トレンドマイクロは7月8日、同社のセキュリティブログで「Hacking Team」の漏えい事例で確認された、OpenTypeフォントマネージャの脆弱性の検証に関する記事を公開した。記事は、2015年7月にイタリア企業「Hacking Team」が攻撃を受け、400GB以上のデータ漏えいが報道されたことを受けてのもの。漏えいした情報には、攻撃を実行するためのツールが含まれており、Adobe Flash PlayerやWindowsに存在する脆弱性を利用したエクスプロイトコードも確認されている。この脆弱性は、Adobeが提供しているOpen Typeフォント管理モジュール「ATMFD.dll」に存在するもので、このモジュールはカーネルモードで実行され、攻撃者は脆弱性を悪用して権限昇格し、サンドボックス機能を備えるセキュリティ対策製品を回避するという。アプリケーションが「GDI32!NamedEscape」などの特定のGDI APIを呼び出す際には、フォント処理に使用するフォントドライバを指定できるが、「ATMFD.dll」 はこのフォントドライバの1つ。このモジュールがフォントの情報を処理する際、符号付数字の拡張により「バッファアンダーフロー」が起こる。上図の5行目のコードが符号拡張で、iが0x8000の場合、indexは0xffff8000となる。符号付数字から見るとindexは非常に小さな値(負の値)となるため、6行目のif文は真となり、8行目で、index*2+6は負の値となる。そのため、buffer_base[index*2+6] は buffer_baseの前の位置を指すことになる。攻撃者はフォントバッファのデータを用意でき、脆弱性を悪用して入力されたバッファの前の位置に自身が制御するコードを書くことが可能となる。
2015年07月09日メディバンは、同社が提供する無料のマンガ・イラスト制作ソフト「メディバンペイント」(旧称:クラウドアルパカ)が搭載する、有料フォントを無料で使える「クラウドテキスト」機能に、新たに29書体を追加したことを発表した。表紙タイトル向けフォントや英語フォントなどが含まれ、マンガのあらゆる表現に必要なフォントがすべて無料で利用可能となった。このたび「メディバンペイント」の「クラウドテキスト」に新たに追加されたのは、フォントワークスの「ラグランパンチ」、「筑紫Aオールド明朝」、「ロダンわんぱく」、「ロダンハッ ピー」、「ユトリロ」、「花風テクノ」、「ランパート」、「シャドウ」、「大江戸勘亭流」、「ドットゴ シック16」といった10書体の日本語フォントに加え、イラストの背景や効果音、タイトルなどに適した英語フォント19書体の合計29書体。なかでも「ラグランパンチ」は、アニメ「キルラキル」のタイトルなどで使用され、目立たせたい文字に使うだけで、インパクトのある絵に仕上げるのに最適なフォントとなっている。今回新たに29書体が追加されたことで、従来より提供されている10書体と合わせて39書体が無料で利用可能となった。これにより、セリフだけでなく表紙のタイトルなど、マンガのあらゆる表現に必要なフォントがすべて揃ったことになる。ちなみに「クラウドテキスト」は商用利用も可能なので、マンガ一冊を仕上げてそのまま公開・販売することも可能とのことだ。なお、「メディバンペイント(MediBang Paint)」は、「クラウドアルパカ(Cloud Alpaca)」の旧名称でも知られる無料のイラスト・マンガ作成ソフト。イラストの描画、トーン貼り、コマ割りなどマンガ制作に必要な機能をすべて搭載しているほか、データを安全に保存できるクラウド保存機能、さらに前述した「クラウドテキスト」機能など、イラスト・マンガ制作を完全無料で行える人気のアプリケーションで、Windows版とMac版、タブレット版(アンドロイドのみ、iOS版は近日リリース)がそれぞれ公開されている。ダウンロードは公式Webサイトから行える。
2015年06月30日アドビ システムズは、同社のWebフォントサービス「Adobe Typekit」のフォントライブラリに、日本語フォント9書体を追加した。このたび「Adobe Typekit」のフォントライブラリに追加されたのは、同社がライセンスを所有する「りょうゴシック PlusN」、「りょうDisplay PlusN」、「りょうText PlusN」、「平成角ゴシック StdN」、「平成角ゴシック Std」、「平成丸ゴシック Std」、「平成明朝 StdN」、「平成明朝 Std」、「かづらき SP2N」の9書体。これらに従来の「小塚ファミリー」や「源ノ角ゴシック」をプラスして、日本語14書体が利用できる。なお、サードパーティー製のフォントについては今後の対応が予定されている。