印刷の通販グラフィックは15日、Illustratorのプラグインから直接データチェックと入稿が可能な「ダイレクト入稿」について、少部数・短納期のオンデマンド印刷(定番商品)への対応を開始した。このたび対応が始まったオンデマンド印刷商品は、カード印刷、チラシ・フライヤー印刷、大判ポスター、パネル印刷。「ダイレクト入稿」は、印刷の通販グラフィックが無償配布するIllustratorのプラグインを利用し、利用者のデスクトップ環境で自動データチェックからデータのアップロードまでを行うことができる入稿方法。データチェックを待つ必要がないため、短納期のオンデマンド印刷において利便性の高いものとなっているという。また、Illustrator上で入稿できるため、フォントのアウトライン作成やリンク画像の収集も不要。入稿用データを別途制作する必要がなくなり、入稿したデータの印刷イメージをブラウザ上で最終確認することも可能だ。加えて、軽微な問題(例:モノクロ面にカラーが使用されている)は自動修正された上で入稿されるほか、印刷が進行できない重要な問題も、修正が必要な箇所として赤枠で囲まれて表示。折り加工、スジ入れ加工、ミシン目加工、孔開け加工の位置などを指示することも可能で、印刷範囲を自動で検知するため、ひとつのファイルに複数のデザインを配置することも可能となっている。なお、「ダイレクト入稿」の対応OSはWindows Vista以降、Mac OS10.4以降(Intel Macのみ)、対応しているIllustratorのバージョンはCS3~CS6、CC。ただし、CS3は13.0.3へ、CC(17.0)はCC(17.1)へのアップデートが必要となる。
2015年09月15日ブラザー販売は31日、インクジェット複合機「PRIVIO(プリビオ)」シリーズの2015年秋モデルとして、スタンダードラインに位置付けられる「BASIC(ベーシック)」シリーズの低価格機「DCP-J562N」を発表した。9月下旬から発売し、価格はオープン、店頭予想価格(税込)は15,000円前後。従来モデル「DCP-J557N」および「DCP-J137N」の後継モデル。2014年のエントリークラスは2モデル構成だったが、2015年ではDCP-J557Nへと一本化された。主な新要素は、小型化、新インクの採用、1回のインク交換で印刷できる枚数を公開、2015年版の新アプリ(iOS向けとAndroid向け)など。それぞれの概要は別記事『プリンタ2015秋 - ブラザー、ガツンと小さくなったBASIC最上位「J963N」』を参照いただきたい。インクは独立カートリッジの全4色で、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)の染料カラー、および顔料ブラック(Bk)だ。プリント解像度は最大6,000×1,200dpi、最小インクドロップは1.5plとなる。印刷スピードは、A4普通紙のカラーが約6枚/分、モノクロが約12枚/分、L判写真印刷(普通モード)が約34秒。本体の操作は、2.7型タッチパネル液晶で行う。給紙トレイは2種類を備え、上段トレイと下段トレイをスライド式で使い分ける(いずれも本体前面)。A4対応の下段トレイは、普通紙が100枚、ハガキが40枚、光沢フォト用紙が20枚の容量だ。上段トレイではL判やハガキといった小さな用紙を使い、給紙容量は20枚となる。1枚単位の手差し給紙も可能だ。自動両面印刷にも対応している。スキャナの光学解像度は最大1,200×2,400dpi、スキャン速度はカラーが4.3秒、モノクロが3.4秒。インタフェースはUSB 2.0とIEEE802.11b/g/n対応無線LANで、Wi-Fi Directにも対応。USBメモリなどが使えるUSBポートと、SDXCメモリーカード/メモリースティックスロットを備え、ダイレクト印刷が可能だ。本体サイズは本体サイズはW400×D341×H151mm、重量は約7.1kg。
2015年08月31日ブラザー販売は31日、インクジェット複合機「PRIVIO(プリビオ)」シリーズの2015年秋モデルとして、スタンダードラインに位置付けられる「BASIC(ベーシック)」シリーズのミドルレンジ機「DCP-J762N」を発表した。9月下旬から発売し、価格はオープン、店頭予想価格(税込)は17,000円前後。従来モデル「DCP-J757N」の後継となり、小型化、新インクの採用、1回のインク交換で印刷できる枚数を公開、2015年版の新アプリ(iOS向けとAndroid向け)が主な新要素となる。それぞれの概要は別記事『プリンタ2015秋 - ブラザー、ガツンと小さくなったBASIC最上位「J963N」』を参照いただきたい。下位モデル「DCP-J562N」と比べて店頭予想価格が2,000円ほど高いのは、CD/DVD/BDレーベルプリントに対応する点と、DCP-J562Nより印刷スピードが速い点が主な理由だ。DCP-J757Nのインクは、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)の染料カラー、顔料ブラック(Bk)という全4色。各色独立のインクカートリッジを採用する。プリント解像度は最大6,000×1,200dpi、最小インクドロップは1.5pl、印刷スピードはA4普通紙のカラーが約10枚/分、モノクロが約12枚/分、L判写真印刷(普通モード)が約14秒だ。本体前面の給紙トレイは、上下2段のスライド式。下段トレイ(最大A4サイズ)の給紙容量は普通紙が100枚、ハガキが40枚、光沢フォト用紙が20枚となる。上段トレイの用紙サイズはL判やハガキとなり、給紙容量は20枚。1枚単位の手差し給紙も可能だ。自動両面印刷にも対応しており、操作パネルは2.7型タッチ液晶。スキャナの光学解像度は最大1,200×2,400dpi、スキャン速度はカラーが4.3秒、モノクロが3.4秒。インタフェースはUSB 2.0とIEEE802.11b/g/n対応無線LANで、Wi-Fi Directにも対応。USBメモリなどが使えるUSBポートと、SDXCメモリーカード/メモリースティックスロットを備え、ダイレクト印刷が可能だ。本体サイズはW400×D341×H151mm、重量は約7.4kg。
