LIXILは2月23日、汚物や水アカによる汚れを防ぐ衛生陶器「アクアセラミック」を開発したと発表した。同社はこれまでに、トイレの汚れが、「キズ汚れ」、「細菌汚れ」、「汚物汚れ」、「水アカ汚れ」の4つに分類できることを究明し、この結果をもとに技術開発に取り組んでいた。今回開発されたアクアセラミックは、衛生陶器のキズを防ぐ陶器本来の硬さや、抗菌の国際規格「ISO22196」に準拠した抗菌性能を保ちながら、汚物と水アカの汚れを同時に防ぐ性能をあわせ持つことで、これらトイレの4つの汚れすべてに応えることが可能となっている。LIXIL Water Technology JapanのCEO 有代匡氏によると「汚物による汚れに対しては親水性、水アカ汚れに対しては撥水性の素材が適しているため、これらを両立させるのが難しかった」という。アクアセラミックの特長は、陶器表面が超親水性を持ち、水酸基(OH-)が露出しない構造になっていること。超親水性で水になじみやすい性質は、陶器に付着した汚物の下に洗浄水を入り込ませ、水の力で汚物を浮かび上らせることを可能としている。一方、水アカは、洗浄水に含まれるシリカ(Si)が陶器表面の水酸基(OH-)と化学的に結合することで発生するが、水酸基が表面に露出しない構造となっているアクアセラミックでは、水アカの発生を防ぐことができ、陶器表面をいつまでも平滑な状態に保つことができるようになる。これは、汚物と水アカ両者に対して防汚機能の役割を果たす特殊な物質を、焼物の表面を覆う釉薬に一体化させることで実現している。別の素材で覆うコーティングとは異なり、強度の維持にも成功。強度実験の結果では、100年以上摩耗しないことが確認できているという。同社は、アクアセラミックを2016年4月より主要住宅トイレシリーズに展開していくほか、洗面化粧台、トイレ手洗いなどの陶器製の水回り製品においても同技術を活用した製品開発を進めていくとしている。
2016年02月23日アカマイ・テクノロジーズ(アカマイ)は12月9日、2015年第3四半期の「インターネットの現状」セキュリティレポートを発表した。レポートではDDoS攻撃が増加したことに言及。2015年第3四半期にアカマイが対処したDDoS攻撃は1510件で、昨年同期比で180%増、前四半期比で23%増と増加傾向にあることがわかった。DDoS攻撃請負業者(DDoS-for-hire)のサイトによるリフレクションに基づくDDoS手法は、感染に基づくボットネットによるものに比較し、平均して攻撃が小型化した。Webアプリケーション攻撃の大半(55%)は小売業界が標的となっており、最も多数のDDoS攻撃を受けたのはオンラインゲーム業界、大規模なDDoS攻撃が多かったのはメディアおよびエンターテイメント業界だった。攻撃の数自体はかなり増えたが、これまでより攻撃は短期間で、平均ピーク帯域幅およびボリュームも低下した。大規模攻撃(100Gbpsを超えるもの)は、2015年第2四半期の12件、2014年第3四半期の17件であったが、今四半期は8件に減少している。例えば、第3四半期で帯域幅が最大だったDDoS攻撃(XOR DDoSボットネットを利用)の測定値は149Gbpsで、前四半期のピーク250GbpsのDDoS攻撃より低い値となった。8件のメガ攻撃の中では、メディアおよびエンターテイメント業界を標的とした攻撃が最も多く、3件となった。攻撃帯域幅が低下した一方で、第3四半期は攻撃規模を表す別の指標では、これまでより大規模であることを示した。メディアおよびエンターテイメント業界の企業が、222Mpps(100万パケット/秒)のDDoS攻撃を受け、記録的な攻撃であった第2四半期の214Mppsよりさらに大きいものとなった。アカマイが第3四半期に観測したすべてのDDoS攻撃の平均ピークボリュームである1.57Mppsと比較すると、この攻撃がいかに大きいかが分かる。この攻撃規模は、インターネットサービスプロバイダ(IPS)が使用するようなTier 1ルータを動作不能にできるほどのもの。オンラインゲーム業界は2015年第3四半期に特に激しいDDoS攻撃の標的となり、記録されたDDoS攻撃の50%を受けていることになる。ゲームに続くのがソフトウェアおよびテクノロジー業界で、全攻撃の25%となった。アカマイでは、オンラインゲーム業界は、1年以上に渡って最大の標的となり続けていることを危惧している。