デイン・デハーンが自身も憧れる唯一無二の俳優ジェームズ・ディーンを演じ、ロバート・パティンソンが彼を有名な1枚の写真に収めた写真家を演じる『ディーン、君がいた瞬間(とき)』。いま、ハリウッドで最も注目される若手演技派の夢の共演が実現した本作から、2人の共演シーン映像がシネマカフェに到着!さらに、デハーンとパティンソンがお互いについて語る貴重なコメントも入手した。カンヌ国際映画祭「カメラドール賞」を受賞し、「ザ・ローリング・ストーンズ」「U2」、ビョークなど名だたるアーティストに愛される伝説の写真家、アントン・コービンがメガホンを取った本作。今回到着したのは、パティンソン演じる写真家デニス・ストックが、デハーン演じるジェームズ・ディーンとレッドカーペットで偶然居合わせるシーンだ。映画『スタア誕生』のプレミアに、恋人で女優のピア・アンジェリと共に参加したディーン。だが、すでにスターであったアンジェリの“連れ”という扱いに、心底ウンザリしていた。そんな中、レッドカーペットのカメラマンの列にストックの姿を発見するディーン。『エデンの東』の試写で初めて“ディーン”を目にしたストックは、彼が新世代を代表する俳優になることを確信、自身も一旗揚げるため「君を撮りたい」と持ちかけていたものの、断られていた後だった。「まだレッドカーペットでくすぶっているのか」と声をかけられ、気まずい表情をするストック。だが、その言葉を払拭するように、「いい写真を撮ろう」と再びディーンに誘いをかける。「有名になれる?」と問うディーンに対し、「保証する」とストック。だが、ディーンは含みのある様子で「考えておく」と言い残し、その場を後にする…。この後、2人がどんな化学反応を起こすのか、期待膨らむシーンとなっている。実は本作で出会う前は、お互い面識がなかったという2人。撮影前に何度か食事に出かけたレベルの交流しかしなかったという。その理由についてデハーンは、「映画は2人のアーティストがお互いについて理解を深めていく旅路を追うものだから、お互いについて知るのは一緒に取り組む撮影を通してのほうが映画の役に立つと思った」と明かす。実際に撮影が進むにつれ、2人は親睦を深めていったようで、その中でも極寒地での撮影シーンがさらに2人の距離を縮めたという。パティンソンは、「体感温度マイナス37度のトロントで、僕たちはスーツ1着での撮影を毎日こなしていたんだ。クルーは南極隊みたいに着込んだ格好なのに…。でもそれで絆が深まったんじゃないかな(笑)」と語る。そんな彼らにとって、今回の共演は互いにとって良い刺激になったようで、パティンソンは「ジェームズ・ディーンを演じるということは、どんな役者にとってもものすごく大変なことだったと思う。彼と僕とでは俳優として違うアプローチをとっているけれど、彼のことはすごく大好きだし、すごく面白いやつだった」と語り、デハーンを絶賛。一方、デハーンもパティンソンについて、「とても、とても、とてもいい奴なんだ!一緒にいるのが最高に楽しくて、彼とはやり方が違うけど、自分と異なるやり方で俳優として成功しているのを見るのは、すごくいい経験だ」と語っている。ハリウッドの未来を担う実力派として、内外から熱い視線を送られる彼ら。お互いの存在を意識し合い、認め合いながら共演を果たした姿をスクリーンで目撃してみて。『ディーン、君がいた瞬間』はシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日米Googleが同社の画像検索サービスに、モバイルでWebの画像をブックマークする機能を追加した。モバイルブラウザを使ってGoogleアカウントにログインした状態で画像を検索し、結果の画像で「SAVE」ボタンをタップしてブックマークする。ブックマークした画像があるとGoogleの画像検索ページに「VIEW SAVED」というボタンが浮かぶようになり、タップするとブックマーク画像の一覧ページが開く。ブックマークは大きなサムネイルで並び、メモを追加したり、タグを付けて「Collection」にまとめることが可能。ブックマークを活用することで、画像のダウンロードやスクリーンショット撮影などを行わずにWebから画像を収集でき、「ハロウィーンの仮装アイディア」「新しいヘアカット候補」というようにテーマごとに見やすく整理できる。人気の高い画像収集・共有サービスPinterestを意識したサービスとも指摘されている。
2015年12月02日ネイチャードキュメンタリー映画『シーズンズ2万年の地球旅行』(2016年1月15日公開)の日本語版テーマソングに、歌手のクリスタル ケイの新曲「Everlasting」が決定したことがこのほど、明らかになった。また、同楽曲が盛り込まれ、笑福亭鶴瓶と木村文乃のナレーションが入った本予告が25日、公開された。本作は、日本でも大ヒットを記録した『オーシャンズ』(09)のジャック・ペラン×ジャック・クルーゾ監督コンビが手がけた新たなネイチャードキュメンタリー。氷河期が終わった2万年前から現代に至るまでの地球、そして生き物たちの壮大な生命の歩みを、野生生物の目線でとらえている。日本語版テーマソングに抜擢されたクリスタル ケイは「正式なオファーをいただく前に、そういうチャンスがあるかもというお話をいただいたんですが、その当日にスタジオに入ったんです(笑)。映画のテーマを聞いて、想像を膨らませて、メロディを考えてつくりました。気にいってもらえたらいいなと思っていたので、採用してもらえてすごくうれしかったです!」とオファーを受けた時の気持ちを告白。「とてもすてきな映画です。たくさんの動物のかわいいところやかっこいいところがたくさん出てきます」と本作をアピールし、「最後に私の『Everlasting』で温かい気持ちになってください」とメッセージを送った。配給するギャガは「厳しい自然環境の中、懸命に生き抜いてきた動物たち。家族のために愛情を注ぎ、闘い、そして世代へ引き継ぎ、果てていく…それはまるで人類も含め命あるものの宿命を描き出しているかのようです」と映画の魅力を伝え、「本作をアピールするためには、この永遠に続く壮絶な命のサイクルに"優しさ"と"喜び"を加えたいと思っておりました。クリスタル ケイさんの圧倒的な歌唱力にのせ"普遍的な愛"をテーマにした楽曲は、説明せずとも感動を引き寄せてくれると思い、今回書き下ろしでのオファーをさせていただきました」と起用理由を説明している。また、同楽曲を使用し、日本語版ナレーターを務める笑福亭鶴瓶と木村文乃のナレーションが入った本予告も公開。クリスタル ケイの歌声が映画を盛り上げ、鶴瓶と木村が優しく、力強く語りかけている。(C)2015 Galatee Films - Pathe Production - France 2 Cinema - Pandora Film - Invest Image 3 - Rhone-Alpes Cinema - Winds - Pierre et Vacances.
