明治神宮野球場の“スタンド席のシート”をリメイクして作られた椅子が、「明治神宮野球場メモリアルグッズ」として、個数限定で「チケットぴあ」Webサイトにて5月28日(金)10時より販売することが決定した。1926年に開場し、東京六大学野球や高校野球の主要球場として長年使われている明治神宮野球場は、「野球の聖地」とも呼ばれ多くの人々の記憶に残る場所。 明治神宮野球場開場95周年となる今年、この特別な場所から取り外し、保管しておいた外野席のシートが、 1928年創業の木工家具メーカー「マルニ木工」の手によって新たに2種類の椅子として生まれ変わった。明治神宮野球場の外野席のシートの座面と背面を活用し、「スツール」と「チェア」を制作し、思い出の品として届ける。設計・製造はマルニ木工が担当。チェアについては、一般財団法人東京六大学野球連盟が監修した。「スツール」1種・限定400脚、「チェア」6種・限定各60脚とそれぞれ個数限定で販売す。なお、本商品には、このシートが明治神宮野球場で使われていたことを証明するプレートも付属する。【販売概要】「明治神宮野球場メモリアルグッズ」対象商品販売期間:2021年5月28日(金) 10:00~特設サイトURL: ※各種注意事項がありますので、特設サイトをご確認下さい。◆神宮球場スツール(限定400脚)価格:49,000円(税込み)サイズ:W375×D400×H430(SH410)(mm)◆神宮球場チェア東京六大学カラーK(限定60脚)価格:59,500円(税込み)サイズ:W405×D495×H782(SH430)(mm)※一般財団法人東京六大学野球連盟監修◆神宮球場チェア東京六大学カラーW(限定60脚)価格:59,500円(税込み)サイズ:W405×D495×H782(SH430)(mm)※一般財団法人東京六大学野球連盟監修◆神宮球場チェア東京六大学カラーM(限定60脚)価格:59,500円(税込み)サイズ:W405×D495×H782(SH430)(mm)※一般財団法人東京六大学野球連盟監修◆神宮球場チェア東京六大学カラーH(限定60脚)価格:59,500円(税込み)サイズ:W405×D495×H782(SH430)(mm)※一般財団法人東京六大学野球連盟監修◆神宮球場チェア東京六大学カラーT(限定60脚)価格:59,500円(税込み)サイズ:W405×D495×H782(SH430)(mm)※一般財団法人東京六大学野球連盟監修◆神宮球場チェア東京六大学カラーR(限定60脚)価格:59,500円(税込み)サイズ:W405×D495×H782(SH430)(mm)※一般財団法人東京六大学野球連盟監修
2021年05月27日EXILE ATSUSHIが21日、YouTubeチャンネル『EXILE ATSUSHI スナちゃんTV』に出演。プロ野球選手たちとのプライベートエピソードを披露した。この日公開された動画「【ヘアーカットトーク】プロ野球選手との意外な交友関係大公開!!」で、プロ野球選手との交流について語ったATSUSHI。埼玉西武ライオンズの松坂大輔選手とは同い年だそうで、「応援したいなと思って、入場テーマ曲を作って」「ホーム球場のときの先発投手のときだけ流せるんだよね。だから、すごいうれしくてさ」と、自身のバンド・RED DIAMOND DOGS(レッド ダイアモンド ドッグス)が松坂選手の登場曲を提供したことを明かした。松坂選手のほか、千葉ロッテマリーンズの福田秀平選手や松中信彦臨時打撃コーチとも親しいそうだが、「松坂くんも松中さんも、歌上手いのよ。声高くて。2人とも『We Will~あの場所で~』、原曲キー出るからね。なんで野球選手って、あんなに歌上手いんだろう?」と感心する場面も。松中コーチは、現役時代にEXILEの楽曲を登場曲にしていたことから、「偉大なバッターが、『ATSUSHIくんの曲で気合い入るから使わせてよ』って言ってくれたら、やっぱりうれしいじゃん。野球選手のみなさん、実は地味に超うれしいので、もしよかったら使ってください!」と呼びかけた。また、ATSUSHIは、阪神タイガースの秋山拓巳選手についても言及。「すごく良い子で」と好印象だったことを語りつつ、「この間、サングラスをおねだりされて。『欲しい』って言うからあげたら、俺があげたやつより高いやつしてた。いらんやんけ!」というエピソードを明かして苦笑い。昨シーズン11勝を挙げた秋山選手だが、「今年も期待してる」と言い、「アッキャマンが2年連続で今年も10勝以上、2ケタ勝利いったら、来年のテーマ曲をアッキャマンのために作ります。アッキャマン頑張れ! 応援してるよ」と、心強いメッセージを送っていた。
2021年05月26日back numberが、5月24日に配信リリースする新曲「怪盗」のMUSIC VIDEOを同日20時よりYouTubeにてプレミア公開することが決定した。石原さとみ&綾野剛主演ドラマ『恋はDeepに』のために書き下ろされた「怪盗」は、切なくも疾走感に溢れた楽曲で作詞作曲を清水依与吏、プロデュースを小林武史が担当している。撮影に40時間を費やして完成したMVはnon-no専属モデルの鈴木ゆうかが主人公を演じており、「怪盗」の世界観を表現した全編ストーリー仕立ての作品となっている。back number「怪盗」MV※5月24日(月) 20時プレミア公開<リリース情報>back number「怪盗」2021年5月24日(月) 配信リリース※日本テレビ系ドラマ『恋はDeepに』主題歌back number「怪盗」ジャケット配信リンク: number「怪盗」ティザー映像関連リンクback number official HP: number Official YouTube Channel: number Twitter(@backnumberstaff): number LINE: number Instagram
2021年05月22日ディズニーストアとプロ野球が初めての共同企画を行い、大人気シリーズ「nuiMOs(ぬいもーず)」専用の公式野球コスチュームが登場した。新登場のアイテムは、各球団のデザインを忠実に再現したユニフォームとキャップ、アクセサリー(バット+ボールまたは、ミット)のセットで、ファンにはたまらないこだわりのアイテムに仕上がっている。また、ディズニーストアのオリジナルデザインの野球コスチュームや野球を楽しめるアクセサリーセットが、全国のディズニーストア店舗とショップディズニーに登場した。コスチュームは2種類で、赤いカラーが目を引くデザインと、白を基調に青いストライプが爽やかなデザイン。同時発売のバットやボール、ミット、ホームベースの4点がセットになったアクセサリーと合わせることで、より野球シーンを再現して楽しめる仕様になっている。「nuiMOs(ぬいもーず)」専用の公式野球コスチュームは、全国のディズニーストア店舗とディズニー公式オンラインストアshopDisney(ショップディズニー)のほか、プロ野球各球団でも順次発売の予定。各球団の販売開始日、取扱商品の詳細は、各球団ホームページ、オンラインストアを確認のこと。スペシャルな共同企画で登場する、ぬいもーず初めての野球コスチュームに注目して。※取材時の状況に基づいて記事化しています。商品のデザイン、商品名、価格、販売店舗、仕様は変更になる場合があります。一部店舗では取り扱いがない場合があり、取り扱い店舗でも、品切れの際はご了承ください。(text:cinemacafe.net)
