時代の最前線を走るアーティストの一人、ラファエル・ローゼンダールによる世界初となる美術館での個展が、青森県にある十和田市現代美術館にて、2018年2月10日から5月20日まで開催される。Much Better Than This , Times Square Midnight Moment, New York, 2015 Photography by Michael Wells(参考画像)日本ではもちろん、世界で初めてラファエル・ローゼンダールが公的美術館で行う個展。十和田市現代美術館にある3つの企画展示室を使い、彼の独創的な芸術世界を、映像インスタレーションやタペストリー、そして俳句の作品で紹介しながら、現代のメディアがインスパイアする創造性を示唆する。カラフルで美しく、かつ思索的でもあるプログラム映像作品を掲載した彼のウェブサイトは、年間5,000万アクセスを記録。インターネット空間以外にも、インスタレーション、テキスタイル、レンチキュラーによる絵画作品、俳句という言葉の芸術など、さまざまな方法でその世界観を表現している。Installation view from Soft Focus, MU foundation, The Netherlands, 2015(参考画像)ラファエル・ローゼンダールの作品は、現代のデジタル化社会における美術作品のありようを検証するような側面があり、ウェブサイト作品はドメイン名に購入者の名前を表示することによって作品の所有者を表し、作品自体は誰でも世界中のどこからでも、ネットに接続していさえすれば鑑賞できるようになっている。個展のタイトルである「ジェネロシティ(寛容さ)」は、そんな誰にでも惜しみなく提供される彼の芸術の本質を表現。世界中を網羅するインターネットの中、彼の作品は私たちがアクセスしたい時にいつでもそこにあることを伝えてくれる。Photography by Christina Latina会期中は様々なイベントも開催。2月11日の13時から14時は、ラファエル・ローゼンダールと本展キュレーターの金澤韻が、創作活動や作品について語るオープニングトークを、4月1日の13時から15時は展覧会の印象を俳句で表現するワークショップを、十和田市現代美術館の市民活動スペースにて行う。イベントはいずれも参加無料(※要企画展チケット)で、この他にも開催が予定されている。詳細はウェブサイト()にて後日発表。パブリックとプライベート、また複製技術時代におけるアート作品そのものの性質などについての鋭い洞察と回答に触れ、私たちがいままさに経験しはじめている、新しい時代のアートを考える上で重要な実践を感じてみては。【イベント情報】ラファエル・ローゼンダール:ジェネロシティ 寛容さの美学会期:2018年2月10日〜5月20日会場:十和田市現代美術館住所:青森県十和田市西二番町10-9時間:9:00〜17:00(入場は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日、5月1日は開館)料金:企画展+常設展セット券1,000円(企画展の個別料金は一般600円、20名以上の団体は100円引き、高校生以下無料)
2018年01月04日十和田市現代美術館では、3月11日(土)~5月28日(日)の期間、村上隆キュレーションによる陶芸展「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」を開催する。アーティストとしてだけでなく、コレクター、キュレーター、ギャラリストとしての顔を持つ村上隆が、近年興味を持っているのが日本の陶芸。利休にはじまる茶の湯、柳宗悦を中心とした民藝運動、デパート陶芸からクラフトフェアまで、多様に展開する陶芸の世界から、日本の価値と美のありようを組み上げる村上隆の頭の中の陶芸史を初公開。2016年1月30日~4月3日まで、横浜美術館で開催された「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」は、約400点もの現代陶芸が出品され、そのスケールの大きさからも話題を呼んだ。