松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平という豪華なキャストでおくるTBS系火曜ドラマ「カルテット」の第3話が、1月31日(火)今夜放送。今回の放送では満島さん演じる世吹すずめが隠してきた過去が明らかになるという。「東京ラブストーリー」や「Mother」「最高の離婚」などこれまでいくつものヒット作を生みだしてきた坂元裕二による完全オリジナルである本作。5年ぶりの連ドラ出演となる松さんが「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まき まき)を、満島さんがチェリストの世吹すずめを、高橋さんがヴィオラ奏者・家森諭高を、松田さんが第2ヴァイオリン奏者の別府司をそれぞれ演じ、“カルテット”として物語を奏でていく。さらに吉岡里帆が「カルテット」の4人が訪れるライブレストランの従業員で元地下アイドルの来杉有朱に、そのほか八木亜希子、富澤たけし(「サンドウィッチマン」)、Mummy-D、藤原季節、高橋源一郎、前田旺志郎、岩瀬寛子、中村優子、もたいまさこらも出演している。すずめがいつものように別荘で気ままに過ごしていると、有朱がやってきて「休みなのにデートしないのか。なぜ彼氏を作らないのか」とたずねる。「告白が苦手だ」とすずめが答えると有朱は「大人は誘惑するものだ」と語り方法をレクチャー。その後ノクターンに向かう準備をしていた4人、諭高は真紀と司が同じボーダー柄の服を着ていることに気づき、「特別な関係に見えてもいいのか」と指摘、司は急いで着替える。真紀がボーダーを着るときの条件を聞くと「昨日ボーダーを着てた人と会うとき」と諭高は持論を展開。ようやくノクターンに到着すると、そこにはボーダーを着た見知らぬ少年(前田旺志郎)が。その少年は突然「あなたのお父さん、もうすぐ亡くなります」と告げすずめは動揺する――というのが3話のストーリー。前回の2話では司の真紀に対する想いが明らかになったが、今度はすずめのいままで隠してきた過去のトラウマが明らかになる。夢が叶わなかった4人の「カルテット」が今夜奏でるのはどんな音色――!?「カルテット」第3話は1月31日(火)22時~TBS系で放送。(笠緒)
2017年01月31日松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平が演じる“夢が叶わなかった”4人のカルテットが軽井沢で繰り広げるひと冬の物語…TBS系火曜ドラマ「カルテット」の第2話が、1月24日(火)今夜放送となる。注目の2話の見どころをご紹介!「Mother」「最高の離婚」などを手掛けた坂元裕二の完全オリジナルとなる本作。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。松さんがヴァイオリン奏者・巻真紀に、満島さんがチェリスト・世吹すずめに、高橋さんがヴィオラ奏者・家森諭高に、松田さんが第2ヴァイオリン奏者・別府司にそれぞれ扮し、冬の軽井沢を舞台に大人たちのラブストーリーが展開する。4人の織りなす“カルテット”の第2楽章となる今夜。すずめが真紀を監視するためにカルテットに加わったことが判明。が、依頼主の鏡子に経過を報告に行ったすずめは、そもそもカラオケボックスに2人がいたことにも何か理由があったのではないかと疑問を持ちはじめる。司はいつものように同僚の結衣(菊池亜希子)とカラオケに行くが、そこで結衣から「私、多分結婚する」と聞かされ、突然の報告に戸惑いを感じる。さらに結衣は結婚式の際には司らカルテットに演奏をしてほしいと依頼。煮え切らないまま家に帰った司は、3人に結衣から依頼された話をする。仕事の依頼に対し後ろむきな態度をとる司に疑問を持った諭高は、「これは行間案件だ」と言って司を追及し始め…というストーリーが展開。そんな第2話の見どころの1つが、カルテットの4人がカーリングに挑戦する場面だ。1998年の長野オリンピックで初めてオリンピック正式種目となったカーリング。その開催地となったのが本作の舞台でもある軽井沢町だった。撮影現場での4人はそれぞれ思い思いにストーンに触れたり、リンクの上を滑ったりしながら過ごすなどカーリング場の雰囲気に興奮気味だったそう。この日がカーリング初挑戦の松さんはインストラクターの指導を受け、練習・本番を合わせ計30回を超える投球。どんなシチュエーションにも手を抜かないプロ魂を見せていた。「集中しすぎるあまり翌日の筋肉痛が心配」と語った松さん演じる真紀が、珍しく大きな声を出すところにも注目だ。松田さん演じる司の“秘密”も明らかになる注目の「カルテット」第2話は1月24日(火)22時~TBS系にて放送。(笠緒)
2017年01月24日主演に松たか子、共演に満島ひかり、高橋一生、松田龍平らを迎え“夢が叶わなかった”4人のひと冬の共同生活を描くTBS系火曜ドラマ「カルテット」が1月17日(火)今夜から放送開始となる。初回15分拡大。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。「東京ラブストーリー」をはじめ「Mother」「最高の離婚」「Woman」など伝説的ヒット作の数々を手がけた脚本家である坂元裕二が、冬の軽井沢を舞台に巻き起こる大人たちの人間ドラマを描く完全オリジナル作品。「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀(まき まき)には、「HERO」シリーズや映画『告白』などで知られ本作が5年ぶりの連ドラ出演となる松さん。チェリストの世吹すずめにはアーティストから女優へと活躍の場を広げ、NHKドラマ「トットてれび」での黒柳徹子役や映画『悪人』での演技も印象的な満島さん。ヴィオラ奏者・家森諭高にはドラマ「民王」や「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、昨年大ヒットした『シン・ゴジラ』などで注目される高橋さん。第2ヴァイオリン奏者の別府司には『舟を編む』や『ぼくのおじさん』など数々の映画やドラマに出演、今作がTBSドラマ初出演となる松田さん。この4人を取り巻く人々として、カルテットの4人が訪れるライブレストランの従業員で元地下アイドルという来杉有朱に吉岡里帆、さらに八木亜希子、富澤たけし(サンドウィッチマン)らも出演。主題歌には椎名林檎の書き下ろし楽曲「おとなの掟」が起用。この楽曲を松さん、満島さん、高橋さん、松田さんの4人がドラマ限定ユニット「Doughnuts Hole」で歌唱する。主題歌に合わせて特別に撮り下ろされたエンディング映像にも注目だ。第1話は軽井沢にやってきた4人がライブレストランで演奏しようという話になるが、その店では“余命9か月”のピアニスト・ベンジャミン瀧田がレギュラー演奏していた。そこで真紀は突拍子もないことを言い出す…というストーリー。イッセー尾形がベンジャミン瀧田を演じてゲスト出演する。「カルテット」は1月17日(火)22時~TBSにて放送。初回15分拡大。(笠緒)
2017年01月17日いよいよ放送間近となった松たか子主演新火曜ドラマ「カルテット」。この度、本作の主題歌が椎名林檎の書き下ろし楽曲「おとなの掟」に決定した。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。本ドラマは、「Mother」「最高の離婚」などを手掛けた坂元裕二の完全オリジナル作品。冬の軽井沢を舞台に巻き起こる、大人たちのラブストーリーを描いていく。そして、そんな人間ドラマの名手・坂元氏の元に豪華俳優陣が集結。ヴァイオリン奏者・巻真紀演じる松さんを始め、チェリスト・世吹すずめ役の満島ひかり、ヴィオラ奏者・家森諭高役の高橋一生、第2ヴァイオリン奏者・別府司役の松田龍平らの豪華共演も話題だ。今回主題歌に決定した「おとなの掟」は、椎名さんが作詞・作曲を手掛けた、「カルテット」のためのオリジナル楽曲。そしてなんと、今回の主題歌はメインキャストの松さん、満島さん、高橋さん、松田さんがこのドラマ限定で結成したユニット「Doughnuts Hole」が歌唱することも決定!劇中で弦楽四重奏を奏でる4人が、弦楽器のみならず歌声でもハーモニーを楽しませてくれるという。なお、本主題歌に合わせて特別に撮り下ろされた映像が、ドラマ本編の最後にエンディング映像として流れる予定。こちらもどんな仕上がりになっているのか楽しみだ。<椎名林檎コメント>このたびはとびきりの作品へ参加させていただき光栄です。ありがとうございます。キャストのみなさんがそれぞれ、担当される弦楽器を猛特訓中と伺い、作曲時に4人分の弦楽パートもご用意してしまいました。てっきりマジで弾いてくださるのかと早合点して。それと、Mummy-Dがご出演されることは、年明けにネットのニュースで知りました。本来なら冒頭32小節くらい彼の時間として書くべきでした。ごめんなさい。今回そうはなっておりませんが、次回はそういたします。でも、みなさんほんとうにかっこよく唄ってくださり、しあわせです。よろしければドラマとともにほんのりご賞味いただきたいと思います。何卒。「カルテット」は1月17日より毎週火曜日22時~放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2017年01月14日松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平と豪華キャストが共演する新火曜ドラマ「カルテット」。この度、本作にイッセー尾形の出演が決定した。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。本ドラマは、「Mother」「最高の離婚」「Woman」など、数々のヒット作を手がけた坂元裕二の完全オリジナル作品。冬の軽井沢を舞台に巻き起こる、大人たちの人間ドラマを描いていくという。「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀役に松さんを始め、チェリスト・世吹すずめ役に満島さん、ヴィオラ奏者・家森諭高役に高橋さん、第2ヴァイオリン奏者・別府司役に松田さん。そのほか吉岡里帆、八木亜希子、富澤たけし(サンドウィッチマン)らが出演。そして今回、本作の記念すべき第1話のゲストに、イッセーさんの出演が決定。今回イッセーさんが演じるのは、ピアニストとして活動するベンジャミン瀧田。ショッピングモールの片隅など、あまり陽の当たらない場所で活動していた真紀らカルテットの4人が本格活動の場を求め、軽井沢で有名なライブレストラン「ノクターン」を訪れる。そこにいたのが、レギュラーとしてピアノを演奏する瀧田だった。“余命9か月のピアニスト”を通り名に活動し、人々に感動を与える瀧田だが、彼にはある秘密があるという。果たして、カルテットの4人は瀧田に代わり、「ノクターン」で演奏することができるのか…?イッセーさんは「心のよめない若者4人と、どっぷり昭和のおじさんが冬の軽井沢で出会います。これはもうミステリーだ!」とコメントを寄せている。「一人芝居」の第一人者として、数々の舞台出演のみならず映像作品にも出演するイッセーさん。来年公開予定のいま話題のハリウッド映画『沈黙-サイレンス-』にも出演しているイッセーさんの、その深みのある情熱的な演技にも注目だ。「カルテット」は2017年1月17日より毎週火曜日22時~TBSにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2016年12月27日松たか子が主演する来年1月期放送の火曜ドラマ「カルテット」。この度、現在放送中の「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」に出演する女優・吉岡里帆の出演が決定した。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。本ドラマは、「Mother」「最高の離婚」「Woman」など、数々のヒット作を手がけた坂元裕二の完全オリジナル作品。冬の軽井沢を舞台に巻き起こる、大人たちの人間ドラマを描く。キャストには、「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀演じる松さんを始め、チェリスト・世吹すずめ役の満島ひかり、ヴィオラ奏者・家森諭高役の高橋一生、第2ヴァイオリン奏者・別府司役の松田龍平ら豪華俳優陣が集結している。今回決定した吉岡さんが演じるのは、真紀らカルテットの4人が訪れるライブレストランの従業員・来杉有朱。元地下アイドルで、どこかミステリアスな雰囲気を帯びた魔性の女性で、接客業であるがゆえに、常に笑顔を絶やさずにいるが、その目は全く笑っていない…という一風変わった役柄だ。連続テレビ小説「あさが来た」での好演が話題を呼び、いまやドラマ、バラエティなど幅広い分野で活躍する吉岡さん。民放連続ドラマへのレギュラー出演は、「ゆとりですがなにか」「死幣-DEATH CASH-」「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」と今作で4クール連続となる。吉岡さんは「子どもの頃から、映画やドラマで見ていた大好きな先輩方と共演できることを心よりうれしく、誇らしく思います」と今回の出演を喜び、「噛みしめて、春を迎えるまで軽井沢の寒空の下この作品と向き合っていこうと思います」と意気込みを語った。美しい冬の軽井沢を舞台に繰り広げらる、クスッと笑い、ときにハラハラして、ハッとする物語。吉岡さんが加わることで、どのような広がりを見せるのだろうか。