映画や演劇に関する雑誌などで、「ケレン味」という言葉を見たことはありませんか?「どんな意味?」「そもそもなんと読むの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は「ケレン味」の意味と使い方、由来をご紹介します。「ケレン味」の意味「ケレン味」は、「けれんみ」と読み、「ハッタリ」「ごまかし」という意味をもつ言葉です。類義語には意味にも含まれている「ハッタリ」「ごまかし」、実際よりもよく見せようとするという意味がある「てらい」などがあげられます。対義語には、「オーソドックス」「王道」「正攻法」などがあげられます。「ケレン味」の使い方「ケレン味」は、人の手によって作られているものに対して使われる言葉です。演劇や映画の評論で用いられるのが一般的ですが、アニメ・文学・芸術などの作品に対して使われることも多々あります。粋な演出があったり、絶妙に誇張されていることを評価するときは「あの映画はケレン味のある作品だった」と表現。反対の意味の場合は、「あの映画はケレン味がない作品だった」と表現します。「ケレン味」を強調する場合は、「ケレン味を盛り込む」「ケレン味溢れる」このような言い回しをします。「ケレン味」の由来本来は「正当ではない・邪道である」などの意味をもつ言葉で、もともとは漢字で「外連味」と表記していました。歌舞伎の大がかりな仕掛けものや早変わり、宙乗りなどに対して使われていた演劇用語「外連(ケレン)」が、一般に広まった言葉です。演劇用語として多用されるうちに、「見た目重視の奇抜さをねらい、芸の本来の正しい道から外れた演出をする」このように転じ、いい意味として使われるようになりました。「ハッタリやごまかしがない作品」のことを「ケレン味がない素晴らしい作品」このように評価する場合もあります。まとめ「ケレン味」は、文脈で意味が変わる不思議な言葉だということがわかったと思います。意味だけみるとマイナスな印象がありますが、使い方によってはその作品を評価する褒め言葉になります。意味だけじゃなく使い方や由来を知ることで、その言葉に対してより深く知ることができますよね。知っておくと役立つので、ぜひ覚えておいてくださいね。"
2021年07月09日外壁塗装で最も重要な工程なのが「下地処理」です。下地処理とは、塗料を上塗りする前に塗装面を整える作業のこと。下地処理がきちんと行われていれば、塗料の耐久年数が上がり、きれいな外観を保つことができます。逆にいえば、下地処理がちゃんと成されていないと、外壁の劣化や塗膜のはがれを起こしたり、塗料がしっかり密着せずに美観が失われるなどの問題が発生しやすくなります。今回は、外壁塗装の下地処理の重要性や注意点について説明します。外壁塗装の下地処理の重要性外壁塗装とは、外壁の上に塗られている塗装のことです。建物の見映えを良くするのはもちろん、防水性や断熱性を備える役割を持っています。外壁塗装が劣化してしまうと、雨風などで外壁が傷む原因になります。そのため、外壁塗装は定期的に塗り直す必要があります。しかし、ただ新しい塗料を塗り直すわけではありません。塗料を上塗りする前に、外壁の汚れを落とす、ひび割れを補修するなどの作業を行います。この作業をしないと、せっかく塗料を塗ってもすぐにはがれ落ちてしまうことがあります。外壁塗装の前に外壁の塗装面を整える工程のことを「下地処理」といいます。この工程がしっかりと行われていれば、塗装を塗り直しても長持ちします。塗料を塗ってしまうと目につかなくなるので分かりづらくはありますが、縁の下の力持ち的な重要な役割を果たしているのですね。外壁塗装の費用を無料で比較外壁塗装の下地処理で行う作業外壁塗装は、下記の流れで進められます。1:足場設置、養生2:高圧洗浄機3:下地補修4:下塗り5:上塗り6:点検と足場解体下地処理は2と3の工程を指します。具体的にどのような作業をするのか、説明します。【高圧洗浄とは】高圧洗浄とは、ホコリや汚れを洗い流して粉化した塗料を落とす作業のことで、下地処理の工程では最初に行います。水を高圧水発生装置で加圧し、ノズルから噴射。その衝撃力を利用して洗浄します。この工程では塗装面だけでなく外壁全体にも高圧洗浄を行い、屋根も塗装する場合は、屋根から地面へと汚れを落とします。高圧洗浄を行った箇所は乾かさなくてはなりません。最低でも24時間、気候や下地の状況では48時間ほどかかる場合があります。【下地補修について】高圧洗浄が終わったら、下地補修を行います。塗装を行う前の下処理のことで、塗装面の材質や状態によって工程が変わります。・モルタル壁和風の建物で見かけるモルタル壁は、セメントや砂を混ぜ、水で練って作ったセメントモルタルを使った壁材です。