2004年、大ヒットブロードウェイ・ミュージカルを映画化した『オペラ座の怪人』で、ヒロインのクリスティーヌ役を演じたエミー・ロッサムの最新作『ビューティフル・クリーチャーズ光と闇に選ばれし者』が11月30日(土)に公開される。モデル顔負けの容姿とスタイルで、パパラッチの常連となったエミー・ロッサム。“ネクスト・ファッションアイコン”として熱狂的ファンも多い彼女の、新たな魅力を楽しめる本作に迫った。アメリカ南東部・サウスカロライナ州の小さな町に、美しく謎めいた転校生の少女・レナが越してくる。実は彼女の家系は、魔術や呪いを操る一族で、16歳になると「光」か「闇」のどちらかに選ばれる宿命を背負っていた。レナの16歳の誕生日が迫る中、町の権力者は過去に起きた重大な悲劇を再び蘇らせるかも知れないと騒ぎ立て、一族の中ではレナを巡って争いが繰り広げられることに…。本作は、全米ベストセラーとなったカミ・ガルシア&マーガレット・ストールによる小説を映画化したダークファンタジー。主演は、ジェーン・カンピオン監督の愛娘で『ジンジャーの朝~さよなら、わたしが愛した世界』でエル・ファニングと共演したアリス・イングラート。脇を固めるのは、『運命の逆転』のジェレミー・アイアンズ、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のヴィオラ・デイヴィス、『プロジェクトX』のトーマス・マン、そしてアカデミー主演女優賞受賞のエマ・トンプソンなど豪華キャストだ。その中で、エミーが演じるのは、アリス演じるレナのいとこ、リドレー。人間(特に男性!)を自由に操る、妖艶な魅力たっぷりの魔術師だ。ニューヨーク生まれのエミーは、1996年に女優デビュー。幼い頃からオペラを学んできた彼女は、1999年に出演したTVムービー「ダブル・キャンパス/天才学者は13歳」でヤングアーティスト賞TVムービー部門の「助演女優賞」にノミネートされた。その翌年には『歌追い人』で映画デビューし、力強くも美しい歌声を披露、一躍ハリウッド注目の存在となる。その後、2004年にはSF超大作『デイ・アフター・トゥモロー』でジェイク・ギレンホール演じる主人公の息子の恋人役を好演、そしてジョエル・シューマカー監督の『オペラ座の怪人』では見事ヒロイン・クリスティーヌ役に抜擢された。素晴らしい歌声や演技だけでなく、抜群のルックスとスタイルを持つエミーが、これまでの清純なイメージを覆すような“魔性の女”を演じ、新しい一面を披露した本作にぜひ注目してみて。『ビューティフル・クリーチャーズ光と闇に選ばれし者』は11月30日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(上原礼子(cinema名義))
2013年11月27日“最高の映画”を決する「アカデミー賞」とは反対に、その年に公開された中で“最低の映画”を決める「第33回ゴールデン・ラズベリー賞」(通称:ラジー賞)の授賞式が23日(現地時間)に行われ、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』が「最低映画賞」、「最低女優賞」を含む最多7部門を制してしまった。同シリーズはラジー賞の常連でありながら、これまで1度も受賞したことはなかったものの、シリーズ完結編で見事に散る結果となった。同作は全10部門・11ノミネートを記録していた。この『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』で「最低女優賞」を受賞してしまったクリステン・スチュワートは、なんと2日前に足の裏の親指のつけねを深く切ってしまうという事故に見舞われ、ラジー賞翌日の24日の第85回アカデミー賞授賞式には、「リーム・アクラ(REEM ACRA)」の美しいクリーム色のレースドレスに松葉杖という姿で現れるハメとなった。まさに踏んだり蹴ったりとはこのことである。しかし、プレゼンターを務めるクリステンは、助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイに呼び止められ、松葉杖でステージに上がるのかと尋ねられると「いいえ、足を引きずってでも歩くわ」と気丈に答え、プロ根性を見せた。クリステンには、ビートニク小説の代表作としていまなお愛されるジャック・ケルアックの小説「路上」を基にした映画『On the Road』(原題)に出演後、新米詐欺師を演じるロマンティック・コメディー『Focus』(原題)、エリザベス・バンクスと共演する『The Big Shoe』(原題)そして『スノーホワイト』の続編撮影が控えている。ぜひ、ラジー賞受賞の汚名を返上してもらいたいものだ。前年の同賞を『ジャックとジル』での1人2役で全部門制覇したアダム・サンドラーの新作コメディー映画『That’s My Boy』(原題)は「最低男優賞」と「最低脚本賞」の2冠を獲得。また浅野忠信の出演で話題になった『バトルシップ』からは、リアーナが「最低助演女優賞」を受賞している。【「第33回ゴールデン・ラズベリー賞」受賞結果一覧】●最低映画賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低監督賞ビル・コンドン(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』)●最低女優賞クリステン・スチュワート(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』、『スノーホワイト』)●最低男優賞アダム・サンドラー(『That’s My Boy』)●最低助演女優賞リアーナ(『バトルシップ』)●最低助演男優賞テイラー・ロートナー『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』●最低スクリーン・アンサンブル賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低脚本賞『That’s My Boy』(原題)●最低リメイク・パクリ・続編映画賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低スクリーン・カップル賞マッケンジー・フォイ&テイラー・ロートナー(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』)(text:Mieko Nakaarai)■関連作品:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.第85回アカデミー賞 [アワード] 2013年2月24日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催
2013年02月25日先日、ノミネートが発表された第70回ゴールデングローブ賞にて、主演のマリオン・コティヤールがドラマ部門の主演女優賞に、そして外国語映画賞に選出された『君と歩く世界』。本国・フランスでは『最強のふたり』に続くスマッシュヒットを記録し、当週のハリウッド作品を抜き初登場2位を獲得した本作の予告編がこのたびポスター・ビジュアルと共に、遂に解禁となった。南仏・アンティーブの観光名所・マリンランドのシャチ調教師・ステファニーを突然襲った事故は、彼女の人生を一変させた。満場の拍手を浴びながら、シャチによる華麗なショーを指揮している最中にステージが崩壊し、両脚を失う大怪我を負ってしまったステファニー。絶望の海に沈む彼女が出会ったのは、他者への愛を表現する術を知らないアリという名の不器用な男。哀れみの目を向けず、妙な気づかいもせず、自分に接してくるアリに不思議な魅力を感じたステファニーは、すでに諦めかけていた生きる喜びを呼び覚まされ、自らの意思で未来へ踏み出す力を掴み取っていく。宝石のようにきらめく幾つもの人生の発見に満ちあふれ、いかなる痛みや悲しみに打ちひしがれても這い上がり、時には生まれ変わることさえできる人間のもつ可能性を息を飲むような迫真のリアリティで描き出す本作。中でも注目すべきは“両足をなくした女性”という難役中の難役に挑んだマリオンの渾身の演技だ。今回公開となった予告編では、ステファニーとアリそれぞれの葛藤や、次第に変わっていく2人の姿が映し出される。同時公開となったポスター・ビジュアルにも「光射す方へ一歩ずつ2人で」とあるが、彼らはそれぞれの生きる希望をどのように見つけ、再び自身の人生を歩み始めていくのだろうか。美しい音楽で彩られる素晴らしい映像世界をひと足お先に堪能してみては。『君と歩く世界』は2013年4月6日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:君と歩く世界 2013年4月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime
2012年12月19日12月13日(現地時間)に発表となった第70回ゴールデングローブ賞。このたびアカデミー賞の前哨戦としても注目度の高い本賞の外国語映画賞部門に、日本でも大ヒットを記録した『最強のふたり』を始め、マリオン・コティヤール主演『君と歩く世界』、ミヒャエル・ハネケ監督最新作『愛、アムール』、『A Royal Affair』(原題)、『Kon-Tiki』(原題)がノミネートされたことが明らかとなった。本国・フランスでの公開時には、『最強のふたり』に続くスマッシュヒットで当週のハリウッド作品を抜き初登場第2位を獲得、2012年の映画祭でも続々と受賞を果たすなど満を持してのゴールデン・グローブ賞のノミネートとなった『君と歩く世界』。フランスを代表する名匠ジャック・オディアールと組み、“両足をなくした女性”という難役に挑んだマリオンは本作で、見事ドラマ部門での主演女優賞にもノミネートを果たしている。マリオンは2012年ハリウッド映画祭に本作が出品された際、主演女優賞を受賞。来年の1月14日(現地時間)での授賞式にも期待ができそうだ。そして、外国語映画賞にノミネートされたもう一つの注目作が、誰しもが避けて通れない「老い」と「死」の淵に立つ夫婦の姿を、巨匠ミヒャエル・ハネケ監督が描く『愛、アムール』。2012年カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞、ヨーロッパ映画賞では作品賞を始め監督賞、主演男優賞、主演女優賞の主要4部門を受賞するなど快進撃を続ける本作。12月13日時点では、39個のノミネート、18個の受賞という驚異の記録をもつ本作の今後のゆくえにも注目だ。さらにノミネートされた『A Royal Affair』は正気でない王と結婚した若い王妃が、彼女の内科医と秘密の恋に落ちていき、国を変えるために彼との革命を決意するストーリー。そして『Kon-Tiki』では、筏・コンティキ号を建造し1947年に南アメリカからポリネシアへの航海に挑戦した人類学者であり海洋生物学者のトール・ヘイエルダールらの航海を描いた映画となっている。そして本国・フランスでは3人に1人が観たと言われ、各国の大統領なども関心を寄せる社会現象を巻き起こした『最強のふたり』も、もちろんノミネートを果たしている。果たして今年の外国語映画賞を制するのはどの作品か!?引き続き賞レースのゆくえから目が離せない。第70回ゴールデン・グローブ賞の授賞式は2013年1月13日(現地時間)に開催。■関連作品:君と歩く世界 2013年4月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinéma - Les Films du Fleuve – Lunanime愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk最強のふたり 2012年9月1日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 SPLENDIDO/GAUMONT/TF1 FILMS PRODUCTION/TEN FILMS/CHAOCORP