2015年08月31日アジェンダは、OS X Mavericks対応のMac用宛名印刷ソフト「宛名職人 for 10.9」の販売を9月25日より開始すると発表した。価格は6,750円。アジェンダ直営オンラインショップ限定でダウンロード版のみの販売となる。「宛名職人 for 10.9」は、昨年発売した「宛名職人 Ver.21」をベースに、2016年の干支である「申(さる)」の年賀状デザインを含む新規テンプレート260点以上を収録している。宛先ごとに差出人を個別設定できるほか、「フォルダ」や「タグ」で宛先をまとめておくことが可能。収録フォントは76書体(日本語16書体、英数60書体)で、イラストはダウンロードサービスを利用した場合、13,000点以上が使用できる。対応OSはOS X Mavericksのみ。
2015年08月20日アジェンダは、Mac用宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.22」パッケージ版の販売を9月25日より開始すると発表した。価格は8,800円。同時に「宛名職人 Ver.22 ダウンロード版」も発売となる。アジェンダ直営オンラインショップほか、各種ダウンロードソフト販売サイトで購入が可能。こちらの価格は8,100円。「宛名職人Ver.22」では、年賀状ソフトそのものの価値を見直し、「想いを伝える、特別な年賀状」をコンセプトに、住所録の動作スピードの向上、Mac標準搭載の住所録アプリ「連絡先」とのシンクロ機能の強化が図られている。住所録の全般的な動作速度については、前バージョンと比較して平均4.7倍高速化している。これにより、個人事業主など1,000件以上の住所を登録しているユーザーもストレスなく操作可能になった。「連絡先」の同期では、更新前に変更点が確認できるようになり、間違った上書きの心配を軽減できるという。厳選されたデザインテンプレートは260点以上を新規収録。毛筆フォントなど16書体を含む76 書体を揃えている。対応OSはOS X Yosemiteで、OS X El Capitanにも対応予定。アップグレード版は、宛名職人 Ver.1~21/Classic シリーズ/for 10.4、10.7、10.8(以上、Mac版)、および宛名職人 98~2010/2004 Premium~2015 Premium/宛名職人 2011 キヤノン版(以上、Windows版)のユーザーを対象に提供する。価格は7,800円。また、ダウンロード版については、直営オンラインショップのみ優待価格の7,290円で購入できる。
2015年08月20日共同印刷は8月17日、企業が保有するコンテンツをタブレット端末などで利用でき、より効果的な営業活動を実現するというクラウド型の多機能電子キャビネット「eZrack(イージーラック)」を開発し、8月からサービス提供を本格的に開始したと発表した。関連するツールの制作を含め、3年後に5億円の売上を目指す。新サービスは、電子書店「自己ガク」の運営で培ったという電子書籍の配信技術やノウハウを生かして開発した、企業向けの多機能型電子キャビネット。製品カタログや会社案内、提案書、社内資料といった、企業が保有するコンテンツを電子ブック化して一元管理し、所属部署や担当プロジェクトなどのユーザー属性に応じた複数の本棚を自動生成するもの。デバイスおよびOSはタブレット端末を始めとする各種が使用可能であり、動画やアプリなど多様なフォーマットの表示にも対応している。コンテンツは、暗号化した上でストリーミング配信する。最新版のコンテンツをユーザー端末に残すことなく利用できるため、外出先でも安心・安全という。よく利用するコンテンツはユーザー個人でお気に入りタブに登録・解除でき、大量のコンテンツへのアクセスも容易としている。また、クラウドからのダウンロード機能も備えており、必要なコンテンツを印刷したり、メールに添付したりといった操作も可能という。その他、ユーザー単位でのコンテンツ閲覧ログの分析により、コンテンツの利用状況や有用性の効果測定も可能としている。
2015年08月18日凸版印刷は8月3日、京都駅ビルにてデジタルサイネージでクーポンなどの情報を配信するO2O2Oサービスの実証実験を、8月3日から30日に実施すると発表した。同実験は、京都駅ビル南北自由通路に設置されたデジタルサイネージに、Bluetoothタグを設置し、生活者のスマートフォンにクーポンなどの情報をプッシュ配信することで、リアル店舗への送客の有効性を検証するもの。O2O2Oとは、OOH(Out of Home)to Online to Offlineの略で、交通広告や屋外広告などの家庭以外の場所で接触するメディアからインターネットや実店舗へと誘導して商品の購買を促す施策のこと。実験には日本エスリードが参画し、同社が京都市内で分譲する新築マンション「エスリード四条大宮」「エスリード伏見丹波橋」「エスリード京都山科」の来場クーポンをデジタルサイネージで訴求。その場で凸版印刷の電子チラシポータルサイト「Shufoo!」が提供するスマートフォン向けアプリ「シュフーチラシアプリ」を起動すると、デジタルサイネージのBluetoothタグからプッシュされる情報を受信し特設サイトへ誘引。京都駅近隣にある日本エスリードの分譲マンションギャラリーにて、ジェイアール京都伊勢丹で利用できる商品券を配布し送客を促すという。今後凸版印刷は、実験の結果をもとに、デジタルサイネージを活用したO2Oソリューションを実用化し、企業と生活者を結び、地域経済の活性化に貢献できるコミュニケーション手法の開発を推進する。
