新橋演舞場で6月に上演される熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」。その製作記者発表が都内で行われた。構成・演出・出演を担当する座長・三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之という一座の面々に、今回ゲスト出演する松下由樹、笹本玲奈が顔を揃えた。【チケット情報はこちら】音楽をちりばめた東京の喜劇“軽演劇”をベースに、練りこまれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求する熱海五郎一座。伊東四朗座長の「伊東四朗一座」のメンバーが、伊東がスケジュールの都合で参加できないときも“東京の笑い”を継承すべく、三宅を座長に2006年旗揚げ。今作で新橋演舞場での公演は3度目となる。物語の舞台は、リゾート地の老舗高級旅館「ふじみ楼」。隣にリゾートホテルが建ち、閑散としているところに、小出向江(松下)が訪れ住み込みで働くことになる。リゾートホテルは繁盛していたが、週刊誌によってずさんさが明るみに。サミットの宿泊施設として旅館とホテル、両陣営によるプレゼンが行われることになる。プレゼンを勝ち取るために、どちらも人気歌手の桐山来亜(笹本)をゲストに呼ぼうと画策するが――。松下と笹本の出演は、三宅がテレビ番組で一緒にコントをしたことがきっかけ。松下については「コントを一緒にやってみて、シリアスからばかばかしい演技にいくところのこの落差のすごさというのを改めて見せていただきまして。これはぜひご一緒したいなと思いました」。ミュージカル界で人気の笹本については「(熱海五郎一座のやる)東京喜劇というのはエンターテインメントでもありますので、歌とダンスもレベルの高いものがやりたい。そこで(笹本)玲奈ちゃんが登場するわけです。それとコントで鬼教官の役をやっていただきまして、ものすごいキレ方なんですね、鬼としてね。これもまた落差が大きいなと。ダンス歌のカッコよさからのばかばかしさへの落差」と絶賛。三宅や渡辺による軽妙なトークで取材陣が何度も爆笑する中、笹本は「出演させていただいている舞台はほとんど悲劇。今回、喜劇の作品に呼んでいただけて本当に嬉しく思っています。今回は三宅さんに改めてしばいて……しば…ん?しばいて…しごいて!(笑)」と挨拶で言葉に詰まり、この日一番の大爆笑に。三宅から「しばいてどうするの!」、渡辺から「もう面白いじゃないの!」とツッコまれた。熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」は、6月3日(金)~27日(月)、新橋演舞場にて。
2016年03月03日新橋演舞場で6月に上演される熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」。その製作記者発表が都内で行われた。構成・演出・出演を担当する座長・三宅裕司をはじめ、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之という一座の面々に、今回ゲスト出演する松下由樹、笹本玲奈が顔を揃えた。【チケット情報はこちら】音楽をちりばめた東京の喜劇“軽演劇”をベースに、練りこまれた台本を喜劇役者がきちんと演じることによって生まれる“表現としての笑い”を追求する熱海五郎一座。伊東四朗座長の「伊東四朗一座」のメンバーが、伊東がスケジュールの都合で参加できないときも“東京の笑い”を継承すべく、三宅を座長に2006年旗揚げ。今作で新橋演舞場での公演は3度目となる。物語の舞台は、リゾート地の老舗高級旅館「ふじみ楼」。隣にリゾートホテルが建ち、閑散としているところに、小出向江(松下)が訪れ住み込みで働くことになる。リゾートホテルは繁盛していたが、週刊誌によってずさんさが明るみに。サミットの宿泊施設として旅館とホテル、両陣営によるプレゼンが行われることになる。プレゼンを勝ち取るために、どちらも人気歌手の桐山来亜(笹本)をゲストに呼ぼうと画策するが――。松下と笹本の出演は、三宅がテレビ番組で一緒にコントをしたことがきっかけ。松下については「コントを一緒にやってみて、シリアスからばかばかしい演技にいくところのこの落差のすごさというのを改めて見せていただきまして。これはぜひご一緒したいなと思いました」。ミュージカル界で人気の笹本については「(熱海五郎一座のやる)東京喜劇というのはエンターテインメントでもありますので、歌とダンスもレベルの高いものがやりたい。そこで(笹本)玲奈ちゃんが登場するわけです。それとコントで鬼教官の役をやっていただきまして、ものすごいキレ方なんですね、鬼としてね。これもまた落差が大きいなと。ダンス歌のカッコよさからのばかばかしさへの落差」と絶賛。三宅や渡辺による軽妙なトークで取材陣が何度も爆笑する中、笹本は「出演させていただいている舞台はほとんど悲劇。今回、喜劇の作品に呼んでいただけて本当に嬉しく思っています。今回は三宅さんに改めてしばいて……しば…ん?しばいて…しごいて!(笑)」と挨拶で言葉に詰まり、この日一番の大爆笑に。三宅から「しばいてどうするの!」、渡辺から「もう面白いじゃないの!」とツッコまれた。熱海五郎一座「熱闘老舗旅館『ヒミツの仲居と曲者たち』」は、6月3日(金)~27日(月)、新橋演舞場にて。
2016年03月03日デザイナー・三宅一生による展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が、3月16日から6月13日まで東京・六本木の国立新美術館にて開催。これを記念したTシャツが2月18日に発売された。展覧会に展示される服をモチーフにした同Tシャツ。白地をベースに、後ろから前にかけて幅いっぱいにプリントを施したデザインを生かすため、接ぎ目が前中心のみの仕立てとなっている。生地には100%コットン素材を使用。02、04の2サイズ展開のユニセックスモデルで、七分袖のゆったりとしたフォルムに仕上げられた。価格は5,800円。取り扱いは、ISSEY MIYAKE MARUNOUCHI、REALITY LAB. ISSEY MIYAKE、ISSEY MIYAKE / AOYAMA、ISSEY MIYAKE / KOBE 、ISSEY MIYAKE MEN / AOYAMA、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / AOYAMA、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE / ROPPONGI、 HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE / SHIBUYA PARCO、HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE 阪急 MEN’S TOKYO、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / GINZA、ELTTOB TEP ISSEY MIYAKE / SEMBA。
