アドビ システムズは、同社の製品担当者ブログ「いわもとぶろぐ」にて、大手印刷会社と同社が実施した「印刷業界向け意見交換会」でのレポートを公開した。同ブログによれば、「印刷業界向け意見交換会」は、ソフトウェアメーカー、RIPベンダー、印刷会社が一堂に会し、出力時におけるトラブルを減らし快適に利用してもらうために業界全体でどのように取り組むべきかなど、より良い入稿環境を作ることを目指すための話し合いの場として開催されたものだ。その第1回目となる今回のテーマは、「より良いネイティブファイルを準備いただくためには?」。その"まとめ"として同ブログでは、IllustratorとInDesignが備える「パッケージ機能」(印刷入稿に必要なデータをパッケージとしてひとつのフォルダに収録してくれる機能)を活用することを推奨するとし、現段階では認知度の低い同機能の紹介や注意点をまとめたWebページ「間違いのない入稿データ作り[パッケージ機能] -Illustrator編-」と「間違いのない入稿データ作り[パッケージ機能] -InDesign編-」、およびPDFを公開したことを伝えている。印刷会社に対してはクライアントのデザイン会社に同機能による入稿方法の認知と活用を促すことを、デザイン会社には同機能を使ってのミスのない入稿を行うことを勧めている。また、意見交換会はすでに第2回目も開催され、「デザイン会社に推奨するPDF入稿の書き出し設定」をテーマに意見が交わされたという。このときの模様は後日、同ブログにて報告されるということだ。なお、「印刷業界向け意見交換会」の情報は、2月4日~6日に東京都・池袋のサンシャインシティコンベンションセンターにおいて開催される「page2015」のクリエイティブゾーンセミナーにおいて、連日16:00~16:40に行われる岩本氏のセッションで詳しく紹介されるとのことだ(page2015は入場料1,000円(Webから事前登録すると無料))。
2015年02月03日大日本印刷(DNP)とコンピューター周辺機器などを製造・販売するグリーンハウスは2月2日、ダイレクトメールやパンフレットなどの印刷物に小型モニターを組み込んだ販促ツール「DNP小型モニター付きパンフレット」を発売した。同ツールでは、印刷物に付属する小型モニターで音声付き動画が表示可能なため、商品の訴求力向上や理解促進が期待できるほか、動画が閲覧できることを封筒などに表示することで、生活者の興味を喚起し、開封率の向上に貢献するという。また、動画の再生・停止・送り・戻し・音声のボリューム調整など標準機能の利用が可能なファンクションボタンを設け、オプションで、動画コンテンツの選択や音声録音の機能を設定することもできる。乾電池で駆動するため、リチウムイオン電池の利用と比較しリスクも少なく、取り扱いも容易。パンフレットやノベルティグッズなどへ活用も可能だ。価格は、個別見積もりが必要で、価格設定の一例としては、表裏4色の印刷物に2.8インチモニターを組み込んだ場合、1万部ロットの単価は4200円(税別)となるという。
2015年02月03日住友化学は1月22日、米Universal Display(UDC)から印刷法を適用した有機EL照明デバイスに関する技術のライセンス供与を受けることで合意し契約を締結したと発表した。住友化学は、今回の契約で取得した技術ライセンスを活用することにより、照明デバイスの発光効率向上に向けた技術開発を加速させ、有機EL照明事業の拡大を図っていくとしている。
2015年01月22日アジェンダは、Mac用宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.21 春」の販売を、限定1,000本で2月13日より開始すると発表した。価格は8,800円。「宛名職人Ver.21 春」は、昨年秋に発売された「宛名職人Ver.21」に引越や結婚、出産報告などに使える挨拶状デザイン60点を追加したというもの。基本的なプログラムの内容は、「宛名職人Ver.21」と同等で、デザインテンプレートは330点以上を収録し、毛筆フォントなど16書体を含む76書体を揃えている。販売は1,000本限定で、DVD-ROMのパッケージで行う。対応OSはOS X MavericksとOS X Yosemiteとなっているが、OS X Yosemiteには、Webサイトからダウンロードで対応する形となる。今回追加される60点のデザインも同様にダウンロードサービスを通じての提供となる。