本展では、村上コレクションから、青木亮、安藤雅信、村田森、小嶋亜創らの現代陶芸作家の作品に加え、奈良美智、小出ナオキ、青島千穂、大谷工作室、ガブリエル・オロスコ、ローズマリー・トロッケル、クララ・クリスタローヴァらの現代美術作家による陶芸作品など、28作家、約300点を展示する。本展に寄せて村上隆は次のようにコメントを発表している。「まさにいま、陶芸の世界は、アニメ・マンガと同じように、国外へ羽ばたく方向性の模索が始まった過渡期だと思います。(中略)今回チョイスするのは、僕が画商やコレクターとしての立場から、深いコミュニケーションを果たした作家さんたちです。海を渡っていく陶芸、もしくは日本の陶芸の引力圏内に残って更に深度を深めようとする陶芸。そういった変節点にある陶芸作品の未来の発展形を妄想してもらいたいと思います」(2016年12月 村上隆)昨年の横浜美術館での展覧会に続き、注目が集まる本展。ぜひ美術館に足を運んで鑑賞したい。(text:cinemacafe.net)
2017年02月12日大宮エリー展「tree, tree, tree」が代官山ヒルサイドテラスで開催される。会期は2017年1月17日(火)から22日(日)まで。作家や、ラジオパーソナリティ、テレビ番組の司会など幅広く活動している大宮エリー。2016年5月から9月にかけては、青森県の十和田市現代美術館にて個展も開催している。本展では、十和田の森のエネルギーに深く感動した彼女が描く最新作「十和田の冬」を初披露。本作は自然への畏敬の念を抱きながら、木々の中に潜むパワーやきらめきを感じ取って仕上げた迫力のある作品だ。また、坂本龍一の音楽をBGMに、自然のエネルギーとつながってひたむきに、そして一気に書き上げる貴重な製作風景の映像も初公開する。そのほか、おなじく和田で描いた最新作「りんごの団らん」「ゆめごごちの森」、昨年夏に宮城県塩釜市の浦戸諸島で描いた「まざーあーす」 「浦戸の白ユリ」も展示する。【開催概要】大宮エリー「tree, tree, tree」—たった1週間の展覧会— 木々の神秘エネルギーを浴びる会期:2017年1月17日(火)~22日(日) 会期中無休会場:代官山ヒルサイドテラスヒルサイドフォーラム1F住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階時間:11:00~19:00※入館は18:30まで入場料:無料【問い合わせ先】小山登美夫ギャラリーTEL:03-6459-4030
2017年01月07日展覧会「On the Beach ヨーガン レール 海からのメッセージ」が、10月8日から2017年2月5日まで、青森の十和田市現代美術館で開催される。1960年代、パリ、ニューヨークを中心にテキスタイルデザイナーとして活躍し、1970年代初頭、日本に移住したヨーガン レール。1972年、自らのファッションブランド、ヨーガンレール(Jurgen Lehl)を起こし、衣服、インテリア用品、家具、キッチンウェアなどをデザイン。ライフスタイル全般のデザインをする先駆け的な存在となった。2006年には環境に配慮した自然素材を用い、手仕事のものづくりを大切にしたブランドBabaghuri(ババグーリ)を設立している。また、農園と住まいを沖縄、石垣島に作ったヨーガンは、際限なく海辺に打ち寄せるゴミに悲しみと憤りを感じ、自分で拾い集めた色とりどりのプラスチックゴミを組み合わせ、もう一度、人間の生活の根源にある自然に目を向けてもらえるよう、海洋投棄された廃棄物から美しく、また実用性のある啓発的な照明器具を仕上げた。2014年9月、不慮の事故でこの世を後にしたが、残された照明は、スウェーデン・ストックホルムのArtipelag(アーティペラーグ)や東京都現代美術館、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」などでも展示された。本展では、そのプラスチックゴミから美しい光のオブジェとなった照明作品を中心に、沖縄の美しい海と汚れた海のコントラストをヨーガン自身が捉えた写真など約140点を、十和田市現代美術館ならではの空間構成によって展示。特別出品として、太平洋のミッドウェー諸島に生息する海鳥たちが、プラスチックを食べて滅びていく様を映像と写真で捉えたクリス ジョーダンによる写真作品も公開される予定だ。【イベント情報】「On the Beach ヨーガン レール 海からのメッセージ」会場:十和田市現代美術館会期:2016年10月8日~2017年2月5日時間: 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)料金:企画展+常設展セット券1000円、企画展の個別料金は一般600円休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)撮影:高木由利子