2016年02月19日理化学研究所(理研)は1月8日、米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)の偏極陽子衝突型加速器「RHIC」を使って、これまでで最高の衝突エネルギーとなる510 GeVで陽子内部のグルーオンの向きを精密測定することに成功したと発表した。同成果は理研仁科加速器研究センター理研BNL研究センター実験研究グループの秋葉康之 グループリーダー、後藤雄二 理研BNL研究センター研究員、尹寅碩 国際プログラム・アソシエイトらが参画する国際共同研究グループによるもの。米国の科学雑誌「Physical Review D Rapid Communications」に掲載された。陽子には内部構造があり、クォークとグルーオンと呼ばれる素粒子によって構成されている。同研究グループが精密測定に成功したグルーオンはクォークを結びつける「のり」の役割を果たしている。全ての粒子は地球の自転に似た「スピン」と呼ばれる「向き」を表す固有の性質を持っており、陽子の向きは"陽子内部のクォークの向きの合計で決まっている"と考えられていた。しかし1980年代に光を用いて陽子内部のクォークを調べたところ、それだけでは陽子の向きを説明できないことがわかった。この「陽子の向き(スピン)の謎」を解明するためには、陽子の内部にあり光とは直接反応しないグルーオンを調べることが必要となる。同研究グループが用いたRHICは、向きを揃えた陽子(偏極陽子)同士を高エネルギーで衝突させるができ、陽子内部のグルーオンの衝突が起こるときに生成される中性π中間子(原子核内で陽子と中性子を強く結びつける力を仲介する素粒子)を用いることで内部のグルーオンを調べることができる。今回の研究では、2012年~2013年にかけてRHICの最高衝突エネルギーである510 GeV、55%以上の陽子偏極度(陽子の向きが揃っている割合)による衝突実験を実施し、極めて高い精度のデータを収集することに成功した。衝突エネルギーを高くすると、陽子内部の低いエネルギーのグルーオンに対する感度が高くるため、この測定結果はこれまでで最も低いエネルギーの陽子内部のグルーオンの向きを測定したことになる。同実験の結果、生成された中性π中間子はグルーオンの向きを反映して正の非対称度を持っていることがわかった。摂動QCDと呼ばれる理論による計算では、衝突エネルギー510 GeVでの非対称度の測定は、実験研究グループがこれまで測定した200 GeV以下での測定よりも大きな非対称度となることが示されており、これを支持する実験結果が得られたことになる。この結果について研究グループは「低いグルーオンのエネルギー領域でも摂動QCDが有効な理論であり、グルーオンの向きの精密測定に利用できることを示しました。これは、陽子の向きの謎の全容解明に向けた大きな一歩です。」とコメントしている。
2016年01月08日16年3月16日から6月13日まで、国立新美術館にて展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が開催される。同展は、デザイナーの三宅一生が活動を始めた1970年から現在に至るまでの約45年間の仕事を紹介するもの。大きく3つの部屋で構成されており、ルームAでは、三宅一生の原点ともいえる70年代の服を展示。71SSで発表された刺青の図柄を用いたジャンプスーツや、バイアス地の3枚の正方形の布を用いたハンカチーフ・ドレス、一枚の布で作られたコクーン・コートなどが展示される。ルームBでは80年代の中心的な作品である、身体に焦点を合わせた服のシリーズを展示する。繊維強化プラスティックや合成繊維、ラタンなど、従来衣服には用いられてこなかった素材が取り入れられた「ボディ」と呼ばれる胴体部を覆う衣服などが並ぶ。ルームCでは、“布づくりからスタートする”三宅一生の最も革新的な側面をテーマごとに分けて紹介。生地を服のかたちに裁断縫製した後にプリーツ加工を行う三宅の「製品プリーツ」の制作過程も初公開される予定だ。ルームCの会場デザインとヴィジュアルデザインは佐藤卓が手掛けた。また、ルームA、Bは吉岡徳人が空間デザインを手掛け、同展のためにデザインされた「グリッド・ボディ」を用いた展示となる。【イベント情報】「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2会期:16年3月16日~6月13日時間:10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)休館日:火曜日(5月3日は開館)料金:一般1,300円、大学生800円(5月18日は国際博物館の日につき入場無料)
2015年11月27日伊勢丹新宿店では、11月25日から12月1日までエドウィン(EDWIN)が展開するウィメンズデニムブランド・サムシング(SOMETHING)と4人のスタイリストによるコラボレーションイベントを開催している。「SOMETHING Presents MODE MEETS JAPAN DENIM!」と題された同イベントでは、『Numero TOKYO』編集長でファッションディレクターの田中杏子、スタイリストの管沼詩乃、三宅陽子、野口強とサムシングがコラボレートした“新しいデニムスタイル”を紹介する。田中杏子は、ボウタイのフリルデニムブラウス(3万3,000円)に、マリン風タックワイドパンツ(2万8,000円)のコーディネートを提案。デニムオンデニムのセットアップにより70年代の雰囲気が漂うスタイルに仕上がった。管沼詩乃は、ビッグデニムジャケット(4万円)にビンテージワイドパンツ(2万8,000円)の組み合わせを紹介。コートのように羽織ったメンズのXXXLサイズのGジャンに、メンズライクなバギーパンツで大人のストリートスタイルが完成だ。三宅陽子は、ベーシックなデニムのボックススカートにフリンジを施し遊び心を加えたフロントボタンミモレスカート(2万5,000円)を紹介し、新しいデニムのコンビネーションを提案する。野口強は、ローウエストスリム(2万5,000円)とハイウエストスリム(2万5,000円)のスキニージーンズでエッジの効いたスタイルを提案。極細なストレートラインの一方で、キックバック性とストレッチ性を持たせた素材で履き心地も考慮されている。
