ファン・ジョンミンが“彼自身”を演じ、その演技力を駆使して命がけの脱出劇に挑む『人質 韓国トップスター誘拐事件』。今回は、身代金5億ウォンを要求した誘拐犯との決死の交渉術がさく裂する、鬼気迫る本編映像が解禁となった。韓国トップスターのファン・ジョンミンが何者かに監禁され、自ら身代金交渉に挑む本作から、緊迫度MAXの本編映像が解禁。誘拐犯のアジトに監禁されたファン・ジョンミン。彼より先に誘拐され拉致されていた女性パク・ソヨン(イ・ユミ)が目の前で暴行を受け、殺されそうになると、ファン・ジョンミンは女性の命を救うべく矛先を自分に向け、命がけで誘拐犯との交渉にあたるのだった。突き付けられた銃口を睨みながら、2人の解放と引き換えに提示した金額は…大スターらしからぬ(?)金額5億ウォン(日本円で約5,000万円)。誘拐犯も拍子抜けするその金額にはファン・ジョンミンの機転の利いた策略があった。命の値段…誘拐犯に現実味を抱かせ、延命を勝ち取ろうとする様は、どこかコミカルで張り詰めた緊迫感との調和が絶妙!ファン・ジョンミンがファン・ジョンミン本人役で出演した利点を生かした誘拐犯との化かし合いは必見となっている。『人質 韓国トップスター誘拐事件』は9月9日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:人質 韓国トップスター誘拐事件 2022年9月9日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2021 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K & SEM COMPANY. All Rights Reserved.
2022年08月03日誘拐犯の要求は「身代金調達をクラファン(クラウドファンディング)で行え」!?型破りな誘拐劇は、IT企業を巻き込んで事態が二転三転。ページをめくらせるアイデアがぎゅうぎゅうに詰まった『午前0時の身代金』の著者が、京橋史織さん。「クラファンを利用するアイデアは、イスラム国が外国人を拘束して身代金を要求する事件が多発したころに浮かびました。当時スイスに住んでいたのですが、人質事件をめぐる報道の温度が、欧州と日本では全然違ったんです。ヨーロッパの人たちはテロリストに怒っていて、日本では自己責任論が強かった。また、先の米国大統領選でSNSを介して世論の操作が行われ、社会の空気が一変するのも見ました。人にとって、社会にとって、人命がかかったときに何を優先すべきなのか。それが物語の出発点であり、テーマにもなりました」新人弁護士の小柳大樹は、振り込め詐欺に加担させられていた専門学校生・本條菜子から自首したいと法律相談を受けていた。目を離した隙に菜子が拉致されてしまい、深く悔やむ。犯人が犯行声明を送りつけたサイバーアンドインフィニティ社は、大樹の先輩・美里千春が顧問弁護士を務める企業だ。微妙な立ち位置で事件と関わることになった大樹と美里が、事件解決に奔走する。「実はプロットは割と早くできたものの、書く段になって、私自身が法律知識ゼロなことに気づいて(笑)」一念発起し、早稲田大学の法律講座を聴講。執筆に活かした努力家だ。「ITの知識も、一から勉強した身。専門知識にさほど詳しくない人間と同じ目線に立って書いた方が読者にもわかりやすいだろうと思い、生まれたのが大樹です」早々に誘拐犯の目星はつく。だがその情報を、職業上の守秘義務があるため、大樹は警察に漏らせない。「そういうジレンマに葛藤する場面はそれ以外にもかなり盛り込みました。土壇場の踏み絵で何を選ぶか、どう行動するか。そういうシーンこそ、登場人物の人間性が書けると思っているところがあるんです」犯人は誰か。身代金は集まるのか。もっとも、それはこのジェットコースター的ストーリーの入り口だ。この先に待つのは、既存のミステリーでは見たことのない展開。「そうくるか」の連続で、読んで損なし。きょうばし・しおり1972年、徳島県生まれ。第39回創作ラジオドラマ大賞入賞。脚本家として活動したのち、スイスに転居。小説を書き始めて8年目、本作で新潮ミステリー大賞に輝く。『午前0時の身代金』青くさい正義感を持つ主人公の大樹。