女豹ライターの島田佳奈です。女子のあなたにおたずねします。デートのとき、あなたのまつげはどんな感じですか?まつげを盛るアイテムには「マスカラ」「カール/パーマ」「ビューラー」「エクステ」「つけまつげ」などがあります。多くの女子にとって、まつげは自分をかわいく見せる大事なパーツ。目力で男子を悩殺すべく、特にデート時のメイクには余念がありません。しかしそんな女子の思いも虚しく、男子は意外と気づいていない模様。今回は、そんな女子のまつげについて、男子のリアルな声を集めてみました。ギャルメイクはドン引き!レベル的にはつけま2枚以上、あるいはエクステ片目60本以上。バサバサと風が起こりそうなほどのまつげは、至近距離で見ると「キモイ」との声が。いわゆる「ギャルメイク」は賛否両論。男子ウケを狙うなら引き算をマスターして。すっぴんでもOK!しかし限度はある元の顔がわからないレベルに盛るくらいなら、逆に何もしないくらいのほうがいいという男子は少なくありません。しかしそれは、自宅や近所など、すっぴんでもOKな場所限定。「いくらメガネだからって、アイメイクしないのは地味すぎる。アイシャドーなどの色味より、キレイにカールしているまつげに女の子らしさを感じる」(28歳・IT企業勤務)とのこと。見てる人は見てるのです。マスカラの盛りすぎ注意!同じ盛るアイテムでもマスカラの場合は別。何層にも塗って太くなった「ひじきまつげ」に男子は色気を感じません。男子ウケを狙うなら、メイクはあくまでナチュラル。マスカラはビューラーで上げたまつげを固定するくらいの役割にとどめて。エクステもつけまも男子には同じ実際、まつげそのものにはあまり興味がない男子が大半。「エクステで数千円かかったと聞いても、自分としてはまつげにそんな金使うとか信じられないって感じ」(35歳・メーカー勤務)女子の努力はひとりよがりなのかと肩を落としそうになりましたが、こんな男子の声も。「職業柄、女性のメイクはついチェックしちゃいます。基本はナチュラル、だけどきちんとケアしているのがベスト。まつげならエクステを控えめにしているくらいが自然でいいですね」(32歳・美容師)つけまの取り扱いには気をつけて「彼女とホテルに泊まったとき、洗面台の隅につけまつげがキレイに並べてあったんだ。それを見て、悪いけど一気に冷めた。コンタクトレンズじゃないんだから」男子にとって、つけまつげがそこらに置いてある図はちょっとホラー。洗ってまた装着するのであれば、ちゃんとケースに入れる細やかさが必要かも。オンナの舞台裏は極力見せないで。まとめ総じて多かったのは「ナチュラルなのがいい」との意見。元のまつげの長さや分量にもよりますが、キレイにカールさせる、パーマで自然にあげる、エクステで控えめに盛る、あたりが適当かもしれません。(島田佳奈/ハウコレ)
2013年02月21日「ビーカーリー カール エンハンス ヘアスプレー」発売アヴェダ(AVEDA)は、くっきりしてツヤのある、なめらかウェーブヘアを実現するヘアケア&スタイリングシリーズ「ビーカーリー (becurly)」より、軽い仕上がりで、自然なツヤのあるなめらかなカールを一日中キープする「ビーカーリー カール エンハンス ヘアスプレー」を、新発売。植物由来成分の働きで理想のウェーブ・カールをキープ「ビーカーリー」は、94%以上、アヴェダ独自の自然界由来成分を配合し、自然なツヤのある美しいウェーブ・カールスタイルを1日中持続するヘアケアシステム。加水分解小麦プロテイン、オーガニック認定アロエなどの植物由来成分が髪に浸透して弾力(ハリ・コシ)を与え、ウェーブヘアのベースを整える、カール・ウェーブヘア用デイリーシャンプーやコンディショナー、ヘアトリートメントなど、新発売のヘアスプレーを含め全5アイテム。オーガニック認定のライム、ベルガモット、オレンジなどのさわやかなアロマブレンド。「ビーカーリー カール エンハンス ヘアスプレー」は、植物由来成分の働きで、軽やかに弾む、自然なツヤのある理想のウェーブ・カールを一日中キープ。ごわつき感のない、なめらかでまとまりやすいウェーブヘアに仕上げるという。元の記事を読む