2015年01月20日アドビ システムズは、東京都・池袋で開催される印刷メディアビジネスの総合イベント「page2015」内にて、出版・印刷業界向けの現場で使える情報を公開するセミナー「page2015 メディアクリエイションゾーンセミナー」を開催する。開催日程は2月4日~6日。会場はサンシャインシティコンベンションセンター。参加無料(要事前申し込み/登録なしの場合は入場料1,000円が必要)。「page2015 メディアクリエイションゾーンセミナー」は、InDesignをはじめとした出版・印刷業界で用いられている同社のツールについて、さまざまな角度から解説するセミナーが多数実施されるもの。各日程とも実施内容は異なり、1日あたり6つのセミナーが開かれる。全日程のセミナーについて、参加費は無料。同セミナーへの参加申し込みは不要だが、「page2015」への入場料(1,000円)は、同イベントのWebサイト上より事前申し込みを行うことで無料となる。また、3日程とも、初回のセミナー(10:40~11:25)は、同社のCreative Cloudエバンジェリスト・仲尾毅氏による「いよいよCSから、CCへCreative Cloudで実現するDTPの業務改善」を、最後の時間枠のセミナー(16:00~16:40)は同社のデジタルメディア マネージャー・岩本崇氏による「CC未導入ユーザー必見 市場の導入率、印刷会社のインフラ情報」を実施。このふたつのセミナーのうちいずれかに参加し、アンケートを記入・提出した人には、同社ノベルティグッズが進呈される。そのほか、InDesignの勉強部屋・森裕司氏が解説する「CC覚えておきたい新機能(PS・AI・ID)」、ニューキャスト代表取締役の川原正隆氏が語る「まとめて解る! InDesign自動化の全て」など、雑誌や電子書籍などのコンテンツ制作の現場で活用できる内容が展開される。そのほかの講演内容については「InDesignの部屋」内の同セミナー情報ページを参照してほしい。
2015年01月13日凸版印刷は1月7日、導電性材料を用いて、線幅(ライン)とその間隔(スペース)を10μmで形成する印刷技術を確立したと発表した。印刷技術を利用して電子回路などのエレクトロ二クス製品を生産するプリンテッドエレクトロニクス技術は、スマートフォンやモバイル器機のタッチパネル画面の引き出し配線で活用されている。現在、ラインとスペースをそれぞれ70μmで形成する技術が実用化されており、より微細に形成するための研究が続けられている。10μmという微細印刷を実現した新技術は、導電性を有した線が形成できること、最大で600mm×600mmの大きさで印刷できることが特長。凸版印刷は、これらの特長を組み合わせて偽造防止技術やウェアラブル端末の回路として研究開発を進め、2017年度までの実用化を目指すとしている。
2015年01月07日大日本印刷と子会社のDNPデジタルコムは、BLE Beaconの技術を利用して、複数のフロアがある建物でも正確に位置情報を把握できるスマートフォンナビゲーションアプリを開発したと発表した。同アプリは、東日本旅客鉄道が今月18日から開始し、2015年2月末日まで行う実証実験「東京駅構内ナビ」に採用された。BLE Beaconは、Bluetooth Low Energy(BLE)を使った無線位置検出方式。発信機となるビーコンにスマートフォンが近づくと、その場所に関連する情報を受けることができる。スマートフォンのナビゲーションにはGPSが用いられるが、屋内ではその利用が困難となっており、スマートフォンナビゲーションの課題を克服することが期待される。東日本旅客鉄道の実験で用いられる、iOS向けの「東京駅構内ナビ」アプリでは、東京駅構内に160箇所設置されたビーコンを合わせて使うことで、利用者の位置を数メートルの範囲で正確に把握できるという。専用アプリ「東京駅構内ナビ」は東京駅構内を案内するアプリとなっており、画面上の校内図に現在地情報が表示され、目的地の設定を行うと、そこまでの経路が表示される。また、駅構内に設置されている出口や乗り場を示す案内サインを画面にも表示し、利用者は目の前の場所と画面とを比較しながら経路確認が行える。同アプリの案内対象は、JR東日本東京駅1階、地下1階、改札内コンコース。アプリの対応OSはiOS 7.1.2以降。ダウンロード、利用料は無料。
