ゴッサム・アワードのノミネーションが発表された。最多ノミネーションを獲得したのは、アンドリュー・ヘイ監督の『異人たち』。山田太一の小説『異人たちとの夏』にゆるやかにもとづく映画で、国際長編、脚本、主演、助演の4部門に候補入りした。次に多かったのは、韓国系カナダ人監督セリーン・ソンの『Past Lives』で、3部門。作品部門の候補は、『Past Lives』、『Passages』、『Reality』、『Showing Up』、『A Thousand and One』。『Passages』のアイラ・サックス以外の4 人が女性監督というのは特筆すべき。国際長編部門の候補は、『All of Us Strangers』、ヴェネツィア映画祭で金獅子賞を受賞した『哀れなるものたち』、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した『Anatomy of a Fall』、『Totem』、『The Zone of Interest』だった。また、今年から製作予算の上限撤廃されたため、メジャースタジオの『バービー』に出演したライアン・ゴズリングが助演部門にノミネートされている。授賞式は11月27日。『哀れなるものたち』2024年1月26日(金)公開『異人たち』2024年春 日本公開(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.文=猿渡由紀
2023年10月25日10月14日(土) に京都文化博物館フィルムシアターにて、「ぴあフィルムフェスティバル in 京都2023」が開幕した。映画祭のオープニング上映として、招待作品部門「イカすぜ!70~80年代」のプログラムから、昨年急逝した大森一樹監督の自主映画時代の8ミリ作品を一挙上映し、かつて大森監督の助監督を務め、親交の深かった緒方明監督がアフタートークを実施。自主制作からキャリアをスタートさせ、独自のスタイルを確立した大森監督の足跡をあらためて振り返る機会となった。ゲストの緒方監督は、近年、大森監督と飲む機会が多かったことから、過去作の話を聞いているうちに、きちんと記録しなければと、2015年ごろからインタビューを行っていたとのこと。緒方明監督アフタートークより初期の作品に関しては、「衝動」に突き動かされて撮られた作品が多いそうで、「大森監督は、映画と合体しようとしていた。自分が映画そのものになろうとしていると感じた」と語った緒方監督。撮影現場でも「監督、何がやりたいんですか?」と聞かれた際には、「俺がやりたいことじゃないんだよ、映画がやりたいことをやってるんだ。それを探すのが仕事だと言っていた」というエピソードを披露した。また今回、上映されている8ミリ作品は、亡くなった大森監督の自宅から発見された8ミリフィルムをデジタル化したもの。この日上映された『死ぬにはまにあわない!』は、全編京都で撮影されており、かつて大森監督が通っていた京都府立医科大学もロケ地になっていることから、「50年前の京都の風景がクリアに映っていて、映画の記録性を感じた」と、今回の上映の意義を語った。「ぴあフィルムフェスティバル in 京都2023」は、10月22日(日) まで開催中。会場ロビーでは、自主映画コンペティション「PFFアワード2023」の入選22作品のオリジナルポスター展を開催中だ。「PFFアワード2023」オリジ ナルポスター展<イベント情報>「ぴあフィルムフェスティバル in 京都2023」10月14日(土)~22日(日) ※月曜休館会場:京都文化博物館公式サイト:
2023年10月15日2023年10月19日に放送のバラエティ番組『トークィーンズ』(フジテレビ系)に、お笑いタレントのハリウッドザコシショウさんが出演。芸歴30年目にして、普段のバラエティ番組では絶対に見せない、真面目なエピソードの数々を披露しました。ハリウッドザコシショウの本名と私生活事前撮影の取材VTRが流れたのち、同番組ではナレーションとともに、改めてハリウッドザコシショウさんについてテロップで紹介。お笑いタレントとしてではなく、素の人間性を紹介する番組の趣旨にあわせてでしょうか。そこには、年齢と本名が書かれていました!49歳本名 中澤滋紀(しげき)「本名、わざわざ出さんでよくない?」とつっこむハリウッドザコシショウさんを、スタジオ一同は「滋紀ー!」「滋紀、いい男だわ~」といじり、盛り上がりを見せます。番組の終盤では、結婚13年目で『双子の娘さんたちの父親』という一面を持つハリウッドザコシショウさんが、家族との楽しい日常について明かしていて…。ロケとか収録があって、なかなか遊んであげられないんですけど、子供が僕の休みの時を見計らって来るんですよね。さっきの福山の眼鏡をかけて、「パパよりうまくできる」って。2人ともかけてきた時はもうめっちゃ嬉しかったです。で、「お笑いショーをやるからパパ来て」っていわれて。「私たちが司会をやるから、『みなさんの大好きなハリウッドザコシショウさんです』っていったら、出てきてネタやって」っていわれて。あと「明暗転もパパやって」っていわれて、音響、照明と、出演者もやってんねん。教えてもないのになんで分かんねんって話なんですけど。トークィーンズーより引用ハリウッドザコシショウさんが、歌手の福山雅治さんのモノマネをする時に使用する、目が飛び出たデザインのパーティー眼鏡で遊ぶ娘さんたち。父親が大好きなことが伝わるエピソードは、多くの人の胸を温めました。SNSには「本名がかっこよすぎる。中澤滋紀のエピソードが知れてよかった」「『シゲちゃん』って呼ぼう」という声が上がっています。ネタはもちろん、中澤滋紀さんとしての一面も、もっと見たくなりますね![文・構成/grape編集部]
2023年10月14日カットされたケーキの側面には、透明のフィルムが巻かれています。きれいにはがしたいところですが、手にクリームが付着したり、はがしたフィルムでテーブルが汚れてしまったりと、なかなかうまくはいかないものです。このような場面で役立つアイディアを、話題のInstagram投稿から紹介します。簡単ライフハックを多数投稿中のボム(bom_kosodate_lifehack)さんが紹介する方法を、ぜひ参考にしてみてください。フォーク1本あればOKボムさんが紹介しているのは、フォークを使って透明フィルムを巻き取る方法です。早速やり方を見ていきましょう。まずはケーキのどこにフィルムの端があるのか確認します。フォークを手に取り、フィルムの端部分を引っかけてください。後はフォークを回転させながら、フィルムをクルクルと巻き取っていくだけでOKです。この方法なら、フィルムを「外す」とともに「たたむ」作業も完了します。コンパクトにまとまったフィルムは、そっとフォークから取り外し、お皿の端に置いておけばよいでしょう。ボムさんによると、「クルクル楽しい」とのこと。子供でも簡単にできる裏技なので、外出中にケーキを食べるような場面でも安心して対応できそうです。クルクル回す向きは「内巻き」がおすすめボムさんが紹介している動画では、フォークに引っかけたフィルムを外巻きにクルクルしているため、クリームが付着した面が外に露出しています。回転させる向きを反対にすれば、クリーム付着面を中にして巻き取れるため、手や皿がさらに汚れにくくなるでしょう。フォークでフィルムを引っかけた後にクリーム付着面を内側へと巻き込むように作業するだけなので、決して難しくはありません。ボムさんは「隣で子供が早く食べたいといっていて、焦って外側に巻いてしまった」とのこと。おいしそうなケーキを前に気持ちが焦ってしまいがちですが、フィルムをはがす段階から、子供と一緒に楽しみながら挑戦できるといいですね。ボムさんが紹介している裏技に対して、コメント欄では「これだと手元も優雅でいい」「子供にも教えていきたい」といった声が寄せられています。どう対応すれば正解なのか、分かりにくいシーンだからこそ、身に付けておいて損はない裏技だといえそうです。「子供と一緒に練習してみる」という名目で、おいしいケーキを楽しんでみてはいかがでしょうか。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る ボム | 今すぐ役立つ子育てライフハック(@bom_kosodate_lifehack)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年10月07日納豆は、ご飯にのせたり料理に使ったりと食卓に欠かせない食品です。食べるとおいしい納豆ですが、ネバネバが手に付くのは苦手という人は多いかもしれません。納豆のパックからフィルムを剥がす時は、なるべくネバネバが気にならないようにしたいものです。Instagramで暮らしに役立つ手抜き掃除術を配信している、あさひ(asahi_simplelife)さんが、フォロワーからおすすめされた納豆のフィルムの剥がし方4つを比べています。その1.パックに穴を開けてフィルムを取り出すまずは、パックの横に穴を開けてフィルムを取り出す方法です。箸を一本準備します。フィルムの上から箸を当て、パックの横方向に向けて突き刺しましょう。この時、パックの下ではなく上のほうに穴を開けると、タレを入れた時に穴からこぼれる心配がありません。パックに開けた穴は、このような見た目です。そのまま、穴から出ているフィルムを引っ張って剥がしましょう。後は、フィルムにくっついているネバネバの糸を切るだけです。その2.箸でフィルムを巻き取る次に、箸でフィルムを巻き取る方法を試してみましょう。まず、箸を2本用意します。パックを開けて、フィルムの上から箸をそろえて立てましょう。そのまま反時計回りに箸をくるくる回して、フィルムを巻き取ります。巻き取ったフィルムを納豆からふたに置けば、手が汚れません。その3.ふたを閉めて隙間からフィルムを抜き取る3つめは、ふたを閉めた納豆のパックからフィルムを引っ張り出す方法です。ふたを開けて、フィルムの端をパックの外に出します。ふたを閉めたら手で押さえ、パックから出たフィルムを引っ張りましょう。そのままフィルムを引っ張ると、納豆からフィルムを剥がせます。この方法は、フィルムに少し納豆が残ってしまうかもしれません。その4.フィルムを持ってふたのほうに引っ張り上げる最後は、フィルムを持ってパックのふたのほうに引っ張り上げる方法です。納豆パックのふたを開けて、フィルムの上の両端を持ちましょう。そのままパックのふた部分に、フィルムを引っ張り上げるだけです。これもフィルムを引っ張る時に、納豆が付いてくることがあります。どれもネバネバが手に付くことなくフィルムが取れますが、3と4の方法ではフィルムに納豆が残ってしまうことがあるかもしれません。どの方法も手軽にできるということが魅力です。どの方法が一番よかったでしょうか。4つの方法を比べながら、自分に合う納豆フィルムの取り方を見つけてみてください。※再生ボタンを押すとInstagram上で動画が再生されます。 この投稿をInstagramで見る あさひ | 1分でマネできる手抜き掃除術(@asahi_simplelife)がシェアした投稿 [文・構成/grape編集部]
2023年10月06日第45回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)のメインイベントで、新人監督の登竜門として名高い自主映画のコンペティション「PFFアワード2023」表彰式が9月22日、都内で行われ、中野晃太監督の『リテイク』がグランプリを受賞。髙田恭輔監督による『ふれる』が準グランプリに輝いた。PFFは新しい才能の発見と育成、新しい映画の環境づくりをテーマに1977年にスタートした自主映画のコンペティションをメインプログラムとした映画祭。第45回を迎える今年は、PFF アワードに557本の応募があり、22作品が入選。最終審査員として、石井裕也(映画監督)、石川慶(映画監督)、岸田奈美(作家)、國實瑞惠(プロデューサー)、五月女ケイ子(イラストレーター)が審査にあたった。グランプリを受賞した『リテイク』は、自主映画の撮影現場を舞台に、さまざまな人間模様が入り乱れる群像劇。巧みな劇中映画の使い方が、観客を翻ろうしていくユニークな内容だ。出演者とともに登壇した中野監督は、「信じられないという思い」と喜びの声。高校で映像を教えている経験が、作品に反映されているといい「僕自身が『頑張らなきゃな』と触発された」と振り返った。また、撮影中はキャストとの対話を通して、脚本が変わったこともあったそうで、一丸となった現場に感謝を示していた。プレゼンターを務めた石井監督は、「映画との戯れ方というものが、とても面白かったです。それと時間と青春との戯れ、それらが不思議な魅力につながったのかなと。その面白さがずっと続いていき、次はどうなるのかなというドキドキワクワクしながら、最後まで観ることができました」と評し、「虚実入り乱れる物語構造の面白さもさることながら、一番のポイントは、俳優の躍動が魅力的だったということ。プロが狙ってもできない配役とバランス、そういう奇跡も自主映画の魅力なのかなと思い、僕がこの作品を推しました」と選考理由を説明していた。