トヨタ自動車は6日、燃料電池自動車(FCV)の普及に向けた取り組みの一環として、同社が単独で保有している世界で約5,680件の燃料電池関連の特許(審査継続中を含む)の実施権を無償で提供すると発表した。この対応は、FCV導入初期段階においては普及を優先し、開発・市場導入を進める自動車メーカーや水素ステーション整備を進めるエネルギー会社などと協調した取り組みが重要であるとの考えに基づくもの。具体的な内容は、燃料電池スタック(約1,970件)・高圧水素タンク(約290件)・燃料電池システム制御(約3,350件)といった、FCVの開発・生産の根幹となる燃料電池システム関連の特許に関しては、これらの特許を実施してFCVの製造・販売を行う場合、市場導入初期(2020年末までを想定)の特許実施権を無償とする。また、水素供給・製造といった水素ステーション関連の特許(約70件)に関しては、水素ステーションの早期普及に貢献するため、水素ステーションの設置・運営を行う場合の特許実施権を、期間を限定することなく無償とする。これらの特許実施に際しては、特許実施権の提供を受ける場合の通常の手続きと同様に同社へ申し込みを行い、具体的な実施条件などについて個別協議の上で契約書を締結していく予定。同社は従来より、知的財産(特許)の取り扱いについては、オープンポリシーを基本としており、第三者からの実施の申し込みに対しては、適切な実施料により特許実施権を提供している。燃料電池関連の特許に関しては、こうした基本方針を一歩進めて無償で特許実施権を提供することにより、FCVの普及を後押しし、水素社会の実現に積極的に貢献していきたいとの考えだ。
2015年01月06日トヨタ自動車は1月6日、燃料電池自動車(FCV)の普及に向けた取り組みの一環として、同社が単独で保有している世界で約5680件の燃料電池関連の特許(審査継続中を含む)の実施権を無償で提供すると発表した。具体的には、燃料電池スタック(約1970件)、高圧水素タンク(約290件)、燃料電池システム制御(約3350件)といった、FCVの開発・生産の根幹となる燃料電池システム関連の特許を実施してFCVの製造・販売を行う場合、市場導入初期(2020年末までを想定)の特許実施権が無償となる。水素供給・製造といった水素ステーション関連の特許(約70件)については、水素ステーションの早期普及に貢献するため、水素ステーションの設置・運営を行う場合の特許実施権が期間を限定することなく無償となる。これらの特許実施に際しては、特許実施権の提供を受ける場合の通常の手続きと同様、同社に申し込みをし、具体的な実施条件などを個別協議しうえで契約書を締結する予定だという。
2015年01月06日ドスパラは、電池なしで360度の自動パノラマ撮影が行えるタイムラプス撮影回転台「DN-12110」を、同社運営の「上海問屋」で販売開始した。価格は2,999円。同製品は、一眼レフカメラやビデオカメラなどで360度の自動パノラマ撮影が行えるタイムラプス撮影回転台である。動力にゼンマイを使用しており、電池なしで利用が可能。回転方向は反時計回りで、15分刻みのガイドが付いている(60分で360度回転)。三脚などに固定できるよう、本体裏面には1/4インチネジ(メス)が切られている。また本体上部には1/4インチネジ(オス)を装備しているので、対応したスマートフォン用ホルダーを利用すれば、iPhoneなどで360度のタイムラプス撮影が行える。サイズは縦4.7×直径6cmで、重量は約180g。
2014年12月25日岡山大学はこのほど、豚糞尿由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池(SOFC)において、バイオガスからの炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、作動温度600℃でLED電球の点灯に成功したと発表した。同成果は同大学大学院環境生命科学研究科の三宅通博 教授、岡山県農林水産総合センター畜産研究所の白石誠 専門研究員らの共同研究グループによるもので、日本セラミックス協会2015年年会で内容が発表される予定。バイオガスを燃料とするSOFCの開発においては、バイオガスからの炭素析出が作動温度の低温化に対し障害となる。同研究グループは、炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、バイオガスを効率よく利用するための改質装置およびSOFC発電性能評価装置で評価をした。改質バイオガスを燃料として単セルの発電試験を行った結果、バイオガスを直接燃料とする場合より、約200℃低い600℃でLED電球を点灯することができた。また、4時間程度の発電のあいだ、炭素析出はほとんど見られなかったという。今後、長時間運転による触媒性能や発電性能の経時変化に基づき、触媒や燃料極を改良することで、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCの実現にさらに近づくものと期待される。
2014年12月22日ユニットコムは19日、iiyama PCブランドにて、1ボタン操作でPCの排熱量を切替できる水冷システム「Turbo Liquid-Cooling(ターボ・リキッドクーリング)」搭載のゲームPC「GS7100-LCi7-RZ-DG7P」を発表した。同日より「パソコン工房」直販サイトなどで販売開始。価格は税別129,980円。「Turbo Liquid-Cooling」は、冷却効果の高い水冷クーラーと、1プッシュでファンの回転数を調整できる「TURBOボタン」を搭載した、メンテナンスフリー式の水冷システム。高負荷時や長時間のゲームプレイ時に「TURBOボタン」をオンにすると、前面の吸気ファン/天面の排気ファンの回転数が上がり、冷却性を高められる。一方、「Turboボタン」オフ時は、ファン回転数を最低に抑え、ファンのノイズを低減できる。本体の主な仕様は、OSがWindows 7 Professional 64bit(Windows 8.1 Pro ダウングレード版)、CPUがIntel Core i7-4790(3.6GHz)、チップセットがIntel Z97 Express、メモリがDDR3-1600 8GB×1、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 760 2GB GDDR5、電源が80PLUS SILVER認証取得の500W電源。