2012年12月14日昨日、発表された今年のゴールデン・グローブ賞(GG賞)のノミネート結果。映画界最大の祭典に向けて、本場ハリウッドを始め、大きな盛り上がりを見せる今年の賞レースだが、このほど、同賞にて『ヒッチコック』で主演女優賞・ドラマ部門にノミネートを果たしたヘレン・ミレンから喜びのコメントが到着した。1959年、ヒッチコックは新作『サイコ』の製作に挑んでいた。後にサスペンス映画の金字塔と称えられ、現代に至るまで多くのクリエイターに影響を与え続けているヒッチコック最大のヒット作だ。だが当時、映画史上かつてない斬新さゆえに、ヒッチコックは資金難など数々の試練にぶつかり、さらに最大の味方のはずの妻・アルマとの関係まで揺らぎ始める。監督として、そして夫として、ヒッチコックは岐路に立たされるのだった――。斬新な演出方法で世界に衝撃を与え、“サスペンスの神”と謳われた巨匠アルフレッド・ヒッチコックと、彼を支えた妻アルマ・レヴィルとの知られざる物語を描いた本作。昨日、発表された第70回GG賞でのノミネートを含め、主人公・ヒッチコックを演じたアンソニー・ホプキンスの名演と並び、各方面からその評判の高さが聞こえていた妻・アルマ役のヘレン。今回届いたコメントでは、「この度はノミネートいただきまして、誠に光栄です。私が演じたヒッチコックの妻・アルマ。この映画『ヒッチコック』でも描かれている彼女のヒッチコック作品への貢献が認めてもらえたことを心の底から感謝いたします!」と喜びを語っている。過去にイギリス王室の舞台裏を描いた『クィーン』(’07)で、アカデミー賞主演女優賞を受賞した実績を持つ大女優・ヘレン。母国・イギリスでは、“デイム”(=ナイトの女性版)の称号を与えられおり、その役者としても、ひとりの女性としても美しく逞しい彼女の名演に期待せずにはいられない。『ヒッチコック』は2013年春、全国にて公開。■関連作品:第70回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2012年12月13日(現地時間)にノミネート発表、2013年1月13日に授賞式開催ヒッチコック 2013年春、全国にて公開© 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
2012年12月14日今年の第65回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いたミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が、2012年ヨーロッパ映画賞の主要賞4つを総なめにした。来年の3月9日(土)にも日本公開予定の本作は、主役の2人ジャン=ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァがヨーロピアン・アクター賞とヨーロピアン・アクトレス賞を、ミヒャエル自身もヨーロピアン・ディレクター賞を受賞し、さらに作品がヨーロピアン・フィルム賞に選ばれた。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが北米配給権を獲得している本作は、秋の映画祭シーズンで賛否両論を巻き起こした話題作だ。さらに『愛、アムール』は、来年に開催されるアカデミー賞で外国語映画賞の最有力との呼び声も高い。■関連作品:愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk
2012年12月04日グラミー賞6つ、エミー賞2つを獲得するなど若くして成功を収め、、さらに最近では『ソーシャルネットワーク』や『TIME/タイム』など映画界でも精力的に活躍の幅を広げるジャスティン・ティンバーレイク。片や、長い下積み時代を経て、2005年の『ジューンバッグ』で注目を浴びてブレイクを果たし、その後はディズニー映画『魔法にかけられて』を始め『ザ・マペッツ』などミュージカル作品に引っ張りだことなったエイミー・アダムス。そんな2人が初共演を果たしたのが、ハリウッドの“生ける伝説”クリント・イーストウッドの4年ぶりの俳優復帰作『人生の特等席』だ。クリントとの初タッグや厳しいショービズの世界で生きる上で感じる家族の大切さなどプライベートな部分までたっぷり語ってもらった。本作で描かれるのは、メジャーリーグのスカウトマンとして長年活躍してきた昔気質で不器用な父・ガス(クリント)と、彼との間にわだかまりを抱える娘・ミッキー(エイミー)の親子の再生の物語。ミッキーは過去の父との確執を生みだしたある出来事を引きづりながら、視力が衰えてしまったガスと共にスカウトの旅に出る。その旅先で出会った若手スカウトマンのジョニー(ジャスティン)は、親子の問題を抱えながら仕事に奮闘するミッキーに惹かれていく。クリント・イーストウッドは「私にとっては歌うカウボーイ」(エイミー)『グラン・トリノ』を始め、頑固オヤジのイメージがあるクリントだが、本作でもそれは健在。さらに、役柄だけでなく俳優としても2人の大先輩にあたるわけだが、さぞかし緊張したのでは?「僕はそんなに大ファンじゃなかったからナーバスにならなかったよ。って言うのは、冗談(笑)。クリントと仕事をすることに関して唯一の答えは、彼と仕事をする前は、クリントがどんな感じか心の中で思い描くものがあった。そして、それはその質問をする誰もが抱く彼のイメージと同じものだったんだ。それは役者としての彼の仕事が証明するものだし、監督ではなく、何十年にも渡る役者としての素晴らしい仕事を通して、彼はタフで荒々しいキャラクターによるアイコニックなペルソナを築くことができたんだ。でもエイミーはきっと、彼がテディベアのようだと証言してくれるよ(笑)」(ジャスティン)。「(笑)。そうね、彼はとても暖かい人なの。子供のとき、私はミュージカルにはまっていたの。それで『ペンチャー・ワゴン』(’69)を観たわ。だから彼のことを、“歌うカウボーイ”として知っていたの。それと『マディソン郡の橋』(’95)ね。だから私にとっての彼は、カッコよくて、魅力的で、流れ者の歌うカウボーイなのよ(笑)」(エイミー)。役との共通点「僕はとにかく彼が気に入った」(ジャスティン)そんな風に冗談めかしながら語る2人。一方で、それぞれに大きな成功を収めてきたジャスティンとエイミーだが、本作で演じたのは等身大の自分たちに近かったとも。「ミッキーと私には多くの共通点があったの。私と彼女は友達になれると感じたわ。この役はこれまでの演じてきたキャラクターとは違って、初めて私にオファーされたとても現代的な女性だった。すごく興奮したわ!これは私が見たことのない、(女性を描く上で)新しいやり方に感じたの。父と娘の関係が映画で掘り下げられるのもあまり見たことはなかったし、そういったことは私には新しいことだった」(エイミー)。「僕もいろんな意味で彼とは多くの共通点があるよ。ジョニーは、唯一のすべてにおいて正直なキャラクターなんだ。僕は彼がミッキーに彼女の問題について呼び掛けたり、ガスに彼の問題について話しかけたりするところが好きなんだ。彼にはしっかりした忍耐力があって、彼はそのために必要なだけのものを待っているんだ。特にミッキーに対してね(笑)。また、僕はとにかく彼が気に入った。彼は残りの人生をプロのピッチャーになると思っていたから、心の中では野球の殿堂史に入るような素晴らしいピッチャーのひとりになると信じていた。でも、自分が思っていたように生きられなかった。ジョニーはその失敗と向き合いながら、前に進み続けるんだ」(ジャスティン)。仕事とプライベートの素敵な関係家族と向き合う、失敗と向き合う、それは会社員だろうとスポーツ選手だろうと俳優だろうと同じ。でも、ショービズの世界で生きるというその裏側には、普通の人生では想像もつかないほどの不安や葛藤を抱くことも多いはず。本作『人生の特等席』でも、仕事と私生活との狭間で奮闘するミッキーの姿が描かれているが、2人ともプライベートと仕事を両立させてくれるのは、“家族”の存在だと語る。エイミーは、俳優である男性と2008年に結婚し、2歳の娘をもつ母親だが、そこには妻として母としての自分が、女優としてさらに成長させてくれると語る。「私はずっとラッキーだった。本当に。私たちは女性がちゃんと認められる時代に生きている。でも、それはすべてを手に入れられるってことじゃないの。なぜなら、私は睡眠不足だし、休みもとっていない(笑)。でも、私には素晴らしい娘と家族がいるわ。家のドアを通ると、私は妻であり、娘の母親である自分に戻るの。自分の演じる役が冷静さを失って泣かないといけないようなクレージーな日でも、すべてが現実に戻るの。だから、彼女の母親になることができればできるほど、演技もよくなると感じるわ」(エイミー)。一方のジャスティンも最近、女優のジェシカ・ビールと静かな結婚式を挙げた。「エイミーが言ったように、僕の仲間や僕の大切な人が、僕を落ち着かせてくれるんだ。十分すぎるラッキーで、若いときに何かしらの成功を収めたことで学んだのは、“ちゃんとした生活を送る”ってことだよ。それがすべてを支えてくれる、最も重要なことなんだ」(ジャスティン)。