「カルテット」は2017年1月期より毎週火曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年12月03日TBSは火曜ドラマ「カルテット」を2017年1月より放送することを発表した。主演は松たか子、共演には満島ひかり、高橋一生、松田龍平。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らはカルテットを組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。本作は、「Mother」(日本テレビ)、「最高の離婚」(フジテレビ)、「Woman」(日本テレビ)など、数々のヒット作を手がけた坂元裕二氏の完全オリジナル脚本。冬の軽井沢を舞台に巻き起こる大人のラブストーリーとヒューマンサスペンスを描く。主人公の巻真紀(まき まき)を演じるのは、日曜劇場「運命の人」(TBS)以来、実に5年ぶりの連続ドラマ出演となる松さん。カルテットの中で第一ヴァイオリンを担当している真紀は、家庭があるため普段は都内で生活し、週末だけ演奏のために軽井沢に通っている。極端なネガティブ思考で自ら主張することは少なく、ほかのメンバーたちより一歩引いた存在。しかし、時に核心に触れる発言をするなど、とらえどころのない人物。また、チェリスト・世吹すずめ(せぶき すずめ)役には、満島さん。すずめは、無職のため司の祖父が所有する軽井沢の別荘に住みついている。基本的に寝て過ごしていることが多いが、ひとたびチェロを手に取ると人が変わる。常にマイペースでのんびりしているが、カルテットに加わったのにはある目的があり…。さらに、ヴィオラ奏者・家森諭高(いえもり ゆたか)役に映画『シン・ゴジラ』での好演も記憶に新しい高橋さん。諭高は、妙に理屈っぽく、自己のこだわり満載の一風変わったキャラクター。そして、真紀と同じくヴァイオリン担当の第2ヴァイオリン奏者・別府司(べっぷ つかさ)役に、現在公開中の主演映画『ぼくのおじさん』をはじめ、数々の映画やドラマに出演する松田さん。松田さんがTBSドラマに出演するのはこれが初のこと。音楽一家に生まれ、ドーナツ会社に勤めながらヴァイオリンを弾いている司。4人の中で唯一、冷静にほかの人物とコミュニケーションを取ることができるリーダー的な存在。カルテットの活動の拠点として祖父が所有する別荘を提供する。一見、何不自由ない生活を送っているように見える司にも、誰にも言えない秘密があった・・・。以下、キャストコメント。■松たか子コメントラブ・サスペンス、ラブ・サスペンス、ラブ・サスペンス・・・、と繰り返しつぶやいていると、何だかにやにやしてしまう、若干自覚のない私ですが、こんなに魅力的なスタッフ・キャストとこの冬を過ごせるのが、本当に楽しみです。頑張ります! 是非ご覧くださいませ。■満島ひかりコメントプロデューサーの佐野さんが「いつか坂元さんの脚本で一緒にドラマを作るのが夢です」と語ってくれたのは4年ほど前のこと。松さんとのタイミングを合わせて、松田さんや高橋さんがやってきて、楽しくなりそうだワクワクするなと思っていたら、“弦楽四重奏”ですとっ!私はチェロ弾きの役ですが、正直大変です。あと3年は練習したいし、どんなことになるのか未知です。ですが、ドラマを見た方が何だか癒される作品になるといいなと思います。だいすきな坂元さんの脚本と面白い先輩たちに囲まれて、始まる前の今がいちばん幸せかもしれません。■高橋一生コメントオファーをいただいたときは「やったー!」という思いでした。僕が演じる諭高という役は、一般的に言うといわゆる変わった男なのですが、彼の中にルールがあって、そのルールに沿っているだけ。「変人なんだ」というカテゴリーには飛ばないように演じようと思います。なによりせっかくこのような4人が集ったので、変に頭の中で役作りをせず、みなさんの出方や現場の雰囲気を見て役に入り込んでいければなと思います。台本を読み、人間というのはかくも滑稽で、かくも愛しいんだなというのを非常に感じました。画面を通して、「人間ってとても愛すべき存在なんだ」とみなさんに思っていただけるとうれしいです。■松田龍平コメントちょっと変わった3人と弦楽四重奏をはじめることになりました。何かと秘密がありそうな4人が、これからどんなカルテットになって行くのか楽しみです。ヴァイオリンは初めてなので頑張ります。美しい冬の軽井沢を舞台に、軽妙なやりとりにクスッと笑い、予期せぬ展開にハラハラしながらも人生の真実に触れて驚かされる…。4人の実力派俳優陣と、人間ドラマの名手である脚本家・坂元裕二による豪華コラボレーションの本作。放送を楽しみに待ちたい。火曜ドラマ「カルテット」は2017年1月より毎週火曜午後10時~TBS系で放送。(text:cinemacafe.net)
2016年11月30日アイドルグループ・乃木坂46が、最新シングル「サヨナラの意味」で、初のミリオンを達成したことが10日、明らかになった。来年2月での卒業を発表し、これがラストシングルとなる橋本奈々未は「やり残したことはないと実感がわきました」とコメントを発表した。この曲は、昨日9日の発売初日で、累計出荷100万枚を突破。ここ数年でシングルのミリオン作品に認定されたのはAKB48のみで、AKB48以外でミリオンを達成したのは、2006年5月発売の秋川雅史「千の風になって」以来9年ぶり。また、乃木坂46が所属するソニー・ミュージックレーベルズでは、2004年10月発売のORANGE RANGE「花」以来12年ぶりとなる。この曲が最後のシングルで、初のセンターを務める橋本は「グループの卒業を発表してから、取材などで『乃木坂46でやり残した事はありますか?』という記者の方からの質問に対して、『やり残したことはありません』と答えてきましたが、一緒に5年間活動してきたメンバーと共に、ミリオンを達成できたことは本当にうれしく、あらためてやり残したことはないと実感がわきました」とコメント。そして、「贅沢なことでもありますが、応援してくれているファンの皆さん、そしてグループを支えていただいているスタッフの皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです」と心境を語った。グループキャプテンの桜井玲香は「スタッフの方からミリオン達成の一報があり、メンバー全員で喜びました」と報告。「この5年間を振り返り、頑張ってきて良かったと率直に感じました。でもグループにとっては、あくまでも通過点なので、これからもさらに上を目指して頑張りたいと思います」と、気持ちを新たにしていた。乃木坂46は、2012年2月発売の「ぐるぐるカーテン」でデビューし、同曲は27万1,000枚を出荷。その後、順調に数字を伸ばして、前作の「裸足でSummer」は98万6,000枚まで達し、今作は101万3,000枚となった。これにより、シングル全16作品のトータル出荷枚数は1022万6,000枚となり、デビューから4年9カ月で1000万枚を突破した。
2016年11月10日アイドルグループ・SMAPの代表曲「世界に一つだけの花」(ビクターエンタテインメント)が9日、一般社団法人日本レコード協会により、3ミリオン作品として認定された。同協会は、CDの累計出荷枚数をもとに毎月ゴールドディスク認定を行っている。最低累計正味出荷枚数が10万枚でゴールド、25万枚でプラチナ、50万枚でダブル・プラチナ、75万枚でトリプル・プラチナ、100万枚でミリオン、200万枚で2ミリオン、300万枚で3ミリオンに認定される。シングルの3ミリオンは、1999年3月発売の「だんご3兄弟」(速水けんたろう、 茂森あゆみ/ひまわりキッズ)以来2作品目となり、現時点で4ミリオン以上の認定作品はないという。同グループは1月にグループの独立騒動が報じられてから、グループ存続を訴えるファンがSMAP関連作品の購買運動を続けていた。14日の解散発表により、勢いはさらに加速し、9/5付オリコン週間シングルランキングでは累計売上枚数が278.3万枚となっている。
2016年09月09日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」の福岡公演が2016年4月3日、アルモニーサンク・北九州ソレイユホールにて開催された。五会場七公演を巡るツアーもいよいよ終盤戦。四会場目となる福岡公演には最上静香役の田所あずさ、箱崎星梨花役の麻倉もも、北沢志保役の雨宮天、七尾百合子役の伊藤美来、高坂海美役の上田麗奈、矢吹可奈役の木戸衣吹、田中琴葉役の種田梨沙、木下ひなた役の田村奈央、ロコ役の中村温姫、北上麗花役の平山笑美が登場した。公演リーダーは麻倉ももと雨宮天の同期コンビ。ぱっと見た感じではクール系美人の雨宮と天真爛漫な麻倉という組み合わせなのだが、実際は自分がリーダーでいいのかという不安を隠さないちょっとネガティブ雨宮と、ライブを通してずっとにこにこと楽しそうで楽天的な麻倉という感じ。最後にリーダーの2人がステージに残った時、ぱっと大きく手を差し出した麻倉に雨宮が握り返してなかよく退場する感じで、まるで麻倉がお姉さんのように見えたのは新鮮だった。MCではちょっと気弱な発言もある雨宮だったが、「絵本」や「星屑のシンフォニア」といった楽曲における最高のパフォーマンスで空気を作り、ステージを牽引している印象。一方、いつも通りにも見えた麻倉だが、実際はとても緊張していたそう。それもそのはず、福岡は彼女の生まれ故郷であり、765プロ8周年ライブで初めて大きな舞台に立った思い出の地でもある。思い返してみると、どの会場でもご当地食べ物の話題には笑顔で参加して場の中心になっていた彼女が、今日は大好きな九州のうどんの話題にあまり食いついていなかった。実は彼女もリーダーとしてちゃんと進行しなくちゃ! と張り切っていたのかもしれない。今回のツアーは、ミリオンシアター組37人全員参加がコンセプト。田村奈央、種田梨沙、平山笑美、中村温姫の4人は福岡公演のみの参加だ。中でも大舞台は初参加なのが田村、中村、平山。田村はちょっと不思議な声の個性の持ち主で、「“Your”HOME TOWN」や「あのね、聞いてほしいことがあるんだ」といったひなた自身の楽曲ではとつとつと語りかけるようなまっすぐな素朴さを感じさせるのだが、伊藤美来と組んだ「Helloコンチェルト」では非常に抜けの良い透明感があって、光のあてかたで聞こえ方がかわるような不思議な魅力の持ち主である。中村温姫も大舞台は初参加だが、2月末の「LTD05」リリースイベントでステージに立ったばかり。ステージの中村はずっと顔いっぱいで笑っているような感じなのだが、その一瞬あとにはもう感極まって泣いていたりと、感情の振り幅がとても大きい。「STEREOPHONIC ISOTONIC」の圧巻の早口パートや、楽しさにあふれた「fruity love」など、常にロコそのものの楽しさにあふれたパフォーマンスが印象的だった。福岡の企画コーナーでは「福岡ロコナイズドクエスチョン!」と題して、福岡の名物をロコならではの言葉使いで紹介していた。大舞台は初めてなものの、リリイベでは常連の平山。最新のソロがハッピーさと楽しさを凝縮したやや変化球曲の「サマ☆トリ ~Summer trip~」だったこともあり前面に出してはいないが、それでもデュオ曲や全体曲の端々から"平山笑美は歌がうますぎる"ということは伝わってきていた。そんな彼女の実力が爆発したのが今回の4人曲「Shooting Stars」。一緒に歌ったのは雨宮天、田所あずさ、麻倉ももというミリオンでのステージ経験豊富な実力派ばかりだったが、その中にあって誰が一番印象的だったかと言われれば、贔屓目抜きで平山だったと思う。彼女は「こんな大舞台は想像もしていなかったけど、ステージに立ったら楽しくて仕方がなかった」と語っていたが、大箱の歓声によるテンション感でこれほど化けるなら、もっともっと大きなステージに立つ姿も見てみたくなった。1stライブ以来の参加となる種田梨沙は、パフォーマンス全体から役者としての揺るぎのない芯と表現力を感じさせた。繊細な表現力は驚くほどで、安定して見えた1stライブも緊張があったであろうことが逆説的に見て取れた。「Understand? Understand!」「ジレるハートに火をつけて」でコンビを組んだ上田麗奈とは静と動の表現のコントラストで抜群の相性の良さを感じさせた。同じ組み合わせによるデュオ2曲はこのツアーでもかなり異色で、切り込み隊長を担当したこともあり福岡の裏リーダー的な存在感を放っていた。今回は福岡オンリー組を中心に紹介したので、ほかに印象に残ったところにふれておこう。まずは名古屋・仙台でリーダーを務めた木戸と伊藤だが、福岡公演ではリーダーバトンを渡して肩の力が抜けたのか、活き活きとした笑顔で各リーダー公演以上にも思えるパフォーマンスを見せていた。ツアー恒例の765プロカバーコーナーでおっと思ったのは、後半3曲が「inferno」「First Stage」「チクタク」の並びだったこと。765プロを長く見てきた人なら、この並びから自然と765プロの萩原雪歩を連想するのではないだろうか。雪歩と福岡の明確なつながりは思いつかないが、その会場のカバー曲同士に縦のつながりがあるのは面白い。個人的には、765プロ4周年ライブ福岡公演は初代雪歩役の落合祐里香(と若林直美)が主役な印象だったなぁ……ということをぼんやりと思い出した。そして最後にふれるのは、いよいよ本格化の兆しが見える田所あずさだ。次の幕張公演ではリーダーを担当する田所あずさだが、ソレイユホールの音響の良好さも手伝って、今日の歌声はまさに絶好調。ステージでの表現の切れ味でいえば過去最高といっていいほど研ぎ澄まされていた。オープニングの挨拶で4回「うどん」と口にした彼女だけに、ステージ前におぼろ昆布付きのうどん(田所と最上静香の大好物)を食べたのも良かったのだろうか? いずれにしても、これだけ仕上がった田所が二週間後リーダーとして、センターの立ち位置でどんな姿を見せてくれるのかを楽しみにしたい。○『アイドルマスター ミリオンライブ!』3rdライブツアー福岡公演(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年04月04日キャラクターを印刷したロールケーキ「プリロール」を運営する栄通は、GREEにて配信中の人気ソーシャルゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ!』よりプリントケーキ&マカロンの販売を開始している。『アイドルマスター ミリオンライブ!』バースデー企画として、ゲーム中に登場するアイドルたち「MILLION ALLSTARS+」50人全員の誕生日商品を毎月発売。誕生日企画の第1弾として、4月生まれのアイドル天海春香、所恵美、宮尾美也、大神環4人のバースデーケーキ&マカロンが登場する。また、オプションにて特製ランチョンマット付きのコースも選べる。注文は希望日の7日前までとのこと。(C)窪岡俊之 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.(C)BNEI/PROJECT iM@S