2016年09月24日大宮エリーの美術館での初個展「シンシアリー・ユアーズ ― 親愛なるあなたの大宮エリーより」が5月28日(土)から9月25日(日)まで、十和田市現代美術館にて開催中。大宮さんの美術館での個展は初。広告代理店勤務を経て、2006年に独立した大宮さんは、映画『海でのはなし。』で映画監督デビュー。主な著書に、「生きるコント」「生きるコント2」(文春文庫)、絵本「グミとさちこさん」(講談社 絵/荒井良二)があり、「サンデー毎日」にてエッセイ「なんとか生きてますッ」を連載するほか、舞台や劇場の作演出、テレビドラマの総合演出・脚本、スピッツ、ケツメイシ、山崎まさよし、ハナレグミなどのPVを手がけるなど多彩な才能を発揮している。2012年には、渋谷パルコミュージアムで開催した初めての個展、言葉と造形のインスタレーション「思いを伝えるということ」展で1万5千人を動員したことで話題になった。近年、大宮さんは、2012 年に行ったライブペインティング「お祝いの調べ:直島」をきっかけとして絵画制作に本格的に取り組んでいる。2015 年には絵画による個展「emotional journey」を開催し、初の画集を出版。その取り組みはアート界のみならず多方面から高い評価を受けている。本展では、大宮の新作と代表的な絵画作品、ドローイングを展示する。伸びやかで天性のバイブレーションみなぎる作品は、雄大な自然のモチーフから身近なモチーフまで、物語性を感じさせ、私たちの感情に訴えかける。当館の企画展示室以外のスペースも大胆に使い、大画面の力作をまとめて観ることができる。注目は、ミュージシャンの演奏とともにおこなうライブペインティング。自らもバイオリン奏者として活躍する大宮は、絵画と音楽という境界を超えたダイナミックな作品をつくり出す。5月28日(土)には、ギャラリートークとライブペインティングが披露される。会期中、そのほかにもイベントやワークショップなどが開催される。また、美術館と街をつなぐユニークな試みとして、「大宮エリーの商店街美術館」が同時開催される。十和田市内の商店街を中心にインスタレーションの展示を行うほか、イベントやワークショップ等の開催も予定されているので、併せてチェックしたい。(text:cinemacafe.net)
2016年06月01日アカデミー俳優マシュー・マコノヒーと国際派スターとして活躍を続ける渡辺謙、2人の名優が初めてタッグを組み、青木ヶ原の樹海を舞台に描く美しく不思議なミステリー『追憶の雨』。このほど、渡辺さんのコメント付きの本作の予告映像と場面写真が到着した。富士山の北西に広がる、青木ヶ原の樹海を人生の終着点にしようと決めて日本にやって来たアメリカ人アーサー(マシュー・マコノヒー)。原生林が鬱蒼と生い茂る森の中で出会ったのは、樹海の出口を求めて彷徨う日本人タクミ(渡辺謙)だった。怪我を負い、寒さに震えているタクミをアーサーは放っておくことができず、一緒に出口を探して歩き始めるが、まるでその魔力に囚われてしまったかのように、2人は森を脱出することができずにいた。ともに森を彷徨い歩くうちに、アーサーは樹海にやって来るまでの心の内を吐露し始める…。今回到着した映像は、まず冒頭に渡辺さんのコメントからスタート。穏やかな笑みとともに「愛は思わぬところで、あなたを待っています」と意味深に語りかけている。続いて始まる予告映像では、アーサーが青木ヶ原の樹海でタクミに出会い、道に迷ったタクミを出口まで連れ出すために、2人で森を彷徨う様子が、ガス・ヴァン・サント監督の視点からどこか神秘的で美しく映し出されている。また、回想シーンとして、場面写真にも登場する妻・ジョーン(ナオミ・ワッツ)を慈しむアーサーの姿も描かれており、彼の背負う過去が気になるところだ。