作曲家・編曲家のシド・ラミンが、7月1日(現地時間)にニューヨークの自宅で亡くなった。死因は自然死。100歳だった。「Variety」誌が報じた。ラミンは第二次世界大戦中、軍で働いていたときに編曲やバンドの指揮を始めた。終戦後も同様に、「ザ・スリー・サンズ」やトランペット奏者のロイ・エルドリッジの曲に関わった。1953年、幼なじみだったレナード・バーンスタインに声を掛けられ、ブロードウェイ・ミュージカル「ワンダフル・タウン」の管弦楽作曲(オーケストレーション)を担当。以降バーンスタインのパートナーとして様々な音楽に携わった。ミュージカル版の「ウエスト・サイド物語」(1957)の編曲も、バーンスタインからの強い要望により引き受けたという。この作品ではアーウィン・コスタルとオーケストレーターを務め、5年後には映画版『ウエスト・サイド物語』でアーウィンらと4人で、アカデミー賞のミュージカル音楽賞を獲得している。同作でグラミー賞も受賞した。私生活では1949年に歌手でモデルのグロリア・ブレイトと結婚。息子のロン・ラミンも作曲家として活躍しており、テレビ、映画、コンサート向けの音楽を作っている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ウエスト・サイド物語 1961年12月より公開© 1961 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
2019年07月04日ハリウッドの大物プロデューサー、アーウィン・ウィンクラーが、1990年の『グッドフェローズ』の印税をめぐってワーナー・ブラザースを訴訟した。その他の情報ウィンクラーは、ワーナーが長年にわたってホームエンタテインメントからの収入を意図的に低く計上し、ウィンクラーに正当な印税を払わなかったと主張。ウィンクラーがこの事実に気づいたのは、2014年になってからのことだったという。ワーナーはウィンクラーに対し、実際の5分の1の売り上げを報告していた。またワーナー側は、『グッドフェローズ』は赤字だったと主張しているが、ウィンクラー側は、同作品は3000万ドルの予算で製作され、2億7500万ドルを売り上げており、利益を上げたと指摘している。ウィンクラーは、1800万ドルの損害賠償を求めている。『グッドフェローズ』は、マーティン・スコセッシが監督。ジョー・ペシがオスカー助演男優賞を受賞したほか、作品部門、監督部門など6部門でノミネーションされた。文:猿渡由紀
2015年09月24日