ビームス(BEAMS)のショップ、新宿・ビームス ジャパンに別府市から運ばれる源泉100%掛け流し「ビームスの足湯」が登場。2016年11月1日(火)から30日(水)まで開催される。別府市では2001年より、8つの温泉郷・別府八湯を中心とした温泉を巡る体験型イベント「別府八湯温泉道」が行われている。これは、146湯あるイベント参加施設のうち88箇所で入湯して、公式スタンプ帳・スパポートにスタンプを集めることで、「温泉道名人」に認定されるという企画だ。今回登場する「ビームスの足湯」も期間限定で「別府八湯温泉道」に認定される。期間中、別府から運ばれた湯をはった檜桶足湯を体験した人は、公式スタンプ帳・スパポートに「ビームスの足湯」スタンプを押すことが可能となり、さらにオリジナル手ぬぐいがプレゼントされる。さらに、別府地場産業に着目してビームスがセレクトした商品も展開。伝統的工芸品である別府竹細工かごやアクセサリーといった雑貨に加え、石鹸やシャンプーなど、温泉にまつわるものを販売する。さらに、別府土産代表格である、ざぼんやかぼすといったお菓子なども取り揃えるほか、明礬(みょうん)温泉と同じ効能を持つ、天然入浴剤「湯花」も揃う。なお本企画は、ビームスが異業種の企業や地方自治体と共に日本の魅力を発信していく取り組み“TEAM JAPAN”の一環となっている。【詳細】BEAMS EYE on BEPPU開催場所:ビームスジャパン 1F開催期間: 2016年11月1日(火)〜30日(水)住所:東京都新宿区新宿3-32-6実施日時:11月1日(火) 16:00〜20:005日(土)・6日(日) 14:00〜18:0012日(土)・13日(日) 14:00〜18:0019日(土)・20日(日) 14:00〜18:0026日(土)・27日(日) 14:00〜18:00
2016年10月27日イリュージョニストの引田天功が、24日に放送されたTBS系バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(毎週水曜21:57~22:54)で「死ぬかと思ったエピソード」を披露し、出演者や観覧席から悲鳴が上がった。この日は「マジで死ぬかと思ったエピソード誰でも1つは持ってる説」という仮説のもと、街頭インタビューで数々の「九死に一生」秘話を紹介。天功は著名人代表として登場し、「仕事柄たくさあります」と話しはじめた。天功が「一番痛かった」と語るのは、ステージ上での脱出イリュージョンの悲劇。等身大ボックスの中に刃渡り1メートルの刃物が24本刺さる流れで、そこからの脱出が見どころとなるイリュージョンだ。脱出に要する時間は3秒。しかし、その日は不運にも表の戸を閉めた瞬間に刃物が飛び出す誤作動。結果、計16本の刃が体に突き刺さった。観客が異変に気づいてスタッフに知らせ、演目は中止。すぐに緞帳が下り、病院に搬送された。天功は箱の中に入ってからの記憶が全くないという。番組スタッフから血だらけになったのかを聞かれ、「そうだったらしいです」と淡々。辞めたいと思ったことは何度もあると言い、「やっぱり契約がありますから。吉本と……」とポツリ。ナレーションで「吉本からの脱出が一番難しいようだ」と解説されると、ダウンタウン・松本人志は笑いながらも「やめなさい」とツッコミを入れていた。
2016年08月25日映画『家族はつらいよ』公開を記念して、主演の橋爪功、吉行和子が3月20日(日)、撮影が行われた東急田園都市線沿いの映画館での舞台挨拶を実施。交通混雑もあって、電車で移動し、撮影の思い出や山田洋次監督の演出について語った。二子玉川の109シネマズでの舞台挨拶を前に、南町田でも舞台挨拶を行なったが、橋爪さんは、南町田の映画館に車で向かう途中、渋滞に巻き込まれたそうで、途中で車を降りて、電車で映画館へ。さらに、南町田から二子玉川へもそのまま、東急田園都市線で移動してきたそう。春の日差しの中での電車での移動に橋爪さんは「いいもんですね(笑)。ハイキング気分でウキウキしながら来ました」と語る。吉行さんも「シルバーシートに座ってきました(笑)」とニッコリ。2人が夫婦を演じるのは、本作で5作目。山田監督作品では、『東京家族』でも夫婦を演じたが、今回の夫に熟年離婚を切り出す妻の役について吉行さんは「『東京家族』では2歩も3歩も下がって夫に付き従う妻でしたが、今回は思いの丈を言うので、ストレス解消になりました」と楽しそうに明かす。改めて、お互いの素敵な部分について尋ねると、吉行さんは「橋爪さんはいまだに謎の男なんです(笑)。これって素敵なことです。慣れてツーカーなところもありますが、分からないところもたくさんあります」と長い付き合いの中でも橋爪さんがなおも謎に包まれていると語る。さらに「脚がすごくきれいで、すね毛がなくて真っ白なんですよ。あまりに美しいので、『触らせて』と言ってなでました」と意外なチャームポイントを明かす。橋爪さんは「すね毛はありますよ。でもジーパンなどを履くと擦れて(毛が)切れちゃうんです」と照れくさそうに明かし、自身の謎めいた部分についても「秘密主義で絶対に人に自分の心を見せないんです」とニヤリ。