「社会貢献していますか?」 この質問にどれだけの人がイエスと答えられるでしょう。社会貢献なんて堅苦しいし、自分とは別世界のことに感じる人は少なくないでしょう。実はわたしも、その一人。そもそも自分が社会に貢献するなんて10年早い、と思っていましたが、ちょっと違うのかもしれません。今回は「聴くこと」が社会貢献になるというお話。聴くだけで良いんです。子どもの声を拾っていますか?TOYMAIL(トイメイル)という親と子をつなぐ動物型の伝言ツールをご存知でしょうか?セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが世界の子どもたちの状況をよくする第一歩として、聴くことの大切さを訴える「HEAR(ヒアー)」プロジェクトの一環で発売している商品です。TOYMAILに向かって子どもが話すと、親のスマートフォンにメッセージが入り、メッセージを受け取れる仕組みです。「子どもの声を、聴いていますか?」というキャッチフレーズとともに、こちらの動画では親が子どもの声を聴くことの大切さが描かれています。何気ないメッセージに、子どもの本音が垣間見えて、思わずクスッとさせられます。その一方で、世界で一番大切な我が子の声なのに、日常の忙しさにかまけて、しっかり聴くことがなかったという、親の反省も聞こえてきそうです。社会貢献を本当に邪魔する敵とは?親でさえも聞き逃してしまうこともある、子どもの声。わたしたちの周りにも、悲鳴を上げている子どもはきっとたくさんいます。ただ周囲に関心を持ち、他人の声に耳を傾けることが、とても難しいことも事実。聴くのは面倒だし、聴いてしまえばもっと面倒なことに巻き込まれるかもしれないから、耳を塞いだ方が賢明なのかもしれません。でもそれは賢明なのではなくて、ただのエゴであることを、誰もが知っています。そしてエゴの先には孤独が待っていることも、わたしたちは薄々気づいています。隣の子どもの声を聴くことだって、社会貢献になります。そう社会貢献のチャンスは、わたしたちの身近にゴロゴロ転がっているのです。社会貢献を邪魔するのは、海外まで助けに行けないからではなく、実はわたしたち自身のエゴなのでしょう。まずは一歩を踏み出そう聴くというのは、本当に難しいことです。表層の言葉だけでは、人の真意はわからないことが多いもの。でも難しいことを言い訳にして、上辺だけの人間関係を続けることに、そろそろみなさんも飽きているのでは?まずは、身近にいる大切な人の声に耳を傾けてみませんか?恋人や家族、子どものことがわからなくなってしまった時こそ、気持ちをリセットして聴いてみましょう。大切な人を幸せにすること。それも立派な社会貢献のひとつ。ね、今日から始められると思いませんか?※参考:「HEAR」プロジェクト公式HP、動画「HEARプロジェクト 子どもの声を、聴いてますか。」
2015年01月30日大阪大学(阪大) 大学院基礎工学研究科の石黒浩 教授、吉川雄一郎 准教授らは、ヴイストンと共同で、社会的対話ロボット「CommU(コミュー:Communication Unity)」ならびに「Sota(ソータ:Social Talker)」を開発したと発表した。2種類ともに卓上サイズで、複数のロボット同士の対話を人間に見せることを基本に開発された。このロボットと人が対話する場合、ロボットが人間に向かって話しているのか、ロボットに向かって話しているのかを動きから区別することが可能。また、同時に対話の参加者となる人間やロボットを無視しているように見えない「社会的振る舞い」もできる。CommUは主に研究用途を目的に開発された機体で、眼球部、頭部、胴体部からなる14自由度(胴体2軸、腕2軸×2、首3軸、目3軸、まぶた1軸、口1軸)を駆使することで、多様な視線表現を実現可能で、ロボット同士の対話に人間が参加し、対話感を得ることが可能となっている。サイズは304mm×180mm×130mmで、CPUにはRaspberry Pi TypeB+を採用。入出力はカメラ、モノラルマイク、スピーカ、LED(頬×2、胸×1、電源ランプ×1)、スイッチ(電源、音量ボタン×2)となっているほか、インタフェースとしてはWi-Fi、HDMI、USB×4、I2C×1電源コネクタ(ACアダプタは12V4A)が用意されている。