2016年03月26日二次元コスパブランドは、1月31日より全国ツアーライブを開催中の『アイドルマスター ミリオンライブ!』の会場限定グッズを先行発売する。4月3日に開催される『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!』の福岡公演・アルモニーサンク 北九州ソレイユホールで先行販売されるのは、「高坂海美フルカラーTシャツ」(4,320円)、「765PROライブシアター甚平」(8,424円)、「クールタオル」(3,240円)の3点。また、「甚平」と「クールタオル」は、4月16日・17日に開催される幕張会場・幕張メッセイベントホールでも先行販売される(すべて税込)。『高坂海美フルカラーTシャツ』のデザインは、ゲーム内のSRカード「夜空に舞う 高坂海美」を使用している。「765PROライブシアター甚平」は背面に37名のアイドルたちの名前が刻まれている。夏のイベントはもちろん春先から秋まで3シーズン愛用できるのこと。「アイドルマスター ミリオンライブ! クールタオル」は、伊吹翼、春日未来、北沢志保、所恵美、七尾百合子、箱崎星梨花、最上静香、望月杏奈、矢吹可奈、横山奈緒の10名のSRカードイラストが並んでいる。クールタオルなので、水に濡らして絞ることによりひんやりと冷たくなり、ライブ会場にぴったりなアイテムとなっているという。表と裏の2way仕様で「クールメッシュ面」は水分を含むと冷たくなり、「プリントタオル面」はさらっとしているので汗を拭うのに適した素材となっている。●高坂海美フルカラーTシャツ値段:4,320円(税込)販売会場:アルモニーサンク 北九州ソレイユホール(4月3日)一般発売:5月下旬予定サイズ:S/M/L/XL ※Lサイズのみ先行販売カラー:WHITE●765PROライブシアター甚平値段:8,424円(税込)販売会場:アルモニーサンク 北九州ソレイユホール(4月3日)、幕張メッセイベントホール(4月16日・17日)一般発売:5月下旬予定サイズ:M/Lカラー:NAVY素材:綿100%●アイドルマスター ミリオンライブ! クールタオル値段:3,240円(税込)販売会場:アルモニーサンク 北九州ソレイユホール(4月3日)、幕張メッセイベントホール(4月16日・17日)一般発売:5月下旬予定サイズ:20×100cm素材:メッシュ部分/ポリエステル100%その他/ポリエステル93% スパンデックス7%(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年03月18日『ボーイズ・ドント・クライ』『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞主演女優賞に2度輝くヒラリー・スワンク主演作『サヨナラの代わりに』のブルーレイ&DVDが、6月2日(木)に発売されることが決定し、スワンクのコメントが到着した。トニー賞を2度受賞したジョージ・C・ウルフ監督の下、スワンクと演技派エミー・ロッサムが共演した本作は、難病ALSと診断され運命に立ち向かう女性と、夢に挫折した大学生が織りなす人間ドラマ。ふたりが過ごす時間を丁寧に描くことで、人生には失いかけて初めて気づく大切なものがあることをメッセージとして投げかけ、全米のマスコミが絶賛した。本作の気に入っている点についてスワンクは、「まったく違うバックグラウンドの2人が出会いが育む、意外性のある友情がとても好き。人をこうだと決めつけずに、いろんな見方や生き方があるんだ、人はオープンであるべきだ、ということを思い出させる友情だと思う。この2人のプラトニックな友情に一番惹かれました」と作品テーマについてコメントしている。特典映像には、「日本版劇場予告編」「キャストインタビュー(エミー・ロッサム、ジョシュ・デュアメル)」のほか、劇場公開時に来日したヒラリー・スワンクのインタビュー「ヒラリー・スワンク 来日インタビュー」も収録。作品世界を掘り下げる、特典にも注目して。『サヨナラの代わりに』のブルーレイ&DVDは、6月2日(木)発売。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サヨナラの代わりに 2015年11月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 Daryl Prince Productions, Ltd. All Rights Reserved.
2016年03月17日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」大阪公演二日目が、2016年3月13日にオリックスホールにて開催された。大阪公演二日目には春日未来役の山崎はるか、最上静香役の田所あずさ、伊吹翼役のMachico、ジュリア役の愛美、箱崎星梨花役の麻倉もも、佐竹美奈子役の大関英里、望月杏奈役の夏川椎菜、所恵美役の藤井ゆきよ、百瀬莉緒役の山口立花子、横山奈緒役の渡部優衣、野々原茜役の小笠原早紀、豊川風花役の末柄里恵、舞浜歩役の戸田めぐみ、松田亜利沙役の村川梨衣が出演した。二日目は14人中10人が初日から継続して参加。ツアーは大阪二日目のみ参加の小笠原、戸田、末柄、そして仙台公演から参加の村川が初日にはいなかったメンバーだ。トークコーナーでびっくりしたのは「765プロライブシアター新喜劇」の企画コーナー。初日はチームに分かれて漫才やコントを披露していたが、2日目は全員で喜劇を披露。モチーフはもちろん吉本新喜劇だ。説明が難しいので雰囲気だけ伝えると、こんな感じだ。【765プロライブシアター新喜劇・あらすじ】ここは大阪のとある大衆食堂"松田食堂"。味と人情で愛されたこの店も、女将の亜利沙が美少女の撮影にうつつを抜かすようになってからは閑古鳥が鳴くばかり。食堂の一人娘の風花は、東京から来た腕利きの食堂のプロ・美奈子や、お店のマスコット・星梨花と一緒に、細腕でなんとか店を切り盛りしていました。ですがそんな折、松田食堂の土地に目をつけた地上げ興行のワル三人組、奈緒、ジュリア、恵美の魔の手が再びお店に迫ります。松田食堂の運命はいかに……? 「風花ちゃん。食堂はいつ、どんな人が来ても暖かい食事ができる人生の港なの。だから食堂で働いている人は、いつも笑顔で、暖かい気持ちでいるのが大事なんだよ……!」(茜)新喜劇の定番テーマである「食堂と地上げ屋」をモチーフに、最後は人情話で落とす構成は関西出身の筆者から見てもきっちり新喜劇のそれ。セットなしであの空気感を出す脚本は見事! 大阪公演リーダーの渡部優衣と藤井は、愛美とトリオで池乃めだかや島木譲二が演じそうなコッテコテのチンピラを楽しそうに演じていた。普段なかなかアイドルマスターのステージで見ることがない舞台劇を演じると、山口のように明らかに舞台慣れした上手さが垣間見えるメンバーもいて興味深かった。さて、ライブの話をしよう。二日目のみ参加のメンバーを見ていくと、小笠原はソロ曲「プリティ~~~ッ→ニャンニャンッ!」を初披露。茜Pにとっては待望の楽曲だ。キュートな振付の小笠原の歌声に、会場も「うーにゃんにゃん!」と初披露とは思えないほど乱れのないコールで応えていく。デュオ曲やユニット曲に小笠原が入ると、ユニット全体の空気までかわいく元気に変えるパワーがあった。戸田はソロの「Get My Shinin’」のソウルフルな歌唱が非常に印象的。戸田の力強いボーカルはどの曲に入っても効果的だったが、出色だったのが765プロカバーコーナーの「自転車」。前日歌った田所、愛美、角元の組み合わせもそれぞれのかっこよさを見せて非常に良かったのだが、戸田は王子様的な意味での(765プロでオリジナル歌唱の)菊地真感が非常に濃厚。田所と愛美というボーカルスペシャリストたち以上の存在感を出していたのは素晴らしかった。末柄は、なんといっても765プロ・四条貴音のソロ曲をカバーした「風花」だろう。末柄が演じるのは豊川"風花"であり、それ故に先日のLTD05イベントで原との共演を喜びあったばかりだ。末柄と原はかなり声質が似ているタイプ。おっとりしていてセクシーだが品がある風花を演じる末柄にとって、原と歌声を調和させてのデュエットや、彼女の歌唱を研究した上での楽曲のカバーはプラスになったはずだ。LTD05、そして今回の末柄のパフォーマンスにははっきりと進化のあとが見られた。そして2日目から参加組で、仙台公演から唯一の参戦となったのが村川だ。大阪公演には「個性のはっきり際立ったメンバーを2日目に投入することで、セットリストの変化以上に大きな印象の違いを与える」狙いがあったように思う。その意味では初日で上田麗奈が担った立ち位置に個性の爆弾・村川梨衣が入るのは、とてつもなく変化の振り幅が大きいカードだ。普段の村川のイメージに一番近い楽曲は「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」だったと思うが、「夜に輝く星座のように」の挑発的な微笑みや、またねのスッとして歌ってればどこから見ても美少女感を見ていると、どれが本当の姿か、あるいはどれもが本当なのか、全くわからない。村川梨衣、底知れない存在だ。大阪公演のリーダーの一人・藤井は2日目は涙もろい一面を覗かせながらも、気丈にリーダーとしてメンバーを引っ張りきった。ソロの「フローズン・ワード」の披露は約一年前の2ndライブ以来だろうか。リーダー公演の千秋楽、昨年よりはるかにレベルアップした最高のライブの締めのソロの重圧の中、強い意志で歌い抜く姿は凄絶に美しかった。もう一人のリーダー・渡部優衣は地元大阪への凱旋に気合が入りまくっていた様子。それもそのはず、今日の公演には彼女の家族が見に来ていたとのこと。トークのテンションは高かったが、大阪での渡部優衣は「またね」や「夜に輝く星座のように」、「ココロがかえる場所」といった楽曲で、妖艶だったり、優しく切なそうだったりとさまざまな一面を見せていた。初日に素晴らしい完成度のにライブを行った上で、そこに色の違う強い個性たちを投入する化学変化で、別のライブに化けさせる。765プロも含めれば50人という膨大なキャラクターと膨大な楽曲、イベントを丁寧に積み重ねてきた『ミリオンライブ!』だからできる構成だ。ミリオン初のツアー・初の2DAYSで、セットリストと両日の空気を一変させる挑戦は、大成功に終わったと言っていいだろう。次回公演は4月3日福岡公演、雨宮天と麻倉ももがリーダーを務める予定だ。○『アイドルマスター ミリオンライブ!』3rdライブツアー大阪公演2日目(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年03月14日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」大阪公演初日が2016年3月12日、オリックスホールにて開催された。大阪公演には春日未来役の山崎はるか、最上静香役の田所あずさ、伊吹翼役のMachico、ジュリア役の愛美、箱崎星梨花役の麻倉もも、佐竹美奈子役の大関英里、望月杏奈役の夏川椎菜、所恵美役の藤井ゆきよ、百瀬莉緒役の山口立花子、横山奈緒役の渡部優衣、高坂海美役の上田麗奈、島原エレナ役の角元明日香、高山紗代子役の駒形友梨、二階堂千鶴役の野村香菜子が出演した。角元と野村は大阪初日のみの参加となる。既に終わった名古屋・仙台公演は、共通の基本フォーマットのもと、参加した10名のメンバーのほとんどを入れ替えた、いわばA面・B面的な構成だった。そして今回の大阪公演は、名古屋組、仙台組、ツアー初参加組がバランスよく入った14人構成なこともあって、セットリストの変化やメンバーの成長という「ツアーの醍醐味」が感じられはじめる公演となった。大阪は3rdツアー初の2日制であり、公演リーダーは藤井ゆきよと地元出身・渡部優衣のコンビ。5都市を巡るツアーはここが折り返し点となる。オープニングの「Dreaming!」で全員が登場すると、今まではメインステージ上の5つのお立ち台に2人ずつが立っていたのが、リーダー以外は3人ずつに。凝集感というか、見た目にも人数が増えたのが明らかだ。その中でもスラリとした長身の2人・渡部優衣と藤井が並び立つ姿には華がある。そして渡部優衣の「ついに、帰ってきたで大阪ーー!」の叫びには地元愛がにじむ。会場が大阪となれば、ご当地ネタで誰もが思い浮かべるのが食べ物の話だ。夏川が「楽屋のたこ焼きがおいしかったです。たこ焼きパワーで頑張る!」