なぜ、アーサーとタクミは樹海を訪れることになったのか?2人が彷徨う森にはどんな秘密が隠されているのか?そしてアーサーが見せた涙の理由とは?本作の結末には、思わず息を呑むような驚きと、温かな感動が待っているというが…。マシューと渡辺さん、さらにナオミ・ワッツという実力派キャストで紡がれる神秘的な物語を、まずはこちらの映像から確かめてみて。『追憶の森』は4月29日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月19日青森県の十和田市中央公園会場と商店街会場で10月3日・4日、全国のB級グルメが一堂に会する「第10回ご当地グルメでまちおこしの祭典! B-1グランプリ in 十和田」が開催される。2014年開催の第9回郡山大会(福島県郡山市)では全国59の団体が出展し、2日間で45万3,000人が来場したという。今年は全国から62団体が出場する。会場ではイベント専用チケット「B-1グランプリチケット」(1,000円: 1枚100円で10枚つづり)を販売し、各団体の料理はこのチケットで清算する(前売り券あり)。なお、このチケットは十和田市内外の店で10月末まで使用できるようになっている。チケット購入時にもらえる公式ガイドブックを見ながら、チケットと交換で会場内の各団体ブースで料理を受け取る。投票はひとり1膳(2本)となっており、お気に入りの団体の投票ボックスにひとり2票を投じることができる。両日ともチケット販売は8時30分からで、料理の提供は9時30分~15時30分となる。入場は無料。過去のB-1グランプリのゴールドグランプリ第1回八戸大会: 富士宮やきそば学会(静岡県富士宮市)第2回富士宮大会: 富士宮やきそば学会(静岡県富士宮市)第3回久留米大会: 厚木シロコロ・ホルモン探検隊(神奈川県厚木市)※第4回横手大会: 横手やきそばサンライ’S(秋田県横手市)第5回厚木大会: 甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊(山梨県甲府市)第6回姫路大会: ひるぜん焼そば好いとん会(岡山県真庭市)第7回北九州大会: 八戸せんべい汁研究所(青森県八戸市)第8回豊川大会: 浪江焼麺太国(福島県双葉郡浪江町)第9回郡山大会: 十和田バラ焼きゼミナール(青森県十和田市)※2015年9月現在、愛Bリーグ加盟団体を退会済み※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年09月29日青森県十和田市で秋の八甲田を自然探索しながらコケやシダ、キノコなど「隠花植物」の観察をする「コケガールミーティング」が開催される。日時は11月10日(土)~11日(日)、蔦(つた)温泉旅館に1泊して行われる。応募対象は女性限定20名(男性同伴可)、会場は奥入瀬渓流館。参加料金は1名1室16,000円、2名1室12,000円となる。イベントスケジュールは11月10日(土)14:00~15:00まで「モスフォレスターズが往く!屋久島、そして奥入瀬、蔦の森のコケの世界」と題して屋久島野外総合活動センターの小原比呂志氏による講演。続いて15:00~16:00まで「コケはともだち」の著者、藤井久子氏が「私のコケ論-コケガールブーム到来!?コケとのつきあいかた・楽しみかた」と題した講演を行う。その後、蔦温泉旅館へ移動。入浴、夕食をはさみ、19:00~21:00まで地酒を片手に「コケガールミーティング」が行われる。翌11日(日)は希望者に対して奥入瀬モス・ランブリング、蔦の森モス・ランブリングが実施される。蔦温泉は1174年に発見された温泉。十和田樹海のブナの原生林の中にあり、日本百名湯にも選ばれている。明治時代の紀行作家、大町桂月はこの温泉を大変気に入り、土佐からこの地へ移住したほど。八甲田山を全国的に有名にしたのは実際の事件を題材に作られた映画「八甲田山」だ。高倉健、北大路欣也、三国連太郎、丹波哲郎、大滝秀治など、日本を代表する俳優陣が出演、北大路欣也扮する主人公、神田大尉のセリフ「天は我々を見放した」は当時の流行語にもなったほど。詳細はイベント主催の株式会社ノースビレッジホームページで確認のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日10月6日(土)より東京・ル テアトル銀座 by PARCOにて『樹海 -SEA of THE TREE-』と題した新作舞台が上演される。