シネマサンシャインおよびディノスシネマズが、6月1日(土)より鑑賞料金を改定することを発表した。今回の改定では、一般料金が2,000円に。グランドシネマサンシャイン池袋、ディノスシネマズ苫小牧をはじめ、18の全劇場が対象となっている。2024年6月1日(土)より料金変更一般料金:¥1,900→¥2,000公式サイトでは、「水道光熱費・人件費等諸経費の値上がり、為替変動による仕入れコスト上昇などの運営コストの増加が長期化している現状では現行の価格体系の維持が困難」と、今回の改定に至った経緯を説明している。(シネマカフェ編集部)
2024年05月09日「サッカー本大賞2024」授賞式行われ、優秀作品の表彰と各賞が発表された株式会社カンゼンが創設し、11回目を迎えた「サッカー本大賞2024」授賞式が、2024年4月24日に神田明神 明神会館で行われ、各受賞作品が発表された。結果は以下の通り。サッカー本大賞2024 各賞発表!【大賞&読者賞】『それでも前を向く』(朝日新聞出版)宮市亮(著)朝日新聞出版最新刊行物:書籍:それでも前を向く : 【特別賞】『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)島沢優子(著)オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉 - 竹書房 : 【名著復刊賞】『スタジアムの神と悪魔――サッカー外伝・〔改訂増補版〕』(木星社)エドゥアルド・ガレアーノ(著/文)/飯島みどり(訳)mokusei publishers : 【戦術・理論賞】『フットボールヴィセラルトレーニング無意識下でのプレーを覚醒させる先鋭理論[導入編/実践編]』(カンゼン)ヘルマン・カスターニョス(著)/進藤正幸(監)/結城康平(訳)フットボールヴィセラルトレーニング【導入編】 - 株式会社カンゼン : ※「読者賞」はフットボールチャンネル上での読者投票で最も得票数が多かった本に贈られる賞です。授賞された著者、翻訳者、出版社、関係者の皆様おめでとうございます!「サッカー本大賞2024」の優秀作品(発売日順)『戦術リストランテVII「デジタル化」したサッカーの未来』(ソル・メディア)西部謙司(著)戦術リストランテⅦ 「デジタル化」したサッカーの未来 : 『森保ストラテジーサッカー最強国撃破への長き物語』(星海社)五百蔵容(著)[新刊案内] 2023.02.09 | 森保ストラテジーサッカー最強国撃破への長き物語 | 星海社 : 『サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち-』(エクスナレッジ)ひぐらしひなつ(著)X-Knowledge | サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち- : 『スタジアムの神と悪魔――サッカー外伝・〔改訂増補版〕』(木星社)エドゥアルド・ガレアーノ(著/文)/飯島みどり(訳)mokusei publishers : 『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)島沢優子(著)オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉 - 竹書房 : 『もえるバトレニ モドリッチと仲間たちの夢のカタール大冒険譚』(ソル・メディア)長束恭行(著)もえるバトレニモドリッチと仲間たちの夢のカタール大冒険譚 : 『フットボールヴィセラルトレーニング無意識下でのプレーを覚醒させる先鋭理論[導入編/実践編]』(カンゼン)ヘルマン・カスターニョス(著)/進藤正幸(監)/結城康平(訳)フットボールヴィセラルトレーニング【導入編】 - 株式会社カンゼン : 『ドイツサッカー文化論』(東洋館出版社)須田芳正(著)/福岡正高(著)/杉崎達哉(著)/福士徳文(著)ドイツサッカー文化論 : 『モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ』(ソル・メディア)アレッサンドロ・フォルミサーノ(著)/片野道郎(著)モダンサッカー3.0「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ : 『それでも前を向く』(朝日新聞出版)宮市亮(著)朝日新聞出版最新刊行物:書籍:それでも前を向く : 『聞く、伝える、考える。〜私がサッカーから学び 人を育てる上で貫いたこと〜』(アスリートマガジン)今西和男(著)書籍「聞く、伝える、考える。〜私がサッカーから学び 人を育てる上で貫いたこと〜」 | 広島アスリートマガジン オンラインショップ : 【サッカー本大賞とは】良質なサッカー書籍が、日本のサッカー文化を豊かにする。2014年(平成26年)に設立された、サッカーに関する書籍を対象にした賞です。良い本はサッカーの見方を豊かにしてくれます。また、日本でサッカーがナンバー1スポーツになり、世界に誇れるサッカー文化を築いていくためには、高い志と情熱をもって作られた良質なサッカー書籍がもっともっと多く世に出て、多くの人に読まれて欲しいと思っています。サッカー本大賞の創設はそうした思いが出発点になっています。サッカー本大賞2024 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月24日ローソン・ユナイテッドシネマ株式会社が、横浜地区に新たな映画館「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」を4月26日(金)にグランドオープンすることが分かった。名称の“STYLE-S”は、特別(Special)で、とびきり(Superior)な体験を提供すると共に、観客の感性(Sensitivity)を刺激する空間で、洗練された(Sophisticated)音響(Sound)と、選りすぐり(Selected)の鑑賞席(Seat)で、素晴らしい(Sensational)鑑賞環境を提供する、ローソン・ユナイテッドシネマの次世代ブランド。「MARK IS みなとみらい」にオープンする同館では、大きな特徴のひとつとして、没入音響体験システム「FLEXOUND Augmented Audio TM」(フレックスサウンド)を導入。これは、フィンランドの拡張音響システム開発会社FLEXOUND TM社の特許技術による音響システムで、音と振動を発生させるスピーカーが内蔵された椅子を使用。椅子の枕や背部から発する音と振動により、身体全体で音を感じることができ、あらゆるジャンルの映画で臨場感のある映像体験ができる。世界各国の映画館で導入実績のあるシステムであり、同館では全12スクリーン全席(1,050席)にこのシステムを導入。これは、世界初の試みだ。またこのシステムは、入場料金がプラスされることはなく、通常の映画鑑賞料金で利用できる(※一部特別料金のプレミアムシートあり)。なお、オープンに伴い、劇場オープニングビジュアル、横浜を舞台にした新作映画『帰ってきた あぶない刑事』とのコラボビジュアルも完成した。「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」は4月26日(金)開業。『帰ってきた あぶない刑事』は5月24日(金)より公開。▼「ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい」劇場概要所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目5番1号開業日:2024年4月26日(金)スクリーン数:12スクリーン座席数:約1,050席(一部特別料金のプレミアシートあり、車椅子スペース含む)商業施設:MARK IS みなとみらい 5階 エンタテインメントフロア(シネマカフェ編集部)■関連作品:帰ってきた あぶない刑事 2024年5月24日より公開©2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会
2024年03月13日映画やテレビ、ラジオ、演劇を含めた業界の発展を促進し、新しい才能を発掘するために重要な役割を果たしている「シナリオ大賞」。数々の人気脚本家が、シナリオ大賞受賞後に飛躍している例は枚挙にいとまがありません。2023年11月、放送メディア文化の普及・発展及び国際的交流を通じて文化向上への貢献を目的として活動する日本放送作家協会 九州支部が主催する「第17回南のシナリオ大賞」の結果が発表され、永合弘乃(なごうひろの)氏が「Perfect Worldへようこそ」で見事、大賞を受賞しました。「毒島サチコ」の筆名で『DRESS』誌上での恋愛コラムが読者に支持されてきた、永合氏。鋭い洞察力と綿密なリサーチや取材に裏付けされたコンテンツにより読者の心を掴んでいますが、それだけでなく脚本家としてもその才能を発揮しており、その分野での今後の活躍も大いに期待されています。■永合弘乃(なごうひろの)の「Perfect Worldへようこそ」が大賞受賞永合さんの作品は、252編という多数の応募作品の中から厳選されたもので、その斬新な発想と緻密な物語構成が高い評価を受けました。「Perfect Worldへようこそ」は、現代社会の複雑さを巧みに描き出しながら、未来への希望と人間の可能性を問いかける内容で、読む者の心に深い印象を残す作品となっています。■作品情報オーディオドラマ永合弘乃:作タイトル:「Perfect Worldへようこそ」MP3 [15分47秒 / 14.4MB]〇出演久保大輔(劇団/池田商会)山本由貴富田文子木村亮子高本和子〇スタッフ録音:ワンナイン・サウンドプロデュース音響効果:柳 和人、坂本夏美音楽:井上サヤ演出:盛多直隆後援:日本脚本家連盟九州支部、日本脚本家連盟寺島アキ子記念委員会制作著作:一般社団法人 日本放送作家協会九州支部■永合さんの受賞コメント昨年、親友が福岡で結婚式を挙げました。披露宴に向かう電車の中、地元の女子高生が放った「なんしようと?」という言葉に強く惹かれ、この物語のヒロインは、博多に住む明るい少女にしようと決めました。そして、もうひとりの主人公として頭に浮かんだのは、少女と対極的な、生きることをあきらめた暗い男性でした。こうして出来上がったのが「Perfect Worldへようこそ」です。住んでいるところも、年齢も、全く違うふたりが、どうやって出会い、恋に落ちたのか。ラジオドラマで、物語に息が吹き込まれるのがとても楽しみです。この度は「Perfect Worldへようこそ」を大賞に選んでいただき、本当にありがとうございました。大賞に恥じぬよう、死ぬまで物語を書き続けます。■選考会の模様「Perfect World へようこそ」皆田氏(以下、敬称略):今時のテーマで面白くて好きです。ただ、なにかと説明コメントが多いのが欠点かな。サチコとヨージのことをもう少し描いて欲しかった。なぜ、この45のおじさんが引きこもりになったのかとか、そういうことを。面白い作品だから、人物のことが知りたくなるんですよね。松尾:話のモチーフは非常に好きです。タイムリーで時代が今の物語だと思いました。SFの要素もあるし・・・実際いるんですよね、こういう人が。この物語に共感する人もいると思います。ラジオドラマでどれくらいこの世界観を再現できるかなという面白さはあると思います。日高:バーチャルの世界を取り上げたというのが、今を感じさせていてそこは高評価です。ただ、好みの問題ですが、私はこの世界のような乾いた世界が好きではないというところはあります。私の評価としては、よくできているけど感動は出来なかったという感じです。町田:私の中では上位です。最終選考に残った作品の中でラジオでしか表現できない物語はこれだけです。「Perfect Worldへようこそ」から始まって「Perfect Worldを退会しました」で終わる流れのセンスの良さもいい。ここでしか生きられない人々を描いている点にも今を感じます。盛多:アバターの世界と現実の世界で25歳と45歳。23歳と15歳というふうに年齢が入れ替わっていくのも演出的には面白い。感動ポイントは、この女の子が亡くなっているという点です。物語としては高い評価です。ただ最初に出てくる『ライ麦畑でつかまえて』はもう使い古されている気がします。引用元URL:「第17回南のシナリオ大賞 選考会」■【書き下ろし】受賞記念作品「魅惑のタイム・トラベル」〇作品説明第17回「南のシナリオ大賞」を受賞した永合弘乃による、ちょっと奇妙な恋物語。 ゾクッとする結末をお届けします……。〈完璧な恋人に出会えました〉〈まるで、夢のデート。時間を忘れてしまう〉〈現実に戻れなくなりそう〉これが『魅惑のタイム・トラベル』に対するネットの評判だった。中には、ぞくっとするような官能的な口コミもある。【ご利用料金:1日1万円。完璧な恋人をご提供します『魅惑のタイム・トラベル』】いつもであれば、さらりとスルーするポップアップ広告。だけどこの日、サイトを訪れてしまったのは、私が恋人に不満を抱えていたからだ。〇公開日時▶︎前編:2月14日(水)20:00▶︎中編:2月21日(水)20:00▶︎後編:2月28日(水)20:002月14日以降、毎週水曜夜にお届け予定です!お楽しみに!!