2021年05月03日2019年3月に現役を引退したイチロー氏が、SMBC日興証券のWEB動画シリーズ『もしもイチローが社長だったら!?』で、野球人生をやり直しても絶対に達成できないと思う記録について語った。『もしもイチローが社長だったら!?』は、イチロー氏が人生について語った第1弾が累計1,300万回再生、子供から大人まで幅広い世代からの質問に答えた第2弾が累計2,700万回再生と、これまで大好評だったWEB動画の第3弾。今回の動画では、「上司にしたいランキング」で毎年上位にランクインしているイチロー氏が、“社長”としてさまざまな質問に答えている。「数字が好き」だというイチロー氏は、自身を象徴する数字として、背番号の「51」、10年連続で達成したヒット数の「200」、メジャーリーグにおける通算ヒット数の「3089」、日米で合わせた通算ヒット数の「4367」、1シーズン最多ヒット数の「262」を列挙。そのなかで、「自分がもう一度野球選手として、18歳から始めたとしたら、絶対にできないって思うのが『262』なんですよね」と語った。10年連続200安打や通算ヒット数といった記録は、「クリアできると思います」とキッパリ宣言しつつ、「1シーズンの『262』は難しいと思うんですよね。相当難しい。不可能じゃないですけど」と続けたイチロー氏。“社長”としては、そんな思い出深い2004年の大記録に関連した社名を付けたいと言い、「もしくはそれを超えてほしいという意味で『263』」と、“株式会社263”という社名を提案していた。SMBC日興証券の公式YouTubeチャンネルでは、今月6日より、計42本の『もしもイチローが社長だったら!?』を公開中。イチロー氏が語るビジネス観や素顔が垣間見える内容が、話題となっている。
2021年04月12日「BTS」のライブツアー映画や韓国版『溺れるナイフ』など数多くのポスタービジュアルで知られる、世界が注目するクリエイティブ集団「propaganda(プロパカンダ)」が手がけたイ・ジュヨン主演『野球少女』ポスター全10点と特別インタビューが到着した。「梨泰院クラス」で大きな注目を集めたイ・ジュヨンがプロ野球選手を目指す主人公スインを演じる本作。その韓国版ポスターを担当したのは、韓国のデザイン会社「propaganda」。今回、イ・ジュヨンの鋭い眼差しや野球選手としての佇まいを収めたポスター10点と、その誕生の秘密を語る「propaganda」チェ・ジウン氏の特別インタビューが到着した。「一番大事なのは俳優がアマチュアの野球選手のように見えてはいけないということ」と考えたチェ・ジウン氏は、「役になりきった主演俳優のイ・ジュヨンさんの表情とポーズがとても良かった」と振り返る。ポスターを創造する過程で、「典型的な映画ポスターというより、多様な角度から野球選手を見せてくれるスポーツキャンペーン広告のように見せたかった。手と足をクローズアップしたり、横顔と後ろ姿だけを見せたり、ローアングルの独特な構図にした」とその意図を明かし、プロ野球選手を目指すヒロインの魅力を様々なアングルから照射したポスターが完成したのだ。到着した10点のポスターは、ボールを拾い上げ、グローブの中で2本の指を立てているものや、振りかぶって投げる瞬間、固くボールを握ってキャッチャーを見つめる背中のカットなどがとらえられている。そして、ユニフォーム姿で太陽の光を受けている野球少女の内なる決意が感じられるポスターも並ぶ。さらに、キャッチャー視点でマウンドのスインをとらえるユニークな1枚や、イ・ジュヨンの引きのあるショットに加え、天才野球少女の葛藤が垣間見える瞬間もある。ジウン氏が所属する「propaganda」は、いま最も注目されているクリエイティブ集団だ。これまで手掛けたポスターの評価について問いかけると、「私が作ったポスターは全て誇らしく、愛おしい。中でも特に『Worst Woman』(英題・16・未)のポスターが好評だった」という。『野球少女』と異なるアプローチで制作された同作のポスターは、「夏に韓国でよく目にするノウゼンカズラの花がポスターに登場するが、夏になるとノウゼンカズラの前で風船ガムを膨らませて、ポスター写真の俳優ハン・イェリ(『ミナリ』)さんと同じポーズで撮った写真をSNSで多数見かける」とジウン氏。「人々の記憶に長く残り、愛されるポスターを作った時が一番幸せだ」と、SNSによって瞬く間に拡散したことを振り返る。「propaganda」のポリシーについて尋ねると、「最も大事なのは、ポスターでその映画を観たいと思わせることだ」という。「観客を誘惑して映画館に足を運んでもらう、いい意味での『宣伝、扇動』という思いを込めて『propaganda』という名前を使うようになった」と社名の由来を明かすジウン氏。「ポスターはポスターそのものとしての美しさも持っていなければならない」と考える「propaganda」の将来は「映画を愛する全ての人の家に、私たちが作った映画のポスターが一枚ぐらいかかっていること」と、映画愛溢れる言葉で結んでいる。『野球少女』は3月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2021年03月01日マカロニえんぴつの最新曲「メレンゲ」のMVが2月11日(木)20:00よりプレミア公開される。そして、同曲が2月12日(金)にデジタル配信リリースされることが決定し、併せての配信ジャケットが公開された。2月12日(金)21:00から放送されるテレビ朝日系の音楽番組『ミュージックステーション』で「メレンゲ」を地上波初披露することが決定し、新曲の全貌が注目されていたマカロニえんぴつ。同曲のMVが2月11日(木)20:00よりプレミア公開となる。どこよりも早く「メレンゲ」をMVと一緒に視聴できる機会となるのでぜひともリアルタイムで視聴してほしい。また、白い卵が印象的なデジタル配信ジャケットとともに「メレンゲ」のデジタル配信リリース日が2月12日(金)であることが明らかに。プレミア公開となるMVを楽しんだ後、そして地上波初披露となる『ミュージックステーション』での予習として堪能しよう。◆マカロニえんぴつ「メレンゲ」MV ※2月11日(木)22:00よりプレミア公開【リリース情報】マカロニえんぴつ「メレンゲ」2月12日(金)デジタル配信リリース【出演情報】テレビ朝日系『ミュージックステーション』2月12日(金)21:00~21:54
2021年02月09日現在日本で公開中の「聖なる犯罪者」で注目を集めたポーランドの若手俳優バルトシュ・ビィエレニアの最新主演作が、サンダンス映画祭で世界プレミアされた。今作でもまた、豊かな演技力と強烈な存在感を見せつけている。タイトルは『Prime Time』。舞台は1999年大晦日のワルシャワ。ビィエレニア演じるセバスチャンは、銃を持ってテレビ局に潜り込み、生放送中のスタジオに押し入って、ふたりの人質を取る。ガラスの向こうにいるスタッフに、セバスチャンは、今から自分が言うことをテレビで放映しろと要求。しかし、スタッフは時間稼ぎをするばかりで、なかなか言うことに応じてくれない。その間、セバスチャンは痺れを切らし、たびたび爆発する。ジョディ・フォスター監督、ジョージ・クルーニー主演の『マネーモンスター』と似た設定ではあるが、今作は、セバスチャンの本当の目的をあえてはっきりさせないところが大きく違っている。しかし、ヒントとなる要素はあちこちに散りばめられており、ビィエレニアも、ヤクブ・ピアテック監督も、もちろんそれが何なのか知っていた。その曖昧さも今作の魅力だ。また、映画は4時間ほどの出来事を語るものだが、その日に至るまでの半年に何があったかは細かく考えたと、ビィエレニアはプレミア後のヴァーチャル会見で述べている。ピアテックによると、1999年を舞台にしたのは、まだテレビが圧倒的に強く、ソーシャルメディアで誰でもなんでも発信できる時代ではなかったからだ。当時をリサーチして、人は、今とは違う問題を抱えていたが、今も変わっていない問題もたくさんあったと気づいたことも後押ししたという。それらの問題についても、映画のあちこちでさりげなく触れられる。ピアテックは、2019年、短編部門でサンダンスに初参加した。今作が彼の長編映画デビューとなる。ポーランドが生んだこのふたりは、これからも要注目だ。文=猿渡由紀