2014年12月21日サンコーは、ケーブルをイヤフォンジャックに繋ぐだけで手元のボタンでシャッターが切れる、スマートフォン向け一脚「手元でシャッター! スマホ用有線自撮りスティック」を発売した。価格は税込み1,980円。「手元でシャッター! スマホ用有線自撮りスティック」は、手元のボタンでシャッターが切れるスマートフォン向け一脚。ケーブルをイヤフォンジャックに繋ぐことで、シャッターボタンが使えるため、特別な設定などは必要ない。また、三脚ネジ穴の付いたデジタルカメラであれば装着することが可能だが、手元のボタンでシャッターを切ることはできない。「手元でシャッター! スマホ用有線自撮りスティック」のサイズは、スティック部分が幅約41mm×奥行き約19mm×高さ約235mmから1,010mm、ホルダー部分が幅約120mmから134mm×高さ約110mm×奥行き約20mm。重量は約136g。対応するスマートフォンサイズは56mmから82mm。耐荷重は約500g。対応OSは、Android 3.0以降、iOS 4.0以降。カラーバリエーションはブラックとピンクの2色。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月20日キヤノンは18日、同社のスピードライトとマクロライト、関連アクセサリの使用可能電池から単3形リチウム電池を除外すると発表した。まれに電池が非常に高温になることを確認したため。対象となる製品は、キヤノン製のスピードライト、マクロライト、コンパクトバッテリーパックの全製品。そのうち20製品については、説明書に単3形リチウム電池が使用可能と記載されていても、使用不可となる。
2014年12月18日●「Dislike(良くないね)」ボタンには否定的な意見多数「Facebook」は、投稿に対して「いいね!」ボタンで反応できることが特徴だ。ただ、どのような投稿に対しても「いいね!」以外のボタンを押すことはできない。「いいね!」以外のボタンについては、FacebookのCEOであるMark Zuckerberg氏が、「Dislike(良くないね)」など多彩な感情を表現できるボタンなどの導入を検討中だと報道されている。そこでFacebookユーザーであるマイナビニュース会員351人に、Facebookにおける「いいね!」以外のボタンについてアンケート調査を行った。○「Dislike(良くないね)」ボタンは必要なし!まずは、「いいね!」ボタンの反対の意味となる「Dislike(良くないね)」ボタンについて、必要だと思うか、思わないか聞いてみた。結果は、351人中79.5%となる279人が「いいえ」(必要ない)と回答、20.5%となる72人が回答した「はい」(必要)よりも圧倒的に多かった。「Dislike(良くないね)」ボタンについては、Zuckerberg氏自身も、あまり肯定的な考えを持っていないようだが、必要なしと回答した人に、その理由を聞いてみた。多かったのは、「付けられたら傷つく」、「押しにくい」、「いい気がしない」、「人間関係がこじれそう」、「いじめにつながりかねない」、「友だちの投稿をわざわざ否定したくない」、「押し間違いによるトラブルがありそう」といった、誹謗中傷につながることを危惧している意見だった。そのほかにも、「そう思ったら押さなければよい」、「いちいち難癖をつける意味がない」、「本当に良くないと思ったら何も反応したくないのでわざわざ必要ない」などの「いいね!」を押さないことが意思表示になっているとする意見も目立った。では、「はい」(必要)と回答した人はどのような理由からそのように考えたのだろうか。最も多かったのは、「悲しいことが書かれている投稿も多い」、「いいねでは不適当な投稿がある」、「かわいそうという感情を出したい時に便利そう」、「良くないことが起きた場合に同調してもらいたい」、「訃報などの投稿があった際には押したい」など、「いいね!」と言いにくい記事に対して、便利に使えるのではないかという意見だった。ほかには、「悪い意味ではなく、仲の良い友だち同士で、茶化したり楽しく使う分には問題なさそう」、「肯定だけというのもバランスが悪い気がする」、「素直に賛同出来ない場合は拒否という選択肢があっても良いと思う」など、ボタンを押す側のモラル次第で、有意義に使用できるのではないかという意見も多かった。●「いいね!」以外に実装されて欲しいボタンは?○基本的には「いいね!」だけで十分では、「Dislike(良くないね)」だけでなく、どのようなボタンをユーザーは欲しがっているのだろうか。いくつか選択肢を作って、選んでもらった。最も多かったのは、「いいね!」だけで良いという回答で、351人中45.6%となる160人が回答した。「Dislike(良くないね)」ボタンを「不必要」だと感じる人が多かったように、わざわざ他のボタンを作る必要はなく、「いいね!」だけで十分と考えている人が多いようだ。次に多かったのは、「投稿に対して驚きを表すボタン」で26.5%、93人が回答した。スポーツの動画や、スゴ技動画を投稿している記事や、結婚・出産の報告なども多いFacebookにおいて、“驚いた!”という感情を表したい場面も多いようだ。3番目は、「投稿に対して喜びを表すボタンで16.8%、59人が回答した。「いいね!」もポジティブな印象を与えることができるが、より具体的な感情を表せるボタンが人気なようだった。