なお、グランプリを受賞した『リテイク』は、10月23日から開催される「第36回東京国際映画祭」にて特別上映される。第45回を迎えた今年は、コンペティション「PFFアワード2023」をはじめ、招待作品部門では、今年から新たにスタートする企画(2028年の第50回に向けた5年連続企画)の第1弾「イカすぜ!70~80年代」や、27年ぶりにPFFに帰還したフランスの名匠、アルノー・デプレシャン監督特集、ピーター・バラカン氏による音楽映画シリーズ「ブラック&ブラック」など、映画祭でしか観ることのできない上映企画、映画講座が開かれた。<グランプリ>『リテイク』監督:中野晃太<準グランプリ>『ふれる』監督:髙田恭輔<審査員特別賞>『うらぼんえ』監督:寺西 涼『鳥籠』監督:立花 遼『リバーシブル/リバーシブル』監督:石田忍道<エンタテインメント賞(ホリプロ賞)>『完璧な若い女性』監督:渡邉龍平<映画ファン賞(ぴあニスト賞)>『じゃ、また。』監督:石川泰地<観客賞>『移動する記憶装置展』監督:たかはしそうた<入選作22作品>※作品名50音順。敬称略。年齢は応募時のもの。『移動する記憶装置展』監督:たかはしそうた(31歳/東京藝術大学 大学院映像研究科映画専攻)『うらぼんえ』監督:寺西 涼(27歳/フリーター)『鳥籠』監督:立花 遼(21歳/京都芸術大学 芸術学部)『完璧な若い女性』監督:渡邉龍平(22歳/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)『こころざしと東京の街』監督:鈴木凜太郎(21歳/東京工芸大学 芸術学部)『サッドカラー』監督:髙橋栄一(33歳/フリーランス)『じゃ、また。』監督:石川泰地(27歳/フリーター)『Sewing Love』監督:許 願(27歳/多摩美術大学 グラフィックデザイン学科)『ただいまはいまだ』監督:劉 舸(28歳/会社員)『ちょっと吐くね』監督:大野世愛(22歳/会社員)『逃避』監督:山口真凜(22歳/フリーランス)『肉にまつわる日常の話』監督:石川真衣(22歳/名古屋学芸大学 メディア造形学部)『ParkingArea』監督:増山 透(29歳/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科 助教)『ハーフタイム』監督:張 曜元(33歳/東京藝術大学 大学院映像研究科 博士課程)『不在の出来事』監督:川口淳也(29歳/フリーランス)『Flip-Up Tonic』監督:和久井 亮(22歳/東京大学 教養学部)『ふれる』監督:髙田恭輔(21歳/日本大学 芸術学部)『ホモ・アミークス』監督:馬渕ありさ(27歳/自営業)『また来週』監督:ハインズ麻里子(21歳/早稲田大学 文化構想学部)『USE BY YOUTH』監督:高木万瑠(20歳/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)『リテイク』監督:中野晃太(35歳/NPO職員)『リバーシブル/リバーシブル』監督:石田忍道(34歳/映像作家・障がい福祉従事者)【東京】日程:2023年9月9日(土)~23日(土) ※月曜休館会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)【京都】日程:2023年10月14日(土)~22日(日) ※月曜休館会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)【企画紹介】<コンペティション部門>(1) PFFアワード2023<招待作品部門>(2) イカすぜ!70~80年代・大森一樹再発見・斎藤久志再発見・日比野幸子プロデューサー再発見・山中瑶子『あみこ』への道・塩田明彦監督がみつめる相米慎二の少年少女・アルノー・デプレシャン監督『女囚701号 さそり』を語る・驚異のデビュー作・『陽炎座』4Kデジタル完全修復版ワールドプレミア上映(3) アルノー・デプレシャン監督特集(4) ピーター・バラカン氏による音楽映画シリーズ「ブラック&ブラック」(5) 特別企画・生誕120年 小津安二郎が愛したふたり・20代監督の衝撃作!(6) 第29回PFFスカラシップ作品『恋脳(れんのう)Experiment』(岡田詩歌監督)【関連リンク】PFF公式サイト()「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」公式サイト()
2023年09月22日ハリウッドの大手タレントエージェンシー、クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CCA)の過半数の株が、フランスのビリオネア、フランソワ・アンリ・ピノーの投資会社アルテミスによって買収された。彼らが買い取ったのは、それまで投資会社TPGが所有していたもの。アルテミスは、グッチやサンローラン、バレンシアガなどラグジュリーブランドを抱えるケリング、オークションハウスのクリスティーズ、高級ワインのシャトー・ラトゥールなどを傘下に持つ。ケリングはカンヌ映画祭の大手スポンサーで、ピノーの妻は女優のサルマ・ハエックと、すでに映画界とのつながりはあったが、CCAの主要なオーナーになったことで、今後ヨーロッパでの活動が積極化することが予想される。文=猿渡由紀
2023年09月08日世界最大級の自主映画のコンペティション“PFFアワード”を擁する映画祭『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』が今月9日から東京で、来月に京都で開催される。本映画祭はこれまでに数々の人気監督を輩出しており、プロになるために本映画祭のアワードに応募する監督も多いが、本映画祭の最大の目的はまだ見ぬ新しい才能を発掘すること。たくさんの映画を観てきたファンも驚く、あまり映画を観ない人が思わず共感してしまうような“これまでにない映画”が上映される可能性を秘めているのだ。16人のセレクションメンバーの“いちおし”がすべて違った今年のPFFアワード荒木啓子ディレクターは今年PFFアワードに入選した「22作品の中にはどれか“刺さる”ものがあると思います」と語る。世界には様々な映画祭があり、その多くがコンペティション部門を設けているが、その多くが名の通り“コンペティション(競争)”だ。しかし、PFFアワードは各賞の発表はあるが、それ以上に新しい才能を発掘することに力を注いでいる。まず入選作品は投票では選ばれない。情熱のあるセレクションメンバーが今年も応募作品557本を途中で止めたりすることなく観て、じっくりと話し合いを行う。その結果、今年は近年で最も多い22作品が入選した。PFFアワード2023より『完璧な若い女性』『ホモ・アミークス』『リテイク』『ちょっと吐くね』「今年の選考会は驚くほどセレクションメンバーのセレクトがバラバラで、16人のメンバーの“いちおし”がすべて違ったんです」と荒木ディレクターは振り返る。「それはすごく良いことだと思いますし、メンバーが推す作品はすべて上映したくなるんです(笑)。『この映画のどこが良いのかぜんぜんわからない』という人が仮にいたとしても、その作品を熱く語る人がひとりでもいるのであれば、上映した方がいいと思うんです。今年は上映時間の短い作品が多かったこともあって、上映できる枠の中に可能な限り入れて選考しました。PFFアワード2023より『鳥籠』『サッドカラー』『USE BY YOUTH』『ただいまはいまだ』ここ数年は入選作品の自由度がどんどん上がってきていると思います。応募監督の中には高校生の時から映画を撮っている若い人もいますし、映画を撮りたくて上京してきて、ネットで仲間を募って撮影をはじめる人もいます。大人のつくった仕組みやシステムに乗らないで、自分でなにかをしようとしている若い人が増えている感覚があります。だから、若い人に観てもらいたいですし、22作品の中にはどれか“刺さる”ものがあると思います」若い人には会場に足を運んでもらいたいし、オンラインでも観てもらいたいここにはまだ見ぬ映画たちと、そんな作品と出会える場がある。だから本映画祭は世界がコロナ禍に見舞われる前から入選作品のオンライン配信に力を入れてきた。PFFアワード2023より『移動する記憶装置展』『また来週』『ふれる』『Flip-Up Tonic』「PFFは“映画をつくりたい人は全国にいる”と思っています。でも、映画祭は東京と京都でしか開催されないので、オンラインでも観てもらいたいんです。中学生が偶然に配信で観てくれて、『自分でも映画をつくってみようか』と思ってくれるのを期待しているんです。だから中学生や高校生に気軽に観てもらいたいですし、その中から新しい監督が彗星のように現れるのを期待しています。“偶然の出会い”がこれだけ少なくなっている状況で、オンライン配信はとても大事なんです」PFFアワード2023より『ParkingArea』『逃避』『うらぼんえ』『こころざしと東京の街』一方で、会場でのスクリーン上映と上映後のQ&Aの時間も必ず用意されている。「いまは若い監督たちも“配信”で観るのが普通になっていて、自作のリアルな上映を想定していない。だからこそ、映画祭は監督たちにリアルで上映する場を経験してもらう役割もあると思っています。多くの入選監督にとってスクリーンで自作を観る初めての場だと思うんです。その時に“大きなスクリーンで上映される時に、どれだけのクオリティが必要なのか”を知ってもらいたいんです。いまは映画館が“ワクワクできる場所”じゃなくなってきているのかもしれません。だからこそ、若い人には放課後にでも会場に足を運んでもらいたいですし、オンラインでも観てもらいたいです」スカラシップは“プロになるため”ではなく、“隠された才能を発掘する”ためにやっているPFFアワード2023より『リバーシブル/リバーシブル』『肉にまつわる日常の話』『Sewing Love』『じゃ、また。』映画祭では22作品が、9つのプログラムで2回ずつ会場で上映される。最終審査員によって各賞が決定し、PFFアワード入賞者にはオリジナル作品をPFFが企画開発から製作、劇場公開までトータルでプロデュースする長編映画製作援助システム「PFFスカラシップ」の挑戦権が与えられるが、これも“プロ監督への道”ではなく、“新たな才能の発掘と育成”のためにあるプログラムだ。「“商業映画”という言葉はすでに現代には存在しないと思うんです。だからスカラシップは入選監督たちが『これまでとはまったく違う環境で映画をつくることを経験する』ためにあります。PFFアワード2023より『ハーフタイム』『不在の出来事』自分の企画をプロデューサーに説明しなくてはならない、見知らぬスタッフと一緒に撮影しなければならない、つまり、自分のやりたいことを整理して具体化して入選作品よりも面白いものをつくらなければならない。つまり、スカラシップで競うのは自分の入選作品なんです。PFFスカラシップは“プロになるため”ではなく、若い監督にはもっとつくりたい映画、やりたい企画があるはず、という前提でやっています。すべては“隠された才能を発掘する”ためにやっていること。この映画祭は、隠された才能を見つけたい、才能をもっている人の可能性を広げたい。そのためにやっているんです」『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』9月9日(土)~23日(土) 東京・国立映画アーカイブ10月14日(土)~22日(日) 京都文化博物館※月曜休館公式サイト()【コンペティション部門】PFFアワード2023()
2023年09月06日9月9日(土) より東京・国立映画アーカイブで開催される映画祭『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』のコンペティション部門『PFFアワード 2023』の最終審査員が発表された。映画祭のメインプログラムである『PFFアワード』は、1977年にスタートした世界最大の自主映画のコンペティション。これまでに黒沢清、塚本晋也、佐藤信介、李相日、荻上直子など、180名を超えるプロの映画監督を送り出してきた。今年は557本の応募から入選を果たした22作品が、映画祭でグランプリ他各賞を競う。その賞を決定する今年の最終審査員は、PFFと縁の深い映画監督の石井裕也をはじめ、石川慶(映画監督)、岸田奈美(作家)、國實瑞惠(プロデューサー)、五月女ケイ子(イラストレーター)といった各ジャンルの第一線で活躍するクリエイター5名が務める。賞は数時間にわたる討議の末に決定し、9月22日(金) の表彰式で最終審査員により、グランプリ(1作品)、準グランプリ(1作品)、審査員特別賞(3作品)が発表される予定だ。<イベント情報>『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』9月9日(土)~23日(土) 東京・国立映画アーカイブ10月14日(土)~22日(日) 京都文化博物館※月曜休館公式サイト:
2023年08月22日指原莉乃プロデュースのアイドルグループ=LOVE(イコールラブ)初のライブフィルム映画『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』の本予告と本ビジュアルが公開された。本作は、今年1月から3月にかけて開催された『=LOVE 全国ツアー2023「Today is your Trigger」』追加公演の日本武道館公演でのライブパフォーマンスをフィルムに収めた作品。オーディションから今に至る6年間を振り返り、それぞれが語るメンバーへの秘めた想いやライブ映像、バックステージやリハーサル、スタジオでの撮り下ろしインタビューなどを惜しみなく収録。何台ものカメラで捉えた=LOVEの一生懸命で愛が溢れるステージを、ライブ会場の真ん中にいるような臨場感で体感することが出来る。公開された本予告映像に映し出されるのは、約束の場所“日本武道館”にファンの温かい声援に包まれながら立つ、多幸感に溢れた=LOVEのメンバーの姿。レッスンシーンやリハーサルなど日本武道館への軌跡からメンバーの素顔を捉えた貴重な裏側まで、今まで明かされることのなかった彼女たちの貴重な姿が詰め込まれている。併せて公開された本ビジュアルには、ファンが放つ無数の光で包み込まれた会場にメンバーが一列に立つ光景が写し出されている。マイクを握るメンバーの表情からは、それぞれが並々ならぬ想いを抱えその地に立っていることが窺え、そのメンバーに答えるように待ちわびた観客の歓声が今にも聞こえてくるような、熱気の伝わるビジュアルとなっている。また、場面写真も公開され、=LOVEらしい可愛らしいポージング姿やふとした瞬間のクールな表情まで、パフォーマンス中の臨場感溢れるメンバーたちが収められている。本作の上映形態は4種類。通常の2D上映に加え、正面スクリーンと2つの側面スクリーンの計3面で構成され圧倒的な臨場感を提供するScreenX、ライブパフォーマンスと音楽に合わせてシートが動くモーション効果を搭載した4DX、そしてScreenXと4DXの機能をすべて搭載した4DX SCREENでの上演も決定した。さらに、8月25日(金) よりムビチケ前売券の発売も決定。特典として、全10種のオリジナルA5クリアファイル中からひとつがランダムで付属する。『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』ムビチケ イメージ『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』クリアファイル イメージ『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』は、9月22日(金) より公開。映画『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』予告映像90秒<作品情報>『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』9月22日(金) 公開『=LOVE Today is your Trigger THE MOVIE』ビジュアル監督:オ・ユンドン、キム・ハミンキャスト:=LOVE公式サイト:
2023年08月22日世界最大級の自主映画コンペティション「PFFアワード」を擁する映画祭「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」が9月9日(土)から開催される。コンペ部門は毎年、最終審査員によって審査が行われるが、今年も一般の観客・映画ファンの中から選ばれた一般審査員による審査も実施される。「ぴあフィルムフェスティバル」は“新しい才能”を発見、紹介、育成する映画祭で、これまでに多くの映画監督、スタッフ、俳優が「PFFアワード」を機に注目を集め、キャリアを築いていった。アワードでは最終審査員によってグランプリ、準グランプリ、審査員特別賞など各賞が選出されるが、映画を愛する一般の観客の声、視点によって作品を選ぶ賞「映画ファン賞」が存在する。一般審査員はアワード入選作品の関係者・知り合い以外の応募者から3人が選ばれ、映画祭期間中に「PFFアワード2023」の入選作品すべてを観賞。審査会議を経て「映画ファン賞」を選び出し、9月22日(金)に開催予定の授賞式に登壇する。なお、本アワードは入賞した監督に長編映画製作援助システム「PFFスカラシップ」への挑戦権が与えられるが、映画ファン賞もグランプリなどと同様に挑戦権が与えられる。仕事で映画を批評する人、映画製作の世界にいる人の視点と、いち観客として映画館に足を運ぶ観客の視点は違うはず。今年も明日の才能を発掘したい、まだ観たことのない映画に出会いたい応募者が集まりそうだ。「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」映画ファン賞一般審査員 募集要項「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」【東京】日程:2023年9月9日(土)~23日(土) ※月曜休館会場:国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)【京都】日程:2023年10月14日(土)~22日(日) ※月曜休館会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)【企画紹介】<コンペティション部門>(1) PFFアワード2023<招待作品部門>(2) イカすぜ!70~80年代・大森一樹再発見・斎藤久志再発見・日比野幸子プロデューサー再発見・山中瑶子『あみこ』への道・塩田明彦監督がみつめる相米慎二の少年少女・アルノー・デプレシャン監督『女囚701号 さそり』を語る・驚異のデビュー作・『陽炎座』4Kデジタル完全修復版ワールドプレミア上映(3) アルノー・デプレシャン監督特集(4) ピーター・バラカン氏による音楽映画シリーズ「ブラック&ブラック」(5) 特別企画・生誕120年 小津安二郎が愛したふたり・20代監督の衝撃作!(6) 第29回PFFスカラシップ作品『恋脳(れんのう)Experiment』(岡田詩歌監督)「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」公式サイト:
2023年08月10日HOT!海外ハリウッドヘアー!!ツーブロックの幅や長さなど演じている役や時期によっても細かく変化します。外国人風の髪型はまだまだ日本で流行っているとは言えないものもあり、美容室などでカットを頼む際になんて説明が難しいですよね?当店では日頃から海外のお客様もいらっしゃるので安心して下さい!今回はそんな外国人ヘアーに憧れている方の参考になればと思います!ゼイン風外国人ヘアーZAYNをイメージして男らしいショートスタイルお客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートゼイン風外国人ヘアーを見るライアン・ゴズリング風外国人ヘアーLa La LAND主演ライアン・ゴズリングをイメージした男らしくアダルトなスタイルお客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートライアン・ゴズリング風外国人ヘアーを見るユアン・マクレガー風外国人ヘアー今も昔もイケメン人気俳優ユアンマクレガーで大人スタイル!お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートユアン・マクレガー風外国人ヘアーを見るダニエル・クレイグ風外国人ヘアー007主演ダニエル・クレイグをイメージした男らしいクールなスタイルお客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートダニエル・クレイグ風外国人ヘアーを見るトム・ハーディ風外国人ヘアー男らしさ120%トム・ハーディお客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートトム・ハーディ風外国人ヘアーを見るマリアーノ・ディ・ヴァイオ風ヘアーイタリア俳優、ファッションモデルとしても大人気マリアーノ・ディ・ヴァイオ。外国人の髪質っぽくパーマをかけたり、クセを活かしたりするスタイル、かっこよくします!お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートマリアーノ・ディ・ヴァイオ風ヘアーを見るルイ・パートリッジ風ヘアスタイルNetflix映画エノーラホームズの事件簿にも出演している英国俳優ルイ・パートリッジをイメージしました!アップバングでラフでクールてカッコよくしましょう!!!お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートルイ・パートリッジ風ヘアスタイルを見るヒュージャックマン風外国人ヘアーイケメンハリウッドスターヒュージャックマンをイメージしました!外国人のようなスタイルが得意です!お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!ヒュージャックマン風外国人ヘアーを見るジョニーデップ風外国人ヘアー大人気ハリウッド俳優ジョニーデップをイメージしました!外国人のようなスタイルが得意です!お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!ジョニーデップ風外国人ヘアーを見るトム・クルーズ風外国人ヘアー大人気男の色気マックス!トム・クルーズお客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートトム・クルーズ風外国人ヘアーを見るブラッド・ピット風ショートオーシャンズシリーズやファイトクラブなどハリウッドスターのブラッドピットをイメージしてカットしました!外国人のようなスタイルが得意です!お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!ブラッド・ピット風ショートを見るラッキーブルースミス風ヘアスタイルアメリカのファッションモデルでプラチナブランドヘアーでインスタグラムをきっかけに世界から注目されているラッキーブルースミスをイメージしました!お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートラッキーブルースミス風ヘアスタイルを見るクリス・ヘムズワース外国人風ヘアアベンジャーズ(マイティー・ソー)やメン・イン・ブラック:インターナショナルで大人気のクリス・ヘムズワースをイメージしました!爽やかに清潔感もあり、くせ毛でも直毛でもカッコよく☆お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートクリス・ヘムズワース外国人風ヘアを見るティモシー・シャラメ風ヘアスタイル【君の名前で僕を読んで】【DUNE/砂の惑星】などに主演で人気若手俳優ティモシー・シャラメをイメージしました!外国人っぽいくせ毛の質感を活かしたり、パーマでくせ毛っぽい質感にしてもカッコいいです☆お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートティモシー・シャラメ風ヘアスタイルを見るデビッド・ベッカム風外国人ヘアーイングランドの元サッカー選手デビッド・ベッカムをイメージ。お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやフェードをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートデビッド・ベッカム風外国人ヘアーを見るスペインカール話題の人気スペインカールで誰よりもカッコよく!お客様に外国人の方が多いのでクセ毛を活かしたスタイルやショートフェードカットをとても得意としてます!クセ毛でお困りの方、ぜひ一度お越し下さい!スペインカール波巻きセンターパートスペインカールを見る