2024年02月08日「第14回ananマンガ大賞」。’23年も例年通り準大賞に4作品を選出。今回はいずれも恋愛物語。主人公が男子や吸血鬼のマンガに、画風に度肝を抜かれる作品も!ふじもとゆうき『寿々木(すずき)君のていねいな生活』一見強面なのに、趣味は料理と手芸。“見かけによらない”純朴な高校生の、ピュアで優しい青春物語。主人公の寿々木くんは、理不尽な因縁をつけられがちな外見の高校1年生。ルックスとはかけ離れた内面ゆえに中学では辛い目に遭った彼が、高校で友人・春名と出会い、少しずつ自信をつけていく。一方彼が思いを寄せるのが、妹が通う保育園の桜子先生。実は彼女にも見た目とは全く違う“裏の顔”が…。1巻の終わり、中学時代の友人と再会するシーンでの、春名の優しさ溢れる行動は胸に刺さります。1巻693円/白泉社©ふじもとゆうき/白泉社雁 須磨子『ややこしい蜜柑たち』三角関係の次はストーキング?!面倒くさい性格の男女が繰り広げる、思考が読めないカオスなラブストーリー。同性の親友・初夏に執着した結果、初夏の彼氏・白柳を寝取ってしまった美人の清見。初夏との距離感はバグり、さらに白柳とは急接近。そしてすべてを知った初夏は姿を消した…。5年後、仕事の現場で清見と白柳が再会するが…。タイトルどおり、ややこしい人たちが続々登場。キャラクターたちの思考が良い意味で謎すぎて、気がついたら読んでいる自分も恋愛の渦に巻き込まれている、そんな感覚の作品。1~2巻814円~/祥伝社©雁須磨子/祥伝社 FEEL COMICS鈴木ジュリエッタ『推しに甘噛み』オタ活のために日本にやってきた、純度100%のアニオタ吸血鬼女子。なんと隣人が推しにそっくりな男子だった!!30年引きこもりだった吸血鬼のヒナは、日本で放送されている吸血鬼アニメに夢中になり、日本で一人暮らしをすることに。いざ暮らし始めたら、隣に住む甘夏くんが推しのアニメキャラ・マオくんにそっくり!!が、中身は超絶毒舌キャラで、「アニオタ?キメェ!」とヒナに毒づきまくり。でも、なにかとヒナを助けてくれる甘夏くん。この気持ちは推しへの思い?それとも甘夏くんへの恋心…?1~3巻各528円/白泉社©鈴木ジュリエッタ/白泉社嵐田佐和子『キラキラとギラギラ』可憐なヒロインが転校してきた学校は、生徒が全員劇画調というびっくり環境。画風が違う幼馴染みの彼との恋、どうなる!?主人公の姫路ルルが煌々学園から転入した獄門高校は、生徒全員が劇画調のルックス&しかもこの時代なのに、クラスには番長がいる。しかしその番長、もしかしたらルルが10年前に好きだった、幼馴染みの極楽寺くんかもしれない!?ストーリーはちょっと古風な純情恋愛物語なのですが、荒ぶる劇画調の作画が令和にはとにかく新鮮で、出てくるキャラも強烈。ページをめくる手が止められない!1~2巻748円~/KADOKAWA©嵐田佐和子/KADOKAWA※『anan』2023年1月3日‐10日合併号より。写真・土佐麻里子多田 寛(by anan編集部)
2023年12月31日anan的年末の恒例企画、マンガのお祭りがやってまいりました!編集部が独断で選ぶ大賞の発表です。「第14回ananマンガ大賞」に輝いたのは、『太陽よりも眩しい星』です。河原和音『太陽よりも眩しい星』自分より小さかったあの子が、成長し、小学校から好きなこの気持ち、高校で、どうなる?今回の大賞作品は、これぞ王道の少女マンガ、な名作。大人の女性におすすめの、旬なマンガを紹介する「ananマンガ大賞」ですが、ありがたいことに14回目を迎えることに。大賞の選考基準は、(1)ラブストーリーであること、(2)現在連載中であること、(3)カッコいい恋の相手、または主人公が出てくること、(4)読んだ後に前向きな気持ちになれること、の4つ。この基準に照らし合わせ編集部のマンガ好きスタッフが厳正に審査をした結果、今回の大賞は河原和音さんの『太陽よりも眩しい星』に決定!雑誌『別冊マーガレット』で連載中のこの作品は、大きな体に繊細なハートを持つ主人公の女の子と、小学校時代から思いを寄せている男の子との、初恋ストーリー。幼馴染みの男子がいつの間にか超絶イケメン&モテ男になっていた…という、意外とみんな経験している設定で、物語が始まります。作品の魅力を、4つのポイントで解説1、出会いは小学校の入学式。牛乳嫌いな男の子・神城に、主人公の朔英は一目惚れ。朔英が「私が飲んであげるよ」と言うと、神城は満面の笑顔に。それを見た瞬間に、朔英の片思いは始まった。それ以来6年間同じクラスで机を並べ、一緒に勉強したり、遊んだり。体の小さな神城を、朔英は何かと気遣う。2、密かに好きだった神城が、今や身長183cmのイケメンに!中学でも、進学した高校でも、クラスや学年を越えモテており…。男子と女子、小学生時代は仲良しでも、中学では距離ができるもの。その上、小さかった彼は、今や学校中の女子がキャーキャー言う存在に。自分だけの推しだったのに、大スターになってしまったみたいな気分。切ない…。3、朔英は昔から“大柄&頑丈な女子”。でも心は繊細で、傷つくことも多い。神城が朔英を気遣うのは、ただの優しさ? それとも…?なんと二人、同じ高校へ進学。当然神城は女子から大人気。神城に好きな人がいると聞いた朔英は片思いを諦め距離を取ろうとするが、「大事な友達だから離れるのは寂しい」と神城。え、思わせぶりなの、なんなの?!4、朔英の仲良し、翠と美織。性格は三人三様、そのやりとりが、とにかくかわいい&楽しい。K‐POPのアイドルのようなかわいいルックスの翠ちゃんと、クールでマイペースな美織。そこに控えめ&気遣いの朔英が加わった仲良し3人組の友情は、随所に尊いやりとりがあり、大人が読んでも胸がキュンとします。河原和音『太陽よりも眩しい星』小学生の時から体が大きく、平均より頑丈だった岩田朔英。1年生の時に出会ったか弱くて小さな神城光輝に、それ以来ずっと片思い中。中学で背が伸びてイケメンになった彼と、同じ高校に進学するが…。数々の名恋愛マンガを描いてきた作者の最新作。1~7巻484円~/集英社©河原和音/集英社かわはら・かずねマンガ家。1991年に『別冊マーガレット』にて読み切りでデビュー。代表作に『高校デビュー』『青空エール』など。『俺物語!!』の原作者(作画・アルコ)としても知られる。※『anan』2023年1月3日‐10日合併号より。写真・土佐麻里子多田 寛(by anan編集部)
2023年12月28日毎年世間から注目を集める、ユーキャンが主催する『新語・流行語大賞』。2023年は、『Twitter』の変更後の名称である『X』や、アーティスト名や曲名など、同年を彩った流行語が30項目ノミネートされていました。新語・流行語大賞にノミネートされた30項目が公開に!世間を賑わせた『あの人の言葉』も同年12月1日、ついに2023年の年間大賞が発表。見事1位に輝いたのは…『アレ(A.R.E.)』でした!『アレ』とは、プロ野球チーム『阪神タイガース』の岡田彰布監督が、ファンや選手が優勝をいい意味で意識しないよう表現した言葉。『アレ=優勝』を目指して戦い、見事優勝を果たした『阪神タイガース』の勇姿に、多くの人が心を動かされたでしょう。2023年、プロ野球の阪神タイガースが日本シリーズを制し1985年以来38年ぶり2度目の日本一となった。秘訣は「アレ」だ。今年のタイガースはチームスローガンを「A.R.E.(えーあーるいー)」とし、「アレ=優勝」への強い決意を表明した。そして日本シリーズでの優勝インタビュー、岡田彰布監督は「何とか達成できたので。アレのアレを」と話し敵地京セラドーム大阪も沸きに沸いた。岡田監督の言葉の力は人を動かす。四球を安打と同等の査定とし「四球を選べ」の言葉どおり四球数は12球団トップを記録、正力松太郎賞選出理由の一つともなった。日本シリーズ第1戦では対オリックス山本由伸投手攻略法「低めを打て」で見事勝利する。本質をついた飾らない昭和の野球人的な率直な話ぶりに、タイガースファンはすぐさま反応、「そらアレよ」「そらそうよ」「そらセーフよ」などの「そら〇〇」タオルを振って球場を盛り立てた。関西対決となったのは59年ぶり2度目。「アレ」効果で関西ダービーの熱戦は関東にまで熱く届いた。「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン 新語・流行語大賞ーより引用トップテンには、首振りダンスが若い世代に人気の4人組ダンスボーカルユニット『新しい学校のリーダーズ』や、好意を寄せる人に突然冷める『蛙化現象』などがランクイン。そのほかに選ばれたのは、以下の通りです。・OSO18/アーバンベア・生成AI・地球沸騰化・ペッパーミル・パフォーマンス・観る将・闇バイト・4年ぶり/声出し応援・I’m wearing pants!(選考委員特別賞)流行語大賞の発表に、「まさか大賞とは!岡田監督、おめでとうございます」「そらそうよ!」「予想通り…!」といったコメントが上がっていました。優勝を果たすだけでなく、流行語大賞でも1位に輝いた、岡田監督率いる『阪神タイガース』。来季の活躍にも、期待が高まりますね![文・構成/grape編集部]
2023年12月01日「『現代用語の基礎知識』選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞が、「アレ(A.R.E.)」に決定した。選手が優勝を意識しないようにという配慮から生まれた「アレ」という表現。「A.R.E.」は今年、プロ野球日本一となった阪神タイガースのチームスローガンで、同賞では「本質をついた飾らない昭和の野球人的な率直な話しぶり」で、ファンを沸き立てたことを評価した。1日、都内で行われた表彰式に登壇した阪神の岡田彰布監督は「オリックスでも使っていたんですけど、そのときはほんまに話題にならなかったです(笑)」と笑いを誘いながら、“A.R.E.”という表記について、「最終的には嫁さんが考えてくれたんです。それをちょっとアレンジしました」と明かした。トップテンには「アレ(A.R.E.)」のほか、「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」「OSO18/アーバンベア」「蛙化現象」「生成AI」「地球沸騰化」「ペッパーミル・パフォーマンス「観る将」「闇バイト」「4年ぶり/声出し応援」を選出。また、とにかく明るい安村の「I’m wearing pants! (アイム・ウェアリング・パンツ)」が、選考委員特別賞に選ばれた。○■「『現代用語の基礎知識』選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート30語・I’m wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)・憧れるのをやめましょう・新しい学校のリーダーズ/首振りダンス・新しい戦前・アレ(A.R.E.)・頂き女子・X(エックス)・エッフェル姉さん・NGリスト/ジャニーズ問題・オーバーツーリズム・推しの子/アイドル・OSO18/アーバンベア・蛙化現象・5類・10円パン・スエコザサ・性加害・生成AI・地球沸騰化・チャットGPT・電動キックボード・2024年問題/ライドシェア・ひき肉です/ちょんまげ小僧・藤井八冠・ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー・別班/VIVANT(ヴィヴァン)・観る将・闇バイト・4年ぶり/声出し応援・Y2K