2014年12月20日富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)と凸版印刷は12月3日、エービーシー・マート(ABC-MART)が全国約800店舗で取り扱いを開始する「エービーシー・マート ギフトカード」向けに、「ギフトカードASPサービス」を提供すると発表した。ギフトカードASPサービスは、富士通FIPと凸版印刷が共同で開始したもので、ギフトカードの残高管理を行うリアルタイムプロセッシングサービス。ISO/IEC27001などの各種国際認証を満たした富士通FIPのセキュアなデータセンターで運用しており、信頼性の高いサービスとして110社を越える企業に導入されている。それに加えて富士通FIPと凸版印刷が連携することで、ギフトカード事業導入に関するビジネスサポートから、ギフトカードの製造・発行、プロモーションサポートまで、ワンストップでサービスを提供できるようになった。ABC-MARTの「エービーシー・マート ギフトカード」は、ギフトカードを贈られた受取人が、自身で商品を選ぶことができる。そのため、店舗で取り扱うすべての商品から、自分の好みにあったものを受け取れる。また、オンラインストア「ABC-MART.net」での利用開始も予定されており、商品選択時の利便性も向上する。富士通FIPと凸版印刷は、「普及期に入った国内のギフトカードサービスの拡大を目指し、全国の流通・サービス業を中心に販売を強化していく」としている。
2014年12月04日日本郵便の「郵便局の年賀状印刷」の新CMが、17日から全国の放送局で放映される。イメージキャラクターにタレントのマツコ・デラックスさんを起用し、「わがままな人」篇と題した15秒と30秒の2バージョンのCMを展開する。新CMは、とある郵便局の窓口が舞台。「年賀状をつくるのがめんどくさいから郵便局に丸投げしたい。印刷ができたら自宅に送ってほしい」と口にする“わがまま”なマツコ・デラックスさんと、郵便局の年賀状印刷カタログを提示しながら懇切丁寧に応対する女性郵便局員の掛け合いを通じて、サービス内容と魅力を伝える。バラエティー番組同様、歯に衣着せぬ物言いで展開されるマツコ・デラックスさんの“お約束”的な面白さと、そのわがままな発言が次々と実現してしまう想定外のサービスに、驚きを隠せないマツコさんの表情や仕草が印象的でユーモアに溢れるCMだ。CM撮影の打ち合わせ時には、「私だったらこう言うわ」「この言い方はちょっとしないかも」など普段の自分と照らし合わせながら、より自然な言い回しを追求したというマツコ・デラックスさん。さらに本番ではアドリブの演技が連発で、撮影現場は終始笑いに包まれていたという。撮影後のインタビューで、CMキャラクターに選ばれた感想を訊ねられたマツコさんは「日本もなかなか開けた国になりましたよ。郵便局って昔は郵政省の直轄で、そこから生まれた会社が、私みたいなのをCMに起用してくれるなんて、これこそ民主主義よね。とても嬉しいです」とコメント。来年の年賀状は日本郵便の社長に書きたいと答え、「CMに使ってくれた感謝プラス営業。やらしいって思う人もいるかもしれないけど、特に若い世代は年賀状とか暑中見舞いとか、季節ごとの行事を誤解してる気がする。メールで済ませたり、ヘタしたら今だとLINEで『あけおめ』とかって書いて終わる人とかいるでしょ。実際に紙にしたためられたものが届くかどうかっていうのは、それがどんな思いであろうと、その人に出そうと思って、労力を費やした時間っていうのは平等なわけじゃない。それっておっきくない? どんなに時代が発展して、便利になろうが、手紙やはがきの文化って、最後の最後に響くっていうか、じわじわボディブローのように効いてくるんだって。今は出していない若い子も、社会に出た後で気づくんだよ。年賀状一枚がどんだけデカいかってことに」と持ち味の毒舌を交えながら独特の切り口で自論も展開した。「郵便局の年賀状印刷」は、カタログでは約220種類、ウェブでは約520種類の中から選んだデザインを、年賀はがきに印刷して自宅や指定の住所に配送してくれるサービス。ウェブサイトで申し込むと、受付から2日以内に年賀状が発送され、その後指定した住所まで届く。また郵便局で申し込んだ場合は申込日から10日程度で届く(郵便局での11月20日までの申し込み分に関しては、すべて11月30日ごろに届くとのこと)。9月から全国の郵便局とウェブサイト「総合印刷サービス」で申込みの受付を行っている。
2014年11月14日凸版印刷が運営する文化複合施設「トッパン小石川ビル・ミュージアム」(東京都文京区水道1-3-3トッパン小石川ビル)内2階に、レストラン「小石川テラス」が11月11日オープンする。同施設は凸版印刷が2000年に開業。日本初の「印刷博物館」と、クラシック専用コンサートホール「トッパンホール」の二つの施設が入る。レストランのコンセプトは「食文化をたのしむ」。日本各地で古くから栽培・食されてきた伝統野菜や旬の野菜を中心とした料理やお酒を、各地の若手陶芸作家による器で提供し、五感で体感しながら日本の食文化を楽しむことが出来る。内装デザインはコクヨファニチャーが担当。