上方(大阪)で最も長い歴史を持つ『第59回上方漫才大賞』が13日、大阪市のオリックス劇場で開催され、「新人賞」は天才ピアニスト(竹内知咲、ますみ)が輝いた。終演後には勝利の要因を衣装だと分析し、首筋を披露した。新人賞は結成年数10年目までが対象で、ぐろう、豪快キャプテン、ダブルヒガシ、天才ピアニスト、ドーナツ・ピーナツ、バッテリィズ、フースーヤの7組がネタ披露で競った。カンテレ・ラジオ大阪で生中継された。6番手の天才ピアニストは「カニか、肉か」の2択で、ますみが「こだわらない」としながら、微妙に「カニ」を支持するというしゃべくり漫才で笑いをさらった。ぎりぎりまで悩んだ末、ますみのあごが肝となる、このネタを選んだという。おなじみのピンクの衣装も、首元が開いたものとなった。新人賞が天才ピアニストに決まると、フースーヤ(田中ショータイム、谷口理)が崩れ落ち、「もう賞レースとるのやめて!」と懇願して笑いをとる場面もあった。天才ピアニストは、2022年『NHK上方漫才コンテスト』と『女芸人No.1決定戦 THE W』、23年『上方漫才協会大賞』と『NHK新人お笑い大賞』など続々と受賞。それでも「まだ賞レースはあるんで(笑)」と意気込んでいた。■『上方漫才大賞』過去5年の新人賞受賞者2023年カベポスター2022年ニッポンの社長2021年ネイビーズアフロ2020年コロナ禍で受賞なし2019年ミキ
2024年04月13日上方(大阪)で最も長い歴史を持つ『第59回上方漫才大賞』が13日、大阪市のオリックス劇場で開催され、奨励賞に見取り図(盛山晋太郎、リリー)が輝いた。5年連続ノミネートで、念願の受賞となった。大賞未受賞者を対象とした奨励賞の候補には、すゑひろがりず、チキチキジョニー、ヘンダーソン、見取り図、ロングコートダディの5組がノミネートされ、カンテレ・ラジオ大阪の生放送も通じ、ネタ披露で競った。奨励賞に選ばれたのは、これまで新人賞2回、奨励賞5回候補に挙がりながら、受賞を逃してきた見取り図だった。「うぉーっ!」と“咆哮”をあげ、ガッツポーズ。同期のヘンダーソンに賞状を見せつけ、手荒い祝福でやり返されるなど、喜びが爆発した。見取り図は、2007年結成。『M‐1グランプリ』で18年~20年にファイナルに進出し、よしもと漫才劇場(マンゲキ)では劇場番長として人気を誇り、22年に東京進出した。順風満帆に見える一方、盛山が「M‐1も含めて賞がとれてなかったことがコンプレックスだった」と明かした。17年に『上方漫才協会大賞』文芸部門賞、19年に同大賞を受賞しているが、歴史の長い『上方漫才大賞』は特別な存在。リリーは「漫才師としてようやく認められた感じ」と、トロフィーの重みを確かめた。昨年は同期の吉田たちに奨励賞をさらわれ「めちゃくちゃ悔しい思いをした」「泣きましたもん」と口々に回顧し、肩書を書く際に「漫才師って名乗っていいか迷った」時期まであったと吐露。盛山は「(今回受賞で)名前が呼ばれてなかったらどうなってたんやろ…」と漏らし、奨励賞の次は「大賞」を目指し、漫才師としてさらなる飛躍を誓った。
2024年04月13日上方(大阪)で最も長い歴史を持つ『第59回上方漫才大賞』が13日、大阪市のオリックス劇場で開催され、奨励賞に見取り図(盛山晋太郎、リリー)が輝いた。5年連続ノミネートで、念願の受賞となった。大賞未受賞者を対象とした奨励賞の候補には、すゑひろがりず、チキチキジョニー、ヘンダーソン、見取り図、ロングコートダディの5組がノミネートされていた。見取り図は、『上方漫才大賞』でレギュラー番組のように毎年ノミネートされるるも、新人賞、奨励賞とも受賞を逃し続けてきた。目指すは最高峰の大賞で「こんなところ(奨励賞)でつまずかされているわけには…」「(今年とれなかったら番組)引退します!」と強い決意。ネタ披露ではトップで登場し、『ラヴィット!』の企画でディカプリオ風にイメチェンしたリリーは、金髪を披露。盛山は「お前みたいな金髪にできるか!」とツッコむなど、地元で伸び伸び、ステージ全体を使って漫才を繰り広げた。奨励賞の受賞が決まると、「うぉーっ!」と“咆哮”をあげ、ガッツポーズで喜んだ。その様子は『M‐1グランプリ』さながらで、ファンからは大きな拍手が送られた。同期のヘンダーソンや、大阪の芸人仲間たちも祝った。カンテレ、ラジオ大阪で生中継された。■『上方漫才大賞』過去5年の奨励賞2023年吉田たち2022年ミキ2021年プラス・マイナス2020年コロナ禍で受賞なし2019年かまいたち
2024年04月13日アンドリュー・スコットが主演をつとめ、2024年ローレンス・オリヴィエ賞の演劇部門リバイバル賞と主演男優賞にノミネートされているNTLive2024の新作第2弾「ワーニャ」から、場面写真とリハーサル中のメイキング写真が到着した。NTLive2024シーズンの新作第2弾「ワーニャ」は、チェーホフによる人気の古典を、ローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞の受賞脚本家サイモン・スティーヴンス(「夜中に犬に起こった奇妙な事件」)がひとり芝居に仕立て、NTLive「プレゼント・ラフター」やドラマ「Fleabag フリーバッグ」「SHERLOCK/シャーロック」などで人気のアンドリュー・スコットが主演。5月24日(金)から劇場で上映されるのは、イギリスのデューク・オブ・ヨーク劇場にて収録されたもの。演出はスクリーン・インターナショナル・スター・オブ・トゥモローに選ばれた注目の才能、サム・イェーツ。演劇界では各地で毎年上演されている「ワーニャ伯父さん」が新たに生まれ変わり、現地時間4月14日(日)にイギリスのロイヤル・アルバート・ホールで授賞式が開催されるローレンス・オリヴィエ賞にて演劇部門リバイバル賞と主演男優賞にノミネートされている。すでに本作には「アンドリュー・スコットの一人芝居の演技はベスト・オブ・ザ・イヤーだ」(iNews)、「マスタークラス!」(Evening Standard)、「文句なしに最高の演劇」(Broadway World)、「アンドリューに魅了される」(Telegraph)などの声が寄せられている。ナショナル・シアター・ライブ「ワーニャ」は5月24日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)
2024年04月12日11日、第77回カンヌ国際映画祭の公式上映作品が発表された。最高賞のパルム・ドールを競うコンペティション部門には19作品が選出。フランシス・フォード・コッポラ監督の久々の新作でアダム・ドライバー主演の『Megalopolis(原題)』、ヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーン主演が3度目のタッグを組んだ『憐れみの3章』、若きドナルド・トランプをセバスチャン・スタンが演じる『The Apprentice(原題)』などが上映される。ラインアップが明らかになったのと同時に、複数の作品が新たな動画や画像などを解禁。『Emilia Perez』に出演しているセレーナ・ゴメスは「これをみんなに見せるのを待っていた!」とインスタグラムにポスター写真を投稿し、サーチライト・ピクチャーズは『憐れみの3章』よりエマ・ストーンが不思議なダンスを踊っている動画を公開中だ。第77回カンヌ国際映画祭は5月14日から25日まで開催される。審査員長はグレタ・ガーウィグが務める。【コンペティション部門】『All We Imagine as Light』パヤル・カパディア監督『Anora』ショーン・ベイカー監督『The Apprentice』アリ・アッバシ監督『Bird』 アンドレア・アーノルド監督『Feng Liu Yi Dai』(英題:Caught by the Tides)ジャ・ジャンクー監督『Emilia Perez』ジャック・オーディアール監督『Pigen Med Nalen』(英題:The Girl With the Needle)マグヌス・フォン・ホーン監督『Grand Tour』ミゲル・ゴメス監督『憐れみの3章』ヨルゴス・ランティモス監督『L’Amour Ouf』 ジル・ルルーシュ監督『Limonov: The Ballad』 キリル・セレブレニコフ監督『Marcello Mio』クリストフ・オノレ監督『Megalopolis』 フランシス・フォード・コッポラ監督『Motel Destino』カリム・アイノズ監督『Oh, Canada』 ポール・シュレイダー監督『Parthenope』 パオロ・ソレンティーノ監督『The Shrouds』 デヴィッド・クローネンバーグ監督『The Substance』 コラリー・ファルジャ監督『Diamant Brut』(英題:Wild Diamond)アガーテ・リーディンガー監督(賀来比呂美)
2024年04月12日著しい活躍をした映画製作者を表彰する『第43回藤本賞』(一般社団法人映画演劇文化協会)の授賞式が9日、都内のホテルで開かれ、藤本賞 新人賞を受賞した『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の内藤圭祐氏が登壇した。アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の新作映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。今回は、2018~2020年まで放送されていたテレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期をベースに映画化。知っているようで知らない、“鬼太郎の誕生”について隠された謎に迫るストーリーを描き、鬼太郎の父と水木のW主人公となっている。内藤氏は「映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を担当させていただきました内藤と申します。『藤本賞 新人賞』という映えある賞にご選出いただきまして誠にありがとうございます。本作は『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は水木しげる先生の生誕100周年を記念して立ち上がった事業でして、鬼太郎という国民的なコンテンツを新たな次の世代に、そして世界に少しでも広がっていければいいなという思いで取り組んでまいりました」と振り返る。「アニメーションの事業は映画の興行が終わってからも、さまざまな形で続いてまいります。その続いていく事業を少しでも長く太く導いていくのところまでは私の任務かなと思っております。この映画をきっかけに広がった新たな層が、これから先の鬼太郎を、ずっと愛していただければいいなと、プロデュース冥利に尽きるなという思いでございます。その事業を全部見届けるのが最終地点だとしますと、まだまだ道半ばという思いではございますが、こうしてこのような晴れやかな舞台に立たせていただきましたことは、映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』に関わってくださった関係者の皆様のおかげと深く感謝しております。私自身もこの賞の名に恥じないよう、ますます精進してまいりたいなと思います」と誓っていた。■「第43回藤本賞」受賞者一覧(敬称略)藤本賞:『ゴジラ-1.0』臼井央/阿部秀司(故人)/山田兼司/岸田一晃/阿部豪/守屋圭一郎藤本賞 特別賞:『PERFECT DAYS』柳井康治/役所広司/ヴィム・ヴェンダース/高崎卓馬藤本賞 新人賞:『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』内藤圭祐