一方のSotaは、広く一般に普及を目指して開発されたロボットプラットフォームで、デザインはロボットクリエイターとしてキロボやエボルタくんなどでおなじみの高橋智隆氏が担当。CommUに比べて簡素化が図られており、自由度は9(胴体1軸、腕2軸×2、首×3)となっている。サイズは280mm×140mm×160mmで、CPUにはIntel Edisonを採用。入出力はカメラ、モノラルマイク、スピーカ、LED(両目×2、口×1、電源ランプ×1)、スイッチ(電源、音量ボタン×2)となっているほか、インタフェースとしてはWi-Fi、Bluetooth、HDMI、USB×3、I2C×1電源コネクタ(ACアダプタは12V4A)が用意されている。販売はヴイストンが担当し、同社ではSotaについてはまだ価格は決まっていないとしながらも、最大で10万円程度になる見通しとしており、2015年7月からの販売を開始したいとしている。
2015年01月20日フランスで現地7日に発生した銃撃事件を受け、同国内で11日に史上最大規模の反テロ集会が行われたが、その集会での表現の自由と反テロへの訴えはiPhoneというデバイスを通じて世界に広まりを見せている。フランスの地方紙Nice Matinは12日、iPhoneアプリ「Je suis Charlie」をApp Storeで公開した。「Je suis Cahrlie」のCharlieは銃撃事件の被害にあった新聞社「Charlie Hebdo」のCharlieであり、Je suisは英語の「I am」に相当する。「Je suis Cahrlie」では意味をなさないが、現在は表現の自由、そして反テロを訴えるスローガンとして使われている。同アプリでは、多くの機能が備わっているわけではない。アプリを起動すると、マップが起動し、そこには自分の現在置を示す、ペンを片手に持った吹き出しマークが出現する。そして、同アプリの存在をMessage、Email、Twitter、Facebookなどで拡散することができる。それだけのアプリだが、表現の自由、そして、反テロへの意思を表明できるようになっている。そしてもう一つだけ認識できるのが、賛同者の数である。同アプリは公開されてから間もないが、賛同者はすでに11万5000人を超えており、秒単位で増えていく様子がわかる。なお、英Independetによると、アプリ公開にあたり、Appleのティム・クックCEOに直にメールを送信、時間をあけずに返信が来たとし、緊急にアプリが公開された逸話を紹介している。Appleのアプリ審査の期間は公開されていないが、通常、1週間ほどかかるとされ、逸話が正しいとすると、Appleが異例の対応をとったことになる。
2015年01月13日イオングループは、1977年から「イオン社会福祉基金」を設立するなど、さまざまな環境・社会貢献活動を実施しているが、そのグループ内企業、イオン九州はさらに地域密着型の社会貢献活動に取り組んでいるという。同社は独自の基金「イオン九州社会貢献基金」を1997年に設立。これは、より地域に密着した活動をしたいという社員の声から設立にすることになったものだという。また、イオン九州は、資金提供や物品提供といった援助活動だけではなく、社員自らが地域に関わるボランティア活動を重視しているという。そのうちの一環が、サンタクロースに扮した社員がクリスマスに福祉施設を訪問する活動。これは、毎年クリスマスに社員が行っていた活動が恒例化したもので、2014年は79カ所の施設を訪問したという。同社代表取締役社長 柴田祐司は、社会福祉活動について、「地域と企業の関わりを考える時、わたしたちがもっとも大切にしているのは、単なる経済的、便利的貢献ではなく、地域のみなさまから必要とされる暮らしに根差した存在になることであり、社会福祉活動もそうした取り組みの中から生まれたものであります」とコメント。また、活動当初から携わってきた社員は「当初は小さかった活動も、実際に地域の方々や子どもたちが喜んでくれている姿に触れ、自然に、自主的に活動が大きく広がっていきました。資金提供だけでなく、こうして実際に地域の福祉施設を訪問することでしか得られない大切なこと。これからも九州のみなさまのお役に立てるよう、活動を継続していきたいです」と話す。一方、数年にわたりサンタクロースの訪問を受けてきた福岡療育センター いちばん星センター長 堤孝子さんは、「今年で4回目だったのですが、子どもたちがとても楽しみにしており『サンタさんにどこから来たの?』とたずねたり、早々と来年のプレゼントをお願いしたりと、大変ほほえましい、楽しい時間を過ごすことのできる貴重な時間になっています。今後も引き続きこの活動を継続してほしいです」と、活動の意義を語った。