2021年02月03日「梨泰院クラス」の最注目女優イ・ジュヨンの主演映画『野球少女』から、韓国プロ野球選手を目指す天才野球少女を演じたイ・ジュヨンの日本初公開の場面写真3点と秘蔵メイキング写真を独占入手した。本作最大の注目ポイントは、Netflix配信中のドラマ「梨泰院クラス」では「タンバム」の料理長でトランスジェンダーのマ・ヒョニを演じたイ・ジュヨンの魅力だ。プロ野球選手を目指す女子高生を演じるために、独立リーグの野球選手と40日間もの猛特訓に励み、スタントなしで天才野球少女になりきった。そのリアリティある演技が高く評価され、第41回青龍映画賞・新人女優賞に初ノミネートされている。今回、夢に向かって突き進む“天才野球少女”スインを演じたイ・ジュヨンの“瞳”にフォーカスした写真4点が初公開。最初は、黒のジャンパーを着てベンチで待機するスインの横顔をとらえたもの。自分の名前が呼ばれたらすぐに飛び出せるよう、緊張感をにじませてグランドをまっすぐに見つめている。隣には、同じ夢を追う女子野球選手の姿がある。ほかには、ベースボールキャップにジャンパー姿でマウンドに上がった場面。集中力を満タンにしてキャッチャーだけを見つめている。グローブの中でボールを握りしめてセットポジションに入ったスインの凜々しい姿からも、猛特訓の成果が感じられる。そして、振り向きざまの一瞬を激写したメイキングカットも到着。極寒での撮影に臨んだとは思えないイ・ジュヨンの強烈なまなざしには、プロ野球選手を目指すスインの強い決意が漲っている。『野球少女』は3月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2021年01月24日「梨泰院クラス」マ・ヒョニ役で大ブレイクを果たした新世代のスター、イ・ジュヨンが、プロ野球選手を夢見て逆境に立ち向かう韓国発の傑作青春映画『野球少女』の日本公開日が3月5日(金)に決定。さらに、本作でイ・ジュヨンを支える韓国映画・ドラマ界で活躍する共演者たちの場面写真が到着した。「梨泰院クラス」で居酒屋タンバムの料理長、トランスジェンダーの女性マ・ヒョニを演じ、「アジアアーティストアワード2020」でアイコン賞を受賞するなど、韓国エンタメ界を率いるスターとして、いま最も旬な女優イ・ジュヨン。彼女が本作で演じるのは、最高球速134Kmを誇る“天才野球少女”チュ・スイン。イ・ジュヨンは物語のメッセージに説得力を持たせるため、約40日間にわたって独立リーグの選手たちとともに訓練を受け、全ての野球シーンをスタントなしで演じきった。さらに本作には、“第4次韓流ブーム”を盛り上げるキャストが共演、主人公スインを取り巻く人々を個性豊かに演じている。スインの所属する野球部の新任コーチ役には、「秘密の森」や『神と共に』シリーズのイ・ジュニョク。自身がプロになれなかった苦い経験から、初めはスインの夢を一蹴するが、夢をあきらめず練習を続ける彼女の姿に次第に心を動かされていく役どころ。スインの母親には、「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」では強烈な叔母役、「椿の花咲く頃」ではソウル大卒の離婚弁護士を演じ、『82年生まれ、キム・ジヨン』では高校生時代のジヨンを救った女性を演じるなど、幅の広い演技が魅力のヨム・ヘラン。母から強くあたられながらも、娘の挑戦をやさしく見守る父親役を大ヒットドラマ「ストーブリーグ」や「ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-」『エクストリーム・ジョブ』など話題作に数多く出演しているソン・ヨンギュが熱演。さらに、リトルリーグ時代からともに野球を続けてきた主人公の幼なじみジョンホを、「私のIDはカンナム美人」や「サイコだけど大丈夫」などで抜群の演技力を発揮し、注目度上昇中の若手スター、クァク・ドンヨンも見逃せない。『野球少女』は2021年3月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:野球少女 2021年3月より全国にて公開© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESERVED
2021年01月04日flumpoolが今年のクリスマス12月25日(金)にデジタルリリースする新曲「大丈夫」。そのリリックビデオが、配信と同日の0:00よりプレミア公開されることが発表された。今回の新曲は、アルバム『Real』で抜群のコンビネーションを見せた山村隆太(Vo.)とサウンドプロデューサー多保孝一が制作を担当。山村がDJを務めるラジオ番組FM802『Radio Fields』のリスナーと共に作り上げた「大丈夫」は、この時代にこの楽曲を聴くすべての人に向けてメッセージが込められた楽曲に仕上がっている。さらに、山村の教育実習時代の恩師が現在勤務する中学校の3年生から有志生徒38名が、コーラスレコーディングに参加し合唱している。部活動の発表の場や、合唱コンクールなどの学校行事など、このコロナ禍で様々な場を奪われ、進路に対しても不安を抱いている学生たちに何か音楽で出来ることはないかという山村の想いより企画が立ち上がった。また、生徒たちの声だけではなく、ラジオのリスナーから寄せられた歌声もこの楽曲には音声収録されている。今回公開となったリリックビデオには、有志生徒や山村のレコーディング風景を捉えたドキュメント、ラジオリスナーから届けられた歌唱ムービーも収録されており、見どころも満載だ。なお、「大丈夫」は、12月26日(土)の「FM802 RADIO CRAZY」でライブ初披露される予定だったが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴いイベント自体が開催延期となったため、12月26日に放送されるFM802『Radio Fields』の最終回でメンバー4人による「大丈夫」アコースティックスペシャルアレンジバージョンとしてONAIRされる。また、flumpoolは現在全国ツアー「Real」を開催中。動員規制がある中で独自の開催ガイドラインを打ち出し、31都市36公演をまわるツアー真っただ中だ。時代も音楽もそしてflumpool自身も新たなフェイズへと移行していくであろう2021年1発目の公演では、様々な軌跡を残してきたメンバーの地元大阪・フェスティバルホールの模様をAR演出など、通常のライブ配信とは一線をかしたスペシャルエディションな演出でライブストリーミングを行う予定なので、こちらも続報に期待しよう。「大丈夫」リリックビデオ12月25日(金)0:00より公開【リリース情報】◆flumpool「大丈夫」12月25日(金)デジタルリリース◆『flumpool「FOR ROOTS」~半Real~』12月3日(木)より発売中スペシャルサイト: <DVD>価格:3,500円(tax out)<Blu-ray>価格:4,500円(tax out)※アスマート、Live会場限定販売<購入特典>・Live会場:オリジナルチケットホルダー・アスマート:オリジナルコースター◆flumpool New Album『Real』5月20日(水)より発売中●初回限定盤(CD+DVD+Special Booklet +ポストカード10枚封入)価格:5,000円+taxDVD:「flumpool 9th tour 2019「⌘⇧Z」2019.9.28 atパシフィコ横浜 国立大ホール」のLive映像●通常盤(CD only)価格:3,000円+tax<収録曲>01. 2008070102. NEW DAY DREAMER03. ネバーマインド04. ディスカス05. 不透明人間06. ちいさな日々07. 初めて愛をくれた人08. 勲章09. 素晴らしき嘘10. ほうれん草のソテー11. アップデイト12. PEPEパラダイス13. 虹の傘14. HELP<デジタルにのみ収録>15. FREE YOUR MIND16. ラストコール17. とうとい【ライブストリーミング情報】flumpool 10th Tour「Real」(大阪府 フェスティバルホール)日時:2021年1月11日(月・祝)OPEN 14:30 / START 15:00※アーカイブ配信は2021年1月19日(火)18時まで【ライブ情報】◆flumpool 10th Tour「Real」※詳細は【flumpool 10th Tour「Real」特設サイト】まで