■関連作品:人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年11月19日ノーベル賞に数学賞がないのをご存じでしょうか? ノーベル数学賞がない代わりに、数学のノーベル賞と言われているのが『フィールズ賞』です。天才が受賞するこのフィールズ賞の面白い話をまとめてみました。まずノーベル賞に数学賞がないのが不思議です。数学は数式で世界の森羅万象を表そうとするもので、最も美しい科学と言ってもいいでしょう。もし宇宙人と接触することがあったら、同じ宇宙に生きる者同士として、数式はきっと通じるに違いありません。では、なぜノーベル賞にこの重要な数学部門がないのでしょうか。これには諸説ありますが、ノーベルの個人的な恨みつらみがその原因とする説があります。■あいつに取らせたくない!スワェーデンにマグナス・グスタフ・ミッタク-レフラー(1846年~1927年)という数学者がいました。ノーベルさんは彼が嫌いで、彼にノーベル賞を取らせたくないのでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。■数学者に彼女をとられたノーベルは生涯独身を貫きましたが、ノーベルが好きだった女性を数学者に取られてしまったので、数学者に恨み骨髄。それでノーベル賞に数学部門を設けなかったという説。いずれにしてもあまりカッコのいい話ではありませんね(笑)。さてフィールズ賞です。これは1936年、カナダ人の数学者ジョン・チャールズ・フィールズ(1863年~1932年)が提唱して設立された数学賞です。4年に一度開催される世界数学者会議で選出されます。面白いのは年齢制限があることです。40歳までの素晴らしい業績を上げた数学者に贈られます。また人数制限もあって1回につき4人までとなっています。■日本人数学者は3人も受賞!日本人数学者もフィールズ賞を受賞しています。小平邦彦先生(1954年受賞)、広中平祐先生(1970年受賞)、森重文先生(1990年受賞)の3人です。小平邦彦先生(1915年~1997年)は『調和積分論、二次元代数多様体の分類』によって、広中平祐先生(1931年~)は『標数0の体上の代数多様体の特異点の解消、および解析多様体の特異点の解消』によって、森重文先生(1951年~)は『3次元代数多様体の極小モデルの存在定理』によって受賞されました。■14歳で独力で発見ノルウェーのアトル・セルバーグ(1917年~2007年)先生は1950年にフィールズ賞を受賞していますが、「栴檀は双葉より芳し」とはよく言ったもので、若い時から数学に素晴らしい才能を発揮していました。有名なエピソードですが、14歳の時にすでに独力でベルヌーイ(1700年~1782年)が考えた公式を独力で発見したというのです。第二次世界大戦時にはドイツがノルウェーに侵攻。先生も祖国のために戦いますが、投獄されてしまいます。しかし占領下のノルウェーでも研究を続け、戦後先生の業績が花開くことになったのでした。■隠居生活にフランスのアレクサンドル・グロタンディーク先生(1928年~)は1966年にフィールズ賞を受賞しています。1つの命題を突き詰めて考え続けるという数学の特性ゆえでしょうか、数学者には隠居生活に入る人が多いようです。グロタンディーク先生も変わった人で、今世紀最大の数学者と賞されながら1970年頃になると、自らが設立した『フランス高等科学研究所』も辞め、数学の世界と距離を置き、1991年には家族も振り捨てて隠居生活に入ってしまいました。現在も(生きているだろうけど)消息は不明とされています。■特別賞を出さなくちゃ!イギリスのアンドリュー・ワイルズ先生(1953年~)は年齢制限にひっかかりながらもフィールズ賞を受賞した唯一の学者です。というのは、360年もの長きに渡って幾多の天才たちの挑戦を阻んできた『フェルマーの最終定理』の証明をやってのけたからです。証明論文は1995年に発表されていますが、この時ワイルズ先生は42歳。フィールズ賞の規定に引っかかりますが、さすがにこの快挙に賞を出さないわけにはいかなかったのです。またこの歴史的証明には、岩澤健吉先生(1917年~1998年)の『岩崎理論』が決定的な役割を果たしました。日本人としても誇らしいことですね。■賞を根こそぎ辞退数学の面白いところは証明しなくてはならない点です。どんなに一見正しそうな命題、定理があったとしても、それが証明できなくては数学的な前進にならないのです。近年、数学界ではミレニアム懸賞問題の1つ『ポアンカレ予想』が解決されました。解いたのは、ロシアのグリゴリー・ヤコヴレヴィチ・ペレルマン先生(1966年~)です。ちなみにミレニアム懸賞問題とは、アメリカのクレイ研究所が2000年に発表した数学の7つの未解決問題のことで、それぞれに100万ドルの懸賞金がかけられています。ペレルマン先生は2002年、2003年に亘って論文を『arXiv』(アーカイブと読みます。数学、物理学などの論文が上げられるサーバ)に発表。約4年がかりでその証明が正しかったと認知されました(!)。結果、2006年にフィールズ賞に選出されましたが受賞を辞退。2010年には懸賞金をかけたクレイ研究所から、ポアンカレ予想の解決者として認定されましたが、それも辞退。ペレルマン先生の消息は不明で、新たなる問題に取り組んでいると言われます。フィールズ賞を受賞するような先生方は例外なく天才で、しかも天才ゆえに面白いエピソードに事欠きません。論文の方はとても理解できませんが、先生方の人間性には興味を引かれますね。さて、みなさんは数学は好きでしたか?(高橋モータース@dcp)
2012年10月31日みなさん、こんにちは!日本のみなさんはきっと過ごしやすい秋の気候を楽しんでいることでしょう。ところ変わってロサンゼルはまだ信じられないほど「ホット」です!実際にこの夏は異常な暑さでした。秋らしくなるのが待ち遠しいです。「ホット」と言えば(これがこの記事のキーワードでもあります…!)、“TV版アカデミー賞”とも言われているエミー賞が先日開催されました!そして今年、私は取材のためレッドカーペットとイベントのプレスルームに潜入することができたのです。とても興奮する現場でしたよ!まずはレッドカーペットでしたが…とにかく外はすごく暑かったので、熱中症で倒れる記者続出でしたよ。今年は、例えばトム・ハンクス、ニコール・キッドマン、ケビン・コスナーといった、アカデミー賞級のセレブたちがエミー賞に参加していたということに私はとても熱狂していました。それだけでも、いまテレビ界で最も熱いエンタメメディアであるということを示していますよね。実際にバックステージのプレスルームでは、エミー賞受賞者たちが、いまこそがテレビ界の“ゴールデン・エイジ”であり、面白い役は映画ではなくテレビにあるという話をスピーチの中でしている人が目立ちました。ここ最近、本当に多くのハリウッドスターたちがテレビの仕事をしてますよね。ご存じかもしれませんが、今年の注目は“政治”で、「HOMELAND」(原題)や「ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女」など、政治をテーマにした番組が多くの賞を獲得しました。コメディ部門に関しては、今年も「モダン・ファミリー」が独占していました。レッドカーペットにいた間、私は初めてのレッドカーペットを歩いていたベン・フェルドマン(ドラマ部門「ゲスト男優賞」ノミネート)のような何人かの受賞候補者と話をする機会がありました。ベンは「マッドメン」でペギー(エリザベス・モス演じるメイン・キャラクター)の同僚である早口な役柄で賞にノミネートされていました。彼は「『マッドメン』のキャストと仕事をするなんてまるで夢のようだ!ノミネートされたことすら信じられないくらい光栄なのに、受賞できるわけないよ」と私に話しました。ちなみに、新シーズンで彼のキャラクターはどうなるのかと尋ねたら、「ぼくだってまだ分からないんだよ!」と笑っていました。新情報をゲットできず、残念!さらに、同番組でメーガン(ジョン・ハムの妻)役を演じるジェシカ・パレにインタビューをする機会もありました。彼女もまた初めてレッド・カーペットを歩くことにとても興奮していて、ジョン・ハムのように洗練されていて、かつ謙虚な俳優と一緒に仕事ができるのはいかに素晴らしいことかと語っていました。ほかには、ルーシー・リュー(アメリカでシャーロック・ホームズをベースにした新しいTV番組の撮影の準備に取りかかっているようです)を始めとする、ジョン・ハム、クリスティーナ・ヘンドリックス、トム・ハンクス、リタ・ウィルソン、ハイディ・クルム、そしてマイケル・J・フォックスのほか何人かのセレブたちから“日本へのメッセージ”をもらうことができましたよ。そして「HOMELAND」(いま、私のお気に入りのテレビ番組の一つなんです!)と「Hatfields and McKoys」(原題)のキャスト数人にもインタビューすることができ、興味深い話を聞くことができました。エミー賞にノミネートされたBBCの番組、「SHERLOCK/シャーロック」の2大俳優、ベネディクト・カンバーバッジとマーティン・フリーマンと話をする機会もありましたよ。それはもう夢のような一夜で、この素晴らしいイベントに参加することができてとにかく興奮でした!