2015年11月25日スカイマークと損害保険ジャパン日本興亜は国内旅行保険の販売に関して業務提携することで合意し、11月18日からスカイマーク利用者向け旅行保険「SKY旅行保険」の取り扱いを開始した。同保険は、スカイマークのホームページから航空券の予約を行う操作に引き続いて加入手続きができるのが特長。損保ジャパン日本興亜は保険加入者に対して国内旅行中の補償を提供し、スカイマークの片道航空券購入者には「片道プラン」を、往復航空券購入者には「往復プラン」を案内する。片道プランの保険料は2日間の設定で810円、往復プランの保険料は2日~30日間の設定で1,120円~1,840円。補償項目は傷害死亡・後遺障害、入院保険金、通院保険金、手術保険金(入院時、外来時)、救援者費用、携行品損害、賠償責任(往復プランのみ)、出発遅延費用・欠航等、乗継遅延費用、寄託手荷物遅延等費用、寄託手荷物紛失費用となっている(各種補償項目に関する内容は保険約款の規定に基づく)。スカイマークは現在、北海道から沖縄まで国内18路線を運航しており、両社は協力を密にし、今後も安全で良質なサービスの提供に目指すとしている。
2015年11月21日ことりカフェは11月5日~8日、メンフクロウをモチーフにしたカレーやスイーツの提供、および雑貨を販売する「第3回秋のフクロウ祭り」を「ことりカフェ表参道」(東京都港区)と「ことりカフェ吉祥寺」(東京都三鷹市)で開催する。「ことりカフェ」は、インコをはじめ、カナリア、オウム、文鳥など人気の小鳥たちを眺めながら、スイーツやフードを楽しむことができるカフェ。同企画では、メンフクロウをモチーフにした「メンフクロウカレー」(税別1000円)と「メンフクロウケーキ」(税別800円)の提供、および雑貨を販売する(メンフクロウカレーは吉祥寺店限定)。どちらもなくなり次第終了。
2015年11月05日代表作『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の舞台となった2015年10月21日(水)、監督のロバート・ゼメキスは日本にいた。最新作『ザ・ウォーク』を引っさげ、プロモーション来日を果たしたのだ。同日、都内で会見を行い、映画が進むべき“未来”について語った。「今後、ますますデジタル技術が本領を発揮し、より効率的かつ経済的…つまり製作費を抑えた映画製作が可能になるはず。私自身、最新のテクノロジーを駆使するのは大好きです。ただし、あくまで伝えたいストーリー、描きたいキャラクターあっての話であり、『この技術を使いたいから、こんな映画を作ろう』という発想は本末転倒。アートの領域において、デジタル技術はより良い作品づくりを手助けしてくれるツールだと思っている」その言葉通り、ゼメキス監督は先端技術を武器に、映画の可能性を切り開く“開拓者”である。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作はもちろん、実写とアニメが見事に融合した『ロジャー・ラビット』(1988)や当時のVFW技術を駆使し、メリル・ストリープをイジり倒したコメディ作品『永遠に美しく…』(1992)。巧みな語り手としても評価が高く、『フォレスト・ガンプ/一期一会』『コンタクト』『キャスト・アウェイ』と秀作を連打する。21世紀に入ると、モーションキャプチャに執心し『ポーラー・エクスプレス』『ベオウルフ/呪われし勇者』といった3DCG長編アニメーションを発表した。久々の実写復帰作となった、デンゼル・ワシントン主演の『フライト』(2012)は依存症というシリアスな題材を扱ったヒューマンドラマ。重厚かつスリリングな演出が、熱心な映画ファンの支持を集めたのは記憶に新しい。第85回アカデミー賞では、脚本賞と主演男優賞にノミネートされた。最新作『ザ・ウォーク』は1974年、フランス人の大道芸人、フィリップ・プティが、当時世界一の高さを誇ったニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワー間で、命綱なしの“綱渡り”に挑んだ実話を映画した。意外にも実在の人物が主人公になるのは、ゼメキス作品では初めて。見どころは思わず足がすくむ驚異の3D映像だが、プティの数奇な人生を描くファンタジックな語り口は、『フォレスト・ガンプ/一期一会』を連想させる。ちなみに来日会見で、ゼメキス監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズの新作やリブートに関して「すでに完結しているから、作る予定はない」と断言。常に“未来”を見続けるゼメキス監督にとっては、当然の見解であると同時に、過去のヒット作を資産運用するフランチャイズ映画だらけのハリウッドへの警鐘にも受け取れる。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』第1作から30年。次の30年は映画にどんな未来をもたらすのか?『ザ・ウォーク』は2016年1月23日(土)より公開される。(photo / text:Ryo Uchida)
2015年10月30日ロバート・ダウニー・Jr.が、難病に苦しむ少年を励ますため、「くまのプーさん」のティガーのコスプレ姿をインスタグラムにアップした。トラの毛皮を模したスーツを着て、猫のような手つきでポーズをとったロバートは「Mr.スターク(ロバートが演じる『アイアンマン』の主人公の名前)だ。これは最近、つらい日を過ごしていたダニエルのため」とキャプションをつけて、写真をアップした。ロバートがメッセージを送ったダニエルくんは嚢胞性繊維症患っている7歳の少年。彼の母親がインスタグラムに息子の写真をアップし、治療器具をつけていることでいじめを受けている息子がロバートの大ファンで、一目会いたいと願っていると伝えたのが、ロバートに届いたのだ。ロバートは、来年公開予定の「『Captain America: Civil War』(原題)のロサンゼルス・プレミアに来たい?もしそうなら、連絡して」と付け加えている。ダニエルくんの母親は「力を貸してくれたみなさんにお礼を言いたいです。そして、L.A.に招いてくれたロバート・ダウニー・Jr.さんに深く感謝します」と喜びのメッセージをアップした。(text:Yuki Tominaga)
2015年10月28日ITホールディングスグループのアイ・ユー・ケイは10月19日、バックアップ自動化ソリューション「IUKSYNC(アイ・ユー・ケイシンク)」バージョン1を10月20日より販売開始すると発表した。価格はオープン。同ソリューションは、「設定した時間」や「ファイル更新時」などの運用に合わせたタイミングで、対象のフォルダの状況を自動で検知してバックアップ先に送信する。送受信モジュールと管理モジュールだけでファイルの送受信が行えるなど、簡素化されたシステム構成により顧客の課題を解決し、ファイルのバックアップ運用に関するワークロードを軽減。また、バックアップソフトウェアの二重投資や運用の複雑性を排除して使用ネットワーク環境を有効活用するため、動的・静的帯域制御にはプロトコル「Skeed Silverbullet Protocol」を高速ファイル転送テクノロジーとして採用している。同ソリューションはWindowsとLinuサーバ環境で利用でき、使用可能帯域の上限により100Mbps、1Gbpsの2種類から選択可能だ。さらに、新ソリューションブランド「INeS :IUK New era-Solution」としてインフラソリューションとサービスの組み合わせにより、現場に近いソリューションを提供していく。2015年度は10社、来年度以降は年間50社への提供を目指す。
