10年におよぶ『ハリー・ポッター』シリーズで、最も劇的な“変身”を遂げたのは彼かもしれない。ハリーの大切な仲間であり、まもなく公開となる最終章の決戦でも重要な役割を果たすネビル・ロングボトム。シリーズ第1作に彼が初めて登場したとき、多くの人はまさか彼がここまでの成長を遂げるとは思わなかったろう。最終章に登場する彼からはかつての自信のなさやオドオドした印象は消え、精悍さと大切なものを守るために戦う勇気であふれている。気になるのは、決着を前に深く傷ついた姿とその手に握られた剣。果たしてネビルが迎える結末は?シリーズ全作でネビルを演じたマシュー・ルイスが最終章の見どころ、そして彼にとってのこの10年の歳月を語ってくれた。ネビルのハイライトはヴォルデモートとの対峙『PART1』でハリー、ロン、ハーマイオニーがホグワーツを離れて旅に出ている間、ネビルはその留守を守るべく、ヴォルデモート卿の手下の“死喰い人”たちが支配する学校で抵抗運動を続ける。最終決戦でも、比類ない活躍を見せるが、マシューが明かす、ネビルのハイライトとは?「ネビルはハリーのいないダンブルドア軍団でリーダー格になって戦いの先頭に立とうとするんだ。死喰い人たちは、ホグワーツ魔法学校を乗っ取ろうとするけど、ネビルは、自分たち学生でも、敵を困らせて計画を遅らせることはできると判断して行動する。第二次大戦中のフランスのレジスタンスのようなイメージかな。強力な軍隊じゃないけど、自分たちにできることを必死になってやるんだ。最後の戦いでは、身体中をアドレナリンが駆け巡っているみたいに本能的に戦い続ける。戦いが終わった後には身も心もボロボロの状態さ。リーダーとして、自ら進んで戦いの最前線に身を投げ出す、行動で示すタイプのリーダーだね。おかげで2〜3度、危うく命を落としそうになったりもするんだ。ヴォルデモートに立ち向かうシーンは見ものだよ。あのシーンがネビル最大の見せ場だね」。両親を再起不能にしたヴォルデモートへの怒り、そして何よりハリーたち仲間との出会いをきっかけに、成長を遂げていくネビル。ハリーの親友のロンにも言えることだが、ハリーが魔法界のヒーローであることを運命づけられた存在だとしたら、ネビルやロンはごくごく平凡な男の子。そんな普通の子が努力と勇気とちょっとしたきっかけで成長し、スターになれる。彼らの存在はそんなことを教えてくれる。「彼は最初はシャイで気弱で、いじめられっ子で、自分に自信を持ちたい、自分を信じたいと苦しんでいたけど、ハリーが彼の父親代わりのような存在になったと思うんだよね。同い年なんだけど、ネビルには父という存在がいなかったし、ハリーがヒーロー的なことをするのをずっと見て来た。それに両親を失ったという点で、共通のバックグラウンドがあるのが分かっていたし、ハリーがいろいろとすごいことをやるのを見て、これだと気づいたんだ。『正しいことをやるべきなんだ』ってね。ハリーから多くを学んで、ネビルはどんどん成長を続けた。ハリーが学校を離れたとき、もう誰もやってくれる人がいないから、自分がやらなければならないと、ジニーとルーナの助けを借りて、ダンブルドア軍団を率いるようになった。ハリーがやっていたことを代わりにやろうとしたんだよね。興味深いキャラクターの進化だった。この作品の中でのネビルの成長は目覚ましいよ」。誰もいなくなったセットをふり返ったときにこみ上げてきた思いは――そして、物語はついに最後の章へ。最後の撮影をマシューはどのような心境で迎え、どのように通い慣れたセットに別れを告げたのだろうか?マシュは、メイン・ユニットと第2ユニット、それぞれでの最後の撮影を体験しており「妙な感じだった」とふり返る。「まずはメイン・ユニットでの最後の撮影。ホグワーツの中庭のセットで、キャストとスタッフの数もかなり多かった。校舎は破壊されて、あちこちに人が倒れているような光景だった。全員で『これがラストだぞ』って言いながら最後の撮影に臨んだよ。最後の『カット』の声が掛かると、みんな『おつかれさま』とか声を掛け合いながら、三々五々にセットからいなくなっていったんだ。一緒にいたエマ(・ワトソン)、デヴィッド(・イェーツ監督)、トム(・フェルトン)の3人と後ろをふり返ったら、セットにはもう誰もいなくなっていてね。撮影しているときにはクールなセットだと思っていたけど、もぬけの殻になったら、荒れ果てていて物悲しい雰囲気が漂っていたよ」。さらに翌日には、彼自身の本当に最後の撮影が行われた。「そう、僕自身は翌日にもまだ第2ユニットでの撮影が残っていたんだ。だから、挨拶も適当な感じで…(笑)。もうメイン・ユニットに戻ってくることはないんだなと思うと、ちょっと複雑な気分だったけどね。第2ユニットでの最後の撮影は、何事もないような雰囲気だったよ。前日に『ラストだ』って盛り上がっちゃったからね。走ってばかりのシーンで、撮影が終わったのは深夜だった。だけどスタッフはまだほかのシーンも撮影しなきゃならなかったから『マシューの最後のシーンが終わりました。みなさん拍手を』というアナウンスはあったけど、みんなすぐに次の準備を始めたりして…。僕も『じゃあ、また』みたいな感じで帰ってきた(笑)。個人的な最終日は、ちょっと拍子抜けだったよ」。最初にネビル役に決まったとき、電話を受けた母親が親指を立てるのを見て「(遊んでいたゲームの)コントローラーを放り投げてソファを飛び跳ねてクッションを投げた」というマシュー。このシリーズに出演して人生がどのように変わったかを尋ねると「クラリッジズ(※取材が行われた5つ星ホテル)で世界中の記者の取材を受けているってかなりシュールだよ(笑)」とユーモアたっぷりに答えてつつ、こんな本音も…。「もちろん、キャストとスタッフに会えないのは淋しいよ。顔を合わせることはあるにしても、いままでのように、みんなで冗談を言い合ったりしながら仕事をすることはもうないんだから。実際には色々なことが、次から次へと懐かしく思えるようになるんだと思う。