマザーボード全モデルが対象で、第5世代Intel Coreプロセッサに対応したUEFI BIOSはサポートのダウンロードページからダウンロードが可能となっている。
2015年05月01日7月24日(金)・25日(土)・26日(日)に新潟・湯沢町苗場スキー場で開催されるFUJI ROCK FESTIVAL ’15の第7弾出演者と、日割りが発表された。出演が決まったのは、初日の7月24日(金)にBOOM BOOM SATELLITES 、Joey Bada$$。2日目の25日(土)にgroup_inou、Super Furry Animals。3日目の26日(日)にNoel Gallagher’s High Flying Birdsの5組。今後の情報は公式サイトなどでご確認を。■FUJI ROCK FESTIVAL’15日時: 7月24日(金)・25日(土)・26日(日)開場9:00 / 開演11:00 / 終演予定23:00会場:湯沢町 苗場スキー場(新潟県)【第7弾出演アーティスト】Noel Gallagher’s High Flying Birds / BOOM BOOM SATELLITES / group_inou / Super Furry Animals / Joey Bada$$★★以下のリンクより「FUJI ROCK FESTIVAL」をお気に入り登録して、情報をゲットしよう!
2015年04月10日既報の通り、Intelは2日にビジネスクライアント向けの管理プラットフォーム「第5世代Intel Core vPro」を発表した。これに合わせて都内で記者説明会を開催し、新たに追加された機能やその背景について説明した。○進歩する仕事術としてのvProテクノロジーまずインテル社長の江田 麻季子氏が登壇した。Intelはいまから12年前(2003年3月)にインテルCentrinoモバイル・テクノロジーを発表。「UNWIRE」をスローガンに無線LANをノートPCで普及させようとしたところから始まり、2006年9月に企業向けとしてのvProテクノロジーを発表以降、ユーザーニーズに合わせてvProテクノロジーの機能強化を行ってきた。また、vProテクノロジーが活用される領域は、ビジネスクライアントマシンだけではなく、POSやサイネージ、サーバーといった分野にも広がっているとこれまでの経緯を説明し、今回は「進歩する仕事術~A Better Way to Work~」として、新たな機能をvProに加えたという。○企業向けのワイヤレス表示とワイヤレスドックを実現続いて登壇した米Intelのトム・ガリソン氏は、TEDglobal2010でのSteven Johnson氏のスピーチ"Where good ideas come from"を引用し、「よいアイディアは複数のアイディアがぶつかりあい、結び付くところから生まれる」と述べる。ガリソン氏によると現在、世界の大企業の70%は職場変革に向けて、何らかのプログラムを実施しており、世界中のトレンドとなっているという。職場変革の動きは、オフィススペースを減らしつつ、社員をなるべくまとめたいという欲求からスタートし、モバイルコンピューティングへの移行と会議スペースの効率的な利用を促してきた。さらに、従業員間の意思疎通が高まることで、創造性が促進され従業員の満足度も上がるという予想外の副次的な効用も見られたとしている。また、米国では2020年までに団塊ジュニア世代が就労人口の3/4を占める一方、彼らは大企業よりも小さくても創造性の高い職場に行きたいと考えているため、大企業は彼らを引き付ける職場環境作りが求められているという。Intelは創造的な職場環境を作り出す手伝いを行っており、職場環境の変革ビジネスは10億ドル規模に達している。職場改革を実現するためには「従業員の意思疎通を改善」することや「移動の多いユーザーや分散しているユーザーの要求に対応」すること、「より進んだ生産性とコラボレーションを実現」が必要であり、そのために生まれたのが第5世代のCore vProテクノロジーであるとした。第5世代となるインテルvProテクノロジーはさらなるケーブルレス化が進められた。具体的には従来のWiDiよりも管理性や堅牢性が強化された、ビジネス向けのワイヤレスディスプレイ技術Intel Pro WiDi、WiGigを使用したワイヤレス・ドッキングが挙げられる。Intel Pro WiDiはコンシューマ向けのWiDiの発展版で、ネットワークと異なる周波数帯を使い、無線LANの電波が飛び交う場所でも安定した接続を実現する。