USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)は、パーク史上初となる『ルパン三世』のアトラクションを、2019年1月18日(金)から5月26日(日)までの期間限定で開催する。原作の誕生50周年を記念し、新アニメシリーズ「ルパン三世 PART5」のテレビ放送、各種イベント、コラボレーション企画などの様々な展開で、再び大きなムーブメントを巻き起こしている『ルパン三世』が、USJで初のアトラクションとして登場。期間中に開催されるのは、疾走感あふれるスリリングな体験が出来るXRライドと、コメディ&ハードボイルドな魅力溢れるフードエンターテイメント体験を提供するエンターテイメントレストランの2アトラクションで、いずれもUSJだけのオリジナルストーリーが用意されるという。【開催概要】USJ『ルパン三世』アトラクション開催期間:2019年1月18日(金)〜5月26日(日)©モンキー・パンチ/TMS・NTV書・紫舟TM & © Universal Studios. All rights reserved.
2018年10月13日ユアン・マクレガーが大人になったクリストファー・ロビンを演じる、現在公開中の映画『プーと大人になった僕』。本作はプーとクリストファー・ロビンの物語だが、もうひとつ、“父と娘の愛”が描かれていることを言及するユアンと監督のコメントが到着した。本作は、プーさんと大親友のクリストファー・ロビンが「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない」と約束を交わした感動の別れの後、大人になりロンドンで暮らすクリストファー・ロビンとプーの奇跡の再会からはじまる感動の物語。毎日仕事に追われていたクリストファー・ロビンは、ある日家族と過ごすはずだった週末にまで仕事を任されてしまい、仕事と家族の両立で悩んでいた。そんな彼の元にプーが現れたことで、彼の仕事、家族、自分自身との関わり方が変わりはじめる。家族のための仕事のはずが、いつの間にか仕事優先になってしまい、“本当に大切なモノ”が見えなくなっているクリストファー・ロビン。娘・マデリンも、父親との外出を楽しみにしていたが、その予定がなくなってしまったことで、クリストファー・ロビンとマデリンの2人の絆は、気づかないうちに薄れていってしまう…。娘・マデリンについて、「とてもまじめな女の子」と説明するマーク・フォスター監督は、「父親を喜ばせようといつも勉強に励んでいます。彼女は寄宿学校に入学できるよう準備しているのですが、本当は家族と一緒に過ごしたいと思っているのです」と明かす。一方、クリストファー・ロビンを演じるユアンは、「家族のために頑張っているというのは、違う形で父からの愛を彼女が欲していることは明らかだし、実はこのストーリーが描いているのはそこなんだよ」と、仕事で家族との時間を割くことができなくなっても、違う形で愛情を注ぐことの大事さが、この映画が語る部分だと語っている。“家族”が大切なことは誰もがよくわかっていること。しかし、毎日仕事に追われ、ほかのことを犠牲にしてしまっている人たちも少なくないのが現実。そんなときこそ少し立ち止まって、自分にとって“本当に大切なモノ”を思い出しながら本作を鑑賞してみては?『プーと大人になった僕』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:プーと大人になった僕 2018年9月14日より全国にて公開©2018 Disney Enterprises, Inc.
2018年10月08日『ルパン三世』と伊勢丹がコラボレーションしたイベント「ルパンの秋祭り」が、ジェイアール京都伊勢丹で2018年8月29日(水)から9月3日(月)まで開催される。「ルパンの秋祭り」会期中は、ルパン一味に関連する“お宝”アイテム約280種類がジェイアール京都伊勢丹に集結する。さらに、その内約28種類は会場限定アイテム。ファン必見のイベントとなっている。京都カフェスタイルの「ミートボールスパゲッティ」は、『ルパン三世』の物語の中でルパンと次元が取り合いながら食べていた「ミートボールスパゲッティ」をイメージしたメニュー。物語の中に入り込んだような気分を味わえる。また、愛らしいルパンの焼き印入り「茶の葉煎餅」をトッピングした京煎堂の「ルパン三世 抹茶プリンパフェ」も提供される。さらに、筆タッチのイラストでルパン三世一味を描いた限定Tシャツなど、レアなグッズも多数登場。会期中にイベントで税込5,400円以上購入した、各日先着400名には日替わりでイベント限定ステッカーがプレゼントされる。【詳細】ルパンの秋祭り開催日時:2018年8月29日(水)~9月3日(月)※最終日18:00終了。開催場所:ジェイアール京都伊勢丹10階=催物場住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町■展開メニュー・アイテム例・<京都カフェスタイル>ミートボールスパゲッティ 1,981円・<京煎堂>ルパン三世 抹茶プリンパフェ 1,080円・Tシャツ(S~L) ※各色50点限り 4,320円■購入者特典内容:会期中、イベントにて5,400円(税込)以上購入した各日先着400名に、日替りでイベント限定ステッカーをプレゼント。日替わりステッカー種類:8月29日(水) ルパン三世、30日(木) 銭形警部、 31日(金) 次元大介、9月1日(土) ルパン一味、2日(日]峰不二子、3日(月) 石川五ェ門
2018年08月24日明日8月10日(金)公開の映画『オーシャンズ8』と、現在放送中のTVアニメ「ルパン三世 PART5」がこの度コラボ!豪華なビジュアルと“ルパン”栗田貫一のナレーションによる特別映像が到着した。『オーシャンズ8』は、人気シリーズ『オーシャンズ』の最新作。サンドラ・ブロックをはじめ、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、リアーナら超豪華なメンバーが集結。世界最大のファッションの祭典でハリウッド女優が身に付ける1億5000万ドルの宝石をターゲットに、8人の新しい”オーシャンズ”がド派手に世界をダマす!TVアニメ「ルパン三世 PART5」は、4月より日本テレビにて放送、「Hulu」ほかにて配信中の国民的アニメ「ルパン三世」シリーズ最新作。今作から水瀬いのり、津田健次郎、島崎信長ら人気声優たちが担当するキャラクターも登場し、ヨーロッパを舞台にストーリーを展開中だ。『オーシャンズ8』と「ルパン三世」――。この2作品は、いまやハリウッド×日本の犯罪ドリームチームの代表と言っても過言ではない。そんな2作品の共通点は大胆な盗みを行う点以外にも様々ある。特に大きな共通点は、世界規模のドでかいヤマに挑んでいるルパン三世とデビーの2人。共に大泥棒でチームのリーダー、そしてその“血統”が共通点。デビーの兄は伝説的な大泥棒のダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)で、ルパンもその字のごとくフランスを代表する大怪盗、アルセーヌ・ルパンの孫にあたる三代目。どちらも大泥棒の血が濃く流れている。そんなサンドラは、演じるデビーについて「彼女は司令塔で、皆をまとめるのか上手なの。そして彼女にとって大事なのは、盗むスリルとそのまま逃げ続けられるかどうか。だって大泥棒の一族に生まれ育ったんですもの」と語っており、やはり血には抗えないようだ。ほかにも、特技を持った個性あふれるチームメンバーの存在など、多くの共通点がある2作品。探せばまだまだ共通点が出てきそうなこの2つのチームの出会いは決して偶然ではなく、何か運命めいたものを感じてしまう。今回公開された2作品のメンバーが一堂に会するビジュアルでは、左にはド派手な“赤”を背負い、デビ―(サンドラ・ブロック)をはじめ、冷静沈着な頼れる右腕ルー(ケイト・ブランシェット)、一匹狼気質の天才ハッカー・ナインボール(リアーナ)など超個性的な『オーシャンズ8』チームが。そして右側には、青いジャケットのルパン三世をはじめとするお馴染みメンバーに加え、新キャラクターも登場!また併せて到着したのは、1995年からルパン三世の声を担当してきた栗田さんのナレーションで進められていくコラボ映像。「なんだか峰不二子みたいに個性たっぷりな美人ばっかだな~」と言いながら、『オーシャンズ8』の見どころを徹底解説し、また「ルパン三世 PART5」のもしっかり宣伝。「ルパン三世」ファンも必見の映像だ。『オーシャンズ8』は8月10日(金)より全国にて公開。「ルパン三世 PART5」は毎週火曜日25時29分~日本テレビ・AnichU枠ほかにて放送中。毎週水曜日、Huluほかにて配信中。(cinemacafe.net)■関連作品:リズと青い鳥 2018年4月21日より全国にて公開© 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会オーシャンズ8 2018年8月10日より全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2018年08月09日伊勢丹新宿店で7月18日から23日まで、『ルパン三世』とコラボレーションしたイベント「ISETAN×ルパン三世 ルパンの夏祭り」が開催される。アニメにも登場したルパンのアジト、リクヴィールのテラス ©モンキー・パンチ/TMS・NTV伊勢丹新宿店のお宝を狙った2016年、アジトを作った2017年と2年にわたり伊勢丹新宿店をジャックしたルパン一味が、今年は伊勢丹新宿店で「祭り」をプロデュースすると、予告状ならぬ招待状が届いた! 今回の『ルパン三世』とのコラボレーションは、ファッション、アート、コスメ、ステーショナリーといった幅広い商品に、レストラン、カフェ、バー、パブと前回よりも規模が拡大し見どころが満載。日本テレビほかで放送中の『ルパン三世PART5』に登場する、カフェレストラン ラ・リヴィエールの2号店「ビストロ リクヴィール(Bistro Riquewihr)」が伊勢丹新宿店本館6階に出現する。第1話でルパンと次元がおいしそうに食べていたガレットやミートボールスパゲティーを始め、デザートも充実。6月20日から伊勢丹オンラインストアにて予約受付を開始する。また今回は予約せずとも当日気軽に立ち寄れるカフェやバー、パブも登場する。カフェラテ(ホット/アイス)税込648円※写真はホットカフェラテ©モンキー・パンチ/TMS・NTV7月20日の夜には本イベントの開催を記念して、伊勢丹新宿店本館屋上にて大野雄二&ルパンティックシックスによる「ルパンジャズライブ at 伊勢丹新宿店屋上」が開催。一夜限りの迫力のパフォーマンスは必見。ライブのチケットは、デジタルチケットサービス Yahoo!JAPAN パスマーケットにて6月23日10:30より販売開始。©モンキー・パンチ/TMS・NTVさらに会期中には、謎解きイベント「ルパンミステリー 伊勢丹の黒い手帳」も開催。伊勢丹新宿店各所で得られるヒントを探しだし謎を解いていく。開催日は7月18日、19日、21日、22日の4日間。6月27日10:30より伊勢丹オンラインストアにて予約受付を開始する。そのほか、イベントの詳細は「ISETAN × ルパン三世」スペシャルサイト(www.isetanguide.com/lupin/)にてチェックできる。 今夏、『ルパン三世』と伊勢丹新宿店がおくるこのお祭りに、ぜひ参加してみては。【イベント情報】ISERAN×ルパン三世 #ルパンの夏祭り会期 : 7月18日〜23日(最終日は18:00終了)会場 : 伊勢丹新宿店本館6階ルパンジャズライブ at 伊勢丹新宿店屋上会期 : 7月20日会場 : 伊勢丹新宿店本館屋上時間 : 第1部 開場16:45/開演17:30、第2部 開場19:30/開演20:15料金 : 税込5,500円※第1部、第2部の入場チケット料金は一律。当日は各部共に、入場チケットの購入順(決済完了時点の順番で、チケットに番号が表示される)での入場となる(※一部内容が変更となりました)6月23日10:30からYahoo!JAPAN パスマーケット( )でチケット販売開始ルパンミステリー 伊勢丹の黒い手帳会期 : 7月18日〜22日会場 : 伊勢丹新宿店各所時間 : 11:00〜18:00料金 : 2,500円6月27日10:30から伊勢丹オンラインストアで予約受付開始