2023年07月22日9月に東京、10月に京都で開催される『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』のコンペティション部門「PFFアワード2023」の入選作品が発表された。「PFFアワード」は、1977年にスタートした世界最大の自主映画のコンペティション。世界で活躍する黒沢清、塚本晋也、佐藤信介、李相日、荻上直子、石井裕也監督など、これまでに180名を超えるプロの映画監督を送り出してきた。今年は、557本の応募作品の中から22作品が入選。入選作品は、東京会場で2回、京都会場で1回、スクリーン上映を行うほか、DOKUSO映画館、U-NEXTでオンライン配信される。■「PFFアワード2023」入選作品※50音順。年齢、職業(学校名)は応募時のものです。『移動する記憶装置展』71分監督:たかはしそうた(31歳/神奈川県出身/東京藝術大学 大学院映像研究科映画専攻)『うらぼんえ』28分監督:寺西 涼(27歳/神奈川県出身/フリーター)『完璧な若い女性』65分監督:渡邉龍平(22歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)『こころざしと東京の街』10分監督:鈴木凜太郎(21歳/東京都出身/東京工芸大学 芸術学部)『サッドカラー』24分監督:髙橋栄一(33歳/岐阜県出身/フリーランス)『じゃ、また。』52分監督:石川泰地(27歳/東京都出身/フリーター)『Sewing Love』8分監督:許 願(27歳/中国出身/多摩美術大学 グラフィックデザイン学科)『ただいまはいまだ』28分監督:劉 舸(28歳/中国出身/会社員)『ちょっと吐くね』20分監督:大野世愛(22歳/北海道出身/会社員)『逃避』57分監督:山口真凜(22歳/栃木県出身/フリーランス)『鳥籠』66分監督:立花 遼(21歳/大阪府出身/京都芸術大学 芸術学部)『肉にまつわる日常の話』4分監督:石川真衣(22歳/愛知県出身/名古屋学芸大学 メディア造形学部)『ParkingArea』9分監督:増山 透(29歳/茨城県出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科 助教)『ハーフタイム』30分監督:張 曜元(33歳/中国出身/東京藝術大学 大学院映像研究科 博士課程)『不在の出来事』11分監督:川口淳也(29歳/三重県出身/フリーランス)『Flip-Up Tonic』26分監督:和久井 亮(22歳/東京都出身/東京大学 教養学部)『ふれる』56分監督:髙田恭輔(21歳/茨城県出身/日本大学 芸術学部)『ホモ・アミークス』42分監督:馬渕ありさ(27歳/東京都出身/自営業)『また来週』36分監督:ハインズ麻里子(21歳/東京都出身/早稲田大学 文化構想学部)『USE BY YOUTH』51分監督:高木万瑠(20歳/東京都出身/武蔵野美術大学 造形構想学部映像学科)『リテイク』110分監督:中野晃太(35歳/神奈川県出身/NPO職員)『リバーシブル/リバーシブル』77分監督:石田忍道(34歳/愛知県出身/映像作家・障害福祉従事者)<入選作品データ>【入選数】22本【年齢】平均:26.1歳最年少:20歳最年長:35歳【上映時間】平均:40.0分最短:4分最長:110分<応募全体データ>【応募数】557本【年齢】平均:31.5歳最年少:12歳最年長:72歳【上映時間】平均:36.5分最短:1分最長:172分<「PFFアワード2023」入選作品発表にあたって>■ディレクター 荒木啓子ご応募ありがとうございました。「PFFアワード2023」入選作品が決定致しました。近年では最多の22作品の入選となりました。4分の短編から、110分の長編まで、長さもバラバラですが、内容も多彩。セレクションメンバー15名との長い討議ののちに決定した22作品は、いずれも弱点がありますが、そこを補う魅力を持つ原石です。9月9日からの『第45回ぴあフィルムフェスティバル』では、9つのプログラムを構成し、2回ずつの上映を行います。「PFFアワード」は、「自主映画」のためにありますので、どんなことを映画で試みてもOKです。魂を奪われるような体験をした映画をまるごと真似しても大丈夫です。真似しても真似しても別物になってしまうのが、創作のスタートラインです。真似することで身につく技術も重要です。どんどん真似して欲しい。そして、テーマもサブジェクトも完全に自由です。規制はありません。自主映画は商品ではない、個人の創作ですから、ただただ創作に没頭し、すごい映画世界をみせて欲しいと願っています。本年のセレクションを振り返ると「似ている」という印象が立ち昇りました。物語、演出、撮影、リズム、とても似ている。それはなぜ……と考えていると「ジャンル映画の消滅」が、長い年月に渡り、じわじわと効いてきた結果なのかも、と思い当たりました。海外の映画祭―カンヌ含む―がいつも探しているジャンル映画。しかしみつからない日本のジャンル映画……映画の豊潤さを構成するワンピースであるジャンル映画の欠落が及ぼすものを考えています。それは、本年の招待作品企画に反映されることとなるでしょう。改めまして、557作品の応募に御礼申し上げます。ここに応募されていない作品も想像すると、いまも毎日数本、数十本の自主映画がどこかで生まれているのだと、そのことを感じるだけで、心が躍ります。映画という手間暇かかる創作に挑戦する皆様に、深い敬意を表し、本年『第45回ぴあフィルムフェスティバル』を創って参ります。<イベント情報>『第45回ぴあフィルムフェスティバル2023』■東京9月9日(土)~23日(土) 国立映画アーカイブ ※月曜休館■京都10月14日(土)~22日(日) 京都文化博物館 ※月曜休館公式サイト:
2023年07月07日多くの人が毎日のように触っている、スマホ。今や生活していく上で、なくてはならない存在といっても過言ではないでしょう。精密機器であるスマホを落下などの衝撃から守るため、ケースに入れたり、画面保護用のガラスフィルムを貼ったりしている人も珍しくはありません。しかし、ガラスフィルムは扱い方によってはケガにつながる可能性もあるそうです。スマホのガラスフィルムでケガをしないために国民生活センターの『事故情報データバンク』よると、ガラスフィルムによってケガをした事例も報告されています。中には、ガラスフィルムが指に刺さり、病院で縫うほどのケガをした人もいたとのこと。東京都はウェブサイト『東京くらしWEB』で、事故を防ぐポイントを4つ紹介していました。・スマートフォン用ガラスフィルムが破損したら、そのまま使用せず交換しましょう。・破損したガラスフィルムをはがす際、はがしたガラスフィルムでケガをしないように取扱いに気をつけましょう。・破損していないガラスフィルムでも、端や角でのケガに気をつけましょう。・お子さんに、初めてスマートフォンを持たせるときは、ガラスフィルムの取扱いについても伝えましょう。東京くらしWEBーより引用多くのガラスフィルムには、ひび割れた際に破片が飛ばないように『飛散防止加工』がされているそうです。そのため、ガラスフィルムが割れていても、「まだ使える」と思ってしまう人もいるでしょう。東京都は「そのまま使用していると、ポケットやカバンなどから出し入れする際に、破片がはがれてケガをする可能性がある」と呼びかけています。もしガラスフィルムが割れてしまっても、「もったいない」と思わずに、すぐに新しい物を買い替えるようにしましょう![文・構成/grape編集部]
2023年06月27日2024年に「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に追加されるスターたちが、ハリウッド商工会議所から発表された。映画部門、テレビ部門、音楽部門、舞台・ライブパフォーマンス部門、ラジオ部門の5部門で選出された以下31名の名前を刻んだ星形プレートが、来年「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に設置される。【映画部門】チャドウィック・ボーズマン(故人)、ケヴィン・ファイギ、ガル・ガドット、マギー・ギレンホール、クリス・メレダンドリ、クリス・パイン、クリスティーナ・リッチ、ミシェル・ヨー【テレビ部門】ケン・チョン、ユージン・レヴィ、マリオ・ロペス、ジム・ナンツ、シェリル・リー・ラルフ、マイケル・シュア、ケリー・ワシントン、ラウル・デ・モリーナ&リリー・エステファン(「El Gordo y La Flaca」の共同ホスト)【音楽部門】ブランディ、チャールズ・フォックス、ダリアス・ラッカー、デフ・レパード、ドクター・ドレー、グレン・バラード、グウェン・ステファニー、サミー・ヘイガー、トニー・ブラクストン【舞台・ライブパフォーマンス部門】オーティス・レディング(故人)、ジェーン・クラコウスキー【スポーツエンターテイメント部門】ビリー・ジーン・キング、カール・ウェザース【ラジオ部門】アンジー・マルティネス2020年8月に亡くなった『ブラックパンサー』のチャドウィックは、死後4年でハリウッドの殿堂入りを果たす。「チャドウィック・ボーズマン芸術財団」がチャドウィックを祝福しているツイートに、ファンから「彼にふさわしい」「永遠のキング」「おめでとう!」などの声が寄せられている。(賀来比呂美)
2023年06月27日BABYMETALの映像作品『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』が、iTunesコンサートフィルムとして6月28日(水) に配信されることが決定した。本作には、ライブ活動を封印していたBABYMETALが、1月28日(土)・29日(日) に幕張メッセ 国際展示場で開催した復活ライブの模様を収録。まるで1本の映画を観るかのような『THE OTHER ONE』のストーリー性とエンターテインメントショーの臨場感を、ミニドローンなどを駆使したあらゆる角度から撮影された多彩なカメラワークの映像美で堪能することができる。<配信情報>『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』iTunesコンサートフィルムとして6月28日(水) 配信開始ダウンロードはこちら:※6月28日(水) 0:00より有効<リリース情報>『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』発売中①Blu-ray(完全生産限定盤):9,900円(税込)※アナログサイズジャケット仕様『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』Blu-ray(完全生産限定盤)ジャケット『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』Blu-ray(完全生産限定盤)イメージ画像②Blu-ray(通常盤):7,700円(税込)『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』Blu-ray(通常盤)ジャケット③DVD(通常盤):6,600円(税込)『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』DVD(通常盤)ジャケット④2VINYL(完全生産限定盤):5,500円(税込)『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』2VINYL(完全生産限定盤)ジャケット⑤THE ONE限定盤(完全生産限定盤)Blu-ray+2CD+写真集:22,000円(税込)タイトル:『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE - 』- THE ONE LIMITED EDITION -セット内容:Blu-ray(1枚 / 全13曲)、LIVE ALBUM(2枚 / 全13曲)※80ページライブ写真集付きスペシャルパッケージ仕様※販売終了『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』THE ONE限定盤(完全生産限定盤)ジャケット『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』THE ONE限定盤(完全生産限定盤)イメージ画像【収録内容】※全形態共通01. METAL KINGDOM02. Divine Attack - 神撃 -03. Distortion (feat. Alissa White-Gluz)04. PA PA YA!! (feat. F.HERO)05. ギミチョコ!!06. メギツネ07. ド・キ・ド・キ☆モーニング08. Light and Darkness09. Monochrome10. ヘドバンギャー!!11. イジメ、ダメ、ゼッタイ12. Road of Resistance13. THE LEGEND購入リンク関連リンクOfficial Website Facebook Instagram Twitter TikTok
2023年06月27日ヘレン・ミレンが第37回アメリカン・シネマテーク・アワードを受賞することが分かった。同賞は非営利文化芸術団体アメリカン・シネマテークが1986年から毎年、映画芸術に多大な貢献が認められる特別なアーティストに贈る賞。昨年はライアン・レイノルズ、過去にはスティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、トム・クルーズ、スカーレット・ヨハンソンらが受賞している。同団体の会長ニック・リシータは、ヘレンについて「オスカー、トニー、エミーと演技賞三冠を達成し、俳優たちの中でも比類なきアイコンとして存在しています。彼女は女王役から誘う女の役まで、並外れた技術で新鮮さと魅力を失うことなく演じてきました」「ヘレンに第37回アメリカン・シネマテーク・アワードを贈ることを誇りに、光栄に思います」とコメントした。俳優として50年以上活躍してきたヘレン。150以上の映画・テレビ作品に出演し、2007年にエリザベス女王2世を演じた『クィーン』でアカデミー主演女優賞を獲得した。最近では『ワイルド・スピード』シリーズや『シャザム!~神々の怒り~』でアクションシーンを披露。公開待機作には『バービー』などがある。第37回アメリカン・シネマテーク・アワード授賞式は11月4日、ロサンゼルスのザ・ビバリー・ヒルトンにて開催される。(賀来比呂美)