とアピールすれば、ステージでは麻倉がたこ焼きを本当に幸せそうに食べていた話題も。当の麻倉はといえば、「皆さんも是非食べてくださいね。あ! ライブも楽しんでくださいね」と、彼女らしい言葉で周りを笑顔にしていた。大阪ならでだったのが、リーダー藤井肝いりの「ミリオン興行演芸劇場」という企画コーナー。出演者たちが4組のトリオを組み、ショートコントや漫才風のネタを見せるというものだ。本業ではないし、微笑ましい感じのステージになるのかな……と思いきや、トップバッターの「もちぜっきーズギター(麻倉・愛美・大関)」チームから、麻倉の個性を最大限に活かしたシュールでかわいいネタと、関西出身の愛美のノリツッコミが冴える。驚いたのが駒形、角元、野村の同一事務所トリオによる「大阪スペクランド」チームで、3人とも喋りが立つ上に息がぴったり。立派にショートコントとして成立していた上に、角元が演じる人物のクソガキ感も素晴らしかった。それぞれの個性が出たネタ見せコーナーのラストは、リーダーの渡部優衣と藤井がご当地ネタをふんだんに織り込んだ掛け合い漫才を披露してきっちりと締めたのだった。ライブパートで感じたのは、今回のツアーに参加するミリオンスターズ総勢37人の層の厚さだ。非常に完成度と満足度が高かった名古屋・仙台を経ての三公演目だが、「恋愛ロードランナー」で海美が乗り移ったように熱いパフォーマンスを見せた上田、「Precious Grain」や「Persona Voice」で圧倒的な表現とボーカル力を見せつけた田所らは大阪がツアー初参加。ステージの顔になれるエースが次から次にと出てくるのは驚きしかない。一方、大阪初日のみの参戦で、大会場のライブ自体が初めてなのが角元・野村の2人。角元のステージで印象深かったのが麻倉と歌った「Smiling Crescent」。ライブでの絡みは初めてとは思えないぐらいバランスのいい2人で、ダンスの先生は「姉妹みたい」と評したとのこと。かわいさときらきらした存在感にますます磨きがかかる麻倉と、ステージ上でバランスよく映えるパフォーマンスを見せる初ステージ組がいたことに頼もしさを覚えた。野村はソロで「恋心マスカレード」を披露し、まずは千鶴としての「さぁ、行きますわよ!」の一言で会場の空気を引きこむ。初ステージらしい初々しさが随所にありながらも、間奏で4人のダンサーを従えてのダンスは堂に入ったもの。すでにたくさんの経験を積んで先を行く仲間たちに囲まれてのライブ初ステージには緊張や難しさもあったと思うが、この日のために懸命に積み上げてきた、今できるものを全力で見せる姿勢には好感が持てる。ステージの最後には野村から「明日も出たい!」「これから思い出をいっぱいいっぱい作っていけたらと思います」と、今日を楽しんで、これからに思いをはせる言葉が聞かれた。だが今回のライブで印象的だったのは、新鮮な顔ぶれのそれと同じぐらい、大ライブ出演経験の多い常連組のパフォーマンスが鮮烈に感じられたことだ。中でも圧倒的と表現したくなったのが関西出身の愛美。彼女がギターを奏でる弾き語りステージがどうやらすごいらしい……ということは、会場の観客には既に知れ渡っている様子。そんな期待感のハードルが上がりに上がっている状態の中、愛美が「プラリネ」を歌い終えると、会場は驚嘆と感動の叫びに包まれた。これぞベストアクトと思われた仙台公演でのそれを軽々と超えてきたMachicoの「Believe my change」など、素晴らしいパフォーマンスが続出する大阪公演初日だった。好パフォーマンスが続く空気ができあがる上では、地元凱旋ライブに気合が乗りまくっていた渡部優衣と、率先して緊張しながらステージを楽しんでいた藤井、ふたりのリーダーが果たした役割も大きいだろう。オープニングMC中、ゲーム用に収録が入るキャラクター挨拶でとちった藤井は、堂々と「TAKE2!」と叫んで、テンションましましでリトライ。失敗しても楽しんじゃっていいんだ、という姿勢に緊張がほぐれたメンバーもきっといたはずだ。藤井のソロの「アフタースクールパーリータイム」で、テンションが上がった藤井がちょっとしたミスをした際、会場の観客たちは歓声やコールでが自分たちが支えるから大丈夫! という意志を見せ、それを受け取った藤井が感謝して、感激していることがステージからはっきり伝わってきた。完璧ではなくても、こんなに幸せなステージはなかなかないはずだ。できあがった空気のベストライブを受けての二日目、明日は一体どんなステージを見せてくれるのかが楽しみでならない。「大好きな仲間と大阪にこれて、ほんまに幸せやなと思ってます! 今日はほんまにほんまに、ありがとうございました!」(渡部優衣)。○「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」大阪公演初日(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年03月13日「二次元コスパ」ブランドは、1月31日より全国ツアーライブを開催中の「アイドルマスター ミリオンライブ!」の会場限定グッズを先行発売する。3月12日~13日に開催される大阪公演で販売されるのは、「ジュリア ラグランTシャツ」(3,780円)、「所恵美Tシャツ」(3,132円)、「百瀬莉緒フルカラーTシャツ」(4,320円)の3点。4月3日に開催される福岡公演と大阪公演で販売されるのは、「765PROライブシアター ドライTシャツ」(3,456円)、「765PROライブシアター ワッペンベースワークシャツ」(6,912円)の2点となる(すべて税込価格)。「ジュリア ラグランTシャツ」のデザインは、ジュリアが着ている私服のTシャツがモチーフで、特徴的なグラフィックがフロントとバックにプリントされている。「所恵美Tシャツ」は恵美が着ている私服をモチーフにデザインし、彼女が住んでいる所沢にちなんで「105630」のプリントがあしらわれている。また、どちらのTシャツもジュリア、恵美のイメージに合わせ、コスパの通常モデルよりも襟をやや広く開いた薄手のTシャツを使用している。「百瀬莉緒フルカラーTシャツ」は、ゲーム内で使用されているSRカード「スカーレットステージ 百瀬莉緒」のイラストをフルカラーTシャツに。背景にはカードのタイトルでもある「SCARLET STAGE」という言葉がデザインされている。「765PROライブシアター ドライTシャツ」は、吸水性・速乾性にも優れており、長時間動いてもストレスにならない素材だという。また、UPF50+の最高基準をクリアした紫外線カット効果もポイントで、有害な紫外線から肌を守ってくれるとのこと。「765PROライブシアター ワッペンベースワークシャツ」は、フロントにメスのマジックテープが付いているため、コスパオリジナルの「脱着式ワッペン」や、市販のマジックテープが付いたアイテムを取り付けることができる。パーカーなどの重ね着もでき、使い回しのきくベーシックな一枚に仕上がっているとのこと。どちらも、「765PROロゴ」と、ゲーム中の劇場看板に書かれた「BORN TO BE A TOP IDOL!!」の文字がデザインされている。●ジュリア ラグランTシャツ値段:3,780円(税込)販売会場:大阪オリックス劇場(3月12日~13日)一般販売:4月下旬予定サイズ:S/M/L/XL※Lサイズのみ先行販売カラー:WHITE×BLACK●所恵美Tシャツ値段:3,132円(税込)販売会場:大阪オリックス劇場(3月12日~13日)一般販売:4月下旬予定サイズ:S/M/L/XL※Lサイズのみ先行販売カラー:BLACK●百瀬莉緒フルカラーTシャツ値段:4,320円(税込)販売会場:大阪オリックス劇場(3月12日~13日)一般販売:4月末予定サイズ:S/M/L/XL※Lサイズのみ先行販売カラー:WHITE●765PROライブシアター ドライTシャツ値段:3,456円(税込)販売会場:大阪オリックス劇場(3月12日~13日)アルモニーサンク北九州ソレイユホール(4月3日)一般販売:5月中旬予定サイズ:S/M/L/XL※Lサイズのみ先行販売カラー:NAVY●765PROライブシアター ワッペンベースワークシャツ値段:6,912円(税込)販売会場:大阪オリックス劇場(3月12日~13日)アルモニーサンク北九州ソレイユホール(4月3日)一般販売:5月中旬予定サイズ:S/M/L/XL※Lサイズのみ先行販売カラー:MOSS○THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! @OSAKA日程 3月12日、開場16:00、開演17:003月13日、開場15:00、開演16:00会場 オリックス劇場物販 3月11日、13:00~20:00※前日物販3月12日、第1部8:00~15:00、第2部16:00~終演後30分程度3月13日、第1部9:00~14:00、第2部15:00~開演まで○THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! @FUKUOKA日程 4月3日、開場15:00、開演16:00会場:アルモニーサンク北九州ソレイユホール物販 4月2日、13:00~18:00※前日物販4月3日、9:00~開演まで(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年03月02日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」。その2回目の公演となる仙台公演が2016年2月7日(日)、ゼビオアリーナ仙台にて開催された。仙台公演には伊吹翼役のMachico、 箱崎星梨花役の麻倉もも、北沢志保役の雨宮天、七尾百合子役の伊藤美来、エミリー スチュアート役の郁原ゆう、篠宮可憐役の近藤唯、 望月杏奈役の夏川椎菜、中谷育役の原嶋あかり、 松田亜利沙役の村川梨衣、横山奈緒役の渡部優衣が登場。仙台公演リーダーは伊藤美来と夏川椎菜が担当した。会場となったゼビオアリーナ仙台は、2012年10月にオープンした比較的新しい会場。幕張イベントホールや横浜アリーナを数千人サイズにぎゅっと凝縮したような感じで、規模感の割に客席とステージが非常に近い印象だ。特にサイドの花道に演者が立った時の「近さ」は、2ndライブのトロッコを思い出すほど。ツアー2公演目の仙台だが、名古屋公演メンバーからの続投はMachicoのみ。ほぼキャストが一新され、コンセプトは同じだが中身は全く別のセットリストを組んできた。まずは挨拶代わりの「Dreaming!」で全員がステージに勢揃い。冒頭の挨拶からいきなり絶好調だったのが村川のとりとめないトークで、聞いているだけで誰もがハッピーになるようだった。この日のご当地MCでテーマになったのはズバリ「仙台の食」。前日入りしたメンバーは、牛タンを食べてエネルギーをチャージしたとのこと。MC中に、舞台裏のホットミールの中に牛タンシチューがあったことが明かされると、「わー! 早く言ってよー(o・∇・o)!」と叫んだのが麻倉で、キラキラした瞳でテンション急上昇。ライブ後半のMCで、ライブ中に食べた牛タンシチューがどんなにおいしかったかをメンバーが語り、「もちょに一口もらいました」(雨宮)、「りえしょんおかわりしましたー。少量&少量ですけど!」(村川)との報告に、なんともほのぼのした空気が広まった。楽曲に関しては序盤、村川の「チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!」と渡部の「ハッピー☆ラッキー☆ジェットマシーン」という盛り上がりが約束されたナンバー2曲で、大ライブ初参戦の原嶋の「グッデイ・サンシャイン!」をサンドしていく構成。原嶋はオープニングのキャラ挨拶から過去最高のリアル中谷育再現度で、「一番小さな身体で、一番大きく見えるぐらい元気いっぱいな大きい動きと感情表現」という彼女の魅力を存分に発揮していく。原嶋は村川とのコンビで「いっぱいいっぱい」、そして村川、Machicoとのトリオのセンターで「Helloコンチェルト」を歌い、育らしさを爆発させた。横に並んだMachicoがとても大きく見えたりするのもこの組み合わせならではだろう。今回がミリオンの大きなライブには初参戦だった原嶋だが、初参戦ならではの固さはそれほど感じなかった。それは原嶋自身のパーソナリティによるところも大きいだろうが、楽屋裏では麻倉が長女、夏川が次女、原嶋が三女、という仮の姉妹関係で盛り上がったり、machicoが原嶋を子供扱いしてそれを年上の原嶋が楽しそうに受け入れたり……と、周りのメンバーが積極的に原嶋に関わっていくことで、昔から大きなステージに一緒に立ってきた仲間のような空気感になっていたことも大きいと思われる。自然に初ライブ組をほぐす空気ができあがっていたのは、仙台公演リーダー・夏川の人柄も大きいように感じた。盛り上がり系のナンバーを前半に固めた分、後半は表現力で魅せるタイプの楽曲の比率が多め。特に「夜に輝く星座のように」で見せた村川の"かっこいい"や"不敵"といった、トーク中の彼女からは想像しにくい表現の引き出しや、「ライアー・ルージュ」で雨宮が見せた圧巻の表現、「ちいさな恋の足音」での近藤の歌詞そのものを体現するような姿など、幾つもの見どころがあった。だが、仙台会場ならではの何かを選ぶなら、それはこの会場のみ出演の郁原が歌った「君だけの欠片」だろう。深く深く役柄に入り込む彼女が、1年半前のファーストライブで残した悔いが、最後までエミリーを笑顔にしてあげられなかった(涙を見せてしまった)ことだった。その"リベンジ"であるステージの表現は繊細で、歌声の隅々までが澄み切っていて、この曲こそが彼女にとっての3rdライブツアーそのものだと感じるほどの強い想いを感じた。本公演のもう一人のリーダーである伊藤は、あまり前に前に! というタイプではなく、リーダーになってもそれは変わらず。それでも彼女がステージの真ん中で歌っている佇まいの「アイドルらしさ」は公演全体の空気を作っていたように思う。そして伊藤と夏川というメンバーの中では年下である親友同士が、周りに助けられながらリーダーを頑張っていたことは、村川や麻倉のようなオリジナルな個性が十全に輝いたり、ステージでは泣いてしまうことも多かった近藤が最後まで気丈に挨拶を言い切れたりといった、みんなのパフォーマンスがうまくいく空気の下地になっていた気がした。最後の「アイマスですよ!」のコールで「あ、これ私がやるのか!」と締めの立場の新鮮さに驚いていた伊藤。最後にステージに残った伊藤・夏川のリーダー2人は「帰りたくないね!」と声を揃えると、抱き合って、手をつないで、「ありがとうございました!」の言葉で仙台公演を締めくくった。アイマスが初めて訪れた東北の地で、メンバーの誰もが楽しかった、また来たいと笑顔を見せていたことは、若い2人のリーダーが手に入れた勲章だろう。名古屋から受け継いだバトンは、渡部優衣と藤井ゆきよがリーダーを務める大阪公演へと続く。