2023年12月01日「ユナイテッド・シネマ金沢」では、ユナイテッド・シネマでは9か所目、北陸3県(富山県・石川県・福井県)では初となるIMAXを12月22日(金)に導入することが決定した。今回導入するのは、IMAX社の最新鋭テクノロジー「IMAXレーザー」。革新的な4Kレーザー投影システムを採用し、レーザー光源により、より鮮やかで明るく、深みあるコントラストの超高解像度映像を実現。従来とは一線を画す、劇的な映像体験をもたらす。さらに音響面では、これまでの水準を超えるダイナミックレンジと、高密度サウンドを実現する最新の12chサウンドシステムを採用し、圧倒的な臨場感で客席を包む。針が床に落ちる小さな音から、お腹に響くような火山の噴火音まで、リアルに再現する。なお、IMAXレーザーは「SCREEN 5」に導入される。(シネマカフェ編集部)
2023年11月21日「ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2024」が、2024年2月に名古屋・東京・大阪・福岡の全4都市で開催される。「ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2024」全国4都市で開催シネマコンサートとは、大スクリーンでの映画上映に合わせて、音楽パートをオーケストラが生演奏するという新感覚のハイブリッドコンサート。映画のセリフや効果音はそのままに、大迫力の生演奏を通して新たな映画の世界が楽しめる。ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』2017年に日本公開された『ラ・ラ・ランド』は、アカデミー賞6部門、ゴールデングローブ賞7部門、グラミー賞2部門など、数々の賞を総なめにしたミュージカル映画。クラシカルなミュージカル映画の要素は踏襲しつつ、“必ずしも全てがうまくいくわけではない”という普遍的なメッセージを、女優志望のミア(エマ・ストーン)とジャズミュージシャンのセバスチャン(ライアン・ゴスリング)の甘く切ない恋を通して描いた名作だ。作曲者のジャスティン・ハーウィッツが来日し指揮を担当同作で音楽を担当したのは、ハーバード大学在学中のデイミアン・チャゼル監督と同級生でもあったジャスティン・ハーウィッツ。チャゼル監督の出世作となった『セッション』や本作『ラ・ラ・ランド』のほか、続く『ファースト・マン』『バビロン』など全作品で作曲を手がけており、多くの権威ある賞を獲得している。今回の公演では、作曲者のジャスティン・ハーウィッツが実際に来日。自らがタクトを振り、国内屈指の名門オーケストラである東京フィルハーモニー交響楽団にジャズ・アンサンブルが加わった演奏陣を指揮する。開催概要「ラ・ラ・ランド シネマ・コンサート2024」■名古屋公演日時:2024年2月8日(木)18:00開場/19:00開演会場:名古屋国際会議場 センチュリーホール■東京公演日時:・2月10日(土) 15:30開場/16:30開演・2月11日(日) 12:00開場/13:00開演会場:東京国際フォーラム ホールA■大阪公演日時:2月12日(月・祝) 15:30開場/16:30開演会場:オリックス劇場■福岡公演日時:2月13日(火) 18:00開場/19:00開演会場:福岡サンパレス コンサートホール上映作品:『ラ・ラ・ランド』(2017年日本公開)/英語上映・日本語字幕付き音楽:ジャスティン・ハーウィッツ(作曲)上演時間:2時間32分(休憩20分込)コンサート出演:指揮:ジャスティン・ハーウィッツ演奏:東京フィルハーモニー交響楽団※映画キャスト・シンガー・ダンサーは出演しない。<チケット>チケット料金(税込/全席指定):S席 11,000円、A席 8,800円※3歳未満は入場不可。チケット先行販売(先着):2023年11月9日(木)13:00〜11月15日(水)18:00チケット一般発売:2023年11月18日(土)10:00〜(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. and related companies. All Rights Reserved.
2023年11月12日全12席の映画館とレストランが融合した新しいエンタメを提案する「モンキーシネマレストラン」が、今年4月、大阪・大国町にオープンした。いつでもどこでも映画を観られる時代だからこそ、独自にセレクトしたここでしか出会えない映画をスクリーンで鑑賞してもらいたい、そして、厳選された松阪牛を中心にした無国籍料理やお酒を、映画の余韻に包まれながらゆっくり楽しんでもらいたい、というコンセプトでスタートしたお店だ。店内には海外の映画スターや映画監督の肖像画が飾られ、隠し扉を開けると映画館へとつながる通路が現れる仕掛けになっている。レストランのメニューは、タコスやフライドチキンライスをはじめ、この店の一番人気メニューであるA5松阪牛を使ったモンキーステーキなど、アメリカンダイナーを思わせるメニューが並ぶ。このお店のシェフが、『ニワトリ★スター』などを手掛けた映画監督でもある、かなた狼だ。ここ5年ぐらいの間の映画館を取り巻く状況の変化やミニシアターの苦境を間近に見たことで、映画作りの一環として、新しい映画の在り方を模索する中で、ここでしか観られない作品を上映するとともに、上映機会の少ないインディーズ作品のサポートなどをする、映画館を併設したレストランを思いついたそう。レストランには、映画を観ることは、その映画について語り合う時間も含まれているという、かなたの思いが込められ、「映画を観た後には、安くて美味しいものを食べて飲んで語り合ってほしい」と語った。それも、『ニワトリ☆フェニックス』を撮影した三重県での地元の方との交流が縁で、松阪牛を直接安く仕入れることができたと言うから驚きだ。かなたも元料理人という経歴から、レストランで腕を振るう機会もあり、その際には映画を観たお客さんと映画について話すことを楽しみにしているそう。また、レストランの上階が民泊になっていることから外国人のお客さんも多く、英語字幕版の上映が喜ばれているそうだ。今後は、『ニワトリ☆フェニックス』撮影時の裏側を映した新作ドキュメンタリー『GLIMPSE(グリンプス)』や日本で上映されていない短編作品などの上映も手掛けていきたいとのこと。現在、映画は週末に『神在月のこども』と『ニワトリ☆フェニックス(MCR Ver.)』を上映。平日も、要相談で上映可能とのこと。予約は公式サイトから。「モンキーシネマレストラン」大阪府大阪市浪速区大国3-1-15 Wolf Pack Apartment1階取材・文・撮影:華崎陽子
2023年11月12日anan秋の「カラダにいいもの大賞2023」が始まりました。ここでは、見事グランプリに輝いた商品を紹介します!【ふんばるず】見た目以上に効果があります。お腹アプローチで背筋スッキリ!?ほのぼのとしたルックスで、可愛さをアピールするぬいぐるみたちが、2023年秋のグランプリに決定です!決め手は、座っている時の美姿勢をサポートしてくれる、献身的なその働きっぷり。肩や首のコリ、腰痛、だるさ、冷え、むくみ、胃腸不良、PMS…。誰にでも一つは思い当たる不調の原因は、悪い姿勢からくる血流の悪化です。特に座り時間が長い人にとって、姿勢矯正は不調改善に欠かせないテーマ。骨盤を立てて座れる矯正椅子なども話題になりましたが、「ふんばるず」が画期的なのはお腹側からのアプローチ、という視点。さらに、その絶妙なフォルムと大きさです。ちょっと猫背な独特のフォルムは、デスクとあなたのお腹の間にしっかりハマります。ぬいぐるみの中には芯になるクッションが入っているので、潰れることなくあなたを支えてくれ、ぬいぐるみを落とさないようしっかり挟み込めば、自然と姿勢が整うという仕組み。作業の邪魔にならない、ちょうどいい大きさなのもポイントです。優しい触り心地だからストレス解消にも役立ち、ナマケモノにアザラシ、ハリネズミのほか、あなたの相棒にふさわしい動物が勢ぞろい。殺伐としたオフィスに“美姿勢”と“和み”をもたらす、お仕事時間の必需品です。ふんばるず 各¥2,970(Lサイズ)ドリームズオンラインショップトップス¥7,500パンツ¥12,800(共にルルレモン TEL:0800・080・4090)※『anan』2023年11月8日号より。写真・多田 寛スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・浜田あゆみモデル・メイ・パクディ(スペースクラフト)文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年11月02日京都シネマと自主上映や配給などを行うグッチーズ・フリースクールが、月に一度の映画上映イベントを行う「きょうとシネマクラブ」を発足し、毎月1週間限定で、未公開映画や視聴困難な作品でありながら、こんな時代だからこそ見たい映画を上映。12月8日(金)から開催される第1回イベントでは「女性と映画」を特集する。-きょうとシネマクラブについて-コロナウイルスの感染拡大などによる映画観劇人口の減少や、様々な時代の変化でミニシアターの経営はますます苦しくなり、また、知名度が低い映画や小規模な作品は、その内容にかかわらず、上映される機会がだんだんと減っている現在。そんな厳しい状況だからこそ、映画館の個性を活かした独自のプログラムとミニシアターならではのチャレンジングな企画を始めようと思い立ち、京都シネマとグッチーズ・フリースクールがタッグを組んで「きょうとシネマクラブ」を発足。規模や知名度、新作、旧作にこだわらず、いまこそ見たい映画作品を上映し、これまであまり語られることのなかった、あるいは途切れてしまった映画の可能性を楽しく考えていく、そんなシネマクラブを目指す。『ガールフレンド』そんな「きょうとシネマクラブ」の第1回目の特集は「女性と映画」。女性監督の作品だけでなく、女性と関連が深いサブジャンル映画も公開する。12月8日-12月14日『ラブレス』『ハート・ロッカー』で史上初の女性アカデミー賞監督賞受賞者となったキャスリン・ビグロー監督(モンティ・モンゴメリーと共同監督)の長編映画デビュー作品かつ、『アメリカン・サイコ』『スパイダーマン』でお馴染みのウィレム・デフォーのデビュー作を日本劇場初公開。現代アーティストと映画監督の2つの顔を持つビグロー監督にとって、本作『ラブレス』はアートの世界と映画製作のギャップを埋めるつなぎのようなものだったと後のインタビューで語っている。1959年のアメリカ南部の閉鎖的な田舎町を舞台に、突然現れたヴァンスたちという異分子が、住民たちの平凡な日常に不穏な緊張感を漂わせていく様子が描かれる。ウィレム・デフォーは主人公ヴァンスを演じている。不良バイカー集団のリーダーとして強い男性像を演じながら、内面の動揺を繊細に演じた。凶暴性と繊細さを合わせ持ち、独特の色気を放つ(悪としての)キャラクターはその後のウィレム・デフォーの代表的な特徴の1つとなり、『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)や『L.A.大捜査線/狼たちの街』(1985)でも圧倒的な存在感を示すこととなった。町の娘テレナ役のマリン・カンターはどこか影のある少女を好演。その後、ロバート・ダウニー・Sr監督のコメディ作品『ストレンジ・ピープル』(1990)への出演を最後に俳優を引退。本作は数少ない出演作の1つとなった。1月5日-1月11日『青春がいっぱい』全寮制カトリック女子校を舞台とした思春期にある女性の心の機微を描いた『青春がいっぱい』。監督のアイダ・ルピノは多くのTVシリーズと映画で監督を務め、女性として史上2人目の監督組合入りを果たした。1930年代にイリノイ州シカゴ近郊のカトリック校で過ごした自身の高校時代を描いた、ジェーン・トラヒーの1962年のベストセラー「Life with Mother Superior」が原作。入学当初は修道女たちがなぜその道を選んだのか理解ができないメアリーだったが、彼女たちの愛や寛大さ、献身の心に触れ次第に感化されていく様子が描かれる。ヘイリー・ミルズは、豊かな感情表現で思春期の微妙な心の変化を瑞々しく演じた。