アウディ ジャパンは11月19日から開催されるロサンゼルス(LA)モーターショーにて、次世代デザインを初披露する。デザイン部門トップのマーク・リヒテ氏が初めて手がけるモデルを、コンセプトカーとして出展するという。リヒテ氏は今年2月にアウディのデザイン部門トップに任命をされたばかり。その初のモデルは、技術の高さと妥協のないアウディ品質を表現し、コンセプトカーのデザインはいままでよりもさらに強い革新的なテクノロジーを示しているという。このモデルはアウディのエクステリア・インテリア両方の次世代デザインの方向性も示す。リヒテ氏は1969年生まれの45歳で、1996年からフォルクスワーゲンでキャリアをスタートさせた。2006年にエクステリアデザイン部門のトップに就任し、「ゴルフ」の5~7代目モデルや「パサート」「トゥアレグ」などのモデルを手がけている。
2014年10月21日メルセデス・ベンツ日本はこのほど、最上級スポーティクーペ「Sクラス クーペ」を発表した。2013年のフランクフルトモーターショーおよび東京モーターショーで発表され、大きな反響を呼んだ「コンセプト Sクラス クーペ」をベースに、「Sクラス クーペ」の呼称を18年ぶりに復活させた。エクステリアは、ロングノーズ&ショートデッキの典型的なクーペのプロポーションに、彫刻的で迫力ある面構成のデザイン要素が与えられた。片側47個のスワロフスキークリスタルを組み込んだ専用LEDハイパフォーマンスヘッドライトを採用し、これまでにない存在感を演出。30個のクリスタルをウインカーに、17個のカットクリスタルをポジショニングライトに配置し、揺らめく炎状の輝きを放つ。インテリアはカーブを描くダッシュボードからドア・シートまで流れるような一体感のあるデザインを採用。最高品質のレザーやウッド素材による高級感とクラフトマンシップで、最高水準のモダンラグジュアリーを具現した空間となっている。安全装備では、進化した「レーダーセーフティパッケージ」により「部分自動運転」を実現。フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラは最大500mの範囲で前方をモニターするほか、2つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的にとらえる。他にも合計6個のセンサーで先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、状況を判断してアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする。エンジンは4.7リットルのV8直噴ターボと5.5リットルのV8直噴ターボの2種類で、AMG専用四輪駆動「AMG 4MATIC」を搭載したモデルもラインアップする。価格は、「S 550 4MATIC クーペ」が1,690万円(税込)、「S 65 AMG クーペ」が3,120万円(税込)など。
2014年10月14日Microchip Technologyは10月8日、電源モジュール、LINトランシーバ、スリープモードを内蔵した3相ブラシレスDC(BLDC)モータゲートドライバ「MCP8025/6」2品種を発表した。同製品は、MOSFETの駆動、電流検出、短絡防止、ゼロクロス出力、デッドタイム、ブランキング時間の制御、フォルト条件(過電圧/低電圧、過熱、その他の温度警告など)の監視といった機能を備え、同社のdsPICデジタルシグナルコントローラ(DSC)、またはPICマイコンと組み合わせることで、制御アルゴリズムを補完する。同社は、この組み合わせを広範な車載および産業用アプリケーションに向けた完全なモータ制御および駆動ソリューションとして提供するとしている。また、これらのドライバは150に対応し、スリープ電流は5μA(typ.)であり、LINトランシーバも内蔵しているため、車載に適している。特に、エンジンルーム内のポンプ、およびエアコン用ブロワや、キーOFF時の省電力化が必要な装備に最適であるという。さらに、内蔵のLINトランシーバは、LIN Bus 2.1およびSAE J2602規格の他、旧世代のLIN 1.X規格にも準拠している。なお、パッケージは5mm角の40ピンQFN、および7mm角の48ピンTQFP。すでにサンプル出荷と5000個単位の量産出荷を開始している。また、「MCP8025」を使った開発向けに評価用ボード「ADM00600」の供給も開始されている。
2014年10月08日イタリアのアウトモビリ・ランボルギーニは、初のプラグインハイブリッド(PHEV)テクノロジーのデモンストレーターとして、「ランボルギーニ・アステリオン LPI 910-4」をパリモーターショーで発表した。「アステリオン」は、ランボルギーニ初のプラグインハイブリッドテクノロジーを搭載したデモンストレーター。パワートレインは5.2リットルのV型10気筒のガソリンエンジンに、3基の電動モーターを組み合わせた。システムトータルの合計出力は910PSに達する。0-100km/h加速はわずか3秒となっており、圧倒的なパフォーマンスを誇る。同時に電動モーターのみでも50kmに及ぶ走行が可能など、環境性能が非常に高い。燃費は、複合サイクルで100kmあたり4.12リットル(NEDC)を達成。CO2排出量も98g/kmと非常に少なくなっている。エクステリアデザインはランボルギーニらしいフォルムでありながら、他のモデルとは一線を画すイメージを具現化した。曲線を多用し、エッジのとがった部分を少なくするなど、環境性能の高さを予感させるものとなっている。ホイールはカーボン製の20インチおよび21インチ。ランボルギーニの車名は牛にちなんだものが多く、「アステリオン」もその例に漏れない。これは神話に登場する架空の生物、ミノタウロスの名前だ。ミノタウロスは一部が人間、一部が牛であり、ハイブリッドモデルにふさわしい名前として採用された。