2024年04月09日著しい活躍をした映画製作者を表彰する『第43回藤本賞』(一般社団法人映画演劇文化協会)の授賞式が9日、都内のホテルで開かれ、藤本賞 特別賞を受賞した『PERFECT DAYS』の製作陣が登壇した。映画は、東京・渋谷区のトイレをリノベーションするプロジェクト「THE TOKYO TOILET」を起点とし、そのトイレの清掃員として働く主人公・平山(役所広司)の日常を描いている。「第76回カンヌ国際映画祭」コンペティション部門に正式出品され、役所が最優秀男優賞を受賞したことも大きな話題となった。柳井康治氏、役所広司氏(欠席)、ヴィム・ヴェンダース監督(欠席)、高崎卓馬氏が受賞。ファーストリテイリングの柳井氏は「このような、とても名誉ある賞をいただきまして、本当にありがとうございます。とてもうれしいです」と笑顔。「自分は映画業界を全く詳しくもなく、映画を作りたくてずっとやってきたという皆様とはちょっと違う形で、このような賞をいただけて、本当に光栄だなと思っています。最初はトイレの清掃員の方は毎日ご苦労されて清掃に励んでいただいている。365日、休まずトイレを綺麗にしてくださってる方に何かできることがないかなというのを、一緒に賞受賞した高崎さんと相談をして、短い映像作品を作ってアピールできたらいいんじゃないかというようなところからスタートしました」と振り返る。それがいつしか長編映画に。「すごく夢の中にいるような時間で。カンヌに連れてっていただいて、アカデミーにも連れてっていただいた。このような賞もいただいて、非常に光栄です」と述懐。「私は藤本プロデューサーのことは存じ上げませんけども、なんとなく『君みたいな形で映画作るのもいいんじゃないの』って言ってくださってるんじゃなかろうかと思いました」とする。「この先、映画を作ることがあるかどうかわかりませんけども、自分が映画を作りたいと思って作ったわけではなく、誰か喜んでくださる方がいるかなとか、自分発信じゃない形で作ってみたことが良かったんじゃないかなと今は思っています。何かこの先、同じような機会に恵まれる時も、そういう立ち位置で映画という世界に関われるといいなと思います」としていた。この日は残念ながら受賞者に名を連ねた役所はコメントを寄せた。「優れた映画製作者に送られる『藤本賞』を俳優の私がいただくというのは何かの間違いでは、と思いました。この『PERFECT DAYS』という映画との出会いは、今までの俳優と映画との出会いとは全く違っていました。お話をいただいた時は、具体的には『公衆トイレの清掃員役』ということだけが決まっていました。これは経験したことのない映画に参加できるかもしれないと直感し、その場でお受けした仕事でした。柳井さん、高崎さん、ヴィム監督と製作者の1人として名前を連ねることになりましたと聞いた時、これは何かの罠かなと思いました。本当にこの作品は経験したことのないことをたくさん経験させてくれました。そして、最後の最後に『藤本賞』という一生に一度の賞をいただき、ありがとうございます。役所広司」と笑わせていた。「藤本賞」は、生涯にわたって269本もの映画を製作した故藤本真澄さんの業績を記念して、毎年、全国の劇場で公開された映画の中から選考の上で、優れたエンターテイメント性を持った作品の製作者を表彰している。■「第43回藤本賞」受賞者一覧(敬称略)藤本賞:『ゴジラ-1.0』臼井央/阿部秀司(故人)/山田兼司/岸田一晃/阿部豪/守屋圭一郎藤本賞 特別賞:『PERFECT DAYS』柳井康治/役所広司/ヴィム・ヴェンダース/高崎卓馬藤本賞 新人賞:『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』内藤圭祐
2024年04月09日著しい活躍をした映画製作者を表彰する『第43回藤本賞』(一般社団法人映画演劇文化協会)の授賞式が9日、都内のホテルで開かれ、最高賞にあたる藤本賞を受賞した『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督)の製作陣が登壇した。1954年に初めて姿を現して以来、日本だけでなく世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた怪獣「ゴジラ」。生誕70周年を迎える2024年に先駆けて公開された日本製作実写版ゴジラの30作目『ゴジラ-1.0』は、戦後、すべてを失った日本を舞台に描いた。戦後、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラが、この国を負(マイナス)に叩き落す姿を描いた。世界最高峰の映画賞、映画芸術科学アカデミー主催の「第96回アカデミー賞」で視覚効果賞を受賞した。受賞したのは、臼井央氏、阿部秀司氏(故人)、山田兼司氏、岸田一晃氏、阿部豪氏、守屋圭一郎氏。阿部氏は長男の阿部慎利氏が代理で登壇し、「阿部秀司の長男の阿部慎利です。本来であれば、父がここにあって、これを取ってるはずなんですが、残念ながら亡くなってしまって、代わりに僕がこれを受け取ってます。彼はこれで『藤本賞』は4回目になります。もう本当にすごい人だったんだなっていうのは、これ(トロフィー)を見ると思います。この4回目の受賞を手にして、彼はどういうことを思って、 ここで何を話したのかは正直わかりませんが、皆様の心の中で想像していただければ幸いです」と思いはせた。そして「『ゴジラ-1.0』という素晴らしい作品が彼の遺作になって、この素晴らしい賞をいただいて、彼もすごく喜んでると思います。彼の口から言えないので、僕が代わりに皆様にお礼を言いたいと思います。ありがとうございました」と語った。臼井氏は「本日は名誉ある賞をいただきまして、本当にありがとうございます。このチームでここに立てることを本当に幸せに思ってます。阿部さんの代わりにご長男もここにいらっしゃってくれて、阿部さんもさぞ心強いだろうなと思ってます。きょうも何か飲みながら、この景色を見てんじゃないかと思ってます」としみじみ。「振り返ってみますと、本当にこの『ゴジラ-1.0』という作品は幸せな仕事だったなと思います。何度かこの作品は振り返るタイミングをくれて、それ自体がすごく素晴らしいことですし、珍しいことだと思ってます。いろんなとこに連れてって行ってもらいました。見たこともない景色を見せていただきました。ただ、とにかく何がうれしいかと言いますと、やっぱり実写の邦画で日本で1番お客さんが入った映画になったことですし、海外で日本の実写映画で1番お客さんが入ったということが何よりもうれしいと思っています。それがこの藤本賞をいただけた1番の要因だと思ってます」とあいさつした。その後、司会を務めた笠井信輔アナウンサーと軽くやり取り。公開直後からロケットスタートした当時の秀司氏の反応について問われると、慎利氏は「すごく喜んでましたね。ホッとしてた感じ」と明かした。ただ、アカデミー賞受賞時には、すでに天国におり、慎利氏は「それだけが心残りです」としていた。「藤本賞」は、生涯にわたって269本もの映画を製作した故藤本真澄さんの業績を記念して、毎年、全国の劇場で公開された映画の中から選考の上で、優れたエンターテイメント性を持った作品の製作者を表彰している。■「第43回藤本賞」受賞者一覧(敬称略)藤本賞:『ゴジラ-1.0』臼井央/阿部秀司(故人)/山田兼司/岸田一晃/阿部豪/守屋圭一郎藤本賞 特別賞:『PERFECT DAYS』柳井康治/役所広司/ヴィム・ヴェンダース/高崎卓馬藤本賞 新人賞:『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』内藤圭祐
2024年04月09日ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原 豪久)は、フジサンケイグループが主催する第32回地球環境大賞において、「日本経済団体連合会会長賞」を受賞したことをお知らせします。uc_01■「地球環境大賞」とは「地球環境大賞」とは、1992年に「産業の発展と地球環境との共生」を目指し創設されました。地球温暖化の防止、循環型社会の実現に寄与する新技術・新製品の開発、環境保全活動・事業の促進、持続可能な社会システムの探求、地球環境に対する保全意識の向上などを目的としています。フジサンケイグループが主催し、経済産業省、環境省、文部科学省、国土交通省、農林水産省、総務省、一般社団法人 日本経済団体連合会、日本商工会議所が後援しています。■当社が「日本経済団体連合会会長賞」を受賞した理由・使用済み紙パンツの水平リサイクルに着手し、独自開発したオゾンによる殺菌、漂白、脱臭技術を用いて、複数の自治体と共同で実証実験を実施し、九州地区の一部の介護施設において商品を展開して使用を開始した。・使用済み紙パンツの再資源化により、新たな森林資源由来のパルプの消費量を削減できることや、ごみの処理費用の削減などに貢献した。・長年にわたる技術開発と実証モデルの構築により、資源の循環に貢献した。■受賞に対する当社コメントこのたび、第32回地球環境大賞において「日本経済団体連合会会長賞」をいただけましたことに、心より御礼申し上げます。今回の受賞は協働で実証実験にあたられた鹿児島県志布志市、大崎町、そおリサイクルセンターの皆様の尽力の賜物と存じます。また、各種の指導・支援をいただきました環境省・経済産業省の担当部局の皆様にも厚く御礼申し上げます。今後も、社会課題であるごみ問題の解決や持続可能な社会の実現に貢献するべく、紙パンツの水平リサイクル事業の展開を推進します。(関連サイト)ユニ・チャーム サステナビリティサイト Kyo-sei Life Vision 2030サイト 地球環境大賞 ■会社概要社名 :ユニ・チャーム株式会社設立 :1961年2月10日本店 :愛媛県四国中央市金生町下分182番地本社 :東京都港区三田3-5-19 住友不動産東京三田ガーデンタワー社員数 :グループ合計16,206名(2022年12月)事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月08日『シュレック・ザ・ミュージカル』や『ファン・ホーム』、そして昨年のトニー賞でミュージカル作品賞やオリジナル楽曲賞などに輝いた『キンバリー・アキンボ』でも知られる作曲家ジニーン・テソーリが音楽を手掛け、1997年にオフ・ブロードウェイで初演された『VIOLET』 。2014年には別演出によりブロードウェイでも上演されたミュージカルを、藤田俊太郎が演出したのは2019年、梅田芸術劇場が英国チャリングクロス劇場と共同で企画・製作・上演するプロジェクトでのことだった。藤田が単身渡英して作り上げた「英国キャスト版」はオフ・ウエストエンドで好評を博し、翌年4月には同じ演出コンセプトによる「日本キャスト版」が日本で上演される予定となっていたが、コロナ禍により全公演中止に。一部内容を変更して9月に上演を果たしたものの、3日間限定の公演だったため“幻の作品”となっていた。その待望の再演が、本日4月7日(日)に東京芸術劇場プレイハウスで開幕。主人公ヴァイオレット役に、ミュージカル初挑戦の三浦透子と進境著しい屋比久知奈(Wキャスト)を新たに迎えての上演だ。左から)黒人兵士フリック役:東啓介、白人兵士モンティ役:立石俊樹舞台は1964年のアメリカ南部。幼い頃に父親(spi)による不慮の事故で顔に大きな傷を負い、25歳の今まで人目を避けて暮らしていたヴァイオレット(三浦/屋比久)は、決意の表情でノースカロライナのバス停にいる。「あらゆる傷を癒やす」と噂の“奇跡の伝道師”(原田優一)に会うため、1500キロ西のオクラホマ州タルサまで、人生初の旅に出ようとしているのだ。乗り込んだ長距離バスの中で黒人兵士フリック(東啓介)、白人兵士モンティ(立石俊樹)、老婦人(樹里咲穂)ら、さまざまな価値観をもつ人々に出会い、少しずつ変化していくヴァイオレット。長い旅の先に、彼女が辿り着く境地とは――。今回は、2019年の英国公演にはあったものの、2020年の日本公演ではコロナ禍により叶わなかった、「オンステージシート」が登場することも話題のひとつ。休憩なし130分の公演を舞台上で体験したら、ヴァイオレットと一緒に旅をしているような気分になれそうだ。ミュージカル『VIOLET』 制作発表記者会見より取材・文:熊田音子<公演情報>ミュージカル『VIOLET』音楽:ジニーン・テソーリ脚本・歌詞:ブライアン・クロウリー原作:ドリス・ベッツ『The Ugliest Pilgrim』演出:藤田俊太郎出演:三浦透子/屋比久知奈(Wキャスト)東啓介 立石俊樹sara 若林星弥 森山大輔 谷口ゆうな 樹里咲穂 原田優一 spi【東京公演】2024年4月7日(日)~4月21日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス【大阪公演】2024年4月27日(土)~4月29日(月・祝)会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティチケット情報:()公式サイト:
2024年04月07日第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落の生涯をクリストファー・ノーラン監督が映画化し、第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む最多7部門を受賞した『オッペンハイマー』の公開記念トークイベントが4月6日、都内で行われ、原田眞人監督(『日本のいちばん長い日』)、森達也監督(『福田村事件』)が作品の魅力を語った。原田監督は、『市民ケーン』『アラビアのロレンス』『レッズ』『ラストエンペラー』『アビエイター』といった偉人の生涯を描く名作映画を挙げながら、「どれも歴史に名を残した人物の栄光と挫折を描いて、それをスペクタクルにしている」と指摘。『オッペンハイマー』について「そういった作品に属すし、その最高峰。興奮しながら見ました」と激賞した。アカデミー賞で主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィーについては、「あの繊細なキリアンで大丈夫かと不安だったが、繊細ながら、力強くて、表情ですべてを見せてくれる」と賛辞を送った。原田眞人森監督も「映像と音、いろんなものが渾然一体している。観ながら、すごく手応えがある映画」と絶賛。本作に対しては、広島・長崎の惨状が直接的に描かれていないという指摘もあるが、「オッペンハイマーの苦悩を通して、間接話法でしっかり描いていますよ。これは強烈な反核映画であり、反戦映画。映画だから、過剰に説明する必要もないし、足し算しないと不安になってしまうテレビでは無理」と映画としての魅力を語った。森達也この点について、原田監督も「逆に『オッペンハイマー』が中途半端に踏み込んでこなければいいなと思っていたし、彼の罪の意識は描かれている。映画の論理の見事さに感動しましたね」と同意。現在、原爆が投下された後の広島を描いた脚本に取り組んでいるといい、「(映画化は)やりたいんですけど、日本のお金だけじゃできない。でも『オッペンハイマー』が道を開いてくれたので、いつか作るぞと思っているし、世界の映画人がここから影響を受けて、作品を作っていくべき」と意欲を燃やした。また、森監督は「唯一の被爆国である日本が、なぜ、いまだに核兵器禁止条約に批准すらできないのか」と疑問を呈し、「この映画に対して、広島・長崎の描写が足りないって怒るなら、むしろそっちの方に、声を上げるべきじゃないかなと。この映画を観て、改めてそう思いました」と話していた。取材・文・撮影=内田涼<作品情報>『オッペンハイマー』(R15+)公開中公式サイト:
2024年04月06日ウーマンエキサイトをご覧のみなさんこんにちは。tomekkoです。クズ文豪シリーズ、女流作家も楽しんでいただけたようなので性別に関わらず書いていけたらと思っていますが、今回は正統派?文豪と言えばこの人!日本人初のノーベル文学賞受賞者、川端康成の人生を見ていきましょう。痩せた身体にギョロリと鋭い眼光。ストイックな古武士のような雰囲気ある姿から生み出される美しい表現に流麗な文体。東京帝大卒のエリートで小説のタイプとしては「新感覚派」と呼ばれます。とても真面目な雰囲気でおかしなところがある…?いやいや(やはり)なかなか波瀾万丈なんです!!身近な人の死の経験が多すぎる…泣川端の人生は、幼い頃から晩年まで身近な人の死と向き合い続けるものでした。特に幼少期から人格形成に影響を及ぼす思春期にかけて大切な家族を次々と亡くしているのを知ると、あまりにハードな運命で辛くなります。“孤独の人“という表現がぴったりくる川端。この経験が人との親密な関わり、そしてあたたかい家庭への強い憧れを作っていったのでしょう。初恋は同性だったかも?!そんな川端の初恋は、同性だったかもしれないと晩年に本人が記しています。寄宿舎生活だった中学校で、自分を慕う可愛い後輩と親密に過ごした川端。後年まで文通は続き、完全に恋文にしか見えないような手紙を送りかけて思いとどまったとか。精神的な繋がりではあったものの、少年のころの淡い恋心を何十年も経った時に思い返すって…めっちゃエモいですね。きっと美しくキラキラした思い出なんでしょう…。悲劇の大失恋を経験そんな川端の人生最大の恋愛はなんと13歳の少女!なのですが、プラトニックなままでの大失恋となったようです。初々しい桃割れに結った可愛らしいカフェの女給、伊藤初代は男性客から大人気。現代の感覚で13歳というとちょっと引いちゃいますが、当時は感覚では庶民向けの舞妓さんというところでしょうか。川端は「ちよちゃん」とみんなに可愛がられる初代に夢中になります。かと言って生真面目な性格なので気軽に絡むでもなく、独特な大きな目でじっと人を凝視する癖を大発揮してわかりやすく目で追いまくっていたようですね。ついに初代に思いを打ち明け、16歳になっていた初代とトントン拍子に婚約まで漕ぎ着けた川端。周りの友人たちにも公表し祝福されて、ウキウキと新婚生活の準備などもしていた矢先に悲劇の電報が…!!初代は決して「非常」の理由を言わず川端から去りますが、他の男性に乱暴されたことが原因か…?とも言われています。(真相は不明です)もしこの説が本当であるとすれば、20歳と16歳の未来あるカップルの将来を根こそぎ奪った人間がいたことに怒りを禁じ得ませんね…。後年生活が苦しい初代が頼って来たようですが川端は受け入れなかったそうです。すれ違った運命は、哀しいけれどもう交わることはなかったようです。また川端康成は、かなり特徴的な「眼力」を持っていて、いくつもの伝説を作っているのですが…。意志の強さは目に宿る…?「眼力」がすごい黙ってギョロリと見つめるだけで家賃を取り立てに来た大家さんを諦めさせ、押し入った泥棒が鉢合わせした川端の睨みにおそれをなして逃げ出した!?この眼力、実はこんなことにも大活躍だったそうで…。真面目そうに見えて、実は『借金の天才』でした。(これも昔の文豪あるある)お金のことに頓着のない川端、「金はある時に払えばいいし、ない時は払わなくて良い」という謎持論を持っていました。お金がない時は節約しようとか、借りたら余裕のある時に返すとか…そういった人としての常識がすっぽ抜けていたようです。普通に無銭飲食無銭滞在して払えなければ踏み倒せば良いという…コレは立派なクズ認定ですね。川端得意の睨みで菊池寛は同人誌の印刷代を渋々出すことになり、ある出版社は欲しい壺があるからという理由で金庫の中身を丸ごと持ち出されました。(その額300万円ほど!)さらに名作『伊豆の踊り子』の取材名目だった旅館逗留は数ヶ月に及んだそうですが、なんと1円も宿泊代を払わず踏み倒した…って知ると読後感が微妙になりそう。川端康成と聞いて一番に思いつく『日本人初ノーベル文学賞受賞者』の肩書きですが、この時の賞金を当てにして趣味の骨董品を買い漁り、結果としては賞金の5倍もの額を買っていたという話もあります。死後は未払金が大量に残されたということで…いやぁ〜欲望の強さと常識のなさが合体して周りは大迷惑だったと思います。(物凄い才能があったのも間違いないですが)狂気あふれる過激で変態的な作品も!そんなちょっと破天荒な一面とは別に、動物好きで犬や小鳥などをたくさん飼っては愛でていたようです。『禽獣』という作品の動物への視線もかなり独特…。初代との恋が破れた後、家族を持ち孫も可愛がっていた川端ですが、晩年も近親者に先立たれ、文人仲間の自死を見送る経験もします。最後は弟子であり唯一無二の師友と言われた三島由紀夫の自決に影響を受け、72歳でガス自殺…。その心境は凡人には計り知れませんが、人生の深淵をものすごい「眼力」で観察し、見つめ続けたのでしょう…。「雪国」「伊豆の踊り子」などが有名なのでお堅い印象のある川端康成ですが、愛憎まみれる過激で変態的な作品も実はあるのです。ただただ眠っている少女を眺める老人たちの話「眠れる美女」や、美しい女性のあとをつける男の話「みずうみ」など、狂気が満ち満ちております…。それなのに美しいのが凄い! さすが文豪!有名作品だけでなくディープな川端康成ワールドを覗いてみたい気持ちになりませんでしたか? …また一味違った世界が広がっていますよ!
2024年04月05日アカデミー賞作品賞&脚本賞Wノミネートを果たした、A24と韓国CJ ENM初の共同製作で贈る注目作『パスト ライブス/再会』。この度、長回し1テイクで撮影したという本作のラストシーンの場面写真が解禁となった。ニューヨークで再会の数日間を過ごしたノラとヘソン、まだ暗い明け方に見つめ合う2人の様子が切り取られた本シーン。本作を鑑賞したマスコミ陣からは「ロマンチックなのに禁欲的」「お互いの感情を抑えた前半がラストシーンに繋がっている」「ラストシーンは涙が止まらなかった」「久しぶりに試写室で号泣した」などの感想が上がっているという。ノラとへソンはお互いに視線をそらさずに向き合うが、口にする言葉はない。幼なじみという関係性を変えるのには十分な時間だったはず。ノラを演じたグレタ・リーは「あのシーンだけでも1本の映画になるくらいだと思いました」と撮影をふり返る。「あの瞬間、本当に数えきれないくらいの感情が渦巻いていて…。脚本では2分と書かれていたのですが、実際は45秒でした。監督のセリーヌ(・ソン)は、この時間を耐えられないくらい長くて、同時にものすごく短いようにも描きたいと言っていたのですが、それは私も演じていて本能的に感じることが出来ました」と明かす。また、このシーンは長回しの1テイクで撮り切ったという。「どのような撮影になるのか事前にしっかりと教えてもらっていませんでした。でもそれがセリーヌの素晴らしいところで、彼女には決断力があって何をどうしたいのか明確に分かっていたんです」とグレタは語る。実際に、彼女とヘソンを演じたユ・テオはお互いに向き合うという演出と、カメラの位置だけは分かっていたものの、それ以外は何も知らされていなかったそうだ。ユ・テオにとってもこのシーンの撮影は印象深かったようで、「まるで永遠かに思えました」と語る。セリーヌ・ソン監督の演出については、「これだ!と監督が思える演技ではないといけないと考えていました。なので、自分の持っているものをこのシーンに全て出し切りました」という。「言えないこと・見せないことにとても価値があると思ったからです。このシーンには、完全にセリーヌの監督としての才能が表れていると思います」と、その魅力に触れた。まるでドキュメンタリーのように、その場で生まれる心の動きをリアルに写し出した、奥ゆかしくて美しい、抑制されるほどに官能的でもあるラストシーン。『パスト ライブス/再会』を唯一無二の映画にした、映画史に残るであろう奇跡のような1シーンとなっている。『パスト ライブス/再会』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年04月05日ジュリアンズオークション(所在地:米国カリフォルニア州、代表:ダレン・ジュリアン)は、アメリカの音楽界における巨匠であり、数々の名曲で知られるグラミー賞20回受賞の国宝級歌手、トニー・ベネットの遺品オークション「トニー・ベネット:ア・ライフ・ウェル・リブド(TONY BENNETT: A LIFE WELL LIVED)」を、彼の生まれ故郷であるニューヨークで2024年4月18日(木)と19日(金)の2日間独占開催し、ポップ・ジャズ・ボーカリストの伝説的な人生とキャリアを讃えます。トニー・ベネット (C)Herman Leonard Photography, LLC本オークションの開催を祝し、4月8日から4月10日までサンフランシスコのフェアモント・ホテルで、4月10日から4月16日までニューヨークのリンカーン・センターで、この歴史的コレクションを紹介する特別下見会が催されます。本オークションは、日本を含む世界中よりオンラインで入札を受け付けます。また開催に先立ち、出品一覧のデジタルカタログを公開中です。デジタルカタログ: ■トニー・ベネット(Tony Bennett) 1926年8月3日~2023年7月21日トニー・ベネットは、20世紀と21世紀の偉大なエンターテイナーとして、80年にわたる比類なきキャリアを築いてきました。彼の代表作である1962年のヒット曲「I Left My Heart in San Francisco(思い出のサンフランシスコ)」、「Fly Me to the Moon (In Other Words)」、その他数多くのスタンダード曲、フランク・シナトラからレディー・ガガまで、時代を代表するトップ・アーティストとのデュエット曲など、グレート・アメリカン・ソングブックの中でも最も人気のある名曲を見事にレコーディングし、演奏しました。1980年代から1990年代にかけて、ベネットは息子のダニー・ベネットのマネージメントのもと、キャリアを急成長させ、同時にファン層も広がりました。深夜の人気トークショー番組デヴィッド・レターマン・ショーやMTVビデオ・ミュージック・アワードへの出演、プラチナ・アルバム『MTV Unplugged トニー・ベネット』のレコーディングやそれに伴うMTVスペシャルへの出演。世界各国の名だたるヴォーカリストが集結し、彼のヒット曲の数々をデュエットでレコーディングしたアルバム「DUET: An American Classic」、フランク・シナトラへ捧げた24曲を収録したグラミー賞受賞のアルバム『Perfectly Frank』、ほかにもチャート上位を獲得したアルバム『Steppin' Out』、『The Art of Excellence』など、彼の人気はとどまることがありませんでした。2000年以降は、スティーヴィー・ワンダー、ビリー・ジョエルといったポップ・ミュージック界のレジェンドたちとコラボし、グラミー賞を総なめにしました。その後は、次世代のスーパースター、クリスティーナ・アギレラ、エイミー・ワインハウス、レディー・ガガといったポップ界のレジェンド達と組み、レディー・ガガとコラボしたアルバム『Cheek to Cheek』ではグラミー賞を受賞し、彼女と最後のリリースとなった『Love for Sale』などで、ベネットはさらなる芸術的頂点を極めました。