アカデミー賞子役賞を受賞するなど、それまでは子役スターとしてディズニー映画への出演が多かったヘイリー・ミルズにとって、本作はコメディ俳優としての出発点となった。修道院長役のロザリンド・ラッセルは、ゴールデン・グローブ賞を5回、トニー賞を受賞するなど映画と舞台の両方で活躍した俳優。自身もカトリック学校に通った経験をもち、厳しくも愛のある修道院長を好演している。2月『ガールフレンド』ミシェル・ウィリアムズがお気に入り映画のひとつとして挙げ、都会派女性映画として伝説的な作品として名高い『ガールフレンド』。ニューヨーク出身の監督・俳優であり、フリーランスのカメラマンとしても活躍、数多くのドキュメンタリーの製作を手掛けたクローディア・ウェイル監督による本作は、グレタ・ガーウィグやレナ・ダナムなど多くの女性映画製作者らに多大な影響を与え続けている。ヴィッキー・ポロンとの共同脚本は、ウェイル監督自身の体験に基づくもの。自身もカメラマンとして活動していた時期があるなど、主人公スーザンと重なる点も多い。夢を追いかけながらも、周りの同年代女性の成功や結婚が気になってしまう揺らぐ心の内をリアルに描いている。資金不足のために完成までに3年の月日を要するなど製作には困難が伴ったが、公開後は女性の友情や大都会で成功を夢見る若い女性をテーマとした作品の先駆けとして高い評価を得る。1978年、本作はロカルノ国際映画祭で銅豹賞(最優秀女優賞)、トロント国際映画祭でピープルズ・チョイス賞を受賞した。1979年、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞でダヴィッド特別賞を受賞。同年、ゴールデン・グローブ賞と英国アカデミー賞にもノミネートされた。3月『天使の復讐』『プロミシング・ヤング・ウーマン』を彷彿とさせる、レイプリベンジもののカルト作品。監督はニューヨーク・ブロンクス出身の鬼才アベル・フェラーラ。性犯罪の被害者となった主人公が男への復讐を果たしていく。当初は自分を守るために仕方なく殺人を犯す主人公であったが、徐々に殺しへの強い意志をもって街に繰り出すようになる。その姿は男を殺すという使命を背負った戦士を思わせる。内面の変化を表すように、気弱で化粧っ気のなかった主人公が、バッチリと化粧をして刺激的な服装に身を包んだ姿は、まるで別人のような美しさを放つ。また、自らの正義を果たすために殺人をも犯してしまうという人物像は、本作がインスパイアを受けているとされる『狼よさらば』(1974)、『タクシードライバー』(1976)に共通している。エキゾチックな顔立ちで独特な存在感を示すゾー・タマリスは当時17歳で、本作がデビュー作。彼女はフェラーラ監督の実生活のパートナーでもあり、俳優のほかに音楽家・政治活動家としても活動していたが、その後、深刻な薬物中毒となり、37歳という若さでこの世を去った。作品には劇場公開時に厳しい批評が多かったものの、現在ではアンダーグラウンドやインディペンデント映画のファンの間で高く評価されている。「きょうとシネマクラブ」第1回「女性と映画」は12月8日(金)より京都シネマにて上映。料金:1,500円※サービスデー適応外(シネマカフェ編集部)
2023年10月23日ユナイテッド・シネマ株式会社は、グループ42番目のシネマコンプレックスとして「ユナイテッド・シネマ みなとみらい」(仮称)を「MARK IS みなとみらい」に2024年春、開業する。「MARK IS みなとみらい」は、開業10周年というアニバーサリーイヤーを迎え、大規模リニューアルを実施。その集大成として、5階のエンタテインメントフロアに横浜市で初出店となるユナイテッド・シネマの映画館が誕生する。ファサードイメージ同館では、12スクリーン/約1,100席を有し、最新鋭の機器で迫力ある映像・音響が楽しめることに加え、驚くような臨場感ある演出で新しい映画の楽しみ方を提供する。「ユナイテッド・シネマ みなとみらい」(仮称)はMARK IS みなとみらい5階にて2024年春、開業予定。(シネマカフェ編集部)
2023年10月03日ハースト婦人画報社が運営するELLE Japon(エル・ジャポン)は9月28日、平野紫耀さんが表紙を飾る「『エル・ジャポン』11月号 平野紫耀特別版」を発売します。19日からは、各ネット書店にて予約を受け付けています。同誌では、初登場となる平野さんの特集を通常版より増ページで展開。表紙でも、これから歩む未来を見つめているかのような平野さんの眼差しが印象的な一枚を迎えています。特集では、平野さんにとって“憧れのブランド”であるという「ルイ・ヴィトン」を着用したファッションポートレートと独占インタビューを9ページにわたり掲載。端正なジャケットや鮮やかなニットなど、同ブランド最新のLV FALL コレクションを着こなした平野さんの姿が公開されています。インタビューでは、現在・今後の活動に対する想いが“熱くまっすぐな言葉”で語られています。発売日には、平野さんのファッション性を引き出したスペシャル動画や、同誌とは異なるアナザーインタビュー、さらに撮影の舞台裏写真を「エル デジタル」やエル公式SNSにて公開予定とのこと。ファンにはたまらない一冊です。気になる方はぜひ書店でチェックしてみてくださいね。■書誌概要書誌名:『エル・ジャポン』11月号 平野紫耀特別版発売日:2023年9月28日(木)価格:880円販売書店:全国の書店、各ネット書店、ELLE SHOP※表紙と平野さんが登場する特集以外は通常版と同じ内容です。ELLE JAPON November 2023 photo YUSUKE MIYAZAKI(sept)(フォルサ)
2023年09月22日実写版の『リトル・マーメイド』に、“アニメーション版アリエル役”を演じたジョディ・ベンソンがカメオ出演していることが分かった。ディズニー創立100周年の今年、実写映画化し劇場大ヒットとなった『リトル・マーメイド』のMovieNEXと4K UHD MovieNEX、さらに、実写版とアニメーション版を1つに収めた豪華デジパック仕様『リトル・マーメイドMovieNEX コレクション(期間限定)』が9月20日(水)に発売される。この度解禁となったのは、アニメーション版アリエル役のジョディ・ベンソンのカメオ出演と、“アリエル”と“フォーク”にまつわるエピソードについてのボーナス・コンテンツの一部。本映像では、アリエルが人間界で初めて外出する市場の人々の中に、アニメーション版『リトル・マーメイド』でアリエル役を演じたジョディ・ベンソンも登場している。監督のロブ・マーシャルと親交のあったベンソンは、カメオ出演を依頼されて快諾したとのこと。彼女が演じる市場の女性は、「アニメーション版でもおなじみの“フォーク”をアリエルに渡す」という重要な役割を果たしている。このフォークが象徴する意味について「単なる面白い場面じゃなく、メッセージが含まれてる。“アリエルを分かってるでしょ”ってね」とベンソンは語る。アニメーション版とも深い関わりのある“フォーク”についてのエピソードを含む、貴重なメイキング映像となっている。■ハリー・ベイリー、アニメーション版『リトル・マーメイド』の思い出を語る!「アニメーションの『リトル・マーメイド』を観ていた頃のことを覚えていて、アリエルになったつもりで泳いだり歌ったりしていたけれど、彼女を本当に演じられる日がくるなんてまるっきり考えたことすらありませんでした。人魚になるっていうのは、神話と美しい生き物と正真正銘の自分自身が混在しているから特別感があるし、だからこそあれほど多くの子供たちがこのキャラクターに反応してるんだと思います。<よし、私も自分自身でいれば、こういうマジカルな存在になれるんだ。今の私自身が特別なんだ>って感じにね。私はそこに強く共感したのです」。『リトル・マーメイド』MovieNEXは9月20日(水)より発売、デジタル配信開始(レンタル)。『リトル・マーメイド』デジタル配信中(購入)/9月20日(水)MovieNEX発売© 2023 Disney発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン(シネマカフェ編集部)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年09月07日キノシネマ(kino cinéma)は、新たな映画館「キノシネマ 新宿」を、新宿文化ビル内に2023年11月16日(木)にオープンする。東京23区内に初の「キノシネマ」「キノシネマ 新宿」は、キノシネマの東京23区内初の映画館。2019年4月開業の「キノシネマ 横浜みなとみらい」をはじめ、「キノシネマ 立川髙島屋S.C. 館」、「キノシネマ 天神」、「キノシネマ 神戸国際」に次ぐ5番目の映画館となる。2スクリーン、邦画・洋画問わず多彩な作品を上映館内には2スクリーンを備え、総座席数は347席となる。キノフィルムズの配給作品に加え、若者、大人、子供、ファミリーと様々な人が楽しめる多彩な映画作品を、邦画・洋画問わずに上映していく。オープニング作品に『正欲』『PERFECT DAYS』など「キノシネマ 新宿」のオープニングを飾る上映作品は、最愛の妻を奪われた男と生後17か月の息子の感動の実話を描く『ぼくは君たちを憎まないことにした』、朝井リョウの原作小説を稲垣吾郎・新垣結衣出演で実写映画化した『正欲』。加えて、『アバウト・タイム』製作陣による新たな愛と人生のガイドブックムービー『きっと、それは愛じゃない』、ヴィム・ヴェンダースが監督を務め、主演に役所広司を迎えた『PERFECT DAYS』もオープニング作品として上映される。【詳細】キノシネマ 新宿オープン日:2023年11月16日(木)住所:東京都新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル 4階、5階シアター:1(292席 車椅子2席)、2(52席 車椅子1席)アクセス: 東京メトロ丸ノ内線・副都心線「新宿三丁目」駅B2 出口より徒歩1分■オープンニング作品・11月16日(木)公開『ぼくは君たちを憎まないことにした』『正欲』・12月15日(金)公開『きっと、それは愛じゃない』・12月22日(金) 公開『PERFECT DAYS』
2023年09月02日エル・ファニング主演の配信ドラマシリーズ『THE GREAT〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』がキャンセルされた。アメリカで同シリーズを配信するHuluの決断。アメリカでは今年5月に第3シーズンが配信されたが、第4シーズンは作らず、このまま終わる。ファニングは昨年のエミー賞でコメディシリーズの主演女優部門、ニコラス・ホルトは主演男優部門に候補入り。いずれも受賞を逃したが、衣装部門で受賞した。今年のエミー賞にも衣装部門で候補入りしている。ファニングの最近作は、『選ばなかったみち』。次は姉ダコタと姉妹を演じる『The Nightingale』を製作する予定。文=猿渡由紀