(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi everyone!! I hope you are enjoying the lovely fall weather!! Over here in Los Angeles, it is still incredibly HOT!!! In fact this summer has been very unusually HOT weather. So I am VERY excited about things cooling down!Speaking of HOT (this will be the keyword during this article!!!!), this past weekend was, of course, the "Academy Awards" of television...The Emmys!!! And this year I was at the red carpet and press room throughout the event, covering it for AXN Channel. And It was quite exciting!!! First of all...the weather was SO HOT during the red carpet that quite a few of the reporters,etc. fainted from heat exhaustion!! YIKES!I found it quite fascinating because all the celebs that you would expect to be at the Academy Awards or something were at the Emmys this year...stars like Tom Hanks, Nicole Kidman, Kevin Costner, Lucy Lui, etc. But I guess that just goes to show that right now TELEVISION is the HOT commodity.In fact many times during speeches backstage at the press room, the Emmy winners talked about how television is in a Golden Age right now, and all the "interesting roles" are in t.v., not in film right now. So I guess that explains why so many of Hollywood’s biggest names have recently been gravitating towards the small screen for work.If you haven’t heard, POLITICS seemed to be the HOT topic of the night...and shows that dealt in political themes such as "Homeland" and "Game Change" walked off with many of the awards. As far as comedy goes, the night belonged to "Modern Family" again this year.While I was on the red carpet I had a chance to talk to some of the nominees such as Ben Feldman (nominated for Outstanding Guest Actor in a Drama) who was walking the red carpet for the first time. He received a nomination for his "fast talking" character in "Mad Men", who works alongside Peggy (main character Elisabeth Moss). And Ben talked about how working with the "Mad Men" cast has been a dream come true for him and how he was pretty sure that he wouldn’t be winning the Emmy but that he felt so incredibly honored to even be nominated. When I asked him about clues on what is coming up for his character for the new season, he just laughed and said "Hey, I DON’T EVEN KNOW!! So there is nothing that I can really tell you there!"Another recent addition to the cast of Mad Men that I had the opportunity to interview was Jessica Pare, who plays Megan (Jon Hamm’s wife) on the show. And she was also so excited to be walking the red carpet for the first time and talked about how wonderful it was to be able to work with such an accomplished and humble actor like Jon Hamm.Some of the other celebrities I managed to get to give a "shout out to Japan" on t.v. nclude include Lucy Lui (who is getting ready to start a new tv show here in the U.S. based on Sherlock Holmes), Jon Hamm, Christina Hendricks, Tom Hanks and Rita Wilson, Heidi Klum and even Michael J Fox. I also got some pretty interesting interviews with the cast of "Homeland" (which is one of my favorite shows on television right now!!!) and "Hatfields and McKoys". And I had a wonderful time talking with the two stars of the Emmy nominated BBC show "Sherlock", Benedict Cumberbatch and Martin Freeman.All in all it was a fantastic night and I was so happy to be able to be a part of such an incredible event!■関連作品:ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女 [海外TVドラマ]マッドメン [海外TVドラマ]© MMVII Lions Gate Television Inc. All Rights ReservedHOMELAND [海外TVドラマ]モダン・ファミリー [海外TVドラマ]SHERLOCK/シャーロック [海外TVドラマ]© Colin Hutton Hartswood Films 2010 John Rogers © Hartswood Films 2010
2012年10月05日TV界のアカデミー賞と呼ばれる“エミー賞”で3冠を達成した海外ドラマ『Downton Abbey(ダウントン・アビー)』シーズン2の日本初放送が決定。ラルフ・ローレンの2012年秋コレクションにインスピレーションを与えたこだわった衣装と、パワーアップしたスケールで、2012年10月28日(日)より放送が開始される。ダウントン・アビーとは、英国貴族の邸宅を舞台に繰り広げられるメロドラマ。複雑な人間関係や忠実な時代設定で書かれたストーリーは、「第64回エミー賞」で3冠を達成した。細部までこだわった衣装や家具など、シーズン1より世界観やスケールがアップして描かれている。ダウントン・アビーの衣装はラルフ・ローレンの2012年秋コレクションにも大きな影響を与えている。コスチューム・デザイナー、スザンナ・バクストンは、「ラルフ・ローレンの2012秋コレクションはこのドラマに大きな影響を受けている。2012年秋の最も有力なステージトレンドの1つである、エクストリアン(乗馬)テイストは、乗馬シーンが多いこのドラマに登場する伝統的なコスチュームに手を加え、洗練させたデザインである。」とコメントしている。衣装デザインは、実在する人物からインスピレーションを受けており、エリザベス女王をイメージして作成された伯爵夫人のドレスも必見だ。『ダウントン・アビー シーズン2』© Carnival Film & Television Limited 2010. All Rights Reserved.【ダウントン・アビー】[シーズン1]10月14日(日)午後3:50~全話無料放送[シーズン2]スター・チャンネル310月28日(日) 夜10:00より二ヵ国語版スター・チャンネル110月29日(月) 夜10:00より字幕版第1話無料放送10月28日(日)夜10時スター3[二]10月29日(月)夜10時スター1[字]ダウントン・アビー公式サイト:元の記事を読む
2012年10月04日今年で64回目を迎える全世界のTV業界で最も権威あるエミー賞の授賞式がロサンゼルスで開催され、その受賞作品がついに発表された!注目のドラマ・シリーズ部門の作品賞は、5年連続の受賞を狙う「マッドメン」が無冠に終わる中、数多の強豪を押しのけ見事、「HOMELAND」(原題)が4部門を受賞した。「HOMELAND」は、アフガニスタンで救出された後、国際テロ組織のスパイの疑いがかけられた元米兵を描く緊迫のサスペンスドラマで、米オバマ大統領のお気にい入りドラマとしても知られており、2011年にはゴールデングローブ賞ドラマ部門を受賞するなど、今回の本命として注目を浴びていた。作品賞以外では、主演女優賞(クレア・デインズ)、主演男優賞(ダミアン・ルイス)、脚本賞(アレックス・ガンサほか)と堂々の大勝利を収めた。マーティン・スコセッシが製作総指揮を務め、禁酒時代のアメリカを舞台にハードでダークな人間ドラマが展開する「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」は、同部門で監督賞(ティモシー・ヴァン・パタン)だけに留まった。コメディ・シリーズ部門で圧倒的な強さを見せたのは、「モダン・ファミリー」。“モダン=現代”のアメリカ社会に生きる3つの家族の姿を描いたドタバタコメディーで、2012年ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門では最優秀作品賞を受賞している。今回は、作品賞と併せ4部門での受賞と、国民的ドラマの実力を見せた結果となった。日本でも大人気のラブコメドラマ「New Girl ~ダサかわ女子と三銃士」のズーイー・デシャネルは、主演女優賞にノミネートされていたものの惜しくも受賞とはならなかった。