企業法務中心の「新倉美里法律事務所」でプロボノ(公益性を重んじ社会貢献を行う)部門に配属され…。新潮社1650円※『anan』2022年6月8日号より。写真・北尾 渉中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2022年06月06日『荒野にて』『ゲティ家の身代金』のチャーリー・プラマーが主演を務める緊迫のサスペンス・スリラー『クローブヒッチ・キラー』が公開されることが決定。併せて、場面写真と日本版予告が解禁となった。■ストーリー16才の少年タイラーは、信仰を重んじる小さな町の貧しくも幸せな家庭で暮らしている。ある日、ボーイスカウトの団長も務め、町でも信頼の厚い父親ドンの小屋に忍び込んだタイラーは、猟奇的なポルノや不穏なポラロイド写真を見つけてしまう。調べを進めていくにつれ、10年前に起きた未解決事件「巻き結び(クローブヒッチ)連続殺人事件」の犯人が父親ドンなのではと、日ごと疑惑は増すばかり。同じく事件を追う少女カッシに協力を求め、真相を究明しようとするが…。■チャーリー・プラマー主演!緊迫のサスペンス・スリラー本作は、80年代のアメリカで黄金期を迎えた10代の若者を主人公にしたジュブナイル映画と、ホラーとスリラーの要素がつまったスラッシャー映画、その系譜にある「ストレンジャー・シングス 未知の世界」『サマー・オブ・84』を彷彿とさせるティーンエイジャー目線で紡がれたサスペンス・スリラー。監督は、米映画界の新鋭ダンカン・スキルズ。家族への信頼と疑い、コミュニティにおける人間関係の不協和音が見る者を思春期へとタイムスリップさせ、衝撃的な結末が純真無垢な時代の終わりを痛烈に焼き付ける。主演を務めるのは、名匠リドリー・スコット監督作『ゲティ家の身代金』で誘拐被害者となる富豪の孫を演じて注目を集め、『荒野にて』では第74回ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した、ハリウッドがいま最も注目するチャーリー・プラマー。父親のドン役には、『ザ・シークレット・サービス』や「アメリカン・ホラー・ストーリー」など映画からTVシリーズまで幅広い活躍をみせるディラン・マクダーモット。母親役には『ブロークン・アロー』『愛と呼ばれるもの』のサマンサ・マシス。チャーリー・プラマー扮するタイラーの相棒となる少女カッシ役には、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のマディセン・ベイティが抜擢された。今回解禁された場面写真には、父親の小屋で見つけた不穏なポラロイドや、父親を疑いの目で見つめるタイラーの姿、車の中で意味ありげに視線を交わすタイラーとカッシの姿などが切り取られている。『クローブヒッチ・キラー』は6月11日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:クローブ・ヒッチ・キラー 2021年6月11日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©CLOVEHITCH FILM, LLC 2016 All Rights Reserved
2021年03月25日ケネス・ブラナー監督が児童文学小説の大ベストセラーを映画化した『アルテミスと妖精の身代金』から、ケネス・ブラナー監督とキャストのジョシュ・ギャッドのインタビュー映像が解禁。さらに、日本語吹き替えを務める森川智之、早見沙織、楠大典からコメントも到着した。全世界2500万部のベストセラーで、ファンの間では“悪のハリー・ポッター”とも呼ばれる「アルテミス・ファウル」シリーズを原作にした本作。主人公は世界的な大泥棒の息子で、天才的な頭脳をもつ12歳のアルテミス・ファウル。父親の誘拐をきっかけに、その天才的な頭脳を駆使し、人間には隠れた存在である“妖精”の宝の強奪を企てる。また、アルテミスが対立する“妖精”は、文化・テクノロジーなどの分野において人間をはるかに超えるといわれるハイテク集団。おとぎ話にでてくる魔法やファンタジーの世界と近未来SFの世界が融合した現代的でオリジナルな世界観や、アルテミスや妖精たちが駆使する数々のガジェットなども見どころ。