ミンディ・カリング(『オーシャンズ8』)とデヴ・パテル(『ホテル・ムンバイ』)が、インドのドキュメンタリー映画『To Kill a Tiger(原題)』の製作総指揮を務めていることが分かった。同作の舞台はインド。集団レイプにあった13歳の娘のために、正義を求める父親の姿を描いている。ミンディはアメリカ生まれでデヴはイギリス生まれだが、共に両親が共にインド系。監督のニーシャ・パフジャは、「インドにおけるジェンダーの平等と正義は、ここ10年にわたって私の仕事の中心になっていました。私は勇気、正直さ、立ち直る力を見せてくれた家族の物語と出会い、どうしても『To Kill a Tiger』で語るべきだと思いました。ミンディとデヴがこの作品と作品が与える変化のきっかけとなる力を信じ、多くのアクティビストや団体の活動に基づいて物事を進めてくれたことに感謝しています」と語っている。また、デヴは『To Kill a Tiger』を「ダビデとゴリアテの物語」「インド現代史における最も重要な作品の一つ」と評している。『To Kill a Tiger』はすでに今年のパームスプリング国際映画祭など複数の映画祭でドキュメンタリー賞を受賞。10月20日からニューヨークのフィルム・フォーラムで公開後、北米で拡大上映する。(賀来比呂美)
2023年08月15日イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの自伝的小説「デイヴィッド・コパフィールド」を映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』。この度、主演デヴ・パテルやティルダ・スウィントン、ベン・ウィショーら豪華俳優陣たちによる、ヴィクトリア朝時代の衣装に身を包んだ個性際立つキャラクターカットなど新場面写真が一挙12点解禁となった。ディケンズ自ら「著作の中で一番好きだ」と公言し、これまで6度も映像化されているイギリスの国民的作品を原作の持つユーモラスな魅力に新たな光を当て、絶品のエンターテイメントに生まれ変わらせたのは、『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチ監督。監督が、本作で最もこだわったのがキャスティング。「なるべく多彩なキャストにしたかった」と、あらゆる人種を混ぜ合わせたキャスティングにこだわり、まず主役のデイヴィッドに『LION/ライオン~25年目のただいま~』『ホテル・ムンバイ』のデヴ・パテルにオファー。インド系の両親のもとロンドンに生まれ、アカデミー賞ノミネート経験のあるパテルを最初から念頭に置いていた監督は「デヴ以外考えられなかった。彼には真っ先にこの映画の話をしたんだ。役を受け入れてくれて、本当に安心したよ。他の選択肢などなかったからね!」。さらに、監督は『スターリンの葬送狂騒曲』のキャスティング・ディレクターとともに主人公を取り巻く個性的な登場人物にぴったりな俳優たちを見つけ出していった。裕福で気性が激しいが、路頭に迷ったデイヴィッドを支えていく伯母役に、今年9月のヴェネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞した名女優ティルダ・スウィントン。「007」シリーズのQ役で人気を博し、最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開も待たれるベン・ウィショーは、デイヴィッドに爬虫類のように付きまとう奇妙な世話係ユライア・ヒープを怪演!伯母の同居人ミスター・ディック役に「Dr.HOUSE」「ナイト・マネジャー」のヒュー・ローリー、下宿先の主人ミスター・ミコーバー役に「ドクター・フー」『パディントン』のピーター・キャパルディ。そして『ダンケルク』のアナイリン・バーナード、マーベル映画『ドクター・ストレンジ』『アベンジャーズ』シリーズでウォン役を演じたベネディクト・ウォンらの姿も。この顔ぶれにはパテルも「ピーター・キャパルディ、ヒュー・ローリー、ティルダ・スウィントン、ベン・ウィショーが醸し出す空気感を、僕、つまりデイヴィッドが観察しているって感じ。見事なキャストに支えられてます。最高ですよ!」と大絶賛。解禁となったキャラクターカットからも伝わる、強烈だけど憎めない魅力的なキャラクターを、英国を代表する俳優たちが嬉々として演じているのが本作の大きな魅力のひとつとなっている。『どん底作家の人生に幸あれ!』は2021年1月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:どん底作家の人生に幸あれ! 2021年1月22日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国にて公開©2019 Dickensian Pictures, LLC and Channel Four Television Corporation