吉行さんについては、いきなり本人に「結婚生活は3年?4年でしたっけ?」と直球質問をぶつける。「4年です」との答えを受け「結婚生活4年で、料理も自分でしないから(家に)台所用品がない」と暴露!「ほめてくれるんじゃないの?」と吉行さんは苦笑するが、橋爪さんは「実生活で学ぶよりも想像力なんだなと教えられます。底が割れない女優さんです」と独特の表現で吉行さんを称えていた。撮影の思い出では、シーンによって、山田監督が撮り終えたシーンを丸ごとリテイク(撮り直し)することがあると2人とも苦笑交じりに述懐。橋爪さんは「昼休みの後のこっちに歩いてくる監督の顔を見ると分かるんです。『おい、リテイクだよ…』って(苦笑)」とボヤく。実際、15ページに及ぶ家族会議のシーンは5日間、橋爪さんが次男役の妻夫木聡と犬と散歩するシーンは、3日間にわたって撮影が行われたという。「山田監督に今だから言いたいこと」を問われると吉行さんは「(シーンが)終わったとたんに無表情になるんです。何を考えてるのか分からない。その時間はごく短いのかもしれないけど針のムシロです。悪いにせよ、良いにせよすぐに反応していただけるといいですね」と語る。橋爪さんは「同じく」とうなずき「監督は童顔なんですが、考え事してるとその童顔がすごく不機嫌に見える。何とかしてもらいたいですね。意外と(自宅が)近いところにあるんですが、ピンポンダッシュしてやろうかと思ってます(笑)」と“復讐”を企て、会場は笑いに包まれた。2人は腕を組んで退場するなど、最後まで仲睦まじい様子をうかがわせていた。『家族はつらいよ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月20日国民的映画『男はつらいよ』シリーズ終了から20年、50年以上にわたり“家族”をテーマに撮り続けてきた山田洋次監督の最新作『家族はつらいよ』。橋爪功と吉行和子の“離婚危機”をきっかけに妻夫木聡、林家正蔵らが繰り広げる“家族会議”の撮影の裏側が明らかになるメイキング写真が解禁された。結婚50年を迎えようとする夫婦。たまには妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと…離婚届!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に、子どもたちは大慌て。さらに、離婚騒動を解決しようと開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出して――?橋爪さんと吉行さんが“離婚危機”に瀕する熟年夫婦を演じ、長男夫婦に西村雅彦と夏川結衣、長女夫婦に中嶋朋子と林家さん、次男カップルを妻夫木さんと蒼井優が務め、『東京家族』のキャスト8人が再び集結した本作。今回解禁された写真は、劇中一番の見どころとなる“家族会議”の緊張感漂う撮影の裏側を収めたメイキング写真。山田監督作品では1カット1カットを丁寧に撮影していくため、一日に台本1ページ、あるいは1カットだけしか進まないということも珍しくない中、この家族会議のシーンは台本15ページにも渡っており、山田組にとっては近年例のない分量だったよう。さらにこのシーンには、妻夫木さん演じる次男・庄太が蒼井さん演じる恋人の憲子を家族に紹介したり、吉行さん演じる富子が橋爪さん演じる夫・周造への不満を長台詞で語ったり、それにつられて兄妹・夫婦間でも不満が噴出し始め喧嘩になったりと、いくつもの見せ場が用意されている。監督は「橋爪さん、この台詞のときに笑ってくれませんか、で、夏川君は橋爪さんを睨む」「ちょっと待て!西村君、バランスボールにもたれるとどうなりますか」など、このシーンをより楽しくするために次々とアイデアを出していき、台詞ひとつひとつの抑揚や言い方を自ら言い立てて直していった。先日行なわれた完成報告記者会でも、撮影中の様子について妻夫木さんは「人間の普段の生活で起こりうる笑い、そういう喜劇ほど真剣に厳しく作らなくてはいけないんだと思いました」と話し、また蒼井さんは「喜劇ってこんなに厳しいなかで紡がれていくんだと、相当な緊張感の中で撮影に望んでいます。“家族”のみんなで励ましあいながら撮影の日々を過ごしています」とそれぞれ話しており、監督の喜劇に対する熱意とそれに全力で応えようとするキャスト達の想いが伝わってくる。そんな緊張感漂う現場だったが、一方で長男・幸之助役の西村さんがバランスボールからずり落ちるという演出には、ほかのキャストやスタッフも思わず吹き出しそうに。皆が必至で堪える中、「ハハハ」と声を出して笑ったのは山田監督で、それと同時に張り詰めていた現場の空気が変わり、セットが笑いに包まれたそう。また監督は「人間のおかしさを正直に伝え、“愚かなのは俺だけじゃないんだ”と笑い、またちょっと悲しくなる。『男はつらいよ』もそうだし、僕にとって喜劇とはそういうものだ」と語り、5日間かけて撮り上げたという家族会議のシーンは、等身大の“家族”の姿に誰もが思わず共感してしまうそんな一幕に仕上がっている。