また、毎年映画スターがズラリと名を連ねるミニシリーズ/TVムービー部門では、米大統領選の裏側を描いた「ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女」のジュリアン・ムーアが主演女優賞を受賞したのを含め、作品賞など4部門と前評判通りの実力を見せた。オバマ大統領の再選に注目が集まるこのタイミングであったことも、注目を集めた理由のひとつかもしれない。そのほか、同部門の主演男優賞には「Hatfields&McCoys」(原題)のケヴィン・コスナーが選ばれるなど、今年も豪華なハリウッドスターたちが会場を大いに沸かせていた。第64回エミー賞授賞式は、9月29日(土)より海外ドラマ専門チャンネル「AXN」にて日本独占放送。公式サイト:axn.co.jp/program/emmy/index.html第64回エミー賞 主な受賞結果一覧◆「ドラマ・シリーズ部門」作品賞:「HOMELAND」主演男優賞:ダミアン・ルイス(「HOMELAND」)主演女優賞:クレア・デインズ(「HOMELAND」)助演男優賞:アーロン・ポール(「ブレイキング・バッド」)助演女優賞:マギー・スミス(「ダウントン・アビー」)監督賞:ティモシー・ヴァン・パタン(「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」)脚本賞:アレックス・ガンサ、ハワード・ゴードン、ギデオン・ラフ(「HOMELAND」)◆「コメディ・シリーズ部門」作品賞:「モダン・ファミリー」主演男優賞:ジョン・クライヤー(「Two And A Half Men」原題)主演女優賞:ジュリア・ルイス=ドレイファス(「Veep」原題)助演男優賞:エリック・ストーンストリート(「モダン・ファミリー」)助演女優賞:ジュリー・ボーウェン(「モダン・ファミリー」)監督賞:スティーヴン・レヴィタン(「モダン・ファミリー」)脚本賞:ルイス・C・K(「Louie」原題)◆「ミニシリーズ/テレビムービー部門」作品賞:「ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女」主演男優賞:ケヴィン・コスナー(「Hatfields&McCoys」)主演女優賞:ジュリアン・ムーア(「ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女」)助演男優賞:トム・ベレンジャー(「Hatfields&McCoys」)助演女優賞:ジェシカ・ラング(「アメリカン・ホラー・ストーリー」)監督賞:ジェイ・ローチ(「ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女」)脚本賞:ダニー・ストロング(「ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女」)■関連作品:ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女 [海外TVドラマ]New Girl ~ダサかわ女子と三銃士 [海外TVドラマ]© 2011-2012 Fox and its related entities. All rights reserved.モダン・ファミリー [海外TVドラマ]ボードウォーク・エンパイア 欲望の街 [海外TVドラマ]2011 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.HOMELAND [海外TVドラマ]
2012年09月24日テレビ界のアカデミー賞とも言われる米国エミー賞の結果が23日(日本時間24日)に発表され、注目のドラマ・シリーズ作品賞は『HOMELAND』が受賞した。その他の写真エミー賞は、世界の放送業界において顕著な実績のあった番組や俳優、プロデューサー、制作技術者に贈られる賞で、1949年にハリウッドで行われた第1回の授賞式以来、今年で64回目を迎える。授賞式の模様はアカデミー賞と同じく全米で放送される。今年の作品賞ではABC、CBS、NBCの3大ネットワーク局のドラマが1作品もノミネートされず、HBO、AMCなどのケーブル局作品が名を連ねた。中でも、5年連続で作品賞を受賞するかで注目を集めていた『MAD MEN』は、惜しくも逃し『HOMELAND』が受賞した。『HOMELAND』は、作品賞のほか脚本賞と、ダミアン・ルイスが主演男優賞を、クレア・デインズが主演女優賞をそれぞれ受賞し、ドラマ・シリーズの主要部門4冠を獲得した。コメディ・シリーズでは、『モダン・ファミリー』が3年連続で作品賞を受賞したほか、監督賞など4賞を受賞する結果となった。『HOMELAND』は、日本ではFOXCRIMEで10月よりリピート放送予定(10/18開始、毎週月~金曜17:00~18:00)、『モダン・ファミリー』はFOXチャンネルでシーズン2が現在放送中(毎週日曜23:30~24:00)。またエミー賞授賞式の模様は、日本ではAXNチャンネルで9月29日(土)20時よりノーカット完全版で放送される。第64回エミー賞(2012)主な受賞結果●ドラマ・シリーズ部門【作品賞】『HOMELAND』【主演男優賞】ダミアン・ルイス『HOMELAND』【主演女優賞】クレア・デインズ『HOMELAND』【監督賞】ティモシー・ヴァン・パタン『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』【脚本賞】アレックス・ガンサほか『HOMELAND』【助演男優賞】アーロン・ポール『ブレイキング・バッド』【助演女優賞】マギー・スミス『ダウントン・アビー』●コメディ・シリーズ部門【作品賞】『モダン・ファミリー』【主演男優賞】ジョン・クライヤー『Two And A Half Men』【主演女優賞】ジュリア・ルイス=ドレイファス『Veep』【監督賞】スティーヴン・レヴィタン『モダン・ファミリー』【脚本賞】ルイス・C・K『Louie』【助演男優賞】エリック・ストーンストリート『モダン・ファミリー』【助演女優賞】ジュリー・ボーウェン『モダン・ファミリー』●ミニシリーズ/テレビムービー部門【作品賞】『ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女』
2012年09月24日ズーイー・デシャネルが、「New Girl ~ダサかわ女子と三銃士」で、第64回エミー賞のコメディ・シリーズ部門主演女優賞にノミネートされた。19日(現地時間)に発表されたエミー賞で見事同賞にノミネートされたズーイーは「本当に光栄!」と「Entertainment Weekly」誌に語った。「2歳のときからずっと女優になりたいと思ってたの。常に私の夢であり目標でもあったわ。この賞はまさに夢に見ていた瞬間よ。私の演技を認めていただけたことは本当に光栄なことで、こうなるとは正直、想像もしてなかったわ。本当に興奮しているの」と明かし、「素晴らしい贈り物とも言えるような、こんなすごいお仕事を頂いたし、それにどんな理由にも増してこの仕事を愛しているからこそ、ずっと演技をやり続けたいと思ってるの。それがこのノミネートとして実ったのね」と続けた。また、「New Girl ~ダサかわ女子と三銃士」でズーイーと共演しているマックス・グリーンフィールドも同部門助演男優賞でノミネートを果たしている。さらに、ズーイーは「Girls」(原題)で同じくコメディ・シリーズ部門主演女優賞にノミネートされているレナ・ダナムと共に、自身のツイッターで興奮気味に「#エミー賞!興奮するわ@レナ・ダナム―どんなネイルをつけて行こうかしら?!!!」と綴っている。■関連作品:New Girl ~ダサかわ女子と三銃士 [海外TVドラマ]© 2011-2012 Fox and its related entities. All rights reserved.
2012年07月23日アメリカの伝統的なドラム・コー(動きのある音楽隊の一形式)をさらに洗練させてショーアップしたエンタテイメントとして、2001年には米・トニー賞とエミー賞をダブル受賞している『blast!』。日本には2003年の初来日以来、2009年まで毎年来日、大盛況のうちに終わらせている人気公演だ。『blast!』カンパニーが3年の充電期間を経てさらにパワーアップした今回の最新作は、“音楽隊”という言葉から得る想像をはるかに超えた、美しく詩的で、官能的とすらいえるステージ。6月28日、東京・THEATRE1010で初日に先がけて公開稽古が行われた。「blast 」チケット情報楽しげなラテンのリズムが徐々にフェイドアウトすると、暗闇からラヴェルの『ボレロ』のリズムが静かに聞こえてくる。繊細なテンポを刻んでいるのは、『blast!』の元メンバーで、日本公演ではソリストとして参加しているパーカッショニストの石川直。金管楽器と打楽器を携えて演奏するメンバーが袖から現れて加わっていくと、粒だったそれぞれの音が重なって豊かに広がっていく。シンバルを大きくジャンプしながら打ち鳴らすメンバーが登場する頃には、“音楽とは人間の肉体を通して表現するものだ”という当たり前の事実に改めて気づかされる。全身を使って生き生きと演奏し、躍動するキャストたちはなんとも魅力的。客席に降りての演奏など、ライブならではの息遣いも間近で楽しめる。本作のキャストはドラム・コーの基本である金管楽器チームと打楽器チーム、そしてカラーガードと呼ばれる大きな旗を使う“ビジュアル・アンサンブル”(ダンサー)で構成。ステージではシーンごとにテーマ・カラーを設け、夜の海を思わせるような“ブルー”、春の息吹きを感じさせる“グリーン”、情熱的な曲『マラゲーニャ』を使った“レッド”など、映画のワンシーンのような場面の連続だ。圧巻は1幕ラストの『バッテリー・バトル』。石川らキャストたちが楽器を装着してバトルを展開するのだが、殴られるSE(サウンド・エフェクト)をも音で表現しながら演奏するため、スティックの動きが速過ぎて見えないことも!衣裳と照明、そして音だけでスペースオペラをナマで見ているような興奮。この体感は、『blast!』のステージでしか味わえないものだろう。公演は8月16日(木)から9月2日(日)まで東京国際フォーラムホールCで上演するほか、全国47都市で開催される。取材・文:佐藤さくら
