夏は冷たいそうめんをするするっと、冬はあったかにゅうめんをつるつるっと。最近は変わりそうめんレシピもよく目にしますし、そうめんが題材の楽しい絵本までありますね。それほど支持されているのは、やはりそうめんが安価な食材だからでしょうか。価格も手を出しやすく、季節を問わず楽しめるそうめんは、ストックがあると助かる食材ですよね。そんなそうめんの保存方法やレシピなどを見ていきましょう。■そうめんの賞味期限日持ちしそうな印象があるそうめんですが、賞味期限はどれくらいなのでしょう。乾麺は賞味期限の確認をおこたりがちですので、おおまかな期限を覚えておくと良いですよ。 ・乾麺タイプの場合スーパーで購入する袋入りや、お中元などでいただく木箱入りなど、そうめんにもさまざまありますが、乾麺タイプが多いでしょう。乾麺は、イメージのとおり、とても日持ちします。有名な産地別で見ても、島原で1年半、三輪2年、小豆島2年半~3年、播州で3年ぐらいとなっています。少なくとも1年は十分もちますね。 ・半生や生タイプの場合生タイプのそうめんで約1ヶ月、半生タイプで2~3ヶ月保存可能です。とはいえ、できたてに近い生ものですから、なるべく早く食べるほうがおいしくいただけます。■そうめんの上手な保存方法賞味期限内とはいえ、適切な保存でおいしさをキープしたいですよね。賞味期限に余裕があるからといって、適当に保存していては、だめになってしまうかもしれません。正しい保存方法を覚えておきましょう。 ・乾麺タイプの保存方法そうめんは湿気が大敵です。床下収納や押し入れではなく、風通しのよい冷暗所で保存します。においの強いものを近くに置かないことも大切です。冷蔵庫で保存する場合は、保存用袋に移してにおいうつりしないようにしてくださいね。 ・半生や生タイプの保存方法半生は開封してしまったらかならず冷蔵庫に入れます。生タイプは開封前から冷蔵保存です。賞味期限内であっても風味が落ちやすいので、早めにめしあがってくださいね。■茹でたあとのそうめんは保存できる?茹でてしまったのに食べきることができずに、あまらせてしまうこともあるでしょう。茹でたそうめんは保存できるのでしょうか。 ・茹でると急激に賞味期限が短くなる茹でてしまうと、乾麺のときのような日持ちはしません。また、保存中にのびてしまいますし、水分もとんでしまうので、どうしても味は落ちます。明確な期限はありませんが、なまものと同様、次の日には食べるのがベストです。 ・冷蔵保存の方法器に入ったままラップをかけてもよいですし、密閉容器や保存用袋に入れて冷蔵庫に入れます。1食分ずつに小分けしておくと、使うときに便利です。 ・冷凍保存の方法実は、そうめんは冷凍保存もできます。そうめんの水気を切り、平らになるように冷凍用保存袋に入れて、冷凍します。最初から空気を抜いて冷凍せず、そうめんが大体固まったぐらいで一度取り出して、空気を抜いてから再度冷凍庫に入れて保存すると良いでしょう。 ・冷凍したそうめんの解凍方法冷凍した茹でそうめんはそのまま調理しましょう。 電子レンジ解凍や自然解凍をすると食感が悪くなってしまいます。解凍してから使いたいときはさっと湯がいてくださいね。おみそ汁や豚汁に凍ったまま入れると食べごたえもあり、よく合います。すまし汁に入れてにゅうめんにするのもいいですね。市販のうどんスープで作ればかんたんです。冷凍そうめんを使って簡単につくれるレシピをご紹介しますので、解凍方法の参考にしてくださいね。にゅうめん材料冷凍そうめん 2~3人分玉ねぎ 1/4個水 600mlうどんスープの素 2袋卵 1個作り方玉ねぎを千切りにします鍋に、水、うどんスープ、玉ねぎを入れて一煮立ちさせますそうめんを入れほぐれたら、溶き卵を入れて混ぜたらできあがりです■そうめんを保存する際のポイント「そうめんの上手な保存方法」でもふれましたが、茹でる前のそうめんの保存方法を、もう少し詳しくポイント別にご紹介します。 ・におい移りに注意するそうめんなど乾麺は、ほかの香りを吸収しやすいので、化粧品、洗剤、石けんなど香りの強いものとはいっしょに置かないようにしてください。また、冷蔵庫で保存する場合も、カレーやしょうが、にんにくなどのとなりには置かないようにしましょう。冷蔵庫はにおいがつきやすいので、保存用の袋などで密閉するのがおすすめです。 ・通気性のよい場所に置くそうめんは、木箱や袋、紙箱などに入っていますが、開封前であれば容器に入ったまま、直射日光のあたらない暗く通気性のよい場所で保存します。湿気が溜まりやすく、室温の高いシンク下や床下収納、押し入れなどは、カビや虫も発生しやすいので避けましょう。開封後は、プラスチック容器や保存用袋などに入れて保存するのがおすすめです。ときどき箱や容器から出して数時間陰干しをすることで、カビや虫の発生を防ぐことができます。 ・保存容器が便利そうめんの保存には、100円ショップや雑貨店にあるパスタケースが便利です。パスタケース以外でもそうめんサイズの密閉容器があるかもしれませんので、一度のぞいてみてくださいね。賞味期限や茹で時間の表示を残すべく、袋から出したくないときは、上部を横に切るのではなく、袋のサイドを上から下までたてに切ってしまうと取り出しやすくて便利ですよ。一般的には、50gのそうめんが6束入っているぐらいのものを購入されることが多いでしょうか。たとえば2束取り出したあとなら、輪ゴムを巻いてそのまま容器に入れて保存してください。■食べられないそうめんの見分け方忘れていたそうめんがでてきた! これって食べても大丈夫? そんなときの見分け方をいくつかご紹介します。これまでそうめんを適当に保存していた方は、ご自宅にあるものを確認してみてくださいね。 ・カビが生えていないか一部、「青カビ」が生えてしまったら、カビの部分は捨ててしまってください。全体的に生えてしまっているようでしたら、あきらめてください。ほとんど毒性はないとはいえ、無毒とは言えず、味も風味も落ちています。青カビが生えてしまったら絶対に捨てましょう。ふわふわした「白カビ」は、高温発酵がおきて生えたものです。ゆでてしっかり水洗いすれば大丈夫と言われていますが、気になる方は処分しましょう。お子さまや高齢の方など、免疫が低い人が食べる場合のなら、特に注意が必要ですね。こちらは、保存場所が高温多湿だった可能性があります。保存場所を見直すのがいいかもしれません。 ・虫がついていないかシバンムシなどの食品害虫がついていたら…。実は、そうめんをばらばらにして新聞紙に広げ、直射日光にあてれば虫はいなくなります。そのあと、そうめんの表面の白い粉をふるい落とし、通常通り茹でれば問題ありません。だとしても、虫嫌い、生理的にダメということでしたら捨ててしまわれるでしょう。保存場所を見直し、同じ失敗をしないように気をつけなければいけませんね。 ・変色していないか黄色っぽくなっているのは、小麦粉にもともと含まれるている色素が、保存中の温度や酸素などの影響を受けたことが原因です。食べることはできますが、保存環境がよくなかったので味は落ちています。ゆでると、日なたくさいにおいがするかもしれません。 ・においが強くないか箱や包装紙を取り除いてもそうめんがカビくさいときは、食べることをおすすめしません。また、石けんや洗剤の近くで保存してしまったためにおい移りしたそうめんは、からだに良い悪いよりもおそらく生理的に食べられませんので、茹でてみることもせずに、あきらめましょう。■余ったそうめんのアレンジレシピ余ったそうめんは、そのまま食べるよりも目先を変えておいしく楽しみましょう。茹でて余ってしまったのも、乾麺のまま少し余ってしまったそうめんも、こんなアレンジはいかがでしょう。 ・チャンプルー風チャンプルーとは「混ぜこぜにしたもの」という意味の沖縄の方言で、炒め物料理を指します。ですから、野菜や豆腐、豚肉、お麩、なんでも「混ぜこぜ炒め」にすればチャンプルーです。材料(2人分)牛肉(こま切れ)180g・酒大さじ1・砂糖大さじ1/2・しょうゆ大さじ1グリーンアスパラ5本玉ネギ1/4個サラダ油大さじ1・ショウガ汁1片分・酒大さじ2・みりん大さじ1・砂糖小さじ1・オイスターソース大さじ1素麺2束大葉8枚下準備ボウルで<下味>の材料を混ぜ、牛肉をからめる。グリーンアスパラは根元を切り落として根元の皮をむき、長さ4等分に切る。玉ネギは4等分のくし切りにする。<調味料>の材料を混ぜ合わせる。素麺は表示の通りにゆで、流水に放って粗熱を取り、ザルに上げて水気をきる。大葉は軸を切り、細切りにする。作り方手順1:フライパンにサラダ油と玉ネギを入れて中火で熱し、しんなりするまで炒める手順2:牛肉とグリーンアスパラを加えて炒め合わせ、肉の色が変わったら<調味料>を加えて炒め合わせる手順3:素麺を加え、ほぐしながらからめて器に盛り、大葉をのせる ・油そば風汁なし麺といえば「油そば」を思いうかべる方も多いですね。これもそうめんでささっと作れますよ。材料(2人分)素麺2束ベーコン2枚玉ネギ1/4個白ネギ1/2本ニンジン1/4本シメジ1/2袋ピーマン1個ニラ1/2束塩コショウ少々しょうゆ小さじ1かつお節3gサラダ油大さじ1.5・酒大さじ1.5・砂糖大さじ1・米酢(または穀物酢)大さじ2・塩小さじ2/3・薄口しょうゆ小さじ1/2・ショウガ汁小さじ2・鶏ガラスープの素小さじ1.5・片栗粉小さじ2/3・水120ml白ゴマ小さじ1下準備<塩ソース>を作る。全ての材料を鍋に入れ、よく混ぜ合わせる。ひと煮たちさせ冷ましておく。ベーコンは幅1cmに切る。玉ネギは縦薄切りにする。白ネギは縦半分に切り、さらに斜め薄切りにする。ニンジンは皮をむき、縦細切りにする。シメジは根元を切り落とし、小房に分ける。ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、縦細切りにする。ニラは水洗いし、根元を少し切り落として長さ3cmに切る。作り方手順1:素麺をたっぷりの熱湯で少しかためにゆでてザルに上げる。しっかり流水でもみ洗いし、水気をきる手順2:中華鍋にサラダ油、玉ネギ、白ネギを入れ強火にかける。香りがたってきたらベーコン、ニンジン、シメジを加えて炒め合わせる。ピーマン、ニラを加えさらに炒め合わせる手順3:塩コショウ、しょうゆ、かつお節を加えて炒め、さらに素麺を加えて炒め合わせる。器に盛り分け、<塩ソース>をかけ、白ゴマを振る ・かんたんもちもちおやき風そうめん材料(2人分)素麺2束豚バラ肉(薄切り)4~5枚青ネギ2~3本・麺つゆ(2倍濃縮)大さじ3・みりん大さじ1サラダ油大さじ3作り方手順1:素麺は袋の指示通りにゆでて流水でもみ洗いし、氷水に放ってしっかり水気をきる。青ネギは斜め薄切りにする手順2:フライパンにサラダ油を熱し、(1)の素麺を厚さ1cmになるように広げる。さらに青ネギ、豚バラ肉を全体にのせ、焼き色がつくまで焼く。焼き色がついたら裏返し、同様に焼く手順3:両面焼けたら、混ぜ合わせた<調味料>をハケで全体にぬり、香ばしい香りがしたら火を止める。食べやすい大きさに切り、器に盛る■上手な保存でおいしいそうめんを1年中楽しんでください!1年以上、保存が可能な日持ちの優等生そうめん。正しい保存方法でいつでもおいしく召し上がってください。「またそうめん?」なんて言葉を聞くことはなくなるくらいレシピがたくさんありますよ。茹ですぎてしまったそうめんも、次の日にアレンジする楽しみも見つけられるのではないでしょうか。そうめんを正しく保存できれば、賞味期限いっぱいまで楽しめます。安売りしているときには、ぜひそうめんをたくさん買って、いろいろお試しくださいね。
