2024年3月31日 14:00
『落下の解剖学』でも話題、ザンドラ・ヒュラーが「アウシュビッツの隣で暮らす妻」を演じた『関心領域』を語る
カンヌ・パルムドールの『落下の解剖学』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、話題を呼ぶザンドラ・ヒュラー。その最新作となるA24製作『関心領域』について、ザンドラが語った。
初お披露目となった第76回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、第96回アカデミー賞で国際長編映画賞、音響賞の2部門に輝いた本作。
原題でもある「The Zone of Interest(関心領域)」とは、第二次世界大戦中、ナチス親衛隊がポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉。
映画では、アウシュビッツ強制収容所と壁1枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしが描かれる。
収容所の所長ルドルフ・ヘスの妻ヘートヴィヒを演じたのが、『落下の解剖学』ですさまじい演技力を見せつけ、アカデミー賞主演女優賞にもノミネートを果たしたドイツ出身のザンドラ・ヒュラーだ。
昨年5月のカンヌ国際映画祭で出演作2作品がパルムドールとグランプリを獲得、さらに各国の映画賞を席巻し、アカデミー賞では外国語映画ながらどちらも作品賞部門にノミネートを果たすなど、この1年間、映画界を騒がせてきた作品の主要人物として大きな脚光を浴び、世界的な知名度を獲得した。