2018年07月11日伊勢丹とルパン三世のコラボレーション企画「ISETAN × ルパン三世 #ルパンの夏祭り」が、伊勢丹新宿店にて開催。期間は2018年7月18日(水)から23日(月)まで。2018年は"祭り"をテーマに伊勢丹新宿店のお宝を狙った2016年、アジトを作った2017年と、2年に渡り伊勢丹新宿店をジャックしたルパン三世一味。2018年に開催されるのは、「祭り」。例年よりも拡大した会場では、世界を股にかけるルパン三世一味ならではのお宝アイテムが満載。ファッション、アート、コスメ、ステショナリー、フードなどで幅広く展開される。アニメに登場したカフェメニュー&ルパンのラテアート注目は、伊勢丹新宿店本館6階に出現するカフェレストラン「ビストロ リクヴィール(Bistro Riquewihr)」のメニュー。「ルパン三世 PART5」で放送された、CAFÉ RESTAURANT「LA RIVIERE」の2号店であるこの店では、ルパンと次元が美味しそうに食べていたガレットやミートボールスパゲッティを提供。また会場内のカフェでは、ルパンをモチーフにした本格ラテアートをサーブしているので、食後に一杯味わってみてはいかがだろう。女性のコスメや浴衣も販売さらに女性にむけたアイテムも充実している。エスティ ローダー(Estée Lauder)のリップスティックのパッケージは、キャラクターのシルエットをモチーフにした大人なムードのデザインとなって登場。同じくキャラクターのモチーフを描いた浴衣は、メンズと共に用意しているので、カップルで楽しめるアイテムとなっている。お土産グッズもチェックして会場をあとにする前には、お土産アイテムも忘れずチェックして。ルパンがモチーフとなったハンカチセットなどの小物類のほか、キャラクターからのメッセージカード入りスイーツなど、ユニークな商品が満載。友人や家族へのギフトに、選んでみてはいかが。一晩限りのジャズライブもなお「ISETAN × ルパン三世 #ルパンの夏祭り」の開催を記念して、7月20日(金)には、大野雄二&ルパンティックシックス「ルパンジャズライブ」を開催。伊勢丹新宿店の開放的な屋上で、ジャズのアレンジを加えたルパン三世の世界観を楽しむことが出来る。【開催概要】「ISETAN×ルパン三世 #ルパンの夏祭り」期間:2018年7月18日(水)~23日(月)場所:伊勢丹新宿店住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1アイテム例:・カフェラテ(ホット/アイス)648円※写真はホットのカフェラテ・<サンクトガーレン>生ビール 601円・<フェアファクス>シャツ14,040円 ネクタイ10,800円・<H TOKYO>ハンカチ各1,944円・<ISETAN×ルパン三世>仕立上りゆかた 婦人37,800円 紳士32,400円・<ロイヒトトゥルム 1917>ノート各3,564円・<エスティ ローダー>ピュア カラー エンヴィ リップスティック シリーズ 各4,320円<セバスチャン・ブイエ>パリブレスト 各1,404円<志満秀>クアトロえびチーズ1,296円■「ビストロ リクヴィール」<要予約>6月20日(水)10:00~伊勢丹オンラインストアにて予約受付開始■大野雄二&ルパンティックシックス「ルパンジャズライブ at 伊勢丹新宿店屋上」公演日:7月20日(金)※雨天の場合中止開場/開演:・第1部:開場16:45/開演17:30※公演時間は約70分を予定※退場は19:10まで※完全入れ替え制・第2部:開場19:30/開演20:15※公演時間は約70分を予定※退場は21:45まで 会場:伊勢丹新宿店本館屋上入場チケット:5,500円(税込)※チケット内容を一部変更。第1部、第2部ともに入場チケット料金は一律に。当日は各部ともに、入場チケットの購入順(決済完了時点の順番で、チケットに番号が表示。)に会場へ入場。チケット販売日:2018年6月23日(土)~※入場チケットは、デジタルチケットサービス 「Yahoo!JAPAN パスマーケット」で購入可
2018年06月18日「この手描きの絵は、娘のリオが12歳のときに描いたもの。ここから、魔女の少女キキの物語が始まったんです」 『魔女の宅急便』や『ちいさなおばけ』シリーズで知られる角野栄子さん(83)は3月26日、児童文学のノーベル賞といわれる「国際アンデルセン賞」の作家賞に選出された。選評にはこうあった。 《角野の描く女性たちはひときわ自立心が強く、大胆だ》 12歳の魔女キキが、宅配便屋さんとして活躍する代表作『魔女の宅急便』は野間児童文芸賞などを受け、本編6作と特別編2作で累計167万部に達し、英語や中国語などにも翻訳された。’89年には宮崎駿監督によってアニメ映画となり、約265万人を動員して、新たな作品のファンを生み出した。 遅いデビューだった。結婚と出産を経て、2年間のブラジル暮らしの経験をベースに書いた第一作『ルイジンニョ少年』が出版されたのが35歳。『魔女の宅急便』が世に出たのはさらに15年後の50歳のときだ。 『魔女の宅急便』の物語誕生のルーツは、その7年前に長女・リオさんの描いた1枚の絵にさかのぼる。 「もともと絵やイラストを描くのが好きな子でした。12歳のころ、ふと机の上を見たら魔女の絵がポンと置いてありました。ほうきやリボンにラジカセも付いていて、そんな12歳くらいの魔女が空を飛ぶ話はおもしろいなと思って。最初に決めたのは、魔女は空を飛ぶ一つだけということ。小さいときに読んでいたアラジンの魔法は、ちょっと便利すぎたかなと思ったのね(笑)」(角野さん・以下同) すぐに続編もできたこの物語には、角野さん自身の体験が込められていた。キキが13歳になって、魔女として独り立ちの決心をするシーンのことである。 《今は、贈り物のふたをあけるときみたいにわくわくしてるわ》 「キキがジジに言うセリフは、私がブラジルに行ったときの気持ちそのまま。もちろん、すごく不安でした。でも、不安は憧れに近いと思うの。そして憧れからは、思いがけない力が生まれる」 ブラジルへ夫婦で渡ったのは結婚の翌年、24歳のときだった。 「外国を見てみたいというのは、当時の若い人は誰もが思うことじゃないかしら。小田実さんの『何でも見てやろう』の時代ですね。英語がなんとか通じればと思ったんだけど、あっちはポルトガル語。そんなことも知らずに貨客船に乗り込んで、2カ月間かけて。ほんと、自分でも無謀だと思います」 留学生でも政府移民でもない、自費移民としての渡航だ。 「1ドル360円の時代で、所持金も1カ月暮らせる分くらいしか持っていけない規則で。サントスの港で途方に暮れていると、バナナを積んだトラックが通りすぎて、山積みの黄色い実を見てたら、まあ、あれを食べてりゃなんとかなるか、って思えたの!」 8月に、ギリシャ・アテネでの国際アンデルセン賞の授賞式を控え、久しぶりの海外への旅を前に、現在執筆中の『魔女の宅急便』特別編3作目や、自伝的要素が強く自らの戦争体験をベースにした『トンネルの森1945』の続編など、角野さんの世界はますます広がっていく。 「この年になっても、気づくと、一歩踏み出しちゃっているの。違う世界があると思うと、見ておかなくっちゃって考える。貪欲を超えて、強欲なの、わたし!」
2018年05月07日ショートフィルムを無料配信するライフスタイルウェブメディア「ブリリア ショートショートシアター オンライン(Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE)」が旬のショートフィルムを紹介する金曜日連載「週末の短編映画」。今週は、『ビーボーイとフラワーガールの愛(原題:The Fantastic Love of Beeboy & Flowergirl)』。現実的に見えてどこか幻想的な世界が表現されたショートフィルムです。《あらすじ》ピーターは蜂に付きまとわれ、エルザは世界中の花を集めるという2人の生活。彼らが一緒にいるためには困難が伴います。しかし2人の愛の世界は、現実ではなく、非現実な世界で満ち溢れていました。折り紙で作られたような花々に、色調豊かな部屋、防護服ごしに見えるぼやけた視界。そこには現実的に見えてどこか幻想的な世界が表現されています。「現実世界について語るなら、幻想も忘れてはいけない」と始まる本作品。花で溢れ、夢うつつな春に観るのにピッタリです。本作品はトロント国際映画祭でも上映され、指揮を執ったクレメンス・ロス監督は、現在自身の初の長編映画製作に取り組んでいるとのこと。今後の活躍に期待が膨らみます。【作品情報】『ビーボーイとフラワーガールの愛(原題:The Fantastic Love of Beeboy & Flowergirl)』監督:Clemens Roth製作国:ドイツジャンル:ロマンス/ドラマ製作年:2015上映時間:10分「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE」にて期間限定配信中。URL:
2018年04月27日元モーニング娘。の高橋愛が3月22日(木)、都内にて行なわれた映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』キックオフイベントに、ハリー杉山と共に出席。高橋さんは、スクリーンに最新作の予告映像などが映し出されるたびに、大きな声を張り上げるなど、ハイテンションでイベントを盛り上げた。■高橋愛さん、ファンタビ最新予告に「心臓がバクバク」本作は、前作同様、「ハリー・ポッター」シリーズ原作者のJ・K・ローリングが脚本を務めた『ファンタスティック・ビースト』シリーズ第2弾。ロンドンとパリを舞台に、魔法学者のニュート(エディ・レッドメイン)が、強大な敵の魔法使いグリンデルバルド(ジョニー・デップ)が逃走したことを知り、ダンブルドア先生(ジュード・ロウ)とタッグを組み追い詰めていく姿を描く。スクリーンに前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の振り返り映像や、2016年11月に実施されたジャパンプレミアで来日したキャストや監督、プロデューサーたちの映像が映し出されると、高橋さんは「『ハリー・ポッター』シリーズは書籍が出ているので、先が分かりながら観ていましたが、『ファンタスティック・ビースト』シリーズは、どうなっていくんだろうというワクワク感がすごいんです」と大興奮。さらに最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の最新予告映像が流れると、高橋さんは「心臓がバクバクします」と満面の笑顔を浮かべる。さらに「ダンブルドア先生役のジュード・ロウさんが、すごく格好よくて渋いです」と目を輝かせて語ると、ハリーさんも「僕も震えています。エディ・レッドメインの珍しい姿もみられそうですよね」と期待を煽っていた。■ファンの知識の深さに驚き!イベント後半では、レアな商品をかけた『ハリー・ポッター』シリーズ、『ファンタスティック・ビースト』シリーズにまつわるクイズ大会を実施。筋金入りのファンたちが集うイベントだけに、多くの人がクイズに正解していくというハプニング(!?)に、高橋さんやハリーさんは驚きを見せつつも、見事に勝ち抜いた2名に、インフルエンサーならぬ“ファンフルエンサー”の称号が与えられた。公開は11月23日と、まだまだ時間があるが、高橋さんとハリーさんは客席に向かって「エディー!キャストの皆さん!日本に来てね!」と掛け声を上げると、客席からも「アクシオー(魔法の言葉:来てね!)」という合唱が鳴り響いた。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は11月23日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 2018年11月23日より全国にて公開© 2017 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights © JKR.