2021年02月27日納豆のタレやからし、焼きそばのソースなどの付属調味料が冷蔵庫に眠っていませんか?わが家では食事を作るとき、3歳の子どものことを考えて味の濃さを調整した結果、付属調味料が余りがちになります。捨てるのももったいない気がしてとっておくものの、結局使い道がなくて溜まる一方でした。しかし、付属調味料はそれひとつで料理の味付けが完成するように作られています。こんな便利なアイテム、活用しないともったいない!今回はわが家で人気の付属調味料の活用法を提案します。「納豆のタレ」で味付玉子納豆のタレとゆで卵をビニール袋に入れて、冷蔵庫で1日おきます。ゆで卵は鶏卵で作ってもいいですが、うずらの卵の水煮がオススメです。タレの量が少なくて済み、子どもが食べやすいサイズ、何より手間がかからない!「納豆のからし」でナゲットソース納豆のからし、はちみつ、マヨネーズを混ぜます。納豆のからしは、からみの強い和がらしではなく、からみの少ないマスタードタイプです。そのためハンバーガー屋さんのナゲットのソースに近い味になり、子どもも抵抗なく食べられます。「みそラーメンのスープ」で肉みそ炒め野菜とひき肉を炒めてラーメンのスープの素(液体タイプ)で味つけします。炒め物をみそ味にするとき、みそのほかにみりんやしょうゆなどで調味する必要がありますが、みそラーメン付属のスープならすでに調味済みなので、ほかの調味料はいりません。「しょうゆラーメンのスープ」でワンタンスープ野菜とワンタンを茹で、ラーメンのスープの素(液体タイプ)で味付けします。スープの素一袋につき、水の量は500mlほど。ラーメン一杯作るのと同じです。ワンタンは皮だけでも充分おいしいです。ラーメン付属のスープには旨みや脂が入っているので、皮だけでも満足感があります。「焼きそばの粉」でチャーハン具材とごはんを炒めて焼きそばの粉で味つけします。ソース風味のチャーハンは子どもが大好きな味で、一緒に野菜をたっぷり入れても嫌がらずに食べてくれます。薄焼き玉子をのせてオムそば風もアリ!「うなぎのタレ」で豆腐の蒲焼き油をひいたフライパンで水切りした木綿豆腐を焼きながら、うなぎのタレを絡めます。豆腐はできるだけ硬い方が調理しやすいです。わが子は、うなぎの蒲焼よりもこちらの方が好きです。うなぎは細かい骨があるため豆腐の方が食べやすいようです。付属調味料の応用は、失敗がないと言えるくらい簡単。さらに余り物をムダなく使っていることで、「私って賢い!」とちょっとした快感を味わえるのも醍醐味です。<文・写真:ライターnekotaaya>
2019年10月19日先日の節分はどう過ごされましたか? 豆まきの様子や恵方巻きを頬張る姿がSNSなどでも話題となっていますね。子どもたちも、喜んで口にする福豆ですが、自分の年の数だけ食べたら“そこでもうおしまい”で、余ってしまうことはありませんか?「福」を含んだ特別な大豆。このレシピを使って最後まで美味しく大事にいただきましょう。■大豆の生キャラメル調理時間 20分レシピ制作 近藤瞳<材料 2人分>大豆(炒り) 40gグラニュー糖 50g水 小さじ2牛乳 40ml生クリーム(乳脂肪分45%) 40mlハチミツ 小さじ4バター 25g<下準備>・大豆をビニール袋に入れ、麺棒を転がして粗くつぶす。クッキングシートの上に広げておく。<作り方>1、鍋に牛乳、生クリーム、ハチミツ、バターを入れて沸騰させる。2、別の鍋にグラニュー糖、水を加え、中火で加熱する。茶色く色づいたら火を止め、(1)を半量ずつ加えて混ぜる。3、大豆の上から(2)を流し、冷凍庫で1時間冷やしかためる。ひとくち大に切り、9×12cmのクッキングシートにのせてキャンディ包みにする。※調理時間に冷やす時間は含みません。なめらかな生キャラメルに大豆の触感がアクセントになって美味しいですよ。
2018年02月06日