2015年11月25日結成36年目、三宅裕司率いる劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の第53回本公演「虹を渡る男たち」が、11月7日に東京・サンシャイン劇場で開幕。前日に公開稽古が行われ、抜粋シーンがいち早く披露された。かつて芸能界でヒットメーカーと呼ばれたふたりの男、長本(三宅裕司)と熊崎(小倉久寛)。ふたりはそれぞれ個性的なアイドルグループを次々と売り出し、抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げるライバル同士だったが、熊崎が満を持して送り込んだグループのメインボーカルが失踪。それを機に熊崎は芸能界から去り、長本も後を追うように表舞台から姿を消した。そして現代。昔の仕事仲間に呼ばれてテレビ局にやってきた長本と熊崎は、久々に再会。なじり合う会話を盗み聞きしていた男・久松(野添義弘)が、自分が発明したタイムマシンで、ふたりの運命を狂わせたあの日に戻ろうと声を掛ける……。公開されたシーンはプロローグの2場、三宅演じる長本の回想シーン。熊崎との切磋琢磨の日々が長本のモノローグで再現されるのだが、ふたりが送り込んだ超個性的な女性アイドルグループもそのつど登場し、歌とダンスを披露する。某グループ風のギンガムチェックの衣裳がキュートな“ジョナガール”、世のオジサンたちを元気づける「オッサン賛歌」をコミカルな振付で熱唱する“デニッシュ”など総勢6組。それぞれのシーンは短いが、女性劇団員たちによる歌、ダンスは、その見せ方ともに完成度が高く、旗揚げ以来“ミュージカル・アクション・コメディー”を掲げ続けるこの劇団の底力を見せる。座長の三宅自身が「世代交代」を口にし、若手劇団員に期待を寄せていた本作だが、公開されたわずかな場面にも、その成長が感じられた。SETといえば三宅、小倉の二大看板の存在感が圧倒的だが、今回は“SET第三の男”野添義弘が彼らと行動をともにする役で、言わば三つ巴のギャグ合戦が繰り広げられる。劇団を長年支えてきた野添がどんな起爆剤として作用するか、注目したい。公開稽古後の囲みには三宅と小倉が登壇し、「もし過去に戻れたら?」などの質問が飛んだ。「東京で生まれてみたかった」という小倉に三宅は、「それじゃきっと味のないただのオジサンになっていた。そうして普通の会社に入っていたら、宴会係がいいとこ(笑)。この持ち味を最大限に活かせる場所が芸能界なんだから最高だと思うよ、アンタの人生」と、独特の賞賛(?)を贈っていた。公演は、11月23日(月・祝) まで東京・サンシャイン劇場にて。取材・文/武田吏都
2015年11月10日東京都・六本木の国立新美術館は、デザイナー・三宅一生が活動を開始した1970年から現在に至る約45年間の仕事を紹介する「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」を開催する。会期は2016年3月16日~6月13日(火曜休館、ただし5月3日は開館)。開館時間は10:00~18:00(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)。観覧料は一般1,300円、大学生800円、高校生以下無料。同展は、初期から最新プロジェクトまでの全仕事を通して、ものづくりに対する三宅氏の考え方やデザインアプローチを明らかにし、未来に向けた更なる創作の可能性を探るもの。三宅氏は常に次の時代を見据えながら、新しい服づくりの方法論と可能性を示しているという。それは、1960年に日本で初めて開催された世界デザイン会議において、当時、多摩美術大学在学中であった三宅氏が、衣服デザインが含まれないことに疑問を持ち質問状を送ったことに始まる。既にそこには、衣服は時代と共に移ろう「ファッション」として存在するのではなく、より普遍的なレベルで私たちの生活と密接に結びついて生まれる「デザイン」であるという三宅氏の思想が見て取れる。以来、既成の枠にとらわれない自由な発想のもと、独自の素材づくりから始まり、「一枚の布」と身体との関係や、そこに生まれる「ゆとり」や「間(ま)」を追求し、また、チームと共に粘り強いリサーチと実験を行い、革新性と着心地のよさを兼ね備えた衣服を生み出しているということだ。また、三宅氏は、伝統技術や職人技を自身の衣服デザインに生かすとともに、新しい素材の開発や服づくりの方法を探求し、従来の服づくりとは異なる画期的なデザインを生み出してきた。同展では、三宅氏独自の「製品プリーツ」の制作過程が初めて展示される。会場の一部の部屋は、グラフィック・デザイナーの佐藤卓氏が会場デザインを担当し、展覧会のヴィジュアル・デザインも行っている。また、吉岡徳仁氏が空間デザインを手がけた部屋もあり、今回の展覧会のために吉岡氏により新たにデザインされた「グリッド・ボディ」に服を着せた展示も行われる。そのほか、同展のために写真家、岩崎寛が全作品を撮り下ろした写真を収録した展覧会図録が求龍堂から出版される予定となっている。
2015年11月06日今年デビュー30周年を迎えた南野陽子が、来年の2月11日(木・祝)大阪・森ノ宮ピロティホール、20日(土)・21日(日)東京・品川ステラボールで24年半ぶりのソロコンサートを開催する。【チケット情報はこちら】南野は同公演のほか、12月9日(水)にデビュー30周年記念アルバム『ゴールデン☆アイドル 南野陽子 30th Anniversary』をリリースする。公演の開催に際し南野は「30 年も続けさせてもらえるとは思ってもみませんでした。そのご褒美に CD のリリースとコンサートをさせていただけるなんて、とても嬉しいです。ファンクラブのイベントやお芝居などで皆様とお会いする機会はありますが、青春時代を思い出せるソロコンサートは4半世紀ぶり。その年月に驚きますが、それよりも楽しみでなりません。皆様と一緒に歌いたいです。今からドキドキしています」とコメントを寄せている。チケットの一般発売に先がけて、チケットぴあではプレイガイド独占で先行を実施。受付は10月16日(金)午前10時から25日(日)午後11時59分まで。■「30th ANNIVERSARY YOKO MINAMINO CONCERT TOUR」2月11日(木・祝) 森ノ宮ピロティーホール(大阪府)(1)開演13:30(2)開演17:302月20日(土)品川ステラボール(東京都)(2)開演14:00(2)開演18:302月21日(日)品川ステラボール(東京都)(1)開演14:00