さらに複数人のミーティングでのスムーズな表示の移行やアダプタのリモート管理といった機能も盛り込む。すでにアダプタが販売されているほか、パナソニックからIntel Pro WiDi機能が含まれたプロジェクターも発表された。ワイヤレス・ドッキングは社内の共通利用ブースでケーブルを差し込むことなく、ブース内のディスプレイ、マウスやキーボードと無線接続できる。企業では複数メーカーのPCを採用し、配置していることが多いのだが、この場合ではドッキングステーションの互換性のなさが問題となっていた。第5世代Core vProではIntel製のWiGigモジュールを使うことでベンダーに関係なく利用が可能。複数のドッキングステーションを配置する必要性もなく、ケーブルの抜き差しの手間も省ける。説明会では米Hewlett-Packardでの事例に関する動画も紹介された。これによると、会議の準備でケーブルの抜き差しによって約5分かかり、これが30万人の従業員規模で考えると年間5億ドルのコストになると試算したという。○最後のワイヤードは電源。この対応は今後ノートパソコンを使う場合のケーブル接続を減らす事と企業向けの管理性・信頼性・安全性の高さというのがvProで言われてきたことだが、最後のケーブル接続は電源だ。しかもこれらはベンダー間での統一がない。ガリソン氏は電源が最後のワイヤードになっており、これに関してはA4WP(Alliance for Wireless Power)に着目していると発言し今後の対応を示唆した(インテルは2013年6月19日にA4WPのボードメンバーに加わっている)。○展示スペースの様子も紹介また、会場にはIntelの最新プロセッサをした製品やデモを披露するショーケースも用意されたので、こちらも合わせて紹介する。また、Intelは2日にスティック型PC「Compute Stick」の国内販売を発表した。ここではアイ・オー・データが展示を行っていた。「Compute Stick」と同社製周辺機器をセットで販売するという。
2015年04月03日Intelの日本法人であるインテルは4月2日、同社第5世代となる「Broadwell(開発コード名)」ベースの「Intel Core vProプロセッサ」製品ファミリを発表した。同ファミリである「Core i5-5300U」を用いたノートPCは、4年前の製品である「Core i5-520UM」を搭載したノートPCに比べて、最大2倍のバッテリー駆動時間や2倍以上の性能を実現しているほか、最大3分の1の薄さ、50%軽量な2 in 1、Ultrabook、超薄型クラムシェル、ミニPCなどのクライアント端末を選択することを可能としている。また、「インテル Pro ワイヤレス・ディスプレイ(インテル Pro WiDi)」と「インテル ワイヤレス・ドッキング」のオプションの組み合わせを活用することで、クライアント端末がモニター、キーボード、マウス、USB機器に自動的に接続されるようになるため、従来のようなドッキングステーションを不要にすることができるようになる。なお、インテルでは、このインテル Pro WiDiに対応製品を自社の会議室に2015年代2四半期に導入し、先進の仕事術を実践していくとしている。
2015年04月02日Intelは2日、「Broadwell」(開発コード名)をベースとした、企業クライアントPC向けプラットフォーム第5世代Intel Core vProを発表した。vProは企業クライアントPC向けに、運用管理のしやすさや高いセキュリティ機能を提供するプラットフォーム。第5世代では、14nmプロセスにシュリンクしたBroadwellを採用することで、4年前のPCと比較してバッテリ駆動時間が最大2倍に向上し、さらに軽量薄型の2in1デバイスやクラムシェル型ノートPC、小型PCなどさまざまなフォームファクタで製品を提供できるようになったという。また、ワイヤレス・ディスプレイや、ワイヤレス・ドッキングといった無線機能をが強化。ワイヤレスディスプレイでは、ビジネス向けの「Intel Pro WiDi」技術を新たに搭載する。「Intel Pro WiDi」はデュアルバンドでの接続で、ネットワークが混雑した際の不安定さなどに対応するほか、プロジェクタへの誤接続を防いだり、プロジェクタに映したいPCを会議の主催者が指定できるといった管理者向けのコントロール機能を提供する。