作・演出の鈴井貴之に話を訊いた。TEAM NACSが所属するクリエイティブオフィスキューの会長を務める鈴井は、タレント・構成作家として『水曜どうでしょう』など北海道発のテレビ番組を全国的なヒットに導く一方、近年は映画監督としての注目度も高い。舞台を手がけるのは2年ぶりだが、そもそもキャリアの出発点は演劇だった。様々な表現分野に精通する異才が、今、演劇で何を描くのか。「テレビでできることを舞台でやる必要はない。演劇でしかできないことを表現したい」という鈴井の言葉が印象的だ。「今回選んだ“自殺”というテーマは、他のジャンルでは扱いづらいかもしれません。といって、年間3万人という数を見過ごすことはできない。舞台を通して、自殺を考えてしまう人に何か伝えられることがあると思うんです」。“もしも樹海で自殺志願者同士が鉢合わせしたら?”という物語の着想がユニークだ。死にたい事情を抱えた4人が、我こそは自殺するのにふさわしい人間だと言い合う。自分を見捨てようとしている人間が、自己主張せざるを得ない不条理。その光景はまさにコメディといっていい。演じるのは、キャラメルボックスの岡田達也、佐藤めぐみ、井之上隆志、石井正則。鈴井は「それぞれのカラーが際立っていて面白いですよ! それを融合しようとせずに、マーブル模様というか、まだらな感じで舞台に乗せたいと思います」と4人の個性に信頼を寄せる。注目したいのが、“俳優・鈴井貴之”のインパクトだ。「“赤いキツネ”を演じます。場をかっさらうはずだったのに、稽古をしてみると、僕の登場シーンの前から爆笑の連続で、想定より笑いのハードルが上がってしまった。大やけどしないように気をつけます」。すでに第八稿まで重ねているが、台本のブラッシュアップはこれからも続く。「往生際が悪いんですね。先日、実際に樹海まで行ってきたんですけど、そこで新たに生まれたイメージもあるので。公演中も改稿していくかもしれません」。多面的な活動で磨かれた複眼のアングルと、北海道に拠点を置くアウェイの視点があるからだろう。鈴井は固定概念にしばられない。「悪いのは、強い思い込み。それが時には自殺を選ばせてしまう。今はみんな生真面目すぎますよね。だから、もう少し気楽に行こうよ、と。それが僕の願いなんです」。10月11日(木)までル テアトル銀座 by PARCO、10月13日(土)・14日(日)に愛知・名鉄ホール、10月20日(土)・21日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて上演される。チケット発売中。
2012年09月18日十和田観光電鉄は7月より、東北新幹線七戸十和田駅を発着するシャトルバスと路線バスの運行を開始している。いずれも期間限定の運行となる。シャトルバスは、六ヶ所村と七戸町からなるシャトルバス試験運行実行委員会の委託を受け、7月13日より六ヶ所村と七戸十和田駅の間を1日4往復運行。東北新幹線七戸十和田駅の利用促進と地域住民の利便性を高めることを目的に、全便を同駅の新幹線発着時間の接続を考慮した時刻に設定している。運賃は1,000~1,500円。2013年1月13日まで毎日運行する。なお、六ヶ所村内のみの利用はできない。路線バスは、東北新幹線七戸十和田駅と、十和田市現代美術館 / 十和田湖温泉郷・焼山 / 奥入瀬渓流 / 十和田湖を結ぶ二次交通として、7月21日より1日3往復を運行。11月4日までの土日祝日と、2013年2月2~17日の毎日運行する。こちらも七戸十和田駅の発着時刻は新幹線の発着時刻を考慮した設定としている。七戸十和田駅から十和田湖までの運賃は2,000円。路線バスとして運行するため、いずれの停留所間での乗降りも可能。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月25日十和田観光電鉄は5月3~4日、大型連休に合わせ、旧七百駅にて最後の車両展示および車庫公開を実施する。同社の鉄道路線(十和田市~三沢間)は今年3月31日をもって営業運転を終了。旧七百駅への高圧電気の送電も間もなく停止される予定で、在籍車両が同社の路線を自走する姿を見られるのはこれが最後の機会となる見込みだ。