第115回直木賞を受賞し、シリーズ累計230万部を記録した乃南アサによるベストセラー小説「凍える牙」(新潮文庫刊)。韓国映画界が総力を結集して本作を映像化した同名クライム・サスペンス『凍える牙』の日本での公開がこのたび決定!緊迫感あふれる本作のポスター・ビジュアルが公開となった。ある日突然、男の身体が発火、炎上する事件が発生。しかもその遺体には獣の咬傷が残されていた。この捜査に当たることになったのは、昇進を逃し続けてきた殺人課の刑事・サンギルと新米女性刑事のウニョン。やがて、同じ獣による咬殺事件が続発し、手掛かりを追うごとに、哀しみの連鎖が謎に包まれた連続殺人事件の闇を深めていく――。謎の発火事件、“ウルフドッグ”による連続殺人事件を軸に、その裏にある時代背景や社会、そして家族から取り残された者たちの悲哀に焦点を当てた本作。韓国では初登場第1位を獲得し大ヒットを記録した本作で、監督・脚本を担当したのは『マルチュク青春通り』のユ・ハ監督。捜査を進める殺人課の刑事・サンギルを『殺人の追憶』や『青い塩』で知られる韓国を代表する演技派俳優ソン・ガンホが、サンギルとコンビを組むことになる新米女性刑事・ウニョンをキム・ギドク監督作『悲夢(ヒム)』でオダギリジョーと共演を果たしたイ・ナヨンが演じる。今回、公開となったポスターには「孤独の欠片を拾い集め、声なき叫びを追え――。」の文字と共に、ソン・ガンホ、イ・ナヨンの緊張感あふれる表情が映し出されている。そして中央には、力強くどこかを見据える“ウルフドッグ”の姿が。このウルフドッグが物語の鍵を握るようなのだが、果たしてこの異常な事件の裏に潜む闇とは?日本では2度にわたりドラマ化もされ、根強い人気を誇るミステリーが韓国版でどのように生まれ変わるのかにも注目したい。『凍える牙』は9月8日(土)より丸の内TOEIほか全国にて公開。■関連作品:凍える牙 2012年9月8日より丸の内TOEIほか全国にて公開© 2012 CJ E&M CORPORATION & UNITED PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED.
2012年06月26日開催中の第4回沖縄国際映画祭の特別上映作品/パノラマスクリーニング部門で、『グラッフリーター刀牙』がひと足早く上映され、藤原健一監督、津田寛治、須藤凌汰、北原里英(AKB48)、吉木りさ、田村裕(麒麟)、迫英雄が舞台あいさつに登壇した。その他の写真パノラマスクリーニングは、幅広いテーマの作品・新進気鋭の監督作品など、ジャンルにとらわれない映画を上映するプログラム。本作でメガホンをとった藤原監督は、数多くの映画の制作・助監督を経て、2004年少年犯罪をテーマにした衝撃作『イズ・エー[is A.]』で劇場公開作デビューを飾り、その後も『NIGHT★KING』(2008)、『ランディーズ』(2009)、『女囚701号 さそり外伝』(2011)などを手掛ける注目株。本作では、単行本の売上が累計5000万部を超える板垣恵介の人気コミック『グラップラー刃牙』を題材に、ヒューマンコメディ映画を誕生させた。「2年ほど前に映画化の話をもらったんですが、原作は読んだことがなくて。100巻ほどあるんですが、内容はかなりぶっとんでいるんです。これを単に実写するのではなく、この漫画を好きな家族の話にすることで、新しい映画になるんじゃないかと。人気漫画なので批判は覚悟のうえ。漫画に負けないほどぶっとんだ映画にしたかった」と、製作秘話を語った。主演の斉藤由貴が演じる熱狂的バキファンの母から、バキ風英才教育を受けて育った少年・刀牙が、商店街の人々と力を合わせて町を守るストーリーに、『イズ・エー…』で主演をつとめた津田は、本作の脚本を読んで「こういう手法で映画化するのはセンスがいい!」と驚き、交流を深めた藤原監督と再び仕事ができることに喜びを感じたとコメント。「7年前に一緒に仕事をしたときは、僕も藤原さんも父親になりたてで、この映画は刑事が復讐していくバイオレンスものだけれど、この機会に親子の絆を描いた映画を撮りましょう!と語り合って、絆の映画を作りました。今回もエンターテインメントではあるけれど、子を思う親の気持ちは変わらず息づいています」。また、こういう時代だからこそ映画人として「エンターテインメントをしっかりと届けていきたい」と真摯に想いを伝えた。『グラッフリーター刀牙』は7月14日(土)公開。第4回沖縄国際映画祭3月31日(土)まで開催