【出品例】■2001年のベネットの75歳の誕生日を記念して贈られた、今回初公開の「75th Birthday Book of Extraordinary Letters」(75歳の誕生日 特別な手紙集)The 75th Birthday Book of Extraordinary Letters予想落札価格:USD8,000~12,000 約120万円~180万円The 75th Birthday Book of Extraordinary Letters (C)Julien's Auctionsトニー・ベネットの人生は、アメリカの文化的、社会的、政治的歴史を映し出しています。「75th Birthday Book of Extraordinary Letters」は、2001年のベネットの75歳の誕生日を記念して贈られたもの。マドンナ、エルトン・ジョン、ジョン・トラボルタといったスーパースターからのメッセージの他に、元大統領たちからの個人的なメモが記載されています(クリントン元大統領「ヒラリーと私は、皆さんの友情に感謝しています。私が大統領として享受した特典や特権はたくさんありますが、その中でも特に、忘れがたい多くの機会にあなたの演奏を聴く機会があったことは言うまでもありません」/ジョージ・H.W.ブッシュ元大統領「私は6月に77歳になった。そう、信じがたいことだが、あなたも私も、この歳になるには若すぎるのだ。」)。■「アイ・レフト・マイ・ハート・イン・サンフランシスコ」レコード賞(ゴールドディスク)"I Left My Heart in San Francisco" record award予想落札価格:USD 800~1,200 約12万円~18万円"I Left My Heart in San Francisco" record award (C)Julien's Auctions■マーティン・スコセッシ 2006年 手書きバースデーノートMartin Scorsese 2006 Handwritten Birthday Note予想落札価格:US$300~$500 約4万5千円~7万5千円Martin Scorsese Handwritten Birthday Note (C)Julien's Auctions■ベネットの主なパフォーマンス・マイクの1つ、ノイマンKK 105s スーパーカーディオイドOne of Bennett's primary performance microphones, a Neumann KK 105s Supercardioid予想落札価格:USD1,000~1,500 約15万円~23万円microphone (C)Julien's Auctions■デイヴィッド・ホックニー オリジナル静物画、モノクロ画像をポスターボード24枚にプリント、ベネットへのギフト 50.75×55.75インチDavid Hockney Original Still Life, black and white image printed on 24 panels of poster board, a Gift to Bennett 50.75 x 55.75 inches予想落札価格:USD10,000~15,000 約150万円~230万円David Hockney (C)Julien's Auctions■スティーヴィー・ワンダー "Duets" アルバム スタジオ演奏 ホーナー・ハーモニカ ベネットによるオリジナル似顔絵付きStevie Wonder“Duets”Album Studio-played Hohner Harmonica with original portrait sketch by Bennet予想落札価格:USD800~1,200 約12万円~18万円Stevie Wonder Harmonica (C)Julien's AuctionsStevie Wonder portrait sketch (C)Julien's Auctions■ロレックス 18Kゴールド ダイヤモンド デイ&デイト 腕時計 ref. 118348Rolex 18K Gold and Diamond Day and Date Wristwatch ref. 118348予想落札価格:USD25,000~35,000 約380万円~530万円Rolex (C)Julien's Auctions■レディー・ガガ サイン入り2015年グラミー賞授賞式後パフォーマンス・プロモーション・ポスターLady Gaga Signed 2015 Post-Grammy Performance Promotional Poster予想落札価格 USD300~500 約4万5千円~7万6千円Lady Gaga Signed Poster (C)Julien's Auctions■マーティン・ルーサー・キング Jr. セルマ行進に関する直筆署名入り書簡Martin Luther King, Jr. Typed Letter Signed on Selma March予想落札価格 USD20,000~30,000 約300万円~450万円Martin Luther King, Jr. Typed Letter (C)Julien's Auctions■記念ティファニーチケット シルバー レディー・ガガ&トニー・ベネット チケットCommemorative Tiffany & Co. Silver Lady Gaga and Tony Bennett Ticket予想落札価格 USD400~600 約6万円~9万円Tiffany & Co. Lady Gaga and Tony Bennett Ticket (C)Julien's Auctions<トニー・ベネットの息子で長年のマネージャーであったダニー・ベネットのコメント>「このようなコレクションで、トニーの素晴らしい人生を象徴するような品々を見れる機会があることは驚くべきことですが、同時に、これは私たちが共有するアメリカの歴史の一部を体現するものでもあります。彼の比類なき音楽的遺産はこれからも語り継がれるでしょうが、それ以上に彼の生涯における積極的な様々な関わりは、非常に多くの人々や出来事に影響を与えました。彼は、芸術性、思いやり、誠実さをもってすべてのことを行い、並外れた人間であったことの証であったとも言えます。」<ジュリアンズオークションCEOのデイビッド・グッドマンのコメント>「トニー・ベネットがこの世にいたことは、言葉では言い表せないほど恵まれていました。彼はその芸術性、人道主義、そして世代を超えた唯一無二の歌声で世界を変えました。ジュリアンズオークションは、彼の遺産を代表し、ニューヨークのリンカーン・センターで、ベネット氏の並外れた遺産を祝うオークションをことを主催できることを光栄に思います。オークション下見会は、彼が最も親しんだ2つの都市、ニューヨークとサンフランシスコで開催いたします。【ジュリアンズオークション概要】■オークション下見会概要・サンフランシスコ開催日時:2024年4月8日~4月10日(営業時間:午前10時~午後6時 太平洋時間)開催場所:フェアモント ホテル 、サンフランシスコ所在地 :メイソン・ストリート950 サンフランシスコ、カリフォルニア 94108・ニューヨーク開催日時:2024年4月10日~4月16日(営業時間:午後6時~11時 米国東部時間)開催場所:ジャズ・アット・リンカーン・センター内 エルテガン・ジャズの殿堂所在地 :10 コロンバスサークル ニューヨーク 10023■ライブ&オンライン・オークション概要オークション名:トニー・ベネット:ア・ライフ・ウェル・リブドTONY BENNETT: A LIFE WELL LIVED開催日時 :2024年4月18日(木) 午前10時~午後5時 米国東部時間2024年4月19日(金) 午前10時~午後5時 米国東部時間開催場所 :ジャズ・アット・リンカーン・センター内エルテガン・ジャズの殿堂所在地 :10 コロンバスサークル ニューヨーク 10023デジタルカタログ: ★ご入札前のご登録について ※注:すべて英語のみでのご案内になりますオンライン オークションで入札するには、まずは顧客登録が必要となります。カルフォルニアの展示会場で直接登録するか、オークション前にJuliensAuctions.comの登録ページ( )からご登録(英語のみ)をお済ませください。登録が完了次第、入札可能となります。★入札方法 ※注:すべて英語のみでのご案内になりますオークションで入札するには3つの方法があります。1. Julien's Auctionsでオンラインでリアルタイムに入札する。2. オークションハウスの担当者を通じて電話で入札する。3. オークションイベント会場で直接入札する。<お問い合わせ> ※注:すべて英語のみでのご案内になりますメール: info@juliensauctions.com 電話 : 310-836-1818■ジュリアンズオークションについて( )ジュリアンズオークションは、ビバリーヒルズに本拠を置く、映画、音楽、スポーツ、アートの市場で知名度また注目度の高い品々を中心にオークションを開催するオークションハウス。ジュリアンズオークションは、そのユニークで革新的なオークションで国際的な評価が高く、世界中から何千人ものコレクター、投資家、ファン、愛好家が集まる。マリリン・モンロー、ジョン・レノン、リンゴ・スター、レディー・ガガ、バンクシー、シェール、マイケル・ジャクソン、U2、バーブラ・ストライサンド、レス・ポール、ニール・ヤング、エルヴィス・プレスリー、フランク・シナトラ、ジミ・ヘンドリックス、ヒュー・ヘフナーなどが所有または愛用した象徴的なアート、絵画、ポスター、衣装、楽器など著名人のゆかりの品々を中心に扱うオークションハウスです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月03日本年度アカデミー賞作品賞&脚本賞ノミネートの注目作『パスト ライブス/再会』より本編映像が解禁された。ソウルで初めて恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描いた本作。この度解禁となった本編映像は、24年ぶりにN.Y.で再会したノラとヘソン、さらにノラの夫・アーサーの3人が午前4時にバーを訪れた一幕を描いた最も重要なシーンのひとつ。ノラは英語と韓国語が話せ、韓国で暮らすヘソンは韓国語を話し、ノラの夫・アーサーは英語を話し、韓国語が分からない。ノラが2人の間で英語と韓国語でコミュニケーションを取り談笑していたが、ヘソンが隣にいるノラへ募る思いを打ち明け始めると、やがて会話は韓国語ばかりに。自然と体の向きや、カメラワークもツーショットがメインとなることで、みるみる2人だけの空間となっていく様子が切なく描かれる。「一緒にいると妙なこと考える」と切り出すヘソン。「12年前のあの時もし僕がNYに来ていたら?」「君がソウルを去らなかったら?」、2人の間にあった「もしもあの時…」の過去に思いを馳せる。言葉が分からないアーサーは、耳を傾けては遠くを見つめ決して口は挟まない。「君が国に残り一緒に大人になったら?」「僕たちは付き合った? それとも別れた?」「結婚したのかな」とヘソンが、ノラという初恋との再会に想いを馳せて心の内を打ち明ける。誰しもに訪れる人生の選択や人生の分岐点、あの時の思い出を掘り起こし、これまで選択した人生と選択しなかった人生を想起させる。本作がラブストーリーの枠だけにとどまらないことを表すシーンとなっている。実際に、セリーヌ・ソン監督は本作の構成について、「リアルな人生を見ているようにこの映画を描きたかったのです」とふり返っている。さらに本作の物語設定は、ある種普遍的であり世界中の人が共感できる内容である。それでいて、主要キャラクターである3人は、全員がどこか現代的で、精神的に大人である印象を抱く。その点について、ソン監督は「主人公が子供っぽい行動をとるのと同じくらい、大人としての行動ができることにはドラマがあると思っています。自分の気持ちや自分が何がどうしたいのかを優先するのではなくて、相手を思いやり努力すること、大人としての行動をとることにはドラマがある」と語る。実際に本作は、陰気な三角関係とはかけ離れた、独特な3人の関係性が描かれている。ヘソンは、ノラやその夫・アーサーのことを気遣いながらN.Y.での時間を過ごし、アーサーも複雑な感情を内に秘めながらも「会うなとは言えないよ」と遥々ノラを訪ねてきたヘソンへ紳士的な対応をとるなど、互いが互いを尊重する描写の数々が見られる。そんな「大人」な3人の関係性が本作特有のドラマを生み出している。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年04月02日第96回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートを果たしたドイツ映画『ありふれた教室』から、日本版予告編、本ビジュアル、場面写真が一挙に解禁された。第73回(2023年)ベルリン国際映画祭パノラマ部門でワールドプレミアされW受賞を果たしたのを皮切りに、ドイツ映画賞主要5部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞)の受賞を達成。