2016年02月08日『アイドルマスター ミリオンライブ!』初のライブツアー「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」の開幕となる名古屋公演が2016年1月31日、名古屋国際会議場センチュリーホールにて開催された。名古屋公演には春日未来役の山崎はるか、伊吹翼役のMachico、ジュリア役の愛美、大神環役の稲川英里、矢吹可奈役の木戸衣吹、宮尾美也役の桐谷蝶々、徳川まつり役の諏訪彩花、馬場このみ役の高橋未奈美、所恵美役の藤井ゆきよ、周防桃子役の渡部恵子が出演。今回のライブツアーは、『ミリオンライブ!』に登場するミリオンシアター組(いわゆる765プロ組13人以外)のアイドル37人全員がどこかの会場で出演するのがコンセプトとなっており、前説諸注意を担当した765プロ事務員・音無小鳥の「37人のアイドルが全国5箇所をつないでいく一大イベントです!」という言葉がしっくりくる内容となっている。ライブ本編は、ブロードウェイのような華やかな夜の街の光に包まれた劇場の映像と共にスタート。バックに流れるサウンドはビッグバンド風にアレンジされた「Dreaming!」だ。ステージ上の電飾をあしらった大階段、その奥のカーテンに包まれた出入り口のデザインも、全体的に劇場、シアターを強くイメージさせる。ライブ構成もアンコールは無しで、『ミリオンライブ!』の世界のシアターで行われている劇場公演を現実世界で再現するような構成。衣裳は黒と白、金を基調にした3rdライブ新衣装で、ボリュームのあるスカートの使い方が特徴的となっており、これまでショートパンツが基調だったメンバーも、飾りスカートを効果的に使ってより華やかさやスタイルの良さを引き立てていた。階段ステージ上には赤青黄5つの小ステージが設置され、前列にセンターステージ、二列目と三列目には左右のステージがあり、後ろに行くほどサイドに寄る、翼を広げたような構造。一曲目の「Dreaming!」のセンターステージにはMachicoと木戸が立ち、「プロデューサーさん、今日は楽しい一日にしようね!」(Machico)、「みんなの声、いっぱい聞かせてください!」(木戸)と煽る。今回の3rdツアーは持ち回りのリーダー制が採用されており、名古屋公演のリーダーはこの2人。普段はセンターに立つことが多い山崎が二列目にいるのは新鮮な光景だ。山崎がもっとも輝く楽曲のひとつ「素敵なキセキ」も特別な意味合いはない順番で披露され、センターという立場からひととき離れた山崎がのびのびと未来らしさにあふれたパフォーマンスを見せているのが印象的だった。今回は全28曲が披露されたが、頭とラストを飾った歴代テーマソング「Dreaming!」「Welcome!!」「Thank You!」の3曲以外は、ソロ曲あり、ユニット曲あり、デュエット曲あり、765プロ楽曲のカバーコーナーあり……と本当にバラエティに富んだ楽曲構成。『ミリオンライブ!』はこれまで、ソロ曲とユニット曲を収録した「LIVE THE@TER PERFORMANCE」(LTP)、「LIVE THE@TER HARMONY」(LTH)の2シリーズを現実にリリースしており、現在はデュエット曲で構成した第3シリーズ「LIVE THE@TER DREAMERS」(LTD)が展開中となっている。楽曲ストックが豊富なため、ユニット曲をオリジナル版とは別メンバーで歌ったりすることで、セットリストのバリエーションが非常に豊かなのが今の『ミリオンライブ!』なのだ。10人の中でも特に強い思い入れを持ってライブに臨んだと思われるのが、『ミリオンライブ!』単独の大規模ライブに出演するのは初めての稲川英里、桐谷蝶々、渡部恵子の3人だ。稲川はソロで「BOUNCING♪ SMILE!」を初披露。そのパフォーマンスは元気いっぱいかつ表情豊かで、MCでは演じる大神環の口調を借りながら「親分! 楽しんでくれたか?」といった感じでころころと笑いながらコミュニケーションしていく。「Smiling Crescent」に稲川が入ると、途端に明るさ、元気さが前に出るのが楽しい。桐谷の「初恋バタフライ」はダンサーの激しいダンスと桐谷の優雅な動きのコントラストにより、大会場ならではの表現に昇華されていた。そんな桐谷と稲川が演じる大神環と宮尾美也は、5人組ユニット「灼熱少女」のメンバーでもある。「灼熱少女」のユニット曲である「ジレるハートに火をつけて」は、これまで藤井ゆきよや上田麗奈がメンバーを代表して歌うことが多かったが、今回は桐谷、稲川、藤井の3人の組み合わせが実現。小柄で元気な火の玉のような稲川、ゆったりした芯に熱をたたえた桐谷、そしてかわいさと格好良さの配分が絶妙な長身の藤井と、フロントに立つメンバーが変わるたびにカラーが変わるのは、新しい「灼熱少女」の姿だった。渡部はこれまでもライブ出演を熱望しており、昨年末のリリースイベントでは初めて身につけた2ndライブ衣裳に「これが私にとっての2ndライブです!」と感激のコメントをしたほど。夢見たステージに立った渡部は緊張の色をにじませながらも、堂々としたパフォーマンスを披露。仲間たちには「恵子姉さん」と呼ばれるようにどこか頼れる物腰がありながら、MCではすぐ涙ぐんでしまう涙もろさがある彼女が、「デコレーション・ドリ~ミンッ♪」で周防桃子としての歌声を発した瞬間にたちまちちょっと背伸びしたキュートな少女の姿を確かに感じるのは役者としての凄みと言うしか無い。地元出身ということで気合が入っていたのが諏訪で、「カーニヴァル・ジャパネスク」のイントロの「イルミルミルミルミルミネーション…」が響き、彼女が一声歌うだけで会場の空気とテンションができあがってしまう。キャラクター性の強さと楽曲の強さで会場の色を塗り替えてしまうことにかけては、彼女と村川梨衣がミリオンのツートップかもしれない。諏訪は765プロカバーコーナーで山崎と共に「START!!」にチャレンジ。元は765プロの天海春香=中村繪里子の持ち歌だが、山崎と未来の持つ前向きさやど真ん中感と諏訪とまつりのほんわか天然感が合わさると絶妙に春香感が出るのが面白い。名古屋ならではの要素といえば、高橋は渡部との「Bigバルーン◎」、そして諏訪とのデュエット曲「Decided」は本会場が初披露。特に「LTD」シリーズのデュエット曲「Decided」はリリースイベントタイミング以外ではオリジナルの2人が揃う状況は限られるため、ここで聴けたのはとても嬉しい。控室ではにぎやかに盛り上げる陽気な高橋だが、ステージに経つと高いレベルで安定したボーカルと表現力で場を軽やかにさらっていく。ソロの「水中キャンディ」ではそんな彼女のポテンシャルを十全に感じることができた。今回のセットリストで注目したいのは、全員曲とリーダー曲を除いた頭とラストに愛美の名前があること。ある意味彼女は『ミリオンライブ!』というライブコンテンツが持つ格好良さやパフォーマンスのレベルの高さといったものを体現する存在なのかもしれない。それぐらい「流星群」を歌う愛美の存在の強さは圧倒的だ。だが『ミリオンライブ!』のライブコンテンツとしての強みは、そんな愛美が際立ちつつも突出はしないところ。セットリストの前後を担う高橋の「水中キャンディ」、そしてリーダーとしていつも以上の気迫を感じたMachicoの「Believe my change!」は、ライブクライマックスを担うパフォーマンスとして勝るとも劣らないものだった。名古屋公演のリーダー曲「STANDING ALIVE」は、もちろんMachicoと木戸が披露。『ミリオンライブ!』が本格始動して3年弱だが、その間にボーカル・パフォーマンスで一番伸びたのは木戸かもしれない。それぐらいソロの「おまじない」や、ユニット曲「瞳の中のシリウス」で見せた木戸のパフォーマンスは素晴らしかった。今回のライブを見渡して感じたのは、メンバーそれぞれに立場が違い、それぞれに思いがあるということ。先頭に立ってライブを引っ張ってきたメンバーならでは成長や悩み。初めて大きなステージに立つメンバーだけが持つ高揚や慄え。公演のリーダーを任されて奮起する者と、一時センターの立ち位置から離れて、違う表情を見せるメンバー、それぞれに10通りの立場と想いがあった。そして、来週末に行われる仙台公演には今日とは全く違うメンバーが参加しており、今日とは全く違う楽曲が披露され、想いが垣間見えるはずだ。37人のメンバーが色の違う7つのライブを作りあげ、そのつながりがひとつのツアーとなる。それは今の『ミリオンライブ!』にしか見せられない、作り上げられないものになるはずだ。冒頭の挨拶で高橋が叫んだ「みんなで素敵な伝説作りましょう!」という言葉は決して絵空事ではない、そんな予感を感じる開幕公演だった。○「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」名古屋公演(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年02月01日コトブキヤは、GREEにて配信中の人気ソーシャルゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ!』より、登場アイドルたちの誕生日をお祝いする記念グッズとして、『アイドルマスター ミリオンライブ! バースデーミニ色紙』シリーズを発売。2016年1月から「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中で、価格は各540円(税込)。「アイドルマスター ミリオンライブ! バースデーミニ色紙」は、「アイドルマスター ミリオンライブ!」に登場するアイドルたち「MILLION ALLSTARS+」の50人全員を、それぞれの誕生月ごとに“特製ミニ色紙”としたもの。1月に登場するのは、エミリー・スチュアート、北沢志保、四条貴音、真壁瑞希の4人。2月に登場するのは、徳川まつり、横山奈緒、箱崎星梨花、如月千早の4人となっている。各アイドルたちのイラストは、TVアニメ『THE IDOLM@STER』や劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』の制作を担当したA-1 Picturesがゲームのために描きおろしたものを使用。サイン色紙イラストは、「微笑み日和 エミリー」、「ライアー・ルージュ 北沢志保」、「2人だけの春宵 四条貴音」、「春風そよぐステージ 真壁瑞希」、「船上の宴 徳川まつり」、「H☆L☆ジェットマシーン 横山奈緒」、「ラブリーシルエット 箱崎星梨花」、「Eternal Harmony 如月千早」として実際にゲーム内で使用されている。さらに、コトブキヤショップでは、昨年に続き、“アイドルマスター ミリオンライブ! バースデーカードキャンペーン”の2ndシーズンがスタート。関連商品の購入でアイドルたちのオリジナルバースデーカードがもらえるキャンペーンとなっている。商品価格は、各540円(税込)で、現在「コトブキヤオンラインショップ」にて予約受付中。本商品は「コトブキヤショップ」(秋葉原館、大阪日本橋、オンラインショップ)の限定商品となる。(C)BNEI/PROJECT iM@S