2015年08月04日富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)と凸版印刷は7月15日、生活協同組合コープかごしまが開始するプリペイド機能を持つ組合員証「コープカード」およびオリジナルの「コープギフトカード」向けに、「サーバ管理型電子マネーサービス」を提供すると発表した。両カードは7月16日から、コープかごしま全店で利用可能になるとのこと。同サービスは、富士通FIPと凸版印刷が共同で開始したギフトカードの残高管理を行う「ギフトカードASPサービス」を利用するもの。情報セキュリティ格付で決済サービスとして初という最高位「AAAis」を取得した他、ISO/IEC27001を始め各種の国際認証を満たすという富士通グループのデータセンターで運用するサービスとして、既に120社を越える企業が導入したとのことだ。コープかごしまは、鹿児島県内に19店舗を構え29万人の組合員が加盟する生活協同組合。これまで同組合には組合員から「クレジットカードでは使い過ぎが心配」「計画的に家計をやりくりするために、予算を決めて買い物ができるカードが欲しい」「レジで小銭のやりとりをするのが煩わしい」といった要望が寄せられていたという。これらの要望を実現するために検討を重ねる同組合に対し、富士通FIPは凸版印刷と共に提供するクラウド型の同サービスを提案したとしている。同組合は、同サービスが富士通グループのセキュアなデータセンターで運用するという信頼性の高さに加え、これまで蓄積したノウハウをもとに、ICTの提供に加えて導入計画から運用設計・カード製造・プロモーションまで、電子マネー・サービス全体に関するサービス構築力を評価し、導入を決定したという。同サービスの導入にあたっては、これまで同組合のPOSシステムを担ってきた富士通マーケティングと連携し、2013年に導入した量販店向けPOSシステム「FUJITSU Retail Solution TeamStore/M」のオプション機能を利用したとのこと。同システムと同サービスとの組み合わせにより、システムをカスタマイズせずに、導入決定から2か月で安価な導入を実現したとしている。
2015年07月16日キングジムは4日、ラベルプリンタ「テプラ」で写真のExif情報を印刷できるOS X専用ソフトウェア「TEPRA Exif Labeler」を発表した。キングジムのWebサイトにて、無料でダウンロード可能。TEPRA Exif Labelerは、MacとUSB接続できるテプラを使って、写真のExif情報をラベル印刷できるOS X専用ソフトウェア。Exif情報のラベルを作成したい画像データを選択すると、自動的にExif情報が読み込まれ、ラベルイメージができあがる。印刷するExif項目は取捨選択でき、撮影者名や写真の題名、レンズ名などを直接入力しラベルに印刷することも可能。対応OSは、Mac OS X 10.9 / 10.10。対応するテプラは「PRO SR970」「SR950」「SR750」「SR550」「SR5900P」「SR3900P」「SR3700P」。対応カートリッジは、PROテープカートリッジ18mm幅。
2015年06月05日センチュリーは、表裏どちらの向きからでも接続できるUSBケーブル「急速充電対応 両面USBケーブル」を発売した。microUSBコネクタタイプと、Lightningコネクタタイプの2タイプが用意されており、価格はmicroUSBコネクタタイプが税込み626円、Lightningコネクタタイプが税込み2,138円。「急速充電対応 両面USBケーブル」は、メス側のUSB端子にケーブルの表裏両面から挿し込めるUSBケーブル。表裏を誤って挿し込むことがなく、ツメがぶつかった際の衝撃による端子やケーブルの故障や破損、摩耗を防ぐという。また、出力2.4Aに対応しておりスマートフォンやタブレット端末の急速充電が可能。充電以外にも、PCとのデータ転送に対応している。ケーブルの素材には、PVC素材(ポリ塩化ビニル)が採用されており、振動に強く、高いノイズ遮断性能を備えている。ケーブルの長さは約100cm、重量は約45g。カラーバリエーションはブルーとホワイトの2色。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月18日アジェンダは、Mac用宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.21 夏」の販売を、限定1,500本で5月22日より開始すると発表した。価格はパッケージ版が8,800円、ダウンロード版は8,100円。なお、同社運営のアジェンダネットオンラインショップではパッケージ版を優待価格8,100円、ダウンロード版は7,290円で提供する。「宛名職人Ver.21 夏」は、昨年秋に発売された「宛名職人Ver.21」に、今年の夏限定の挨拶状デザイン56点を追加したもの。基本的なプログラムの内容は「宛名職人Ver.21」と同等である。最新のMac OS XYosemite(v10.10)にも無料アップデータで対応する。販売は1,500本限定で、DVD-ROMのパッケージとダウンロードで提供を行う。対応OSはOS X MavericksとOS X Yosemite。また、Mac App Storeにて販売を行っている「宛名職人Ver.21 App Store版」(通常価格 11,400円)に、特典として今年の夏限定の挨拶状デザインを追加することも発表された。App Store版はシリーズ中、唯一iCloudへの対応を実現している。