2020年12月24日山崎賢人と土屋太鳳がW主演を務めるNetflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』のワールドプレミアイベントが12月7日(月)、東京・MIYASHITA PARKにて開催された。本作は麻生羽呂の同名漫画を原作に、夢や希望もなく生きていたアリス(山崎)と、人生の中で“生きる意味”を探し続けていたウサギ(土屋)が突然放り込まれた謎の世界「今際の国」で共に信頼を築きながら“でぇす”ゲームに挑む姿を壮大なスケールで描いたファンタジー。『アイアムアヒーロー』や『いぬやしき』の佐藤信介監督がメガホンをとった本作は、12月10日(木)からNetflixにて全世界同時配信となる。配信に先立ち開催されたワールドプレミアでは、W主演の山崎と土屋、佐藤監督をはじめ、村上虹郎、町田啓太、三吉彩花、桜田通、朝比奈彩、柳俊太郎、吉田美月喜、金子ノブアキ、青柳翔、仲里依紗ら超豪華キャストが集結。会場にはレッドカーペットが敷かれ、その上をフォーマルな衣装に身を包んたキャストたちが歩いて登場した。全出演者がステージに立つと、佐藤監督も登壇。冒頭では山崎が「本当にワクワクしています!佐藤監督と一緒に世界に向けて映画のようなクオリティでドラマ撮れると聞いてから、最高の作品になったので、早く皆さんに観てほしいなという気持ちでいっぱいです」と現在の心境を語った。また、本格的なアクションシーンに挑んだ土屋は「アクションは壮大でVFXもすごいので、皆様に観てもらえることにドキドキしています。一晩中走って、逃げて、飛んで、私たちも本気で演じているので、本物になっているのではないかなと思っております」とコメント。さらに、アリスとウサギに近付くミステリアスな男・チシヤ役を演じた村上は、本作の魅力について「日々僕らが生きていて、こういう人いるよね!という人と、ちょっと浮世離れしたキャラクターがこの”今際の国”で共存して、成立しているというのがものすごく面白いです」とキャラクターの面白さをアピールした。イベントでは、当日欠席した山崎演じるアリスの親友・チョータ役の森永からのメッセージも。森永は「このようなスケールが大きく素敵な作品に携われたこと、大変光栄に思っております。撮影している最中はどんな映像になるのか、ワクワクしながら撮影していました」と出演の喜びを語る。そして、アリスのもう一人の親友を演じた町田は「僕たちが一番驚いたのは、渋谷のスクランブル交差点です。あれは実際の渋谷ではなく、すべてオープンセットで撮影しているのですが、その規模感に本当に圧倒的され、そしてあの中でお芝居出来たことに興奮しました。一番印象に残っているのは、僕の人生で二度とないであろう、山崎賢人くんを肩車して渋谷のど真ん中で騒げた事ですね」とスケールの大きさを熱弁した。また、三吉は「VFXを使って動物とかも出てきます。色々な所にハラハラ感やスリルがあるので、その世界感は見て頂いている皆さんも体感して頂けるんじゃないかと思います」と“げぇむ”の見どころを説明。桜田も「物語が進むにつれて、すごくリアルなVFXが贅沢に使用されています。VFXと人間模様が交わって出来ている作品なので、そこはぜひ観てもらいたいと思います」とVFXのクオリティの高さを語った。朝比奈と柳はMCから迫力ある対決シーンでのアクションについて、朝比奈は「3か月位前からアクションシーンの指導を頂いたんですけれども、最初は柳さんともはじめましてだったので、お互い気を遣いながら合わせていました。撮影が近づくにつれて、柳さんが『当たってもいいよ』という安心感を与えてくださって、やりやすい中撮影させて頂きました」と当時を振り返る。そして、柳も「僕は日本刀で、朝比奈さん素手。朝比奈さんの手足が長いので距離感をつかむのは大変だったんですが、アクション監督の下村さんと朝比奈さんと3人で相談しながら作っていきました」と撮影の裏話を混じえて語った。続けて、“今際の国”の謎を解く鍵があるとされる“ビーチ”のカリスマ的存在を演じた金子は役作りについて「今回は本当にたくさんのエキストラの方に参加して頂きました。いくら演技でかっこつけてもそれに反応して頂けるかでだいぶ見え方も変わってくると思うんです。本当にご尽力いただいて、改めて御礼申し上げます。またみんなで集まって撮影出来ることを楽しみにしています」と感謝の気持ちを述べる。一方、その“ビーチ”で圧倒的な武力をもつ武闘派のリーダーを演じた青柳が、「原作のキャラクターが、もの凄く筋肉があり、坊主なので、監督に初めてお会いした時に、『なんとかそこはVFXでお願い出来ないか』とお願いしたら監督が『わかりました』って言ってくださったので、あの筋肉と坊主はVFXです!」と冗談で回答すると、町田、土屋、監督から「絶対嘘です!(笑)」とすかさずツッコミが入った。本作の注目すべき点について、「『生きる』ということです!脚本を読んだ時も感じたのですが、この作品で皆さんの一人一人のお芝居、映像を見て、さらにそれが伝わって来ました。そして私、渋谷のシーンがセットというのが初耳で、すごく戸惑ってます(笑)。そのくらい本当に映像が素晴らしいです!それと”生きること”、この2つが注目ですね!」と笑顔で答えた仲。続けて、吉田は「たくさんのキャラクターが出てくるんですけど、一人一人のそれぞれの生き方や考え方があるのが凄く面白いなと思っていて、しかもそこに”今際の国”だからこその極限状態の言動が生々しく感じられるのが、この作品の魅力だと思います」とコメントした。さらに、「作り始めたのが3年前なんですけど、その当時は世の中が飽和しきっていました。この世の恐怖とは何だろうと考えながら作り始めたのを懐かしく思います。全員が極限状態の中で戦っていくんですけど、本当の敵は自分の一番嫌な部分だったり、思い出したくない過去。それに向き合っていかなければいけない中で『どう生きるか』ということを突きつけられる、そういったテーマで撮影しました」と明かした佐藤監督。併せて、「あれから世の中の状況が一変しましたが、今だからこそ当時考えていた『生きる』というテーマを希望をもって伝えていければと思います」と本作を通して伝えたいメッセージについて語った。またイベントの終盤には、本作の全世界配信開始を記念し、渋谷から世界へ向けて「今際の国のアリス」特製クリスマスツリー点灯式を実施。山崎と土屋が代表し、カウントダウンとともに点灯ボタンを押すと、劇中で重要な役割を果たすトランプをモチーフにした全長約4メートルの特製ツリーに光が灯り、「今際の国のアリス」の世界を感じさせる赤い光が一面に放たれMIYASHITA PARKをきらびやかに彩った。さらに雪が降る演出も加わり、キャスト陣からも歓声が上がる。ライトアップしたツリーを見た山崎は「トランプが吊られているクリスマスツリーは初めて!しかも外で最高ですね!盛り上がりますね!」と興奮した様子で答え、土屋は「2020年は色々な事がありましたが、世界中のクリスマスが幸せであるようにと思っています」と笑顔で感想を語った。最後に土屋は、「みんなが覚悟を決めながら刻んだ作品です。その覚悟をぜひ、世界中の方々に体験して頂きたいです。そして2020年は当たり前の日常が当たり前でなくなった年だと思います。だからこそ今を大切に生きる意味を感じて頂けたらと思います」とまっすぐに力強く語り、山崎は「サバイバル、ミステリー、人間ドラマと色々な要素が詰まっていて、全世代の方に楽しんで頂ける作品になっていると思います。自分が海外ドラマを楽しんでいるように、面白い作品に国境はないと思うので、皆さんに愛される作品になればいいと思います」と語り、イベントは幕を下ろした。※山崎賢人の「ざき」は「たつさき」が正式表記※柳俊太郎の「やなぎ」は旧漢字Netflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』12月10日(木)より、Netflixにて全世界独占配信
2020年12月08日・発想が天才すぎ。・公式がやることじゃないだろ。・電車の中で再生しちゃいけない。プロ野球チーム『北海道日本ハムファイターズ』がYouTubeチャンネルで公開した動画に、そんな戸惑いと絶賛の声が寄せられています。『あなたの心を打ち砕く至極のメロディ』として公開されたのは、クリスマスソングの定番『ジングルベル』の演奏動画。しかも、ただの演奏動画ではありません。なんと、選手たちの打球音をつないで奏でられた『ジングルベル』だというのです…!文字通り『あなたの心を打ち砕く』、異色の『ジングルベル』を早速お聴きください。な~にが『Merry Christmas』だよ!クリスマスのときめきや高揚感こそ感じられないものの、あまりの完成度の高さにツッコミを禁じ得ません。動画はまたたくまに拡散され、視聴者からは「お腹を抱えて笑った」「何してんの」といったコメントも。『北海道日本ハムファイターズ』の動画は、多くの人に『笑い』という名の『クリスマスプレゼント』を届けたようです。[文・構成/grape編集部]