2014年10月06日英国ジャガー・ランドローバーはこのほど、2014年パリモーターショーでミッドサイズ・セグメントに投入するドライバーズ・カー「XE」の詳細情報を公表した。アルミを多用した軽量ボディに2.0リットルおよび3.0リットルのエンジンを搭載する。「XE」は後輪駆動でアルミニウムを多用したモノコックボディを持つクラスで唯一のモデル。ダブルウィッシュボーン式フロント・サスペンションとインテグラルリンク式リア・アクスルによって新たなベンチマークを打ち立てるモデルと位置づけている。ボディはジャガー・ランドローバーが新たに開発したモジュール車体構造を初めて採用した。2,835mmと長いホイールベースと低いシートポジションによって、流線形のシルエットを実現している。Cd値はわずか0.26という、ジャガー史上最も低い数値を達成した。これは数値流体力学に基づく1,200回ものシミュレーションと、CPU時間で800万時間以上に相当する計算をした成果だという。エンジンは新開発の「INGENIUM(インジニウム)」が初めて搭載される。このエンジンはガソリン・バージョンとディーゼル・バージョンがあり、いずれもまったくの白紙から開発されたという。「XE」に搭載する最初のINGENIUMエンジンは2.0リットル4気筒ディーゼルで、160PSと180PSという最高出力の異なる2つの選択肢が用意される。もちろんガソリンエンジンもあり、「XF」と「XJ」でデビューしている2リットル4気筒直噴ターボチャージド・ユニットと、「Fタイプ」と同じ3.0リットルV6スーパーチャージド・ユニットが搭載される。装備面でもステレオカメラによる自動緊急ブレーキや悪条件下でもトラクションを確保するオール・サーフェス・プログレス・コントロールなど、最先端のテクノロジーを投入。ジャガーは創始者のウィリアム・ライオンズ卿のビジョンである「クルマは人間が創り出したものの中で最も"生き物"に近い」という考えを証明するモデルがこの「XE」だとしている。
2014年10月06日ドイツのアウディ社は、10月4日に開幕した2014年パリモーターショーに、コンセプトカー「TT スポーツバック コンセプト」を出展した。4シーター5ドアのスポーツカーで、400PSの4気筒エンジンを搭載する。同モデルは現行の「TT」よりひと回り大きなボディを持ち、そのサイズは全長4.47m、全幅1.89m、全高1.38mとなっている。これは現行モデルより29cm長く、6cm幅広く、高さは3cm低い。エクステリアデザインは、2ドアクーペと見間違うほど流麗で、とくにリアの造形はハッチバックに見えない。フロントにはシングルフレームグリルを採用し、下端にquattroバッジが備わる。また、2ドアクーペのものよりも平たく幅の広い、ダークアルミルックのハニカムグリルインサートがはめ込まれている。ホイールは21インチという大径サイズに。エンジンは2.0リットルの4気筒ながら、直噴ターボとすることで400PSを達成。そのパワーは7速Sトロニックを介してquattro(フルタイム4WD)に伝えられる。0-100km/h加速はわずか3.9秒。燃料消費量は平均で100kmあたり7.0リットルに抑えられている。インテリアはスポーティさと5ドアセダンの機能性を同時に実現したもので、ダッシュボードやドア上の薄型の操作類や、室内全体を貫く長いセンターコンソールなどが特徴となっている。リアには2名分のスペースがあり、シートは前席同様ヘッドレスト一体型のセパレートシートを採用。バックレストは可倒式で大きな荷物がテールゲート下のラゲッジルームに積めるようになっている。
2014年10月06日スズキは、フランス・パリで10月2日~19日の日程で開催されている『2014年パリモーターショー』(一般公開は10月4日~19日)にて、新型コンパクトSUV「ビターラ(VITARA)」を初公開した。新型ビターラは、同社が培ってきた本格四輪駆動車やクロスオーバーSUVとしての資質を受け継ぎながら、デザイン・走行性能・安全性能・環境性能など、あらゆる面で進化させた全く新しいコンパクトSUV。走行性能を追求しただけでなく、ユーザーのライフスタイルを反映できるクルマとして開発したとのこと。同車は、スズキのハンガリー子会社であるマジャールスズキが2015年初めより生産し、欧州各国への供給を行っていく。ビターラは、同社が1988年に欧州市場に投入したコンパクトSUV。洗練されたデザインに本格的四輪駆動性能を持ちながら、日常の生活でも便利に使えるなど、都市型コンパクトSUVのパイオニアとして高い評価を得ている。1998年には、オンロードでの性能を向上させたクロスオーバーSUV「グランド ビターラ(GRAND VITARA)」を発売。2005年には、グランド ビターラにフルタイム4WDシステムや四輪独立懸架式サスペンションなどを採用し、高いオフロード走行性能とオンロードでのスムーズで快適な走行性能を両立させている。
2014年10月03日日産自動車は、フランス・パリで10月2日~19日の日程で開催されている『2014年パリモーターショー』(一般公開は10月4日~19日)で、新型「パルサー」を公開したと発表した。また、「パルサー DIG-T 190」や「パルサー ニスモコンセプト」の世界初公開、最新型「370Z NISMO」の欧州初公開なども行われている。新型「パルサー」は、日産クロスオーバーモデルのDNAを継承して開発された、5ドアハッチバックのCセグメントカー。後部座席の広い足元スペースといった高い実用性と、セグメント初となるアラウンドビューモニター・移動物検知機能・LEDヘッドランプ・エマージェンシーブレーキ・車線逸脱警報などの先進技術を搭載している。エンジンは3タイプあり、最もパワフルな1.6DIGターボエンジンを搭載する最上級グレード「パルサー DIG-T 190」は、今回が初公開となる。パルサー ニスモコンセプトは、新型パルサーが持つパフォーマンスの可能性を示唆するデザインスタディモデル。ニスモ独自のレーシングカーテクノロジーに裏打ちされた空力性能やパフォーマンスの向上を、斬新的なデザインで表現したモデルとのこと。そのほかには、ニスモのスピリットと開発ノウハウを用いて大幅に改良した新型「370Z NISMO」、12月の発売が予定されている新型「ジュークニスモRS」、『東京モーターショー2013』でも公開されている新たな商品開発手法を取り入れたコンセプトカー「アイディーエックス フリーフロー」と「アイディーエックス ニスモ」などが出展されている。
2014年10月03日本田技術工業(ホンダ)は、10月2~19日の日程で開催する「2014年パリモーターショー」(一般公開は10月4~19日)にて、「シビック TYPE R コンセプト」ならびに欧州市場向け新型車を発表した。パリモーターショーでは、欧州におけるホンダの基幹車種「シビック」シリーズの「シビック 5ドア」「シビック ツアラー」をはじめ、「CR-V」のマイナーチェンジモデル、新型「HR-V」(日本名「ヴェゼル」)と新型「ジャズ」(日本名「フィット」)の欧州仕様プロトタイプも初出展。欧州においてさらに充実した四輪車のラインアップを紹介する。「シビック TYPE R コンセプト」は、2015年に欧州での発売を予定している次期「シビック TYPE R」のデザインの方向性を示すコンセプトモデル。次期「シビック TYPE R」には、最高出力280馬力以上となる新開発の2.0リットル直噴ガソリンターボエンジンと、6速マニュアルトランスミッションを搭載し、より力強くスポーティーな走りを可能にする「+R」モードを採用する。小型SUVである新型「HR-V」のプロトタイプも出展。