『オール・アバウト・マイ・マザー』、『トーク・トゥ・ハー』、『ボルベール<帰郷>』の“女性賛歌3部作”を始め、深遠なる愛を呈示してきたスペインの巨匠、ペドロ・アルモドバル監督の待望の最新作であり、史上最大の“問題作”である『私が、生きる肌』が5月26日(土)より日本公開されることが決定した。主人公は、画期的な人工皮膚の開発に執念を燃やす天才的な形成外科医・ロベル。彼が目指すのは、かつて非業の死を遂げた最愛の妻を救えるはずだった“完璧な肌”を造ること。あらゆる良心の呵責を失った彼は、“ある人物”を実験台にして、開発中の人工皮膚を移植し、亡き妻そっくりの美女を創り上げていくのだが…。いまやスペインのみならず世界各国で絶大なる支持を得ている、アルモドバル監督。彼が問題の最新作で描くのは、ずばり“究極の愛”。愛がもつ狂気にとり憑かれ、神をも恐れぬ禁断の実験に没頭する男と、彼に選ばれ数奇な運命をたどるヒロインの姿を、官能的で怖ろしく完璧なまでの映像美の中で綴る。まさに約30年の華々しいキャリアの集大成とも言うべき本作は、既に世界各国で話題を席巻しており、今月16日(現地時間)に授賞式が行われる第69ゴールデン・グローブ賞で最優秀外国語作品賞にノミネート、さらにスペイン版アカデミー賞と呼ばれる第26回ゴヤ賞においても最優秀作品賞に候補入りしている。主人公・ロベルを演じるのは、スペインを代表するラテン俳優、アントニオ・バンデラス。1982年のアルモドバル監督作『セクシリア』で銀幕デビューを飾った彼が、1989年の『アタメ』以来、巨匠と再びタッグを組む。情熱的で男の色気を放つ彼が、これまでのイメージを封印し、愛に狂わされた男を鬼気迫る演技で魅せる。また、ペネロペ・クルスを始めとする女優たちの美を引き出す名手である監督によって、新たにミューズとして選ばれたのは、昨年劇場公開された『この愛のために撃て』での妊婦姿の熱演が記憶に新しい、スペイン出身の注目女優、エレナ・アナヤ。本作の重要なモチーフである“肌”を惜しげもなく晒し、堂々の演技を見せている。さらに、『オール・アバウト・マイ・マザー』の名女優マリサ・パレデスなど、アルモドバル監督作品でおなじみの顔ぶれも。鮮烈な印象を与えるビジュアルに映し出された、マスクの裏に潜む思惑とは…。人間の倫理観を問うという一言では片付けられない、究極の“愛”の形は波紋を呼ぶこと間違いない。『私が、生きる肌』は5月26日(土)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開。『私が、生きる肌』公式twitter:@theskinilivein■関連作品:私が、生きる肌 2012年5月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開© Photo by Jose Haro © El Deseo
2012年01月13日今月27日、スペイン版のウォーク・オブ・フェイムが首都マドリッドに誕生し、ペネロペ・クルス&ハビエル・バルデム夫妻をはじめ、スペインを代表する映画関係者25人の名前が刻まれた星型のプレート除幕セレモニーが行われた。夫妻を何度もキャスティングしてきたペドロ・アルモドバル監督もスペイン映画アカデミー創立25周年を記念したこのイベントに出席。マドリッドの中心地にあるマルティン・デ・ロス・エロス通りは周辺にアートハウス系の映画館や映画関連書店が多い、映画ファンにはなじみある場所だ。ハリウッドでも活躍中のアントニオ・バンデラスや女優のマリサ・パレデスなど俳優16人、アレハンドロ・アメナーバル、カルロス・サウラ、いまは亡きルイス・ブニュエルなどスペインを代表する監督9人の計25人のプレートが設置されたが、今後も年に1、2枚ずつプレートを増やしていく予定だという。(text:Yuki Tominaga)写真はセレモニーの様子。右からハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、ペドロ・アルモドバル監督。© Splash/AFLO■関連作品:ドン・ジョヴァンニ天才劇作家とモーツァルトの出会い 2010年4月10日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマにて公開© 2009: Edelweiss Production (Italia), Intervenciones Novo Film 2006, AIE e Radio Plus (Spagna)アレクサンドリア 2011年3月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて順次公開© 2009 MOD Producciones,S.L.ALL Rights Reserved.長ぐつをはいたネコ 2012年、全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.抱擁のかけら 2010年2月6日より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Juan GattiEl Deseoパイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 2011年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.BIUTIFULビューティフル 2011年6月25日よりTOHシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© Menageatroz S. de R.L. de C.V., Mod Producciones S.L., Ikiru Films S.L.■関連記事:『カーズ2』全米初登場1位!初日興収はディズニー/ピクサー史上第2位!【ハリウッドより愛をこめて】公開直前、期待と混乱?ゆれる『ハリポタ』ファン【ハリウッドより愛をこめて】セレブ妊娠ブーム到来?最もセクシーな彼女の相手は…ハビエル・バルデム主演!『ビューティフル』試写会に20組40名様ご招待和製ジャック・スパロウを演じてほしい俳優1位は水嶋ヒロ!キムタクらもランクイン
2011年06月29日