2015年10月15日伊東四朗を座長とする「伊東四朗一座」の誕生から11年。伊東がスケジュールの都合で不在の際は三宅裕司を座長に“伊東ならぬ熱海”、“四朗ならぬ五郎”の「熱海五郎一座」として活動し、昨年には伝統ある大劇場・新橋演舞場に進出した。1か月で5万人動員の成功を受けて上演される今年の演舞場第2弾作品は、爆笑ミステリー『プリティウーマンの勝手にボディガード』。“プリティウーマン”で“ボディガード”なヒロインを演じる大地真央と、座長の三宅に話を聞いた。熱海五郎一座 チケット情報「あまり一緒にお仕事をしたことはないんですが、舞台で大地さんを観て、きっと笑いが好きなんだろうなというのを感じていたんです。昨年、『コントの劇場』(三宅演出・出演のコント番組)でコントを一緒にやって、もう間違いないと思いました(笑)」(三宅)。「確かに好きですね。私、宝塚時代も“白馬に乗った王子様”的ないい人だけのキャラクターだとつまらなくて。作・演出の先生に相談しながら、ちょっとワルっぽいところや笑える部分を、台本になくても盛り込んでいたんです。やっぱりお客様に笑っていただきたい、楽しんでいただきたいという気持ちは昔からありました」(大地)三宅もその笑いのセンスに太鼓判を押す大地が、“東京喜劇”に挑む。三宅曰く舞台の笑いというものは「お客さんの笑い声で分かりやすく結果が出てしまう」もの。「甘っちょろいもんじゃないんですね。チラシに書かれた『どんな手を使ってでも爆笑が欲しいんです』っていう三宅さんの言葉がとってもおかしくて(笑)」(大地)。「もちろん、力尽くでという意味ではないんですよ。無理なく自然に笑わすことのできる方法を、役者たちがなんとしても探すということです」(三宅)。「笑いが上質なんですよね。番組でご一緒したとき、私も本当の笑いというものを追求してみたいと思いました」(大地)三宅と大地は、ともに警視庁所属のSPだった元夫婦で、今は互いに違う職業に就いているという設定。気になるふたりの離婚原因も最後に明かされる。渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之ら笑いの達人たちが周りを取り囲む中、大輪のコメディエンヌ・大地はどんな爆笑の花を咲かせるか!「笑うことは美と健康に、本当にいいと思います。笑いって一番難しいけど、笑いがハマッて劇場でお客様と共有できた瞬間って、お互いにすごく気持ちいい。思いっきり笑ってちょっと感動して、『明日から頑張るぞ』と思っていただけたらいいですね」(大地)公演は6月2日(火)から26日(金)まで、東京・新橋演舞場にて。チケット発売中。取材・文/武田吏都
2015年03月25日スタジオジブリ制作のアニメーション映画『耳をすませば』の月島雫役、TVアニメ『ふたりはプリキュア』の美墨なぎさ(キュアブラック)役などで知られる声優の本名陽子が5日、自身のオフィシャルブログにて第一子を妊娠したことを発表した。「春の訪れ」と題したエントリーにて本名は、「実はこのたび、赤ちゃんを授かりましたベル現在、妊娠6ヶ月になります」と報告。「自身の身体や心境の変化に驚くとともに、ポコポコとわたしのお腹を 24時間縦横無尽に動き回る赤ちゃんの胎動を感じながら、毎日対話を楽しんでおります」と綴りながら、「わたしが ママキュアになるなんて、ぶっちゃけありえな~い!!!!!!」と自身が演じた美墨なぎさ風に喜びを表現。本名は、2014年7月に一般男性と結婚したことをブログで報告していた。また、3月14日に公開されるアニメーション映画『プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』の前日13日には「『映画ふたりはプリキュア』復活上映会」も予定されており、本名はトークショーに出演するという。本名は、1991年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメーション映画『おもひでぽろぽろ』にて声優デビュー。1995年には前述の『耳をすませば』の月島雫役で主演を務め、約20万枚を売り上げた主題歌「カントリー・ロード」を歌ったことでも話題に。『ふたりはプリキュア』のほか、『機動戦士ガンダム00』のスメラギ・李・ノリエガ役、ゲーム『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』吉野杏里役、『トップをねらえ2!』ニャーン・ヌォク・チャム役といった作品に出演している。
2015年03月05日フジテレビ系昼帯ドラマの人気シリーズ第4弾「花嫁のれん」の制作発表記者会見が12月8日(月)東京都内で行われ、羽田美智子、野際陽子、新加入の矢田亜希子が出席した。昼ドラ初出演の矢田さんは、16歳の時に連続ドラマ「長男の嫁」でも共演したベテラン女優の野際さんから「(その時に)ある女優さんが『あなた、学校で一番可愛いと言われるでしょ』と妬みの言葉を発したくらい可愛かった。その可愛さは変らず、中身だけ色々あって成熟なさって成長して、でも外見は全然変わっていない。いつもニコニコ、バラのような笑顔」と10年以上経てもなお変わらぬ美貌を褒められると「役としてはダメダメダメのダメ出しばかりなので、褒めて頂いちゃって嬉しい」と肩をすぼめて素直に喜んでいた。また自身の「成熟と成長」の自覚について聞かれた矢田さんは「相当変わりましたね。16歳の時の中身はないと思います。いい意味ですべて変わって大人になれたと、我ながら思いますね」とシミジミ。昼帯ドラマは早朝から深夜までの撮影と、ハードスケジュールで知られるが「癒しばかり求めています。癒しよりも、一秒でも早く寝なきゃと思って、家に帰ったらすぐに目をつぶります」と昼ドラの洗礼に耐えながら女優として精進している姿を伺わせた。金沢の老舗旅館“かぐらや”を舞台に、日本が世界に誇る”おもてなしの心”を描いてきた「花嫁のれん」シリーズの第4弾。素人を女将に育てる「金沢女将塾」を開いた奈緒子(羽田)は、志乃(野際)らから大反対を受けながらも、気品や教養を持ち合わせていない真知子(矢田さん)を女将候補生として受け入れるのだが…。ドラマ「花嫁のれん」は2015年1月5日13:30~フジテレビにてスタート。(text:cinemacafe.net)