2015年04月16日センチュリーは15日、表裏に関係なく挿せるUSBコネクタ搭載の「両面USBケーブル」を発表した。「USB to Lightning」と「USB to microUSB」の2モデルを用意。それぞれブルーとホワイトの2色で展開する。価格は前者が2,138円、後者が626円。USBコネクタの表裏に関係なく挿すことができるUSBケーブル。従来のUSBケーブルで起こりがちだった、コネクタ内におけるツメ同士の干渉を防ぎ、向きに関係なくスムーズに挿し込むことができる。2.4Aの充電に耐える設計で急速充電にも対応。PCとのデータ転送にも使用できる。USB to LightningモデルはAppleのMFI認証を取得済み。ケーブル長は1m、重量は約45g。素材には柔軟性に優れたPVCを採用する。
2015年04月15日大日本印刷(DNP)は4月14日、持ち運びが容易な少人数向けプレゼンテーション用機器セット「DNPスマートプレゼンテーションパッケージ」を発表した。同パッケージはタブレット端末/小型プロジェクタ/自立式折り畳みスクリーン/キャリングケースのセットであり、価格は15万5,000円(税別)。企業向けに4月15日から発売する。新製品は、主に数人の小規模会議で全員が画面を共有するプレゼンテーション用の機器セット。スクリーンには同社の「JETBLACK」方式を使用し、明るい室内でも美しい映像を表示するという。自立式折り畳みスクリーンに採用したJETBLACK方式は、プロジェクタが投影する光を反射するが周辺の光は吸収するため、通常のホワイト・スクリーンと比べて約5倍のコントラストがあり、1,000ルクス程度の明るい部屋でも高い視認性を備え、鮮明な映像表示が可能。スクリーンとして使用時の大きさは約21インチ型相当となる480×325×150mmだが、約B4サイズの325×275×13mmに収納してビジネス・バッグで持ち運べるという。プロジェクタは160×102×32mmの手のひらサイズで三脚付き、重さは約480g。明るさは500ルーメンで、光源の寿命は約3万時間。解像度は1,200×800ピクセルのWXGA。接続方法はHDMIやRGB端子に加えて、Wi-Fi接続も可能。台形補正機能を備えており投影画像のゆがみを解消できるとのこと。また、パッケージに含むタブレット端末は10.1型でAndroid搭載の同社オリジナル製品だが、既に利用中のものも含め他のタブレット端末も選択可能。
2015年04月15日凸版印刷は4月3日、スマートフォンを用いて直感的な操作で仮想体験を実現する販促向けソリューション「VRscope(ヴィアールスコープ)」の提供を本格的に開始すると発表した。このソリューションは、スマートフォンに配信した360度パノラマの動画や静止画コンテンツを、凸版印刷が独自開発した専用のビューアにセットして鑑賞することで、立体感・臨場感にあふれるバーチャルリアリティ(VR)コンテンツを提供するもの。ビューアの形状は、視野が覆われるため没入感が高い「VRscopeボックスタイプ」と、組み立て式で製造・配布が容易な「VRscopeカードタイプ」の2種類をラインアップ。ビューアの表面デザインや印刷だけでなく、同社が従来培ってきた高精細CG技術を活用したコンテンツの企画・制作から配信まで、ワンストップで提供する。イベントや商品プロモーション、雑誌のノベルティなどのような販促用途での利用を想定し、住宅や自動車、観光、出版などあらゆる分野の企業向けに販売していくという。第一弾として、LIXILが今春実施するイベントでの採用が決定している。コンテンツの企画・制作・配信を含むコンテンツ制作基本料金は50万円、ビューア制作基本料金(厚紙素材でロット1万個制作時。デザイン代、印刷代は別途)はVRscopeボックスタイプの場合250円/個、VRscopeカードタイプの場合150円/個での提供となる(価格は税抜)。同社は今後、「VRscope」を拡販し、2017年度に約10億円の売上を目指す。
2015年04月06日ユニットコムは30日、パソコン工房の通販サイト内雑貨専門店「Nantena」にて、LEDライトと拡大鏡付きの両面ミラー「G200 LED MIRROR」を販売開始した。価格は税込2,679円。片面が通常の鏡で、もう片面がLEDライト付きの拡大鏡になっている。台座にあるスイッチをONにすると、鏡のふちを取り囲む約12mm幅のLEDライトが点灯する。また、鏡を好みの角度に調節することができる。本体サイズは、W150(枠含む)×D117×H287mm、重さは382g。LEDライト用の電源は単3形乾電池×3本。
2015年03月31日凸版印刷と国立科学博物館は3月24日、世界でまだ化石が発見されていないティラノサウルスの幼体について、最新の学術研究成果からの仮説をもとに、その全身骨格のデジタル復元を行ったと発表した。今回の復元にあたっては、ティラノサウルスの近縁であり、モンゴルのゴビ砂漠に生息していたティラノサウルス類のタルボサウルスの2011年に初めて報告された幼体の化石の3次元計測を実施。計測データを国立科学博物館の監修のもと、ティラノサウルスとの差異を反映させることで、ティラノサウルスの幼体の全身骨格の科学的な仮説をデジタル復元することに成功したという。なお、この復元データをもとに3Dプリンタによる全身骨格が出力されており、2015年7月14日にリニューアルオープンする国立科学博物館の地球館3階展示室で展示・公開される予定。