また、リフレクションに基づくDDoS攻撃は、感染に基づくDDoS攻撃より一般化していることが明らかになった。以前のようにDDoSボットネットの構築と維持に時間と労力を費やす代わりに、外に晒されているネットワーク機器や非セキュアなサービスプロトコルを利用するDDoS攻撃者が増えた。リフレクションDDoS攻撃は、2014年第3四半期には全DDoSトラフィックのわずか5.9%でしたが、2015年第3四半期にはこれらの攻撃ベクトルがDDoSトラフィックの33.19%を占めた。DDoS攻撃以外のトピックとして、Webアプリケーションへの攻撃を挙げている。Shellshockの脆弱性を狙い、HTTPSを利用したWebアプリケーション攻撃が以前と比べて減少傾向にあった。HTTPとHTTPSで送信されるWebプリケーション攻撃の割合が、より標準的なレベル(88%がHTTP経由、12%がHTTPS経由)に戻ったことになる。TLS対応トラフィックを標準セキュリティ層として採用するサイトが増えているため、HTTPSでのWebアプリケーション攻撃の使用は増加すると推測している。ローカルファイル・インクルージョン(LFI)攻撃とSQLインジェクション(SQLi)攻撃は、これでと同様に多かった。特に小売業への攻撃が目立ち、全攻撃のうちの55%を占めた。金融サービス業が2位で全攻撃のうち15%となった。WordPressプラグイン攻撃も増加した。一般的なプラグインだけでなく、あまり有名ではない脆弱性のあるプラグインも狙われた。地域別でみると、米国がWebアプリケーション攻撃の主な発信源となり、攻撃元トラフィックの59%を占めるとともに、攻撃の75%の標的になった。攻撃に使用された自律システム(AS)番号の上位3件は、米国の有名なクラウドプロバイダが所有する仮想プライベートシステム(VPS)に関連するものであった。クラウドベースの仮想サーバの多くは十分なセキュリティを備えておらず、侵入され、ボットネットやその他の攻撃プラットフォームで使用される危険性がある。
2015年12月10日お風呂や洗面台、台所など、水回りのお手入れで最もやっかいなことの1つは、蛇口などに付着した水アカ取りではないでしょうか。「少し汚れてきたかな?」なんて、のん気に構えているいると、あっという間に真っ白な水アカが……なんてこと、よくありますよね。洗剤を使わずに、水アカを落としてくれる優れたアイテムが「メガネ拭き」です。○ポイントは「つまようじ」この方法で用意するものは、メガネ拭きとつまようじです。つまようじがあると、継ぎ目の隙間などの水アカも落とせるので便利です。方法は簡単です。まず、メガネ拭きを少し濡(ぬ)らして、水アカが気になるところを拭きます。布の表裏は、どちらを使用しても効果は同じです。細かい部分は、つまようじを使って拭きます。この時、つまようじのとがった先端側ではなく、持ち手側を布に包んで拭くようにします。こまめにお掃除していても、いつの間にか水アカはこびりついてしまいます。1日の疲れを癒やそうと、お風呂に入った途端、真っ白な水アカが目に入ると、ガッカリしますよね?メガネ拭きは、メガネやサングラスを購入した時に付属するものや、100円ショップでも購入できます。使い捨てタイプやウエットティッシュタイプのメガネ拭きは今回の作業には不向きです。必ず布製のメガネ拭きをご用意ください。執筆:みーたん小学生の息子2人を持つ主婦。関心テーマは、男児の育児と時短家事。飲食店でのアルバイト勤務もこなし、毎日多忙ぎみ。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年05月30日沼津港深海水族館 ~シーラカンスミュージアム~は3月19日、「アカドンコ(ブロブフィッシュ)」の公開展示を開始した。○非常に貴重な、生きた"世界一醜い生物"を展示「アカドンコ」は、「世界一醜い生物第1位」に選ばれたブロブフィッシュの仲間で、同個体は3月16日、深海底引き網漁にて水深350mより引きあげられた。うろこを持たず、ぶよぶよの体をした深海魚の特徴を持ち、網で引き上げられると他の魚やエビによって体が擦れてしまい、すぐに死んでしまう。今回は網の端にたまたまいたことで擦れが少なく、いい状態であがってきたという。チャーター船にて捕獲し、同館の石垣館長がその場のケアを厚くし、今回の展示公開までこぎつけている。死亡したブロブフィッシュは、水分が抜け筋肉がダラリと落ちて、例の"おやじ顔"になってしまうが、生きている時はとても愛らしい顔をしている。今回の展示は、生きたブロブフィッシュを観ることができる貴重な機会となる。同館の所在地は、静岡県沼津市千本港町83番地。