2018年03月22日3月19日(月)深夜の日本テレビ「映画天国」で、国民的人気キャラクターとして長きにわたり愛されてきた「ルパン三世」シリーズの劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』が放送される。モンキーパンチ原作のコミック「ルパン三世」シリーズは、1971年にTVアニメ第1シリーズが放送されるとその後1977年に第2シリーズ、1984年に第3シリーズ、2015年に第4シリーズが25年ぶりに放送されたほか、1978年に劇場版第1作である本作が、翌1979年には宮崎駿の記念すべき映画初監督作品となる劇場版第2作『ルパン三世 カリオストロの城』が公開。その後も2013年の『ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』に至るまで数多くの映画作品も公開されてきた。そんな長い歴史を持つシリーズのなかでも本作は“クローン”をテーマにした先進性と、初期のルパンシリーズのテイストを受け継いでおりファンの間では根強い人気を誇る作品。ルパン三世が処刑され検死の結果、遺体はルパンに間違いないと証明されたが、信じることができずにいた銭形の前にルパンが現れる。華麗に空に飛び去って行ったルパンは次元や五ェ門と共にエジプトに出没。銭形の目の前でピラミッドに隠されていた“賢者の石”を盗み出していく。“賢者の石”をルパンにおねだりしたのはもちろん不二子。不二子は謎の男・マモーと共に何かを企んでいた。賢者の石に隠された秘密とは?そして処刑されたルパンの正体は!?…というのが本作の物語。声優陣は山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗ら“レジェンド”ともいえるオリジナルキャスト。監督は「装甲騎兵ボトムズ」シリーズなどの脚本で知られる吉川惣司がメガホンを取った。これまで4作のテレビシリーズが放送されてきた「ルパン三世」だが、この春待望の最新シリーズ「ルパン三世 PART5」が放送開始となる。新キャラクターの声優を水瀬いのり、津田健次郎、島崎信長らが担当、フランスからはじまる物語はデジタル通貨を盗み出すため巨大サーバ施設へ侵入したルパンたちが謎の天才ハッカー少女・アミと出会ったことで、全世界から監視されるというかつてないほどの窮地に立たされていく…というストーリーが展開する。「ルパン三世 PART5」は4月3日(火)より放送・配信。映画天国『ルパン三世 ルパンVS複製人間』は3月19日(月)深夜1時59分~日本テレビで放送。(笠緒)
2018年03月19日国民的アニメ「ルパン三世」シリーズの最新作「ルパン三世 PART5」が、4月3日(火)より放送・配信される。この度、本作に登場する新キャラを、水瀬いのり、津田健次郎、島崎信長と人気実力派声優3人が演じることが決定した。■あらすじルパン三世と次元大介はフランスにいた。ある田舎町のアパルトマンの一室からドラマが始まる。麻薬や銃など非合法な物まで何でも買える闇のサイト「マルコポーロ」。デジタル通貨を盗み出すため、ルパンたちは厳重に警備されている巨大サーバ施設へ侵入する。そこで出会ったのは謎の天才ハッカー少女・アミ。ルパンはアミと共にマルコポーロの罠に立ち向かっていくが、敵が仕掛けたルパン・ゲームにより、全世界から監視されるハメに…。次第に明かされるアミの謎、そしてルパン三世の過去を知る男の出現――ルパンはいまだかつてないほどの窮地に立たされていく!■新キャラの声優発表!まず、『心が叫びたがってるんだ。』で女子高生ヒロイン・成瀬順役を演じ、歌手としても活躍する水瀬いのりが演じる新キャラクターは、人付き合いが苦手な天才ハッカー少女・アミ。ルパンと行動を共にする人物だ。水瀬さんは、「長年愛され続けているルパンシリーズにまさか自分が参加させていただける日が来るなんて、すごくすごく光栄に思っています。私が演じるアミが物語にどのような要素を与えるのか、ルパンたちとどのように絡んでいくのか、ぜひご注目ください!」と出演決定の喜びとメッセージを寄せている。また、ルパンの過去を知る謎の男・アルベール・ダンドレジーを演じるのは、アニメ作品以外にも『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レンや公開中の『ブラックパンサー』でエリック・キルモンガーの吹き替えなども担当し、さらに俳優、演出など、様々なジャンルで活躍する津田健次郎。アルベールはフランスの司法警察中央局局長で世界的な犯罪対策を担う、冷静で合理的な性格の人物という役どころだ。津田さんも本作への参加決定を喜ぶと同時に「癖のある面白い役で参加出来ることを光栄に思います」と述べ、「作品の持つ普遍性に現代の要素を混ぜ込んで更に進化する。長く支持されて来た作品の懐の深さを感じながら、楽しく演じさせて頂いております。ルパン三世がお好きな皆様、まだ見たことの無い皆様、是非観て下さい」とコメントしている。そして、ICPOに所属する刑事であり銭形の部下で、銭形を心から尊敬する正義感に燃える若き熱血漢、八咫烏五郎役で「Free!」「クズの本懐」「ダイヤのA」の島崎信長が参加。島崎さんは「自分が子どもの頃から見ていた、あの『ルパン三世』に、それもあの銭形警部の部下として参加させていただけるなんて、大変光栄に思います。正直なところプレッシャーも大きいのですが、そんなものには負けず、銭形警部と一緒に全力でルパンを追いかけ、追い詰めたいです」と意気込みを語っている。なお、新キャラクターを務めるこの3名は、3月24日(土)・25日(日)に東京ビックサイトにて行われる「Anime Japan2018」のトムス・エンタテインメントブース、日本テレビブースに参加することが決定。詳細は後日、公式サイトなどで発表されるようだ。「ルパン三世 PART5」は4月3日(火)25時34分~日本テレビ「AnichU」にて放送、Huluほかにて配信スタート。※第2話からは25時29分~放送(cinemacafe.net)
2018年03月06日©YUMIMOROTOこんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。あなたは、自分らしく幸せに生きていますか?あなたにとっての幸せとは?【シネマの時間】第21回は、自分らしく生きたいと願うすべての人に贈るヒューマンドラマ、映画『ナチュラルウーマン』をご紹介します。トランスジェンダーでナイトクラブの歌手マリーナは、歳の離れた恋人オルランドと暮らしていました。ある夜、オルランドが突然亡くなり、マリーナは思いもかけないトラブルに巻き込まれます。最愛の人を失った悲しみの最中に浴びせられる、不躾で容赦のない差別や偏見。愛する人の思いを胸に、マリーナは前を向いて歩き始めるのですが……。第67回ベルリン国際映画祭脚本賞受賞、第42回トロント国際映画祭SPECIAL PRESENTATIONS部門出品、第89回アカデミー賞外国語映画賞チリ代表作品となるなど熱い注目を集める話題作!2018年2月よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ「YEBISU GARDEN CINEMA」ほか全国にてロードショー公開です!■映画『ナチュラルウーマン』あらすじーー私らしく、私を生きるチリ、サンティエゴ。ウェイトレスをしながらナイトクラブで歌っているトランスジェンダーのマリーナは、テキスタイル会社を経営する年の離れた恋人オルラルドと誕生日を祝います。一緒に暮らす家に戻ったふたりは体を重ねますが、その夜中突然ベッドでオルラルドの具合が悪くなってしまいます。マレーナは、玄関を出て階段から転げ落ち、頭部などに怪我を負ったオルラルドを車に乗せて急いで病院に連れていったものの、彼は動脈瘤によって息を引き取ってしまいました。動揺のあまり一旦病院を離れたマリーナは、オルランドの死の関与を疑われ、警察から身分証の提示を求められることに。マリーナの連絡によって病院にやってきたオルランドの弟のガボは、「いろいろとありがとう。大変だったね。会えてよかった」と彼女を労いますが、悲しみに浸る間もなくオルラルドの元妻や性犯罪捜査官の女性刑事、オルラルドの息子が訪ねてきます。彼らの不躾で容赦ない差別や偏見。「このアパートをいつ出る?追い出すぞ。お前の家じゃない。信じられん。父は気が狂った。何も盗むなよ」と言い捨てて出て行く息子。ふたりで暮らしていた思い出が詰まった部屋から追い出されそうになり、葬儀に参列することも禁じられてしまった彼女は、どうにか最後の別れを告げたいと願うようになるのです。前向きに生きようとするマリーナは、歌のレッスンのために師の元を尋ねます。「何時に来ようと構わない。君の支えにもなる。だが私は歌曲の先生だ。サルサやメレンゲじゃない」という師。部屋にはピアノに合わせてマリーナが歌うヴィヴァルディの「sposa sondisprezzata」が響き、彼女は向かい風の中を進んでいきます。この映画の象徴的な場面です。ある日、帰宅すると家は荒らされ、愛犬ディアブラの姿が消えていました。マリーナは、身の危険を感じ荷物をまとめてアパートを引き払い、姉夫婦の元に身を寄せます。しかしながら愛犬のディアブラを取り戻しに行くと言って、来るなと言われていた通夜へ向かった彼女を待っていたのは、オルラルドの息子たちの手ひどい暴力でした。傷心のままクラブへと行った彼女は、音楽に身を任せながらオルラルドの亡霊を目にします。度々、幻影となって彼女を励ますように現れるオルラルド……。自分らしく生きるとは、愛するとは?『ナチュラルウーマン』は、法で守られていないパートナーシップの社会的な脆さや、マリーナのジェンダー・アイデンティティを拒絶し、ふたりの関係を理解しない人たちの姿を描いてます。一方で、彼女に対してフェアで温かな態度を示す人たちの存在も描き出し、リアルな世相を浮かび上がらせます。逆境に負けず、自己を肯定しながらまっすぐ前を向いて進もうとするヒロインから、きっと観る者は共感と勇気を感じることができるでしょう。自分らしく生きたいと願うすべての人への贈り物とも言える人生賛歌です。■新進気鋭の監督のもとに才能が集結!監督・脚本は、躍進めざましいチリ映画界が生んだ新鋭、『グロリアの青春』のセバスティアン・レリオ!主演のマレーナは、自身もトランスジェンダーの歌手ダニエラ・ヴェガが抜擢され、唯一無二の存在感を放ち、喜びと悲しみを繊細かつエモーショナルに演じて魅力を放っています。恋人であるオルラルドには、『ネルーダ大いなる愛の逃亡者』などチリを代表する演技派俳優フランシスコ・レジェス。また、『ジャッキーファーストレディ最後の司令』『ありがとう、トニ・エルドマン』などの実力派プロデューサー陣も集結。さらに劇中で流れる音楽もマレーナの心情を語り見所で、ダニエラ・ヴェガ自身が歌うヘンデルのアリア「オンブラ・マイ・フ」や、アレサ・フランクリンが歌う「(You Make Me Feel Like)A Natural Woman」(作詞作曲/キャロル・キング)は、どんなときも当たり前にありのままの自分を受容し愛してくれる人への深い思いに胸を打たれます。老若男女関係なく素晴らしい魂のつながりを感じつつ、広い世の中で偶然出会って、ありのままの自分を大切にし合える存在は、とても貴重でかけがえのない関係だと思わずにいられません。■映画『ナチュラルウーマン』作品紹介2018年2月よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!公式ホームページ原作:Una Mujer Fantastica監督:セバスティアン・レリオ脚本:セバスティアン・レリオ、ゴンサロ・マサプロデューサー:ファン・デ・ディオス・ラライン、パブロ・ラライン共同製作者:ヤニーネ・ヤツコフスキ、ヨナス・ドルンバッハ、マーレン・アデ、フェルナンダ・デル・ニド製作総指揮:ジェフ・スコール、ジョナサン・キング、ロシオ・ジャデュー・Z、マリアン・ハート、ベン・フォン・ドベネック撮影:ベンハミン・エチャサレッタ美術:エステファニア・ラライン音楽:マシュー・ハーバート衣装:ミュリアル・パラ編集:ソルダット・サルファテ製作国:チリ・ドイツ・スペイン・アメリカ合作製作年:2017年映倫区分:配給:アルバトロス・フィルム上映時間:104分©️2017 ASESORIAS Y PRODUCCIONES FABULA LIMITADA; PARTICIPANT PANAMERICA, LCC; KOMPLIZEN FILM GMBH; SETEMBRO CINE, SLU; AND LELIO Y MAZA LIMITADA■映画『ナチュラルウーマン』キャストダニエラ・ヴェガ=マリーナフランシスコ・レジェス=オルランドアリン・クーペンヘイム=ソニアルイス・ニェッコ=ガボニコラス・サヴェドラ=ブルーノ絵・文=諸戸佑美(アートディレクター・編集ライター・イラストレーター)