なお「Adobe Typekit」は、さまざまなフォントをひとつのライブラリで提供するフォントサービス。「無料」、「ポートフォリオ」、「パフォーマンス」といった3つのプランと、さらに高機能な「Typekitビジネスプラン」が用意され、Creative Cloud コンプリートおよびほとんどすべての単体アプリケーションのサブスクリプションには「ポートフォリオ」プランが含まれている(Creative Cloud サブスクリプションに登録せずに利用する場合は49.99ドル/年)。ただし、PhotoshopとLightroomを月額980円で利用可能な「フォトグラフィプラン」で利用可能な「Typekit 体験版プラン」には、「平成ファミリー」の利用権のみが含まれる。同プランでは、1,000個以上のフォントから選択でき、1度に100個のフォントを同期可能。Web用フォントは4200個以上のフォントから選択できる(50万ページビュー/月)。ちなみに「無料」プランは130個以上のフォントから選択でき、1度に 20個のフォントを同期可能。「パフォーマンス」プランは「ポートフォリオ」に設けられているページビュー数の制限が100万ページビュー/月に増え、価格は99.99ドル/年。
2015年06月16日パイ インターナショナルは、実例作品付きフォント見本帳『実例付きフォント字典 』を2015年5月25日に発売した。価格は3,800円(税別)。本書は、フォントベンダー21社の和文書体1,768種を収録したフォント見本帳。「黎ミン」「TB丸ゴシック」「MS明朝」をはじめとする特に人気の222書体に関しては、そのフォントを使用した実例作品として、広告、装丁、商品パッケージなどもあわせて紹介。フォントの使用イメージが直感的にわかりやすく、デザイナーに最適となっている。仕様はA5判(210mm×148mm)のソフトカバーで、全432ページ、オールカラー。
2015年05月27日米Googleは5月26日(現地時間)、「Roboto」フォントファミリーのオープンソース化を発表した。同社がRobotoを公開するのは今回が初めてではない。2011年にAndroid 4.0 (Ice Cream Sandwich)の一部としてApacheライセンスでリリースしているが、今回はRobotoのみのオープンソースプロジェクトとして、オープンソースツール向けに改良したツールチェーンを含めて公開した。GoogleのデザイナーChristian Robertson氏が作成したRobotoは、AndroidやChrome OSのシステムフォントに採用されており、マテリアルデザインのデザインガイドラインでも利用が推奨されている。GoogleのUIやUXを支えるモダンで実用的なフォントである。Unicode 7.0に含まれる全てのラテン文字、キリル文字、ギリシャ文字、Unicode 8.0に含まれるラリ通貨シンボルをサポートするなど今も拡張し続けており、約13,000(フォントあたり1,071)だったグリフ数は40,000以上(フォントあたり3,350)に増加した。
2015年05月27日Appleが次のiOSとOS Xのメジャーアップグレードで、システムフォントの変更を計画していると9to5Macが報じている。現在iOS 8とOS X Yosemiteのシステムフォントには「Helvetica Neue」が用いられているが、Apple Watchと同じ「San Francisco」に変更しようとしているという。AppleはiOS 7でユーザーインターフェイスを刷新した時に、iOSのシステムフォントをHelvetica Neueに変更した。そして1年後に、フラットデザインを取り入れたOS X YosemiteでOS Xにも採用した。Helvetica Neueについては賛否両論あり、洗練されていてフラットデザインに馴染むという声がある一方で、iOS 7でHelvetica Neue Ultra Lightが用いられた際には、線が細く、文字の形が似ていて、特に小さいサイズで文字の違いが判別しにくいと指摘された。たとえば、アルファベットの小文字の「l」「i」、大文字の「I」、数字の「1」は小さいサイズで違いを判別しにくかった。そうした指摘に対して、Appleはアクセシビリティに「文字を太くする」というオプションを用意し、その後のアップデートで文字の読み取りやすさを改善したが、OS X Yosemiteのシステムフォント変更でもHelvetica Neueの読みやすさは議論になった。San FranciscoはAppleがデザインしたフォントである。Apple Watchのヒューマンインターフェイスガイドラインには「Apple Watchにおいて読みやすいようにデザインした」と書かれている。