「その他」と回答した人の意見としては、「大変だったねなど、投稿者を労うボタン」や、「共感ボタン」、「へぇボタン」、「なんでやねん! 的な突っ込みのボタン」、「記事を読みましたっていうのがわかるボタン」などだった。今後、「いいね!」以外のボタンが実装されるかどうかは不透明だが、もし実装されたときに、ユーザーがどのような反応をするのか注目したい。調査時期:2014年12月16日~2014年12月18日調査対象:マイナビニュース会員調査数:351件調査方法:インターネットログイン式アンケート(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月18日ロジテックINAソリューションズは11日、据え置きで利用する電池レスのAndroidタッチPC「LT-H0310/SE」を発表した。12月中旬より発売する。価格はオープン。業務用のAndroid端末となり、卓上用のスタンドが付属する。VESAマウントに対応しており、卓上以外にも壁掛けや埋め込みなど、用途に合わせて柔軟に設置できる。画面サイズは10.1型で、解像度は1,024×600ドット。450cd/平方メートルの高輝度パネルを採用する。タッチパネル液晶は、Android OSのシステムバーを非表示とすることで、全画面化も可能だ。電池レス設計のため、ブレーカーと連動しての電源オンオフなども行える。CPUにはCortrex-A9(1.5GHz)を採用し、1GBのシステムメモリと4GBのストレージを内蔵。インタフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN×1、USB 2.0×1、microUSB×1、SDHCメモリーカードスロット(32GBまで対応)など。3W+3Wのステレオスピーカーと加速度センサを搭載し、本体サイズはW260×D25×H163mm、重量は1.2kg。OSはAndroid 4.1.1で、無線LAN機能やGPSはオプションとなる。
2014年12月11日コベルコ科研と日本自動車研究所(JARI)は12月8日、2次電池の開発並びに協定規則R100.02 Part2の評価項目にも対応した2次電池の安全性評価事業において、11月1日付けで相互協力契約を締結したと発表した。次世代型エネルギー利用社会の構築を目指した取り組みが輸送機メーカーを中心に進められており、その技術的中核の1つである2次電池の安全性評価体制の充実が強く求められている。また、自動車分野では、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)などの次世代自動車のさらなる普及が期待されており、その主要技術の1つが自動車用蓄電池システムで、その安全性を厳格に規定する動きが世界的に高まっている。すでに、国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)においても、電気自動車などの安全性に係る協定規則の改正などが行われており、これを受けて日本国内でも、電気自動車などの安全性の向上を図るため、R100.02に対応した道路運送車両の保安基準の細目を定める告示などの改正が行われた。これにより、2016年7月15日以降に型式を取得する車あるいは、電気自動車の改造に関しては、2次電池安全性の試験が義務付けられることになり、自動車メーカーや電池メーカーの間では、この安全性評価試験を一括して委託できる体制が日本国内で整うことが強く望まれている。一方、電力、一般産業、住宅など自動車以外の分野においても、高性能の定置型2次電池の実用化に向けて、安全性を的確かつ迅速に評価することでより一層開発力を高め、また、最終的には実機レベルでの安全性を確認するための評価サービスの提供が望まれている。今回、このような社会的ニーズに応えるために、2次電池に用いられる材料の分析から、電池の設計・製造、高性能計算機による性能シミュレーション、中・小型電池の限界性能、安全性評価など、2次電池分野の評価、分析技術で幅広い専門サービスメニューを持つコベルコ科研と自動車全般の評価技術と設備を保有するJARIが相互協力関係を結ぶに至ったという。これにより、11月から国内では初めて協定規則R100.02 Part2で要求されるすべての評価試験項目を、設備を相互補完することで一括して受託できるようにした。さらに、試験時に排出されるガスの処理設備も完備しており、安全でかつ環境に配慮した試験を実施することができる。また、コベルコ科研は関西、JARIは関東を本拠地としており、この両社の協力により、供試電池のハンドリング、技術打ち合わせ、立ち合い試験などでも地理的利便性が向上したとしている。コベルコ科研とJARIは、この協力スキームを広く国内外のメーカーに活用してもらうことで、2次電池産業・自動車産業の発展に貢献していくとコメントしている。
2014年12月10日マウスコンピューターは8日、同社のゲーミングブランド「G-Tune」より、ボタン1つでCPUとGPUを同時にオーバークロックできるデスクトップPC「MASTERPIECE i1581 シリーズ」を発売した。BTOに対応し、標準構成価格は229,800円(税別)から。アルマイト加工を施した精悍なフロントパネルのPCケースを採用し、前面に「オーバークロック」スイッチを搭載している。このボタンを押すだけで、CPUとGPUを同時にオーバークロック可能だ。オーバークロックのオン時とオフ時には、G-Tune公式キャラクター「Tuneちゃん」の音声による起動音が鳴る。ベースモデルのCPUはIntel Core i7-5820K(3.3GHz)で、オーバークロックスイッチをオンにすると、6コアすべてが3.8GHzで駆動。水冷CPUクーラーとして、Cooler MasterのSeidon 120XLを採用している。また、ベースモデルのGPUはAMD Radeon R9 290Xで、通常はAMD PowerTune Technology with Boostによって300MHzから1000MHzの範囲で動的にクロックが変化するが、オーバークロック時の周波数を1040MHz固定とした。