2014年12月08日タレントの南野陽子が29日、都内で行われた米映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』のPRイベントに登場。かつて“スケバン刑事”として一世を風びした南野は、「もし私が10代の頃に、この作品があったら日本代表でイイ線いったんじゃないかな。ヨーヨーを武器に(笑)」と『キック・アス』参戦への夢を広げていた。その他の画像映画は前作の『キック・アス』から4年後を舞台に、一度はヒーローの仮面を脱いだキック・アス(アーロン・テイラー=ジョンソン)とヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)が、元ギャングの活動家ストライプス大佐が結成したヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”とともに再び悪との戦いに身を投じる。本編を鑑賞したという南野は「とっても楽しかったし、クロエちゃんのアクションは、強いだけじゃなくてキュート。それにスケバン刑事を演じた昔を思い出しましたね」とニッコリ。ヒット・ガールは前作で命を落とした父親(ニコラス・ケイジ)に強く影響されているという設定で、「やっぱりお父さんの影響ってすごいんだなって。私も父に鉄仮面をかぶらされて(笑)」と笑いを誘っていた。この日はヒット・ガールが乗りこなすバイク“ドゥカティ(Ducati 1199 Panigale)”を、ヒット・ガールのイメージカラーである紫色に塗装した特別仕様、その名も“ヒット・ガール エディション”がお披露目された。映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』は、ドゥカティジャパンとのタイアップが決定しており、TOHOシネマズで2月から始まるプレゼントキャンペーンでは、クイズに答えると劇中に登場する同じモデルの“Ducati 1199 Panigale”が抽選で1名様に当たるキャンペーンも実施される。『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』2月22日(土) TOHOシネマズ有楽座ほか全国公開取材・文・写真:内田 涼
2014年01月29日とにかく笑えて楽しめるエンタテインメントを追求し続けて33年を迎える劇団スーパー・エキセントリック・シアター(以下SET)。三宅裕司が主宰するこの劇団の第50回記念本公演『上海ローズ』が11月1日(木)に開幕する。それに先がけ、10月31日には公開舞台稽古と、三宅、小倉久寛、韓国の新人俳優クォン・ヨンミンによる記者会見が行われた。『上海ローズ』のテーマは音楽。劇中に登場するJ-POPのナンバーワンレーベル「アーベイ・グループ」は、韓国人歌手と日本人バックダンサーグループとのユニットで世界的ヒットを狙う。そのオーディションになぜか売れないバンドの三宅と小倉が呼ばれる。その裏では大ヒットの秘訣がつまった「幻の上海ローズのレコード」をめぐる企みが進行していて……と、いまの音楽業界を反映したような物語が展開する。公開稽古が始まると、どこかで見たことのあるような音楽会社のロゴが掲げられたステージが姿を現す。いかにも韓流らしい楽曲が流れると、10人あまりの出演者による一糸乱れぬヒップホップダンスが展開。まるで本当のコンサートに来たかのようなクオリティに圧倒される。曲が終わると三宅と小倉が登場。このふたりのどこまでが台本通りでどこからがアドリブかわからないようなテンポのよいやりとりに会場からは終始笑い声が聞こえていた。会見では、まず小倉が2年ぶりの本公演について「三宅さんがいるとやっぱり違う」と切り出した。昨年、椎間板ヘルニアの手術のために休養した三宅と共に50回目の記念公演を迎えられる感慨はひとしおのようで「三宅さんが走り回っているところを見てぐっときました」と語った。それを受けて三宅も「今回は走る三宅を見てください。といっても2秒ぐらいだけど」と笑わせたあと、「一度は舞台に復帰できないかもと思った。こうして生かされているからには、手間のかかる喜劇を日本に残さなくてはいけない。中身を練り上げた音楽ギャグをふんだんに使って、2年分の思いの詰まった舞台にします」と力を込めた。韓国人歌手役のクォン・ヨンミンは三宅自ら韓国に飛んで発掘した期待の新人。「彼の声には心をわしづかむ魅力がある」という三宅の言葉に、すかさず「ありがとうございます!」と覚えたての日本語で返した。創設33年目にして、全力で観客を楽しませることを追求し続けるSET。三宅の不在を乗り越えた彼らの舞台は、これまで以上に力のこもったものになりそうだ。11月1日(木)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場、11月22日(木)に新潟県民会館 大ホールにて上演。取材・文:釣木文恵
2012年11月01日三宅裕司が主宰する劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)が結成33年を迎え、11月からは第50回記念本公演『上海ローズ』が上演される。結成以来のミュージカル・アクション・コメディーという旗印を守り続けながら、公演ごとに観客を驚かせ、喜ばせ、笑わせるSET。9月某日、今回の公演にかける意気込みを三宅に訊いた。劇団スーパー・エキセントリック・シアター第50回記念本公演チケット情報昨年7月に椎間板ヘルニアの手術を受け、2011年後半は休養をしていた三宅。そのため、昨年行われた『あちらをたてれば、こちらが立たず』も主宰不在の番外公演という扱いだった。今回は実に2年ぶりの本公演復帰となる。「本当に復帰できるかどうかわからないという状況が何か月か続き、もちろん不安はありました。そうすると復帰できたときに『なぜ自分は生かされたのだろう』と思うわけです。