『家族はつらいよ』は3月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月18日温泉水を成分無調整でビン詰め2015年8月20日、株式会社FILTOMは自社が販売する天然化粧水「別府 やまだ泉」を紹介している。「別府 やまだ泉」は同社が別府市の老舗旅館「くつろぎの温泉宿 山田別荘」の協力を得て開発した究極の天然化粧水。なんと、源泉から湧き出る温泉水を成分無調整でビン詰めして出荷している。独自の技術で採取別府温泉は湧出量、泉質共に日本一といわれている。山田別荘の源泉も肌に良い療養泉質の3つの条件「弱アルカリ性」「炭酸塩泉」「源泉で55度以上」をクリア。しかも源泉の温度は低温殺菌状態の65度だ。通常では、温泉水を化粧品に使う場合は煮沸や防腐剤の添加などによって成分調整をしなければ衛生上の問題が発生するケースが多い。しかし、同社が開発した独自の技術を使えば温泉水を外気に触れさせることなく無菌状態で採取可能であり、成分無調整での商品化が実現。別府 やまだ泉別府温泉から遠く離れていても「別府 やまだ泉」があれば美肌の湯に浸かった後の肌を体感することができる。100mlで1500円というお手頃価格も嬉しい。源泉はpH8.4のナトリウム-炭酸水素塩泉。成分無調整でビン詰めされているため、アルカリ炭酸泉ならではのヌルヌル感もそのまま味わえる。しかも、カリウムを高濃度に含む源泉であることから、セラミドやコラーゲンといったタンパク質の合成をスムーズにし、健やかな肌を保つ効果も期待できる。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社FILTOMプレスリリース(@Press)・くつろぎの温泉宿 山田別荘
2015年08月23日Slide the City JAPAN実行委員会は9月12日・13日、「Slide the City(スライドザシティ) JAPAN 別府」を大分県別府市富士見通り(別府市役所前)にて開催する。同企画は、街なかで全長300mのウォータースライダーを楽しむ米国での路上イベント「スライド・ザ・シティ」の日本版。6月6日・7日に東京・お台場にて日本初開催を果たした際は、1万人分のチケットが1週間で完売したとのこと。九州エリアで初開催となる今回は、全長約240mの屋外ウォータースライダーを大分・別府エリアの富士見通りに設置。温泉街の街なかを一気に滑ることができる有料イベントとなる。チケットは、無制限で滑ることのできる「プラチナ」(前売り6,000円、当日6,500円)、3回まで利用できる「ゴールド」(前売り4,000円、当日4,500円)、1回のみ滑ることのできる「シルバー」(前売り2,000円、当日2,500円)の3種類を用意している。チケットの販売は8月15日21時より開始する。22日21時までの購入で前売り価格より500円安くなるとのこと。なお、前売りチケット完売の場合、当日券の販売は中止となる。開催時間は、「プラチナ」は10時~19時(受付9時~17時)、「ゴールド」「シルバー」は12時~18時(10時~15時)。また、会場に隣接する別府公園の音楽ステージでは、DJ・アーティストによる最新のダンスミュージックパフォーマンスも楽しめるという。※価格は全て税込
2015年08月14日別府現代芸術フェスティバル2015「混浴温泉世界」が、7月18日から9月27日まで別府市中心市街地各所で開催される。09年より3年に1度開催されてきた同フェスティバル。第3回となる今回は、“世界は不思議に満ちている”をテーマに、ライブ感溢れる様々なプロジェクトを市内各所で展開する。中でも目玉となるのが、案内人に導かれて迷宮のような街を巡る“ツアー型アートプロジェクト”。ツアーは、未知の世界に誘われる少人数のアートツアー「アートゲートクルーズ」と、町全体を舞台にした「ベップ・秘密のナイトダンスツアー」の2つに分かれている。「アートゲートクルーズ」では、空襲を免れたことが幸いし、時代の残り香が今もなお微かに漂う別府の地をアートで巡る。今は使われていない建物や入り組んだ路地裏、ひっそりと広がる地下室など、普段は立ち入ることの出来ない町の内奥で、アーティスト達が場所と対話してそれぞれの作品を創り出す。来場者はそうしたアーティスト達の作品に触れることで、町の記憶と出会いながら特殊な時空旅行を体験することが出来る。参加アーティストは、「丸の内アートアワード」の天野太郎賞を始めとした数多くの賞を受賞している枝史織や、「あまちゃん」の音楽などを手掛けるギタリストでターンテーブル奏者の大友良英を始め、クワクボリョウタや蓮沼執太など。一方、「ベップ・秘密のナイトダンスツアー」では、案内人に誘われて、フェスティバル開催中に町のあちこちで行われるダンスやパフォーマンスと出会える。世界30都市を超える地域で活動を行う振付師でダンサーの鈴木ユキオや、スタジオ「BABY-Q Dance Lab」主宰の東野祥子など、国内外で活躍するダンサー達が夜の別府の町を妖しくも魅惑の劇場へと変容させていく。また、元ストリップ劇場の「永久別府劇場」を会場に、現代美術家や照明デザイナー、システムデザイナー、パフォーマーらが創るお化け屋敷も登場。