施工性が高くて強度があり、防火性能もありますが、亀裂が発生しやすいのが難点です。作業は、汚れや塗膜の浮き、付着物を除去してからひび割れている箇所をシーリング材やパテで補修します。欠けてしまった部分は、樹脂モルタルなどで補修します。・サイディング壁現在の建物の壁材では主流といえるサイディング壁。種類が豊富で、窯業系や金属系、木質系、樹脂系などが存在します。工場で生産しているため、品質が安定している、施工の際に扱いやすい、バリエーションが豊富といったメリットがあります。反面、熱を吸収しやすい、ボードの継ぎ目で使うシーリングが劣化しやすいというデメリットもあります。ひび割れた箇所をパテで補修する、継ぎ目の目地のシーリングを打ち替えるなどの作業を行います。・ケレン作業トタン屋根や鉄階段などの鉄部分の汚れなどや劣化してしまった塗膜を削る作業のことを「ケレン」といいます。この作業も、外壁塗装の下地処理には欠かすことができません。ケレンには、表面の汚れやサビ、塗膜を落として塗装面をきれいにするだけでなく、塗料が密着しやすいように敢えて傷を付ける「目粗し」という作業もあります。ケレンは、塗装面の劣化具合により削り方を変えます。劣化が進んでしまっている場合は、サビや塗膜を除去し、鋼面を露出させます。劣化が軽い場合は、粉化物や付着物を落として活膜を残します。外壁塗装で下地処理を行う際の注意点外壁塗装における下地処理も、壁材によって様々な方法があります。自分で塗装することもできますが、足場を組む、高所での作業が発生するといった作業は業者に依頼した方が安全です。万が一、うまくいかなくて途中から業者に依頼することとなった場合、余計な費用がかかる可能性も考えられます。しかし、外壁の一部のクラックを直したり、塗装のはがれを補修したりする程度であれば、DIYでも十分可能です。その際は、窓や塗装をしない場所を養生し、塗装面を丁寧に洗浄して古い塗膜を落とすようにしましょう。付着物が残っていると、塗料が剥がれやすくなってしまいます。また、先に述べた方法でクラックを埋めたり、場合によってはケレン作業を行ったりする必要もあります。まとめ今回は、外壁塗装の下地処理の大切さについて紹介しました。上塗り塗料の強みを目一杯活かすためには、下地処理が非常に重要です。プロの職人も、この工程に最も力を入れていると言われるほどです。自分で外壁塗装をする際は、下地処理の作業に手を抜かないように気をつけてくださいね。もし、自信がないということでしたら、プロの業者に依頼するようにしましょう。外壁塗装の費用を無料で比較
2017年10月31日塗料の種類や手法によって耐用年数は異なりますが、外壁の劣化は経年によって必ずやってくるものです。外壁の塗り替えを検討して業者に見積をとってみると「ケレン」という単語を初めて目にし「何のこと?」と思う方もいらっしゃると思います。しかし、外壁塗装においてはこの「ケレン」がとても大事な工程なのです。この作業をきちんと行うか否かで、塗装の仕上がりがだんぜん違ってくるからです。ここでは「ケレン」の作業の特徴や、かかる費用のおおまかな目安についてご紹介していきます。ケレン作業の内容と、その目的は?ケレン作業とは外壁・屋根など、住居の木や金属部分の汚れ・サビを落とす作業のことです。外壁塗装を行うにあたり、ケレン作業を省略するということはあり得ません。以下、ケレン作業を行うことによる住宅への良い影響をご紹介します。【1.外壁塗装の密着を強める】塗装の最も外側の層は「塗膜」と呼ばれ、塗装の表面を保護する機能を持っています。ケレン作業をすることにより、あらかじめ古い塗膜の汚れを綺麗に落としておかなければ、新しい塗料の塗膜がうまく定着しません。その上から無理に塗ったとしても、剥がれやすくなってしまいます。ケレンで汚れを除去しておけば、新しい塗料がしっかり定着して剥がれにくくなり、塗装の寿命を長くしてくれるのです。【2.外壁塗装の仕上がりを美しくしてくれる】外壁は長年、雨、風、紫外線などにさらされて、傷んだり汚れたりしてしまいます。ある程度の劣化や汚れは仕方ないことですが、新たに塗り直すとなれば汚れやサビをしっかり落としておく必要があります。特に木造住宅の場合は、剥がれや毛羽立ちが発生していることが多くなります。それらをそのままにして、上から新しい塗料を塗り重ねることは禁物です。新しい塗膜が元の塗装の毛羽立ちなどを引っ張ってしまい、結局剥がれる原因になってしまいます。新しく塗装を塗り直す前には必ずケレンで表面の凸凹を平らにならすことで、外壁塗装の出来栄えがより美しく丈夫になります。