2015年03月24日アカマイ・テクノロジーズ・インクは2月26日、MNO(モバイルネットワーク・オペレータ)やモバイル機器メーカーのニーズに対応するため、新しい技術の設計および開発を目的とした新しい事業部門を設立したと発表した。この新組織は、モバイル・ネットワークや機器メーカー向けの新しいモバイル製品を考案、開発、商品化する中核拠点となる。モバイル・ネットワークとのより緊密な統合を通じて、同社の既存製品を強化、差別化すること、および新しいモバイル技術を開発するという。新たなモバイルビジネス事業部門の最初のソリューション「AME(Akamai Mobile Edge)」は、クラウドベースのソフトウェア・プラットフォーム。モバイル・ネットワーク資産を第三者アプリケーションとモバイルウェブ開発に外部化する単一のインタフェースを通して、モバイル・エコシステムの統合の容易化を目指す。このアプローチにより、MNOが新しいモバイルCDNサービスをより簡単に開発することを可能にする。また、インターネットを用いてより簡単にコンテンツを配信ができるようになる。さらに、同社とシスコは、Mobile Network Aware Videoを含むシナリオを紹介することを目的として、Mobile World Congress 2015において共同ソリューションを出展するという。
2015年03月02日アカマイ・テクノロジーズ(アカマイ)は1月30日、2014年第4四半期「インターネットの現状」セキュリティレポートを発表した。アカマイのプロレクシック・セキュリティ・エンジニアリング&リサーチチーム(PLXsert)は、分散型サービス妨害(DDoS)保護とクラウド・セキュリティに関連するサービスと戦略立案の組織。今四半期のレポートでは、PLXroutedネットワークで観測されたDDoS攻撃を含むグローバルな脅威分析と洞察を提供している。アカマイのクラウド・セキュリティ・ビジネス部門バイスプレジデントであるジョン・サマーズ(John Summers)は、「第4四半期は信じられない数のDDoS攻撃が発生し、前年同期のほぼ2倍に達し、サービス妨害(DoS:Denial of Service)は、幅広い業界のさまざまな企業にとって共通するアクティブな脅威となる。DDoS攻撃トラフィックは、12月に見出しを飾ったオンライン・エンターテインメント業界のように1つの業界に限られたものではあく、攻撃はさまざまな業界に幅広く蔓延している」と述べている。アカマイでは、DDoS攻撃の平均ピーク帯域幅は前年同期に比べて52%上昇していることも観測。大規模パケットによる不要なネットワーク・トラフィックによって、企業サーバーが正規の顧客に応答する能力は即座に阻害され、サービス停止状態に追い込まれる。こうした攻撃に対するソリューションを導入していない多くのサイトは、典型的なDDoS攻撃さえ凌ぐことができない。こうした結果から、アカマイでは「DDoS攻撃は、オンライン活動を行っているすべての企業が必ずリスク評価に組み込むべき共通のサイバーセキュリティ脅威の一部となっている」と警鐘を鳴らしている。レポートではほかにも、「DDoS-for-hire(DDoS攻撃請負い業者)とリフレクション/マルチベクトル攻撃の台頭」や「DDoSの標的と発信源の世界分布の変化」「ボットネットについて」「ボット、スクレイパー、スパイダーの緩和」などについてまとめている。
