日本が世界に誇る作曲家・編曲者・シンセイサイザー奏者の冨田勲による新制作交響曲「イーハトーヴ」が、11月に世界初演されることが決定した。冨田勲新制作交響曲「イーハトーブ」世界初演の公演情報1950年代より、数々のテレビ番組、コマーシャルや映画、手塚治虫のアニメーション作品などで音楽を担当し、多くの名曲を生み出してきた冨田勲。また、日本の電子音楽の草分け的存在としても活躍。シンセサイザーを駆使した「管弦楽曲の電子音による再創造」という独自の芸術手法は、世界各国で高い評価を得、アルバム『月の光』(1975年)、『展覧会の絵』(1976年)、『惑星』(1977年)は全米ビルボードクラシカルアルバムチャート第1位を獲得。日本人で初めてグラミー賞にノミネートされ、多くのアーティストに影響を与えてきた。40年以上にわたり新たな音楽を開拓し続け、80歳の節目を迎えた冨田勲が、新たに世界に向けて発信する新曲は、宮沢賢治による造語「イーハトーヴ」(※)をタイトルにした交響曲だ。宮沢賢治の精神、東北の大自然、そして冨田勲の音楽が、フルオーケストラと大合唱が織り成す演奏で壮大に描かれる。冨田勲新制作交響曲「イーハトーヴ」世界初演は、11月23日(金・祝)に東京オペラシティ コンサートホール(東京都)で開催。指揮は大友直人、演奏は日本フィルハーモニー交響楽団が担当する。チケットの一般発売は6月23日(土)10時より。また一般発売に先駆け、6月16日(土)10時よりチケットぴあで最速先行が受付開始となる。※イーハトーヴ…宮沢賢治の造語。宮沢賢治の心象世界中にある理想郷を指す言葉で、故郷の岩手県をモチーフにしたと言われている。
2012年06月15日『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』の矢口史靖監督の最新作『ロボジー』が8月3日(金)より早くもブルーレイ&DVDでリリースされることが決定。このスペシャル・エディション版の映像特典として、矢口監督が初めてアニメーションの監督&脚本に挑戦した本作のアニメ化作品「アニメカ」が収録されることが明らかになった。開発した二足歩行ロボット“ニュー潮風”が大事な展示会を前に大破したため、代わりにロボットの中に背丈のぴったり合う老人を入れたことから巻き起こる騒動をコミカルに描いた本作。そのアニメ化作品「アニメカ」では、“ニュー潮風”が囲碁ロボットとガチンコ囲碁対決をする「対局」や、本編にも登場する木村電器の3人と映画館に訪れる「ムービースター」など3本のエピソードが収められている。注目すべきはアニメとなった“ニュー潮風”だけではなく、その開発者である木村電器の3人組を演じた濱田岳、川合正悟(=チャンカワイ/Wエンジン)、川島潤哉もかわいいキャラクターとなっている点。矢口監督は、今回の新たなる挑戦について「エンディングのイラストがとてもキュートだったので、思い切ってオリジナルアニメを作ってしまいました。より可愛く、よりスラップスティックに、より制御不能なニュー潮風を堪能してください!」とのコメントを寄せている。こちらのスペシャル・エディションには、ほかにも矢口監督作品の映像特典としてはおなじみでもある本編のサイドストーリーも。「ロボット大戦・前夜」、「誘拐バースデイ」と題された2作が収録される予定。アニメ化を経て、よりコミカルに、可愛らしく生まれ変わった『ロボジー』の面々、そして矢口監督のユーモアが再び観る者を心地よい笑いで包んでくれるはず。<セル>「ロボジー Blu-ray スペシャル・エディション」(※Blu-ray 2枚組)¥7,875(税込)「ロボジー スペシャル・エディション」(2枚組)価格:6,090円(税込)「ロボジー スタンダード・エディション」価格:3,990円(税込)発売日:8月3日(金)発売元:フジテレビジョン、アルタミラピクチャーズ、電通販売元:東宝© 2012 FUJITELEVISION,TOHO,DENTSU,ALTAMIRA PICTURES■関連作品:ロボジー 2012年1月14日より全国東宝系にて公開© 2012 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ■関連記事:吉高由里子、相変わらずの天然ぶり!