2014年12月26日映画「天使と悪魔」では、反物質を用いた爆弾テロが描かれている。実現不能とする意見も多いが、大変興味深い物体だ。もし反物質入りの容器を拾ったらどうするか?好奇心に駆られても持ち帰りはお勧めできない。計り知れないエネルギーとガンマ線の恐怖を手にしたことに気づいたら、正気ではいられないだろう。■物質に恋する反物質物質を分解すると元素となり、さらに元素を分解すると電子・陽子・中性子に大別される。これらは粒子と呼ばれ、どの元素にも共通の材料となる。水素と酸素はまったく異なる特徴を持つが、違いは粒子の数だけで、同じ材料から作られているのだ。おもしろいことに、粒子と真逆の性質を持つ反粒子(陽電子・反陽子・反中性子)があり、これを材料にすると、物質とは反対の性質の元素ができ上がる。水素に対して反水素、ヘリウムなら反ヘリウムといった具合だ。これらを総じて反物質と呼ぶ。反対の性質と聞くと酸とアルカリをイメージするが、性質を打ち消しあって違う物質に変わる中和とは異なり、物質に触れた反物質は、消滅し質量がなくなる。質量保存の法則、つまり燃焼しても蒸発してもなくなるわけではないと教わったのだが、反物質はこの法則を踏み越える。物質と出会った反物質は対(つい)消滅し、エネルギーに変換されるのだ。1グラムの反物質が放出するエネルギーは何と90兆ジュール!広島型原爆なら約1.4個に相当する。同時に1グラムの物質も消滅するので合わせて180兆ジュールとなり、マグニチュード6.3に匹敵する。過激すぎる曽根崎心中だ。このエネルギーを日常生活に使うとどうなるか?水道水を平均20℃、変換効率を80%と仮定すると、40℃・300リットルのお風呂が約570万回(15,592年)、100℃・300ccの即席ラーメンなら14億食まかなえる。火力発電(変換効率50%)に置き換え、1世帯あたりの平均電力消費量を300kWh/月とすると、およそ6,944年分の電気代がタダになる。ありがとう反物質。わが家の家計は大助かりだ。反物質を安全に扱うためには保存容器が必要だ。物質製の容器に、物質に触れてはいけないものを入れるのだから構造は複雑である。詳細は科学者に任せるとして、欧州原子核研究所(CERN)の資料を大幅に要約すると、反物質を冷やし、外側にコイルを備えた真空容器に入れ、電場と磁場で閉じ込めておくのが良いそうだ。ただしこの状態でも、うかつにフタを開けてはいけない。空気が混ざり込んでおだぶつだ。「混ぜるな危険」は、反物質容器にこそ表示すべきだろう。つぎは対消滅時に発生するガンマ線対策だ。空中を200mほど飛び人体深くまで透過するガンマ線は、DNAを傷つけ死に至らしめる。厚さ2mのコンクリート壁、10cm厚の鉛板で千分の1程度に抑えられるのでこれを使おう。近隣トラブルはぜひとも避けたいので、2~3重にシールドしておこう。■反物質エンジンで太陽系脱出小型・軽量・高出力の三拍子そろった反物質は、大きさ/重さに制約のある宇宙でこそ使うべきだ。反物質エンジンとなると空想の世界に思えるが、NASAの資料にも登場するぐらいだから、さほどデタラメな話ではなさそうだ。スペースシャトルの打ち上げには、自身よりも大きい外部燃料タンクが必要だったが、反水素ならわずか0.043グラムで済む。火星まで7ヶ月かけて人類を運ぶマーズワン・プロジェクトも、反物質エンジンなら30~45日に短縮可能という。このとき平均速度は秒速20.1km(45日)~30.2km(30日)となり、どちらも第三宇宙速度(16.7km/秒)を上回る。自力で太陽系を脱出することすら可能だから、火星を目指している場合ではないのだが。さて、拾った反物質を使い果たすと、困ったことに反物質は自然界にほとんど存在しない。CERNをまねて直径数十kmの加速器を用意し地道に生成するしかないが、これには天文学的な電力が必要となる。