本作の監督・製作を務めるのは、俳優としてのみならず『マイティ・ソー』『シンデレラ』、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』を監督するケネス・ブラナー。映像内では、この映画の監督になった経緯や主人公アルテミスを演じた新星フェルディア・ショウを1,200人の候補からキャスティングした際の思いなどを語る。一方、窃盗魔のドワーフであるマルチ・ディガムズを演じるのはジョシュ・ギャッド。彼は共演したジュディ・デンチとのエピソードも語っており、撮影終了後にはユーモア溢れるプレゼントも贈られたことを明かし嬉しそう。自身のキャラクターは「(「スター・ウォーズ」の)ハン・ソロっぽい(「ハリー・ポッター」の)ハグリッド」と説明している。また、日本語吹き替え版で主人公の父親アルテミス・ファウル シニア役の森川さんといえば、『ズートピア』のニック役でもお馴染み。「ニックとは全く違ったキャラクターです。父親としての寛大さとは、なにか一味違う秘密のエッセンスを加えてみました。また謎が多い人物ですので、観ている方の興味を持ってもらうための演技を心がけました」とコメント。エルフの大尉ホリー・ショート役を務める早見さんは、「大尉として堂々とする大人びた部分と、幼さが出るシーンのバランス」が難しかったと明かし、「アルテミスとのやりとりの中で次第に彼と打ち解けていくのですが、その心の繊細なシーンは、演じていて一層集中したところです」と言う。そして、最強のボディガード:ドモボイ・バトラー役の楠さんは、「ドモボイというキャラクターとの共通点は、私もどちらかというと『自分のためよりも人のために何かした方がいい』というタイプなのでそこは似ているかもしれません」と語っている。『アルテミスと妖精の身代金』は8月14日(金)よりDisney+(ディズニープラス)にて独占配信。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルテミスと妖精の身代金 2019年秋、公開予定©2019 Disney Enterprises, Inc.
2020年08月07日『シンデレラ』『マイティ・ソー』を手掛けたケネス・ブラナーが監督するディズニー映画最新作『アルテミスと妖精の身代金』が、ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」にて8月14日(金)より独占公開決定、キャラクタービジュアルも解禁された。本作は、オーエン・コルファーの世界的ベストセラー小説「アルテミス・ファウル」シリーズを、ハリウッド一流キャスト&スタッフで映画化したファンタジーアドベンチャー映画。主人公アルテミス役は、1,200人のオーディションで選ばれた新星フェルディア・ショウが務め、さらにジョシュ・ギャッドやノンソー・アノジー、コリン・ファレル、名優ジュディ・デンチといった実力派俳優が共演。監督のケネス・ブラナーは製作も兼ね、製作総指揮に『イントゥ・ザ・ウッズ』『メリー・ポピンズ リターンズ』アンガス・モア・ゴードンと『ナショナル・トレジャー』マシュー・ジェンキンスが名を連ね、脚本はアイルランドの劇作家コナー・マクファーソンと『パディントン』ハーミッシュ・マッコールが手掛ける。ケネスは、本作について「壮大なファンタジーアドベンチャーで、まばゆいばかりの美しい風景と目を見張るような視覚効果がみなさんを今まで見たことのない魔法の世界にお連れします」と解説。「私たちは、困難に立ち向かう12歳の天才少年と驚きの旅に出るのです。知性にあふれ、面白みもあり、しかも非常にクールな主人公と忘れられないようなキャラクターたちと出会い、魔法に満ちた新しい世界を訪れるのです。アルテミスにとって(本人は認めないでしょうけど)家族が何よりも大切と思っています。ですので、今回世界中の家族も彼とともに、彼のとてつもない最初の冒険をディズニープラスで楽しんでいただけることを、私と同様に誇りに思っていることでしょう」と、今回の配信に際しコメントを寄せている。『アルテミスと妖精の身代金』は8月14日(金)よりディズニープラスにて独占公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルテミスと妖精の身代金 2019年秋、公開予定©2019 Disney Enterprises, Inc.