2015年02月02日アカマイ・テクノロジーズは12月16日、グローバルネットワーク拡張の一環として、日本に新たなスクラビングセンターを開設したと発表した。DDoS攻撃の発生源に近い位置で大容量のリージョナルDDoSスクラビングセンターを運営することは、アカマイの対DDoS戦略の基盤となっている。過去18か月間に渡り、アジア太平洋地域を発生源とするDDoS攻撃が増加しており、10月23日に発表されたアカマイの「インターネットの現状」セキュリティレポートに記載されているように、2014年第3四半期もこの傾向が続いた。クライアントのウェブサイトに対する分散型サービス妨害(DDoS)攻撃が検出されると、そのサイトの全トラフィックが1か所以上のアカマイのグローバル展開されたスクラビングセンターに転送され、悪質なトラフィックが「スクラビング(除去)」された後、クリーンなトラフィックがクライアントのネットワークに転送される。このクラウドベースのシステムを使用して、アカマイはDDoS攻撃を軽減し、業務を大きく混乱させることなくクライアントのウェブサイトを正常な状態に戻すことができる。アカマイのセキュリティビジネス部門バイスプレジデントであるジョン・サマーズ(John Summers)氏は、「10月初旬に日本に開設された新たなスクラビングセンターはすでに多くのDDoS攻撃トラフィックを除去し続けている。日本にこの新たなスクラビングセンターを配置することにより、より多くのクライアントがアカマイのスクラビングセンターでDDoS対策をとることができるようになる」と述べている。同社は、2015年に2か所の新たなリージョナルスクラビングセンターの運用を開始することにより、ネットワーク容量の拡張を続ける。1つはアジア太平洋地域、もう1つはヨーロッパ、中東、およびアフリカ地域での開設を行なう。
2014年12月17日生まれ変わる!今年のアカぬけ眉「上質な女」を引き出す「浄化メイク」をコンセプトに、さまざまな優秀コスメアイテムを生みだしている、コーセーのLUNASOL(ルナソル)。そんなルナソルから、1月18日、春の新商品ラインナップのひとつとして、「ブラウスタイリングコンパクトN」が発売される。「GB03 Grayish Brown」と「BR03 Natural Brown」の2種が用意されたパウダーアイブロウのパレットで、ナチュラルかつ立体的な眉を作りだすことができる。これまでの「ブラウスタイリングコンパクト」から、さらに進化して、濃淡の3色にニュアンスカラーをプラスした4色セットタイプに。表情を決める旬の眉作りが自在に行えるものとなっている。専用ブラシなども充実のセットパレットには、専用のブラシ&コームとブラシが2本セットイン。眉まわりを整えるライトカラーを含めた3色を、これら専用ツールを用いて色調整し、ニュアンスカラーもふわっとまとわせれば、だれでもナチュラルで奥行きある美人眉に変身できる。自然な仕上がりのやや太眉、でも薄すぎず、濃すぎず、ふんわり立体感が感じられる、そんな眉がまさにトレンドとなっている今期。4色のカラーで、簡単に美しい立体眉が完成するこのパレットは注目のアイテムといえる。表情を決める重要なパーツである眉から、新しい年の自分を発見してみては。元の記事を読む
2013年01月01日最新作『The Internship』(原題)ではヴィンス・ヴォーンと共演している俳優のマックス・ミンゲラが、ホラー小説「ホーンズ 角」(小学館文庫刊)の映画化作品でダニエル・ラドクリフと共演する可能性が出てきた。『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞9部門を制覇した故アンソニー・ミンゲラ監督の息子で、近年では『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』や『ソーシャル・ネットワーク』などに出演し人気急上昇中のマックス。現在は、ジョー・ヒル原作の同ホラー小説の映画化作品に出演するための交渉中だという。本作は、ダニエル演じる主人公イグ・ペリッシュがある朝、目覚めると頭から角が生えているのに気づき、その角で不思議なパワーを手にしたイグが、殺害された元恋人の未解決事件の真相に迫っていくという作品。マックスは、暗い秘密を持つ公選弁護人リー・トゥルノー役で交渉中だという。『ピラニア3D』のアレクサンドル・アジャ監督が手掛ける本作には、今秋にもクランクイン予定だ。■関連作品:ウーマン・イン・ブラック亡霊の館 2012年12月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011,SQUID DISTRIBUTION LLC, THE BRITISH FILM INSTITUTE© 2011 Squid Distribution