テラスを備え広々とした開放感溢れる作りな一方、文化施設としての格調高い落ち着きのある空間構成となる。また、日本各地の食に関する写真や書籍、日本の伝統模様をモチーフにしたグラフィックカーペットなど、知的好奇心を刺激する要素を随所に散りばめている。営業時間はランチライムが11時30分から14時(ラストオーダーは13時30分)、カフェタイムが14時30分から17時30分、ディナータイムが18時から22時(ラストオーダーは21時30分)で、定休日は日曜日・祝日(土曜日の営業は要問い合わせ)。今後は、凸版印刷が手掛ける日本の食文化を発信するウェブサイト「SHUN GATE」とも連携しながら、全国の生産者と消費者をつなげる機会を生み出す取り組みを積極的に行っていく予定という。
2014年11月10日大日本印刷(DNP)は11月7日、印刷やフォトプリント事業を通じて培ってきた画像処理の要素技術をパッケージ化すると発表した。企業が自社の製品やサービスに組み込めるライブラリとして販売する。第1弾は、簡単な操作で画像中の主要な被写体部分を高精細に切り抜くことができる「画像切抜きライブラリ」、画像の中から人の顔を識別して性別や年代を推定する「顔画像属性推定ライブラリ」の2種。「画像切抜きライブラリ」は、画像中の被写体の輪郭をラフに指定するだけで、高精細に被写体を切り抜き、高品質な"切り抜きマスク"を生成。これを使用して、他の画像データを使って違和感のない合成画像を作成できる。例えば、テーマパークやゲームセンターのエンターテイメント用システム・機器への組み込みや、髪型や衣装などのシミュレーションを行うスマートフォン向けアプリケーションへの組み込み利用が考えられる。「顔画像属性推定ライブラリ」は、画像中の人の顔を認識し、その性別や年代を自動的に推定。正面から捉えた顔を対象として、男女別に各7区分(~10代未満、10代、20代、30代、40代、50代、60代以上)の推定を行う。例えば、性別・年代別に広告や推奨商品の情報を表示するデジタルサイネージ機器への組み込みや、来店者の性別・年代を把握し、サービスの利用実態を自動計測するリサーチツールへの組み込みが利用が考えられる。価格は、画像切抜きライブラリが640万円(200ライセンス込)から、顔画像属性推定ライブラリが660万円(30ライセンス込)から(いずれも税別)。DNPでは、本プログラムをデジタル画像処理を行う企業や、デジタル画像処理のプログラムやソフトを開発している企業を中心に幅広く提供し、3年間で約3億円の売上を目指し、要素技術のパッケージ化を進め、商品ラインアップを増やしていく。
2014年11月10日アジェンダは、Mac用宛名印刷ソフト「宛名職人Ver.21 App Store版」の販売を開始した。価格は9,400円。現在、発売を記念して特別セール価格、8,400円で提供を行っている。セール期間は本日4日まで。「宛名職人Ver.21 App Store版」は「宛名職人Ver.21」の他のラインアップと同様の機能を備えるのと同時に、アップルが提供するクラウドサービス「iCloud」に対応している。これにより、、複数のMacで住所録やデザイン面などのデータが一元的に管理できるようになった。厳選されたデザインテンプレートは330点以上を収録。毛筆フォントなど16書体を含む76 書体を揃える。対応OSはOS X MavericksとOS X Yosemiteとなっている。
2014年11月04日凸版印刷、富士通エフ・アイ・ピー(以下富士通FIP)、ジー・プランの3社はこのたび、ポイント交換に関してサービス連携を開始した。このサービス連携により、ジー・プランが発行する「Gポイント」を、凸版印刷と富士通FIPが提供する「ギフトカードASPサービス」を利用している企業が発行する「ギフトカード」(サーバ管理型プリペイドカード)へ、リアルタイムにチャージすることができる新サービスを開始する。同サービスの採用第1弾として、11月4日よりタリーズコーヒージャパンの「TULLY’SCARD」へGポイントからのチャージがスタートする。「ギフトカードASPサービス」は、110社以上の企業に導入され国内随一の実績がある、ギフトカードの残高管理を行うリアルタイムプロセッシングサービス。「Gポイント」は、約268万人が利用する、日本最大規模のポイント交換サービス。消費者は、ジー・プランが提携するさまざまな企業のポイントを「Gポイント」に交換して集約。たまった「Gポイント」を提携企業のポイントなどに交換して使うことができる。このたびのサービス連携により、消費者は、ためた「Gポイント」を希望する「ギフトカード」へリアルタイムにチャージし、その「ギフトカード」を取り扱う店舗やWEBサイトで即座に利用することができるようになるとしている。凸版印刷、富士通FIP、ジー・プランの3社は、消費者の利便性向上と「ギフトカード」、「Gポイント」の利用促進、活性化を目指していくとしている。