2020年07月20日『タイピスト!』『モリエール恋こそ喜劇』『ゲティ家の身代金』など、幅広い役柄を演じるフランスの人気俳優ロマン・デュリスの最新作『パパは奮闘中!』が4月27日(土)より全国順次公開。この度、タイトルの通りに、デュリス演じるパパが慣れない子育てに奮闘するシーンが到着した。愛する妻がある日突然行方不明になり、仕事や育児をひとりでこなさなければならなくなった主人公と子どもたちの、奮闘の日々、愛と絆を描いた本作。第71回カンヌ国際映画祭批評家週間で絶賛され、フランスで2018年の最注目作品となった。監督は、初長編作『Keeper』(原題)で70を超える映画祭に招待され20の賞を獲得した、ベルギーの新鋭ギヨーム・セネズ。仕事一筋でダメなところもあるけれど心優しい父親をロマン・デュリスが熱演。『若い女』で注目を集めたレティシア・ドッシュが、主人公を支える妹役を演じている。この度届いた本編映像は、『パパは奮闘中!』という本作のタイトル通り、デュリス演じるパパのオリヴィエが慣れない子育てに奮闘するシーン。妻に出ていかれ、これまで子育てを任せっぱなしにしてきたオリヴィエが子どもたち2人を寝かしつけようとするが…。「ドアを開けといて」と部屋を暗くするのを怖がり、眠れないと甘える娘のローズを何とか説得し、扉を半分開けて出ていこうとするオリヴィエ。すると、今度は同じ部屋で寝ている兄のエリオットが「ドアを閉めて!明るくて寝れない」とひと言。結局、オリヴィエは自分も子ども部屋で一緒に寝ることで、ようやく寝かしつけることに成功する。実生活でも父親のデュリスはおすすめのシーンについて、「子供たちとの日常的なシーンでは特に共感できたよ」と語っている。本作をいち早く見た、自らも子育て奮闘中のマンガ家・横山了一氏も、本作の中でも特にこのシーンに共感したようでイラストを寄稿するほど。俳優として20年以上のキャリアを持つフランスを代表するデュリスが、意外にも初めての父親役(しかもダメ親父)に挑んだ本作。“ママが家出中”の間に成長し、“本当の父親”になるまでを演じたことに、「今回のこの作品が僕も大好きな『クレイマー、クレイマー』のようになると聞いて、まだ脚本なども見てなかったけど、これはやるしかないと思ったんです」と二つ返事で出演を決めたことを来日時に明かしていた。情に厚く人間味溢れ、欠点の多さが逆に魅力的なオリヴィエ。その人物像を作り上げたデュリスの新たな魅力をスクリーンで確かめてみて。『パパは奮闘中!』は4月27日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年04月24日これまでのディズニー作品にはなかった、全く新しい“ダーク・ヒーロー”が主人公となる『アルテミスと妖精の身代金』(原題:Artemis Fowl)が2019年秋、日本公開されることが決定。監督は実写版『シンデレラ』を大成功に導いたケネス・ブラナーが務める。■全世界2,500万部超!壮大なファンタジーを映画化原作となるアイルランドの小説家オーエン・コルファーによる「アルテミス・ファウル」シリーズは、全世界で発行部数2,500万部を超える児童文学の大ベストセラー。伝説的な犯罪一家に育った12歳の天才少年アルテミス・ファウル2世と、魔法とハイテクノロジーを駆使する妖精たちとの戦いを描いたファンタジー作品だ。2001年の刊行開始当初は3部作の予定だったが、人気によって続刊。2012年に発表された8巻目「Artemis Fowl:The Last Guardian」で完結した。世界40か国以上で翻訳され、「ニューヨーク・タイムズ ベスト・セリング・シリーズ」など様々な賞も受賞している。■監督は『シンデレラ』『マイティ・ソー』のケネス・ブラナー注目の監督は2015年にディズニー実写版『シンデレラ』を手がけ、大成功を収めたケネス・ブラナー。監督、脚本家、俳優として映画、舞台、TVに活躍するケネスは、1989年に映画『ヘンリー五世』でアカデミー賞監督賞と主演男優賞にノミネート。