2023年08月31日時代に先駆けて現在主流のデジタルシネマにフォーカスし、国内外の映画界の新たな才能を発掘してきた《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023》が、23日にクロージング・セレモニー(表彰式)を迎え、各賞が発表された。世界各国の秀作が顔を揃えることで知られる本映画祭のメイン・プログラム「国際コンペティション」部門の最高賞となる最優秀作品賞を受賞したのは、シリア映画『この苗が育つ頃に』。トルコ出身のレーゲル・アサド・カヤ監督が見事に栄冠に輝いた。『この苗が育つ頃に』レーゲル・アサド・カヤ監督トルコ出身のカヤ監督がシリアに移り、撮影監督や編集、俳優としても携わった本作は、さまざまな制限がかかる中、シリア北部のロジャヴァ地域の映画制作者たちのコラボレーションとして完成させたという。俳優には演技未経験のアマチュアを起用し、バイクでヨーグルト売りに街に出た父と娘が自宅のある村に戻るまでの1日を丹念に描写。シリアの田舎町で暮らす市井の人々の日常をシンプルに見つめる。その一方で、何気ない日々から希望や平和へのメッセージも込められた1作となっている。国の情勢が予断を許さない状況もあって来日が叶わなかったカヤ監督はビデオメッセージを寄せ「最優秀作品賞を受賞したこと、大変嬉しく思います。 映画祭の皆さんにお礼を申し上げます。また、日本の人々、素晴らしい観客の皆さんに感謝いたします」と謝意を述べると、続けて「シリアのクルディスタン地域ロジャヴァのコミュニティで、制作された戦争の物語が日本に届きました。私たちにとって最高の喜びです。カメラと物語を通して、私たちの声を世界に届けようとしています。自由で平等な世界を手に入れようと闘っています。この思いと目的のために、この賞を、戦争が終わった時の素晴らしい日に捧げたいと思います。また、自由と平等のために闘っている人々に捧げます。そして、戦争で命を失った世界中の子どもたちにも捧げたいです。このような賞をいただき、本当にありがとうございます。映画祭で、皆さんと私たちの思いを共有できたことを嬉しく思います。クルディスタン、シリアから、私たちの声を日本に送ることができました。受賞に関わらず、私たちにとって これが最も大切なことです。シリアのクルディスタン地域ロジャヴァより、日本の皆さんに思いと愛を送ります」と語った。本作について国際コンペティションの審査委員長を務めた映画プロデューサーの豊島雅郎氏は、くしくも今回賞を分け合うことになった4作品にまず審査は絞られ、その上でほかの審査員である映画プロデューサーの明石真弓氏、同じく映画プロデューサーのパトリス・ネザン氏ともにイチ押しの作品が実は『この苗が育つ頃に』だったと語り、満場一致での最高賞だったことを明かした。国際コンペティションの審査委員長の豊島雅郎氏続けて豊島氏は「通常の外国映画はセールス会社を介して映画祭にエントリーすることが通常。その中で、本作についてはカヤ監督本人が自らエントリーをしてきたと事務局から聞いている。また、このSKIPシティ映画祭から世界へメッセージを届けたいという監督の強い意志もあったと聞いています。この映画祭が見出した、これから世界に出ていくであろう作品であり、監督の才能であると思っています。まさにSKIPシティ映画祭がみつけた新しい才能として、みなさんとこの作品のこと、監督のことを応援できたらと思います。この作品をこの映画祭から世界に発信できることを誇りに思っています」とメッセージを寄せた。一方、もうひとつの主要賞である監督賞は『僕が見た夢』のパブロ・ソラルス監督が手にした。パブロ・ソラルス監督は2018年に本映画祭に『家(うち)に帰ろう』(※映画祭上映タイトルは『ザ・ラスト・スーツ』)が入選し観客賞を受賞。外国映画の監督として本映画祭に2度目のノミネートとなるのは20回の歴史で初めてのことで、『僕が見た夢』も開催前から注目を集めていた。パブロ・ソラルス監督の『僕が見た夢』(C)Marcelo Iaccarino主人公のフェリペを演じ、当時12歳だったルーカス・フェロとの脚本ワークショップから出発している本作は、ある少年が亡き父の過去をたどる物語。父と子のいろいろな思いが交錯し、その思いが伝わる感動作になっている。審査員の明石氏は本作について「シンプルなストーリーでありながら、演劇と映像を融合した形で描かれているユニークな作品でした。登場人物たちが発するリアルな言葉や感情をパブロ監督は丁寧にとらえている。そして、スクリーンからは真摯にこの作品やキャストと向き合ったパブロ監督の姿勢が滲み出ている。今後、わたし自身が作品を作る者としてすごく励みになりましたし、今後、どういった作品を(自分は)作っていくべきかの指針にもなりました」とパブロ監督の卓越した手腕に賞賛の声を寄せた。来日が叶わなかった監督に代わって壇上にあがったエルナン・オリヴェラ プロダクション・ディレクターは日本語で、「こんにちは、ありがとう」とまず挨拶すると、「監督は過去にこの映画祭に参加していて、この映画祭が自分の心の中の重要な位置をしめているので喜んでいると思います」と語ると、「役者たちとのコラボレーションはパブロ監督にとって大変な作業でした。その成果をとらえてくれて、評価していただいてとてもうれしく思っています」と喜びを語った。『僕が見た夢』エルナン・オリヴェラ プロダクション・ディレクターそれから、もうひとつの主要賞である審査員特別賞は、ハンガリー映画『シックス・ウィークス』が受賞した。2014年に法案が改正され、養子縁組が成立していても、出産をした日から6週間の間に実母が気持ちを変えた場合、子どもを取り戻すことが可能になった同国の法を背景にした本作は、養子縁組、女性のキャリア、望まぬ妊娠などに鋭く言及。卓球選手として将来が期待される高校生ゾフィを主人公にした物語は、気づいたときには中絶できない時期に妊娠が判明した彼女の不安、焦燥、孤独、そして決断をリアルに描き出す。『シックス・ウィークス』(ノエミ・ヴェロニカ・サコニー監督)(C)Sparks Ltd.本作について審査員のパトリス・ネザン氏は、「この作品は、リアルに根差した世界を描いている。監督はいま生きている世界をしっかりと把握していると思いました。我々は、主人公のゾフィを至近距離で感じ、彼女に思いを寄せることになる。ヒューマニズムの時間をシェアしてくれた監督に感謝したい」と評した。自身が現在妊娠中ということもあって来日が叶わなかったノエミ・ヴェロニカ・サコニー監督は、「私たちはとても感動し、名誉ある賞の受賞を本当に嬉しく思っております。 ありがとうございました。本作の制作は、私たちキャスト・スタッフ全員にとって、とても困難なものでした。プロデューサーを始め、すべてのスタッフにとって、この受賞は本当に嬉しいことです。なぜなら、すべてのスタッフがこの初長編作品に、たくさんの愛と労力を注いだからです。作品を観てくださった観客の皆さんの心に届いたということを聞きました。 とてもとても嬉しいです」と喜びいっぱいのコメントを寄せた。一方、国内作品を対象にした国内コンペティション部門では、長編部門の優秀作品賞を松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』が、短編部門の優秀作品賞を池本陽海監督の『猟果』が受賞した。松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』(C)世田谷センスマンズ池本陽海監督の『猟果』(C)池本陽海なお、審査委員長を務めた中野量太監督が松本佳樹監督の『地球星人(エイリアン)は空想する』について「僕には撮れない作品」と評し、総評でも「自分が嫉妬するような才能に多く出会った、僕自身が映画祭を通じて、最も刺激を受ける機会になった」と語ったように国内コンペティションも国際コンペティション同様にハイレベルの争うだったことがうかがえた。「国内コンペティション」審査委員長を務めた中野量太監督最後に本映画祭を少し振り返ると、今年は第20回という節目の開催。その20年という月日によって本映画祭が築き上げてきたことを実感する開催だったといっていいかもしれない。まず、コロナ禍が明けつつあり、ここ数年叶わないできた海外からのゲストが今回は多数来場。連日猛暑が続く中、会場では活発なQ&Aが行われ、本映画祭が従来から大切にしてきた国内と海外の映画人、そして地元ファンがつながる場がようやく復活した印象を受けた。また、当初から目玉企画として注目を集めていた“SKIPシティ同窓会”では、本映画祭をきっかけに大きな飛躍を果たした日本の気鋭監督たちが続々登場。それぞれの監督たちが語る入選時の話は、いまや若手クリエイターの登竜門と呼ばれる映画祭へと成長した本映画祭の歩みと歴史を振り返る機会になった。20回の着実な歩みを重ねてきた本映画祭だが、次の20年に向けてどのような歩みを進めていくのか?まずは新たな一歩になる来年の開催に期待したい。なお、スクリーンでの上映は本日23日の国際コンペティションのグランプリ上映をもって終了となるが、昨日22日からオンライン配信上映がスタート。オンライン配信での作品上映は26日(水)まで続くので、受賞作をはじめ見逃した作品があったら、こちらでチェックしてほしい。【受賞結果】<国際コンペティション>最優秀作品賞:『この苗が育つ頃に』監督:レーゲル・アサド・カヤ監督賞:『僕が見た夢』監督:パブロ・ソラルス審査員特別賞:『シックス・ウィークス』監督:ノエミ・ヴェロニカ・サコニー観客賞:『助産師たち』監督:レア・フェネール<国内コンペティション>SKIPシティアワード:『地球星人(エイリアン)は空想する』監督:松本佳樹優秀作品賞長編部門:『地球星人(エイリアン)は空想する』監督:松本佳樹優秀作品賞短編部門:『猟果』 監督:池本陽海スペシャル・メンション: 『ミミック』監督:高濱章裕観客賞長編部門:『ヒエロファニー』監督:マキタカズオミ観客賞短編部門:『勝手に死ぬな』監督:天野大地取材・写真・文:水上賢治《SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023》7月26日(水) 23:00までオンライン配信※ 特設サイト() (Powered by シネマディスカバリーズ)にて(会員登録が必要)
2023年07月23日スクリーンに登場した瞬間、その歌声を耳にした瞬間に心奪われ、新星が現れたことを実感する。実写映画『リトル・マーメイド』で人魚姫の“アリエル”に大抜擢されたハリー・ベイリーがまだ見ぬ世界への憧れを歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」が大スクリーンに流れると、その確信はますます強まっていく。何年かに一度、映画やドラマを通じてそんなニュースターに出会うことがある。近年でいえばフローレンス・ピューやマヤ・ホーク、『リトル・マーメイド』でスカットルを軽妙に演じているオークワフィナなどがそうだ。ハリー・ベイリーもまた新たに登場した次世代スターである。特別な歌声と感情の豊かさで選ばれたアリエル『リトル・マーメイド』での伸びやかで力強い歌声、好奇心旺盛で勇敢、愛らしくてたくましいアリエルを体現する姿に世界中から絶賛が寄せられているハリー。いまから4年前、実写版アリエル役に決まったことを、ハリーは姉クロイとのデュオ「Chloe×Halle」のTwitterアカウントで「夢は叶う…」と報告。そこには褐色の肌と黒髪のアリエルのイラストが添えられていた。ディズニーファンイベント「D23 Expo」では実写版アリエルとして初めてファンの前に登場し、初映像が公開された際にも「アリエルのキャラクターにはすごく長い間、絆を感じていた」と語っていたハリー。さらに、そのティザー予告を見たアフリカ系の少女たちが「私みたい!」と瞳を輝かせて歓喜する数々の動画が次々に投稿・拡散されるとハリーも大感激し、先日解禁されたディズニー・スタジオ公式の特別映像にも盛り込まれるほどになった。また、ハリーが演じたアリエルにインスパイアされたアニメドラマ「Disney Junior’s Ariel」(原題)が2024年に配信されることも発表されている。海の中で拾った宝物を秘密の洞窟に集めている、8歳のころのアリエルがキッズ向けアニメで描かれるという。幼いころから秘密の洞窟に収集してきた宝物たちを眺めては、素晴らしいものを創造する人間の世界への憧れを募らせてきたアリエル。その思いは、ハリーが文字通り“絶世の歌声”で歌いあげる「パート・オブ・ユア・ワールド」で見事に表現されている。その切なる表情や彼女の地毛とエクステで表現したグラデーションのある赤毛、解放を求める心からの声に、たちまち“恋に落ちた”。