2018年01月27日巨匠・宮崎駿の記念すべき映画初監督作品となる『ルパン三世 カリオストロの城』が1月19日(金)今夜の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」でオンエア。宮崎監督の新作「毛虫のボロ」の上映、ルパン新シリーズの放送を控えたいま、改めて宮崎監督にとっての“原点”的本作をふり返ってみては!?アニメーターとして様々な作品に携わり「未来少年コナン」でTVアニメの監督を手がけた宮崎監督。その後1979年に初めて劇場用アニメの監督を手がけたのが本作『カリオストロの城』だ。その後の監督の活躍はご存じの通り、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『紅の豚』『もののけ姫』といずれも現在まで愛される作品を世に送り出し、『千と千尋の神隠し』では日本歴代興行収入第1位という金字塔を打ち立てた。そんな宮崎監督の映画作りの“原点”が詰まっているといえる本作。「ルパン」TVアニメ第2シリーズの放送中の公開作ながら宮崎監督らしいアレンジが施されたキャラクターたち、そしてナウシカ以降の作品に通じるものがあるヒロイン・クラリスなど、「ルパン三世」の映画ながら「宮崎アニメ」でもある、アニメファンにとっては“二度おいしい”作品に仕上がっている。モナコのカジノから大金を強奪したルパン(山田康雄)と次元(小林清志)だったが、ルパンはその金がカリオストロ公国で作られている幻の偽札“ゴート札”であることに気付く。“ゴート札”の秘密を暴くためカリオストロに向かうルパンだが、その途中謎の男たちに追われる花嫁姿の美少女・クラリス(島本須美)と出会う。クラリスはカリオストロ大公家の跡継ぎで彼女と結婚してカリオストロを支配し、城の秘宝を手に入れようと目論むカリオストロ伯爵(石田太郎)から逃げてきたのだ。ルパンに救出されたが逃げ場がないと悟ったクラリスは、大公家に伝わる指輪をルパンに預け、伯爵の元へ戻っていくが、ルパンは銭形警部(納谷悟朗)を利用し、伯爵に近づいていた不二子(増山江威子)の協力を得てクラリスを救出しようとする…という物語。宮崎監督だが『風立ちぬ』以降初めて手がける新作短編アニメーション映画「毛虫のボロ」が三鷹の森ジブリ美術館内「土星座」にて3月21日(水・祝)より上映予定。さらにアニメ新シリーズ「ルパン三世 PART5」の放送が決定。今夜の『カリオストロの城』オンエア内で一部本編映像が初披露されるとのことなのでお見逃しなく。金曜ロードSHOW!『ルパン三世 カリオストロの城』は1月19日(金)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:ルパン三世 カリオストロの城 デジタルリマスター版 2014年5月9日より全国にて順次公開(C) 2013 BANDAI VISUAL, BITTERS END, OFFICE KITANO
2018年01月19日59年にわたって皇室をめぐる“愛”の物語を追い続けてきた本誌。ご成婚5年前の雅子さまにも“直撃取材”を敢行している。 ’93年にお輿入れした雅子さま。しかしご決断までには数年を要した。本誌は『小和田雅子さんを特写核心直撃インタビュー』(1399号・’88年2月16日号)で、外務省に出勤途中の雅子さまを取材した。 記者の問いかけに「取材はお断りしています。(お妃候補の話は)私には全く関係ありませんが…」と、お答えになった雅子さま。事実、いったんお妃候補ではなくなっている。皇太子さまと再会を果たされるのは、本誌直撃から4年後の’92年のことだった。 ご婚約後に雅子さまがよくお召しになっていたスカーフを見て「エルメスじゃない?」と、気づいたのは本誌の女性記者だった。『雅子さんのスカーフに秘められていた「愛の言葉」!』(1645号・’93年5月4日号)。 同じスカーフを探し当てると、商品説明として“愛する人へ”と題されたメッセージが。 《潮の流れが一刻も早く私をあなたのもとへ運んでくれますように》 雅子さまの秘めた思いは、皇太子さまにも伝わっていたのだろうか? 皇太子ご夫妻の、那須高原での休日を写真に収めた『雅子さまの「ドライブ日和」』(1836号・’97年5月27日)も大きな反響を呼んだ。 愛車「カローラII」のハンドルを握る雅子さまと助手席の皇太子さま。見るものを幸せにさせる1枚だった――。
2017年12月05日カレッタ汐留の冬のイルミネーション「カレッタイルミネーション 2017 ~真実の愛の物語~」が2018年2月14日(水)まで開催。クリスマスからバレンタインまでを、『美女と野獣』の世界観をイメージした”真実の愛の物語”でライトアップする。カレッタ汐留での冬のイルミネーションは2017年で12回目となり、”ブルー”をベースにした輝きで、汐留の冬の風物詩としても定着してきた。『美女と野獣』イメージの演出美女と野獣バージョンでも、ブルーを基調としながら、ベルのドレスカラーで話題を集めた”ベルイエロー”色に光のタワーを作り上げ、「ベルと野獣のダンス」シーンを連想させる。ダンスホールをイメージした会場には象徴的なキャンドルを配置している。メインツリーには、劇中に登場する「魔法の薔薇」が設置されるなど、ディテールにもこだわっている。もちろん楽曲には名曲「美女と野獣」を使用し、寒い冬をロマンティックに演出する。点灯期間中は、ベルと野獣のダンスをイメージした、光と楽曲が織りなすスペシャルイルミネーションショーの上演や、セリーヌ・ディオンが歌うエンド・クレジットソング「時は永遠に」を使用したショーを実施する。1・2月限定ショーもまた、2018年1・2月限定で、劇中で野獣が歌う「ひそかな夢」のシーンをイメージしたイルミネーションショーが上演される。心に切なく響く楽曲と、野獣の心情をイメージした色の光が連動した、感動的なショーとなっている。『美女と野獣』の衣装展示映画『美女と野獣』日本語版のボイスキャストでベル役を演じた昆夏美、野獣役の山崎育三郎がイベントなどで着用した衣装を展示。ダンスシーンでベルと野獣が着ていた衣装をイメージしたドレス、コートが細部までこだわって作られている。概要Caretta Illumination 2017 ~真実の愛の物語~開催期間: ~2018 年2月14日(水)※予定点灯時間:2018 年1月3日(水)~2月14日(水)18:00~23:00 ※予定※点灯から22 時まで15分ごとにイルミネーションショーを開催予定。18時台、20時台、22時は「美女と野獣」、19時台、21時台は「ひそかな夢」が上演される。会場: カレッタ汐留 B2F カレッタプラザ球数: LED 約25 万球入場料金: 無料■衣装展示場所:カレッタ汐留46F展示期間:~2018年2月14日(水)予定■カレッタイルミ2017スタンプラリー実施期間:2018年1月6日(土)~2月14日(水) ※台紙がなくなり次第終了場所:B2F ローズウォール、B1F 丸シールアート、1F デジタルフォトスポット、46F 衣装展示・体験型パネル、46F スカイビュー内容:館内の5か所をめぐってスタンプを集め「ステンドグラス風ローズ アート」を完成させて撮影し、Instagramに「#美女と野獣ラリー」をつけて投稿すると抽選で10名に豪華賞品をプレゼント。【問い合わせ先】カレッタ汐留TEL: 03-6218-2100(代)
2017年10月01日第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、絶賛された『愛を綴る女』。熱烈な愛の手紙を綴る、情熱的なヒロイン・ガブリエルを演じるのは、『エディット・ピアフ~愛の讃歌』で米アカデミー主演女優賞を受賞し、ロバート・ゼメキスの『マリアンヌ』やグザヴィエ・ドランの『たかが、世界の終わり』など国際的に活躍するマリオン・コティヤール。このほど、マリオンの情熱的で妖艶な演技が垣間見える場面写真の数々とともに、彼女のインタビューが到着した。本作をひと言で語るとすると、「自分らしく生きられない世界で暮らす女性が、無言で反乱を起こす。それがこの物語ね」とマリオン。「親が押しこもうとする箱に、彼女は収まらない。私がこのストーリーで興味を惹かれたのは、人は自分自身でいることを周りから否定されつづけると、気が狂ってしまいかねないというところなの」という。主人公のガブリエルは、恋に破れ、親が決めた相手と結婚するも、流産が原因の病いでアルプスの療養所で過ごすことになり、そこで負傷兵と運命的な恋に落ちる、という波乱に満ちた人生を送るキャラクターだ。「感情の高ぶりが大きな役だった。ガブリエルという女性は心に情熱を宿しているから、どこで暮らしても、自由と生命力にあふれているの。威圧的な親に抗いながらも、愛してもいない男性との結婚を承諾する。結婚を親から離れて人生を探求していくチャンスだと考えたの。彼女は親から『狂っている、普通の人間じゃない』とみなされ、人格を否定されている。奔放な女性だけど、閉塞感にさいなまれているの」と、演じた女性に寄り添っている。さらに「私は自由が奪われた人や、なりたい自分になることを許されない人に同情する」とマリオン。「そのような経験は、私にはないけれど。両親は私や弟に教育を受けさせてくれ、自分自身でいられるように、なりたい自分になれるように導いてくれた。自由にさせてくれた。でも今日でも、子どものころの経験と折り合いをつけなくてはならない人がいる。子どものころに箱に押しこまれ、いまも必死で自由を取り戻そうとしている人がね」と語る。「ガブリエルはとても多くの期待を抱いているの。愛情と性的な関心を、純粋な形で、野生の形で持っている。情熱と愛情を経験することが何より大切だと、何より価値があることだと思っている。それこそが自分の生き方だと思い、それだけをさがし求めていくの。それは美しい期待だと思うわ」と、彼女の激しいまでの愛の求め方にも理解を示している。映画で性愛を描くことについて、「人はそれぞれ違うけれど、尊重することが何より大切だと思うわ。性愛をストレートに描いた映画の中にも、尊重は存在する」とマリオン。「私は『アデル、ブルーは熱い色』が大好きなの。あの映画のセックスシーンは美しい。撮影現場では俳優たちに葛藤があったと聞いている。でも彼女たちはまさに、身をゆだねていた。私ならあそこまでできなかったと思う。あの2人の間にある愛情は、とても美しかった。観客に対して誠実だったと思うわ」。『愛を綴る女』は10月7日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月25日映画『きっと、いい日が待っている』が、2017年8月5日(土)より全国ロードショー。本作は、1967年、デンマークで2人の幼い兄弟が起こしたある愛と奇跡の物語を映画化したもの。舞台は、コペンハーゲンの養護施設。病気の母親から引き離され、”しつけ”という名の体罰が横行する施設に暮らす2人が、絶望と恐怖に立ち向かう様を描いた。2人の絆や、力強い眼差し、そして夢を追い続ける純粋さは、観るものに勇気を与えるだろう。本作のために、デンマークで史上最高視聴率を記録したテレビドラマ「THE KILLING/キリング」の制作スタッフとキャストが集結。デンマーク・アカデミー賞2017では、最多となる6部門を総嘗めするなど、実力派の製作陣による話題の作品だ。監督を務めるのは、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のイェスパ・W・ネルスン。カンヌ国際映画祭の最高賞の受賞暦も持つデンマークの名監督ラース・フォン・トリアー率いる製作会社、ツェントローパの次世代を担う俊英だ。■ストーリー1967年、コペンハーゲン。労働者階級家庭の兄弟、13歳のエリックと10歳のエルマーは、病気の母親と引き離され、男児向け養護施設に預けられるが、施設では、しつけという名のもとの体罰が横行していた。エリックたちは慣れない環境に馴染めず、上級生たちからイジメの標的にされてしまう。弟のエルマーは病を抱えながら宇宙飛行士になるという夢を持っており、エリックは複雑な思いを抱いていた。ある日、叔父が「一緒に暮らそう」と施設を訪ねてくるが、ヘック校長に一蹴されてしまう。悲観したエリックとエルマーは施設からの逃亡を図ろうとするが―。【詳細】映画『きっと、いい日が待っている』(原題:Der kommer en dag)公開日:2017年8月5日(土) YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー監督:イェスパ・W・ネルスン出演:ラース・ミケルセン(「SHERLOCK」「THE KILLING/キリング」「ハウス・オブ・カード ソフィー・グローベル(「THE KILLING/キリング」) ハーラル・カイサー・ヘアマン、アルバト・ルズベク・リン©2016 Zentropa Entertainments3 ApS, Zentropa International Sweden AB.