本年度アカデミー賞®国際長編映画賞ノミネートを果たした本作は、これが日本劇場初公開となるドイツの新鋭イルケル・チャタクの長編4作目にあたる最新作。教育現場のリアルな現実に根ざし、世界中の学校やあらゆるコミュニティでいつ暴発しても不思議ではない“いまそこにある脅威”を見事にあぶり出す、極限のサスペンス・スリラーとなっている。解禁となった予告編では、ただならぬ緊張感を漂わせながら若手教師カーラ(レオニー・ベネシュ)が次第に窮地に追い込まれていく様子が描かれる。彼女は、盗難が相次ぐ校内で生徒を守るために職員室で隠し撮りを仕掛けた。それをきっかけに生徒の反乱や同僚教師との対立が起こり、保護者からも猛烈な批判を浴びる。目にアザをつけた様子も垣間見える、緊迫感とともに引き込まれていく予告編が完成した。また、いち早く本作を鑑賞した著名人たちのコメントも予告編には使用されており、ドイツ文学翻訳家の池田香代子は「とほうに暮れて見回すと、あの教室と相似の社会が私たちを取り巻いている。こんなミステリーがあったのか!」と、映画の中で描かれる教室と我々が生きる現代社会の相似性に焦点をあてた。そのほか、白石和彌、小島秀夫、森達也、瀬々敬久ら映画監督やクリエーターから賞賛のコメントが届いている。併せて解禁となった本ビジュアルは、真っすぐこちらを見つめるカーラの意味深な眼差しを捉えたもの。違和感を覚える表情に「先生(わたし)、おかしい?」というキャッチコピーが添えられており、謎めいた不気味さが漂うビジュアルとなっている。場面写真では、教室で叫ぶカーラの姿や中指を立てる生徒など、張り詰めた空気の中、様々な姿が切り取られている。『ありふれた教室』は5月17日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ありふれた教室 2024年5月17日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© if… Productions/ZDF/arte MMXXII
2024年04月02日先日開催された第96回アカデミー賞で⻑編ドキュメンタリー映画賞を受賞した映画『マリウポリの20日間』が、4月26日(金) より公開されることが決定し、併せて予告と日本版ポスタービジュアル、場面写真5点が公開された。本作は、2022年2月、ロシアがウクライナ東部マリウポリに侵攻開始した際の記録映像を元にしたドキュメンタリー。AP通信取材班が命がけで撮影した、戦火に晒された人々の惨状やマリウポリからの決死の脱出劇を映し出す。「これを見るには覚悟がいる。それでも見なければならない」。予告では、ロシア軍の印〈Z〉が刻まれた戦車が走り、爆撃投下を知らせるサイレンに怯えながら地下に避難する市⺠の姿など、穏やかだった日常から一転、混沌の渦となってしまったマリウポリの様子が次々と映し出される。「この光景を必死に忘れようとしても、決して忘れることはできない」と監督自身が語る〈歴史の現実〉を、世界の人々へと突きつける映像となっている。ポスターは、戦地となり荒れ果ててしまったマリウポリの街を記録する取材班の姿を切り取ったビジュアルを採用。場面写真は、AP取材班の姿、ロシア戦車によってアパートが爆撃される様子、空爆によって被害を受けた産科病院から怪我をした妊婦が運び出されるカットのほか、取材チームの1人でもある写真家のエフゲニー・マロレトカが、空爆の後にマリウポリ市内の産科病院から立ち上る煙を指さす姿、マリウポリ市内で避難生活を送る人々の姿が写し出されている。『マリウポリの20日間』ポスタービジュアル2024.3.10 第96回アカデミー賞授賞式ミスティスラフ・チェルノフ監督の受賞コメント(全文)この作品はウクライナ映画史上初めてアカデミー賞を受賞しました。しかし、おそらく私はこの壇上で、この映画が作られなければ良かった、などと言う最初の監督になるだろう。このオスカー像を、ロシアがウクライナを攻撃しない、私たちの街を占領しない姿と交換できれば、と願っています。ロシアは私の同胞であるウクライナ人を何万人も殺している。私は、彼らがすべての人質たち、国を守るために戦うすべての兵士たち、刑務所にいるすべての民間人たちを解放することを願っています。しかし、歴史を変えることはできません。過去を変えることもできません。私はあなた方に、世界で最も才能のあるあなた方に呼びかけます。私たちは、歴史を正しく記録し、真実を明らかにし、マリウポリの人々や、命を捧げた人々が決して忘れ去られないようにすることができます。なぜなら、映画は記憶を形成し、記憶は歴史を形成するからです。『マリウポリの20日間』予告編<作品情報>『マリウポリの20日間』4月26日(金) 公開公式HP: The Associated Press and WGBH Educational Foundation
2024年04月02日アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『マリウポリの20日間』が4月26日(金)より公開されることが決定。予告編とポスター、シーン写真が解禁された。2022年2月、ロシアがウクライナ東部に位置するマリウポリへの侵攻を開始。これを察知したAP通信のウクライナ人記者であるミスティスラフ・チェルノフは、仲間とともに現地に向かった。ロシア軍の容赦のない攻撃による断水、食料供給や通信の遮断…瞬く間にマリウポリは孤立していく。海外メディアが次々と脱出していく中、彼らはロシア軍に包囲された市内に残り、死にゆく子どもたちや遺体の山、産院への爆撃など、侵攻するロシアによる残虐行為を命がけで記録、世界に発信し続けた。取材班らも徐々に追い詰められていく中、滅びゆくマリウポリと戦争の惨状を全世界に伝えるため、チェルノフたちは辛い気持ちを抱きながらも市民を後に残し、ウクライナ軍の援護によって市内から脱出することになる…。戦火に晒された人々の惨状をAP通信取材班が命がけで撮影を敢行し、決死の脱出劇の末、世界へと発信された奇跡の記録映像を基に製作された本作。この度解禁された予告編では、マリウポリで実際に起こった凄惨な現実と、この状況が報道され世界へ拡散されることで<世界が変わる>という一縷の可能性を信じる人たちの姿を捉えている。街中では、ロシア軍の印<Z>が刻まれた戦車が走り、爆撃投下を知らせるサイレンに怯えながら地下に避難する市民、やがて産科病院さえもターゲットになり妊婦らが被弾、大きなお腹のままで担架で運ばれ、小さな子どもは「死にたくないの」と、訴える。穏やかだった日常から一転、混沌の渦となってしまったマリウポリの様子が次々と映し出される。惨劇の被害者となった一般市民たちを治療する医師は取材班に懇願、「この光景を必死に忘れようとしても、決して忘れることはできない」と監督自身が語る<歴史の現実>を、容赦なく世界の人々へと突きつける映像となっている。併せて解禁された本ポスターでは、戦地となり、荒れ果ててしまったマリウポリの街を記録する取材班の姿が切り取られている。他メディアが撤退した後も「真実を語る」ために、命をかけて最後まで残り続けたAP取材班の命がけの覚悟を映し出すようなビジュアルとなっている。さらにシーン写真5点も解禁。ポスタービジュアルにも採用された、マリウポリを記録するために荒れてしまった街を取材するAP取材班の姿、ロシア戦車によってアパートが爆撃される様子、空爆によって被害を受けた産科病院から怪我をした妊婦が運び出されるカットのほか、取材チームの1人でもある写真家のエフゲニー・マロレトカが、空爆の後にマリウポリ市内の産科病院から立ち上る煙を指さす姿、マリウポリ市内で避難生活を送る人々を捉えている。「おそらく私はこの壇上で、この映画が作られなければ良かった、などと言う最初の監督になるだろう」と、アカデミー受賞式の壇上でコメントした、本作の監督であり、ジャーナリストのミスティスラフ・チェルノフ。AP通信社のビデオジャーナリスト、そしてウクライナ職業写真家協会の会長でもある彼は、ウクライナ東部の出身で、2014年にAP通信に入社して以来、欧州やアジア、中東の主要な紛争、社会問題、環境危機を多数取材、長年の同僚であるエフゲニー・マロレトカと、ウクライナの戦争に関連した問題を取材、報道しているワシリーサ・ステパネンコの3人の報道チームで共にマリウポリ包囲戦の取材を行い、ロシアによるこの都市に対する攻撃の目撃者たちの証言を世界に伝えた。なお、本報道で、ともに取材を敢行したチームとともに2023年にピューリッツァー賞公益賞を受賞した。チェルノフは現在ドイツに拠点として活動しており、過去には英国王立テレビ協会により、2016年年間最優秀カメラマン、2015年年間最優秀若手人材にも選出されている。『マリウポリの20日間』は4月26日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて緊急公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:マリウポリの20日間 2024年4月26日よりTOHO シネマズ⽇⽐⾕ほか全国にて公開©2023 The Associated Press and WGBH Educational Foundation
2024年04月02日カンヌ・パルムドールの『落下の解剖学』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、話題を呼ぶザンドラ・ヒュラー。その最新作となるA24製作『関心領域』について、ザンドラが語った。初お披露目となった第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、第96回アカデミー賞で国際長編映画賞、音響賞の2部門に輝いた本作。原題でもある「The Zone of Interest(関心領域)」とは、第二次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉。映画では、アウシュビッツ強制収容所と壁1枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしが描かれる。収容所の所長ルドルフ・ヘスの妻ヘートヴィヒを演じたのが、『落下の解剖学』ですさまじい演技力を見せつけ、アカデミー賞主演女優賞にもノミネートを果たしたドイツ出身のザンドラ・ヒュラーだ。昨年5月のカンヌ国際映画祭で出演作2作品がパルムドールとグランプリを獲得、さらに各国の映画賞を席巻し、アカデミー賞では外国語映画ながらどちらも作品賞部門にノミネートを果たすなど、この1年間、映画界を騒がせてきた作品の主要人物として大きな脚光を浴び、世界的な知名度を獲得した。ザンドラ・ヒュラー Photo by Arturo HolmesGetty Images本作でザンドラが演じるヘートヴィヒは、“良妻賢母”というキャラクター。夫の出世を応援し、出張中には家を守る。3人の子どもたちを何不自由なく育て、誰もがうらやむ素敵な庭造りにいそしむ毎日を送っている。アウシュビッツと壁1枚隔てた家で、壁の向こうには関心を向けようとせず日常をただひたすらに過ごしている。ドイツ人であるザンドラは、「私はこれまでルドルフ・ヘス一家のことを何も知りませんでした。最終的に一家の一部になるという決断をしましたが、それはとても苦しい選択でした」と語る。「ジョナサン(・グレイザー監督)が家族の住んでいた場所を初めて見せてくれたとき、とても驚きました。アウシュビッツ収容所のこんな近くに住んでいたなんて。そして瞬時に彼らがしなければならないことを理解しました。それは、その事実を忘れて生きていくことです。全員が常に同じ緊張感を持って信頼し合い、“何気ない普通の日常”を描き出す努力をしました」と複雑な役を演じた際のモチベーションを明かしている。ちなみに『落下の解剖学』では、ザンドラ演じる主人公の飼い犬を演じたメッシがアカデミー賞にも参加し、その名演が高い注目を浴びているが、本作に登場する黒いラブラドールはザンドラの実際の飼い犬という。とてもリラックスした様子で素敵な家族の一員として出演を果たしているが、緊張感あふれる役を演じたザンドラにとっては撮影現場で得られる唯一の癒しとなっていたそうだ。彼女なりの人生を壁の向こうには奪われまいとして必死に無関心を取り繕い、“幸せな暮らし”に固執する複雑な人物であるヘートヴィヒを意を決して演じたザンドラ。“ナチスの妻の日常”を、心して見届けてほしい。『関心領域』は5月24日(金)より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:落下の解剖学 2024年2月23日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma関心領域 2024年5月24日より新宿ピカデリー、TOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.