素晴らしい景色も見たし、すごい人たちにも会ったし、とにかく10歳や11歳の頃には想像もつかなかったことをやった。本当によかったと思うよ。もし役者として次の仕事が見つからなくても、この10年間を思い出して、すごかったなぁ、自分はカッコイイことをいっぱいしていたんだなってふり返れるから」。もちろん、彼自身ここでキャリアを終えるつもりはない。「映画でもTVでも舞台でも、演技ならどんな形でも、大きな情熱を持っている。だから、役者を続けて、何ができるか見てみたい」。ネビルが想像を超えた成長を遂げたように、この先のさらなる変身を期待したい。まずは、名残惜しいがネビルの最後の戦いを括目して見るべし!『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』2011年7月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。特集「物語はクライマックスへ!ハリーポッター10年間の軌跡」■関連作品:ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 2011年7月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Warner Bros. Ent. Harry Potter Publishing Rights © J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.■関連記事:ハリーモデル登場『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』RealD用3Dメガネを10名様プレゼント『ハリー』10年の歴史をプレイバック!懐かしい特別映像が解禁魔法界の行方は…最終決戦!『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』特別試写会に10組20名様ご招待ルパート・グリント、『ハリポタ』シリーズ最後の撮影シーンは「あっけなかった」【ハリウッドより愛をこめて】公開直前、期待と混乱?ゆれる『ハリポタ』ファン
2011年07月04日大人気シリーズの最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の主要キャスト8人のキャラクタービジュアルがついに解禁!緊迫した面持ちで最終決戦に臨む8人の姿と共に最終章を読み解くヒントが…?ついにフィナーレを迎えるが、昨年公開された最終章『PART1』ではハリー、ロン、ハーマイオニーの3人がホグワーツを離れ、闇の帝王ヴォルデモートを倒す鍵を握る“分霊箱”を探す旅が展開した。そして今回の『PART2』で、戦いの舞台は再びホグワーツへ!キャッチコピーは「IT ALL ENDS(これで全て終わり)」。ハリー、ハーマイオニー、ロンのトリオはもちろん、最終章のキーパーソンたちが並ぶ。下段には、宿敵ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)に加え、その最も忠実なるしもべであるベラトリックス(ヘレナ・ボナム=カーター)、苦悩の末にヴォルデモートの下へとついたドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)、そして第6章の最後でハリーたち、そしてダンブルドアの信頼を裏切ったスネイプ(アラン・リックマン)の姿が鋭い視線を投げかける。一方、ハリーたちの側で目を引くのはネビル(マシュー・ルイス)。シリーズ当初は優しいけれど気弱で頼りなさげな印象だったネヴィルだが、実は素晴らしい素質を持った魔法使い。ハリーたちの存在に刺激されるようにその才能を開花させ、外見も含め、たくましく成長した。『PART1』でハリーたちがホグワーツを後にしたのちも、彼はとどまり、ホグワーツを守り抜いてきた。そんな彼が握っているのは、『PART1』でハリーたちの手に渡った“グリフィンドールの剣”。真のグリフィンドール生だけが手にすることができるというこの剣は、かつて第2章『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でも登場し、ハリーがバジリスクを退治するときにも使用されたが、今回の最終章でどのような形でネビルの手に渡ることになるのか――?もちろん、主役3人の活躍にも期待!ハリーの決意を秘めた表情に、心配そうな、でも強さをも感じさせるハーマイオニー、そして旅を経て成長を遂げた勇敢そうなロン。彼らが迎える結末は?そしてスネイプ、ドラコ、ベラトリックスの表情からも、それぞれの思惑を抱えているさまが感じられるが…。ハリー役のダニエル・ラドクリフは「ハリーたちの使命は、いままでより遥かに重大で、ついに頂点に達するんだ。ヴォルデモートと対決するのは、自分しかいないとハリーは分かっている。『PART2』は、絶え間のないアクション映画になっている。決して止まることがないんだ。期待して」と最終章の見どころを明かしている。この8人のうち、全ての戦いが終わったときに何人が生き残っているのか――?まさに「IT ALL ENDS」。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は7月15日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 2011年7月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Warner Bros. Ent. © J.K.R. Harry Potter characters, names and related indicia are trademarks of and © Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.■関連記事:エマ・ワトソン、「ハーマイオニーは私そのもの」モー娘。高橋愛自らの“卒業”と重ね合せ『ハリポタ』集結に惜別MTVムービー・アワード発表『トワイライト』シリーズが今年も圧勝!『ハリー・ポッター』新画像が到着夏の3D戦争をノンストップのアクションで制す?『ハリー・ポッター』熾烈な最終決戦の一端をお届け!予告編&最新画像解禁