2017年06月24日誕生50周年を迎えるモンキー・パンチが生んだ国民的人気キャラクター「ルパン三世」のアニメスペシャル最新作となる「ルパン三世~隠された空中都市~」が3月31日(金)今夜、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で放送される。「ルパン三世」は1967年からコミックの連載が開始され、その後1971年にTVアニメ第1シリーズが放送開始。子供ども、少年向けアニメとは一線を画すスタイリッシュな映像とストーリーで人気となり、1977年からは第2シリーズがスタート。翌1978年には劇場アニメ第1作となる『ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン )』が、続いて1979年には宮崎駿監督による『ルパン三世 カリオストロの城』が公開され、幾度もTV放送が繰り返される名作として高い評価を受けている。さらに1984年からはTV第3シリーズが放送。1989年からはTVスペシャルが放送されるようになり、2015年には久々となるTV第4シリーズ放送と、世代を超えて愛され続ける日本を代表するキャラクターへと成長を遂げ、この8月で誕生50周年を迎えることに。そんなルパン50周年を記念して今夜、24作目となるテレビスペシャルが登場する。舞台は神秘の国・シャハルタ共和国。先代ルパンも狙っていた同国の隠された秘宝を巡って、ルパンたちと空賊。そしてシャハルタの政財界、もちろん銭形警部も絡んでの一大スペクタクルが展開。ルパン三世役の栗田貫一をはじめ、次元大介役・小林清志、石川五ェ門役・浪川大輔、峰不二子役・沢城みゆき、銭形警部役・山寺宏一らレギュラーメンバーに加え、物語のカギを握る空賊に育てられた赤ん坊・ラームの声を先月妊娠を発表した金田朋子が担当。近年は独特の高い声を武器にバラエティでも活躍する金田さんの本物にしか聞こえない“赤ちゃんボイス”は必聴だ。そのほか、石川由依、宮本佳那子、神谷浩史、楠大典、菅生隆之、渡辺明乃、諏訪部順一、千葉繁ら人気声優陣が多数出演するので、声優ファンも見どころいっぱいの2時間になりそう。金曜ロードSHOW!「ルパン三世~隠された空中都市~」は3月31日(金)今夜21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2017年03月31日「ルパンのキャラクターイメージは『007』シリーズのジェームズ・ボンドです。本家はスパイなので、ルパンはその泥棒版。クールで天才。そして『007』と同じく女好き(笑)。でも下品じゃなくて上品な色気を前面に出した漫画にしたい。さらにアクションあり、コミカルでユーモアのある読み物にしたいと思っていました。だから主人公のルパンは、できるだけ、わかりやすい性格のほうがいいかな、という感じでしたね」 そう語るのは、『ルパン三世』の原作者のモンキー・パンチ先生(79)。「とりえず3カ月やってみようか」−−。’67年、創刊された『漫画アクション』(双葉社)の編集長の一言から始まった漫画『ルパン三世』。当時、まだ新人だったモンキー・パンチ先生は、新たな漫画誌の連載企画として『ルパン』を提案するも、「今さらルパンは古いだろ」と、却下されかけたが、「『007』と『怪盗ルパン』をミックスさせた漫画を描きたい!」と再度アタック。編集長から「やってみようか」とGOが出た。 それからはや50年……。今や海外でも大人気の『ルパン三世』。50年にもわたりその人気を支えているのは、個性豊かなキャラたち。その生みの親であるモンキー・パンチ先生が、知られざる主人公・ルパン誕生の秘話を本誌に明かしてくれました! 「(『ルパン三世』の)タイトルの由来?じつはいいかげんなんです(笑)。’67年ですから、アルセーヌ・ルパンの、だいたい孫世代あたりが活躍しているという設定でいいんじゃないかな〜、と。ただ当初、ルパンはアルセーヌ・ルパンの孫ではなかった。“ルパン三世”という“あだ名”だったんです。双葉社の担当編集者から、『面倒臭いから、孫にしちゃえ』と。僕が“大丈夫ですか?著作権とか引っかからないですか?”って聞いたら、『オマエの漫画がフランスに行くと思ってるのか?』って(笑)」 日本の漫画が、海外にまで進出することになろうとは誰も思いもしなかった時代だった。 「編集部がそう言うなら孫にしちゃおうか……と。それで『ルパン三世』は孫になった(笑)。名前自体、完全にアルセーヌ・ルパンに由来してますからね。ただ、いま思うと、やはり孫ではなく“あだ名”にしておけばよかったかな〜と。そのほうがストーリーの幅に広がりが出るからね」 当時『ルパン三世』を連載するとき、最初に考えたのは、ストーリーを1話完結にすること。 「僕は“次号に続く”という話はやりたくなかった。途中から読み始めた人でもわかるようにしたかったんです。そういう意味では、毎週ストーリーの流れを作っていくうちに、ルパンやほかのキャラクターの性格が自然にできあがっていった感じかな〜。あまり計算しすぎても、読者に見透かされますからね」
2017年03月26日「連載開始当初は、次元も五右ェ門も、みんなルパンの敵だったんですよ。次元なんて、刑事として出したこともありますから(笑)。そこから新しい次元にして仲間にしました」 そう語るのは、『ルパン三世』の原作者のモンキー・パンチ先生(79)。「とりえず3カ月やってみようか」−−。’67年、創刊された『漫画アクション』(双葉社)の編集長の一言から始まった漫画『ルパン三世』。当時、まだ新人だったモンキー・パンチ先生は、新たな漫画誌の連載企画として『ルパン』を提案するも、「今さらルパンは古いだろ」と、却下されかけたが、「『007』と『怪盗ルパン』をミックスさせた漫画を描きたい!」と再度アタック。編集長から「やってみようか」とGOが出た。 それからはや50年……。今や海外でも大人気の『ルパン三世』。50年にもわたりその人気を支えているのは、個性豊かなキャラたち。その生みの親であるモンキー・パンチ先生が、知られざる次元大介誕生の秘話を本誌に明かしてくれました! 「イメージしたのは、映画『荒野の七人』でのジャームズ・コバーン。ナイフを使うシーンがすごくカッコよくてね。この役を次元のキャラクターにしたいと思ったんです。後にアニメーションになった次元の声が、ジェームズ・コバーンの吹き替えをやっていた小林清志さん。まさに僕のイメージとピッタリでした。“よく小林さんを次元の声に選んだな〜”と感心したことを覚えています」 次元は無口で、とにかく腕がよく、そして火気にはめっぽう強いイメージで描いたという。 「そして、ルパンとは逆に硬派。本当はあまりしゃべらないキャラでやるつもりだったけど、五右ェ門よりはしゃべりましたね(笑)。五右ェ門はさらに輪をかけたような硬派キャラだったので……。とくにこだわったのは風貌だね。帽子とヒゲで、あのスタイルを出したかった。どこか西洋っぽく、ヤンキーな感じがする。次元は僕の狙いどおりのキャラクターなんです。まぁ、ルパンの兄貴分みたいな感じですよ」 そんな「次元大介」の名前の由来を、モンキー・パンチ先生は次のように明かす。 「『次元大介』という名前の由来は、たまたまなんです(笑)。僕は3次元、4次元の『次元』という言葉の字面が好きで、名前に使ってみたという、単なる思いつきですね。『大介』もそうで、字面にしていちばん覚えやすいというか、格好がいいかな〜と。だからすべてひらめきから生まれたもので、じつは深く考えたわけじゃないんですよ。ただ、次元大介という名前で正解だったと思っています。おそらく電話帳を調べても、次元という名字はないと思いますから。それだけに、誰をモデルにしたかというよりも、『次元は次元そのものである』−−。そういう人物像を作り上げていったという気持ちもありますね」
