パリで開催された、オランダ人ファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルペン(Iris Van Herpen)15-16AWのランウェイショーで、日本人デザイナー、舘鼻則孝の手がけたシューズが、モデルの足元を飾った。水晶を素足に網で緊縛しているようにも見える、この美しくも妖しい靴は、NORITAKA TATEHANAとイリス・ヴァン・ヘルペンとのコラボレーションシューズ「Heel-less Shoes for Iris Van Herpen)」だ。NORITAKA TATEHANAのクリエイティブディレクターを務める舘鼻則孝が、イリスとの約半年間に渡る共同制作の末に完成させたもの。クリスタルシェイプのプラットフォームが特徴で、舘鼻の代表的作品、ヒールレスシューズをベースに作られた。ヒールレスシューズとは、一般的なヒール部分のパーツを排しながら、ハイヒールのように、かかと部分がつま先よりも高くなるようにデザインされたもの。今回のコラボシューズの製作には、舘鼻の彫刻作品において3Dモデリングの全てを担う、「モアクリエーション(MOA Creation)」の今井紫緒と長田堅ニ郎が協力。手仕事による揺動とコンピュータによる余韻の無い数列との融合によって、この脱構築的なフォルムを1足のシューズとして製品化が実現した。舘鼻は「イリスからのリクエストは靴として適しているとは言い難いものだった。しかし、私はそのこと自体にやりがいを感じた。彼女は一見おっとりしているが、自らのヴィジョンを実現するための努力を惜しまず猛進する性格で、とても実現力がある強い人物だ。今回の創作で多くを学んだ私たちは、この接点をスタートにしか過ぎないと思っている」と語っている。
2015年03月18日『プレシャス』『大統領の執事の涙』のリー・ダニエルズ監督の次回作に、エディ・マーフィが出演することになった。60年代から80年代にかけて人気を集めたコメディアン、リチャード・プライヤーの伝記映画で、マーフィーの役柄はプライヤーの父。プライヤーには、マイク・エップスが決まっている。ほかに、ケイト・ハドソンがプライヤーの妻、オプラ・ウィンフリーが彼の祖母役で出演する。プライヤーは、マーフィやクリス・ロックなど、数多くのコメディアンに多大なる影響を与えた存在。ジェリー・サインフェルドは、彼を「コメディ界におけるピカソのような存在」と呼んでいる。しかし、コカインやアルコール依存症に悩まされ、晩年は長い闘病生活を送り、2005年に65歳で亡くなっている。マーフィーの次回公開作は、低予算のインディーズ映画『Cook(原題)』。文:猿渡由紀
2015年03月17日『マトリックス』のラナ&アンディ・ウォシャウスキー姉弟が贈る、オリジナルSFアクション超大作『ジュピター』。本年度アカデミー賞「主演男優賞」に輝いたエディ・レッドメインが、悪役を怪演していることも話題の本作から、この度、そのエディを始め、チャニング・テイタムやミラ・クニスなど主要キャストたちが、映画の見どころを解説する特別映像が解禁となった。地球で冴えない生活を送るジュピター・ジョーンズ(ミラ・クニス)は、ある日何者かに襲われたところを、強靭な戦士ケイン(チャニング・テイタム)に助けられる。そして自分は宇宙最大の王朝の王族で、ケインは狼の遺伝子を持つ遠い星の最下級の戦士だと知る。王朝では3人の継承者がおり、彼らは亡き母と同じ遺伝子配列を持つジュピターが引き継ぐはずの地球を狙っているという。人類滅亡の危機を阻止するため、宇宙最大の王朝を相手に戦いを挑む2人。身分の違いから、決して結ばれない運命のジュピターとケインは、いつしか惹かれあうように――。ウォシャウスキー姉弟が『マトリックス』以来16年ぶりに全世界に放つ、完全オリジナルストーリーのSF巨編『ジュピター』。誰にも考えつかないような果てしなく壮大な世界には、出演者たちも圧倒されたようで、監督たちを絶賛する。チャニングは「監督のラナとアンディは、広大な宇宙を綿密に描く。誰にも真似できない芸当だよ」と語り、ミラも「素晴らしい作品。監督の2人はファンタジーを見事に描き、夢のような世界に導いてくれる。SF、ロマンス、リアルさがある」と話す。そしてエディも、「監督の映像は並外れている。さまざまなジャンルを融合し、新たなものを創造していく。現代的なテイストと独創性のあるSFが、見事に融合した作品だよ」と熱くPRした。ウォシャウスキー姉弟は、壮大なコンセプトについて淡々と語る。「私たち人間が、高度な知性を持つ宇宙人や、広大な宇宙に内在する可能性に、胸をときめかさなかった時代があったかしら。映画『2001年宇宙の旅』は、私たちに大きな衝撃を与えたわよね。ストーリーテラーとしての私たちを興奮させたのは、この疑問の答えを考えることだった。もし宇宙に誰かが本当にいるなら、そして、彼らが地球の私たちのことを知っているなら、なぜ彼らの方でも私たちに存在を知られたいと思わないのかしら」。かくしてウォシャウスキー姉弟は、“10万年前から世界を統べる王朝に人類は<支配>されていた”という設定を考えだし、驚愕の事実を知らされたヒロインが、未知なる冒険に巻き込まれていく様子を描き出した。本作のため、7か月間毎日ハードなトレーニングを積んだチャニングとミラは、ほとんどのシーンでスタントなしで危険なアクションシーンを敢行。シカゴでの大規模なロケ撮影や、約2,500もの特殊効果シーン、そして緻密なCG映像だけでなく、ワイヤーアクションとVFXを融合させたリアリティ溢れるアクションシークエンスなど、新次元の視覚体験はウォシャウスキー姉弟ならでは。彼ら初の3D作品にして映像革命の新章となる本作を、こちらから目撃してみて。『ジュピター』は3月28日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月06日第87回アカデミー賞授賞式が2月22日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメインが主演男優賞を受賞した。ALSの発症によって段階的に体の自由を奪われるスティーブン・ホーキング博士を熱演。繊細な心理追求と、計算され尽くしたフィジカル面の再現を達成し、最大のライバルであるマイケル・キートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)を退けた。その他の写真オスカー像を高々と掲げ、「今ここに立つ気持ちは、とても表現できません。これほど幸運なことはない。これは世界中でALSと戦っている人々のためにあります」と感涙のレッドメイン。共演者で主演女優賞候補に挙がっていたフェリシティ・ジョーンズを、「すばらしいパートナーだった」とたたえた。一方、主演女優賞を手にしたのは、『アリスのままで』のジュリアン・ムーア。過去に同賞を2度逃したムーアが、3度目の正直で初の栄冠を勝ち取った。50歳で若年性アルツハイマー病を発症した主人公・アリスが、過酷な運命と向き合い、記憶が薄れゆく現実と戦う同作。ムーアは「これを機に、アルツハイマーに対する理解が深まれば」とスピーチした。助演男優賞を受賞したのは、『セッション』のJ・K・シモンズ。才能あふれる若者をスカウトし、「天才ミュージシャンを誕生させる」という目的のため、狂気じみたレッスンを強いる音楽教師を文字通りの“怪演”で体現して見せた。トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズで、新聞社の編集長J・ジョナ・ジェイムソン役を演じるベテラン俳優。今回が初のオスカー受賞となった。また、同一キャストが演じる家族の肖像を12年間にわたり、撮影し続けた『6才のボクが、大人になるまで』でパトリシア・アークエットが助演女優賞を獲得。二人のどもを育てるシングルマザー役で、親離れ・子離れの葛藤を通して、普遍的な母性と家族愛をナチュラルに演じた。【第87回アカデミー賞】主演男優賞:エディ・レッドメイン(『博士と彼女のセオリー』)主演女優賞:ジュリアン・ムーア(『アリスのままで』)助演男優賞:J・K・シモンズ(『セッション』)助演女優賞:パトリシア・アークエット(『6才のボクが、大人になるまで。』)第87回アカデミー授賞式2月23日夜9時から、WOWOWプライムでリポート放送(字幕放送)