2020年12月02日Netflixが、『Concrete Cowboy』の世界配給権を獲得した。先月のトロント映画祭でプレミアした映画で、主演はイドリス・エルバとケイレブ・マクラフリン。カウボーイのサブカルチャーを持つ北フィラデルフィアを舞台にした、父と息子の物語だ。監督は今作でデビューを飾るリッキー・ストーブ。エルバはプロデューサーも兼任している。配信開始予定日はわかっていない。エルバの最近作は、ミュージカル映画『キャッツ』。次回作は、来年8月公開予定のジェームズ・ガン監督による『The Suicide Squad』。マクラフリンはNetflixの『ストレンジャー・シングス』に出演中。文=猿渡由紀
2020年10月27日日本を代表するギタリスト村治佳織と、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が共演し世界的にも注目されているアルバム『ディズニー・ゴーズ・クラシカル』から、村治佳織が参加した『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」のミュージック・ビデオが、2020年10月12日(月)午後6時からWe Love DisneyのオフィシャルYouTubeチャンネルで全世界プレミア公開される。2020年9月に東京で撮影された「パート・オブ・ユア・ワールド」のミュージック・ビデオは、水の反射できらめき輝くようなグリーンの衣装を身にまとった村治佳織の美しい演奏シーンを中心に、海の底の深い世界、さしこむ光、そして“まだ見ぬ世界へ行きたい”という想いが表現されている。それはまるで、原曲を歌う10代のヒロインのアリエルを想わせる希望に満ちた幻想的な映像と言えそうだ。●村治佳織からのコメントロイヤル・フィルの美しい響きと共にギターも美しく響かせ、アリエルの精神性を描ければ。そう願っていたことを叶えてもらえたような映像が完成しました。ディズニー映画の音楽が心を豊かにしてくれることも改めて実感しました。ぜひご覧いただきたいです。●アルバム情報▽商品情報タイトル:『ディズニー・ゴーズ・クラシカル』発売日:2020年10月2日品番:UCCL-12218定価¥3,000+税商品ページ 購入・ストリーミングはこちら() ▽Link村治佳織ユニバーサル ミュージック公式ぺージ: オフィシャル公式ページ: : : :
2020年10月12日マーク・ウォルバーグが主演とプロデューサーを兼任する『Good Joe Bell』がプレミア上映された。実際に起こった話を、『ブロークバック・マウンテン』の脚本家コンビ、ラリー・マクマートリーとダイアナ・オサナが脚色した感動作だ。ウォルバーグが演じるジョーは、オレゴン州の小さな街に住む父親。ある日、15歳の長男ジェイデンから、自分はゲイだと打ち明けられたが、なかなか受け入れられない。そんな中でも、その事実をオープンにしているジェイデンは、学校でいじめられるようになっていった。そしてジョーは、いじめ撲滅のメッセージを伝えるため、ニューヨークまで歩いて旅することを決める。映画は、テントで寝たり、必要品を詰めたカートを押したりしながら歩くジョーの「今」と回想シーンを交互に織り交ぜる形で展開。半分ほど経過したところで驚きの事実が明かされ、最後も予測しない形で終わる。その効果的な展開は、さすがオスカー受賞者コンビだ。監督を任されたのは、これが長編2本目となるレイナルド・マーカス・グリーン。黒人のストレート男性である自分はこの映画にふさわしいのかと最初は迷ったが、ジェイデンは誰の中にもいるのだと気づいて、ぜひやりたいと思ったのだという。彼はまた、黙っているのでなく行動を起こそうとするジョーの姿にも共感したそうだ。最近、アクションやコメディが続いていたウォルバーグが久々に見せる感情的な演技も心に刺さる。ジェイデンを演じるレイド・ミラーも、これからの活躍を十分期待させる。文=猿渡由紀
2020年09月19日西川美和監督の『すばらしき世界』が、トロント映画祭で世界プレミアを迎えた。これまでオリジナルの脚本を書き下ろしてきた西川監督にとって、他人が書いた小説を映画化するのは初めてのこと。しかし、今作は、佐木隆三の『身分帳』をベースにしながらも、舞台を現代に置き換え、ストーリーにも変更を加えて、今の日本社会に訴えかける映画となっている。物語は、殺人罪で刑務所入りをした主人公の三上正夫(役所広司)が出所するところからスタート。元ヤクザで、13年も実社会から離れていた上、病気ももつ彼は、仕事を探そうと思ってもうまくいかない。しかたなく生活保護を申請することにし、失効した免許の取り直しにも挑むのだが、そこでもまた困難にぶつかった。そんな中、身分帳と呼ばれる、彼の刑務所内での詳細な記録を入手したテレビ局のプロデューサーは、前科者の彼が世の中に適応していく姿を番組にできないかと思いつく。しかし、短気で、すぐ熱くなり、喧嘩っ早い三上は、若いディレクター(仲野太賀)の手に追えなかった。一度レールをはずれると、本人がどんなにやり直したいと思っても、なかなか受け入れてもらえないのが、世の中の現実。だから多くは挫折をし、また悪い方向に戻ってしまう。一方で、レールの上をきちんと走っている人たちも、決して幸せではない。自分も苦しいから、自分より困っている人たちに厳しいのだ。それでも、ひとりひとりと接してみると、思いやりのある人は、たくさんいる。社会は冷たくても、人は温かい。三上がそう発見していく様子を描く今作は、たっぷりの感動と、ヒューマニティに満ちている。私たちはみんな、もっと他人に優しくするべきではないか。世の中は、もっと人にセカンドチャンスを与えてあげるべきではないか。泣かせてくれた後、そんなことを考えさせてくれる傑作である。文=猿渡由紀日本公開は来年2月11日。
2020年09月11日・なんだこれは…。ディストピア感がすごい。・シュールすぎておもしろい。じわじわくる。・衝撃すぎる。これは世紀末ですか…。・ヤバすぎる応援。観客が入ってもこれは続けてほしい!ネット上でこのような声がたくさん寄せられ大きな話題となったのが、福岡ソフトバンクホークスの試合…ではなく応援。通常、試合の7回裏で観客とともに歌う球団歌は、2020年7月9日現在、新型コロナウイルス感染症の影響で行うことができません。そこで、レフトスタンドに特設ステージが設けられ、感染の恐れのない人型ロボット『Pepper(ペッパー)』と四足歩行型ロボット『Spot(スポット)』がコラボレーションダンスをすることになりました。(C)SoftBank HAWKSネット上で大反響となった一糸乱れぬダンスをご覧ください!なんとも衝撃的な応援…。こちらはリハーサル時の映像ですが、本番でも同様の演出で応援が披露されました。(C)SoftBank HAWKS多くの人が驚かされた新しい試み。こちらの応援パフォーマンスは、福岡PayPayドームで行われる、2020年7月31日(金)までの16試合で7回裏の攻撃前に実施されるといいます。また、福岡ソフトバンクホークスの選手がヒットを打った際には、『Pepper』がエールを送ったり、喜びを表したりするとのこと。気になった人は、野球の試合とともに『Pepper(ペッパー)』と四足歩行型ロボッ『Spot(スポット)』の活躍もチェックしてみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2020年07月09日2020年5月現在も、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が全世界を混乱させています。国によっては徐々に制限が解除されていますが、コロナウイルスが消滅していない以上、まだ油断はできません。同月5日にプロ野球の開幕戦が行われた、韓国での斬新な取り組みがネットで話題になっています。