欧州仕様車には1.5リットル直噴DOHC i-VTECガソリンエンジンと1.6リットルi-DTECディーゼルエンジンを搭載する。新型「ジャズ」のプロトタイプも出展され、欧州仕様車は1.3リットルアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジンを採用する。ともに発売予定は2015年夏とされている。「CR-V」マイナーチェンジモデルのプロトタイプでは、新デザインのフロントグリル・ヘッドライト・リアコンビネーションランプ・バンパーを採用したほか、欧州で好評の1.6リットルi-DTECディーゼルエンジンに160馬力の高出力仕様を新たに追加。このエンジンには、従来の6速マニュアルトランスミッションに加え、ホンダブランドで初採用となる9速オートマチックトランスミッションを組み合わせ、力強くスムーズな走りと高い環境性能の両立を実現した。「シビック 5ドア」「シビック ツアラー」のマイナーチェンジモデルは、デイタイムランニングライトを内蔵した新デザインのヘッドライトやフロントバンパーの採用により、スポーティーな外観デザインに。追突時や発進時における事故被害の軽減を支援し、安全運転をサポートするシティブレーキアクティブシステムも採用した。「シビック 5ドア」については、専用リアスポイラーや17インチアルミホイール、メッシュタイプのフロントバンパーグリルなどを採用した新タイプ「シビック スポーツ」も設定されている。
2014年10月02日日本自動車工業会は2日、東京ビッグサイトにて2015年10月29日~11月8日(一般公開は10月30日から)の期間に開催する『第44回東京モーターショー2015』のショーテーマとポスターデザインが決定したと発表した。第44回目の開催となる今回のショーテーマは、『「きっと、あなたのココロが走り出す。」"Your heart will race."』。コンセプトを「TECHNOLOGY×FANTASY」とし、来場者に最新テクノロジーとの出会いによる、心躍るような体験を届ける場にしたいという思いが表現されている。ポスターデザインは、ファッションブランドや音楽業界の広告を数多く手がけているドイツの写真アーティストであるヤン・レオナルド氏とのコラボレーションにより制作。 車輪に見立てた光の軌跡が新たな未来へとつながっていくイメージが表現されている。
2014年10月02日ドイツのポルシェAGはパリモーターショーのプレスデー初日となる10月2日、「カイエン S-E ハイブリッド」のワールドプレミアを行う。プレミアムSUVクラスで初めてのプラグインハイブリッド車として、ラグジュアリー4WDクラスで新しいベンチマークを確立する。「カイエン S-E ハイブリッド」のデビューにより、「パナメーラ S-E ハイブリッド」「918スパイダー」と合わせ、ポルシェは3つのプラグインハイブリッドモデルを抱えるリーディングカンパニーとなる。3モデルものプラグインハイブリッドをラインアップするメーカーは世界唯一だ。パリモーターショーでは「カイエン S-E ハイブリッド」のほか、新しくなった「カイエン S」「カイエン ターボ」「カイエン ディーゼル」「カイエン S ディーゼル」も発表する。いずれも効率性の向上に加え、走りとデザインに磨きがかけられ、標準装備が充実している。「カイエン S-E ハイブリッド」の燃費は、100kmあたりわずか3.4リットルで、CO2排出量も79g/kmにとどまる。この数値は同セグメントではトップで、とくに4WD車としては他の追随を許さない数字といえる。未来志向の駆動コンセプトはマーケットでも好評を得ており、2014年1~8月にパナメーラの出荷台数は1万6,698台に達したが、うち「パナメーラ S-E ハイブリッド」は1,513台と全体の9%を占めた。カイエンについても、「カイエン S-E ハイブリッド」が非常に高い割合を占めるものと期待されている。ポルシェは10月2日午前9時35分(CEST)から4号ホールで行われるプレスカンファレンスで、「カイエン S-E ハイブリッド」を世界初公開する。記者会見の模様はインターネットで生中継される予定だ。
2014年10月01日ドイツのフォルクスワーゲンAGはジュネーブ国際モーターショー(3月6日から一般公開)にて、まったく新しいコンパクトSUVモデル「T-ROC」を世界初公開した。SUVでありながら、ルーフを取り外してオープンスタイルにすることもできる。「T-ROC」は、「ゴルフ」をベースにしたコンパクトSUVで、同じ「ゴルフ」ベースの「ティグアン」よりもひと回り小さく、2ドアボディとなっている。エンジンは184PSの直噴ターボディーゼルを搭載し、7速DSGと組み合わせる。4輪駆動システム「4MOTION」を採用しており、「ストリート」「オフロード」「スノー」に走行モードを切り替えられる。全長4,179mmのボディは、MQBプラットフォームをベースに開発されており、車両重量はわずか1,420kg。コンパクトなボディながら、前後のトレッドは広く取られており、前後オーバーハングも短く、ダイナミックな印象を与えるプロポーションだ。マルチピースの19インチホイールも、この印象をさらに際立たせる。エクステリアデザインはフォルクスワーゲンの新しい方向性を示すもので、曲面を多用した躍動感のあるものに。ルーフは2分割して取り外し、荷室に収納することができ、気軽にオープンエアモータリングを楽しめる。インテリアデザインも革新的で、エクステリアとは対照的に直線を多用した未来的な雰囲気だ。センターコンソールのタッチスクリーンや、リアビューミラーの位置にあるHDカメラは取り外して車外で使えるなど、装備面でも新たな提案を行っている。
2014年03月06日11月23日から東京ビッグサイトで開催中の「東京モーターショー2013」は連日大盛況の模様。訪れたアニメファンの間では、三菱自動車ブースの『ガールズ&パンツァー』とのARコラボが話題を呼んでいるが、もうひとつ、忘れちゃいけないところがある。メカニックデザイナーの大河原邦男氏がデザインした、ロボットに変形する超小型EV(電気自動車)を出展している、Hiriko.jpブースの新潟発「みらいプロジェクト」だ。大河原氏といえば、『機動戦士ガンダム』のモビルスーツをはじめ、『装甲騎兵ボトムズ』『蒼き流星SPTレイズナー』などなど、数々のサンライズ作品でデザインを担当し、リアルロボットアニメのブームを巻き起こした立役者。一方で「タイムボカンシリーズ」や「勇者シリーズ」なども手がけ、コミカル系でもヒーロー系でも、メカならなんでもござれの巨匠だ。その大河原氏のデザインが、アニメやプラモの世界から、いよいよ現実の世界へ進出! という訳だ。さらに、マレーシア人の両親を持つイギリス出身のクール・ジャパン発信者、カルチャー・ジャパン代表取締役のダニー・チュー氏もプロジェクトに参加。