恋といえば、実写版『リトル・マーメイド』では未知の世界を見てみたいという同じ夢を持つアリエルとエリック王子の運命的な恋はより必然的に描かれていた。幼いころカリブの海に流れ着いたエリックもまたここではない未知の世界を探求したい、そのために生きてゆきたいと願っている青年で、アリエルのような好奇心と斬新さや違いを受け入れる度量を持ち合わせている。海の魔女アースラに声を奪われて陸に上がったアリエルとエリックが距離を縮めたのは、彼の冒険の証が詰まった天井の高い部屋。その部屋とアリエルの秘密の洞窟はまるでそっくりだった。そんな彼に惹かれたのはもちろんのこと、海の王である父トリトンが彼女を束縛してきた価値観とは違う、きっとより自由に生きられる人間の世界への思いがアリエルを導いていたことは間違いない。アリエルにとっては少々窮屈なところだったかもしれなくても、海の生きものたちが躍動する世界の映像美は素晴らしく、海の中を自在に泳ぐと七色に光る人魚の尾ヒレ、キラキラと輝く鱗を纏った優美な姿にも魅了される。トリトンのもとに集まった7つの海を治める姉たちも、髪の色も肌の色も異なるまさしく世界の姉妹たちだった。その末娘であるアリエルはアースラも欲しがるほどの特別な声の持ち主であり、ディズニー・ミュージカル映画の主人公の中でも、1小節歌うだけで瞬く間に引き込まれるような歌唱力と表現力が求められる特別な存在だ。だからこそハリーが選ばれたのだと、今作を観たなら誰もが感じるだろう。だが、残念なことにハリーがアリエルを演じることが発表されてからずっと、映画が公開されてもなお反発や否定の声がやまない。ここ日本でも同様の声はあり、中国や韓国では興行成績も伸び悩んでいるという。ハリーの起用理由について、メガホンを取ったロブ・マーシャル監督が「D23 Expo」で語ったことがある。「ハリーは感情がとても豊かに溢れている。それでいて喜びに満ちている。闘志に溢れているし、アリエルのようにもっとたくさんのことを望んでいる性格を、彼女も持ち合わせていることが全身から溢れ出ている」と、そのパーソナリティに触れていた。「闘志」という言葉は、「BRITISH VOGUE」でハリーが語った祖父母についての話にも繋がる。ハリーはディープサウス、アメリカ最南部ジョージア州のアトランタ出身であり、奴隷制とジム・クロウ法を生き抜いてきた祖父母たちの人生経験を共有してきたという。「祖父母の話を聞くと、私は世界で最も幸運な女の子のように感じます。私に向けられたすべてのヘイトは、私の先祖が経験してきたものに比べれば何でもありません」という彼女に、アリエルと同じポジティブな精神と意志の強さを感じるのだ。映画の終盤でも、アースラにたったひとりで立ち向かっていくアリエルは勇敢で闘志に満ち溢れている。あのアースラの姿こそ、彼女や私たちがいま闘っている世界中で肥大化しているものの象徴だ。声を奪われてきた者たちの代わりに、そのつらさを知るハリー演じるアリエルが歌うことで心が奮い立ち、背中を押される人々は確実にいる。“ビヨンセの秘蔵っ子”姉妹デュオからアリエルへ絶世の歌声をもつ「アリエルそのもの」との声が上がっているハリーだが、かのビヨンセが彼女を見出したことはよく知られている。2歳年上の姉・クロイと一緒に「Chloe×Halle」として、2011年からビヨンセやレディー・ガガ、アリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバーなどのヒットソングのカバーをYouTubeにアップしてきた生粋のシンガーである。やがて、ビヨンセの「Pretty Hurts」のカバーがなんと本人の目にとまり、ビヨンセのレーベルであるパークウッド・エンターテイメントから「Chloe×Halle」としてデビュー。ビヨンセの6thアルバム「Lemonade」のトラック「All Night」のMVにゼンデイヤとともに登場したり、ビヨンセのヨーロッパ公演やジェイ・Zとの合同公演でオープニングアクトを任されたりしてきた。「Chloe×Halle」は2018年にデビューアルバム「The Kids Are Alright」を発表し、グラミー賞最優秀新人賞と最優秀アーバン・コンテポラリー・アルバム賞にノミネート。続く2ndアルバム「Ungodly Hour」(20)でも最優秀プログレッシブR&Bアルバム賞など3部門にノミネートされている。俳優としては、6歳のときにクイーン・ラティファ主演の『ラスト・ホリデイ』(06)でスクリーン・デビュー。ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー『レット・イット・シャイン』(12)では聖歌隊の少女を演じ、エミー賞常連の人気シットコム「ブラッキッシュ/Black-ish」のスピンオフ「Grown-ish」(18~22/日本未配信)にクロイとともに出演。双子の陸上選手の妹スカイ・フォースターを4シーズンにわたって演じ、テーマソング「Grown」も「Chloe×Halle」として担当した。そんなハリーが最初にロブ・マーシャル監督と製作ジョン・デルーカの目にとまったのが、2019年2月、地元アトランタで開催された第53回NFLスーパーボウルと「The Kids Are Alright」でノミネートされていた第61回グラミー賞授賞式という2つの大舞台で行ったパフォーマンスだった。その数週間後に、『リトル・マーメイド』のオーディションを受けることになったハリーは大好きだったアリエルの役を見事手にすることになる。オーディション当時、彼女は18歳。コロナ禍での撮影を経て映画が世界中でお披露目された現在は23歳となった。現在はソロアルバムを準備中。俳優の次回作としては、アレックス・ウルフ主演の『The Line』(原題)がトライベッカ映画祭でプレミア上映されたばかり。女子学生アナベル役を演じ、大学を舞台に有害な男らしさや白人特権などを描いた作品となるようだ。そして、1985年にスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したアリス・ウォーカー原作の『カラーパープル』のミュージカル映画にも出演する(全米では12月25日クリスマス公開)。同作でアカデミー賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリーやスピルバーグが製作し、主人公セリーの妹・ネッティの若年期を演じる。キャストにはファンテイジア、シアラ、H.E.R、ダニエル・ブルックス、タラジ・P・ヘンソンら錚々たる先輩たちがずらり。一方、姉のクロイはボディ・ポジティビストとして知られ、ソロアルバム「In Pieces」をリリースし、ソウルフルな歌声を披露。俳優としても、ビリー・アイリッシュも出演するドナルド・グローヴァー製作のPrime Videoドラマ「キラー・ビー」(原題:Swarm)や、ゴスペル版『ピッチ・パーフェクト』のようなミュージカルコメディ映画『Praise This』(原題)、ウディ・ハレルソンやオリヴィア・コールマン共演『Girl from the Country』(原題)など出演作が後を絶たない。エル&ダコタ・ファニングや、ルーニー&ケイト・マーラらに続く、まさにハリウッドの次世代姉妹。彼女たちが「私の/僕のアリエル!」と感激した世代の次のロールモデルとなっていくのだろう。『リトル・マーメイド』は全国にて公開中。(上原礼子)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年06月26日俳優の豊原江理佳が、大ヒット公開中の映画『リトル・マーメイド』のプレミアム吹替版で主人公アリエルの声を演じている。豊原は舞台や映画、ドラマなど幅広いステージで活動しているが、“声”だけでキャラクターを演じるのは初めて。だからこそ彼女は作品を徹底的に研究して“アリエルの声”を探っていったという。本作は、1989年製作のディズニーの傑作アニメーションをベースに新たな視点と解釈を交えてロブ・マーシャル監督が描いた実写映画。海の世界で暮らす人魚のアリエルが、陸で暮らす男性エリックに恋をしたことから、邪悪な海の魔女と契約し、声を失いながらも陸に上がって成長していくドラマが描かれる。現在、豊原は新国立劇場での舞台『楽園』に出演中。夏には次の舞台への出演も決まっている注目の俳優だが、本作ではアリエル役の女優ハリー・ベイリーの演技がすでにあり、そこに“声”だけで演技をしなければならなかった。豊原は「慣れないフィールドではあったので、収録前にはとても緊張しました」と振り返る。「以前にアニメーションを基にした舞台に出演させていただいた経験があったので、すでに存在しているキャラクターに自分を合わせていきながら、同時に自分なりの表現を入れていく感覚はありました。でも、実際に”声”だけで演じると……正直、あせりましたね(笑)だから監督の方に相談して、何度も収録もさせてもらいましたし、監督さんを信頼して『大丈夫ですよ』と言ってくださるまでは自分がベストだと思う演技をし続けようと思いました」そこで彼女は繰り返し作品を観ることから演技を探っていった。「とにかく集中して何度も何度も観ました。あまりにも何回も観たのでハリー・ベイリーの細かい表情までわかるようになりましたし、いまでは普通にこの映画とハリーの大ファンになっています(笑)」本作でアリエルは、海の世界から陸に上がるのと引き換えに大事な“声”を失ってしまう。陸の上でアリエルは言葉を喋れるわけではないが、豊原はこれらの場面でも丁寧に画面を研究し、演技に反映している。「アリエルの“セリフ”はないので、演じる上で手がかりになるのは、ハリーの表情のちょっとした変化や仕草だったりします。だから『ここで彼女が伝えようとしていることは何なのだろう?』と考えながら何度も観て、彼女の想いをキャッチした上で、自分の声で演じる。それも単なる“再現”ではなく、演技としてちゃんと中身のつまったもの、人の心がしっかりと込められたものにしたいと思いました。台本には“息”とだけ書いてありました。本作を演じたことで“人間の息”にこんなにもレパートリーがあるのだ、ということを学びました。戸惑いを感じさせる息もありますし、ドキッとして息をのむ時もあれば、ショックで思わず漏れる息もある……このシーン演じるまでは、人間の息にこんなにも種類があるとは考えていなかったですし、すごく勉強になりました」アリエルが声を失ったシーンでも豊原はアリエルを演じたハリー・ベイリーと共に演技しているのだ。「そうですね。でも、アリエルが声を失ったシーンは演じていて本当に楽しかったです。アリエルは陸に上がってからどんどん成長していきます。新しい世界に行き、新しい人たちに出会い、刺激を受けて、心の動きや変化が大きくなっていく。その部分を声には出せないのですが、しっかりと演じたいと思いました」アリエルは等身大で共感できる存在さらにアリエルが自分の声で話し、歌う場面では、単に上手く喋ったり、歌うのではなく “アリエルの声”を探っていったと豊原は語る。「収録前に、これまでアニメーションや舞台でアリエルを演じた方の声をたくさん聞いたのですが、ハリー・ベイリーさんの声はただ美しいだけでなく“神秘的”というか、まるで人間の声ではないような響きがあると感じました。劇中でも言われていますが、人魚の声は人を海に誘うような響きがあるのだと思います」その昔から多くの神話やおとぎ話で、海で暮らす不思議な種族が美しい声で人間たちを誘惑する場面が描かれてきた。人間が海に抱く雄大で美しいイメージ、同時に飲み込まれてしまうと戻ってこられない恐ろしさ……人間が海に抱くイメージが“人魚”にも引き継がれている。「アリエルは単に声が美しかったり、歌がうまいだけではなくて、その声には海の神秘的な部分や人を誘い込むような妖しさ、海のもつ少し恐ろしい部分を含んでいて、それこそが“アリエルの声”なのだと思います。