韓国の無観客試合が「斬新すぎる」と話題にご紹介するのは、同月26日に行われた韓国のプロ野球チーム『ハンファ・イーグルス』の観客席。大田広域市にあるハンファ生命イーグルパークで無観客試合を行うことになった同チームは、客席にある物を設置しました。客席にずらりと並んでいるのはファンから寄せられた、たくさんのぬいぐるみ!きっとファンは「無観客でも選手がさびしくないように」という想いを込めて、自分の代理としてぬいぐるみを贈ったのでしょう。歓声は聞こえないものの、ファンの愛が詰まった大勢の『観客』に見守られて選手も心が癒されたのではないでしょうか。ほかにも、心癒される取り組みがコロナウイルスの感染拡大によっていろいろな行事やイベントが中止になり、世界中で生花店の売り上げが低迷しています。韓国のプロ野球チーム『NCダイノス』は生花店を支援するため、人物パネルを観客席に設置し、花のブーケをかけることに!これらの取り組みは日本でも話題になり、ネットでは「これは癒される」「画期的でいいね!」「日本でもやってほしい」といった声が上がっています。コロナウイルスによっていろいろなことが制限される中で、どのように楽しみを編み出していくかを考えることは大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月29日「対談するっていう企画で、キャッチボールをさせてもらったんだ、絶頂期のイチローとね」と、貴重な経験談を振り返りながら話し始めたのは、大の野球好きでも知られるビートたけしさん。これは昨年3月に引退したイチロー氏について、感銘や感動を受けたこと・感じたことなどを語り繋いでいく、ぴあアプリの連載企画「特集 わたしとイチロー」のインタビュー冒頭のことだった。プロ野球選手として世界に大きな影響を与え、野球に対する愛情や哲学などを発信してきたイチロー氏。そんな彼を見てきた著名人の“わたし”が登場し、それぞれの“わたし”のなかにある、“イチロー”ストーリーを紡ぐ企画の第3話と4話(4月13日配信)に、 “わたし”として、ビートたけしさんが登場する。たけしさんは、『イチロー×北野武 キャッチボール』というBSデジタル放送BS-i/BSフジ共同特別番組でイチロー氏と対談されており、その模様はのちに書籍化もされた(2003年 ぴあ刊)。「あれだけ守備で”魅せる”選手って、おいらが見てきた世代の選手だと長嶋茂雄さんくらいしかいなかった。長嶋さんがサード守ってるときは、『サードに飛ばないかなぁ』とか思ってたからね。同じようなワクワクする感じがイチローの守備にはあったよね。それもさ、ランナーがイチローの肩を警戒して、二塁でストップすることが多くなったじゃない。イチローはその上を行っていて、わざと捕球を遅らせて、ランナーを三塁に泳がせておいて、レーザービームを放るんだからさ。もう、たまんないよね」と、イチロー氏の守備に長嶋茂雄さんと重なる部分を見たというたけしさん。ほかにも、「マリナーズに行ってからの打法は女子ゴルフの岡本綾子と同じ打ち方だと思った」、「同じスポーツでいったら、横綱に近いかもしれない。横綱って、立ち合いで変化するのは邪道。勝ちゃいいってもんじゃない。勝ち方が問われるから、精神的なものが重視される」と、さまざまなアスリートに例えて語った。さらに、イチロー氏の打席に入る動作(ルーティン)を見ると「茶道」を連想するとも。「イチローの打撃ってのは、精神世界の表現であって、茶の湯と野球がつながったとおいらは思ってるんだ」と、メジャーリーガーとイチロー氏の野球を、「茶の湯対コーヒー」と言い表した。インタビュー中には、アメフトやNBLなど多様なスポーツの話題になったが、往年のプロ野球選手からメジャーリーガーや高校球児に至るまで、やはり野球の話が最も盛り上がった。それでも、最近のビッグデータに頼った野球は「面白くない」という、たけしさん。そんな面白くないシーンに、「イチローのような選手」はマッチするとも言及した。「イチローって、ひとり違う世界で野球をやってたスーパースターだった」と、たけしさんが語るインタビューのロング版は、2回にわたりぴあ(アプリ)内の特集「わたしとイチロー」にて掲載となる。文:ぴあ撮影:平岩享『永遠に刻みたいイチロー262のメッセージ』発売中著者:『永遠に刻みたいイチロー262のメッセージ』編集委員会定価:1,000円+税
2020年04月13日ジョニー・デップの次回主演作『Minamata』が、ベルリン映画祭で世界プレミアされることになった。実話映画で、デップが演じるのは、水俣病の実態を記録しようとしたアメリカ人写真家W・ユージン・スミス。真田広之、浅野忠信、加瀬亮、國村隼、ビル・ナイらも出演する。監督はアンドリュー・レヴィタス。ほかには、デイミアン・チャゼルの新作ミュージカル『The Eddy』、ケイト・ブランシェット主演の『Stateless』、ティルダ・スウィントン主演の『The Last and First Men』などが発表されている。全ラインナップは今月後半に発表予定。ベルリン映画祭は2月20日から3月1日まで。文=猿渡由紀
2020年01月15日実写映画『キャッツ』が世界公開を前に、現地時間12月16日ニューヨークのアリス・タリー・ホールにてワールド・プレミアが行われ、フランチェスカ・ヘイワード、ジェームズ・コーデン、ジェニファー・ハドソン、テイラー・スウィフトら豪華キャスト陣が集結した。会場となったアリス・タリー・ホールは、セントラル・パークの西側に位置し、オペラハウスやバレエシアター、コンサートホールなどを備えた総合芸術施設リンカーン・センターの主要施設。当日は、会場内に150mにわたるブラックカーペットが敷かれ、世界中から総勢300名以上の報道陣が集まり、世界中から寄せられる期待度を物語っていた。まず、カーペットに姿を現したのは、世界で2か国のみ製作が許可された日本語吹き替え版にて、主人公の白猫ヴィクトリア(フランチェスカ・ヘイワード)の声を担当する葵わかなと、紳士猫バストファージョーンズ(ジェームズ・コーデン)の声を担当する秋山竜次。それぞれ、白猫をイメージしたドレスや紳士猫らしくタキシードに身を包み、笑顔で手を振りながら声援に応えていた。続いて、ヴィクトリア役のフランチェスカをはじめ、本作の珠玉のキャスト陣が続々登場。監督のトム・フーパーも現れ、豪華すぎる面々の登場に会場は大いに沸いた。そして、フランチェスカと葵さんがついに初対面。葵さんが「I’m glad to meet you!」と英語で挨拶すると、フランチェスカも「私も会えて嬉しいわ!あなたが吹き替えをした『キャッツ』を楽しみにしているわ!」と笑顔をみせ、さらに度々来日をしているフランチェスカに「今度またいらっしゃった時にはぜひ日本の猫にも会ってほしいので、猫カフェへ一緒に行きたいです!」と葵さんが伝えると、フランチェスカは「もちろん!」と即答する場面も。一方、紳士猫バストファージョーンズ役のジェームズが登場すると、秋山さんは「ジャパニーズコメディアン!」と話しかけ、ジェームズの方から興奮気味に熱いハグで秋山さんを歓迎。また、妖艶な猫ボンバルリーナを演じ、本作のためにアンドリュー・ロイド=ウェバーと共に新曲も共同制作したテイラーがカーペットに姿を見せると、熱気はこの日最高潮に。ゴールデングローブ賞の主題歌賞にもノミネートされた新曲「Beautiful Ghosts」について、「この曲がノミネートされたことは、この一年の中でも本当に大きな事!素晴らしい音楽チームと働くことができて良かった」とふり返った。そしてイベントが終了すると、葵さんは「フランチェスカさんは本当に良い人でした!たくさんお話させていただいて嬉しかったです!」と感想を述べ、秋山さんも「ジェームズ・コーデンに“誰だよ、お前”みたく思われたらどうしようと思っていたけど真逆だった!めちゃくちゃ優しい人。そりゃスターになるわ!」と感激していた。『キャッツ』は2020年1月24日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キャッツ 2020年1月24日より全国にて公開© 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.