2017年03月26日「『ルパン三世』の連載を開始した初期のころ、アメリカでコミックのコンベンションに出席したんです。その晩、食事に行ったすし屋さんで、たまたま現地の老夫婦が僕の横に座り、ルパンを描いて見せたら『オリエンタルじゃない』と言われてね(笑)。このとき、“確かに僕の『ルパン三世』には、オリエンタルな部分がないな〜”と。それで帰国してからすぐに五右ェ門を出したんです。だから最初、五右ェ門はいなかった」 そう語るのは、『ルパン三世』の原作者のモンキー・パンチ先生(79)。「とりえず3カ月やってみようか」−−。’67年、創刊された『漫画アクション』(双葉社)の編集長の一言から始まった漫画『ルパン三世』。当時、まだ新人だったモンキー・パンチ先生は、新たな漫画誌の連載企画として『ルパン』を提案するも、「今さらルパンは古いだろ」と、却下されかけたが、「『007』と『怪盗ルパン』をミックスさせた漫画を描きたい!」と再度アタック。編集長から「やってみようか」とGOが出た。 それからはや50年……。今や海外でも大人気の『ルパン三世』。50年にもわたりその人気を支えているのは、個性豊かなキャラたち。その生みの親であるモンキー・パンチ先生が、知られざる石川五右ェ門誕生の秘話を本誌に明かしてくれました! 「五右ェ門のイメージは歌舞伎の五右衛門ではなくて、『忍びの者』という映画の中で市川雷蔵さんが演じた、織田信長の暗殺を企む石川五右衛門という忍者なんです。ものすごくかっこよくてね。五右ェ門をこの忍者の十何代目かに設定して出そう、と」 しかし、悩んだのが五右ェ門のコスチュームだった。 「いわゆる“忍び”の格好だと、なんとなく現代に合わない気がしたので、思い切って絣の着物に袴の格好にしてみた。司馬遼太郎さん原作のドラマ『燃えよ剣』の沖田総司をイメージしました。当時、島田順司さんという役者さんが沖田総司をやっていたんだけど、それがものすごく清潔な感じがしてね、“五右ェ門はこの清潔なイメージで行こう”と決めました」 五右ェ門といえば、鉄をも切る“斬鉄剣”の使い手。 「『斬鉄剣』のアイデア?これは何かの西部劇で見た伝説のナイフがヒントになりました。それはレンガに突き刺さる、隕石でできたナイフ。それをもうちょっと飛躍させて、何でも切れる刀にしちゃえ〜、と(笑)。僕は『流星(りゅうせい)』という名前にしたんだけど、アニメーションでは、いつの間にか『斬鉄剣』になってましたね(笑)。それはそれで構わないけど。だから『斬鉄剣』は僕が付けた名前じゃないんですよ。ただ『流星』という名前も、漫画で使ったのは1回だけ。鉄まで切れちゃうから『斬鉄剣』にしたということでしょう。まぁ、そっちのほうがわかりやすいよね(笑)」
2017年03月26日「不二子はルパンの次に考えたキャラクターです。設定は『007』シリーズのボンドガール。ボンドガールは作品ごとに違う人が出てくるでしょ?僕も毎回、違うルパンガールを出すつもりでいた。でも、それを毎週、考えるというのは大変でね(笑)。だからといって、同じ女性が毎週、出てくるのではつまらない。だったら同じ女性でも髪形やコスチューム、性格が違う、“謎の女”を毎回、出してみたらどうかと思ったわけです。“女性の本性はわかりにくい”という男の心理がありますから、不二子のような女性は、それにぴったり合うんじゃないか、と」 そう語るのは、『ルパン三世』の原作者のモンキー・パンチ先生(79)。「とりえず3カ月やってみようか」−−。’67年、創刊された『漫画アクション』(双葉社)の編集長の一言から始まった漫画『ルパン三世』。当時、まだ新人だったモンキー・パンチ先生は、新たな漫画誌の連載企画として『ルパン』を提案するも、「今さらルパンは古いだろ」と、却下されかけたが、「『007』と『怪盗ルパン』をミックスさせた漫画を描きたい!」と再度アタック。編集長から「やってみようか」とGOが出た。 それからはや50年……。今や海外でも大人気の『ルパン三世』。50年にもわたりその人気を支えているのは、個性豊かなキャラたち。その生みの親であるモンキー・パンチ先生が、知られざる峰不二子誕生の秘話を本誌に明かしてくれました! 「ただこの時点では、『不二子』という名前はまだ決まってなかった。それでどうしようかな〜と机に向かって考えていたら、たまたま目の前に北斎か広重の『冨嶽(不二)三十六景』のカレンダーがあった。そこに『霊峰不二』って書いてあったので、“あっ、これを使おう!”と(笑)。だからまったくカレンダーに書いてあったとおりなんです。最初の『霊』という文字を取って、最後に『子』を付けただけ。字面もいいので、この名前に決めました」 ルパンの恋人のようでありながら、さまざまに姿を変える不二子。 「不二子はダイヤモンドには目がないという欲深さがある一方で、甘え上手だったり強気な一面もある。そんな小悪魔的なイメージにもかかわらず、どこか憎めないキャラクターです。これは男が求める女性像とでもいうのかな〜?どれだけ憎々しげなことをしても、不二子だったら許される、そんな感じの女性なんです。僕はそういう女性を漫画の中で生かせればいいなと思っていました。どの物語に出てきても憎めない、嫌にならない女性像を狙って出した部分はありますね」 そんな不二子は、男に頼らず気ままに生きる“強いヒロイン”の先駆者。 「今の時代、女性もどんどん社会に進出して活躍されている方がたくさんいます。そういう女性の中には、不二子のような生き方に共感する方もいるようです。男に頼らず、独立した女性のイメージがあるからでしょう。僕が不二子を世に出してから、強い女性を描いた漫画がずいぶん増えました。とくにアニメには多いですね。そういう意味では、不二子は強い女性のイメージの走りなのかもしれないね(笑)」
2017年03月26日巨匠ペドロ・アルモドバルが、数奇な運命に翻弄された“母”と“娘”の愛の物語を紡いだヒューマン・ドラマの『ジュリエッタ』。そのBlu-rayとDVDが、メイキング映像や主演女優インタビューなど、情報満載の特典映像を収録して、6月2日(金)に発売が決まった。同作は、1999年『オール・アバウト・マイ・マザー』でアカデミー賞外国語映画賞を、2002年『トーク・トゥ・ハー』でアカデミー脚本賞を獲得した現代映画界屈指の名監督、ペドロ・アルモドバルの最新作だ。スペインのマドリードを舞台に、12年前に出て行った一人娘を見かけたという知らせを受けた55歳のジュリエッタが、愛する娘に向けていままで言えなかった“真実”を語るストーリー。色鮮やかな映像美も話題を集めた人間ドラマだ。BD&DVDの共通特典として、主演女優インタビューをはじめ、メイキング映像や予告編集などの充実の特典映像を収録予定。また、初回限定特典として特製スリーブケースが付く。2013年にノーベル文学賞を受賞したカナダ人作家アリス・モンローの小説「ジュリエット」を原作に、当代随一のストーリーテラーによる老練な語り口と普遍的なテーマは巨匠アルモドバルが辿り着いた新境地。円熟の極みまで到達した傑作を特典とともに堪能して。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュリエッタ 2016年11月5日より全国にて公開(C) El Deseo
2017年03月06日伊勢丹新宿店をルパン一味が再びジャック!?昨年大好評を博したアニメ『ルパン三世』とのコラボレーションイベント「ISETAN×ルパン三世 LUPINISSIMO IN ISETAN」が、さらにパワーアップして帰ってきた。ルパン、次元大介、石川五ェ門、峰不二子、銭形警部、5人のコンセプトショップが伊勢丹新宿店の各階に設けられる他、限定オリジナルアイテムの販売や、ルパン一味のアジトを再現した「ルパン・リストランテ」を展開する。会期は2月22日から27日のわずか1週間。ルパン三世の世界観を忠実に再現した、ファン必見のイベント詳細をレポートする。メイン会場となる本館7階=催物場には、予約制の「ルパン・リストランテ」を始め、モンキー・パンチ氏直筆の版画(ジクレー)の展示販売、さらにルパン一味のお宝や愛用品を豊富に取りそろえたショップがオープンする。『ルパン三世』のテレビシリーズでルパンが着用していた歴代ジャケットスタイルを再現したファッション提案を行う他、次元が愛用するリング、ライター、タイピンなどのアクセサリー、ルパン誕生50周年記念グッズとして限定生産された缶バッヂ、何度捕まりそうになっても立ち上がる不屈のルパンを表現した「起き上がり小法師」(4種/各2,665円)、ルパンが不二子にプレゼントしたというエスティ ローダーのリップスティック(各3,600円)など、趣向を凝らしたアイテム、約150種をラインアップする。また、オリジナルパッケージの日本酒やウイスキー、えびチーズせんべい(1,200円)やサブレ(1,400円)など、グルメアイテムも充実。ルパンたち御用達をイメージした、こだわりの逸品は手土産として購入するのもおすすめだ。本館7階=呉服では、「五ェ門の住処」をイメージした撮影スポットと、東京神田のメンズきものテーラーショップ・ワイ&サンズ(Y.&SONS)のきもの、ゆかた、兵児帯、ストールなどを展開する。本館5階=キッチンダイニングデコールでは、ウイスキー好きの次元が足繁く通うバーをイメージした「次元のバー」がオープン。リーデルのタンブラー(5種/各6,000円)で、次元大介が好んだというI.W.ハーパーを提供する(参加費1杯/1,000円)他、シャンパン、日本酒などを楽しむことができる。本館3階=センターパーク/ザ・ステージ#3では、ワイルドでセクシーな不二子のクローゼットを再現し、愛車のハーレー・ダビッドソンのバイクを展示する。不二子好みのアイテムとして、クリスチャン・ダダのライダースジャケット(15万8,000円)、ビューティフルピープルのオールインワン(21万円/1点限り)を販売する他、ボディコンシャスなドレスなども取りそろえる。極めつけは、メンズ館8階=イセタンメンズ レジデンス/チャーリー・ヴァイスで扱う、限定50セットのスペシャルな額装セット。貴重な原画の展示も行われるため、ルパンファンは、ぜひ足を運んでみてほしい。7階のショップやレストランに設けられた写真撮影スポットでは、記念撮影も可能。ルパンたちの仲間になりきって、楽しんでみてはいかが。会期中は声優陣による館内放送も行われるため、聞き逃しのないようご注意を!