2015年02月23日第87回アカデミー賞授賞式が23日、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『博士と彼女のセオリー』のエディ・レッドメインが主演男優賞を獲得した。『博士と彼女のセオリー』は、天才理論物理学者スティーヴン・ホーキングの最初の妻、ジェーンの回顧録を基にしたラブストーリー。ALSを発症したホーキングの余命宣告を知りながら、未来へと歩き出した2人の愛の物語を描いている。主演男優賞に輝いた主人公スティーヴン・ホーキング役のエディ・レッドメインは、「ありがとうございます! 私には今、自分の気持ちを表現することができません。本当に幸運な男です」と大興奮。「このオスカー像は、世界中のALSと闘っている人たちのための像です。その中でも特に、スティーヴン・ジョナサン、ホーキング家の子供たちのためのものです。私は彼らのためにこれを管理し、毎日磨きます。彼らのため、この像のために尽くします」と感動のスピーチで会場を沸かせた。また、「フェリシティ・ジョーンズ、素晴らしいパートナーでした。強烈で寛大な監督、ジェームズ・マーシュ」などと作品に関わった人たち、そして家族に感謝の気持ちを伝えた。今回、主演男優賞にノミネートされていた候補者は、ほかに『フォックスキャッチャー』のスティーブ・カレル、『アメリカン・スナイパー』のブラッドリー・クーパー、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のベネディクト・カンバーバッチ、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートンの4人。なお、WOWOWでは23日21:00から同授賞式の様子を再放送する。(c)UNIVERSAL PICTURES
2015年02月23日エディ・レッドメインが“車いすの天才”スティーヴン・ホーキング博士を、フェリシティ・ジョーンズが博士を支え続けた妻ジェーンを演じたヒューマン・ラブストーリー『博士と彼女のセオリー』。このほど、2月23日(日本時間)に迫った第87回アカデミー賞授賞式を前に、エディとフェリシティが自身の役作りについて熱く語る特別映像が、いち早くシネマカフェに到着。映像には、実際のホーキング博士とジェーンの結婚式の写真も登場していることが分かった。本作は、ジェーン・ホーキング著「Travelling to Infinity: My Life with Stephen」を基に映画化。『レ・ミゼラブル』の青年マリウス役で一躍注目を浴びたエディが、徐々に身体中の筋肉が衰える難病ALS(筋委縮性側索硬化症)に侵されていくホーキング博士を熱演。新境地を開拓し、見事、第72回ゴールデン・グローブ賞「主演男優賞」(ドラマ部門)、全米映画俳優組合賞「主演男優賞」を受賞した。また、ホーキング博士を献身的に支えた妻ジェーン役には、『アメイジング・スパイダーマン2』にも出演したフェリシティ。余命2年と宣告を受けた博士との結婚を選び、希望を持ち続けながら、共に困難を乗り越えようとする女性を好演する。今回到着した映像では、「フェリシティは最高で、彼女との共演は夢のようだった」とふり返るエディに対し、「エディの演技は見事で想像力を駆使して演じていたわ」と語るフェリシティ。互いの演技をベタ褒めし、「全力を出し切った」と称え合うその姿は、まさに劇中の夫婦のように息ぴったりだ。登場人物を徹底的に理解するため、役作りに力を入れたという2人。ALSを患っているホーキング博士を演じるエディは、撮影中、常に肉体的な試練にさらされていたが、「撮影に入ると肉体的な問題が一気に消え、リアルに演じることができた」と語り、さらには「楽しい役作りだった」と、そうした苦悩や試練さえ楽しんでいたという。その演技について、ホーキング博士本人は「エディの演技はとても素晴らしい。彼はリアリティを追求するために、実際のALS患者とともに過ごして役作りをしているんだ。時々、彼の姿が自分に見えた」と話している。一方のフェリシティも、役作りのため熱心に何度もジェーン本人の元を訪れていたそうで、スクリーンで自分を演じる彼女の立ち振る舞いを観たジェーンは、思わず「私だわ!」と感嘆したほど。なお、映像中には、エディのメガネ姿がそっくりな実際のホーキング博士とジェーン2人の写真も登場しており、エディが「とてもクールなんだ」という2人の仲むつまじい姿を目にすることができる。本人たちから、そろってお墨付きをもらっているエディとフェリシティ。第87回アカデミー賞では、それぞれ「主演男優賞」「主演女優賞」にノミネートされているほか、「作品賞」「脚色賞」「作曲賞」と計5部門のノミネートを誇っている本作。受賞への期待がますます高まるところだ。『博士と彼女のセオリー』は3月13日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月20日東京都港区虎ノ門のホテルオークラ東京2本館1階・平安の間で、14人のソムリエが選んだ200種類以上のワインが並ぶ「マルシェ・デ・ヴァンVol.8」が開催される。日時は2月22日の12時~18時(最終入場17時)まで。参加費は2,000円(税込)。○「幻のワイン」の銘柄は当日までのお楽しみ同イベントではホテルオークラ東京のソムリエが選んだワインを用意し、来場者に提案する「ワインの市場」。当日は親しみやすいワインから「幻」とされる貴重なワインまで200種類以上が用意され、無料試飲しながらお気に入りの1本を探すことができる。「幻のワイン」は数量限定で、銘柄は当日会場で発表されるという。また、高級ワインの有料試飲やワインに合うホテル特製オードブルなどを販売する「ワインバーコーナー&軽食」も展開。ジャック・セロス シュプスタンス(1グラス2,500円)、サッシカイア2011(同800円)、シャトー・ラトゥール2005(同7,000円)、ロマネ・サン・ヴィヴァン2005(同6,000円)などを飲むことができる。また、ホテルオークラ東京のソムリエによる、それぞれのワインをテーマにしたワンポイントアドバイスが聞ける「無料ワインセミナー」を実施。13時~13時20分に「ブルゴーニュ」、13時30分~13時50分に「カリフォルニア」、14時~14時20分に「本日の注目ワイン」、14時30分~14時50分に「トスカーナ」、15時~15時20分に「シャンパーニュ」が行われる。
2015年02月20日デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの展覧会「ドリス・ヴァン・ノッテン, インスピレーションズ(DRIES VAN NOTEN, INSPIRATIONS)」が、2月13日から7月19日までMoMu-アントワープ・モード博物館で開催される。この展覧会は14年にパリで開催されたものを、内容と表現方法を進化させることにより更にパワーアップさせたもの。ベルギー出身でアントワープ王立芸術アカデミー卒のドリスにとって故郷への巡回展となる。歴史、写真、民族的要素、映画、音楽、地理など、あらゆる分野のアート作品を一同に集め、ドリスの作品との共通点や矛盾を指摘。それにより、彼の80年代初期からのコレクションにおける主要なテーマや特徴、そして多種多様なインスピレーション源を通した独特なクリエーションのプロセスが感じ取れるようになっている。会場では自身の作品に19世紀の作者不詳作品などを加え、エルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)などの象徴的なクチュリエたちの作品と共に展示。若さ、原形、多義性、情熱といった個々の内面的なテーマを提起している。