2020年12月21日『スターリンの葬送狂騒曲』で世界中をブラックの笑いに包みこんだアーマンド・イアヌッチ監督の最新作『The Personal History of David Copperfield』(原題)。この度、邦題を『どん底作家の人生に幸あれ!』として日本公開されることが決定、そのポスタービジュアルと場面写真が届いた。あらすじデイヴィッドは少年の頃、周囲の“変わり者”たちのことを書き留めては、空想して遊んでいた。優しい母と家政婦の3人で幸せに暮らしていたが、暴力的な継父の登場によって人生が一変。都会の工場へ売り飛ばされ、強制労働のハメに!しかも里親は、借金まみれの老紳士だった…。歳月が過ぎ、ドン底の中で逞しく成長した彼は、母の死をきっかけに工場から脱走。たった一人の肉親である裕福な伯母の助けで、上流階級の名門校に通い始めたデイヴィッドは、いままで体験した“作り話”を同級生に披露して人気者になる。さらに、令嬢ドーラと恋に落ち、卒業後に法律事務所で働き始めた彼は、順風満帆な人生を手に入れたかに見えた。だが、彼の過去を知る者たちによって、再びドン底に!?全てを失っても綴り続けた、愛すべき変人たちとの《物語》が完成した時、彼の人生に“奇跡”が巻き起こる――。チャールズ・ディケンズの代表作を豪華キャストで映画化原作はイギリスの国民的作家であるチャールズ・ディケンズの代表作「デイヴィッド・コパフィールド」。ディケンズの自伝的要素が強いことでも有名で「著作の中で一番好きだ」と自ら公言しており、世代を問わず世界中から愛されている。本作のメガホンをとったイアヌッチ監督はディケンズの長年のファンであり、「現代に通じる物語だと感じた」として映画化を決意した。主人公デイヴィッドを演じるのは『LION/ライオン ~25年目のただいま~』『ホテル・ムンバイ』のデヴ・パテル。さらに、デイヴィッドを助ける裕福だが気性が激しい叔母役に『デッド・ドント・ダイ』『アベンジャーズ/エンドゲーム』のティルダ・スウィントン、デイヴィッドに付きまとう奇妙な世話係に『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のベン・ウィショー、『トゥモローランド』のヒュー・ローリー、『パディントン』シリーズのピーター・キャパルディなどが脇を固め、世界中の演劇界や映画界から色とりどりの豪華キャストを迎えた。今回届いた日本版ポスタービジュアルは、「ありがとう 愛しの変人たち」という言葉とともに、デヴ・パテル演じるデイヴィッドを“愛すべき変人たち”が取り囲んでおり、彼の波乱万丈な人生に期待が高まる。また同時に公開された場面写真から垣間見えるビクトリア時代のイングランドを見事に再現した世界観にも注目だ。『どん底作家の人生に幸あれ!』は2021年1月22日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、シネマカリテほか全国にて公開。(伊藤ももこ(cinemacafe名義))
2020年11月09日『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテルが主演する実際に起った衝撃的事件を基に描く映画『ホテル・ムンバイ』より、緊迫感溢れる本編映像が到着した。本作は、2008年のインド・ムンバイで起きた無差別同時多発テロで、5つ星ホテルに閉じ込められた人質たちの奇跡の脱出劇を描いた感動の実話。今回到着した映像は、テロリストの襲撃直後、必至に宿泊客を守ろうとするデヴ・パテル演じるホテルマンのアルジュンや、彼の止めを振り切り娘のために行動を起こすアーミー・ハマー演じるデヴィットらが登場。1秒後には何が起こるか分からない緊迫のシーンが切り取られている。そして、デヴィットが進むとともに映し出されるのは、ホテルロビーに横たわる血まみれの人々…。緊迫感溢れる映像となっている。この緊迫の映像を作り上げるため、アンソニー・マラス監督の演出方法に秘密があるのだという。それは、犯人グループ役とホテルの従業員や宿泊客役の俳優たちを引き離し、彼らの間の緊迫感を高めるのはもちろん、リアリティを追及するために現場には巨大なスピーカーを設置し、突然大きな銃声を流した。マラス監督オリジナルとも言える撮影方法をふり返り、デヴは「地獄だよ、それは。僕らはいつも不意打ちを食わされた。それによってどんなに緊張感がもたらされたか想像がつくだろう。僕は、『俳優としてではなく、偽りのない恐怖心で演技に臨むんだ』といつも自分に言い聞かせていたよ」と語っている。また、本作にはプロデューサーとしても参加しているデヴ。デビュー作の『スラムドッグ$ミリオネア』のダンスシーンのフィナーレはムンバイの駅で撮影され、数か月後にその場所が襲撃されたということもあり、彼にとってこの事件は心揺さぶられる出来事だったとか。