実際、Apple Watchの発表後そして発売後も表示文字が読みにくいという批判は少なく、ユーザーの反応からSan Franciscoが小さなフォントサイズでも読みやすいことが実証されている。AppleはApple Watchに続いて新しいMacBookのキーボードのキーにも採用、小さな画面に限らず同社がSan Franciscoを評価していることが分かる。しかしながら、システムフォントの変更を実施すれば、San Franciscoに応じたOSやアプリケーションのデザインの調整が必要になる。特にOS Xは2年連続の変更になり、ユーザーや開発者の混乱は避けられない。9to5Macによると、非Retinaディスプレイで無骨な見た目になることから、Apple社内にはSan Franciscoを評価していないエンジニアもいるという。まだ社内の開発版で試している段階であり、最終的にSan Franciscoの採用が今年は見送り、またはキャンセルになる可能性もあるとしている。
2015年05月21日タイププロジェクトは24日、記者発表会を開催し、Webサイト上で文字の太さやコントラストを細かく調整することができる新書体「TP明朝フィットフォント」を発表した。価格は1フォントあたり2万4,000円。タイププロジェクトのオンラインショップ限定でダウンロード販売する。このたび発表された「TP明朝フィットフォント」は、縦画と横画の太さの比率を変えられる「コントラスト」という概念を導入した日本語フォント「TP明朝」に関して、Web上のスライドバーでウエイトとコントラストの数値を調整し、目的や好みに応じたフォントを購入できるサービスだ。「TP明朝」は2014年2月にリリースされた比較的新しいフォントで、最近ではアニメ「アルドノア・ゼロ」での印象的な使用方法で注目を浴びたほか、現在TOTOギャラリーで開催されている藤本壮介氏の個展「未来の未来」などで利用されている。すでに販売されているリテール版のTP明朝では、3つのコントラストにそれぞれ6つのウエイトを展開し、合計18フォントを取りそろえている。一方、本日より提供を開始する「TP明朝フィットフォント」では、コントラスト(横画の太さ)が21段階、ウエイト(縦画の太さ)が51段階、合計1,071のフォントを用意している。○コーポレートフォントの需要増加を背景に開発同社の鈴木功代表取締役から、同フォントサービスの概要が語られた。従来のフォントのウエイト・コントラスト展開を大幅に広げた「TP明朝フィットフォント」がリリースされた背景には、近年、企業などのブランドを表現する手段として需要が高まっている「コーポレートフォント」があるという。フォントを独自にカスタマイズしたいという問い合わせが多く寄せられたことから、同社では2013年にアジャスタブル機能を開発。これにより、ウエイトやコントラストを変更した場合でも、字画の比率が適正で常にバランスのとれた状態を保つことが可能になり、これまでは個別に企業の要望に対応するために活用してきた。今回発表された同フォントサービスは、その機能をさらに拡充することで、ブランドに最適なフォントの導入を迅速に可能にするサービスとしてリリースされたという。また、同社のタイプデザイナーである両見氏が続けて、同フォントの「コントラスト」の概念を解説。横画の太さに合わせ、縦画だけでなく、跳ねや払いなどの太さも微調整している。そして、リテール版で18種展開しているコントラストには存在しない、多様なバランスのフォントが欲しいという要望が多く寄せられたほか、解像度が低いディスプレイで表示すると明朝体の横画が潰れてしまうこともあることから、モニタの解像度にあわせたコントラストを選びたいという要望など、さまざまな声が寄せられたという事例を挙げ、今回のフォントサービスリリースの理由を語った。○他社欧文フォントに合わせての調整も可能同フォントサービスでは、他社の欧文フォントに合わせた調整も提案。同社が厳選したベーシックな書体や人気の高い書体については、Webサイト上でプレビューを見ながら、「TP明朝」のウエイト/コントラストを調整できる。会見では、両見氏が実際にWebページ上でコントラストを調整してみせる実演が行われた。また、欧文フォントに合わせて調節したTP明朝を、組版アプリケーションの合成フォント機能で利用することで、和欧のウエイトとコントラストが一致した最適な状態で使用可能となる。こうした欧文フォントとの調整機能は、欧文コーポレートフォントが指定されているグローバル企業や、オリジナルで制作した欧文フォントを使用するデザイン会社など、欧文と美しく調和する明朝体を求める企業ニーズによるものだという。なお、同フォントサービスについて、Webフォントとしての提供は予定しておらず、今後の課題として考えているとのこと。フォント名はコントラスト(CN)とウェイト(WT)の軸に設定した数値が記されるということだ。