2013年02月03日菓子メーカーの明治は、大きさが通常の約3倍ある”カール”が入った「でかカールコーンポタージュ味」を、12月11日から全国で発売する。参考小売価格は126円。同商品には、スイートコーンが使用されており、パッケージには、同商品のキャラクターである「カールおじさん」と、実物大の”でかカール”がプリントされている。なお、同社では今年も受験シーズンにあわせ、受験応援商品「ウカール」を、12月18日から期間限定で発売。「ウカール」は”試験に受か~る”を語呂合わせした商品名で、パッケージも「お守り袋」をイメージしたデザインになっている。味は、「チーズあじ」、「うすあじ」、「元祖カレーがけ」の3種類を展開。同社では今後、受験生応援サイト「ウカール合格神社」をパソコンサイト、携帯、スマートフォンサイトに期間限定で開設し、「応援川柳大会」などを通じて、受験生とその家族を応援していくとのこと。詳細は、同社サイトで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月10日デザイナーのカール・ラガーフェルドが、ブラジルのシューズメーカー「メリッサ」とコラボを果たすことになった。カールは今回、ラバーシューズの有名ブランド「メリッサ」と提携して、全シーズン履くことができるシューズ・ラインを作る契約を結んだという。メリッサ・シューズCEOのパウロ・ピードは、「WWD」に「我が社が行ってきたコラボレーションの中で最もエキサイティングなものの一つです」と今回の提携に喜びの声を上げている。カールにとって初めてのカプセル・コレクションとなる新作ラインは来年3月に初披露され、2013年秋/冬コレクションとして来年の秋から販売が開始される予定だ。アン・ハサウェイやケイト・モス、ケイティ・ペリーなども愛用する「メリッサ」の靴は、100%リサイクル可能なプラスチック素材でできており、同ブランドはこれまでも「ヴィヴィアン・ウェストウッド」や「ジャン=ポール・ゴルチエ」、ガレス・ピュー、アレッサンドラ・アンブロシオなどともコラボを重ねてきた経験がある。
2012年12月05日外向きにカールした耳がなんともラブリーなアメリカンカール。その歴史はごく新しいもので、1981年に南カリフォルニアに済むルーガ夫妻の家に迷い込んだ、雌の黒猫の子猫が祖先となっています。「シュラミス(Shulamith)」と名づけられたこの子猫は、長く伸びた黒いつややかな被毛と金色の美しい目、そして外向きにカールした特徴的な耳を持ち、インパクト十分のルックスでした。その後、シュラミスは成長して4匹の子猫を生み、このうち2匹がやはり外向きにカールした耳でした。その耳は遺伝することが判明し、以来この子猫たちを基礎として品種の固定と改良が行われ、その後、新しい品種として各団体に認められることに。つまり、現在のアメリカンカールは、すべてシュラミスの子孫ということになります。キャットショーへのデビューは1983年で、1987年にスタンダードが定められ、ニューブリードとして公認されました。まだ歴史の浅い猫種ではありますが、すでに大きな人気を得ており、今後ますます支持を集める勢いです。カールした耳は突然変異と見られ、優性遺伝します。両親がアメリカンカールの場合、子猫がカール耳になる確率は約50%。最初は普通の猫と変わりませんが、生後1週間前後から徐々にカールし始めます。左右の耳の間隔は比較的広く、耳の先端は丸みを帯びています。耳から飾り毛が大きくはみ出しているのも、なんとも魅力的です。体形はやや筋肉質。被毛は、現在では短毛種・長毛種ともに認められていますが、先祖のシュラミスが長毛であったため、もともとは長毛種であるとされます。性格はとてもおとなしく、しつけもしやすく賢い。成猫になっても、まるで子猫のように無邪気に遊び回るさまがほほ笑ましいです。そのユニークな耳で、人気急上昇中の猫種。人なつこく、明るい性格もペット向きです。短毛種は通常のブラッシングで十分ですが、長毛種は定期的にシャンプーしてあげる必要があります。カールした耳を触ると軟骨を傷つけてしまうことがあるため、注意が必要です。ペットショップ「COO&RIKU」【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月13日スタイリング メイク“ニュアンス”&“リッジ”の2種コタ(COTA)は、毛髪のダメージを補修する成分に加え、毛髪を乾燥から守る成分を配合し、“カールスタイルを美しくキープしながら、しっかりヘアケアできる”スタイリング剤「コタスタイリング メイク ニュアンス ミルク/リッジ ミルク」を発売した(コタ取扱い美容室専売品)。