フェスティバル開催中、3つのアーティスト集団が次々に恐怖と不思議の空間を演出し、小学生から大人まで楽しめる新しいお化け屋敷を別府の町に出現させる。オープニングとなる第1期の演出は、東野祥子とカジワラトシオ、OLEOらによるユニットの「ANTIBODIES Collective」が務め、ダンス、音楽、美術といったそれぞれの得意分野を活かした演出が施される。第2期はダンサー・振付家・演出家のQUICKを中心に多様なメディアを使用した表現を展開している「MuDA」が、第3期は福岡恐いもの研究会が手掛ける。【イベント情報】別府現代芸術フェスティバル2015「混浴温泉世界」会場:大分県別府市内各所住所:大分県別府市会期:7月18日~9月27日料金:プログラムにより異なる(無料~3,500円)
2015年07月11日大分県別府市の別府温泉で、別府八湯の豊かな温泉の恵みに感謝する「第101回別府八湯温泉まつり2015」が行われる。開催日時は4月1日から5日まで。○「湯けむりお接待」も無料同祭りでは4月1日から3日間、市内の100以上の共同温泉が無料開放されるほか、商店街では温泉神社の神輿が繰り出し、祭りを盛り上げる。さらにメインイベントのひとつである「扇山火まつり」では、闇夜に浮かびあがる扇形の炎を見ることができる。なお、無料開放される温泉は施設により日数、時間が異なるとのこと。祭りのスケジュールは、1日の開会奉告祭、御神火採火式で幕を開け、18時30分から「扇山火まつり」へと続く。2日は10時からこの日限り運行する「湯けむり巡回バス・タクシー」(有料)や、郷土の味で来場者をもてなす「湯けむりお接待」(無料)、噴気や熱泥、間欠泉などを見ることができる「地獄めぐり8カ所無料開放」を実施。また、2日は堀田会場・明礬会場・亀川会場、2日、4日、5日は鉄輪会場、3日、4日、5日は松原会場、4日ソルパセオ銀座会場・浜脇会場、4日、5日は海門寺公園会場でそれぞれイベントが行われる。最終日の5日は別府駅前でグランドフィナーレを実施。「ミス別府表彰式」や、「ふれあい踊り」、「湯けむり総パレード」、「湯かけまつり」、「神輿の祭典」、「お楽しみ抽選会」など、多くのイベントが用意されている。
2015年03月24日マジシャンのプリンセス天功が10日、都内スタジオで、『引田天功大脱出』シリーズ放送記念のオリジナル番組『プリンセス天功出演特別番組』の収録に参加した。CSチャンネル・ファミリー劇場で3月に放送される『引田天功大脱出』シリーズは、1970年代に放送された初代・引田天功による脱出イリュージョン。大爆破や大流水、油地獄といったイリュージョンが大掛かりなスケールで展開される内容で、テレビ放送は40数年ぶりとなる。また、オリジナル番組として、プリンセス天功が初代について語る『プリンセス天功出演特別番組』も同時放送する。収録を終え、報道陣の取材に応じた天功は、「この"大脱出"は、『こんなことをやっていた人が過去にいたんだ』と楽しんで頂けると思う。テレビの制約がある今ではあり得ない、当時だから出来た貴重映像です」とアピール。また、初代について、「冒険を念頭に置いて、命を懸けてましたね」と振り返った天功は、「初代が好きだった菅原文太さんの『トラック野郎』を一緒に観に行きました。パッと見たらすごい泣いていて(笑)。とにかくお金を使うし、日本全国に彼女がいるような破天荒な方。今の時代にはいない面白い人でした」と懐かしそうに語っていた。そんな破天荒な初代から名前を継ぎ、2代目となった天功だが、「爆破の威力で、鼓膜が4回破れました。水槽で溺れたり、肋骨を折ったり、救急車で運ばれたことも7、8回ある」と命懸けのエピソードを披露しつつ、「引田天功を継いだので、初代を超えなきゃいけないし、私は女性なので負けるわけにはいかない。カルマですね」とキッパリ。神経を使うステージを終えた後は、自身が飼っている犬や猫、フクロウ、ホワイトタイガー、ピューマなどの動物に癒されているそうで、「動物をモフモフすると一瞬でリラックスする。ステージは戦場だけど、家に帰ると頭がフワッと溶けちゃう」と微笑んでいた。
2015年02月11日WOWOWの連続ドラマ『翳りゆく夏』の完成披露試写会が15日、都内で行われ、出演者の渡部篤郎、時任三郎、橋爪功、前田敦子、板谷由夏と波多野貴文監督が舞台あいさつを行った。同ドラマは、江戸川乱歩賞を受賞した赤井三尋の同名小説が原作。20年前の誘拐事件の犯人の娘の大手新聞社への入社が決まり、それが週刊誌にスクープされる。同社の窓際社員である元敏腕記者の梶は社長の命令で、かつて追いかけた事件を20年ぶりに調べ直すが、その裏には驚くべき真相が隠されていた、というストーリー。2年ぶりのWOWOWドラマ出演となり、20年前の事件を追う主人公・梶を演じる渡部は「難しい役で、脚本も素晴らしかったので自分に務まるか不安でしたが、みなさんの力を借りてやりました」と語る。梶の良き理解者である人事部長の武藤を演じている時任は「いい仕事に参加させていただきました」と笑顔を見せ、渡部は「小さい頃から拝見していて、仕事でお会いする機会がなかなかなかったので。