2016年01月08日『アイドルマスター ミリオンライブ!』のCD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 03」発売記念イベントが2015年12月20日、東京・ベルサール飯田橋ファーストにて開催され、如月千早役の今井麻美、最上静香役の田所あずさ、箱崎星梨花役の麻倉もも、宮尾美也役の桐谷蝶々、真壁瑞希役の阿部里果、周防桃子役の渡部恵子が登場した。今回の出演者は久しぶりのメンバーも多く、渡部恵子は「(2ndライブの)この衣裳を初めて着ました。今日が私たちの『ENJOY HARMONY』です!」と挨拶して歓声を浴びた。前回の中村繪里子に続き、今回は765プロ組から今井麻美が参加。全員が2ndライブの衣裳でステージに立った。トークの流れで今井と田所がデュオとして気が合うかという話になると、渡部の提案で急遽2人が「名古屋」から連想して同じポーズを取れるか試すことに。ほかの4人がアカペラで歌う「Welcome!!」に乗せて「はいポーズ!」を取ると、両者がとったのは「シャチホコ」で、見事成功となった。トークパートのメインは、前回大いに盛り上がった「ミリオン奥の細道」の名古屋編。お題となる上の句をボックスから引き、チームの2人が中の句、下の句を作ってひとつの句に仕上げ、ご当地感や俳句としての完成度を競うおなじみの企画だ。チーム分けはもちろん、「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 03」でデュエットを歌った渡部恵子×阿部里果、麻倉もも×桐谷蝶々、今井麻美×田所あずさの3組だ。麻倉・桐谷チームの初手は"ひつまぶし 福岡だって さらさらと"。名古屋がテーマにも関わらず、福岡のひつまぶしもおいしいとぶっこんできた麻倉だ。今井・田所チームは「おしどりの おしりがぷりんと いい夫婦」で、田所は「ミンゴスさんはそう来ると思っていました」と言い張っていた。ラストの渡部・阿部チームは「寒椿 シャチホコを背に きらびやか」と見事にまとめて一番大きな拍手を受けていた。二巡目の麻倉・桐谷チームは「シャチホコの クレッシェントが ピカピカと」。桐谷が「Smiling Crescent」の曲名に掛けつつシャチホコを三日月にたとえたファインプレイだ。今井・田所チームは「天むすや 雪のようだね お正月」とまずまずに仕上げたものの、渡部・阿部ペアは「桶狭間 狙い撃ちだぜ 勝ちに行く」と完璧な回答。二巡目は麻倉・桐谷と渡部・阿部が引き分けたものの、2本トータルで渡部・阿部チームの勝利となった。麻倉はシンキングタイム中、「桶狭間」という上の句に「桶狭間の戦い? 織田信長さんと今川義元さん?」と反応して実は勉強もできるところを見せた。さらに麻倉は、来年1月に行われる3rdライブツアーで名古屋公演に参加する渡部と桐谷が「天むす食べたい!」「味噌かつ食べたい!」と盛り上がっている時に「手羽先! 私は手羽先食べたい!」とはしゃいだものの、自分は名古屋公演に参加しないと聞かされてしょんぼりしたりと、おいしいところをさらっていた。渡部と阿部の「Cut.Cut.Cut.」は、ちゅっちゅるっちゅ、ぱやっぱーの掛け合いが印象的なちゅるぱや曲だ。キャラクターとしての声をキープしたまま歌い上げていく感じは同じなのに、2人の個性が全く違うのが楽しい。後ろの客席からはダンスが見にくかったとの声を受けて、あとで客席を座らせてから「ちゅるぱや」の振付を見せる渡部の気遣いが嬉しい。麻倉と桐谷の「Smiling Crescent」はキャラクターの星梨花と美也にぴったりのふわふわした優しい歌だが、麻倉と桐谷のコンビもキャラに負けず劣らずのふわふわ具合。ゆったりしたバレエのような動きで指先をくるくるっとさせたり、かわいさの二重奏だ。最後は2人で仲良く手をつないだのだが、「手をつないじゃったんです! 振りにないのにつながせてもらったんです!」と大興奮の麻倉と、「もちょちゃんが天使すぎてうまく手がつなげないから、妹と手をつなぐ練習をしてきたんです」という桐谷は本当に姉妹のようだった。今井と田所の「アライブファクター」は、2人がずばっと手を掲げて客席を見据えるだけで絵になるような説得力のある組み合わせ。765プロを引っ張ってきた尊敬する先輩である今井をパートナーに、全く臆することなく高々と響かせる田所のロングトーンが本当に見事で、思わず見入ってしまったのは頼もしい限り。歌い終えた今井が「765プロとシアターのみんなが一緒に立てる機会が次いつかわからないので、今日いるみんなに焼きつけて、記憶に残るステージになったら嬉しいです」と語ると、田所も「ミンゴスさんと2人で大好きなアライブファクター歌えるってすごいことだと思うんです!」と高揚した様子だった。締めはもちろん、『ミリオンライブ!』の新たなるテーマソングである「Dreaming!」。この曲が初公開された西武プリンスドームには参加していなかった3人を含めた全員が「765プロの未来は、ここにある!」で声を合わせるフレーズに、今井がとても嬉しそうな顔をしていたのが印象的だった。年内最後のリリースイベントを終え、年明けからはいよいよ、『ミリオンライブ!』シアター組37人全員が参加する3rdライブツアーが始まる。開幕は渡部、桐谷も参加する1・31名古屋公演だ。
2015年12月21日『アイドルマスター ミリオンライブ!』のCD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 02」発売記念イベントが11月23日、東京・新宿BLAZEで開催され、春日未来役の山崎はるか、天海春香役の中村繪里子、北上麗花役の平山笑美、北沢志保役の雨宮天、七尾百合子役の伊藤美来、望月杏奈役の夏川椎菜が出演した。『ミリオンライブ!』アルバムシリーズ第3弾「LTD」は第1弾として新テーマソング「Dreaming!」をリリース。今回発売の第2弾からは、ミリオンライブ!キャラクター2人によるデュエット5組を収録したアルバムというコンセプトだ。今回参加のメンバーで目を引くのは、やはりアーケード版からの765プロアイドルとしておなじみの中村。『ミリオンライブ!』最初のアルバムシリーズ「LTP」の発売記念イベントには登場していた中村だが、その時は「765プロの先輩としてミリオンの新人たちを引っ張る」イメージだった。今回出演の6人は、細部は違うが基本イメージは共通の衣裳姿で登場。シアター組の成長もあり、6人が同じ立場のミリオンスターズの一員として登場した感じだ。実は平山もイベント参加経験はあるが、『ミリオンライブ!』の衣裳を着てのイベント出演は初めて。衣裳で歌って踊ることに感動している様子だった「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 02」では山崎と中村が「ハルカナミライ」、平山と雨宮が「piece of cake」、伊藤と夏川が「成長Chu→LOVER!!」を歌っていることから、前半のトークやゲームコーナーはこの3組を基本単位にして進行した。トークコーナーは、ボックスから引いたお題に沿って進行。お題は6人が歌うデュエット曲の歌詞のワンフレーズを切り出したものだ。夜の部は甘いものにまつわるお題が多く、「アイスのキャラメル味」「ショートケーキのストロベリー」といった単語に「大好き!」「苺たっぷりなのが好き!」と反応した平山に「女子だ」と反応するキャスト陣。雨宮はケーキよりも、上に乗っているマジパンが好きとのこと。「落書き」というお題に対して流石のトークの冴えを見せたのが中村で、「アイマスのアニメ(2011年)の時に、ジュピターの天ヶ瀬冬馬役の寺島くんの台本のかわいい真のイラストに、星形のちくびを描きこんだら口をきいてくれないぐらい怒ってた」とのエピソードで場をさらっていた。そして盛り上がりを見せたのが、ゲームコーナー「ミリオン奥の細道・仙台編」だ。上の句をボックスから引き、ペア2人が相談せずに中の句、下の句を作成。短冊をオープンして、一番季節感と仙台を織り込んだ俳句に仕上げたチームが優勝という趣向だ。昼の部では雨宮・平山のペアが俳句女王の座を確固たるものにしており、伊藤・夏川がフレッシュな感性で対抗。山崎が愛すべきぽんこつっぷりを発揮して中村がチーム替えを希望する…マジパン…というお約束の形が、夜の部が始まる前からすでに出来上がっていた雰囲気だ。果たして平山・雨宮の昼の部の優勝はフロックなのか? それとも実力なのか? 注目された一本目、平山・雨宮チームはお題の上の句「ひとめぼれ」を引く。しばしのシンキングタイムの後、同チームは「ひとめぼれ お米もキミも つややかに」という、美しい句として成立した回答を披露。下の句担当の雨宮が「お米のひとめぼれと、恋をする一目惚れを掛けたかったんです」と狙い通りだったことを明かすと、他チームには早くも敗戦ムードが漂った。その後は「萩の月 月より君を もぐもぐと」(中村・山崎チーム)、「牛タンや 米と一緒に とろろもね!」(夏川・伊藤チーム)といった味のある句が並ぶ。「王者チームは上の句の引きがいい」といった物言いもついたが、「ずんだもち」という風流とは言いがたい上の句を引いた二本目の平山・雨宮が「ずんだもち 香り広がり 月を見る」と隙のない句に仕上げてみせると、判定はほぼ全会一致で平山・雨宮チームが昼夜共に優勝を決めたのだった。ゲームの意外な副産物として、雨宮が「ぴらみさんとはうまくやれる気しかしない」「隣にぴらみさんがいて嬉しい」とすっかり心を開いて仲良くなっていたのが印象に残った。イベント後半はもちろんライブコーナー。「成長Chu→LOVER!!」を歌った伊藤と夏川は同じ年で普段から仲がいいこともあり、まるで普段から一緒に活動しているアイドルデュオのようにしっくり来る組み合わせだ。「piece of cake」を歌う平山と雨宮は、昼の部よりも夜の部がさらにチーム感が増しており、ゲームや控室で過ごした時間で仲良くなった関係性がステージにそのまま出るのはデュエットならではの楽しさだ。そして、ゲームコーナーではあれほどゆかいな笑いを提供してくれた山崎と中村が「ハルカナミライ」で明るく楽しくまっすぐな、王道のアイドル像を見せてくれるのはアイドルの魔法というしかない。最後は全員揃っての「Dreaming!」で、イベントは幕となった。
2015年12月01日『ボーイズ・ドント・クライ』『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞主演女優賞に2度輝いたオスカー女優ヒラリー・スワンクが23日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画『サヨナラの代わりに』(11月7日公開)の来日記念イベントに登場した。10年ぶりに来日を果たしたヒラリーは、新宿ピカデリー1Fに敷かれたレッドカーペットに胸元の開いたミニスカドレスで登場し、待ち構えていた日本のファンが「ヒラリー!」とサインを求めると快く対応。そして、「日本にまた戻って来られてワクワクしています。東京は大好きです!」と笑顔であいさつし、彼女の大ファンという黒木メイサから花束が贈られた。その後、ヒラリーと黒木は劇場内でトークイベントを実施。ヒラリーは、今回の来日でどこかに出掛けたか聞かれると、「歌舞伎を見ました。衣装もお芝居もすごくて、こんな息を呑むようなびっくりするのは初めてでした!」と興奮気味に語り、「渋谷、箱根にも行き、ハイキングや森林浴を楽しみました。また、日本の文化や、温かく迎え入れてくれるみなさんに感動しました。そして日本食がおいしい!」とうれしそうに続けた。また、プロデュースも務めた同作について、「力強い友情と愛情の話。ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気を通して、これまで別の世界にいた2人が友情を育んでいくということを説いていくストーリー」と紹介。黒木から「体が動かなくなっていく役を演じるにあたって意識したことは?」と聞かれると、「一番難しいのは舌が動かなくなるシーン。のど一つで発声しないといけない。観客に自分の言葉をわかってもらいつつも、リアルに演じる…バランスが難しかった」と答えた。また、「役作りをするにあたってALSをわずらっている患者にお会いし、どういった感情の軌跡があったのか、どんな苦しみがあったのか、みなさんパーソナルな話をしてくれました」と明かし、「みなさんのストーリーを代弁しているんだという気持ちで役を演じた」と語った。
2015年10月23日クリント・イーストウッド監督作『ミリオンダラー・ベイビー』で2度目のアカデミー賞「主演女優賞」を受賞したヒラリー・スワンクが、自らプロデュースも買って出た渾身作『サヨナラの代わりに』。11月7日(土)の日本公開を前に予告編が完成し、さらに本作のプロモーションのため、スワンクが10年ぶりの来日を果たすことが決定した。本作は、かつて周囲の憧れの的でありながら、難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した女性ケイト(ヒラリー・スワンク)と、自由気ままに生きる大学生ベック(エミー・ロッサム)の、2人の女性のかけがえない絆を描いた感動作。この度、解禁となる予告編では、華やかで誰もが憧れる生活から一転、難病に立ち向かう主人公ケイトと、正反対の性格で気まぐれに生きる大学生のベック、2人の女性の出会いから、生活を共にしていくうちに少しずつ友情が深まっていく様子が描かれている。完璧主義のケイトに対し、料理もまともにできず、おまけにスラングばかり使うベック。だが、夫の浮気を知ったケイトの家出をベックが手伝ったことから、やがてかけがえのない絆で結ばれていくようになる。恋愛、夢、そして自分らしい生き方を、お互いを通じて見つめ直す彼女たち。そんな2人の姿に感涙必至の映像となっている。プロデューサーのアリソン・グリーンスパンと、パートナーのデニーズ・ディ・ノヴィは、主人公ケイトに、困難に立ち向かう女性を数多く演じてきたスワンクが適役だと考え本人に相談。スワンクは「小説を読んですぐに心を奪われた。考えるまでもなく参加を決めたわ」と言う。オスカー女優として渾身の演技を見せることはもちろん、スワンクは本作でプロデューサーも兼任するほど思い入れのある作品となった。スワンクといえば、『ボーイズ・ドント・クライ』(‘99)で主演を務め、25歳の若さにしてアカデミー賞を含む6つの映画賞にて「主演女優賞」に輝いた。その後、映画、テレビなど様々なジャンルで活躍し、2004年にはイーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』でまたしてもアカデミー賞「主演女優賞」を受賞する快挙を果たしている。毎回様々な役に挑戦し続け、圧巻の演技力で深い感動を届けてきた彼女は、本作でキャリア史上“最も難関”となる役に挑んでいる。『ミリオンダラー・ベイビー』以来、10年ぶりに来日する彼女の熱演には注目だ。また、そんなスワンクを真っ向から受け止めたのは、幼いころから音楽を学び、『オペラ座の怪人』で宝石のような歌声を披露しゴールデン・ブローブ賞にノミネートされたエミー・ロッサム。本作では、自由奔放に見えるが、夢に挫折した現代的な若者を好演、観る者を魅了する愛すべき存在感を発揮する。