少々古い資料だが、ISAS(宇宙科学研究所)の計算では、1995年の世界の総発電量を用いても、1年間でたった0.000053グラムしか作れないという。1グラム生成するなら、世界を1万9千年間停電させることになる。1kWh=29.10円(従量電灯B・第3段階料金)で計算すると、電気代はおよそ635垓(がい)円(6,350,775京円)だ。さきのシミュレーションの発電量(2,500kWh)を等価交換しても7.3億円程度だから、赤字にもほどがある。実現化には少し時間がかかるようだ。■まとめもし宇宙人に出会っても握手は控えよう。相手が反物質だったら、あとかたもなく消滅してしまう。まずはお茶など出して、対消滅しないことを確認しよう。ただし、相手が反物質製と分かったときには、大量のガンマ線を浴びているから結果は大差ない。ならば運を天にまかせ、いきなりハグしてみるのも一興だろう。(関口寿/ガリレオワークス)
2012年10月28日19世紀末のドイツで当時は反社会的とされていたサッカーを用いた授業を行い、“ドイツ・サッカーの父”とも称されるコンラート・コッホの姿を実話を基に描いた映画『コッホ先生と僕らの革命』が9月15日(土)から日本公開される。「オファーを受けるまでコッホのことは知らなかった」という俳優ダニエル・ブリュールは、いかにして歴史に名を残す教師役を演じ、子どもたちに接したのだろうか? 本人に話を聞いた。その他の写真反イギリスの感情が強かった1874年のドイツの名門校で、コッホは生徒たちやその親が持つ根強い偏見に負けることなく、サッカーを媒介に生徒たちと向き合う。「脚本を読んでまず物語に魅了されました。そして、子どもたちと初めて共演できることが面白いと思った」というブリュールは、まずベルリンにある学校で実際に授業を見学することから役作りを始めたという。「先生の真横に座らせてもらって、実際の授業を見学したんです。先生の横に座ると生徒たちが先生の言葉にどのような反応をするか見えるのでそれをじっくり観察しました」。しかし見学するのと、役とは言え、実際に“教師と生徒”として向き合うのはわけが違う。ブリュールは「夏場の撮影だったので、子どもたちの集中が切れてしまって、ついには『泳ぎたい!』とか『サッカーしたい!』とか言い始めて、なだめるのに大変でした」と笑うも「彼らはうまく行くと直感的にとてもいい演技をするんです。子どもらしい純粋さや直感が素晴らしい演技を生む。私も子どもたちから多くのエネルギーをもらいました」と振り返る。撮影中は「ずっと子どもたちに『いい仕事をすればいい映画ができて、そうなれば自分たちの誇りになるんだ』と伝え続けました」というブリュール。子どもたちについて語る口調は、本物の教師が生徒たちについて語るようだ。「撮影中は子どもたちに気を配るようにしました。それに教師と生徒は“一方通行”ではないんですね。映画の中で子どもたちはコッホによって自由になり、団結を学びますが、コッホもまた子どもたちの意志の強さに感銘を受けるんです」。実際の撮影を通じて、子どもたちと心を通じ合わせたブリュール=コッホ先生が、どんなメッセージを渡してくれるのか、スクリーンを通して確かめてほしい。『コッホ先生と僕らの革命』9月15日(土) TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー
2012年09月11日19世紀末のドイツで当時は反社会的とされていたサッカーを用いた授業を行い、“ドイツ・サッカーの父”とも称されるコンラート・コッホの姿を実話を基に描いた映画『コッホ先生と僕らの革命』が9月15日(土)から日本公開される。これまでも、信念を貫き、生徒たちを導く教師のドラマは多くの観客の支持を集めてきたが、本作もそんな“語り継がれる名作”になるのだろうか?その他の写真本作は、反イギリスの感情が強かった1874年のドイツの名門校に、若き英語教師コンラート・コッホが赴任してくる場面から始まる。彼は生徒たちやその親が持つ根強い偏見に負けることなく、サッカーを媒介に生徒たちと向き合い、閉ざされていた生徒たちの心を開いていく。本作がドイツで公開された当時、多くの観客が『いまを生きる』の名をあげたそうだ。