2015年10月20日プロダクトデザイナーとして世界的に著名なジャスパー・モリソンとマーク・ニューソン。その2人がワイン作りにハマっていると聞いたら、誰もが驚くだろう。フランス・ボルドーのワインメーカー「Ormiale」は、ファブリース・ドメルクとその旧友であるジャスパー・モリソンを中心に07年からその活動を開始し、今年1月にマーク・ニューソンもそのメンバーに加わったと公式サイトで発表となった。ファブリース、ジャスパー、マークは同じデザイナーとして長年の友人だそうでその付き合いは30年にもなるという。ワインを作り始めるきっかけは、ファブリースの母親が小さなぶどう園付の家を購入したことだったそうだ。かねてからワインを愛好していたファブリースは、実際にワインを作ってみたいという思いに駆られ、その衝動のまま旧友であるジャスパーに電話し、「Ormiale」はすぐにも始まった。フランスのアントル・ドゥメールの北部にぶどう園を構え、13年もののメルロー、50年もののカベルネ・ソーヴィニヨンという2種類のぶどうを、除草剤を使わず手摘みで収穫しているそうだ。生産されたワインはそれぞれ「Ormiale2007」のように名前に年号がつけられ、現在は一部売り切れのものもあるが「Ormiale2011」までが入手可能。新たにメンバーとして加わったマーク・ニューソンの名前は2011からラベルに記載されている。ファブリースのコメントによると、「2009」(既に完売)と「2010」は完成されたヴィンテージワインではあるが、「2011」は以前のリリースのものより繊細で、バランスのとれた整った味わいであるという。収穫から出荷まで3年以上はかかるとされ、次のリリースである「2012」は準備中とのことで出荷が待ち遠しい。「Ormiale」のワインは、11月28日から開催予定の数々の選ばれたワインやビールが並ぶベルギーの祭典「Vini, Biere, Ribelli 2015」に、日本でも高い人気を誇る「Chateau Le Puy」「Clos Puy Arnaud」と共にボルドーを代表するワインとして参加する予定だ。※本記事は (引用元:に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2015年10月13日ケイ・オプティコムは、同社提供のMVNOサービス「mineo」において、au、ドコモいずれのプランにも対応した5.0インチAndroidスマートフォン「arrows M02」(富士通製)を11月19日より発売する。価格は未定。「arrows M02」は、5.0インチサイズのSIMフリーAndroidスマートフォン。au/ドコモ両ネットワークおよびVoLTEに対応しており、mineoが提供する「auプラン」「ドコモプラン」のいずれも利用可能となっている。ディスプレイには、高い色再現性とコントラスト比を実現した5.0インチ有機ELディスプレイを搭載。周囲の環境に合わせて輝度とコントラストを自動調整する「スーパークリアモード」により、屋外でも画面が見やすいとしている。また、富士通独自の技術「ヒューマンセントリックエンジン」の省電力機能によって、3日以上の使用が可能だという。そのほか、騒音が気になる場所でも、通話相手の声を自動調整して聞き取りやすくする「スーパーはっきりボイス4」や、2つのマイクで雑音を抑える「スーパーダブルマイク」、日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS」などの機能を搭載している。主な仕様は次の通り。OSはAndroid 5.1。CPUはMSM8916(クアッドコア、1.2GHz)。内蔵メモリは2GB。ストレージは16GB。外部ストレージはmicroSDHC(32GB)。ディスプレイ解像度は1,280×720ピクセル。サイズ/重量は、幅約68.9mm×高さ約141mm×幅約8.9mm/約149g。背面には810万画素、前面には240万画素のカメラを内蔵。バッテリー容量は2,330mAh。IPX5/8に準拠した防水、IP6Xに準拠した防塵性能を備える。カラーバリエーションはBlack、White、Pinkの3色。通信面ではLTEをサポート。対応周波数帯はドコモ回線が、2.0GHz/1.8GHz/800MHz。au回線が2.0GHz/800MHz。そのほかWi-Fi、Bluetooth 4.1、おサイフケータイなどに対応している。
2015年10月06日ニューヨークを舞台にアン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが初共演で贈る映画『マイ・インターン』。このほど、本作では名優ロバートが、俳優人生50年分を超えるかと思われるほど(?)可愛すぎる“笑顔”を終始見せていることが判明。元ボクサーを演じた『リベンジ・マッチ』と、スーツを着て優しい笑顔を見せる本作との比較画像が解禁となった。アンが、ニューヨークのファッションサイトの社長と母親を演じる本作。アン演じるジュールズの会社に“シニア”インターンとしてやってくるベンを演じるのが、ロバートだ。彼の前作『リベンジ・マッチ』では、お調子者でスケベ野郎の全盛期を過ぎた元ボクサー役を演じ、シルベスター・スタローンとの本気の殴り合いのシーンでは、狂気をも感じさせる迫力を見せつけた。これまでも、出世作である『ゴッドファーザー PART II』や『タクシードライバー』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『アンタッチャブル』『グッドフェローズ』など数多くの犯罪映画や『ディア・ハンター』『レイジング・ブル』などに出演してきた。だが、本作で見せるロバートはイタリアンマフィアやボクサーの印象は、微塵も感じさせない。40歳年下の上司ジュールズの一歩後ろに下がり、彼女が悩んでいれば優しい言葉でアドバイスし、車の運転も買って出る。彼女の成長を陰からいつも見守っている存在だ。これまで映画の中で、何人もの人を殺めてきたデ・ニーロだが、本作ではそんなイメージからは想像できないほど、古風で優しい人生の熟練者を演じている。本作のナンシー・マイヤーズ監督は、そんな彼について「みんなロバート・デ・ニーロをタフガイだと思っているでしょう。彼が出ている『ミート・ザ・ペアレンツ』(’00)や『アナライズ・ミー』(’99)などコメディ映画でさえ、彼はちょっと怖いもの。いままで作り上げてきた彼のマフィア的な要素を、役の中にも生かしているからだと思うわ。でもこの映画の中ではそんな要素を一切感じさせないの。終始ニコニコしているから、彼の俳優人生50年分の笑顔の数を全部足したとしても、この映画の笑顔の数には及ばないわね(笑)」と話す。また、ロバート本人は、本作で演じたベンについて「ベンは自分と似ている部分もあったから、自分の中にあるものを引き出して演じられてとても共感できた。ベンは相当古風な男なんだ。でも僕も新聞は紙で読みたいし、いくらテクノロジーが進化したって、メールじゃなくて顔を合わせて直接話をしたいと思う。僕と同世代の人はみんな共感してくれるんじゃないかな」と語り、古風で可愛らしい意外な一面を覗かせている。しかし、「ベンはとても愛すべきキャラクターで、そういう人物は演じていても楽しかった。でももし続編をやるなら誰かをやっつける役がいいね(笑)」とも話しているように、本作で見せるロバートの笑顔にあふれた演技は、もしかしたらとても貴重なものになるのかも…。誰も見たことがなく、想像もつかないであろう終始ニコニコのロバート。笑顔の絶えない癒やし系インターンの彼に、ぜひ注目していて。『マイ・インターン』は10月10日(土)より全国にて公開。『リベンジ・マッチ』ブルーレイ2,381円+税 DVD 1,429円+税発売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(text:cinemacafe.net)