2019年12月18日『この世界の片隅に』に新たなエピソードを盛り込み描き出す新作劇場アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の【特別先行版】ワールドプレミア上映が、昨日11月4日に第32回東京国際映画祭特別招待部門にて行われ、のん、岩井七世、片渕須直監督、そしてコトリンゴが登壇した。国内外で70以上の賞を受賞したアニメーション映画『この世界の片隅に』。新作となる本作では、250カットを超える新たなエピソードを追加。ただの長尺版ではなく、新エピソードによってこれまで目にしていたシーンや人物像が、全く異なる印象で息づきはじめる。2016年の同映画祭で『この世界の片隅に』が上映されたが、今回の上映イベントで片渕監督は「3年ぶりに帰ってきた気分」と凱旋を喜び「実はまだ途中です。あと数分長くなります。もっと長いすずさんの人生をこの映画を通して感じていただければ」と劇場公開時のさらなるシーンの追加を予告。今作では、すず役ののんさん、リン役の岩井さん、周作役の細谷佳正ら、前作のキャストが再集結している。のんさんは「期間を置いてから同じ役に挑むのは初めての経験。緊張したけれど、前作や原作を読み直して、すずという役柄や新しいシーンに対してどう解釈するかを考えていくうちに、すずさんの皮膚感が蘇ってきました」と明かし、岩井さんは「自分で舞台である呉を訪れたり、前作を10回くらい映画館で観たり。作品のファンでもあるのでアフレコ収録は緊張しましたが、気張らず、監督の演出に耳を傾けていました」と作品愛を語った。そして、音楽担当のコトリンゴさんは新たな楽曲提供のほか、エンディング曲「たんぽぽ」もアレンジ。「再録にあたり『たんぽぽ』は聴いたイメージを変えないように意識しつつ、完結という名残惜しい重厚感を出したかった」と言いつつ、「これで本当に完結…なんですよね!?」と片渕監督に確認し笑わせる一幕も。また今回の新たなシーン追加で“リンと周作の秘密”が描かれることに。これにのんさんは「複雑な気持ちになりました」と話し、「すずさんにとって、リンさんの存在はとても大きいことがわかるシーンが沢山あります。突然嫁いだ呉でリンさんはすずさんに、『絵を描いてほしい』と言ってくれたはじめての人で、すずさんはもともと自分の中にあるものを認めてもらえたということを心の拠り所にしていました。なのでリンさんと周作さんの秘密は、すずさんにとってどこに感情を置けばいいのか、戸惑っている気がしました。リンさんが大切だからこその戸惑いですね」とすずの心境を代弁した。一方で「複雑な部分で難しいと思ったけれど、スタジオに入って監督に演出してもらって理解していきました」と言い、「自分自身も気づけることもあって、再び役に挑むことができました」と徐々に役をつかんでいったそうだ。『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は12月20日(金)よりテアトル新宿・ユーロスペースほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:この世界の(さらにいくつもの)片隅に 2019年12月20日より全国にて公開© 2018こうの史代・双葉社 /「この世界の片隅に」製作委員会
2019年11月05日現在世界ランキング1位の日本が、野球の国際大会「WBSCプレミア12 2019」でどんな活躍を見せてくれるのか、注目です!悲願の五輪優勝を目指す侍ジャパン。世界の強豪が集う前哨戦に挑む!2008年の北京五輪を最後に五輪競技から外れていた野球が、2020年の東京五輪で12年ぶりに復活する。現在世界ランキング1位の日本は、まだ正式競技として五輪で金メダルを手にしたことがない。五輪の金はまさに野球大国・日本の悲願。その悲願達成の最後のチャンスとなるかもしれない東京五輪が目前に迫り、野球日本代表「侍ジャパン」はがぜん熱気を帯びている。そんな中、野球の国際大会「WBSCプレミア12 2019」が11月2日に開幕する。世界ランキング上位12か国が出場する今大会は、東京五輪の予選も兼ねており、アジア・オセアニア大陸の上位1か国、南北アメリカ大陸の上位1か国に出場権が与えられる。日本は開催国のためすでに出場権を得ているが、プレミア12は日本にとっても重要な大会だ。オープニングラウンドのグループBに属する日本は、11月5日に台湾で初戦を迎え、各グループ上位2か国が11日から日本で行われるスーパーラウンドに進出する。今大会は、侍ジャパンが東京五輪前に出場する最後の大会。優勝を目指すとともに、東京五輪で金メダルを狙うための戦力を見極める場でもある。今年セ・リーグの首位打者に輝いた鈴木誠也や、菊池涼介(共に広島)、日本のエースと期待される千賀滉大(ソフトバンク)といった侍ジャパン常連組はもちろん、勢いのある新戦力が日本をどれだけ押し上げられるかがカギになる。打線では、オリックスの若き主砲・吉田正尚。今季は打率がリーグ2位の3割2分2厘、本塁打29本と充実のシーズンを送った。今春行われたメキシコとの強化試合では豪快な満塁弾を放ち、侍ジャパンの4番争いに名乗りをあげた。投手では、チーム最年少21歳の右腕・山本由伸(オリックス)だ。今年、最優秀防御率のタイトルを獲得した“12球団一、点を取られない投手”。侍ジャパンデビュー戦となった今春のメキシコ戦では、「自信を持って投げられた」と強心臓ぶりを発揮した。昨季は中継ぎを務めており、侍ジャパンの稲葉篤紀監督は、山本を先発、中継ぎ、抑えのどこで起用するかを今大会で見定める。五輪前哨戦と位置づけられる今大会で活躍し、五輪の舞台を引き寄せるのはどの選手になるのか、注目だ。「WBSCプレミア12 2019」11月2日(土)~17日(日)グループごとに総当たりのオープニングラウンドで、各上位2チームが11日からのスーパーラウンドへ進出。6チーム中上位4チームで3位決定戦、決勝戦を行う。スーパーラウンドから、会場は東京ドームとZOZOマリンスタジアムに。日本戦はTBS系列で生中継。※『anan』2019年11月6日号より。写真・ゲッティ イメージズ文・米虫紀子(by anan編集部)
2019年11月04日カリフォルニアで猛威をふるっている山火事の影響を受けて、現地時間28日に予定されていた『ターミネーター:ニュー・フェイト』のプレミアが中止になった。プレミアが行われるはずだったチャイニーズ・シアターのあるハリウッドまでは火の手が及んでいないが、業界人が多く住むブレントウッド地区を含むL.A.の北西部では、緊急避難命令が出ている。『ターミネーター:ニュー・フェイト』に出演するアーノルド・シュワルツェネッガーも避難した。パラマウント・ピクチャーズは、プレミアパーティで提供するはずだった食事を、赤十字に寄付すると発表している。『ターミネーター:ニュー・フェイト』11月8日(金)より全国公開文=猿渡由紀
2019年10月29日球場の芝や広さを感じられる大会明治神宮野球場を会場に「ワインマラソン」と「6時間耐久リレーマラソン」を12月に2日続けて開催します。めったに入ることができない神宮のグラウンドに入れるチャンスです。また、ワインマラソンには、ゴール後のワインパーティー、参加者への厳選ワインがプレゼントされる予定です。団体でも一人でも楽しめるイベント大会開催は「ワインマラソン」が12月14日(土)、「6時間耐久リレーマラソン」は12月15日(日)です。どちらも明治神宮球場内外1周1kmの周回コースを走ります。ワインマラソンの種目は、5kmファンラン・10kmマラソン・リレーマラソン(30km)の3部門。6時間耐久リレーマラソンは、3~15名の仲間でタスキをつなぎます。「ごほうび感」 がハンパないワインマラソンでは、走った後に美味しいワインを満喫することができます。おしゃれで、バラエティ豊かなおつまみも用意されています。ワインが苦手な人には、その他のアルコールも準備されており、明治神宮野球場広いパーティー会場のような雰囲気になります。(画像はプレスリリースより)【参考】※ワインマラソン・6時間耐久リレーマラソン実行委員会公式ページより