デヴは「もし、この事件に関する映画がつくられるとしたら、是非、関わりたいと思ったよ」と言い、「台本が作られている途中で僕に出演の話が来た時、僕の演じる役をどう表現したいかとか、どんなことに気を使わなければならないかとか、的確にやらなければならないとかを、積極的に意思表示したんだ」とより深く本作に関わっていることを明かしている。『ホテル・ムンバイ』は9月27日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年09月26日インド・ムンバイで起きた無差別同時多発テロで、5つ星ホテルに閉じ込められた人質たちの奇跡の脱出劇を描いた感動の実話『ホテル・ムンバイ』(原題:HOTEL MUMBAI)が、9月27日(金)より日本でも公開されることが決定した。2008年11月26日。インドの五つ星ホテルがテロリストに占拠される。人質は500人の宿泊客と従業員。特殊部隊の到着は数日後。宿泊客を逃がすため、ホテルに残った従業員たち。部屋に取り残された赤ん坊を救うため、銃弾の中を行く父と母。これは誇りと愛を懸けた、3日間の脱出劇。極限の状況下で、人はこんなにも人を想えるのか…。当時、歴史あるタージマハル・パレス・ホテルが燃え盛る映像は世界を震撼させた。そんな中、ホテルに3日間閉じ込められた500人以上の人質は、その多くが生還。そこには、宿泊客を救おうとしたホテルマンたちの知られざる真実の物語が存在していたのだ。本作では、これまで短編映画で世界的評価を得ているオーストラリア出身のアンソニー・マラスが、そのホテルに閉じ込められた人質たちの奇跡の脱出劇を描いた。本作が長編初監督作品にして、トロント国際映画祭正式出品作に選出されるほか、世界各国で映画賞を獲得した。主演は、『スラムドッグ$ミリオネア』『LION/ライオン ~25年目のただいま~』のデヴ・パテル。インドの5つ星ホテルで、自らの命を危険にさらしながらも宿泊客を守ろうとする給仕役を熱演。さらに、『君の名前で僕を呼んで』『ビリーブ 未来への大逆転』のアーミー・ハマーが、アメリカ人旅行客デヴィッド役として出演している。また今回、日本公開決定と合わせて本作のポスタービジュアルと予告編も到着。銃声や爆音が響き渡る映像では、人々が逃げ回る様子や、目を覆いたくなるような光景が生々しく映し出されている。インドの5つ星ホテルで起きた無差別テロ。惨状と化した“楽園”を救った、“5つ星”の勇気とは?名もなき人々の真実の物語が、観客を感動の渦に包み込む。『ホテル・ムンバイ』は9月27日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年07月09日デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華俳優陣と、『英国王のスピーチ』の製作陣が描き出した映画『LION/ライオン~25年目のただいま~』。その驚愕の実話に心打たれる人が続出している中、デヴ演じる主人公サルーとニコール演じる養母スーが、“なぜ、養子を迎えたのか”について対話する本編映像がシネマカフェに到着した。迷った距離1万キロ。探した時間25年。道案内はGoogle Earth――。インドで5歳のときに迷子になったサルーは、養子に出されたオーストラリアで成長するが、あるとき幼い記憶が呼び起こされ、生家を探し始めることに。手がかりはおぼろげな記憶と、Google Earth。1歩近づくごとに少しずつ蘇る記憶のカケラは、彼の人生のスキマを埋め、次第にこれまで見えなかった真実を浮かび上がらせていくが…。届いた映像は、インドから2人の養子を迎えた母スー(ニコール・キッドマン)が、その秘密を告白するシーン。サルー(デヴ・パテル)は本当の家族を探し出そうと必死になっていたが、なかなか成果を出せず、苛立ちを隠せないまま恋人ルーシー(ルーニー・マーラ)や家族とも距離を置き始める。そんな状況の中、自暴自棄な生活をする弟マントッシュを心配するあまり、スーが体調を崩したとの知らせを受け、彼女の元を訪れるサルー。家族の心が離れ離れになっていることを心配するスーに、サルーは「ママに本当の子が居れば…」と漏らし、“過去を背負った”自分たちを養子に引き取ったことを嘆くが、スーは「子は持てたのよ」と切り出す。困惑するサルーを前に、「でも産まずに、2人の養子をもらおうと夫婦で決めたの、あなたたち2人を家族にして生きていこうと」と涙を見せながら、息子にいままで隠していた真実を優しく語りかける。実子を持つという選択をせず、「恵まれない子たちを助けることには意義がある」と告げるスーに、驚きを隠せないサルー。しかし、スーは「私の生きる道はこれしかなかった」と愛する子どもたちを最優先する姿を見せるのだ。実生活でも2人の養子を迎えているニコール。このサルーとの対話の場面は、演技を越えた説得力のある告白が胸を打つ感涙必至のシーン。4度目のオスカーノミネートを果たしたニコールの、深い母の愛を感じさせる1シーンとなっている。『LION/ライオン ~25年目のただいま~』はTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:LION/ライオン~25年目のただいま~ 2017年4月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