『いまを生きる』はロビン・ウィリアムズが主演を務めた1989年の米映画で、厳格な全寮制の学校を舞台に、ひとりの熱血教師が生徒たちと心を通わせる様を描き、多くの観客の支持を集めた。本作だけでなく、心を閉ざしていた若者たちを、ときに優しく、ときに厳しく指導し、“教師と生徒”という枠を超えた信頼関係を築いていく過程を描いた作品は多い。ジュリー・アンドリュースが厳格な家の家庭教師役を演じた『サウンド・オブ・ミュージック』、サミュエル・L・ジャクソンが風変わりなコーチに扮した『コーチー・カーター』、そしてジャック・ブラックが生徒たちに“ロック”を通じて大事なことを教えていく『スクール・オブ・ロック』など、単なる熱血ではない教師像を描いた作品は、時を超えて愛され続けている。コッホ先生を演じたのは『グッバイ、レーニン!』や『イングロリアス・バスターズ』などで知られる人気俳優ダニエル・ブリュール。劇中では、生徒ひとりひとりと真摯に向き合いながら、“上から目線”の指導ではなく、自身が信念を貫く姿を通じて、生徒たちを導く教師を熱演しており、日本の観客が“コッホ先生”の指導にどのような感想を寄せるのか気になるところだ。『コッホ先生と僕らの革命』9月15日(土) TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー
2012年08月31日ラーメンは北海道を代表するご当地グルメのひとつだが、地域によってスープの味は異なる。札幌=みそ、旭川=醤油、函館=塩、というのが定番の勢力図だが、最近ここに第4勢力が台頭してきた。室蘭の「カレーラーメン」である。早速その味を確かめてみた。JR室蘭駅前の商店街にある「味の大王室蘭本店」こそカレーラーメンの震源地だ。店の佇(たたず)まいは昔ながらの中華食堂といった感じ。また、店内も同じく昭和の面影を残した親しみやすい雰囲気である。早速カレーラーメン(700円)を注文してみたところ、とろみのあるカレースープはコクがありつつしつこくなく、後を引くうまさだ。とんこつをベースに独自の研究を重ねて作り上げた味だという。そしてめんはやや太めのちぢれめんなのだが、ちぢれ具合が強く、カレースープをしっかりと絡め取ってくれるところがいい。コシも十分で食べごたえがある。もちろんカレースープとの相性は抜群だが、同じめんでみそラーメンなども試してみたくなる。来客のほとんどはカレーラーメンを注文するらしいが、その多くはライスも一緒に注文するという。ラーメン+ライスという組み合わせは、大食いの人にとって珍しい注文形態ではない。しかしここではラーメンをあくまでも「ひとつのおかず」として、どんぶりサイズのごはんを注文してガツガツと食べる客が多いというから驚きだ。男性のみならず女性でも平然とこの組み合わせで注文する客が多いらしい。吟味されたカレーのスープと相性抜群のめん。単にカレー味のラーメンではなく、カレーラーメンというひとつのジャンルが確立されている。店主の小柳富資さんはラーメン職人として、道内のほかの地域には無い室蘭独自の味を生み出そうと、兄弟でカレーラーメンを研究したという。その結果、この味にたどり着いた。めんは自家製を使用。自家製めんを打つのには非常に手間がかかるが、その手間を惜しまなければ製めん会社から既製品を仕入れるよりも割安だ。そして、その分スープに使用する素材にこだわることができるとのこと。他店では出合えない味の秘密はその辺りにあるらしい。室蘭近辺にはカレーラーメンをメニューに入れている店が多く、同じ志を持った店が集まり「室蘭カレーラーメンの会」を結成している。23の店と製めん会社1社が連携し、北海道ラーメン第4の勢力をさらに拡大すべく、切磋琢磨している。小柳さんは同会の会長を務めており、中心的な存在として活動している。観光客が増える夏休み期間、北海道はドライブシーズンであり、同時に味の大王も連日大入りとなる。真夏の北の大地で汗をかきかきいただくカレーラーメンが、あなたの舌にいかなる感動をもたらしてくれるのか、ぜひ、ご自身で確かめてみてほしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月22日ラーメンは北海道を代表するご当地グルメのひとつだが、地域によってスープの味は異なる。