1995年には『世にも憂鬱なハムレットたち』でヴェネチア国際映画祭の脚本賞である金オゼッラ賞を獲得。シェイクスピア俳優としても名高い。近年ではマーベルスタジオ『マイティ・ソー』、自身が主演した『オリエント急行殺人事件』など多彩な作品も手掛けており、そのクオリティに期待が高まる。■少年が妖精を誘拐して身代金を強奪!前代未聞の冒険ファンタジー本作の物語は、1本の電話から始まる。ある日突然、アルテミスのもとにかかってきた電話――それは行方不明の父親を誘拐した犯人からのものだった!要求された身代金は1トンにも及ぶ“フェアリー・ゴールド”。父親を取り戻すべく、アルテミスはその天才的な頭脳で妖精たちの財産強奪を企てるのだが…。いまだかつてない、新たな冒険ファンタジーの幕が上がる。『アルテミスと妖精の身代金』は今秋、公開(8月全米公開予定)。(text:cinemacafe.net)
2019年02月20日リドリー・スコット監督の映画『ゲティ家の身代金』の公開を5月25日に控え、主演のミシェル・ウィリアムズが撮影秘話を明かした。本作は、世界一の大富豪ともいわれたアメリカ人石油王ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された事件を映画化。2017年11月、ハーベイ・ワインスタインのセクハラ問題に端を発した騒動によりジャン・ポール・ゲティ役のケビン・スペイシーが突如降板することになった。全米公開1カ月前の出来事。映画はすでに完成していた。この非常事態に、リドリー・スコットは、即座に「再撮影だ」と決断。数日後にはクリストファー・プラマーの出演が決まり、1週間後には撮影がスタート、その2週間後には映画を完成させた。クリストファー・プラマーの演技は高く評価され、アカデミー賞演技部門ノミネートの歴代最高齢記録を更新。リドリー・スコット監督のもと、共演者・スタッフが一丸となったからこそ成し遂げられた偉業だった。主演のミシェルは、「なにがそれを可能にしたか話すわ。まず最初に、誰かが『そうだね。それをやるのは正しいことだ。だから、そのお金を払うよ』と申し出ないといけなかったの。その後は、みんながホリデーをあきらめないといけなかった。サンクスギビングのお休みだったのよ。だから、そのお休みをあきらめて、他の仕事のスケジュールを入れないようにして、私たちが再び集まらないといけなかったのよ」と奇跡の要因を挙げる。苦境の中で監督の存在は大きかったようで、「彼は本当にマエストロなの。彼が仕事をしているのを見られるのは、本当に素晴らしい。彼はとても巨大なオーケストラを指揮しているみたいなのよ」と振り返った。リドリー・スコット監督は、「理由は簡単だ。一人の行いが全員の仕事を台無しにする事などあってはならない」と語っていた通り再撮に迷いはなかった。ミシェルは「多分、彼がかんしゃくを起こしたところをただの1度さえ見たことがないけど、1度だけイライラしていたことがあるわ。なぜなら、110度(摂氏43度)でものすごく暑かったからよ。でもそれ以外は、一緒に仕事をしていてリドリー・スコットよりエキサイティングな人はいないわ。そして、彼は80歳なのよ」とその魅力を伝えている。(C)2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年05月24日「#MeToo」に端を発する突然のキャスト交代劇から、代役クリストファー・プラマーの史上最年長アカデミー賞ノミネートまで大きな話題となったリドリー・スコット監督作『ゲティ家の身代金』。本作では、誘拐された息子を救うため、男性社会で奮闘する“母親の強さ”が描かれている。本日5月13日の「母の日」、そんな本作と共に、「#MeToo」時代に母親の強さが感じられる映画・新旧6作品をご紹介!【息子も未来も守る。戦う母の代表格】リンダ・ハミルトン:サラ・コナー『ターミネーター2』(1991)ジェームズ・キャメロンによるSFアクション映画の傑作にして、誰もが知る強い母親サラ・コナー。前作『ターミネーター』では、未来から送られてきた殺人マシーン・ターミネーターに命を狙われ、今作では自分の息子ジョン、そして世界を守るために、再び戦いに挑んでいく。