2024年03月31日英国インディペンデント映画賞作品賞ほか最多7冠を達成したアンドリュー・ヘイ監督最新作『異人たち』の公開に合わせ、伝説のラブストーリー『WEEKEND ウィークエンド』の限定上映が決定した。金曜の夜、友人たちとのパーティのあと、ラッセル(トム・カレン)は一夜の相手を求めてクラブに立ち寄る。閉店時間近くに目を付けていたグレン(クリス・ニュー)を誘い出し、彼と共に帰宅。そして、週末が始まる――。ライフガードとして働くラッセルと、アーティストを目指す皮肉屋のグレン。お互いに欠けていたピースを満たすかのように、2人きりで話をして、愛を交わす。しかし尊いひとときは束の間、土曜の夕方、ラッセルはグレンからある事実を知らされる。本作は、世界的な評価を不動のものにした『さざなみ』『荒野にて』に先立つ、アンドリュー・ヘイ監督2作目の長編作品。『ムーンライト』のバリー・ジェンキンスら、後進に多大なる影響を与えた伝説のラブストーリーだ。ロンドン映画批評家協会賞での新人監督賞ほか、多くの賞を獲得し、世界中の映画祭で上映された。アンドリュー・ヘイ監督一夜限りのパートナーを求め赴いたバーで出会ったラッセルとグレンは、ともに週末を過ごすうちにお互いのこだわり、秘密、切実さを学んでいく。ゲイであること、ストレートの友人との関係、親へのカミングアウト、プライベート/パブリックでの振る舞いなどについて語られる、パーソナルかつ真に迫ったラブストーリーとなっている。ヘイ監督が世界的な飛躍を遂げるきっかけとなった『WEEKEND ウィークエンド』の鑑賞料金は1,300円均一。なお、『異人たち』のムビチケを提示すると1,000円で鑑賞できる。『WEEKEND ウィークエンド』は4月5日(金)~10日(水)より渋谷シネクイントにて限定上映。『異人たち』は4月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:異人たち 2024年4月19日より全国にて公開© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月29日第32回林忠彦賞は、78点の応募作品の中から厳正な審査の結果、奥山 淳志(おくやま あつし)さんの「BENZOESQUISSES 1920-2012」(ベンゾウ エスキース)に決定しました。この賞は、戦後の写真界に大きな足跡を残した、周南市出身の写真家・林忠彦の多彩な業績を記念し、周南市が周南市文化振興財団とともに創設したものです。時代ととともに歩む写真を撮り続けた林忠彦の精神を継承し、未来を切り開く写真家の発掘を目指すものです。授賞式は、4月20日(土)に周南市にて行います。また、受賞記念写真展を4月20日(土)から4月29日(月・祝)まで周南市美術博物館で開催します。また、4月21日(日)には、奥山淳志さんのトークショーも行います。授賞式日時:4月20日(土)14:00~16:00会場:遠石会館 千歳の間(周南市遠石2丁目3-1)第一部授賞式第二部大石芳野選考委員長の講演※参加無料※参加ご希望の方は電話でお申し込みください。(周南市美術博物館 0834-22-8880)受賞記念写真展日時:4月20日(土)~29日(月・祝)9:30~17:00※22日休館会場:周南市美術博物館※観覧無料奥山淳志氏トークショー日時:4月21日(日)10:30~会場:周南市美術博物館講座室定員:40名(先着順)話し手:奥山淳志氏聞き手:有田順一(周南市美術博物館館長、林忠彦賞選考委員)※聴講無料※参加ご希望の方は電話でお申し込みください。(周南市美術博物館0834-22-8880)受賞作品「BENZO ESQUISSES 1920-2012」第32回林忠彦賞受賞作品作品について奥山淳志 写真集「BENZO ESQUISSES 1920-2012」発行所 私家版発行日 2023年8月1日発行定価 6,600円(税込)A4変型(300×225mm) 176ページ写真点数127点内容作者の奥山さんは、北海道の大自然の中で自給自足で暮らす井上弁造さんと25歳のときに出会いました。彼の暮らしぶりや生き方に触れ、彼が2012年に92歳で亡くなったのちも現在まで、26年にわたり彼の生きざまを写真で伝え続けています。2018年に『BENZO 弁造』、続いて翌年には『庭とエスキース』にまとめあげ、この『BENZOESQUISSES 1920-2012』は3作目となります。様々な事情により絵描きへの夢は叶わなくても一生絵を描き続けた弁造さん。この写真集は、長年にわたり弁造さんと向き合ってきた作者が、彼の死後、遺されていた膨大なエスキース(習作)を通して、人間が生きるということがどういうことかを真摯に見つめようとした作品です。本作は、一見、画集のようにも見えますが、絵を単に複写しているわけではなく、弁造さんが暮らしていた丸太小屋の周りの植物などを絵に重ね、またそれらを影としても写し込んでいます。弁造さんが遺した絵を通して、彼の心情や思いを読み解いていこうとする斬新な表現が高く評価されました。写真集には詩情豊かでポエジーな雰囲気が漂います。作者の弁造さんへの愛情あふれる温かいまなざしが感じられる作品です。受賞者プロフィール奥山 淳志 さん経歴1972年大阪生まれ、奈良育ち。京都外国語大学卒業1998年岩手県雫石に移住し、写真家として活動を開始2006年フォトドキュメンタリーNIPPON(『Country Songs ここで生きている』)2015年 第40回伊奈信男賞(『あたらしい糸に』)2018年 日本写真協会新人賞(『弁造 Benzo』)2019年 第35回写真の町東川賞特別作家賞(『弁造 Benzo』)2022年 令和3年度岩手県美術選奨(『動物たちの家』)主な活動【写真展】2006年「Country Songs ここで生きている」ガーディアンガーデン(東京)・ギャラリーヒラキン(岩手)2008年「明日をつくる人」新宿ニコンサロン(東京)2010年「Drawing 明日をつくる人 vol.2」トーテムポールフォトギャラリー(東京)2012年「彼の生活 Country Songsより」銀座ニコンサロン(東京)2015年「あたらしい糸に」銀座ニコンサロン(東京)・大阪ニコンサロン(大阪)2018年「庭とエスキース」銀座ニコンサロン(東京)・大阪ニコンサロン(大阪)2019年「さようならのはじまり」KOBE819 GALLERY(神戸)2019-20年「弁造さんのエスキース展」全国巡回2020年「光のゆくさき」上り屋敷ギャラリー(東京)2021-22年「動物たちの家」全国巡回2023-24年「BENZO ESQUISSES 1920-2012」全国巡回【写真集】2018年『弁造 Benzo』(私家版)2019年『庭とエスキース』(みすず書房)2021年『動物たちの家』(みすず書房)2023年『BENZO ESQUISSES 1920-2012』(私家版)受賞コメントこのたびの林忠彦賞の受賞を大変光栄に思っております。今回の写真集は、僕が25歳のときに、北海道の新十津川で出会った井上弁造さんが遺したエスキース(習作)がモチーフとなっています。一見するとそれは女性を描いた絵に過ぎません。実際、僕もずっとそう思っていました。しかし、弁造さんの「生きること」に触れ続けてきた25年間以上の日々は僕に、エスキースの声なき声を聞きとる力を与えてくれたように感じます。絵のなかの女性たちは歌うように話しかけてきます。「井上弁造さん」という、すでにこの世には存在しないひとりの人間の存在の物語を語って聞かせてくるのです。写真を撮り続ける毎日は、表現することへの逡巡を噛み締める日々だったと思います。しかし、その一方、写真を撮る行為を通じてしか得られない大切なものに出会うことができたとも思っています。この賞を授けてくださった審査員の先生方、そして、今も僕のそばにいてくれる井上弁造さんの魂に感謝いたします。第32回 林忠彦賞最終候補作品※五十音順、敬称略安掛 正仁 (あがけ まさひと)「朧眼風土記」 写真集金川 晋吾 (かながわ しんご)「長い間」 写真集菅野純(かんの じゅん)「Planet Fukushima」 写真集・写真展藤本巧(ふじもと たくみ) 「朝鮮通信使誠信の交わり全弐巻」写真集淵上 裕太 (ふちかみ ゆうた)「上野公園」 写真集・写真展松村 和彦 (まつむら かずひこ)「心の糸」写真展三島正(みしま ただし)「Flat」 写真集・写真展水島 貴大 (みずしま たかひろ)「環島回憶錄Memoirs of Huandao」写真展山下 晃伸 (やました あきのぶ)「夜光性静物観察記」写真展梁丞佑(やん すんうー)「荷物」 写真集林忠彦賞について賞についてこの賞は、戦後写真界に大きな足跡を残した写真家・林忠彦の多彩な業績を記念し、周南市と公益財団法人周南市文化振興財団が1991(平成3)年に創設したものです。1996(平成8)年には第46回日本写真協会文化振興賞を受賞しました。趣旨わが国の写真文化の発展において、林忠彦は木村伊兵衛、土門拳、渡辺義雄各氏などの先輩写真家とともに日本写真家協会設立に尽力する一方、昭和28年、二科会に写真部を創設、以後、全国のアマチュア写真家の資質の向上に最後まで全力を傾注しました。こうした氏の遺志を生かしアマチュア写真の振興を目的として本賞を設立しました。デジタル化の急速な進歩により多極化する表現形態に対応するため、第12回から新しい写真表現を目指す作家の参入も推し進めました。さらに第18回より、これまでの経験をもとに、対象をプロ作家にまで広げ、時代とともに歩む写真を撮り続けた林忠彦の精神を継承し、それを乗り越え未来を切り開く写真家の発掘を目指す賞へと拡大しました。応募資格国内居住であれば、アマチュア、プロ、年齢、性別、国籍を問いません。ただし、2023年1月1日~2023年12月31日の写真展、写真集、カメラ雑誌等の表現媒体で、すでに発表された作品に限ります。選考できるだけ広い視野のもとで候補作品を絞るために、写真界各層の関係者約250名より推薦を受けた推薦作品と、公募による自薦作品の中から選考委員5名(大石芳野、笠原美智子、河野和典、小林紀晴、有田順一(周南市美術博物館館長)の各氏)による選考委員会によって決定します。公式サイト周南市美術博物館:林忠彦賞公式サイト : 【この件に関する問い合わせ先】周南市美術博物館林忠彦賞事務局TEL : 0834−22−8880 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月29日映画『ゴジラ-1.0』(公開中)のアカデミー賞受賞記念ポスターARが、リリースされた。○■映画『ゴジラ-1.0』、北米邦画実写映画の興行収入記録で歴代1位をマーク第96回アカデミー賞において、アジア圏の映画で初めて「視覚効果賞」を受賞した同作。24日までの公開143日間で観客動員449万人、興行収入68.3億円を突破し、2023年に日本で公開された実写映画ランキングで第1位を記録した。また、北米では現地時間の2月1日までの63日間で上映が終了し、最終興行収入は5641万ドルとなり、北米で公開された邦画実写映画の興行収入記録を大きく塗り替えて歴代1位、北米公開の外国語実写映画の歴代興収でも3位という記録を残した。今回リリースされたのは、スマートフォンでQRコードにアクセスし、『ゴジラ-1.0』上映劇場で掲出中の凱旋上映ポスターを読み込むと、AR上で特別な演出を見ることができる「『ゴジラ-1.0』アカデミー賞受賞記念ポスターAR。ポスターから数々の名場面映像が飛び出し、最後にはゴジラが動き出す? 特別な演出を観ることができる。【編集部MEMO】映画『ゴジラ-1.0』は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。監督・脚本・VFXを、自身もゴジラのファンであることを公言する山崎貴が務め、主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じている。さらに山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介といった、実力派俳優陣が勢揃いした。(C)2023 TOHO CO., LTD.
2024年03月29日2024年1月に開催された第8回韓国ミュージカルアワードで作品賞、脚本賞、音楽賞の主要3部門を総なめにしたミュージカル『ラフヘスト〜残されたもの』の日本初演が決定。7月18日(木) から28日(日) にかけて東京芸術劇場シアターイーストにて上演されることが発表された。本作は、韓国を代表する天才芸術家と称された実在するふたりの男性、鬼才と言われた詩人イ・サンと韓国抽象美術の先駆者キム・ファンギを夫に持ったキム・ヒャガンの人生を史実に基づいて描いたオリジナルミュージカル。ヒャガンは、自身もエッセイストで評論家で西洋画家でもあり、自身の才能だけでなくパートナーたちの才能をも開花、芸術を完成させた稀有な女性として知られる。演出を手掛けるのは、2022年の読売演劇大賞で優秀演出家に選出された稲葉賀恵。本格ミュージカル初演出となり、「私たちが瞬間瞬間を掴んでは選択をした人生の時間はすべからく愛おしい。そんな作品になると思います」と期待を寄せる。主人公のキム・ヒャガン役を演じるのはソニン。今回、俳優としてだけでなく初めて、訳詞にも挑む。本人も本作に向け、「初・韓国ミュージカル、主演、訳詞。初づくしの新たな自分を表現することに、胸が高鳴る。魂に訴えかけるような、観劇後自分を抱きしめたくなるような、美しく暖かく刹那的な感情を「芸術」を通して体験していただきたい」と本作への意欲を露わにした。そして、ヒャガンの夫である キム・ファンギ役にはダンスボーカルユニットLeadの古屋敬多、孤高の詩人でありながら本作ではキュートな一面も見せるイ・サン役を相葉裕樹、イ・サンと恋に落ちる若き日のヒャガンであるピョン・トンリム役を山口乃々華が演じる。古屋は「未経験な故に震えますが、それよりも楽しみな気持ちが大きい」、相葉は「イ・サンの情熱と創造性、そして愛に満ちた旅路を体現できるよう努めてまいります」、山口は「素敵なメロディーと言葉一つひとつしっかり噛み砕いてお届けできるよう努めたい」と、それぞれ本作に向け意気込みを語った。<コメント全文>■ソニン / キム・ヒャガン役初・韓国ミュージカル、主演、訳詞。初づくしの新たな自分を表現することに、胸が高鳴ります。魂に訴えかけるような、観劇後自分を抱きしめたくなるような、美しく暖かく刹那的な感情を「芸術」を通して体験していただきたいです。新しく出会う仲間と濃い芝居を作る事、少人数で近い距離でお届けできる事、楽しみにしております。■古屋敬多(Lead)/ キム・ファンギ役来ていただけるお客様、スタッフさん、そしてキャスト4人と作り上げる作品!