2015年09月18日デイン・デハーンとロバート・パティンソンという2人の若き注目俳優が共演する映画『LIFE』(原題)の邦題が、『ディーン、君がいた瞬間(とき)』に決定。24歳でこの世を去った20世紀最大のスター、ジェームズ・ディーンと、その死の直前の最も輝いていた瞬間を捉えた「LIFE」誌の写真家デニス・ストックとの2週間の旅路を描いた本作は、第28回東京国際映画祭・特別招待作品としても上映が決定し、監督を務めた伝説のロック写真家、アントン・コービンの来日も決定した。1955年、アメリカ。マグナム・フォトに所属する、野心溢れる若手写真家デニス・ストック(ロバート・パティンソン)は、もっと世界を驚嘆させる写真を撮らなければと焦っていた。無名の新人俳優ジェームズ・ディーン(デイン・デハーン)とパーティで出会ったストックは、彼がスターになることを確信し、「LIFE」誌に掲載するための密着撮影を持ち掛ける。ディーンを追いかけ、LA、NY、そして彼の故郷のインディアナまで旅するストック。初めは心が通じ合わなかった2人だが、次第に互いの才能に刺激されていく。そして彼らの運命だけでなく時代まで変える写真が、思わぬ形で誕生する──。ジェームズ・ディーンを演じるという危険な賭けに勝利したのは、『アメイジング・スパイダーマン2』『クロニクル』のデイン・デハーン。憧れのスターを演じることに、当初は抵抗があったというが、こだわり抜いた役作りと熱演で、「完璧」「エレガント」「彼ならではのディーンがとても魅力的」と、すでに海外メディアから絶賛を受けている。一方、スターになる前のジェームズ・ディーンの才能を見出す天才写真家のデニス・ストックには、『トワイライト』シリーズや『コズモポリス』のロバート・パティンソン。世の中に認められたいという若者の普遍的な願いを演じ、本作で実力派としての地位を決定的なものにする演技を見せる。邦題決定に併せて到着したポスタービジュアルも、2人の若者が互いの才能に導かれ、次第に孤独な魂が共鳴していく絆と、彼らの運命だけでなく時代をも変えてしまう旅を感じさせる、エモーショナルなストーリーを感じさせるものだ。監督は、「ザ・ローリング・ストーンズ」「U2」、ビョークなど名だたるアーティストに愛され、世界で最も影響力がある写真家といわれながら、ジョージ・クルーニー主演作『ラスト・ターゲット』、フィリップ・シーモア・ホフマン最期の主演作『誰よりも狙われた男』を手がけたアントン・コービン。自身も写真家として活躍するからこそ描くことのできた、デニス・ストックの視点から見たジェームズ・ディーンをリアリティたっぷりに描き、世紀のスターの死の直前、一番輝いていた瞬間を捉えている。また、製作にはアカデミー賞「作品賞」に輝いた『英国王のスピーチ』のスタッフが再集結。音楽は『her/世界にひとつの彼女』でアカデミー賞「作曲賞」ノミネートとなったオーウェン・パレットが担当し、華麗なジャズサウンドで観る者を50年代に誘う。今回、第28回東京国際映画祭に登壇するべく、10月23日(金)、24日(土)には、コービン監督が『コントロール』以来、7年ぶりに来日。現代に生きる“伝説の写真家”がとらえた、ハリウッドの未来を担う若き実力派同士の競演を楽しみにしていて。『ディーン、君がいた瞬間(とき)』は12月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月15日9月11日(金)公開の映画『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』の公開直前トークイベントが2日(水)、都内で行われ、お笑い芸人トリオのロバートと美少女アイドルの滝口ひかりが登壇。ロバート秋山竜次がセクハラ寸前の妄想トークを繰り広げ、怪気炎を上げた。少年が大人になるまでの、わずかな間だけしか出せない“奇跡の歌声”を描く本作。世界有数の少年合唱団を舞台に、孤独な少年が厳しい指導者と出会い、自分の運命を切り拓いていく愛に満ちた成長ストーリーだ。その内容にちなみ、芸能界で各々の道を開拓して成功しているロバートと、愛を知らず育った主人公が求めた家族の愛に恵まれた“2000年に1人”と言われる奇跡の美少女アイドルこと滝口さんが同イベントに登場した。夢を目指して奮闘する主人公にちなみ、子どもの頃の夢を聞かれた滝口さんは、「漫画家を目指していました」と告白。「だから、いまでも妄想力がすごいです(笑)」と語ると、秋山さんは「妄想でハダカにしてもらおうかな。妄想で梅宮さんにしてください」と、持ち芸である裸モノマネを披露するためにセクハラまがいのネタフリを要求。これには滝口さんも困惑するしかないが、秋山さんの暴走は止まらず、「僕も20歳頃、妄想で街ゆく人を追っていましたよ。とにかく女性とつながりたくて、地元のお祭りに行った時デパートの前にいた女性になんとかお願いして男になりました」と、まったく関係ない初体験の想い出を告白。ロバート山本博に「天使の歌声を汚すのは止めてください!」と怒られていた。また後半には、ボーイ・ソプラノの松井月杜が登場して、声変わりするまでのはかなく美しい歌声を生披露!劇中にも登場する「ハレルヤ」を5人で合唱もするなど、1日限りの豪華な合唱団が実現した。叶えたい夢を聞かれた滝口さんは、「事務所の方々や、たくさんの人にお世話になっているので、恩返しがしたいです。いつの日か、武道館のワンマンライヴという景色を見せてあげたい」と、感動的な目標を語ると、ロバートの馬場裕之が「ケータリングがほしかったら僕やりますので」と、得意の料理をいかした仕事を狙ってちゃっかりアピール。横で聞いていた秋山さんは、「3人もメンバーがいて、誰もお笑いのことを考えてない。クソみたいなトリオになっちまった」と最後は猛省していた。『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』は9月11日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月02日モンブランは、マーク・ニューソンとのコラボレーションによる筆記具シリーズ「Montblanc M(モンブラン M)」を発表した。発売は2015年9月。販売は日本国内のモンブラン直営店ならびにオンラインショップで行われる。価格は万年筆が6万6,000円、ローラーボール・ボールペン・アートファインライナーが4万7,000円、スクリーンライターが5万4,000円(いずれも税別)。「Montblanc M」は、流体的で有機的なニューソン氏ならではのデザインと、モンブランのおなじみのデザインをブレンドした新たな筆記具のシリーズ。同社の100年を超える歴史の中で、ニューソン氏とデザインのパートナーシップを組むことは今回が初めての試みとなる。同商品は、筆記時の快適なウエイトバランスを追求し、先端部分には重みのあるルテニウム仕上げのメタル素材を採用。また、モダンなデザインのクリップと、ニューソン氏ならではの「プラトー(plateau/平らな面)」を採用したボディの尻軸部分は、キャップを閉める際に綺麗に一直線に並ぶようにマグネットが誘導し、キャップを押し込むと「カチッ」と小気味よい音とともに完全に閉じられる機構となっている。見て、感じて、触れて、そして音を聞くという、人間のさまざまな感覚に訴える筆記体験と、キャップを閉じるときの小気味よい音という、五官を刺激する要素を凝縮した筆記具となっているということだ。なお、万年筆の14Kゴールドのペン先には、初年度生産分のみニューソン氏のイニシャルが刻印される。また、筆記具の発売を記念して、期間中に日本国内のモンブラン直営店ならびにオンラインショップにてEメールアドレスを含む登録をすると、抽選でニューソン氏がデザインした製品が当たるキャンペーンが開催される。開催期間は9月1日~30日。賞品は、古典的な木馬をマーク・ニューソン独自の切り口で現代的に解釈したデザインの「木馬オブジェ(白/ブラウン)」計2名と、ボーンチャイナや白磁を用いたシンプルなデザインが料理の種類を問わず、幅広い食卓シーンで活躍する「カップ&ソーサー」計10名となっている。