柔らかな毛流れを優しくキープするうるおい“ニュアンス”「コタスタイリング メイク ニュアンス ミルク」は、女性らしい柔らかい毛流れを優しく包み込む、ソフトタイプのスタイリングミルク。髪への馴染みが良く、パーマスタイルだけでなく、巻き髪スタイルやナチュラルスタイルにも最適という。“かぐわしいネロリと魅力的なジャスミンの香り”。「コタスタイリング メイク リッジ ミルク」は、ふんわりとした空気感を演出できるミドルタイプのスタイリングミルク。軽い束感や動きのあるウエーブスタイルに最適で、ワックスほど粘性が高くなく、髪にも馴染みが良いのが特徴。パーマスタイルだけでなく、巻き髪スタイルにもお勧めとしている。“爽やかさを持つラベンダーと女性らしいジャスミンの香り”。元の記事を読む
2012年08月26日カールキープ力アップ!ロレアルパリから新しいマスカラが到着。ダブルエクステンションシリーズの新商品で「ダブルエクステンションカール」という。販売開始は3月16日だ。“カール”ということで、まつげの美しいカールをキープする力が従来よりもぐんとアップしたところがポイント。維持会まつげも根元から立ち上げ、長時間崩れない美しいカールを生みだしてくれる。これまでのシリーズマスカラと同様、マスカラベースが反対側にセットされた一体型なっているので、2本持ちする必要がなく、リーズナブルかつ便利に使用できる。(画像は現在発売中のダブルエクステンションシリーズ)ベースでまつげケアも完璧!マスカラベースには、まつげをしなやかに、なめらかに、強く美しいものへとケアしてくれる、アルガンオイルやホホバオイルなどが配合れている。メイクしながら、ケアもばっちりできるところがうれしい。カラーもグレー色なので、マスカラと自然になじみ、不自然な白浮きをしたりする心配もない。マスカラはカール状のブラシで、上向きのカールをだれでもつくりやすく、キレイを簡単演出。独自のウォーターブロックテクノロジーにより、ごわつきは感じさせないなめらかな仕上がりでありながら、水や汗、涙には強い、崩れにくい仕様となっている。上品に、しなやかにカールする、美しいまつげを演出&キープしたいなら、ぜひこのマスカラをチェックしておこう。元の記事を読む
2012年03月03日原宿のイケメン美容師 相楽 顕さん~ イケメンプロフィール ~美容室:Tierra(ティエラ) <美容室のURLはこちら> スタイリスト名:相楽 顕 <スタイリストプロフィールはこちら> エリア:明治神宮前 / 原宿 / 表参道性別:男性血液型:O型スタイリスト歴:7年出没エリア:代官山出身地:宮城県~コメント~お客様一人一人のなりたいヘアスタイル、イメージをしっかりと聞き出し、髪質や骨格などに合わせてお客様がより素敵になれるよう心を込めて施術させていただきます。ヘアを通じてお客様の幸せのお手伝いができたら最高です!是非一度ご相談ください☆ ● この秋冬、女性のキレイするためのアドバイスこの秋冬のおすすめはパーマスタイル。ロングでもボブでも上の方から大きめのウエーブの動きを出すことにより、女性らしい柔らかい印象を与えてくれます。お客様の想いをくみとり、キレイを引き出すことを意識して毎日サロンワークをしています。是非一度ご相談下さい。● こんな女性が素敵オシャレが好き、オシャレを頑張っている女性に魅かれます。あと笑顔が良い女性は素敵です。● この美容室のヘアスタイルはこちら <人気のヘアスタイルを見る>