また、今回の取り組みについて、監修者の国立科学博物館 地学研究部 生命進化史研究グループ長である真鍋真氏は、「これは、サイエンスを見える『形』にするテクノロジーとのコラボレーションであるだけでなく、博物館に集う子供や大人たちとも科学の仮説を共有するこという意義があります。将来、ティラノサウルスの幼体の化石が発見されたら、この仮説が正しかったのかどうかが検証されることになります。この展示室で恐竜に興味をもった子供たちの中から未来の恐竜学者が生まれ、いつか私たちの仮説を検証してくれることを願っています」とコメントしている。さらに凸版印刷と国立科学博物館は今後、共同で幼体のティラノサウルス復元データから作成したVRコンテンツを「V×Rダイナソー」にラインアップ化し、成体と幼体のティラノサウルスを比較するなど体験型学習展示コンテンツとして展開していく予定だとしている。
2015年03月24日大日本印刷は3月20日、独自の価値観を持つキュレーターのお薦め情報に基づき、生活者が自分にぴったりの本やモノと出会える「DNPキュレーション型ECリンクサービス MEETTY(ミーティー)」を開始した。同サービスは、「自分にピッタリの本やモノと出会える」をコンセプトに、本を中心に編集されたオリジナル記事を投稿・閲覧できるキュレーションサービスで、生活者自身や専門家、企業がキュレーターとなり、本とそれに関連する雑貨などをWebサイトのバーチャルな「商品棚」で紹介できる。サイト訪問者がその中から気に入ったモノを選択すると、「ハイブリッド書店サービス honto」や、その他のECサイトへのリンクから購入できる仕組みだ。紹介した商品が一定額以上購入された場合、hontoサイトで利用できるクーポンなどのインセンティブをキュレーターが受け取る仕組みも用意されている。同サービスは、初年度10万人、3年後100万人の会員を目指す。また、ECサイトを運営している法人企業などに対して、企業・商品PRの場を提供することによる広告料金や、提携するECサイトからの成功報酬型の手数料により、2017年度までに10億円の売上を目指すという。
2015年03月23日九州国立博物館と凸版印刷は、専用のVRゴーグルを用いて特別史跡「王塚古墳」のバーチャルリアリティ(VR)コンテンツが楽しめる個人向けサービスを開発、3月14日から12月31日までの期間限定で提供すると発表した。同サービスは、特設Webサイトから個人が所有するスマートフォンにVRコンテンツを配信、九州国立博物館ミュージアムショップにて数量限定で販売される専用VRゴーグルにスマートフォンを装着して鑑賞・体験できるというもの。3月16日現在、九州国立博物館で開催中の特別展示「進化する博物館III 最新技術でよみがえる九州の装飾古墳」にて、九州国立博物館と凸版印刷は、両者で共同開発した特別史跡「王塚古墳」内部を鑑賞・体験する簡易型ヘッドマウントディスプレイ用VRコンテンツを公開している。また、今回、生活者が自宅や史跡などに自由に持ち運び個人で楽しむことができる、WebGLを利用したストリーミング配信VRコンテンツを専用のVRゴーグルと合わせて開発、商品化し、同コンテンツは展示室で公開中のものと同様に、王塚古墳の石室内部を、文様を探すクイズ形式で鑑賞できる。さらに今後、個人向けサービス版のみの新機能として「フリー鑑賞モード」なども追加される予定。「パーソナル版ストリーミング配信VRコンテンツ」の配信期間は2015年3月14日(土)~12月31日(木) で、対応端末はiOS 8以上のiPhone 5/iPhone 5s/iPhone 6 (2015年3月現在) 。Android 端末は非対応で、コンテンツは専用VRゴーグル購入者のみ利用できる。「専用VRゴーグル」は、九州国立博物館ミュージアムショップで既に販売されている(1000個限定のため、販売が終了している可能性がある)。販売価格は800円(税別)。
2015年03月21日デネットは13日、市販のラベル用紙に文字や画像をデザインして手軽にオリジナルラベルを作成できるソフト「らくらくマルチラベル印刷」を発売した。直販価格は税別で2,990円。主要な用紙メーカー13社のラベル、各種カード、クーポン、チケット用紙など約4000種類以上の用紙に対応し、それらの商品番号を選択すると、文字や画像、図形機能を使って用紙に合ったデザインを行なえる。対応メーカーはアピカ / エーワン / エレコム / キングコーポレーション / コクヨ / サンワサプライ / ナカバヤシ / ナナクリエイト / ニチバン / ハート / プラスステーショナリー / ヒサゴ / マクセル。CD/DVD/BDのレーベル印刷にも対応。文字に加工を行なったり、画像の明るさ変更やトリミング、切り抜きなどの編集機能も搭載している。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10。Windows 10はテクニカルプレビュー版にて同社が動作確認済み)。
2015年03月13日凸版印刷は2月27日、体験型デジタルサイネージシステムの第2弾として、ジャンプ(ホップ)した瞬間の写真を撮影できる「PopCamera(ポップカメラ)」を開発し、3月中旬より本格的に販売を開始すると発表した。本製品は、デジタルサイネージの前でジャンプすると、その瞬間をデジタルサイネージのカメラが自動的に撮影し、クロマキー技術を使い背景を合成するシステム。その場ならではの面白い写真が作成できるほか、接続したプリンターから写真をその場でプリントアウトして、イベントに参加した記念として持ち帰ることができ、Web 等への投稿・拡散が可能となる。これにより、これまでにない特別な体験を共有し、イベントを盛り上げる使い方が期待されている。価格は、イベントなどでの利用の場合(7日間レンタル)、基本料金120万円から。これには、デジタルサイネージ、システム機器などの機材レンタル料、設置費用、ライセンス使用料が含まれている。運送費や、通信費、プリンター用紙などの消耗品や、コンテンツの企画・運用などカスタマイズ費用は別途となる。