2023年06月06日ルーカスフィルムの社長キャスリーン・ケネディが、「Entertainment Weekly」誌のポッドキャスト「Dagobah Dispatch」に出演。Disney+で配信中のドラマ「オビ=ワン・ケノービ」について語った。昨年5月に配信開始となった全6話構成の同ドラマ。シーズン2の製作の可能性について尋ねられると、ケネディは「『オビ=ワン・ケノービ』のドラマはもう作りませんと言うのは、いつでもためらわれます。もしかしたら私たちが作っている他の物語に組み込んだり、最終的に映画になったりするかもしれませんし。どうなるでしょうね?」と濁した。そのあとで、「ただ、いまのところ、このドラマは独立したリミテッドシリーズです。現状、拡大予定はありません」とリミテッドシリーズであることを強調し、少なくとも近いうちにシーズン2が製作される可能性はないことをうかがわせた。昨年、「オビ=ワン・ケノービ」の脚本家で製作総指揮の一人も務めたジョビー・ハロルドも「この先のことについては考えていません」と発言していた。「オビ=ワン・ケノービ」は、『スター・ウォーズ』新三部作でオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーが同役を再演、ヘイデン・クリステンセン(アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー)もカムバックを果たし話題を集めた。(賀来比呂美)
2023年05月24日日本人の定番朝食メニューといえば、「納豆」。栄養満点のごはんのお供で、「毎朝欠かさず食べている」という人も多いのかもしれません。納豆のフィルムを外す際のプチストレスを解消できるライフハックを、ボムさん(bom_kosodate_lifehack)のInstagram投稿から紹介します。 この投稿をInstagramで見る ボム | 今すぐ役立つ子育てライフハック(@bom_kosodate_lifehack)がシェアした投稿 箸を押し込んでぐるぐるするだけでOK納豆の表面に敷かれたフィルムを手で取り除こうとすると、納豆のネバネバが手についてしまいがち。忙しい朝には、ついイライラしてしまいます。ストレスフリーで納豆を楽しむため、早速ボムさんのアイディアを実践してみましょう。まずは納豆を開け、中のタレやからしを取り除きます。フィルムの中心に箸をさして…。くるくると巻き取るようにフィルムを絡めます。最後に箸を外して、丸まったフィルムを取り除けば完成です。タレをかけて、納豆をいただきましょう。ボムさんのライフハックを使えば、わずか数十秒で納豆のフィルムを取り除けます。納豆のフィルムを取り外した後、付着したネバネバを落とすために手を洗う時間を含めると、朝の「時短」につながりそうです。子供にもおすすめの簡単ライフハック忙しい朝には、「子供にはできる限り自分で動いてほしい」と思うパパママも多いのではないでしょうか。ボムさんのアイディアを使えば、子供でも手がベタベタになりません。箸でぐるぐる巻き取る作業は、子供にとっても楽しいもの。張り切って朝食準備のお手伝いをしてくれることでしょう。子供に教える時のコツは、箸をパックまで突き刺さないこと。優しく作業するよう教えてあげれば、タレをこぼすリスクも少なくなるでしょう。ボムさんの投稿に対してInstagram上では、「まじストレスフリー」「これで手がベタベタ汚れなくてすみます」といったコメントが寄せられています。これからの納豆ライフを、より快適に楽しめそうです。納豆を食べる時の地味なストレスは、簡単ライフハックで解消しましょう。ぜひ明日の朝食から試してみてください。[文・構成/grape編集部]
2023年05月02日栄養価が高く、日本ではおなじみの納豆。健康のため、積極的に食事に取り入れている人も、多いことでしょう。しかし、納豆が入ったパックのフィルムを取る際、ねばねばがとれないのが、面倒なポイントです。医療やヘルスケアに関する事業を行う株式会社メディヴァは、健康にもいい納豆を食べる際の便利なライフハックを紹介しました。手が汚れない、納豆フィルムの楽なはがし方納豆フィルムを取る際、一番気になるのは、ねばつきが手についてしまう点でしょう。しかしこの方法であれば手が汚れず、また、フィルムに納豆がついてしまうもったいない状況にもなりません。まず、フィルムの端が、パックの外に少しだけ出るぐらいまで引っ張ります。その後、パックのフタを閉じ、しっかりと押さえつけながら、フィルムだけを外に引っ張り出しましょう。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る メディヴァ管理栄養士/保健師(@mediva_health_labo)がシェアした投稿 こうすることで、余計な納豆もついてこず、さらに手も汚さずにフィルムだけをきれいに取ることができます。後は、いつも通り付属のタレやからしをいれて、混ぜるだけ!手に納豆のねばねばがついてしまうと、なかなか取れず、苦労するもの。これならば、忙しい朝でも、ストレスなく朝食の準備ができそうですね。[文・構成/grape編集部]
2023年04月30日2016年に亡くなったキャリー・フィッシャーが、5月4日の「スター・ウォーズの日」にハリウッドの殿堂入りを果たす。「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に2754番目の星型プレートを刻むことが分かった。記念セレモニーにはキャリーの代理で娘のビリー・ロードが出席するという。ゲストスピーカーについてはまだ発表されていない。『スター・ウォーズ』シリーズの共演者でキャリーの親友だったマーク・ハミルは、この件に関して「長い間待ち望まれていたこと&十分に値する #キャリーよ永遠に」とツイート。「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」のプロデューサー、アナ・マルティネスは「ファンは、彼らが大好きな映画のプリンセス、キャリー・フィッシャーがハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星を刻むことに大喜びでしょう。キャリーは『スター・ウォーズ』の共演者マーク・ハミル、ハリソン・フォードと共に、この歴史的な歩道に仲間入りします」とコメント。マルティネスによると、キャリーのプレートはマークのプレートの近くに設置されるとのこと。さらにキャリーの母デビー・レイノルズ(2016年死去)のプレートが、通りを隔てた向こう側にあるという。マークは2018年、ハリソンは2003年、デビーは1960年に殿堂入りしている。(賀来比呂美)
2023年04月28日N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)とポーター(PORTER)のコラボレーションバッグが、2023年3月25日(土)よりミスターハリウッドなどで発売される。素材&ディテールをアップデートしたヘルメットバッグ今回のコラボレーションバッグのベースは、戦闘機のパイロットが自分のヘルメットを持ち運ぶ為に使用していたバッグに由来するヘルメットバッグ。アイコニックなディテールはそのままに、生地やディテールにアレンジを加えて、コラボレーションならではの仕様に仕上げている。ボディには、特殊な加工を施した、高密度なナイロンタスランを採用。素材の持つ、マットでソフトな風合いを残しつつ、高い耐久性を実現した。また、日常使いしやすいよう改良された仕様にも注目。大容量のメインコンパートメントは、口元の開閉をしやすいドットボタンに変更。大型のポケットを外側と内側にあしらいつつ、ファスナー付きの吊りポケットも装備した。ショルダーストラップには、Dカンを搭載し、着脱出来るようにしている。カラーは、ブラックに加え、N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービスのオリジナルとなるチャコールの2色を用意する。【詳細】N.ハリウッド テストプロダクト エクスチェンジサービス × ポーター発売日:2023年3月25日(土)販売店舗:ミスターハリウッド、ミスターハリウッド 大阪、N.ハリウッド直営店舗、公式オンラインストア、ゾゾタウン価格:49,500円カラー:ブラック、チャコール【問い合わせ先】ミスターハリウッドTEL:03-5414-5071
2023年03月27日アジア全域版アカデミー賞といえる「第16回アジア・フィルム・アワード(以下AFA)」の授賞式が開催され、日本作品の『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)が最優秀作品賞・編集賞・音楽賞(石橋英子)のトリプル受賞。『エゴイスト』にて宮沢氷魚が最優秀助演男優賞、是枝裕和監督が韓国作品『ベイビー・ブローカー』で最優秀監督賞に選ばれるなど日本人の受賞が続いた。AFAは、東京国際映画祭(TIFF)が香港国際映画祭、釜山国際映画祭とともに共催するアジア全域版アカデミー賞。授賞式は2020年、2021年とコロナ禍の2年、オンラインそしてリアルで韓国・釜山で開催してきたが、4年ぶりに香港に戻り、大規模で豪華なレッドカーペットと授賞式を開催。『ドライブ・マイ・カー』『ドライブ・マイ・カー』の西島秀俊と岡田将生が、また『エゴイスト』の鈴木亮平と宮沢さんがプレゼンターを務めたほか、特別功労賞を受賞したサモ・ハン・キンポー、アジア映画貢献賞を受賞したトニー・レオンなど、アジア全域よりスターが集まる華やかな式典となった。阿部寛今回、俳優・阿部寛もアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える「Excellence in Asian Cinema Award」のほか、授賞式当日レッドカーペットを歩いた参加者から選ばれる「AFA X STI ベスト・ドレッサー・アワード」にも選ばれた。主な受賞者一覧最優秀作品賞『ドライブ・マイ・カー』(日本)最優秀監督賞是枝裕和『ベイビー・ブローカー』(韓国)最優秀主演男優賞トニー・レオン『Where the Wind Blows』(香港)最優秀主演女優賞タン・ウェイ『別れる決心』(韓国)最優秀助演男優賞宮沢氷魚『エゴイスト』(日本)最優秀助演女優賞キム・ソジン『非常宣言』(韓国)最優秀脚本賞チョン・ソギョン、パク・チャヌク『別れる決心』(韓国)最優秀編集賞山崎梓『ドライブ・マイ・カー』(日本)最優秀音楽賞石橋英子『ドライブ・マイ・カー』(日本)Excellence in Asian Cinema Award阿部寛特別功労賞(Lifetime Achievement Award)サモ・ハン・キンポーアジア映画貢献賞(Asian Film Contribution Award)トニー・レオンAFA Next Generation Awardチ・チャンウク日本人受賞コメント阿部寛(英語で挨拶:和訳)皆さん、こんばんは。Excellence in Asian Cinema Awardの受賞、そして多くの素晴らしい才能を持った方々の一員になれたことを大変光栄に思います。私たちをつなぎ合わせてくれたAFAアカデミーに感謝したいと思います。何十年にもわたる私の俳優としての仕事を認めていただき、感謝しています。昔、子供のころに好きだったアニメの役のオファーを受けたのが、映画の魔法の世界への入り口でした。タイムスリップしてお風呂をデザインできたり、ロマンチックでありながら結婚できなかったり等々、たくさんのキャラクターに挑戦してきました。多くの国で、多くの才能ある人たちと、様々な役柄を演じることは、素晴らしい冒険でした。しかし、その中でも香港は特に私の心に残っています。それは、ここで映画を作った良い思い出があるからです。私の旅を支えてくれたすべての人に、感謝とお礼を言いたいです。懐かしさと感謝の気持ちを込めて、この賞を受け取ります。本当にありがとうございました。濱口竜介監督大家好(ダージャーハオ)。Thank you very much.(授賞式に香港入境しているスタッフ、キャストを全てステージに呼び込む)ここに来られなかったたくさんのキャスト、スタッフもおります。その人たちの力で、『ドライブ・マイ・カー』という映画が出来上がりました。この場を借りて、その原作、素晴らしい物語を与えていただいた村上春樹さんにも感謝を申し上げます。思っているのは、もちろんプロデューサー、スタッフの力があって出来ているものではあるのですが、特に、私がこの場で称えたいのはキャストです。西島秀俊さん、岡田将生さんに来ていただいていますが、三浦透子さん、霧島れいかさん、パク・ユリムさん、ジン・デヨンさん、アン・フィテさん、ペリー・ディゾン、アジアから本当にたくさんの俳優の皆さんに来ていただいて、皆さんが本当に信じられるような感情というものをスクリーンの中で、撮影現場で見せてくれたから、今こうして、我々こうしていられると思っています。