2015年02月16日“車椅子の天才物理学者”スティーヴン・ホーキング博士を好演し、アカデミー賞主演男優賞の最有力候補といわれているエディ・レッドメインの渾身作『博士と彼女のセオリー』。この度、2月14日(土)バレンタイン・デーを記念し、エディ扮するホーキング博士とフェリシティ・ジョーンズ演じる妻・ジェーンの幸せあふれるビジュアルがひと足先にシネマカフェに到着した。ジェーン・ホーキング著「Travelling to Infinity: My Life with Stephen」を基に、スティーヴン・ホーキング博士の半生と、彼を支え続けた妻との純愛を描く感動のヒューマン・ラブストーリーを描く本作。『レ・ミゼラブル』で自由主義者の青年マリウスを演じたエディ・レッドメインと、『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフへの出演もうわさされているフェリシティ・ジョーンズが好演する。ホーキング博士がケンブリッジ大学在学中にジェーンと出会い、たちまち2人は恋に落ちる。そんな中、ホーキングは難病ALSと診断され、余命2年と告げられてしまったことから別れを決意するのだが、彼女は、厳しい選択に迫られるも「あなたと一緒にいたい。たとえ長い間でなくても…」と困難に立ち向かう決心をするのだ。このときのことをフェリシティは、「2人は会った瞬間に性的に惹か、同時に頭脳の出会いがあったと思うの。お互いに挑戦し合ったのだとも思うわ。2人の間には競争心が合ったでしょうし、それはかなり異なる2人の人間の出会いにはよくあるものだと思います。そしてその2人の違いがどういうわけか2人を結びつけた、そう思うわ」と分析している。そして一緒に生きていくことを誓った彼らは、今回解禁となったビジュアルでも確認できるように、たくさんの参列者に見守られながら、美しい花が咲き乱れる庭で幸せそうに結婚式を挙げるのだ。もう1枚のビジュアルは、結婚生活を始め子どもが生まれるも、徐々に病気の影響で身体が不自由になったホーキングのために、彼の寝室を2階から1階のキッチンへ移動したある日、ジェーンが彼の元へやってくるシーン。ホーキングは、話すことも困難になってきている状況で、彼女に一言「ありがとう」と感謝の言葉を伝える印象的なシーンとなっている。エディは、ジェーンの存在について「成功の裏で博士を支えたジェーンは偉大だよ。そして彼自身の強さと家族の存在が博士の人生を実りあるものにしたんだ!」と家族の支えなくして、ホーキング博士の偉業は成し遂げられなかったと語っている。家族、恋人、友人、上司、はたまた近所の人…誰かの支えがあって生きている、そんな大切なことを気づかせてくれる本作。ホーキング博士のように「ありがとう」と伝えるのが苦手な人はぜひ、“バレンタイン”というイベントを使って“感謝の気持ち”を伝えてみて。『博士と彼女のセオリー』は3月13日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月13日『レ・ミゼラブル』のエディ・レッドメインが車椅子の天才物理学者スティーヴン・ホーキング博士を好演し、ゴールデン・グローブ賞「作品賞」&「主演男優賞」など4部門にノミネートされている2015年注目作『博士と彼女のセオリー』。このほど、ホーキング博士と妻・ジェーン2人の愛の軌跡が詰まった予告編が公開された。学生の頃から天才物理学者として将来を嘱望されていたスティーヴン・ホーキング。彼がケンブリッジ大学の大学院に在籍しているとき、詩を学ぶジェーンと出会い、たちまち2人は恋に堕ちる。しかし、直後にスティーヴンは難病・ALS(筋委縮性側索硬化症)を発症し、余命2年の宣告を受ける。それでも彼と共に生きると決めたジェーンは、力を合わせて病気と闘う道を選択する…。徐々に身体中の筋肉が衰えていく難病・ALSに侵されていくホーキング博士を演じるエディを支える女性を演じるのは、『アメイジング・スパイダーマン2』出演のフェリシティ・ジョーンズ。出産、子育てを経験しながらも献身的にホーキング博士と人生を共にする妻・ジェーンを演じる。本作を手がけるのは、ビルの谷間を綱渡りする大道芸人にスポットを当てた『マン・オン・ワイヤー』でアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞したジェームズ・マーシュ監督が務める。今回到着したオリジナル予告動画では、ホーキング博士とジェーン出会いから、不器用ながら距離を縮めていく2人の姿が確認できる。物理学で博士号を取ろうと躍進し続けるホーキングに突如襲いかかった難病ALS…余命2年の残酷な告知迷惑をかけるとジェーンとの別れを決意するホーキングに彼女は、「できるだけ一緒にいたいの、愛しているの。いっしょに病気と闘うわ」と強い眼差しで彼を支えていく決心する。アカデミー賞主演男優賞の有力候補ともいわれているエディの演技力はもちろん、夫を支え続けるジェーンを演じるフェリシティの表情や心情に、思わず女性たちは共感できるはず。どんな困難が立ちはだかっても、固く結ばれた強い絆で乗り越えていく姿が描かれる本作。まずはこちらの映像から心揺さぶられる、2人の愛の物語を覗いてみて。『博士と彼女のセオリー』は2015年3月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月26日エディ・レッドメインが15日(現地時間)、2年以上前から交際していた一般女性とイギリスで結婚した。挙式は15日、イギリスのサマーセットにある会員制のカントリー・クラブ「バビントン・ハウス」で執り行われた。両家の親族や友人たちが参列する式は17時30分からスタート。キャンドルを灯した会場のテーマは「ウィンター・ワンダーランド」で、エディと仕事をしてきた映画スタッフが雰囲気作りに尽力したようだ。エディとPR関係の仕事をしていたハンナ・バグショーさんは2012年に交際が明らかになり、今年5月に婚約した。エディはスティーヴ・ホーキング博士を演じた最新主演作『博士と彼女のセオリー』で1月発表のゴールデン・グローブ賞の主演男優賞にノミネートされ、アカデミー賞候補入りも期待されている。賞レースが本格化して多忙になる直前のゴールインとなった。末永くお幸せに!(text:Yuki Tominaga)
2014年12月16日『レ・ミゼラブル』のマリウス役で世界中を感動させたエディ・レッドメインが主演し、“車椅子の天才”スティーヴン・ホーキング博士と妻・ジェーンとの純愛を描く『博士と彼女のセオリー』。12月9日(現地時間)、本作のロンドンプレミアが開催され、主演のエディと妻役のフェリシティ・ジョーンズら主要キャスト、ジェームズ・マーシュ監督らとともに、ホーキング博士自らもレッドカーペットに登場した。理論物理学者として宇宙の起源の解明に挑み、ブラックホールを始め現代宇宙論に大きな影響を与えたホーキング博士の半生を、妻として献身的に彼を支え続けたジェーンの自伝を基に映画化した本作。ニュートンやアインシュタインと並ぶ天才とも称されるホーキング博士は、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を抱えながら最先端の研究を精力的に行い、講演活動や執筆活動に取り組む“車椅子の科学者”として世界中に知られている。ロンドンはオデオン・レスター・ スクウェアで行われたプレミアのレッドカーペットに、ホーキング博士役を熱演したエディが登場すると、会場に集まった観客から大きな歓声が上がり、寒空のロンドンも一気にヒートアップ。エディはファンの声援に対し手を振ったり、一緒に写真撮影をしたり、サインにも快く応じるなど、ファンとの交流を楽しんだ。また、妻ジェーンを好演したフェリシティは、「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」のホワイトのプリンセスラインドレスで登場。寒さをものともせず、エディとの呼吸もぴったりに観客たちを魅了した。