2015年03月02日カシオ計算機は24日、従来モデルをよりコンパクトにした両面印刷対応のA3モノクロページプリンタ「SPEEDIA B9500」を発表した。3月23日から発売し、価格は148,000円(税別)。従来機種と比較して、体積が約37%、設置面積が約28%、コンパクトになったA3モノクロページプリンタ。A4片面の印刷速度は38枚/分で、ファーストプリントタイムも6.5秒以下と高速。自動両面印刷にも対応し、印刷枚数で120万枚という高い耐久性も備える。プリント方式はLEDヘッド+乾式電子写真方式で、エンジン解像度は最大1,200dpi、データ解像度は最大1,200×1,200dpiだ。プリント速度は、A4普通紙の片面印刷時で38枚/分、ファーストプリントタイムは6.5秒以下、モノクロ時で約8秒。ウォームアップタイムは19秒以下。給紙容量は、標準カセットに550枚、手差しトレイに100枚、オプションの増設トレイに550枚をセット可能。インタフェースはGigabit Ethernet対応無線LANとUSB 2.0。本体サイズは、W459×D392×H347.5mm、重量は約20.2kg。
2015年02月24日凸版印刷は2月20日、BtoB向けの無料のカタログ閲覧ソフト「iCata for PC」を2月下旬より提供開始すると発表した。「iCatafor PC」は、WindowsPCとMacに対応したカタログ閲覧アプリ。住宅設備・建材や文具業界、工具業界を中心に、約600社、6000冊、60万ページのカタログをPC上で無料閲覧できる。iOS版、Android版のカタログアプリ「iCeta」に続いての配信となる。PC版の独自の特徴として、カタログ紙面の切り抜き保存やクリップボードへのコピー、文字の抽出などの機能を搭載する。これにより、PC上でのカタログデータを活用したプレゼン資料の作成などに活用できる。パソコンとアプリとの連携にも重点を置き、パソコン上でiCataアカウントでログインすることで、同じアカウントでログインするスマートフォン・タブレットの「カタログ棚」「しおり」「ペン」「付箋」「最近見たカタログページ」などを自動的に同期可能となる。凸版印刷は、今後もiCataの機能追加や対応端末の拡大を進め、カタログを使うさまざまなシーンに適した形でサポートし、今後も新サービスを進めていく予定だ。iCeta単独の2015年度の売上は、15億円を目指すとしている。
2015年02月23日カシオ計算機は17日、黒・赤2色印刷専用ページプリンタ「SPEEDIA(スピーディア)GE5000-BR」について、シヤチハタの電子印鑑に対応した最新ドライバを無償提供すると発表した。カシオ公式Webページのサポートページにて、3月2日からの提供を予定している。シヤチハタの電子印鑑は、電子文章上に捺印が行えるシステム。使用するためには、最新ドライバをインストール後、シヤチハタが販売する「電子印影データパック」を購入、その後、電子印鑑をプリンタドライバに登録する。なお、シヤチハタが販売する電子捺印システム「パソコン決済」のインストールは不要。捺印はドライバ上で位置を指定して行う。また、捺印情報をQRコード化して電子印鑑とともに印刷することも可能。スマートフォンなどでQRコードを読み取れば、いつ、誰が、どの電子印鑑で、どのドキュメントを、どのプリンタで印刷したかを確認できる。また、「GE5000-BR」と印鑑データの作成をシヤチハタに依頼できる「電子印鑑パック」をセットにした「GE5000-BR-SH」を、3月2日に限定100セットで発売する。価格は税別178,000円。
2015年02月17日伊勢丹新宿店は今年3月に、5階リビングフロアのグランドリモデルオープンを予定している。その一角にあるステーショナリーコーナーに、活版印刷と箔押しを手掛ける工房がオープンする。オリジナルの名刺、ポストカード、便せん、封筒のオーダーメイドや、革小物や文具への名入れなどを受け付ける同工房。その印刷にはハーマンミラーとのコラボなどで知られる、文字をベースとした多様なクリエーションを手掛けるデザイン会社「ハウスインダストリーズ(House Industrles)」のフォントが使用出来る。同社のフリーハンドのデッサンから作り上げられたオリジナルフォントを用いた印刷サービスの提供は世界初となり、工房ではウィンドー越しに作業風景を見学することも可能だ。また、3月11日から24日までは、古いビンテージの木版と活版印刷機を用いたプリント作品を手掛けるイギリスの「ア・トゥー・パイプ・プロブレム(A TWO PIPE PROBLEM)」によるスペシャルイベントを開催。更に、3月11日、14日、15日には、主宰のステファン・ケニーによるワークショップも行われる。
