元MI6諜報員にして、スパイ小説の大家ジョン・ル・カレが描く、リアルスパイ小説の金字塔、「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」待望の映画化!本作で主役をつとめる、本年度アカデミー賞3部門ノミネートを果たした、ゲイリー・オールドマンのインタビューをお届けする。●オファーを受けた感想は?光栄だったよ!スマイリー役のオファーもそうだけど、作品に加われるだけ光栄だ。何しろ素晴らしい役どころだからね。●演じた主人公、ジョージ・スマイリーについてスマイリーは英国諜報部に所属するスパイだ。原作者ジョン・ル・カレ自身の経験(元・英国諜報部員)がリアルな人物を創り出したんだ。ジェームズ・ボンドとは対照的に描かれていて「アンチ・ボンド」なんだよ。穏やかで、聡明で、洞察力がある。スパイ活動の探究者であり、機知を生かして官僚機構も巧みに操る。並外れた記憶力があって、何事に対しても呑み込みが早いんだ。そして人間の些細な欠点、弱さ、誤りやすさを、生まれながらに察知する力を持つ。自分の仕事の暗く、非論理的で、酷い側面を認識して、理解しながらも強い道徳観を持っている。外交的な人物を何人も演じてきたから、これほど平静で寡黙な男を演じるのは楽しかったよ。●原作についてジョン・ル・カレの作品には彼自身が投影されていてセリフや登場人物の中に彼が見え隠れしている。自伝的な小説と言っても過言ではないね。作品からは彼や家族の姿がうかがえる。特にこの作品の原作はその要素が強いと思うよ。●役作りについて原作で描かれている彼の容姿は決してスマートではないんだ。体形が悪いせいで高級な紳士服を着ていても似合わず、背が低く太っていて眼鏡をかけている。でも容姿は関係ないんだ。ル・カレは「自由に演じろ」と言ったよ。自分のスマイリー像を作ればいいと。私たちはスパイ活動に対してかなり非現実的な見方をしがちだけど、ル・カレはその実態を見せていると言える。ル・カレと長い時間を過ごし話し合いながら、彼を観察して細かい点をいくつか参考にした。そう、(TVシリースでスマイリーを演じた)アレック・ギネスも同じことをしたんじゃないかな。作品情報『裏切りのサーカス』監督:トーマス・アルフレッドソン「ぼくのエリ200歳の少女」出演:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、ジョン・ハート、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ配給:ギャガ4月21日(土)より、 TOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館他全国ロードショー!Jack English (c) 2010 StudioCanal SA
2012年04月19日19日に開幕した映画祭、東京フィルメックスの閉会式が27日に東京の有楽町朝日ホールで行われ、チベット人のペマツェテン監督作品『オールド・ドッグ』がコンペティション部門のグランプリに輝いた。その他の写真『オールド・ドッグ』は、年老いたチベッタン・マスチフを飼う老人とその息子を主人公に、都市開発が進み、旧来の暮らしやコミュニティが崩壊していくチベットの現状を描き出す作品。審査員団は本作を「非常に真摯な手段で文学から映画への移行が行われています。私たちにこの地域そして人々の生活を経験させてくれるもの」と評価。審査員特別賞をパク・ジョンボム監督の『ムサン日記白い犬』が、観客賞をキム・ギドク監督の『アリラン』が、学生審査員賞を奥田庸介監督の『東京プレイボーイクラブ』が受賞した。審査委員長のアミール・ナデリ氏は「すべての映画に賞をあげたいが限界があります。この10本の映画はとても丁寧に選ばれた10本です。時間が経てば、今回の結果が間違っていたと言われるかもしれないですが、間違っていたと言われるようにここで上映された監督たちには作品をつくり続けてほしい」とメッセージを送り、グランプリを受賞したペマツェテン監督は「この映画は自分の故郷を描いた作品ですので、映画を通じて理解を深めてくださったらうれしい」とコメントした。また、授賞式後にはクロージング作品として香港の巨匠ジョニー・トー監督の新作『奪命金』を上映。上映前にはトー監督が自ら撮影したビデオメッセージが上映され、トー監督は「本作は映画界に入って30年以上の間にやってきたものとは少し違う方法を試した作品です。観客のみなさまが今晩この作品を楽しんで観てくださることを願っています」と語りかけた。今年で12回目を迎える本映画祭だが、事務局によると今年は例年以上に若い年齢層の観客が多く、平日昼の上映回の動員も増加。中でも東劇で開催された相米慎二監督作品の特集には当初の予想を大きく上回る観客がつめかけたという。また、当日券で来場する観客の数も増加傾向にあるそうで、これまで以上に映画祭の内容や上映作品の評判が拡散したことで、来場者が増えていることが伺える。本映画祭は来年も同時期に開催を予定している。「第13回東京フィルメックス」2013年11月23日から12月2日まで有楽町朝日ホールほかで開催予定