2015年09月02日BOAT RACE振興会は9月1日、『"推しメン診断もできちゃう♪"「ヤングボートレーサーキャンペーン」』の投票結果を明らかにした。同キャンペーンは、「第2回GIヤングダービー」出場予定52名の中から、応援したいと思う「推しメン」3選手を選んで投票するというもので、7月14日~8月16日まで実施していた。期間中は3,270名から、9,810票が集まった。集計した結果、52選手の頂点に立った「推しメンレーサー」は、1,103票を獲得した鎌倉涼選手だった。2位は篠崎元志選手(873票)、3位は宇野弥生選手(705票)に決定した。投票結果は、特設サイトやオフィシャルウェブサイトなどで公表している。また、9月22日~27日に開催するプレミアムGI第2回ヤングダービーのプロモーションや各種PR活動にも活用し、ファンサービスの向上を図っていくという。
2015年09月02日スカイマークは9月1日、茨城県水戸市を中心に路線バスを運行する茨城交通との共同企画として、茨城県における当社の利用促進のPRを目的にスカイマークのラッピングをした路線バス2台を運行することを発表した。同ラッピングは茨城交通による無償提供であり、このほど1台目が完成し、9月1日より運行を開始した。2台目は10月に完成予定で、これらのバスは水戸市内を中心に周辺自治体を走行する。今回のラッピングに対しスカイマークは、「茨城空港は北関東における重要なマーケットであり、これからもより多くのお客様にご利用いただけるよう、地元企業及び関係機関のご協力のもと、茨城空港の利用促進を図ってまいります」とコメントしている。
2015年09月02日ハリウッド俳優のロバート・ダウニーJr.(Robert Downey Jr.)が結婚10周年を迎え、インスタグラムで妻でプロデューサーのスーザン(Susan)と歩んだ時間を祝った。ロバートはInstagramに、スーザンと2人で撮ったプライベート・ショットをアップし、「パーフェクトな10年。結婚記念日おめでとう、ダウニー夫人(A Perfect 10, Happy Anniversary, Mrs. Downey.)」とコメントした。ロバートとスーザンは、彼女がプロデュースし、ロバートが出演した映画『ゴシカ』が縁で知り合い、05年8月27日に結婚。12年2月に息子、昨年11月に娘が誕生している。2人が出会った当初は、ロバートが若い頃から抱えていた薬物依存で何度も逮捕された挙げ句、ようやくクリーンになったばかりの頃。スーザンは妻として、またプロデューサーとしてもロバートの再起をサポートし続けた存在だ。2人は10年に製作会社「チーム・ダウニー」を設立、第1作の『ジャッジ裁かれる判事』は第87回アカデミー賞でロバート・デュヴァル(Robert Duvall)が助演男優賞候補となった。
2015年08月31日●現時点で公表することはないケイ・オプティコムのMVNOサービス「mineo」で、au版のiPhoneが利用できる日はやってくるのだろうか。18日、都内で開催された同社の新サービス発表会では、担当者が進捗状況についてコメントした。本稿で紹介していこう。○気になる進捗状況現在、ケイ・オプティコムのホームページでは「iOS 8~iOS 8.4.1ではmineo通信サービスがご利用いただけません」「iPhone 5、iPhone 6およびiPhone 6 PlusではSIMフリー版、au版ともにmineo通信サービスがご利用いただけません」とアナウンスしている。これについて、解決への進捗状況を聞かれた、モバイル事業戦略グループのマネージャーである津田和佳氏は「現時点では、まだ何も公表できることはない。目下検証を進めているところで、もうしばらくお時間をいただきたい」としながらも、「プロファイルを変えるなどした結果、使えるものと使えないものが出てきている。例えばデータ通信しか行わないiPadのような端末なら、今のところ安定して使えている。iPhone 5s/5cをiOS 8にアップデートすると、使える場合もあるが、しばらくすると繋がらなくなるなど安定しない」と、検証の進展状況について報告した。この問題に関しては、MVNOの競合であるIIJの堂前清隆氏が先日、自身のブログでAPN構成プロファイルをカスタマイズする方法を紹介している。これを受け、ケイ・オプティコムでも検証を続けている状況だという。同社では今秋にリリースが予想されているiOS 9の発表を待ち、使えると判断したものは順次公表していきたいとしている。●「Dプラン」なら利用できそう○ドコモ版ならiOS 9もいける!?新サービス発表会の終了後、津田氏は囲み取材に応じた。「引き続きKDDI、アップルにも申し入れを行っている」と津田氏。「目立った進展はないが、解決に向けて進めている。徐々に糸口が見えてきているが、諦めざるを得ない部分も見えてきた。すべてのiPhoneで使えるよう、全面解決に向け進めていきたい」と話している。ちなみに同社では、NTTドコモ回線を利用したドコモプラン(Dプラン)を9月1日より提供開始する。現在提供中のauプラン(Aプラン)と合わせて、mineoでは2つの回線が利用できるようになる。同社では「日本初の個人向けマルチキャリアサービス対応」として訴求していく考えだ。これにより今秋以降、ドコモ版のiPhoneをmineoで使うといった利用シーンも想定される。また、次期OSである「iOS 9」とmineoの相性を聞かれた津田氏は「ドコモ版のiPhoneなら、なんとかいけるんじゃないか。au版の方は、出てから検討してご報告したい」と話していた。このほか、記者から「ソフトバンクの回線でiPhoneを利用しているユーザーも多い。ソフトバンクの回線を利用したMVNOサービスの提供予定はないのか」と問われると、津田氏は「計画にはないが、要望があれば考えていきたい」と回答している。
2015年08月18日ケイ・オプティコムは18日、MVNOサービス「mineo(マイネオ)」において、9月1日からNTTドコモ回線を利用した料金プランを提供すると発表した。これに伴い、現在提供中のKDDI(au)向け料金プランの値下げも行う。同社が提供するドコモプランは、データ通信が4種あり、プラス700円で090番の音声通話が利用できる仕組み。データ通信部分の種類と利用料は、ひと月あたり500MBのプランが月額税別(以下同)700円、1GBが800円、3GBが900年、5GBが1,580円。料金は競合他社の価格と同水準にしたという。auプランもドコモプランと同一となる。このため、1GBプランは現行の月額850円から800円に、3GBが同980円から同900円に値下げされる。割引や余ったパケットを分け合うサービスも9月1日より提供する。1人で複数回線を契約する場合、家族で契約する場合に、各回線の月額基本料金から50円を割り引く「複数回線割」「家族割」を開始する。また、余ったパケット(データ容量)を誰とでも分け合える「パケットギフト」を同日より提供する。さらに、「mineo史上最大のキャンペーン」を本日より10月31日まで実施する。期間中に申し込むと、1GBの月額基本料金相当額(800円)が6カ月分割り引かれる。ドコモプランの先行予約者はさらに3カ月分、計9カ月分の割り引きとなり、auプランとAQUOUS SERIEのセット購入者は最大30カ月にわたる割引が行われる。800円より安いプランの場合、割引額はそのプランの額が上限となる。