俳優が本当に何かを感じているから、観客も何かを感じることができるんだというシンプルな原則を私自身は信じています。そういうことがこれからも起こせるように、もちろんとてもいい仕事ができたと思ってはいますが、できなかったことにもちゃんとフォーカスをして、またここにいる皆さんと一緒にお仕事ができたらと思っています。そして今、この場にいる皆さまともいつかお仕事する機会があればと思っています。本当にありがとうございます。宮沢氷魚(英語で挨拶:和訳)皆さん、こんばんは。このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思っています。スピーチは全部考えていたのですが、忘れてしまいました。(用意した紙が)ポケットの中にあるのですが、出すのはやめておきます。最初に、このような素晴らしい才能を持つ皆さまの前に立つことができて、これ以上ないほど幸せです。そして、この映画を愛し、私たちの愛する映画『エゴイスト』に手を差し伸べてくださった皆さんに感謝します。松永大司監督、主演の鈴木亮平さんにも感謝を伝えたいと思います。この映画は、映画だけでなく、新しい人生の形、人の捉え方、接し方など、様々な扉を開いてくれると信じています。誰もが幸せに、快適に暮らせる日。この映画は、まだ世界中を旅し始めたばかりです。そして、この映画には、私たちの想像を超えて、人々に働きかけるチャンスと力があると信じています。また、ここに戻ってくるのを楽しみにしています。ありがとうございました。是枝裕和監督コメントサモ・ハン・キンポーさんとか、トニー・レオンさんとか、阿部寛さんと同じ場所にいられるだけで、今回は幸せな時間を過ごしておりました。僕は韓国で楽しい時間を過ごしただけなので、今日一緒に来ている福間美由紀プロデューサーが多分一番大変だったと思います。韓国の素晴らしいスタッフ、キャストと一緒にこの映画を作ることができて、本当に幸せでした。多分これからもこういう国際共同制作のような、文化とか言語を超えた映画作りを続けて行けという激励だと思いますので、頑張っていきたいと思います。ありがとうございます。山崎梓コメントThank you for a great prize.(素敵な賞をありがとうございます。)とても驚いており、何を言っていいのかわからないのですが、この映画が本当にたくさんの国で上映されていることを今実感していて、とても誇らしい気持ちにまたなっています。ありがとうございました。石橋英子(英語で挨拶:和訳)本当にありがとうございます。素晴らしい作曲家の方々の中にいることに感謝しています。『ドライブ・マイ・カー』のキャスト、スタッフの皆さんに感謝します。ありがとうございました。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ドライバー 2017年8月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開ドライブ・マイ・カー 2021年8月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2023年03月13日「フレンズ」のモニカ役で知られるコートニー・コックスがハリウッドの殿堂入りを果たし、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に2750番目の星型プレートが刻まれた。27日(現地時間)に行われた記念セレモニーには「フレンズ」の共演者であるジェニファー・アニストン&リサ・クドローが駆け付けた。放送終了から18年経ついまも仲良しの3人。ジェニファーとリサは一緒にスピーチし、「あなたの共演者、友人、家族、姉妹として今日ここでお話しできるのは大変光栄なことです。本当に長い付き合いですから」「コートニーのおかげで、テレビ史上で最も仲が良く愛情深い、協力的な共演者たちの一部になれたのだと信じています」などと語った。コートニーは自身のスピーチでジェニファー、リサに感謝すると共に、セレモニーに来てくれた友人のローラ・ダーンにも感謝。コートニーと元夫デヴィッド・アークエットの娘ココも出席していた。ジェニファーはセレモニーの模様を収めた写真を投稿し、「私たちのコートニーを誇りに思う。私はこの2人を文字通り全身全霊で愛してる。リサと私は、コートニーと彼女の素晴らしい功績をお祝いすることができて、この上なくうれしいです」と祝福した。「フレンズ」の劇中内で3人が抱き合っている写真、セレモニーで撮ったそれにそっくりな写真も掲載している。(賀来比呂美)■関連作品:フレンズ [海外TVドラマ]
2023年02月28日ジョン・ファヴローがハリウッドの殿堂入りを果たし、「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に2746番目の星型プレートを獲得した。お祝いセレモニーに駆け付けたのは、長年『アイアンマン』や『アベンジャー』シリーズで共演してきたロバート・ダウニー・Jr.と、プロデューサーかつシェフであるロイ・チョイ。ロバートは、応援スピーチで「16年前のこの週、ジョンと私は理解しやすいインディ映画のように思える作品の準備に入っていました。この時、私たちはみんなに広がっていくような、しかし根拠はない自信によって支えられていました。私はセカンドチャンスの力というものに感謝するばかりでした」と『アイアンマン』の製作当初をふり返った。薬物依存によって人生・キャリアの転落を経験したロバートは、『アイアンマン』に起用されたことが完全復活のきっかけとなった。ロバートはスピーチでまじめな話とジョークをまぜ、ジョンを称えた。その後、ジョンが受賞スピーチを終えると星型プレートの前で記念撮影が行われた。途中でロバートは「ちょっと待って」とカメラマンたちに言い、なんとスピーチ中から噛んでいたガムを口から取り出し、プレートにペタッと貼りつけた。「オフィシャルにするためだよ」とジョークを放ち、周囲を笑わせた。記念撮影で撮られた写真のほとんどは、ガムがついたままのプレートが写っているかもしれない。(賀来比呂美)
2023年02月14日5人の人気俳優、高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』。『アクターズ・ショート・フィルム』とは、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作、世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカス アワードを目指すというもの。カメラの向こう側にいた彼らが、今回はカメラ越しにどんな世界を創り上げるのか? 各所から大きな注目を集めているWOWOWの一大プロジェクトだ。いよいよ2月11日(土・祝) にWOWOWで放送・配信となる『アクターズ・ショート・フィルム3』だが、この度、監督を務めた中川大志に作品『いつまで』についての動機や想い、撮影状況などを語ってもらった。――監督業に挑戦できる機会を得たことについて、どのような思いをお持ちになりましたか?中川大志(以下、中川)子どもの頃、この仕事に出会う前から、映画のメイキングを見るのが好きでして、“裏側”というか、「このカットはどういうふうに撮影されたんだろう?」といったことにすごく興味がありました。この仕事に出会ってからも、様々なプロフェッショナルな大人たちが集まって、ひとつの作品、エンタテインメントを作っていくという現場がすごく好きでした。僕はずっと“俳優部”の一員として作品に関わってきましたが、現場には他にも技術スタッフ、美術、衣装、メイク……などいろんな部署があって、彼らと一緒に作品を作っていく過程が楽しくてこの仕事を続けてきたところもあったので、そういう意味でずっと(監督業に)チャレンジしてみたいという思い、憧れはありました。それがまさかこんな早いタイミングで、しかもこれだけ恵まれたバックアップの体制がある中でやらせていただけるというのは、贅沢な機会で嬉しかったです。――「やりたい」という思いは周囲には伝えていたんですか?中川いろんなところでポロポロと言ってましたね。取材や番組などで。それをプロデューサー陣が見てくれていて、声をかけてくださいました。言っておくものだなと思いました(笑)。――実際に監督をされてみて、手ごたえは感じていますか?中川納得はいっていますね。やりたいことを全部叶えさせていただけたなと思います。もちろん、一人では辿りつけなかったと思います。ものすごく充実した体制で、ここまでバックアップしていただいてやれる機会というのはなかなかないと思います。アドバイスもいただきながら、やりたいことをかなえてもらいました。準備段階からそうですが、撮影中も全て納得のいくカットが撮れましたし、編集も楽しかったです。仕上げまでもうちょっとあるんですが、自信をもって自分がやりたかった作品ができたと言えますね。――以前からこういう作品を撮りたいという構想はお持ちだったんですか?中川いや、今回のお話をきっかけに「どんなものをつくろうか?」と考えました。――撮る前と撮った後で変化はありますか?中川改めて、作品の完成にいたるまで「0」から「10」までの段階があるとしたら、僕ら俳優部は半分を過ぎているような段階で参加することも多いのですが、知らないところでこれだけの準備があって、これだけのスタッフが動いている。ロケハンに行くのもそうですし、ロケーションを貸してくださる人たちもいて……本当に何から何までですね。もちろん、想像はしているし、頭ではわかっていたんですけど、直接、自分が経験することで、ひとつの作品が、どれほどのプロセスを踏んだ上で成り立っているかということを感じました。スタッフの方たちへのリスペクトは強くなりましたし、難しさも楽しさも感じることができました。「この時にしかできなかったよね」と言えるような作品にしたい――自分が演出をつける立場を経験して、今後の俳優業に対して意識が変わった部分などはありますか?中川監督がどれだけ大変かということを知ることができたというのはありますね。俳優部に戻った時、(監督の大変さを)知っているのと知らないのでは大違いなので。僕はカメラも好きで、写真を撮ったり、学生時代には遊びで映像を撮って自分で編集をしたりもしていたんですが、ちょっとでも知っていると違うんですよね。「あ、いま、何ミリのレンズで撮っているのか」とか、撮ったことがあるとわかることってあって「いま、どれくらいのサイズで自分は撮られているのか」とか「いまは明かりが少ないから、早く動き過ぎるとブレちゃうな」とか。そういうことってやったことがないとわからないですよね。監督業もそうで、今回、経験させていただいて、他のスタッフの方たちの動きもわかるようになって、そうなると(俳優部で)現場にいて「いま、何の時間なんだろう?」とわかんなくなることがないんですよね。他のスタッフの人たちが何をやっているのかがわかるというのは大きいですね。いろんな部署の人たちの仕事をより具体的に理解できるようになった部分もありますね。『いつまで』メイキング写真ただ、監督によって、組によってディレクションの仕方みたいなものも全く違うし、進み方も違うので「正解」はないと思ってます。監督として今回、みなさんに演出をつける上で、やはり自分は俳優なので、できる限り俳優の方たちに寄り添えるように、俳優の「生理」がわかっているぶん、そこは丁寧に言葉を選びながら、距離感や現場のつくり方に関して考えて、常に「自分だったら?」というのは頭にあったかもしれません。俳優をやったことがある監督もいれば、監督をやったことのある俳優もいますが、信じて任せるところは任せる、託すところは託さないといけないし……。監督がジャッジしないといけない場面もありますが、それでもその道のプロの人たちが担っている役割はあるので、こちらも言うことは言いますが、最終的に、それ以上はその道のプロにしかわかり得ない部分もあると思うので、そこは信じて託さないといけないし……そうしたリスペクトが集まって、こうやって一つの作品が出来上がっていくというのは改めて感じたところですね。――キャストのみなさんは、同世代で、これまで“俳優同士”として付き合ってきた存在ですが、今回は「監督と俳優」という関係性でした。同世代という点で感覚的にはつながりやすかったかと思いますが、やってみていかがでしたか?中川楽しかったですね。そこは今回、やりたかった部分でもありました。過去2回の『アクターズ・ショート・フィルム』を含め、自分が最年少組の監督ということで、やはり自分たちの世代のエネルギー、この先、何十年経っても「この時にしかできなかったよね」と言えるような作品にしたいという思いがありました。なので、自分たちの世代の物語にしたくて、必然的に俳優陣も同世代になったし、脚本をお願いした増田嵩虎さんも同世代でした。『いつまで』――そもそも、この『いつまで』という物語がどのようにつくられていったのか? 脚本の増田さんにはどういう経緯で入ってもらうことになり、どんな話し合いをされたのか? 教えてください。