2014年10月27日凸版印刷は10月23日、組織標本から全自動でがん遺伝子の変異型の検出を行う小型全自動遺伝子解析システムを開発したと発表した。現在、抗がん剤の効果予測などのために、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)サンプルからがんの遺伝子変異の検出が行われているが、DNAを分離し取り出す操作が、非常に煩雑であるとともに、劇物薬品の取り扱いも必要となるため、熟練した技術が要求され、検査センターや一部の病院検査室で行われている。今回、同社は、理化学研究所、理研ジェネシスと共同開発してきた全自動小型遺伝子型解析システムを応用し、FFPEサンプルから、がん組織細胞の遺伝子変異を全自動で検出するシステムを開発した。これにより、検査工程の大幅な簡易化を実現し、検査時間を従来方法の約4分の1となる、約2時間に短縮することができるという。また、10月下旬からがん研究会有明病院と共同で、臨床検体を用いた本解析システムの実証試験を実施する予定だ。同社は「今後も臨床現場でのニーズが高まっている解析困難な遺伝子検査、たとえば、血清中に存在する極微量のがん遺伝子の変異を検出できる全自動解析システムの研究開発にも着手していく」とコメントしている。
2014年10月23日大日本印刷株式会社は、1876年の秀英舎創業による活版印刷の開始以来、"文明の業を営む"という言葉を掲げ、情報コミュニケーション部門、生活・産業部門、エレクトロニクス部門と着実に裾野を広げてきた。近年は、環境やエネルギー、ライフサイエンス、セキュリティ関連までそのテクノロジーは広がっており、デジタルサイネージはもちろん、住宅やオフィスなどの住空間にも及んでいる。そんな大日本印刷株式会社(DNP)が今年で8回目を迎えるイベント「次世代コミュニケーション展 2014 進化する生活者に寄り添うオムニチャネル・コミュニケーション」を開催する。11月10日(月)、11日(火)、12日(水)、13日(木)の4日間にわたって行われ、DNPの多岐にわたる最先端の技術が、"近未来のお買い物"の姿を披露してくれる。「スマートお買い物体験ゾーン」には、アパレル、ブックストア、スーパーマーケット、サービスカウンター型の店舗を模したブースが設置され、これらのショップのバックヤードでの動きも把握できるようになっている。30代主婦、40代男性会社員、20代女性会社員、60代男性シニアと4タイプの生活者の新しい買い物を疑似体験できるほか、スマートグラスやiBeacon、AR、プロジェクションマッピングなどを活用したソリューションも展示される。4日間にわたり開催されるイベントでは、オムニチャネルやマーケティングから最新ITを駆使した次世代コミュニケーションに関わる講演が数多く予定されている。11月10日には、「米国のショッパー・マーケティングの現状とモバイルの可能性 - 新たなデバイスの登場により、求められるマーケティングの新展開」と題したピッツバーグ大学 Katz School of Business教授、J.Jeffrey Inman氏の基調講演が予定されている。同氏は、消費者行動研究学会「Association for Consumer Research」の前会長を務めるなど、消費者行動研究や現代マーケティングで名を馳せる研究者。「Journal of Marketing」、「Journal of Marketing Research」の副編集長をはじめ、数々のマーケティング誌の編集委員を務めるなどマーケティング先進国である米国を中心に活躍している。企業との共同研究も多い同氏は、現在モバイルやインターネットの及ぼす消費者行動の変化をテーマに取り組んでいる。当日は、消費者の健康向上を目的とした活動によって、顧客と信頼関係を構築しながら売上げを伸ばした最新研究事例や、スマートフォンなど新たなデバイスの登場で新展開が求められる"ショッパー・マーケティング"の今後の展開などが語られる。11日には、シスコシステムズ合同会社 シスココンサルティングサービス シニアパートナーの八子 知礼氏による「IoE(Internet of Everything)時代のオムニチャネル - 進化するお客様とのコミュニケーションと顧客接点」が予定されている。八子氏は、新世代M2Mコンソーシアム理事、IPA「次世代IT人材スキルセット検討会」委員、MCPC「モバイルクラウド研究会」、「モバイルソリューション活用委員会」アドバイザーなどを歴任。