海には不思議な魅力があって、人間が引っ張り込まれてしまうようなことは昔からあったと思います。アリエルはそういうつもりでは歌ってないと思いますが、人間が聴くと誘われて、引き込まれてしまう。そういう妖しさが少し入っているといいなと思いました。だから自分が演じる上でもその部分をちゃんと声で表現したいと思いましたし、歌うシーンでも“歌い上げる”のではなく、声が透き通っているイメージをいつも持っていました」豊原は人間ではない“人魚の声”を探って丁寧に演技を積み重ねる一方、人魚という架空の存在だから描ける“共感”も大事にしたようだ。「アリエルはディズニー作品の主人公の中で最も等身大で共感できる存在だと思います。人魚ではありますが、自分の好きなものを集めてみたり、自分の行きたい世界に行くためにがんばってみたり、共感する要素がたくさんあります。シンデレラや白雪姫やジャスミンは『こうなれたらいいな』という憧れがあるのですが、アリエルは『これは自分だ!』と思えるし、自分を投影しやすい存在であると、演じてみて改めて思いました。だから演じていても共感することが多くて『このシーンのアリエルの気持ちは、私があの時に感じた気持ちだ!』ってことばっかりでした。アリエルは人魚という架空の存在だからこそ、その存在や感情を“象徴”として見ることができるのも大きいと思います。収録中はずっと共感していましたね(笑)」人魚のアリエルにしかない魅力と声、人魚という存在だからこそ私たちが抱く共感や親近感。このふたつの側面を豊原は演技で丁寧に追求したようだ。「この映画で私が一番好きなのは、アリエルがエリックの部屋を訪れる場面です。海で暮らしているアリエルは自分の好きなものを自分だけの部屋でコレクションしていたわけですが、そんな彼女が陸にあがって、エリックが航海の中で集めてきたコレクションの部屋に入る。エリックは“くだらないものばかりだろ”と言いますが、アリエルは“私にも同じような部屋があるの”という表情をします。そこがもう本当に好きで!エリックとアリエルはまったく違う世界で暮らしてきたのに、同じような部屋をもっていて、同じ想いを持っているふたりが出会って愛し合う。この映画では、単なる恋愛のドキドキだけじゃなくて、価値観だったり、フィーリングの合う関係としてふたりが描かれています。種族の違うエリックとアリエルがなぜ惹かれあうのか? 人が愛し合うことの素晴らしさが説得力をもって描かれている。その点もすごく好きです!」『リトル・マーメイド』公開中(C)2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年06月22日ディズニーが、実写版『リトル・マーメイド』のハリー・ベイリー演じるアリエルにインスパイアされたアニメドラマ「Disney Junior’s Ariel(原題)」を製作することが分かった。アヌシー国際アニメーション映画祭にて、ディズニー・ブランデッド・テレビジョン社長のアヨ・デイヴィスが明かした。今作は未就学児が対象で、8歳のアリエルと友人たちとの楽しい、アクション満載の冒険が描かれる。アリエルやお馴染みのトリトン王、アースラ、セバスチャン、フランダーのほか、新しいキャラクターも登場する。秘密の洞窟に宝物を集めては、海の上の世界への好奇心を満たしているアリエル。彼女が新しい発見をすると喜びでいっぱいになり、その感情によって尻尾が色を変えたり輝いたりするという。同ドラマの概要には「『ディズニー・ジュニアズ・アリエル』には魅力、大きな構想、力強い声が詰まっています。アリエルは自分を取り巻く世界を知り、感謝し、自分の声を使って人々を鼓舞することを学びながらその実力を発揮していきます」と記載されている。「Disney Junior’s Ariel」は2024年に世界配信が予定されている。(賀来比呂美)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年06月15日長期休館に入ったBunkamuraル・シネマに代わり、6月16日(金)に新たな映画館「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」が、旧渋谷 TOEI跡地にオープン。この度、施設内の設備や詳細が明らかになった。スクリーンは2つ。各階シアターは7Fが268席、9Fが187席のゆとりあるキャパシティを有し、7Fスクリーンは近年需要がますます高まる35mmフィルムでの上映、ならびに4K上映にも対応。シアター内の内装・意匠にはあえて手を加えず、レトロな魅力にあふれた非日常を味わえる空間に仕上げた。7Fスクリーンロビーの内装は、国内外で様々な建築プロジェクトを手掛けるほか、近年では「川内倫子:M/E球体の上 無限の連なり」展や「モネー光の中に」展の会場構成、岡田利規作・演出の「未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―」の舞台デザインも手掛けた建築家、中山英之氏が率いる中山英之建築設計事務所が担当。床から壁面、テーブルやランプシェードまでを覆う「影色」のカーペットが、オーディエンスを迎える。7Fロビー中山英之 コメント映画館のロビーという、これから始まる未知の経験を待つ場所。同時に、あるひとつの映画館の、四半世紀に渡る記憶を一時繋ぐ場所。その場所のために、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットを用意しました。映画という光の芸術を最も際立たせる“影色”のカーペットの主役が、映画を愛し、ル・シネマを愛する全ての皆さんでありますように!「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」が併設名物タルトタタンも提供各階ロビーには、Bunkamuraの休館に伴い一旦営業を終了したカフェ「ドゥ マゴ パリ」が、小さなスタンドカフェとしてオープン。「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」プチサイズにリニューアルされた名物の「タルトタタン」、「ドゥ マゴ パリ」オリジナルブレンドのホットコーヒーをはじめ、特別な映画体験に寄り添うメニューを提供する。「タルトタタン」NADiffによる特別なキュレーションがなされたブックストアもロビーで目を引く「LIBRAIRIE」コーナーには、アートショップ「NADiff」による特別なキュレーションがなされたブックストアも併設。販売される書籍のラインアップは定期的に入れ替わり、「行くだけでなにかある」空間を展開する。7Fブックストアコーナーオープニングはマギー・チャンのレトロスペクティブとミュージカル映画特集Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下のこけら落としを飾るのは、“生きる伝説”マギー・チャン日本初の本格的回顧上映「マギー・チャン レトロスペクティブ」と、17年ぶりにル・シネマのスクリーンによみがえる映画版『RENT/レント』(05)の貴重な上映を含むミュージカル映画特集「ミュージカルが好きだから」。その後も『大いなる自由』、『サントメール ある被告』、『ソウルに帰る』、『エリザベート 1878』、『私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター』、『旅するローマ教皇』といった世界中の映画祭を賑わせた新作映画に、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選と、要注目の強力ラインアップが集結している。館名ロゴ&オープニングビジュアルはグラフィックデザイナーの畑ユリエが担当スタッフのユニフォームの胸元にもあしらわれた「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」館名ロゴと、オープニング・キービジュアルのデザインは、グラフィックデザイナーの畑ユリエ氏が担当。「映画のスクリーンから、無数の未来が広がっていくようなイメージ」のキービジュアルと、「若草が生えているような瑞々しく新鮮な雰囲気」をまとう館名ロゴが、新たな映画館のオープンを彩る。Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下は6月16日(金)よりオープン。(シネマカフェ編集部)
2023年06月14日全国にイオンシネマ94劇場を運営するイオンエンターテイメント株式会社は、7月に4劇場へIMAXレーザーを導入する。これにより、イオンシネマが保有するIMAXシアター数は、全国で10劇場となり、一つの興行会社が保有する数では国内最多となる。IMAXレーザーは、革新的な4Kレーザー投影システムにより、鮮やかで明るく、コントラストが深い超高解像度の映像を、IMAXならではの大スクリーンで体験することができる。また、最新の12chサウンドシステムで、これまでの水準を超えるダイナミックレンジと精密度を実現。臨場感あふれるサウンドでシアター全体を満たし、圧倒的な没入感で、観客を映画の中へと導く。イオンシネマシアタス調布IMAXシアター今回、7月7日(金)にイオンシネマ幕張新都心とイオンシネマ岡山、7月14日(金)にイオンシネマ越谷レイクタウンとイオンシネマ新潟南に導入されることになる。そしてIMAXでは、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』や『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』、『キングダム 運命の炎』といった、人気シリーズの最新作が上映される予定となっている。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は6月30日(金)より公開。『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』は7月21日(金)より公開。『キングダム 運命の炎』は7月28日(金)より公開。『トランスフォーマー/ビースト覚醒』は8月4日(金)より公開。(cinemacafe.net)
2023年06月08日エル・ファニングが『I am Sybil』に主演することがわかった。実在した多重人格障害を持つ女性の物語。過去にも映像化されているが、この映画は2011年に出版されたデビー・ネーサンのノンフィクション本にもとづくようだ。主人公を診察する精神科医の役は、サラ・ポールソンが演じる。監督はオーストラリア人のミラ・フォークス。ファニングは、この後、姉ダコタ・ファニングと共演する『The Nightingale』や、ティモシー・シャラメ、ベネディクト・カンバーバッチと共演するボブ・ディランの伝記映画『A Complete Unknown』などの撮影が控えている。最近作は配信ドラマ『THE GREAT〜エカチェリーナの時々真実の物語〜』。文=猿渡由紀