2011年11月28日ジョン・トラヴォルタとロビン・ウィリアムズの初共演作にして、トラヴォルタの妻および娘まで出演して製作された『オールド・ドッグ』のDVDがリリースとなり、その爆笑予告編が到着した!トラヴォルタ&ロビンのコンビは公私にわたる親友である、独身中年オヤジ役。ロビン演じるダンは、女性運に見放されたバツイチで、トラヴォルタ演じるチャーリーは、シングルライフを謳歌する独身貴族。ところがそこへ、ダンが7年前に一夜を共にした女性が現れ、そのときにできた彼の子供だという双子を彼の元に置いていく…。突然、“パパ”として奮闘することになったダンとそれに付き合うハメになったチャーリー。それはハプニングと惨劇の連続で…。トラヴォルタ&ロビンのオヤジ2人の共演&奮闘ぶりも魅力だが、加えて注目は“トラヴォルタファミリー”の総出演!トラヴォルタの妻ケリー・プレストンが、ダンの7年前の一夜のお相手を演じているほか、男の子と女の子の双子のうちの女の子の方を夫妻の9歳の娘エラ・ブルーが演じている。今回到着した短い予告編だけでも十分に笑わせてくれるのでまずはこちらをチェック!『オールド・ドッグ』DVDは発売中。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『オールド・ドッグ』DVD発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン価格:3,360円(税込)発売中© Disney■関連作品:オールド・ドッグ■関連記事:トラヴォルタ一家が総出演!『オールド・ドッグ』DVDを3名様プレゼント笑顔が戻ったトラヴォルタ・ファミリー、新作プレミアに出席ジョニー・デップ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ第4作に出演決定
2010年09月10日デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンという演技派俳優の競演の下、全てが失われた近未来を舞台に、世界にたった1冊残された本を手に西に向かって歩き続ける男の旅を描いたSFアクション『ザ・ウォーカー』。本作のL.A.プレミアが1月11日(現地時間)に開催され、キャスト陣が顔を揃えた。映画のイメージの“黒”をコンセプトに、レッドカーペットならぬ“ブラックカーペット”が敷きつめられた、L.A.のグローマンズ・チャイニーズ・シアター。最初に姿を現したのは、主人公・イーライ(デンゼル)と敵対する悪役・カーネギーを演じたゲイリー。デンゼルとの初共演について尋ねられると「私もデンゼルも同じ舞台出身。そんなところですぐに気が合ったよ」と笑顔を見せた。『レオン』、『エアフォース・ワン』などで映画史に残る悪役を演じてきたゲイリーだが、悪役を演じたのは10年ぶりのこと。自身の役柄について「コスチュームとヘアスタイル」がお気に入りだと答え、「終末後の世界のアメリカに生きるワルを演じるのは初めて。10年もの間、悪役と離れていたから、こうして久しぶりに悪役に戻れて嬉しいよ」と語った。イーライの旅の道連れとなる少女を演じたのはミラ・クニス。ちなみに、彼女はあのマコーレー・カルキンの婚約者ということで、恋人同伴での出席が期待されたが、この日は一人で登場。自身の役どころについて「とても強い女性。全てを投げ捨てて、次のステップに踏み出したんですもの。ストーリーが進むにつれ彼女は、少女から大人の女性へと変化を遂げるのよ」とアピール。また、デンゼルについては「尊敬するとても素晴らしい人。偉大な俳優で、人間的にもすごい人なの」と語った。最後に、歓声を浴びながらデンゼルが登場。作品について「善人と悪人について描くストーリーなんだ。アクション場面はスタントマンを使わず、全部オレがやったよ。ジェフ・イマダという“現代版ブルース・リー”のようなヤツについて、半年近くトレーニングしたんだ。そうして、16分間ノンストップのアクションをやったんだ。すごくクールだよ」と興奮気味に見どころを語ってくれた。そして、ゲイリーとの共演については「ゲイリーは偉大な俳優の一人で、昔から大ファンだった。彼とは撮影の合間にジョークを言い合って、とても楽しんだんだ」と明かした。デンゼル・ワシントン版『アイ・アム・レジェンド』との呼び声も高い本作。ハリウッドを代表する名優の競演、さらにデンゼルがその出来栄えに胸を張る16分のノンストップアクションと見どころ満載のようだが、何と言っても気になるのは結末!イーライの旅の目的は何なのか?なぜ“西”なのか?そしてこの世にたった一冊残された本には何が書かれているのか?いまだ謎多き『ザ・ウォーカー』。日本公開は6月19日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて。© Eric Charbonneau/Le Studio/Getty Images■関連作品:ザ・ウォーカー 2010年6月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 ALCON FILM FUND, LLC
2010年01月13日