2012年06月29日2012年度「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞・特別賞の発表記者会見が、6月7日に都内にて行われた。音楽賞は山田和樹(指揮者)、特別賞は中藤泰雄(株式会社ジャパン・アーツ代表取締役会長)が受賞した。「山田和樹」の公演情報本基金は、日本フィルハーモニー交響楽団の創設者で、戦後の音楽界の発展に大きく貢献した指揮者・渡邉暁雄の業績を後世に引き継ぐため、1992年6月に誕生。毎年、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、およびオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行っている。今回5年ぶりとなる音楽賞受賞となった山田和樹は、いま最も目覚しい活躍を続ける若手指揮者のひとり。現在NHK交響楽団副指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢ミュージック・パートナーなどを兼任するほか、今年9月にはスイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、日本フィル正指揮者に就任する。現代の音楽シーンの潮流とは一線を画す個性、オーケストラを豊かに“ドライブする”才能などが評価された。特別賞を受賞した中藤泰雄は、1976年に株式会社ジャパン・アーツを設立。文化事業を通じ、世界一流の舞台芸術を日本に紹介するほか、日本人演奏家の海外への紹介も行うなど、クラシック音楽の普及、演奏家の育成、文化事業の活性化と団結を図り、国際発信力を強化したことなどが評価された。記者会見で受賞者のふたりは、「僕の師である松尾葉子、小林研一郎両先生の師匠だった渡邉先生のお名前を冠した賞ですから、本当に嬉しいです。指揮者のある種のDNAのようなものを受け継げたのかなと。この賞を励みに今後も頑張っていきたいと思います」(山田和樹)、「これからも日本と外国の文化交流に貢献できるよう、良い仕事を続けてきたいです」(中藤泰雄)と、喜びと今後の抱負を語った。
2012年06月08日小泉今日子「第49回ギャラクシー賞」個人賞を受賞4日、女優の小泉今日子(46)が都内で開催された「第49回ギャラクシー賞」授賞式に出席した。小泉はフジTV・木曜劇場「最後から二番目の恋」、WOWOW・連続ドラマW「贖罪」の演技が認められて個人賞を受賞し、「世の中に明るいニュースはないですけど、景気の良い時代を知ってる私たちが元気に生きて、若者を先導していきたい」と、コメントした。(スポニチより)小泉スタッフからのコメント本日はギャラクシー賞の授賞式でした!皆様の応援や、共演者、スタッフの皆様のおかげで、テレビ部門の個人賞を受賞させて頂きました。本当にありがとうございます!今日の模様は恐らく明日以降新聞やテレビなどで見かけることになると思いますので気にかけておいて下さいませ。(staff)ギャラクシー賞とは?1963年に放送批評懇談会が日本の放送文化の質的向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために創設。テレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門からなる。第49回ギャラクシー賞受賞作品は個人賞の小泉今日子、テレビ部門・大賞のNHK・連続テレビ小説「カーネーション」、マイベストTV賞第6回グランプリ日本TV「妖怪人間ベム」などが受賞している。また、優秀賞に選ばれた長谷川博己主演のテレビ東京・ドラマ「鈴木先生」は映画化も決定している。元の記事を読む
2012年06月06日4月4日、第37回菊田一夫演劇賞と、第3回岩谷時子賞が発表された。菊田一夫演劇賞は、大衆演劇の中で優れた業績を残したスタッフ、キャストに贈られる、日本有数の演劇賞。今回は『国民の映画』『ベッジ・パードン』『90ミニッツ』の作・演出が認められ、三谷幸喜が演劇大賞に選ばれた。そのほか、演劇賞には米倉涼子、石丸幹二、瀬奈じゅん、宝塚星組の柚希礼音。演劇賞特別賞には、こまつ座、司葉子が選出された。また、岩谷時子賞は日本の音楽・演劇界の明日を担う人材や、その向上・発展に功労のあった人物・団体に授与されるもの。こちらは現在、世界的に注目が集まっている由紀さおりが受賞。また岩崎宏美、平幹二朗が特別賞を、瀬奈じゅんが奨励賞を受賞した。瀬奈じゅんは、菊田一夫演劇賞と岩谷時子賞をW受賞したことになる。
2012年04月04日3月2日(金)、第35回日本アカデミー賞の授賞式が行われ、成島出監督の『八日目の蝉』が最優秀作品賞を始め、監督賞、主演・助演女優賞を含む最多10部門を獲得し、圧倒的な強さを見せつけた。角田光代の同名ベストセラー小説を原作に、『ミッドナイト イーグル』や『孤高のメス』など硬派な人間ドラマを得意とする成島出監督がメガホンを取り、映画化した本作。不倫相手の子供を誘拐し育てた女性と、彼女に育てられた女性の壮絶な逃亡劇とその後の運命を描いていく。昨年G.W.に劇場公開されて以来、口コミが口コミを呼び、息の長いヒットを記録した本作だが、その壮絶なドラマを迫真の演技で魅せたのが、共に昨年は映画・TVドラマと飛躍的な活躍を見せた井上真央と永作博美。井上さんは誘拐犯の元で幼少期を過ごし、心に傷を負ったまま不倫相手の子供を宿す女性役で最優秀主演女優賞を獲得、幼い彼女を不倫相手の家庭から連れ去り、育てる女性を見事に演じた永作さんが最優秀助演女優賞を獲得した。永作さんは同役で2011年度ブルーリボン賞主演女優賞にも輝いている。男優部門では、昨年闘病の末逝去された名俳優、原田芳雄(『大鹿村騒動記』)に最優秀主演男優賞が授与された。最優秀助演男優賞には、スマッシュヒットを記録した園子温監督による衝撃作『冷たい熱帯魚』で狂気の演技を見せたでんでんが選ばれた。さらに、最優秀アニメーション作品賞にはスタジオジブリ作品『コクリコ坂から』、最優秀外国作品賞には昨年のアカデミー賞を総なめにし国内でも大ヒットを記録した『英国王のスピーチ』が選ばれた。■最優秀作品賞『八日目の蝉』■最優秀アニメーション作品賞『コクリコ坂から』■最優秀監督賞成島出(『八日目の蝉』)■最優秀主演男優賞原田芳雄(『大鹿村騒動記』)■最優秀主演女優賞井上真央(『八日目の蝉』)■最優秀助演男優賞でんでん(『冷たい熱帯魚』)■最優秀助演女優賞永作博美(『八日目の蝉』)■最優秀外国作品賞『英国王のスピーチ』■関連作品:八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSUコクリコ坂から 2011年7月16日より全国東宝系にて公開© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT英国王のスピーチ 2011年2月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開© 2010 See-Saw Films. All rights reserved.■関連記事:99歳日本最高齢の現役監督に、永作博美、小池栄子らがスタンディング・オベーション第66回毎日映画コンクール最高賞は『一枚のハガキ』、男優賞に『モテキ』森山未來第35回日本アカデミー賞発表!女優陣の健闘で『八日目の蝉』最多12部門受賞永作博美「報知映画賞」主演女優賞を受賞し号泣「押しつぶされそうだった」ヒロイン役は誰の手に?S・ヨハンソン、T・スウィフトらがヒロイン役候補で競合
2012年03月03日第84回アカデミー賞は『アーティスト』が作品賞に輝き、同作を手がけたミシェル・アザナビシウス監督が監督賞を受賞した。その他の写真『アーティスト』は、映画がサイレントからトーキーへと移行する時期のハリウッドを舞台に、大スターとして活躍する男性俳優と、彼に見そめられた端役女優の栄光と転落をモノクロ&サイレントで描いた作品。本年度のアカデミー賞は、名作が数多く誕生した1920年代のハリウッドを舞台にした『アーティスト』が“本命”と評され、映画黎明期のフランスを舞台に“映画という夢の発明”の輝きを描いた『ヒューゴの不思議な発明』が最多部門で候補になっていた。その結果、『アーティスト』が作品、監督、主演男優賞など5部門に、『ヒューゴの不思議な発明』が同じく撮影、美術など本年度最多タイとなる5部門に輝いた。ミシェル・アザナビシウスはフランス出身の映画監督で、デジタル全盛の現代にあえてモノクロの映像とサイレントの語り口で、移り行く時代に翻弄される男女の物語を描き、アカデミー協会員から高い評価を得た。一方、アメリカ映画界を代表する巨匠監督マーティン・スコセッシは『ヒューゴ…』で最新のデジタル技術と3Dを駆使して映画黎明期を生きた名映画作家と孤独に暮らす少年の物語を描き、その映像と作品の世界観が高評価を集めた。近年、デジタル技術の発達により映画の撮影・製作・上映の環境はめまぐるしい速度で変化しつつあるが、本年度のアカデミー賞では改めて、“技術が変化しても、変わらない映画の魅力”を備えた作品が多く評価されたのではないだろうか。■第84回アカデミー賞受賞【作品賞】『アーティスト』【監督賞】ミシェル・アザナビシウス『アーティスト』
2012年02月27日いよいよ佳境に入ってきた今年のアカデミー賞授賞式。監督賞に続き、『アーティストの』のジャン・デュジャルダンが栄えある主演男優賞を獲得した。トーキーへの移行期を迎えるハリウッドの黄金時代を舞台に、映画産業の変革により没落していくスター俳優を見事に演じているジャン。これまでの賞レースも含め、下馬評でも受賞を有力視されてきたが、今回の受賞でフランス人の俳優としては初の主演男優賞受賞、さらに母国語が英語でない受賞者としても『ライフ・イズ・ビューティフル』(’97)のイタリア人俳優ロベルト・ベニーニ以来の受賞となる快挙を果たした。壇上に上がるやガッツポーズを見せ、「この国が大好きです」と挨拶したジャン。劇中では声なき声を見事に表現しているが、「声にするなら…メルシー・ボクー!(ありがとう)」と叫び、フランス語でこの上ない喜びを露にした。特集:第84回アカデミー賞 Ikei / ©A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASアーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日続々と授賞が発表されている本年度アカデミー賞。栄えある監督賞を手にしたのは『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督!最有力視されてきた巨匠、マーティン・スコセッシ監督は受賞を逃した。トーキーへの移行期を迎えるハリウッドの黄金時代を舞台に、白黒のサイレントで描いた異色ラブストーリー。錚々たる巨匠を押しのけて初の快挙を果たしたアザナヴィシウス監督は、「世界一幸せの監督です」と喜びを露にし、キャスト&スタッフに感謝。さらに「(出演の)犬のアギーにも感謝してます。私の言うことは理解できないと思いますが…(笑)。