2015年04月23日メディバンは、同社の無料マンガ制作ソフト「クラウドアルパカ」に、クラウド経由で10書体の有料フォントを無償で提供する機能「「クラウドテキスト」」の提供を開始した。「クラウドテキスト」は、フォントワークスが有償で提供しているフォント10書体を、同ソフト利用者が漫画制作をする際に無料で利用できるというサービス。提供されるフォントは商用利用が可能で、クレジット等も不要。クラウド経由での提供のためWindows・Macともに対応しており、異なる環境下でも同じフォントでセリフの入力を行える。今回提供されるフォントは、アンチックセザンヌ、スキップ、マティス、マティスEB、ニューロダン、スーラ、万葉古印ラージ、コミックミステリ、マティスえれがんと、コミックレゲエの10書体。マンガで喜怒哀楽の多彩な表現に対応でき、マンガやアニメで使用された実績のある人気の書体を厳選したという。なお、「クラウドテキスト」で提供されるフォントの種類は随時追加されていくとのことだ。
2015年03月24日タイププロジェクトは、同社が2014年2月に発売開始した「TP明朝」のWebフォントを試すことができるフォントテスターを、Webサイト上で公開した。同サイトは、文字の可読性を調節する「コントラスト」という新しい概念を導入した次世代の日本語フォントをWebで体験することができるサービス。文字の可読性を調節する3種のコントラストや、文字の太さである6つのウエイト、フォントのサイズと色、背景色など様々な要素を自在に変えられるだけでなく、任意のテキストを入力して、ユーザーそれぞれのニーズにあったTP明朝のサンプルを見ることができる。また、TP明朝だけでなく同社が販売するAXIS Fontも同時に体験でき、複数の書体を並べて検討することも可能となっている。
2014年11月17日アットマークテクノは11月6日、ダイナコムウェアの多言語対応の組み込みフォント「Embedded DynaFont」が、ARMプロセッサ搭載の組み込みプラットフォーム「Armadillo」に対応したと発表した。東京五輪の開催決定に伴い、大型スポーツイベントなどの増加が予想される中、外国人観光客向けの情報案内版など、リッチコンテンツをより精彩な画面で表示・再生する機器への需要が高まると見られる。しかし、組み込みLinuxで一般的に使用されているオープンソースフォントでは、多言語対応やデザインの美しさなどの要求を満たせないケースが多いのが現状という。この状況に対応するため、アットマークテクノとダイナコムウェアは、多言語対応が特徴のフォント「Embedded DynaFont」の中から「Armadillo-800/400」シリーズのユーザー向けにピックアップした専用のフォントセット「Embedded DynaFont for Armadillo」を12月に発売する。同製品には、DF平成ゴシック体、DF平成明朝体、DF丸ゴシック体など、デザイン性が高く一般的によく使われている日本語フォントの他、韓国語・中国語(繁体字)対応の各フォントセット計19種類がラインアップされている。いずれもTrueTypeフォントで、日本語フォントセットはJIS第一水準・第二水準に対応する。さらに、量産向けのランタイムライセンスも「Armadillo」本体にバンドル可能で、少量生産にも対応可能な価格で提供するとしている。また、各フォントセットの評価版(収容文字種限定)はアットマークテクノが運営するユーザーズサイトで無償提供されるので、購入前にイメージを確かめることができる。なお、今回の発売を記念して、2015年3月31日までの期間限定で、通常販売希望価格10万円の初期費用を期間限定価格1万円(税抜き)で提供する「ArmadilloでEmbedded DynaFontを使おう! キャンペーン」を実施するとしている。
2014年11月07日ねこフォントは12月に、「ねこフォント ぷっくりシール」を発売する。○ぷっくりかわいい猫のアルファベット同商品は、2匹の猫「雷蔵」と「モンド」の写真でアルファベットを表現したもの。AからZまでの26種類と、2匹の顔写真からなる28種類が用意されている。1つのカプセルに5種類のカード(文字または顔写真)が入り、カプセルトイとして販売される。価格は200円(税込)。1シートのサイズは35mm×35mm。