2011年10月18日使えば使うほどにくるんとカール!株式会社イザヴェルは、10日、セルフエステコスメ「サロンドメイクアップ」第3弾商品となる「まつ毛カールマスカラ」を発売した。全国のバラエティストア、ドラッグストアなどで購入可能だ。「サロンドメイクアップ」シリーズは、家でも手軽にサロンのような本格的なケアができる商品をと生みだされたもので、第1弾商品の“塗って寝るだけ”でまつ毛のカールをクセづけするまつ毛カールトリートメントが大ヒット。今回はそのユーザーらの声に応え、塗るだけでまつ毛のカールができるマスカラを開発、発売に至ったそうだ。手軽でも本格的!まつ毛は常に上へカールをキープ☆手軽に購入できる製品だが、その中身はかなり本格派。サロンでまつ毛パーマにも使用されている成分『アセチルシステイン』を配合。しっかりカールをつくりだす。さらに99%含有の天ねんトルマリンが外側からまつ毛のカールを形状固定。綺麗なカールをキープしてくれる。ブラシは毛が逆向きにそろった逆立てブラシで、マスカラ液がまつ毛へ均一に密着するよう工夫されたものになっているから、上手く塗れないといった心配もない。センブリエキスやオリーブオイルなどまつ毛のケアによいとされる養毛美容成分もたっぷり含まれている。まさに使えば使うほど、美しいまつ毛になれる理想的なマスカラだ。くるんとカールのまつ毛にこだわるなら、ぜひ一度チェックを。元の記事を読む
2011年08月13日最近、パンチパーマの人を見かけない……。昔はチラホラ、パンチパーマの方が、周りにいたような気がします(筆者の中学校の担任がパンチパーマでした)。また、漫画やメディアなどにもパンチパーマの方がいたような気もするのですが、見る機会も減ってきています。パンチパーマは魅力的なはずだ!ふと、そんな思いに駆られましたので、その魅力を、東京・飯田橋で「スワン」という理容室を経営をされているこの道55年(!)の河合さん(写真)に伺ってきました。■パンチパーマの名前の由来はあの雑誌だった……――パンチパーマってそもそもどういう定義でしょうか?「160℃のアイロンを使ってつくる髪型です。『アイロンパーマ(アイパー)』の一種ですね」――最近ではパンチパーマにする人って少なくなってますよね。「今は全盛期の1~2割くらいしかいませんね。昭和40年代に日本で生まれて、数年後にブームになったんです。俳優の清水健太郎さんなんかの影響が強かったですね。今で言うファッションリーダー的な存在だったので」――ところで、「パンチパーマ」という名前の由来は?「若者に人気だった『平凡パンチ』という雑誌がありました。そこから若い人に広まっていったのと、殴るという意味の"パンチ"、それからパンチを効かせるの"パンチ"などいろいろな意味を込めて『パンチアイロン』という商品が生まれたんです。それがパンチパーマの由来になっているようです」――なるほど~。しかし、どうして廃れてしまったのでしょうか?「ファッションとして、という以上に『アウトローな男』というイメージがついてしまったからでしょうね。男のなかでも硬派な人がパンチパーマをかけるようになってしまった。『容疑者はパンチパーマの……』という報道もよくありますね。ファッションから離れてだんだんマニアックな方向になっていってしまったんです」■パンチパーマは究極の技!――今ではパンチパーマをかけられる理容師もだんだん減っていると聞いたんですが。「パンチパーマをかけるには理容師の技術が必要なんです。理容師にとって究極の技術と言ってもいいでしょう」――きゅ、究極ですか!?「160℃のアイロンを使いながらすばやくカールをつくらなければいけません。もちろん、お客さまの皮膚に触れてしまったら大やけどをさせてしまいます。また、長くあてつづけていると髪も痛んでしまう。職人の技ですね」――そんな素晴らしい技術が廃れてしまうなんてもったいないじゃないですか!!「髪型が時代とともに移り変わっていくのは仕方ないですね。また新しいスタイルを編み出していかなければいけません」――たしかに。でも、時代の流れとは言え少し寂しい気もします。最後に、パンチパーマ普及のために、そのメリットを教えてください!「まずセットが要らないところでしょうね。頭を洗ったらそのまま乾かせばいいだけ。パンチパーマとして全体にかけなくても、耳の上がはねてしまう方や髪が立ち上がってしまう人なんかは部分的にアイロンをかけるのがいいんじゃないかと思います」日本独自の文化であり、理容師にとって究極の技を必要とするパンチパーマ。そんな技術を廃れさせてしまうのはもったいない。パンチパーマを広める良い方法ってないものでしょうか?(萩原雄太/かもめマシーン×プレスラボ)【関連リンク】【Q&A】縮毛矯正しようと思ってますが、どうですか?【Q&A】くせ毛を直毛にする方法【コラム】梅雨時は大変!雨の日のクセ毛対処法を教えて!