2017年04月18日『英国王のスピーチ』の製作陣とデヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華俳優陣で描く実話の映画化『LION/ライオン~25年目のただいま~』。このほど、5歳のときにインドで迷子になった青年サルーを演じたデヴと、その恋人ルーシーを演じたルーニーがオーストラリア・タスマニア島の大自然に包まれ、仲睦まじいひとときを過ごす本編映像がシネマカフェに到着した。インドで5歳のときに迷子になった男が、Google Earthを駆使して生まれ故郷を探した、という驚愕の実話を描く本作。25年後、養子に出されたオーストラリアで立派に成長し、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに生まれ故郷を探す青年期のサルーを演じるのは、デヴ・パテル。『スラムドッグ$ミリオネア』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』で注目を集め、本作の演技でアカデミー賞にノミネート、英国アカデミー賞では見事、助演男優賞を獲得した。また、その恋人ルーシーを繊細に演じるのは、『キャロル』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞したルーニー・マーラ。若手実力派の2人は、本作が初共演となる。届いた映像では、恋人同士の2人が壮大な景観の山麓をランニングする姿をとらえている。先を走るのはルーシーだ。サルーは「待って、足がつった!」と言いながらかがみこみ、ルーシーを呼び止める。彼女が「大丈夫?」と言いながら心配そうに近づくと、サルーはルーシーを置いて一目散に走り出し、無邪気な笑顔を見せる。ルーシーはキュートな笑顔を見せながら、「だましたのね!」とサルーの大きな胸板に飛び込んでいく…。このシーンだけでも、仲むつまじい2人の姿が伝わってくる微笑ましい映像。サルーとルーシーは、オーストラリア・メルボルンにあるホテル経営の学校のクラスメイトとして出会い、互いに惹かれあい恋人同士に。当初は、自分の半生を周囲には伝えていなかったサルーだが、クラスメイトが開いたホームパーティで思いがけず過去を打ち明けることになり、サルーは次第に故郷探しにのめり込んでいく。記憶をたどっていくうちに募っていく故郷にいる母や、はぐれてしまった兄への思い、あの日、言えなかった「ただいま」を家族に届けたいという思いが強まるサルー。と同時に、自分だけが幸せになっていくことに罪悪感と葛藤が生まれていき、彼を心配するルーシーとも次第にすれ違ってしまう。本映像はそんな切ないシーンの前の、幸せなひとときを映し出している。この後の2人の恋の行方にも注目してみて。『LION/ライオン ~25年目のただいま~』は4月7日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:LION/ライオン~25年目のただいま~ 2017年4月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
2017年03月14日25年間迷子だった男が故郷に辿りつくまでの奇跡の実話を描く『LION/ライオン~25年目のただいま~』。第89回アカデミー賞にて作品賞、助演男優賞(デヴ・パテル)、助演女優賞(ニコール・キッドマン)、撮影賞など計6部門にノミネートされた本作で、授賞式でも大きな注目を集めたのが、“迷子になった男の子”を演じたインド・ムンバイ出身のサニー・パワール。このほど、彼の熱演が垣間見えるシーンの本編映像が解禁となった。インドのスラム街。停車中の電車で眠り込んでしまった5歳のサルーは、遥か遠くの地に列車で運ばれ、そのまま迷子に。その後、養子に出されたオーストラリアで成長したサルーは、人生のスキマを埋めるため、Google Earthによって記憶のカケラを呼び起こしていく。大いなる“探し物”の果てに、彼が見つけたものとは――?その驚くべき実話とラストに待ち受ける圧倒的な感動が、早くも話題を呼んでいる本作。主人公は、5歳で迷子になって以来、25年間戻ることができなかったインドの家を、オーストラリアからGoogle Earthを駆使して探すサルー(デヴ・パテル)。今回解禁された映像には、5歳のサルーが迷子になった、まさにその瞬間の様子が映し出されている。駅に停車中の電車で眠ってしまい、全速力で走行する車両の中で目覚めるサルー。いつも一緒の兄の姿はなく、乗客もいない列車内で、状況が分からずキョトン。扉を開けようとしても、外側から鍵がかかっていてビクともしない。だんだんと焦り始めたサルーは車両の中を走り回り、「お兄ちゃん!」