結果、手間のかかる、今やなくなりつつあるコメディーというものを作っていかなくてはいけないという使命感が以前より増しました」と真剣なまなざしで告白した。手間のかかるもの、といえば今回の作品。音楽がテーマであるため、曲作りから歌の練習、楽器の練習……と、通常の芝居に加えていくつもの準備が必要となる。「音楽を扱う芝居っていちばん面倒(笑)。でも、ハーモニーがうまく重なったとき、そして音楽ギャグがうまく決まったときの気持ちよさも最高なわけです」と語る。現在は音楽を作り込みながら、個々人が歌や楽器の練習に勤しんでいる状況なのだとか。「こんな冴えない奴からこんな美しい音色が出るのか、という驚きをお客さまに感じて欲しい。小倉久寛が素敵なハーモニーを奏でたらやっぱり皆さん驚くし喜んでくださると思うんです(笑)」。三宅、小倉は今回、韓流歌手グループを売り出す事務所のオーディションになぜか呼ばれたバンドのメンバー役を演じ、演奏ではギターを担当する。「自分が一番プレッシャーの大きい役かもしれない。でも、それを乗り越えるぐらいのことをしなければ、観に来てくれたお客さまを楽しませることはできないですよね」と決意をみせる。33年間、“笑い”にこだわってきたSET。今回もそれは同じ。「笑って笑って、終わった後、ふと大きなテーマに気づくような作品。でもそんなこと気付かなくてもいい。とにかく笑いにきてほしい」。2年分の思いが詰まった舞台で、SETが究極のエンターテイメントを見せる。公演は11月1日(木)から18日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、11月22日(木)に新潟県民会館大ホールで千秋楽を迎える。チケットは発売中。取材・文:釣木文恵
2012年10月05日2011年春に上演された『鎌塚氏、放り投げる』は、シャープで知的な笑いの波状攻撃に加え、三宅弘城演じる“万能執事・鎌塚アカシ”というニュースターを生み出し、劇作・演出の倉持裕が新境地を開いた記念すべき作品。その第2弾『鎌塚氏、すくい上げる』が今夏上演される。7月下旬の某日、稽古場を訪ねた。M&OPlaysプロデュース「鎌塚氏、すくい上げる」 チケット情報空間を不可思議かつ自在に使いこなすことに定評のある倉持が、今回選んだ舞台は豪華客船だ。完璧なる執事・アカシは主人・由利松公爵より、船上で行われる長男モトキ(田中圭)と花房家公爵令嬢センリ(満島ひかり)の見合いを成功させよとの命を受け、レッドジンジャー号に乗り込む。待ち受けていたのは、政略結婚を嫌うセンリが女中ミカゲ(市川実和子)に無理やり協力させた“作戦”や、打算と恨みで見合いを壊そうとする堂田男爵夫人タヅル(広岡由里子)と執事スミキチ(玉置孝匡)の陰謀、そして船長・丸地(今野浩喜)と船員・烏田(六角精児)のワケありな雰囲気、など不穏なことばかり。出演者8人の個性が、奇抜なキャラクターと溶け合い輝きを放つ。一見自信満々ながら実は非力でひ弱なモトキ坊ちゃんを田中が伸びやかに演じれば、満島が見るからに跳ねっ返りのセンリ嬢を虚実の境目が見えない暴走演技で応える。アカシに憧れるミカゲの切なさ、色っぽさを醸し出す市川も好サポート。前回から続投の広岡&玉置は、さすがの安定感で丁々発止の掛け合いせりふを操り毒のある笑いを振りまく。兄弟に見えなくもない六角と今野の、ぶっきらぼうながら息ピッタリのやりとりが作品に新たな風を吹き込む。そして、なんと言っても三宅演じるアカシが良い。ご主人からの難題を次々にクリアするスーパー執事を、抜群の身体性から繰り出すアクロバティックな演技、マンガかと思うほど変貌する表情、芸人顔負けの勘の良さで、戯曲の笑いを次々に具現化していく。倉持は、そんな魅力的な出演者に感情から動きまで実に繊細な指示を手渡しながら、同時にオモシロぜりふをその場で考えて差し込むという余力を見せ、演出ぶりからは開幕までに作品がさらに進化する可能性大と見て取れた。加えて豪華客船の甲板を模した舞台装置は360度回転し、変わりゆく舞台上の景色が物語を加速させるのだ。『鎌塚氏、放り投げる』にはタイトルに因んだ、ヨーロッパ映画のように小粋なラストシーンが用意されていたが、今回も終幕に小さな「奇跡」が起こる。センスの良い会話の妙に笑い、アクションシーンにハラハラし、誰もが幸福になれるラストに酔う。劇場での上質な時間を、是非味わって欲しい。公演は8月9日(木)から26日(日)まで東京・本多劇場にて上演。その後、名古屋、大阪、島根で公演を行う。取材・文:尾上そら
2012年08月06日三宅裕司率いる熱海五郎一座の最新作『落語日本花吹雪~出囃子は殺しのブルース~』が、6月15日に東京・サンシャイン劇場にて初日を迎えた。熱海五郎一座のチケット情報東京の喜劇“軽演劇”の継承を旗印に、第一線で活躍する喜劇人たちによる公演を重ねている熱海五郎一座。今回は座長・三宅にとって実に1年ぶりの舞台復帰作でもある。昨年、椎間板ヘルニアの手術を行い、その後リハビリに取り組んでいた三宅は、震災被災地の人々の前向きな姿に励まされたという。そんな姿を見て日本人の良さを描きたいと感じ、素材として浮上したのが今回のテーマ落語だった。座付作家・妹尾匡夫が手がけた物語は、古典落語重視の三遊亭円高(ラサール石井)一派と、新作落語志向の桂飯丸(三宅)一派の対立を軸に進む。高座中の円高師匠に声の異変が起こり、飯丸たちに疑いがかかるのだ。とはいえサスペンス色はほどほどに、冒頭から笑いどころは満載。円高扮するラサールとその息子円安を演じる東貴博が実生活で新婚となることから、嫁自慢トークが繰り広げられ、プライベートなネタも笑いに変えていた。三宅扮する飯丸と、その弟子・五穀米(小倉久寛)がボケとツッコミを応酬し始めると、50から60代の男性客が多い客席から爆笑する声が聞こえ、早くも最高潮に。その波に乗るように、ノリのいい社長役の渡辺正行、落語音痴の刑事役の春風亭昇太が、クセのあるキャラクターをコミカルにみせる。また、ミステリアスな美女役を演歌歌手としても活躍している林あさ美が演じ、劇中に華を添えていた。三宅は病気後初の殺陣も披露し、完全復活ぶりをアピール。圧巻は、渡辺・東・小倉・ラサール・三宅の5人によるリレー形式の落語。それぞれの持ち味を生かしつつ、回り舞台を駆使して次の話し手に繋ぐ様は、ひとり語りの落語とは違う魅力に溢れていた。最後は林の華やかな歌謡ショーでフィナーレとなった。3度に及ぶカーテンコールに、一座を待ちかねた観客の満足感が見てとれた。明治大学落語研究会の先輩・三宅の苦労に渡辺が思わず涙すれば、それを小倉が瞬時に緩やかな笑いへと変える。公演は7月1日(日)まで同劇場にて上演。その後、7月13日(金)に一座初の宮城公演として、東京エレクトロンホール宮城で上演される。チケットは発売中。取材・文:山上裕子