2011年06月14日最強のファンタジー・シリーズ最終章となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の劇場版の予告編が完成!最終決戦に臨むハリー、ロン、ハーマイオニーの緊迫した表情を捉えた劇中の写真も解禁となった。少しずつ明らかになる最終章。果たして生き残るのは――?J.K.ローリングが最初の物語「ハリー・ポッターと賢者の石」を発表したのが1997年。その劇場版映画が初めて公開されてから今年でちょうど10年。この『PART2』で物語はついに終幕を迎える。2本立ての最終章の前編『PART1』では、ハリーらがヴォルデモート打倒のカギとなる“分霊箱”を探すための旅に出たが、今回の『PART2』では、物語の舞台はふたたびホグワーツへ。ここで魔法界、そして人間界の未来を賭けた戦いが繰り広げられることになる。今回、解禁となった予告編は、ぼんやりとした記憶の断片のような映像でスタート。そしてヴォルデモートがハリーに対し「お前は勇敢に戦ったが俺様と対決せず、友を死に追いやった」と語りかける。そしてホグワーツでの激しい戦い――ハリーたちだけでなく仲間たちが力を振り絞って奮闘するさまが映し出される。さらに、ヴォルデモートに追い詰められたハリーが「ここで終わらせよう…一緒に」とヴォルデモートを巻き込みながら落下していくさまも!『PART1』での過酷な旅を経てハリー、ロン、ハーマイオニーは友情を再確認し、最終決戦へ。最新の画像には、緊迫した顔つきで彼らが空を見上げる姿が写っているが、その目に映るのは?そして、最後にハリーが決断を迫られる犠牲とは何なのか?全ての謎と秘密がここに明らかに!『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は7月15日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの予告編映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 2011年7月15日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:特別インタビュー!ダンブルドア&ハグリッドが、シリーズ終幕に向けた心境を吐露AKB48北原、高城、多田が『ハリー・ポッター』への思いを激白最終章に寂しさも『ハリー・ポッター』最終章コメント付き最新映像到着衝撃の決戦に白いドラゴンも?ついに最終章突入!!『ハリー・ポッター』チャームを5名様プレゼント血まみれでハリーとヴォルデモートが対峙!『ハリー・ポッター』ポスター解禁
2011年04月29日大人気ファンタジーシリーズの最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝』の緊迫の予告編が到着!ハリーと闇の帝王・ヴォルデモートの最終決戦の様子や物語の内容の一部が伝わってきた。最終章でハリーたちはついにホグワーツ魔法魔術学校の最終学年に進級するが、物語はハリーとロン、そしてハーマイオニーが危険を伴う使命に取り組むところから始まる。それは、ヴォルデモート打倒の鍵を握る“分霊箱”を探し出し、破壊すること。だが、これまでのようなホグワーツの教師の指導やダンブルドアの保護もない状況下で、3人の内に潜む闇の力が彼らの絆を引き裂こうとしていた――。魔法界は、魔法省もホグワーツも闇の帝王の支配下に置かれ、彼らと戦う者たちにとっては危険場所となっていた。闇の帝王は配下の死喰い人たちに、ハリーを生け捕りにすることを命じる。そんな中、ハリーはある古い、そしてほとんど忘れられた物語と出会う…。今回、到着した予告編は最終章の「PART1」、「PART2」のシーンを収めたもので、2分30秒の映像の中にハリーとヴォルデモートの対峙、そして決戦の模様が描かれる。さらに、これまでのシリーズでは登場していない新たなキャラクターや巨大な蛇が襲いかかるシーン、ドラゴンと思しき生物なども登場!ヴォルデモートとの戦いの行方は?“生き残った男の子”ハリー・ポッターは今回も生き延びることができるのか?『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』は11月19日(金)より、「PART2」は2011年夏、全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 2010年11月19日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開© 2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 2011年夏、丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開■関連記事:エマ・ワトソンの新恋人はミュージシャン。彼の新曲PVにも出演ハリー、ロン、ハーマイオニーのサイン&メッセージ入りプレミアム券発売が決定!『ハリポタ』テーマパークのオープンに、ダニエル・ラドクリフらキャストも集結!ダニエル・ラドクリフ、『ハリポタ』クランクアップで号泣『ハリー・ポッター』最終章は全編3Dで上映!ハリーが、ハーマイオニーが飛び出す
2010年07月12日