映画にも感謝しています。この作品は喜びをもたらしてくれる映画だと思います」と改めて映画に対する愛を語った。特集:第84回アカデミー賞■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日第84回アカデミー賞授賞式で、『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマーが助演男優賞を獲得した。マイク・ミルズの実体験を基に、晩年に突然ゲイであることをカミングアウトする父親と息子の愛と人生の再スタートを描いた本作。クリストファーは、自身に正直に自由を謳歌する父親をユーモアたっぷりに演じている。現在82歳、その俳優歴は半世紀以上にのぼる大御所中の大御所。『サウンド・オブ・ミュージック』(’64)のトラップ大佐役など数々の作品で名演を見せてきた彼だが、意外にもオスカーノミネートは2009年の『終着駅-トルストイ最後の旅-』が初めてで、今回の受賞は同賞において最高齢での初受賞となった。今回の助演男優賞部門は、同い年のマックス・フォン・シドー(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)や、ニック・ノルティ(『Warrior』)などベテラン勢が揃ったが、クリストファーがこれまでの映画賞レースと順当の強さを見せた。手にした金のオスカー像に向かって「あなたは私より2歳しか年上じゃないんだね。母の種にいたときからこのスピーチを予定してました」と冗談を飛ばすや、ほかの候補者に称賛を贈り「(共演の)ユアン・マクレガーとこの賞を共有したい」と語った。特集:第84回アカデミー賞 Harbaugh / ©A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日第84回アカデミー賞オリジナル脚本賞に『ミッドナイト・イン・パリ』、脚色賞には『ファミリー・ツリー』が授与された。プレゼンターのアンジェリーナ・ジョリーは、足元の大きく開いたセクシーなドレスで登場、受賞者の名前を読み上げた。まず、共同脚本も務めた『ファミリー・ツリー』のアレクサンダー・ペイン監督は「保育園を休んで映画に連れて行ってくれてありがとう」と自身の少年時代をふり返り、母親に感謝を述べた。『ミッドナイト・イン・パリ』のウディ・アレン監督はこの日は欠席した。『ファミリー・ツリー』、『ミッドナイト・イン・パリ』、2作ともにここにきて初受賞となった。特集:第84回アカデミー賞■関連作品:ミッドナイト・イン・パリ 2012年初夏、新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開© 2011 Mediaproducción, S.L.U., Versátil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.ファミリー・ツリー 2012年5月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日第84回アカデミー賞授賞式で、助演女優賞に『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』のオクタヴィア・スペンサーが輝いた。1960年代のアメリカ南部の町を舞台に、作家を目指す一人の若き白人女性と黒人メイドが手を取り黒人差別の実態を本にしたため世に訴えていく姿を描いた感動作。オクタヴィアは、料理上手でパワフルな黒人メイド、ミニーを演じる。アカデミー賞俳優部門のゆくえを占う第18回全米映画俳優組合賞では共演のヴィオラ・デイヴィスと並んで受賞を果たしていたオクタヴィア。プレゼンターとして登場したクリスチャン・ベイルに呼ばれると、涙を浮かべ、家族全員への感謝の言葉を述べ「あらゆる人に感謝したい」と喜びのスピーチを見せた。特集:第84回アカデミー賞■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日2月13日(現地時間)、“犬”版アカデミー賞と言われる第1回ゴールデン・カラー賞(金の首輪賞)が発表され、アカデミー賞に向けて快進撃を見せる『アーティスト』での名演で喝采を浴びているジャックラッセルテリアのアギーが最優秀俳優犬賞を受賞した。トーキーへの移行期を迎えるハリウッドの黄金時代を舞台に、白黒のサイレントという大胆な手法で描き上げた異色ラブストーリー。先日発表された英国アカデミー賞では7冠の快挙、26日(現地時間)発表のアカデミー賞では10部門にノミネートされている。TVや映画作品に貢献した犬たちの名演を称える賞として、今年初めて開催されたゴールデン・カラー賞。その記念すべき第1回目の映画部門では『人生はビギナーズ』のコスモ(ジャックラッセルテリア)や『ヤング≒アダルト』のハンマー(チワワ)らが候補入りしたが、強豪ライバルを制して見事栄冠に輝いたのが、アギー。昨年の第64回カンヌ国際映画祭パルムドッグ賞を受賞して以来、その目覚しい活躍は人間以上(?)に盛り上がりを見せており、一部ではアギーのアカデミー賞ノミネートを叫ぶ運動が展開されたほど。さらに先日、新携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS(Nintendo 3DS)」のPR大使にも任命されるなど、その影響力は絶大だ。そんな最中、アカデミー賞授賞式を最後に俳優引退を発表したアギー。貴重な晴れ姿に注目が集まる中、この日の授賞式には赤い蝶ネクタイに黒いタキシードの正装で現れ、その愛くるしい姿で場内を大いに盛り上げた。さらに、共演の名優ジェームズ・クロムウェルも登壇し、世界一に輝いた名犬を祝福した。本作以外にも『ワサップ!』(’05)や『恋人たちのパレード』など数々の作品で名演を見せているアギーは現在9歳。人間の年齢にすれば52歳と、ベテランの域への突入で世界一有名な犬の称号を得たわけだが、今回の快挙に続いて気になるのは当然、アカデミー賞授賞式での登場。俳優引退前にどんな勇姿を見せてくれるのか?『アーティスト』は4月7日(土)より全国にて公開。©Splash/AFLO■関連作品:ヤング≒アダルト 2012年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.人生はビギナーズ 2012年2月4日より新宿バルト9、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2010 Beginners Movie, LLC. All Rights Reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:“こじらせ女子”を反面教師にすべし?『ヤング≒アダルト』に見る、女性の本音第65回英国アカデミー賞発表、『アーティスト』が作品賞ほか7冠で圧勝!『人生はビギナーズ』M・ミルズ監督インタビュー「終わり=始まり」に込めた想い『マネーボール』のジョナ・ヒル、ダイエット成功の鍵は「日本食」『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のテイラー監督、WGAWポール・セルヴィン賞受賞
2012年02月14日12日、第65回オレンジ英国アカデミー賞授賞式が開催され、これまでの賞レースでも圧勝のフランス発のモノクロのサイレント映画『アーティスト』が作品賞のほか、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)など全7部門を制覇、2週間後に発表されるアメリカのアカデミー賞に王手をかけた。トーキー移行期のハリウッドを舞台にした『アーティスト』は作品賞、主演男優賞、監督賞のほか脚本賞、音楽賞、撮影賞、衣裳デザイン賞を受賞した。主演女優賞を獲得したのはメリル・ストリープ。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』で英国初の女性首相となったマーガレット・サッチャー女史を熱演、ゴールデン・グローブ賞映画ドラマ部門に続く快挙となった。助演男優賞は『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー、助演女優賞は『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のオクタヴィア・スペンサーが受賞。マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』は音響賞と美術賞を受賞、またスコセッシ監督は英国映画テレビ芸術アカデミーから名誉賞を贈られた。外国語映画賞はペドロ・アルモドバル監督、アントニオ・バンデラス主演の『私が、生きる肌』が獲得。自国作品を対象にした優秀英国映画賞はゲイリー・オールドマン主演の『裏切りのサーカス』が受賞、同作は脚色賞にも輝いている。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は視覚効果賞を受賞した。主な受賞結果は下記の通り。<作品賞>『アーティスト』<監督賞>ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)<オリジナル脚本賞>ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)<脚色賞>ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン(『裏切りのサーカス』)<主演男優賞>ジャン・デュジャルダン(『アーティスト』)<主演女優賞>メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』)<助演男優賞>クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)<助演女優賞>オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』)<オリジナル音楽賞>リュドヴィク・ブルス(『アーティスト』)<撮影賞>ギヨーム・シフマン(『アーティスト』)<美術賞>ダンテ・フェレッティ、フランチェスカ・ロスキアーヴォ(『ヒューゴの不思議な発明』)<衣裳賞>マーク・ブリッジス(『アーティスト』)<優秀英国映画賞>『裏切りのサーカス』<メイクアップ&ヘア賞>マレーズ・ランガン、マーク・クーリエ、J・ロイ・へランド(『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』)<音響賞>フィリップ・ストックトン、ユージン・ジーティ、トム・フレッシュマン、ジョン・ミッジリー(『ヒューゴの不思議な発明』)<視覚効果賞>ティム・バーク、ジョン・リチャードソン、グレッグ・バトラー、デヴィッド・ヴィッカリー(『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』)<英国映画脚本、監督、プロデューサー新人賞>『Tyrannosaur』(原題)<外国語映画賞>『私が、生きる肌』(スペイン)<アニメーション作品賞>『ランゴ』(text:Yuki Tominaga)■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASアーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilmマーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.