一方、ワイヤレス・ドッキングでは、「WiGig」(IEEE802.11ad)を利用して周辺機器との接続を行う。すでに日本ヒューレット・パッカードが、「WiGig」対応のノートPCとドッキングステーションを発表済みだが、ユーザーが対応のノートPCを持って近づくと、自動的に周辺機器との接続が行われる。従来のドッキングステーションでは、PCメーカー間やあるいは同一メーカーでも世代の違いにより、仕様が異なることで管理が複雑で、企業のIT管理者に負担がかかっていた。インテル ワイヤレス・ドッキングでは、企業が支給するPCが複数メーカーにわたっても、ドッキングステーションを共有できることに加えて、PCを新しく買い換えた場合も使うことができるという。
2015年04月02日●空撮するのに最適な製品仏Parrotは3月12日、第3世代クアッドコプターの新製品「Bebop Drone」を国内発表した。価格は税別70,900円で、4月上旬に発売予定。合わせて、都内で記者発表会が開催された。発表会場にはデモブースも用意されており、実際にBebop Droneの操縦を体験できるようになっていた。ここでは、その動画や静止画を交えながら発表会の様子をお伝えする。○フルHDで空撮するのに最適な製品仏Parrotは、1994年に創業して以降、一貫して"イノベーション"を打ち出して製品の開発・販売を行ってきたメーカー。人気ヘッドフォン「Parrot Zik」シリーズや車載用ハンズフリーなど、一般ユーザーおよびプロフェッショナルを対象としたさまざまなワイヤレス製品を手掛けてきた。ドローン(無人機)もそのうちのひとつで、今回発表された「Bebop Drone」のほかにも、超小型ドローン「Rolling Spider」、「AR.Drone 2.0」などの製品を発売している。発表会にはParrotのジャパンアジアパシフィック マネージング ディレクターであるクリス・ロバート氏が登壇し、製品の紹介とデモを行った。ロバート氏によれば新製品「Bebop Drone」は、「フルHDで撮影できる空を飛ぶカメラ。高解像度で空撮したいと考える人にとってパーフェクトな製品」とのこと。本体には、1,400万画素の魚眼レンズに加え、8GBのメモリ、Wi-Fi、ぶれ補正機能などが搭載されているにもかかわらず、400gと非常に軽量。ハル(プロペラガード)を搭載しても420gで、ロバート氏は「Parrotの持てる技術を注ぎ込んだ製品」と自信を見せた。製品は、安全性を重視して開発されており、緊急着陸機能や緊急停止機能など、万一の場合に備えた機能も搭載。飛行中に何かに接触などした場合は、すぐにモーターが切れる設計になっている。またGPSが組み込まれているため、自動帰還も可能だとのこと。またWi-Fiも2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルチャンネルとMIMOに対応しており、安定した接続が得られる仕組みになっているそうだ(ただし、日本では電波法の関係で5GHz帯は屋内での使用のみ可能)。●ぶれや歪みがきわめて少ない高品質な映像を180度体験○ぶれや歪みがきわめて少ない高品質な映像を180度体験ロバート氏によれば、製品の肝は強力な3軸ぶれ補正などの画像安定技術による高品位なフルHD映像ということで、その性能を証明するショートムービーも上映された。ムービーはBebop Droneで撮影した素材を特殊効果など加えずそのまま使用しているということだったが、まるでステディカムでも使っているかのようにぶれのない安定した映像だった。会場では、ロバート氏がBebop Droneを手に持って動かしている間、別のスタッフがBebop DroneからワイヤレスでiPadに配信された映像を見せて回るというデモも行われたが、非常にぶれの少ない映像だった。ちなみに、内蔵カメラはBebop Droneのためだけに開発されたもので、スマホやタブレットのアプリ上で角度を簡単に切り替えることができる。ユーザーは、180度の視野を移動でき、水平にも垂直にも撮影することが可能。また、映像の歪みも高精度に補正されるそうで、実際にBebop Droneで撮影した映像を見ても、広角レンズや魚眼レンズを搭載したアクションカメラなどで多く見られる水平線の歪みは確認できなかった。○最大2km先まで飛ばせるコントローラーも用意このほか、発表会では操縦者が直感的にドローンを操縦できる無料のアプリ「FreeFlight 3.0」や、Wi-Fi電波を増幅して最大2kmまで通信できるようになるオプションの通信距離拡張コントローラー「Skycontroller」も紹介された。なお、「Parrot Bebop Drone」の税別価格は70,900円で、カラバリはブルー、レッド、イエローの3種類が用意される。また、通信距離拡張コントローラーがセットになった「Parrot Bebop Drone+Skycontroller 通信距離拡張パック」は、税別価格が130,900円となっており、いずれも4月上旬に発売される予定だ。