危険や法を破ることもを顧みずに、命を狙われた息子を守るために戦う姿は、ハリウッドを代表する強い女性キャラクターとして、ターミネーターに負けず劣らずの人気を誇る。【豪邸の中で密室心理戦】ジョディ・フォスター:メグ・アルトマン『パニック・ルーム』(2002)『ゲティ家の身代金』では豪邸に住む大富豪が敵となるが、今作では豪邸そのものが事件の元凶となってしまう。豪邸に隠された財産を狙い忍び込んでくる強盗相手に、母メグと娘サラ(クリステン・スチュワート)が立ち向かっていく極限状態における犯人との心理戦は必見だ。自らの知恵と身の回りにあるもので犯人に挑む必死さに、母の愛の強さが伝わってくる作品だ。監督は鬼才デヴィッド・フィンチャー。【自責の念が生み出した行動力の化身】フランシス・マクドーマンド:ミルドレッド・ヘイズ『スリー・ビルボード』(2017)第90回アカデミー賞主演女優賞、助演男優賞を受賞した記憶にも新しい本作。娘を殺した犯人を捜すために過激な行動に出る母親ミルドレッドは、その過激さからサラ・コナーと似ているように思えるが、2つの点で異なっている。1つは過激な行動の裏に、娘の死の原因の一端を自身に感じ、内向きの怒りを抱えている点。もう1つは、敵を倒すことではなく、赦すことで前に進んでいく点。物語もキャラクターも過激さと人間くささを併せ持つ魅力的な作品だ。ベネチア国際映画祭およびゴールデン・グローブ賞脚本賞受賞のマーティン・マクドナーが監督・脚本。【母親VS腐敗した社会権力】アンジェリーナ・ジョリー:クリスティン・コリンズ『チェンジリング』(2008)本作は、1920年代のロサンゼルスで起こった連続誘拐少年殺人事件を元にした実話。この事件が忌まわしいのは、犯人だけでなく警察をはじめとした権力者も同様に、醜悪な存在だということ。警察は、誘拐されたクリスティンの息子とは別の子どもを息子として引き渡し、それを訴えた彼女を異常者として精神病院に強制入院させる。それでも息子の生存を信じて過酷な状況でも諦めない母親の姿は、愛の強さを観客に強く訴える内容となっている。クリント・イーストウッド監督作品。【これが現実の話だと思うと…】ブリー・ラーソン:ママ/ジョイ・ニューサム『ルーム』(2015)第88回アカデミー賞主演女優賞を始め、多くの賞を受賞した本作。暴行目的で拉致、監禁された母とやがて生まれた息子が脱出し、閉じ込められた「部屋」だけが世界の全てだった息子ジャックの認識が徐々に変化していく物語は、衝撃と感動の涙を誘った。エマ・ドナヒューによる原作小説は、日本を含む世界各国で起きた同様の事件から着想を得ている。歪んだ男性社会の被害者で終わらず、勇気と知恵で立ち向かう『チェンジリング』や今作は、2018年現在、より意義あるものとなっている。監督はアイルランドの気鋭レニー・アブラハムソン。【彼女が戦う相手は誘拐犯、そして世界一の大富豪】ミシェル・ウィリアムズ:アビゲイル・ハリス『ゲティ家の身代金』(2018)フォーチュン誌によって、世界で初めての億万長者に認定された石油王ジャン・ポール・ゲティ。1973年、ローマで彼の孫が誘拐され、当時史上最高額とも祝える身代金を要求されたが、なんとゲティは身代金支払いを拒否!そんな世界一有名な誘拐事件を、巨匠リドリー・スコットが映画化した。誘拐犯の男たち、圧倒的な財産を持ちながら身代金を支払わない義理の父ゲティ、薬中の元旦那と、彼女の周りに存在する男たちは、ことごとく障害となる。立ちはだかる男たちと金に翻弄されながら、それでもは母アビゲイル(ゲイル)は息子を救うため、強く前に進んでいく。彼女の唯一の目的は息子を無事に取り戻すことであり、ゲティ財団のお金は子どもを取り戻す手段でしかない。「最後まで諦めない」という意思を繰り返し証明していかなければならない、ゲイルを演じるミシェル・ウィリアムズは語っている。女性であるがために軽んじられ、過小評価され、除外される…「もちろんこれはサスペンスに満ちたドラマではあるが、同時にフェミニズム映画でもあると思う。男の世界のなかで女であるというのはどういうことなのかを掘り下げる」というミシェル。「まともに受け止めてもらうには、あらゆる知力と能力を使って闘い、事態をコントロールし、周りと対等に渡り合わなければならないということを彼女は本質的に分かっていた。