札幌=みそ、旭川=醤油、函館=塩、というのが定番の勢力図だが、最近ここに第4勢力が台頭してきた。室蘭の「カレーラーメン」である。早速その味を確かめてみた。JR室蘭駅前の商店街にある「味の大王室蘭本店」こそカレーラーメンの震源地だ。店の佇(たたず)まいは昔ながらの中華食堂といった感じ。また、店内も同じく昭和の面影を残した親しみやすい雰囲気である。早速カレーラーメン(700円)を注文してみたところ、とろみのあるカレースープはコクがありつつしつこくなく、後を引くうまさだ。とんこつをベースに独自の研究を重ねて作り上げた味だという。そしてめんはやや太めのちぢれめんなのだが、ちぢれ具合が強く、カレースープをしっかりと絡め取ってくれるところがいい。コシも十分で食べごたえがある。もちろんカレースープとの相性は抜群だが、同じめんでみそラーメンなども試してみたくなる。来客のほとんどはカレーラーメンを注文するらしいが、その多くはライスも一緒に注文するという。ラーメン+ライスという組み合わせは、大食いの人にとって珍しい注文形態ではない。しかしここではラーメンをあくまでも「ひとつのおかず」として、どんぶりサイズのごはんを注文してガツガツと食べる客が多いというから驚きだ。男性のみならず女性でも平然とこの組み合わせで注文する客が多いらしい。吟味されたカレーのスープと相性抜群のめん。単にカレー味のラーメンではなく、カレーラーメンというひとつのジャンルが確立されている。店主の小柳富資さんはラーメン職人として、道内のほかの地域には無い室蘭独自の味を生み出そうと、兄弟でカレーラーメンを研究したという。その結果、この味にたどり着いた。めんは自家製を使用。自家製めんを打つのには非常に手間がかかるが、その手間を惜しまなければ製めん会社から既製品を仕入れるよりも割安だ。そして、その分スープに使用する素材にこだわることができるとのこと。他店では出合えない味の秘密はその辺りにあるらしい。室蘭近辺にはカレーラーメンをメニューに入れている店が多く、同じ志を持った店が集まり「室蘭カレーラーメンの会」を結成している。23の店と製めん会社1社が連携し、北海道ラーメン第4の勢力をさらに拡大すべく、切磋琢磨している。小柳さんは同会の会長を務めており、中心的な存在として活動している。観光客が増える夏休み期間、北海道はドライブシーズンであり、同時に味の大王も連日大入りとなる。真夏の北の大地で汗をかきかきいただくカレーラーメンが、あなたの舌にいかなる感動をもたらしてくれるのか、ぜひ、ご自身で確かめてみてほしい。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月15日エコな商品や寄付つき商品、フェアトレード商品など、ソーシャルプロダクツ(社会性を持った商品)に関する検索・発信・共有ができる専門情報サイト「SoooooS.(スース)」を運営するヤラカス舘SoooooS.カンパニーでは、一般生活者の「社会貢献意識・行動」調査を実施した。調査は、震災から1年がたち、一般生活者の社会貢献に対する意識・行動がどのように変化したかを探るために、「マーケティングと社会」研究会と共同で、全国の20代~60代の男女800人に対してインターネットにて行った。期間は3月10日~11日。社会的課題への関心が以前よりも高くなっていると答えた人は、震災から1年がたっているにも関わらず61.8%に達した。その割合は、女性の方が男性よりも10%高く(女性:66.8%、男性56.8%)、女性20代の73.8%に、同40代の68.8%、同60代の67.6%と続いた。職業別では、会社経営・役員(73.3%)と専業主婦(71.2%)が特に高くなっている。具体的な社会貢献活動や意識では、「多少の費用や時間を負担してでも、ボランティア活動に参加したい」や「多少の費用を負担してでも募金や寄付をしたい」は、震災3カ月後からはそれぞれ25%以上低下しているが、「企業が行う社会的な取り組み、社会貢献に関心がある」や「企業には、寄付つき商品など、生活者が気軽により良い社会づくりに参加できる機会をもっと作ってほしい」は震災後3カ月を上回り、社会貢献の手段に対する意識の変化が見られた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月24日