未経験な故に震えますが、それよりも楽しみな気持ちが大きいです。待望の「日本初上演」ですので、これからもこの国で長く愛され続ける作品の一助になれればと想っております。ご期待下さい♪■相葉裕樹 / イ・サン役この度、ミュージカル『ラフヘスト』でイ・サン役を演じることになりました。彼の情熱と創造性、そして愛に満ちた旅路を体現できるよう努めてまいります。人は去っても芸術は残る。その輝きを共有し、皆様の心に残るような作品が届けられたらなと思います。■山口乃々華 / ピョン・トンリム役きっと、濃厚な時間になるだろうと、楽しみな気持ちと緊張感が混在しています。素敵なメロディーと言葉一つひとつしっかり噛み砕いてお届けできるよう努めたいと思っております。ご一緒できる方々からたくさん学び、私もついていけるよう頑張ります!■稲葉賀恵(演出)踊ってしまうほど嬉しかったり叫んでしまうほど悲しかったり、人生は必死すぎて振り返る暇もない。でももし自分が死ぬ前に、過去の自分に会いに行くことが出来たら、絶望したあの夜に一緒に歌を歌えたら、親愛を込めて抱きしめることが出来たら。私たちが瞬間瞬間を掴んでは選択をした人生の時間はすべからく愛おしい。そんな作品になると思います。ご期待ください。<公演情報>belle waves #1 ミュージカル『ラフヘスト〜残されたもの』belle waves #1 ミュージカル 『ラフヘスト〜残されたもの』ビジュアル7月18日(木)~7月28日(日) 全15公演会場:東京芸術劇場 シアターイースト演出:稲葉賀恵上演台本:オノマリコ訳詞:オノマリコ、ソニン音楽監督:落合崇史出演:ソニン、古屋敬多(Lead)、相葉裕樹、山口乃々華【チケット料金】(税込)Rシート(グッズ付き):11,800円一般席:9,800円※Rシート(グッズ付き)は、客席前方席&非売品オリジナルグッズ(キャストビジュアルクリアカード&オリジナルクリアマルチケース)付きとなります。グッズは公演当日、会場にてお引換え下さい。公演期間以外のお引渡しはできません。※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。※本公演のチケットは「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。主催者の同意のない有償譲渡は禁止されています。■先行開始:3月29日(金) 11:00~■一般発売:5月19日(日) 10:00~オフィシャルHP:
2024年03月29日株式会社パリミキ(本社:東京都港区、代表取締役社長:恒吉裕司)は、2024年3月29日(金)に「第六回ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール」の優秀賞を発表いたしました。第六回ロービジョン・ブラインド 川柳コンクール 第六回 ロービジョン・ブラインド川柳コンクール特設サイト | メガネのパリミキ : このコンクールは、視覚障害に因んだテーマを、視覚障害当事者だけではなく、それぞれの視点で川柳にして社会全体で共感できることを目的としています。応募総数3,561作品のなかから、次の作品が優秀賞に選ばれました。【最優秀賞】宮城 翔 様・(見えにくさを感じている方部門)ブラインド店員と世間話で声見知り[作者解説]私は買い物をする時、援助依頼をします。同じ店を訪れるたびに、お互いが名前を覚え、声見知りになります。こうして視覚障害者が、買い物しやすい社会になっていってほしいと思います。【見えにくさを感じている方部門賞】さくらもち 様・ロービジョン見えずとも君の嘘ならお見通し[作者解説]小学生の息子が、小言を言われないよう叱られないようにと、あれこれごまかそうとしていますが、大体これは嘘だなと、声色や口ぶりから母のカンが働きます。【メディカル・トレーナー部門賞】千流 様・医師白内障術後林檎が美しい[作者解説]私の受けた手術の実感です【サポーター部門賞】ふみあと70代 様・一般の方無意識が点字ブロック塞いでる[作者解説]自分は死ぬまで健常者だと思ってる人が多すぎるのではないか?【NEXT VISION賞】お話大好き 様・(サポーター部門)職場の方こっちだよその一言が思いやり[作者解説]職場での移動や通勤の際に、目的とする方向に一言声掛けするだけでも、とても助かるとの声を頂きました。その一言の大切さを川柳にしました。【日本眼科医会賞】リンゴ酢 様・ (見えにくさを感じている方部門) ロービジョン白杖が視野に入らぬスマホ族[作者解説]ながらスマホで歩いている人には、白杖を見てもらえないことが多いのが、いつも気がかりです。[総評八木健審査委員長]今年度は、ご協力くださる団体様が40以上となり、多くの素晴らしい作品が集まりました。さらに、これまで最優秀賞は、ほとんどが60代以上の方ばかりでしたが、今回は、10代の方が初めて受賞されました。回を重ねる毎に10代の方からの応募も増える傾向にはあります。しかし、全体の中ではまだまだ少ない中で、今回の受賞はとても大きな意義があると思います。今回の応募作品を拝見して、多くの方が川柳に詠まれていた言葉に気付きました。「QRコード」「人工知能」「アプリ」などの電子機器に関連する言葉です。中でも「セルフレジ」「タッチパネル」は、昨年に続いて特に多く詠まれていました。いずれも視覚優位の機能のため、使い辛さを嘆いておられました。その他にも不便や困ったことを率直に書いてくださった作品として、「問い合わせ窓口」の電話対応が激減したことを詠まれたものがありました。確かにこの数年で、多くの企業やメーカーが、問い合わせの窓口から電話を廃止し、メールやチャットに切り替えていますね。このメールやチャットの使い辛さは、見えにくさが無い方でも、多くの方が痛感しているところです。また、音の出る信号機が夜8時以降翌朝7時半頃まで鳴らないことがほとんどだということや、文字の書体によって見えやすさが違うことなども、応募作品や作者のコメントによって知りました。歩きながらスマホを見ている人や、点字ブロックの妨害も、まだまだ多いのだということも分かりました。入選作品のみならず、応募作品の一つ一つに学ぶことのなんと多いことでしょう。様々な事を教わり気付く機会を得て、このコンテストの選者をさせていただいて良かったと今回もつくづく思いました。そして、誰もが安心安全に暮らせる社会について、皆で考えていければと思います。【審査委員長】八木 健氏 プロフィール元NHKアナウンサーNHK「俳句王国」司会10年元『川柳マガジン』選者元愛媛新聞月刊誌『アクリート』川柳欄選者現在日本農業新聞川柳欄選者月刊俳句総合誌『俳壇』選者愛媛CATV『八木健の川柳天国』主宰愛媛CATV『八木健の俳句遊遊』主宰滑稽俳句協会会長俳句美術館館長浪曲・虎造節保存会創立名誉会長著書『八木健の川柳アート』『俳句人生でいちばんいい句が詠める本』『滑稽俳句集』『平成の滑稽俳句』『すらすら俳句術』『教師のための俳句読本』『海外俳句入門』他◆会社概要会社名:株式会社 パリミキ設立:2009年1月15日代表者:代表取締役社長恒吉裕司資本金:1億円事業内容:眼鏡およびその関連商品を主に取り扱う眼鏡専門店チェーンURL: 【本件に関するお問い合わせ先】ロービジョン・ブラインド川柳コンクール事務局メール: lv-senryu@paris-miki.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月29日エマ・ストーン2度目のアカデミー賞主演女優賞をはじめ2024年の賞レースを賑わせた『哀れなるものたち』の日本公開から約2か月。ヨルゴス・ランティモス監督とエマの最強タッグ最新作『KINDS OF KINDNESS』が邦題『憐れみの3章』として、2024年に日本公開決定。併せて、再び世界の度肝を抜く問題作となる予感満載の予告編が解禁となった。ランティモス監督とエマは『哀れなるものたち』で、第80回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、第81回ゴールデン・グローブ賞では作品賞、主演女優賞を受賞。さらに第96回アカデミー賞では主演女優賞ほか、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の合計4部門に輝いた。ヨルゴス・ランティモス監督&エマ・ストーン Photo by John Shearer/Getty Images for Critics Choice Association今回もランティモス監督のもとには『哀れなるものたち』で壮麗で芸術的な唯一無二の世界を監督と共に作り上げた、エマ・ストーン、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリーが再集結。マーガレット・クアリー Photo by Theo Wargo/Getty Imagesさらに『哀れなるものたち』とともに今年度の賞レースで熱戦を繰り広げた『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』や、数々の賞を席巻した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』をはじめとする話題作に多数出演するジェシー・プレモンス、『ザ・ホエール』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたホン・チャウ、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』や『マイ・エレメント』(声の出演)など多数の大作で活躍するママドゥ・アティエ。ホン・チャウ Photo by Gilbert FloresVariety via Getty Imagesさらに「ユーフォリア/EUPHORIA」、『ハンガー・ゲーム0』で注目を浴びる新鋭ハンター・シェイファーといった、折り紙つきの実力者が勢ぞろいし、共同脚本に『籠の中の乙女』『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』のエフティミス・フィリップとの最強タッグが復活。ランティモス監督ならではのユーモラスでありながらも、ときに不穏で予想不可能な、独創的世界を描き出す。今回解禁となった予告編には、ランティモス監督の鮮烈で独特な物語をその存在感で彩るキャスト陣が次々に登場。異常なスピードを出すビビッドカラーのスポーツカーや、廊下を引きずられていく脱力した女性は、未体験かつ高濃度のランティモスワールド到来を予感させる。本作はストーリーも、豪華キャスト陣が演じる役柄も全てが異なる三部作で構成されており、信念、強制、そして支配が日常である強烈な物語が息つく間もなく展開されていく。『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』と映画界に未知なる衝撃を送り続けるヨルゴス・ランティモス監督と、俳優としての才能を遺憾なく発揮し続けるエマ・ストーンの三度目のタッグは、超豪華キャストとともに映画をさらなる高みへと導くだろう。『憐れみの3章』は2024年、全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:哀れなるものたち 2024年1月26日より全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月29日本日公開初日を迎える『オッペンハイマー』より、キャストが登場する特別映像が解禁された。本作は、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落の生涯をクリストファー・ノーラン監督が映画化。第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む最多7部門受賞となった。ノーラン監督は、IMAX65ミリと65ミリ・ラージフォーマット・フィルムカメラとを組み合わせた、最高解像度の撮影を実践。また、本作のためだけに開発された65ミリカメラ用モノクロフィルムを用い、史上初となるIMAXモノクロ・アナログ撮影を実現。IMAX撮影による、天才科学者の頭脳と心を五感で感じさせる極限の没入体験を味わえる作品となっている。今回解禁された映像は、ロスアラモスの砂漠で実験に挑むオッペンハイマーが、「我々は未来を想像し、その未来に恐怖を覚える」と世界を変える可能性に言及する場面から始まる。アカデミー賞主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィーが演じるJ・ロバート・オッペンハイマーは、アメリカの国家プロジェクト“マンハッタン計画”を率いた天才科学者。彼の頭脳と心に観客を導くために、監督・脚本・製作のクリストファー・ノーランは「初めて一人称で脚本を書いた。オッペンハイマーの視点で読み進めてほしくてね」と語る。脚本を読んだマーフィーは「珍しい形式だから一瞬戸惑ったけど、意味が分かった時、責任重大だと感じたよ」と気を引き締めたという。主役にキリアンが決定すると、監督は「脇を固める名優も必要だ」と、ロスアラモス研究所に集う科学者、軍人、家族らのキャスティングを進めた。エミリー・ブラントは「クリス(クリストファー)に呼ばれたらどんな作品でも出る」と妻キティ・オッペンハイマー役を快諾、オッペンハイマーのかつての恋人ジーン・タトロック役のフローレンス・ピューも「断るなんてイカれてる。おそらくみんなそう言うはずよ」と語った。戦後、オッペンハイマーと対立することになるアメリカ原子力委員会の委員長で米海軍少将の難役ルイス・ストローズを演じ、初のアカデミー賞助演男優賞を受賞したロバート・ダウニー・Jr.は、「台本を読んだ瞬間、非常に鋭いビジョンがあると感じた。それを再現できたら名作になるだろうとね」と作品への強い確信と期待感を表した。続いて、“マンハッタン計画”の最高責任者レズリー・グローヴス役のマット・デイモンが登場。「(米陸軍の将校である)グローヴスを知るため彼の経歴を調べ、クリスに人物像を確認した。軍人のグローヴスはいわば科学者たちの子守役だ」と、研究に没頭し予測不能な科学者たちを見守る存在として役作りを進めた。ロバート・ダウニー・Jr.は、「ストローズという人物を中立的な視点で理解した。有能で正義感の強い役人だが常に画策している。裏で糸を引いているんだ」と自身が演じたキャラクターを分析。時には強引に計画を進めるストローズを見事に体現している。最後にキリアン・マーフィーは、「オッペンハイマーの視点は特異だ。物理学者としての行動や責任にすごく興味があった」と語り、ノーラン監督は「主要キャストの演技力に加えて、全体としての調和も重視している。それを肌で感じているのは役者自身だ。