2015年08月18日ニュージーランド航空は8月13日、オールブラックスや国際ラグビー界に名を連ねる偉大な選手たちと協力し、最新の機内安全ビデオ「メン・イン・ブラック×オールブラックス」編を発表した。コロンビア映画が世界に公開した「メン・イン・ブラック」シリーズからインスピレーションを受けた最新機内安全ビデオには、主役のエージェント2人としてオールブラックスのリッチー・マコウ主将とダン・カーター選手が出演している。オールブラックスで長年活躍する主役2人に加えて登場するのは、監督のスティーブ・ハンセン氏、そしてチームメートのキーラン・リード選手、ケヴェン・メアラム選手、サム・ホワイトロック選手、イズラエル・ダッグ選手。イズラエル・ダッグ選手はニュージーランドのミュージシャンであるスタン・ウォーカー氏と一緒に、ラップのボーカルにも挑戦している。米国の俳優リップ・トーン氏は映画「メン・イン・ブラック」のチーフ役を同ビデオでも演じており、他にも元オーストラリア代表でW杯優勝経験者デイヴィッド・キャンピージ氏、ワールドカップ初優勝時のイングランド代表主将マーティン・ジョンソン氏、元アルゼンチン代表主将アグスティン・ピチョット氏がカメオ出演している。ニュージーランド航空のグローバル・ブランド・ディベロップメント部長であるジョディ・ウィリアムスは、「ニュージーランド航空は最近、オールブラックスとニュージーランド・ラグビー協会へのスポンサーシップを2020年まで継続することを決めましたが、それを祝うのに最もふさわしいのが機内安全ビデオだと考えました」とコメントしている。オールブラックスのリッチー・マコウ主将は、「セットではたくさんの笑いが飛び交い、イズラエル・ダッグ選手の隠れた歌の才能には驚きました。もしイズラエルがラグビーでうまくいかなくなっても、明らかにバックアップシンガーとして有望です」などと話している。一方、ラグビーオーストラリア代表として活躍したデイヴィッド・キャンピージ元選手は、「私がオーストラリアの大きなライバルであるオールブラックスの応援ビデオに出たので、仲間から脇腹にパンチを食らうかもしれません。彼らはこのことを私に忘れさせないでしょうね」などとユーモアも見せた。同ビデオはソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントのコンテンツ・ライセンシング・グループの協力のもと制作され、加えて、ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスおよびソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントのアーカイブ&コレクションズからも協力を得ている。
2015年08月13日民事再生手続き中のスカイマークは8月5日に東京地方裁判所にて債権者集会を行い、投票の結果、スカイマークが提示したANAホールディングスが支援する再生計画案が採択された。今回、イントレピッドからもデルタ航空が支援する再生計画案が提示されていた。今回の結果を受け、デルタ航空の日本支社長である森本大氏は、「債権者案にご投票いただいたスカイマークの債権者、取引先の皆様に感謝申し上げます。スカイマークへの出資はできなくなりましたが、スカイマークが日本の三大航空会社のひとつとして再生されることを願っています。デルタ航空では引き続き、日本のお客様向けのサービスの充実とネットワークの拡充を図っていきます」とコメントしている。今後、再生計画認可決定に対して不服申し立てがなければ、同決定が裁判所により官報に掲載された日の翌日から2週間が経過した後に同決定が確定となる。再生計画では、債権者への弁済(基本弁済)は再生計画認可決定の確定日から2カ月経過した日の属する月の末日までに行われる。スカイマークは今後、再生計画認可決定の確定を含めた民事再生手続の進捗について随時公表し、「今後も再生債務者は債権者の皆様の信頼に応えるべく事業の再建に社員一同全力を挙げて取組む所存です」とコメントしている。
2015年08月05日エースコックは8月10日、「タテロング 野菜たっぷりワンタンメン タンメン味」(税別205円)を発売する。同商品は、エースコックのロングセラー商品「ワンタンメン」の味わいを、タテビッグサイズのカップめんにしたもの。スープは、かつおだしに松茸(まつたけ)の風味を加えた、ワンタンメン独特のコクを感じるタンメンスープ。香味野菜のうまみとポークの風味をきかせ、食欲をそそる味わいに仕立てたという。かやくは、つるっとした皮のワンタンとシャキシャキとした食感のキャベツに、なるとやコーン、にんじんで彩りを加えたとしている。
2015年07月31日民事再生手続き中のスカイマークは現在、スカイマークと投資ファンドのインテグラルが提出したANAホールディングスが支援する再生計画案と、最大債権者で米航空機リース会社のイントレピッド・アビエーションが提出したデルタ航空が支援する再生計画案が両立した中で、8月5日の債権者集会を迎えようとしている。この新生スカイマークに向けて、スカイマークの社内でも「団結」「組織力」「サービス向上」を目指し、同社では初となる「アンガーマネジメント」研修会が7月22日に実施された。○社外満足度向上のために社員満足度向上をアンガーマネジメントは1970年代に米国で開発された怒りの感情をコントロールするプログラムのことで、現在では米国をはじめ、教育機関や企業、スポーツ界等に幅広く導入されている。このプログラムを今、スカイマークに導入する狙いとして、総務課人事部研修課の井上弥緑さんは"社員の満足度向上"と言う。「スカイマークの理念として、社員が一丸となって顧客サービス向上や社外顧客への満足度向上に取り組むことを掲げています。そしてそのためには、社内の環境づくりや社員の満足度を高めることが必要だと考えています」と井上さんが語るように、同社は現在、社外顧客の満足度向上と並行して社員の満足度向上を目指している。○怒りを知ってコミュニケーションを知る今回の研修は羽田本社で実施し、本社部門のスタッフや整備士や客室乗務員などの現場スタッフなど約70人が初対面の人を含めた6人1グループとなり、エッセンスを詰め込んだ90分の研修に参加した。講師を担当した日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介氏によると、アンガーマネジメントは3カ月に1回程度を半年~1年かけて実施するのが好ましいという。そもそもアンガーマネジメントは怒らないくなることが目的ではなく、怒る必要のあることとないことをしっかり区別できるようになることを目的としている。また、怒りが生じる原因や怒りの表現方法など、怒りと向き合うことでコミュニケーション能力を高める狙いがある。加えて安藤氏は、怒りの感情はイラッとしてから6秒までが一番強く、それを過ぎれば段々と感情は静まっていくと考察している。研修を受けたスカイアテンダント担当者は、「この6秒を自覚できていれば、お客さまとのトラブルも回避できていたかもしれません」と振り返っていた。また、業務で無線でのやり取りが多いランプハンドリング担当者も、言葉を整えることの大切さを実感したようだ。同社はこれまで、コミュニケーション能力に関する研修を実施していなかったが、今回のアンガーマネジメント研修での意見を広く社員から求め、今後の研修につなげていくとしている。