さらには、レッドカーペットにモデルとなったホーキング博士も駆けつけ、会場からはひときわ温かい大きな拍手が贈られていた。ロンドンでのプレミアを迎えた心境を聞かれたエディは、「ジェーン、スティーヴン、ジョナサン(ジェーンの現夫)、そしてお子さんたちと久々に会えて嬉しかった。撮影に入って以来会っていなかったので、とにかく再会できて嬉しい」とコメント。オスカー候補と目されていることについては、「それはまだ分からない。いまは作品を世に出すことに注力しているので、まずは一歩ずつ着実に進みたい」と謙虚に話した。ホーキング博士には「伝えたいことがありすぎて…」というエディは、「お会いする度に、彼の前で恥をかかないようにすると余計に緊張してしまう。映画を観てとても気に入ってもらえたと聞いたので、ぜひ直接感想を聞きたい」と、本人と揃ってのレッドカーペットに期待を込めていた。一方、フェリシティも博士に対し、「彼にはいつも最高にカッコいいと言っている。彼は映画スターのようで、カリスマ性があり、言葉の使い方が素晴らしい。私たちとは違って、口に出す前によく考える時間があって羨ましい。そして、深く心を打つ表現をするところも」と尊敬の念を込めてコメントした。さらに、『レ・ミゼラブル』の大ヒットで日本でも人気急上昇したエディは、「日本のファンのみなさん、こんにちは!凍てつくロンドンから愛を込めて。お元気ですか?」と、公開を待つファンにうれしいメッセージも送ってくれた。『博士と彼女のセオリー』は2015年3月よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日『レ・ミゼラブル』のエディ・レッドメインが、若くして難病を患った“車椅子の天才物理学者”として知られるスティーヴン・ホーキング博士に扮し、彼を支えた妻・ジェーンとの純愛を描く映画『The Theory of Everything』の邦題が、『博士と彼女のセオリー』に決定。併せて、本作初となる場面ビジュアルも到着した。学生の頃から物理学者として将来を嘱望されていたケンブリッジ大学院に在籍するスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は、詩を学ぶジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い、恋に落ちる。しかしその直後、スティーヴンは筋萎縮性側索硬化症、いわゆるALSという難病を発症してしまう。ジェーンは余命2年という宣告を受けた彼のそばで、共に病いと闘うと心に決めるが…。ニュートンやアインシュタインと並ぶ天才と称されるほどのホーキング博士は、理論物理学者の立場から宇宙の起源の解明に挑み、現代宇宙論に多大なる影響を及ぼした。その彼の半生を描いた本作は、博士の妻であるジェーン・ホーキングの著書「Travelling to Infinity:My life with Stephen」を映画化。天才科学者が難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命2年と告げられながらも、最先端の研究や、講演・執筆活動に精力的に取り組み、偉業を成し遂げた陰では、ひとりの女性の支えがあった。今回到着した、恋に落ちたふたりが微笑みあう姿を写した画像からも分かるように、本作では、あまり語られることのなかった彼らの真実の純愛にスポットを当てている。監督は『マン・オン・ワイヤー』でビルの谷間を綱渡りするという“今世紀最大の犯罪芸術”と呼ばれた大道芸にカメラを向けたドキュメンタリー作品で知られるジェームズ・マーシュ。ホーキング博士の研究テーマと人生の節々をシンクロさせた演出が、よりふたりの心情を深く表現させている。ホーキング博士を体当たりで演じるのは、『レ・ミゼラブル』で自由主義者の青年マリウスを好演したエディ・レッドメインだ。徐々に筋肉が衰え、自由が利かなくなるALSの症状を段階的にリアルに再現する役作りには、アカデミー賞「主演男優賞」最有力候補との呼び声も高い。また、妻・ジェーン役に『アメイジング・スパイダーマン2』に出演を果たしたフェリシティ・ジョーンズ。余命宣告される彼との愛を選び、献身的な妻を見事に演じ切っている。アカデミー賞前哨戦となるサテライト賞では、「作品賞」「主演男優/女優賞」「脚色賞」「撮影賞」と、5部門にノミネートされている本作。希望を捨てず、苦悩や困難を共に乗り越えようとした夫婦の愛情あふれるヒューマン・ラブストーリーに、また世界中が涙することになるかもしれない。『博士と彼女のセオリー』は2015年3月より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月05日ガス・ヴァン・サント監督、マット・デイモン主演・脚本・製作『プロミスト・ランド』のBD&DVDが発売決定したことを受け、同作の想いを語った男たちのコメントが到着した。「心を動かされる、登場人物を身近に感じられる――『プロミスト・ランド』がそんな映画になっていれば」とマット。また、「映画を観て楽しんで、笑って、そして胸がつまるほど感動してほしい。そして登場人物を僕らと同じくらい好きになってほしい。そんな風に思っています」と作品への愛着を吐露。現代人への問いかけの意味もあると言い、人生を見つめ直していく主人公と同様に、自分自身を見つめ直すきっかけにしてほしいと語る。一方のヴァン・サント監督も、「(脚本は)娯楽として優れており、なおかつ教育的な側面があった。そういう意味では、『グッド・ウィル・ハンティング』と少し似た部分があったと思う。題材はシリアスだが、同時に娯楽として成立している」と自己評価。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(’97)以来の再タッグを即決したそうで、作品への強い愛情を感じる。セル特典としては、特典映像に「キャスト&監督インタビュー」などを収録予定。また、同作は2015年ポニーキャニオンが贈る名画特集「映画美食宣言」キャンペーンの一作品だ。<『プロミスト・ランド』Blu-ray&DVD/リリース情報>【セル】ブルーレイ¥4,700(本体)+税【セル】DVD¥3,800(本体)+税≪セル特典≫【特典映像】キャスト&監督インタビュー、予告集【初回仕様】アウタースリーブケース発売日:2015年3月3日(火)発売元:キノフィルムズ販売元:ポニーキャニオン(C) 2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved.(text:cinemacafe.net)■関連作品:プロミスト・ランド 2014年8月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開(C) 2012 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2014年12月04日「H&M」は、H&Mデザインアワード2014で優勝したエディ・アネミオン(Eddy Anemian)によるカプセルコレクションを10月23日に発売する。日本ではH&M SHIBUYAが取り扱いを予定している。このコレクションは、映画『I Am Love(ミラノ、愛に生きる)』(2009年)で主演を務めたティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)と、フランス出身の画家ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(Jean Auguste Dominique Ingres)にインスパイアされたもの。花柄の室内装飾用ファブリックなどをテープ状にカットし、再構築したロングスカートやジャケットなどが象徴的なアイテム。また、ラッフルを層状に重ねたホワイトのスカートや花柄のボウがアームホールに施されたホワイトのジャンプスーツ、ヘビーツイル素材のブラックのトップスなどをラインアップしている。