主に病院・福祉施設向けの栄養補助食品を開発・製造・販売するニュートリーは、5月28日~6月10日の期間、働き盛りの既婚女性(22~48歳)を対象に「妊活と栄養に関するアンケート」を実施した。有効回答数は249人。調査の結果、妊活中・妊活経験有りと回答した女性の約8割が、妊活のために自身の食生活改善を「必要」と考え努力していることがわかった。またパートナーの食生活改善が「必要」と感じている人も8割超。一方で、実際は「いくら言ってもやる気がない」「男性は妊活知識の取得に積極的でない」といった意見や、「男性に対する医師の助言やメディアからの啓発」を求める声が挙がった。「妊活のために普段から行っていることは?」との設問では、1位「冷え対策」、2位「基礎体温計測」、3位「食生活の改善」という結果に。第3位の「食生活の改善」は、「ヨガやピラティスなどの運動」を押さえ59%と、約6割の女性が注目していることがわかった。食生活改善の努力について問う設問では「かなり努力している」(8.0%)、「まあまあ努力している」(56.6%)との回答があわせて約6割。一方、「現状の食生活に自信があるか?」との設問では、「あまり自信がない」(30.5%)、「まったく自信がない」(8.8%)と、約4割が現時点での食生活に不安を感じている。「具体的に食生活で何に気を付けているか」では、「食べる物」(69.9%)と「栄養面」(63.9%)が群を抜く結果に。また実際に摂(と)り入れているのは「サプリメント」が1位となった。自由記入のコメント欄には「相当サプリに頼っている」「好きでもない食材を摂(と)るのはストレス」などがあり、ストイックな食生活の改善よりも手軽に栄養素補給ができるサプリに注目が集まっていることがわかる。ただ、「病院では食生活の指導がない」「何を信じれば良いかわからない」など、食生活や栄養に関する正しい情報提供を求める声が挙がっている。「パートナーの食生活は改善が必要か」を問う設問では、「かなり必要だと思う」(35.3%)、「まあまあ必要だと思う」(47.4%)という回答が合計82.7%に。しかし、「いくら言っても努力が見えない、やる気がない」「自分は大丈夫と考えている」などのコメントも寄せられた。パートナーの協力を得る難しさがうかがえる中で、パートナーの協力を得るには、「第三者の根拠ある説明が効果的」「男性誌や男性情報サイトでの啓蒙を強く願う」「メディアはさりげなく食生活の話題を提示してほしい」という声も多く挙っている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月07日河本メンタルクリニック(東京都墨田区)では2009年12月、”婚活”を行っている過程で不調になった人のための「婚活疲労外来」を立ち上げた。この”婚活疲労”について同クリニック顧問の小野博行医師に話を聞いた。小野医師は河本メンタルクリニックで治療にあたるほか、院長を務めるおのクリニック(東京都東村山市)でインターネット電話サービスを活用した「婚活疲労スカイプ・カウンセリング」も行っている。「私自身は婚活というものについてよく知らなかったのですが、もともと鬱(うつ)の患者さんの中に婚活をしている方がいて、うまくいったかいかなかったかでそのときの病状に影響が出ていたんです」と小野医師。「ネットでも調べてみたところ、婚活をしているという人のブログの中には、こちらから見たら鬱(うつ)に足を踏み入れているような人も見受けられた。これはきびしいものなのだなと感じました」と振り返る。そこで婚活特有の精神疾患に対応するために、専門外来を立ち上げることになったという。婚活疲労外来を受診する人には当初男性が多かったそうだが、現在は男女半々くらいになった。年齢は30代~40代くらいが多いという。症状はうつ病、不安障害。「結婚相談所でマッチングされた相手からのメールが減った」などささいなことで疑心暗鬼になってしまう人もいるという。小野医師は、「婚活は、ほかにはないような特殊な場面。一回断られるだけでも大きなダメージを受けることになる」と語る。婚活においては、年齢、学歴、年収、性格、マナー、エスコートの仕方、家族、住むところなどあらゆるところから評価される。しかも、婚活ではどうして相手から断られたかがわからない。理由を伝えないのは相手のことを思ってのことなのだが、それが分からないだけに、あらゆる点、全人格を否定されたような気持ちになってしまうのだという。婚活疲労で不調におちいってしまうのは、きまじめな人や余裕がない人に多いそうだ。小野医師は「思い込みが激しい人にも多い。例えば、何歳までに結婚しなくては、と自分で年齢に制限を設けてしまうようなことです」と話した。「婚活は、疲労するにはする」と小野医師。「ただそれが疲労だけなのか病気なのかが、その人への道案内のポイントになる。ものごとをマイナス方向に考えがち、というと鬱(うつ)の可能性がある。不安障害だと頭痛や胸の痛み、過敏性腸症候群など体に出る場合も多い」と話す。こうした不調におちいらないためのアドバイスとしては、「婚活仲間をつくる」があるという。婚活をしていることを人に知られたくない、友人や親にも言っていない、という人も多いそうだが、「自分だけの考えの中に入り込んでしまわないように、人に相談することが大切」と小野医師。さらに「断られたときの大きなダメージは、体験していない人にはなかなかわからないもの。相談相手にするのは婚活を体験したことのある人のほうがよいと思います」と述べた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月19日今は妊活の時代。株式会社講談社から2012年3月19日、『妊活バイブル』が発売された。著者は齊藤 英和と白河 桃子。妊活とは、妊娠に関して学び、行動することをさす。35歳までが妊娠適齢期なのに対して、現代では少しずつ遅くなっている結婚期。結婚したら自然に授かるとのんびりしていると、すぐに妊娠適齢期を過ぎてしまう。正しく学び、しっかり計画。著者は、国立成育医療研究センター母性医療診療部不妊診療科医長の齊藤英和先生と少子化ジャーナリスト白河桃子さん。妊娠適齢期、卵子の加齢、不妊について正しく学び、女性はこれからの人生を計画していく必要があるという。【目次】第1章婚活時代は妊活時代(白河)第2章教科書が教えてくれなかった卵子の話(齊藤)第3章「産める身体」ってどんなカラダ?(白河)第4章不妊治療の現場から(齊藤)第5章「産みたい」なら、まず結婚?(白河)第6章妊活時代の真・妊娠力とは(齊藤)第7章共働きカップルの妊活術(白河)第8章セックスレスが大問題(白河)第9章35歳から産めるココロとカラダのメンテナンス(齊藤)第10章不妊治療のこれから(白河)第11章齊藤英和×白河桃子対談「女性を幸せにする妊活」元の記事を読む
2012年03月20日