2015年07月23日マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)が、ディズニーと共同で世界中で愛されているおとぎ話「ふしぎの国のアリス」にインスピレーションを得たカプセルコレクション「アイ・アム・ノット・ライク・アザー・ガールズ」を発売する。ディズニー映画『アリス・イン・ワンダーランド』の続編として16年春に公開が予定されている『Alice Through the Looking Glass』に先駆けて発売される同コレクション。ディズニークラシックフィルムの個性を追求し、独創的な解釈でデザインされたものとなる。ラインアップは、サングラス、トートバッグ、バックパック、スマートフォンケース、スウェットなど。アーカイブを基にした素材使いや、オリジナル要素をミックスして、マーク BY マーク ジェイコブス版の「ふしぎの国のアリス」が表現されている。取扱い店舗は、全世界のマーク ジェイコブス主要店舗にて。販売店情報は、随時オフィシャルサイト(www.marcjacobs.jp)に掲載される。
2015年07月19日パリ7区にあるケ・ブランリ美術館を会場に2016春夏コレクションのショーを発表したイッセイ ミヤケ メン(ISSEY MIYAKE MEN)。デザイナーの高橋悠介は、写真家の水谷吉法の作品を取り込みながら、イッセイ ミヤケ メンらしいアーティスティックな世界観を描き出した。東京に生息する野生のインコを撮影した水谷吉法による「TOKYO PARROTS」をモチーフにしたシリーズでは、色鮮やかなプリントコットンシャツや、写真を緻密に表現したジャカードのジャケットが登場。写真をプリントした不織布でスリット糸を作り、その糸を織り込んだ軽量のツイードやニットも、このブランドらしい革新性を感じさせるアイテムだ。メキシコの建築家、ルイス・バラガンやメキシコの街並みからインスパイアされたヴィヴィッドなカラーブロックのシリーズでは、ヘンプやコットンリネンのアイテムを組み合わせ、春夏らしい色鮮やかさも加わって強い印象を残した。東京の街を断片的に撮影した水谷吉法の「COLORS」を引用したシリーズでは、コットン素材にインクジェットでプリントし、グラフィカルなストリートスタイルを提案。アート写真とファッションのミクスチャーを巧みに表現して見せていた。
2015年07月16日マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)のバックパックシリーズ“ドーモ アリガト”から新作が登場。“ドーモ アリガト”は、アメリカのロックバンド、スティクス(STYX)の曲「Mr. Roboto」にある冒頭の日本語フレーズから引用したというユーモラスなシリーズ。新柄として登場したのは、黒に白いペイントを散らしたような、躍動感のあるしずく柄。 モノトーンカラーと、ハンドルやジップのパーツにレザーを用いたスタイリッシュさで、旅先のレジャーにはもちろん、タウンユースにもマッチするデザインだ。レザーパッチを正面に配した「DOMO ARIGATO OIL DROPS」(H33cm×W24cm×D10cm 2万8,000円)は、小サイズ。そして、一泊旅行ほどの荷物が収まる大サイズは、口をヘの字に曲げた“スマイリー”ではなく“アンスマイリー”を大胆にあしらった「DOMO ARIGATO JUMBLED PRINT」(H38cm×W32.5cm×D18cm 3万3,000円)。ジップのダブルポケットとショルダーストラップには、手描き感のあるフラワープリントが採用されており、さりげなく柄が切り替えられている。また、ショルダーにはパットが付いており、長時間背負っていても疲れにくいのもポイント。更に、つるっとした表面加工を施したナイロンライナーにより、汚れも拭き取りやすい。旅先で、スーツケースにしまう際にはオーガナイザーとして使うのもひとつの手。<問い合わせ先>マーク ジェイコブス カスタマーセンターTEL:03-4335-1711
2015年06月29日『恋愛適齢期』『ホリデイ』など名作を次々に手がけてきたナンシー・マイヤーズ監督が、アン・ハサウェイ、ロバート・デ・ニーロをキャストに迎えた最新作『マイ・インターン』が10月に日本で公開されることが決定した。その他の情報本作の主人公は、ニューヨークのファッション業界でオンラインサイトのCEOとして活動する女性ジュールス。華やかな世界で暮らし、多くの人から羨望のまなざしで見られる立場にある人物だ。映画は、彼女のもとに40歳も年上の“シニア”インターンの男性ベンが現れ、豊かな人生経験に基づいた助言をする彼とジュールスが心を通わせていく様を描く。マイヤーズ監督は、『赤ちゃんはトップレディがお好き』『花嫁のパパ』などの脚本を手がけ、『恋愛適齢期』『ホリデイ』『恋するベーカリー』などでは自ら脚本も執筆してメガホンをとった才人だ。彼女の巧みな作劇と、思わず笑いがこぼれる会話、深いキャラクター造形は観客はもちろん、評論家からも高く評価されている。『マイ・インターン』10月10日(土) 新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(C)2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
2015年06月25日キューバの米海軍基地で起こった殺人事件をきっかけに、軍隊の正義と悪がむき出しになる法廷劇、『ア・フュー・グッドメン』。アーロン・ソーキンが脚本を手がけ、ブロードウェイでロングランを果たした今作は、トム・クルーズ主演の映画によってより広く知られるようになった。この作品が再び舞台に戻ってくる。しかも今回は、たった7人の出演者によって演じられることに。鈴木勝秀が演出を手がけ、ドラマ『ファーストクラス』や『昼顔平日午後3時の恋人たち』などで最近頭角を現している淵上泰史が初舞台にして初主演を飾る。舞台『ア・フュー・グッドメン』チケット情報公開ゲネプロの前に行われた取材で、「何の心配もない」と余裕の表情を見せる鈴木とは対照的に、「とにかく緊張しています」と淵上。淵上演じるキャフィ中尉とともに被告の弁護を務めるギャロウェイ少佐役の瀬奈じゅんは、「法廷シーンでは高揚感があります」と笑顔。事件の秘密を握るジェセップ大佐を演じる田口トモロヲは「ここまで大きな権力を持った役は初めて。『俺もとうとう(映画でこの役を演じた)ジャック・ニコルソンまできたか』と思いました」と報道陣を笑わせた。ゲネプロが始まると、ステージの空間は鉄条網が張られた高いフェンスによって囲まれ、他には小さな台がふたつ置かれているだけ。この究極にまで削ぎ落とされたセットが、ときにはキューバ基地の内側に、そしてときにはワシントンの法廷になる。鈴木が「想像をかきたてることこそ演劇の醍醐味」と語っていたとおり、セットが全く変わらないのに、キャストの振る舞いによって場面の変化がきちんと伝わってくる面白さがある。淵上演じるキャフィ中尉の、軽くてちょっと適当な感じが口のきき方や佇まいから伝わってくる。ところが彼は様々な真実を知るうち、初めて本気で正義のために戦う決意をする……。時間が経つほどに真剣な面持ちになってゆくキャフィだが、圧巻はやはりクライマックスの、法廷でジェセップ大佐と対決するシーンだ。音楽も入らず、照明も変わらず、これまで以上にストイックな空間のなか、ふたりが対峙する。若く必死なキャフィに、落ち着き払った大佐。ところが途中から、キャフィの言動に序盤の軽みが戻って来る。そこからの数分間は役の上での対峙にベテランの田口に若さで食らいつく淵上という構図が重なり、観る側も緊張と興奮がぐんぐん高まっていく。「若さ、体力、鮮度どれをとっても淵上くんにはかなわない。そのぶん、芝居でコテンパンにできたら」と冗談まじりの田口に、「思いっきりぶつかりたい」と淵上。ふたりの対決をぜひ目に焼き付けてほしい。公演は6月19日(金)から28日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文/釣木文恵