PCケースの天板にはエアホールを設け、14cmファンを標準で搭載。さらに、搭載するグラフィックスカードの長さに合わせて、フロントファンの設置場所を変更できる。これにより、グラフィックスカードの直接的な冷却を可能とし、ハイエンドクラスのグラフィックスカードを複数搭載する場合でも、適切なエアフローを構築しやすくなっている。ベースモデル「i1581SA1-DOC-CL」の標準構成価格は229,800円(税別)。主な仕様は、CPUがIntel Core i7-5820K(3.3GHz)、チップセットがIntel X99 Express、メモリがPC4-17000 16GB(8GB×2、最大64GB)、ストレージが2TB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスがAMD Radeon R9 290X 4GB。OSはWindows 8.1 Update 64bit版。付属のマウスとキーボードは、マウスがG-Tuneオリジナル光学式USBマウス(6ボタン、1000/1600dpi)、キーボードがG-TuneオリジナルPS/2キーボード(最大11キーロールオーバー対応)。本体サイズはW219×D471×H499mm。上記構成から、グラフィックスをNVIDIA GeForce GTX 980 4GBに変更した「i1581GA1-DOC-CL」は税別249,800円となる。また、CPUをIntel Core i7-5930K(3.5GHz)、メモリをPC4-17000 32GB(8GB×4)、グラフィックスをNVIDIA GeForce GTX 980 4GBに変更した「i1581PA1-DOC-CL」は税別299,800円。CPUをIntel Core i7-5960X(3.0GHz)、メモリをPC4-17000 64GB(8GB×8)、グラフィックスをNVIDIA GeForce GTX 980 4GBに変更した「i1581PA1-SP-DOC-CL」は税別429,800円。
2014年12月08日岐阜大学は12月2日、微生物燃料電池により、豚の糞尿などを含む畜産廃水からリンを回収することに成功したと発表した。同成果は、同大 流域圏科学研究センターの廣岡佳弥子准教授、市橋修特任助教らによるもの。微生物燃料電池は、微生物が有機物を分解する時に出る電子で発電する電池である。廃水処理に適用した場合、廃水中から有機物を除去すると同時に電気エネルギーを回収できる。さらに今回、研究グループは、この発電に伴う化学反応を利用して、電極にリンを付着させて回収できることも突き止めたという。微生物燃料電池は、水槽内に電極が2種類あり、それらが電気回路でつながった構造になっている。水槽内に廃水を入れると、微生物が有機物を分解する過程で電子を電極に流す。これにより、電気が発生する仕組みとなっている。微生物燃料電池を利用した廃水処理システムが実用化すれば、発電しながら廃水を処理できるため、従来の方法に比べ省エネとなる。将来的には、処理にかかる以上のエネルギーを回収できるようになることも期待できるとしている。なお、同技術を実用化するには、大規模化とコストという2つの課題がある。現在の微生物燃料電池は、実験室レベルの小さなサイズが主流となっており、世界最大サイズのものでも一般家庭の浄水漕にも満たないサイズに留まっている。研究グループでは、より大規模な発電施設を構成すること、および低コスト化を目指し、10~20年後の実用化に向けて研究を進めていくとコメントしている。
2014年12月04日ドイツ・フォルクスワーゲンはロサンゼルス・モーターショーにて、燃料電池を搭載した研究車両「ゴルフ ハイモーション」を世界初公開した。3分で完了する水素充填により、500kmの走行が可能となっている。同モデルはドイツ本社のグループ研究部門で開発された駆動コンポーネントを搭載する。出力100kWの燃料電池システムと大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、すでに発表されている「e-ゴルフ」から採用された電気モーターを駆動する。フォルクスワーゲンでは、新しいシステムに対して新しいモデルを用意するのではなく、量産モデルに代替駆動パワートレインを採用する戦略を採用している。「ゴルフ」はすでに通常のガソリンエンジンに加えて、電気自動車の「e-ゴルフ」やプラグインハイブリッドの「ゴルフ GTE」が開発されており、燃料電池システムの搭載はこれに続くものとなる。「ゴルフ」は他にディーゼルや天然ガスも採用しており、「ゴルフ」ハッチバックは「ゴルフ ヴァリアント」と並んで、現在利用できるすべての駆動システムを採用可能な世界初のモデルシリーズとなった。こうしたフレキシビリティの高さは、フォルクスワーゲンがグループ全体で共有している「モジュラー トランスバース マトリックス(MQB)」プラットホームによって可能になった。フォルクスワーゲンでは、「ゴルフ ハイモーション」が市販されるには、一般の消費者が購入可能な価格帯となることや水素インフラが整備されること、その水素の生産に用いられるエネルギーが再生可能なものであることが必須だとしている。こうしたことを念頭に置きながら、米国製の「パサート」をベースに、「ゴルフ ハイモーション」と同じ駆動コンポーネントを用いた何台かの研究車両を製作しており、「パサート ハイモーション」の研究車両は、カリフォルニアの公道でテストを実施しているという。