2012年06月18日少年のようなたたずまいと骨太で強い眼差しを併せ持つ独自の存在感で、ドラマや舞台でも活躍中の三宅健が新境地に挑んでいる。10月28日に幕を開けた舞台『ラブリーベイベー』は、一見イマドキの男女7人がリゾートホテルで繰り広げるラブストーリー。だが物語が進むうちに、段々とかれらの本当の姿が現れ始め……。作・演出は昨年、佐藤佐吉賞優秀脚本賞を受賞した28歳の新鋭・河西裕介。小島聖、松本まりか、井端珠里、吉本菜穂子、伊達暁、菅原永二ら個性派ぞろいの役者陣を得て、三宅の新しい表情を引き出すことに成功している。初日前に行われたプレスコールと囲み会見に足を運んだ。『ラブリーベイベー』チケット情報舞台は東京から車で2時間ほどの隠れ家風リゾートホテル「スターダスト」。そのホテルに定期的に訪れる経営者の息子・恋司(三宅)は、6人の友人たちとどこにでもあるような友情や恋愛を育んでいた。ハルカ(松本)とカスミ(井端)のいつものケンカを、人のいいキョウコ(吉本)がなだめるのもしょっちゅうだ。ある夏の夜、風邪をひいて花火に行けないマナト(菅原)のそばに、恋司はさりげなく付き添う。ふたりで線香花火を楽しむささやかなひととき。その1年後、恋司の傍らには姿の異なるマナト(小島)が……。一部を抜粋して上演するプレスコールでは、前半の若い男女のやりとりから三宅のラブシーン、さらに三宅と小島の仲睦まじい現在までを。ヒルクライムの曲や夏の花火などで彩られた、ごく普通の20代の日常をナチュラルに表現できるのは三宅ならでは。さらに、そこへスルリと衝撃的な愛の物語を滑り込ませるのが、劇団ポツドールなどで俳優としても活躍する河西らしい演出といえるだろう。その後の囲み会見では、「恋司役は違和感なくやっています。(菅原とのキスシーン)では意外と唇が柔らかかった」と笑わせた三宅。続けて「人を愛することの大切さを改めて考えさせられる作品。観る方も先入観なしに見てもらえれば」と表情を引き締めた。小島は、「三宅さんは小動物みたいな人。人見知りがちな私にもチョロチョロっと入ってきてくれて雰囲気づくりをしてくださいました」と稽古場での様子を楽しげに話した。「スタッフ・キャストが一緒に作った舞台なので、初日が無事に迎えられて嬉しい」と緊張気味の菅原を笑いながら見つめる三宅ら、メンバーのチームワークはバッチリの様子。かれらが一丸となって挑む意欲作を、ぜひ目撃してほしい。取材・文佐藤さくら公演は11月13日(日)まで、東京グローブ座で上演。その後、11月17日(木)から20日(日)まで大阪・シアタードラマシティにて公演が行われる。チケットは発売中。
2011年10月31日2000年の三宅島大噴火を題材にした映画『ロック 〜わんこの島〜』公開を前に、東京都庁で「三宅島パネル展」が開幕。このオープニングイベントが7月1日(金)に開催され、主演の佐藤隆太が“三宅島一日観光大使”として来場。監督の中江功、三宅島の平野祐康村長らが出席したが、途中、石原慎太郎都知事が突如、登場し映画をPRするひと幕もあった。全島避難の中、飼い主一家と離ればなれになり、島に残った犬のロックと、飼い主一家の絆を描いた本作。実際に三宅島で40日間にわたって撮影が行われた。“一日大使”に任命された佐藤さんは、当初、20日間ほどの予定だった島での撮影が、悪天候などの影響で40日ほどに伸びたことを明かし「結果として長く滞在できて良かったと思っています。作品にとっても良かったし、経験としてもプラスだったと思います。自然の厳しさを知ると同時にその温かさや美しさを肌で感じることができました。島の人々は、自然の下で、全てを受け入れて生活しているんですね。映画の中に『島は生きている』というセリフがありますが人々が島と一緒に呼吸していることを実感しました」とふり返った。そして「島の人々と触れ合えたことは大切な経験になりました。自分にとっては忘れられない第二の故郷です」と島への強い思いを口にした。中江監督も厳しい条件の中での撮影を苦笑交じりにふり返りつつ「苦労はしましたが、結果的に現在の美しい島が映画に映っているのではないかと思います」と充実の表情。パネル展を主宰する三宅島の観光協会の代表・浅沼徹哉氏は、噴火以前に8万人だった観光客が、昨年で4万人と半減している現状を明かし、映画が復興の起爆剤となることを期待。当時を知る島民として「私たちの苦しみや悲しみ、苦労を細かく調査され、よく描かれています。あきらめなければ何とかなるという希望を与えてくれる映画」と感謝の気持ちと共に称賛を送った。都庁は全島避難当時、臨時の村役場となった場所であり、平野村長は4年5か月にわたった避難生活に思いをはせ、感慨深げな表情。改めて当時の支援に感謝すると共に、いま現在、避難所生活を強いられている東日本大震災の被災者への悲痛な思いを吐露。すでに村長は被災地を訪れ、当時の実体験を被災地の方々に伝えているそうで「大変な苦労はあるけれど、しっかりやれば必ず帰れる、ということを伝えたい」と語った。映画についても「目に見えないものを信じろ。どんなに離れてても繋がってる」というセリフを挙げ「当時を思い出して泣けました」としみじみと語った。そして、会場に石原都知事が到着!いまなお復興が続く三宅島の現状を訴え「本当に美しい島です。東北も大変ですが、こっちも頑張っているので友情を感じてください!映画がそのきっかけになれば嬉しい」と挨拶し、佐藤“大使”とガッチリと握手を交わした。突然の知事の来訪に佐藤さんも「びっくりしました」と目を丸くしていた。『ロック 〜わんこの島〜』は7月23日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ロック 〜わんこの島〜 2011年7月23日より全国東宝系にて公開© 2011 フジテレビジョン東宝FNS27社■関連記事:佐藤隆太×麻生久美子が新鮮な役に挑戦『ロック』親子試写会に10組30名様ご招待佐藤隆太、三宅島で倍賞美津子と真夜中のサシ飲み!麻生久美子は無念の熟睡