通信、メディア、ハイテク業界を中心としたマネジメントコンサルタントを行う同氏は、講演やメディアへの寄稿も多数におよぶ。当日は、IoE(Internet of Everything)時代を見据えて、タイムラインを近未来にずらしてみたオムニチャネル実現象を紹介する。クラウドがモバイルによって加速する「モバイルクラウド」を提唱してきた八子氏からのオムニチャネルへの提言に注目。12日には、本格的な普及期を迎えた"ビッグデータ"をテーマに「先進事例に見るビッグデータ活用の近未来像」が特別セミナーとして予定されている。日経BP社 日経ビッグデータ副編集長である市嶋 洋平氏は、3月に創刊した同誌において政府や企業での先進事例の取材に取り組んできた。市嶋氏からは"IoTを活用した新サービスの創出"、"マーケティングの高度化"、"パーソナルデータ保護・利活用"をビッグデータの3大テーマとして捉えた近未来像の考察が述べられる予定だ。最終日となる13日には、"サービスデザイン"に関する講演も予定されている。サービス利用者が感じる体験価値をシステムや事業やサービスまでに高めるサービスデザインは新たな価値を生み出す概念として注目されはじめている。慶応義塾大学 経済学部教授 武山 政直氏による「サービスデザイン概論 - サービスデザインとは何なのか? 最新のトレンドは?」では、ヨーロッパを中心に発展を遂げてきた人間中心主義設定のアプローチである"サービスデザイン"を、基礎からグローバルでの最新の潮流までビジネス視点での講義が行われる。武山氏は、都市メディア論やマーケティング論をバックグラウンドに持ちながら、ICTを活用したサービスデザインの研究に取り組んでおり、価値創造からビジネスの創造までを作り出す可能性があるこの"サービスデザイン"というキーワードを学ぶことができる。また、大日本印刷株式会社 C&I事業部 ICT開発本部 サービスデザイン・ラボ 室長 山口 博志氏からは、同社のサービスデザイン・ラボでの取り組みが紹介される。サービスデザイン・ラボは、生活者×企業×有識者×クリエイターとともに、共創型「サービスデザイン」手法の研究開発に取り組んでいる。フィールドワークやワークショップ、インターネットでの調査からはじまり、発想やアイデアの創出、プロトタイプを用いた実証実験と実践的なラボラトリーからビジネスへとの流れを作り出すサービスデザイン・ラボ。セッションでは、ケーススタディを交えながら紹介され参加者が体験できるワークショップも用意される予定だ。○開催概要「次世代コミュニケーション展 2014」会場:DNP五反田ビル(品川区西五反田3-5-20)日時:2014年11月10日(月)~13日(木)主催:大日本印刷株式会社
2014年10月21日アジェンダは、OS X Mountain Lion対応のMac用宛名印刷ソフト「宛名職人 for 10.8」パッケージ版の販売を10月3日より開始すると発表した。価格は8,800円。同時にアジェンダ直営オンラインショップ限定でダウンロード版も発売となる。こちらの価格は6,750円。「宛名職人 for 10.8」は、昨年発売した「宛名職人 Ver.20」をベースに、2015年の干支である「未」の年賀状デザインを含む新規テンプレート330点以上を収録している。データをスムーズに復元できるバージョン管理機能や、編集中のデータの自動保存など、Mac 特有の機能に対応。収録フォントは76書体(日本語16書体、英数60書体)で、イラストはダウンロードサービスを利用した場合、13,000点以上が使用できる。対応OSはOS X Mountain Lionのみ。
2014年08月22日ドウシシャはこのほど、全国の量販店などを通じて「両面焼きフライパン」の販売を開始した。○油はね・煙・ニオイを大幅カット&焼く・蒸す・炒めるに対応同社では、これまで"現場(台所)での声"に注目し、消費者視点で様々な家庭用調理器具の開発および販売を行ってきた。最近、魚を焼きたいけれども、「調理後の備え付けコンロのグリルの掃除がとても手間!」や「フライパンで調理しても油の飛びはねや煙、ニオイが気になる!」という"声"が多く聞かれるという。同商品は、そのような声に着目、そういった悩みを解決すると共に料理の幅を広げる"3WAY(焼く・蒸す・炒める)"の両面焼きフライパンとなる。上下のフライパンで食材を挟み込むことにより、フライパンから飛びはねる油、立ち上がる煙、ニオイを大幅にカットすることが可能。餃子などの「焼く料理」をはじめ、あさりの酒蒸しなどの「蒸し料理」、チャーハンなどの「炒め料理」を調理することができる。