2017年02月23日ルパン三世誕生50周年を記念し、ルパンが食べている料理を再現した「ルパン・リストランテ」が、2月22日から27日まで伊勢丹新宿店本館7階催物場にオープンする。会期中は、各階にルパン関連のコンセプトショップが展開され、ルパンや次元、峰不二子などのスペシャルアイテムも販売する。「ルパン・リストランテ」は、ルパンのアジトをイメージした空間で、ルパンお手製の料理やドリンク、好みのコーヒーなどを味わうことができる。いち押しのメニューはテレビシリーズの「LUPIN the Third~峰不二子という女~」でルパンが作った「ルパンお手製ジャガイモのニョッキ 特製ボローネ風ラグーソース」(3,600円)。もちもちの食感のニョッキに、赤ワインをベースに使ったビーフとポルチーニ茸のソースが絡み合った一品。2~3人前のたっぷりサイズを、バゲットと一緒にシェアして召し上がれ。張り込み中の銭形警部の空腹を満たす「銭形警部の張り込みハンバーガー」(1,800円)は、ビーフパテ100%に、とろけるチェダーチーズとマッシュルームのソテーが加わり深みのある味わいが楽しめる本格派。限定ロゴがプリントされた紙袋と、ルパンがとっつぁんへ書いた“ごくろうさんカード”付きの凝った演出も注目ポイントだ。この他、懐かしの喫茶店メニューとしてハズせない「ルパン一味も大好き!? ナポリタンスパゲッティ」(1,300円)、「次元のハードボイルドBEEFカレー」(1,700円)など、王道メニューもラインアップする。ドリンク類も充実しており、ルパンがアジトで寛ぐ時に飲む一杯をイメージしたグアテマラ サンタクララ豆を使った本格ドリップコーヒー「ルパンのコーヒー」(700円)と、和三盆シロップの優しい甘みが効いた「ルパンのコーヒーゼリー」(880円)、ルパンが着用したジャケットのカラーをヒントに作った「ルパンのジャケットカラークリームソーダ」(4種/各880円)などを用意する。スペシャルアイテムは、ルパン三世の歴代ジャケットを日本を代表する4人のテーラーが仕立てたルパン三世ジャケットを始め、ルパン三世が峰不二子にプレゼントしたというエスティ ローダーのリップスティック(各3,600円)、五ェ門の住処をイメージした東京神田のメンズきものテーラーショップ・ワイ&サンズ(Y.&SONS)のきものの他に、リーデルのタンブラー(5種/各6,000円)や、えびチーズせんべい(1,200円)やサブレ(1,400円)などのお菓子も取りそろえる。ルパンファンはもちろん、レトロな喫茶店好きにもおすすめの「ルパン・リストランテ」は、完全予約制のスペシャル企画となる。2月1日10時より予約受付がスタートし、座席予約料(2,000円)にルパン三世50周年記念オリジナルプレートが含まれるため、プレートがお目当ての方はまずは予約を。ルパンの世界観に浸りながら、素敵なグルメ体験ができるだろう。
2017年01月30日映画『ありがとう、トニ・エルドマン』が2017年6月24日(土)より全国で順次公開される。悪ふざけが大好きな父親と、たまに会っても仕事のことばかりの娘。『ありがとう、トニ・エルドマン』では、全く正反対の性格の父と娘の触れ合いを温かく、ユーモラスに描いている。大人になった2人の噛み合わない関係は、「親子」という誰にとっても普遍的なものに溢れる人間らしさや愛を改めて感じさせてくれるだろう。なお、俳優業からの引退を宣言していたジャック・ニコルソンが本作のハリウッドのリメイク版へ出演するという報道が出ており、もしそれが実現すれば事実上の“引退宣言撤回”となりそうだ。『ありがとう、トニ・エルドマン』は、カンヌ国際映画祭では国際批評家連盟賞、ヨーロッパ映画賞では作品賞や監督賞、全米映画批評家協会賞では外国語映画賞、アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされるなど賞レースを席捲した。公開前からすでに話題を呼んでいる作品なので、家族はもちろん、恋人、友達など、大切な人を誘って観に行ってみて。 ■ストーリー 悪ふざけが大好きな父親ヴィンフリートは、コンサルタント会社で働く娘のイネスとあまり上手くいっていない。たまに会っても、彼女は仕事の電話ばかりしていて、ろくに話すことも出来ない。そんな娘を心配したヴィンフリートは、彼女が働くブカレストを 訪れることにする。父の突然の訪問に驚く彼女だったが、何とか数日間一緒に過ごして、父はドイツに帰ることになる。少しホッとし た彼女のもとに、<トニ・エルドマン>という別人になった父が現れて。。。 【作品詳細】 『ありがとう、トニ・エルドマン』(原題:Toni Erdmann)公開日:2017年6月24日(土) シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開 監督・脚本:マーレン・アデ 出演:ペーター・ジモニシェック、ザンドラ・ヒュラー 2016年 ドイツ=オーストリア 162分 (c) Komplizen Film 【問い合わせ先】 ビターズ・エンド TEL:03-3462-0345
2017年01月26日宮沢りえが脚本を読み、「心が沸かされた」と出演を決めた主演最新作『湯を沸かすほどの熱い愛』。このほど、本作で宮沢さん演じる母と、杉咲花演じる娘の“激突”のシーンを切り取った本編映像が解禁となった。銭湯「幸の湯」を営む幸野家。ある日、余命2か月を宣告された“お母ちゃん”は、「絶対にやっておくべきこと」を決め、1つ1つ実行していく。1年前、ふいに家出した夫を連れ帰ること、家業の銭湯を再開させること、気が優しすぎる娘を独り立ちさせること、娘をある人に会わせること…。母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった――。幸野一家と彼らを取り巻く人々の、熱い愛をひしひしと感じられる本作。中でも、同性だからこそぶつかり合うと同時に、以心伝心で理解しあえる「母と娘」の愛は、実に特別。時には決裂してしまう人もあれば、深い絆で結ばれる人もある。誰もが生きづらさを抱えた現代社会で、常に悩み葛藤しながら、愛する娘をなんとか育てようとする母の苦労は計り知れない。しかも、自分があと2か月ほどしか生きられないとしたら、余計に…。今回到着した本編映像は、学校でいじめに遭う安澄(杉咲さん)が、自室から起きてこない、ある日の朝のシーン。引きこもり寸前の娘に対し、母・双葉(宮沢さん)は強硬ともいえる形で対峙する。「起きて安澄、朝ごはん食べるよ」と布団をかぶったままの娘のベッドに腰掛ける。安澄は消え入りそうな声で「しばらく病気で休むって電話して」と訴える。しかし、なんと母は、布団をひっぺがす!「起きなさい安澄、学校行くの」「今日あきらめたら二度と行けなくなるよ」と強い口調に変わる母。でも、安澄は「じゃあ行かない、二度と行かない」と取り付く島もない。そのとき、母は…。ともすれば、“やりすぎ”ともとらえかねない、母・双葉のその後の選択。子育てに正解というものはないが、正面からぶつかり合うまっすぐな母と娘の姿には、思わず心を揺さぶられずにはいらない。そんな母娘の真剣な愛の熱をスクリーンで感じたら、あなた自身も“お母ちゃん”に会いたくなるに違いない。『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月26日『ビューティー・インサイド』のハン・ヒョジュ主演で贈る、激動の時代に翻弄されながらも歌と愛に生涯をささげた女性たちの物語『愛を歌う花』が、2017年1月7日(土)より日本公開されることが決定。併せて、2人の女性が印象的な本作のポスタービジュアルも解禁となった。時は1943年、京城(現在のソウル)に唯一あった妓生(キーセン/当時の芸妓)養成学校。ずば抜けた美貌と優れた歌唱力で最高の歌姫と称されるソユル(ハン・ヒョジュ)と、心に響く天性の歌声を持つ幼馴染みのヨニ(チョン・ウンヒ)は、作曲家ユヌ(ユ・ヨンソク)から一目置かれ、同期の羨望を受ける、かけがえのない親友同士だった。作曲家として最高峰の実力を誇るユヌは、民衆の心を癒やす「朝鮮の心」という歌を作曲する矢先、ヨニの歌声にいつしか魅了されていく。ユヌの曲を自分のものにしたいソユルには、次第に嫉妬心が芽生え始め、3人それぞれの運命が狂い始めていく――。本作は、トップ歌手を夢見た幼なじみの2人の妓生と天才的作曲家の歌と運命をめぐる3人の物語。原題の『解語花』は、“人の言葉を理解する花”と書き、美しさと強さ全てを持つ女性という意味を持つ。大衆歌謡の黄金期でありながら、悲運の時代に、歌手を夢見た最後の妓生に隠された物語を描いた本作は、当時の大衆歌謡界と妓生の姿をスクリーンに蘇らせたという点でも大きな話題を呼んだ。“民衆の心を癒やす歌”を歌いたい、と切に願う妓生たちの夢に対する欲望と情熱、そして同じ男性を愛してしまったがゆえに生まれる狂おしいほどの嫉妬が、彼女たちの歌にのせてドラマチックに綴られていく。主演を務めるのは、日本から上野樹里も参加し、話題を呼んだ『ビューティー・インサイド』で毎日、別人になる主人公を愛する女性を好演した、韓国の“愛すべきヒロイン”ハン・ヒョジュ。本作では、美貌と歌の才能の持つ妓生ソユル役を演じ、清純味あふれる魅力から挑発的な女性の魅力まで、七変化する演技で観客を魅了する。1人の女性の生涯を演じ切った彼女の鬼気迫る熱演と、色彩鮮やかな韓服から妖艶さ漂うレトロなワンピースを身にまとう麗しい姿は必見。また、「応答せよ1994」で一躍スターダムに上がり、『ビューティー・インサイド』で外見が変わる主人公の1人を演じたユ・ヨンソクは、当代随一の作曲家ユヌ役で、見事なピアノの腕前を披露、これまで見せることのなかった音楽的才能をいかんなく発揮している。そして、人々の心を掴む歌声を持つヨニを演じたのは、チョン・ウヒ。ウォンビン主演、ポン・ジュノ監督の『母なる証明』、日本でもヒットした『サニー 永遠の仲間たち』ほか、青龍映画賞主演女優賞をはじめ国内外の映画祭で絶賛を受けた『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』を通じ、世界的にその演技力を認められた注目女優で、彼女もまた『ビューティー・インサイド』で主人公の1人を演じていた。愛らしい女性の姿から、絶望の淵に立たされた女の凄絶な叫びまで、抜群の演技力を本作でも十分に発揮し、各方面から関心を集めている。『愛を歌う花』は2017年1月7日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月21日亡き母から、誕生日ごとに届く10通のバースデーカードを通して、母の愛、子への想い、そしてそれを受け取る子どもたちの成長を、温かい視点で描いた家族愛の物語『バースデーカード』。脚本を通して役が語りかけてきたと話す、娘・紀子を演じた橋本愛と、作品を観たばかりで感動が抑えきれないという父親役ユースケ・サンタマリアが、映画の魅力、そしてここだけの裏話を披露してくれた。父と娘を演じた2人。賑やかで楽しい父親の横で、その話を笑いながら聞いている美しい娘という、スクリーンで見せる父娘とはひと味違った表情を見せてくれる。まずは、出演作を観てからインタビューを受けるのはあまりないというユースケさんが、“例外的”な思いを寄せることになった理由から。ユースケ:実は、自分が出たものを観られないという病にかかっていて(笑)、撮影が終わるとそのお仕事は終わりというのが普通。でも、この作品はPRのために愛ちゃんが僕の番組にも出演してくれたとき、主演を務めた女優さんが、これほど満足しているなんてどんな作品なんだろうと興味がわいた。