「ここから出して!」と叫び続ける…。わずか1分ほどの本編映像だが、全米撮影監督協会賞を受賞したグレッグ・フレイザーによる美しい映像と、大人顔負けの演技に胸が締めつけられる。この少年時代のサルーを演じたのは、数千人もの中からオーディションで選ばれたサニー・パワール。製作チームはインド各地に出向き、数千人もの子どもたちをスクリーンテストし、ムンバイの貧しい地域に住んでいたサニー・パワールを見つけた。本作のガース・デイヴィス監督は彼について、「サニーは自然体でいるだけで80%の演技になり、過ごしてきた時間や美しい素養など、目の奥に秘めたものを持っていた。部屋に座る彼にカメラを向けるだけで、観る者は彼の物語と表情の虜になるんだ」と、その魅力を語る。また、「撮影が始まってから1週間ほど経ったころ、明らかに彼は自分のしていることを理解して、演技をコントロールする完全なプロへと変身した」とも明かす。「想像を超えた理解力で、私たちが指示した以上のものを演技にもたらしたんだ。自分で感情を組み立て、物事を感じ、泣き、叫び、持てる限りの力を発揮してくれた」と驚異の事実を語り、未来のスター誕生を予感させるコメントを寄せている。さらに、数々の映画祭や映画賞に見せた愛くるしい姿も、サニーの人気を決定づけることになった。今年1月に開催されたゴールデン・グローブ賞では、青年期を演じたデヴ・パテルに抱えられながら登場して会場を沸かせ、先日開催されたアカデミー賞授賞式では、映画タイトルの“LION”にかけて司会者のジミー・キンメルがサニーを高々と持ち上げ、ディズニーアニメ『ライオン・キング』の名シーンをパロディしてみせた。俳優のサミュエル・L・ジャクソンやアンドリュー・ガーフィールドとの2ショット写真もSNSにアップされており、注目度はさらにアップ。今後は、デミ・ムーア主演『Love Sonia』(9月全米公開)の出演も控えており、これからの活躍が期待される天才子役となりそうだ。『LION/ライオン ~25年目のただいま~』は4月7日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:LION/ライオン~25年目のただいま~ 2017年4月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
2017年03月11日5歳から25年間迷子だった男が、Google Earthを駆使して生まれ故郷を探す…という驚愕の実話を映画化した『LION/ライオン~25年目のただいま~』。本日2月14日のバレンタインに、劇中で恋人同士を演じたデヴ・パテルとルーニー・マーラのラブラブなオフショット写真がシネマカフェに到着した。インドのとある田舎町。停車中の電車で眠り込んでしまった5歳のサルーは、兄グドゥと離ればなれになり、遥か遠くの地まで列車で運ばれてしまう。25年後、養子に出されたオーストラリア・タスマニアで立派に成長したサルー。彼は、失った人生の一部を埋めるため、そして、いまだ言えずにいる「ただいま」を伝えるために、生家を探し始める。手がかりはおぼろげな記憶と、Google Earth。1歩近づくごとに少しずつ蘇る記憶のカケラは、彼の人生の空白を埋め、次第にこれまで見えなかった真実を浮かび上がらせていく。大いなる“探し物”の果てに、彼が見つけたものとは――。日本時間2月27日に発表される第89回アカデミー賞にて、作品賞をはじめ計6部門にノミネートされている本作。5歳で迷子になって以来、戻ることができなかったインドの家を、25年後にオーストラリアから探そうとする主人公サルーを演じるのは、『スラムドッグ$ミリオネア』で鮮烈な映画デビューを果たして以降、着実にキャリアを積んでいるデヴ・パテル。本作での演技で、アカデミー賞助演男優賞に初ノミネートされている。また、その恋人役ルーシーには、『キャロル』で第88回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたルーニー・マーラ。2人は、おぼろげな記憶の中にある故郷探しで苦悩するサルーと、そんな彼を懸命に支えるルーシーという、ぶつかり合いながらも愛を深めていく恋人同士を自然体で演じてみせている。今回、バレンタインデーに解禁されたオフショット写真は、サルーが養父母(ニコール・キッドマン&デヴィッド・ウェンハム)にルーシーを紹介するためタスマニア島を訪れた際、絶景の海と空を背にもの思いにふけるサルーをルーシーが心配するというシーンのもの。ルーニーがギュッと近づくと、嬉しそうに照れるデヴの笑顔が収められ、2人の仲の良さが伺える1枚となっている。2人は本作が初共演。デヴはルーニーとの共演について、「素晴らしかった、彼女を演技者としてものすごく尊敬している。ルーニーはスクリーンに映し出されることをちゃんと考慮するだけの、静かだけど確固たる意志を持っていて、驚くような人なんだ」と語る。一方、ルーニーは「ストーリー全体をどうサポートするかを常に考えていたわ、私の役割はサルーと(彼を演じる)デヴを献身的な愛で支えることなの」と、役柄について “1歩引いた”立ち位置であることを明かしている。初共演とは思えぬ2人の息の合った演技と、劇中の愛の行方にもぜひ注目していて。『LION/ライオン ~25年目のただいま~』は4月7日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:LION/ライオン~25年目のただいま~ 2017年4月7日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia
2017年02月14日月曜日(現地時間)、今年のアカデミー賞の候補者が昼食会に集まった。「People」誌によると、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』のデヴ・パテルと『Hidden Figures』(原題)のオクタヴィア・スペンサーが会場に一番乗り。オクタヴィアは「とても楽しいわ。まるで卒業式の日みたい。みんなとこうして会えるなんてね!」と昼食会の楽しい雰囲気に喜びのコメント。『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンは、オクタヴィアと連れ立って、『Fences』(原題)のテーブルへ。3人は過去に『ヘルプ 心がつなぐストーリー』で共演したことがあり、「プチ同窓会」状態に。初めてアカデミー賞(歌曲賞)にノミネートされたジャスティン・ティンバーレイクは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でプロデューサーを務めたマット・デイモンとハイタッチを交わし、マットは後にジャスティンとケイシー・アフレックが写真撮影をしている後ろに敢えて写りこむ「フォトボム」を決行!しっかりとドレスアップし、受賞結果に緊張する授賞式とは異なり、昼食会はリラックスした雰囲気に包まれていたようだ。(Hiromi Kaku)
2017年02月07日インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで生まれ故郷を探すという驚愕と感動の実話を、デヴ・パテル、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら超豪華キャストで描く『LION/ライオン ~25年目のただいま~』。2017年4月より日本公開となる本作から、日本版ショート予告とキャストたちを映し出したポスタービジュアルが解禁となった。オーストラリアで幸せに暮らす青年サルー。しかし、彼には驚愕の過去があった。インドで生まれた彼は5歳の時に迷子になり、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子に出されたのだ。成人し、幸せな生活を送るほど募るインドの家族への想い。人生を取り戻し、未来への一歩踏み出すため、そして母と兄に、あの日言えなかった「ただいま」を伝えるため、彼はついに決意する。手がかりはおぼろげな記憶と、Google Earth。1歩近づくごとに少しずつ蘇る記憶のカケラは、次第にこれまで見えなかった真実を浮かび上がらせていく。大いなる「探し物」の果てに、彼が見つけたものとは――。にわかには信じがたい驚愕の実話を『英国王のスピーチ』の製作陣が映画化、トロント国際映画祭では『ラ・ラ・ランド』に次ぐ観客賞次点1位の高評価を獲得した本作。先日発表された第74回ゴールデン・グローブ賞では作品賞ほか4部門にノミネートされ、来年1月9日(日本時間)の結果発表にも期待が高まっている。このたび解禁された日本版ショート予告は、5歳で迷子になったサルーの運命を劇的に変えてしまった列車のシーンから始まる。あどけないサルーが兄を探す姿に胸が締め付けられると同時に、これから待ち受ける数奇な運命をも予感させる。後半は、オーストラリアの養父母の元で立派に成長を遂げたサルー(デヴ・パテル)が姿を表す。だが、彼の聡明で力強い眼差しには、一筋の影が見え隠れする。「Google Earthなら世界中を探せる」という言葉に勇気づけられ、失われた25年を取り戻すため故郷を探す壮大な旅に出るサルーだったが…。また、ポスターでは、自分を待ち受ける運命をまだ知らない幼き日の無邪気なサルーの姿を中心に、青年のサルーと、ルーニー演じる彼の恋人ルーシー、そしてニコール演じる育ての母スーザンが取り囲んでおり、数奇な人生を歩くサルーと、彼を温かく包み込む家族や恋人たちの姿を予感させるビジュアルとなっている。『LION/ライオン ~25年目のただいま~』は2017年4月、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月29日まるで境遇の違う、2人の天才の研究と友情を描いた『奇蹟がくれた数式』。