監督として彼らの視点を持つために毎日現場に足を運んだ」と結んだ。『オッペンハイマー』アカデミー賞キャスト特別映像『オッペンハイマー』3月29日(金)公開IMAX劇場全国50スクリーン、Dolby Cinema全国10スクリーン、35mmフィルム版109シネマズプレミアム新宿にて同時公開(C)Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年03月29日第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む最多7部門受賞に輝いたクリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー』が明日から公開になる。これまで数々の衝撃作、大作を手がけてきたノーラン監督は本作で何を描くのだろうか?本作は、1904年にアメリカで生まれ、米軍が進めた原子爆弾製造計画「マンハッタン計画」に参加した天才物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの半生が描かれる。劇中では彼が出会った人々、歴史を永遠に変えてしまうほどの発見とその顛末、時代の波に翻弄される様、彼の私生活が次々に描かれる。そのビジュアルは壮大で鮮烈。ノーラン監督がこだわり続けているIMAX/ラージフォーマットで撮影された映像も観客を圧倒するだろう。その一方で、本作についてノーラン監督はこう語っている。「オッペンハイマーの物語は、我々の前にある最も壮大な物語のひとつだ。逆説と倫理的なジレンマに満ちていて、私がずっと関心を抱き続けてきた類の素材なんだ。映画は、なぜ彼らがこんなことをしたのか人々に理解させると同時に、それを“すべき”だったのかどうかを問う」劇中ではオッペンハイマーが経験した出来事だけでなく、彼が感じた葛藤やジレンマが巧みに描かれる。「トリニティ実験の下準備中に、オッペンハイマーとそのチームは非常に小さな可能性を目にしていた。彼らがこの最初の爆弾のボタンを押して起動させたら、連鎖反応が起きて地球の大気を焼き、地球を破壊するかもしれない。いかに小さくても、その可能性を完全に排除することができる数学的、理論的根拠は存在しない。それでも彼らはボタンを押した。私は観客をその部屋に連れ込み、その会話が交わされるときに、ボタンが押されるときに、立ち会ってもらいたかった」この瞬間、客席のあなたは何を感じるだろう?オッペンハイマーは何を感じていただろう。そこには葛藤や恐怖、知的好奇心、不安、重圧があったのではないだろうか?このボタンを押せば、世界は永遠に変わってしまう。そのとき、人は何を感じるのか?それは言葉で表現したり、映画で描けるものなのか?ノーラン監督が本作で最も描きたかったもの、それは観客であるあなたを“その瞬間”に連れていくことだ。オッペンハイマーだけでなく、映画を観るあなたも試される。何度も劇場に足を運び、繰り返し“その瞬間”に立ち会う観客は今後も増え続けるだろう。『オッペンハイマー』本予告『オッペンハイマー』3月29日(金)公開公式サイト()(C)Universal Pictures. All Rights Reserved.Photo:AFLO
2024年03月28日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)が、今年も開催決定。6月4日(火)より都内複数会場およびオンライン会場で行われる。今年の映画祭は、“Illuminate Your Life ~いのち 照らせ セカイ照らせ”をテーマに、いのちや人生、生活と、それを取り巻く「セカイ」を照らし出す各作品を発信。作品を通じて、観る人自身の生活や人生にもライトをあて、共感や発見、感動が生まれる場、そして世界へと目を向けるきっかけを作る。映画祭史上初となる、全編全てをAIが製作したショートフィルムや、パレスチナの難民キャンプを舞台にした物語、ミサイル攻撃を生き残った人々のスマートフォンフッテージから製作されたドキュメンタリー、宗教や文化の違いを背景に描かれるダイバーシティを訴えかける作品などが集まった今年。翌年のアカデミー賞ノミネートに通じる5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)はじめ、映画祭入選作品の上映・配信ラインアップは4月25日(木)に発表だ。なお、オンライン会場は4月25日(木)より、一部プログラムの配信が先行スタート。会場は、表参道ヒルズ スペースオー、ユーロライブ、赤坂インターシティコンファレンス、二子玉川ライズ スタジオ & ホール、 ミカン下北にて予定している(※開催期間は各会場によって異なる)。チケットは、4月25日(木)14時より販売が開始となる。また昨年、クリエイターのアセットマネジメントを行うプラットフォーム「LIFE LOG BOX」を立ち上げ、今年の映画祭に向けてはこのプラットフォームを通じて作品公募を行う新しい試みを開始。今年は、オンラインマーケットを映画祭として初開催する。さらに、映画祭と「LIFE LOG BOX」の連動によるSSFF & ASIA 2024プロモーション動画のコンテスト「Illuminate SSFF & ASIA 2024 Movie Contest」を開催。NFT投票で優秀賞を決定し、映画祭オープニングセレモ二ーで発表される。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024」は6月4日(火)オープニングセレモニー、6月17日(月)アワードセレモニー、オンライン会場は4月25日(木)~6月30日(日)開催。(シネマカフェ編集部)
2024年03月28日アカデミー国際長編映画賞のアイスランド代表にも選出された映画『ゴッドランド/GODLAND』が30日(土)から公開になる。本作は19世紀後半のアイスランドを舞台に、ひとりの宣教師の長い旅路を描いた作品だが、歴史劇ではなく、現代の観客の心を捉えるドラマと感情、そしてビジュアルがスクリーンに映し出される。「自分のルーツを探求するところから創作がはじまった」というフリーヌル・パルマソン監督は、どのような過程を経て、世界中の観客を魅了する普遍的な作品にたどり着いたのだろうか?パルマソン監督はアイスランド出身で、海を隔てたデンマークの国立映画学校で学んだ後、映画作家になった人物。前2作は世界各地の映画祭に出品されており、本作もすでに公開された国と地域で高評価を獲得している。「私はアイスランドで生まれ、デンマークにも長く住んでいます。そこで新しい映画ではアイスランドとデンマーク、私の中にあるふたつの異なる要素を探求したいと思いました。ふたつの国の文化の違いや、ふたつの国がどうやって交流をしてきたのか? ふたつの国の間で“理解できない部分”があることも大事なポイントでした」1944年に独立するまでアイスランドはデンマークに統治されていた。本作もその時代が舞台だ。若きデンマーク人牧師のルーカスは、教会の命を受けて、布教のために植民地アイスランドに旅立つ。彼の使命は冬が到来するまでにアイスランドの僻地に教会を建てること。彼は通訳と現地のガイドを伴って海を越え、アイスランドに上陸する。しかし、異国はルーカスの想像をはるかに超える厳しい場所だった。寒暖差の激しい土地が広大に広がり、天候は悪く、川は増水して行く手を阻む。次から次へと起こる想定外のトラブルによってルーカスの身体と精神は消耗していき、アイスランド語しか話さない老ガイドとも対立。カメラは美しくも厳しい自然のありのままの姿と、次々に災難に襲われるルーカスの物語を容赦なく描いていく。パルマソン監督は、本作のために様々なリサーチを行い、数年をかけて撮影を行った。「当時の人が何を考え、どんなことを感じていたのか知りたくて、100年前の人々の手紙や日記をたくさん読みました。そこでわかったのは、当時の人も現代の我々も同じようなことを感じ、考えていた、ということでした。同じ人間として我々が必要としているものを、彼らも欲していたと思ったのです。ですから創作の初期の段階から、私はプロットや設定ではなく“当時の人間と現代の我々が共有する感覚や感情”に惹かれるようになりました。この作品は過去のデンマークとアイスランドの人間を描いていますが、創作していく過程で、ふたつの国に限らない“人間として共通する感情”を描くことに移行していったのだと思います」撮影中のフリーヌル・パルマソン監督牧師のルーカスは異国の地で苦難に耐えながら、それでも自分の使命は布教である、神のためだと言い聞かせる。しかし、体力も気力も奪われていき、やっとたどり着いた村でもルーカスは孤立していく。聖職者として苦悩する主人公と大自然、そして(ルーカスから見ると)理解できない周囲の人々。シリアスな題材が揃っているように見えるが、本作はそんな深刻なモチーフを時に突き放して、冷静に見つめているようにも見える。さらに劇中では“膨大に流れる時間”が重要なモチーフとして描かれ、ひとりの人間の営みを遥かに超越するものとして“時間”が扱われているのも興味深い。「この映画について考え始めたのは2013年で、自分の父の馬が死んだので、その姿を撮影しようと思ったことがきっかけでした。馬の亡骸の隣に高さ4メートルほどの金属製のプラットフォームを建て、35ミリカメラを購入して撮影をしようと思ったのです」ここで撮影された馬は劇中にも登場する。自然の中に横たわる馬の亡骸は長い時間をかけて朽ちていき、やがて骨だけになり、それも土に埋もれていく。人間が神のために右往左往したり、争ったり、醜い姿を晒したりしても長い時間の中で見れば、ほんの一瞬の出来事。すべては朽ちて、自然に還っていく。本作は2時間強の映画だが、観客は壮大な時間の存在を感じるはずだ。「馬の撮影には2年かかりました。その時間の経過も、本作をつくる上では非常に重要だったと思っています。実際にカメラを持ち、外に出かけて撮影を続ける過程によって自分が形作られるわけで、その中でこの作品をより良くするにはどうすればいいのか考えていったわけです。長い時間をかけましたし、時間の経過を踏まえて映画をつくっていきました。映画をつくる上では、時間というものをどのように捉え、どのように扱うかが重要になります。そこは映画づくりで心がけているところです」いつの時代にもある葛藤や感情を時に親密に描き、時に膨大な時間の流れの中に配置してみせる『ゴッドランド/GODLAND』は、観客が主人公の旅路を共に追っているような瞬間もあれば、急にシニカルに状況を俯瞰しているような瞬間もある極めてユニークな傑作になった。「私の映画づくりの原動力になっているのは、大きなスクリーンとサウンドを使って、観客に肉体的・精神的な体験をしてもらうこと」と語るパルマソン監督の想いを映画館で受け止めてほしい。きっと、他の映画にはない特異な体験が待っているはずだ。『ゴッドランド/GODLAND』3月30日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開(C)2023 ASSEMBLE DIGITAL LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2024年03月28日第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞を含む最多7部門を受賞したクリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』が3月29日(金)より全国公開。この度、ノーラン監督が主人公オッペンハイマーの妻キティ役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたエミリー・ブラントについて語る特別インタビュー映像がシネマカフェに到着した。3月25日には、IMAX®、Dolby Cinema®、35mmフィルム版による3劇場同時刻新宿ジャック「トリプルTOKYOプレミア」が行われた本作には、「映画という表現の一つの到達点。クリストファー・ノーラン監督と同じ時代に生まれて本当に幸運だ」「21世紀最高の映画の一つ」「1秒も飽きさせない」など、作品を高く評価するコメントが寄せられた。また、アカデミー賞を受賞したキリアン・マーフィー、ロバート・ダウニーJr.ら俳優陣の演技には、「キャスト陣の鬼気迫る演技」「役者、音楽、脚本、演出、編集どれも最高のクオリティ」「否が応でも登場人物の視線に立たされた」といった声が上がり、オッペンハイマーの妻キティを演じたエミリー・ブラントの演技には「オッペンハイマーと初めて出会った時のエミリー・ブラントの懇願するような瞳はずば抜けて良かった」と激賞するコメントも寄せられている。エミリーが演じたのはオッペンハイマーの妻、キャサリン(キティ)・オッペンハイマー。生物学者、植物学者のキティは、女性が男性を支えるべきとされていた当時の社会の慣習や期待に抗った現代的な女性だ。映像でノーラン監督は「エミリー・ブラントは驚異的な俳優です」と語り始める。キティを演じること自体が、エミリーにとって「とてもユニークな挑戦だったと思います」と言い、「なぜならキティ・オッペンハイマーはとても複雑な人だったから。とても無愛想なのです。彼女は周囲の多くの人々を疎外しました」と続ける。「でも、オッペンハイマーの人生において彼女がどのような存在だったかという現実を見れば、彼女は明らかに、この物語全体において重要な人物なのです」と、キティ・オッペンハイマーという存在の重要性を示した。監督は、難役を担ったエミリーの演技について、「キティというキャラクターのより厄介な側面から逃げることなく、正直に演じることができたと思います。人間としての彼女の心を見つけることができた。そして彼女は、キティとロバート・オッペンハイマーとの関係に(観客を)引き込むことができました」と言及する。そして、「マンハッタン計画」のために奔走し、トリニティ実験を成功させ、その後に原爆が与える影響に苦悩し続けた夫オッペンハイマーを支え続けたキティを演じきった「エミリーは、このキャラクターの感情的な人生を明らかにして、2人の間にある特別な絆と、彼が成し遂げたことすべてにおいて彼女が果たした非常に重要な役割を感じさせてくれたと思います」と、物語に奥行きを与えるエミリーの演技を讃えている。『オッペンハイマー』は3月29日(金)より全国にて公開。IMAX®劇場全国50スクリーン、Dolby Cinema®全国10スクリーン、35mmフィルム版109シネマズプレミアム新宿にて同時公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:オッペンハイマー 2024年3月29日より全国にて公開© Universal Pictures. All Rights Reserved.
2024年03月27日