■発売に先駆け、エディ・アネミオンにメールインタビューを行った。――H&Mデザインアワード2014では、どのような点が評価されたと思いますか?恐らく、クチュールのスピリットがあったからです。私のコレクションは8人のセミファイナリストの中で最もクラフトマンシップにあふれたもので、既製服としての生産は多少難しいものでした。一方、H&Mは丁度新しいコラボレーションに新たな方向性を求めていました。それが両者にとってよい出会いとなったのではないでしょうか。――優勝したことで、どんな影響がありましたか?受賞したことで、多くの人が私の仕事に興味を持ってくれて、その後も私を応援してくれています。これは私に次のコレクションへの自信と、今後私の顧客となり得るの多くのSNSフォロワーを与えてくれました。――H&Mとコレクションを製作したのは、どんな経験だったでしょう?多くの責任感を感じましたが、H&Mのデザインチームとプレスチームに支えられたので、プレッシャーを感じずにいられました。製造、生産過程を実際に見て多くを学びました。デザインチームは私のデザインとテクニックを尊重し、個々のサンプルが完璧に仕上がるよう、話し合いを重ねることが出来ました。――完成したコレクションを見てどう感じましたか?ラックに掛かった、私のオリジナルコレクションとそっくりなサンプルを見た時はとても驚き、満足しました。それが現実の商品となり、店頭で見られることをとても楽しみにしています。女性がこのコレクションを、パワフルで自信に満ち溢れ、グラマラスに着こなしてくれることを期待しています。――尊敬するデザイナーやクリエーターはいますか?ラフ・シモンズ(Raf Simons)とニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)が大好きです。彼らの輝かしいキャリアは素晴らしいと思いますし、多くのファッション学生にとってのお手本です。――これからの活動について教えてください。当分の間は「ディオール(Dior)」のスタジオでインターンをします。パリのファッションハウスで数年は働いた後、5年以内に何か新しいプロジェクトで戻って来たいと思っています。いつかオートクチュールのファッションウィーク時にパリでファッションショーをしたいと願っています。そのために一生懸命働くつもりです。
2014年10月12日「ドリス・ヴァン・ノッテン, インスピレーションズ(DRIES VAN NOTEN, INSPIRATIONS)」展開催に合わせ、書籍『DRIES VAN NOTEN』が発刊された。日本では、5月3日より英語版の販売がスタートする。3月1日より8月31日まで、ルーブル美術館に隣接するパリ装飾美術館で開催されている同展。ドリス ヴァン ノッテンのメンズ・ウィメンズのコレクションの数々と、イヴ・クラインの「青いヴィーナス」や映画「時計じかけのオレンジ」の映像、デヴィッド・ボウイの写真などのヴィジュアルやアート作品、そして同館が所蔵するコレクションたちが共に並べられ、彼のインスピレーションの源を表現した展示となっている。展覧会の図録でもある『DRIES VAN NOTEN』も、そんなインスピレーション源が集約されたもの。モード、絵画、写真、映画、音楽などの多岐にわたる要素で構成されたパーソナルなコレクションが収録され、様々なアート作品とドリス・ヴァン・ノッテンの作品の類似性やコントラストなど、意外な関係性を知ることができる。また、コエン・デ・ワール(Koen de Waal)が撮影した彼の自宅と庭の写真も初公開。1986年からのコレクションもビジュアルとして要約されている。5月3日よりドリス ヴァン ノッテン 青山店で取り扱う。価格は9,200円。
2014年04月24日パリ・ルーブル美術館に隣接する装飾美術館にてパリファッションウィーク中の3月1日より「ドリス・ヴァン・ノッテン―インスピレーションズ」展が開催されています(8月31日まで)。私は20年以上「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」というブランドをバイヤーとして買い付けて来ました。また個人的にもドリス氏自身と何度かお話する機会があり、そんな背景もあってこの原稿を頼まれています。パリコレクション中に原稿依頼を頂いた直後、驚くべき偶然がありました。ドリス氏自身に直接展覧会を案内し解説して貰うという、信じられないような幸運があったのです。展覧会自体はレセプションで拝見していましたが、後日、もう一度観たいと思って入場券購入の列に並んでいた私を同社プレスのパトリックが見つけ「何しているの?」という会話から「それなら今から始まるプライベートビューに参加して!」と呼び入れていただいたら、そこにはドリス氏が居て、そこから1時間半、彼自身に案内して頂いた……という経緯です。前置きが長くなりましたが、これほどの幸運・偶然は考えられず、その成果(?)を是非お伝えしたいと思います。「インスピレーション展は回顧展ではないのです」とドリス氏は言います。「自分が生きて、現役でいる間にこのような展覧会を行えるのはファッションデザイナーとしてこの上ない幸福であり、名誉です。私がこの展示で表現したかったのは“何からインスピレーションを得てデザインしてきたか?”を開示し、展示することで私の頭の中を一緒に旅して貰えたら、ということです。私にとってファッションとは即席でつくられたり、誰かの作品をコピーしたりして出来上がるものではないし、また、インスピレーション源自体も絵画や映画や文学や新聞、あるいは自然や草花や偶然拾ったもの、旅先で出合ったもの等、多岐にわたり限定できないものです。しかも、そこからそのままカタチになることはなく、頭の中であれこれ捻っているうちにだんだんと形になっていきます」と、彼自身が語るように、その発想源は実に多様です。会場には偉大なファッションの先達の服も展示してあります。イヴ・サンローラン、クリストバル・バレンシアガ、装飾美術館自身のアーカイブからはカンサイヤマモト、ヨウジヤマモト、セシル・ビートンが着ていた服は個人の収蔵品から借りたそうです。そう“インスピレーション”展のダイナミズムとは装飾美術館の収蔵品のみならず、オルセー美術館からジョヴァンニ・ボルディーニを、ホワイトキューブ・ギャラリーからはダミアン・ハーストを、といった具合に収蔵品を借り出してまで可能にした、前例のない“インスピレーションの宇宙”が具現化されている点にあります。こうして展示されているアート作品は100点以上、ドリス ヴァン ノッテンの作品も180体以上。また、本展示のために特別製作された映像作品もあります。2/2に続く。
2014年03月17日「ディオール(Dior)」表参道店(東京都渋谷区神宮前5-9-11)4階では、「ディオールオム」のクリエーティブディレクターのクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)と、ミカエル・アムザラグ(Michael Amzalag)とマティアス・オグスティニアック(Mathias Augustyniak)のアーティストデュオM/M Parisが手掛けるインスタレーションが開催されている。10月20日まで。同展は、地下のディオールオム表参道店のリニューアルオープンに合わせて実施されたもので、コルシカ島の海辺で写真家のカリム・サドリ(Karim Sadli)により撮影された同ブランドの14年スプリングコレクションのカタログから着想を得た。四角いフレームと抽象画を組み合わせた作品と共に会場に並べられているのは、世界先行発売された14年スプリングのコレクション。マイアミのアートバーゼルからインスパイアされており、オープン記念としてジャクソン・ポロックの作品からインスパイアされた柄を使用したウォレット(8万8,200円、8万850円)も限定販売中。初日には、クリス・ヴァン・アッシュとM/M Parisの2人もパリから来日。女優のすみれやモデルの宮本彩菜らも招待され、レセプションパーティーを楽しんだ。