このほど本作から、主人公の若き数学の天才、ラマヌジャン(デヴ・パテル)の渡英前、妻とのかけがえのない時間を捉えたシーンの本編映像がシネマカフェに到着した。本作は、第一次世界大戦下のイギリスを舞台に、英国人数学者G・H・ハーディ(ジェレミー・アイアンズ)と、インドの事務員ラマヌジャン(デヴ・パテル)という、生まれも境遇も全く違う2人の天才が出会い、かけがえのない友情と、歴史を変える数式を証明するまでを描いた実話。届いた映像では、ラマヌジャンがハーディに招かれてイギリスに渡る前、妻と過ごすかけがえのない瞬間を捉えている。この場面は、ようやく定職を得たラマヌジャンが家族を呼び寄せた後、ラマヌジャンが妻・ジャナキ(デヴィカ・ビセ)に数学の魅力を語るひとコマ。ジャナキは、夫が家に帰らず、研究に没頭する理由が分からず、数式がビッシリ書き込まれたノートを手に、「役に立つの?」と戸惑いの色を隠せない。ラマヌジャンはそんな彼女に、「君にはあんまり。でも僕にはすべてだ。もしかしてどこかにきっと理解する人がいる」と自分の信念を伝える。そして、そんな妻に、ラマヌジャンは砂や光の色、水の反射など、身近なものを例えに出しながら、分かりやすく数学の役割を語っていく。「数学におけるパターンは信じられない形を見せる。とても美しい」と楽しそうに話すラマヌジャンを、愛おしそうに見つめる妻・ジャナキ。数学というものの存在の意味と、夫婦がお互いを想い合っていることが伝わってくる映像となっている。この後、2人は離れ離れになってしまうのだが、夫婦の揺るがない愛は、その後もラマヌジャンの大きな支えになっていくのだ。この場面からも、パテル演じるラマヌジャンが人間味あふれるキャラクターであることが伝わってくるが、監督のマシュー・ブラウンは、『スラムドッグ$ミリオネア』など世界的に活躍するパテルをキャスティングした経緯について、「ラマヌジャンをいきいきと表現するために、観客がラマヌジャンを想像し、共感を得られるような人物が必要だった」と語る。そして、「デヴに最初に会った時から、生来のカリスマ、天賦の才能がスクリーンに飛び込むだろうと分かったんだ」と全幅の信頼を置いていたことを明かしている。『奇蹟がくれた数式』は角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年10月15日デヴ・パテル、ニコール・キッドマンが出演する『ライオン(原題)』が、トロントで高い評価を集めている。実話に基づく感動のドラマで、オーストラリアのTVや短編を手掛けてきたガース・デイビスが監督を務める。トロント映画祭 その他のニュース物語の舞台は、インドとオーストラリア。インドの小さな村で、母、兄、妹と、貧しくも平和な毎日を送る5歳の少年サルーは、ある夜、なんとなく停車中の電車に乗り込む。彼が眠っている間に電車は動き出し、2日間も車内に閉じ込められた結果、はるか遠いカルカッタに到着。自分がどこから来たのかもきちんと説明できないサルーは、孤児たちのための施設に入れられるが、まもなく、タスマニアの夫妻に養子として迎えられることになった。血の繋がらない父母はたっぷりと愛情を注いでくれ、サルーは立派に成長。だが、大人になった彼は、故郷で自分を心配している母のことが気になり始め、なんとか探し出せないものかと試みるようになる。キッドマンが演じるのは、サルーを引き取って育てるスー・ブリエリー。記者会見で、キッドマンは「その子がどこから来たにしろ、愛に囲まれた環境で育ててあげるのが、何よりも大事。スーはそれをしてあげたの。私も養子を取った母。共感できる部分がたくさんあったわ。映画の中でも語られるけれど、スーは血のつながった子を産むことができたのに、養子を取る方を選んだの。そう聞くと驚く人も多いでしょうけれど、それが彼女の望んだことなのよ」と語った。大人になってからのサルーを演じるパテルは、無名だった8年前、『スラムドッグ$ミリオネア』でトロント映画祭を訪れている。作品は観客賞を受賞し、ついにはオスカーにも輝いた。「インドの幼い男の子、貧しい場所、という部分は『スラムドッグ…』と共通するけれど、この2作品は全然違う。『ライオン(原題)』は母と子の関係を描く物語。それに今作のサルーはオーストラリア人として育ち、インドに戻っても、現地の言葉をもう喋れなくなっている。とは言え、またトロント映画祭に戻ってこられたのは、とても素敵な気分だよ」(パテル)。北米公開は、オスカー狙いの有力作品が集中的に公開される11月下旬。『ライオン(原題)』2017年公開取材・文・写真:猿渡由紀