2010年08月03日日本で、67か国目となる初登場1位を記録し、鑑賞後の満足度という点でも驚異的な高支持を集めている『カールじいさんの空飛ぶ家』。1995年の『トイ・ストーリー』から数えて、ピクサーとして記念すべき10作目となった本作でも、キャラクター、ストーリー、そして映像世界など“ピクサーらしさ”を余すところなく発揮している。ずばり、ピクサー作品の面白さの秘密はどこにあるのか?今回監督を務めたピート・ドクターは「新しいもの、人々が観たことない作品を作リ、驚きを与えるのがピクサー」と語る。彼を含む数々のクリエイターの発想を汲み上げ、作品ごとに異なる個性を発揮しつつ、“ピクサー作品”として質の高い作品を送り出し続ける秘訣は?スタッフの立場で数々のピクサー作品に携わり、本作でもプロデューサーを務めたジョナス・リヴェラに「ピクサー映画の作り方」を聞いてみた。こちらのリヴェラ氏は大学で映画製作を学んだのち、レコードショップの店員やハードロック・バンドのメンバーを経てピクサーに入社したという変わり種。こうした人物のアイディアをどんどん取り込んでいくところにも、ピクサーが常に面白い作品を作り続ける秘密があるのかも。まずは単刀直入に、ピクサーではどのように映画作りが始まり、どのようなプロセスを辿って製作されていくのか聞いてみた。「ピクサーの作品は、常に非常に“有機的”と言えるプロセスで進んでいき、そのプロセスは毎回異なるんだ。今回はまず、(監督の)ピート・ドクターが『モンスターズ・インク』の監督の仕事を終えて、しばらくバカンスに入ったのちに、再びクリエイティブ部門に戻ってきた。3つか4つのアイディアを持っていたんだけど、そのひとつが『ウォーリー』だったんだ(※『ウォーリー』でピート・ドクターはアカデミー賞の脚本賞にノミネート)。ただ、『ウォーリー』も最初はなかなかうまく話が進まず、いったん企画を横に置いておいた時期があった。そのときに、『カールじいさんの空飛ぶ家』の原型とも言えるおとぎ話のようなアイディア――お城が空を飛ぶというイメージが出てきたんだ」。ひとつの企画を進めつつ、行き詰まったところでいったん横に置いて全く別の企画に着手。何とも面白い進め方だが、そもそも、このアイディア自体も意外なところから出てきたそうで…。「ピート自身が仕事のプレッシャーから逃げ出したいと思ってて『飛んで消えたい!』っていう願望からアイディアが浮かんできたらしいよ(笑)。彼自身、一人でいるのが好き、ということも関係しているみたいだね。そして、次のきっかけとなったのは、ピートが偶然描いたある絵なんだ。老人が風船を持っているというもので、すごく笑える絵だった。その絵と空飛ぶ城の発想を混ぜ合わせて、結果的に老人が家を飛ばすという物語になったんだ」。何と!仕事からの逃避願望が新たな仕事へのアイディアを生むとは、何と言うクリエイティビティ…“サラリーマンの鑑”である(涙)。こうして、ぼんやりとしたアイディアが物語となり、いよいよピクサー作品として映画となるにはどんなプロセスを踏むのか?ここでリヴェラ氏の口から、ピクサーの“チーフ・クリエイティブ・オフィサー”ジョン・ラセターの名が。「映画作りの最初の段階、“ラフな鼓動”とでも言うのかな、作品の大まかなコンセプトが決まった時点で、ピートとボブ・ピーターソン(本作の共同監督・脚本)がプレゼンテーションを行ったんだ。その場にはジョン・ラセターやエド・キャットムル(ピクサー社長)、アンドリュー・スタントン(『ウォーリー』などを監督)がいて、その時点では視覚的なものは一切なかったので、とにかく内容を伝えたんだ。カール・フレドリクセン(=カールじいさん)という人物が、幼い頃にエリーという女性に会って恋に落ち、一緒に年をとっていく。その妻を亡くした彼が、約束を果たすために家を飛ばす、とね。すると彼らは『物語の中核となる部分、感情的な核心があって面白い』と言ってくれた。そして、ジョン・ラセターから『(コンセプトを)絵コンテに仕上げて、映画にしてみよう』ってGOサインが出たんだ」。来日した際の記者会見では、本作について古いディズニー・アニメーションへの“オマージュ”といった言葉も聞かれた。その意図は?「純粋に文字通りのオマージュという意味ではありません。言うなれば、この作品を作る上で、ディズニーの古き良き作品――『ピノキオ』や『ダンボ』、『バンビ』など、かつての黄金時代の作品を“指針”とした、というところかな。これらの作品には、嫌味な部分や皮肉っぽさがなく、優しさ、誠実さが伝わってくる。最近のアニメーションは、最先端の技術はあるけれど、とても早いペースで進んでいくでしょ?そういうものではなく、もう少し優しさのある作品を作りたかったんだ。