また、フライパンの取っ手部分にはマグネットが付いており、フライパンでの調理において難しいとされることの1つに挙げられる"ひっくり返す"が、この取っ手どうしをくっつけることで簡単になる。さらに、フッ素コーティングが施されているので、こびりつきにくく手入れが簡単、フライパンを2つに分けて重ねることができるのですっきりと収納できる、などの特徴を備えている。焼き料理、蒸し料理、炒め料理など計20種類のレシピ付き。サイズ/重量は、「27cm」は幅280mm×430mm(取っ手含む)×高さ65mm/1.4kg、「32cm」は幅325mm×470mm(取っ手含む)×高さ70mm/1.9kg。カラーは、「27cm」がオレンジ、グリーン、ピンク。「32cm」はオレンジ、グリーン。対応熱源は、ガスコンロ、ラジエントヒーター、エンクロヒーター、ハロゲンヒーター、シーズヒーターで、IH非対応となる。希望小売価格は、「27cm」が4,980円(税別)。 「32cm」は5,980円(税別)。
2014年08月18日秋田大学と凸版印刷は3月27日、鉱山開発の現場を仮想体験できる「バーチャル鉱山実習システム」を共同で開発したと発表した。通常入ることが難しい、鉱山開発の現場を作業者視点で疑似体験できるVR(バーチャルリアリティシステム)として、秋田大学が4月より開設する国際資源学部の講義などで活用する。なお鉱山をVRシステムとして再現し、大学の講義での活用は国内初となる。今回、現在開発をされている3つの鉱山で高精細画像の撮影や、高品位な3次元形状計測を実施。秋田大学の監修のもと、それぞれの鉱山における採掘法の3次元モデルや坑道屈進、採掘、運搬などの各工程、各種重機類の外観などを3次元CGで再現した。さらに同システムでは、コントローラーで仮想の鉱山内を自由に移動し、作業者の視点で鉱山開発の現場を見ることができる。臨場感あふれる映像とインタラクティブな操作により、学生に対し、通常入ることが難しい、鉱山開発の現場を疑似体験させ、その後の資源に対する興味と学習意欲の向上を目指す。
2014年03月28日大日本印刷は20日、同社の発行する「メディアバリューレポートVol.54」にて、「2012年のコミュニケーションと購買行動」について調査・分析した結果を発表した。同紙では、2012年の生活者のコミュニケーションや買い物の仕方に関わる変化を、「時間と空間をつなぐスマートフォンの普及」「インタレストメディアの活性化」「オンラインショッピングの進化とリアルサービスとの融合」などの視点から考察している。同社の調査では、2012年10月におけるスマートフォンの所有者は20.2%から42.7%へと、1年前と比較して倍増していることがわかった。スマートフォンによる時間と空間のシームレス化は幅広い年代に広がっているといえるとしている。また、Facebookの国内ユーザーが1,600万人を超えるなど、スマートフォンの普及とともにSNSの利用も拡大し、生活者はリアルを超えて、趣味や嗜好などの”インタレスト(興味・関心)”でつながるようになってきている。こうした変化の背景には、LINEやPinterestなどの、インタレストを持つ生活者同士のつながりを後押しする、多様なサービスの隆盛が要因のひとつとして考えられるとのこと。インターネットで買い物をする生活者の割合は、2002年に比べて2倍以上に伸長。生活者のネットショッピングへの抵抗感が薄れていく中、家電量販店はインターネットで販売する商品の送料を無料化するなど、生活者がネットショッピングを快適に利用するためのサービスを充実させている。一方、ファッションの通販サイトを運営する企業がリアルで展示会を行うなど、ネットとリアルを融合させた取り組みが活発に実施された。同紙ではこのほか、「”共感”でつながる企業と生活者」「業態間のボーダーを超える店舗の進化」「新たなブランドの役割が買い物を支える」などを、2012年の生活者のコミュニケーションや買い物の仕方に関わる変化として指摘。2012年は、「リアル/ネット」「企業/生活者」「メーカー/流通」において、双方の間に存在していた“境界”を超えた新たな結びつきが生まれ、進化した1年であったと分析している。詳細なレポートは、「メディアバリューレポートVol.54」で閲覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月25日その名も「Paper Passion」印刷されたばかりの本、新品の本を開いたとき、ふっと香る特有のインクのにおい。だれしもが感じたこのある香りのひとつだろう。あの香りが“たまらなく好き”という人もあれば、化学薬品的、工業製品的で“イマイチ”という人もあるかもしれない。そんな好みの分かれる、あの特有の香りを、香水にしたという異色のフレグランスが発売された。