2013年10月17日エディ・レッドメインが、『マトリックス』シリーズで知られるラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督姉弟がメガホンをとる新作SF大作『Jupiter Ascending』(原題)に出演することが決定した。『戦火の馬』でお馴染みのエディは、本作で演じる役柄は未定なものの、チャニング・テイタム、ミラ・クニスらと共演することになるという。高度な知性を持った異星人によって管理された地球が舞台の本作で、ミラはロシア移民の清掃員という役柄を演じることになっている。ミラ扮する主人公は不死身の支配者「クイーン・オブ・ザ・ユニバース」と全く同じ遺伝子を持っていることから、支配者の権威を脅かす存在となり、チャニング扮するエイリアンから暗殺の標的にされてしまうというストーリーだ。エディは、日本でも12月21日(金)から公開予定の『レ・ミゼラブル』に出演しており、いま人気急上昇中の若手俳優だ。『Jupiter Ascending』は来年の初めにもクランクイン予定。■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.HICK-ルリ13歳の旅 2012年11月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© 2011 BY HICK PICTURE COMPANY LLC.All Rights Reserved.戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2012年12月20日エディ・マーフィが、「最もギャラをもらいすぎた」俳優1位に選ばれてしまった。近作の『ジャックはしゃべれま1,000』『エディ・マーフィの劇的1週間』、『デイブは宇宙船』などが全て興行的に失敗作となってしまったエディは、今回米「フォーブス」誌が俳優のギャラ1ドル(約82円)当たりに稼ぎ出す利益を算出したランキングで、上記3作品が平均2ドル30セント(約188円)の利益しかもたらさないことが判明し、不名誉な1位の座についてしまった。さらに同誌によれば、近年のハリウッド映画で成功作と呼ばれるためには、高騰する製作費と数百万ドルものマーケティング費用の合計の2倍以上の収益は少なくとも興行収入のみで稼ぎ出す必要があるという。エディの場合、最新作『ペントハウス』も7,500万ドル(約61億5000万円)の製作費に対して2倍強のみの利益しかもたらさなかったようだ。そんなエディに続いて、4,000万ドル(約32億9,000万円)の製作コストに対して、それを下回る3,700万ドル(約30億4,000万円)の興行収入しか稼ぐことができなかった新作『ラブ&マネー』に出演したキャサリン・ハイグルが2位に、そして最近第3子を出産したばかりのリース・ウィザースプーンが3位にランクインしてしまった。ほかにトップ10圏内には、サンドラ・ブロックやジャック・ブラックなどもランクインしている。■関連作品:ペントハウス 2012年2月3日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2012年12月06日エディ・レッドメインなど8人の俳優が、新スーパーヒーロー軍団の映画化作品『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』の主役スター・ロードとして候補に挙がっている。マーベル・スタジオズ製作の下、ジェームズ・ガンがメガホンを取る本作で、『マリリン 7日間の恋』や『HICK-ルリ13歳の旅』、『レ・ミゼラブル』など話題作への出演が相次いでいるエディのほか、ギャレット・ヘドランド、ジェームズ・マースデン、ジム・スタージェス、ジョエル・エドガートン、ジャック・ヒューストン、リー・ペイス、サリヴァン・ステイプルトンなどが同役の候補に挙げられているという。マーベル・コミック・シリーズの映画化となる本作は、遠い未来、エイリアンの侵略から地球を守るために、半人間と半エイリアンのハーフであるピーター率いるスーパーヒーロー集団が立ち上がる様を描いた作品だ。『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr.や『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワース、『アベンジャーズ』のマーク・ラファロ、『キャプテン・アメリカザ・ファースト・アベンジャー』のクリス・エヴァンスなどがそれぞれスーパーヒーローとして続投することになっている本作は、2014年8月1日(現地時間)に全米公開予定だ。■関連作品:マリリン 7日間の恋 2012年3月24日より全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.HICK-ルリ13歳の旅 2012年11月24日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開© 2011 BY HICK PICTURE COMPANY LLC.All Rights Reserved.
2012年12月03日17日(土)から公開されるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作『ハード・ソルジャー 炎の奪還』の本編映像が公開された。タイトル通り、炎に包まれまれた建物から奪還した子どもをバイクに乗せて爆走する主人公の姿を捉えた豪快なアクションシーンだ。『ハード・ソルジャー 炎の奪還』本編映像ヴァン・ダムが主演と製作総指揮を務めた『ハード・ソルジャー…』は、人身売買組織に誘拐された少女を救うために立ち上がる元傭兵ゴールの活躍を描いたサスペンス・アクション。本作で彼が演じるのは、警察が解決できない事件を非合法に処理する闇の仕事人だったが、ある任務で罪のない人たちを犠牲にしてしまい、裏家業から足を洗ったという過去を持つ男だ。このほど公開された動画は、ヴァン・ダム演じるゴールが救出した少女と脱出をはかるシーン。厳重な警備が敷かれた屋敷内で子どもをバイクに乗せ、事前に仕掛けていた時限爆弾のスイッチを入れた後に、緊急発進! 次々と爆発が起こる中、間一髪で脱出するヴァン・ダムの勇姿を堪能できると同時に、緊急時であるにも関わらず、子どもにフルフェイスのヘルメットをかぶせてあげる彼の優しさも垣間見える場面になっている。本作でヴァン・ダムはバイクスタントだけでなく、おなじみの華麗な格闘やガンファイトも披露。年齢を重ねても衰えないキレのあるアクションは必見だ。その一方で彼は、主人公の孤独や自身の過去に葛藤する側面も見事に演じており、年輪を重ねたヴァン・ダムの魅力を存分に堪能できる。『ハード・ソルジャー 炎の奪還』11月17日(土)より銀座シネパトス、渋谷シネパレスほか全国順次公開『ユニバーサル・ソルジャー殺戮の黙示録』公開中
2012年11月14日17日(土)から公開されるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作『ハード・ソルジャー 炎の奪還』で、ヴァン・ダムが実の息子であるクリストファー・ヴァン・ヴァレンバーグと共演するシーンを捉えた特別映像が届いた。『ハード・ソルジャー』特別動画『ハード・ソルジャー…』は、人身売買組織に誘拐された少女を救うために立ち上がる元傭兵の活躍を描いたサスペンス・アクション。ヴァン・ダムは、警察も手を出せない事件を非合法に解決する凄腕トラブルシューターだったが、ある出来事をきっかけに裏稼業から足を洗い精肉店を営んでいる主人公ゴールを演じ、ヴァン・ヴァレンバーグは、その息子セルウィンを演じている。このほど公開された特別動画は、大使館で働くセルウィンが、警察は何もできないから、力になってほしいと元傭兵のゴールに懇願するシーンだ。若い頃のヴァン・ダムを彷彿とさせる息子のヴァン・ヴァレンバーグは、実はこれまでに何度も映画で父との共演を果たしている。1992年に公開されたヴァン・ダムの代表作『ユニバーサル・ソルジャー』では、主人公リュックの若い頃を演じ、その続編となる『ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション』、現在公開中の『ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録』にも端役ながら出演している。日本ではまだ知名度は低いが、ヴァン・ダムの血を引く後継者として注目だ。『ハード・ソルジャー 炎の奪還』11月17日(土)より銀座シネパトスほか全国順次公開『ユニバーサル・ソルジャー殺戮の黙示録』公開中