僕たちが子供の頃に観た作品に影響を受けたように、いまの子供たちにインスピレーションを与えるようなね」。自身の仕事を「ライン上にいる350人ものクリエイターを見守り、まとめるレフェリーのようなもの」と語るリヴェラ氏。作品ごとに異なるクリエイターと仕事をしてきた彼から見て、今回のピート・ドクター監督はどのようなタイプのクリエイターなのだろうか?「確かに、ピクサーにはそれぞれ全く違った才能を持ったクリエイターがいるからね。うん、そうだな…アンドリュー・スタントンは、まず脚本家であるという点が、彼の作品づくりの大きな特徴となっているし、ブラッド・バード(『レミーのおいしいレストラン』監督)は、“純粋主義者”といえる要素を強く持っていて、それは彼が自身の作品づくりにおいて大切にしてる部分でもある。ジョン・ラセターは“庶民派”だね。そして多くの人を率いて仕事をするという素晴らしい能力を持っている。ではピートはどうか?まず言えるのは、彼には“ハート”があって、それが彼の作品と大きく関わってるということ。ときどき、奇想天外な発想もするけど(笑)、子供のような無垢な心、無邪気さを失っていない監督だね。彼がいるからこの世は少しは素晴らしい、そんな風に思えるくらい素晴らしい感性を持っているんだ」。来年は『トイ・ストーリー3』、さらに再来年には『カーズ2』など今後も話題作が目白押し。まずは、“最初の10分で泣けること必至”と言われる『カールじいさんの空飛ぶ家』でピクサーの底力を体感してみては?■関連作品:カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.トイ・ストーリー3 2010年7月、全国にて公開トイ・ストーリー/トイ・ストーリー2 3D 2010年2月6日より2本立てにて全国公開© DISNEY / PIXARウォーリー 2008年12月5日より全国にて公開© 2008 WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.レミーのおいしいレストラン 2007年7月28日より全国にて公開© DISNEY / Pixar. All rights reserved.■関連記事:美しい映像だけでない、ストーリーにぜひ注目してほしい『カールじいさんの空飛ぶ家』公開直前!カールじいさんの家が浮かび上がる瞬間の特別映像をお届けアニメ界のアカデミー賞候補が発表!『コララインとボタンの魔女』が一歩リードノムさん、ウエディング姿の夫人を優しくエスコート「母ちゃんのおかげで私がいる」ディズニー・ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』独占試写会に30組60名様ご招待
2009年12月28日今回の主人公は78歳のカールじいさん。強面で、いつも不機嫌で、頑固な性格だけれど、それは愛する妻に先立たれ彼女との思い出が詰まった家に固執するあまり意固地になってしまったという、妻・エリーへの大きすぎる愛情ゆえ。カールとエリーの結婚生活を綴った冒頭のモンタージュ・シーンはグッと涙がこみ上げてくるだろう。そして、エリーが生きている間に果たせなかった2人の夢を叶えるために、カールじいさんは家に無数の風船を付けて旅に出ることに。空を飛ぶ方法はいくらでもあるけれど、風船で、しかも家をまるごと飛ばすというアイディアは意外なほど新鮮に映し出される。それは「風船で空を飛びたい!」という、幼い頃に誰もが一度は抱いたことがあるのに、いつの間にか忘れかけていた夢だからなのかも。さらに、後半には『インディ・ジョーンズ』級のアドベンチャーが待ち受け、想像以上にハラハラドキドキさせられる。本作はディズニー/ピクサー初の3D作品としても話題を集めているが、3Dはあくまでオプション。映像は確かに美しい、でもストーリーの素晴らしさあってこそ。カールじいさんと妻・エリーのように人生を送れたら…そんなふうに自分の人生を重ね合わせ幸せについて考えさせられる、アドベンチャー・ラブ・ストーリーなのだ。(text:Rie Shintani)■関連作品:カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:公開直前!カールじいさんの家が浮かび上がる瞬間の特別映像をお届けアニメ界のアカデミー賞候補が発表!『コララインとボタンの魔女』が一歩リードノムさん、ウエディング姿の夫人を優しくエスコート「母ちゃんのおかげで私がいる」ディズニー・ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』独占試写会に30組60名様ご招待『カールじいさん』来日会見にアニマル浜口夫妻が気合いの乱入!