まだまだ先輩方に教わることがたくさんあります」と共演を喜んだ。前田は、20年前の事件の唯一の目撃者で、いまは風俗嬢として働く女性を演じているが、決して出演シーンが多いわけではない中で過去を含めて登場人物を表現せねばならず「難しい役をやらせていただきました。監督や渡部さんが引っ張ってくださいました」と語った。渡部は、初共演となった前田とのシーンについて「お芝居をしてすぐに役の持っている心のひだまで素敵に演じてくださって、ビックリしました。説明がなくても声や目の動きで表現されていて、私が付いていった感じで引っ張られました」と称賛した。また、新聞社の社長を演じる橋爪は、前田とのシーンがあるものと楽しみにしていたようだが、共演シーンはなく、「騙されたというか、降りようかと思いました(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。さらに橋爪は、渡部からの前田への称賛の声に「風俗嬢にピッタリってこと(笑)?」とツッコミ、これには前田も「なんでですか!」と苦笑を浮かべていた。連続ドラマW『翳りゆく夏』は1月18日(毎週日曜 22:00~ 全5話 第1話無料放送)より放送スタート。
2015年01月16日WOWOWの連続ドラマWで放送される「翳りゆく夏」の完成披露試写会が1月15日(木)に行われ、主演の渡部篤郎を始め、時任三郎、前田敦子、板谷由夏、橋爪功、波多野貴文監督が舞台挨拶に登壇した。江戸川乱歩賞受賞の赤井三尋の同名サスペンスを映像化。20年前の誘拐事件の死んだ犯人の娘が大手新聞社に入社することが週刊誌にスクープされる。かつては敏腕記者として鳴らしながら、いまは窓際社員となっていた梶は、かつての事件をもう一度洗い直し始めるのだが…。渡部さんは「女と男の熱帯」以来、2年ぶりのWOWOWドラマ出演。今回の梶役について「難しい役で、脚本も素晴らしかったので自分に務まるか不安でした」と漏らしつつ「みなさんの力を借りてやりました」と語った。その渡部さんが「男として憧れている」存在で、共演を熱望したというのが梶の理解者である人事部長の武藤を演じた時任さん。以前『緑の街』で渡部さんと共演してはいるものの、同じシーンはなかった。時任さんが「いい仕事に参加させていただきました」と言えば、渡部さんは「小さい頃から拝見していましたが、お仕事でお会いする機会がなくて…。先輩から教わることがまだまだたくさんあります」と嬉しそうに語った。前田さんと渡部さんも初共演。前田さんは、20年前に事件を唯一目撃した少女で、いまは風俗嬢をしている女性を演じているが、決して出演シーンが長くはなく、説明的なセリフも多くはない中で人物像や背景を表現しなくてはならず「すごく難しい役をやらせていただきました。監督と渡部さんが引っ張ってくださったのでついていっただけです」とふり返った。渡部さんはそんな前田さんの言葉に対し「私(=梶役)は人物の過去が描かれているけど前田さんの役はそれが一切ない中で『目撃した』ということと現代だけ。でもお芝居をしてすぐに、役の持つ心のひだを素敵に演じられていて、ビックリしました。私の方が引っ張られてついていった感じでした」と絶賛。波多野監督も「短いシーンに過去が見えて、存在感が強かった」と前田さんを称えた。橋爪さんは、新聞社の社長役で芝居をした相手は渡部さんと時任さんだけ。実は、前田さんと共演を楽しみにしていたそうで、共演シーンがないと知ったときは「だまされた!」と感じたとか…。「(作品を)降りようかと思った…」と恨みのこもった口調で語り、渡部さんや監督からの前田さんへの絶賛についても「風俗嬢が似合うってこと?」と茶々を入れ、これには前田さんも「なんでですか!」と苦笑していた。連続ドラマW「翳りゆく夏」は1月18日(日)より放送開始(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年01月15日全国の理美容サロンとWEBで販売中!美容や健康に関するサービスを提供する株式会社サラヴィオ化粧品(本社:大分県別府市、代表取締役社長:濱田 拓也)が、美人の湯・別府温泉発のハイクオリティ化粧品 RG BEAUTE(アールジーボーテ)を9月より販売開始した。RG BEAUTE(アールジーボーテ)は、別府温泉から発見したRG(アルジ)エキスと乳酸桿菌エキスを高濃度で配合する敏感肌に優しいエイジング対策温泉化粧品だ。トライアルセットも商品ラインナップは、スキンケアローションやフェイスオイルなどが揃っている。【商品ラインナップと特長】★RGスキンケアローション(化粧水)容量:200ml 価格:4200円(税込)独自の発酵成分が肌内部まで浸透して細胞を活性化。肌本来の潤う力を取り戻す。★RGスキンケアセラム<美容液>容量30ml 価格6300円(税込)ヒアルロン酸の6倍の保水力をもつRG成分サクラン配合の高保湿美容液。★RGクリーミーエマルジョン<クリーム>容量30g 価格10500円(税込)べたつかずなめらかに馴染みエアコンや紫外線で乾燥したお肌に潤いを与える。★RG92フェイスオイル容量20ml 価格3150円(税込)さらりとした使い心地の天然オイル。肌に素早く馴染みベタつかない。(公式サイトより)まず、試してみたい方には、無料のトライアルセットがオススメだ。【参考】▼RG BEAUTE(アールジーボーテ)月中なら「月額2,980円」であなたも今日からスベスベ芸能人ボディになれます!(9月16日)元の記事を読む
