長年、どうにも腑に落ちないことがあります。ハート型のピンキーや、チョコボールのエンゼルなど、お菓子を買うとたまに出てくるレアなラッキーお菓子に出会える人が偏りすぎているのでは!?と。筆者はこれらのお菓子をよく買うわりに、ラッキーお菓子に巡り合える確率が異様に低いのです。「お菓子ごときに運は使わぬ」と強がって、日々自分に言い聞かせてはいるのですが、本当はちょっぴり悲しい。そこで、それぞれのお菓子メーカーに、レアなラッキーお菓子が出る確率を聞いてみました。■ハートのピンキー(ピンキー)ピンクのサルのマスコットキャラクターでおなじみのピンキー。「ピンキーちょうだいピンキーちょうだい♪」なんてCMが流れていたころ、筆者は中学生でした。当時、教室ではピンキーが大ブーム。筆者の青春が詰まったお菓子と言っても過言ではありません。「ハートのピンキーが入ってると、恋がかなう」なんてうわさでクラス中、持ちきりでした。もちろん、私も足しげくコンビニに通ってピンキーにお金をつぎこんだわけですが、一度もハートのピンキーは現れず……。製造元のフレンテ・インターナショナルに、ハートのピンキーが出る確率を聞いてみました。――ハートのピンキーがなかなか出ないのですが、確率はどれくらいなのですか?「"ラッキーハート"のことですね。確率を決めて作っているわけではないので、ものすごくまれに入ってる、としか申し上げられないのです。私もほとんど見たことがないですよ」(担当者、以下同)――何万粒に1粒、などと決めてはいないのですか?では、工場の作る人の気まぐれでラッキーハートがまぎれこむのでしょうか?「気まぐれといったことではないかと思いますが、工場の者がそのときの状況次第で、まれにラッキーハートを入れています」――状況次第、と言っても、特に厳密にラッキーハートの数を数えて入れているわけではないのですよね?「ええ」……それってつまり「気まぐれ」では?と、言いたいのをぐっとこらえ、そっと電話を切ったのでした。■盲腸コアラ&まゆげコアラ&鼻血コアラ(コアラのマーチ)コアラのマーチには複数の「レアお菓子」ならぬ「レアコアラ」が混ざっています。その中には盲腸の手術跡がある「盲腸コアラ」、まゆげがある「まゆげコアラ」、鼻血を垂らしているように見える「鼻血コアラ」などが含まれるのですが、これらを見つけると、幸せになる(地域によっては不幸になる)なんて言われています。出現確率は!?そもそも本当に存在するの!?ロッテに聞いてみました。――レアコアラはそれぞれどれくらいの確率で出るのでしょうか?「これらは、ランダムですので、何箱に1つ、などと決めて作っているわけではないのです」――ランダム?「コアラのマーチの絵柄は400種類以上あり、その中にそのような特別な絵柄のコアラが含まれています。工場に絵柄の判を押す機械があるのですが、その機械の設定がランダムになっているので、一体どれくらいの数、特別な絵柄が生まれるかも不明ですし、何箱かに一つは必ず特別なコアラを入れる、と決めてもいませんので」つまり、運が良ければ、1箱に2粒以上入ってるなんてラッキーも起こりうるということでしょうか。まあ、ピンキーだろうとコアラだろうと、お菓子運に恵まれない私は見たことないですし、これからも見る機会はないのでしょうがね!フン!■金のエンゼル&銀のエンゼル(チョコボール)金なら1枚、銀なら5枚で『おもちゃのカンヅメ』をもらえる、言わずと知れたチョコボール。筆者は例によって、一度たりともエンゼルを見たことがありません。金はおろか、銀すら出やしない……。遠足のたびに必ずチョコボールを買っていたというのに!ジーザス!森永製菓に聞いてみました。――それぞれの出現確率を知りたいです。「確率は公表できません。ただ一つお伝えできるのは、毎月1万3千人の方が、金及び銀のエンゼルを集めて『おもちゃのカンヅメ』にご応募くださっています」――なるほど……。結局、どこのメーカーも、「明確には決めていない」と回答。ハッキリと確率を明言すると何か不都合でもあるんでしょうか……。あまりにもラッキーお菓子に出会えないのでちょっとスレてしまいました。(朝井麻由美+プレスラボ)【関連リンク】【コラム】「もうイヤだ!」という時に踏ん張るための“自分鼓舞法”【コラム】母校の伝統がズラリ。「運動会の変な出し物」【コラム】工場見学に行きたい!~森永製菓編~