2012年11月09日人気アクション俳優ジャン=クロード・ヴァン・ダムの等身大の銅像が、母国ベルギーの首都ブリュッセルに建立され、現地時間21日に行われた除幕式にヴァン・ダムが出席した。ジャン=クロード・ヴァン・ダム出演作画像ロイター通信によると、銅像建立はブリュッセルにあるショッピングセンターの開業40周年を記念したもので、顧客に好きな有名人を投票で選んでもらった結果、ヴァン・ダムに決まったのだという。同ショッピングセンターで行われた除幕式に出席したヴァン・ダムは、銅像のポーズを真似るなどして写真撮影にも応じていたようだ。ヴァン・ダムは、現在日本で公開中の映画『エクスペンダブルズ2』で豪華ハリウッドスターと肩を並べ悪役として出演しており、11月3日(土)からは銀座シネパトスにて“トキメ筋肉祭り”と銘打ち、ヴァン・ダムの出演作が連続公開される。第1弾の『ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録』(11月3日(土)公開)は、人気アクション映画『ユニバーサル・ソルジャー』シリーズの第4弾。今作でも、1作目、3作目で共演したドルフ・ラングレンと熱いバトルを繰り広げる。第2弾の『ハード・ソルジャー 炎の奪還』(11月17日(土)公開)は、ヴァン・ダム扮する伝説の元傭兵ゴールが、人身売買組織に誘拐された少女を救うために再び立ち上がる姿を描く。出演作が目白押しなヴァン・ダムの今後の活躍に注目したいところだ。『ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録』11月3日(土)銀座シネパトスほか全国順次公開『ハード・ソルジャー 炎の奪還』11月17日(土)銀座シネパトスほか全国順次公開
2012年10月26日今年2月に14年ぶりのアルバム『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』をリリースしたヴァン・ヘイレンのジャパンツアーが決定した。今回で6回目の来日となるヴァン・ヘイレン。前回の来日からは14年ぶりだが、バンドのオリジナルメンバーであるボーカルのデイヴィッド・リー・ロスを含めての来日はなんと33年ぶりとあって、新旧含めたファン待望の来日となりそうだ。ヴァン・ヘイレン ジャパンツアー情報チケットの一般発売は7月7日(土)から。なお、チケットぴあでは東京、大阪2公演のプレイガイド最速先行での受付を行う。11月27日(火)東京ドームは6月19日(火)より、11月20日(火)大阪市中央体育館は6月20日(水)より受付を開始。ヴァン・ヘイレンをその目に焼き付けたい方はぜひご確認を!■ヴァン・ヘイレンジャパンツアー11/20(火) 大阪市中央体育館11/27(火) 東京ドーム
2012年06月19日2月8日(水)にデイヴィッド・リー・ロス復帰後28年ぶりとなるニュー・アルバム『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』をリリースするヴァン・ヘイレン。『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』の画像を見る昔からのファンにぜひチェックしてもらいたいのは、同時発売される「初回生産限定ボーナスDVD付デラックス・エディション」の方だ。このDVDには、なんとヴァン・ヘイレン史上初となるアコースティック・セッションの映像が収録されている。「THE DOWNTOWN SESSIONS」と名づけられたこのセッションでは、デイヴ、エディ、アレックス、ウルフギャングの4人が『パナマ』や『ビューティフル・ガールズ』など、16分に及ぶアコースティック・パフォーマンスを披露している。ギター・ファンなら、もちろんエディのギター・プレイに注目したい。エレクトリック・ギターの天才が、アコースティック・ギター(TACOMA社)1本でバッキングからソロまで弾く姿は必見と言えるだろう。また、ヴァン・ヘイレンは、最新アルバム・リリース記念イベントを2月1日にLAのヘンソン・レコーディング・スタジオにて実施。バンドは大きなスクリーンを背に約1時間のセットをプレイ。新作より『タトゥー』、『シーズ・ザ・ウーマン』、『ザ・トラブル・ウィズ・ネヴァー』の3曲を披露。エンディングの『ジャンプ』では、激しい紙吹雪に無数のカーニバル風女性たちが出現しド派手に終了。ベテランの貫録を見せつけた。■ヴァン・ヘイレン/『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』2月8日(水)発売初回生産限定ボーナスDVD付デラックス・エディション:3400円通常盤:2548円
2012年02月06日スクリーンからご無沙汰気味だったエディ・マーフィと、ついに再会できる。ベン・スティラーとコンビを組む『ペントハウス』(2月3日(金)公開)で、マーフィはお得意のギャグを連発。華やかに帰ってきてくれた、世界中が愛してやまないコメディの王に話を聞いた。その他の写真「そろそろ家を出て何かやらなきゃまずいぞと思ってさ(笑)。ずいぶん家でのんびりしてきたからね。僕は前からベン(・スティラー)のファンで、一度共演したいとずっと思ってきた。今回、すばらしい形でその夢が実現したわけだ。それに、集団で何かを盗むというタイプの映画もやったことがなかった。経験のない分野に挑戦もしてみたかったのさ」投資詐欺の被害に遭い、将来の年金を失ってしまった高級コンドミニアムの従業員たちが、詐欺をした張本人の住むペントハウスに忍びこんで、隠されているに違いない財産を盗もうとする物語。スティラー演じるマネージャーをはじめ、従業員たちはまじめな人間ばかりで、盗みのノウハウなど持ち合わせていない。そこで助っ人となるのが、マーフィ演じるチンピラだ。ウォール街で抗議運動が展開される今、まさにタイムリーな話と言えるが、製作も兼ねているマーフィが原案を思いついた時には、それらの要素は含まれていなかった。「僕が思いついたアイデアは、不満を抱える従業員たちが、力を合わせて自分たちが勤務するビルから何かを盗もうとする、というものだった。そういった細かい部分は、(大物プロデューサー)ブライアン・グレイザーらと話を練っていくうちに付け足されていったんだよ」今月末に行われるアカデミー賞授賞式で、司会を務めることになっていたマーフィ。この取材でも、「オスカーは楽しいイベント。プレッシャーなんかないよ。舞台に立って、次に出てくる人を紹介すればいい。ついでにばかばかしいジョークをいくつか言うだけさ」と喜びを見せていたが、その後、授賞式のプロデューサーを務めるはずだったブレット・ラトナー監督がスキャンダル発言のため降板すると、マーフィも司会を辞退することに。『ペントハウス』で組んだばかりのラトナーへの忠誠心を示す行動と思われるが、マーフィの司会ぶりを楽しみにしていたファンには、残念なニュースだった。それだけに、次はどんな作品で笑わせてくれるのかが、ますます気になるところだ。『ペントハウス』2月3日(金)全国公開(C)2011 Universal Pictures. All Rights Reserved.