2013年09月20日別府には8つの「地獄」がある。ワニのうごめく「地獄」もあれば熱泥に巨大噴泉など、エンターテイメント性もバツグン。しかしここは地獄だけではなく、温泉を利用した一風変わったスポットやご当地スイーツなどもあるのだ。まずは「海地獄」から歩こう。ここは1,300年前に鶴見岳の爆発により誕生した池。水の色がブルーであることから「海地獄」と名づけられた。ここには珍しい巨大なハスの咲く庭園があるというのだ。その名も「日本一の大鬼蓮」。「海地獄」の矢野義広さんによると、この巨大なハスは8月頃からが最も見ごろという。何と体重20キロ以下の子供はハスの上に乗ることもできるらしい。今年は8月13日、14日、15日で開催予定とのこと。詳細は施設へお問い合わせていただきたい。「海地獄」でもうひとつユニークなのが、全ての地獄の中でここだけの名物といっていい青色の源泉でゆで上げた「温泉たまご」である。ブルーの地獄から引き上げられる卵は、独特の風味。ちなみに色は青く染まっていないのでご安心を。しっとり濃厚な、温泉たまごの柔らかい味わいを堪能できる。ちなみに値段は5個で300円。面白い食という並びで、もうひと紹介したいのが、「血の池地獄」のプリンだ。血の池地獄では酸化鉄をふくんだ熱泥が噴出しており、その姿はまさに血そのもの。ここで売られているのが真っ赤な「血の池プリン」である。この商品は赤ワインで色付けしたジュレで血の池地獄を再現。実は「添加物なし」であることも強くアピールしたい。見かけと異なり大変ヘルシーなのである。この「血の池プリン」は1日50~100個限定、売り切れ次第終了とのこと。1個320円で、ここでしか味わえないレアな一品である。続いて、爬虫類嫌いの女子にはあまりオススメできないが、地獄巡りに行くなら是非ともここは見逃してほしくないのが「鬼山地獄」だ。そう、地元で「ワニ地獄」と呼ばれている、あの場所である。ここは地獄巡りのメインストリームではないのだが、「なんでこんなところに大量のワニが?」と思わずにいられない、唐突で不思議なスポットである。温泉の硫黄の匂いと湯煙が立ち上る、もわもわと熱い館内で、ニシキヘビのごとく重なり合う世界各国のワニの姿は、圧巻の一言。聞くと、温泉の地熱をたくみに利用してワニを飼育しているらしいのだが、それにしても何故ワニなのか。館内で働くおばちゃんたちに尋ねても、「昔からここで育てているからねえ」という回答しか得られないのがシュールである。この鬼山地獄は、イリエワニ、シャムワニ、メガネカイマンなどの約100頭のワニが飼育されている。飼育はなんと大正12年(1923)に始められたというからその歴史もハンパない。更に世界最長寿記録を持つワニ「イチロウ」の剥製もここに残されているのだが、その大きさたるや並のデカさではなかった。別府のローカルな場所に、これだけのサイズのワニが世界一の長寿で生きていたのかと、唖然とした気分になるのは筆者だけではないはずだ。地元の人たちに、「一匹が逃げだして捕まったなんてニュースはないんですか?」と尋ねてみると、「長いこと別府に住んでるけど、そんな話は聞いたことないねえ」と、ニッコリとのどかに答えてくれた。確かに、ワニたちをじっと観察すると、温かい温泉の吹き出るエリアにゆったりと寝そべり、おだやかな表情でじっとしている。心地良さそうだ。ここから敢えてリスクをおかして、脱走を企てる必要性を彼らは感じないかもしれない。以上、駆け足で紹介してきたオモシロ「地獄」だが、別府ならではの面白いスポットやグルメはまだまだ他にもある。是非とも、自分の足で歩いて発見してほしい。8地獄共通観覧券(大人=2,000円、高校生=1,300円、中学生=1,000円、小学生=900円)なら、すべての地獄を見て回ることができるので大変お得。どの地獄でも購入できるので、めぐる順序はお気に召すままどうぞ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年07月08日日本一の源泉数と湧出量を誇る大分県別府市では、市街地のあちこちに温泉が噴出している。そのため、温泉施設の数は郵便ポストの数より多いとか。そんな湯の街では「えっ、こんな所に?」という意外な場所に名湯がある。というわけで、この街だからこそ出合えるユニーク温泉をレポートしよう。別府八湯のひとつ「観海寺温泉」の入り口にあり、食事をした人は温泉に入れるという「焼肉慶松苑」。温泉サービスは昭和54年(1979)のオープン時から。元旅館だったという造りを生かし、温泉好きのご主人が手入れしてお客さんに開放している。焼肉店の横にある風呂は、野趣あふれる岩風呂。いざつかってみると、おお天国。少し青みがかった湯はやさしくて気持ちよく、身体はポカポカ。