女であるがために軽んじられ、過小評価され、除外されるシーンがこの作品には数多く散りばめられている。こういうタフで、リアルで、尖ったところのある複雑なキャラクターを演じるのが大好き。ゲイルは崩れることが許されない。目標をしっかりと見据えないといけないが、そこまでの道筋が日々刻々と変化する。彼女のコントロールの及ばないところで様々な出来事や人々が影響して事態が変わっていく」と彼女は説明する。#MeToo問題で注目を集めた本作だが、図らずも作品内容はそれと呼応するかのごとく、弱い立場に置かれた女性が己の尊厳と愛する息子のために奮闘する物語だ。過去の事件を元にした映画ではあるが、時代と映画が持つメッセージは、現代の問題と符合している。そんな本作をぜひスクリーンで確かめてみてほしい。『ゲティ家の身代金』は5月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スリー・ビルボード 2018年2月1日より全国にて公開© 2017 Twentieth Century Foxゲティ家の身代金 2018年5月25日より全国にて公開© 2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年05月13日“世界中のすべての金を手にした”と言われた世界一の大富豪、石油王ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を、リドリー・スコットが映画化した『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド』(原題)が、『ゲティ家の身代金』の邦題で5月25日(金)に公開されることが決定。あわせて、日本版ポスターが公開された。誘拐されたポールの母親アビゲイル・ハリスをミシェル・ウィリアムズ、元CIAのフレッチャー・チェイスをマーク・ウォールバーグ、世界一の大富豪・ジャン・ポール・ゲティを、セクハラ疑惑の発覚により降板したケヴィン・スペイシーに代わり、クリストファー・プラマーが務めた本作。アカデミー賞(助演男優賞)、ゴールデングローブ賞(監督賞、主演女優賞、助演男優賞)、英国アカデミー賞(助演男優賞)にノミネートされるという史上空前の快挙を果たした話題作だ。さらに、クリストファーは本作で自らが持つアカデミー賞演技部門ノミネートの歴代最高齢記録も更新した。そして、この豪華役者陣を束ねるのは、『エイリアン』『ブレードランナー』『オデッセイ』『グラディエーター』などハリウッドで数々の金字塔を打ち立ててきた巨匠リドリー・スコット監督。邦題・公開日決定と共に、多くの報道陣に囲まれたアビゲイル・ハリスとチェイスの背後に、2人の大きな壁として君臨するジャン・ポール・ゲティを捉えたポスタービジュアルも公開された。『ゲティ家の身代金』は5月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題) 2018年初夏、全国にて公開© 2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年02月28日映画『ゲティ家の身代金』が、2018年5月25日(金)に全国の劇場で公開される。R・スコットが描くスリリングな人間ドラマ監督は『エイリアン』『ブレードランナー』『グラディエーター』『オデッセイ』など、これまで数多くの名作を世に送り出してきた巨匠、リドリー・スコット。彼の最新作は、1973年に発生した誘拐事件を、重厚なドラマとスリリングな展開で描く人間ドラマだ。“世界中のすべての金を手にした”と言われた大富豪ジャン・ポール・ゲティ。愛する17歳の孫ポールが誘拐され、1,700万ドル(当時の価値で約47億円)という破格の身代金を要求されたゲティだったが、その支払いを拒否。彼は大富豪であると同時に、稀代の守銭奴でもあった。離婚によりゲティ家から離れ、中流家庭の人間となっていたポールの母ゲイルは、息子のため誘拐犯のみならず世界一の大富豪とも戦うことに。一向に身代金が払われる様子がないことに犯人は痺れを切らし、ポールの身に危険が迫るが、事件は思いもよらぬ展開へと発展していく。