2012年09月10日色彩も美しい限定コラボコスメが登場高品質なコスメアイテムを多数生みだしているトップブランド、ゲラン。そんなゲランが今夏の最新コレクションとして、人気ファッションブランド「エミリオ・プッチ」とのコラボレーションコスメを限定発売することが分かった。「テラアズーラバイエミリオプッチ」と題されたこのシリーズは、フェイスパウダーやブラシ、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、グロスなど多岐にわたるアイテムで発売される。いずれも数量限定で、5月4日から販売開始するそうだ。なくなり次第終了なので、手に入れたいなら早めにチェックしよう。地中海の美しい夏の風景をイメージイメージコンセプトは地中海のリヴィエラの夏。深いブルーをたたえる海、光を受けて輝く水面、白い波。海岸にはテラコッタ色の建物が並び、真夏の太陽があらゆるものをきらびやかに照らし出す……。そんな美しい夏のリゾートの街並みからインスパイアされたコスメたちは、見ているだけでも心浮き立つ。エミリオプッチならではの豊かな色彩感覚と出会うことで、さらに情熱的に、印象的に夏モードのメイクを楽しめるスタイルに仕上がっているこのシリーズ。それぞれのブランドファンはもちろん、リゾート気分をメイクからリュクスに満喫したい方に、おすすめのコレクションだ。「テラアズーラバイエミリオプッチ」商品ラインナップ・テラ アズーラ(フェイスパウダー) ¥10,290・メテオリット ビーユ(ペルル ダズール) ¥8,085・パンソー プードル(フェイスブラシ) ¥4,835・エクラン キャトル クルール(アイシャドウ) ¥8,085・ル・デュウ(マスカラ) ¥5,145・テラコッタ カジャール(アイライナー) ¥4,725・テラコッタ グロス 限定3色 各¥3,570・テラコッタ ヴェルニ 限定2色 各¥3,045元の記事を読む
2012年04月30日麻生久美子は不思議な声で笑う。ゲラゲラでもカラカラでもなく…いったい、どんな擬音語で形容すればいいのか?“音楽”と言うと大げさだが、楽器の音色のような不思議な笑い声は優しく耳にしみこんでくる。だが皮肉なことに、初めてボイスキャストを務めたアニメーション映画『カラフル』で、彼女が演じた主人公・真の母親役は、楽しそうな笑い声を響かせるという役どころではない。ちょっぴり残念な気もするが、実は、この役こそが原恵一監督の手による本作の魅力を端的に表しているのかもしれない――。監督は彼女に何を求めたのか?DVD&ブルーレイ発売を機に改めて麻生さんに話を聞いた。希望の中にも残酷さがある原作品「そういうところに惹かれてるんでしょうね」意外と言うべきだろう。本作が麻生さんにとって声優初挑戦となる。素直に“意外”という言葉を伝えると「本当ですかぁ?」とまた笑いながら、嬉しそうに続ける。「やりたい気持ちはずっとありましたよ。すごく、すごくやりたくて、勝手に練習してて、でもオファーはゼロで…(苦笑)。きっと、特徴がありすぎて使いづらいんだろうな、と思ってました。元々アニメは子供の頃から大好きで『クリィミーマミ』(※『魔法の天使クリィミーマミ』)は特に印象に残ってます。クリィミーマミってアイドル歌手じゃないですか。私の夢もアイドル歌手になることだったので、うらやましくて、うらやましくて『いいなぁ…。私も変身したい!』って」。横に控えるマネージャーから「アニメのキャラに嫉妬するってどうなの?」とツッコミを受けつつ、熱い思いを語る麻生さん。今回、ようやく念願かなったわけだが、初めて彼女に声優としてのオファーを出したのが原監督ということも半ば、運命である。劇場版の『クレヨンしんちゃん』で原作品に出会って以来の大ファン、いや、“ファン”という以上に複雑な思いを抱いていた。「最初に観たのは劇場版の『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』なんですけど、大人たちが変わっていくところとかがすごく怖くて。妙に生々しくて、『しんちゃん』でこんなことするんだ!って驚きました。次に『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を観たときも何だか気になってしょうがなかった。で、『河童のクゥと夏休み』を観て傷つきました!『観てられない…でも観なきゃ』という感じでした。ここで普通は死なないでしょってところで残酷に死んでしまう。もう人間が嫌になって、一度、監督にお会いしたときにそれを伝えたら『僕はそうやって、作品を見た人に傷を残したいんだ』って言ってました。