お祝いのくす玉を舞台裏で勝手に割る矢口監督待望の最新作『ロボジー』プレスシート&“カレンジー”を5名様プレゼント『ロボジー』五十嵐信次郎×吉高由里子50歳差なんて何のそのの通じ合う“熱さ”“年男”でもうすぐパパの濱田岳、去年は「グイグイ行かせてもらった」吉高由里子、70代チアリーダーに「女子高生みたい!」と喝采
2012年05月11日東日本旅客鉄道(JR東日本)は15日、取締役会にて代表取締役の異動などを決議したことを発表した。代表取締役社長には冨田哲郎氏が就任し、現社長の清野智氏は取締役会長、現会長の大塚陸毅氏は相談役となる。冨田氏は1951(昭和26)年10月10日生まれ(60歳)。2000年6月に取締役総合企画本部経営管理部長に就任した後、常務取締役総合企画本部副本部長などを経て、2008年6月より代表取締役副社長に。新役職は代表取締役社長 総合企画本部長で、就任予定日は2012年4月1日となっている。今回の役員人事について、同社は、「国鉄改革・会社発足から丸25年が経過し、新たな四半世紀を迎えることとなります。この節目にあたり、体制の若返りを図ることとしました」と発表している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月15日『ハッピーフライト』以来となる最新作『ロボジー』を完成させた矢口史靖監督が公開を前に奇想天外な本作の着想から自らの映画作りのスタンスについてまで熱く語ってくれた。その他の写真本作は、展示会直前に大破した二足歩行ロボット“ニュー潮風”の失敗をごまかすべく、急遽ロボットの中に入ることになった偏屈な老人・鈴木(五十嵐信次郎)と彼を取り巻く人々が織りなす人間模様をユーモアたっぷりに描いた作品。常にユニークなテーマを取り上げてきた矢口監督だが、子供や動物がヒットの鍵と言われるこのご時世に選んだ題材はロボットとジジイ。「エリートがロボット作りに成功する話ではなく、失敗した連中がどうごまかすのか? ロボットの中に入る人を無理難題を押し付けてくるじいさんにしたらどんな騒動が起こるか? と思い付き、『いける』と確信しました」と振り返る。主人公の鈴木と並んで、個性が際立つのが吉高由里子演じる女子学生の葉子だ。矢口監督は「彼女の生の魅力が出ました。オーディションの時から『ヤバいぞこの人、面白い!』と薄々感じてましたが(笑)、本当に面白い化学反応でした」と絶賛。その一方で、吉高の過去の作品を観たことは「全くなかった」とこともなげに明かす。魅力的なヒロインは矢口作品の特徴と言えるが「僕は魅力を引き出そうとか成長させようと思って女優を選んだことはありません。とにかくオーディションでそのキャラクターが実在しているように見えるかどうか。今回の葉子もそうで、吉高さんが演じることで『うわっ、こういう奴いるわ』と感じられるキャラになりました」と言葉に力を込める。漫画や人気小説を原作とする映画が多数を占める現代にあって、『ウォーターボーイズ』をはじめ、常にオリジナル脚本で勝負し続けてきた矢口監督。だが監督自身は決してオリジナルにこだわりを持っているわけではないという。「映画にしてこそ面白いと思える原作に出会えたら、ぜひ僕の手で映画化してみたいけど、なかなか巡り合えないから自分で書くしかない」と苦笑交じりに語りつつ、「僕にとっては映画作りは発明品作りのようなもの。世の中から『ほしい』とさえ言われてない、誰も手をつけていない新しいものを作りたい」と時代に媚びることのない自らの映画作りの“哲学”を明かした。『ロボジー』1月14日公開写真・テキスト:黒豆直樹
2012年01月12日