名前はずばり「Paper Passsion」で、「For Booklovers」と印刷された書物型パッケージとなっており、その中をくりぬくようにして本体がおさめられている。開発関係者は超一流!意表を突くだけのアイデア先行商品と思いきや、開発に携わった調香師や関係者は超一流の人たちばかり。フェンディやシャネルのデザイナーを務めているカール・ラガーフェルド氏もそのうちの一人として名を連ねているというから驚きだ。カール氏も、印刷されたばかりの書物の香りが大のお気に入りだそうで、「世界で最も素晴らしいにおいのひとつ」と絶賛しているという。意外なアイテムだけれど、本好きにはたまらないフレグランスになりそう。贈り物としても素敵だ。自分にご褒美なら、知的な香りを身にまとうことで、魅力アップが狙えるだろう。ほかにも電子書籍に味気なさを感じているなら、この香りを振りかけて解決…なんて現代ならではの使用方法もありかも?!元の記事を読む
2012年07月24日住友スリーエムは7月1日、画びょうやピンで壁紙や掲示物に穴を開けずにしっかりと貼れる、両面粘着テープ「スコッチ(R) 掲示用テープ 壁紙用ロール」と大容量の「スコッチ(R) 掲示用タブ 壁紙用L お買い得パック」の発売する。ロールタイプ(24㎜×1m・1巻)は619円、お買い得パック(29㎜×29㎜・48片)は1,029円。同製品は、傷つきやすい壁紙を傷めずきれいにはがせるうえ、大切な掲示物にも穴を開けることなくしっかり貼ることができるという。新発売のロールタイプは、掲示物のサイズに合わせて長さ調節が可能。お買い得パックは、粘着タブが48片入りでたっぷり使うことができるとのこと。ガラス用、布パーテーション用、壁紙用、木面・コンクリ面・金属面用の4タイプ、全9種類をラインナップ。今回の発売を機に、用途がわかりやすいように、製品パッケージもリニューアルされた。なお、同社では、壁を自分らしくアレンジし、活用する「壁活」を提案。同シリーズとその活用法を、ブランドスペシャルサイトにて紹介している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月21日秀朋が運営するダンボール箱の少量オーダーメイド専門サイトはこつくーるは27日、印刷付きダンボール箱の即日発送サービスを開始した。稼働日の午前中までの注文分は、当日製造・当日発送が可能。WEB上で原稿を作成するだけで、希望する文字・バーコード・QRコードを印刷(黒一色)することができる。原稿作成ソフトの開発とインクジェットプリンターを導入したことにより、納期短縮とコストダウンを実現したという。アカウントを取得すると、「マイライブラリ機能」を自動的に開設。ユーザーが削除しない限り、永久に保存されるので、再注文も簡単にできる。同社は今後も、少量ダンボール箱の印刷に対する新しい取り組みを提案しながら、新サービスを開始していくという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月30日日本銀行は13日、同日の政策委員会・金融政策決定会合において、成長基盤強化を支援するための資金供給(成長支援資金供給)を拡充することを決定した。円貨、外貨両面での拡充により、貸付額の総額は、3兆5千億円から5兆5千億円に2兆円増加する。成長支援資金供給の拡充の内容は、以下の通りとなっている。成長支援資金供給(本則)では対象としていない小口の投融資を対象に、新たに5千億円の貸付枠(小口特則)を導入する成長に資する外貨建て投融資を対象に、日本銀行が保有する米ドル資金を用いて、新たに1兆円の貸付枠(米ドル特則)を導入する(同特則については、議長は、執行部に対し、次回の金融政策決定会合までに具体的な検討を行い、報告するよう指示した)2010年6月に導入した成長支援資金供給(本則)について、新規貸付の受付期限を2014年3月末まで2年延長するとともに、貸付枠を3兆円から3兆5千億円に5千億円増額する2011年6月に導入した出資や動産・債権担保融資(いわゆる「ABL」)などを対象とした成長支援資金供給(ABL特則)について、現行5千億円の貸付枠のもとで、新規貸付の受付期限を2014年3月末まで2年延長するまた、被災地金融機関を支援するための資金供給オペレーションについては、現行1兆円の貸付枠のもとで、貸付の受付期限を2013年4月末まで1年延長することとした。被災地企業等にかかる担保要件の緩和措置についても、その適用期限を2014年4月末まで1年延長した。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月14日