2015年02月15日大日本印刷(DNP)は、商品パッケージや販促物などを見るときの眼球の動きを測定、分析することで、生活者の無意識行動を解析する「アイトラッキング技術」と、どの商品が・いくつ・いつ売れたというPOSデータに、「誰が」という個人認証用のID情報を加えた「ID-POSデータ」を活用した実店舗での調査・分析によって、パッケージデザインや販促物などのマーケティング評価を行うサービスを展開すると発表した。これは、対象商品に対する生活者の購買行動プロセスの把握と問題点を抽出する「課題抽出サービス」と、パッケージや販促物などが計画通りの効果を発揮しているのかを評価する「効果検証サービス」を行うサービス。同社では今年2月、静岡鉄道が発行する「しずてつカードLuLuCa」の会員を対象にして、同グループのスーパーマーケットチェーン「しずてつストア」の一部店舗と連携し、同サービスを開始する。「しずてつストア」店舗でID-POSを利用する実働会員は約25万人で、そのうち調査対象ブランドの商品を定期的に購入しているユーザーや、毎回異なるブランドの商品を購入しているユーザーなど、購買履歴に基づいてモニターを選択することで、定性調査の精度を高める。「課題抽出サービス」では、企業(今回は静岡鉄道)が保有するID-POSデータに基づいて対象モニターを選出。モニターがアイトラッキング用の機器を装着して、できるだけ普段通り買い物をすることで、商品の購買決定プロセスや、商品パッケージ・販促物の課題を明確にするためのデータが蓄積できる。それによって、店頭で商品の魅力をより的確に伝える効果的なパッケージのデザインや販促物の企画、陳列展開などを、脳科学的知見に基づいて提案する。価格は 300万円(税別)~。効果検証サービスでは、新製品やリニューアル商品を店舗でテスト販売し、ID-POSデータの解析や出口調査を行うことで、パッケージデザインや販促物がどのような効果を生活者に及ぼしたのかなどを検証する。価格は 300万円(税別)~。
2015年02月13日エプソンは12日、ビジネスインクジェットプリンタとして、印刷コストが約1.8円のモデル「PX-M350F」と「PX-S350」を発表した。2月下旬より発売する。価格はオープンで、店頭予想価格は「PX-M350F」が30,000円台中盤、「PX-S350」が20,000円台中盤。○PX-M350F「PX-M350F」は、印刷コストが約1.8円の4モノクロインクジェット複合機。同クラスのページプリンタと比較して、印刷コストを約半分に抑えている。動作時の消費電力も約20W(通常時)と低く、消費電力を気にすることなく使用できる。インクには顔料系を使用し、カートリッジに大容量インクを用意することで約10,000ページの印刷を可能にした。自動両面印刷にも対応する。操作用に3.5型のカラータッチパネルを装備。USBや有線LANだけでなく、無線LANでの接続にも対応しており、「Wi-Fi Direct」を利用してスマートフォンなどからの直接印刷も可能。スマートフォン / タブレット用アプリ「Epson iPrint」や、クラウドサービス「EpsonConnect」にも対応する。主な仕様は、印刷方式がPrecisionCore インクジェット方式、解像度が1,200×2,400dpi。対応用紙サイズはA4サイズまで。ファーストプリントタイムは約8秒。標準用紙カセットには最大250枚、背面のMPトレイには最大80枚の用紙をセットできる。ADFにセットできる原稿は約35枚。スキャン機能は、読み取り解像度が最大9,600dpi、読み取りサイズが最大216×297mm。印刷速度は約20ipm。インタフェースはUSB 2.0、Gigabit Ethernet対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW461×D655×H383mm(使用時)、重量は約14.4kg。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 / 2003 R2 / 2008 / 2008 R2 / 2012 / 2012 R2、Mac OS X 10.6.8以降。○PX-S350「PX-S350」は、2.2型のモノクロタッチパネルを装備するA4インクジェットプリンタ。ファックスとスキャナの機能が省かれる以外は、上記の「PX-M350F」とほぼ共通。本体サイズはW461×D655×383Hmm、重量は約11.5kg。
2015年02月12日公益財団法人日本印刷技術協会(JAGAT)主催の印刷ビジネス関連展示会「page2015」が、2月6日まで開催されている。「page」は1988年に始まって今年で28回目を迎え、「紙」、「インク」、「プリンター」、「フォント」、「パッケージ」、「制作に関わるソフトウェア」など、印刷に関わる全てのコンテンツが一同に結集する、クリエイティブに携わるひとには垂涎モノのイベントだ。参加企業は140社、カンフェレンス・セミナーはなんと46セッション。会場内は、ビジネスに役立つカンファレンスやセミナー、ブース内での商談はもちろん、情報交換の場としても活気にあふれている。ここでは特に興味深かったブースをいくつか紹介したい。デジタル印刷用紙やインキなどのマテリアルの展示はpage2015で初めて企画された。これまでは印刷機本体のみの展示だったが、用紙やインキなどの諸資材を一堂に紹介することで、急速な成長が見込まれるデジタル印刷分野の提案が行われている。なかでも「竹尾」のブースはインクジェットプリンターとレーザープリンター、それぞれで印刷されたさまざま色と質感の紙見本が所狭しと並び、圧巻だ。担当の方によると「デジタル印刷は今、オフセット印刷に迫る勢いのクオリティを実現しつつあります。昔はレーザープリントというと、テカテカした微妙な仕上がりで特殊紙などの融通が効かなかったイメージがあると思いますが、今は濃い色の紙やザラザラとした質感のある紙などにも対応しました。印刷業界の新しい第一歩ですがまだ知らない方も多いので、ぜひ今までの紙の制約から離れて、クリエイティブの幅をもっと広げていってほしいですね」とのこと。インクジェットプリンターとレーザープリンターでそれぞれ印刷された見本紙を10枚まで持ち帰ることが可能だ。