2016年09月14日インドの青年と英国人数学者との交流と“証明”にかけた情熱を、デヴ・パテルとジェレミー・アイアンズのコンビで描く実話『奇蹟がくれた数式』。このほど、その奇蹟の過程をドラマチックに描く予告編が解禁、「Facebook」創業者のマーク・ザッカーバーグがラマヌジャンの偉業を讃えるコメントを寄せていることが分かった。妻に、ノートにびっしりと書かれた数式について「絵のようなものさ」と語るラマヌジャンは、“直観”で次々に新しい公式が閃く天才肌だ。彼からの手紙に魅せられ、才能を見抜いた名門ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの数学者G・H・ハーディは、彼を英国へと呼び寄せる。ラマヌジャンは数式が書かれたノートを2冊も携えており、ハーディとその友人であるリトルウッド教授(トビー・ジョーンズ)を、早速驚かせる。圧倒的な権威社会で論理的な“証明”が何よりも重んじられる数学界に、その“発見”を認めさせるため、証明の重要さを説くハーディに対して、ラマヌジャンは自分のひらめきを重視しており、2人はなかなか分かり合えない。また、学歴のないラマヌジャンはほかの教授たちから拒絶され、差別を受け、次第に追い込まれて拠りどころを失っていく。しかし、数式が神様からの授かりものだと考え、真摯に数学と向き合う彼の想いに触れたハーディは、尊敬と友情の念から友人のために立ちあがることを決意する――。1910年代の英国・ケンブリッジを舞台に、インドの名もなき事務員ラマヌジャン(デヴ・パテル)と著名な英国人数学者ハーディ(ジェレミー・アイアンズ)という2人の天才が出会い、世界を変える奇蹟を起こした実話を描く本作。映像には、実際に撮影が行われたケンブリッジ大学の荘厳な雰囲気とともに、ラマヌジャンの故郷インドと残してきた妻への想い、彼の数学への純粋な情熱など、2人が起こす奇跡へと繋がるエッセンスがたっぷりと詰め込まれている。その最後には、ザッカーバーグの「インターネットがない時代に、ラマヌジャンは、たった1冊のノートで世界を変えたんだ」という惜しみない賛辞の言葉も添えられていることにも注目だ。なお、そんなラマヌジャンの“奇蹟”が詰まったオリジナルノートが前売特典に。原題『THE MAN WHO KNEW INFINITY』にちなみ、インフィニティ(無限大)の記号も添えられた学習帳スタイルとなっている。『奇蹟がくれた数式』は10月22日(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月21日インドで“アインシュタインと並ぶ無限の天才”と呼ばれた男と、彼を見出した英国人数学者が、世界を変える奇蹟を起こした実話『奇蹟がくれた数式』(原題:The Man Who Knew Infinity)が10月22日(土)より日本公開されることが決定、日本オリジナルのポスタービジュアルも解禁となった。1914年、英国。ケンブリッジ大学の数学者ハーディ教授は、遠くインドから届いた1通の手紙に夢中になる。そこには驚くべき“発見”が記されていた。ハーディは差出人の事務員ラマヌジャンを大学に招聘するが、学歴もなく、身分も低いことから教授たちは彼を拒絶。孤独と過労で、重い病に倒れてしまうラマヌジャンの代わりに、ハーディは奇蹟の証明に立ち上がる――。英国人数学者とインドの名もなき事務員という、生まれも境遇も全く違う2人の天才が出会い、世界を変える奇蹟を起こした実話が映画化。アメリカ、イギリスの両国から愛され、ミニシアター規模ながらスマッシュヒットを記録、その後もヨーロッパ、アジアと世界中で涙と喝采の輪を広げ続けている。本作で、独学で数学を学び、数学界に多大な貢献をもたらした“アインシュタイン並みの天才”と称えられるラマヌジャンを演じるのは、『スラムドッグ$ミリオネア』『マリーゴールド・ホテル』シリーズのデヴ・パテル。インドの神々から守られていたに違いない、神秘的な存在感を見事に体現した。また、英国人数学者G.H.ハーディには、アカデミー賞俳優にして『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』や『ハイ・ライズ』など、幅広い作品に出演するジェレミー・アイアンズ。ラマヌジャンをこの世に見出し、共同研究に人生を懸けた英国紳士をエレガントに演じている。本作は、舞台となるケンブリッジ大学の最高峰トリニティ・カレッジの全面協力により、映画として初めて当カレッジでの撮影が実現。荘厳な知性の殿堂を舞台に、葛藤の果てにかけがえのない友情が生んだ歴史的瞬間がドラマティックに再現されていく。さらに、インドのエキゾチックな寺院や壮大な自然を背景に、成功の裏に秘められたラマヌジャンの望郷の念と妻への愛をも描き切っている。合わせて解禁となった日本オリジナルビジュアルは、ケンブリッジ大学の荘厳な建物を背景に、パテル演じるラマヌジャンの手のひらから数式が次々あふれ出し、それを慈しむように優しい笑顔で見つめる彼の表情が印象的。そして、彼を支えるハーディ教授と妻の姿をとらえ、優しさと清々しさに満ちたデザインに仕上がった。1通の手紙から生まれる、世代や国を超えた奇蹟の証明とかけがえのない友情を、この秋、楽しみにしていて。『奇蹟がくれた数式』は10月22日(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月13日