女優として全くタイプの異なる2人の胸躍る共演が実現した本作を、まずはこの予告編から、ご覧あれ。『サヨナラの代わりに』は11月7日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月30日『ボーイズ・ドント・クライ』『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー賞「主演女優賞」に2度輝くヒラリー・スワンク主演『You’re Not You』の邦題が、『サヨナラの代わりに』に決定。その特報映像が解禁となった。ケイト(ヒラリー・スワンク)が初めて身体に異変を感じたのは、35歳の誕生日パーティーでピアノを弾いたときだった。やがて彼女は、難病のALS(筋委縮側索硬化症)と診断され、1年半後には車椅子生活となる。友人たちの前で明るく振舞うことに疲れたケイトは、弁護士の夫、エヴァン(ジョシュ・デュアメル)の反対を押し切り、自分を“患者”ではなく友人として見てくれそうな、大学生ベック(エミー・ロッサム)を介護人として雇う。だが、言葉遣いも荒く、料理もまともにできないベックと、教養が高く完璧主義のケイトがうまくいくはずがなかった。そんな2人の関係は、夫の浮気を知ったケイトの“家出”をベックが手伝ったことから、本音で語り合える友情へと変わっていく――。新作のたびに圧巻の演技力を見せるオスカー女優のヒラリー・スワンクと、『オペラ座の怪人』のヒロイン役で宝石のような歌声を披露し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたエミー・ロッサムによる豪華共演が実現した本作。ヒラリー演じるのは、閑静な住宅街に住み、愛情あふれる夫や友人に囲まれながら、誰もが羨むような日々を送っていたはずが、ある日、ALSを発症してしまう女性ケイト。また、エミーが扮するのは、ミュージシャンになる夢に挫折し、気まぐれに生きるベック。ベックの自由奔放さに、自分を解放していくようになるケイトと、生まれて初めて自分を頼ってくれたケイトに影響され、自身の生き方を見直すベック。残されたわずかな時間の中で彼女たちが見つけた、本当に大切なこととは…?監督は、トニー賞を2度受賞したジョージ・C・ウルフ。残り少なくなっていく2人の時間を丁寧に描き、人生には失いかけて初めて気づく大切なものがあることや、避けられない過酷な状況にあっても、人は生きる強さと喜びを見い出せることを伝えてくれる。出会うはずのなかった、正反対の世界に住む2人の人生が交錯し、かけがえのない絆で結ばれていくヒューマン・ストーリー。新たなる『最強のふたり』ともいえそうな2人の女性の物語に、この秋一番の勇気をもらえそうだ。『サヨナラの代わりに』は11月7日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月29日ライカカメラジャパンは6月24日、ミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ「ライカT」とクランプラー社製カメラバッグ「ザ・4ミリオン・ダラー・ホーム」などがセットになった「ライカTシルバー標準セット」を発表した。50セット限定で、6月25日に発売する。価格は税込486,000円だ。ライカTシルバー標準セットは、ライカT(シルバー)と交換レンズ「ライカ バリオ・エルマーT f3.5-5.6/18-56mm ASPH.」、専用の外付け電子ビューファインダー(EVF)「ライカビゾフレックス」、クランプラー社製カメラバッグ「ザ・4 ミリオン・ダラー・ホーム」がセットになった数量限定モデル。ライカTは、有効画素数1,630万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載するミラーレスタイプのレンズ交換式デジタルカメラ。Wi-Fi機能を搭載し、画像や動画をワイヤレスでスマートフォンやタブレット端末に転送できるほか、iOSアプリ「Leica T app」によるリモート操作ができる。
2015年06月24日ニコンイメージングジャパンは15日、豪Crumpler(クランプラー)とのコラボレーション製品として、「Nikon×Crumpler 7ミリオン・ダラー・ホーム カメラバッグ」「Nikon×Crumpler ワイド コンフォート ストラップ」を発売した。価格はカメラバッグが24,800円、ストラップが4,980円(いずれも税込)。○「Nikon×Crumpler 7ミリオン・ダラー・ホーム カメラバッグ」「Nikon×Crumpler 7ミリオン・ダラー・ホーム カメラバッグ」は、本体内部にD810クラスのカメラ本体と、レンズ×2、スピードライト、ノートPC、小物などを同時に収納できる。インナーにはクッション性の高い素材を使用。前面には軽量な三脚を固定できるストラップ(取り外し可能)を備える。そのほか、ショルダーパッド、バッグ開閉時に面ファスナーの音を抑える消音パッチ、ポーチなどの装着に便利なサイドループを用意している。外寸はW345×H210×D280mmで、重量は約1,100g。容量は約13リットル。取り外し可能な仕切りパッド(大×2、小×6)が付属する。○「Nikon×Crumpler ワイド コンフォート ストラップ」「Nikon×Crumpler ワイド コンフォート ストラップ」は、掛け心地にこだわって開発されたカメラストラップ。立体的な裁断形状を採用している。素材は通気性の高いメッシュのほか、首にあたる部分にはネオプレーン、裏面にはラバーを使用。ストラップの最大長は約1,250mmで、幅は65mm。両製品ともに、カラーはブルーブラック、ブラウンカーキ、ブライトレッドを揃える。
2015年06月15日『アイドルマスター ミリオンライブ!』のユニットCD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 09&10」発売記念イベントが5月2日、都内で開催され、ユニット「ミルキーウェイ」より小岩井ことり(天空橋朋花役)、斉藤佑圭(永吉昴役)、野村香菜子(二階堂千鶴役)、「ARRIVE」より近藤唯(篠宮可憐役)、中村温姫(ロコ役)、山口立花子(百瀬莉緒役)の計6人が登場した。『ミリオンライブ!』は毎月のように精力的なCDリリースを続けており、第一シリーズの「LIVE THE@TER PERFORMANCE」、第二シリーズの「LIVE THE@TER HARMONY」では、ゲームに登場する50人のアイドル全員がソロ楽曲(とユニット曲)を歌うという、途方も無い量の制作を積み重ねてきた。第一シリーズの「LTP」各巻の発売時には、ラジオ『ミリラジ』のパーソナリティトリオが中心となり、765プロの先輩たちの助けを借りながらイベントを行なってきた。それに対して第二シリーズ「LTH」のリリースイベントは、各ユニットの所属メンバーだけでのイベントが多く、フレッシュなメンバーが自分たちの力でイベントを回してきた。そんな中でも今回のイベントは、斉藤佑圭、野村香菜子、中村温姫がアイマスステージ初参加。本人曰くLTPイベントも2ndライブも泣いてばかりだったという近藤唯が進行役を担当し、今まででもっともフレッシュかつ予想がつかないイベントがスタートした。初参加組の3人は今日のために秘密特訓を重ねてきたとのことで、他のメンバーたちからは「私も呼んで!」との声が飛んでいた。お題に対するユニット全員の解答を揃える「ハーモニーシアター」のコーナーでは、「こどもの日と聞いて思い出す食べ物は?」「会場の近くにある武道館と聞いて連想するのは?」というお題にチャレンジ。こどもの日の問題では斉藤と「ARRIVE」チームが当然のように「柏餅」を書く中、野村が「桜餅」とボケ、小岩井はまさかの「チマキ」。唯一のツッコミ斉藤の「一言言わせてくれかしわもちだろ!」との昴ばりのツッコミが響いていたのだった。続く武道館のお題では、「ARRIVE」チームが「ブドウ」というダジャレ解答に逃げる中、「ミルキーウェイ」チームは歌詞の中に"ぶどーかん"が登場する『ミリオンライブ!』のテーマソング「Thank You!」と解答。ゲームとしてはきっちり解答を合わせた「ARRIVE」チームの勝利となったが、客席の拍手では「ミルキーウェイ」が勝っていたように思う。ゲームコーナーで緊張がほぐれたところでミニライブコーナーへ。トップバッターの小岩井ことりは黒いドレス姿で「鳥籠スクリプチュア」を初披露する。ドレスに合わせた黒の薄手の手袋や、そこにあしらった薔薇のコサージュなどは雰囲気十分で、「朋花がこの衣装で歌ってくれたらいいな」と思って選んだとのこと。4月5日に行われた『ミリオンライブ!』2ndライブでは幕張イベントホールの大きさと大スクリーンを最大限に活かしたステージを見せた小岩井だったが、小会場でも少しでも朋花らしさを表現しようとする小岩井のこだわりは変わらず。彼女のトレードマークは非常に長い黒髪だが、今回も一本のロングテールに結わえた髪先を指先でくるくると蠱惑的に回したりと、身近な材料を使って雰囲気を出すのが本当にうまい。近距離だからこそ指先に込めたニュアンスに引き込まれてしまった。そして「鳥籠スクリプチュア」といえば、「一つ、心に信仰を忘れないこと」に始まる七ヶ条の宣誓が印象的だ。今回のステージでは客席が一斉に七ヶ条の文言を唱和。このサバト感は小会場ならでは生まれた一体感で、会場が大きくても小さくてもそれに合わせた見せ方をきちっとしてきたのには驚かされた。山口立花子は「WHY?」を披露。山口によれば前のソロ曲「Be My Boy」ではメールも打てなかった莉緒が、成長してメールを送れるようになった歌詞だとのことだ。緊張の色も濃い山口だったが、Love you Love you、Miss you Miss you、といったフレーズを音楽的に口にするのに合わせた細かいハンドアクションが入るのが、シリアスな歌詞に対してどこかコミカルで楽しい。リズミカルなフレーズと聴かせるフレーズが畳み掛けるように長く続く楽曲なだけに後半ちょっと息がつらくなってくると、客席が一緒に叫ぶ「Love you!」の音量が力強くなったりと、一緒にステージを作っている感じがあるのが近距離のライブならではの良さだろう。緊張で足がガクガクだったという山口だが、「とても大好きな曲を皆さんの前で歌えて嬉しいです!」と楽しそうな笑顔だったのは会場の温かさあってこそだろう。ステージに立った中村温姫が体操のように首を回し、表情豊かに、飛び跳ねるように「STEREOPHONIC ISOTONIC」を歌い始めると、「あ、ロコだ!」と思わず感じた。英語フレーズのたどたどしくもまるっこい感じが英語というよりロコ語でかわいい。「STEREOPHONIC ISOTONIC」と言えば超高速早口パートが印象的だが、これも生できっちりと歌いきった。間奏ではなく後ろに歌のフレーズがそのまま続くタイプの早口なこともあり、言い終えたところで歓声が上がったのが面白かった。中村によれば、プロデューサーさんやシアターのみんなの影響で変わってきたロコの心情を歌ったとのこと。「舞台袖から出る瞬間変な息が出ましたが、皆さんのおかげで歌えました」と感謝した中村だった。野村香菜子が歌う「恋の音色ライン」は和のテイスト。まわるまわる、めぐりめぐる、のリズムに合わせて客席にもオレンジの光が舞う。アイマスでは初ステージとなる野村は、かなり難しめな曲なこともあり、正確に音を出すように、高音で声をひっくり返さないようにかなりていねいに歌っている様子で、サビの歌い上げの懸命さも応援したくなる。しかし、緊張して丁寧に歌っていながらも、だんだんと表情が柔らかくなって、歌うことを楽しんでいるのは見る側にも伝わるもの。歌い終えた野村は「わー! すごい! オレンジだらけですね! わー!」とハイテンションだ。野村は舞い上がりながらも「千鶴さんの切ない気持ちと淡い恋心を歌った曲で、千鶴ちゃんのことがますます大好きになりました。この曲に出会えて本当に良かったです」と想いを込めて語っていた。斉藤佑圭は、ゲーム内のカードで永吉昴が着ていた野球のユニフォームっぽい衣装をイメージした服装で登場。「Day After "Yesterday"」で一番に印象に残ったのは、昴を演じる時の斉藤自身の華だった。客席をすっと見つめる時の吸い込まれそうな眼力の強さ、長身から伸ばした指がぴっと天をつくと、メリハリの効いたキメポーズがこの上なく決まる。そしてサビの芯の強い華やかな歌声と、色合いを変えて語りかけるような歌声。一言でまとめると、アイドルとしての華がある。LTHイベントでは多くのキャストのパフォーマンスを見たが、大きなステージでアイドル衣装で歌っている姿を見てみたいと一番強く感じたのは彼女かもしれない。イベント直前、ラジオのおまけ放送で斉藤が「一緒に歌ってほしい」と頼んでいたフレーズで、ぴったりと合わせて見せたの客席も流石だった。歌い終えた斉藤の「やっと歌えたね! 昴の曲をプロデューサーさんたちに届けることができました嬉しいよ!」の言葉は心からのものに思えた。ソロのラストは、近藤唯の「夕風のメロディー」。先月の幕張イベントホールでは数千人の前で歌った曲を、小ホールでどう聴かせるか。フォークロア調な楽曲の音の広がりは流石に大会場には及ばないが、より際立って感じられたのが近藤自身の歌声のふくらみと伸び。演出がシンプルだからこそ、風が渡っていく夕暮れの情景がよりはっきりとイメージできる。歌い終えた近藤は「見ての通り、今日は泣いてないんです!」とアピール。LTPイベント、2ndライブという大舞台では泣いてしまった彼女にとっては、それは大きな変化。涙とふるえのイメージが強かった彼女が「皆さんが応援してくれてる気持ち、届いてるよという私の気持ちもこめました」と自分の気持ちをしっかりと伝え、二回のステージで進行役を務める姿は、『ミリオンライブ!』のステージにはまだ慣れていないメンバー6人でステージを作ったからこそ見られたものだろう。最後の挨拶では言葉は違えど、また『ミリオンライブ!』の仲間と、もっと大きなステージで歌いたい! という強い気持ちが感じられた。締めのナンバーは、もちろん「Welcome!!」。天空橋朋花のソロに入り込んで歌う時のオーラを抑えた素に近い小岩井が、本当にアイマスが好きでアイマスの曲を歌うのが嬉しいんだな、という感じが伝わってきたのが収穫だった。恒例となった「Welcome!!」も、歌い手が違えば全く印象が変わる。この曲で「子豚さんたちもっと啼いて!」「ぶひぃ!」なんてやりとり、もう二度と聞くことはないかもしれない。間奏の台詞を歌い継ぐパートが新しい色合いを見せるのを感じながら、早くも『ミリオンライブ!』の次の舞台が待ち遠しくなるステージだった。