2011年06月14日日用品から食品まで、なんでもある100円ショップ。用がなくてもついつい立ち寄ってしまいますが、お菓子の棚には、懐かしのお菓子が並んでいるのをご存じでしょうか?今回はそんな100円ショップで見つけたお菓子をご紹介します。まずは明治製菓の『カルミン』。より取り2個で105円。発売はなんと大正10年。カルシウム+ミントが名前の由来で、当初は栄養価の高さがウリだったようです。イチゴ味の方は2年前のリニューアル時に新たに発売されたとか。歴史は続いてます。オリジナルのカルミンを久しぶりに口に運ぶと、なんとも言えない……いや、やさしい味がします。牛乳が入っているわけではないのに、なんだかミルクっぽい味がしますね。個人的にはイチゴのほうが断然好きです。イチゴとミントの取り合わせが絶妙。ミントつながりでもうひとつ、『サクマ式ハッカドロップス』。ハッカだけ食べたいというニーズもあるんですねえ。子どものころはハッカが出たらハズレ感があったんですが、いまならハッカだけの『サクマ式ドロップス』も全然アリな気がします。これがオトナになるということでしょうか。サクマ式ドロップスは明治41年の発売で、今回取り上げたなかで1番の古株です。お腹がふくれるものもいっときましょう。筆者(30代)はここに並べたお菓子の存在を、20数年間忘れていました。ということは現在20代の方にはなじみが薄いかもしれません。日清シスコの『エースコイン』は、20種類の古銭をかたどったビスケット。昭和30年の発売です。見るからに素朴さ満点ですが、これがなかなかあなどれない。口のなかでふわっと溶けて、古さを感じさせない味で、普通においしいビスケットになっています。量もがっつりあるので、小腹がすいたときにいい感じ。『中村のチーズあられ』と『なつかしカレー味』は駄菓子屋でよく食べたなぁ。こちらは4袋105円。安い!『チーズあられ』はチーズの味もほどほどに、入っていないはずのしょうゆを感じさせる和風テイストで、スナックではなく"あられ"なんだなあと納得。『なつかしカレー味』はホントに名前どおり。カレー自体が独特で、懐かしい昔のカレーの味がします。それにしても、イカや魚のかたちをしているのはなぜなんだろう。このあたりはスーパーでも売ってますが、100円ショップなら少量で買え、ちょっと食べたいときに便利。『ボンタンアメ』、『森永ミルクキャラメル』は2個で105円。『都こんぶ』は3個入り105円で、ひと箱の量が少なめになっています。『都こんぶ』は昭和6年の発売以来、いまも手作りで作られているとか。お酒のつまみにもいけますね。おなじみ『森永ミルクキャラメル』は大正2年からのロングセラー。このあたり、メーカーサイトでウンチクを仕入れるのも楽しいです。九州地方ではポピュラーな『ボンタンアメ』。発売は大正15年。求肥(ぎゅうひ)をベースに水あめ、ボンタン果汁などが加えられています。アメのようでもあり、もちのようでもあり、これはおいしいですよね。最近のお菓子にはない深みを感じます。オトナになった今の方が、より楽しめます。100円ショップには懐かしのお菓子だけじゃなく、最近の製品でもあまり見かけないものも発見できます。懐かしの味もあり、未知の味もあり。みなさんも100円ショップで普段とは違う味を探してみてはいかがでしょうか。(藤川宏幸@dcp)【関連リンク】【コラム】100円ショップナビ|お近くの100円ショップをお知らせ♪♪【コラム】入院する際に持っていくと便利な100円アイテム【コラム】100円で赤ちゃん用のレッグウォーマーを作る方法
2011年02月25日