彼の生み出した美少女キャラ「末永みらい」のアニメに大河原氏デザインの可変EVを登場させ、新潟から世界へ売り込んでいくという。そんなこんなで要注目のこのプロジェクト。ブースの展示紹介に、トークショーの様子やHiriko.jp提供の貴重な資料画像もまじえてレポートをお届けしたい。○アニメチックに異彩を放つHiriko.jp「みらいプロジェクト」ブース今回のモーターショーは東京ビッグサイトの東西全ホールを使って開催されているが、そのうち西4ホールは「SMART MOBILITY CITY 2013 ~KURUMA NETWORKING …くらしに、社会に、つながるクルマたち」というゾーンに設定。新世代の「超小型モビリティ」や「パーソナルモビリティ」の体験コーナーを中心に、大小さまざまなメーカーのEV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)のブースが集まっている。Hiriko.jpブースがあるのは、このゾーン内のブース番号"SMC09"の位置。ガンダムやボトムズなど大河原氏の代表作と末永みらいをフィーチャーした空間に、噂の大河原EVがででんと陣取り、小さなスペースながらも大いに来場者の注目を集めている。○スペインの「Hiriko」をベースに、ロボモードへ三段変形する超小型EVが誕生!?そもそも「Hiriko」とは、米マサチューセッツ工科大学とスペイン・バスク自治州のHiriko Partners Consortiumが共同開発した、都市内移動用の2人乗り小型EVのこと。インホイールモーターの搭載により、その場で360°旋回が可能なばかりか、車体を折りたたむことで駐車時のさらなる省スペース化を実現したのが特徴だ。「みらいプロジェクト」は、この元祖Hirikoのコンセプトをベースに、新潟県の支援を受け、独自の日本版EVを開発する計画。いわば "Hiriko 新潟モデル" の開発プロジェクトだ。その仕様は、軽自動車と原付自動車の間の新カテゴリとして今年から国土交通省が認定制度をスタートさせた「超小型モビリティ」のレギュレーションに合致させるという。しかし、ただ走るだけでは面白くない。 "若者のクルマ離れ" が嘆かれる中、日本ならではのキャラクター性を持った、今までにないモビリティを誕生させようという野望(?)がそこにはあった!実は新潟は、高橋留美子、しげの秀一、小畑健など、多数の有名マンガ家を輩出してきた土地柄。そんな背景もあって、アニメやマンガのコンテンツ、キャラクターをからめたメディアミックス展開を構想し、大河原氏やダニー氏にプロジェクトへの参加を要請したという。かくして大河原氏が提案したのが、ロボットに変形する超小型EVのデザイン。ロボットといっても、ガンダムのような二足歩行のヒト型ではないが、『ヤッターマン』のヤッターワンのような車輪移動を基本とした、いわば "ロボ・ビークル" へのチェンジが想定されているのだ。通常の走行モードから、車体中央を軸に四輪が脚のようになって車体を持ち上げ、左右両腕にあたるマニピュレーターも展開。それだけでも実現すれば画期的だが、このガウォーク的な形態からコックピットを前傾させることで、よりロボットらしいフォルムに。シンプルな機構ながらも、各モードでしっかり印象が変わる三段変形のデザインは、さすが巨匠の仕事だ。●大河原氏とダニー氏出演のトークショーも開催! 未来はきっと"なんでもアリ"○美少女キャラ「末永みらい」とのメディアミックス展開で、新潟から世界へ!今回の出展は大河原氏のデザインを1/1サイズで再現したモックアップのみで、実際に走行や変形はできない。実は正式名称もまだ未定、という状態ではあるが、ブース内で上映されているプロモーション・ビデオの中では、この"大河原版Hiriko"のCGによる走行イメージや変形シーケンスが登場し、否が応でも期待が高まる。また、このビデオの中で、ダニー・チュー氏がプロデュースする「末永みらい」のアニメ『ミライミレニアム』とのコラボ第一弾が実現。キャラクターにからめてさまざまなカラーリングの大河原Hirikoが登場し、こちらもイメージをふくらませてくれる。今後、本格的なストーリー作品化も予定されており、大河原Hirikoは二次元のアニメ世界と三次元の現実世界をコネクトする存在になっていくようだ。プロジェクトの次の段階として、来年には走行可能な試作車を完成させる予定。走行モード以外でも、低速であれば変形したまま移動可能とするそうだ。量産が実現した場合、まずは都市部でのカーシェアリング用途を中心に考えているそうだが、いずれは個人ユーザーへの販売も想定。年間1000台の生産を目標とし、価格も軽自動車程度に抑えたいという。今回のデザインがどこまで実車に反映されるかは、技術的な検証も必要なため未定ということだが、ロボットへの変形やマニピュレータ搭載といった大河原氏のデザインのコアな要素は、ぜひともオミットすることなく実現して欲しいところだ。○大河原氏とダニー氏出演のトークショーも開催! 未来はきっと"なんでもアリ" !?去る11月24日には、大河原氏とダニー・チュー氏が実際にブースを訪れ、トークショーも開催。「みらいプロジェクト」の成り立ちや今後の展望などが語られ、質疑応答の時間には、熱心なファンからさまざまな質問があった。「今回の可変EVの先に、ガンダムのような二足歩行ロボットへの変形や合体などもイメージされていますか?」という質問に対し、大河原氏は「私は、わざわざ歩かなくてもいいんじゃないかと思っています。二足歩行が必要なら技術的にはもう可能でしょうが、大手のメーカーがどこも作らないのは需要がないということなので」と冷静なお答え。だが、続けて「ガンダムファンも40を過ぎて、いろんな企業で発案権を持ってきている。今でもビックリするようなコラボの話はいっぱいきてるんですが、問題はその上の決済する人たちの頭が硬いこと。彼らが定年退職して、決済する側もガンダム世代になれば、なんでもありで日本も面白くなると思う。それが見られるよう、私もなるべく健康に気をつけて長生きするつもりです(笑)」と、大河原チルドレンへの期待も語ってくれた。また、みらいプロジェクトに関しては「私は40年間、だいたい玩具やプラモのデザインを手がけてきましたが、実際のプロダクトは、一部の小物を除いてなかなか実現に結び付かなかった。このHirikoが走り回ったら、私の最初の1/1サイズのデザインということになるので、感慨深いですね」というコメントも。一方、ダニー氏も、ブースで上映中のプロモーション・アニメの今後について質問を受け、「もともと『ミライミレニアム』という未来ちゃんのオリジナル・ストーリーの企画なんですが、シナリオを『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『カウボーイビバップ』等の佐藤大さんにお願いして、もうできあがっています。