公開日時は5月3日11:00~17:00と、5月4日10:30~15:30。両日とも、営業運転を終了した時点で在籍していた各車両を展示するほか、七百車庫の公開および物品・飲食販売を行う。3日はこれらに加えて駅構内での車両入換えも実施する。なお、両日とも車両の体験乗車は行わない。同社はイベント開催にあたり、「電車が動く最後の姿を沿線・地域の皆様をはじめ、十鉄電車をご愛顧頂いた多くの方々に広く見ていただきたい」と来場を呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月25日十和田観光電鉄線と長野電鉄屋代線が31日で廃止される。この2つの路線には、「東急線を走った電車が移籍し、活躍してきた」という共通点がある。東急線の電車は地方鉄道に大人気で、他にも弘南鉄道、福島交通、上田電鉄など全国に分布する。じつは、東急の「中古車」は地方鉄道にぴったりなある条件を備えているという。その人気の理由とは……。日本の電車の多くは「20m車」「18m車」に分類される。これは車体の長さを示し、例外として新幹線のような25m車や、18m車より少し短い17m車などがある。しかし大手私鉄はほとんどが20m車を採用している。理由はもちろん、大量の通勤通学輸送に対応するためだ。一方、地方私鉄はひとまわり小さい18m車が多い。このサイズのルーツは、第2次大戦後に運輸省(当時)が制定した「運輸省規格形電車」にある。戦後の鉄道復興のために、電車の部品や図面を共通化してコストを下げようという意図があり、車体の長さは15mと17.5mの2種類が定められた。多くの私鉄がこの規格のうち17.5m車を採用し、やがて18mとなった。大手私鉄はこの規格に対応した線路設備を持っていたし、もっと短い電車を使っていた鉄道会社も、ホームの位置やカーブ付近の設備の位置を移動するなどして18m車に対応させた。その後、大手私鉄は旅客の急増に対応するため、さらに大きな20m車を導入し、線路設備を改良した。だが地方鉄道では20m車への対応が行われず、18m車のままだった。こうなると、大手私鉄の中古車が欲しくても、20m車は導入できない。そんな中、大手私鉄でも18m規格が残された路線があった。それが東急目蒲線や池上線、地下鉄日比谷線、京王井の頭線などだ。地方で活躍する東急の電車の多くが、目蒲線や池上線、東横線の地下鉄日比谷線乗り入れ用として活躍した電車たちである。同様に京王井の頭線3000系も、大手私鉄の18m車として地方鉄道に人気がある。なお、京急電鉄や京成電鉄も18m車だし、地下鉄にも18m車は多い。しかし、京急電鉄や京成電鉄は線路の新幹線と同じ1,435mmと広く、台車を交換しないと導入できない。東急電鉄は1,067mmで、日本で最も普及した幅だから、地方鉄道でもそのまま導入できる。地下鉄車両のうち18m以下の車両だと、元日比谷線の3000系が長野電鉄で活躍する例がある。地下鉄でも銀座線などは、電気を第3軌条から受け取る仕組みだから、地方鉄道で導入するには大改造が必要でコストが高くつく。ただし、日立電鉄(現在は廃止)や銚子電鉄などの事例がある。鋼鉄製の電車よりもステンレス車のほうが丈夫で長持ち。ステンレス車といえば東急電鉄が先駆者で、早くから自社で積極的に導入した。だから引退する車両もステンレス車が多くなった。保守費用が少なく長持ちするとなれば、経営の厳しい地方鉄道にはありがたい存在。長野電鉄や伊豆急行、秩父鉄道では、東急のステンレス製20m車も導入されている。東急電鉄は大手私鉄として大量に車両を保有し、サービスアップのために新車の導入も多い。新車がどんどん登場すれば、当然ながら引退する車両も多くなる。東急電鉄が主要路線に20m車を導入し始めると、ステンレスの18m車は目蒲線や池上線に移籍した。とはいえ、これらの路線は短いから、すべてを引き受けられない。そういう電車たちが地方鉄道に引き取られていった。これらの理由のほかにも、西武鉄道から系列会社の伊豆箱根鉄道や近江鉄道へ譲渡されるパターンや、電車の改造を得意とする京王電鉄の子会社が、線路幅の違う会社にも元京王線5000系を提供するパターンもある。