私がこれまでに考えていたアニメとは別のもの…希望もあるけどそこには残酷さもあって、そういうところに惹かれてるんでしょうね」。高鳴る期待の裏に隠された“怖さ”翻って本作。森絵都の人気同名小説を原作としたこの作品は、死んだはずの“ぼく”の魂が、抽選によって現世に戻るチャンスを得て、自殺しかけた少年・真にホームステイするという物語。イジメや援助交際といった社会問題を取り入れている部分はもちろんのこと、一見、家庭を大切にしているように見えて、実はフラメンコ教室の講師と不倫していた、という真の母親の描写にも“原テイスト”はたっぷりと注入されている。「やっぱり、原さんが監督するからには、原さんらしいドSな部分が描かれるんだろうと思ってましたが、完成した映画を観たら脚本のときより怖いなと感じました。真のお母さんは全編にわたっていじめられてるんですが、監督は『もっといじめてやれ』と思ってたらしいです(笑)。特に私が、うわって思ったのが、彼女の手がシーツを撫でるというシーン。あの手の動きだけで、彼女がやってきたこと全てを想像させるんですよね。実はあのシーン、最初はなかったのを監督が後から追加したそうで、やっぱりこういう生々しいところを入れてくるんだなぁって(笑)」。1日足らずのアフレコに「ワクワクというよりドキドキ」した気持ちで臨んだという麻生さん。初めてというわけではないが、母親役を演じる上で何か特別な思いはあったのだろうか?「怖いという気持ちはありますね。実際に母親なら分かるであろう感情があるかもしれないけど、自分にはそれが分からない。絶対的な愛情、揺らぐことのないものを自分は作れるのかな、と。(役を離れても)自分が母親になるということがイメージしようとしてもできないんですよ。結婚してもそこは変わらないですね。というか、いつか授かるんだろうな、とはぼんやり思ってますが、実際の想像ができないんですよ」。と言いつつ今回、母親役を演じたことで“答え”とでも言えるものが見つかったようで…。言葉を慎重に選びつつ、こんな話をしてくれた。「やりながら子供を『かわいい』って思えたんですね。その感情を持てたことはよかったな、と思います。特に今回はずっといじめられる母親で、よくそういう気持ちになれたと思いますが、不思議と真がかわいくて仕方がなかったです。それが“母親だからこそ”抱いた感情かどうか、もちろん断言はできないんですが…でも、役を離れて映画を観たとき、真がかわいいかと言えばそうは思わないんですよ」。今後、挑戦したい役柄は…奇しくも、本作の後に撮影が行われた『ロック 〜わんこの島〜』でも、麻生さんは母親役を演じており、実写における“母”麻生久美子の姿にも注目したいところ。さらに、声優としての仕事に関してさらなる熱意も。「やりたい、やりたい、やりたーい(笑)!ムチャクチャやりたいです。(今回のアフレコは)決して『楽しい』とだけ言える経験ではないですが、やっぱりアニメが好きなんでまたやりたい。人間以外のキャラクター、モンスターとかがいいですね」。自身の経験を踏まえ、「自分が変われば周りも変わる」と本作のメッセージを語る麻生さん。最後までその声は温かく、しっかりと“母性”を感じさせてくれた。(photo/text:Naoki Kurozu)『カラフル』完全生産限定版[Blu-ray+DVD]価格:7,875円(税込)『カラフル』通常版Blu-ray価格:5,250円(税込)『カラフル』通常版DVD価格:3,990円(税込)発売元:アニプレックス販売元:ソニー・ミュージックディストリビューション発売日:4月20日(水)『カラフル』公式サイトhttp:www.colorful-movie.jphttp:www.aniplex.co.jp/colorful/© 2010 森絵都 「カラフル」製作委員会■関連作品:カラフル 2010年8月21日より全国東宝系にて公開© 2010森絵都/「カラフル」製作委員会■関連記事:毎日映画コンクール授賞式稲垣吾郎、極悪人役にSMAPメンバー「地が出てるね」毎日映画コンクールタキシードの稲垣吾郎に大歓声!三池監督は銀色ジャケットで登場日本アカデミー賞優秀作品を一挙上映!好きな作品を観られる鑑賞券を5組10名様プレゼント宮崎あおい、メガネ女子の役のアフレコ中はメガネ着用!南明奈、久々に制服で授業も先生に指され困った!
2011年04月15日