2014年10月14日モリサワは、2014年度の新書体(全35書体)を発表した。発売開始時期は9月を予定。同社が9月に販売を開始する新しいフォントは35書体(すべてOpenTypeフォント)。一昨年、同社が開催した「タイプデザインコンペティション2012」の受賞作品の中から、和文部門で明石賞を受賞しファン投票の得票数1位を獲得した「すずむし」と、欧文部門の明石賞を受賞した「Rubberblade」の2書体が初めて製品化された。「すずむし」は、コロコロとした柔らかい仮名とゆるやかな印象の漢字が組み合わされた、かわいらしいデザイン書体、一方の「Rubberblade」は、線画の強さ、太さを前面に押し出したザインが特徴の欧文書体だという。このほか、ディスプレイで読みやすくリデザインされた明朝体「凸版文久明朝」や「秀英横太明朝」、映画の字幕スーパーの特徴を生かしたレトロな風合いの「シネマレター」、素朴で優しいイメージの手書き風書体「トーキング」、江戸時代の図案文字を源流とした力強い筆書体「ひげ文字」、さらに昨年リリースされたUD新ゴ コンデンスシリーズの追加リリースとなる「UD新ゴ コンデンス80」や「UD新ゴ コンデンス60」、同書体のデザインコンセプトをハングルにも応用した「UD新ゴ ハングル」などが提供されるということだ。なお、これらの新書体は、モリサワが提供するサブスクリプション制フォントライセンス「MORISAWA PASSPORT」や「MORISAWA PASSPORT ONE」、「MORISAWA PASSPORT アカデミック版」で提供され、現在同製品を契約中のユーザーには、2014年の新書体として無償提供される。また、クラウドフォントサービス「TypeSquare」、「MORISAWA Font Select Pack 1 / 3 / 5」においても提供されるということだ。
2014年06月17日aFont まんが8書体 TrueType Hybrid」を発売する。発売日は6月18日。ダイナコムウェアは、漫画制作に特化した定番フォント8書体を厳選収録した「DynaFont まんが8書体 TrueType Hybrid」を発売する。発売日は6月18日。価格は3,700円(税別)。同フォントパックに収録されるのは、平仮名・片仮名が明朝体、漢字・英数字がゴシック体に自動的に変換される書体群となる。ラインナップは、主にフキダシ内のセリフ部分に活用される「コミックW7」をはじめ、繊細さや女性らしさといった感情を表現するのに適した「華康明朝体W3」、勢いや強さ、強調表現等の演出に活用できる「平成ゴシック体W9」、漫画のタイトルに使用される事が多い「金文体W3」、あらすじやプロローグ、ホラー系の漫画制作に適した「古印体W5」、擬音等の演出の際に効果を発揮する「ひびゴシック体W14」、エッセイ漫画や四コマ漫画等で味わいが生きる手書き風の「てがき楽W3」、漫画のタイトルや飾り文字などに活用できる「優雅宋W7」の8書体。漫画のセリフにおいて喜怒哀楽を多彩に演出できるだけでなく、年賀状や案内状、パンフレット、チラシ、プライベート文書などでも活用できるパッケージとなっている。また、対応OSはWindows Vista(Service Pack 2以上)/7(Service Pack 1以上)/8~8.1日本語版、もしくはMac OS X 10.4.11 ~ OS X 10.9.3日本語版で、CD-ROMドライブによるインストール環境が必要。なお、同製品は直営のオンラインショップ「DynaFontネットショップ」またはコミック系イベント即売会でのみ販売。直近では、6月22日に東京ビッグサイトで開催される「COMIC CITY 東京134」(11:00~15:00)のAkaboo Plaza内において、会場特別価格 3,000円にて販売される。
2014年05月30日マール社の印刷物向け書体集「デザイン筆文字シリーズ2 酔虎」が、武蔵システムによりフォントデータとして発売された。価格は1ライセンス1万2,000円(税抜)。「デザイン筆文字シリーズ2 酔虎」は、テレビ番組「水曜どうでしょう」のテロップや、ゲーム「戦国BASARA」などで用いられた書体。このたび、武蔵システムにより「酔虎」としてフォント化された。1ライセンス中に、TrueTypeとOpenTypeの両方が含まれている。また、このフォントにはJIS規格第一水準漢字、人名漢字、ひらがな、カタカナ、数字、アルファベットなどが約3,310字が収録されており、書籍に収録されていない半角の数字やアルファベットについては、全角のデータを元に作成している。なお、対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7/8/8.1、およびMac OS X 10.3以降となっている。
2013年12月17日