2014年12月02日NTTドコモは1日、Androidスマートフォン「ARROWS NX F-01F」向けの最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新により、電池残量の表示が急激に変化する不具合を修正する。最新ソフトは自動でダウンロードされ、あらかじめ設定された時間(デフォルトは午前2時~午前5時)に書換えが行われる。ホーム画面で「メニューアイコン」⇒「本体設定」⇒「端末情報」⇒「ソフトウェア更新」の順に選択し、画面の案内に従って操作を行うことで、即時更新も可能。FOMA/Xi/Wi-Fi回線でアップデートでき、更新時間の目安は約4分。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年12月01日マッドキャッツは26日、多数のボタンを搭載する約100gの軽量ゲーミングマウス「M.M.O. TE Tornament Edition Gaming Mouse」に新色の「ブラック」「ホワイト」「レッド」を追加した。28日に発売し、希望小売価格は8,618円。「M.M.O. TE Tornament Edition Gaming Mouse」は、MMOやMOBAといったジャンルのゲームを本格的にプレイするヘビーゲーマー向けに開発されたマウス。2014年9月にマットブラックモデルを発表し、今回「ブラック」「ホワイト」「レッド」の3色を追加した。約100gの軽量ボディに加え、マウスの長さを4段階で調整し、手になじみやすい設計を採用する。また、17個のボタンを備え、最大60コマンドの即時実行を可能とするほか、専用のユーティリティより、それぞれのボタンに機能を割り当てたり、20種類以上のゲームに対して個別に最適化されたキーマップ用のプロファイルを利用できる。センサはレーザードップラーセンサ、解像度は25~8,200dpi(25dpi間隔)の範囲で調整でき、加速度は最大50G、対速度性能は6m/秒、ポーリングレート最大1,000Hz。意図しないマウスの反応を抑えるリフトオフディスタンス調節機能能も搭載。0.2 / 0.35 / 0.5 / 0.7 / 1.0mmで調整できる。インタフェースはUSBで、ケーブル長は175cm。本体サイズはW76×D110×H35mm、重量は128g(ケーブル含む)。対応OSはWindows Vista / 7 / 8、Mac OS X 10.8以降。
2014年11月26日本田技研工業は17日、新型の燃料電池自動車(FCV)のコンセプトカー「Honda FCV CONCEPT」と、FCVから最大出力9kWのAC出力を可能にする外部給電器のコンセプトモデル「Honda Power Exporter CONCEPT」を世界初披露した。同コンセプトカーをベースにした新型FCVの日本での発売を2015年度中に目指し、その後は米国や欧州へ展開していく予定。Honda FCV CONCEPTは、FCXクラリティの後継モデルとして、さらなる性能向上とコストダウンを目指した次世代FCVのコンセプトカー。搭載する新開発の燃料電池スタックは、従来型より33%の小型化を図りながら、出力は100kW以上、出力密度は3.1kW/Lという従来比約60%の向上を実現している。この燃料電池スタックを含めたパワートレインを、市販車として世界初というセダンタイプのボンネット内に集約して搭載し、大人5人が快適に座れるフルキャビンパッケージを実現するとともに、将来的にはFCVを複数の車種に展開することを可能とした。Honda FCV CONCEPTは70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、700km以上の航続距離(JC08モード走行時、充填圧70MPaの水素ステーションでの同社内測定値)を実現。水素タンクの再充填は約3分程度という短時間で完了し、現在のガソリン車と同等の使い勝手を可能としている。FCXクラリティで実証試験を積み重ねた外部給電機能も装備され、FCVと外部給電器を組み合わせることで「走る電源」として、災害時などにクルマが作る電力をコミュニティに提供することも可能。同社では、FCVと外部給電器に加え、独自技術である高圧水電解システムを採用したパッケージ型「スマート水素ステーション」の普及促進を図り、来たる水素社会に向けて「つくる」「つかう」「つながる」という3つのコンセプトで、CO2ゼロ社会の早期実現を目指すとのこと。
2014年11月17日トヨタ自動車は17日、セダンタイプの新型燃料電池自動車(FCV)の車名を「MIRAI(ミライ)」に決定したと発表した。MIRAIは、日本語の「未来」に由来しており、同社の豊田章男社長は「今、クルマの歴史が大きく変わろうとしている。MIRAIは、単なる新型車ではなく、世の中を『もっといい社会』へと導く『もっといいクルマ』になると信じている」と、コメントしている。水素と酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池を動力源とした同車は、自動車用燃料の多様化への対応と、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能が特徴。また、現状のガソリンエンジン車と同等の利便性を兼ね備えたサステイナブルなモビリティ社会の実現に貢献するエコカーであり、モーター走行などにより運転が楽しめるクルマでもあるという。