十和田観光電鉄の場合はとくに東急からの譲渡車が多く、本誌連載「昭和の残像 鉄道懐古写真」第49回で紹介した東急3000系電車も、モハ3600形として活躍してきた。こうした電車たちは、十和田観光電鉄の廃止後にどうなってしまうのか。次の活躍場所が見つかればいいのだが……。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月31日十和田観光電鉄は鉄道営業最終日の31日、十和田市~三沢間で特別ダイヤによる運行を実施し、三沢駅21時0分発の鉄道営業最終列車を運転する。最終列車への乗車に必要な「乗車整理券」の配布はすでに終了している。同社は今月14日、国土交通大臣宛に鉄道事業廃止繰上届出書を提出しており、十和田市~三沢間(14.7km)の廃止予定日が2013年1月31日から2012年4月1日に変更されている。電車の最終運行日となる3月31日は、多くの利用者が見込まれることから特別ダイヤでの運転に。十和田市駅を6時5分に発車する電車を皮切りに、十和田市~三沢間で16往復を運転。日中はほぼ1時間に1本の電車が走る。鉄道営業最終列車は三沢駅を21時0分に発車し、十和田市駅まで直行(途中駅での乗降はなし)。十和田市駅には21時31分到着予定で、これをもって十鉄電車の鉄道営業は終了となる。なお、営業最終日の列車運行に関して、「当日は大変な混雑が予想されます。電車の運行時間が大幅に遅延する場合がございますので、お時間に余裕をもってご乗車ください。混雑のためご乗車できない場合もございますので、あらかじめご了承ください」(十和田観光電鉄)と呼びかけている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月31日十和田観光電鉄(青森県)は27日、十和田市~三沢間電車の営業運転を3月31日で終了すると正式に報告した。翌4月1日より、十和田市中心街から十和田市駅、三沢駅を経由し、三沢市中心街までの路線バスの運行を開始する。同社は電車の営業運転終了に関して、利用者の減少に加え、老朽化した設備の更新に多額の投資が必要であることを挙げた。「89年の永きに渡り、沿線住民の方をはじめ多くの方にご乗車頂きましてありがとうございました」と発表している。4月1日からは、十鉄バスによる鉄道代替の路線バスが運転されることに。鉄道路線に沿った経路を走行しながら、十和田市と三沢市の中心部を結ぶ予定。正式な運行区間や時刻、運賃などは決まり次第発表するとのこと。これにともない、有効期限が4月1日以降の電車定期券に関して、未使用日数分(4月1日以降)の払い戻しを行う。なお、電車の定期券・回数券ともに代替バスでは利用できない。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月28日青森県の青い森鉄道、弘南鉄道、津軽鉄道、十和田観光電鉄、南部縦貫レールバス愛好会による「鉄道むすめ青森県版登場記念乗車券等伍枚組」が21日、十和田市駅で発売された。同乗車券は、トミーテックが展開するキャラクター「鉄道むすめ」の青森県版「青森鉄道むすめ」のデビューに合わせて発売。専用の台紙には、青い森鉄道駅員「八戸ときえ」、十和田観光電鉄アテンダント「清水なぎさ」、津軽鉄道アテンダント「芦野かな」、弘南鉄道トレインキャスト「平賀ひろこ」、南部縦貫鉄道車掌「七戸ちびき」が登場する。乗車券の中身は、青い森鉄道440円区間、津軽鉄道410円区間、弘南鉄道410円区間、十和田観光電鉄420円区間の乗車券と、南部縦貫レールバス愛好会の動態保存協力券(グッズ扱い)がセットに。計5枚の硬券にも、「青森鉄道むすめ」の各キャラクターがデザインされている。「鉄道むすめ青森県版登場記念乗車券等伍枚組」の価格は1セット2,100円。十和田観光電鉄の十和田市駅窓口にて、同駅が営業を終える3月31日まで発売される。また、郵送受付も実施するという。今回の発行数は計1,000セットで、駅販売分は1人5セットまで、郵送分は1人2セットまで購入可能だが、売り切れ次第、販売終了となる。なお、十和田市駅以外の発売箇所については、発売が決まり次第、関係各社のホームページにて告知するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月22日