この物語がとても好きだったこともあって、これはと思い、珍しく出演作を観たんです。いま、すごく温かい気持ちに包まれていて。もし自分が出演していなくても、何度も観返すような大事な作品になるだろうな。橋本:私の気持ちが伝わったことも、主演作をそこまで言ってもらえることも、すごく嬉しいです。ユースケ:ぜひ観てくださいという気持ちが伝わって来たよ。橋本:私は正直だから(笑)。ユースケ:そうなんだよ、愛ちゃんは正直者だからね。きっと作品が嫌いだったら、そもそもPRのために僕の番組に来てくれないよね(笑)。そこで思わず大笑いする橋本さんを見ながら、ユースケさんが続ける。ユースケ:だって、今日も服装からして気合いが違うでしょ。一緒にばっちり決めたしね。お母さんが若くして亡くなる話なんて、あざとくなりがち。宣伝だって、感動作とか、泣けるとかを強調しがちだけど、この映画に絶対にそういうのはいらないよ。橋本さんは、脚本が完成する前の早い段階から、映画の制作にかかわっていたそう。橋本:家族の愛を描いた、こういう王道の物語に出演するのは自分の中ではとても珍しいと感じましたし、未知の世界だったので怖さもありました。でも、その恐怖を慎重に取り除いて臨んだんです。王道の映画なのだけれど、斜めから見る隙も与えない。ひとつの感動的な愛を伝えるという目的にみんなが一緒に向かっていった結果、ちゃんと思いが伝わる作品になったと思える仕上がりになりました。ユースケ:共感できない人なんていないんじゃないかというほど普遍的。2時間ちょっとの上映時間ってけっこうな長さなのに一切飽きさせない。すべて必要なシーンだけでできている作品。それでもけっこう切っているんですけどね。僕が気に入っていたセリフなんかなくなっていたけど。橋本:そうなんですか!ユースケ:でも、それは必然だと思える。俳優である僕が“このセリフが好きだから残して”というのはエゴだからね。監督のセンスは素晴らしいし、完成作品を観て改めて実感したよ。橋本:私は、出演が決まる前に脚本を読ませて頂いて、亡き母からの手紙をこれだけ従順に受け入れていると、手紙がもらえなくなったとき、紀子が自分の足で立って生きていけるのかが分からなくて怖いという感想は監督に伝えました。それで、19歳で手紙を読まずに反抗するというシーンを作ってもらったんです。最初にいただいた脚本はかなり余白があったし、オリジナル脚本なので、変えていただいたところもありますね。ユースケ:知らなかった。そうだったんだ。愛ちゃんの意見でこういう物語になったんだ。反抗するシーンはとても大事だよね。そこで初めて亡き母からもらう手紙に疑問を抱く。19歳ってそういう年代。手紙が亡き母と自分を繋ぐとても大切な存在なだけに、手紙が来なくなったときどうなってしまうんだろうという不安の表れ。このエピソードがあるとないとでは全然違ったと思うな。橋本:実は最初の脚本を読んで、結婚相手がこういう男性では、とても好きになれないという、わがままも言いました(笑)。ユースケ:そうなの!中村蒼くんが演じた相手役の立石純くん、愛ちゃんの意見でああいう素敵な青年になったんだ。だって、父親としてアイツだったら娘をとられてもしょうがないもん。まあ、それでも嫌だけど(笑)。亡き愛妻の忘れ形見にして、男手ひとつで育て上げてきた愛娘。幸せを願っているけれど、本心では嫁にやりたくないという父の複雑な親心を、ユースケさんは見事に表現している。ユースケ:実は、不思議なくらい葛藤があった。僕、けっこうドライなほうなんだけどな。作品を観てびっくりしたのは、紀子の結婚式のシーン。バージンロードで娘を花婿に渡した後、幸せそうにしている新郎新婦の後ろで、僕がすごく苦しそうな顔をしてるの(笑)。あんな顔をしてるつもりなかったんだよね。ちょっと微笑んでいるぐらいのつもりだったのに。監督から、“紀子がついに嫁に行くというシーンですから”と念を押されていて、どっぷり入り込んでいたら、あんな顔になっていて。すっかり寂しい父親になっていました。僕としては、珍しいくらい。橋本:私も自然に紀子になっていましたね。脚本が完成する過程も観てきたこともよかった。すぐれた脚本だったので、人と人との会話がちゃんと成り立っていたし。脚本からキャラクターの声がきこえてきたから、その声を代弁して喋っていたという感じですね。こんなときに女の子はこうするということが、とてもよく描かれていたんです。それに、撮影当時、私自身が19歳だったので、同じ年代の紀子はとても親しみが持てたし、年齢による変化もよく分かったから、無理やり納得できないところを力技でもっていったというシーンはひとつもないですね。ユースケ:完成した脚本を現場で大幅に変えることはなかったけれど、ちょっとした言葉を付け足したり、語尾を除いたりとか、そういうちょっとしたことはあったよね。ただ、それが許されていたのは有難かった。たかだかひとことの違いでも、これでこのシーンは完成した、と思える理由になるものだから。そういうところからも、監督が俳優を尊重し信頼してくれていたのは分かった。もちろん僕らも監督はじめスタッフを信頼していたし。そういうものの積み重ねが、作品を作っていくと実感できる作品だった。そんな制作途中でのやりとりについて語り合ううち、話はいつしかタイトルへ。ユースケ:いまでこそ『バースデーカード』というタイトルに落ち着いたけれど、ほかにも案があったんだよね。愛ちゃんはどれがよかったの?橋本:ほかにありました?ユースケ:あったよ。『バースデーカード紀子の〇〇』とか、『バースデーカード君のまわりには何がある?』とかさ。副題を入れるのは、日本映画界の悪しき習慣で。橋本:そう、君のまわりに…(笑)。現場では『バースデイ・カード(仮)』だったんですよね。ユースケ:そう、『バースデーカード君のまわりには何がある?』もいいタイトルだけど、なんだか想像できちゃう。だから、僕は絶対に『バースデーカード』がいいと押していたんです。これでいくんですよねって念押しして。日本の映画もドラマも、タイトルで説明し過ぎ。ヒントだけで、ちょっと謎めいていたほうが絶対潔いし、お客さんの興味をそそるよって、俺はずっと言っていたんです。あんまりしつこく言うものだから、製作サイドが“じゃあ、これでいきます”と(笑)。橋本:じゃあ、これはユースケさんが推薦したタイトルだったんですね!(笑)ユースケ:ロビー活動をずっとやっていたの、待ち時間に。橋本:確かに、日本ではサブタイトルをつける傾向にありますからね。素晴らしい作品ほど、いろいろな細工をしなくても観客にきちんと伝わるはずだという、ユースケさんの強い思いが感じられるエピソード。感動させるための映画ではなく、感動を呼び起こすことのできる力を持った作品だという自負があるからこそ、余計なものは付け加えたくないという気持ちになったのだろう。母との死別という悲しい話がベースにある作品だが、本作を観ていると、別れる悲しみ以上に、人生で愛すべき人と出会えた喜びというものを感じる。橋本:私は人の死に立ち会ったことがまだないんです。家族が存在していることが当たり前になっている。だから、もし大事な人たちが明日居なくなったら、後悔することがあるかもしれないと考えてしまって。でも、後悔することがあるだろうと知っているのに、じゃあそうならないようにいま、愛や感謝を伝えておくことができるかというとそれはちょっと恥ずかしいと思ってしまう。自分の中にある、そんな愚かさを痛感するきっかけになりました。劇中には、紀子がとある質問をして母を悲しませてしまったことをずっと後悔しているというくだりがあるんです。それは当たり前の幸せがある毎日がいつまでも続くと思ってしまう、人間の普遍的な愚かさを映し出してもいるんでしょうね。ユースケ:でも、単なる悲しい物語じゃないのが、この作品の凄いところだよね。愛する人が亡くなる。そんな大きな出来事が冒頭にあるけれど、遺された家族は大きな悲しみを共有しているからこそ、すごく強く結びついていて、その中心には亡き母がいる。母が遺したものが家族にとってはものすごく大きくて、常に近くにいてくれると感じられる。常に彼女の気配があるんだよね。最後には、そんな母と家族の思いが繋がるシーンも待っている。ユースケ:それを表現できるのが映画のマジックであり、本作のマジックでもあるんだと思う。実はそのシーン、すごく待たされたんですよ。最初は1時間待ちですって言われていたのに、“何ならどこかに出かけてもOKです”と言われるぐらいの待ちになって(笑)。昼寝して起きてぶらぶらしていたのに、まだ撮ってる。何やっているんだろう?と不思議だったんですが実際に映画を観て、これは時間がかかって当然だし、待つ価値があったなと思うほどグッとくるいいシーンだった。そこもぜひ注目してもらいたいです。橋本:そうですね。できることはやったので、あとは多くの方に観てもらうことに勝負をかけています!愛する人との別れと、そこから生まれる喪失から、人は決して避けらない。そんな運命ゆえ、どうしても生まれる悲しみや後悔。でも、終盤に亡き母から届いた1通の手紙には、「思い通りじゃなく、後悔があっても、人生に満足している」と書かれている。すべてを抱えて生きていく…そんな人間の強さや愛しさがこの作品には詰まっている。(text:June Makiguchi/photo:Nahoko Suzuki)
2016年10月20日「金曜ロードSHOW!」が「ルパン三世」の映画作品が3週連続でお届けする「放送開始45年 ルパン祭り」。第2夜となる10月14日(金)今夜は『ルパン三世 カリオストロの城』が放送される。モンキーパンチによるコミック「ルパン三世」は、1971年にTVアニメ第1シリーズが放送されると、それまでのアニメとは一線を画すスタイリッシュな映像とストーリーが評価され、その後1977年からは第2シリーズ、1984年からは第3シリーズが放送。89年からはTVスペシャルが放送されるようになり、2015年には久々となる第4シリーズが放送。息の長い人気を誇る日本を代表するアニメ作品だ。今夜放送される『カリオストロの城』は劇場版2作目として1979年に公開。あの宮崎駿が監督・脚本を手がけたことでも知られており、TVアニメ第1シリーズ時代から「ルパン」シリーズに参加。第2シリーズの第145話「死の翼アルバトロス」と最終回「さらば愛しきルパンよ」の演出も担当している宮崎氏が自身による「ルパン」の集大成的な作品としてその情熱を注いだ映画作品となる。今作でルパンが狙うのはカリオストロ公国で密造された偽札である“ゴート札”。後の“宮崎アニメ”に通じるアクションシーンやラブロマンスなど、現在のジブリ作品の原点ともいえる要素が満載。すべての映画、アニメファン必見の不朽の名作に仕上がっている。あるカジノから大金を盗み出したルパン(山田康雄)と次元(小林清志)だったが、それはすべてヨーロッパの小国・カリオストロ公国で密造されている幻の偽札“ゴート札”だった。“ゴート札”の秘密を暴くためカリオストロに向かうルパンだったが道中、謎の男たちに追われる花嫁姿の美少女を発見。その少女・クラリス(島本須美)こそカリオストロ大公家の跡継ぎで彼女と結婚してカリオストロを支配し、城の秘宝を手に入れようと目論むカリオストロ伯爵(石田太郎)から逃げてきたのだ。彼女を助けることにしたルパンと次元たちの冒険が始まる…というストーリー。声の出演はルパン三世に山田康雄。峰不二子に増山江威子。次元大介に小林清志。石川五ェ門に井上真樹夫。銭形警部に納谷悟朗。カリオストロ伯爵に石田太郎。クラリスに島本須美。金曜ロードSHOW!『ルパン三世カリオストロの城』は10月14日(金)今夜21時~日本テレビ系で放送。次週21日(金)は『ルパン三世ルパンVS複製人間』が放送される。(笠緒)
2016年10月14日