2014年11月17日デロイト トーマツ コンサルティング(デロイト トーマツ)は11月17日、燃料電池自動車(FCV)について、日本における2030年までの普及台数および経済波及効果について予測を発表した。それによると、FCV年間販売台数は2020年に約5万台、2025年に約20万台、2030年には約40万台となり、経済波及効果はそれぞれ、約8千億円、約2.2兆円、約4.4兆円となるという。2014年末以降、国内自動車メーカー各社より順次FCV量産モデルの発売開始が見込まれているが、同社は車両の量産における品質担保の観点や、水素ステーションの整備状況などを勘案した結果として、当面の各社生産台数は限定的なものとなると予想。年間販売台数が5万台に届く本格的な普及期に到達するのは、各社の第二世代以降のFCV発売が見込まれ、東京オリンピック・パラリンピックの開催にも当たる2020年前後と見んでいる。ただし、市場本格化を実現するためには、各自動車メーカーには、社会のFCVに対する期待に応えるべく、第二世代の発売を可能な限り早期かつ大規模なものにしていくことが必要とされる。水素ステーションについても、2015年の設置目標100カ所に対し現時点での設置決定は42カ所に留まっている状況から、市場本格化に備えた整備を推進すると同時に、当面高額なFCVの初期需要を喚起し、FCV需要が限定される当面のステーション事業を支えるためには、政府および地方自治体による支援が不可欠としている。また、将来のエネルギーセキュリティや環境対応といった効果を実現するためには、FCV以外の水素活用製品普及による水素需要の拡大、製造過程で二酸化炭素排出がない再生可能エネルギー由来のクリーンな水素の供給確保を、FCV市場本格化に向けた準備と並行して推進することが必要とであると指摘している。
2014年11月17日日立製作所は11月14日、電気自動車の走行可能距離を従来の2倍にする電池技術を開発したと発表した。電気自動車はCO2を排出しない環境対応自動車として期待される一方、走行距離の伸長が求められている。その実現のためには燃料となるリチウムイオン電池の高エネルギー密度化と高出力化、および長寿命化の両立が課題となっていた。同社は、これらの課題を解決し、電気自動車に実際に使われる電池容量である30Ah級セルで、エネルギー密度335Wh/kg(従来比で約2.6倍)、出力密度1600W/kgの初期性能を達成し、電気自動車の走行可能距離を約2倍にする技術を開発に成功したという。具体的には、電極の厚さを従来の2倍にし、充放電できるリチウムイオン量を増加させることでエネルギーを高密度化するとともに、新たに開発した3次元電極構造可視化の技術を用いて、リチウムイオンの移動の特性を明らかにし、リチウムイオンの移動を促進する電極内の活物質の分布を最適化することで高出力化した。また、負極材として従来より用いられている炭素系材料に比べ、リチウムイオンを多く充放電できるものの、短寿命が課題だったシリコン系材料を強固に電極に密着させ、剥離を抑制することで、炭素系材料と同等の寿命を実現。さらに、正極材料においては、従来は高電圧を加えると電解液が分解し、寿命が低下していたが、酸化物を正極表面に被覆することで、長寿命化を達成したという。日立は「今後、開発した要素技術を用いたリチウムイオン電池を2020年頃に実用化することをめざし、研究開発に取り組んでいく」とコメントしている。
2014年11月17日トヨタ自動車はこのほど、新型燃料電池車「FCV」に関する記者発表会を18日10:00から開始し、その模様を同社Webサイトのほか、「ニコニコ生放送」と「Ustream」にてライブ中継すると発表した。中継時間は11:30までで、ライブ中継終了後はオンデマンド配信も行う予定。FCVは、水素と酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池を動力源とした、セダンタイプの新型燃料電池自動車。同社が培ってきたハイブリッド技術をコアテクノロジーとして開発に応用しており、水素と酸素の化学反応により発電をするFCスタックや、燃料となる水素を貯蔵する高圧タンクを中心としたFCシステムを自社開発している。同社は、燃料電池自動車が「サスティナブル・モビリティ」実現に向けての理想的なクルマとして早期普及を目指しおり、2002年から燃料電池ハイブリッド車「トヨタFCHV」を日米で限定販売するなど、燃料電池車の開発で実績を積んでいる。
2014年11月14日アルティマとリコーは11月11日、リコー製の完全固体型色素増感太陽電池を搭載した光発電量モニタリングキット「Harvester Checker」を共同で開発したと発表した。IoT(モノのインターネット)が普及する上で課題となっているバッテリ交換にかかる負担の解決策として、環境発電の中でも、特に小型で電量の高い光発電の実用化が注目されている。しかし、環境発電は不安定な電源のため、その検証作業にも大きな障害があり、アルティマでは、その解決策を模索してきたという。今回、従来比2倍以上の発電能力を実現した色素増感太陽電池をリコーが発表したことを受け、環境発電によるIoTを実現・促進する手段として同製品を開発した。同製品は、主に室内における微弱な太陽電池の発電量と推移を、大がかりな測定器を使わずに測定し、周辺環境条件とともに記録することが可能。一定期間、所定の場所に放置して記録することや、PCと接続して各場所、各光の入射角度での太陽電池の発電量をリアルタイムに測定することを目指しているという。今後、ハードウェアおよびソフトウェア開発の蓄積を行い、IoTの普及に応じて需要が見込まれる、工場やプラント関連装置の異常監視や環境データセンシングなど、配線不要・電池交換不要で実現するワイヤレスセンサネットワーク製品の開発受託も目指していくとコメントしている。
2014年11月13日米Dropboxは11日(現地時間)、オンラインストレージ「Dropbox」に、共有ボタンを追加したと発表した。従来Dropboxでファイルを共有するには、右クリックから共有を選択し、他ユーザーを招待するか、ファイルへのリンクを作成するか選択できた。今回、共有ボタンが独立して、各フォルダやファイルに表示され、より手軽に他者とデータを共有できる。フォルダを共有する場合、共有ボタンからは、従来同様「共同作業する他ユーザーを招待」と「リンクを送信」の2種類が選択できる。無料で利用している場合、前者では、共有ファイルの追加・削除・編集が可能。後者では、ファイルの閲覧のみ可能となる。また、ファイルを共有する場合、自動的にリンクが生成される。有料のプロ・ビジネスユーザーでは、共有相手の権限設定やパスワード設定が行える。