2011年07月01日映画『ジュリエットからの手紙』の公開記念トークイベントに南野陽子が出席。「ロミオとジュリエット」のジュリエット宛てに恋の悩みを綴る“ジュリエット・レター”がモチーフとなっている本作に因み、南野さん自身がしたためたレターを披露した。「ロミオとジュリエット」の舞台となったイタリア・ヴェローナにある“ジュリエットの家”にいまなお世界中から届くジュリエット・レター。映画では、50年前に綴られたレターにまつわる恋をめぐる旅が描かれる。ヴェローナには、“ジュリエットの秘書”と呼ばれる人々がおり、世界中から集まった手紙に彼女たちが返事を出しているのだ。南野さんは映画について「くさらないでいれば、想いが伝わりご褒美がもらえるんだ、と思いました」と笑顔で感想を語った。映画の公開に合わせて、劇中で登場するジュリエットへの手紙に対する返事が全国から公募された。400通を超える応募の中からベストレターに選ばれたのは、鹿児島県の女性の手紙。これを南野さんが情感たっぷりに朗読した。さらにこの日は、南野さん自身がジュリエット宛てに書いた手紙を朗読。新婚ほやほやで幸せいっぱいの南野さんだが「愛で強くなれると感じています」とパートナーを得ての心境の変化を綴ったレターを少し恥ずかしそうに読み上げた。また初恋の思い出を尋ねられると「はっきりといつが初めての恋だったかは分からないんですが、小学校6年生で卒業するときに、中学校が別々になってしまう男の子に想いを伝えなきゃと手紙を書きました。結局、出さないままでいまも持ってるんです。結婚で身辺整理をしているときに見つけて、パートナーに見せたら笑ってました。『(好きか否かを)○か×で書いてほしい』というアンケートのような手紙で、出さなくてよかったです(笑)」とくすぐったい思い出を明かしてくれた。報道陣からは過去の恋だけでなく、現在進行形の結婚生活についての質問が飛んだが「アイドルなのであまり(公の場で)恋の話をしたことがなくて…恥ずかしい。もうイヤ(苦笑)!」とたびたび照れくさそうな表情を見せつつ「もう少し(一緒にいられる)時間があればいいな、と思います」とのろけていた。『ジュリエットからの手紙』は5月14日(土)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:ジュリエットからの手紙 2011年5月14日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.■関連記事:ガエル・ガルシア・ベルナル インタビュー愛よりも夢を優先する男に共感は…?50年前の初恋を捜す旅『ジュリエットからの手紙』試写会に10組20名様ご招待一通の手紙が導く50年ぶりの初恋探し『ジュリエットからの手紙』のポスター画像解禁
2011年05月09日GACKTの初舞台「眠狂四郎無頼控」の東京公演キャスト発表会見が4月2日(火)、東京・恵比寿ガーデンホールで行われ、南野陽子ら共演キャスト10人がお披露目された。作家・柴田錬三郎の剣豪小説シリーズから生まれたニヒリズム、ダンディズムあふれる剣客ヒーロー、眠狂四郎(GACKTさん)の活躍を描く物語。常盤津の師匠・文字若を南野さん、狂四郎を慕う女性・美保代を杏さゆり、狂四郎と敵対する剣客・三雲迅雷を嶋田久作。ほかに田中健、徳山秀典、辰巳奈都子らが出演。スケジュールについても全国7都市102公演が決定。先に決まっていた東京、大阪、名古屋に続き福岡、札幌、仙台、広島、仙台の順で巡演することが発表された。GACKTさん以外は東京公演キャストとされている。この日が初対面というGACKTさんの印象を南野さんは「隣に立っていて、とてもいい匂いがします。スターってこういうもの、そうでなくっちゃと思い出させてくれた。まぶしいです」とカリスマ性をひしひしと感じ取った様子。辰巳さんは「クールな印象だったのですが、いま、しゃべっている姿を見て、すごい、しゃべっているーって。すみません変な感想で」とGACKTさんを笑わせた。102公演の長丁場をこなすGACKTさんは「この半年間、サムライとはどういうものか?と考え、肉体的にも精神的にも自分を追い詰めてみようと思いました。1日5時間トレーニングをして、いま、肉体は80%仕上がった。精神的にも同じ感動ではなく、感動が増えていく102公演をやりたいので、食生活を制限していまは野菜しか食べていません。眠狂四郎もいろいろな精神的抑圧をクリアしたと思う。いろんなストレスを楽しみながら日々生活しています」と準備万端の様子。これまで故・市川雷蔵を始め、錚々たるスターが演じてきた役どころへの挑戦となるが「プレッシャーが全くないと言えば嘘になりますが、いろんな方がやられたことを意識してやろうとは思っていません。表現者として100%何をできるか、命がけで力を注ぎたい。比べてもらって構わない、ぜひ比べてほしい。GACKTの眠狂四郎がどういうものかを見てほしい」と決意表明。「自分の生き方を信じ、周りに流されることなく信念を持ち続ける。時に人を導く月のような存在。自分の生き方をそう考えていますが、狂四郎にも強く感じる」と狂四郎と自身を重ねた。一方で、南野さんら華やかな女性キャストとの共演には「何日も一緒にいるんだと思うとドキドキします。女優の方々はそれぞれ形、色の違う美しい花」とデレデレ。「男性キャスト陣は殺気を帯びた方ばかりで野草というイメージ」と会場の笑いを誘っていた。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:アーサーと魔王マルタザールの逆襲 2010年4月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP–TF1 FILMS PRODUCTION–APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSImages et Effets 3D–BUF photos:Daniel Smith © 2009 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS■関連記事:“虫の世界”を体感!『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』ファミリー試写会に12組48名様をご招待リュック・ベッソンも太鼓判のIMALU、声優に続き映画主題歌に初挑戦!IMALU声優デビュー!さんま&しのぶに「10年間は褒めてもらえない」神木隆之介&GACKT、ベッソンのラブコール受け『アーサー』続編キャストに続投フレディ・ハイモア主演『アーサー』続編が仏で大ヒットスタート!日本公開も決定
2010年04月02日