近年急激に拡大している通販印刷のブースも多く、これらは一般の印刷会社よりもコストが抑えられるため、個人事業主や小規模な企業にニーズが高い。また、PDFによる自動入稿やデータに不備がないかを確認するプリフライトチェックまでが自動で完了する新しいソフトウェアや、オンライン校正クラウドサービスも目立つ。このほか、クリエイティブゾーンとして設けられたエリアも目を惹いた。これは、ソフトウェア・アプリケーションの利用方法がクラウドサービスへと移行し、スマートフォンやタブレット、PCの連携が新たな価値を生むようになり、これらをクリエイティブ・ワークにどのように活かせるのか、具体的に使える方法を提供するコーナーだ。同コーナーでは、Creative Cloudのさまざまな機能を活用するためのセミナーも多数開催される。印刷系のクリエイターの必携ソフトとも言えるInDesignやIllustratorをはじめ、さまざまな切り口からの解説が行われるため、興味のある方は足を運んでみるのもいいだろう。業界で広く用いられている同社のソフト。それだけに、利便性を高めるためのサービスも多数見られた。Adobe InDesignに完全対応し、Excelからデータを読み込んで自動でレイアウトを完了させる「DBPublisher/i」、全てのページに学年別漢字配当表に対応しながら自動でルビをふる「ルビフィクサー」(リンクス)などのプラグインは、クリエイターの業務の効率化を助けてくれそうだ。北海道地図が提供する日本全国の地図データ「地図素材.ai」は、その名の通りai形式のため、Adobe Illustratorで編集が可能。印刷物などに掲載する地図は、これまでは逐一トレースして作るのが一般的だったが、この素材を使うことで作業時間を大幅に削減できる。道路、公共施設、駅など細かくレイヤーに分かれており、文字はテキストオブジェクトのため、必要な情報のみ編集加工も可能だ。Webの普及により縮小傾向にあるのかと勝手に考えていた印刷業界だが、実際は時代の流れにあわせた新しい製品やサービスが次々に開発され、会場は活気であふれているのが印象的だった。興味がある方はぜひ、自分の目や耳で新しい風を感じ取ってほしい。
2015年02月05日アドビ システムズは、同社の製品担当者ブログ「いわもとぶろぐ」にて、大手印刷会社と同社が実施した「印刷業界向け意見交換会」でのレポートを公開した。同ブログによれば、「印刷業界向け意見交換会」は、ソフトウェアメーカー、RIPベンダー、印刷会社が一堂に会し、出力時におけるトラブルを減らし快適に利用してもらうために業界全体でどのように取り組むべきかなど、より良い入稿環境を作ることを目指すための話し合いの場として開催されたものだ。その第1回目となる今回のテーマは、「より良いネイティブファイルを準備いただくためには?」。その"まとめ"として同ブログでは、IllustratorとInDesignが備える「パッケージ機能」(印刷入稿に必要なデータをパッケージとしてひとつのフォルダに収録してくれる機能)を活用することを推奨するとし、現段階では認知度の低い同機能の紹介や注意点をまとめたWebページ「間違いのない入稿データ作り[パッケージ機能] -Illustrator編-」と「間違いのない入稿データ作り[パッケージ機能] -InDesign編-」、およびPDFを公開したことを伝えている。印刷会社に対してはクライアントのデザイン会社に同機能による入稿方法の認知と活用を促すことを、デザイン会社には同機能を使ってのミスのない入稿を行うことを勧めている。また、意見交換会はすでに第2回目も開催され、「デザイン会社に推奨するPDF入稿の書き出し設定」をテーマに意見が交わされたという。このときの模様は後日、同ブログにて報告されるということだ。なお、「印刷業界向け意見交換会」の情報は、2月4日~6日に東京都・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターにおいて開催される「page2015」のクリエイティブゾーンセミナーにおいて、連日16:00~16:40に行われる岩本氏のセッションで詳しく紹介されるとのことだ(page2015は入場料1,000円(Webから事前登録すると無料))。
2015年02月03日大日本印刷(DNP)とコンピューター周辺機器などを製造・販売するグリーンハウスは2月2日、ダイレクトメールやパンフレットなどの印刷物に小型モニターを組み込んだ販促ツール「DNP小型モニター付きパンフレット」を発売した。同ツールでは、印刷物に付属する小型モニターで音声付き動画が表示可能なため、商品の訴求力向上や理解促進が期待できるほか、動画が閲覧できることを封筒などに表示することで、生活者の興味を喚起し、開封率の向上に貢献するという。また、動画の再生・停止・送り・戻し・音声のボリューム調整など標準機能の利用が可能なファンクションボタンを設け、オプションで、動画コンテンツの選択や音声録音の機能を設定することもできる。乾電池で駆動するため、リチウムイオン電池の利用と比較しリスクも少なく、取り扱いも容易。パンフレットやノベルティグッズなどへ活用も可能だ。価格は、個別見積もりが必要で、価格設定の一例としては、表裏4色の印刷物に2.8インチモニターを組み込んだ場合、1万部ロットの単価は4200円(税別)となるという。
2015年02月03日住友化学は1月22日、米Universal Display(UDC)から印刷法を適用した有機EL照明デバイスに関する技術のライセンス供与を受けることで合意し契約を締結したと発表した。住友化学は、今回の契約で取得した技術ライセンスを活用することにより、照明デバイスの発光効率向上に向けた技術開発を加速させ、有機EL照明事業の拡大を図っていくとしている。
2015年01月22日