2019年09月30日ライアン・ジョンソンが監督、脚本、プロデュースを兼任する『Knives Out』が、トロント映画祭で世界プレミアされた。アガサ・クリスティを思わせる密室の犯罪スリラーで、娯楽性たっぷりの作品だ。“泣かせる”、“意義がある”、というタイプの映画ではないため、オスカーとは無縁だろうが、映画祭での受けは非常に良く、ここでの観客賞はまったく不可能ではない。少なくとも、劇場公開時にはヒットが見込めそうだ。主人公は、すご腕の私立探偵ブランク(ダニエル・クレイグ)。大富豪一家の長ハーランが85歳の誕生日に自殺を図った時、彼は、匿名の人物から捜査を依頼された。ブランクは、その日に家にいた家族のメンバーと使用人をひとりひとり取り調べする。この中の誰かが嘘をついているのか、あるいは、犯人はまったく別のところにいるのか。そもそも、どこから見ても自殺なのに、ブランクに捜査を依頼したのは、誰なのか。映画は次々に糸口を見せつつ、どんどん違う方向に展開し、見る者を引き込んで離さない。今作をジョンソンのキャリアの最高作と呼んでも、恐らく間違いはないだろう。イギリスのスマートなスパイ、ジェームズ・ボンド役で知られてきたクレイグは、今作で南部訛りに挑戦し、まったく違う味を出す。彼を囲むキャストも実力派揃いだ。自殺する大富豪を演じるのは、オスカー俳優クリストファー・プラマー。彼の子供、その配偶者、孫らを、ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、トニー・コレット、クリス・エヴァンスら。献身的にハーランの世話をしてきた看護婦をアナ・デ・アルマスが演じている。純粋な娯楽作でありながら会話の端々に、移民問題など、今のアメリカならではの事柄が含まれているのも、映画にさらなるスパイスを与える。アメリカ公開は、アメリカ人が家族で感謝祭を祝う11月27日(水)。その後には日本公開も決まっている。取材・文=猿渡由紀
2019年09月12日トム・ハンクスの最新主演作『A Beautiful Day in the Neighborhood』が、トロント映画祭で世界プレミアされた。ハンクスが演じるのは、60年代末から長年にわたって子供向け番組の司会者を務めたフレッド・ロジャース。歌ったり、踊ったり、ぬいぐるみを使って話しかけたりしながら、ミスター・ロジャースは、子供たちにポジティブなメッセージを送り続けた。彼の人生全体については、昨年アメリカで公開され、スマッシュヒットとなったドキュメンタリー『Won’t You Be My Neighbor?』があるが、今作は、彼を取材した『Esquire』誌のライターの記事をもとに、彼の視点から語るものだ。映画ではロイドという名前になったそのライターは、他人に対して批判的になりがちで、それが記事にも表れる。それだけに、彼にインタビューされることを拒否する人物は多いのだが、ミスター・ロジャースは、喜んで引き受けてくれた。彼とのインタビューは奇妙なことだらけだったが、そうやって接触していくうちに、ロイドの生き方は大きく変わっていくのである。監督は、昨年トロントで上映されて好評を得た『Can You Ever Forgive Me?』のマリエル・ヘラー。プレミアの翌朝の記者会見でヘラーは、プレミアが終わった深夜1時半頃にミスター・ロジャースの妻であるジョアンから「あなたが彼に直接会えることがあったらよかったのにと思います。あなたたちはとても良い会話をしたでしょう。そして彼はこの映画をとても誇りに思うことでしょう」とのメールが届いたと、感激しながら報告をした(ロジャースは2003年に74歳で亡くなっている)。1956年生まれのハンクスは、ミスター・ロジャースの番組が人気になる頃にはすでにティーンエイジャーだったため、個人的な思い入れはそれほどなかったという。しかし、ミスター・ロジャースと車椅子の子供が対話する映像を近年見た時には、心から感動させられたと語った。とは言え、ミスター・ロジャースのおなじみの歌、振り付けをそのとおりに再現するのは「生き地獄だった」とまで言っては記者たちを笑わせている。意外にも苦労させられたのは、カーディガンのファスナーを引き上げるタイミングだったそうだ。ミスター・ロジャースが実際に着ていたのは妻の手編みで、そのニュアンスを出すためにハンクスの衣装も手編みで作られたため、ファスナーがすんなりと上がりにくかったのだそうである。あのオープニングシークエンスは「何度テイクをしたかわからないが、たくさんだった」とハンクスが言うと、横からヘラーが「22回テイクをやったわよ」とフォローした。また、言ってみれば有名な歌のお兄さんを演じる上では、「自意識過剰にならないようにすること、キャラっぽくならず、人間らしさを出すこと」に注意したとも振り返っている。今作のアメリカ公開は11月22日。日本公開も決まっている。取材・文=猿渡由紀
2019年09月10日トロント映画祭はオスカー予測上、非常に大事な指針となる映画祭だ。今年も、早くも3日目にして、賞レースに食い込みそうな作品が世界プレミアされた。マイケル・B・ジョーダンが主演とプロデューサーを兼任する『Just Mercy』だ。時事的な社会問題を取り上げる実話でありながら、前向きな姿勢も失わない今作は、アカデミー会員にもアピールする要素が十分。それ以前に、このトロント映画祭でも、観客賞を得る上でかなり健闘するのではと思われる。主人公は、若手黒人弁護士ブライアン・スティーブンソン。せっかくハーバードを出たというのに、彼が選んだのは、人種差別の根強い南部で不当に刑務所入りをさせられた人々を助ける弁護士になること。そんな彼が出会ったひとりが、ウォルター・マクミラン(ジェイミー・フォックス)だ。物質的証拠がまるでなく、唯一の証言も矛盾だらけであるにもかかわらず、彼は死刑囚として獄中生活を強いられている。スティーブンソンは、自身も差別や脅迫にさらされつつ、勝ち目の非常に少なそうな戦いに挑んでいくのだった。現地時間7日に行われた記者会見には、ジョーダン、フォックス、スティーブンソンの仕事上のパートナーを演じるブリー・ラーソン、デスティン・ダニエル・クレットン監督らに加え、スティーブンソン本人も登壇。ジョーダンは、彼が書いた原作本を読むまで、「恥ずかしながら、彼のことをよく知らなかった」と告白。しかし、人に勧められて本を読んだとたん、「これはどうしても映画にしたい。そうすることで、この重要なメッセージを伝えることにかかわりたい」と思い、積極的に実現に向けて猛プッシュしたのだと振り返る。一方でフォックスは、不条理な形で刑務所に入れられることは、悲しいことに、普通に生活している黒人にも当たり前に起こることなのだと語った。この映画はまさにそれを語るものだが、彼は、今作は黒人には受けても、白人からは嫌われるかもしれないと思っていたようだ。だが、一般人を入れたテスト上映では、黒人の評価が100点中97点だったのに対し、白人は98点と聞き、驚いたと彼は明かした。最近“#BlackLivesMatter”運動が起こったことが示すように、その問題は今も続いている。「この映画は、そういった人たちがただの数字、データなのではなく、人間なのだということを、このすばらしい俳優たちの演技を通じて伝えるものなんだ」と、スティーブンソンは述べた。アメリカでは、年末にオスカー資格を得るための限定公開があり、年明けに本格公開となる予定。その後には、12月末に日本公開も決まっている。取材・文=猿渡由紀
2019年09月09日ネイト・パーカーが監督と主演を兼任する『American Skin』が、ヴェネチア映画祭で世界プレミアを行うことになった。コンペではなく“スコンフィーニ”セクションでの上映で、賞の対象にはならない。パーカーは、“#MeToo”が起こる1年前の2016年、過去のレイプ事件が浮上し、オスカー狙いの位置付けだった監督デビュー作『The Birth of a Nation』が大失敗に終わるという経験をしている。彼は被害者女性とのセックスは双方合意だったと主張しているが、その女性は後に自殺した。ヴェネチア映画祭は、“#MeToo”、“#TimesUp”の流れを真剣に受け止めていないと批判されている。例えば今年のコンペに、未成年の少女をレイプし、有罪判決を受けているロマン・ポランスキーの新作が含まれていること、また女性監督の作品が相変わらず非常に少ないことなどが挙げられる。文=猿渡由紀
2019年08月08日