2015年06月19日マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)が8月5日、新フレグランス「マーク ジェイコブス デイジー ドリーム フォーエバー オードパルファム」(50ml:9,500円)を発売する。果てしなく広がる青空からインスピレーションを得たという同フレグランスは、フレグランスコンサルタントのアン・ゴットリーブ(Ann Gottlieb)との共同開発によるもの。ブラックベリー、ブルーウィステリア、ホワイトウッドといった「デイジー ドリーム」を象徴する香りをより深く解釈して作られたラグジュアリーなフローラルノートで、ふんわりとみずみずしい香りや、ベルベットのようななめらかなドライダウンが余韻を残す。ディープブルーのフロントグラスから爽やかなフレグランスが覗くボトルは、ショルダーとキャップ部分にブルーのデイジーモチーフが散りばめられた。また、光沢のあるボックスは、ブルーカラーをベースに、メタリックシルバーでアクセントがつけられている。
2015年06月04日スカイマークは5月29日、東京地裁に再建計画を提出した。一連の報道では、大口債権者であるエアバスとイントレピッドの両社はANAが支援するスカイマークの再建内容に反対する意向を示しているという。7~8月に開催予定の債権者集会で再建案の承認を得られれば、スカイマークは復活に向けて歩みを進められるが、両社が反対を示せば再建は迷走する。ここで一度、両社が難色を示したA380とA330の債権に絡む問題点を整理してみよう。○両社の主張する債権の内訳今回の報道では、エアバスとイントレピッドの両社の主張する債権額が全体の2分の1を超えるため、債権者集会で両社が計画に反対すると否決になる可能性が大きいと言われている。両社が届け出た債権額は、再建計画発表会見での弁護士発表数値で合計2,000億円超(エアバス880億円、イントレピッド1,150億円。為替レートにより変動するがドルベースで各7億ドル、9億ドル)。しかし、これは両社が損害見積額を目いっぱい膨らませた"言い値"に過ぎず、その数字の正当性を証明する根拠はないのだ。なぜなら、両社が"損害"と称する航空機の機体はしっかり手元に確保しており、提示した債権2,000億円とは、両社が今後10年間以上にわたって手元の機材を売れずに遊ばせ、放っておいた時に失う"得べかりし利益"にすぎないからだ。A330の月額リース料を業界趨勢(すうせい)の90万ドル(約1.1億円)とすると、7億ドル÷7機÷80万ドル=143カ月。ざっくり言うとイントレピッドは12年分のリース料を債権額としている勘定だ。しかし、A330は世界の航空会社に人気のある機体なのだから需要には事欠かない。最悪でも3年あれば他の航空会社への7機のはめ込みは可能だろう。この場合、イントレピッドの債権額はおおよそ300~350億円程度と見積もられる。一方、エアバスの債権額はさらにアバウトで、根拠がない。製造工程途上にあるスカイマークのA380は2機。他の4機は生産ラインにあるかもしれないが、スカイマーク独自仕様は施されておらず、他社にいくらでも転用できる状態にあろう。機体価格は実勢で3.5億ドルと言われており、今回のエアバス社が請求した7億ドルは2機分の機体価格分を請求したものと思われる。○エアバスの債権が2億ドル程度になる訳では実際、エアバスの損失はどれくらいが妥当なのだろうか。機体の価格は単純な製造原価に加え、Non-Recurring costと言われる開発費が上乗せされて決められる。A380はその機体の大きさゆえ、世界でも使いこなせるユーザーエアラインは限られ、売れ筋の機体のような"半値八掛けでも十分もうかる飛行機"ではないだろう。しかし、スカイマークが発注した機体はエアバスの手元にあり、2機は塗装・内装を変えれば再販できるし、残る4機は現時点でまっさらの状態なので新品として売れる。エアバスの損害額は、最初の2機を投げ売り的に値引きした場合の収入減と改修費、マーケティングコストということになる。しかも、エアバスはスカイマークがすでに支払った購入前払金2億ドル強を契約に基づき没収している。これらを考えるとエアバス社の損害額は一例として、値引き販売分3.5億ドル+改修費&マーケティングコスト0.5億ドル-前払い金没収分2億ドルで"2億ドル程度"と考えられるのではないか。エアバスのファブリス・ブレジエCEOは「われわれは債権者である」とコメントしているが、7億ドルの正当性については何の説明もしていない。つまり、両社とも多く見積もっても現在の債権主張額の30%程度が"リアルな損失額"と考えるのが妥当なところなのである。○エアバス等がANAに期待すること一連の報道では、エアバスとイントレピッドの両社が「ANAの支援による再建計画に反対」というところに焦点が当てられた感がある。しかし、両社にとってANAを敵に回すことに何のメリットもない。「お土産を期待していたのに裏切られた」と思ったのかもしれないが、ANAがA380を使うことはあり得ないし、A330をすぐに機材計画に組み込むことも乗員の手当てなど困難な問題があり難しい。ANAがスターアライアンスの同盟各社にこの機体を使ってくれるよう依頼することはあり得るだろうが、リース料の差額を負担するとかの付加的支援はできない。贈与にあたるし、なにより、本再建スキームは0.2%(3,600万円)のわずかな出資額の差でインテグラルが過半を占めている中では、ANAによる金銭的価値のある貢献(現物出資)は難しいというのが現状だ。○債権者集会前に債権額の再査定をやはり、債権額の精査が必要だ。エアバスとイントレピッドの両社とスカイマークはスタート時点で"ゼロヒャク"の額を主張し合って相手への信頼を喪失しており、当事者間での妥協はもともと無理だった。結果的にエアバスとイントレピッドの両社は届け出債権額を丸ごと算入したため、スカイマークの原資155億円で弁済できるのが債権額のわずか5%になってしまったわけで、そのほかの日本側の債権者が全て再建案に満足しているとは言えないのである。エアバスとイントレピッドの両社の債権額を30%で査定する等の精査を全債権に対して行えば、実債権額は半分程度に圧縮でき、弁済率は倍の10%にすることもできたはずだ。結果、エアバスとイントレピッドの債権額比率は4割を切り、両者からの反対票としての効力も薄らぐ。米国大手航空機リース会社の上級役員が言うには、「本来、機体メーカーもリース会社も取引先の会社とゼロサムの取引をすべきではなく、いい機材を適切なタイミングで提供し、取引先の発展を支え、いずれ自社の利益として共有するという本当の意味のWin-Winのビジネスを考えるべきだ。今回のエアバスとイントレピッドの両社とスカイマークの関係はそうではなかっただけ」ということだった。航空関係者の話を総合すると、エアバスもイントレピッドも弁済額の多寡はさほど問題にしていないようだ。どう転んでも数%しか返ってこないわけだし、機体が手元にあれば自助努力で喪失した債権のかなりの部分を取り戻せる。つまり、現在の両社の対応は、再販の手間を少しでもなくすためにANAを含む日系航空会社に肩代わりさせるか、それができないなら新たな商談を獲得してそこから十分な利益を回収することを狙って土壇場でのブラフを仕掛けていると考えられる。再建計画では、スカイマークの既存株主には100%減資=投資価値消滅を求めている。今から現実的に何が可能かは定かでないが、7~8月の債権者集会に向けて機材の債権をめぐる現在の不透明な状態を続けるよりも、裁判所主導で債権額の再査定を行い、その環境下でエアバスとイントレピッドの自己責任も問い、社会的理解を得られる打開策を協議すべきではなかろうか。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。
2015年06月03日