先月、KADOKAWAの井上社長とお会いして "ウチでやりましょう" というお話もいただいたので、KADOKAWAで何か作品が生まれるかも知れません。その中でHirikoを走らせられればと思っています」と回答。「海外の人たちにもたくさん知ってもらって、大河原先生のデザインが世界中で走れるようにがんばりたい」と、国内のみならず世界展開への意気込みを語った。最後に、総括を求められた大河原氏は「これ(Hiriko)が現実になるということに、とてもワクワクしている。今後の発展に関しては全て私に任せてくれ、というぐらい、いろいろとアイディアを持っているので、プロジェクトの将来を楽しみにしていただけたらうれしいです」とコメント。 "乞うご期待!" ということでトークショーは終了した。ロボットアニメ好きにとって「変形」は見果てぬロマン。だが、「みらいプロジェクト」によって、そう遠くないうちに個人でリアル可変ロボを所有できる日もやってくるかも? 大河原氏の熱い言葉を信じて、プロジェクトの今後の展開を見守っていきたい。さて、東京モーターショーの会期もいよいよ今週末12月1日まで。これから行くという人も、しまった見逃してた! という人も、Hiriko.jpのブースへGOだ!!
2013年11月29日モーターマガジン社が運営するネット通販サイト「モーターマガジンWebショップ」はこのほど、京商ブランドのレアなミニカーの販売を開始した。第1弾は、「ミニチャンプス(MINICHAMPS)」のポルシェとオートバイ。レース仕様を中心とした、コレクターにはうれしいラインアップとなっている。「ミニチャンプス ポルシェ デザイン ドライバーズ セレクション 4台セット」は、1/43スケールミニカー4台入り。セット内容は、「ポルシェ 911 GT3カップ (ポルシェ デザイン VIPカー)」「ポルシェ 911 GT3 RS (シルバー)」「ポルシェ 911 GT3 (レッド)」「ポルシェ 911 GT3 RSR(ホワイト)」。ポルシェ デザインのパッケージ入りで、 価格は1万7,640円。その他には、「ポルシェ 356B クーペ 1961 (ブラック)」(6,090円)、「ポルシェ 936 76 マルティニ ICKX/LENNEP 24H ルマン 1976ウィナー」(6,090円)などを用意。オートバイでは「ドゥカティ DESMOSEDICI GP09 No.27 C.ストナー モトGP2009オーストラリア フィギュア付」(2万4,150円)、「ホンダ RC211V チームレプソルホンダ V.ロッシ2002 モトGP初優勝 フィギュア付(1万6,800円)などがラインアップされている。同商品は、モーターマガジンWeb Shop3店舗、「本店」「楽天市場店」「Yahoo!店」で販売。なお、在庫僅少につき売り切れの場合もあるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月28日日産自動車は、2012年『ロサンゼルスモーターショー』(会期 : 11月30日~12月9日)に、2014年型「GT-R」や、デザインコンセプトモデルの「ハイクロス・コンセプト」、西海岸デビューとなるレーシングカー「デルタウィング」などを出展した。また、新型「アルティマ」、新型「パスファインダー」、新型「セントラ」等を含む同社フルラインナップの展示も行われてる。2014年型GT-Rは、545馬力のツインターボ3.8LV6エンジンを搭載し、圧倒的で存在感のある外観を維持しながら、プレミアムインテリアを含む多くのアイテムの商品力を向上させたとのこと。2013年1月に北米で発売予定。北米初公開となる「ハイクロスコンセプト」は、日常生活での実用性と斬新なスタイルの両方を兼ね備えたコンセプトカー。パワートレインは、1モーター2クラッチ方式のハイブリッド方式を採用し、3列シートで7人乗りの室内空間を確保している。「デルタウィング」は、西海岸での初デビューとなるレーシングカー。刺激的なエクステリアデザインと軽量かつ低燃費な性能が注目されている。2012年6月のルマン24時間レースでは、他のレースカーからの接触により途中リタイアしたが、その後アトランタで行われたプチ・ル・マンでは総合5位で完走している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月05日本田技研工業の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは、2012年『ロサンゼルスオートショー』(プレスデー : 11月28日~29日 / 一般公開 : 11月30日~12月9日)において、マイナーモデルチェンジした新型「シビック」を初披露した。新型シビックのエクステリアには、よりスポーティーで先進感のある新デザインのアルミホイール、グリル、低重心・大開口ワイドバンパー、テールランプなどを採用。インテリアは、ソフトな素材や質感の高い装飾を用いて上質さを高めたとのこと。そのほか、サスペンションなどのチューニングを行い、より軽快なハンドリングやスムーズな乗り心地、静粛性向上を実現したとしている。また、2モーターのスポーツ・ハイブリッド・インテリジェント・マルチ・モード・ドライブを搭載した新型「アコード プラグインハイブリッド」が、米国環境保護庁(EPA)認定値で市販プラグインハイブリッド車トップの電費を達成したと発表。同車は、米国カリフォルニア州とニューヨーク州で2013年1月15日より販売される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月30日本田技研工業の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは、2012年『ロサンゼルスオートショー』(プレスデー : 11月28日~29日 / 一般公開 : 11月30日~12月9日)において、アキュラ新型「RLX」の量産モデルを発表した。販売は、2013年春より全米で行われる予定。同車は、多くの先進技術を採用することで高い操作性能と快適性を追求したラグジュアリーフラッグシップセダン。新開発の3.5L直噴SOHC i-VTEC V型6気筒エンジンの搭載によって高出力と低燃費を両立し、状況に応じて使用気筒数を6気筒と3気筒に切り替える可変シリンダーシステム(VCM)も導入。また、高い旋回性と安定性を両立した世界初というPrecision All-Wheel Steer(プレシジョン・オール・ホイール・ステア)、高い視認性や広い照射範囲を併せ持つジュエルアイLEDヘッドライト、低速追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、レーンキープアシストシステム(LKAS)などが採用されている。