2015年10月30日 23:00
【シネマ羅針盤】2015年10月21日、ロバート・ゼメキス監督が語った映画の“未来”
(Photo:cinemacafe.net)
代表作『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の舞台となった2015年10月21日(水)、監督のロバート・ゼメキスは日本にいた。最新作『ザ・ウォーク』を引っさげ、プロモーション来日を果たしたのだ。同日、都内で会見を行い、映画が進むべき“未来”について語った。
「今後、ますますデジタル技術が本領を発揮し、より効率的かつ経済的…つまり製作費を抑えた映画製作が可能になるはず。私自身、最新のテクノロジーを駆使するのは大好きです。ただし、あくまで伝えたいストーリー、描きたいキャラクターあっての話であり、『この技術を使いたいから、こんな映画を作ろう』という発想は本末転倒。アートの領域において、デジタル技術はより良い作品づくりを手助けしてくれるツールだと思っている」
その言葉通り、ゼメキス監督は先端技術を武器に、映画の可能性を切り開く“開拓者”である。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作はもちろん、実写とアニメが見事に融合した『ロジャー・ラビット』(1988)や当時のVFW技術を駆使し、メリル・ストリープをイジり倒したコメディ作品『永遠に美しく…』(1992)。