2012年02月02日全世界アルバム総売上げ7500万枚、アメリカを代表するロック・バンド、ヴァン・ヘイレンが、2月8日(水)にニュー・アルバム『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』をリリースする。『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』のジャケットを見る同アルバムでは、カリスマ・フロントマンであり、初代ボーカリストでもあるデイヴィッド・リー・ロスが復帰。バンドの代表的アルバムでもある『1984』以来、28年ぶりとなる参加を果たした。また、同アルバムからのシングル曲『タトゥー』のミュージック・ビデオも到着。ミュージックビデオの監督は、バンドメンバーのデイヴィット・リー・ロス、アレックス・ヴァン・ヘイレンが務めている。撮影は、LAの老舗ライヴハウス、ロキシーで昨年10月に行われた。デイヴィット・リー・ロスは、彼らの代表曲でもある『ジャンプ』のミュージック・ビデオも監督している。ヴァン・ヘイレンは、2月のルイビルを皮切りに6月まで全米ツアーを敢行する。【ヴァン・ヘイレン メンバー:2012年1月現在】デイヴィッド・リー・ロス(vo)エドワード・ヴァン・ヘイレン(g)アレックス・ヴァン・ヘイレン(ds)ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン(b)■ヴァン・ヘイレン『ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース』初回生産限定ボーナスDVD付デラックス・エディション2月8日(水)発売3400円
2012年01月13日「“死”は事件で、ティーンの日常というのはプラットホームなんだよ」。『永遠の僕たち』のストーリーテリングにおけるティーンと死という設定について、ガス・ヴァン・サント監督はこう語り出した。「そもそもストーリーというものは特異な舞台設定を持っていることが多い。ティーンの日々というのはみんな経験していて、西部劇やSFアドベンチャーやギャングもののような特異な設定ではないけれど、やはり独特の力学があり、そこから物語として紡ぐことのできる、れっきとした一つのジャンルなんだ。14、15本と作品を撮る中で自分でも少しそこに立ち戻りつつあるような気がするよ。スピルバーグがファンタジーや少し誇張されたリアリティを描く作品に立ち戻るのと似ているかな。ルーカスの『スター・ウォーズ』、ジョン・フォードの西部劇と同じように、僕もまた、自分の見知ってる場所に帰り始めているんじゃないかなと思うんだよ」。――ならば「死」については?「それとはまた違うストーリーテリングの方法だろうな。“事件”というか…ロシア映画は主人公の死を望む傾向があるとよく聞くけど(笑)、『死』という事件があるからこそ、『生』が描けるというか。闇なくして光は描けないから、その対比ということなのかも」。――「死」に関連しては、長崎の原爆のキノコ雲と廃墟の町のショットを入れた理由は?「加瀬亮扮する特攻隊員のヒロシは、長崎に原爆が落とされる直前に死んでいる設定だったから、アナベルが長崎のことに触れても、そんなことがあったなんて知らない。でも結局は知ってしまって、同じ日本人を、長崎の町を悼んでいるんだと思う。この映画の重力のターニングポイントにもなっているんだよ、あそこは。ちょうどあの瞬間でトーンが変わるんだ。観客もいずれアナベルに死が訪れることを知っているが、あのショットでその事実を思い出す。だからあの瞬間から暗澹(あんたん)としてくるんだ。実際、キノコ雲の描写は脚本にはなかったんだけど、視覚的なサポートとして僕が足した映像だよ。亮はあのショットがあるのは知っていたが、ヒロシとしてはもちろん知らない」。――ヘンリー・ホッパー扮する主人公・イーノックが葬儀所をブラついていたり、そこでアナベルと出会ったり。『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』や『禁じられた遊び』を思い出してしまいますが。「その要素はあると僕も思うよ。脚本を書いたジェイソンはそうした映画を観ていないと言っているけれど、僕は『永遠の僕たち』を作る前に観てるから、どこか共鳴しているところはあるかもしれないね」。――ヘンリーは本作が映画初出演ですね。「そうは言っても、既に映画はいくつかオーディションを受けていたみたいだよ。サンタモニカのアクターズ・スタジオで舞台経験をしているし。彼の父親のデニス・ホッパーは有名な俳優だもの、何だかんだ言ったって、演技というものは既にヘンリーの近くにあったんだよ。もっとも当初は映画よりも絵を描いていれば幸福って感じだったけどね」。――一方、アナベル役のミア・ワシコウスカが教えてくれた「サイレント・テイク」。台詞を発することなくシーンを演じてみるというこの手法は、いつ頃から取り入れてるのでしょうか?「やり始めたのは『MILK』からなんだ。主演のショーン・ペンにテレンス・マリック監督がやっていると聞いてね。編集時のオプションになるし、会話のリアクションにも使えるということで、後での編集の役に立つのではと思って採用したよ。僕は元々画家だから、ビジュアル的にはいろんな絵画からの影響があるのは確かだけどそれを具体的に示すのは難しい。たぶんカメラの構図に一番影響しているんじゃないかと思うけど。もちろん色彩や照明にもその影響は出ているんだろうな。自分でハッキリ指摘するのは難しいけれどね(笑)」。(text:Yuki Sato)■関連作品:永遠の僕たち 2011年12月23日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマライズほか全国にて順次公開■関連記事:加瀬亮、クリスマスの予定は「焼き鳥」お相手は?加瀬亮、映画への“愛”「10年前の僕と今の僕。等身大の自分から始めるしかない」加瀬亮、ハリウッド進出第2弾!現場での仕事は、監督が飼う犬の散歩!?海外で活躍してほしい俳優1位は水嶋ヒロ、2位に向井理必須条件は語学力と長身?シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第20回)“ほっとけない男子”俳優は?
2011年12月28日ベン・スティラーとエディ・マーフィという2大コメディスターが初競演した話題作『ペントハウス』の日本公開が2012年2月3日(金)に決定し、予告編映像が公開された。『ペントハウス』予告編『ペントハウス』は、NYマンハッタンの一等地に立つ全米一の最高級マンション“ザ・タワー”を舞台に、ビルの管理マネージャー(ベン・スティラー)と使用人たちが、最上階(ペントハウス)に住むVIP居住者に騙し取られた自分たちの財産を奪い返すため、隠された20億円を強奪する作戦に出るという物語。本作でスティラーは熱血過ぎる管理マネージャー役を、マーフィは強奪作戦の助っ人を頼まれる泥棒役を演じている。今回公開された予告編では、タワーに勤めるマネージャーのスティラーが「本当の価値は極上のサービスだ」と仕事に胸を張る場面から始まり、最上階の住人である金融王に全財産を奪われてしまったことを知った使用人たちが、助っ人を頼んだ泥棒から盗みの技を習う様子がコミカルに描かれている。FBIが24時間監視する中、トリックが仕掛けられたペントハウスへ乗り込むために、最高級マンションの外壁を伝うスリリングなシーンも。予測不能でハチャメチャな強奪ミッションに出る使用人たちの奮闘に、ワクワクさせられる映像となっている。『ラッシュアワー』シリーズのブレット・ラトナー監督がメガホンをとり、ケイシー・アフレックや、『プレシャス』でアカデミー主演女優賞にノミネートされたガボレイ・シディベなど豪華キャストが顔を揃えた『ペントハウス』は、2012年2月3日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほかで全国ロードショー。『ペントハウス』2012年2月3日(金)よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー
2011年12月22日