温泉成分で配管が詰まらないよう、コンディション維持にいつも汗を流すご主人の愛情も温かい。●information 焼肉慶松苑 別府市南立石2062-1 続いて紹介するのは、観海寺温泉の背後、立石山の中腹にある「いちのいで会館」。本業は仕出屋さんだが、店内で食事をすることもでき、食事した人は入浴もできるのだ。温泉は食事したお客さんへのサービスという位置づけで、店を訪ねるとまずは風呂へどうぞと案内される。風呂場は食事処から歩いてほんの数分のところ。木立に囲まれた「金剛の湯」と、プールのように広い「景観の湯」の二つの湯が男女日替わりで利用できる。素晴らしいのは景観の湯で、最初は神秘的なブルーの湯にびっくり。続いて湯船から眺める景色のすばらしさにも驚かされる。肌に気持ちのいいお湯を堪能しながら、のびのび開放的な気分にもたっぷりひたれる。しかも、温泉を満喫した後は、大分の郷土料理、だんご汁定食が待っていた。●information いちのいで会館 別府市上原町14-2 開創1044年という歴史ある寺にある温泉で、源泉は地獄巡りのひとつにもなっている「龍巻地獄」から引き湯している「長泉寺薬師湯」。地元の人に利用してもらおうと前住職が浴槽を設計し、家族総出で手作りしたというありがたい温泉だ。訪ねてみると、湯屋の中には、大人3人がつかればいっぱいという感じの浴槽があるシンプルな造り。入浴料の表示はないが、おさい銭を置いていくのがマナーのようだ。つかってみると湯は肌にやさしく、二の腕あたりをなでてみるとすべすべに。飲んでみると酸味と鉄分が感じられ、胃腸によさそう。「地獄」で出合った湯は極楽であった。●information 長泉寺薬師湯 別府市野田4-2 さらに別府には、競輪場にも温泉がある。その名も「競輪温泉」。しかもレース開催期間中は無料で入浴できる。浴槽はいかにも共同湯というイメージの長方形で、透明な湯が湯船からあふれ流れている。つかってみると、かなり湯は熱めで、身も心も引き締まる思い。これなら、レースでエキサイトしたお客の心身も一気に引き締まるに違いない。ちなみにこの温泉は、入浴だけの利用も可能だ。さてお次は「別府ラクテンチ」をご紹介。こちらは、別府市街を見下ろす立石山中腹にある遊園地で、開園は昭和4年(1929)。気軽につかれる足湯のほか、大浴場や露天風呂が整備され、来園者はなんと無料で利用できる。つかってみると、さすがの見晴らし。晴れた日は四国まで望めるというロケーションは最高。心ものびのび遊ばせることができた。最後に紹介するのは、自宅の一部が喫茶店とギャラリーに改装されている、アットホームな雰囲気の「茶房たかさきの湯」。手作りの自宅用温泉を喫茶店利用者に開放している。ご主人は別府八湯に入りつくした温泉名人で、別府八湯名人会初代会長だ。源泉は高温だが、天候や気温を見ながら湯だめ時間を調整し、源泉100%の素晴らしい湯加減をキープしているという。つかってみると、なるほどちょうどいい温度。ご主人の温泉への愛情とこだわりが実感できる隠れた名湯。●information 茶房たかさきの湯別府市朝見1-2-11 別府にはこの他にも様々な変わり種温泉が存在している。この地を訪れるならぜひ、ガイドブックにはなかなか載らない、「自分だけが知っている温泉」を見つけてみてほしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月19日サラヴィオ化粧品は、信州大学農学部 応用生命科学科プロジェクト研究推進拠点の伊原正喜助教との共同研究で、別府温泉から新種の微生物群(藻類、発酵細菌など)を発見した。発見した新型藻類(RG92と命名)は美容効果も確認されたことから、研究成果を第28回日本微生物生態学会大会において発表した。同社は抗炎症作用に富み、天然由来成分による医療への応用が期待される「藻類」に注目。特に泉種の多さと肌への効果で有名な「別府温泉」の藻類に注目して研究を行ってきた。まず、温泉水から単離(分離して取り出す)培養した微生物の遺伝子解析、および、Basic LocalAlignment Search Tool(BLAST)により既知の微生物との相同性解析を実施。そこで新種の藻類4種(特許出願中)を含む45種類の微生物を単離・同定した(種名を調べた)。その後、発見した微生物の栄養従属特性や、生態特徴などを明確にしたという。続いて、発見した藻類から糖脂質を抽出して分析。有効成分のモノガラクトシルジアシルグリセロール(MGDG)、ジガラクトシルジアシルグリセロール(DGDG)を同定することに成功した。その新型藻類RG92から抽出したエキスを用いてスキンケアローションを開発。被験調査を実施し、高い評価を得た。同社では、このほど発見した藻類群の有効成分の化学分析を進めると共に、大学・医療機関と共同でスキンケア、医学的応用に向けた研究を展開していくとのこと。藻類以外の発酵細菌などについても、産業的応用の可能性を探って行く予定だという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月26日日本一の湧出量を誇る温泉都市、別府。