中川「若いチームにしたい」という思いは最初からありました。監督も若いし、出ているやつらも若いし、扱っているテーマや出てくるキャラクターたちも同じ世代の話にしたいなと。今回、他に4名の監督さんがいますが、過去の『アクターズ・ショート・フィルム』も含めて、ひとつ自分の“カラー”“強み”としてそこで勝負したいなという思いがありました。『いつまで』ポスタービジュアルじゃあどういう話にしようか? と考える中で、いろんな紆余曲折がありました。もっとSFっぽい話にしてみようかとか、もっとぶっ飛んだ設定だったり、アドベンチャー、アクションっぽいものだったり、いろいろあったんですが、最終的には、もっとパーソナルな部分に立ち返って考えた時、僕自身の周りにいる友達や同級生、具体的に顔が思い浮かぶ仲間たちから考えていって、こういう形になっていきました。20代になって、社会に出て行って、いろいろめまぐるしい中、仕事もなかなか慣れず……とか、みなさん、置かれている状況はいろいろあると思います。目標とか目的とか夢とかあって、そこに一生懸命走っていたはずなのに、ふとした瞬間に「あれ? そういえば、なんで俺、そこに向かってたんだっけ?」とか思ったり、ゴールすることが全てになってしまって、目標や夢が自分の中に芽生えた瞬間のことを忘れてしまうことって意外とあるのかなと思いました。そういう時、学生時代の友達や仲のいいやつらと会うと、自分に立ち返れる瞬間っていうのが結構あるんですよね。でも、男同士だと「いや、聞いてくれよ。俺、いまこういうことで悩んでてさ……」とか直接的なことは言わないんですよね、恥ずかしいし(笑)。『いつまで』別に友達と会って何かを相談して、ヒントや答えをもらうというわけではなく、一緒にいる時間が自分を取り戻せる時間だったり「あぁ、俺ってこういうやつだったんだ」とナチュラルに返れる瞬間だったりするんですよね。それって誰しも経験のあることだったりするんじゃないか? 大人になったみなさん、もっと上の世代のみなさんにも懐かしかったりするんじゃないか? 終電から始発までの話ですが、そこで何か解決するという話でも、答えが出る話でもないですし、明日からも同じ毎日が続くんですけど、どこかでひとつ、自分の指針に立ち返ることができる――そういう友達の存在の話にしてみようかなと。最初はいろいろ考えていたんですけど、結局は自分のパーソナルな人たちのことを考えて、企画を書き始めたら、それまで全然進まなかったのがバーッと進んで、こういう話になりました。――増田さんに入ってもらうことになったタイミングは?中川企画自体を考えて、企画書を書いて、親友の結婚式の帰り道に、酔っぱらった3人がどこかの終着駅に……という構造自体は作って、増田さんにお願いしました。増田さんとは以前からつながりがあって、僕の高校の同級生が劇団を作って、自分たちのプロデュース公演をやるときに本を書いていたのが増田さんだったんです。増田さんがどんな本を書くかは知っていて、同じ世代だからこそ、若者の空気感を作ったり、言葉にするのがすごく上手な方だったし、ここに同世代の脚本家の増田さんが入ってくることにもひとつ意味があると感じてお願いしました。――タイトルの『いつまで』というのは、どのタイミングでどのように決まったんでしょうか?中川そこは増田さんが考えました。とくに理由などについては話してないんですよね……(笑)。でも、なんとなくの“思い”みたいなもの、書き上がった脚本を読ませていただいて「こういうことなのかな?」と意図は汲み取っていました。いろんな含みをもった、いろんな捉え方ができる余白のあるタイトルですよね。この物語も、なにか“答え”が出るお話ではないので、そういう意味で僕はすごく納得したタイトルですね。新しい発見や驚きが常にありました――演出部分で大変だったり、何度もテイクを重ねたシーンなどはありましたか?中川お芝居に関しては、そんなになかったですね。3人がものすごく素敵で、それぞれキャラクターが立っていて、バランスの良い3人だったので、何度もテイクを重ねたというのはなかったですね。ただ、神社の階段を3人が昇っていくシーンは1カットで撮っているんですけど、そこは大変でした。何十段もの階段をカメラマンさんが後ろ向きでカメラを担いだ状態で昇りながら撮っていて、しかもナイターなので、他のスタッフの影が映り込まないように……あのシーンは1カットで行こうというのは決めていたので、そこは大変でしたね。『いつまで』――現場ではモニター越しで演技を見ていたんですか? それとも直接、お芝居を見ていたんでしょうか?中川現場の環境によってどちらもありました。――現場でお芝居を見ていて、想像やイメージを超えるものが出てきたのを感じるような瞬間はありましたか?中川やはり、ひとつひとつのセリフの発し方、キャラクターの捉え方など、3人それぞれ、僕が想像している以上のものを出してくれたなと思います。僕は監督として全てを見なくてはいけないし、もちろん3人分の台本を読んでいますが、彼らは自分の役柄のことを一人で担い、キャラクターを自分で育てているんです。僕が俳優部の一員として参加している時もそうですが、他の誰よりも自分がこの役のことを理解して、好きでいると思っているので、そこに関しては任せる部分は任せないといけないと信頼しています。もちろん、僕もそれぞれのキャラクターに対する思い入れはありますが、彼ら以上に役のこと考えている人間はいないので、そこは信頼していました。それが楽しかったですね。「そうやってくるんだ!」という新しい発見や驚きが常にありました。取材・撮影=黒豆直樹ヘアメイク=堤紗也香スタイリスト=Lim Lean Lee<作品情報>『アクターズ・ショート・フィルム3』2023年2月11日(土・祝) 20:00放送配信:「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」監督:高良健吾/玉木宏/土屋太鳳/中川大志/野村萬斎(※50音順)【関連番組】■『直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー』「WOWOW オンデマンド」にて配信中■『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 短編映画傑作選3』2023年2月6日(月)~10日(金)「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」■『アクターズ・ショート・フィルム』『アクターズ・ショート・フィルム2』2023年2月6日(月)~10日(金)「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」■『アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー』2023年3月4日(土) 21:30「WOWOW プライム」「WOWOW オンデマンド」【特別上映&監督登壇イベント】2023年2月18日(土)・19日(日)・23日(木・祝)ユナイテッド・シネマ豊洲(東京)ほか、4カ所 ※リモート登壇も含む番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:
2023年02月09日5人組のガールズグループ「LE SSERAFIM(ル・セラフィム)」のSAKURAこと宮脇咲良さんが、デジタルハリウッド大学の新CMに出演することが発表されました。「みんなを生きるな。自分を生きよう。2023」と題されたCMでは、なにかに挑戦しようとする人の背中を押すナレーションとともに、宮脇さんが躍動感溢れるダンスを披露。宮脇さんの「失敗を恐れずに挑戦し続ける姿」と同大学の思いが重なり、このCM起用が決まったといいます。2月8日から大学の特設ウェブサイトで公開されるほか、10日からはテレビ放送される予定です。ネットでは宮脇さんのキレキレのダンスに注目が集まっている一方、どうしても気になるのがデジタルハリウッド大学という大学名。そもそも何を学ぶ大学なのか、そもそもデジタルハリウッドとはどんな意味なのでしょうか。私立でも国立でもない「株式会社立」東京都千代田区に本部を置くデジタルハリウッド大学は、2005年に誕生した比較的新しい大学です。国立や私立という枠組みではなく、株式会社が設立する「株式会社立」の大学という珍しい形態で、日本にあるのは同大学含めて4大学のみ。英語にすると「Digital Hollywood University」となり、頭文字をとって「DHU大学」とも呼ばれています。駿河台キャンパスと八王子制作スタジオの2つのキャンパスを有しており、通常の授業は駿河台キャンパスですべて行われています。八王子制作スタジオは、屋内外での映像撮影のほか、3DCGや映像、Web、グラフィックなどさまざまなジャンルの課題制作に取り組める施設として利用されているそうです。一学科一学部のみの単科大学デジタルコミュニケーションを学べる日本で唯一の単科大学で、デジタルコミュニケーション学部デジタルコンテンツ学科のみという一学部一学科制を採用しているのも珍しい点です。ただデジタルコミュニケーションを横断して学べるカリキュラムが設置されているため、デジタルに特化して学びたい方などはうってつけでしょう。ちなみに、「大学受験パスナビ」のデータによると大学の偏差値は47.5で、共通テスト得点率は67%となっています(*1)。全国平均が偏差値50なので、入学自体はそれほど難易度は高くはないといえるでしょう。日々変化するデジタル領域。失敗を恐れずに挑戦し続けるマインドを養うにはぴったりかもしれません。*1: デジタルハリウッド大学 | 偏差値共テ得点率 | 大学受験パスナビ[文・構成/grape編集部]
2023年02月08日「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」が9月9日(土)から23日(土・祝)まで、東京都・京橋にある「国立映画アーカイブ」にて開催されることが決定。自主映画のコンペティション「PFFアワード2023」の応募受付が本日2月1日にスタートした。「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」は、“映画監督への登竜門”として知られ、1977年にスタートした映画祭。メインプログラムとなる「PFFアワード」は、応募作品の長さやジャンル、応募者の年齢、国籍などの制限は一切なく、短編から長編まで、実写ドラマやアニメーション、ドキュメンタリーなどあらゆる作品が応募できる。これまでに黒沢清、塚本晋也、李相日、タナダユキ、岨手由貴子、石井裕也など170名を超えるプロの映画監督を輩出してきた。近年、「PFFアワード」に入選した作品の劇場公開も相次いでおり、 昨年は2021年の入選作から『ばちらぬん』、『愛ちゃん物語』、『距ててて』の3作品が公開され、さらに今年は「PFFアワード2022」グランプリ受賞作『J005311』の4月公開も決定 。また、「PFFアワード2017」でグランプリを受賞した、清原惟監督による第26回PFFスカラシップ作品『すべての夜を思いだす』が、第73回ベルリン映画祭フォーラム部門に正式出品が決定するなど、 PFFアワードをきっかけに若い映画人たちの躍進が続いている。近年、デジタル機器の発達により、映画制作がより手軽になってきた。PFFでは一昨年より、高校生や中学生からの応募を奨励すべく、18歳以下の監督を対象にした出品料割引「U18割引」を実施。 また、入選・落選の結果に関わらず、審査を担当するセレクション・メンバーが可能な限り作品のコメントの執筆を行っており、応募者から好評を得ている。メインプログラムとなるコンペティション「PFFアワード2023」の応募受付は本日2月1日から3月23日まで。入選作品は第45回ぴあフィルムフェスティバルで上映され、グランプリを獲得すると賞金100万円が授与される。「第45 回ぴあフィルムフェスティバル2023」開催概要【会期】2023年9月9日(土)~23日(土・祝) ※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)公式サイト()■コンペティション部門「PFFアワード2023」作品募集概要【募集期間】2023 年2月1日(水)~3月23日(木)作品募集ページ()