ケレン作業の種類と、かかる平均費用ここでは、ケレン作業のいくつかの方法と、それらにかかる大体の平均費用をご紹介します。【1種ケレン作業】「ブラスト工法」とも呼ばれ、白けい砂、銅粒、銅砕粒などの研削材を空気による圧力などを利用して吹き付けることで、サビを落として表面を綺麗にする作業です。あるいは「化学処理工法」により、化学薬品でサビや異物等を除去する方法もあります。しかし、1種ケレン作業には化学物質を用いることや粉塵や騒音の発生が避けられないという欠点もあります。また、この作業は主として塗装する表面の腐食や劣化が激しい場合に行われます。文化財や古民家などを除く一般の住宅では、この作業が必要な状況にまでなれば部材そのものを交換するケースが多くなります。・平均費用…部材そのものを交換するので、作業内容によって費用は異なる【2種ケレン作業】塗装する箇所にサビや腐食が比較的大きく発生している際に行われる作業です。(主に発サビ面積が全体の30パーセント以上である場合)1種と同じ作業のように感じられますが、2種では化学物質を使用しない点が1種と異なります。ワイヤーホイル、ディスクサンダー、パワーブラシ、ニューマチックハンマーなどの電動工具や、ハンマー、スクレーパーなどの手工具を用いて、入念に表面のサビと古い塗膜を取り除きます。主に、鉄骨構造の建物を対象とした作業となります。・平均費用…1㎡あたり約1,400~2,500円【3種ケレン作業】私たちが暮らす、一般的な住宅の外壁に使われる最もポピュラーな作業が3種ケレンです。1種や2種とは異なり、電動工具などを用いた大掛かりな作業は行いません。部分的なサビや剥がれ、劣化した古い塗膜部分などを、ワイヤーブラシ、スクレーパー、やすりなどの手工具を用いて落としていきます。劣化していない元の塗膜は剥がさず、あえて残しておくケースが一般的です。・平均費用…1㎡あたり約500~1,500円【4種ケレン作業】元の塗装面にサビや汚れがほとんどない場合に行われます。ワイヤーブラシ、ほうき、サンドペーパーなどで表面を磨いて綺麗に整えます。もしサビなどがほとんどなければ、表面を洗浄するだけで完了する場合もあります。・平均費用…1㎡あたり約200~500円外壁塗装の費用を無料で比較ケレン作業をするタイミングの目安は?明らかに外壁が大きく傷んでもう手が付けられない場合は、1種ケレン作業が必要になります。外壁そのものを交換するとなれば、費用もかなり高額になることが予想できます。費用だけで判断するなら4種ケレンが安上がりに思えますが、劣化していない塗装をわざわざ塗り直そうと考えることはあまりないでしょう。劣化の有無にかかわらず、どうしても外壁を塗り替える事情があればその限りではないでしょうが、通常はある程度塗装に傷みが感じられた時点で塗り替えを検討するはずです。古い塗装の状態を見て、3種ケレン作業が必要と思われる段階までには塗り直しを検討することがおすすめです。目で見てそろそろ劣化が分かってきたという程度の状態になったら、新しい塗装に塗り替えることを考えると良いでしょう。壁塗装の劣化を判断する目安としては、以下の状態が挙げられます。【チョーキング】外壁に白いチョーク状の粉がついているように見える状態です。防水性が損なわれるぐらい塗装が劣化していて、指で触れば粉が付着しますから簡単にわかります。【クラック】ひび割れた状態を指し、チョーキングと同様に防水性が損なわれるほど塗装が劣化しています。小さなひび割れ1つでも雨漏りなどの原因になりますから、放置すると建物自体の深刻なダメージにつながってしまいます。【カビ・コケ・藻】壁面のカビやコケなどは、湿度が高く風通しや日当たりの良くない場所に発生しやすくなります。発生すると外壁塗装は劣化して変色が見られるようになり、防水性も低下してしまいます。【剥がれ】外壁が劣化すると壁面のモルタルなどに雨水が染み込み、内部の鉄筋が膨張することによって外壁の剥がれが生じます。放っておけば建物自体の強度を低下させてしまいますから、注意が必要です。外壁塗装の傷みによって住宅そのものの寿命を縮めないためにも、劣化が進まないうちに塗装の塗り直しを検討するなど早めの処置が肝心です。日頃から外壁の状態に気を配り、経年や劣化の度合いで最適な塗り替えのタイミングを判断しましょう。まとめ今回は、外壁塗装の塗り替えに欠かせない「ケレン」と呼ばれる作業と、それにかかる費用などについてご紹介しました。一般の方には耳なじみの薄い言葉ですが、ケレンの作業内容や作業の目的をある程度理解しておけば、塗装作業を業者さんに依頼するときも事前の打ち合わせがスムーズになるでしょう。外壁塗装の費用を無料で比較
2017年10月27日