源泉数は約2,800にものぼり、日本の源泉の約1割にあたる。まさに温泉の上に街が浮かんでいるようなスケールの大きさだ。当然、観光客も行かない地元民御用達の温泉もあるはず。早速調査に出掛けた。別府は別府・鉄輪(かんなわ)・観海寺(かんかいじ)・明礬(みょうばん)・亀川(かめがわ)・柴石(しばせき)・堀田(ほりた)・浜脇(はまわき)の、「別府八湯(べっぷはっとう)」と呼ばれる温泉郷で構成されている。別府には広く知られた名湯がたくさんあるが、市営温泉や地域の住民がお金を出し合って作った共同湯もある。それらはどれも安い料金で利用できるのだ。なかには歴史ある温泉や、温泉ツウもうなる良泉もあるという。しかし、観光で街を巡る限りでは、地域の共同湯を見かけることは少ない。それでもあると聞いたら、どうしても入りたくなるものだ。地元民が愛する名湯はどうやって見つければいいのだろうか。そもそも、一見の観光客が地域の共同湯に入ることはできるのだろうか。そこで、別府の共同湯について、「別府八湯永世名誉名人」の土谷雄一さんに教えていただいた。別府八湯名人とは、別府八湯の中から選ばれた88湯を制覇した者に与えられる称号。土谷さんはなんと、名人位を34回も取り、現在は35巡り目の8段というつわものである。その豊富な知識と温泉愛を持って、別府温泉の魅力を発信する温泉の伝道師なのだ。「市内には100カ所とも200カ所ともいわれるほど、たくさんの共同湯があり、郵便ポストの数より多いとさえいう人もいます。特に昭和の下町風情が残る浜脇、別府、亀川などに共同湯、組合湯が点在しています。しかし、その多くが公民館の中にあったり、ひなびた民家のような建物だったりします。路地裏や生活道路にひっそり佇(たたず)んでいるので、車で移動しながらでは見つけることは難しいでしょう。共同湯散策は徒歩か自転車がおすすめです」。なるほど、住宅地の中に紛れている上、目立たない外観が多いから気づかなかったのか。「自宅に風呂がない家も多く、共同湯は暮らしに欠かせない存在です。特に別府駅周辺の路地裏では、かなりラフな格好で風呂に通う人を見かけることも珍しくありません。自宅から共同湯まで、わが家の廊下のような感覚なのでしょうね」。まるで、隠れ湯のように点在する共同湯や組合湯。ここには、観光客でも入れるのだろうか。「どうぞご遠慮なく。お湯を楽しみ、温泉を愛する地元の人たちと触れ合ってください。ただし、共同湯は地元の人が大切に維持管理しています。利用する際は、よその家のお風呂をお借りする気持ちで先客に挨拶して入り、マナーを守って利用してくださいね」とアドバイスをいただいた。多くの共同湯は、洗い場と浴槽があるだけという簡素な造りだ。あまりのシンプルさに最初は戸惑うかもしれないが、それもまた風情。しかも、「場所によって泉質も雰囲気も違いますが、お湯はどこも極上ですよ」と土谷さん。これはもう、入らずにはいられない。しかし、あれもこれもは時間的に無理だし、第一のぼせてしまいそう。そこで、数ある共同湯の中から別府の温泉文化が垣間見えるおすすめの共同湯を紹介してもらった。まず一つ目が、錦栄温泉(きんえいおんせん)。とろみはあるが、クセのないやわらかい肌触りの湯を楽しめるこちらの温泉は、完全かけ流しで湯量豊富。番台のおばちゃんのもてなしもよく、初めての人でも笑顔で受け入れてくれる。別府市民の暮らしに密着した温泉スタイルを感じることができるはずだ。次に向かったのが、天満温泉(てんまんおんせん)。市街地では珍しく、地下のマグマが地表に近く、高温湯が湧き出るというこちらの温泉は、天満地獄とも呼ばれているそう。新鮮な湯が豊富にあふれかえる、透明で清潔感のある温泉だ。番台さんのもてなしも素晴らしく、初心者でも快く迎えてくれ、地域の人たちとコミュニケーションも楽しめる。続いて紙屋温泉(かみやおんせん)。いかにも別府らしい昭和レトロな情緒あふれる路地裏にあるこちらの温泉は、別府温泉の典型である土類泉と呼ばれる温泉で、飲泉もできることで有名。熱い湯の洗礼を受けるが、これもまた楽しいもの。続いて向かったのは、照湯(てるゆ)。別府で一番古いといわれる、伝統ある湯船と石造りの洗い場が特徴の温泉だ。数年前までは地元民のみが利用できる男女混浴湯であったが、リニューアル後に男女別となり、一般開放されるようになった。クリアな湯に湯の花が浮遊する絶品湯。湯上がりのサラサラした感覚も独特の名湯と呼ぶにふさわしい温泉だ。そして最後に入湯したのが、東蓮田温泉(ひがしはすだおんせん)。温泉+井戸水のコラボで、金気臭のある鮮度抜群の美肌湯だ。ジモ泉(一般開放されていない地元組合員だけの共同湯)の雰囲気があり、昭和の息吹が残る情緒ある温泉だ。地元の入浴客と挨拶を交わし、交流しながら別府温泉文化に浸ることができるのもうれしい。最初はちょっと勇気がいるが、「こんにちは」とドアをあけて泉都・別府の奥深い湯にどっぷり浸かってほしい。マイおけ持参で路地を散策すれば、宝の湯に出合えるはず。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月31日