2014年11月12日帝人は11月11日、白金を使わず、安価で容易に調達できるカーボンアロイ触媒(CAC)を開発したと発表した。これにより、燃料電池の低コスト化と安定供給につながることが期待される。燃料電池は、発電時にCO2などの温暖化ガスを排出しないため、クリーンな次世代エネルギーとして、研究開発が進められている。現在、オフィスビルの非常用電源などに使用されているが、触媒に白金が大量に必要になるため、コストが高いことが普及を妨げる一因となっている。今回開発されたCACは、炭素繊維の原料でもあるポリアクリロニトリル(PAN)と鉄を原料とする非白金触媒。PANは白金に比べ、安価かつ容易に調達できるため、触媒の大幅なコストダウンや量産化促進を期待できる。また、触媒粒子を微細化することで優れた活性を示し、CACを触媒として使用した燃料電池は、非白金触媒として世界トップレベルの発電性能を発揮するとのこと。同社は「今後、CACのさらなる高性能化や耐久性向上を図るとともに、燃料電池として実用に耐え得る特性の発現に注力し、2025年までの実用化を目指していく」とコメントしている。
2014年11月11日猫と同居しているゲーマーが、避けては通れない問題と言えば、ずばり「猫リセット」です。据え置き型の本体に猫が手を伸ばし、狙っているかのようにリセットボタンをポチッ。怒るに怒れない喪失感は、突然やってくるものです。でも、なぜ猫はゲームをリセットしようとするのでしょうか。その理由に迫ります。■猫にとっては暖房機器?猫がゲーム機に寄って来る理由として考えられるのが、「寒さ対策のため」というものです。長時間プレイしたゲーム機本体は、ほんのりと熱を発します。これは、猫にとっては非常に心地よい温度です。温かい場所を見つけて、そこでうずくまるのは猫の本能。それがたまたま、「ゲーム機の上」だったということなのでしょう。飼い主の中には、「なぜいつも、レベルが上がってきたところをリセットするのか……」という不満を抱えている方も多いはず。温度について考えると、その謎も簡単に解けるでしょう。ゲームを始めたばかり、つまりまだレベルが上がっていないときの本体は、猫にとって非魅力的なものなのです。飼い主が、レベルが上がるのを待っているのと同様に、猫は本体が温まるのを待っているのかもしれません。また、特にファミコンやスーパーファミコンといった、レトロなゲーム機本体の場合、本体の上部(つまり猫がもっとも押しやすいところ)に、リセットボタンが設置されていることが多いです。このために、猫リセットの被害者も多かったのでしょう。■覚えておくべき対策とは猫がゲーム機に近寄ってくるのは、まさに本能からの行動で、悪気があるわけではないようです。ここはひとつ、飼い主が「リセット回避」の対策をしっかりして、お互いに平和な生活を送りましょう。いくつかの方法を紹介します。まず一つ目は、「縦置きが可能なゲームは、縦置きにする」というものです。縦置きするためのスタンドは1,000円~2,000円程度で販売されているものも多いので、比較的手ごろに実践できる方法だと言えるでしょう。こうすれば猫はリセットボタンの上に乗ることができませんので、安心してゲームに熱中できます。縦置きが不可能な場合には、各種ボタンを猫から守るための対策が重要となります。中には、「ガチャガチャのカプセルをガムテープで張り付け、防御アイテムを自作する」なんて強者の飼い主もいるようです。猫が興味を持ちすぎない方法で、頑張って守りましょう。■まさかの事態に備えて動物を相手にする以上、予測不能な事態は付き物です。猫が本気になれば、「縦置き」も「自作カバー」も一瞬で破壊されてしまうかもしれません。今のところ「猫リセット」を完全に防ぐことは、不可能だと言えそう。残る対策は、「被害を最小限に食い止めるために、こまめにセーブをする」ということだけなのかもしれません……。猫がやたらとゲームをリセットしてきたら、それは猫からの「遊んで」のサインなのかもしれません。ゲームも良いですが、猫と思う存分じゃれ合うのも楽しいものですよ。疲れた猫が眠ってから、ゲームを満喫するのがベストです。(画像提供元:うだま)
2014年11月06日エレコムは4日、アナログスティック付きの12ボタンUSBゲームパッドを発表した。振動機能付きモデル「JC-U3712F」シリーズと軽量モデル「JC-U3712T」シリーズを用意。11月中旬より発売する。価格は「JC-U3712F」シリーズが3,996円、「JC-U3712T」シリーズが3,618円。○JC-U3712Fシリーズ「JC-U3712F」シリーズは、振動機能を搭載したUSBゲームパッド。ブラック / ブルー / レッドの3色を用意する。PlayStation系コントローラに準拠したボタン配置となっており、十字ボタンの機能をPOVとX-Y軸に切り替える「モードボタン」を装備。POVに対応しないゲームをプレイするときなどに役立つ。連射機能を備え、12ボタンすべてで連射のオンオフを設定できる。無料ダウンロード可能なソフト「エレコムゲームパッドアシスタント」を使えば、ゲームパッドの入力をキーボードやマウスの入力に変換できる。インタフェースはUSB。ケーブル長は1.7m。本体サイズはW163.4×D102.8×H64.4mm、重量は約230g。○JC-U3712Tシリーズ「JC-U3712T」シリーズは、振動機能を搭載しない軽量モデル。ブラックとレッドの2色を用意する。それ以外の仕様は「JC-U3712F」シリーズとほぼ共通。
2014年11月05日BASFと戸田工業は10月30日、日本を拠点にリチウムイオン電池用正極材を展開する合弁会社の設立について、基本合意に至ったと発表した。新しく設立する合弁会社の名称は「BASF 戸田バッテリーマテリアルズ合同会社」で、BASFが66%、戸田工業が34%を出資する。同合弁会社は、日本において、NCA(ニッケル系正極材)、LMO(マンガン系正極材)、NCM(三元系正極材)といったさまざまな正極材料の研究開発、製造、マーケティング、販売を行う。これらの材料は、車載用、民生用、定置用のリチウムイオン電池に使用されている。同合弁会社の本店は東京に設置される予定で、山口県山陽小野田市と福岡県北九州市に製造拠点を構え、約1万8000tの正極材および前駆体の年間製造能力を有することとなる。製造活動の開始は2015年2月末を予定している。