インテリアには、上質でやわらかな素材や木目を各部に用いて、スマートで洗練された空間を表現したとのこと。8インチのナビスクリーンと、空調やオーディオなどを一画面で直感的に操作できる7インチのタッチパネルスクリーンも採用。なお、2013年後半には、SPORT HYBRID SH-AWD(スポーツ・ハイブリッド・スーパー・ハンドリング・オール・ホイール・ドライブ)搭載モデルの発売も予定されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月29日トヨタ自動車は、中国の広東省・広州市で11月22日から12月2日の期間に開催される『The 10th China(Guangzhou) International Automobile Exhibition』(通称 : 広州モーターショー)に、中国初出展の新型SUV「VENZA/威颯」(ヴェンザ)を含む34台の市販車・参考出品車を出展したと発表した。今回の広州モーターショーでは、中国常熟市のトヨタ自動車研究開発センター(中国)有限会社(TMEC)が開発を進めているハイブリッドコンポーネント搭載のコンセプトモデル「云動双擎」(ユンドンショワンチン)をはじめ、ハイブリッド、EV、PHV等の環境車を計8台出展。さらに、来年後半に発売するスモールクラス・グローバル戦略車のコンセプトモデルである「TOYOTA Dear~亲(チン)~」のセダンとハッチバック、走る楽しさを追求したという「86」、身体の不自由な方に向けた福祉車両などのクルマを出展している。同モーターショーのプレスカンファレンスで同社の大西弘致専務は「トヨタ自動車はハイブリッドカーを中心に、これからも中国のお客様を笑顔にするクルマをたくさんお届けしていきたい」と述べたとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月22日本田技研工業の中国現地法人である本田技研工業(中国)投資有限公司は現地時間22日に、『2012年広州モーターショー』(一般公開は11月23日~12月2日)において、ハイブリッド車やコンセプトモデルのほか、ヒューマノイドロボット「新型ASIMO」などを出展したと発表した。同社ブースでは、中国で新しい動きを起こし、新しい未来を切り開いていきたいという意味を込めた出展内容を展開。今年7月に発表した「CR-Z」に加えて、「インサイト」や「フィット ハイブリッド」を展示し、今後もハイブリッド車のラインアップを拡大していくことを発表した。2014年に予定されている、中国でのハイブリッド車生産に向けた準備を開始したことも発表している。また、アキュラブランドの次世代フラッグシップセダンの方向性を示すコンセプトモデル「RLX Concept」を出展し、同ブランドで初めてハイブリッドシステムを搭載した高級コンパクトセダン「ILX」を発表。ほかにも、中国人デザイナーによる中国専用モデル開発強化のため、2012年中に仮デザインスタジオの開設予定も発表された。なお、世界初の自律行動制御技術を新たに搭載したヒューマノイドロボット「新型ASIMO」は、海外では初めての出展となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月22日日産自動車は、10月22日から11月4日(一般公開は24日から)の期間にブラジル・サンパウロ市で開催される『第27回サンパウロ国際モーターショー』で、アーバンコンパクトスポーツカーの「エクストレム」(EXTREM)コンセプトを世界に先駆けて披露した。同車は、カリフォルニア州サンディエゴにある日産デザインアメリカ(NDA)が、ブラジルのデザイナーたちと共にデザインし、ブラジルで製作したブラジル市場のためのコンセプトカー。汎用性とタフさをコンパクト2+2の機敏さと組み合わせた、新しいジャンルのアーバンコンパクトスポーツカーとのこと。量産化計画のない純粋なコンセプトカーだが、同車のデザインには、将来のブラジルや他市場向けの日産車デザインの方向性を垣間見ることができるとしている。そのほか、サンパウロ国際モーターショーでは、同市場で2013年発売予定の「アルティマ」、ブラジルでの現地生産開始10周年を記念した「Frontier 10 Years」、同社の2016年リオデジャネイロオリンピック及びパラリンピックの公式スポンサーと関連した限定特別仕様車「March Rio 2016」を出品し、ブラジル市場の全ラインアップを展示。サンパウロ市のEV普及に向けたパイロットプログラムに参加している「日産リーフ」EVタクシーや、新世代エクストロニックCVT技術も紹介されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月23日著名ヘアデザイナーらも多数参加毎年その独創的なショーが展開されることで知られる、世界的に有名なロンドン発のヘアショー「オルタナティブ・ヘアショー」が、現地時間14日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された。今年も世界各国の著名ヘアデザイナーらが参加し、エクステンションなど最新の技法とファッションを取り入れた、奇抜すぎるとも言えるヘアメイクでショーが多彩に展開され、会場は大いに盛況となった。白血病のチャリティにもこのショーは今年で30回目を迎える伝統のあるもの。今回は記念すべき第30回開催ということもあり「Legends」(伝説)をテーマに開催された。1983年に白血病で息子を亡くしたトニー・リッツォ氏が発案し、スタートさせたもので、毎年世界のデザイナーらがアイデアを競い、独創的なショーをステージ展開している。ショーで得られた収益金は、白血病の研究基金などをはじめとする、救済基金のチャリティに充てられており、30年間で850万ポンド(日本円にして10億7000万円)にも上っているそうだ。もはやどこまでがヘアなのかわからない、全身で一つのアート作品と化したスタイルが数多く披露され、黄金に輝く巨大なヘアに顔も一体化したようなメイクを施したものや鹿の角を模したスタイル、ドーム型ヘアなど、今年も思わず驚きの声が上がるショーとなった。この日の様子は、後日DVD発売される予定で、現在ショーの一部が公式Facebookページ動画でも公開されている。元の記事を読む