裏切りのサーカス 2012年4月21日TOHOシ ネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開© All rights reserved. © 2010 StudioCanal SA.ヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.私が、生きる肌 2012年5月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開© Photo by Jose Haro © El Deseoヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:クロエ・G・モレッツ独占映像インタビュー到着!巨匠との初競演は「夢みたいだった」究極の問題作で描かれるのは“究極の愛”?『私が、生きる肌』ポスター解禁!メリル・ストリープ圧巻の演技!『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』試写会に10組20名様ご招待『マネーボール』のジョナ・ヒル、ダイエット成功の鍵は「日本食」『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のテイラー監督、WGAWポール・セルヴィン賞受賞
2012年02月13日選ばれたのは長澤まさみ!2012年1月24日、第54回ブルーリボン賞の助演女優賞に「モテキ」の長澤まさみさんが選ばれたことが分かった。ブルーリボン賞はサンケイスポーツなどの在京スポーツ7紙の映画記者が選ぶ。長澤まさみさんは「世界の中心で、愛をさけぶ」で2004年にもブルーリボン賞の助演女優賞を受賞している。今回は「モテキ」での雑誌記者の役でこの賞に選ばれた。image by AMAZON今までとは違う長澤まさみに、「モテキ」もくる!激しいラブシーンや、今までとは違う役どころに、長澤まさみさんは「世界の中心で、愛をさけぶ」とは、また違う一面を見せた。「見た方から『イメージが変わった』といわれることが多くて、見たことのなかった自分が求められていたんだなと感じました」と女優として「モテキ」に入った長澤まさみさんは語っていた。元の記事を読む
2012年01月26日巨匠マーティン・スコセッシ監督が初3D作品となる最新作『ヒューゴの不思議な発明』で、第69回ゴールデン・グローブ賞の最優秀監督賞を受賞した。その他の写真本作は、1930年代のパリを舞台に、親を失い、時計台に隠れ住んでいる少年ヒューゴが、父が遺した機械人形に隠された秘密と、世界の運命を変えてしまうほどの秘密のメッセージをめぐって壮大な冒険を繰り広げる様を描いたファンタジー。1944年に創立され、68年の歴史を持つゴールデン・グローブ賞で、スコセッシ監督は、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002年)、『ディパーテッド』(2006年)と、過去に2度監督賞の受賞歴を持つが、今作は、これまでの重厚な人間ドラマとは異なる、少年を主人公にしたファンタジー作品。3Dに初挑戦し、映画界の大先輩たちに捧げるオマージュを盛り込んでいるという。70歳にして新たな新境地に挑み、“映画愛”を捧げた本作が、最優秀監督賞を獲得したのも納得の結果と言えるだろう。全世界の各映画賞において27部門を受賞、85部門でノミネートされているが、アカデミー賞を占う上で最も重要だと言われている本レースを制したことで、1月24日(水)に発表されるアカデミー賞にノミネートされるのは固いだろう。『ディパーテッド』に続き、スコセッシ監督2度目のオスカーとなるか、期待がかかる。『ヒューゴの不思議な発明』2012年3月1日(木)TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー※3D/2D同時公開(C)2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved
2012年01月16日年末の国内外の映画賞レースがスタートする中、先陣を切ってこのほど「第36回報知映画賞」の全9部門が発表された。栄えある作品賞・邦画部門に選ばれたのは角田光代原作、成島出監督の『八日目の蟬』。本作の主演を務めた永作博美が主演女優賞に輝き、本作が2冠を達成した。『八日目の蟬』と同じく2冠に輝いたのはスマッシュヒットを記録した衝撃作『冷たい熱帯魚』。本作以外にも『恋の罪』、『ヒミズ』と次から次へと話題作を繰り出す園子温監督が監督賞、本作で猟奇的な演技を見せたでんでんが助演男優賞を獲得した。主演男優賞の堺雅人(『武士の家計簿』、『日輪の遺産』、『ツレがうつになりまして。』)は2008年の助演男優賞に続き2度目の受賞。同じく、主演女優賞の永作さんも2007年の助演女優賞に続き2度目、さらに助演女優賞の宮本信子(『阪急電車片道15分の奇跡』)は1984年の特別賞に続き2度目の受賞を果たした。新人賞を獲得したのはドキュメンタリー『エンディングノート』で余命宣告された自身の父親をユーモアを交えて映し出した女性監督の砂田麻美。新人賞に監督が選ばれるのは12年ぶりの快挙となる。さらに、『大鹿村騒動記』が遺作となった名優・原田芳雄、日本最高齢の現役監督、新藤兼人監督(『一枚のハガキ』)に特別賞が授与された。そして、先日のブラッド・ピット来日で注目を集めた最新主演作『マネーボール』が作品賞・海外部門に選ばれた。今後の賞レースに顔を並べるメンバーはいかに?これからの展開が楽しみなところ。同賞表彰式は12月21日(水)、ザ・プリンス パークタワー東京にて開催される予定。第36回報知映画賞 受賞一覧作品賞・邦画部門:『八日目の蟬』監督賞:園子温監督主演男優賞:堺雅人主演女優賞:永作博美助演男優賞:でんでん助演女優賞:宮本信子新人賞:砂田麻美監督作品賞 海外部門:『マネーボール』特別賞:新藤兼人監督、原田芳雄■関連作品:マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開大鹿村騒動記 2011年7月16日より全国にて公開© 2011「大鹿村騒動記」製作委員会一枚のハガキ 2011年8月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダスエンディングノート 2011年10月1日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011「エンディングノート」製作委員会阪急電車片道15分の奇跡 2011年4月29日より全国東宝系にて公開© 2011「阪急電車」製作委員会武士の家計簿 2010年12月4日より全国にて公開© 2010「武士の家計簿」製作委員会ツレがうつになりまして。 2011年10月8日より公開© 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会日輪の遺産 2011年8月27日より全国にて公開© 2011『日輪の遺産』製作委員会冷たい熱帯魚 2011年1月29日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開© NIKKATSU八日目の蟬 2011年4月29日より全国にて公開© 2011「八日目の蟬」製作委員会■関連記事:ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、新たな養子縁組を計画中?ベン・スティラー、次回主演作の通行人役をチャリティ・オークションで募集ブラッド&アンジー、息子・パックスの故郷ベトナムを家族で訪問ブラッド・ピット、若者に「常識を疑え」とメッセージ!ブラピ&アンジー揃い踏みに4,800人熱狂!一家で野球をやるならポジションは?
2011年11月29日アカデミー賞の特別賞を授与する第3回ガヴァナーズ賞授賞式が12日、ロサンゼルスで開催され、名誉賞を受賞したジェームズ・アール・ジョーンズが舞台出演中のロンドンから衛星中継で喜びを語った。80歳のジョーンズは『ボクサー』(’70)でアフリカ系アメリカ人としてシドニー・ポワティエに続くオスカー主演男優賞候補となった名優であり、『スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベイダーの声を務めたことでも知られている。アレック・ボールドウィンやグレン・クローズらの祝辞の後、舞台「ドライビング・ミス・デイジー」を上演しているロンドンのウェストエンドのウィンダム劇場でイギリスの名優、サー・ベン・キングズレーからジョーンズに名誉賞が贈られる様子が会場に衛星中継された。ジョーンズはスピーチで「俳優にとっての悪夢が、裸でステージに立ち、しかも自分の台詞を忘れてしまうことだとしたら、いまの私の状況はどう呼べばいいだろう?服は着ている。自分の話す言葉も分かっている。舞台袖からサー・ベン・キングズレーが現われてオスカー像を渡してくれる!これを俳優の夢精と呼ばずして何と言えばいいのか…。非常に光栄で、とても感謝しています。たまげています」と率直な表現で喜びを語った。名誉賞は『ゴッドファーザー』シリーズや『タクシー・ドライバー』などを手がけ、『アマデウス』(’84)でオスカー受賞経験もある89歳の特殊メイクアップアーティストのディック・スミスも受賞。人気司会者のオプラ・ウィンフリーは長年の功績と慈善活動を評価され、ジーン・ハーショルト友愛賞を受賞した。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO
2011年11月14日