2023年02月01日高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎がショートフィルムの監督に挑戦する『アクターズ・ショート・フィルム3』が、2月11日(土・祝) よりWOWOWで放送・配信される。『アクターズ・ショート・フィルム』は、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優たちが25分以内のショートフィルムを制作。世界から6,000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル&アジア』(SSFF&ASIA)のグランプリ:ジョージ・ルーカスアワードを目指すというWOWOWの一大プロジェクトだ。その放送・配信に先駆け、このたび『COUNT 100』で監督を務めた玉木宏と主演・林遣都のインタビューが到着。本作への思いや撮影秘話を語ってもらった。――最初に監督オファーが届いた際のお気持ちを教えてください。玉木1回目、2回目の作品を見ていて、よく知っている人たちが監督をやっていることは知っていました。それを(アクターズ・ショート・フィルム2で監督を務めた)永山瑛太くんと話している中で「いいなぁ。やってみたいなぁ」と思っていたので、お話をいただいた時は願ったりかなったりでした。監督をやりたい気持ちはずっとあったのですが、やるにあたってどういう題材にしようかな? ということはわりと早い段階で考えました。――そこでボクシングを題材にしようと?玉木たどり着いたというか短い尺の中で何を題材にしようか? メッセージ性は強く打ち出したいと思っていました。いろいろな題材があって、何個も頭の中に浮かんだのですが、自分がいま何を伝えたいか?ということを大切に考えた時、“俳優”というのはある意味で二面性のある職業であり、言ってしまえば別の誰かがやっても成立してしまうかもしれないもので、そういう自分ではなくてもいい、“誰か”に乗っ取られる怖さみたいなものを表現できたら面白い世界になるんじゃないかと思いました。ただ、人が生きている上で、その背景を描かなくてはいけない。ボクシングに限らず、スポーツ選手はみなさん、そうだと思うのですが、短い時間の中でギュッと凝縮した時間を生きていると思います。たまたま僕も遣都くんもボクシングの経験があったので、それをリアルに描けたらと思いました。玉木宏――玉木さんからのオファーを受けていかがでしたか?林お話を聞いて、とても嬉しかったです。この企画自体は耳にしたことはありましたが、今回、玉木さんが監督と聞いて、憧れの俳優であり先輩なので二つ返事でぜひやらせていただきたいと思いました。――オファーはどのような形で?玉木さんから直接オファーが?林いえ、事務所のほうへいただきました。玉木連絡先は知っていましたが、こちらから打診すべきなのか? 正式にWOWOWさん側からオファーしてもらうか? と考えて、WOWOWさん側からオファーしてもらいました。でも、あとから連絡はしました(笑)。林遣都――本格的に監督業をされるのは初めてでしたが、挑戦されてみていかがでしたか?玉木結論から言うと楽しさしかなかったです。ただ、そこにいたるまでに……今回の作品は20分ちょうどなんですが、(企画のルールとして)「25分以内」という枠組みがあって、自分で脚本を書いてはいるものの尺感がわからないというのはありました。オーバーなのか? ショートなのかわからず……。プロデューサーの方から、いろいろアドバイスをいただきながらブラッシュアップをしていった感じで、その作業も「なるほどな」と思うことがたくさんありました。僕らは普段、環境を与えられてお芝居をするのですが、一歩引いたところから現場を組み立てていく面白さというのは、またちょっと違ったクリエイティブな仕事で、楽しかったです。現場では、自分が頭の中で思い描いていたことが目の前で行われていて、時間を忘れてしまうくらい楽しい時間でしたが、遣都くんに関しては一人二役を担っていたので、体力的なことやスケジュールも考えなくてはいけない。ブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるような感じで臨んでいました。『COUNT 100』より――一人二役の生活が交互に描かれているシーンなどは狙った通りの描写が出来上がりましたか?玉木遣都くんがこの役を引き受けてくれてよかったと思うし、さすがだなと思うシーンがたくさんありました。説得力を見せてくれるというか瞳の輝きひとつで全然違う人に見えて、だからこそ成立したのだと思います。後付けで「●日経過」というのは入れていますが、遣都くんの演技にすごく助けられました。玉木宏が考える“監督が作品を残す意味”――玉木さんの“監督”ぶりはいかがでしたか? 俳優をやられている玉木さんだからこその演出などもあったのでしょうか?林また玉木組があったら、どんな役でもいいので毎回参加したいと思うくらい充実した時間でしたし、「俳優さんが監督をやってみた」という現場では全くなく、いつも経験している通りの撮影現場で、監督が中心に立っていて、みなさんが付いていくというチーム感がありました。迷いがなく、まとまって、限られた時間の中で想定以上のことが生まれていく、気持ちの良い現場でした。――林さんのお芝居が印象的だったシーンを教えてください。玉木どこが印象的だったというよりも、全てを通していい塩梅だったと思います。人それぞれですが、もし遣都くん以外の人が演じたら、トゥーマッチだっただろうなと感じる部分もありました。一人二役だったので遣都くんにとっても見えない空間での演技だったと思いますが、本当にこの物語、この世界観を、行き過ぎないリアクションで演じてくれたと思います。――キャラクターに関して、「こうしてほしい」というオーダーなどは?玉木台本の冒頭に、この作品を作るにあたってのテーマ、メッセージというのを書かせていただいたんですが、これをキャスト、スタッフに共通認識で持ってもらい、シーンごとに少しだけ思いをプラスして伝えました。なので、そこは撮影に参加しているキャスト、スタッフの間でズレはなく、いけたのではないかと思います。――林さんは、玉木さんの演出が印象的だったシーンはありますか?林撮影は2日間だったんですが、まずクランクインして最初のカットが冒頭のシーンで、主人公が歩いてきて、チラシを手渡されて振り返るというシーンでした。ロケでエキストラの方たちもいたのですが、一発OKだったんですよね(笑)。玉木あはは(笑)。林玉木さん、全く迷いがなくてカッコいい! って思って(笑)。玉木いやいや(笑)。林さすが玉木さんだなと思いました。こういう挑戦的な企画に対しても迷いがなく、引っ張っていってもらえそうな気がして、一気に撮影の2日間が楽しみになりました。その後も、“もう1人の自分”を演じる時の塩梅に関しても、違いのリアリティを突き詰めて考えていくことよりも、変化していく段階を玉木さんに確認しながらやらせていただいたんですが、全部、答えをいただけるので、信頼しきって、玉木さんが思い描いたものに近づけるように挑んでいきました。――そんなにテイクは重ねないんですか?玉木そうですね、基本的にシーンの状況は把握されているので、軽く伝えて、すぐに臨むという感じです。遣都くんが毎回、ドンピシャなところを突いてくれるので、タイミング的なところで「もう1回」と言ったことはありましたけど、3回やったことはなかったかな……?だいたい2回目でOKは出していますね。――クリント・イーストウッドのようですね。玉木いやいや(笑)。そこは、ちゃんと整っていたから「OK」が出せるというだけです。――監督業に以前から興味があったということですが、実際に監督をされる上で大切にしたことや“信念”みたいなものはありましたか?玉木僕の主観かもしれませんが、監督が作品を残す意味というのは、いまの時代を映すものなのか、その人が伝えたい思いなのか、その両方かもしれませんが、そういう意味合いがないといけない気がして。僕が、そういう作品を見るのが好きということがあると思います。僕自身がいま、考えていることが、この『COUNT 100』という作品を通して何か伝わればいいなと思っています。冒頭の話に戻るんですけど、俳優は二面性があって、誰か違う人に演じられているかもしれない、そういう怖さや不安を作品を通して伝えることができれば意味があるものになるのではないかと。『COUNT 100』メイキングより――今回はこういう作品になりましたが、「伝えたい」思いはご自身の中にいくつもストックされているんでしょうか?玉木そうですね。今回でいうと6個くらい「こういうものがやりたい」というのがパパっと浮かんできました。以前、フォトブックを出した時に担当されたライターさんのやり方で、インタビューする相手に「100個、単語でも漢字でもいいから、いま頭に浮かんだものを書き出してください」というんです。それを参考に「ボクシング」「俳優」や「二面性」、「乗っ取られる」、あとは「鏡面世界」など好きなワードを書いて並べて、それをつなげて、そこからひとつの物語ができないか? というやり方で内容を決めました。結果的に背景にボクシングを入れ、自分の頭の中にあるキーワードで作り上げたストーリーになりました。それらを組み替えればまた違うストーリーも出来ると思います。――今後、長編監督にも挑戦したい思いはありますか?玉木いやぁ、長編となると……。今回、何が難しかったかというとセリフを考えることが難しかったんです。セリフに人格が込められると思うので、登場人物が少なければ埋め切れると思いますが、登場人物が多くなってきて、それぞれの人格をちゃんと成立させていくのは……。いろんな方向から作品を見ていかなくてはいけないと思うので、なかなかセリフを考えるのは奥が深くて難しいなと改めて感じたところです。なので長編はいまの段階ではちょっと難しいかもしれない、という思いです。取材&撮影:黒豆直樹■玉木宏ヘアメイク:渡部幸也(riLLa)/Yukiya Watabe(riLLa)スタイリスト:上野健太郎/Kentaro Ueno■林遣都ヘアメイク:中西樹里/Juri Nakanishiスタイリスト:菊池陽之介/Yonosuke Kikuchi<番組情報>『アクターズ・ショート・フィルム3』2月11日(土・祝) 20:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信監督:高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎(五十音順)『直前特番 アクターズ・ショート・フィルム3独占インタビュー』2月4日(土) 22:00~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア短編映画傑作選3』2月6日(月)~10日(金) WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム』『アクターズ・ショート・フィルム2』2月6日(月)~10日(金) WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信『アクターズ・ショート・フィルム3ザ・ドキュメンタリー』3月4日(土) 21:30~WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信関連リンク番組公式サイト:番組公式Twitter:番組公式Instagram:
2023年01月26日アメリカのワシントンD.C.在住で、修道院長かつ教会史の研究者であるグレゴリー・シュナケンベルグさんが、1本の動画をTwitterに投稿して話題となりました。資料室で作業している際、『フィリピン1942』と記された、古い金属製の箱を見つけたシュナケンベルグさん。中身は、長いこと忘れ去られていた無声の8ミリフィルムで、『失われた第二次世界大戦の映像』の発見につながる可能性がありました。そこで、シュナケンベルグさんは期待しつつ、フィルムを専門家に送り、映像のケアとデジタル化を依頼。「昨日、それが戻ってきた」というコメントとともに公開された動画は、予想外のものでした。While working in our archives, I found an old metal box. Inside was a long-forgotten roll of silent 8mm film marked "The Philippines 1942"Excited at possibly discovering lost WW II footage, I sent it to specialists for care and digitization.Yesterday, it came back. On it was: pic.twitter.com/Wvlla8k21R — Gregory Schnakenberg (@GSchnakenberg) January 7, 2023 映っていたのは、複数匹のかわいい子犬が遊んでいるだけの映像!「戦時下の人々の様子が映っているだろう」という予想を裏切り、なんとも癒される光景が収められていました。動画はネット上でまたたく間に拡散され、20万件以上の『いいね』が付くとともに、コメントが殺到しています。・フィリピン人として、この発見に感謝!・人々は、どんな時もかわいい犬に夢中だったことの証拠かな?・我が家のホームビデオも、人間より犬のほうが多く映っているので…。・こういうの、めっちゃ好き。いいドキュメントですね。・ラベルが間違っていたのかと疑いたくなるけど、犬が遊んでいるのは、フィリピンの典型的なホウキ『ワリス』っぽいんだよな。フィルムが本当に1942年の記録であるかは、より専門的な精査が必要かもしれません。とはいえ、フィルムに残された子犬のかわいさが人々の心をつかんだことは、間違いないといえそうです。[文・構成/grape編集部]
2023年01月11日