2023年06月06日カルティエは、グローバルアンバサダーであり「グラン ドゥ カフェ」コレクションの顔である女優、エル・ファニングを起用した「グラン ドゥ カフェ」のキャンペーンを公開しました。Alex Prager © Cartierあらゆるものに、そして思いがけないところに美を見出すカルティエは、確かな目と好奇心によって、日常のものとプレシャスなものを結び付け、尽きることのない自然のボキャブラリーにジュエリーのインスピレーションを見出してきました。そして、一粒のコーヒー豆から着想を得て生まれたのが「グラン ドゥ カフェ」コレクションです。Joan Braun © Cartier1938年にカルティエで登場したコーヒー豆のモチーフは、1950年から60年代にかけて人気を博しました。その名声の確立に寄与したのがジャンヌ・トゥーサンとグレース・ケリーです。当時カルティエのクリエイティブディレクターを務め、確固たるスタイルを持っていたジャンヌ・トゥーサンは、コーヒー豆の外観に豊かなアイディアを見出し、デザインとしての価値を追求しました。一方、女優から公妃となり、カリスマ的なオーラを放っていたグレース・ケリーは、「グラン ドゥ カフェ」に魅了され、モナコ大公レーニエ3世との結婚の際にそのジュエリーを身に着けました。以降、グレース・ケリーは、モナコとフレンチリヴィエラ、そして50年代のゴージャス シックを結び付けたこのクリエイションの最も魅力的な女性像であり続けています。Joan Braun © Cartierグレース・ケリーにオマージュを捧げるために、カルティエは、コレクションのコードに共鳴する感性を持ったアメリカ人の映画監督アレックス・プラーガーにキャンペーンムービーの制作を依頼しました。光を巧みに使用した彼女の作品を通じて、50年代のグラマラスなエスプリを現代的な様式で表現します。エレガントでミステリアスな女性をいくつものカットで追いかけるトレーラービデオの最後に、映画館に現れるのはスクリーンの中にいた女性と同じ女性。その瞬間に時が止まり、過去と現在がひとつになります。メゾンのアーカイブを基に、時を超えてさまざまな表現で発展する「グラン ドゥ カフェ」コレクションは、日本では、カルティエ 銀座ブティック、カルティエ 名古屋店、カルティエ ブティック 阪急うめだ本店、公式オンラインブティックにて6月中旬より発売予定です。お問い合わせ :カルティエ カスタマー サービスセンター0120-301-757
2023年06月02日実写映画『リトル・マーメイド』より、アリエル役のハリー・ベイリーがカリフォルニア ディズニーランド・リゾートで「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌唱する映像が公開された。5月26日(現地時間)に全米で公開を迎え、3日間の興行収入約9,550万ドル(日本円で約133億円)となり、『アラジン』超えの全米No.1スタートを記録した本作。全米映画批評サイトRotten Tomatoes(オーディエンススコア)では、95%という高得点となった(※5月29日時点でのスコア)。そんな全米の大ヒットスタートを記念して公開された今回の映像では、アリエルたちの暮らす神秘的な海の世界を再現したような、青く波打つライトに照らされた「眠れる森の美女」のお城を背景に、ハリーが“海の王女”アリエルをイメージしたドレス姿を披露。ライブでは「パート・オブ・ユア・ワールド」が披露され、美しい歌声を持ち、人間の世界にあこがれる人魚アリエルの切ない想いも表現しつつ、アリエルの芯の強さをあらわすような力強さで歌い上げた。パフォーマンス後、自身のTwitterで「撮影以来初めてライブで歌いました。ディズニーランドのステージで歌う機会を与えてくれてありがとう」と思いをつづっている。『リトル・マーメイド』は6月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年05月30日ゴディバ(GODIVA)から、ディズニー映画『リトル・マーメイド』の主人公アリエルがデザインされた「G クリスピーショコラ 10粒入 〈リトル・マーメイド〉」と「ショコラフォンデュ 塩キャラメル」が登場。2023年6月5日(月)より順次、全国のスーパーマーケットなどで期間限定で販売される。『リトル・マーメイド』の主人公アリエルを描いてディズニー映画『リトル・マーメイド』の主人公アリエルを描いたライトブルーのパッケージが目を惹く新作2種がラインナップ。ワッフルのサクサクした食感を楽しめるG クリスピーショコラの限定コレクション「G クリスピーショコラ 10粒入 〈リトル・マーメイド〉」には、物語の世界観に着想を得た限定フレーバー「キャラメルシーソルトワッフルチョコレート」、定番の「ミルクワッフルチョコレート」、「ダークワッフルオレンジチョコレート」の3種を詰め合わせた。一方の「ショコラフォンデュ 塩キャラメル」は、『リトル・マーメイド』の世界観にインスパイアされた塩キャラメル味のアイスだ。ちょっぴり塩気のある塩キャラメルアイスクリームをゴディバならではの美味しさを味わえるミルクチョコレートでコーティングし、ひと口タイプのアイスに仕上げている。【詳細】ゴディバ新作発売日:2023年6月5日(月)~順次■「G クリスピーショコラ 10粒入 〈リトル・マーメイド〉」取扱店舗:ゴディバ ゴー!、全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア(一部取り扱いのない店舗あり)価格:540円■「ショコラフォンデュ 塩キャラメル」取扱店舗:一部のゴディバショップ限定、全国のスーパーマーケット、ドラッグストア、一部のコンビニエンスストア(一部取り扱いのない店舗あり)、ゴディバ オンラインショップ価格:321円 / 60ml【問い合わせ先】ゴディバ ジャパン株式会社TEL:0120-116811(受付時間10:00〜18:00)
2023年05月18日実写映画『リトル・マーメイド』が6月9日(金)より公開スタート。先日、日本版吹き替え版のアリエル役に豊原江理佳が抜擢されたことが明らかになり、早くもその歌声に注目が集まっている。ディズニー第二黄金期を支えた名作アニメーション『リトル・マーメイド』の誕生から32年。「アンダー・ザ・シー」をはじめとしたキャッチーな楽曲や、セバスチャン、フランダーなど魅力的なキャラクターが人気だが、特に、聞く者を虜にする歌声や、“人間の世界を見てみたい”というひたむきな想いで前に進む強さ、家族を大切にする優しい心を持つ主人公アリエルの魅力は、時が経っても色褪せることはない。アニメーションはもちろん、様々な舞台やショーで愛され続けてきた同作。全国で公演を続ける「劇団四季」では、2013年より上演がスタートし、今年で10周年を迎える。ワイヤーを使用した縦横無尽なアリエルの演技は海の中の世界を思わせ、舞台ならではの空間全体を響かすような美しく幻想的な歌声は、日本中の観客を虜にしてきた。ディズニー映画のキャラクターに扮したフィギュアスケーターが、映画のストーリーや音楽に合わせてパフォーマンスを行う「ディズニー・オン・アイス」でも登場し、アリエルはポップでキュートなステージを披露。「東京ディズニーシー」では、人間と海の仲間たちが一緒に仲良く楽しく過ごせるように、トリトン王がつくった海底王国マーメイドラグーンでのミュージカルショー「キング・トリトンのコンサート」で、アリエルはパークを訪れたゲストを、夢の世界へ連れていくような歌声と可憐な笑顔で魅了している(※現在はアトラクション休止中)。そんな様々なステージで観客を魅了しているアリエルは、ディズニー・ミュージカル映画の中でも、最もレベルの高い歌唱力が求められる。今回のオリジナルキャストには、ビヨンセが自身のツアーに同行させるほど目をかけ、グラミー賞ベスト・アーティスト賞にノミネートされたハリー・ベイリーを抜擢。吹き替え版でも同格以上の実力が求められるが、そこで抜擢されたのが、ミュージカル「アニー」でアニー役を務めデビューを果たした豊原さん。「ピーター&ザ・スターキャッチャー」「呪術廻戦」「The Fantasticks」「ザ・ビューティフル・ゲーム」など話題作に次々と出演する、ミュージカル界の期待のニュースターだ。先日、彼女が歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」が流れる予告編が公開されると、「すごく透き通った綺麗な声で感動…絶対観にいきます!」「彼女はアリエルの声に欠かせない要素のある声を持っている」「字幕も吹替も絶対両方見に行く!!」と、数フレーズだけにも関わらず、視聴者を魅了。この夏は、そんな力強くも美しい歌声が、観客を感動の渦に巻き込んでいくことだろう。『リトル・マーメイド』は6月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リトル・マーメイド(2022) 2023年6月9日より全国にて公開© 2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2023年05月07日『TOHOシネマズ ピックアップ・シネマ』プロジェクト第5弾として、被害者家族と加害者の“赦し(ゆるし)”をテーマにした問題作『赦し』を上映、女優の松浦りょうとアンシュル・チョウハン監督がゲスト登壇することが発表された。TOHOシネマズが、いま、気になる映画人や映画、もっと注目されるべき作品を邦画、洋画問わずピックアップして特別上映を行う『TOHOシネマズピックアップ・シネマ』プロジェクト。2021年12月に実施された第1回は、阪元裕吾監督の『ベイビーわるきゅーれ』『ある用務員』を上映し、当日は満席になるなど好評を博した。続く2022年2月に実施された第2弾では、いしづかあつこ監督の『グッバイ、ドン・グリーズ!』『ノーゲーム・ノーライフ ゼロ』を上映、同年3月に実施された第3弾では坂田敦哉監督の『宮田バスターズ(株)大長編』を、第4弾では女優・萩原みのりの2作品『お嬢ちゃん』『成れの果て』を上映するなど、映画ファンの注目を集める企画となっている。そしてこの度、約1年ぶりの同プロジェクトの第5弾としてセレクトされた作品が、娘を殺された元夫婦と犯行時に未成年だった加害者の女性という、癒やしようのない苦しみに囚われた 3 人の葛藤を見据え、魂の救済、赦し(ゆるし)という深遠なテーマに真っ向から挑んだ問題作『赦し』。本作のメガホンを執ったアンシュル・チョウハンは、インド出身で日本在住の気鋭監督。寓話的なファンタジーだった前作『コントラ』の作風を一変させ、重厚でリアリスティックな語り口を披露した本作は、本格的な裁判劇でもある。法廷における裁判官、弁護士、検察官、証人のやりとりを臨場感たっぷりに描出し、スリリングな展開と、登場人物たちが抱く不安、迷い、痛みを見事に表現している。また、出演者たちの迫真の演技にも注目だ。娘をクラスメイトに殺害され、怒りと憎悪の呪縛に囚われた主人公、樋口克を演じるのは、フィリピンの巨匠ブリランテ・メンドーサ監督と組んだ主演作『義足のボクサー GENSAN PUNCH』が記憶に新しい尚玄。元妻の澄子に扮するのは、第62回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞した『台風家族』『ひとよ』などで多彩なキャラクターを演じてきたMEGUMI。深い喪失感を共有する者同士でありながら、対照的なベクトルで裁判の成り行きを見つめる元夫婦の複雑な思いを表現した。そして、本作で特に注目を集めているのが、加害者側である福田夏奈役に抜擢された松浦りょうだ。映画デビュー作『渇き。』などで独特の存在感を示してきた新進女優が、本作の成否を左右すると言っても過言ではない難役に挑戦。殺人というあまりにも重い十字架を背負った夏奈の不安定な心模様を、繊細な揺らぎを湛えた瞳とたたずまいで伝えるその迫真の演技は必見だ。なお、今回の「TOHOシネマズピックアップ・シネマVol.5」は5月18日(木)に実施され、当日は松浦と監督が登壇する舞台挨拶も予定されている。注目を集めるふたりをゲストに迎え、どんな場が生まれるのかに期待したい。●実施概要上映日時:5月18日(木) 19時〜上映作品: 『赦し』(上映時間98分)ゲスト:松浦りょう、アンシュル・チョウハン監督上映劇場:TOHOシネマズ日比谷料金: 1,900円均一Vitにて5月14日(日)0:00~5月13日(土)24:00チケット販売
2023年05月01日