2009年12月04日ディズニー/ピクサーにとって記念すべき10作目の長編作品となる『カールじいさんの空飛ぶ家』の強力スタッフ陣が揃って来日!6日(火)に記者会見が行われた。アニメーション作品として初めてカンヌ国際映画祭のオープニングを飾り、その後も世界各国で公開されヒットを記録している本作。日本では12月5日(土)より公開されるがピート・ドクター監督とプロデューサーのジョナス・リヴェラは「最後に残された日本は、パフェのてっぺんにあるチェリーのようなもの。一番いいものを最後までとっておいたんです」と口を揃えた。アロハ姿で登場したのは、共同監督で、原案と脚本にも携わり、劇中に登場する犬のダグの声も務めるボブ・ピーターソン。「Hello!」とダグの声で挨拶し「ピクサーのユニフォームとも言える、ジョン・ラセター(※ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサー)がいつも着てるアロハシャツで来ました(笑)。ジョンもきっと喜んでくれると思います」と笑顔を見せた。そしてストーリー・スーパーバイザーのロニー・デル・カルメンも満面の笑みを浮かべ「この作品に携わることができて光栄ですし、大好きなキャラクターたちをみなさんに紹介できるのが嬉しいです」と挨拶した。監督は「とにかく新しいもの、人々が観たことない作品を作リ、驚きを与えるのがピクサー」と本作、および過去の9作品に共通するピクサーの理念を説明。リヴェラ氏は「何よりも大切にしているのはストーリー」とうなずきつつ、本作における挑戦について「『ダンボ』や『ピノキオ』、『バンビ』などこれまで我々が強く影響を受けてきた作品へのオマージュが捧げられています」と語った。物語について、ロニー氏は「カールの感情と彼と他人との関係性を伝えたかった」と語り、特にお気に入りの場面として「最初の10分間と中盤でカールが旅の意味を知るシーン」を挙げ「ほとんどセリフがない中で、表情で感情を伝えた」と説明した。78歳の老人を主人公としている点について監督は「もし、フリーの立場でL.A.のスタジオにこの企画持って行っても全くダメだったと思う。でも、ジョン・ラセターのところに持って行ったら、感情の部分に反応して、セリフだけで涙を流してくれました。これは…後ろで誰かがタマネギでも切っていたのでしょうが(笑)」とピクサーだからこそ作り得た作品であると強調した。最後に一同に、どんな78歳になりたいか?という質問が。「(自身の)祖父のようになりたいね。単純なことでも祖父が話すとすごく面白いんです。それから、もちろん風船で家を飛ばすよ」とはリヴェラ氏。監督は「カールは映画の中で“UP”(※本作の原題)したけど、本当は“DOWN”して社会や人々と繋がる必要がある。僕もそうありたいと思ってるよ」と語った。ピーターソンは「78歳まで生きるとなったら今日から運動しないといけないね(笑)。僕は家族と一緒に年を取れたらいいな、と思ってます」と冗談を交えつつ語った。そしてロニー氏は「僕は案外、カールのように家の前に腰掛けて、侵入してきた人を追い払うようなタイプの78歳になりそうです」と笑いつつ「この映画の最後に描かれているカールのようになれたら、と思います」とコメントしてくれた。この日は、スペシャルゲストとしてアニマル浜口、初枝夫妻も登場。一足早く作品を鑑賞したアニマルさんは「涙があふれました。人生は夢。夢があるからこそ生きられると教えられました」と感動を語った。さらに劇中の主人公とその妻の愛に触発されたようで、夫人との馴れ初めや娘の京子さん誕生秘話まで自ら暴露。最後は得意の「気合いだ」10連発“カールじいさん”バージョンを披露し会場を盛り上げた。『カールじいさんの空飛ぶ家』は12月5日(土)より全国にて公開。■関連作品:カールじいさんの空飛ぶ家 2009年12月5日より全国にて公開© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:世界制覇目指す還暦ランナー・寛平、ニューヨークの街を風船で大冒険!『カールじいさんの空飛ぶ家』がピクサー史上3位の6,820万ドルで全米初登場1位【カンヌ現地レポ 01】ディズニー3Dアニメで開幕!「宮崎駿に学んだ」
2009年10月06日