2015年03月12日市販用ドローンを手がける仏Parrotは3月12日、第3世代クアッドコプター「Bebop Drone」を発売した。「Bebop Drone」はWi-Fi接続によるスマートフォンやタブレットのほか、専用の「Parrot Skycontroller」で操作することができる。1400万画素の魚眼レンズ付カメラが機体前方に搭載されており、安定して画像を撮影できるよう、モーターの振動を吸収する4つのショック・アブソーバーや、独自の3軸方向での画像安定化アルゴリズムなどが採用された。アンテナの指令範囲は最長2km(「Parrot Skycontroller」使用時。スマホ/タブレット使用時は250m)。「Parrot Skycontroller」はFPV(一人称視点)グラスに対応しており、FPVの場合はジョイスティックでドローンを操作しカメラの角度は頭の動きに追従する。本体の寸法はバンパー装着時33×88×3.6cmで、バッテリー1本あたりの飛行時間は約11分。カラーはブルー、レッド、イエローの3色ある。メーカー希望小売価格は「Parrot Bebop Drone」のみのセットが7万900円(税別)で、「Parrot Skycontroller」同梱版が13万900円(税別)。いずれのセットも充電器、バッテリー2本、予備プロペラ4個などが含まれる。
2015年03月12日サードウェーブデジノスは5日、NUC規格に準拠した手のひらサイズの小型PC「Diginnos Mini NUC」シリーズのラインナップに第5世代Intel Core i5プロセッサ搭載モデルを追加した。PCショップ「ドスパラ」にて販売を開始し、価格は税別87,980円から。NUC規格に準拠したコンパクトデスクトップPC。手のひらサイズのきょう体で、CPUにBroadwellこと第5世代Intel Core i5プロセッサを採用する。VESAマウントに対応し、ブラケットを利用することで、液晶ディスプレイの背面に設置できる。M.2 SSDを搭載した「Diginnos Mini NUC-B5」の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5250U (1.60GHz)、メモリがPC3-12800 8GB (4GB×2、最大16GB)、グラフィックスがIntel HD Graphics 6000(CPU内蔵)、ストレージが120GB M.2 SSD、電源が専用ACアダプタ、OSがWindows 8.1 Update 64bit。本構成における価格は税別92,980円から。2.5インチHDDを搭載した「Diginnos Mini NUC-B5H」の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-5250U (1.60GHz)、メモリがPC3-12800 8GB (4GB×2、最大16GB)、グラフィックスがIntel HD Graphics 6000(CPU内蔵)、ストレージが500GB SATA2 HDD、電源が専用ACアダプタ、OSがWindows 8.1 Update 64bit。本構成における価格は税別87,980円から。主なインタフェースは共通で、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、IEEE802.11ac/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、USB 3.0×4、Mini HDMI×1、DisplayPort×1など。本体サイズと重量は「Diginnos Mini NUC-B5」が、W115×D111×H34.5mm/約365g、「Diginnos Mini NUC-B5H」が、W115×D111×H48.7mm/約690g。
2015年03月05日