2012年10月17日スズキは、27日から開催された『パリモーターショー』(一般公開は9月29日から10月14日)において、同社初となるCセグメントクロスオーバー車のコンセプトモデル「S-Cross」(Sクロス)を発表した。同車をベースとした車は、2013年末までに欧州で発売する計画となっている。S-Crossのデザインは、フロントバンパーからリヤに流れる抑揚のあるキャラクターライン、フロントバンパーのLEDフォグランプ部からボディに入り込むクロームメッキ、有機的なデザインを採用した前後のLEDライトで”躍動感”を表現。また、ダーククロームとシルバークロームを組み合わせたメッシュフロントグリル、ルーフラインと一体化したルーフレールで”上質感”を、後傾したルーフライン、フロントバンパー、ドア下端、リヤバンパーに平滑な面処理を採用することで”空力性能”を表現し、燃費改善に寄与する形にしたとのこと。さらに、フロントのスキッドプレート、大きく張り出したフェンダーアーチとアンダーモール、20インチ大径タイヤやクロームホイールなどでクロスオーバー車の持つ”力強さ”を表現したという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月28日ビー・エム・ダブリューはこのほど、9月27日に開幕するパリ・モーターショーへの出展内容を発表した。プラグインハイブリッドの試作車「Concept Active Tourer」や電動スクーター「C evolution」など、環境技術を中心とした意欲的な展示内容となる。今回の目玉となるのは、なんといってもBMW初のプラグインハイブリッド「Concept Active Tourer」だ。前輪を3気筒のガソリンエンジンで、後輪を電気モーターで駆動するシステムで、電気モーターを自社で開発するなど徹底した低燃費、ハイパフォーマンスを追求している。スイッチひとつで黒から透明に切り替わるガラス製のルーフなど、数々の最新技術が搭載されている点も見逃せない。もうひとつの目玉といえるのが、同社のフラッグシップである「7シリーズ」のニューモデル。ヨーロッパ・プレミアとなる新しい「7シリーズ」は、エクステリア、インテリア、パワートレーンともに大幅な変更を受け、燃費は最大で25%も向上している。二輪メーカーの顔も持つ同社が、未来のアーバン・モビリティとして開発を進めている電動スクーター「C evolution」にも注目が集まるだろう。内燃機関と同等の走行性能と、100kmを超える航続距離を持ち、すでに公道での実証試験が始まっている。プロトタイプとしての出展だが、市販は近いとみられる。その他、ディーゼルエンジン仕様がワールド・プレミアとなる「1シリーズ」、エンジンラインナップを強化した「3シリーズ」などを出展。電気自動車の「i3コンセプト」も新バージョンが初めて公開される。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月22日三菱ふそうトラック・バスは、ドイツ・ハノーバーで18日から開催されている商用車のモーターショー『第64回IAA国際商用車ショー2012』(一般公開は20日から27日)に、欧州で発売となる小型ハイブリッドトラック「キャンター エコ ハイブリッド」をはじめとする小型トラック計8台を出展した。キャンター エコ ハイブリッドは、2012年5月に日本国内で発売を開始。デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC」と「ハイブリッドシステム」を組み合わせた世界初という「ハイブリッド用モーター内蔵デュアルクラッチ式トランスミッション」を搭載する。また、エネルギー効率の高いラミネートタイプのリチウムイオン電池を新たに採用し、ハイブリッドシステムの効率向上と小型軽量化を実現した。欧州向けキャンター エコ ハイブリッドでは、4P10型ディーゼルエンジンを搭載し、「DUONIC」および「ハイブリッドシステム」の組み合わせにより、従来車より23%の燃費向上を実現したほか、初めて左ハンドル仕様を設定。また、Euro5排出ガス規制の基準より、PM(粒子状物質)を30%低減したEEV(Enhanced Environmentally Friendly Vehicle)基準を達成している。生産はポルトガルの連結子会社三菱ふそうトラック・ヨーロッパのトラマガル工場にて行われ、発売は2012年第3四半期より西ヨーロッパの主要地域から開始している。また、同国際商用車ショーには、2012年2月に発売した小型トラック「キャンター」の4WDモデルをはじめ、欧州地域で販売しているキャンター等が出展されている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月20日トヨタ自動車はこのほど、フランス・パリで開催される『2012年パリモーターショー』(開催期間は9月27日から10月14日、一般公開は9月29日から)に、ミッドサイズクーペのコンセプトカー「レクサス LF-CC」を出展すると発表した。同車は、空力・冷却性能に配慮した外形デザインを実現した、将来のレクサスラインナップに加わるスポーティエントリーモデルを示唆するコンセプトカー。インテリアは上質かつ走りを予感させるというデザインを採用したほか、メーター・ナビゲーションなどのディスプレイゾーンとシフトレバー・リモートタッチなどのオペレーションゾーンを明確に分離し、視認性・操作性に配慮している。パワートレーンには新開発直噴2.5Lエンジンと2つのモーターを組み合わせた「レクサス・ハイブリッド・ドライブ」を採用し、レクサスのミッドサイズFRクーペにふさわしい走行性能と環境性能(CO2排出量目標値100g/km)を両立させたとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月18日日産自動車は12日、『2012年パリモーターショー』(一般公開日 : 9月29日~10月14日)でSUVコンセプト「TeRRA(テラ)」を公開すると発表した。同車は、都市部向けのSUV / クロスオーバーをベースに作られたコンセプトモデルであり、同社のゼロ・エミッションの知見が燃料電池車にまで及ぶことを示したというゼロ・エミッションSUV。オフロード走行と都市部での走りを両立させ、4×4の燃料電池パワートレインと堂々とした外観により、ゼロ・エミッションSUVという新たな領域における持続可能性を提案する。フラットでコンパクトな燃料電池は、世界トップレベルの出力密度2.5kW/Lを実現するとともに、必要な貴金属の量が2005年の前型と比べて4分の1に減っており、コストは6分の1となっている。同車は純粋なコンセプトカーだが、水素が広く普及すれば、すぐに燃料電池自動車を量産する準備が整っているという同社の姿勢を示すものだとしている。前輪は電気自動車「リーフ」に採用されているシステムで駆動し、後輪は実用レベルのインホイールモーター(IWM)を搭載することで4輪駆動となっている。後輪の駆動にドライブシャフトを必要としないため、室内やアンダーボディに突起がなく、フラットな室内デッキを実現したとのこと。そのほか、ブナ材とアクリル、メタルフレーム等を取り入れた室内、視認性の良い中央寄りに配置されたフロントシート、インテリジェントキーの役割も果たす電子タブレットをドライバーが差し込むことで起動するシステムなどを採用。