2012年03月28日蒼井優が10月22日(金)、東京・有楽町のTOHOシネマズスカラ座で行われた主演映画『雷桜』の初日舞台挨拶にW主演の岡田将生、廣木隆一監督と出席し、感極まって号泣した。涙を見せたのは最後の場面。それまで岡田さんと朗らかに掛け合いなどを見せ、笑顔だったが、司会者から締めのメッセージを求められたところで「いま、急に『雷桜』が公開されるんだな、と実感してきました」と言い、表情を一変させ、涙をポロポロ。手で頬を拭いながら「あたしたちが一点も曇りなく作った作品です」と思いをかみしめた。「気に入ったらたくさんの人にそう言ってください。気に入らなかったら…」と言葉に詰まると、岡田さんから「大丈夫、大丈夫だから」に声をかけられ、頷きつつ「そうならないことを祈っています」とニッコリ。「あたしたちが大事に育ててきた娘なのか息子なの…か子供なので、どうぞよろしくお願いします」と深々、頭を下げた。本作は、徳川家に生まれた清水家当主の斉道(岡田さん)と、山で育てられた雷(らい/蒼井さん)の身分違いの恋を描く恋愛時代劇。劇中のテーマにちなみ、司会者から「好きな人のために全てを捨てられるか?」と聞かれ、岡田さんは「うーん、できないかな?」。ニヤリと笑った蒼井さん、廣木監督の様子に「斉道の役でできたから、僕、できますね。岡田将生、ガツンと行きます!」と威勢よく訂正した。蒼井さんは「この作品を観終わったときはいける、と思ったんですが、いま聞かれるとどうかな…と」と冷静。廣木監督は「僕は捨てましょう」と即答した。ほかに、女性歌手の舞花が来場し、同作の主題歌「心」を生披露。しっとり聴かせた。『雷桜』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:雷桜 2010年10月22日より全国東宝系にて公開© 2010「雷桜」製作委員会■関連記事:『雷桜』廣木隆一監督インタビュー 岡田将生と蒼井優が作り上げた“幸せな空間”蒼井優の韓国での人気ぶりに岡田将生もタジタジ!岡田将生、タキシードでピース!蒼井優と共に釜山レッドカーペットに登場ちょんまげが似合う俳優ランキングは大混戦!大沢たかおが錦戸亮を抑え1位岡田将生×蒼井優で贈る感動のラブストーリー『雷桜』試写会に30組60名様ご招待
2010年10月22日岡田将生と蒼井優の時代劇初出演作として話題の『雷桜』の主題歌が新人アーティスト、舞花(まいか)の歌う「心」に決定、ミュージッククリップの撮影のために岡田さん、蒼井さん、廣木隆一監督が久々に再集結した。将軍の血を引き、一家の当主としての宿命を抱える斉道(なりみち/岡田さん)と幼い頃に誘拐されて山で本能のままに、自由奔放に生きてきた雷(らい/蒼井さん)。交わるはずのない2人の運命の交錯、身分を越えた愛を描いた本作。今年の4月にデビューしたばかりの新人アーティストが主題歌を担当することが決まったが、廣木監督は「初めから曲のイメージは洋楽だったんですが、時代劇ではなく現代にも通用する曲を探していたときに偶然にも、彼女の曲を僕が耳にして。邦楽っぽくなくて、舞花さんがまだ10代ということを聞いて、世代を越えて幅広く心に届く人だなということを感じたのがきっかけでした。『雷桜』のイメージの土の匂いがするシンガーがここにいた、と思ってオファーさせてもらいました」と抜擢の理由を説明。岡田さんも「耳から入ってくる音や歌詞が心に響き、僕自身、久々に目頭が熱くなりました」と絶賛している。8月6日(金)には岡田さん、蒼井さん、廣木監督が再び顔を揃えてミュージッククリップの撮影が行われた。久々の廣木監督の演出の感想を尋ねられた岡田さんは「楽しいです。久々にみんなに会いに来たみたいな感じです。何ていうか、遊びに来たような感覚です」とリラックスモード。蒼井さんに「岡田くんは(時代劇の)カツラじゃないから余計、そう感じるんですよ(笑)」と突っ込まれると「そう、カツラじゃないからすごく楽です。映画とはまた設定も違いますし、すごく幸せな雰囲気にいま、僕は包まれています(笑)」とゴキゲンな様子。撮影では、“現代版『雷桜』”というコンセプトの下、一緒に本を読んだりシャボン玉を飛ばしたり、花火で遊ぶ様子が描かれる。映画と通じるところについて蒼井さんは「2人の仲の良さってことで言ったら、現代に2人(斉道と雷)がいたらこんな感じになっていたのかなという気がしないでもないです(笑)」とコメント。クリップでは、2人が歌を口ずさんでいるシーンも見られるが、これについて岡田さんが「これは2人でメジャーデビュー的な感じですね」と言えば、蒼井さんも「そうですね。今後、夏フェス出場とかいいですね」とノリノリ。さらに岡田さんが「やっぱり大勢の前で歌うのは気持ちいいですからね」と返すも、蒼井さんの「普段カラオケにも行かないのにね」という言葉に我に返ったのか「やっぱり、あんまり歌、うまくないので…恥ずかしいですね」と照れくさそう。「本当に歌うイベントをやってみては?」との問いに蒼井さんが笑顔で「ぜひ、やめていただきたいです」と拒否し、岡田さんも同調。蒼井さんは「余計なこと言いました」と苦笑いを浮かべていた。映画と共に主題歌、そしてミュージッククリップも楽しみな『雷桜』。公開は10月22日(金)より全国東宝系にて。主題歌「心」は10月20日(水)リリース。■関連作品:雷桜 2010年10月22日より全国東宝系にて公開© 2010「雷桜」製作委員会■関連記事:2010年、最も活躍すると思う俳優は?1位は不動のジョニー・デップ!岡田将生&蒼井優、時代劇に初挑戦!人気恋愛小説『雷桜』映画化決定
2010年08月16日