脚本の段階から注目を集めるハリウッドには、映画化前の優秀脚本リスト「ブラックリスト」と呼ばれるリストがある。業界の重役をはじめ関係者が映画化されていない脚本を投票で評価するものだ。『ソーシャル・ネットワーク』や『セッション』、日本でも人気の高い『(500)日のサマー』などが過去にリストに載った作品。リストに載った脚本は、後にアカデミーやゴールデングローブ賞を受賞することが多いことで知られており、デヴィッド・スカルパによる『ゲティ家の身代金』の脚本は、制作前から既にお墨付きを受けていた。ミシェル・ウィリアムズ、マーク・ウォールバーグなどが出演巨匠リドリー・スコットが監督する上に、期待を集めた脚本だけにキャストも実力派揃い。アカデミー賞に多々ノミネートされる演技派がキャストに加えられた。主人公ゲイル・ハリス役を、前期『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー助演女優賞にノミネートされたばかりのミシェル・ウィリアムズ。元CIA捜査官で誘拐事件のアドバイザーとなる人物フレッチャーをマーク・ウォールバーグが演じることになった。公開を目前にゲティ役ケビン・スペイシーの降板劇が発生そんな公開前から期待されていた作品だが事件が起こる。実はこの映画にはアカデミー賞受賞俳優ケビン・スペイシーの出演が決まっていたのだ。しかし、ハリウッドのプロデューサー、ハーベイ・ワインスタインのセクハラ告発に端を発した一連の騒動から派生する形で、全米公開の一ヶ月半前にケビン・スペイシーの降板劇が発生。しかもケビン・スペイシーは話の中心となるゲティ役。お蔵入りまで囁かれたなか、急遽代役として名優クリストファー・プラマーがゲティ役で出演するこが決定。映画に関わる全てのクルーが協力し、短期間での再撮影を敢行。再撮影には1000万ドル(約11億円)もの費用がかかったのだが、C・プラマー以外のキャストはなんとギャラなしで臨んだそうだ。そして、無事に予定通り全米公開されることになった。ピンチから一転、アカデミー賞 助演男優賞にノミネート本来であれば公開時期さえも見直された作品、クリストファー・プラマーにとっては準備の時間もそう多くはなかったはずだ。そんな異色の騒動で話題をさらった『ゲティ家の身代金』だが、代役に抜擢されたクリストファー・プラマーが、アカデミー賞のほか、その前哨戦であるゴールデン・グローブ賞、英国アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされる快挙を達成。短期間で作品に参加しアカデミー賞にノミネートというのは史上最短記録だそうだ。これを受け、プラマーは次のように語っている。「ゲティ家の身代金を完成させたリドリー・スコットの素晴らしいチームに深い感銘を受けました。チームは驚異的な偉業を成し遂げ、私もこのかつてない機会に関われた事を嬉しく思います」リドリー・スコットは次のように話す。「あえてケビン版の本編を見せませんでした。クリストファー自身が思い描くゲティ像にしてみたかったのです。ケビンの演技は素晴らしいものでしたが、2人のゲティはまるで違います。ケビンのゲティは冷徹な印象であり、逆にクリストファーのゲティは人間的な深みが強調されています。」ゴールデン・グローブ賞では、惜しくも受賞は逃してしまったが、プラマーのほか、リドリー・スコットが監督賞、ミシェル・ウィリアムズが主演女優と主要部門でノミネートされた。作品詳細『ゲティ家の身代金』原題:All the Money in the World公開時期:2018年5月25日(金)監督:リドリー・スコット出演:ミシェル・ウィリアムズ、クリストファー・プラマー、ロマン・デュリス、チャーリー・プラマー、マーク・ウォールバーグ脚本:デビッド・スカルパ原作:ジョン・パーソン『Painfully Rich: The outrageous Fortunes and Misfortunes of the Heirs of J.Paul Getty』©2017 ALL THE MONEY US, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年12月16日