なお、タブレットは速度や主要な性能を表示するほか、エンターテインメント、通信、ナビゲーションなどの画面に切り替えることができ、取り外した際はタブレット端末として利用できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月13日三菱自動車は5日、フランスのパリエキスポで27日から開催される『Le Mondial De L’ Automobile 2012』(通称 : パリモーターショー)において、同社が新たに開発した電気自動車(EV)派生の「プラグインハイブリッドEVシステム」を搭載した新型「アウトランダーPHEV」を、参考出品車として世界初披露すると発表した。同車は2013年初めから国内市場に投入し、順次、欧州や北米などへの世界展開を進める予定。同車は、EVの特長である環境性能・静粛性・高い動力性能と、SUVならではのユーティリティや4WDによる走行性能を両立させ、エンジン車と同等の航続距離を持った、SUVタイプとしては世界初というプラグインハイブリッド車。プラグインハイブリッドEVシステムは、2009年に市場投入した「i-MiEV(アイ・ミーブ)」から得たEV技術と、同社がこれまでに培ってきたエンジン技術を融合し、長距離移動ニーズの高い中型乗用車クラス以上のカテゴリー向けて新開発。外部からの充電による電力や、減速時のエネルギー回収によってガソリンを節約した走行ができ、従来のエンジン車を大きく上回る複合燃料消費率61km/L以上(JC08モード)と、エンジン車同等の航続可能距離880km以上(JC08モード)を目標としている。また、パリモーターショー(開催期間は9月27日から10月14日、一般公開は9月29から)で同社は、欧州初披露となる新型グローバルコンパクトカー(日本名 : ミラージュ)や、コンパクトSUV「ASX」(日本名 : RVR)のマイナーチェンジモデルなど、合計11台(プレスデーは7台)を出品する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月05日マツダは25日、8月29日から9月9日の期間に開催される『2012年モスクワモーターショー』(Moscow International Automobile Salon 2012)にて、5年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型「Mazda6」(日本名 : マツダ アテンザ)のセダンモデルを世界初公開すると発表した。同車は、ダイナミック性能、環境・安全性能、デザインなどすべての領域において、同社の技術とこだわりの粋を尽くしたという、新生マツダを体現するフラッグシップモデル。CDセグメントのクルマに求められる品格、様式、質感、快適性を備えながら、あらゆる領域でマツダDNAの核心「意のままに軽快に操る歓び」を追求したとのこと。また、同車は「SKYACTIV技術」とデザインテーマ「魂動-Soul of Motion」を全面採用した新世代商品の第二弾であり、同社独自の減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」(アイ・イーループ)搭載第一弾でもある。今回モスクワモーターショーに展示する新型Mazda6(ロシア仕様車)セダンモデルは、直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」と6速オートマチックトランスミッション「SKYACTIV-Drive」を搭載する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月25日マルトコ板金自動車シヨウ実行委員会はこのほど、「クルマ王」所ジョージさん秘蔵の名車、珍車、手造り車を展示したモーターショーを開催すると発表した。8月11~19日に東京・渋谷ヒカリエ9階「Hikarie Hall A」にて行われる。同イベントの正式名称は、「所ジョージ presents 世田谷ベース公認 スネークモータース協賛、等々力ターバンズ絶賛 第44回全日本マルトコ板金自動車ショウ2012 お盆ダヨ!全員集合!!」。主催者発表によれば、「あの『クルマ王』所ジョージさんが勝手に『モーターショー』を開催!!」「無類のクルマ好きとして有名な『クルマ王』所さんによる、カーライフの楽しみ方を伝えるイベント。エコとか効率とかというモノサシとはまた違った、”クルマって楽しい”を感じることができる、日本で唯一の自動車ショー」とのこと。今回の発表は開催決定を告知するもので、詳細については改めて発表予定。ただし、会場内には子供向けのスペースやカフェも開店するとのことで、家族連れで楽しめるイベントとなる模様だ。8月11~19日の9日間開催され、営業時間は初日と最終日を除き10:00~21:00(初日は12:00から、最終日は18:00まで)。入場料は一般1,300円、学生(中学生以上)と60歳以上は1,000円、小学生は700円となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月09日上海フォルクスワーゲンは北京モーターショーにて、新型ラヴィーダを世界初公開した。ラヴィーダは中国国内で開発が進められた中国向けのモデルで、新型はその方向性を引き継ぎ、中国市場でもっとも売れたクルマとしての地位をさらに揺るぎないものにすることが期待されている。ラヴィーダは極めてオーソドックスな4ドアセダンで、サイズや基本的なハードウエア構成は欧州向けのジェッタに酷似する。ただし、開発は中国で行われ、デザインから開発までのすべてをドイツ以外のフォルクスワーゲンが担当した初のモデルとなっている。中国市場に合わせたエクステリアは奇をてらわず風格を感じさせるものとなっている。フロントマスクはフォルクスワーゲンの最新のデザイン基準に則り、ヘッドライトにつながったアッパーグリルが力強さを演出する。リアはL字型のコンビネーションランプがハイテクなイメージを演出する高級感あるデザインを採用している。エンジンは直列4気筒ガソリンで、6速ATと組み合わせたFFレイアウトを採用する。同車には3種類のエンジンと4種類の装備ラインが用意され、ベースグレードでもABS、ESP、フロントエアバッグといった安全装備が採用されている。先代のラヴィータは2008年に登場し、3年で60万台を超える累計販売を記録した人気モデル。フォルクスワーゲンでは「高い評価と最新のテクノロジーを兼ね備えた新型ラヴィータは新しいベンチマークを打ち立てる」と自信を見せている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月30日