2015年05月04日『アイドルマスター ミリオンライブ!』のライブイベント「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndlLIVE ENJOY H@RMONY」が4日、千葉・幕張メッセで行われた。『ミリオンライブ!』単独での大規模ライブは昨年6月の中野サンプラザ公演以来2度目。初日公演には山崎はるか(春日未来役)、田所あずさ(最上静香役)、Machico(伊吹翼役)、麻倉もも(箱崎星梨花役)、雨宮天(北沢志保役)、伊藤美来(七尾百合子役)、夏川椎菜(望月杏奈役)、藤井ゆきよ(所恵美役)、渡部優衣(横山奈緒役)、木戸衣吹(矢吹可奈役)、小岩井ことり(天空橋朋花役)、駒形友梨(高山紗代子役)、近藤唯(篠宮可憐役)、戸田めぐみ(舞浜歩役)、山口立花子(百瀬莉緒役)が出演した。初日の新発表としては、ゲーム『ミリオンライブ!』の新展開となる「765プロ全国キャラバン編」が4月6日にスタートすること、『ミリオンライブ!』第3のCDシリーズが今夏スタートすること、そしてミリオンスターズの新展開が今夏発表されることなどが明かされていた。今回のステージは大階段とスクリーンを据えたメインステージに、会場後方のサブステージという2ステージ構成。今回のアイデア賞は、ステージサイドに用意された4台のトロッコだ。一見ステージの一部のようなデザインのトロッコに出演者が乗ると、そのままトロッコは動き出して会場後方のサブステージに移動。後方ステージで曲が終わると、メインステージでは次の演者が既にスタンバイしているという仕組みになっている。2曲目の「乙女ストーム!」で山崎とMachicoが下手、伊藤と夏川が上手からトロッコで後方に向かうと、スタンド席前方の観客はあまりの演者の近さに息を呑んだほど。ようやく独特のステージ転換に慣れてきた6曲目、前か? 後ろか? と首を振るものの、「合言葉はスタートアップ!」を歌う藤井と渡部の歌声は聞こえてくるが姿が見えない。よくよくあたりを見回すと、会場左サイドに移動していたトロッコ上に2人が出現している! そのまま歌い終えるまでに右サイドに移動と、トロッコの移動ルートがそのまま花道がわりになるという新しい試みだった。全員が制服風の新衣装で登場したライブは、フルメンバーでの「Thank you!」でスタート。これまでに発売されたアルバム「LTP」「LTH」シリーズのソロ曲、ユニット曲を次々と披露していく。第1ブロックはメインステージ、後方ステージ、トロッコをフルに使った目まぐるしくスピード感のあるセット構成。第2ブロックには小岩井ことり、駒形友梨、山口立花子ら大会場ライブには初登場のフレッシュな顔ぶれも登場して、メインステージを中心にじっくりとパフォーマンスを見せる構成だ。小岩井が感極まった表情で「『Maria Trap』歌いたかったの。今日は最高のプロデューサーさんたちの前で歌えて朋花も私もとっても幸せです」と語ったり、近藤が懸命に涙をこらえたりと、フレッシュさと涙にあふれたブロックだった。第3ブロックの頭には、全員がトロッコに乗りながら、『アイドルマスター』シリーズ全てのはじまりの楽曲である「THE IDOLM@STER」を披露。会場後方寄りに4台のトロッコが直列して仮設ステージが出現し、全員が揃って腕を折り曲げるような、少女の力強さを示すおなじみの振りを揃えている姿を見ると、彼女たちもまた「アイドルマスター」の一員の末娘たちであることを実感する。そこからは「PRETTY DREAMER」「センチメンタルビーナス」「Hello コンチェルト」「マリオネット」「Blue Symphony」のユニット曲をトリオで畳み掛けるように披露。「PRETTY DREAMER」で山崎はるかと木戸衣吹のおなじみの組み合わせに駒形友梨を加えたように、定番メンバーと大会場初登場メンバーを組み合わせて、熟成と新鮮さのバランスを取っているように思えた。そして休憩を挟んだラストブロックはノンストップ! 3ブロックの出演者を織り交ぜて、会場全体を使って燃え尽きるまでのパフォーマンスを見せた。大会場初参戦の面々が加わることで多くの新鮮な新しい光景が見られたのが印象的だった。(作中の765プロの)高木社長から新展開の発表がされたあとは、全員が揃っての「Welcome!!」でライブは締め。この曲では間奏の台詞を順番に言っていく定番のくだりがあるが、山崎の「ここまでこれたよ!」と田所の「まだまだこれから!」の声が、今まで以上に心に響いたステージだった。アンコールでは挨拶で全員がそれぞれの想いを伝えたが、だんだん涙に包まれてウェットになりかけた雰囲気を、満開の笑顔とハキハキしたコメントで意識的に明るく変えた木戸の姿が特に印象的だった。そして最後はトロッコに乗って、客席の一番近くを回りながらの「Thank You!!」でライブの幕は閉じられたのだった。明日は引き続き、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 2ndlLIVE ENJOY H@RMONY」最終日の模様をレポートする予定だ。
2015年04月04日野球未開の地・インドで挑んだ、崖っぷちエージェントの奇跡と感動の実話を映画化した『ミリオンダラー・アーム』が、3月4日(水)にブルーレイ&DVDで登場する。本作の主演は、人気海外ドラマ「MAD MEN マッドメン」の主人公役でもおなじみのジョン・ハム。海外ドラマ出身俳優が続々と映画界でも活躍を果たしているいま、海外ドラマから人気を得た注目俳優たちに迫った。契約していた有名選手が去り、生活に困窮する崖っぷちスポーツ・エージェント、JB・バーンスタイン(ジョン・ハム)。彼は新たな野球選手発掘の起死回生策として、クリケットが盛んで人口12億人を超える“野球未開”の地インドに目を向ける。現地で剛腕投手を探し出すため「ミリオンダラー・アーム(100万ドルの剛腕)」というコンテスト形式のリアリティ・ショー番組を開催するJB。だが、一攫千金を夢見るインドの挑戦者たちが多数集まるが、彼らのほとんどは野球のボールを触るのは初めてで、投げ方もそれぞれ個性的。その中で選び抜いたリンクとディネシュをアメリカへ連れて行くが、文化も生活スタイルも違う中、2人はメジャーリーガーとなれるのか?JBは選手発掘の夢を現実にできるのか…!?ファンを惹きつけてやまないクオリティの高い作品を生み出し、人気と実力を兼ね備えた俳優が日夜輩出され、もはや映画と海外ドラマの垣根はなくなってきているといえる昨今。ベネディクト・カンバーバッチを筆頭に、いま人気を集める俳優のバックボーンを調べてみると、海外ドラマでのブレークがきっかけとなっている俳優の多さに驚く。その中の代表格といえるのが、ジョン・ハムだ。TVドラマ「MAD MEN マッドメン」でやり手広告マンを演じ、一躍人気俳優となった彼の人気は映画界でも健在で、本作ではついに初主演を果たし、インド初のメジャーリーガーを誕生させた実在のスポーツ・エージェントを熱演している。崖っぷちからの再起をかけた奮闘っぷりや、生活はカツカツでも高級スーツをスマートに着こなす姿、インドの若者たちとのコミカルかつハートウォーミングなやりとりなど、多彩な表情には思わず胸キュン!今後の活躍も目が離せない。また、“大人向け”人気ファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のロブ・スターク役でブレークしたリチャード・マッデン。端正な顔立ちと青い瞳はまるで王子様のよう…と思いきや、4月公開のディズニー実写版『シンデレラ』で本当に王子役に大抜擢!伝統やしきたりに縛られることのない、情熱的で思いやりにあふれた新しい王子像を熱演する。ハマり役すぎて、ますますファン急増の予感大!そして、現代版シンデレラを演じる新星女優リリー・ジェームズも、人気沸騰の英国ドラマシリーズ「ダウントン・アビー」出身であることも時勢を象徴している。さらに、先日開催された第87回アカデミー賞授賞式の司会者を務めた、『ゴーン・ガール』のニール・パトリック・ハリスも、さかのぼればブレークしたのはTVドラマ。子役時代にドラマ「天才少年ドギー・ハウザー」で人気を集め、以降ドラマ、映画、舞台とさまざまなフィールドで大活躍。コミカルからシリアスまで演技の幅も広く、歌って、踊れて、笑いも取れる(?)まさに脅威の才能を持つエンターテイナー。世界的な知名度も高まる中、これからの動向がとにかく気になる俳優だ。このほかにも、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で人気上昇中のジェイミー・ドーナンは「ワンス・アポン・ア・タイム」などTVドラマでも活躍。「ダウントン・アビー」からは『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』のダン・スティーヴンスやカンバーバッチ主演『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』にも出演するアレン・リーチ、「ブレイキング・バッド」のアーロン・ポールは『エグソダス:神と王』に出演するなど、2015年も映画界で活躍する俳優たちは続々。いずれも目が離せない存在ばかりだ。『ミリオンダラー・アーム』は3月4日(水)よりブルーレイ&DVD発売、レンタル開始(※オンデマンド配信同日)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミリオンダラー・アーム 2014年10月4日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開(C) 2014 Disney Enterprise, Inc. All Rights Reserved.
2015年03月03日『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞「監督賞」に輝いた巨匠クリント・イーストウッドの最新作『アメリカン・スナイパー』。このほど、第87回アカデミー賞において「作品賞」「主演男優賞」など6部門にノミネートされた本作の主演ブラッドリー・クーパーから、喜びのコメントが到着。さらに、緊迫感漂う劇中の特別映像も公開された。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊を果たしたクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)が命じられた任務は、「どんな過酷な状況でも仲間を必ず守ること」。精度の高い狙撃で仲間を救い、“レジェンド”と讃えられたが、敵からは“悪魔”と恐れられ、賞金をかけられてしまう。だが、愛する家族を国に残しての戦地への遠征は、クリスの心を次第に蝕んでいくのだった…。米軍史上最強と謳われた伝説のスナイパー、クリス・カイルの自伝が原作となる本作は、戦地での任務と愛する家族との間で揺れ動く彼の真実のドラマを描いている。1月16日(金)から全米3,555館で封切られた本作は、週末3日間で興行収入108億円を突破(約9,020万ドル)。2015年最大のオープニングであることはもちろん、これまでの歴代1月全米公開作品の記録の2倍以上もの数字を叩き出し、1月公開作品での史上最高のオープニング新記録を樹立。堂々の全米初登場NO.1を獲得している。本作のプロデューサーとして映画化権を獲得し、アカデミー賞「主演男優賞」にノミネートされたブラッドリーは、「これはクリス・カイルと彼の遺族、そして国のために自らを犠牲にして従事する全ての人たちとその家族へ贈られた賛辞だと思います。クリスを演じられたことは本当に光栄です。オスカーにノミネートされたことを、シエナ(・ミラー)、クリント(・イーストウッド)、ジェイソン・ホール(脚本家)、シールズのチーム3の隊員たちとこの映画に関わった全ての人たちと喜びたいです」とコメントを発表した。また、今回解禁となった映像では、実話とは思えないほど衝撃的な展開がクリスを襲う。彼が、妊娠中の愛する妻から喜びの報告を長距離電話で受けていたその瞬間、銃撃戦が勃発。その通話は途切れてしまう…。映像の最後に残る、潜めるような息づかいがさらに緊迫感を倍増させており、まさに手に汗握る映像となっている。ブラッドリーが実際のネイビー・シールズとともに過酷な役作りを経て挑んだ演技には、期待が高まるばかり。『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』に本作と、3年連続となるアカデミー賞ノミネートを果たした彼の渾身の演技を、まずはこの映像から確かめてみて。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年01月20日