2014年10月30日バッファローは22日、クリックボタンに静音スイッチを採用した有線マウス「BSMBU19」シリーズを発表した。ブラック / シルバー / ホワイト / レッド / ブルー / ピンクの6色を用意。11月上旬より発売する。価格は2,510円(税別)。左右のクリックボタンとサイドボタンに静音スイッチを採用したUSBマウス。従来のマウスと変わらないクリック感でありながら、クリック音が小さくなっている。ボタン数は「5」で、サイドボタンには「戻る」と「進む」が割り当て済み。センサーはBlueLED方式を採用し、分解能は1,000dpi。インタフェースはUSBでケーブル長は約1.5m。本体サイズはW76×D40×H106mm、重量は約70g。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1、Mac OS X 10.4以降。PlayStation 3でも使用可能。
2014年10月22日電気通信大学は10月21日、兵庫県にある大型放射光施設「SPring-8」に同大学が建設した、燃料電池計測用のX線吸収微細構造(XAFS)ビームライン「BL36XU」に開発整備した、「2次元走査型顕微鏡XAFSシステム」を用いて、固体高分子形燃料電池触媒層のナノXAFS測定・解析に成功したと発表した。同研究成果は同大学燃料電池イノベーション研究センターの岩澤康裕 センター長・特任教授らの研究グループによるもので、独化学会誌「Angewandte Chemie International Edition」のオンライン版に10月下旬に掲載される予定。固体高分子形燃料電池(PEFC)は、エネルギー変換効率が高く、ゼロエミッションも可能なクリーンエネルギー発電装置として期待を集めており、2015年には燃料電池自動車の市場投入が予定されている。しかし、その実用化はまだ初期段階であり、本格普及に向けて電極触媒の耐久性向上を実現するために、劣化の原因とメカニズムの解明が強く求められているが、従来の方法では直接観察することができずにいた。同研究グループは、新ビームライン「BL36XU」を用いた「ナノXAFS計測」という手法によって、燃料電池電極触媒であるカーボン担体上の2-3μmレベルのPtナノ粒子が酸化・溶出する様子を観測し、画像化することに成功した。これによって、燃料電池触媒の溶出・劣化が始まる特定部位と機構の一端が解明されたことになる。岩澤センター長は今回の成果について「今後の燃料電池本格普及のための高耐久な次世代燃料電池電極触媒開発に対して、サイエンスベースの指針を提供するものである」とコメントしている。
2014年10月22日住友金属鉱山は10月20日、2次電池用正極材料であるニッケル酸リチウムの生産設備の増強投資を決定したと発表した。同材料はパナソニックと共同開発したもので、パナソニックの円筒型リチウムイオン2次電池として米Tesla Motorsが製造・販売するプレミアム4ドアセダン「モデルS」に採用されているという。今回の増産はそうした車載用途での今後の需要増に対応することを目的に決定したもの。同社の磯浦工場を中心に生産能力の強化が行われる予定で、投資額は約150億円、2015年12月の完成が見込まれている。この結果、同社のニッケル酸リチウムの生産能力は現在の850t/月から1850t/月に増加することとなるという。
2014年10月21日分子科学研究所(IMS)は10月14日、大型放射光施設SPring-8で硬X線を用いる雰囲気制御型光電子分光装置を開発し、固体高分子形燃料電池における燃料電池動作中の触媒電極の硬X線光電子分光その場観測に成功したと発表した。同成果は、IMSの高木康多助教、横山利彦教授らによるもの。電気通信大学 燃料電池イノベーション研究センターの岩澤康裕教授の研究グループ、名古屋大学 物質科学国際研究センターの唯美津木教授、高輝度光科学研究センター(JASRI)の宇留賀朋哉研究員らの研究グループと共同で行われた。詳細は、米国物理学協会の応用物理学誌「Applied Physics Letters」のオンライン版に掲載された。燃料電池は、次世代のエネルギー源として自動車などへの実用化が進められているが、発電性能の向上や、カソード(正極)における高価な白金触媒の使用量の低減など、解決すべき課題が山積している。その解決の手がかりとして、燃料電池動作中の電極内にある白金の電子状態を知ることは重要なことだが、その測定は難しく限られた手法でしか測定できなかった。その中で、X線を試料に当てて出てきた光電子のエネルギーを測定する光電子分光法は強力な手法だが、従来の光電子分光測定では試料を高真空に保つ必要があり、反応ガスが存在する動作中の燃料電池電極の測定は困難だった。そこで、研究グループは3000Paの雰囲気ガス圧下でも光電子分光測定が可能な「雰囲気制御型硬X線光電子分光装置」を開発し、SPring-8の電通大/NEDO「先端触媒構造反応リアルタイム計測ビームライン」(BL36XU)内に設置した。さらに、同装置用に燃料電池として動作する固体高分子形燃料電池型の測定セルを開発し、燃料電池として動作中の電極触媒の硬X線光電子分光測定に成功した。この測定により、燃料電池の電極間に印加された電圧に対応して、電極中の白金ナノ粒子の電子状態が変化する様子を観測することができたという。研究グループは、今回の結果が燃料電池動作中の電極の電子状態を測定することが可能になったことを示している。また今後、同装置により、様々な燃料電池電極の動作中の状態が観測され、その結果が電池電極や触媒材料の開発に役立つことが期待されるとコメントしている。
2014年10月17日